JP2004537335A - 非接触式検出及び監視を行う乳児保育器 - Google Patents

Abstract

乳児（１４）が置かれている環境を制御するための手段（２６）を備えるタイプの乳児ケアユニット（１０）であって、生理学的パラメータを検出してセンサの出力を提供するための、乳児から離れた位置に設けられたセンサ（２８）を一つ以上備え、制御手段は、センサの出力に対して応答して、上記環境を変化させるか、又はアラーム若しくは上記パラメータに関する他の指標を提供する。これらのセンサは、乳児の体温を検出するための一つ以上の赤外線センサ（３０）と、呼吸速度、心拍数又は皮膚血流を検出するためにビデオ処理ソフトウエアに接続されたカメラ（３２）と、呼吸速度、呼吸困難又は乳児の苦痛を検出するために音声処理ソフトウエアに接続されたマイクロホン（３４）とを含む。雑音を相殺するか、又は乳児に音声信号を提供するためにスピーカー（７４）が設けられる。カメラ、マイクロホン及びスピーカーは、乳児の遠隔監視のためコンピュータネットワーク（６６）に接続される。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、一般的には保育器に関し、特に、保育器の中に保持される乳児を非接触で監視するとともに、その生理学的パラメータを非接触で検出する保育器に関する。
【背景技術】
【０００２】
保育器内の乳児の付近の空気温度を制御することは周知である。また保育器内の空気を、モータで駆動されたブロワーで循環して、保育器内の空気温度に基づいてブロワーの速度を変化させることも周知である。空気温度を検出するサーミスター及びモータコントローラは周知であり、それらは、保育器内の乳児の付近の空気温度を制御するため、また、ブロワー速度を減速し、それによってエンクロージャ内のブロワー関連の雑音を減少させるために使用されている。また保育器内の乳児に変換器を取り付けて、乳児の体温、呼吸速度、脈、及び他の生理学的パラメータを直接測定することは周知である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
乳児に変換器を取り付けると、乳児の動作により変換器が不意に外れたり、乳児の動作が制限されてしまう等、いくつかの問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本明細書に開示した、乳児が置かれた環境を制御するための手段を有する乳児保育器には、キャノピーを有するエンクロージャ内に配置される乳児支持面と、乳児から離れて位置づけられ、生理学的状態を検出してセンサの出力を提供するためのセンサと、センサの出力に応答して環境を変化させるための制御手段とが含まれる。
【０００５】
本発明の更なる特徴は、現段階で知得している、本発明を実施するための最良の形態を例示する好適な実施例についての以下の詳細な説明を検討することにより、当業者にとって明白となるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
保育器や乳児ウォーマー（infant warmer）とは、乳児や新生児の周囲の酸素含有量、相対湿度、及び空気温度を適切なレベルに維持するのに使用されるエンクロージャである。保育器はその技術分野では公知であり、Ｍｏｆｆｅｔｔ他による米国特許第５，２２４，９２３号、ＭｃＤｏｎｏｕｇｈによる米国特許第５，２４２，３７５号、Ｓｔｏｒｔｉ他による米国特許第５，３３０，４１５号、Ｍｉｌｌｅｒ他による米国特許第５，３３６，１５６、Ｌｅｓｓａｒｄ他による米国特許第５，７３０，３５５号に記載されており、それらは本明細書に援用される。保育器は、保育器内の空気の温度、流れ、酸素含有量、及び相対湿度を調整及び検出するとともに、乳児の体温、呼吸速度、脈搏数、及び他の生理学的パラメータを検出するための装置を典型的には一つ以上含み、保育器内の環境を適切に制御する。
【０００７】
本明細書に開示された保育器１０では、エンクロージャ１８内の雑音を減らし、乳児１４の動作を阻害したり乳児の動作で外れてしまう可能性のある、エンクロージャ１８内にあるいくつかのセンサや関連するリード線を除去することにより、保育器１０のエンクロージャ１８内の環境を改善する。開示される保育器１０では、エンクロージャ１８内の乳児１４の生理学的機能を測定するためのいくつかの接触式変換器が、乳児１４の同じ生理学的機能を測定するための非接触式センサ２８と置き換えられる。本明細書中、「非接触センサ」というフレーズにおいて使用される「センサ」という単語は可能な限り広範な意味をもつ。例えば、当業者の一部は、ビデオカメラをセンサとして通常は関連づけしないかもしれないが、本明細書ではビデオカメラも「センサ」という定義の範囲内にある。
【０００８】
保育器１０の開示された実施例は、乳児１４を保持する載置台１２と、載置台１２の周りにエンクロージャまたはチェンバー１８を形成するキャノピー１６と、基台２０とを含む。キャノピー１６は、頭側の端部壁１１と、足側の端部壁１３と、側壁１５と、側壁１７と、上壁２３とを含む。図示の例のように壁１１、１３、１５、１７及び２３は透明な材料で形成されて、乳児１４を容易に観察することができる。保育器１０は様々な様式やデザインで提供することができることが理解される。Ｄｏｎｎｅｌｌｙ他による米国特許第５，４５３，０７７号、Ｇｏｌｄｇｅｒｇ他による米国特許第５，７５９，１４９号、Ｄｏｎｎｅｌｌｙ他による米国特許第５，８１７，００２号、Ｍｏｌｌ他による米国特許第５，８１７，００３号、Ｎｅｗｋｉｒｋ他による米国特許第５，９７１，９１３号、Ｄｏｎｎｅｌｌｙ他による米国特許第５，９７１，９１４号、Ｇｏｌｄｇｅｒｇ他による米国特許第６，０２４，６９４号、Ｇｏｌｄｂｅｒｇ他による米国特許第６，０３６，６３４号、Ｇｏｌｄｇｅｒｇ他による米国特許第６，０２２，３１０号、Ｓｐｅｒａｗ他による米国特許第６，０７１，２２８号、Ｐｒｏｗｓ他による米国特許第６，０４９，９２４号と、出願中の米国出願番号第０９／５７１，４４９号及び第０９／５３３，５３１号とを参照せよ。これらの開示は本明細書に援用される。
【０００９】
例えば、図１に示されるように、乳児１４はエンクロージャ１８内で載置台１２上に載せられて支えられている。保育器１０は、制御された環境を乳児１４に提供するとともに、加熱器２１と、ブロワーモータ２２に駆動されるブロワー２４とを備えた空気循環システム１９を含む。ブロワー２４はエンクロージャ１８内の暖かい空気を循環させて（図１の符号がない矢印で記される）、空気はブロワーモータ２２の速度によって調整された流速で移動させられる。制御システム２６が空気循環システム１９を調整している。
【００１０】
複数のセンサ２８は、その感度の領域が、乳児１４が配置された載置台１２の一部を包含するように、キャノピーに実装される。図示する例のように、センサ２８は、赤外線センサ３０、ビデオカメラ３２、及びマイクロホン３４を含む。赤外線センサ３０は、乳児１４の皮膚温度を遠隔検出することができる。ビデオカメラ３２はビデオフィードを生成して、乳児１４の遠隔ビデオモニタリングを容易にする。マイクロホン３４は音声フィードを生成して、乳児１４の遠隔音声モニタリングを容易にする。
【００１１】
例えば、図１から図３に示されるように、複数の赤外線センサ３０は、キャノピーの壁１１、１３、１５、及び１７に対して、図示する例のように取り付けられ、その感度の領域は、保育器１０の載置台１２上において乳児１４が置かれる場所を含むように配向される。図示する例のように、レンズ３６が各赤外線センサ３０に隣接するように配置され、検出された温度をセンサ３０上に集中させる。レンズ無しのセンサ、或いはレンズとフィルターが内部に組み込まれたセンサを、本発明の実施に使用することも、本開示の教示の範囲内に含まれる。図示する実施例では、センサ３０は、キャノピー１６の側壁１５、１７及び端部壁１１、１３の低い箇所で、乳児１４が横たわる載置台より上の位置に配置される。センサ３０をこのように配置すると、センサ３０は乳児１４の近くに配置される。Ｇｌｕｃｋの米国特許第５，３８６，８３１号、Ｆｒａｄｅｎの米国特許第６，１２９，６７３号、及びそれらにおいて引用される従来技術は、保育器１０内で使用できる赤外線センサの種類の特性を確立している。これらの特許及びそれらにおいて引用される従来技術の開示は本明細書に援用される。本発明の範囲内で使用できる赤外線センサの他の例としては、レイテック コーポレーション（Ｒａｙｔｅｋ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）のサーマラートセンサ、サーモメットリックス グローバル ビジネス（Ｔｈｅｒｍｏｍｅｔｒｉｃｓ Ｇｌｏｂａｌ Ｂｕｓｉｎｅｓｓ）のＺＴＰサーモパイルセンサ、オメガ ドット コム（Ｏｍｅｇａ．ｃｏｍ）のＯＳ１０１センサや、アーコン インコーポレイテッド（Ｉｒｃｏｎ，Ｉｎｃ．）のｍｉｎＩＲＴ（登録商標）がある。
【００１２】
赤外線センサ３０としてサーマラートセンサ、例えばＴＸＳＬＴＣＦ１Ｌ２、が使用されると、ユニットにはレーザ照準器（laser sight）が設けられる。レーザ照準器は乳児１４に小さなビームを照射して、ＩＲセンサ３０で温度を監視すべく、乳児１４の位置を突き止めるために使用される。レーザが組み込まれていないＩＲセンサ３０を使用するときには、本開示の範囲内で、ＩＲ温度センサ３０に隣接して非常に低電力のレーザダイオード３１を設けることができる。乳児１４の位置を適切に突き止めるためにレーザ３１を常時作動させるか、一時的に作動させることは本開示の教示の範囲内にある。乳児１４の位置を突き止めた後に、乳児１４が最初の場所から余り離れた場所へ移動すると、イメージングシステムはアラームを鳴らすことがある。アラームをトリガするような乳児の動作を減らすために、マットレスや乳児支持パッド７６が、乳児になじむようにゆっくり回復するフォーム（slow recovery foam）等の材料で形成される。また、本開示の教示の範囲内で、乳児位置合わせ装置（infant placement devices）を使用することもできる。
【００１３】
図示する実施例では、複数の赤外線センサ３０がキャノピー１６の壁１１、１３、１５、１７に実装される。赤外線センサ４０がキャノピー１６の第一側壁１５に実装され、赤外線センサ４２がキャノピー１６の第二側壁１７に実装され、赤外線センサ４４がキャノピーの頭側の端部壁１１に実装され、赤外線センサ４６がキャノピー１６の足側の端部壁１３に実装される。図示する例のように、赤外線センサ４０、４２、４４は乳児の頭部の異なる箇所に向けられ、赤外線センサ４６は乳児１４の胴に向けられる。従って、センサ４０、４２、４４及び４６は乳児１４の身体の異なる箇所の皮膚温度を表す信号を提供する。保育器１０のキャノピー１６により少ない数の或いはより多くの赤外線センサ３０を実装し、各々を乳児の身体にある同じ箇所或いは異なる箇所に向けることも本開示の教示の範囲内にある。
【００１４】
例えば、図３に示すように、キャノピー１６の第二側壁１７は、内側透明パネル４８と外側透明パネル５０とを含む。内側透明パネル４８と外側透明パネル５０との間には、空気のための空間５２が配置される。図示する例のように、透明ヒーター膜５４が内側透明パネル４８の外側に実装されて、エンクロージャ１８内にある空気の加熱を助ける。赤外線センサ４２は内側透明パネル４８に形成された穴５６の中に実装される。赤外線センサ４２の複数のリード線５８は、外側透明パネル５０を通り延出してコントローラに接続される。レンズ３６は内側透明パネル４８の内側に実装されて、乳児１４が発している赤外線を赤外線センサ４２に集束させる。赤外線センサ４０、４４、４６及び他の更なる赤外線センサ３０も、同様にキャノピー１６に実装することができると理解される。また、本開示の教示の範囲内で、他の公知の方法で赤外線センサ３０をキャノピー１６に実装することができることも理解される。
【００１５】
赤外線センサ４０、４２、４４、４６が発生する温度信号はコントローラ２６に送られ、コントローラ２６は乳児１４の体温を設定されたパラメータ内に制御するように構成されている。エラー信号がヒーター２１、ブロワー２４、及びヒーター膜５４と協動するように送られ、乳児がいる環境の調整を容易にする。本開示の教示の範囲内で、乳児の環境の調整を容易にするために、コントローラ２６は他の装置６０をも制御することができる。例えば、コントローラ２６は、保育器１０のキャノピー１６内か載置台１２内に封入されている抵抗発熱体（resistive element）、加熱ランプ、加熱された流体循環システム、或いは本開示の教示の範囲内にある他の加熱器と協動するように接続されていてもよい。
【００１６】
図示する例のように、ビデオカメラ３２がキャノピー１６の上壁２３に実装されている。ビデオカメラ３２はビデオフィードを生成して、そのビデオフィードは遠隔ビデオ表示ユニット６２及びシステムに送られる。ビデオカメラ３２はシステム６４に接続されている。システム６４は、保育器１０内の乳児１４の身体的パラメータを監視することができるビデオ信号処理ソフトウエアを実行するコンピュータなどである。ビデオフィードを分析して乳児１４の呼吸速度を特定することが可能なビデオ信号処理ソフトウエアは、システム１６に組み込まれている。図示する例のように、このソフトウエアは、フレームを取り込み比較することでビデオ信号を分析して、それにより乳児の胸部が上がり下がりする回数を特定して呼吸速度を測定する。ビデオ信号処理ソフトウエアがビデオフィードの別の特徴を分析することにより呼吸速度を特定することは、本開示の教示の範囲内にある。
【００１７】
ビデオカメラ３２を使用して別の生理学的パラメータを監視することは、現在知得している本開示の教示の範囲内にある。例えば、肌の色は、乳児の酸素吸引量、血液循環、及び体温の指標となる。本開示の教示の範囲内で、これからの生理学的パラメータと肌の色とを対応づけるソフトウエアを、開示された装置に組み込むことができる。保育器１０内の乳児１４の体温を特定するために対応づけすることのできる赤外線ビデオフィードを提供する赤外線カメラを設けることも、本開示の教示の範囲内にある。
【００１８】
カメラ３２はキャノピー１６の上壁２３の内側に実装されるように示されているが、乳児が横たわっている載置台１２の一部がカメラ３２の視野に含まれている限り、カメラをエンクロージャ１８の内側或いは外側の別の場所に実装することも、本開示の教示の範囲内にある。また、本開示の範囲内で、カメラ３２の代わりにビデオフィードを生成できる他の変換器を使うこともできる。
【００１９】
ビデオカメラ３２からのビデオフィード及びマイクロホン３４からの音声フィードは、適切なインターフェースを介してコンピュータネットワーク６６に送られる。ネットワーク６６を介して、健康ケアプロバイダ、友人、親戚など関心を持っている人が、遠い場所から乳児を監視できる。乳児１４の生のビデオフィードや音声フィードをインターネットを介して提供することは本開示の教示の範囲内である。
【００２０】
マイクロホン３４はエンクロージャ１８内から音声フィードを提供する。この音声フィードは、乳児１４を人が監視できるように、複数の外部スピーカー６８に送られる。マイクロホン３４は、図示の例のように、乳児１４の生理学的パラメータを自動的に監視するために、システム６４にも接続されている。図示する例のように、システム６４は、保育器１０内の乳児１４の身体的パラメータを監視することができる音声信号処理ソフトウエアを実行するコンピュータである。乳児１４の呼吸速度を測定するために音声フィードを分析することができる音声信号処理ソフトウエアは、システムに組み込まれている。図示する例のように、このソフトウエアは音声フィードを分析して、乳児１４が息を吸って吐く回数を特定して、呼吸速度を特定する。音声信号処理ソフトウエアが音声フィードの他の特徴を分析して呼吸速度を特定することは、本開示の教示の範囲内にある。
【００２１】
マイクロホン３４を使用して他の生理学的パラメータを監視することは、現在知得している本開示の教示の範囲内にある。例えば、ゼイゼイと息をしている乳児による音声フィードと、通常の呼吸をしている乳児による音声フィードとは区別することができる。乳児が蒸気薬物で治療できる呼吸障害と診断されている場合には、音声信号処理ソフトウエアがゼイゼイとした息を検知したら循環空気に蒸気薬物を放出するために、システムはコントローラ２６を介して蒸発器７０に接続されていてもよい。もし、乳児が以前に呼吸障害と診断されたことが無い場合に、音声信号処理ソフトウエアがゼイゼイという息を検知すると、アラームが作動する。音声信号処理ソフトウエアが検知する他の状態、例えば、泣き声、呼吸の停止、咳、詰まり（choking）、などもアラーム７２を作動させたり、本開示の範囲内で、保育器１０による制御された何らかの応答を作動させる。このようなアラーム７２には、ブザーやサイレンが作動する可聴式アラーム、表示灯の照明などの視覚式アラーム、または本開示の範囲内の、注意が必要な状態を示す他の信号が含まれる。
【００２２】
エンクロージャ１８の内側にはスピーカー７４が設けられ、エンクロージャ１８内への音声の提供を容易にする。スピーカー７４は本発明の教示の範囲内であればエンクロージャ１８内のどこにでも実装されることができるが、スピーカー７４は載置台１２の一部を形成する乳児支持パッド７６に取り囲まれて図示されている。スピーカーを組み込んだ乳児支持パッドはＳｈｕｔｏ他による米国特許第５，８６５，７７１号に開示されており、その開示は本明細書に援用される。
【００２３】
図示する例のように、スピーカー７４は音声信号発生器７８に接続されている。音声信号発生器７８が、外部マイクロホン、記憶された音声信号を再生するための装置、音声フィードバック装置及び音声信号を発生できる他の装置を含むことは、本開示の教示の範囲内にある。スピーカー７４は、保育器内において、なだめたり静めたりするような音を生成することを容易にする。スピーカー７４は、エンクロージャ内の望ましくない雑音を取り消すために弱め合う干渉として作用する音声フィードバックの提供を容易にする。例えば、ブロワーの音が保育器内の乳児を動揺させることは知られており、従って、スピーカー７４によりブロワーの雑音に対するフィードバック信号を提供することで保育器１０内のブロワー雑音を相殺することも、本開示の教示の範囲内にある。
【００２４】
図示する例のように、スピーカー７４に送られる音声フィードは、音声信号処理ソフトウエアを実行しているシステム６４にも送られる。このことは、音声信号処理ソフトウエアが外部からの音をフィルタしてエンクロージャ１８内の乳児１４が発する音に集中できるように、外部からの音声信号の相殺を容易にする。
【００２５】
また、他の非接触センサ２８を使用して保育器１０内の乳児１４の生理学的パラメータを測定することも本発明の教示の範囲内にある。例えば、図示されていないが、超音波探知システムを乳児１４に向けてエンクロージャに実装できる。信号が戻るのに要する時間の遅れを測定することにより、乳児の胸部への距離を特定することができる。前回の測定に対して、測定した距離の変化が減少していれば、乳児が息を吸い込んでると推定でき、前回の測定に対して、測定した距離の変化が増加していれば、乳児が息を吐き出していると推定できる。適当なソフトウエアでこれらの測定値の相関を求めて乳児の呼吸速度を特定する。或いは、戻ってくる超音波の振動数を測定することも可能であり、ドップラー効果により、乳児の呼吸速度との相関を求めることができる。開示された超音波探知システムのやり方と同様なやり方で他の波動生成検知装置（wave generating and detecting apparatus）を使用して、非接触センサ２８を使い乳児の生理学的パラメータを測定することは本発明の教示の範囲内にある。
【００２６】
図示により例示した特定の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、添付の請求の範囲に記載され画定される本発明の範囲及び精神の内に、多数の変更例及び変形例が存在する。
【図面の簡単な説明】
【００２７】
【図１】図１は、乳児保育器の一部を切り欠いた斜視図であり、保育器はその中に保持される乳児の生理学的パラメータを監視するための非接触式センサを有しており、乳児が保持される載置台に向けられ保育器のキャノピーに取り付けられたビデオカメラと、その感度の領域が、乳児が保持される載置台の領域を含むような、キャノピーに取り付けられた複数の赤外線センサと、乳児を可聴式に感知するためにエンクロージャに取り付けられたマイクロホンと、エンクロージャ内に音声を提供するように配置されたスピーカーとが示されている。
【図２】図２は、図１の線２−２に沿った部分断面図であり、保育器のキャノピーの側壁や端部壁に取り付けられた赤外線センサが示されており、そのセンサの感度の領域が、乳児が保持される載置台の領域を含む。
【図３】図３は、図１の保育器の壁の断面図であり、レンズ付き赤外線センサがキャノピーの内側の壁に取り付けられて示されている。
【図４】図４は、図１の保育器の非接触検出及び監視用部品の線図であり、複数の非接触センサ及びモニタから受信する信号に応じて制御される保育器部品と、非接触センサからの信号の関連付けを行ない、制御されている保育器部品に適切な制御信号を提供するシステムと、複数の非接触センサとモニターからのフィードを受信する遠隔監視ステーションとが示されている。

Claims (30)

1. 乳児が置かれている環境を制御するための手段を備えるタイプの乳児ケアユニットであって、
   前記ユニットは、乳児から離れた位置に設けられたセンサを一つ以上備え、
   前記センサは、生理学的パラメータを検出してセンサ出力を提供するものであり、
   前記制御手段は、前記センサ出力に対して応答して、上記環境を変化させるか、又はアラーム若しくは前記パラメータに関する他の指標を提供する。
2. 請求項１に記載の装置であって、
   乳児の体温を特定するために、乳児から離れた位置に乳児を囲むように設けられ、乳児と物理的に接触していない複数の前記センサを備える。
3. 請求項２に記載の装置であって、
   各センサは赤外線（ＩＲ）センサである。
4. 請求項３に記載の装置であって、
   乳児から離れた位置に乳児を囲むように設けられ、エンクロージャを提供する側壁と端部壁とを備え、
   前記センサは前記側壁と前記端部壁とに配置される。
5. 請求項１に記載の装置であって、
   乳児の呼吸速度を特定するために、乳児と物理的に接触していない呼吸センサを備える。
6. 請求項５に記載の装置であって、
   前記呼吸センサはビデオフィードを生成する装置である。
7. 請求項６に記載の装置であって、
   乳児の体温を特定するために、乳児から離れた位置に設けられ乳児と物理的に接触していない体温センサを備える。
8. 請求項７に記載の装置であって、
   前記体温センサは赤外線センサである。
9. 請求項８に記載の装置であって、
   乳児の体温を特定するために、乳児から離れた位置に乳児を囲むように設けられ、乳児と物理的に接触していない複数の前記体温センサを備える。
10. 請求項９に記載の装置であって、
    各々の前記体温センサは赤外線センサである。
11. 請求項１０に記載の装置であって、
    乳児から離れた位置に乳児を囲むように設けられ、エンクロージャを提供する側壁と端部壁とを備え、
    前記体温センサは前記側壁と前記端部壁とに配置される。
12. 請求項５に記載の装置であって、
    前記呼吸センサは音声フィードを生成する装置である。
13. 請求項１２に記載の装置であって、
    乳児の体温を特定するために、乳児とは離れた位置に設けられ乳児と物理的に接触していない体温センサを備える。
14. 請求項１３に記載の装置であって、
    前記体温センサは赤外線センサである。
15. 請求項１４に記載の装置であって、
    乳児の体温を特定するために、乳児から離れた位置に乳児を囲むように設けられ、乳児と物理的に接触していない複数の前記体温センサを備える。
16. 請求項１５に記載の装置であって、
    各々の前記体温センサは赤外線センサである。
17. 請求項１６に記載の装置であって、
    乳児から離れた位置に乳児を囲むように設けられ、エンクロージャを提供する側壁と端部壁とを備え、
    前記体温センサは前記側壁と前記端部壁とに配置される。
18. 請求項１に記載の装置であって、
    コンピュータネットワークと、乳児に関するビデオフィードを生成する装置とを更に備え、
    前記ビデオフィードは前記ネットワークに送られる。
19. 請求項１８に記載の装置であって、
    前記ビデオフィードから乳児の呼吸速度を特定するために、前記ネットワーク内のコンピュータがビデオ処理ソフトウエアを動作させる。
20. 請求項１に記載の装置であって、
    前記エンクロージャ内の音に関する音声フィードを生成する装置を備え、
    前記音声フィードは、乳児の生理学的パラメータを特定するために、音声処理ソフトウエアを実行するプロセッサに送られる。
21. 請求項２０に記載の装置であって、
    前記エンクロージャ内に配置され、前記エンクロージャ内で音を発生するための音発生装置に接続されたスピーカーを更に備える。
22. 請求項２１に記載の装置であって、
    前記音発生装置は、前記エンクロージャ内のノイズを消すために、前記音声フィードを前記スピーカーに送るためのフィードバック装置を含む。
23. 乳児ケアユニットであって、
    乳児を横たえる載置台と、
    前記載置台に関連づけられ、乳児の体温を非接触に検出するように乳児から離れた位置に設けられた複数の体温センサとを備える。
24. 請求項２３に記載の装置であって、
    乳児が置かれている環境を加熱するためのシステムと、前記加熱システム用の制御システムとを備え、
    前記制御システムは各々の前記センサと協動するように接続される。
25. 請求項２３に記載の装置であって、
    その視野が、乳児を横たえる前記載置台の一部を含むようなビデオカメラを備える。
26. 請求項２５に記載の装置であって、
    前記ビデオカメラはネットワークと協動するように接続されている。
27. 請求項２４に記載の装置であって、
    乳児が発する音を受信するように配置されたマイクロホンを備える。
28. 請求項２７に記載の装置であって、
    前記マイクロホンはネットワークと協動するように接続されている。
29. 請求項２８に記載の装置であって、
    その視野が、乳児を横たえる前記載置台の一部を含むようなビデオカメラを備える。
30. 請求項２９に記載の装置であって、
    前記ビデオカメラはネットワークと協動するように接続されている。