JP2004538506A - 微細複製構造を有する光学フィルム - Google Patents

微細複製構造を有する光学フィルム Download PDF

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Abstract

反射型LCDなどの透明ディスプレイで用いるための光学フィルムに関する。光学フィルムは、入射光を反射する3次元のプリズム構造を有する。プリズム構造は、反射ファセットが所望の反射光パターンで反射光を指向するように構成される。さまざまな反射ファセットの形状および寸法によって、パターン形状および強度を制御することができる。一実施形態において、プリズム構造の高さは構造の2次元に沿って変化する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルムおよびその作製方法に関する。さらに詳細には、本発明は、微細複製構造を有する層を含む光学フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
特殊な光変調器としても公知である反射型イメージング装置は、光の反射を局所的に変更することによって可視画像を形成する。このタイプの1つの有用な装置は、液晶ディスプレイすなわちLCDであり、画像を映すような態様で、偏光子の間に挟まれた液晶材料の電子的に処理される画素によって、ディスプレイに入射する光が透過されるか、反射されるかまたは遮断されるかのいずれかであり、それによってディスプレイの可視画像を形成する。
【0003】
LCDは、LCDの一主面(背面と呼ばれる)に入射する光によって照射されることが多く、他方の面、すなわち見ている人が存在する前面から出る。また、適切な反射体によって、前面、すなわち見ている側からLCDを照射し、反射体(一般に後方反射体と呼ばれる)によって反射される周辺光によって照射された画像を作成することも可能である。このような方法で照射されるLCDは、反射型LCDまたはRLCDと一般に呼ばれる。
【0004】
鏡面後方反射体および拡散後方反射体の両方が用いられており、それぞれある種の欠点を持っている。鏡面後方反射体は、金属的な画像外観を呈することができ、見ている人の背後または上部に位置している物体の画像を反射することができ、許容可能でないほど制限された視角を形成する可能性があり、特定の周辺光状態に応じてさまざまに変化する。さらに、鏡面反射体は、見ている人の頭部が最良の表示のために必要な入射照射光を遮断する恐れがあるように、入射光を反射する。他方、拡散反射体は、見ている人が存在する可能性のない位置に光を拡散する可能性がある点で、光の非効率的な使用という欠点があるため、より望ましい表示位置から照射光を外すことになる。これらの欠点は、米国特許第4,298,249号明細書にまとめられており、当該特許では、より適した位置からディスプレイを見ることができるような角度で入射光を反射するために、傾斜された反射面ストライプを有する後方反射体のほか、拡散面構造を備えている。同様に、米国特許第6,204,903号明細書は、特定の方向に反射光を指向するさまざまな構造的な形状を有する反射面および部分反射面を開示している。さまざまな光条件に適合するために、米国特許第5,128,787号明細書は、さまざまな光源からの光を所望の見ている位置に反射するためのさまざまな角度の構造を有する反射体を開示している。開示されている構造はまた、ディスプレイのさまざまな面および境界からの望ましくない鏡面反射光を受光する領域の外側の位置から画像を見ることができるため、グレアの影響を低減する利点も有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、所定の角度で入射光を反射し、反射光の特定の方向への分散を生成する微細構造反射面を提供する。微細構造面は、その面に構築される小さな傾斜反射微細構造を有する一般的な全体形状を有する。傾斜微細構造は、所定の周期的な高さまたは高度によって規定される高さまたは高度において長手方向の変化を有する。高さは、一定の周期、可変であるが決定的な周期、不規則な周期またはそれらの組合せに応じて変化してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による微細構造面を作製するための適切なツールは、硬質銅などの適切な金属から構成される円筒ブランクに所望のパターンをダイヤモンドターニング加工し、フィルムのバッキング上に硬化可能な液体組成物の微細構造層にコーティングして形成するために、キャスティングツールとしてこの円筒を用いることによって製作されることができる。ダイヤモンドツールホルダに組み込まれた圧電素子によって、ダイヤモンドターニング処理に深さ関数を加えることができる。このタイプのツールホルダは、一般に高速ツールサーボまたはFTSと呼ばれている。また、一般に、高速サーボツールと呼ばれることもある。FTSを駆動するために用いられる信号は、単一周波数波または多重周波数波、雑音発生器からの信号および有用であると分かっている任意の他の信号を含んでいてもよい。たとえば、変動する高さの周波数範囲またはスペクトル波形を制限するために、信号をフィルタリングしてもよい。一般的に、深さ関数を生成するために用いることができる信号は、有用な微細構造を作製する際に特定の信号の適切さによってのみ制限される。本発明において用いるための信号を生成することが相対的に簡単であるために、所望の光学的効果を生成するさまざまな高さを形成するための適切な信号を求める場合に、きわめて経験的なアプローチを取ることも可能である。
【0007】
本願明細書で用いられるとき、「反射光学面」なる語は、ミラーなどのきわめて高い反射面および部分的にのみ反射し、光の相当量を透過する光学面の両方を含む。このタイプの部分反射体は、一般に半透過光学面と呼ばれる。本発明の反射面は、たとえば、銀などの適切な金属によって金属化することによって、反射を形成することができる。また、保護コーティングおよび他の面調整コーティングを組み込んでもよい。
【0008】
本発明の反射面を有する光学フィルムは、有効範囲の方向に光を反射するように設計することができ、利用可能な光をより効率的に利用し、グレア効果を避けることができるような光の厳密に制御された分布を形成することができるため、LCD用の後方反射体として有用である。
【0009】
反射光分布に対して拡散成分または他の指向性成分を形成するために、傾斜角および深さ関数によって規定される微細構造に加えて、ツールの化学エッチングなどのさらなる面処理も用いることができる。ツールの耐久性および微細構造物製品の表面の品質を改善する際に、ツールのメッキが有用である場合もある。
【0010】
特に一態様において、本発明は、x軸、y軸およびz軸を有する光指向フィルムであって、第1の構造面および対向する面を有するフィルムに関する。構造面は、その上に複数のプリズム構造を有し、プリズム構造は、略x軸に沿って延在し、隣接するプリズム構造の間にy軸に沿って間隙を有する。構造はまたz軸に沿って高さを有し、プリズム構造の高さは反復周期でx軸に沿って変動する。
【0011】
別の態様において、本発明は、微細複製光反射フィルムであって、長さを有する複数のプリズム構造を含み、複数のプリズム構造のそれぞれが反復周期において長さに沿って変動する高さを有するフィルムを含む光学素子に関する。金属フィルム層がフィルム上に存在していてもよい。
【0012】
また、本発明は、プログラム可能であるように制御された切削ツールを用いて作製され、x軸、y軸およびz軸を有する物品であって、略x軸に沿って延在する複数の構造を含み、複数の構造が隣接するプリズム構造の間でy軸に沿って間隙を有し、z軸に沿って高さを有し、構造の高さが反復パターンにおいてx軸に沿って変動する物品に関する。
【0013】
本発明によれば、反射構造付きフィルムを作製するための方法は、切削ツールを用いてブランクからマスターツールを機械加工するステップを含み、切削ツールはx方向、y方向およびz方向において移動可能である。機械加工ステップは、切削ツールとブランクを接触させるステップと、ブランクを切削するためにx方向において互いに関してブランクおよび切削ツールの少なくとも一方を移動するステップと、ブランクを切削するためにy方向において互いに関してブランクおよび切削ツールの少なくとも一方を移動するステップと、ブランクを切削するためにz方向において互いに関してブランクおよび切削ツールの少なくとも一方を移動するステップと、を含む。この機械加工用マスターツールにおいて、構造付きフィルムを作製し、次いで構造付きフィルムに反射コーティングを施す。
【0014】
本発明の方法は、化学エッチング、ビードブラストまたは他の確率的面調整技術などの方法を用いて作製されるフィルムより緻密、精確または精密である構造付きフィルムを提供する。化学エッチング、ビードブラストまたは他の確率的面調整技術などの方法は、1つのプリズム面から次のプリズム面までの精密な形をたとえば0.001マイクロメートルまで精密に再現することはできない。0.0001マイクロメートル未満はなおさらである。
【0015】
本発明は、添付図面と共に次の本発明のさまざまな実施形態の詳細な説明を考慮することによってより完全に理解されると思われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、反射型液晶ディスプレイ(RLCD)によって拡散反射される光のパターンを精密に形成することによって、RLCDにおける光の利用を改善する光学フィルムに関する。詳細に述べれば、特定の方向に反射するようにRLCDの後方反射体の面特徴物を設計することにより、より十分な均一性および明るさのために所望であるように反射光の分散が形成される。
【0017】
本願明細書で用いるとき、光学フィルムは、RLDCに対して所望の角度で光を反射する構造を含む構造面またはプリズム面を有するフィルムである。
【0018】
RLCDなどの反射型ディスプレイ装置10が、図1Aに示されている。ディスプレイ装置10は、追加光学素子14を通じて見ることができる表示情報を照射するために周辺光を用いる。追加光学素子14は、レンズ、タッチスクリーンまたはディスプレイ装置10の他の類似の素子であってもよい。素子14は、ディスプレイに特定の光学的性質を付与してもよく、ディスプレイの利用者からの入力を受理してもよい。ディスプレイ装置10は、上部偏光子22、液晶層24および下部偏光子26を含む光変調層20をさらに具備している。さらに、光指向フィルムを具備する光指向構成28が、下部偏光子26に隣接して配置される。光指向構成28に関する一部の実施形態では、下部偏光子26に接着することが有用かつ好都合であることが分かっている。液晶層を挟む2つの偏光子を有する素子に用いることがさらに一般的であるが、本発明の光指向フィルムはまた、唯一の偏光子を含むか、または偏光子を含まないディスプレイ素子(たとえば、ゲスト−ホストLCD)に組み込んでもよい。
【0019】
本願明細書では、さまざまな層を有する代表的なディスプレイ装置10について説明する。一般に、層のいずれかを変更または排除してもよく、依然として利用可能なディスプレイ10であることを理解されたい。また、追加層を追加することもできる。補償層またはフィルムは、ディスプレイ装置に具備することができる非等方性光学屈折フィルムである。利用可能なディスプレイと機能する異なる構造を形成するために、さまざまな層を再配置または再編成することができる。一部の実施形態において、単独層が、上述した2層として機能してもよい。さらに、より少数の個別層を形成するために、任意の複数の層を共に接着または積層してもよい。たとえば、偏光子または補償フィルムに光指向フィルムを積層することも可能である。本発明によって教示されるように、光指向フィルムを組み込んだディスプレイ装置10のあらゆる変形が、本願明細書に開示されている。
【0020】
再び図1Aを参照すると、周辺光源30は、入射する周辺光線32を生成する。このような図において、光源30からの光線32は、法線から角度aでディスプレイ装置に入射する。法線は、ディスプレイ面に垂直な方向である。入射光の一部は、ディスプレイ装置10の上面および内部の境界面によって、図1Aにはグレア光線34によって示されるグレアとして反射される。グレア光線34は、法線からグレア角bを有する。光線32と遭遇する境界面が境界反射面である場合には、グレア角bは入射角aに等しい。角度aは、存在しそうなさまざまな光源からの光を表す一定の範囲の値を含むことができるため、グレアは一定の範囲の視角にわたって見ることができるが、一般にたとえばグレア角bで1つ以上の明るさのピークを有する。
【0021】
入射光の大部分は光変調層20を通過し、光指向構成28によって反射され、それによって、ディスプレイ情報を照射し、画像光線38として出す。光指向構成28は、グレア角bとは実質的に異なる法線からの角度でディスプレイ10から出るように、画像光線38を指向するように設計される。これを一般に「ビームステアリング」と呼ぶ。量的には、画像光線38の特定の角度は、通常「屈折のスネルの法則」および光指向構成28の特定の特性によって支配される。
【0022】
図1Bを参照すると、図1Aに比べて拡大した図であり、構造層として示されている光指向構成28は、光変調層20によって生成される画像を所望の視角に向かって進めるように形成される。所望の視野角は、ディスプレイ10のグレア角度と実質的に異なる。光指向構成28はまた、ビームステアリングフィルムまたは傾斜ミラーフィルムとも呼ばれる場合がある。
【0023】
図1Bにおいて、入射光線32は、法線から角度aで線33によって表されるディスプレイ装置に入射する。法線は、ディスプレイ面に垂直な方向である。入射光線32は、ディスプレイ10のさまざまな構成部材によって屈折され、光線32に曲げを形成することによって、光線32’を形成する。グレアとして反射されない入射光のそのような部分は、光変調層20を通過し、光指向構成28によって反射されることによって、光変調層20を照射し、画像光線38を生成する。光指向構成28からの反射の一定の角度は、角度dによって表されるファセット36の角度に依存する。図1Bは単独の角度dを有する平坦な面としてファセット36を描いているが、特定の光条件および所望の視角に応じて、他の平坦でないファセットを用いることもでき、場合によってその方が好ましい場合もあることを十分に理解されたい。画像光線38がディスプレイ10を通過するとき、光線は屈折され、画像光線38に曲げを生じることから、法線から角度cで出ることを再び留意されたい。
【0024】
光指向構成28の特定の設計によって、画像を見ることができる視角の範囲およびピークの明るさが生じる視角の範囲を制御することができる。
【0025】
図1Aにおいて、画像光線38によって表されるように、ピーク画像角または最適な視角はディスプレイに対してほぼ直交している。その結果、位置44にいるディスプレイ装置10を見ている人は、画像光線38から角度bであるグレア画像に干渉されることなくくっきりとディスプレイ画像を見ることができる。さらに一般的に言えば、図1Bにおいて、ピーク画像角または最適視角は、画像光線38によって示されているように、ディスプレイ法線に対して角度cである。その結果、ディスプレイ装置10を見ている人は、ディスプレイに対して異なる角度bであるグレア画像に干渉されることなくくっきりとディスプレイ画像を見ることができる。
【0026】
図1Bにおいて分かるように、光指向構成28は、平滑面31および構造面33を有する構造を備えたプリズム状の光指向フィルムである。これについては、図面を参照して以下に詳細に述べる。平滑面31はディスプレイ10の後部とは別の側にあり、構造面は光変調層20に面し、光源30に面している。一部の実施形態において、構造面は、ディスプレイ10とは反対側に面するように位置することも可能である。面31はここでは平滑であるように記載されているが、面は粗面、波面、凹凸面であってもよく、またはその上にプリズム構造を有していてもよいことを理解されたい。本発明における光指向構成28およびその作用の変動については、以下にさらに詳細に述べる。
【0027】
本発明は、所望の範囲の角度にわたって所望の画像ビーム強度分散を形成するように光指向構成を設計することに関する。プリズム状の光指向フィルムの特定の構成によって、反射ビームの方向および角度範囲を変更することができる。RLCDの見ている人によって見られる光の分散を量的に表すために用いられる座標系が、図2Aに示されている。図2Aにおいて、点「P」は見ている人、輝度を測定するための光度計、光源または所定の他の品目であってもよい。点「P」は、方位角または単に方位と呼ぶ球座標θ、極角度と呼ぶφおよび半径座標と呼ぶρを有する。図2Aにおいて、見ている人によって見た場合に、点29はディスプレイ25上の点であり、縁23はディスプレイの上部である。反射光の分散の試験は、通常、極角度φが34°、方位角が0°で入射する平行光を用いて行われる。
【0028】
物理的な実例は、「ELDIM EZ コントラストモデル160R(ELDIM EZ Contrast model 160R)」光度計によって特徴付けられるとき、ビームステアリングの特定の効果を見ることができる。この光度計は、34°の入射平行光と共に反射モードで用いられる偏光光度計である。ELDIM光度計は、θおよびφの関数として反射輝度を測定し、0°(フィルムの法線)から80°(フィルム平面から10°)の範囲にある極角度にわたり、360°の全方位角範囲にわたってデータを座標で表す。光学ゲインは、同一条件下で測定されたホワイトランベルト標準の輝度に関して同一の輝度で正規化することによって得られる。図4、7、8、11、12、13、15および16において、この座標系を用いるグラフを見ることができる。θは円形グラフの周囲の度数として表され、グラフの一番上から始まって反時計方向に回転し、φはグラフの中心から半径方向の距離によって表される。
【0029】
図2Bは、プリズム構造を示す一般的な光指向構成の斜視図である。以下の実施例は、図2Bに示されている軸を用いて説明される。「x軸」または「x方向」は、構造の長手方向とも呼ばれ、隆起または微細構造の方向にある。「y軸」または「y方向」は、x軸に直交し、構造の面を横断するため、x軸およびy軸が基準平面29を規定し、光指向要素28の全体の形状を規定する。「z軸」または「z方向」は、x軸およびy軸によって形成される平面に垂直であり、光指向要素28の後方から前方に延在している。
【0030】
図2Cに描かれているタイプの円筒キャスティングツールを用いて、構造33を有する光指向構成を作製することができることが好都合である。図2Cにおいて、中心軸42を有する円筒ツール40は、円筒ブランクに環状の溝43を切削することによって作製される。適切な形成可能な材料が溝43と軟質ポリマーフィルムなどのバッキング材料との間に配置されるとき、溝は構造33を形成するために適した形状である。この種のツールについて述べる時、図2Cに示されているように、ツールに対するx方向およびy方向は、図2Bに示される光指向フィルム上のx方向およびy方向と一致している。
【0031】
本発明の光指向フィルムは、任意の形成可能な材料であってもよく、通常は透明である。アクリルおよびポリカーボネートをはじめとする紫外線重合可能な材料が、好ましい材料である。一般に、光指向フィルムを作製するための紫外線重合可能な組成物としては、たとえばメチルスチレンなどのアルキルスチレンモノマーなどのビニルモノマー、さまざまなコモノマーおよび/またはオリゴマーが挙げられる。一例では、組成物は、ビスフェノールA型エポキシジアクリレート、ノボラック型エポキシアクリレートのそれぞれおよびアルキルスチレン(たとえばメチルスチレン)をはじめとするビニルモノマーを含む。このような組成物は、「エポキシアクリレート」とみなされる。組成物の重合を開始してポリマー構造にするための遊離基源を与えるために、開始剤を追加してもよい。
【0032】
光指向フィルムにおいて用いるための好ましい紫外線重合可能なエポキシアクリレート組成物の一例は、一定の範囲の重量%によって列挙される以下の成分、すなわちビスフェノールAエポキシジアクリレート(55〜80%)、アクリル化エポキシ(1〜10%)、メチルスチレン(5〜25%)、光重合開始剤(0.25〜5%)(「ルシリンTPO」(Lucirin TPO)など)およびフッ素系界面活性剤(0.1〜0.3%)を含む。さらに、組成物は、約5%までの重量%の「イルガキュア184」(Irgacure 184)などの第2の光重合開始剤を含むことができる。これらの好ましい紫外線重合可能な組成物に関するさらなる詳細は、1999年10月22日に出願された米国特許出願第09/425,270号明細書(フォン(Fong))に記載されている。この特許明細書は、参照によって本願明細書に引用されるものとする。
【0033】
構造付きフィルムに反射コーティングを施すことができる。この反射コーティングは不透明であってもよく、銀、クロム、ニッケル、アルミニウム、チタン、アルミニウム−チタン合金、金、ジルコニウム、白金、パラジウム、アルミニウム−クロム合金、ロジウムまたはその組み合わせなどの金属であってもよい。好ましい反射金属コーティングは、銀である。反射コーティングは、連続であっても不連続であってもよい。不連続コーティングは、不連続コーティングを塗布することによって実現されてもよく、または連続コーティングの一部を除去することによって実現されてもよい。
【0034】
また、反射金属コーティングの性能および耐久性を改善するために、接着促進層、拡散障壁層および耐食層などの追加層を用いてもよい。好ましい耐食層の一例は、PCT公開特許出願WO01/31393明細書(ガードナー(Gardner)ら)に教示されている。この特許明細書は、参照によって本願明細書に引用されるものとする。
【0035】
拡散体層は、フィルムの欠陥を隠しモアレ効果を排除するために、構造付きフィルムの上に塗布されることが好ましい。本発明の光指向フィルムは、プリズム構造のために十分な光拡散を行うため、拡散体層は反射光の拡散を行う必要はない。拡散体層の一例は、ポリマービードまたはガラスビードを添加したポリメチル−メタクリレートポリマーである。
【0036】
ポリマーホストまたはキャリアは一般に、1.4〜1.5の屈折率を有するが、それより大きくても小さくてもよい。ビードは、ポリマーまたはガラスのいずれであっても、一般に1.35〜1.7の屈折率を有する。ビードとホストまたはキャリアのポリマーとの間の屈折率の差は、ビードおよびポリマー選択時の確定的特性である。屈折率の差は、大部分の用途では、0.01〜0.2であることが好ましく、0.02〜0.1であれば好ましい。
【0037】
ビードの平均直径は一般に、0.5〜20マイクロメートルであり、ハンドヘルド型ディスプレイ装置に用いる場合には、好ましいビード直径は2〜5マイクロメートルである。ポリマーに添加されたビードの量は、ビードの平均直径に左右される。小さな直径のビードはより小さなビード体積を添加することになり、より大きな直径のビードは大きな体積を添加することになる。一例として、屈折率の差が約0.05であり、ビード直径が約5マイクロメートルである場合には、有用な添加量は1%〜10%である。
【0038】
ビードを相当密に添加する場合には、拡散体層は、源の認識可能な画像がない状態で均一に明るい後方反射を形成するために、遠くの源からの光を分散し、欠陥およびアーティファクトを隠す。PCT公開特許出願WO97/01610明細書(ゲーツ(Goetz)ら)(この特許明細書は、参照によって本願明細書に引用されるものとする)は、欠陥および他のアーティファクトを隠すために、本発明のフィルムと共に用いることができる光拡散接着剤について教示している。
【0039】
不規則な散乱を生じるための別の技術としては、ツールの艶消し仕上げを施すことが挙げられる。溝を機械加工した後、構造のある銅のツールに酸エッチング、イオンめっきまたはビードブラストを施すことによって、艶消し仕上げを実現することができる。
【0040】
ディスプレイの色を変更するために、光指向構成の中の組成物または他の層に吸収染料または顔料を追加することができる。たとえば、周辺光で見る場合には、銀金属フィルムはわずかに黄色い外観を有することが多い。黄色の外観を補償し、無彩色の反射体を形成するために、構成に吸収染料を追加することができる。
【0041】
基板とツールとの間またはプリズムの逆形状を有する複数のキャビティを有する型に重合可能な組成物を塗布し、紫外線の下で組成物を重合してから、ツールからシートを分離するなどの当業界において公知のさまざまな異なる方法によって、光指向フィルムを作製することができる。プリズム構造を形成するための他の方法も公知であり、本発明において用いてもよい。プリズムのサイズが小さいことから、3次元構造を作製するための工程は、「微細複製」と呼ばれることが多い。3次元構造の微細複製のさらなる情報に関しては、たとえば、米国特許第5,183,597号(リュ−(Lu))を参照されたい。この特許明細書は、参照によって本願明細書に引用されるものとする。
【0042】
プリズムを形成するツールは、たとえば、同一出願による公開PCT特許WO00/48037明細書(この特許明細書は、参照によって本願明細書に引用されるものとする)に開示されているような機知のダイヤモンドターニング技術によって作製されてもよい。一般に、マスターツールは、ロールとして公知である円筒ブランクにダイヤモンドターニングを施すことによって作製される。ロールの面は通常、硬質銅からなるが、他の材料を用いてもよい。プリズム構造は、ロールの周囲の連続パターンで形成される。好ましい実施形態において、溝は、ねじ切りとして公知の技術によって形成される。ねじ切りでは、ダイヤモンドビットがターニングロールに並進する方向(y方向)に移動される間に、単独の連続する溝が(x方向において)ロール上に切削される。隣接する切込みの間の距離は、「ピッチ」と呼ぶ。一定のピッチを有する構造を形成するために、ダイヤモンドビットは一定の速度で移動される。
【0043】
一般的なダイヤモンドターニング技術は一般に、当業界では公知である。たとえば、PCT公開特許出願WO00/48037明細書を参照されたい。詳細は図7および図9とその説明を参照されたい。この公開特許は、ロールまたはドラムからマスターツールを作製するために用いることができるさまざまな装置および方法について述べている。このすべての開示内容は、参照によって本願明細書に引用されるものとする。
【0044】
本発明の光指向フィルムを作製するための方法に用いられる装置としては、高速サーボツールが挙げられる。WO00/48037明細書に開示されているように、高速ツールサーボ(FTS)は、切削ツールの位置を迅速に調整するソリッドステート圧電素子である。FTSの1つのタイプは、PZTとして公知である。FTSは、y方向およびz方向における切削ツールの移動の主軸を考慮し、y方向およびz方向における振動または他の微小な調節も行う。円筒が切削されるこの場合には、x方向における移動は、加工品の回転によって提供される。もし存在するのであれば、振動は一般に主切削ツールの移動に重ね合わせられる。さらに、または別法では、さらに別の特徴を提供するために、機械加工中、切削ツールを遥動またはx軸を中心にして回転してもよい。
【0045】
別の実施形態において、たとえば、一連のファセットを形成するために、周期的な傾斜関数によって形成される信号を用いてFTSを駆動することによって、隆起を形成するために、ダイヤモンド切削ツールのz方向移動を用いることができる。FTSの周波数応答の限界のために、1つの隆起の上部と次の隆起の下部との間の移行は、ある程度湾曲していてもよい。この種の傾斜関数は、本発明によれば、反射光の方向における正味の変化を形成する隆起状構造を形成することになる。切削がこのような態様で行われるとき、プリズム構造の長手方向は、切削されるツールの回転軸に垂直ではなく、平行である。さらに、円筒の1回転から次の回転まで同期を取る必要はないため、隆起は連続的であってもよく、またはツール全体にわたって同期していてもよく、より正確に言えば、隆起は非同期であってもよい。その結果、見ている人によって見られるときに、ディスプレイの照射の外観が改善されてもよい。キャスティングツールの湾曲した移行領域はまた、RLCDの外観を改善するように作用してもよい。さらなる光指向特徴部を形成するために、ダイヤモンド切削ツールは、反射光分散をさらに改良するために、曲線または他の適切な切削外形を備えていてもよい。
【0046】
上述以外の方法によって、プリズム構造を形成してもよい。たとえば、作製ツールを作製するために、マスターツールから注型硬化工程によって、マスターツールの構造をポリマー材料のベルトまたはウェブなどの他の媒体上に移動してもよい。次いで、プリズム構造を作製するためにこの作製ツールが用いられる。マスターツールを複製するために、電鋳法などの他の方法を用いてもよい。光指向フィルムを作製するための別の代替方法は、プリズム構造を形成するために、透明材料を直接切削または機械加工することである。
【0047】
本発明のプリズム構造および方法は、生成することができる信号、電子機器の周波数応答、FTSアクチュエータおよびツール面の機械特性によってのみ制限される。
【0048】
化学エッチング、ビードブラストまたは他の確率的面調整技術は通常、本発明の方法を用いて切削ツールによって実現される光拡散特性を得るために望ましい鋭い精密なプリズム構造および特徴部の幅を形成することはできない。このような許容可能ではない方法は、化学エッチング、ビードブラストまたは他の確率的面調整技術に関連する固有の不正確さおよび非反復性のために、本発明のようなきわめて精確な反復構造を形成することはできない。
【0049】
本発明は、以下の実施例でさらに説明および図示がなされる。実施例は本発明の例示であり、その詳細に範囲を限定するものと解釈すべきではない。実施例および本願明細書の残り部分を通して、「マイクロメートル」「ミクロン」なる語および「μm」は互換可能に用いられることを理解されたい。
【実施例】
【0050】
実施例の光指向フィルムは、ファセット外形を形成するためにダイヤモンドカッタまたはビットによって切削されたツールに紫外線感知エポキシアクリレート樹脂を微細複製することによって作製された。エポキシアクリレート樹脂はツール上にあり、5ミル(127マイクロメートル)のPET基板が樹脂の露出面に接着された。エポキシアクリレート樹脂が紫外線によって重合化された後、結果として生じる光指向フィルムがツールから除去された。
【0051】
実施例のそれぞれに関するマスターツールは、ダイヤモンドチップ切削ツールによって円筒に形成された銅シートまたはブランクを機械加工することによって作製された。機械加工工程を開始するために、z方向において銅ブランクに切削ツールを降ろした。円筒は、その中心軸を中心にして回転され、x方向に切削ツールを移動させた。y方向の円筒の面に沿って切削ツールを移動するために、円筒面に螺旋状の溝が形成される。一部の実施例の場合には、FTS(「高速ツールサーボ」または「高速サーボツール」)によってダイヤモンド切削ツールをz方向に移動した。機械加工された銅シートは、円筒から除去され、光指向フィルムを作製するために用いられた。
【0052】
実施例1−比較例
図3は、従来の光指向フィルム110を含む光指向構成100の第1の実施例の拡大断面図である。このようなフィルムの例としては、商品名「チルティッドミラーフィルム6.3」(Tilted Mirror Film 6.3)でミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)(3M)から入手可能である。y軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、光指向フィルム110のこの図は、図1Bに示された配向に類似している。x軸はページ中に延びている。
【0053】
光指向フィルム110は、平滑面112および構造面114を有する。構造面114は複数の三角プリズム140を含み、それぞれのプリズムは第1のプリズム面142および第2のプリズム面144を有し、谷143および山145を交互に繰り返す。第1のプリズム面142および第2のプリズム面144は、光指向フィルム110のピッチまたは周期を共に規定する。
【0054】
この実施形態において、光指向フィルム110は、角プリズム140の反復配列によって規定される。谷143から谷143まで、または山145から山145までを測定する反復するプリズム140のピッチは一般に、10μm〜100μmであり、約30μm〜80μmであればさらに好ましい。この実施例では、光指向フィルム110は、50マイクロメートルのピッチを有する。すなわち、反復する山145の間のy方向における長さは、50マイクロメートルである。
【0055】
光指向構成100によって反射される光の大部分が第1のプリズム面142によって反射されるため、第1のプリズム面142は一般に、「ファセット」または「反射ファセット」と呼ばれる。この実施例では、第1のプリズム面142は、y方向から6°の高さを有する。これはミラー角度とも呼ばれる。6°以外の角度を用いることができることを理解されたい。一般に、0〜30°の角度が用いられ、5〜9°であれば好ましい。
【0056】
各プリズム140は、第1のプリズム面142および第2のプリズム面144によって規定されるピーク角または内抱角を有する。各山45は、約86°の同一のピーク角を有する。
【0057】
光指向フィルム110は、上述の技術によって作製され、基板120上に配置される。さらに詳細に言えば、光指向フィルム110の平滑面112が、基板120に対して配置される。基板120上に光指向フィルム110を固定するために、接着剤を用いてもよい。またはプリズム140を形成する同一材料によって、基板120上に光指向フィルム110を接着してもよい。一部の実施形態において、基板120は、微細複製工程中に用いられる基板である。
【0058】
上に重なっているプリズム140は、反射金属コーティング130であり、光指向フィルム110の構造面114の上に配置されている。反射金属コーティングは、銀または任意の他の有用なコーティングであってもよい。
【0059】
上に重なっている金属コーティング層130は、ポリマービードまたはガラスビードを添加したポリメチル−メタクリレートポリマーなどの拡散体層135である。拡散体層135によって生じる拡散は、光指向フィルム110によって反射される光のピークを中心にして回転対称であるため、YZ平面における拡散の幅は、XZ平面における幅と同一である。
【0060】
比較例1の場合の具体的なプリズムおよびファセットの寸法は、以下の表1および表2に与えられる。すべての測定値は、マイクロメートル単位で与えられる。比較例1の光の反射率は、34°の入射平行光による反射モードにおいて用いられるELDIM EZ コントラストモデル160R(ELDIM EZ Contrast model 160R)で測定された。図4が結果グラフである。図4は、34°で鋭いグレアピークを示し、14°を中心にしてより広い後方反射されたピークを示している。全体的に見れば、反射光は中心により高い強度を有し、反射光が測定されなくなるまで徐々に減少する急勾配のピークとして示されている。
【0061】
本発明の光指向構成は、光指向フィルムを含み、所望の光分散を得るために、光の反射がプリズムによって操作されて導かれる点で比較例1のサンプルと異なる。大部分の場合には、先のとがった分散または鐘状の曲線の分散ではなく、光強度の平坦な分散またはトップハット状の分散が望ましい。光の平行ビームがプリズム特徴部によっても決定される方向において中心とする特定の角度の幅の中で一定の輝度で面によって散乱されるときに実現される。ビームステアリング特性は、0〜45°などの任意の適当な量だけグレア方向からずれた反射角度に偏っていてもよい。
【0062】
YZ平面における拡散
所望のプリズム面を形成するために、さまざまな技術を用いることができる。たとえば、各構造のファセット角度が隣接する構造と同一とならないように、構造を形成することができる。連続的または列ごとにファセット角度を変更することによって、光指向フィルムによる光の反射率が変更され、広範な角度にわたってYZ平面における拡散反射を形成する。
【0063】
実施例2−可変ファセットまたはプリズム角度
図5は、本発明の一態様による光指向フィルム210を含む光指向構成200の断面図である。y軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、光指向フィルム210のこの図は、図2に示されている配向と類似である。x軸はページ中に延びている。
【0064】
光指向フィルム210は、平滑面212および構造面214を有する。構造面214は、谷243および山245を規定する第1のプリズム面242および第2のプリズム面244を有する複数のプリズム240を形成する。第1のプリズム面242および第2のプリズム面244は、合成物を規定する1組の面を形成する。一般に、第1のプリズム面242は光を反射するために用いられ、第2のプリズム面244は光の反射または方向に関与しない。フィルム210の平滑面212は、基板220に隣接している。上に重なっている光方向フィルム210は、金属コーティング230および拡散体層235である。
【0065】
図3の光指向フィルム110のプリズム140と異なり、プリズム240は、すべて同一ではない。プリズム251、252、253、254を参照されたい。プリズム251はプリズム252と異なり、プリズム252はプリズム253と異なる。以下同様。光指向フィルム210のすべてのプリズムが光指向フィルム210の他のすべてのプリズムと異なっているというわけではないことを理解すべきである。正確に言えば、プリズムは隣接するプリズムと異なっていることが望ましい。図5を参照すると、プリズム252は隣接するプリズム251とは異なり、隣接するプリズム253とも異なる。2つの類似のプリズムの間に少なくとも2つのプリズムがあることが好ましく、2つの類似のプリズムの間に少なくとも4つのプリズムがあればさらに好ましい。目で見ることができるパターンの隠し場所を最適化するためには、特定のパターンまたは順序におけるプリズムのグループをクラスタ化することが有利である場合がある。
【0066】
プリズムは、反射ファセット、すなわち第1のプリズム面242が異なる傾斜を有する点で少なくとも異なり、それによって光拡散を増大させる。第1のプリズム面242の傾斜は一般に、平滑面212から測定される。さまざまなプリズムの第1のプリズム面242は一般に、第1のプリズム面242の傾斜に対して長さを変化させる。大部分の場合には、プリズムの山245は平滑面212から等距離であるが、一部の場合には、図5に示されているように、隣接する山245の高さは異なっていてもよい。
【0067】
拡散体層235は、ポリマービードまたはガラスビード236を添加したポリメチル−メタクリレートポリマーなどの低密度拡散体である。拡散体層235は、光指向構成100の拡散体層135より少ないビードを有し、欠陥およびアーティファクトを隠し、変化するプリズム角度によって生成される複数の反射ピークを組み込んでいる。
【0068】
より多くの光学的拡散を有する面を形成するために、高周波数周期または不規則な移動によって、マスターツールを作製するために用いられるダイヤモンド切削ビットを遥動することによって、YZ平面においてさまざまな角度を形成することができる。可変プリズム角度は、YZ平面において拡散を形成する。そのような拡散は、体積拡散体層235からの拡散に重ねられ、XZ平面およびYZ平面における拡散の幅を識別するために、さらなる自由度を与える。
【0069】
別の実施形態において、成形ダイヤモンド切削ビットによってマスターツールを切削することができ、平坦でないか、または直線でないビット形状を生じる。別法または追加として、前回の通過の場合とは異なる角度および異なる位置に配置された切削ビットを用いて、複数回通過することによってツールを切削することができる。結果として生じる平坦でないファセットは、YZ平面において、ビームステアリング効果および制御された光拡散を形成し、拡散体層の不規則な拡散に加える。ダイヤモンドビットまたはカッターの湾曲した切削エッジまたは直線でない切削エッジは、光の拡散を行うのに望ましい可変勾配を形成する。さらに、切削エッジの精確な形状は、拡散分布を決定する。
【0070】
実施例3Aおよび実施例3B―湾曲したファセット、非直線のファセット
図6は、本発明の別の態様による光指向構成300の断面図である。y軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、光指向構成300および光指向フィルム310のこの図は、図2に示されている配向と類似である。x軸はページ中に延びている。
【0071】
光指向構成300は、平滑面312および構造面314を有する光指向フィルム310を含む。光指向フィルム310は、谷343および山345を規定する第1のプリズム面342および第2のプリズム面344を有する複数のプリズム340を含む。平滑面312は、基板320に隣接している。上に重なっている光方向フィルム310は、金属コーティング330と、アーティファクトおよび欠陥を被覆するための低集積度のガラスビードまたはポリマービード336を有する拡散体層335と、である。
【0072】
第1のプリズム面342は、図3の面142および図5の面242などのような線形面ではなく、面に関連する曲率を有する。曲面は、平均面角度を中心にして2、3度から数度まで面の角度が広がる。すなわち、第1のプリズム面342に対する接線を引いた線は、平滑面312に対して0〜30°の角度であり、通常は4〜8°である。湾曲した第1のプリズム面342は、反射光に重みをかけて成形ローブとするために用いることができる反射ファセットを形成する。あるいは、湾曲した第1のプリズム面342は、正方形の反射分布を形成するように構成されてもよい。
【0073】
実施例3Aは光指向フィルム310のみであり、実施例3Bは光指向フィルム310上にコーティングが施され、拡散体層335は6%の体積集積度のポリマービードを有する。実施例3Aおよび3Bの場合の具体的なプリズムおよびファセットの寸法は、以下の表1および表2に与えられる。
【0074】
実施例3Aおよび3Bは、34°の入射平行光源による反射モードにおいて用いられるELDIM EZ コントラストモデル160R(ELDIM EZ Contrast model 160R)で特徴つけられ、その結果のグラフはそれぞれ、図7および図8に示されている。
【0075】
上記の実施例2と類似している実施例3Aの場合には、非直線のファセットが、図7に示されているように、YZ平面に拡散を形成する。図8において分かるように、そのような拡散は、体積拡散体層335からの拡散に重ねられ、XZ平面およびYZ平面における拡散の幅を識別するために、さらなる自由度を与える。
【0076】
実施例4−直線または曲面のセグメントを有するセグメント化された面
図9は、本発明の別の態様による光指向構成400の断面図である。光指向構成400は、平滑面412および構造面414を有する光指向フィルム410を含む。y軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、光指向フィルム410は、図2に示されている配向と類似の配向である。x軸はページ中に延びている。
【0077】
光指向フィルム410は、谷443および山445を規定する第1のプリズム面442および第2のプリズム面444を有する複数のプリズム440を含む。平滑面412は、基板420に隣接している。上に重なっている光方向フィルム410は、金属コーティング430と、アーティファクトおよび欠陥を被覆するための低集積度のガラスビードまたはポリマービード436を有する拡散体層435と、である。
【0078】
第1のプリズム面442は少なくとも2つの部分を含み、隣接する部分は、直線であれば異なる傾斜を有し、曲面であれば異なる曲率または異なる曲率中心を有する。曲線は接合点における一次導関数が不連続でなく滑らかに融合するように異なる曲率中心を有する2つの異なる曲率を有することも可能である。
【0079】
ダイヤモンドにおける複数の面またはセグメントを有する単独のダイヤモンドビットによって、第1のプリズム面442のさまざまな部分を形成することができる。セグメントは、円弧セグメント、直線セグメントまたはその組み合わせを融合してもよい。あるいは、単独のセグメントを有するダイヤモンドビットを用いて、複数の切れ込みを形成してもよい。または同一または異なる形状のダイヤモンドを有する複数のダイヤモンドビットによって、切れ込みを形成してもよい。セグメント化された第1のプリズム面442を形成する少なくとも2つの部分は、部分の数に応じて、平行光を2つ以上の個別の山に反射する。
【0080】
光指向構成400において、拡散体層435はアーティファクトまたは欠陥を被覆するのみならず、セグメント化された第1のプリズム面442によって形成された個々の反射光のピークを組み合わせるか、少なくとも平らに均す。
【0081】
実施例4の部分に分けられたファセットは、実施例2および3と類似であり、YZ平面において拡散を形成する。そのような拡散は、体積拡散体層435からの拡散に重ねられ、XZ平面およびYZ平面における拡散の幅を識別するために、さらなる自由度を与える。
【0082】
XZ平面における拡散
本発明の別の態様において、x方向である構造の長さまたは各列に沿って、(z軸またはz方向の)構造高さを変化または振動させることによって、直交方向(XZ平面)における光拡散を設計することができる。マスターツールの作製時に、ツールがx方向に進行する際に、マスターツールの内外におけるダイヤモンド切削ビットの制御調整した移動によって、構造高さを変更することができる。移動によって小突起のパターンを形成し、今度は光を拡散する可変傾斜面となる。小突起の精確な形状によって、具体的な拡散分布を形成する。小突起または他の形状の構造の波長は一般に、10〜1000マイクロメートルである。振幅は一般に、0.1〜10マイクロメートルであり、約1〜8マイクロメートルであることが多い。
【0083】
本発明の1つの方法では、高速ツールサーボまたは高速サーボツール(FTS)アクチュエータを用いて、ツールがx方向に進行する際に、ダイヤモンド切削ビットの先端をz方向に移動させてもよい。図3〜図9における実施例1〜4に関して示されている配向などのYZ平面における構造の断面形状または面積は、実施例に示されているかどうかに関係なく、任意の配向であってもよい。
【0084】
x方向における構造の長さに沿って変化する構造高さを有する光指向フィルムの概略図が、図10Aおよび図10Bに示されている。図10Aでは構造がx方向における正弦波パターンによって規定されている点を除き、図10AのYZ平面における構造の断面積は図6の光指向フィルム310の断面積と類似である。図10Bの構造も、x方向に沿って正弦波パターンで変化する。
【0085】
実施例5、6および7−規則的な周期移動によるZ軸の振動
実施例5、6および7は、熱および圧力を加えた状態で、構造付き銅ツール上に厚さ250ミクロン(マイクロメートル)(10ミル)のアクリルフィルムを熱成形することによって作製された。銅ツールは、湾曲したエッジのダイヤモンドビットによってほぼ上述したように、パターン形成された。ダイヤモンドビットの湾曲したエッジは、ラップ仕上げをして半径430ミクロン(マイクロメートル)の円から単独の円弧部分に艶出し仕上げが施された。各実施例では、ダイヤモンドは、公称中心傾斜としても知られているミラー角度が6°で、隣接するねじとの境界で6(+/−1〜3)の傾斜を有するねじ切りファセットを切削するように指向される。
【0086】
ダイヤモンドビットと銅ツール面との間で挟み取られる円弧の長さが、境界の傾斜を決定した。したがって、ねじのピッチおよびダイヤモンド切削エッジの組み合わせが、境界の傾斜を決定した。切削方向またはx方向に沿った面の起伏は、Z=Asin(2πx/λ)によって規定された。式中、Aおよびλは、マイクロメートル単位の振幅および波長である。「x」は、x軸に沿った位置である。
【0087】
実施例5、6および7の場合の具体的なプリズムおよびファセットの寸法は、以下の表1および表2に与えられる。すべての測定値は、マイクロメートル単位で与えられる。
【0088】
このようにして、プリズム面を有するアクリルフィルムは、光指向フィルムを形成した。この光指向フィルムは、不透明な銀の層(図6の金属コーティング330など)によって被覆された。次に、透明なPSAが銀を施した側に押圧され、サンプルが切削され、ガラスの顕微鏡スライドに積層された。
【0089】
サンプルは、34°の入射平行光源による反射モードにおいて用いられるELDIM EZ コントラストモデル160R(ELDIM EZ Contrast model 160R)で特徴付けられ、その結果のグラフが図11、12および13に示されている。
【0090】
図11、12および13は、極角度グラフで略矩形である拡散分布を示している。すなわち、拡散パターンは比較的まっすぐなエッジを有する。グラフは、理論的には、特定の水平視角(HAOV)まで水平視角に対して比較的一定である拡散分布を形成する。すなわち、トップハットまたは視角の拡散分布が水平視角に形成される。同様に、拡散分布は、特定の垂直視角まで垂直視角(VAOV)に対して比較的一定である。ここでもまた、トップハットまたは視角の拡散分布が垂直視角に形成される。実施例5は、図11において分かるように狭い水平視角パターンを有する。実施例6は、図12において分かるように中程度の水平視角パターンを有する。実施例7は、図13において分かるように広い水平視角パターンを有する。
【0091】
実施例5、6および7の比較で分かるように、正弦波の振幅および波長の比によって、水平視角における具体的な拡散パターンを制御することができる。
【0092】
実施例8および9−構造に重ね合わせられた無秩序のZ軸の振動
図14は、平滑面812および構造面814を有する一般的な光指向フィルム810を示している。構造面814は、規則的な周期面に重ね合わせられた雑音が多いか、無秩序または不規則な微細構造を含む規則的な周期面を有する。無秩序な重ね合わせは、ランダムであっても擬似ランダムであってもよい。無秩序な重ね合わせは、拡散効果を与え、目に見える欠陥を隠す。場合によっては、無秩序な重ね合わせは、光指向フィルム810が組み込まれたディスプレイスクリーンに艶消し仕上げを与えることができる。無秩序な重ね合わせはまた、雑音の周波数および振幅に応じて、小さいものから大きいものまで、細かいものから粗いものまで粒状の外観も形成する。
【0093】
波形の波長および振幅は、所望の拡散の角度と、ディスプレイまたは反射体を見る距離と、に左右される。反射体面上の構造は、見る距離における人の裸眼の解像度より小さい必要がある。たとえば、ハンドヘルド型ディスプレイの場合には、もっとも有用なサイズは、約40cmの距離で2分角未満または300マイクロメートル未満である。前方投影型スクリーンの場合には、5メートルの距離でみるとき、最大構造サイズは約3〜4mmでなければならない。目に近い用途の場合には、その距離ははるかに近づき、許容可能な特徴部のサイズは、はるかに小さくなると考えられる。
【0094】
ハンドヘルド型ディスプレイの場合には、無秩序または不規則な重ね合わせによって形成される構造は一般に、2.5〜250マイクロメートルのサイズまたは波長を有し、通常は約5〜100マイクロメートルである。重ね合わせの平均振幅は一般に、約0.5マイクロメートルほどであり、一般に少なくとも約0.005マイクロメートルである。
【0095】
x軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、光指向フィルム810が指向される。y軸はページ中に延びている。したがって、図14に示されているものは、ページにわたって左から右に延びる構造列である。
【0096】
無秩序な重ね合わせを形成するための信号は、規則的な周期構造を形成する切削ツールへの信号に重ね合わせるか、または電子的に追加される。
【0097】
実施例8がx方向における合成列の長さに沿って実施例5の基本構造の上に無秩序な振動をさらに含んでいる点を除き、実施例8および9は、実施例5に開示されたように作製された。実施例9も、基本構造の上に無秩序な振動を含む。実施例8および9の場合の具体的なプリズムおよびファセットの寸法は、以下の表1および表2に与えられる。
【0098】
実施例8および9は、34°の入射平行光源による反射モードにおいて用いられるELDIM EZ コントラストモデル160R(ELDIM EZ Contrast model 160R)で特徴付けられ、その結果のグラフが図15および16にそれぞれ示されている。図面は、34°における鋭いグレアピークおよび広い反射光を明らかに示している。実施例9は、実施例8より広い垂直視角を有し、異なる重心角度を有する。
【0099】
【表1】
Figure 2004538506
【0100】
【表2】
Figure 2004538506
【0101】
表1に関して、「A」は、x軸に沿った合成高さの変化の振幅を示している。「λ」は、x軸に沿った合成高さの変化の反復波長を示している。「雑音の振幅」は、規則的な構造に重ね合わせられた無秩序、不規則な構造の振幅の二乗平均平方根である。「HAOV」は「水平視角」を示し、後続の「T」は「理論値」を示し、後続の「M」は「測定値」を示している。HAOVは、水平方向において最大を通る輝度スライスの半値全幅である。
【0102】
表1は、振幅および波長(理論的なHAOV−T)がHAOV−Mを予測することを示している。HAOV−Tは、無秩序な振動がないと仮定し、振幅および波長のみから算出される。実施例8は、無秩序な振動がない実施例5の正弦波パターンによって予測された値からHAOV−Mの拡大を示している。
【0103】
表2に関して、「ピッチ」は、プリズム面の隣接する列の間のy方向における距離であるねじピッチを示している。「半径」は、ダイヤモンドビット切削エッジの半径である。VAOVは、「垂直視角」を示し、後続の「T」は「理論値」を示し、後続の「M」は「測定値」を示している。VAOVは、垂直方向において最大を通る輝度スライスの半値全幅である。「ゲインピーク」は、最大ゲインを意味している。「ミラー角度」は、y軸からファセット面の角度を示している。「重心」または「重心角度」は、反射パターンの中心の極角度を示している。
【0104】
表2は、ねじピッチ、半径およびミラー角度がVAOV−Mおよび測定重心角度を予測することを示している。
【0105】
実施例10および11−一般化した周期形状
前述の実施例は、XZ平面における正弦波周期移動について説明した。本発明は、コンピュータでプログラムすることができる任意の基本波形と共に用いてもよい。波形は、公知の数学関数の形をとってもよく、または値(X,Z)の反復する組としてプログラムされてもよい。最適または用途に固有の拡散パターンを求め、所望の拡散パターンを形成するZ(X)波形を選択することが望ましい場合がある。
【0106】
図17は、光指向構成500の断面図において実施例10を概略的に示している。x軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、図17では、光指向フィルム510を含む光指向構成500が指向される。y軸はページ中に延びている。したがって、図17に示されているものは、ページにわたって左から右に延びる構造列である。
【0107】
光指向フィルム510は、平滑面512と、前面542、および後面544を有する構造またはプリズム540を含む構造面514と、を有する。前面542および後面544は、谷543および山545で交わる。この実施形態では、前面542および後面544は同一である。すなわち、後面544は、前面542の鏡像である。前面542および後面544は、直立した放物線を描く一連の点によって規定される。構造面514は、複数の接着した隣接放物線を含み、スカラップ状の外観を有する面を形成する。
【0108】
フィルム510の平滑面512は、基板520に隣接している。上に重なっている光方向フィルム510は、金属コーティング530と、拡散分布を滑らかにし、任意のアーティファクトおよび欠陥を被覆するために体積拡散することができる拡散体層535と、である。
【0109】
スカラップ上の構造面514、具体的には面542、544は、マスターツールの機械加工中に、ダイヤモンド切削ビットの深さを変更することによって形成される。高速サーボツール(FTS)アクチュエータは、ツールがx方向に進行する際に、z方向においてダイヤモンド切削ビットのチップを移動させるために用いられる。この実施形態では、深さの変調は周期的であるが、無秩序な重ね合わせを含んでもよい。
【0110】
実施例10および図17の実施形態は、平行光をトップハット状または四角状の反射光分散に反射する。これは、前面542および後面544に与えられた等しい空間的重みのためである。前面542および隣接する後面544は、式Y=CXによって規定される放物線を規定する。傾斜は2CXであり、谷543はX=0である。プリズムに関してこの式を用いると、反射光の角度は、入射角+4CXに等しい。atan(2CX)の小さい値の場合には、HAOVの中でそれぞれの方向に反射される光の強度は一定である。したがって、角度に対する強度は、トップハット形状を取る。場合によっては、円弧または正弦曲線が、平坦またはトップハット形状への近似を与える場合がある。
【0111】
図18は、本発明のさらに別の態様による光指向構成600、実施例11の概略断面図である。x軸が図面の左から右に構造にわたって延び、z軸が図面の上から下に延びている状態で、光指向構成600は、図17の光指向構成500と類似の方向に指向される。y軸はページ中に延びている。したがって、図18に示されているものは、ページにわたって左から右に延びる構造列である。
【0112】
光指向構成600は、平滑面612および構造面614を有する光指向フィルム610を含む。構造面614は、前面642および後面644を有するプリズム面640を含む。前面642および後面644は、ドーム状の山645で交わる。前面642および後面644は同一である。すなわち、後面644は、前面642の鏡像である。前面642および後面644のそれぞれは、凹面状のセグメントおよび凸面状のセグメントから構成される。追加または別法として、全体的な構造面614は、凹面状のセグメントおよび凸面状のセグメントの交互パターンを有する。
【0113】
図11では、一方の放物線は他方の放物線に対して反転され、交差点が融合されている場合には、周期的な点の組が2つの放物線の組を描くという点を除き、構造面614は、図17の実施例10の構造面514を形成するために用いられた技術と同一の技術によって形成される。
【0114】
この構造はまた、マスターツールの機械加工中に、z方向においてダイヤモンド切削ビットのチップを移動させるために高速サーボツール(FTS)アクチュエータを用いることによって形成される。構造面614による反射光パターンは、実施例10のパターンと同一である。
【0115】
前述の実施例と同様に、平滑面612は、基板620に隣接している。上に重なっている光方向フィルム610は、金属コーティング630と、欠陥を被覆するために用いられ拡散体層635と、である。
【0116】
実施例12および13
実施例12および13は、それぞれ図19および20の図に示されている。図は、構造面のさまざまな特徴部を示すために、30°の傾きで配置された光指向フィルムを示している。x方向である構造列は、図に示されているように、水平から30°で延びている。実施例12および13のそれぞれは、一般的な以下の手順によって作製された。実施例は、構造高さの変調、すなわちz方向において異なる。実施例12および13の具体的な振幅、ピッチおよび波長は同一であるが、これらの特徴は必要に応じて変更することも可能であることを理解されたい。
【0117】
実施例12および13の場合には、隣接する構造列の間のピッチ(y方向において測定)は、61マイクロメートルであった。ファセットは、傾き6°であった。正弦波面の波長(x方向で測定)は、71マイクロメートルであった。正弦波面のさまざまな角度は、図において見ることができる線状の面によって識別可能である。図19の実施例12の場合には、z方向の変調が同期しているという点で、実施例12および13は互いに異なる。すなわち、実施例12の場合には、隣接する構造のz方向における変調は揃っていた。同期整列の一例は、図10Aに概略的に示されている。図20の実施例13の場合には、隣接する構造の変調は、180°のオフセットがあり、非同期パターンを形成している。したがって、第1の構造が山であるとき、隣接する構造は谷である。およびその逆である。非同期パターンは、相殺されるか、または構造の欠陥を覆うか、または隠す。実施例13のオフセットは180°であったが、90°、45°などの他のオフセットを用いることができることを理解されたい。また、不規則に変化するオフセットを用いてもよい。
【0118】
非同期波形パターンを形成するための1つの方法は、FTS波形のディジタル操作による。たとえば、ほぼ完全な正弦波である波形の一般化は、コンピュータアルゴリズムの複数の点のディジタル表記から生じる。離散的な数の点「n」からほぼ完全な正弦波を生成することができる。波において「n」ステップのうちの1つ(またはそれ以上)を不規則に排除することによって、非同期波形を得ることができる。この不規則な排除を行うための波において最も論理的な点は、実際の波形の傾斜が最も小さく変化している場所である。
【0119】
生成された波形の総数(「m」)を予め算出し、1(生成される第1の波)〜「m」(生成される最後の波)の範囲の乱数表を構成するために、コンピュータの乱数発生器を用いることによって、セグメントの排除を実現してもよい。表のサイズは、どれだけの数の波が排除工程によって処理されるかに左右される。離散的な点の排除により、不規則な非同期波を生じるために、波長に小さな変化を生じる。上述の方法で形成された波のパターンは、小さなサイズのスポット型の欠陥を隠し、画素との規則的な干渉によるモアレ縞を低減または排除する別の方法であってもよい。
【0120】
モアレ縞の低減
本発明のさらに別の態様において、LCDの画素ピッチとのモアレ干渉を最小限に抑えるように、構造の間隔を設計することができる。ディスプレイ装置における光指向フィルムの用途では、x方向に広がる構造列は、ディスプレイスクリーンにわたって水平に配置される。y方向はディスプレイスクリーンにわたって垂直である。たとえば、ハンドヘルド型コンピュータでは、構造列は左縁から右縁まで延びている。モアレ干渉は、x方向またはy方向のいずれかにおいて、画素と整列された構造によって生じる。
【0121】
実施例14−非直線の列
図21の実施例14は、複数のプリズム面940を有する光指向フィルム910である。前述の実施例の構造とは異なり、構造940は直線ではない。正確に言えば、構造940は、XY平面における波打った経路に従う。構造940はx方向に延びているが、y方向成分を含んでいる。構造940の振動する線は、ディスプレイ画素と構造940の整列を最小限に抑える、好ましくは排除することによって、モアレ干渉を低減させる。
【0122】
マスターツールの機械加工中、y方向に切削ツールを振動させることによって、構造940を形成することができる。別の方法では、マスターツールの機械加工中、その中心軸または別の軸を中心にして切削ツールを回転することによって、造940を形成することができる。
【0123】
実施例15−可変列間隔
モアレ干渉を低減するための別の実施形態では、合成物の列の間隔は可変であってもよい。たとえば、合成列の山の間のy方向における距離は可変であってもよい。円筒の機械加工技術によって作成する場合には、これは、平行ではない溝を形成してもよい。
【0124】
実施例16−回転配向
合成物の列は、x軸に沿ってディスプレイ装置における画素の列に平行ではないように、光指向フィルムを回転するか、または別の方法で向けることも可能である。一般に、画素の列は、ディスプレイにわたって水平に延びている。合成列の回転は、画素列の向きから1〜45°であり、5〜20°であれば一般的であり、5〜10°であれば好ましい。
【0125】
実施例17−体積拡散体の効果
実施例17は、光指向フィルム上に体積拡散体を設ける効果を示している。体積拡散体は、モアレ干渉の低減または排除を伴う。実施例17は、8%の体積拡散体(8%ポリマービードを添加したPSA)の厚さ12マイクロメートルの層を実施例5の構造に積層することによって行った。
【0126】
以下の表3は、比較例1および実施例5と実施例17を比較している。比較例1は平坦なファセットおよび厚さ25マイクロメートルの8%添加拡散体層を有し、実施例5は体積拡散体層が存在しなかった。
【0127】
【表3】
Figure 2004538506
【0128】
表3に関して、「HAOV」は水平視角を示し、「VAOV」は垂直視角を示している。「HAOC」は遮蔽の水平角度を示し、XZ平面における最大輝度の90%〜10%の角度分離である。「VAOC」は遮蔽の垂直角度を示し、YZ平面において同様に測定される。遮蔽の角度は、照射を受けてLCDを回転したとき、反射光パターンががどれほど急激に見えるかを決定する。
【0129】
周期的な反復構造は、光を色の反復帯域に屈折することができる。50〜100マイクロメートル程度の波長を有する構造の場合には、より高次の拡散効果のみを呈しているため、拡散帯域の色帯は不鮮明であるが、依然として目で見ることができる。
【0130】
「可視構造」は、プリズム構造が裸眼で見ることができるかどうかを表す。実施例5の場合には、133マイクロメートルのピッチで不鮮明な溝が観察された。比較例1および実施例17の場合には、少なくとも部分的には体積拡散体の存在が原因で、溝が見られなかった。
【0131】
図22は、34°の入射平行光源による反射モードにおいて用いられるELDIM EZ コントラストモデル160R(ELDIM EZ Contrast model 160R)で測定された場合の実施例1、5および17による光の反射の断面図のグラフを示している。グラフは、比較例1の場合には、ELDIMグラフでは鋭い山として観察される光源の適度に鮮やかな画像があることを示している。構造に対して設計されたXZ平面拡散を有する実施例5は、観察角度にわたって一様でないか、または平らでないゲインを形成する。これは、不完全な半径のダイヤモンドツールから生じうる。これは、明るいスポットおよび薄暗いスポットでは、一様でない明るさのディスプレイを生じることになる、実施例17は、実施例5の構造の上に体積拡散体を含み、より滑らかで、より均一な分散を生じる。
【0132】
実施例17などの30°程度のより広い視角を有するサンプルは、一般に30%または30%未満の体積拡散体層の塗布によって生じる比較的小さいゲインの減少を有する。10°未満程度の狭い視角のサンプルは、拡散体が追加されるときに、ゲインの著しい減少を有する。約60%の変化がより一般的である。
【0133】
上述の実施例5〜17は、単独のダイヤモンドビット切削ツールおよびFTSを用いて得ることができる新奇な拡散反射パターンを実証している。ダイヤモンド切削ツール面は、YZ平面断面において見られるように、主要な曲面反射ファセットおよび二次的な立上りファセットを有するプリズム状の溝を形成する。YZ平面における面の曲率は、YZ反射面において制御された拡散角度範囲を形成する。XZ平面における曲率または勾配は、XZ平面反射面において制御された拡散角度範囲を形成する。反射パターンは、極グラフにおいて連続であり、ピークおよび半幅によって形成される。
【0134】
ツール面の「反復セル」は、ツール面全体の反射光パターンを再現するツールの最小領域である。実施例5〜17において、湾曲したファセット形状およびFTS波形の勾配において不連続ではないために、反復パターンは極グラフにおいて連続である。
【0135】
上述の実施例は、2つの異なるタイプの微細複製構造に含まれている。図5および6に示されている実施例2および3は、勾配が不連続である点で接合される一般に第1の反射面および一般に立上りと呼ばれる第2の一般に未使用の面を有する実施例である。図14および18に示される実施例8、9および11は、FTSによって形成され、一般に連続的な勾配のプリズムを有する実施例である。これらの状態は、反射光の単独領域、すなわち、たとえば、図4、8、11〜13および15〜16に示されているように、反射光の極グラフに輝度の単独連続領域を生じる。
【0136】
図9に示された実施例4は、複数のファセットを有する第1の反射面を有する。2つのファセット間の境界は、不連続勾配の点として規定される。反射面における単独のファセットは反射光の極グラフにおける反射光の単独領域を形成し、反射面の複数のファセットは一般に反射光の複数の領域を形成することがわかっている。反射光の複数の領域は個別であっても、重なっていてもよい。拡散体の追加は、領域の境界を滑らかにする。
【0137】
実施例18〜29−複数の反射領域
以下の実施例18〜29は、光反射の複数の領域を形成するさまざまなマルチファセットのある微細複製構造を示している。光反射の複数の領域を形成するために、光指向微細複製構造は、不連続な勾配によって規定される複数のファセットを有する曲面をなす。各ファセットの面は光反射の結果として生じる個別領域のパターンまたは形状を決定し、すべてのファセットの和は全体の反射パターンを完成する。
【0138】
実施例1〜17において上述した実施例の大部分は、光反射の単独領域を有する反射パターンを形成する。すなわち、光指向微細複製構造の反復セルは、単独の平坦または湾曲したファセットを有する。
【0139】
図23Aに概略的に示されている実施例18は、複数の三角プリズム1040を含む構造面1014を有する光指向フィルム1010を示している。三角プリズム1040は、第1のプリズム面1042および第2のプリズム面1044を有する二等辺三角形のプリズムである。プリズム面1042、1044のそれぞれは、y軸に対して角度αをなす。このようなプリズム面をファセットまたは反射ファセットとも呼ぶことができる。第1のプリズム面1042および第2のプリズム面1044は平坦またはまっすぐである。すなわち、第1の面1042または第2の面1044のいずれに関連する曲率も本質的に存在しないことを意味している。プリズム1040、すなわち面1042、1044は、フィルム1010のx方向に沿って延在している。各プリズム1040の高さ、すなわちz方向におけるプリズム1040の寸法は、x方向に沿って一定である。
【0140】
垂直入射平行光線によって照射されるとき、実施例18のフィルム1010からの所期の光反射が、図23Bに示されている。反射光は、約2nαの極角度で0〜180°の方位角平面における2つの対称な反射を有するパターンを形成する。尚、αはプリズム1042、1044の傾斜角であり、nは任意の保護ポリマーコーティングの屈折率である。第1のプリズム面1042によって反射する光線1052は1つの反射を形成し、第2のプリズム面1044によって反射する光線1054は第2の反射を形成する。
【0141】
光線が逆行する場合には、反射パターンによって規定される方向から入射する光は、極グラフの起点(図23B)である法線方向に反射されることが分かる。このことは、これらの不透明な領域から発している一部の光が反射され、面に対して通常は垂直に位置し、観察している見ている人に達することを示している。
【0142】
図24Aおよび25Aに示されている実施例19および20は、それぞれ、湾曲したプリズム面またはファセットを有する光指向フィルムである。光指向フィルム1100として図24Aに示されている実施例19は、1つのプリズム面1142を有するプリズム1140を含む構造面1114を有する。プリズム面1142は、個別の先端または点を持たず、滑らかで連続する円弧である。光指向フィルム1200として図25Aに示されている実施例20は、プリズム1240を含む構造面1214を有する。プリズム1240は、第1のプリズム面1242および第2のプリズム面1244を有する。谷1243は、個別のプリズム1240を分離する。プリズム1140、1240および面1142、1242、1244は、フィルム1100、1200のx方向に沿って延在している。各プリズム1140、1240の高さ、すなわちz方向におけるプリズム1140、1240の寸法は、x方向に沿って一定である。
【0143】
プリズム面1142、1242、1244のそれぞれは、湾曲した切削面を有する単独のダイヤモンドビットによって形成される曲面である。あるいは、プリズム面1242および1244は、二重またはデュアルダイヤモンドビットによって同時に切削されることも可能である。各ダイヤモンドビットは、プリズム面を切削する。すなわち、プリズム面1242は第1のダイヤモンド切削ビットによって形成され、プリズム面1244は第2のダイヤモンド切削ビットによって形成されることになる。一般に、これらの二つの切削ビットは、互いに連結されてもよく、複数のプリズムピッチに等しい追加増分だけ分離されていてもよい。
【0144】
フィルム1100、1220からの垂直入射平行光に関して結果として生じる所期の光パターンが、図24Bおよび図25Bに示されている。いずれの実施例の場合も、光パターンは、極角度2nθによって0〜180°の方位角平面に沿った線である。尚、θはプリズム1142、1242、1244に対する接線の角度であり、nは任意の保護ポリマーコーティングの屈折率である。図24Bにおいて、単独の円弧を有するフィルム1100は、グラフの中心から対称に拡散する光として示されている。フィルム1200の場合には、図25Bは、グラフの中心の周囲に対称に位置する光反射の2つの個別の線を形成する2つのファセットを有する構造を示している。2つの個別の反射の間隙は、ファセット1242および1244の間の勾配の不連続性に基づいている。具体的に言えば、Δθがファセット1242および1244の交差線に垂直な経路に沿った面の角度の間の差であるとき、2nΔθに等しい。
【0145】
実施例21、22および23は、FTSの移動および平坦なダイヤモンド切削ビットによって生成される面を有するフィルムを示している。図26Aに示されている実施例21は、プリズム1340を含む構造面1314を有するフィルム1300である。プリズム1340は、第1のプリズム面1342および第2のプリズム面1344を有する。フィルム1300では、プリズム1340および面1342、1344はフィルム1300のy方向に沿って延在している点を除き、フィルム1300は、図23Aのフィルム1000と類似である。各プリズム1340の高さ、すなわちz方向におけるプリズム1340の寸法は、y方向に沿って一定であり、x方向に沿って変化する。実施例22および23のフィルム1400および1500は、この点に関して実施例21と類似である。
【0146】
図27Aにフィルム1400として示されている実施例22は、プリズム1440を含む構造面1414を有する。プリズム1440は、プリズム面1442を有する。プリズム1440および面1442は、y方向に沿って延在する。プリズム面1442は、連続正弦曲線または余弦曲線をなす。
【0147】
図28Aにフィルム1500として示されている実施例23は、プリズム1540を含む構造面1514を有する。プリズム1540は、第1のプリズム面1542および第2のプリズム面1544を有する。プリズム1540および面1542、1544は、y方向においてフィルム1500に沿って延在する。プリズム面1542、1544は、それぞれが湾曲した円弧である点を除き、図25Aにおける実施例20のフィルム1200と類似である。面1542、1544は、共に2つの円弧構成をなす。
【0148】
実施例21、22および23に関する所期の光反射パターンが、図26B、27Bおよび28Bにそれぞれ示されている。
【0149】
実施例21の場合には、垂直入射平行光によって照射されるとき、反射光は、約2nαの極角度で図26Bに示されているように、90〜270°の方位角平面において2つの対称な反射を有するパターンをなす。尚、αはプリズム面1342、1344の傾斜角であり、nは任意の保護ポリマーコーティングの屈折率である。図23Aおよび23Bの実施例18と同様に、第1のプリズム面1342によって反射する光線は領域の一方を形成し、第2のプリズム面1344によって反射する光線は第2の領域を形成する。
【0150】
光線が逆行する場合には、反射パターンによって規定される方向から入射する光は、極グラフの起点である法線方向に反射されることが分かる。このことは、これらの不透明な領域から発している一部の光が反射され、面に対して通常は垂直に位置し、観察している見ている人に達することを示している。
【0151】
垂直入射平行光は、図27Bに示されているパターンの実施例22によって反射する。垂直入射平行光は、図28Bに示されているパターンの実施例23によって反射する。いずれの実施例22および23の場合も、光パターンは、極角度2nθによって90〜270°の方位角平面に沿った線である。尚、θはプリズム面1442、1542、1544に対する接線の角度であり、nは任意の保護ポリマーコーティングの屈折率である。図27Bにおいて、単独の円弧を有するフィルム1400は、グラフの中心から対称に拡散する光として示されている。フィルム1500の場合には、図28Bは、グラフの中心の周囲に対称に位置する光反射の2つの個別の線を形成する2つのファセットを有する構造を示している。パターンが90°回転されている点を除き、これらのパターンは、実施例19および20(図24Bおよび25B)のパターンと類似である。
【0152】
実施例24〜29は、プリズムの高さがx方向およびy方向の両方に沿ってz方向において変化する複数のピラミッド状プリズムを有するフィルムの実施例である。実施例24および25はそれぞれ、フィルム1600、1700として図29A、図30Aに示されている。実施例27は、フィルム1800として図31Aに示されている。フィルム1600、1700、1800のそれぞれは、複数のピラミッド状プリズム1640、1740、1840を含む構造面1614、1714、1814を有する。
【0153】
実施例24の場合には、XZ平面およびYZ平面の両方においてまっすぐな面を有するプリズム1640は対称な二等辺プリズムである。各プリズム1640は、第1の面1641、第2の面1642、第3の面1643および第4の面1644を有する。4つの面は、頂点1645で交わる。反射光の所期の結果として生じるパターンが、図29Bに示されている。フィルム1600が平行な垂直入射光を受けるとき、光は4つの方向に分割され、反射の4つの個別領域は、極グラフの各象限に1つずつ形成される。元の光線は垂直入射平行光であり、極グラフ上のスポットまたは点として現れることから、4つの反射は相当集光される。
【0154】
図30Aの実施例25の場合には、プリズム1740は、XZ平面およびYZ平面の両方に曲面または円弧を描く面を有する対称な4つの側面を有するプリズムである。プリズム1740は、頂点1745で交わる4つの面1741、1742、1743、1744を有する。頂点1745は、実施例24のフィルム1600による頂点1645のように鋭いピークではない。正確に言えば、頂点1745は、x方向およびy方向の両方に延在する円弧の曲線の交差によって形成される相当丸みを帯びた面を有する。平行垂直入射光がフィルム1700に形成されるとき、光は4つの方向に分割され、それぞれがほぼ四角形として形成される反射の4つの個別領域が形成される。図30B参照。反射光の四角形または矩形は、反復セルを形成する4つの個別の湾曲したプリズム面1741、1742、1743、1744によって生じる。
【0155】
光線が逆行する場合には、反射パターンによって規定される方向から入射する光は、極グラフの起点である法線方向に反射されることが分かる。このことは、これらの不透明な領域から発している一部の光が反射され、面に対して通常は垂直に位置し、観察している見ている人に達することを示している。
【0156】
実施例26は、実施例25の光指向フィルムの上に配置される体積拡散体を含む。所期の光反射パターンが、図30Cに示されている。体積拡散体を含む実施例26は、体積拡散体を含まない実施例25より小さい鋭いエッジを有するより広い光反射を有する。光反射は、実施例25による反射よりさらに分散され、依然として4つの対称性を保持している。
【0157】
実施例25および26の光指向フィルムを作製する場合には、面からの切り込みおよび隆起を交互に繰り返すピラミッド状のプリズムは、x方向に沿って切削されてもよい。2つのピラミッドの間の交差線は、連続勾配を有する。「切り込み」は、ピラミッドが井戸または正の隆起したピラミッドの負部分となることを意味する。
【0158】
図31Aに示された実施例27のフィルム1800は、フィルム1800がXZ平面およびYZ平面の両方に曲面または円弧を描く面を有する対称な4つの側面を有するプリズムである点を除き、図30Aのフィルム1700と類似である。プリズム1840は、頂点1845で交わる4つの面1841、1842、1843、1844を有する。頂点1845は、鋭いピークではなく、x方向およびy方向の両方に延在する円弧の曲線の交差によって形成される相当丸みを帯びた面を有する。プリズム1840は、余弦曲線、単独円弧曲線、二円弧曲線の組み合わせによって形成される。(YZ平面における)y方向に沿って延在するとき、プリズム1840は、単独の円弧部分および二円弧部分を交互に繰り返して構成される曲線によって規定される。二円弧部分は、不連続な勾配を形成する頂点で交わる2つの単独の円弧である。2つの個別の切削通過または単独の切削通過のいずれかにおいて、2つの個別のダイヤモンドビットおよび異なる波形を同時に駆動する2つのFTSステージを用いて、Y軸断面を規定する交互の単独円弧部分および二円弧部分を切削してもよい。余弦曲線および二円弧部分の曲線の両方は、x方向においてx軸に沿って交互方式で延在する。すなわち、図31Aに示されているように、余弦曲線は一番前の曲線であり、後方の次の曲線は二円弧部分を含み、後方の第3の曲線は再び余弦曲線であり、以下同様である。ピークまたは頂点がプリズム1840の頂点1845を形成するように、y方向合成曲線のピークまたは頂点は、x方向合成曲線のピークまたは頂点と交差する。x方向における交互のピラミッド状プリズムは、実施例25および26において上述したように、ツールに切れ込みを入れたり、隆起させたりして形成されてもよい。「内部」または「外部」のプリズムによる反射光パターンは、同一である。図31Aは、4つの反復セルを示している。
【0159】
実施例27において、ピークで不連続な勾配を有する曲線によって二円弧部分を置換することも可能である。そのような曲線の一例は、ゼロの両側面に20°などの対称な部分が除去される余弦曲線である。同様に、図18の内/外の円弧を交換するなど、別の連続曲線によって連続的なFTS余弦曲線を置換することも可能である。
【0160】
平行垂直入射光がフィルム1800によって反射されるとき、光は4つの方向に分割され、図31Bに示されているように、4つの象限を通って連続する中空または環状の四角形の反射パターンを共に規定する4つの矩形の反射領域が得られ、4つの回転対称を形成する。
【0161】
光線が逆行する場合には、反射パターンによって規定される方向から入射する光は、極グラフの起点である法線方向に反射されることが分かる。このことは、これらの不透明な領域から発している一部の光が反射され、面に対して通常は垂直に位置し、観察している見ている人に達することを示している。
【0162】
実施例28は、実施例27の光指向フィルムの上に体積拡散体を含む。所期の光反射パターンが、図31Cに示されている。体積拡散体を含む実施例28は、体積拡散体を含まない実施例27より小さい鋭いエッジを有するより広い光反射を有する。実施例28による光反射は、実施例27による反射よりさらに分散され、依然として回転対称性を保持している。
【0163】
体積拡散体を有するフィルム1800または体積拡散体を含まないフィルム1800などの回転対称性の光指向フィルムは、光指向ディスプレイにおけるフィルムの配向に対する感度が小さいために望ましい。たとえば、照射品質を妥協することなく、光指向フィルム1800は、光指向ディスプレイの最適な配向角度からたとえば20°だけ回転(または位置ずれ)していてもよく、そのような自由度がさらなる4つの配向対称性に重なる。
【0164】
実施例27および28において、反射光パターンの中空または環状形状およびその4つの回転対称性は、連続勾配および不連続勾配の特定の選択利用に起因する。n個の回転対称または複数の包囲された暗領域などのさらに複雑なパターンも、さらに複雑なツール構造を与えるために考慮することが可能である。
【0165】
ここで図32Aを参照すると、実施例29の光指向フィルム1900が示されている。フィルム1900は、空隙1950によって分離されるプリズム1940から構成される構造面1914を有する。プリズム1940は、第1の面1942および第2の面1944を有する。面1942、1944は、隆起ピーク1945で交差する。
【0166】
実施例29の反射光パターンは、0〜180°の方位角平面において2つの対称な反射を有する点で、図23Aおよび23Bの実施例18の反射光パターンと類似である。しかし、実施例29はまた、空隙1950による反射によって生じるグラフの中心に位置する中心反射領域も含む。実施例28は実施例18(図23Aおよび32B)の2つのファセット構造によって構成されるのと同一の態様で、実施例29などの3つのファセット構造に基づいて形成される一連の複雑なパターンを想定することも可能である。
【0167】
実施例18〜29のそれぞれは、体裁のための欠陥を隠し、さらなる拡散を生じるために、基本のプリズム面の上に重ね合わせられたFTS雑音を含むことも可能であることを理解されたい。
【0168】
本発明は、上述の特定の実施例に限定されると考えるべきではなく、むしろ添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明のすべての態様を網羅するものと理解すべきである。本発明が適用可能であると思われるさまざまな修正、等価な工程のほか、さまざまな構造および構成は、本願明細書を検討すれば、当業者には容易に明白となるであろう。特許請求の範囲は、そのような修正および装置を包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1A】光指向構成を組み込んだディスプレイ装置の概略断面図である。
【図1B】図1Aのディスプレイ装置の光方向構成の一部の拡大概略断面図である。
【図2A】ディスプレイ装置の見ている人によって見られている光の分散を量的に示すために用いられる座標系の概略図である。
【図2B】構成のための相対的な軸を示す光指向フィルムの概略斜視図である。
【図2C】光指向フィルムを作製するために用いることができる円筒ツールの概略平面図である。
【図3】従来の構造層を有する従来の光指向構成の概略断面図である。
【図4】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の図3に示された比較例1の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図5】本発明の第1の態様による光指向構成の第1の実施形態の概略断面図である。
【図6】本発明による光指向構成の第2の実施形態の概略断面図である。
【図7】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の図6に示された実施例3Aの光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図8】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の図6に示された実施例3Bの光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図9】本発明による光指向構成の第3の実施形態の概略断面図である。
【図10A】本発明による光指向フィルムの第4の実施形態の概略斜視図である。
【図10B】本発明による光指向フィルムの第5の実施形態の概略斜視図である。
【図11】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の実施例5の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図12】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の実施例6の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図13】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の実施例7の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図14】本発明による光指向構成の第6の実施形態の概略断面図である。
【図15】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の実施例8の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図16】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の実施例9の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図17】本発明による光指向構成の第7の実施形態の概略断面図である。
【図18】本発明による光指向構成の第8の実施形態の概略断面図である。
【図19】走査型電子顕微鏡の下で見た場合の本発明による光指向構成の第9の実施形態の概略断面図である。
【図20】走査型電子顕微鏡の下で見た場合の本発明による光指向構成の第10の実施形態の概略断面図である。
【図21】本発明の別の態様による光指向構成の概略上部平面図である。
【図22】34°の入射平行光による反射モードで用いられるELDIM EZ Contrast model 160Rで測定した場合の実施例1、5および17の光指向フィルムの反射光強度のグラフ図である。
【図23A】本発明による光指向フィルムの第11の実施形態の概略斜視図である。
【図23B】直交入射平行光で照射した場合の実施例18の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図24A】本発明による光指向フィルムの第12の実施形態の概略斜視図である。
【図24B】直交入射平行光で照射した場合の実施例19の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図25A】本発明による光指向フィルムの第13の実施形態の概略斜視図である。
【図25B】直交入射平行光で照射した場合の実施例20の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図26A】本発明による光指向フィルムの第14の実施形態の概略斜視図である。
【図26B】直交入射平行光で照射した場合の実施例21の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図27A】本発明による光指向フィルムの第15の実施形態の概略斜視図である。
【図27B】直交入射平行光で照射した場合の実施例22の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図28A】本発明による光指向フィルムの第16の実施形態の概略斜視図である。
【図28B】直交入射平行光で照射した場合の実施例23の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図29A】本発明による光指向フィルムの第17の実施形態の概略斜視図である。
【図29B】直交入射平行光で照射した場合の実施例24の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図30A】本発明による光指向フィルムの第18の実施形態の概略斜視図である。
【図30B】直交入射平行光で照射した場合の実施例25の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図30C】直交入射平行光で照射した場合の実施例26の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図31A】本発明による光指向フィルムの第19の実施形態の概略斜視図である。
【図31B】直交入射平行光で照射した場合の実施例27の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図31C】直交入射平行光で照射した場合の実施例28の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。
【図32A】本発明による光指向フィルムの第20の実施形態の概略斜視図である。
【図32B】直交入射平行光で照射した場合の実施例29の光指向フィルムの反射光強度の概略グラフ図である。

Claims (11)

  1. x軸、y軸およびz軸を有する光指向フィルムであって、第1の構造面および対向する面を具備し、前記構造面がその上に複数の3次元プリズム構造を有し、前記プリズム構造が
    z軸に沿った高さを有し、
    z軸に沿った反復する高さの変動を有し、前記z軸に沿った高さの変動がx軸およびy軸の少なくとも一方の軸に沿って延在する光指向フィルム。
  2. 前記反復する高さの変動がy軸に沿って反復波長周期によって規定される、請求項1に記載の光指向フィルム。
  3. 前記反復する高さの変動が不連続勾配を有する、請求項2に記載の光指向フィルム。
  4. 前記反復する高さの変動がx軸に沿って反復波長周期によって規定される、請求項1に記載の光指向フィルム。
  5. 前記反復する高さの変動が不連続勾配を有する、請求項4に記載の光指向フィルム。
  6. 前記反復する高さの変動がx軸およびy軸のそれぞれに沿って反復波長周期によって規定される、請求項1に記載の光指向フィルム。
  7. 前記x軸に沿って反復する高さの変動が不連続勾配を有し、前記y軸に沿って反復する高さの変動が不連続勾配を有する、請求項6に記載の光指向フィルム。
  8. 体積拡散体をさらに含む、請求項2に記載の光指向フィルム。
  9. 体積拡散体をさらに含む、請求項4に記載の光指向フィルム。
  10. 体積拡散体をさらに含む、請求項6に記載の光指向フィルム。
  11. 垂直入射平行光の入射時に、極反射グラフにおける反射の環状パターンを形成するために構成された構造面を有する光指向フィルム。
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