JP2001505085A - フォノニューモグラフ・システム - Google Patents

フォノニューモグラフ・システム

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JP2001505085A JP51635298A JP51635298A JP2001505085A JP 2001505085 A JP2001505085 A JP 2001505085A JP 51635298 A JP51635298 A JP 51635298A JP 51635298 A JP51635298 A JP 51635298A JP 2001505085 A JP2001505085 A JP 2001505085A
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Abstract

(57)【要約】 呼吸器系によって生成された呼吸音を分析する方法であって、呼吸器系によって生成された呼吸音を測定すること、かかる信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第1の基準を満たす場合に、この信号を、所与の種類の呼吸音によって生成された信号として暫定的に識別すること、および暫定的に識別された信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第2の基準を満たす場合に上記の識別を確認することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 フォノニューモグラフ・システム 発明の分野 本発明は、全般的には体音を検出し分析する方法、システム、装置に関し、詳 細には呼吸音を自動的に検出し分析する方法、システム、装置に関する。 発明の背景 体音を聞く技術、または聴診技術は、様々な病気を診察するために数千年も前 から医師によって使用されている。 聴診は最初、医師の耳を直接患者の皮膚に当てることによって行われた。19 世紀の初めに、R.T.Laennecは、体音を耳に伝導するツール、すなわ ち聴診器を導入した。 現在使用されている聴診器は、患者の皮膚に接触する「チェスト・ピース」と 、医師の耳で終端する2本の可撓性のチューブとを含む。肺音は通常、通常の呼 吸音と副雑(異常な)呼吸音に分類される。副雑呼吸音の種類、呼吸サイクルの 吸息相と呼息相に対する副雑呼吸音の時間的位置、副雑呼吸音の発生率は、肺病 の性質および重度を診断するために使用される。 副雑呼吸音は通常、その持続時間に応じて連続音と断続音に分けられる。連続 音はさらに、笛音、すなわち、気道が狭窄していることを示す高調性の音楽的な 音と、いびき音、すなわち、低調性の摩擦音に細分される。断続副雑呼吸音は同 様に、水泡音、すなわち、低調の短い間欠的な爆発音と、捻髪音、すなわち、よ り小さく、より持続時間が短く、より高調な音に分けられる。クラックルは通常 、(呼吸サイクル内のタイミングに応じて)閉塞性気道病または拘束型肺病を示 す。また、咳およびいびきは呼吸関連音響信号であり、それが存在することは、 呼吸器系が良好な状態であることを反映している。 体の音響信号を電圧に変換する様々なセンサを使用することは当技術分野でよ く知られている。空気結合マイクロフォンまたは加速度計と接触マイクロフォン または加速時計の両方を含む体音センサを実施する際に様々な種類のトランスジ ューサが使用されている。体音用の改良された接触センサは、1996年5月2 9日に出願され、「A Contact Sensor for Body S ounds」と題する、米国特許出願第08/654,643号で本発明者によ って開示されている。この出願の開示は引用によって本明細書に組み込まれてい る。 コンピュータ化信号処理方法を導入することによって、呼吸音を定量的および 客観的に分析することが容易になった。引用によって本明細書に組み込まれた書 籍「Breath Sounds Methodology」Noam Gav riely著、CRC Press Inc、1995年、1ページから196 ページ、第1章から第13章に記載されたように、音響信号を周波数ドメインに 変換し、信号の時間的パターンおよびスペクトル・パターンを特徴付けし、通常 の呼吸音と異常な呼吸音を区別する特徴を抽出する方法が開発されている。 BredesenおよびSchmerlerの米国特許第5213108号は 、視覚的表示聴診器を開示しており、この聴診器は、呼吸音を含む音響データの 視覚的表示と音波のあるパラメータの手動測定を可能にする。視覚的に表示され たデジタル化波形を手動で分析する方法は時間がかかり、かつこの方法には、専 門家による分析が必要であり、副雑音を定量的に識別する客観的で一様な基準が ない。 MurphyのPCT公開公報第WO91/03981号は、ある副雑音を自 動的に検出し識別するシステムおよび方法を開示している。このクラックル識別 方法は、2つの一次パラメータ、すなわちクラックル波(ハーフ・サイクル)の 振幅および持続時間と、1つの二次パラメータ、すなわちクラックル波の勾配に 基づいて行われる。 一次検出基準として波振幅分析に基づくクラックル検出方法は、クラックルの 振幅が多くの場合、基本呼吸音の振幅に類似しているか、あるいはそれよりもず っと小さいことによる固有の欠点を有する。簡単なしきい値交差基準では大部分 のクラックルを見逃し、したがって、分析の残りの部分が無用になる。 夜間呼吸症状はよく見られる症状であるが、診察が困難である。このような症 状には、心臓病プロセス、胃腸病プロセス、肺病プロセスのために起こる夜間の 呼吸困難が含まれる。発作性夜間呼吸困難(PND)はうっ血性心不全(CHF )であり、この場合、仰臥位の患者の肺内に水が蓄積し肺胞ガス交換を妨害する 。このプロセスでは、通常、夜間の第3の部分の間に、突然無呼吸状態が始まり 、この状態は直立位に移ることによって軽減される。仰臥位の患者の胃からの酸 性内容物の胃食道逆流では多くの場合、気道に酸が吸引され、それによって激し い咳、笛音、呼吸困難が起こる。夜間の喘息の発作は幼児によく見られる。医師 が両親による経緯の説明を聞くことによってこの病気を疑うことが多いが、客観 的な診断は困難である。特に、このような幼児のうちの少なくとも何人かは昼間 の健康診断および呼吸運動記録では正常である。他の種類の夜間呼吸障害は、閉 塞性睡眠無呼吸(OSA)症候群およびそれに関係する状態(呼吸低下、いびき )である。これらの状態では、患者の上気道が虚脱または狭窄するか、あるいは 粗動が起こり、気流が完全または部分的に妨害される。OSAでは、通常の睡眠 パターンが妨害され、夜間に何度も目がさめ(場合によっては数百回)、酸素の 取込み量が減少する。 これらの臨床状態はそれぞれ、呼吸音の明確な特徴を有する。肺水負荷が徐々 に増加していくと、最初は吸息クラックルが発生し、胸壁分散範囲が増大してい き、最終的には呼息音および笛音が出現する。また、呼吸数が徐々に増加する( 頻呼吸)。激しい咳、笛音、分泌音(捻髪音および呼息クラックル)は異物の吸 引を示す。最後に、咳を伴うか、あるいは伴わない、徐々に大きくなる笛音は気 管支喘息に伴う。 従来技術の手動聴診の欠点は、患者の睡眠中に、夜間副雑呼吸音の発生を経時 的に、確実に客観的かつ連続的に検出し記録することができないことである。し たがって、従来技術の聴診方法は、呼吸症状を正確に診断し記録する信頼できる 客観的な方法を提供しない。 本発明の概要 本発明の一形態は、患者によって生成される呼吸音の種類、すなわち、笛音、 クラックル、いびきをその生成メカニズムおよび伝導メカニズムに基づいて判定 することに関する。 本発明の他の形態は、基本物理学、空気力学、音響学、生理学による呼吸音の 理解および分折に基づくものである。基本的な呼吸音は、乱流からの音響放出に よって生成されるので、一般に呼吸音の生成部位で幅の広い帯域スペクトルを有 する。このような音はしばしば気道内で反響し、それによって幅の広い共鳴周波 数が生じる。さらに、胸壁に伝導した音は、低域音響フィルタとして働く介在す る組織、空気、骨によって減衰される。呼吸音が呼吸音の特性方程式に適合する とき、減衰特性の変化(たとえば、肺炎の存在)は数式の係数の修正に反映され る。 本発明の他の形態では、2つのステップ・プロセスを使用して呼吸音が検出さ れ特徴付けされる。好ましくは、この2つのステップは、当該の信号の1つまた は複数の特定の特性の検出に基づく初期スクリーニングを含む。このスクリーニ ングは肯定的なスクリーニング(すなわち、特定の呼吸音の特性を示す音響パタ ーンが存在する)でも、否定的なスクリーニング(特定の呼吸音の一部として存 在することのない音響パターンが存在する)でもよい。 第2のステップは検証プロセスであり、検出されたイベント(呼吸音)と特定 の呼吸音の特徴およびパラメータ値が決定される。これは音のピーク、数、位置 、スペクトル特性等の特徴を含む。本発明のいくつかの好ましい実施形態では、 呼吸音を数学的関数に適合させることが第2のステップの基礎として使用される 。一致のパラメータは、音をグループ分けするか、あるいはさらに特徴付ける方 法として働くことができ、これによって、音の原因に関する他の診断情報を判定 することができる。 本発明の好ましい実施形態では、2ステップ・プロセスは、副雑音を探索する ための開始点として働く。 本発明の好ましい一実施形態は、クラックル音の探索を含む。クラックルとは 、特定の波形を有する非静止イベントである。この波形の特性は、虚脱または液 体の障壁のために閉鎖していた気道の急激な開放としてのクラックル生成のメカ ニズムを反映する。この波形は、最初の音が肺および胸壁を通して伝導する際の 減衰および屈折も反映する。この場合、クラックルを検出する方法の好ましい実 施形態は、非静止イベントの高速探索と、その後に続く検証プロセスに基づくも の であり、この検証プロセスは、アーチファクト、すなわち、真のクラックルの数 学的記述に適合しない他の非静止イベントをなくし、数学的記述のパラメータ値 を得てクラックルを小群に分類するように構成される。 本発明の第2の好ましい実施形態は、咳の探索を含む。咳検出は、最初に、気 道音センサおよび大気マイクロフォンでの大きな雑音の突然の開始の検出と、患 者の胸部の急激な運動の検出との同時検出に基づくものである。この急激なスク リーニングの後で、アルゴリズムは、音響信号エンベロープを特定の数式に曲線 あてはめし、この音のスペクトル内容が、いびきおよび発声のスペクトル内容で はなく咳のスペクトル内容(広帯域雑音)であることを検証することによって検 出を検証する。 本発明の第3の好ましい実施形態は笛音の検出に関する。笛音検出の第1のス テップは、周波数ドメインでのスクリーニングであり、基本音の基本スペクトル よりも高いパワーのピークが求められる。このようなピークが検出された場合は 、評価され、たとえば、ピークの形状および基本スペクトルに対する卓越性に関 して、真の笛音に対応するかどうかが判定される。笛音のサブセットを「スクィ ーク」と呼ぶ。スクィークが約80ミリ秒から150ミリ秒持続し、笛音が15 0ミリ秒よりも長く持続し、かつこの2つの音が他の違いも有することを除いて 、笛音とスクィークは類似している。 本発明の第4の実施形態は、呼吸活動の検出に関する。呼吸検出器は、気道呼 吸音センサからのデータと胸部拡張センサからのデータを組み合わせ、(無呼吸 に対する)呼吸活動および呼吸相の暫定的な検出を得る。次いで、気道呼吸音ス ペクトル特性が真正の気道呼吸音の数学的テンプレートに一致することを検証す ることによって、この検出が検証される。気道呼吸音のテンプレートは気道音生 成の理解を反映するものである。 胸壁呼吸音検出は、呼吸検出プロセスの二次プロセスである。呼吸活動(吸息 または呼息)が検出された場合(上記参照)、胸壁呼吸音のスペクトルが算出さ れる。この検証は、スペクトルを低域フィルタ・テンプレートと突き合わせるこ とによって行われる。一致の質とフィルタ・パラメータ値によって、音を実際に 真正の胸壁呼吸音として分類できるかどうかが判定される。 本発明の第5の好ましい実施形態はいびき検出に関する。いびきは、気道音と 大気音が同時に検出されたが、急激な胸部運動を伴わないときに暫定的に識別さ れる。しかし、ある特徴を肯定的に識別し他の特徴を除外することによって、こ の検出を検証する必要がある。特に、いびき検出器は、時間ドメイン内の等しい 間隔を置いて配置された音響構造、周波数ドメイン内の複数の共鳴ピーク、大気 音および気道音と吸息胸部運動との間の高い整合性を探索する。いびきは、呼息 であることもあり、その場合は、ある種の発声と区別できないことに留意された い。したがって、ある音をいびきとして絶対的に肯定的に検証する場合、その音 は吸息胸部運動と一致する必要がある。 本発明の第6の好ましい実施形態はいびき音検出に関する。いびき音の暫定的 な検出は二次プロセスであり、すなわち、いびき音は別の音の探索に基づいて疑 われる。いびき音が疑われるのは、複数の共鳴ピーク(>3)を有する連続副雑 呼吸音が笛音検出方法によって検出された場合である。これを確認するには気道 音センサおよび/または大気音センサでいびき音と同時に大きな音が検出されて いないことを検証し、いびきおよび発声を除外しなければならない。 本発明の他の好ましい実施形態は、検証プロセスを使用して、全体的に関係の ある互いに異なる呼吸音同士を分離する。したがって、たとえば、基本胸壁呼吸 音は正常な気管支の呼吸音として分類することができる。この判定は、検出され た音に最もうまく適合する低域フィルタの特性に基づいて行われる。初期クラッ クル周波数値、クラックル周波数の増加率、その他の因子によって、捻髪音を水 泡音と区別することができる。同様に、笛音は「低」周波数小群、「高」周波数 小群、「超高」周波数小群に分類することができ、咳は「乾性咳」、「湿性咳」 、「犬吠咳」に分類することができ、いびきは単純型と複雑型に分類することが できる。 長いCPU時間を必要としない比較的高速の計算方法を使用して初期特徴を求 めることが好ましい。潜在的なイベントを検出した後、高い判定信頼度を与える アルゴリズムを使用してこのイベントを評価する。 当該の音の特定のツールおよび数学的記述子を使用し、同時に、呼吸音の厳密 な定義に適合しない環境中に存在する他の多数の音をほぼなくして、狭い範囲の 基本呼吸音および副雑呼吸音に焦点を当てることにより、本明細書に開示された 新規のフォノニューモグラフィ手法は、既存の特許および発行済みの原稿に記載 された他の方法とは大幅に異なる。また、本手法は、咳といびきを含めすべての 既知の呼吸音(すなわち、気道内のガス運動に関連するほぼすべての音)に対処 するという点で包括的であるが、各音ごとに独自の信号処理方法を使用する。こ れは、単一の信号処理方法を使用し、信号から抽出された特徴(たとえば、自己 回帰(ARまたはARMA)パラメータ)に基づいて音をクラスタまたは群に分 類する他の方法とは異なる。 本発明の他の形態では、音響信号と胸部拡張に関する情報を使用して呼吸音を 分析する。呼吸相およびイベント・タイミングに関する知識は基本呼吸音および 副雑呼吸音を特徴付けるうえで非常に有用なので、上記の組合せによって音を特 徴付ける機能が大幅に向上する。たとえば、早期吸息クラックルの臨床的意味は 、後期吸息クラックルまたは後期呼息クラックルとはまったく異なる。 したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸器系によって生成され た呼吸音を分析する方法であって、 呼吸器系によって生成された呼吸音を測定すること、 ある信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第1の基準を満たす場合に、こ の信号を、所与の種類の呼吸音によって生成された信号として暫定的に識別する こと、および 暫定的に識別された信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第2の基準を満 たす場合に上記の識別を確認することを含む方法が提供される。 好ましくは、暫定的な識別は、呼吸音を複数の第1の基準と比較することを含 み、これらの基準はそれぞれ、所与の種類の呼吸音の特徴を示し、呼吸音は、第 1の基準を満たす種類の呼吸音として暫定的に識別される。 本発明の好ましい実施形態では、上記の識別の確認は、所与の種類の呼吸音と して暫定的に識別された呼吸音を、各規準が所与の種類の特性を示す複数の第2 の基準のうちの1つと比較することと、呼吸音が、所与の種類の特性を示す第2 の基準を満たす場合に第2の種類の呼吸音であることを確認することを含む。 好ましくは、この方法は、呼吸音データをセグメントに分割することを含み、 暫定的な識別および確認は、呼吸音データの時間セグメントに基づくものである 。 本発明の好ましい実施形態では、所与の呼吸タイプは笛音を含む。好ましくは 、呼吸音を笛音として暫定的に識別することは、呼吸音のスペクトル内で幅の狭 いピークを検出することと、幅の狭いピークが、いくつかの連続的な期間にわた って幅の狭い周波数範囲内のに位置しているかどうかを判定することを含む。好 ましくは、確認は、暫定的に識別された笛音の幅の狭いピークがそれぞれ、3つ よりも少ない高調波を有するかどうかを判定することを含む。 好ましくは、上記の連続期間は少なくとも150msである。好ましくは、上 記の幅の狭い周波数範囲は、2つの連続期間において64Hz以下である。 本発明の好ましい実施形態によれば、この連続期間が80msから150ms であるとき、呼吸音はスクィーク・タイプとして確認される。 好ましくは、呼吸音は、幅の狭いピークの周波数が400Hz未満であるとき に低周波数笛音として分類される。好ましくは、呼吸音は、幅の狭いピークの周 波数が400Hzから1600Hzであるときに高周波数笛音として分類される 。好ましくは、呼吸音は、幅の狭いピークの周波数が1600Hzを超えるとき に超高周波数笛音として分類される。 本発明の好ましい実施形態によれば、所与の呼吸タイプはいびき音である。好 ましくは、暫定的な識別は、上記のセグメントのスペクトル内で幅の狭いピーク を検出することと、この幅の狭いピークが連続期間にわたって所定の小さな周波 数範囲内に位置するかどうかを判定することを含む。好ましくは、呼吸音のいび き音としての識別の確認は、各連続期間中に2つよりも多くの高調波がある場合 に、 上記の呼吸音データと患者の周りの空間中の測定された大気音との間の、周波 数ドメインの伝達関数を生成すること、 この伝達関数のコヒーレンス・グラフを生成すること、および このコヒーレンス・グラフの高コヒーレンスの周波数範囲が幅の狭い各ピーク の周波数範囲に対応しない場合に上記の幅の狭いピークをいびき音として確認す ることを含む。 本発明の好ましい実施形態では、呼吸音は咳である。好ましくは、暫定的な識 別は、 突然の大きな大気雑音、突然の大きな呼吸音、急激な胸部運動を同時に検出す ることを含む。 好ましくは、呼吸音が咳であることを確認することは、 上記の呼吸音データのエンベロープを生成し、このエンベロープの持続時間を 求めること、 この音が、 a)呼吸音が呼息中に発生すること、 b)呼吸音ピークが大気雑音ピークにほぼ一致すること、 c)呼吸音データのエンベロープが2重のハンプ形状を有すること、 d)エンベロープの持続期間が所定の時間範囲内であること、 e)音の周波数スペクトルが、大気音と呼吸音の間に所定の高いコヒーレンス ・レベルを有する幅の広い帯域であると判定すること、の各条件を満たす場合に 、この音を咳と判定することを含む。 好ましくは、上記の所定の時間範囲は0.2秒から3.0秒である。 好ましくは、上記の所定のコヒーレンス・レベルは0.7以上である。 本発明の好ましい実施形態では、咳は、第2のハンプが40msecを超える 分散を有し、遅い時間にスキューされている場合に湿性咳として分類される。あ るいは、咳は、分散が40msec未満であり、ほぼスキューされていない場合 に乾性咳として分類される。あるいは、咳は、持続時間が200msecから3 50msecであり、ハンプ同士の間の値を10%から25%上回る第2のハン プを有する場合に犬吠咳として分類される。 本発明の好ましい実施形態では、呼吸音はクラックルである。好ましくは、呼 吸音をクラックルとして暫定的に識別することは、 上記の呼吸音データの急激な変化の位置を見つけることを含む。 好ましくは、呼吸音がクラックルであることを確認することは、 上記の急激な変化の後に続く呼吸音データを以下の曲線に一致させることを含 む。 y=A*B(t)*C(t) 上式で、yは、tが開始する急激な変化から開始する上記の呼吸音データであり 、Aは振幅パラメータであり、B(t)はエンベロープ関数であり、C(t)は 振動関数である。 本発明の好ましい実施形態では、次式が成立する。 本発明の好ましい実施形態は、上記のパラメータの値からクラックル・タイプ を識別することを含む。好ましくは、クラックルは、f0が600Hzを超える 場合に捻髪音として識別される。好ましくは、クラックルは、C、すなわちクラ ックル内部周波数の変化率が100よりも大きい場合に水泡音として定義される 。 本発明の好ましい実施形態によれば、この方法は、クラックルが起こった呼吸 サイクルの部分を識別することを含む。 本発明の好ましい実施形態では、所与の呼吸音はいびきである。好ましくは、 呼吸音をいびきとして暫定的に識別することは、 呼吸音が吸息期間中に発声したと判定すること、および 呼吸音と患者の周りの領域内の大気雑音との相関関係が強いと判定することを 含む。 好ましくは、暫定的に識別された呼吸音がいびきであると判定することは、 吸息期間中のピークを識別し、平均最高最低時間デルタ_tを求めること、 吸息期間のパワー・スペクトル中の有意に大きな少なくとも3つのピークを識 別し、平均最高最低周波数デルタ_fを求めること、 上記の呼吸音データと、上記の呼吸音データを収集した空間の実測大気雑音と の間の、周波数ドメインの伝達関数のコヒーレンス・グラフを生成すること、 デルタ_tがデルタ_fの逆数に近く、かつこのコヒーレンス・グラフの高コ ヒーレンスの周波数範囲が上記の幅の狭いピークの周波数範囲に対応する場合に 、いびきを識別することを含む。 本発明の好ましい実施形態では、吸息期間中のピークを識別することは、 吸息期間の上記のパワー・スペクトルの逆フーリエ変換を計算し、それによっ てクリーンにされたデータを生成すること、 上記のセグメントの開始位置から5msから25msの点から始まるこのクリ ーン・データ中の第1のピークを探索することと、 この第1のピークの後に続くピークを探索することを含む。 好ましくは、パワー・スペクトル中の3つのピークを識別することは、 パワー・スペクトルのヒストグラムを計算すること、 ヒストグラムの分散を求めること、および k分散以上である値を有する点をピークとして定義する(kは少なくとも3で ある)ことを含む。 本発明の好ましい実施形態では、いびきは、スペクトルが3つまたは4つの共 鳴ピークを含む場合に単純ないびきとして分類される。好ましくは、いびきは、 スペクトルが5つ以上の共鳴ピークを含む場合に複雑ないびきとして分類される 。 本発明の好ましい実施形態では、呼吸音は胸壁呼吸音である。好ましくは、呼 吸音は、振幅、コーナー周波数、勾配の各パラメータを有する低域フィルタ形状 曲線に適合する場合に胸壁呼吸音として識別される。 好ましくは、呼吸音は、コーナー周波数が患者の年齢の通常の周波数よりも高 い場合に気管支胸壁呼吸音として確認される。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸器系によって生成された呼 吸音を分析するフォノニューモグラフであって、 呼吸音に関する音を受け取り、受け取った音に応答して信号を生成する少なく とも1つの可聴呼吸センサと、 この信号を分析して最初に上記の呼吸音をスクリーニングし、この初期スクリ ーニングが、所与の種類の呼吸音が第1の基準を満たす場合にこの呼吸音によっ て生成された信号として信号を暫定的に識別するように動作する、少なくとも1 つの第1の音響信号分析器と、 上記の信号のうちの暫定的に識別された信号をさらに分析し、これらの信号が 所与の種類の呼吸音によって生成されたかどうかを確認する、少なくとも1つの 第2の音響信号分析器とを備えるフォノニューモグラフが提供される。 好ましくは、少なくとも1つの呼吸センサは、呼吸器系に対してそれぞれの異 なる位置に配置された複数の呼吸センサを備える。 好ましくは、少なくとも1つの第1の音響分析器は複数の第1の音響分析器を 備え、各音響分析器は、最初に上記の呼吸音をスクリーニングするように動作し 、それぞれの異なる種類の呼吸音を確定的に識別する。 好ましくは、少なくとも1つの第2の音響分析器は複数の第2の音響分折器を 備え、各音響分析器は、最初に上記の呼吸音をスクリーニングするように動作し 、それぞれの異なる種類の呼吸音を確定的に識別する。 本発明の好ましい実施形態では、所与の種類の呼吸音はクラックルを含む。別 法として、あるいはまた、所与の種類の呼吸音は咳を含む。別法として、あるい はまた、所与の種類の呼吸音はいびきを含む。別法として、あるいはまた、所与 の種類の呼吸音はいびき音を含む。別法として、あるいはまた、所与の種類の呼 吸音は呼吸である。 本発明の好ましい実施形態によれば、第1の音響分析器は音を時間セグメント に分割し、セグメントごとに分析する。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸器系によって生成された呼 吸音を分析するフォノニューモグラフであって、 患者の呼吸器系に隣接して配置され、呼吸関連活動を測定し、呼吸音データを 生成する、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 この呼吸音データを複数の呼吸音テンプレートと突き合わせ、呼吸音テンプレ ートがそれぞれ、ある種類の呼吸音の特性を示し、かつこの呼吸音をパラメータ 化し、上記の呼吸音データが所定の適合度基準内で、1つまたは複数の上記の呼 吸音テンプレートに一致するときにのみ特定の通常の呼吸音または副雑呼吸音の 存在を示す信号を生成する、呼吸分析器とを備えるフォノニューモグラフが提供 される。 好ましくは、少なくとも1つの呼吸関連センサは、呼吸器系に対してそれぞれ の異なる位置に配置された複数のセンサを備える。 好ましくは、少なくとも1つのセンサは、胸部拡張センサ、呼吸音センサ、気 道音センサ、流量計、肺活量計の各センサ・タイプのうちの少なくとも1種類の 少なくとも1つのセンサを含む。 本発明の好ましい実施形態では、複数の呼吸音テンプレートは、通常の胸壁呼 吸音、通常の気道呼吸音、笛音、咳、いびき音、いびき、クラックルの各呼吸音 から選択された呼吸音の特性を個別に示す。 好ましくは、上記のシステムは、患者の周りの空間中の大気雑音データを測定 する大気雑音マイクロフォンも含む。 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つのテンプレートは通常の胸壁 呼吸音用のテンプレートを備え、このテンプレートは、低域フィルタの形状を有 する曲線を上記の呼吸音データの周波数ドメインに含み、パラメータは低域フィ ルタの振幅、カットオフ周波数、勾配である。 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つのテンプレートは通常の気道 呼吸音用のテンプレートを含み、このテンプレートは、1組の二次共鳴システム の曲線を上記の呼吸音データの周波数ドメインに含み、記憶されるパラメータは 、1組の振幅係数、1組の減衰係数、1組の共鳴周波数である。本発明の好まし い実施形態では、少なくとも1つのテンプレートは笛音用のテンプレートを含み 、このテンプレートは、2分の1の高さでの幅が、所定の周波数幅よりも小さい 幅の狭いピークを、上記の呼吸音データの周波数ドメインに含み、所定の周波数 幅は、3つよりも少ない高調波を有し、幅の狭いピークは、所定の期間を含む少 なくとも3つの時間セグメント内で発生し、幅の狭いピークの周波数は、この少 なくとも3回の発生時に毎ミリ秒当たり1.5Hz未満だけ変動する。 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つのテンプレートはいびき音用 のテンプレートを含み、このテンプレートは、時間ドメインおよび周波数ドメイ ンにほぼ均等な間隔で配置されたピークを有する上記の呼吸音データに、時間ド メインおよび周波数ドメインにおいて大気雑音との相関関係が有意に欠如した反 復音を含む。 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つのテンプレートはいびき用の テンプレートを備え、このテンプレートは、ほぼ等間隔で配置された音響構造を 時間ドメインに有し等間隔で配置されたピークを周波数ドメインに有する上記の 呼吸音データに、時間ドメイン中の各音響構造の間の平均間隔が周波数ドメイン 中の各ピークの間の平均間隔の逆数にほぼ等しい反復音を含み、この呼吸音デー タは、大気雑音と有意に相関する。 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つのテンプレートは咳用のテン プレートを含み、このテンプレートは、0.2秒から3秒間持続し、時間ドメイ ンに2重ハンプ・エンベロープを有し、比較的平坦なスペクトルを有し、大気音 と有意に相関する音を、急激な呼気胸部運動中に含む。 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つのテンプレートはクラックル 用のテンプレートを含み、このテンプレートは、開始点が上記の呼吸音データの 急激な変化として始まり、以下の関数にほぼ一致する曲線を含む。 y=A*B(t)*C(t) 上式で、yは、この開始点から始まる上記の呼吸音データであり、tはこの開始 点から測定された時間であり、Aは振幅パラメータであり、B(t)はエンベロ ープ関数であり、C(t)は振動関数である。好ましくは、次式が成立する。 好ましくは、本発明の好ましい実施形態によるフォノニューモグラフは、 少なくとも、検出された副雑呼吸音のパラメータと、この副雑音が発生した時 間とを記憶する記憶ユニットを備える。 好ましくは、上記の時間は、呼吸サイクルに関係付けられる。 好ましくは、上記の呼吸分析器は、上記の比較的長い期間にわたって上記の呼 吸音データ信号の傾向を分析する傾向分析器を備える。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸器系によって生成された呼 吸音を分析するフォノニューモグラフであって、 患者の呼吸器系に隣接して配置され、呼吸音に応答して呼吸音データ信号を生 成する、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 患者の近くに配置され、大気雑音に応答して大気雑音信号を生成する、大気雑 音マイクロフォンと、 大気雑音信号のレベルを定量化する大気雑音レベル検出器と、 大気雑音レベル検出器が同時に、大気雑音信号に基づいて大きな大気雑音を検 出したときに、呼吸音データ中のいびきまたは咳の存在を示す高雑音検出器と、 大気雑音レベル検出器が低レベルの雑音を検出したときに上記の呼吸音データ 信号中の通常の呼吸音および/または副雑呼吸音を判定するように動作する呼吸 分析器とを備えるフォノニューモグラフが提供される。 本発明の好ましい実施形態では、副雑呼吸音は、笛音、咳、いびき音、いびき 、クラックルの各音のうちの少なくとも1つを含む。 好ましくは、本発明の好ましい実施形態によるフォノニューモグラフは、呼吸 活動のタイミングと、通常の呼吸音および副雑呼吸音のうちの少なくとも一方の 相対的タイミングおよび持続時間を判定するタイミング分析器を備える。 好ましくは、本発明の好ましい実施形態によるフォノニューモグラフはディス プレイを備え、このディスプレイは、通常の呼吸を示し、呼吸サイクル中のいつ 副雑呼吸音が発生したかを示す。 好ましくは、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸音モニタは、患者の呼 吸器系に近接して配置され、呼吸音に応答して呼吸音データ信号を生成する、少 なくとも1つの呼吸関連センサと、 上記の呼吸音データ信号を連続的に分析し、呼吸の存在と、上記の呼吸音デー タ中の副雑呼吸音の存在を判定するように動作する呼吸分析器と、 呼吸音分析器によって異常な呼吸音または副雑呼吸音の存在が判定されたこと に応答して警告音を与えるアラームとを備える呼吸音モニタが提供される。 好ましくは、少なくとも1つの呼吸関連センサは、胸部の対向する側部に配置 された一対のセンサを備え、呼吸音分析器は、一対のセンサから出力された呼吸 音データの非対称性および不均衡を検出し、アラームは、分析器によって非対称 性が判定されたことに応答して警告を与える。 好ましくは、モニタはさらにディスプレイを備え、このディスプレイは、呼吸 活動を示し、少なくとも1つの上記の副雑呼吸音の発生、識別、程度を示す。 本発明の好ましい実施形態では、呼吸分析器は、テンプレート・マッチャを備 え、このテンプレート・マッチャは、上記の呼吸関連センサによって生成された 呼吸音データを複数の呼吸音テンプレートと突き合わせ、各呼吸音テンプレート は、ある種類の呼吸音の特性を示し、かつこの呼吸音をパラメータ化し、上記の 呼吸音データが所定の適合度基準内で、1つまたは複数の呼吸音テンプレートに 一致するときにのみ特定の通常の呼吸音または副雑呼吸音の存在を示す信号を生 成する。好ましくは、呼吸分析器は、少なくとも上記の検出された副雑音のテン プレート・パラメータを記憶するメモリを備える。好ましくは、モニタは傾向分 析器を備え、この分析器ば、記憶されている複数のテンプレート・パラメータを 分析し、検出された副雑音の傾向を判定する。 本発明の好ましい実施形態では、呼吸分析器は、所与の時間よりも長い時間に わたって呼吸がないことを判定する無呼吸モニタを備え、そのように呼吸がない ときにはいつでもアラームが作動する。好ましくは、呼吸分析器は、患者の初期 呼吸状態を定義する訓練ユニットと、現在の呼吸状態が初期呼吸状態とは有意に 異なることを判定する変化ユニットとを備える。 好ましくは、モニタは、少なくともチャネル・セレクタと少なくとも1つのス ピーカを備える聴診器変換器を備え、このスピーカは、上記の呼吸音データ信号 を受信し、音響形態でオペレータの耳に与える。好ましくは、モニタは、上記の 呼吸音データ信号を記録する生データ・レコーダを備える。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、無呼吸モニタは、 呼吸音データ信号を測定するために患者の呼吸器系の周りに配置された少なく とも1つの呼吸関連センサと、 上記の少なくとも呼吸関連センサによって生成された呼吸音データ信号を少な くとも通常呼吸音テンプレートと連続的に突き合わせて、呼吸の存在を判定し、 所与の期間よりも長い期間にわたって呼吸が存在しないときに警告表示を与える 、呼吸分析器とを備える。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、患者の呼吸状態を判定する方法 であって、 胸部運動データから呼吸の吸息相/呼気相を判定し、この相から呼吸相変数を 定義すること、 気道呼吸音データが有意であり、外部雑音が低い場合に、 気道呼吸音データがほぼ通常の形状を有するかどうかを判定し、 そうである場合は、気道呼吸音データおよび呼吸相変数から呼吸流量データ を生成し、 気道呼吸音データが有意ではなく、外部雑音が高い場合に、 流量がないことが無呼吸状態の存在を示すかどうかを判定し、そうである場 合は、無呼吸アラームを設定することとを含む。 好ましくは、この方法は、a)大気雑音が高いか、あるいはb)呼吸形状が正 常ではないか、あるいはc)気道音が高すぎる場合に高雑音表示を生成すること を含む。 好ましくは、呼吸流量データは気道音データの0.45から0.67の範囲の 累乗として定義され、流れの方向は上記の呼吸相変数によって定義される。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、フォノニューモグラフ・システ ムは、 患者の呼吸器系の周りに配置され、呼吸関連活動を測定する、複数の圧電セン サと、 圧電センサに動作可能に接続され、個別にセンサを作動させて音を生成し、セ ンサのうちの作動されないセンサを用いてこの音を検出し、検証モードで、測定 された音を訓練モード中に受け取った音と比較する、検証ユニットとを備える。 さらに、本発明の好ましい実施形態いによれば、対象の周りに配置された複数 の音響トランスジューサを有するシステム用のハードウェア検証方法であって、 訓練モードでは、 少なくともいくつかのトランスジューサを個別に作動させて音を生成し、 生成された各音ごとに、トランスジューサのうちの作動されないトランスジ ューサを用いてこの音を測定し、 測定された音を記憶し、 検証モードでは、 少なくともいくつかのトランスジューサを個別に作動させて音を生成し、 生成された各音ごとに、トランスジューサのうちの作動されないトランスジ ューサを用いてこの音を測定し、 測定された音を、訓練モード中に受け取った音と比較することによって、誤 動作中のトランスジューサを識別することを含む。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸データを分析する方法であ って、 現在のセグメントのスペクトルを生成すること、 現在のセグメントが、バックグラウンド雑音を表すバックグラウンド・セグメ ントであるか、それとも呼吸音を表す呼吸セグメントであるかを判定すること、 各種類のセグメントのスペクトルを平均し、平均バックグラウンド・スペクト ルおよび平均呼吸音スペクトルを生成すること、 平均呼吸音スペクトルについて、このスペクトルから平均バックグラウンド・ スペクトルを減じ、比較的雑音の少ない呼吸スペクトルを生成すること、および 比較的雑音の少ない呼吸スペクトルを所定の正常曲線にあてはめ、適合度を求 めることを含む。 好ましくは、所定の正常スペクトルは、患者が属する群によって定義される複 数の所定の正常スペクトルから選択され、この群は、男性、女性、幼児のうちの 1つである。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、呼吸音データを分析する方法で あって、 呼吸音データ中の第1の呼吸音の存在を判定すること、 呼吸音データ中の第1の呼吸音の効果を低減することによって呼吸音データを 調整すること、および 調整された呼吸音データ中の第2の呼吸音の存在を判定することを含む方法が 提供される。 本発明の好ましい一実施形態によれば、第1の呼吸音は笛音である。好ましく は、第2の呼吸音は笛音である。 本発明の好ましい実施形態では、第1の呼吸音はクラックルである。好ましく は、第2の呼吸音はクラックルである。 本発明の好ましい実施形態では、第1の呼吸音の効果を低減することは、第1 の呼吸音の効果をほぼ除去することを含む。 図面の簡単な説明 本発明は、以下の詳細な説明を図面と共に検討したときにより完全に理解され よう。 図1は、本発明の好ましい実施形態によるフォノニューモグラフ(PPG)シ ステムを示す概略図である。 図2は、図1のPPGシステムを詳しく示す概略ブロック図である。 図3は、本発明の好ましい実施形態によるPPG計として構成されたPPGシ ステムを示す概略ブロック図である。 図4は、本発明の好ましい実施形態によるPPGモニタとして構成されたPP Gシステムを示す概略ブロック図である。 図5は、本発明の好ましい実施形態によるPPGレコーダとして構成されたP PGシステムを示す概略ブロック図である。 図6は、本発明の例示的な実施形態による図3のPPG計によって生成された 例示的なレポートを示す図である。 図7A、図7B、図7Cは、図4のPPG計の例示的な画面構成を示すグラフ である。 図8Aおよび図8Bは、本発明の2つの追加の好ましい実施形態による図2の PPGシステムの2つの追加の構成を示す概略ブロック図である。 図9Aは、本発明の好ましい実施形態による呼吸検出方法のステップを示すブ ロック・フローチャートである。 図9Bから図9Fは、図9Aのフローチャートの各部を詳しく示す図である。 図10は、本発明の好ましい実施形態による気道呼吸音の曲線あてはめを示す 例示的なグラフである。 図11Aは、本発明の好ましい実施形態による図1および図2のPPGシステ ムの例示的な呼吸音分析方法のステップを示すブロック・フローチャートである 。 図11Bおよび図11Cは、図11Aのフローチャートの各部を詳しく示す図 である。 図11Dは、本発明の呼吸音分析方法の好ましい実施形態による例示的な胸部 呼吸音パワー・スペクトルの曲線あてはめを示す例示的なグラフである。 図12は、本発明の好ましい実施形態による例示的な笛音検出方法のステップ を示すフローチャートである。 図13Aおよび図13Bは、本発明の好ましい実施形態による図12の笛音検 出方法のそれぞれの異なるステップによって算出された例示的な振幅スペクトル を示すグラフである。 図14は、肺炎および肺ガンの患者でサンプルされた例示的ないびき音の一部 を示すグラフである。 図15は、本発明の好ましい実施形態による例示的ないびき音検出方法のステ ップを示すフローチャートである。 図16Aおよび図16Bは、それぞれ時間ドメインおよび周波数ドメイン中の 「単純な」いびきの例示的な曲線を示すグラフである。 図17Aおよび図17Bは、それぞれ時間ドメインおよび周波数ドメイン中の 「複雑な」いびきの例示的な曲線を示すグラフである。 図18は、本発明の好ましい実施形態による例示的ないびき検出方法のステッ プを示すフローチャートである。 図19Aおよび図19Bは、記録された咳の音響データおよび空気流量データ の例示的な時間構造を示すグラフである。 図20は、本発明の好ましい実施形態による例示的な咳検出方法のステップを 示すフローチャートである。 図21は、肺繊維症の患者から記録された例示的な捻髪音および水泡音を示す グラフである。 図22は、本発明の好ましい実施形態による例示的なクラックル検出方法のス テップを示すフローチャートである。 図23は、図22のクラックル検出方法によって処理される前の呼吸音セグメ ントのグラフである。 図24は、図22のクラックル検出方法によって図23の生データ値から算出 された第2の導関数(Z)の2乗を示すグラフである。 図25は、図24の値Zを「折り返す」ことによって図22のクラックル検出 方法によって算出された値Wを示すグラフである。 発明の好ましい実施形態の詳細な説明 フォノニューモノグラフ・システム 次に、本発明の好ましい実施形態によって、正常呼吸音および副雑呼吸音を検 出し、分析し、監視し、呼吸音分析の結果を文書化し、呼吸音の選択された部分 を記録するように構築され、かつそのように動作するフォノニューモグラフ(P PG)システムの概略図を参照する。 PPGシステムは好ましくは、呼吸音を検出するために所定の背部位置および 胸部位置で患者の皮膚に接触するように配置された無線胸部呼吸音(BS)セン サ4を含む。PPGシステムは好ましくは、気道呼吸音を検出するために所定の 気道位置に配置された無線気道BSセンサ6も含む。PPGシステムは好ましく は、さらに、胸部拡張を検出するために患者の胸部に適切に取り付けられた、胸 部プレチスモグラフ・インピーダンス・センサなどの無線胸部拡張(CE)セン サ8を含む。 PPGシステムは好ましくは、大気音響雑音を検出するために患者の近くに配 置された、適切な空気結合マイクロフォンなどの無線大気雑音マイクロフォン1 2も含む。 BSセンサ4および6、CEセンサ8、大気雑音マイクロフォン12によって 検出された音は、無線、超音波伝送または赤外線伝送、bワイヤなどの無線伝送 用の適切な手段によって遠隔受信機16へ送信される。PPGシステムは好まし くは、センサのアナログ信号を増幅し、フィルタし、デジタル化するために受信 機16に接続されたアナログ信号コンディショナ18も含む。好ましくは、受信 機16は遠隔受信機であり、信号は無線伝送によって遠隔受信機へ送信される。 PPGシステムは好ましくは、さらに、好ましくは、以下で詳しく説明する呼 吸音分析方法を使用して、デジタル化センサの信号を処理するために、アナログ 信号コンデイショナ18およびデータ記憶装置22に適切に接続される中央演算 装置(CPU)20を含む。CPU20が市販のパーソナル・コンピュータのC PUでも、あるいは他の適切な市販のCPUでもよいことに留意されたい。 PPGシステムは好ましくは、さらに、呼吸音分析の結果をオンラインまたは オフラインで表示するためにCPU20に接続されたディスプレイ28と、可聴 または可視の警告信号またはアラーム信号を生成するためにCPU20に適切に 接続された警告/アラーム・ユニット34と、ユーザ・インタフェース32とを 含む。 ユーザ・インタフェース32は好ましくは、オペレータからの入力を受信し、 キーボード、マウス、タッチ・センシティブ・スクリーン、コントロール・パネ ル、それらの組合せなど任意の適切な種類のインタフェースでよい。 PPGシステムは好ましくは、複数のBSセンサから選択できる任意のBSセ ンサによって検出された呼吸音をPPGオペレータが聞くことを可能にするため に、好ましくはアナログ信号コンディショナ18およびD/A変換器36に適切 に接続された電子聴診器14も含む。電子聴診器14は好ましくは、共に複数の BSセンサから所望のセンサを選択するアナログ信号コンデイショナ18と音響 増幅器39との間に接続されたチャネル・セレクタを含む。音響増幅器39は好 ましくは、選択されたBSセンサによって検出された呼吸音を聞くためにイヤフ ォン24またはラウドスピーカ(図示せず)に接続される。好ましくは、オペレ ータはユーザ・インタフェース32を使用して、選択されたBSセンサによって 検出された音をリアルタイムで聞くことのできる第1のモードと、デジタル・デ ータ記憶装置22に記憶されている、選択されたBSセンサからの選択されたす でにデジタル化され記録された音を聞くことのできる第2のモードのどちらかを 選択することができる。 選択されたすでにデジタル化され記録された音を聞くことは、選択されたセン サの呼吸音を聴診し、同時に視覚的に監視する場合に有用である。また、この特 徴は、学生または実習生がセンサからの可聴音とモニタ上の呼吸音の分析された 特徴との両方に同時に従うことが望ましい教育目的および訓練目的に有用である 。 患者がPPGシステムから音響的に分離される状況で、たとえば、患者が別々 の部屋に位置しているか、あるいは記憶されたデータを再生するときに、音響出 力を適切な増幅器を通してスピーカ・システムに接続することも可能であり、し たがって、一群の人が、増幅された音を聞き、同時にモニタ・データ・ディスプ レイに従うことが可能であることに留意されたい。 データ記憶装置22は、デジタルに記録されたセンサ・データのある選択され たセグメントと呼吸音分析の結果を記憶するために使用することができる。デジ タル記憶装置22が、磁気デジタル・データ記憶装置、光学デジタル・データ記 憶装置、磁気光学デジタル・データ記憶装置など任意の種類の適切なデジタル・ データ記憶装置でよいことに留意されたい。 PPGシステムは好ましくは、呼吸音分析結果のグラフ、表、統計など呼吸音 分析のデータ出力のハードコピー・プリントアウトを生成するプリンタ26も含 む。ハードコピー・プリントアウトは、すでに生成されているレポートと比較さ れ保存される、医師用の簡略化レポートまたは詳細レポートとして使用すること ができる。また、記憶装置は、他の種類の永久データ・アーカイブを構成する取 外し可能な媒体タイプの装置でよい。 BSセンサ4および6、CEセンサ8、大気雑音センサ12はそれぞれ、適切 な周波数応答を有する任意の適切な種類の呼吸音センサ、胸部拡張センサ、また はマイクロフォンでよいことに留意されたい。本発明の例示的な実施形態では、 BSセンサは75Hzから2500Hz(±3dB)の範囲のほぼ平坦な周波数 応答を有する接触センサであり、CEセンサ8は、0Hzから3Hz(±3dB )の範囲のほぼ平坦な周波数応答を有するインピーダンス胸部拡張センサであり 、大気雑音マイクロフォン12は、50Hzから5000Hz(±3dB)の範 囲のほぼ平坦な周波数応答を有する空気結合マイクロフォンである。 好ましくは、BSセンサは、図1に示され、本発明者によって米国特許出願第 08/654,643号に開示された無線接触センサ・タイプのセンサである。 この特許出願は、1996年5月29日に出願され、「A Contact S ensor for Body Sounds」と題する。CEセンサ8および 大気雑音マイクロフォン12も好ましくは無線である。しかし、適切な周波数応 答特性と適切な信号対雑音比(S/N)を有する他の種類の無線BSセンサまた は有線BSセンサ、CEセンサ、または大気雑音マイクロフォンを使用すること ができる。 好ましくは、BSセンサの出力は、センサ上の患者の皮膚によって加えられる 接触力の大きさから独立している。 本発明の他の好ましい実施形態によれば、BSセンサ4、CEセンサ8、大気 雑音マイクロフォン12を適切なワイヤによって直接、アナログ信号コンディシ ョナ18に電気的に接続できることに留意されたい。この好ましい実施形態には 、遠隔受信機16は含められない。有線ワイヤを使用する場合、ワイヤの摩擦お よび運動のための人為的な雑音の導入を回避するよう注意すべきであることに留 意されたい。 次に、図1のPPGシステムの概略機能ブロッグ図を示す図2を参照する。以 下の説明が、図1および図2に基づくPPGシステムの動作モードの一般的な機 能説明であり、PPGシステムの好ましい実施形態の動作モードについては以下 に別々に説明し図示することに留意されたい。 BSセンサ4および6、CEセンサ8、大気雑音マイクロフォン12の信号は 受信機16(図を明確にするために図示されていない)に伝送され、アナログ信 号コンディショナ/ディジタイザ18へ送信され、そこでフィルタされ、増幅さ れ、デジタル化される。センサの信号は、好ましくは固定利得×1000から× 10000または自動利得制御を用いて増幅され、好ましくは、帯域幅約75H zから2500Hz、18dB/octaveで帯域フィルタされ、好ましくは 、A/D変換器、たとえば12−16ビットADCによって毎秒チャネル当たり 5500個から11000個のサンプルでデジタル化される。 すべてのセンサからの連続デジタル化データ・セグメントは処理のためにCP U20へ送信される。データ・セグメントの持続時間は、特定の種類の呼吸音を 検出するために使用される特定の検出方法に応じて変更することができる。例示 的なデータ・セグメントは50msであるが、これは25msから500ms以 上の範囲で変更することができる。たとえばいびきの検出方法は250±50m sのセグメント持続時間を使用する。したがって、セグメント持続時間は好まし くは、特定の呼吸音を検出する方法によって使用される数学的分析の種類と、分 析された呼吸音の継続時間および周波数の内容とに応じて特定の各副雑音検出方 法に適合するように最適化される。 データ・セグメントはチャネル特有のデジタル・データ・コンディショナ44 へ送信され、そこでそれぞれの異なるセンサおよび大気雑音マイクロフォンから のデータ・セグメントは、以下で詳しく説明するように個別に処理される。話を 明確にするために、すべてのセンサおよび大気雑音マイクロフォンの異なるよう に条件付けされたデータ・セグメントを以下では集合的に条件付きデータ・セグ メントと呼ぶ。データ・セグメントは、CPU20にリンクされたメモリ(図示 せず)へ転送され、データ記憶装置22に記憶することもできる。 大気雑音マイクロフォン12のデジタル化データのセグメントは、チャネル特 有のデジタル・データ・コンディショナ44によって整流および積分され、評価 のために大気雑音レベル検出器へ送信される。条件付き大気雑音データの振幅は 、事前に設定されたしきい値または適応的なしきい値と比較される。条件付き大 気雑音データの振幅がしきい値を超えた場合、システムは制御信号を生成し、こ の制御信号によって、条件付きデータ・セグメントがいびき/咳/発声/雑音分 析器48へ送られ、雑音の音響特性が評価され、患者または外部非患者生成雑音 によって生成されたいびき、咳、発声の音が検出される。 いびき/咳/発声雑音分析器48は、気道BSセンサ6および大気雑音マイク ロフォン12からの条件付きデータ・セグメントを受信する。いびきまたは咳が 検出された場合は、いびきまたは咳のパラメータが算出され、一次ポストプロセ ッサ56へ送信され、そこでいびきまたは咳の回数、タイミング、時間分布が更 新され(データ記憶装置22に記録することによって)記録される。肯定的に識 別されたいびきまたは咳がない場合、システムは、雑音レベルがしきい値を超え ているかぎりすべての条件付きデータ・セグメントの分析を中止する。システム は雑音持続時間も記録する。雑音の持続時間が、ユーザが求めた事前設定値より も大きい場合は、「大気雑音警告」信号または「大気雑音アラーム」信号を一次 ポストプロセッサ56へ送信し、(特定のシステム構成に応じて)システムによ って発行することができる。 大気雑音レベルがしきい値よりも低い場合、システムはセンサのデータ・セグ メントの分析を進める。CEセンサ8および気道BSセンサ6の条件付きデー タ・セグメントは呼吸状態分析器50へ送信される。呼吸状態分折器50は、気 道BSセンサ6およびCEセンサ8から条件付きデータ・セグメントを受信し、 呼吸の有無を判定して無呼吸(呼吸の停止)期間を検出する。呼吸状態分析器5 0は、呼吸のリズム(呼吸速度)、呼吸の持続時間および振幅、呼吸の規則正し さも算出し、このデータをさらに処理するために一次ポストプロセッサ56に出 力する。 無呼吸が検出された場合、一次ポストプロセッサへ呼吸リズム警告も送信され 、一次ポストプロセッサは「無呼吸アラーム」の生成を開始することができる。 また、呼吸段階分析器は呼吸相(吸息または呼気)、その呼吸相の持続時間およ びタイミングを判定し、判定された値はその後、検出された副雑音と呼吸サイク ルとの時間的関係を判定するための基準として使用される。 呼吸段階分析器の呼吸相データおよび振幅データは呼吸音分析器52への入力 として送信される。呼吸音分析器52は気道BSセンサ6および複数の胸部BS センサ4からの条件付きデータ・セグメントも受信する。呼吸音分析器は正常呼 吸音および異常呼吸音を特徴付けし、データ・セグメント中の副雑音(笛音、ク ラックル、いびき音)を検出し、検出された様々な副雑音のパラメータおよびタ イミングを算出し、これらのデータおよび副雑音警告またはフラグをさらに処理 し記録するために一次ポストプロセッサ56に出力する。呼吸音分折器52はま た、以下に詳しく開示するように正常呼吸音を分析し、分析済み呼吸音データを さらに処理し記録するために一次ポストプロセッサ56に出力する。 様々なBSセンサ4および6のデータ・セグメントが、チャネル特有のデジタ ル・データ・コンディショナ44によって条件付けされ、やはり呼吸音分析器5 2によって別々に分析されることに留意されたい。 一次ポストプロセッサ56は、BSセンサ4および6のそれぞれの分析済み呼 吸音データを受信してチャネル相互関係を分折し、イベントの統計および副雑音 分布曲線(ヒストグラム)を算出し、様々な呼吸音データおよび副雑音データの 傾向分析を実行し、3つの品質管理パラメータを算出する。第1の品質管理パラ メータは、正常呼吸音パワー・スペクトル曲線のテンプレートとの一致度を定義 する。第2の品質管理パラメータは、検出されたクラックル音のクラックル・テ ンプレートとの一致度を定義する。第3の品質管理パラメータは、検出された笛 音の笛音テンプレートとの一致度を定義する。 一次ポストプロセッサ56はまた、さらに様々なアラーム条件、警告条件、フ ラグ条件を処理し、適切なアラーム信号または警告信号を発行するための命令を 二次ポストプロセッサ60へ送信する。 二次ポストプロセッサ60は、一次ポストプロセッサ56からのデータおよび ユーザ・インタフェース32からのオペレータ命令を受信し、このデータおよび 命令を処理してグラフィック・データ、数値データ、テキスト・データを生成す る。 二次ポストプロセッサ60によって生成されたグラフィック・データ、数値デ ータ、テキスト・データは、表示のためのディスプレイ28への出力、ハード・ コピー・レポートを生成するためのプリンタ26への出力、あるいは他の遠隔コ ンピュータまたは遠隔医療Bセンターへ電子的に転送されるデータ・ファイルと して、モデムまたは以下で詳しく説明する電子データ転送用の他の適切な手段に よって送信することができる。また、二次ポストプロセッサ60によって作成さ れたデータ・ファイルを、後で印刷または保存できるように、取外し可能な磁気 媒体、光磁気媒体、他の種類の媒体など適切なデータ・ファイル記憶手段上に記 憶することができる。 次に、図1および図2のPPGシステムの3つの異なる構成を示す図3、図4 、図5を参照する。よりよく理解していただくために、すべての様々な図面にお いて同じ構成要素が同じ参照符号によって指定されることに留意されたい。 一般に、図3、図4、図5に示したPPGシステムの様々な構成では、データ 処理が同様に実行されることに留意されたい。各構成の間の違いは、好ましい種 類のセンサ、センサの信号の有線伝送または無線伝送、二次ポストプロセッサ、 プリンタやディスプレイ・モニタやアラーム/警告ユニットなど利用可能な出力 装置の種類にある。 本発明の好ましい実施形態によれば、選択された呼吸音データおよびパラメー タを、PPGシステムの特定の構成に応じて、グラフまたは数値としてディスプ レイ28上に連続的に表示するか、あるいはレポートの一部として印刷すること ができる。PPG計 図3は、本発明の好ましい実施形態によるPPG計として構成されたPPGシ ステムを示す。PPG計は好ましくは、複数の、好ましくは有線胸部BSセンサ 64と、好ましくは有線気道BSセンサ66と、好ましくは有線ニューモタコグ ラフ68と、好ましくは有線大気雑音マイクロフォン62とを含む。 PPG計の好ましい実施形態はニューモタコグラフ68を流量測定に使用する が、インピーダンス呼吸運動記録センサや他の適切な胸部拡張検出センサなど、 流量検出に適した他のセンサを使用することができる。 図3のPPG計の好ましい実施形態では、BSセンサ64および66、大気雑 音マイクロフォン62、ニューモタコグラフ68はすべて有線であるが、PPG 計の他の好ましい実施形態は無線センサ、無線マイクロフォン、または無線ニュ ーモタコグラフを適切な無線受信機(図1)と共に使用して、それぞれの信号を 受信しアナログ信号コンデイショナ/デイジタイザ18へ送信することができる ことに留意されたい。 PPG計は好ましくはアナログ信号コンデイショナ18も含み、コンディショ ナ18はCPU20に接続され、好ましくは電子聴診器14(図を明確にするた めに図示せず)に接続される。CPU20は、前述のように動作し、好ましくは 二次ポストプロセッサ61に接続され、二次ポストプロセッサ61は好ましくは 、プリンタ26およびディスプレイ28に接続される。 二次ポストプロセッサ61はさらに、一次ポストプロセッサ56からのデータ およびオペレータ入力を処理し、グラフィック出力、テキスト出力、数値出力を 生成し、これらの出力はディスプレイ28の画面上に表示され、あるいはプリン タ26によってハード・コピー・レポートとして印刷することができる。 PPG計は患者の呼吸音のスポット測定を得るために使用される。患者の胸部 および前頸部に複数のセンサを取り付け、ニューモタコグラフ68(流量検出装 置)を作動させる。患者が呼吸している間、システムは音を得て分析し、音の特 徴をグラフィックおよびパラメータ表記で示すハード・コピー・レポートの形で 任意選択の即時出力を与える。 基本胸壁音および気道音のスペクトル・パターンを判定し、副雑音を検出し特 徴付けるうえで好ましいCPU20によって呼吸音が分析される。基本パターン のパラメータは好ましくは、呼吸音分析器52(図2)によって算出され記録さ れる。検出された副雑音が分類され、定量パラメータ(たとえば、笛音持続時間 、タイミングおよび周波数範囲、クラックル・タイミング、カウント、パラメー タなど)が求められ、標準表記を使用して表示され記録される。 次に、図3のPPG計によって生成された例示的なレポートを示す図6を参照 する。この例示的なレポートは、2行に構成された8つのグラフを含む。TR− I、CR−I、BR−I、BL−Iで示された上の行の4つのグラフはそれぞれ 、オペレータが選択した気道センサ、右前胸部センサ、右後肺基部センサ、左後 肺基部センサの平均吸息呼吸音(BS)パワー・スペクトルを表す。TR−E、 CR−E、BR−E、BL−Eで示された下の行の4つのグラフはそれぞれ、上 の行の同じセンサの平均呼気呼吸音(BS)パワー・スペクトルを表す。すべて の8つのグラフで、垂直軸は振幅のlog値を表す。水平軸は周波数(TR−I およびTR−E)またはログ周波数(CR−IおよびE、BR−IおよびE、B L−IおよびE)を表す。各グラフは、選択されたセンサによって検出された呼 吸音の算出された時間平均パワー・スペクトルを表す、73で示された曲線を含 む。算出された曲線あてはめが有意である場合、グラフは、算出されあてはめら れた曲線を表す75で示された追加の曲線も含む。図6の例示的なレポートは、 77で示された4つの数値パラメータ・レポートも含み、グラフに示されたスペ クトルにあてはめられた数値パラメータを含む。報告されるパラメータは、以下 で説明するようにA、f0、S、Qである。レポートには、検出されたクラック ルの数および呼吸サイクル内でのクラックルの相対タイミング、検出された笛音 のパラメータ、音のテキスト説明も含まれることに留意されたい。 新生児からかなりの高齢者まですべての年齢群の患者の肺健康状況を評価する ためにPPG計を使用することができる。 プライマリ・ケア・クリニックにおいて、呼吸器系の症状を示す患者を評価す るためにPPG計を使用することができる(心電図を使用して、心臓病に関連す る症状を示す患者を評価する場合も同様である)。 肺病であると診断された患者の以前の定量的な呼吸音記録を基線として使用し て、患者の状態のフォローアップにPPG計を使用することもできる。 さらに、特定の個人または一群の患者に対する薬剤治療の効果を評価するため にPPG計を使用することもできる。PPG計の定量的な記録によって、前治療 結果を後治療結果を定量的に比較することができる。これは、定量的に求められ た呼吸音パラメータを比較し、したがって、評価を行う医師の経験、訓練、聴力 の個人的な差のための結果の可能な偏りをなくすので、従来技術における薬剤治 療評価での聴診結果の使用に対するかなりの向上である。 PPG計の従来技術に勝る他の利点は、訴訟問題が起こったときにPPG計の 記録を文書および証拠として使用できることである。PPGモニタ 図4は、本発明の他の好ましい実施形態によるPPGモニタとして構成された PPGシステムを示す。二次ポストプロセッサ62が図2の二次ポストプロセッ サに置き換わり、PPGモニタが好ましくは、図1のディスプレイ28、プリン タ26、アラーム/警告ユニット34も含むことを除いて、PPGモニタは上記 でPPGシステムに関して説明し図2に示したのと同じ構成要素を含む。 本発明の好ましい実施形態によれば、PPGモニタの複数のセンサに食道セン サ(図示せず)を含めることもできることに留意されたい。たとえば、麻酔され 人工呼吸を受けている気管挿管の患者の場合に食道センサを使用することができ る。 図4のPPGモニタのCEセンサ8が、圧電胸部拡張センサや、ストレイン・ ゲージ胸部拡張センサや、電気インピーダンス・プレスチモグラフ・センサや、 圧カトランスジューサがついたベローズ、磁力計、または誘導プレスチモグラフ を含むフイゴなど、適切な胸部拡張センサまたは空気流量測定センサでよいこと に留意されたい。 PPGモニタは呼吸器音響モニタである。PPGモニタは、呼吸器系の健康お よび完全性のオンラインの呼吸ごとの監視および判定を可能にする。PPGモニ タは、呼吸の連続的な監視が重要である状況で使用するためのモニタである。こ の例には、気管内挿管を含む全身麻酔、成人、小児、新生児のクリティカル・ケ ア薬剤、緊急薬剤、気管支誘発試験が使用される肺疾患薬剤、呼吸が不規則であ るために突然死の危険性が高い個人(幼児および成人)の肺疾患薬剤が含まれる 。PPGモニタは、上記でPPGシステムに関して全般的に説明し図2に示した ように呼吸音の分析を実行する。 PPGモニタの他の特徴は、PPGモニタが最初に特定の患者の音の特徴を「 知る」ことである。後で変更および傾向を評価するための基準として使用される カタログが生成される。以下では一般に「訓練」期間と呼ばれる初期期間中に異 常な音が検出された場合、PPGモニタは、警告/アラーム・ユニット34を作 動させることによってこの段階中に警告信号を生成する。 CPU20は、各センサからの音の強度、タイミング、スペクトル内容、特定 の特性を大気雑音に関して基準カタログと比べて評価する。PPGモニタは、笛 音またはクラックルや、(すべてのセンサにわたる呼吸音強度のシフト、または 他のセンサと比べた1つのセンサにおける)呼吸音強度シフトや、無呼吸や定期 的な呼吸などの呼吸の不規則さや、いびき音、咳、喘鳴、分泌音、またはいびき の存在など特定の事象を探索する。そのような事象の開始が検出された後、シス テムは警告信号を生成し、事象のタイミング内容および周波数内容に関する情報 をデータ・ログに記録することもできる。一次ポストプロセッサ56は、呼吸数 と、無呼吸持続時間分布と、笛音の相対持続時間と、クラックル、咳、いびきの カウントの傾向および統計情報を算出し示す。 PPGモニタは、呼吸音の以下の特徴をスクリーニングしパラメータ化する。 1.大気雑音の存在、タイミング、強度、スペクトル内容 2.呼吸音の存在 3.胸部センサ、気道センサ(場合によっては食道センサ)によって検出された 各音の間の相関関係 4.呼吸音のスペクトル・パターンと対応する正常テンプレートのスペクトル・ パターンとの一致 5.スペクトル・パターンと、最新の「訓練」期間中に識別される対応するテン プレートとの一致 6.笛音とそのパラメータの存在 7.クラックルとそのパラメータの存在 8.分泌音(呼気クラックル、いびき音)の存在 9.横胸壁センサに到達する信号同士の間の不均衡 10.呼吸音の時間的な不規則さ 11.咳の存在 12.いびきの存在 スクリーニング手順の結果は判定ツリーであり、以下で詳しく説明するように アラームのトリガを誘発させる臨床的に有意な方法で呼吸音が変更されているか どうかをこのツリーによって判定する。 PPGモニタは好ましくは、BSセンサ4および6、大気雑音マイクロフォン 12、CEセンサ8から連続的にデータを得る。データは連続的なセグメントま たは部分的に重なり合うセグメントでサンプルされる。各セグメントの信号処理 は、次のセグメントが得られている間に実行され、そのため、データが得られて から表示されるまでの間に持続時間が1セグメント未満(約50msから100 ms)の短い遅延がある。例外は笛音検出方法およびいびき検出方法であり、こ れらの方法は、複数のセグメント(約3セグメントから5セグメント)からのデ ータをコンパイルし、対応する音の存在を検証する。 次に、共にPPGモニタのディスプレイの例示的な画面構成を示す図7A、図 7B、図7Cを参照する。この例示的な画面構成では、モニタのディスプレイ上 に3つのグラフ、すなわち、笛音ソノグラム・グラフ(図7A)、BSベースの 流量インジケータ・グラフ(図7B)、セグメント当たりクラックル数グラフ( 図7C)が同時に示される。 図7Aは笛音ソノグラム・グラフを示す。垂直軸は笛音周波数を表し、水平軸 は時間を表す。笛音トレース113は、笛音の存在を示し、笛音周波数を時間の 関数として示す。笛音の持続時間と総アクティブ呼吸持続時間との比(Twh/ Ttot)は、%Wzで示され、笛音ソノグラム・トレース113の隣に示され ている。カラー・コードを使用して(検出された音と笛音テンプレートとの一致 度を表す)笛音識別の信頼レベルを示すことができる。たとえば、赤色は絶対的 な信頼を表し、オレンジ色は「確率の高い」笛音検出を表し、黄色は「可能性の ある」笛音検出を表す。 図7Bは流量インジケータ・グラフを示す。垂直軸は流量を表し、水平軸は時 間を表す。流量インジケータ・トレース111は呼吸のタイミングおよび規則性 を示す。呼吸状態分析器50をニューモタコグラフ、スパイロメータ、機械的通 気装置など従来型の流量検出装置と突き合わせて較正するとき、PPGモニタは 流量振幅の定量的尺度を生成することもできる。呼吸数は、PRで示され、流量 インジケータ・トレース111の隣に示されている。 図7Cは、セグメント当たりクラックル数グラフを示す。垂直軸はセグメント 当たりクラックル数を表し、水平軸は時間を表す。このグラフは、クラックルの 存在を、垂直に積み重ねられたマーク115を表示し、各マークは、セグメント 中で検出されたクラックルの数を表す。1分当たりクラックル数は、Cx/Mi nで示され、セグメント当たりクラックル数マーク115の隣に示されている。 図7A、図7B、図7Cの3つのグラフの時間軸がPPGモニタのディスプレ イ上で同期し、それによってユーザが、呼吸サイクル内で検出されたクラックル または笛音のタイミングを識別できることに留意されたい。 過度の大気雑音が検出されると、PPGモニタは、ディスプレイ28の画面上 のすべてのパネルのバックグラウンド・カラーを変更し、検出された呼吸音を表 すトレースを表示しないことによって、この状態を示す。咳、いびき音、または いびきが存在することは、呼吸検出(流量)パネル(図示せず)の下部に表示さ れる独立のストリップ上の特定のアイコン表記を使用して示される。 PPGモニタでは、絶対アラーム信号および相対警告信号の2種類のアラーム が使用される。 所定の持続時間(約6秒から10秒)よりも長い無呼吸が検出されると絶対ア ラーム信号が生成される。相対警告信号は、最新の「訓練」期間中の条件に対す る音の変化を示し、以下の環境の下で生成される。 a)前には存在しなかった笛音の検出。 b)最新の「訓練」期間中の笛音の持続時間に対する笛音持続時間の有意の変化 (たとえば、20%の増加)。 c)前には存在しなかったクラックルの検出。 d)最新の「訓練」期間に対する呼吸または時間単位当たりクラックル数の有意 の変化(たとえば、20%の増加)。 e)呼吸数の有意の変化、たとえば、20%の増加または減少。 f)分泌音(いびき音または呼気クラックル)の検出。 g)胸郭の2つの対向する側に配置された複数のセンサの出力の間の不均衡の検 出。たとえば、左前胸部センサの出力と右前胸部センサの出力の間の不均衡を感 知することができる。 アラーム信号または警告信号が発行されると、同時に特定の説明テキスト・メ ッセージがディスプレイ28上に表示される。 本発明の好ましい実施形態によれば、PPGモニタは、前述のように個別の各 センサからのデータを評価するだけでなく、胸部上のいくつかの異なる部位から の各音の間の不均衡を検出する。具体的には、気管内管を挿管された患者の胸郭 の左側と右側で検出された音の変化の検出が重要である。このような変化は、一 方の肺を他方よりも優先的に換気するための管の先端の異常な変位を示すことが ある。このような変化を検出するために、PPGモニタは胸部の2つの側からの 音のパラメータを記録する。不均衡が疑われるとき、一次ポストプロセッサ56 (図2)は、胸郭上の2つの部位の間の音の伝達関数(大きさ、移相、コヒーレ ンス)と、胸部部位と気道センサとの間の音の伝達関数を算出する。 「訓練」期間に対する伝達関数、移相、またはコヒーレンスの大きさの優位の 変化(増加または減少)は、一次ポストプロセッサ56によって識別されアラー ムを示す。 基本呼吸音のスペクトル内容は、呼吸音分析器52によって連続的に評価され 、呼吸音分析器52はテンプレート式への曲線あてはめを実行し、以下で詳しく 開示する最良適合式から1組のパラメータを算出する。最新の「訓練」期間中に 得られるパラメータの値に対する最良適合式のパラメータの値の有意の変化が識 別される。PPGレコーダ 次に、本発明の好ましい実施形態によってPPGレコーダとして構成された図 2のPPGシステムを示す図5に戻る。PPGレコーダは好ましくは、同じBS センサ4および6、大気雑音マイクロフォン12、CEセンサ8を含む。好まし くは、BSセンサ4および6は、無線接触センサであり、大気雑音センサ12は 好ましくは、無線マイクロフォンであり、CEセンサ8は好ましくは、睡眠中の 患者の移動によって生じる人工ワイヤ無線有線摩擦雑音を低減するために無線胸 部拡張センサ(図1)である。 PPGレコーダは好ましくは、センサ4、6、8および大気雑音マイクロフォ ン12から信号を受信し、アナログ信号コンディショナ/ディジタイザ18へ送 信する図1の遠隔受信機16(図を明確にするために図5には図示せず)も含む 。信号は、アナログ信号コンディショナ/ディジタイザ18で、以下に説明する ように増幅され、条件付けされ、デジタル化される。次いで、データは、図2の PPGシステムに関して説明したようにオンライン分析のためにCPU20へ送 信される。 PPGレコーダは、センサが配置され皮膚に適切に接触していることを遠隔検 証する図1の電子聴診器14を含むことができる。 一次ポストプロセッサ56は、データ分析結果を受信してさらに処理し、好ま しくは、グラフィック表示、パラメータ要約、時間的傾向の分析、ヒストグラム を与える。入力パラメータは、以下で詳しく説明する、各音検出位置からの以下 のパラメータを含む、各音セグメントに関する情報を含む。 検出位置 時間 環境雑音振幅 気道音信号の振幅 吸息セグメント、呼気セグメント、無呼吸セグメントの指定[−/+/0] このチャネルの音信号の振幅(RMS振幅) 基本呼吸音スペクトルのパラメータ(振幅、f0、勾配) セグメント中の笛音の有無 笛音が存在する場合は、笛音周波数:セグメント中のf1,f2,f3,... セグメント中のクラックルの有無 クラックルが存在する場合、セグメント中のクラックルの数 クラックルが存在する場合、各クラックルの最良適合式のパラメータ セグメント中のいびき音の有無 セグメント中のいびきの有無 セグメント中にいびきが存在する場合、いびきの分類(単純/複雑) セグメント中の咳の存在 伝達関数(2つ以上のセンサを使用する場合) 伝達関数の大きさ、コヒーレンスおよび位相。 一次ポストプロセッサ56は、短い範囲、たとえば1分おきの分析と、約15 分から24時間の範囲の選択可能な持続時間にわたるより長い範囲の分析を実行 する。短い範囲の分析は、10秒おきに更新される、最後の1分間、たとえば、 走行していた最後の1分間の数値データのみを生成する。このような分析には、 平均呼吸数、総アクテイブ呼吸持続時間(Ttotal)に対する吸息持続時間およ び呼気持続時間(それぞれ、Tinsp、Texp)の平均比、平均吸息振幅および平 均呼気振幅(それぞれ、Ainsp、Aexp)、アクティブ呼吸の持続時間に対する 総笛音持続時間(Twh/Ttotal)、アクテイブ吸息持続時間に対する吸息笛音 の持続時間(Tinsp-wh/Tinsp)、アクテイブ呼気持続時間に対する吸息笛音 の持続時間(Texp-wh/Tinsp)、毎分総クラックル数(NCx)、毎分吸息クラ ックル数(Ninsp-Cx)、毎分呼気クラックル数(Nexp-Cx)、総持続時間に対 するいびきの持続時間(TSnore/Ttotal)、毎分咳数(NCough)、大気雑音 レベルの表示を含む。一次ポストプロセッサ56はまた、チャネル間パラメータ 関係、呼吸数PRの周波数分布(ヒストグラム)、呼吸振幅VTおよび毎分換気 VE、すべてのパラメータの統計を算出し、記憶装置22に記憶されているデー タ・ログへデータを送信する。一次ポストプロセッサ56はまた、好ましくは、 データをさらに処理してデータ・ロギングに適切な形式にし、フロッピー・ディ スケット、取外し可能なハード・デイスク・カートリッジ、取外し可能な光磁気 デイスク、その他の適切な取外し可能データ記憶媒体など取外し可能なデータ記 憶媒体上に、ログされたデータを永久的に記録するのに適したファイル・フォー マットでデータを出力する。 また、二次ポストプロセッサは、ユーザ・インタフェース32を通して適切な オペレータ命令を受信することによってデータ・ログ・ファイルの電子伝達を制 御する。二次ポストプロセッサはまた、適切なプリンタによるPPGレコーダ・ レポートの印刷を制御する。 分析された呼吸音のパラメータは、データ記憶装置22にデータ・ログとして 記憶される。 PPGレコーダはしたがって、呼吸パラメータと、疑わしい夜間呼吸症状を有 する睡眠中の患者の呼吸パラメータおよび副雑音のパラメータを連続的に定量的 に評価することができる。 次に、図2のPPGシステムの2つの追加の構成を示す図8Aおよび図8Bを 参照する。 図8Aは、本発明の好ましい実施形態によって構成され動作するPPGシステ ム70を示す。PGGシステム70は複数のセンサ72を含み、これらのセンサ は、上記で説明し図1に示したように患者の体に適切に取り付けられる。センサ 72はアナログ信号コンディショナ/ディジタイザ74を含み、アナログ信号コ ンディショナ/ディジタイザ74は、上記で説明したようにセンサの信号を増幅 し、条件付けし、デジタル化し、増幅され条件付けされデジタル化された信号を モデム76を通して他の遠隔モデム82へ送信する。モデム76および82は、 直接、公衆交換回線網(PSTN)を通すか、あるいはワイド・エリア・ネット ワーク(WAN)のデジタル・パケット交換プロトコルを使用することによって 通信する。 モデム82は電話センター80の一部であり、CPU84、すなわち、遠隔医 療センターのPPGシステム(図を明確にするためにこのシステムの各部は示さ れていない)の一部に接続される。CPU84は、上記で説明し図2に示したよ うに呼吸音を分析する。したがって、遠隔医療センタ−80のPPGシステムは 、上記で説明し図2から図5に示した本発明のPPGシステムの構成のすべての レポート、アラーム、警告、データ・ロギング機能を生成することができる。 図8Bは、本発明の他の好ましい実施形態によって構成され動作するPPGシ ステム90を示す。PPGシステム90は、センサ92の信号を増幅しフィルタ しデジタル化するためにアナログ信号コンディショナ/ディジタイザ94に適切 に接続された複数のセンサ92を含む。PPGシステム90はさらに、アナログ 信号コンディショナ/ディジタイザ94とモデム94との間に適切に接続された 二次CPU96を含む。モデム98は適切な通信回線100を通してモデム10 2と通信する。モデム102は、一次CPU104、すなわち、遠隔医療センタ ー106の一部にも適切に接続される。二次CPU96は、上記で説明し図2に 示したように呼吸音分析の一部またはすべてを実行し、部分的に処理されたデー タまたは完全に処理されたデータをそれぞれ、遠隔医療センター106の一次C PU104に伝達し、そこでそれぞれ、データ処理が完了してデータがログされ るか、あるいは完全に処理されたデータがログされる。 本発明の好ましい実施形態によれば、センサによって検出されたアナログ呼吸 音を、電話回線を使用して遠隔医療センターに伝達することができ、遠隔医療セ ンターでは、受信されたアナログ呼吸音が、PPGシステムへの入力として供給 されさらに分析されることに留意されたい。 さらに、一次CPU104および二次CPU96は、上記で説明し図1から図 5に示した入力装置または出力装置の組合せを備えることができることに留意さ れたい。 本発明の異なる実施形態によれば、PPGシステム70および90のセンサ7 2および92をそれぞれ、有線センサまたは無線センサとして実施できることに も留意されたい。 さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、PPGレコーダによって記録さ れたデータ・ログを、直接モデム間リンクまたは(インターネットを含む)ワイ ド・エリア・ネットワークのデジタル・データ・パケット・プロトコルを使用し てモデムによって電子的に遠隔医療センター(図8B)へ転送することができる 。この機能は、記憶されているデータ・ログを取外し可能な記憶媒体へ物理的に 移送する必要がなく、遠隔に位置する医師がこのデータ・ログを迅速に得てただ ちに解釈し使用することができるという利点を有する。呼吸分析方法 次に、本発明の好ましい実施形態によるPPGシステムによって使用される呼 吸分析方法および副雑音検出方法の流れ制御ステップおよびデータ処理ステップ を詳しく示す図9、図11、図12、図15、図18、図22を参照する。呼吸検出方法 本発明の好ましい実施形態による呼吸検出は、気道呼吸音センサからのデータ と胸部拡張センサからのデータを組み合わせて、(無呼吸に対する)呼吸活動お よび呼吸相の暫定的な検出を得る。この検出は次いで、気道呼吸音スペクトル特 性が真正の気道呼吸音の数学的テンプレートに一致することを検証することによ って検証される。気道呼吸音のテンプレートは、気道音生成の空気力学の理解を 反映する。 呼吸検出方法は、図1から図5のPPGシステムの気道BSセンサ6または6 6、大気雑音マイクロフォン12または62、CEセンサ4または64によって 検出された信号を入力として受け入れ、この信号を処理し、呼吸流量、呼吸の吸 息相および呼吸相の開始時間、呼吸数(呼吸数/時間単位)、呼吸振幅、呼吸の 規則性、無呼吸のタイミングおよび持続時間の各パラメータを出力として生成す る。 呼吸の規則性は(σRR/RR)・100として定義され、この場合、σRRは呼 吸数の分散であり、RRは呼吸数である。 この呼吸検出方法はまた、様々なアラームまたは警告を開始するために(特定 の構成の必要に応じて)図1の警告/アラーム・ユニット34へ送信される出力 信号を生成する。この呼吸検出方法は、副雑音を探索するかどうかも判定する。 図9Aは、呼吸検出器方法の詳細を示すブロッグ概略フローチャートである。 第9b図から図9Fは、図9Aのフローチャートの各部を詳しく示す。以下で、 図9の語は、図9Aから図9Fのうちの1つまたは複数を指すために使用される 。 呼吸検出器方法は、7つの主要ブロッグA、B、C、D、E、F、Gに分割さ れる。ブロックAは、BSセンサおよびCEセンサと大気雑音マイクロフォンの アナログ信号を検出し、条件付けし、デジタル化し、次いで個別のデジタル化デ ータ・セグメントのそれぞれに対してチャネル特有の条件付け動作を実行する。 ブロックAのシステムは好ましくは、CEセンサ8または68からの胸部拡張 信号を検出し(ステップ110)、増幅し、帯域フィルタする(ステップ116 )。システムは次いで、信号をデジタル化し(ステップ122)、デジタル的に フィ ルタし、Iiで示された平滑化されたインピーダンス・パラメータを得る(ステ ップ128)。このパラメータはブロックBに出力される。 胸部拡張センサが、電気インピーダンス・センサ、誘導プレチスモグラフ、磁 力計センサ、流量センサまたはフイゴ・センサ、呼吸運動を検知できるその他の センサなど任意の適切なCEセンサでよいことに留意されたい。 ブロックAのシステムはまた、大気雑音マイクロフォンからのアナログ信号を 検出し(ステップ112)、増幅し、帯域フィルタする(ステップ118)こと が好ましい。システムは次いで、信号をデジタル化し(ステップ124)、整流 ・積分し、Aiで示された整流・積分された大気雑音パラメータを得る(ステッ プ132)。このパラメータはブロックCに出力される。 ブロックAのシステムはまた、気道BSセンサからのアナログ信号を検出し( ステップ114)、増幅し、帯域フィルタする(ステップ120)ことが好まし い。システムは次いで、信号をデジタル化し(ステップ126)、整流・積分し 、Tiで示された整流・積分された気道呼吸音振幅パラメータを得る(ステップ 132)。このパラメータはブロックDに出力される。 ブロックAの間、信号がまずデジタル化され、次いで整流され、平滑化され、 かつ/あるいは積分され、好ましい代替システムが、1つまたは複数の他のステ ップの後でコンピュータへのデジタル化を実行することからなることに留意され たい。 ブロックCは雑音レベルを分析し、システムによるデータ・セグメントのさら なる処理を制御する。 ブロックCは好ましくは、ステップ130からパラメータAiを受信し、この パラメータを、事前に設定された雑音しきい値または適応的な雑音しきい値と比 較する(ステップ136)。Aiが雑音しきい値を超えた場合、システムは大気 雑音警告を生成し(ステップ152)、制御をブロックGへ送り、ブロックGは 、患者によって生成されたいびき、咳、または喘鳴の音の音響特性について大気 雑音を分析する。Aiがしきい値以下である場合、システムは制御をブロックA のステップ132へ転送することによって気道呼吸音の分析に進む。 ブロックDで、システムは好ましくはまず、Tiパラメータを、事前に設定さ れ た呼吸振幅しきい値または適応的な振幅しきい値と比較する(ステップ158) 。Tiが呼吸音振幅しきい値よりも大きい場合、セグメントは呼吸として識別さ れ、制御がブロックEへ転送される。Tiが呼吸音振幅しきい値以下である場合 、セグメントは無呼吸セグメントとして識別される。システムは次いで、前のセ グメントの振幅パラメータTi-1の値を呼吸振幅しきい値と比較することによっ て、このセグメントが無呼吸セグメントのシーケンス中の第1のセグメントであ るかどうかを検査する(ステップ188)。 Ti-1が呼吸音振幅しきい値よりも大きい場合、これは、現在のセグメント( セグメントi)が新しい無呼吸セグメント・シーケンス中の第1のセグメントで あることを意味し、システムは無呼吸クロックを作動させ(ステップ200)、 前の呼吸長を登録し(ステップ202)、呼吸長クロックをリセットし(ステッ プ204)、ステップ99に戻り、次のセグメントをサンプルする。Ti-1が呼 吸振幅しきい値以下である場合、これは、前のセグメントも無呼吸セグメントで あったことを意味し、システムは無呼吸クロックを進める(ステップ190)。 システムは次いで、無呼吸持続時間Tapの値を検査する(ステップ192)。T apが(事前設定デフォルト値と共にオペレータによって決定された)事前に設 定された時間しきい値以下である場合、システムはステップ99に戻る。Tap が事前設定時間しきい値よりも大きい場合、システムは、以下で詳しく説明する ように簡単なハードウェア検証を実行する(ステップ194)。ハードウェアの 誤動作が検出されない場合、システムは「無呼吸アラーム」を開始し、ステップ 99に戻る。システムは、ハードウェア故障を検出した場合、「ハードウェア・ アラーム」を開始し(ステップ198)、ステップ99に戻る。 ブロックEは好ましくは、Ti値を入力として受信し、その振幅を検査する。 振幅が過度の大きさである場合、ブロックEは制御をブロックGへ転送し、いび き、咳、または喘鳴を検出する。そうでない場合、ブロックEは、セグメントの スペクトルを分析し、セグメントを有効な気道呼吸音セグメントとして識別すべ きかどうかを判定する。 ブロックEは好ましくは、ステップ158からTiを受信し、事前に設定され た高体積しきい値または適応的な高体積しきい値と比較する(ステップ160) 。 Tiが高体積しきい値よりも大きい場合、制御はブロック13へ転送され、さら にいびき、咳、喘鳴、または発声が分析される。 Tiが高体積しきい値よりも低い場合、システムは、セグメントのスペクトル ・パターンを計算することによってセグメントを引き続き評価する(ステップ1 62)。 ステップ162は、高速フーリエ変換(FFT)によって算出されるか、ある いはセグメントの自己回帰係数または自己回帰移動平均(ARMA)係数から算 出されたスペクトル・パターンの判定を含む。システムは次いで、セグメントの スペクトル・パターンが気道BSの知られているパターンに対応することを検証 する。これは好ましくは、データを数式1に適合させることによって行われる。 (ステップ164) 上式で、m1iは1組の振幅係数であり、fは周波数であり、m2iは1組の減衰係 数であり、m3iは1組の共鳴周波数であり、iは共鳴周波数の通し番号であり、 nは共鳴周波数の総数である(n=3±1)。 別法として、システムは、実際のセグメントのゼロおよび極を気道BSの既知 の分布に対してマップすることによって、セグメントのスペクトル・パターンが 気道BSの既知のパターンに対応することを検証することができる。 次に、気道呼吸音の曲線あてはめの結果を示す例示的なグラフを参照する。曲 線15は気道BSのスペクトルを表し、曲線17は、曲線15に重ね合わされ、 n=2として数式1から算出された最良適合線17を表す。水平軸は周波数を表 し、垂直軸は振幅を表す。システムは最適度係数、すなわちChi2および回帰 係数Rを算出する(ステップ166)。システムは、信号と数式1のモデルの一 致を評価する(ステップ168)。一致が所定の許容しきい値よりも低く、たと えば、Chi/R>Alphaであり、Alphaが、事前に設定された適合度 しきい値または適応的な適合度しきい値、たとえばAlpha=10である場合 、システムは、このセグメントが気道呼吸音セグメントではないと判定し、制御 を ブロックGへ送り、いびき、咳、喘鳴、または発声の音響特性を評価する。一致 が良好であり、たとえば、Chi/RがAlpha以下である場合、システムは 、このセグメントを気道呼吸音を表すセグメントとして識別し、セグメント・パ ラメータSiに論理(+)値を割り当てる(ステップ170)。システムは、前 のセグメント・パラメータSi-1の値を検査することによって、現在のセグメン トが、呼吸を表すセグメントのシーケンスのうちの第1のセグメントであるかど うかを検査する。Si-1が論理(+)ではない場合、システムは、終了したばか りの無呼吸持続時間を記録し、無呼吸持続時間クロックをリセットし、呼吸長カ ウンタを作動させる(ステップ174)。システムは次いで、呼吸持続時間クロ ックを進め(ステップ176)、制御をブロックFへ転送する。現在のセグメン トが、呼吸を表すシーケンスのうちの第1のセグメントではない(たとえば、パ ラメータSi-1が論理(+)ではない)場合、システムは呼吸持続時間クロック を進め(ステップ176)、制御をブロックFへ転送する。 ブロックBおよびブロックFは好ましくはそれぞれ、呼吸相および流量振幅を 求める。ブロックBは好ましくは、CEセンサ(または定性的胸部拡張センサま たは流量センサ)の平滑化インピーダンス・パラメータIiをステップ128か ら受信する。システムは好ましくは、たとえば、現在のセグメントのパラメータ Iiと前のセグメントのパラメータIi-1との間の差を算出することによって、平 滑化CE信号の第1の導関数を算出する。この差はdel(I)=Ii−Ii-1と して算出される。システムは、del(I)をその絶対等級0.5del(I)1/2 および符号に関して評価する(ステップ138)。0.5del(I)1/2が 、「訓練」期間中に求められたしきい値よりも小さい場合、胸部は運動しておら ず、セグメントは呼吸保持セグメントとして識別され、呼吸相パラメータPiが ゼロに設定される(ステップ140)。0.5del(I)1/2がしきい値より も大きい場合、セグメントは呼吸を表す。del(I)が正である場合、システ ムはセグメントを呼気セグメントとして指定し、Piの値を+1に設定する(ス テップ144)。del(I)が負である場合、システムはセグメントを吸息セ グメントとして指定し、Piを−1に設定する(ステップ146)。 ブロックFは、ブロックBおよびブロックEからそれぞれ、PiおよびTiの値 を入力として受信し、数式|FLi|=b×Ti cを使用することによってセグメ ント流量振幅FLiを算出する(ステップ178)。この場合、|FLi|は流 量の絶対値であり、bは較正係数であり、cは「訓練」期間中に求められた較正 指数である。較正係数および較正指数の例示的な値はb=100.5およびc=0 .57である。システムは次いで好ましくは、数式FLi=|FLi|×Piを使 用することによってセグメント流量振幅を算出する(ステップ148)。FLi の値は、後で使用できるように記録される(ステップ150)。 患者がニューモタコグラフや呼吸計系など適切流量測定装置に息を吹き込む較 正手順によって較正指数cの値を求められることに留意されたい。 システムは次いで、呼吸長パラメータTbrの追加の評価を実行する(ステップ 180)。Tbrが所定の持続時間t秒よりも長く、たとえば、tが、「訓練」期 間に求められたTbrの値の3倍に等しい場合、システムはハードウェア検査を実 行する(ステップ182)。ハードウェア誤動作が検出されない場合、システム は呼吸持続時間警告を生成し(ステップ184)、制御をステップ99へ転送す る。ハードウェア誤動作が検出された場合、システムはハードウェア故障アラー ムを生成し(ステップ186)、制御をステップ99へ転送し、新しいセグメン トを検出し評価する。 本発明の好ましい実施形態によれば、システムが「訓練期間」を使用して、前 述のいくつかのパラメータおよびインデックスの値を求めることに留意されたい 。具体的には、訓練期間を使用してハードウェア試,験手順が実行され、Tiお よびAiのしきい値が求められ、呼吸持続時間および無呼吸持続時間の基準値が 得られる。システムは気道音共鳴周波数も評価する。気道音共鳴周波数は呼吸器 系の完全性を示す。たとえば、この周波数は、大気道の気胸や閉塞などの場合の 有意の変化を示すことができる。「訓練」期間を使用することは、計算速度およ びシステムの検出精度を高めるという利点を有する。 この呼吸検出器方法は、PPGモニタ、PPG計、PPGレコーダを含む本発 明のPPGシステムによって使用されるが、臨床的に関連する状況(睡眠無呼吸 診断およびフォローアップ、鼻CPAP治療または上気道電気シミュレーション に関するサーボ情報、幼児および高齢者の無呼吸監視など)で「独立式」無呼吸 モニタとして使用することもできることに留意されたい。危険性の高い職業また は環境に関与する個人、たとえば海中ダイバー、宇宙飛行士、鉱夫などの呼吸異 常を検出するために、この呼吸検出方法を使用することもできる。呼吸音分析器方法 次に、本発明の好ましい実施形態による呼吸音分析器をブロック形で示す図1 1Aを参照する。図11Bおよび図11Cは、図11Aのブロックを詳しく示す 。以下では、図11Aの語は、図11Aから図11Cのうちの1つまたは複数を 指すために使用される。呼吸音分析器は好ましくは、ブロックH、ブロックI、 ブロックJ、ブロックK、ブロックLを含む。ブロックHは好ましくは、胸壁B Sセンサによって検出された信号を受信し、アナログ信号を増幅しフィルタし( ステップ254)、前述のようにデジタル化してデータ・セグメントを生成する 。 ブロックIは好ましくは、デジタル化セグメントを受信し、好ましくは、最初 に時間ドメイン信号のエンベロープを計算することによってスペクトルの大きさ を算出する(ステップ258)。システムは次いで、信号をそのエンベロープに 正規化することによってセグメント・データの定常化(stationariz ation)を実行する(ステップ260)。システムは、セグメント・データ に窓関数、たとえば、Hanning窓関数またはブラックマン窓関数を乗じる ことによってセグメント・データを正規化し、セグメントの振幅スペクトルを算 出する(ステップ262)。 ブロックJは好ましくは、図9の呼吸検出器方法のブロックEのステップ17 0から受信したパラメータSiの符号を検査することによってデータ・セグメン トがバックグラウンド(呼吸保持)セグメントであるかどうかを検査する(ステ ップ264)。Siが負である場合、ブロックJは制御をブロックLへ送り、さ らに処理する。Siが正である場合、ブロックJは制御をブロックKへ送り、さ らに処理する。現在のセグメントが呼吸セグメントとして識別された場合、ブロ ックKは前のセグメントを検査する(ステップ296)。前のセグメントがバッ クグラウンド・セグメントではない場合、これは、現在のセグメントが新しい呼 吸相の開始点ではないことを示し、システムは、定常化係数に関するデータを正 規化解除した後で現在のBSセグメントの振幅スペクトルと前のBSセグメント の振幅 スペクトルとの平均を求め(ステップ298)、制御をステップ250へ転送し 、次のセグメントをサンプルする。前のセグメントがバックグラウンド・セグメ ントである場合、これは現在のセグメントが新しい呼吸相の開始点であることを 示す。システムは、平均をとるために現在のBSスペクトルを記憶する(ステッ プ300)と共に、前のバックグラウンド相セグメントの平均バックグラウンド 振幅スペクトルの曲線適合パラメータを算出し(ステップ302)、バックグラ ウンド音の振幅スペクトルを適切に表すことが経験的に判明しているモデル式へ の適合度を検査する(ステップ306)ことによって前のバックグラウンド(呼 吸保持)相を評価する。 バックグラウンド・データの曲線適合度を算出するために使用される好ましい モデル式を以下に示す。 上式で、 A=プラトーでのスペクトルの振幅 f0=スペクトルの曲線偏向点 S=スペクトルのパワー(Sに6.02を乗じてdB/oct単位の勾配を得る べきである。たとえば、勾配=3.6×6.02=21.6dB/oct)。 システムは好ましくは、適合パラメータChi2、R、しきい値に対するCh i2とRの比を評価する。しきい値は、事前に設定されたしきい値でよく、たと えば、しきい値は10でよく、あるいは「訓練」期間中にシステムによって求め ることができる。適合度が許容される場合、システムはA、f0、Sの値が、患 者の正常バックグラウンド・データの平均適合パラメータから経験的に求められ たある値範囲内であるかどうかを検査する(ステップ308)。適合パラメータ が正常範囲内である場合、システムはパラメータA、f0、S、Chi2/Rを記 録し(ステップ312)、制御をステップ250へ転送し、次のセグメントをサ ンプルする。1996年5月26日に出願され「A Contact Sens or f or Body Sounds」と題する米国特許出願第08/654,643 号で本発明者によって開示された接触センサを使用し、PPGシステムを用いて 得られるバックグラウンド音の典型的なパラメータ値は、f0≒120Hzおよ びS≒25dB/octaveである。Aの値はPPGシステムの利得に依存す る。 適合度が許容されないか、あるいはパラメータA、f0、Sが正常範囲内では ない場合、システムは好ましくは、バックグラウンド問題警告を生成し(ステッ プ310)、次いでパラメータA、f0、S、Chi2/Rを記録し(ステップ3 12)、制御をステップ250へ転送し、次のセグメントをサンプルする。 ブロックJが現在のセグメントをバックグラウンド・セグメントとして識別し た場合、ブロックLは、前のセグメントが呼吸セグメントであったか、それとも バックグラウンド・セグメントであったかを検査する(ステップ226)。前の セグメントがバックグラウンド・セグメントであった場合、これは、呼吸保持相 がまだ終了していないことを示し、システムは、定常化係数に関するデータを正 規化解除した後で現在のバックグラウンド・セグメントの振幅スペクトルと前の バックグラウンド・セグメントの振幅スペクトルとの平均を求める(ステップ2 68)。システムは、制御をステップ250へ転送し、次のセグメントをサンプ ルする。前のセグメントが呼吸セグメントであった場合、これは、新しい呼吸保 持相が開始されていることを示し、システムは、累積平均BSスペクトルを分析 する。システムは最初、n個の前のセグメントの平均バックグラウンド・スペク トルをBSスペクトルから減じる(ステップ270)。このステップは、算術減 算によって線形周波数ドメインで行われる。減算の結果が、A/D変換器の指定 によって求められた特定の値、たとえば0.5×(振幅分解能)未満である場合 、システムはこの点を削除する。特定の数の連続する点、たとえば、3個の点が しきい値よりも小さい場合、最初のこのような点の周波数がfmaxとして指定さ れ記録される。 システムは次いで、好ましくは、高域フィルタの音に対する効果を補償するた めにフィルタ解除動作を実行する(ステップ274)。このフィルタ解除は、フ ィルタの周波数応答またはフィルタの最良適合パラメータからの再構築された応 答で各データ・ポイントを除することによって行われる。このステップの最良適 合 回帰式は数式3である。 上式で、Gainはフィルタの増幅係数であり、3dB点はフィルタの偏向点で あり、RolloffはdB/octave単位のフイルタの勾配である。 システムは次いで、好ましくは、平均BSスペクトルのスペクトル・パターン を分析する(ステップ276)。この分析は、BS信号の数式4に対する最良適 合度を算出することによって行われる。 上式で、 A=プラトーでの振幅 f0=偏向点 S=パワー(Sに6.02を乗じてdB/oct単位の勾配を得るべきである。 たとえば、3.3×6.02=21.6dB/oct) 次に、図11D、すなわち、例示的な胸部呼吸音パワー・スペクトルに数式4 をあてはめた結果を示すグラフを参照する。このグラフの垂直軸は振幅を表し、 水平軸は周波数を表す。曲線19は、図1のPPGシステムの胸部接触センサに よって検出されたフィルタ解除されたデータのパワー・スペクトルを表す。プラ トーでのスペクトルの振幅の値は、Aで示した水平な点線で示され、スペクトル の曲線偏向点(3dB点)は、f0で示した垂直な点線で示されている。21で示 した曲線は、モデル式4を使用してデータにあてはめられた曲線を表す。 システムは好ましくは、適合パラメータChi2、R、事前に設定されたしき い値または適応的なしきい値に対するChi2とRの比Chi2/Rを評価する( ステップ278)。適合度が許容され、たとえば(Chi2/R)<10である 場合、 システムはA、f0、Sの値が、患者の正常呼吸音データの平均適合パラメータ から経験的に求められたある値範囲内であるかどうかを検査する(ステップ28 0)。適合パラメータが正常範囲内である場合、システムは好ましくは、パラメ ータA、f0、S、Chi2/Rを記録し(ステップ282)、BS平均スペクト ルをリセットし(ステップ294)、制御をステップ250へ転送し、次のセグ メントをサンプルする。適合度が許容されないか、あるいはパラメータA、f0 、Sが正常範囲内ではない場合、システムは好ましくは、ハードウェア検査を実 行する(ステップ284)。ハードウェアが誤動作していることが判明した場合 、システムはハードウェア警告を生成し(ステップ288)、制御をステップ2 50へ転送する。ハードウェア誤動作が検出されない場合、システムは好ましく は、パラメータA、f0、Chi2/Rを記録し(ステップ286)、制御を笛音 /いびき音検出方法へ転送し(ステップ290)、好ましくは異常BS警告を生 成し(ステップ292)、BS平均スペクトルをリセットし、制御をステップ2 50へ転送し、次のセグメントをサンプルする。 パラメータf0およびパラメータSの典型的な値が、男性と女性と幼児とで異 なり、それぞれの異なるセンサ位置の間でも異なることに留意されたい。また、 パラメータf。およびパラメータSの典型的な値は、吸息呼吸音と呼気呼吸音と で異なることがある。例示的な範囲はf0=175Hz±25Hzであり、平均 値は成人男性で約175Hzであり、成人女性で焼く182Hzであり、幼児で 235±35Hzである。例示的な勾配範囲はS=18±4.5dB/Octa veである。Aはシステム特有のパラメータであり、システムの利得と呼吸音の 大きさに依存する。 BSパワー・スペクトル・データを数式4にあてはめる方法が、書籍「Bre ath Sounds Methodology」(Noam Gavriel y、CRC Press Inc、1995年)で本発明者によって開示された BSパワー・スペクトル・データを2本の直線にあてはめる従来技術の方法より も良好な結果を生成する(よりうまく適合する)ことに留意されたい。 中央値周波数、4分位周波数、たとえば、パワーの25%、50%、75%の 周波数、パーセント点周波数、たとえば、パワーの95%またはパワー周波数の 99%など、他のBS記述パラメータを数式4およびA、f0、Sの値から分析 計算によって導くことが可能であることにも留意されたい。これは、笛音または アーチファクトが存在するために生じるようなスペクトル中のスプリアス・パワ ー・ピークの影響をそれほど受けないので、使用されているデジタル積分方法よ りも基本呼吸音評価に関して正確で特定的な新しい計算方法である。最良適合式 からの4分位周波数および中央値周波数の算出は、曲線のあてはめを任意の方法 で他の目的のために算出する場合にも高速である。4分位周波数および中央値周 波数は、現在使用されている基本呼吸音のスペクトル内容の代替パラメータ表現 である。笛音(およびスクィーク)検出方法 笛音を検出する際の第1のステップは、基本音の基本スペクトルよりも高いパ ワー・ピークが周波数ドメインでのスクリーニングである。検出されたピークが ある場合は、このピークを評価し、このピークが、たとえば形状や基本スペクト ルに勝る卓越性に関して真の笛音に対応するかどうかを判定する。 次に、本発明の好ましい実施形態による笛音検出方法を示す図12を参照する 。 笛音は、複数であるか(「多音」)、あるいは単一であり(「単笛音」)、一 定の周波数または可変周波数を有し、局所化することも、あるいは胸部上に広く 分散することもある。単一の笛音の時間ドメイン特性は通常、純粋な正弦波に類 似している。しかし、単一の笛音は少数の高調波を含む。したがって、笛音の周 波数ドメイン(振幅スペクトル)パターンは単一あるいはいくつかの鋭く幅の狭 いピークを特徴とする。 笛音検出方法は好ましくは、前述のように、気道センサまたは胸部BSセンサ の増幅され、好ましくは条件付けされた信号からデジタル化された音響セグメン ト(N個のデータ・ポイント)を入力として受信する(ステップ352)。シス テムは好ましくは、セグメント内の総音響エネルギーを算出し(ステップ354 )、好ましくはセグメントの音響エネルギーを評価する(ステップ356)。セ グメントの総音響エネルギーがバックグラウンドの音響エネルギーの最新の値以 下である場合、このセグメントは「所定のレベルよりも低い」セグメントとして 識別され、システムは制御をステップ350へ転送し、次のセグメントをサンプ ルす る。この「低レベル」指定は、呼吸保持「サイレント・ラング」(呼吸音も、あ るいは場合によっては笛音も聞こえない極端な気管支絞扼状態)によるか、ある いは装置の故障によるものである。システムは、図9の呼吸検出方法を使用して 、上記で説明し図示したようにこれらの状況に対処する。セグメントの総音響エ ネルギーがバックグラウンドよりも大きい場合、システムは、セグメントの振幅 スペクトルを算出し、好ましくは、この振幅スペクトルからバックグラウンド雑 音振幅を減じる(ステップ358)。 システムは次いで好ましくは、スペクトル中のパワー・ピークを探索する。シ ステムは、好ましくは前述のように曲線あてはめにより、あるいはスペクトルの 低域フィルタ、たとえばHammingフィルタまたは10%FIRフィルタに より、あるいは平滑化(ステップ360)により、あるいは前述の平均スペクト ルを使用することにより、好ましくは、基本呼吸音の振幅スペクトルのパターン を算出し、セグメントの振幅スペクトルからこのパターンを減じ(ステップ36 2)、スペクトルと基本呼吸音パターンの間の差分値のアレイを生成することに よって上記の探索を行う。システムは、好ましくは、差分(残差)のアレイの分 散を算出することによって、幅の狭いスペクトル・ピークを探索することが好ま しい(ステップ364)。有意のスペクトル・ピークは常に正であり、したがっ て、統計的には、ピークが存在しないとき、残差はゼロの周りでランダムに分散 され、一般に、セグメント内の残差の平均値の4個の分散あるいは1組のセグメ ント内の5個の分散よりも大きな値はない。 システムは次いで好ましくは、値がk・(分散)よりも小さなセグメント内の すべての振幅をk・(分散)に等しいものとみなし(ステップ366)、セグメ ント内のすべての振幅値からk・(分散)を減じる(ステップ368)。この手 順に使用することのできる例示的な値はk=5である。したがって、セグメント に残っているのは、正の値を有するピークだけであり、これに対して、これらの ピークの間にある値はゼロになる。システムは次いで、スペクトル.データと、 値がm・(分散)であり、たとえばm=0.5であるしきい値を比較することに よって、スペクトルでピークを探索する。ゼロ値または近ゼロ値を含む他のしき い値をある種の環境で使用することもできる。システムは、m・(分散)を超え るスペクトル振幅値をピークとして識別する(ステップ370)。 本発明の他の実施形態によれば、他のピーク検出方法を適用して笛音のスペク トル・ピーク特性を検出できることに留意されたい。 さらに、システムは、ステップ370でスペクトルのデータをしきい値と比較 する代わりに、差分(残差)アレイの第4の瞬間、すなわち、ステップ362の 結果を算出できることに留意されたい。差分(残差)アレイの第4の瞬間が3よ りもずっと大きく、たとえば、第4の瞬間が6である場合、システムはピークを 探索する。 任意の方法によってピークが検出された場合は、差分(残差)アレイの第1の 導関数または第2の導関数の絶対値を評価基準として使用してピークの形状が評 価される(ステップ372)。ピークの周波数での差分(残差)アレイの第1の 導関数または第2の導関数の絶対値が所定のしきい値よりも大きい場合、システ ムは、ピークの周波数fwzおよびそのスペクトル振幅Awzを登録し(ステップ3 74)、fwzを中心としfwzの周りで±△f(たとえば、△f=32Hz)だけ 広がる残差アレイ内の範囲をゼロに等しいものとみなすことによってピーク領域 を空白にする(ステップ376)。 △fは、N、すなわち、セグメント内のデータ・ポイントの数とアナログ・デ ジタル変換器のサンプリング・レートによって決定される。残差の第1の導関数 および第2の導関数の絶対値が所定のしきい値以下である場合、システムはピー ク領域を空白にする(ステップ376)。システムは次いで、もはや有意のピー クが見つからなくなるまでピーク探索ステップ364から376を繰り返すこと によって、スペクトル内の追加の(二次)ピークを引き続き探索する。 次に、笛音検出方法のそれぞれの異なるステップによって算出された振幅スペ クトルのグラフイック表現を示す図13Aおよび図13Bを参照する。図13A および図13Bでは、垂直軸は振幅を表わし、水平軸は周波数を表わす。図13 Aは、重ね合わされた2本の曲線を示す。423で示した第1の曲線は、図12 のステップ358によって算出された呼吸音セグメントの振幅スペクトル曲線を 表わす。423で示した第2の曲線は、図12のステップ360によって算出さ れた基本BSパターンの振幅スペクトルを表わす。曲線423の3つの最大ピー クを425で示す。図13Bは、ステップ364からステップ376の第1のパ スの後の、図12の笛音検出方法のステップ368の出力を示す。最大検出スペ クトル・ピークを429で示す。二次ピークを検出できるように(図示せず)、 第1の検出ピーク429を含む第1の検出ピーク429の周りの範囲が以後のパ スでは空白になることに留意されたい。 図12を参照するとわかるように、セグメントにもはやピークが存在しない場 合、システムは制御をステップ378へ転送する。ステップ378は、実際の笛 音の持続時間と呼吸内の笛音の傾向との実験的な観測に基づく。この方法は、各 ピークを評価し、このピークが、先行するセグメントまたは後続のセグメントの 振幅スペクトル中のほぼ同じ周波数に現われる一群のピークの一部であることを 確認する。ピークが笛音として許容されるのは、少なくとも150msであり、 かつ2500ms(2.5秒)以下にわたる好ましくは3つ以上のセグメントに 連続的に現われる場合だけである。したがって、システムは、ステップ374で 記録された情報を使用して、現在のセグメントのスペクトルにピークがあったか どうかを検査する(ステップ378)。現在のセグメントのスペクトルにピーク がない場合、システムは制御をステップ350へ転送し、次のセグメントを得る 。現在のセグメントのスペクトルでピークが検出された場合、この方法はfwz± δfに有意なピークが存在するかどうかについて前のn個のセグメントの記録を 検査する(ステップ380)。この場合、δfはナイキスト周波数の分数(サン プリング・レートの半分)または定数として設定することができ、たとえばδf =64Hzであり、この場合50ms当たり64Hzあるいは1ms当たり1. 28Hzが与えられる。好ましくは、経時的な笛音周波数レートに1ms当たり 0.5Hzから2Hzの値が使用される。nの例示的な値はn=2であり、この 場合、現在のセグメントを含め、検査されるセグメントの総数は3である。した がって、例示的なセグメント持続時間が50msである場合、有意のピークの存 在についてシステムによって検査される総持続時間は好ましくは150msであ る。 より短い笛音は、しばしばスクィークと呼ばれ、この方法で検出できるが、笛 音よりも短いので(長さは80msecから150msecである)、nは好ま しくは1に等しい。スクィークは、それに関連するピークが、2個から3個の5 0msecセグメントしか含まない期間に現われるという点でも笛音とは異なる 。スクィークは、臨床的には人工呼吸されている患者に関連するものであり、空 気が、ほぼ虚脱した気道に「出入り」し、あるいは気管内チューブのカフが十分 に膨張しない場合に吸息の終了時にカフの周りで「出入り」することを表わす。 対応するピークが前のセグメントで現われている場合、このピークが笛音とし て登録される(ステップ382)。一致するピークが前のセグメントには存在し ない場合、登録は、次のセグメントの結果が得られるまで一時的に行われる(ス テップ384)。 この方法の好ましい笛音検証手順の最後の部分では、振幅スペクトルで鋭く顕 著なピークを生成する真の笛音が他の信号から分離される。他の信号には発声、 いびき、いびき音が含まれる。3つの信号はすべて、時間ドメインでは周期的で あるが非正弦的であり、反復的で比較的複雑な音響構造を表示する。これらの信 号は、周波数ドメインでは、振幅スペクトルに等間隔で配置された一連の鋭いピ ークで表わされる。これらのピークは、高調波の数、すなわち、厳密に△fHz だけ離隔されたピークの数によって真の笛音と区別される。発声、いびき、いび き音は常に、3つよりも多くのこのようなピークを有するが、笛音は通常、ほぼ 減衰される時折生じる追加の高調波を含む1つのピークを有する。非笛音「ピー ク」信号をいびき音、いびき、発声の各小群に分離することについては、以下で 詳しく開示する。したがって、システムは、笛音を登録した後(ステップ382 )、セグメントに2つよりも多くの高調波があるかどうかを検査する(386) 。セグメントに2つよりも多くのセグメントがある場合、このセグメントは笛音 に属するセグメントとしては指定されず、システムは、いびき音/いびき/発声 検出方法を開始し(ステップ388)、制御をステップ350に戻し、次のセグ メントを得る。セグメント中の高調波が2つ以下である場合、このセグメントは 笛音に属するセグメントとして指定され、システムは、少なくともn+1個のセ グメント中の対応するピークを笛音として登録し(この場合、(n+1)・(セ グメント持続時間)≧150ms)(ステップ390)、制御をステップ350 へ転送し、次のセグメントを得る。 いびき音およびいびきの音響構造の率が低く、1秒当たり約40個から120 個の音響構造の範囲なので、笛音および他のより周波数の高い音を検出するため に使用されるセグメントよりも持続時間の長いセグメントを評価することが重要 であることに留意されたい。例示的な適切なセグメント持続時間は200ms以 上である。 セグメントの評価および検証が完了した後、システムは次の音響セグメントを 分析する。本発明の好ましい実施形態によれば、あるセグメントの分析は、次の 連続的なセグメントのデータの獲得が終了する前に完了し、したがって擬リアル タイム監視が達成されることに留意されたい。この特徴によって特に、本発明の 好ましい実施形態によって実行される呼吸分析の結果を連続的にオンラインで監 視することができる。いびき音検出方法 いびき音は、連続的な副雑呼吸音であり、様々な肺病の患者の胸部および気道 上で聞こえる。この音は、円滑で音楽的なトーンを有さず、代わりに耳障りな摩 擦状音質を有するという点で笛音とは異なる。いびき音は、吸息であることも、 あるいは呼気であることもある。時間ドメインでは、いびき音は、非正弦周期的 波(反復音響構造)からなり、周波数ドメインでは複数のパワー・ピークからな る。 いびき音の暫定的な検出は二次プロセスであり、すなわち、他の音の探索に基 づいていびき音が疑われる。いびき音が疑われるのは、笛音検出方法によって複 数の共鳴ピーク(>3)を有する連続的な副雑呼吸音が検出された場合である。 これを確認するには、気道センサおよび/または大気音響センサに一致する大き な音が検出されていないことを検証し、いびきおよび発声を除外しなければなら ない。 次に、(肺炎と肺ガンに罹患している患者からサンプルした)いびき音の一部 のグラフを示す図14を参照する。このグラフの垂直軸は振幅を表し、水平軸は 時間を表わす。形状が類似しており、水平バー401で示したようにほぼ等間隔 で配置された、複数の反復音響構造の列が振幅トレースに含まれることに留意さ れたい。 反復音響構造は、いびきおよび発声の特性も示し、したがって、単にこれらの 特徴に基づいていびき音を区別し識別することはできない。しかし、いびきと発 声の両方とは異なり、いびき音は、胸壁上に配置された接触センサによってのみ 検出可能であり、大気マイクロフォンで検出することはできない。また、いびき 音は多くの場合、ある胸部領域上では検出されるが他の位置では検出されない局 部的な音である。したがって、本発明のいびき音検出方法のいくつかの形態の特 定の特徴は、いびき音を肯定的に識別する際に、胸壁BSセンサによって検出さ れる信号だけでなく、大気雑音マイクロフォンによって検出される信号も使用さ れることである。 次に、図15、すなわち、本発明の好ましい実施形態によるいびき音検出方法 のステップを示すフローチャートを参照する。 このいびき音検出方法は、呼吸音中のいびき音の存在を識別するように構成さ れる。この方法は、音の特定の特性を使用して、一方では笛音からいびき音を区 別し、他方ではいびきおよび発声音からいびき音を区別する。いびき音が検出さ れると、システムは、(PPGモニタ実施形態の)アラームの作動と、(PPG レコーダ実施形態の)いびき音パラメータの記録と、(PPG計実施形態または PPGモニタ実施形態の)印刷または表示すべきグラフィック情報およびパラメ ータ情報の生成を含めることのできる特定の動作を実行する。 いびき音検出方法は二次方法である。この方法が呼び出されるのは、一次方法 、すなわち笛音検出方法によって呼び出された場合だけである。いびき音検出方 法は、振幅スペクトルで3つ以上の等間隔で配置されたピークが検出された場合 には笛音検出方法によって開始され、密に等間隔で配置された複数のクラックル が検出された場合にはクラックル検出方法によって開始される。大気雑音データ ・セグメントAiと気道BSセンサまたは胸部BSセンサの呼吸音データ・セグ メントSiを受信し(ステップ400)、呼吸音データ・セグメントBと大気雑 音マイクロフォンによって同時に検出された音響データ・セグメントAiとの間 の伝達関数を算出する(ステップ404)ことによって、システムは、実際にい びき音を表わす音響構造の列の存在を検証する。システムは次いで、伝達関数の コヒーレンスを算出する(ステップ406)。システムは、コヒーレンス・デー タ中のピークの周波数範囲をSiの振幅スペクトル中のピークの周波数範囲と比 較する(ス テップ408)。コヒーレンスの高い周波数範囲、たとえばコヒーレンス>0. 7の周波数範囲が、システムの周波数分解能、たとえば32Hz内で、胸壁音の 振幅スペクトル中のピークの周波数範囲と一致する場合、システムは、これらの ピークがいびき音を表わすという仮説を否定し、制御をいびき・発声方法へ転送 する(ステップ410)。いびきおよび発声は通常、大気音声しきい値に違反す るほど大きいので、図9のステップ136に関して図示し説明したように大気音 声レベルが低くしきい値未満である場合は、ピーク補正検証手順は任意選択にな る。 別法として、システムは胸壁データと大気雑音データの間の相互相関を実行し 、両方のスペクトルの間の周波数間隔の逆数に対応する間隔のピークを探索する 。このような相関関係が見出されると、システムは、音がいびき音を表わすとい う仮説を否定し、制御をいびき/発声検出方法へ転送する(ステップ410)。 コヒーレンス・ピークの周波数範囲と振幅スペクトル・ピークの周波数範囲が対 応しない場合、システムは、セグメントをいびき音を含むセグメントとして識別 し、いびき音のパラメータを記録する(ステップ412)。記録されたパラメー タは、いびき音を含むセグメントの数と、呼吸サイクル内のいびき音(呼気いび き音または吸息いびき音)の相対位置とから推定された、いびき音持続時間であ る。ステップ412で、システムが、図9の呼吸検出方法によって算出された呼 吸相および流量データを使用することに留意されたい。 いびき音が検出され検証された場合、システムがモニタ構成で「いびき音アラ ーム」を作動させ(ステップ414)、そうでない場合、システムがいびき音パ ラメータを記録または表示する(ステップ412)ことに留意されたい。いびき検出方法 いびきは、ある種の上気道構造の振動のために睡眠中に生成される連続的な副 雑呼吸音である。いびきは大きな音であり、大気雑音マイクロフォンによって検 出することができると共に、接触センサによって胸部上で検出することができる 。 いびきは、大きな気道音と大気音が同時に検出されたが、急激な胸部運動を伴 わないときに、暫定的に識別される。しかし、ある特徴を肯定的に識別し他の特 徴を除外することによって、この検出を検証する必要がある。具体的には、いび き検出器が、時間ドメイン内の等間隔に配置された音響構造と、周波数ドメイン 内の複数の共鳴ピークと、大気音および気道音と吸息胸部運動との間の高いコヒ ーレンスを探索する。いびきは呼気であることもあり、この場合、ある種の発声 と区別できないことに留意されたい。したがって、ある音をいびきとして絶対的 に肯定的に検証する場合、その音は吸息胸部運動に一致する必要がある。 次に、それぞれ、時間ドメインおよび周波数ドメイン内の「単純な」いびきの 曲線を示す図16Aおよび図16Bと、それぞれ、時間ドメインおよび周波数ド メイン内の「複雑な」いびきの曲線を示す図17Aおよび図17Bを参照する。 時間ドメインでは、いびきは、単純な音構造または複雑な音構造からなる周期 的な波として特徴付けされる。図16Aおよび図17Aはそれぞれ、単純ないび きおよび複雑ないびきの時間ドメイン曲線を示すグラフであり、この場合、垂直 軸はいびき振幅を表わし、水平軸は時間を表わす。図16Aの反復的に発生する いくつかの単純な音響構造は432で示され、それに対して、図17Aの反復的 に発生するいくつかの複雑な音響構造は430で示されている。単純ないびきお よび複雑ないびきの周期的音響構造は、図16Aでは433で示し図17Aでは 431で示した周期∂tを有する。 気道BSセンサによって検出された雑音のような乱雑音にいびきを重ね合わせ 、いびき音構造と雑音の間に様々な関係を持たせることができる。 周波数ドメインでは、いびきは、等間隔に配置された一連の鋭く幅の狭いピー クで表わされる。各ピークの間の周波数間隔は、時間ドメイン内の各音響構造の 間の時間間隔の逆数に等しい。 図16Bおよび図17Bはそれぞれ、図16Aの単純ないびきおよび図17A の複雑ないびきの周波数ドメイン(パワー・スペクトル)曲線を示すグラフであ り、この場合、垂直軸は振幅を表わし、水平軸は周波数を表わす。図16Bは、 単純ないびきのパワー・スペクトルの、434で示した4つの最大ピークを示す 。図17Bは、複雑ないびきのパワー・スペクトルの、436で示した複数のピ ークのうちの3つの最大ピークを示す。最高ピークは必ずしも、図17Bに示し たように一連のピークのうちの最初のピークであるとは限らない。ピークの数お よびその分布は、個別の各音響構造の周波数内容によって決定される。パワー・ ス ペクトル中の互いに隣接するピークの間の周波数間隔∂fは、図16Bでは43 8で示され図17Bでは437で示されている。 本発明の好ましい実施形態によるいびき検出方法は、呼吸音の監視中にいびき の存在を識別し、他の副雑音または環境音から区別するように構成される。この 方法は、PPGモニタおよびPPGレコーダによって使用されるが、独立式いび き検出装置として使用することも、あるいは睡眠不全評価システムの一部として 使用することもできる。この方法の出力には、タイミング、持続時間、単位時間 当たり音響構造率、いびきの特性(たとえば、単純または複雑)が含まれる。 いびき検出方法は二次方法である。この方法が呼び出されるのは、笛音検出方 法、クラックル検出方法、いびき音検出方法、呼吸検出器方法などの一次方法に よって呼び出された場合だけである。 次に、図18、すなわち、本発明の好ましい実施形態によるいびき検出方法の ステップを示すフローチャートを参照する。好ましくは、いびき検出方法は、等 間隔に配置された同様な音響構造が存在するセグメントの検出に基づくものであ る。 実際上、呼気いびきを発声から区別することはできないので、この方法が吸息 いびきの検出に限られることに留意されたい。 システムは持続時間Tの音響セグメントを得る(ステップ442)。適切に機 能するには、音響セグメント持続時間Tが好ましくは、約200±50msであ るべきであることに留意されたい。この制限が設定されるのは、通常比較的低い 音響構造生成率を有する複雑ないびきでも十分な数の音響構造を得ることを容易 にし、一方では、等間隔に配置された音響構造の列を分離できるようにセグメン トの持続時間を制限するためである。持続時間が長すぎる場合、音響構造率が変 化し、検出はより不正確になる。持続時間Tは3個から五個の50msセグメン トからなり、計算は、連続するいびき検出セグメント同士がT−50msだけ重 なり合うように連続的に行われる。システムは、図9のブロッグBによって算出 されたパラメータPiを検査することによって、セグメントが吸息セグメントで あるかどうかを判定する(ステップ444)。セグメントが吸息セグメントでは ない場合、システムは制御をステップ440に戻し、次のセグメントを得る。 セグメントが吸息セグメントである場合、システムは好ましくは、いくつかの セグメントにわたる音響信号の平均として算出されたセグメントのDC成分を削 除し、セグメントのデータをその分散によって正規化し(ステップ446)、正 規化されたセグメントにある窓、たとえばBlackman窓を乗じ、正規化さ れた窓乗算セグメントのパワー・スペクトルを算出する(ステップ448)。シ ステムは次いで、算出されたパワー・スペクトルに、等間隔に配置されたピーク が存在するかどうかを検査する(ステップ451)。パワー・スペクトルが、ほ ぼ等間隔に配置された少なくとも3つのピークを含まない場合、システムは、現 在のセグメントがいびきである可能性を否定し、制御をステップ440に戻し、 次のセグメントを得る。パワー・スペクトルが、ほぼ等間隔に配置された少なく とも3つのピークを含む場合、システムは、正規化された窓乗算信号の自動補正 を算出する(ステップ458)。 システムは、時間遅延値5msから25msを使用するか、あるいは非打切り パワー・スペクトルの逆変換を算出することによって、自動補正を算出すること ができる。システムは、算出された自動補正のピークについて検査する(ステッ プ460)。自動補正の開始点から5msから25ms内に有意のピークが見つ かった場合、システムは、後に続く1つまたは複数の等間隔に配置されたピーク を探索し(ステップ462)、これらのピークの間の時間間隔を∂tとして算出 する(ステップ464)。システムは、自動補正のピークについて検査する(ス テップ458から464)のと並行して、ステップ448で算出されたパワー・ スペクトルを評価し、鋭いピークの列を探索する。システムはスペクトルの分布 曲線(ヒストグラム)を算出する(ステップ450)。システムは、数式5およ び数式6を使用して、分散曲線のそれぞれ、第0の瞬間、第1の瞬間、第2の瞬 間μ0、μ1、μ2からの分散曲線の幅を算出する(ステップ452)。 上式で、nは分布中の要素の数であり、xiは要素の値である。システムはk・ σよりも大きなピークのみをピークとして受け入れ、この場合、kは定数であり 、たとえばk=4である(ステップ454)。システムは次いで、受け入れられ る各ピーク fの間の周波数間隔を算出する(ステップ456)。システムは、 ∂tと(∂f)-1を比較することによって各ピークの間の算出された間隔を検証 する(ステップ466)。∂tの値と(∂f)-1の値が近接していない場合、シ ステムはこのセグメントをいびきとして識別せず、制御をステップ440に戻し 、次のセグメントを得る。これはインデックス・サブジェクトの隣のベッドに寝 ている患者もいびきをかいたときのように、ノッキング大気音または摩擦大気音 を有する雑音の高い環境で起こる。 2つの値∂tおよび(∂f)-1が近接しており、∂t−(∂f)-1<1msで ある場合、システムは現在のBSセグメントと現在の大気雑音セグメントとの間 の伝達関数のコヒーレンスを算出する(ステップ467)。システムは次いで、 ピークの周波数でのコヒーレンス値を検査する(ステップ468)。ピークの周 波数でのコヒーレンスが0.7以下である場合、システムは、現在のセグメント がいびきである可能性を否定し、制御をステップ440に戻し、次のセグメント を得る。ピークの周波数でのコヒーレンスが0.7よりも大きい場合、システム はこのセグメントをいびきを含むセグメントとして受け入れ、いびきパラメータ を記録し(ステップ469)、制御をステップ440に戻し、次のセグメントを 得る。記録されるいびきパラメータは、いびきの振幅および持続時間、いびきの 種類(複雑または単純)、呼吸相である。システムは、ピーク・カウント基準を 使用することによって複雑ないびきと単純ないびきを区別する。システムは、パ ワー・スペクトル内で3個から4個のピークを検出した場合、そのいびきを単純 ないびきとして登録する。システムによって検出されたピークの数が5以上であ る場合、システムはこのいびきを複雑ないびきとして登録する。咳検出方法 咳検出は最初、気道音センサおよび大気マイクロフォンでの大きな雑音の突然 の開始の検出と、患者の胸部の急激な運動の検出との同時検出に基づいて行われ る。この急激なスクリーニングの後で、アルゴリズムは、音響信号エンベロープ の特定の数式への曲線あてはめを行い、かつ音のスペクトル内容がいびきおよび 発声のスペクトル内容ではなく咳のスペクトル内容である(広帯域雑音)ことを 検証することによって、この検出を検証する。 以下で図2のPPGシステムの一部の好ましい実施形態として開示する咳検出 方法は、患者の咳音を検出し、咳音のタイミング、数、パラメータを求めるよう に構成される。この咳検出方法は、図4のPPGモニタ、図5のPPGレコーダ 、図3のPPG計の一部として使用することができる。この咳検出方法は独立式 装置によって実行することもできる。咳の検出およびカウントは、喘息および他 の肺病のフォローアップおよび治療で重要である。 次に、咳の音響データおよび空気流量データの経時構造を示す図19Aおよび 図19Bを参照する。咳とは、胸郭および上気道から生成される雑音に関連する 爆発的な呼気である。通常、咳の前に吸息が行われ、咳は1個から4個の音響成 分を有する。各成分には急激な運動と胸部体積の変化が伴う。図19Aは、ニュ ーモタコグラフによって記録された流量曲線470と、大気雑音マイクロフォン によって記録された音響曲線472を示すグラフである。水平軸は時間を表わし 、左垂直軸は曲線472の音響振幅を表わし、右垂直軸は曲線470の流量を表 わす。流量曲線470では、476で示され、それぞれ、急激な開始点を有する 、4つの成分で構成された咳の前に吸息474が起こる。音響曲線472では、 咳は4つの音響成分478を含み、各成分は、より大きな最初の部分および最後 の部分と、より小さな中央部分とを有する。図19Bは咳の単一の成分のグラフ を示す。軸は、時間軸が図19Aの時間軸と比べて拡張されていることを除いて 図19Aの軸と類似している。流量曲線480は、488で示した咳成分の突然 の開始を示し、それに対して、音響曲線482は、484で示した最初のより大 きな部分と、487で示した最後のより大きな部分と、486で示したより小さ な中央部を示す。したがって、咳音のエンベロープは、特徴的な「2重ハンプ」 形状を有すると言える。 本発明の好ましい実施形態による咳検出方法は、大気雑音マイクロフォンから の情報と、被験者の体上に配置された1つまたは複数の接触センサからの情報を 使用する。システムはまた、胸部拡張センサまたは流量検出センサからのデータ 、たとえばインピーダンス測定値を使用して、信号が実際に咳を表わすことを検 証する。大気雑音マイクロフォンは被,験者の近くに配置される。雑音検出方法 は、大きな環境音を検出した場合、咳検出方法を開始する。咳検出方法は、咳を 肯定的に識別し、咳のタイミング、持続時間、成分の数を記録する。 次に、図20、すなわち、本発明の好ましい実施形態による咳検出方法の様々 なステップを示すフローチャートを参照する。 たとえば、前述のように、図9のステップ136のAiパラメータがしきい値 よりも大きくなったときに、ある一次方法によって咳検出方法が開始されると、 システムは好ましくは、パラメータPiの値を検査することにより、現在のセグ メントが呼気セグメントであるかどうかを検査する(ステップ552)。Piが −1に等しくない場合、システムは制御をステップ550に戻し、次のセグメン トを得る。Pi=−1である場合、システムは好ましくは、胸部寸法の変化率ま たは流量を、所定の値、または前に静かな呼吸中に算出された値と比較して評価 する。胸部寸法変化率または流量が十分に高くない場合、システムは制御をステ ップ550に戻し、次のセグメントを得る。システムは次いで好ましくは、さら に、大気音のピークと呼吸音のピークが時間ドメインで一致しているかどうかを 検査する(ステップ554)。大気音のピークと呼吸音のピークが時間ドメイン で50ms以内で一致していない場合、システムは制御をステップ550へ転送 し、次のセグメントを得る。大気音のピークと呼吸音のピークが時間ドメインで 50ms以内で一致している場合、セグメントは咳である可能性がある。これを 検証するには、システムが好ましくは、呼吸音および大気音の伝達関数およびコ ヒーレンスを算出する(ステップ556)。システムは次いで、伝達関数のコヒ ーレンス値を検査する(ステップ558)。コヒーレンスが0.7以下である場 合、システムは制御をステップ550へ転送し、次のセグメントを得る。コヒー レンスが0.7よりも大きい場合、システムは咳音のエンベロープを算出する( ステップ560)。システムは次いで、咳音エンベロープの持続時間を検査する (ステッ プ562)。咳音エンベロープの持続時間が0.2秒以下、3.0秒以上である 場合、システムは制御をステップ550へ転送し、次のセグメントを得る。咳音 エンベロープの持続時間が0.2秒よりも長く、3.0秒よりも短い場合、シス テムは、咳エンベロープの最初の部分と最後の部分を識別し(ステップ564) 、咳エンベロープの最初の部分と最後の部分のそれぞれのガウス曲線への曲線あ てはめを行い(ステップ566)、咳エンベロープの中央部の平均振幅を算出す る(ステップ568)。咳の算出されたエンベロープ(図示せず)の最初の部分 、中央部、最後の部分が時間ドメインでそれぞれ、このエンベロープが算出され た咳音の最初の部分、中央部、最後の部分とほぼ一致することに留意されたい。 最初の部分、中央部、最後の部分は、図19Bの例示的な咳音で最もよくわかり 、それぞれ484、486、487で示されている。ステップ560のエンベロ ープ計算は、たとえば呼吸音データを整流し適切にフィルタすることによって行 うことができる。 システムは次いで、咳の算出されたエンベロープの最初の部分、中央部、最後 の部分の振幅を検査する(ステップ570)。エンベロープの最初の部分および 最後の部分の振幅が咳音のエンベロープの中央部のk倍以下であり、kが、たと えば、1.5の値をもつパラメータである場合、システムは制御をステップ55 0へ転送し、次のセグメントを得る。エンベロープの最初の部分および最後の部 分の振幅が咳音のエンベロープの中央部のk倍よりも大きい場合、システムはこ のセグメントを咳セグメントとして登録し、咳パラメータを記録し(ステップ5 72)、制御をステップ550へ転送し、次のセグメントを得る。記録される咳 パラメータは咳持続時間および振幅であることに留意されたい。 最初の成分しか有さない弱い咳(グラント)を検出できることに留意されたい 。このような咳は、大気雑音レベル違反と、気道雑音レベル違反と、呼気活動と 、胸部寸法変化率の組合せによって検出されるが、2重ハンプ外観を有する咳と しては検証されない。このような弱い咳は登録されるが検証されない。クラックル検出方法 クラックルとは、特定の波形を有する非静止事象である。波形の特性は、前に 虚脱または液体障壁のために閉鎖された気道の急激な開放としてクラックル生成 のメカニズムを反映する。波形は、最初の音が肺および胸壁を透過するときの減 衰および屈折も反映する。このことを考慮して、クラックルを検出する方法の好 ましい実施形態は、非静止事象を高速に探索し、その後で、アーチファクト、す なわち、真のクラックルの数学的記述に適合しない他の非静止事象をなくし、数 学的記述のパラメータ値を得てクラックルを小群に分類するように構成された検 証プロセスを実行することに基づくものである。 クラックルは、突然の開始と短い持続時間を有する不連続な副雑呼吸音である 。クラックルは、心肺疾患の患者の胸壁上で聞こえる。クラックルの存在は通常 、異常を表わす。次に、肺繊維症の患者から記録された典型的なクラックルの例 を示す図21を参照する。図21で、垂直軸は音の振幅を表わし、水平軸は時間 を表わす。音響曲線は、492で示した2つの「捻髪音」と、494で示した1 つの「水泡音」と、突然始まり非常に短い持続時間を有する、496で示した人 為的な音とを有する。 PPGシステムの好ましい実施形態の一部として本明細書で説明するクラック ル検出方法は、呼吸音中のクラックルの存在を識別し、呼吸サイクル内のクラッ クルのタイミングを判定し、クラックルの数を数え、クラックルの波形を特徴付 けるように構成される。このクラックル検出方法は、PPGモニタ、PPG計、 PPGレコーダによって使用され、「独立式」モジュールとして使用することも 、あるいは「独立式」装置で使用することもできる。クラックルの重力依存マイ グレーションを検出するために、様々な体位での胸部の検査中にこのクラックル 検出方法を使用することができる。IV流体の流体負荷、または他の流体源、た とえば、前立腺の経尿道的電気切除術(TURP)中の灌注流体からの流体負荷 を検出するために全身麻酔中の患者を監視する際にこの方法を使用することがで きる。冠動脈集中治療室での心筋梗塞後の患者を監視するためにこのクラックル 検出方法を使用することもできる。 起座呼吸または発作性夜間息切れ(PND)を愁訴する在宅の患者を監視する ためにこのクラックル検出方法を使用することもできる。さらに、集中治療室( ICU)で挿管されている患者の気道内の分泌物の蓄積を監視するためにこのク ラックル検出方法を使用することができる。 次に、図22、すなわち、本発明の好ましい実施形態によるクラックル検出方 法のステップを詳しく示す概略ブロッグ図を参照する。この方法の入力信号は、 胸壁上に配置された1つまたは複数のセンサからのデジタル化呼吸音である。好 ましくは、上記で詳しく説明したようにアナログ信号の増幅、フィルタ、デジタ ル化が行われる。データは、クラックルを検出するようにオンラインまたはオフ ラインで処理される。選択されたセグメントを文書化または後処理のために保存 することができる。 システムはN個、たとえば1000個のデータ・ポイントのセグメントYを得 る(ステップ500)。システムはまず、Z、すなわち、信号の急激な変化の尺 度を算出する。Zは数式7の族のうちの1つによって定義される。 上式で、m、n、l、kはパラメータである。各パラメータm、n、l、kは値 0、1、2を有することができる。 数式7の族の異なる形態は数式8の族で表わされる。 上式で、Yiはデータ・ポイントであり、△tはサンプリング間隔であり、Zi+1 は、セグメント中のi+1個の点の導出された値であり、m、n、l、kは前述 の数式7の族のパラメータである。 数式8のZiを算出するためにパラメータm、n、l、kのうちのどの値を使 用するかに関する決定は、検出感度および検出特殊性を表わす所望の精度と所望 の計算速度とのバランスに依存する。m、n、l、kを増加すると、検出感度が 高まるが、検証ステップが、必ずしもクラックルではない多数の事象に対処しな ければならなくなる恐れがある。本発明の好ましい実施形態では、システムは、 数 式9を使用して、Zi、すなわち、セグメント中の各点ごとの信号の第2の導関 数の2乗を算出する(ステップ502)。 上式で、m=2、n=2、k=0、l=0である。 システムは次いで、クラックル事象のタイミングを検出するために、好ましく は、数式10を使用してσ(Z)、すなわちZの分散を算出する。 システムは、以下のようにZに「折畳み」手順を適用する(ステップ504) 。σ(Z)、すなわち、Zの分散を各Z値から減じる。システムは、数式11を 使用して新しい値Z*の級数を算出する。 Z*=|Z-σ(Z)| (11) この「折畳み」手順はこの後、前のステップの結果として得られた級数に対し てm回繰り返される。この場合、mは、時間軸の近くの変動を次第に減少させ、 同時にピーク(セグメント中にピークが存在する場合)を増大するように2と4 の間で変化する。繰り返された「折畳み」手順の最終的な結果を以下ではWと呼 ぶ。 次に、図22のクラックル検出方法によって行われるデータ処理のいくつかの 異なるステップから得られた処理済みデータを示す図23および図24を参照す る。図23は、ステップ500でシステムによって得られた呼吸音のセグメント の「生データ」を示す。垂直軸はデジタル化音響データの振幅を表わし、水平軸 は時間を表わす。図23の音響データは、536、537、538で示した3つ のクラックルを含む。図24は、クラックル検出方法のステップ502によって 算出された第2の導関数(Z)の2乗の値のグラフを示す。垂直軸はZを表わし 、水平軸は時間を表わす。図24のデータは、それぞれ、図23のクラックル5 36、クラックル537、クラックル538に対応する、539、540、54 1で示した3つのピークを含む。図23の生データ中の第2のクラックル537 は水泡音であり、周波数内容がより低いので、第2のクラックル537の振幅が 最高の振幅を有し、図24の第2の対応するピーク540は、最高の振幅を有さ ないことに留意されたい。 図22に戻るとわかるように、システムは、ピークを見つけるための基礎とし て使用される折畳みデータの分散を表わすσ(W)を算出する(ステップ510 )。システムは次いで、セグメントの最大値Wmaxを求める(ステップ512) 。システムは、Wmaxがk・σ(W)よりも大きいかどうかを検査し、この場合 、kは定数、たとえばk=3.8である(ステップ514)。 次に、図24のZ値から図22のステップ508によって算出された第2の導 関数の折畳み2乗の値を表わすグラフを示す図25を参照する。垂直軸はパラメ ータWの計算値を表わし、水平軸は時間を表わす。このグラフは、それぞれ、図 23の3つのクラックル536、537、538に対応する、542、543、 544で示した3つのピークを含む。点線548は、図22のステップ514で ピークのスクリーニングに使用される分散の4倍のしきい値を表わす。 図22に戻るとわかるように、Wmaxがk・σ(W)を超えた場合、ピークが 、クラックルを表わす可能性があるピークとして登録され、ピークTCXの位置が 記録される(ステップ516)。システムは、テンプレートとの突合せによって 「可能性のある」クラックルの形状を評価するステップ518から528を実行 する。 この方法のこの部分の目的は、突然の開始が、以下で定義するクラックルの波 形に整合しない他の信号、たとえば、笛音、いびき、アーチファクトからクラッ クルを区別することである。また、可能性のある各クラックルのパラメータが求 められ、クラックル呼吸音の経験的に求められたデータベースから得られるある 範囲の許容値と比較され、診断またはその他の用途のために記録される。 システムはまず、クラックルの厳密な開始点を見つける(ステップ518)。 これは、このクラックルのインデックス・ポイントとして使用される最大値Wma x の点からtミリ秒以内の、μ・k・σ(W)よりも大きな最初のWの値を探索 することによって行われる。μは、所定の開始係数であり、たとえばμ=0.7 であり、tは所定の時間間隔であり、たとえば、本発明の好ましい実施形態によ れば、t=5msである。 システムは、音響セグメントからDCレベルを削除し、信号セグメントのクラ ックルを含む部分に存在する傾向を削除する(ステップ520)。これは行うに は、好ましくは、セグメント内の振幅の平均値をセグメントのすべての要素から 減じ、セグメントの線形回帰を求め、回線線振幅に等しい値をセグメントのすべ ての要素から減じる。システムは、「クリーンナップされた」信号セグメントに 曲線あてはめルーチンを適用する(522)。このルーチンは、一般に以下の数 式12によって定義される曲線をセグメント中のクラックルにあてはめる。 Y=A・B(t)・C(t) (12) 上式で、数式12の第1の要素Aはクラックル振幅を定義し、数式の第2の要素 B(t)はクラックルのエンベロープ特性を定義し、数式の第3の要素C(t) はクラックルの振動成分を定義する。 好ましくは、システムは、数式13によって定義される一般式12の形態を使 用することによって曲線あてはめを実行する。 上式で、Aは振幅パラメータであり、tは、(クラックル開始から始まる)セグ メント内の秒単位の時間であり、f0はHz単位の初期クラックル周波数であり 、Cは、クラックルの内部周波数の増減率を決定する。Cの値が大きいほど、C が正である場合には周波数がより高速に減少し、Cが負である場合には周波数が よ り高速に増加する。C=0のとき、周波数はf0で一定のままであり、nはクラ ックル振幅が上昇する速度を決定する(t<<1なので、nの値が小さいと上昇 がより高速になる)。kはクラックル減衰速度を決定し、この場合、kを増加す ると、クラックル・エンベロープ振幅がそのピークを超えて減少する速度が高く なる。mはクラックル・エンベロープのピークの位置に影響を与える(mの値が 小さいほど、ピークが遅延する)。kとmが相互作用し、クラックル減衰速度に 対する相互効果を有することに留意されたい。 システムは、適合の算出されたChi2およびRの値を検査することによって 、可能性のあるクラックルの適合度を求める(ステップ524)。Chi2およ びRが適切ではなく、たとえば、R<0.85、Chi2>20000である場 合、システムは、現在記録されている最大ピークの値TCX±△tの範囲内のZ値 を、ゼロに等しいものとみなすことによって空白化し(ステップ526)、制御 をステップ504へ転送する。システムは次いで、ピーク探索ステップを繰り返 し、Zの後続の最大ピークを見つけ、それによってセグメント内の追加のクラッ クルを探索する。 このプロセスは、もはやk・σ(W)よりも大きな最大値がなくなるか、ある いはセグメントのある所定の部分以上、たとえば、セグメントの半分以上が空白 化されるまで繰り返される。 適合度が適切であり、たとえば、R>0.85、Chi2<20000である 場合、システムは、算出されたパラメータk、A、m、n、C、f0がクラック ルの経験的に求められた範囲内であるどうかを個別に検査し、スコアリング手順 を実行する(ステップ528)。 スコアリング手順は、たとえば数式14を使用することによってスコアを算出 する。 上式で、PiはP1=k、P2=m、P3=n、P4=c、P5=f0の各パラメータ を指定し、Diは、経験的に求められた各パラメータPiの相対的な重要性を表わ 験的に求められた値である。 パラメータPiの値またはスコアの値が、経験的に求められたクラックル範囲 内ではない場合、システムは、現在の可能性のあるクラックルをアーチファクト として示し(ステップ530)、このアーチファクトのパラメータを記録し(ス テップ532)、制御をステップ526へ転送する。 パラメータPiの値またはスコアの値が、経験的に求められたクラックル範囲 内である場合、システムは、可能性のあるクラックルを検証済みクラックルとし て示し、このクラックルのパラメータを記録し(ステップ532)、前述のよう に、現在のピークの周りの値の範囲を空白化し、制御をステップ504へ転送し 、可能性のある追加のクラックルを検出する。次いで、パラメータの値を使用し て捻髪音と水泡音が区別される。具体的には、f0の値が使用され、特定のしき い値よりも大きなf0の値を有するクラックル、たとえば、f0>500Hzのク ラックルが捻髪音として指定され、それに対して、特定のしきい値よりも小さな f0の値を有するクラックル、たとえば、f0<500Hzのクラックルが水泡音 として指定される。呼吸音テンプレート・パラメータを使用した音響タイプの下位分類 概要 呼吸音のそのテンプレートへの適合度は、本発明の様々な形態で、様々な音響 タイプの検出を検証するために使用されるが、一致したテンプレートのパラメー タ値は、音響タイプをサブクラスに細分するために使用される。このようなサブ クラスは、後述のように診察および臨床面の有意性を有する。「正常」胸壁呼吸音と「気管支」胸壁呼吸音の分類 基本胸壁呼吸音は、振幅、コーナー(「3dB」)周波数、勾配の3つのパラ メータを有する低域フィルタに適合する。これらのパラメータの通常の値は、吸 息と呼気に関して特異的である。振幅パラメータはハードウェア・システムに特 有のものであるが、1つのシステム内で、吸息値は呼気値よりも2.4倍大きい 。通常のコーナー周波数は吸息と呼気とで同じであるが、成人よりも幼児の方が 高 い。勾配パラメータも一般的には、吸息と呼気とで同じである。これらのパラメ ータはそれぞれ、独立の臨床有意性または結合臨床有意性を有する。たとえば、 コーナー周波数が高いことは、聴診器による聴診において、大葉性肺炎のための 肺の硬化で頻繁に見られる「気管支」呼吸音と呼ばれるものの特性を示す。一方 、低いコーナー周波数値は、重度の肺気腫の患者に見られ、振幅パラメータの値 の減少を伴う場合と伴わない場合がある。他の呼吸症状を有さない喫煙者は、勾 配パラメータの値が高くなる基本呼吸音の変化を有する。「捻髪音」と「水泡音」の分類 呼吸サイクル内のクラックル・タイミングはすでに、重要な臨床診断情報とし て識別されている。クラックル音響特性がそれぞれの異なる病状において異なる こともよく知られている。少なくとも、クラックルは臨床的に「捻髪音」と「水 泡音」に区分される。クラックルは、波形分析を使用して分類されている(たと えば、Murphyの米国特許第3990435号および米国特許第51654 17号を参照されたい)。クラックル検出検証に使用されるテンプレートは、ク ラックルをそのサブクラスに分類する際にも有用である。この分類で重要なパラ メータは、f0、すなわちHz単位の初期クラックル周波数((たとえば、60 0Hzを超える)より高い値は捻髪音に関連する)、C、すなわちクラックルの 内部周波数の増減率((たとえば、100を超える)より高い正の値は水泡音に 関連する)、n、すなわちクラックル振幅がそのピークに向かって上昇する速度 ((たとえば、nが1を超える)より高速の上昇は捻髪音に関連する)、k、す なわちクラックル減衰速度、m、すなわちクラックル・エンベロープのピークの 位置に影響を及ぼす値((kが4よりも小さい)より短い遅延と(たとえば、m が400よりも小さい)遅延したエンベロープ・ピークは水泡音に関連する)で ある。捻髪音と水泡音の間の範囲は連続しており、明確には区分されない。 笛音レート・パラメータと、笛音の「低」周波数小群、「高」周波数小群、「超 高」周波数小群への分類 呼吸時間に対する割合としての笛音の持続時間として定義される笛音レートと 、総吸息呼吸時間および総呼気呼吸時間に対する割合としての吸息笛音および呼 気笛音の持続時間として定義される吸息笛音レートおよび呼気笛音レートへの笛 音 レートの細分はすでに、喘息患者の気道妨害の重度とよく相関することが示され ている。本発明では、笛音を含むセグメントの検出および検証を使用してこれら のパラメータを求める。持続時間に基づく他の細分は、スクィーク(80mse cから150msec)と笛音(150msecよりも長い)の分類である。さ らに、笛音方法によって求められた笛音の周波数を使用して、笛音が低周波数( 400Hz未満)、高周波数(400Hzから1600Hz)、超高周波数(1 600Hzを超える)の3つの周波数範囲に分類される。超高笛音は気道部位に 特有の笛音である。「乾性」咳、「湿性」咳、「犬吠(単一ハンプ)」咳の分類 咳は、患者が頻繁に病院を訪れる原因となる重要な兆候であるが、ほとんど定 量的には評価されていない。新規の咳検出方法は、咳のカウントおよび分布分析 を可能にするだけでなく、テンプレート一致パラメータに基づく3つの小群への 分類も可能にする。具体的には、乾性咳と湿性咳の区別は、テンプレートの第2 のハンプの形状に基づいて行われる。2重ガウス・テンプレートを使用し、かつ 第2の(後の)ガウス・テンプレートが、幅が広く(分散が40msecよりも 大きい)直角に対して斜めである(すなわち、長い(>150msec)テール を含む)場合、咳は一般に、より「湿性」であり、それに対して幅の狭い第2の ハンプ(分散が40msecよりも小さい)を有しテールを有さない咳は「乾性 」である。第3の範疇は「犬吠」型咳である。テンプレート一致パラメータは、 多くの場合ハンプ間プラトーよりも10%から25%だけ高い小さな第2のハン プを有する短い信号(200msecから350msec)を示すことによって この種の咳を示す。いびきの「単純」型および「複雑」型への分類 いびきは、上気道の軟性構成要素が振動することによって起こる。ある気道直 径を中心として起こり、実際に気道を閉鎖することがなく、「粗動」と呼ばれる 振動と、上気道の反復的な閉鎖(虚脱)および再開放に実際に関連し、「羽ばた き粗動」と呼ばれる、2種類の振動がある。各種類の音響特性は異なり、その医 学的な有意性も異なるものと考えられる。本発明で開示したいびき音響テンプレ ートは、この2種類を区別するために使用される。粗動タイプは、スペクトル 内に3個から4個の共鳴ピークを有する「単純な」いびきと、スペクトル内の5 個以上の共鳴ピークを有し、羽ばたき粗動型メカニズムおよび完全な瞬間気道閉 鎖によって起こる「複雑な」いびきに関連する。スペクトル共鳴ピーク・カウン トを使用していびきを細分することは、本発明のもう1つの新規の特徴である。ハードウェア検証方法 本発明の接触センサ4、6、64、66が使用中、特に、モニタやレコーダの 場合のように用途を拡張する際に移動できることが理解されよう。位置のシフト または人体との接触によって、呼吸音の振幅および周波数が大幅に変化すること がある。本発明は、すべてのセンサが適切に動作していることを判定するハード ウェア検証システムおよび方法を含む。ハードウェア検証は、任意の時に行うこ とができ、アラームが正当なものであり装置の問題によって生成されたものでは ないことを検証する場合に有用である。 本発明の好ましい実施形態によれば、ハードウェア検証時に、接触センサの入 力と出力を切り換え、接触センサに電圧波形を加えることによって、圧電接触セ ンサ4および6が音響放出源として個別に使用される。これに応答して、音響放 出側「センサ」が音を生成し、この音が人体組織を透過し、残りのセンサによっ て検出される。放出された音の特徴は、システムが安定であるかぎり一定である 。しかし、放出側センサまたは1つまたは複数の受信側センサの位置を変更した 場合、受信波形は、セットアップ期間中に生成されたベースライン波形とは異な るものになる。放出側センサが複数の音を生成して受信波形の信号対雑音比を増 加させることができ、かつすべてのセンサが順次、他のセンサの放出側センサと して働くことができることを理解されたい。 受信波形は、適切な比較方法を使用してベースライン波形と比較される。たと えば、放出音のタイミングをトリガとして使用して、各受信波形とそれに対応す るベースライン波形との間の相互相関を実行することができる。他の方法を使用 して、古い信号と新しい信号の類似度を求めることができる。たとえば、新しい 各波形をそれに対応するベースライン波形から減じ、その後で、残差の2乗を積 分することができる。古い波形と新しい波形の差が所定のしきい値よりも大きい 場合、誤動作が起こっており、システムは警告を生成する。 当業者には、本発明が、上記で具体的に図示し説明したものに限らないことが 理解されよう。さらに、様々な呼吸特性を判定する様々な方法を別々に使用する ことも、あるいはまとめて使用することもでき、かつ本発明の好ましい実施形態 の様々な特徴を別々に使用することも、あるいは本発明の好ましい実施形態の前 記説明で開示した以外の方法でこれらの特徴を組合せることもできることを理解 されたい。本発明の範囲は以下の請求の範囲によってのみ定義される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月10日(1998.8.10) 【補正内容】 9.前記幅の狭い周波数範囲が、2つの連続期間において64Hz以下であるこ とを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。 10.前記連続期間が80msから150msであるとき、呼吸音はスクィーク ・タイプとして確認されることを特徴とする請求項6または7に記載の方法。 11.呼吸音が、幅の狭いピークの周波数が400Hz未満であるときに低周波 数笛音として分類されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記 載の方法。 12.呼吸音が、幅の狭いピークの周波数が400Hzから1600Hzである ときに高周波数笛音として分類されることを特徴とする請求項6から10のいず れか一項に記載の方法。 13.呼吸音が、幅の狭いピークの周波数が1600Hzを超えるときに超高周 波数笛音として分類されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に 記載の方法。 14.所与の呼吸タイプがいびき音であることを特徴とする前記請求項のいずれ か一項に記載の方法。 15.暫定的な識別が、前記セグメントのスペクトル内で幅の狭いピークを検出 することと、前記幅の狭いピークが連続期間にわたって所定の小さな周波数範囲 内に位置するかどうかを判定することを含むことを特徴とする請求項14に記載 の方法。 16.呼吸音のいびき音としての識別の確認は、各連続期間中に2つよりも多く の高調波がある場合に、 前記呼吸音データと患者の周りの空間中の測定された大気音との間の、周波数 ドメインの伝達関数を生成すること、 前記伝達関数のコヒーレンス・グラフを生成すること、および 前記コヒーレンス・グラフの高コヒーレンスの周波数範囲が幅の狭い各ピーク の周波数範囲に対応しない場合に前記幅の狭いピークをいびき音として確認する ことを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。 17.呼吸音が咳であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の方 法。 18.暫定的な識別が、 突然の大きな大気雑音、突然の大きな呼吸音、急激な胸部運動を同時に検出す ることを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。 19.呼吸音が咳であることを確認することが、 前記呼吸音データのエンベロープを生成し、前記エンベロープの持続時聞を求 めること、 この音が、 a)呼吸音が呼息中に発生すること、 b)呼吸音ピークが大気雑音ピークにほぼ一致すること、 c)呼吸音データのエンベロープが2重ハンプ形状を有すること、 d)エンベロープの持続期間が所定の時間範囲内であること、 e)音の周波数スペクトルが、大気音と呼吸音の間に少なくとも所定の高いコ ヒーレンス・レベルを有する幅の広い帯域であると判定すること、の各条件を満 たす場合に、この音を咳と判定することを含むことを特徴とする請求項18に記 載の方法。 20.前記所定の時間範囲が0.2秒から3.0秒であることを特徴とする請求 項19に記載の方法。 21.前記所定のコヒーレンス・レベルが0.7以上であることを特徴とする請 求項19または20に記載の方法。 22.咳が、第2のハンプが40msecを超える分散を有し、遅い時問にスキ ューされている場合に湿性咳として分類されることを特徴とする請求項19から 21のいずれか一項に記載の方法。 23.咳が、分散が40msec未満であり、ほぼスキューされていない場合に 乾性咳として分類されることを特徴とする請求項19から21のいずれか一項に 記載の方法。 24.咳が、持続時間が200msecから350msecであり、ハンプ同士 の間の値より10%から25%高い第2のハンプを有する場合に犬吠咳として分 類されることを特徴とする請求項19から21のいずれか一項に記載の方法25 .呼吸音がクラックルであることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載 の方法。 26.呼吸音をクラックルとして暫定的に識別することが、 前記呼吸音データの急激な変化の位置を見つけることを含むことを特徴とする 請求項25に記載の方法。 27.呼吸音がクラックルであることを確認することが、 前記急激な変化の後に続く呼吸音データを以下の曲線にあてはめることを含み 、 y=A*B(t)*C(t) 上式で、yが、tが開始する急激な変化から開始する前記呼吸音データであり、 Aが振幅パラメータであり、B(t)がエンベロープ関数であり、C(t)が振 動関数であることを特徴とする請求項26に記載の方法。 28.次式が成立し、 上式で、f0、C、n、m、kがパラメータであることを特徴とする請求項27 に記載の方法。 29.前記パラメータの値からクラックル・タイプを識別することを含む請求項 28に記載の方法。 30.クラックルが、f0が600Hzを超える場合に捻髪音として識別される ことを特徴とする請求項29に記載の方法。 31.クラックルが、C、すなわちクラックル内部周波数の変化率が100より も大きい場合に水泡音として定義されることを特徴とする請求項29に記載の方 法。 32.クラックルが起こった呼吸サイクルの部分を識別することを含む請求項2 6から31のいずれか一項に記載の方法。 33.所与の呼吸音がいびきであることを特徴とする前記請求項のいずれか一項 に記載の方法。 34.呼吸音をいびきとして暫定的に識別することが、 呼吸音が吸息期間中に発声したと判定すること、および 呼吸音と患者の周りの領域内の大気雑音との相関関係が強いと判定することを 含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。 35.暫定的に識別された呼吸音がいびきであると判定することが、 吸息期間中のピークを識別し、平均最高最低時間デルタ_tを求めること、 吸息期間のパワー・スペクトル中の有意に大きな少なくとも3つのピークを識 別し、平均最高最低周波数デルタ_fを求めること、 前記呼吸音データと、前記呼吸音データを収集した空間の実測大気雑音との間 の、周波数ドメインの伝達関数のコヒーレンス・グラフを生成すること、 デルタ_tがデルタ_fの逆数に近く、かつ前記コヒーレンス・グラフの高コ ヒーレンスの周波数範囲が前記幅の狭いピークの周波数範囲に対応する場合に、 いびきを識別することを含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。 36.吸息期間中のピークを識別することが、 吸息期間の前記パワー・スペクトルの逆フーリエ変換を訃算し、それによって クリーンにされたデータを生成すること、 前記セグメントの開始位置から5msから25msの点から始まる前記クリー ン・データ中の第1のピークを探索すること、および 前記第1のピークの後に続くピークを探索することを含むことを特徴とする請 求項35に記載の方法。 37.パワー・スペクトル中の3つのピークを識別することが、 パワー・スペクトルのヒストグラムを計算すること、 ヒストグラムの分散を求めること、および k分散以上である値を有する点をピークとして定義する(kは少なくとも3で ある)ことを含むことを特徴とする請求項35または36に記載の方法。 38.いびきが、スペクトルが3つまたは4つの共鳴ピークを含む場合に単純な いびきとして分類されることを特徴とする請求項35から37のいずれか一項に 記載の方法。 39.いびきが、スペクトルが5つ以上の共鳴ピークを含む場合に複雑ないびき として分類されることを特徴とする請求項35から37のいずれか一項に記載の 方法。 40.呼吸音が胸壁呼吸音であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に 記載の方法。 41.呼吸音が、振幅、コーナー周波数、勾配の各パラメータを有する低域フィ ルタ形状曲線に適合する場合に胸壁呼吸音として識別されることを特徴とする請 求項40に記載の方法。 42.呼吸音が、コーナー周波数が患者の年齢の通常の周波数よりも高い場合に 気管支胸壁呼吸音として確認されることを特徴とする請求項41に記載の方法。 43.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析するフォノニューモグラフであ って、 呼吸音に関する音を受け取り、受け取った音に応答して信号を生成する少なく とも1つの可聴呼吸センサと、 前記信号を分析して最初に前記呼吸音をスクリーニングし、この初期スクリー ニングが、所与の種類の呼吸音が第1の基準を満たす場合にこの呼吸音によって 生成された信号として信号を暫定的に識別するように動作する、少なくとも1つ の第1の音響信号分析器と、 前記信号のうちの暫定的に識別された信号をさらに分析し、これらの信号が所 与の種類の呼吸音によって生成されたかどうかを確認する、少なくとも1つの第 2の音響信号分析器とを備えることを特徴とするフォノニューモグラフ。 44.少なくとも1つの第1の音響分析器が複数の第1の音響分析器を備え、各 音響分析器は、最初に前記呼吸音をスクリーニングするように動作し、それぞれ の異なる種類の呼吸音を確定的に識別することを特徴とする請求項43に記載の フォノニューモグラフ。 45.少なくとも1つの呼吸センサが、呼吸器系に対してそれぞれの異なる位置 に配置された複数の呼吸センサから成ることを特徴とする請求項43又は44に 記載のフォノニューモグラフ。 46.少なくとも1つの第2の音響分析器が複数の第2の音響分析器であり、各 音響分析器は、暫定的に識別された種類の呼吸音を更にスクリーニングするよう に動作すると共に、呼吸音が第2の種類の特性基準を満たす場合に、暫定的に識 別されたものと確認することを特徴とする請求項43から45のいずれか一項に 記載のフォノニューモグラフ。 47.所与の種類の呼吸音がクラックルを含むことを特徴とする請求項43から 46のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 48.所与の種類の呼吸音が咳を含むことを特徴とする請求項43から47のい ずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 49.所与の種類の呼吸音がいびきを含むことを特徴とする請求項43から48 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 50.所与の種類の呼吸音がいびき音を含むことを特徴とする請求項43から4 9のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年10月31日(1998.10.31) 【補正内容】 請求の範囲 1.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析する方法であって、 呼吸器系によって生成された呼吸音を測定すること、 ある信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第1の基準を満たす場合に、こ の信号を、所与の種類の呼吸音によって生成された信号として暫定的に識別する こと、および 暫定的に識別された信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第2の基準を満 たす場合に前記識別を確認することを含むことを特徴とする方法。 2.前記呼吸音データをセグメントに分割することを含み、暫定的な識別および 確認が、呼吸音データの時間セグメントに基づくことを特徴とする請求項1に記 載の方法。 3.前記識別の確認が、所与の種類の呼吸音として暫定的に識別された呼吸音を 、各規準が暫定的に識別された種類の特性を示す複数の第2の基準のうちの少な くとも1つと比較することと、呼吸音が、所与の種類の特性を示す第2の基準を 満たす場合に、暫定的に識別された種類のものであることを確認することを含む ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 4.暫定的な識別が、呼吸音を複数の第1の基準と比較することを含み、前記各 基準が、所与の種類の呼吸音として暫定的に識別し、前記呼吸音が、第1の基準 を満たす種類の呼吸音としてのみ暫定的に識別されることを特徴とするいずれか の先行請求項に記載の方法。 5.呼吸音が笛音を含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の方 法。 6.呼吸音を笛音として暫定的に識別することが、呼吸音のスペクトル内で幅の 狭いピークを検出することと、幅の狭いピークが、いくつかの連続的な期間にわ たって幅の狭い周波数範囲内のに位置しているかどうかを判定することを含むこ とを特徴とする請求項5に記載の方法。 7.確認が、前記暫定的に識別された笛音の幅の狭いピークがそれぞれ、3つよ りも少ない高調波を有するかどうかを判定することを含むことを特徴とする請求 項6に記載の方法。 8.前記連続期間が少なくとも150msであることを特徴とする請求項6また は7に記載の方法。 51.所与の種類の呼吸音が笛音を含むことを特徴とする請求項43から50の いずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 52.所与の種類の呼吸音が呼吸であることを特徴とする請求項43から51の いずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 53.第1の音響分析器が音を時間セグメントに分割し、セグメントごとに分析 することを特徴とする請求項43から52のいずれか一項に記載のフォノニュー モグラフ。 54.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析するフォノニューモグラフであ って、 患者の呼吸器系に隣接して配置され、呼吸関連活動を測定し、呼吸音データを 生成する、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 前記呼吸音データを複数の呼吸音テンプレートと突き合わせ、各呼吸音テンプ レートが、ある種の呼吸音の特性を示し、かつこの呼吸音をパラメータ化し、前 記呼吸音データが所定の適合度基準内で、1つまたは複数の前記呼吸音テンプレ ートに一致するときにのみ特定の通常の呼吸音または副雑呼吸音の存在を示す 信号を生成する、呼吸分析器とを備えるものであって、 呼吸音テンプレートが、特定の呼吸音の特定の基準の時間又は周波数ドメイン パターン特性であること、を特徴とすることを特徴とするフォノニューモグラフ 。 55.少なくとも1つの呼吸関連センサが、呼吸器系に対してそれぞれの異なる 位置に配置されるようになっている複数のセンサを備える請求項54に記載のフ ォノニューモグラフ。 56.前記複数の呼吸音テンプレートが、通常の胸壁呼吸音、通常の気道呼吸音 、笛音、咳、いびき音、いびき、クラックルの各呼吸音から選択された呼吸音の 特性を個別に示すことを特徴とする請求項54又は55に記載のフォノニューモ グラフ。 57.前記システムが、さらに患者の周りの空聞中の大気雑音データを測定する 大気雑音マイクロフォンも含むことを特徴とする請求項54から56のいずれか 一項に記載のフォノニューモグラフ。 58.少なくとも1つのテンプレートが通常の胸壁呼吸音用のテンプレートを備 え、前記通常の胸壁呼吸用のテンプレートが、低域フィルタの形状を有する曲線 を前記呼吸音データの周波数ドメインに含み、パラメータが低域フィルタの振幅 、カットオフ周波数、勾配であることを特徴とする請求項54から57のいずれ か一項に記載のフォノニューモグラフ。 59.少なくとも1つのテンプレートが通常の気道呼吸音用のテンプレートを含 み、前記通常の気道呼吸用のテンプレートが、1組の二次共鳴システムの曲線を 前記呼吸音データの周波数ドメインに含み、記憶されるパラメータが、1組の振 幅係数、1組の減衰係数、1組の共鳴周波数であることを特徴とする請求項54 から58のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 60.少なくとも1つのテンプレートは笛音用のテンプレートを含み、前記笛音 用テンプレートは、2分の1の高さでの幅が、所定の周波数幅よりも小さい幅の 狭いピークを、前記呼吸音データの周波数ドメインに含み、所定の周波数幅が、 3つよりも少ない高調波を有し、前記幅の狭いピークが、所定の期間を含む少な くとも3つの時間セグメント内で発生し、前記幅の狭いピークの周波数が、前記 少なくとも3回の発生時に毎ミリ秒当たり1.5Hz未満だけ変動することを特 徴とする請求項54から59に記載のフォノニューモグラフ。 61.少なくとも1つのテンプレートがいびき音用のテンプレートを含み、前記 いびき音用テンプレートが、時間ドメインおよび周波数ドメインにほぼ等間隔で 配置されたピークを有する前記呼吸音データに、時間ドメインおよび周波数ドメ インにおいて大気雑音との相関関係が有意に欠如した反復音を含むことを特徴と する請求項54から60に記載のフォノニューモグラフ。 62.少なくとも1つのテンプレートはいびき用のテンプレートを備え、前記い びき用テンプレートは、ほぼ等間隔で配置された音響構造を時間ドメインに有し 等間隔で配置されたピークを周波数ドメインに有する前記呼吸音データに、時間 ドメイン中の各音響構造の間の平均間隔が周波数ドメイン中の各ピークの間の平 均間隔の逆数にほぼ等しい反復音を含み、前記呼吸音データが、大気雑音と有意 に相関することを特徴とする請求項54から61のいずれか一項に記載のフォノ ニューモグラフ。 63.少なくとも1つのテンプレートが咳用のテンプレートを含み、前記咳用テ ンプレートが、0.2秒から3秒間持続し、時間ドメインに2重ハンプ・エンべ ロープを有し、比較的平坦なスペクトルを有し、大気音と有意に相関する音を、 急激な呼気胸部運動中に含むことを特徴とする請求項54から62に記載のフォ ノニューモグラフ。 64.少なくとも1つのテンプレートがクラックル用のテンプレートを含み、こ のテンプレートが、開始点が前記呼吸音データの急激な変化として始まり、以下 の関数にほぼ一致する曲線を含み、 y=A*B(t)*C(t) 上式で、yが、前記開始点から始まる前記呼吸音データであり、tが前記開始点 から測定された時間であり、Aが振幅パラメータであり、B(t)がエンベロー プ関数であり、C(t)が振動関数であることを特徴とする請求項54から63 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 65.次式が成立し、 上式で、f0、C、n、m、kがパラメータであることを特徴とする請求項64 に記載のフォノニューモグラフ。 66.呼吸活動のタイミングと、前記通常の呼吸音と副雑呼吸音のうちの少なく とも一方の相対タイミングおよび持続時間を求めるタイミング分析器も備えるこ とを特徴とする請求項54から65のいずれか一項に記載のフォノニューモグラ フ。 67.少なくとも、検出された副雑呼吸音のパラメータと、この副雑音が発生し た時間とを記憶する記憶ユニットも備えることを特徴とする請求項54から66 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 68.前記時間が呼吸サイクルに関係付けられることを特徴とする請求項67に 記載のフォノニューモグラフ。 69.前記呼吸分析器が、前記比較的長い期間にわたって前記呼吸音データ信号 の傾向を分析する傾向分析器を備えることを特徴とする請求項54から68に記 載のフォノニューモグラフ。 70.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析するフォノニューモグラフであ って、 患者の呼吸器系に隣接して配置された時、呼吸音に応答して呼吸音データ信号 を生成するようになっている、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 患者の近くに配置された時、大気雑音に応答して大気雑音信号を生成するよう になっている、大気雑音マイクロフォンと、 大気雑音信号のレベルを定量化する大気雑音レベル検出器と、 前記大気雑音レベル検出器が同時に、大気雑音信号に基づいて大きな大気雑音 を検出したときに、前記呼吸音データ中のいびきまたは咳の存在を示す高雑音検 出器と、 大気雑音レベル検出器が低レベルの雑音を検出したときに前記呼吸音データ信 号中の通常の呼吸活動および/または副雑呼吸音を判定するように動作する呼吸 分析器とを備えることを特徴とするフォノニューモグラフ。 71.副雑呼吸音が、笛音、咳、いびき音、いびき、クラックルの各音のうちの 少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項70に記載のフォノニューモグラ フ。 72.呼吸活動のタイミングと、前記通常の呼吸音および副雑呼吸音のうちの少 なくとも一方の相対タイミングおよび持続時間を判定するタイミング分析器を備 えることを特徴とする請求項70または71に記載のフォノニューモグラフ。 73.ディスプレイを含み、このディスプレイが、通常の呼吸を示し、かつ呼吸 サイクル中のいつ副雑呼吸音が発生したかを示すことを特徴とする請求項54か ら72のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 74.患者の呼吸器系に近接して配置された時、呼吸音に応答して呼吸音データ 信号を生成するようになっている、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 前記呼吸音データ信号を連続的に分析し、呼吸の存在と、前記呼吸音データ中 の副雑呼吸音の存在を判定するように動作する呼吸分析器と、 前記呼吸音分析器によって異常な呼吸音または副雑呼吸音の存在が判定された ことに応答して表示を与えるインディケータとを備えると共に、 前記呼吸分析器が、テンプレート・マッチャを備え、このテンプレート・マッ チャが、前記呼吸関連センサによって生成された呼吸音データを複数の呼吸音テ ンプレートと突き合わせ、各呼吸音テンプレートが、ある種の呼吸音の特性を示 し、かつこの呼吸音をパラメータ化し、前記呼吸音データが所定の適合度基準内 で、1つまたは複数の呼吸音テンプレートに一致するときにのみ特定の通常の呼 吸音または副雑呼吸音の存在を示す信号を生成し、且つ 呼吸音テンプレートが、特定の呼吸音の特定の基準の時間又は周波数ドメイン パターン特性であり、パラメータがそのパターンの特定の変化を定義するもので ある、ことを特徴とする呼吸音モニタ。 75.少なくとも1つの呼吸関連センサが、胸部の対向する側部に配置された一 対のセンサを備え、前記呼吸分析器が、一対のセンサから出力された呼吸音デー タの非対称性および不均衡を検出し、アラームが、分析器によって非対称性が判 定されたことに応答して警告を与えることを特徴とする請求項74に記載のモニ タ。 76.ディスプレイも備え、このディスプレイは、呼吸活動を示し、かつ少なく とも1つの前記副雑呼吸音の発生、識別、程度を示すことを特徴とする請求項7 4または75に記載のモニタ。 77.前記呼吸分析器が、少なくとも前記検出された副雑音のテンプレート・パ ラメータを記憶するメモリを備えることを特徴とする請求項74から76のいず れか一項に記載のモニタ。 78.傾向分析器を含み、この分析器が、前記記憶されている複数のテンプレー ト・パラメータを分析し、前記検出された副雑音の傾向を判定することを特徴と する請求項77に記載のモニタ。 79.前記呼吸分析器が、所与の時間よりも長い時間にわたって呼吸がないこと を判定する無呼吸モニタを備え、そのように呼吸がないときにはいつでもアラー ムが作動することを特徴とする請求項74から78のいずれか一項に記載のモニ タ。 80.呼吸分析器が、患者の初期呼吸状態を定義する訓練ユニットと、現在の呼 吸状態が前記初期呼吸状態とは有意に異なることを判定する変化ユニットとを備 えることを特徴とする請求項74から79のいずれか一項に記載のモニタ。 81.少なくともチャネル・セレクタと少なくとも1つのスピーカを備える聴診 器変換器を備え、このスピーカが、前記呼吸音データ信号を受信し、音響形態で オペレータの耳に与えることを特徴とする請求項74から80のいずれか一項に 記載のモニタ。 82.前記呼吸音データ信号を記録する生データ・レコーダを含むことを特徴と する請求項74から81のいずれか一項に記載のモニタ。 83.患者の呼吸状態を判定する方法であって、 胸部運動データから呼吸の吸息相/呼気相を判定し、この相から呼吸相変数を 定義すること、 気道呼吸音データが有意であり、外部雑音が低い場合に、 気道呼吸音データがほぼ通常の形状を有するかどうかを判定し、 そうである場合は、前記気道呼吸音データおよび前記呼吸相変数から呼吸流 量データを生成し、 気道呼吸音データが有意ではなく、外部雑音が高い場合に、 流量がないことが無呼吸状態の存在を示すかどうかを判定し、そうである場 合は、無呼吸アラームを設定することとを含むことを特徴とする方法。 84.a)大気雑音が高いか、あるいはb)呼吸形状が正常ではないか、あるい はc)気道音が高すぎる場合に高雑音表示を生成することを含むことを特徴とす る請求項83に記載の方法。 85.呼吸流量データが気道音データの0.45から0.67の範囲の累乗とし て定義され、流れの方向が前記呼吸相変数によって定義されることを特徴とする 請求項83または84に記載の方法。 86.患者の呼吸器系の周りに配置された時、呼吸関連活動を測定するようにな っている、複数の圧電センサと、 前記センサに動作可能に接続され、個別にセンサを作動させて音を生成し、前 記センサのうちの作動されないセンサを用いて前記音を検出し、検証モードで、 測定された音を訓練モード中に受け取った音と比較する、検証ユニットとを備え ることを特徴とするフォノニューモグラフ・システム。 87.対象の周りに配置された複数の音響トランスジューサを有するシステム用 のハードウェア検証方法であって、 訓練モードでは、 少なくともいくつかのトランスジューサを個別に作動させて音を生成し、 生成された各音ごとに、前記トランスジューサのうちの作動されないトラン スジューサを用いて前記音を測定し、 前記測定された音を記憶し、 検証モードでは、 少なくともいくつかの前記トランスジューサを個別に作動させて音を生成し 、 生成された各音ごとに、前記トランスジューサのうちの作動されないトラン スジューサを用いて前記音を測定し、 測定された音を、前記訓練モード中に受け取った音と比較することによって 、誤動作中のトランスジューサを識別することを含むことを特徴とする方法。 88.呼吸データを分析する方法であって、 呼吸音データを時間セグメントに分割すること、 現在のセグメントのスペクトルを生成すること、 現在のセグメントが、バックグラウンド雑音を表すバックグラウンド・セグメ ントであるか、それとも呼吸音を表す呼吸セグメントであるかを判定すること、 各種類のセグメントのスペクトルを平均し、平均バックグラウンド・スペクト ルおよび平均呼吸音スペクトルを生成すること、 前記平均呼吸音スペクトルについて、このスペクトルから前記平均バックグラ ウンド・スペクトルを減じ、比較的雑音の少ない呼吸スペクトルを生成すること 、 前記比較的雑音の少ない呼吸スペクトルを所定の正常曲線にあてはめ、適合度 を求めること、および 前記適合度が不十分である場合に不規則呼吸音検出器を作動させることを含む ことを特徴とする方法。 89.前記所定の正常スペクトルが、患者が属する群によって定義される複数の 所定の正常スペクトルから選択され、前記群が、男性、女性、幼児のうちの1つ であることを特徴とする請求項88に記載の方法。 90.正常スペクトルが、 但し:Aは低周波数プラトーの振幅;fは周波数; f0及びsは曲線の適合パラメータ の形である、請求項88又は89に記載の方法。 91.呼吸音データを分析する方法であって、 呼吸音データ中の第1の呼吸音の存在を判定すること、 呼吸音データ中の第1の呼吸音の効果を低減することによって呼吸音データを 調整すること、および 調整された呼吸音データ中の第2の呼吸音の存在を判定することを含むことを 特徴とする方法。 92.第1の呼吸音が笛音であることを特徴とする請求項91に記載の方法。 93.第2の呼吸音が笛音であることを特徴とする請求項91または92に記載 の方法。 94.第1の呼吸音がクラックルであることを特徴とする請求項91に記載の方 法。 95.第2の呼吸音がクラックルであることを特徴とする請求項91又は94に 記載の方法。 96.第1の呼吸音の効果を低減することが、第1の呼吸音の効果をほぼ除去す ることを含むことを特徴とする請求項91から95のいずれか一項に記載の方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析する方法であって、 呼吸器系によって生成された呼吸音を測定すること、 ある信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第1の基準を満たす場合に、こ の信号を、所与の種類の呼吸音によって生成された信号として暫定的に識別する こと、および 暫定的に識別された信号が、所与の種類の呼吸音の特性を示す第2の基準を満 たす場合に前記識別を確認することを含むことを特徴とする方法。 2.暫定的な識別が、呼吸音を複数の第1の基準と比較することを含み、前記各 基準が、所与の種類の呼吸音の特徴を示し、前記呼吸音が、第1の基準を満たす 種類の呼吸音として暫定的に識別されることを特徴とする請求項1に記載の方法 。 3.前記識別の確認が、所与の種類の呼吸音として暫定的に識別された呼吸音を 、各規準が所与の種類の特性を示す複数の第2の基準のうちの1つと比較するこ とと、呼吸音が、所与の種類の特性を示す第2の基準を満たす場合に第2の種類 の呼吸音であることを確認することを含むことを特徴とする請求項2に記載の方 法。 4.前記呼吸音データをセグメントに分割することを含み、暫定的な識別および 確認が、呼吸音データの時間セグメントに基づくことを特徴とする前記請求項の いずれか一項に記載の方法。 5.所与の呼吸タイプが笛音を含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一項 に記載の方法。 6.呼吸音を笛音として暫定的に識別することが、呼吸音のスペクトル内で幅の 狭いピークを検出することと、幅の狭いピークが、いくつかの連続的な期間にわ たって幅の狭い周波数範囲内のに位置しているかどうかを判定することを含むこ とを特徴とする請求項5に記載の方法。 7.確認が、前記暫定的に識別された笛音の幅の狭いピークがそれぞれ、3つよ りも少ない高調波を有するかどうかを判定することを含むことを特徴とする請求 項6に記載の方法。 8.前記連続期間が少なくとも150msであることを特徴とする請求項6また は7に記載の方法。 9.前記幅の狭い周波数範囲が、2つの連続期間において64Hz以下であるこ とを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。 10.前記連続期間が80msから159msであるとき、呼吸音はスクィーク ・タイプとして確認されることを特徴とする請求項6または7に記載の方法。 11.呼吸音が、幅の狭いピークの周波数が400Hz未満であるときに低周波 数笛音として分類されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記 載の方法。 12.呼吸音が、幅の狭いピークの周波数が400Hzから1600Hzである ときに高周波数笛音として分類されることを特徴とする請求項6から10のいず れか一項に記載の方法。 13.呼吸音が、幅の狭いピークの周波数が1600Hzを超えるときに超高周 波数笛音として分類されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に 記載の方法。 14.所与の呼吸タイプがいびき音であることを特徴とする前記請求項のいずれ か一項に記載の方法。 15.暫定的な識別が、前記セグメントのスペクトル内で幅の狭いピークを検出 することと、前記幅の狭いピークが連続期間にわたって所定の小さな周波数範囲 内に位置するかどうかを判定することを含むことを特徴とする請求項14に記載 の方法。 16.呼吸音のいびき音としての識別の確認は、各連続期間中に2つよりも多く の高調波がある場合に、 前記呼吸音データと患者の周りの空間中の測定された大気音との間の、周波数 ドメインの伝達関数を生成すること、 前記伝達関数のコヒーレンス・グラフを生成すること、および 前記コヒーレンス・グラフの高コヒーレンスの周波数範囲が幅の狭い各ピーク の周波数範囲に対応しない場合に前記幅の狭いピークをいびき音として確認する ことを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。 17.呼吸音が咳であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の方 法。 18.暫定的な識別が、 突然の大きな大気雑音、突然の大きな呼吸音、急激な胸部運動を同時に検出す ることを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。 19.呼吸音が咳であることを確認することが、 前記呼吸音データのエンベロープを生成し、前記エンベロープの持続時間を求 めること、 この音が、 a)呼吸音が呼息中に発生すること、 b)呼吸音ピークが大気雑音ピークにほぼ一致すること、 c)呼吸音データのエンベロープが2重ハンプ形状を有すること、 d)エンベロープの持続期間が所定の時間範囲内であること、 e)音の周波数スペクトルが、大気音と呼吸音の間に少なくとも所定の高いコ ヒーレンス・レベルを有する幅の広い帯域であると判定すること、の各条件を満 たす場合に、この音を咳と判定することを含むことを特徴とする請求項18に記 載の方法。 20.前記所定の時間範囲が0.2秒から3.0秒であることを特徴とする請求 項19に記載の方法。 21.前記所定のコヒーレンス・レベルが0.7以上であることを特徴とする請 求項19または20に記載の方法。 22.咳が、第2のハンプが40msecを超える分散を有し、遅い時間にスキ ューされている場合に湿性咳として分類されることを特徴とする請求項19から 21のいずれか一項に記載の方法。 23.咳が、分散が40msec未満であり、ほぼスキューされていない場合に 乾性咳として分類されることを特徴とする請求項19から21のいずれか一項に 記載の方法。 24.咳が、持続時間が200msecから350msecであり、ハンプ同士 の間の値より10%から25%高い第2のハンプを有する場合に犬吠咳として分 類されることを特徴とする請求項19から21のいずれか一項に記載の方法 25.呼吸音がクラックルであることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に 記載の方法。 26.呼吸音をクラックルとして暫定的に識別することが、 前記呼吸音データの急激な変化の位置を見つけることを含むことを特徴とする 請求項25に記載の方法。 27.呼吸音がクラックルであることを確認することが、 前記急激な変化の後に続く呼吸音データを以下の曲線にあてはめることを含み 、 y=A*B(t)*C(t) 上式で、yが、tが開始する急激な変化から開始する前記呼吸音データであり、 Aが振幅パラメータであり、B(t)がエンベロープ関数であり、C(t)が振 動関数であることを特徴とする請求項26に記載の方法。 28.次式が成立し、 上式で、f0、C、n、m、kがパラメータであることを特徴とする請求項27 に記載の方法。 29.前記パラメータの値からクラックル・タイプを識別することを含む請求項 28に記載の方法。 30.クラックルが、f0が600Hzを超える場合に捻髪音として識別される ことを特徴とする請求項29に記載の方法。 31.クラックルが、C、すなわちクラックル内部周波数の変化率が100より も大きい場合に水泡音として定義されることを特徴とする請求項29に記載の方 法。 32.クラックルが起こった呼吸サイクルの部分を識別することを含む請求項2 6から31のいずれか一項に記載の方法。 33.所与の呼吸音がいびきであることを特徴とする前記請求項のいずれか一項 に記載の方法。 34.呼吸音をいびきとして暫定的に識別することが、 呼吸音が吸息期間中に発声したと判定すること、および 呼吸音と患者の周りの領域内の大気雑音との相関関係が強いと判定することを 含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。 35.暫定的に識別された呼吸音がいびきであると判定することが、 吸息期間中のピークを識別し、平均最高最低時間デルタ_tを求めること、 吸息期間のパワー・スペクトル中の有意に大きな少なくとも3つのピークを識 別し、平均最高最低周波数デルタ_fを求めること、 前記呼吸音データと、前記呼吸音データを収集した空間の実測大気雑音との間 の、周波数ドメインの伝達関数のコヒーレンス・グラフを生成すること、 デルタ_tがデルタ_fの逆数に近く、かつ前記コヒーレンス・グラフの高コ ヒーレンスの周波数範囲が前記幅の狭いピークの周波数範囲に対応する場合に、 いびきを識別することを含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。 36.吸息期間中のピークを識別することが、 吸息期間の前記パワー・スペクトルの逆フーリエ変換を計算し、それによって クリーンにされたデータを生成すること、 前記セグメントの開始位置から5msから25msの点から始まる前記クリー ン・データ中の第1のピークを探索すること、および 前記第1のピークの後に続くピークを探索することを含むことを特徴とする請 求項35に記載の方法。 37.パワー・スペクトル中の3つのピークを識別することが、 パワー・スペクトルのヒストグラムを計算すること、 ヒストグラムの分散を求めること、および k分散以上である値を有する点をピークとして定義する(kは少なくとも3で ある)ことを含むことを特徴とする請求項35または36に記載の方法。 38.いびきが、スペクトルが3つまたは4つの共鳴ピークを含む場合に単純な いびきとして分類されることを特徴とする請求項35から37のいずれか一項に 記載の方法。 39.いびきが、スペクトルが5つ以上の共鳴ピークを含む場合に複雑ないびき として分類されることを特徴とする請求項35から37のいずれか一項に記載の 方法。 40.呼吸音が胸壁呼吸音であることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に 記載の方法。 41.呼吸音が、振幅、コーナー周波数、勾配の各パラメータを有する低域フィ ルタ形状曲線に適合する場合に胸壁呼吸音として識別されることを特徴とする請 求項40に記載の方法。 42.呼吸音が、コーナー周波数が患者の年齢の通常の周波数よりも高い場合に 気管支胸壁呼吸音として確認されることを特徴とする請求項41に記載の方法。 43.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析するフォノニューモグラフであ って、 呼吸音に関する音を受け取り、受け取った音に応答して信号を生成する少なく とも1つの可聴呼吸センサと、 前記信号を分析して最初に前記呼吸音をスクリーニングし、この初期スクリー ニングが、所与の種類の呼吸音が第1の基準を満たす場合にこの呼吸音によって 生成された信号として信号を暫定的に識別するように動作する、少なくとも1つ の第1の音響信号分析器と、 前記信号のうちの暫定的に識別された信号をさらに分析し、これらの信号が所 与の種類の呼吸音によって生成されたかどうかを確認する、少なくとも1つの第 2の音響信号分析器とを備えることを特徴とするフォノニューモグラフ。 44.少なくとも1つの呼吸センサが、呼吸器系に対してそれぞれの異なる位置 に配置された複数の呼吸センサを備えることを特徴とする請求項43に記載のフ ォノニューモグラフ。 45.少なくとも1つの第1の音響分析器が複数の第1の音響分析器を備え、各 音響分析器は、最初に前記呼吸音をスクリ−ニングするように動作し、それぞれ の異なる種類の呼吸音を確定的に識別することを特徴とする請求項43または4 4に記載のフォノニューモグラフ。 46.少なくとも1つの第2の音響分析器が複数の第2の音響分析器を備え、各 音響分析器は、最初に前記呼吸音をスクリーニングするように動作し、それぞれ の異なる種類の呼吸音を確定的に識別することを特徴とする請求項43から45 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 47.所与の種類の呼吸音がクラックルを含むことを特徴とする請求項43から 46のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 48.所与の種類の呼吸音が咳を含むことを特徴とする請求項43から47のい ずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 49.所与の種類の呼吸音がいびきを含むことを特徴とする請求項43から48 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 50.所与の種類の呼吸音がいびき音を含むことを特徴とする請求項43から4 9のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 51.所与の種類の呼吸音が笛音を含むことを特徴とする請求項43から50の いずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 52.所与の種類の呼吸音が呼吸であることを特徴とする請求項43から51の いずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 53.第1の音響分析器が音を時間セグメントに分割し、セグメントごとに分析 することを特徴とする請求項43から52のいずれか一項に記載のフォノニュー モグラフ。 54.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析するフォノニューモグラフであ って、 患者の呼吸器系に隣接して配置され、呼吸関連活動を測定し、呼吸音データを 生成する、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 前記呼吸音データを複数の呼吸音テンプレートと突き合わせ、各呼吸音テンプ レートが、ある種の呼吸音の特性を示し、かつこの呼吸音をパラメータ化し、前 記呼吸音データが所定の適合度基準内で、1つまたは複数の前記呼吸音テンプレ ートに一致するときにのみ特定の通常の呼吸音または副雑呼吸音の存在を示す信 号を生成する、呼吸分析器とを備えることを特徴とするフォノニューモグラフ。 55.少なくとも1つの呼吸関連センサが、呼吸器系に対してそれぞれの異なる 位置に配置された複数のセンサを備えることを特徴とする請求項54に記載のフ ォノニューモグラフ。 56.少なくとも1つのセンサが、胸部拡張センサ、呼吸音センサ、気道音セン サ、流量計、肺活量計の各センサ・タイプのうちの少なくとも1種類の少なくと も1つのセンサを含むことを特徴とする請求項54または55に記載のフォノニ ューモグラフ。 57.前記複数の呼吸音テンプレートが、通常の胸壁呼吸音、通常の気道呼吸音 、笛音、咳、いびき音、いびき、クラックルの各呼吸音から選択された呼吸音の 特性を個別に示すことを特徴とする請求項54から56のいずれか一項に記載の フォノニューモグラフ。 58.前記システムが、さらに患者の周りの空間中の大気雑音データを測定する 大気雑音マイクロフォンも含むことを特徴とする請求項54から57のいずれか 一項に記載のフォノニューモグラフ。 59.少なくとも1つのテンプレートが通常の胸壁呼吸音用のテンプレートを備 え、前記通常の胸壁呼吸用のテンプレートが、低域フィルタの形状を有する曲線 を前記呼吸音データの周波数ドメインに含み、パラメータが低域フィルタの振幅 、カットオフ周波数、勾配であることを特徴とする請求項54から58のいずれ か一項に記載のフォノニューモグラフ。 60.少なくとも1つのテンプレートが通常の気道呼吸音用のテンプレートを含 み、前記通常の気道呼吸用のテンプレートが、1組の二次共鳴システムの曲線を 前記呼吸音データの周波数ドメインに含み、記憶されるパラメータが、1組の振 幅係数、1組の減衰係数、1組の共鳴周波数であることを特徴とする請求項54 から59のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 61.少なくとも1つのテンプレートは笛音用のテンプレートを含み、前記笛音 用テンプレートは、2分の1の高さでの幅が、所定の周波数幅よりも小さい幅の 狭いピークを、前記呼吸音データの周波数ドメインに含み、所定の周波数幅が、 3つよりも少ない高調波を有し、前記幅の狭いピークが、所定の期間を含む少な くとも3つの時間セグメント内で発生し、前記幅の狭いピークの周波数が、前記 少なくとも3回の発生時に毎ミリ秒当たり1.5Hz未満だけ変動することを特 徴とする請求項54から60に記載のフォノニューモグラフ。 62.少なくとも1つのテンプレートがいびき音用のテンプレートを含み、前記 いびき音用テンプレートが、時間ドメインおよび周波数ドメインにほぼ等間隔で 配置されたピークを有する前記呼吸音データに、時間ドメインおよび周波数ドメ インにおいて大気雑音との相関関係が有意に欠如した反復音を含むことを特徴と する請求項54から61に記載のフォノニューモグラフ。 63.少なくとも1つのテンプレートはいびき用のテンプレートを備え、前記い びき用テンプレートは、ほぼ等間隔で配置された音響構造を時間ドメインに有し 等間隔で配置されたピークを周波数ドメインに有する前記呼吸音データに、時間 ドメイン中の各音響構造の間の平均間隔が周波数ドメイン中の各ピークの間の平 均間隔の逆数にほぼ等しい反復音を含み、前記呼吸音データが、大気雑音と有意 に相関することを特徴とする請求項54から62のいずれか一項に記載のフォノ ニューモグラフ。 64.少なくとも1つのテンプレートが咳用のテンプレートを含み、前記咳用テ ンプレートが、0.2秒から3秒間持続し、時間ドメインに2重ハンプ・エンベ ロープを有し、比較的平坦なスペクトルを有し、大気音と有意に相関する音を、 急激な呼気胸部運動中に含むことを特徴とする請求項54から63に記載のフォ ノニューモグラフ。 65.少なくとも1つのテンプレートがクラックル用のテンプレートを含み、こ のテンプレートが、開始点が前記呼吸音データの急激な変化として始まり、以下 の関数にほぼ一致する曲線を含み、 y=A*B(t)*C(t) 上式で、yが、前記開始点から始まる前記呼吸音データであり、tが前記開始点 から測定された時間であり、Aが振幅パラメータであり、B(t)がエンベロー プ関数であり、C(t)が振動関数であることを特徴とする請求項54から64 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 66.次式が成立し、 上式で、f0、C、n、m、kがパラメータであることを特徴とする請求項65 に記載のフォノニューモグラフ。 67.呼吸活動のタイミングと、前記通常の呼吸音と副雑呼吸音のうちの少なく とも一方の相対タイミングおよび持続時間を求めるタイミング分析器も備えるこ とを特徴とする請求項54から66のいずれか一項に記載のフォノニューモグラ フ。 68.少なくとも、検出された副雑呼吸音のパラメータと、この副雑音が発生し た時間とを記憶する記憶ユニットも備えることを特徴とする請求項54から67 のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 69.前記時間が呼吸サイクルに関係付けられることを特徴とする請求項68に 記載のフォノニューモグラフ。 70.前記呼吸分析器が、前記比較的長い期間にわたって前記呼吸音データ信号 の傾向を分析する傾向分析器を備えることを特徴とする請求項54から69に記 載のフォノニューモグラフ。 71.呼吸器系によって生成された呼吸音を分析するフォノニューモグラフであ って、 患者の呼吸器系に隣接して配置され、呼吸音に応答して呼吸音データ信号を生 成する、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 患者の近くに配置され、大気雑音に応答して大気雑音信号を生成する、大気雑 音マイクロフォンと、 大気雑音信号のレベルを定量化する大気雑音レベル検出器と、 前記大気雑音レベル検出器が同時に、大気雑音信号に基づいて大きな大気雑音 を検出したときに、前記呼吸音データ中のいびきまたは咳の存在を示す高雑音検 出器と、 大気雑音レベル検出器が低レベルの雑音を検出したときに前記呼吸音データ信 号中の通常の呼吸活動および/または副雑呼吸音を判定するように動作する呼吸 分析器とを備えることを特徴とするフォノニューモグラフ。 72.副雑呼吸音が、笛音、咳、いびき音、いびき、クラックルの各音のうちの 少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項72に記載のフォノニューモグラ フ。 73.呼吸活動のタイミングと、前記通常の呼吸音および副雑呼吸音のうちの少 なくとも一方の相対タイミングおよび持続時間を判定するタイミング分析器を備 えることを特徴とする請求項71または72に記載のフォノニューモグラフ。 74.ディスプレイを含み、このデイスプレイが、通常の呼吸を示し、かつ呼吸 サイクル中のいつ副雑呼吸音が発生したかを示すことを特徴とする請求項54か ら73のいずれか一項に記載のフォノニューモグラフ。 75.患者の呼吸器系に近接して配置され、呼吸音に応答して呼吸音データ信号 を生成する、少なくとも1つの呼吸関連センサと、 前記呼吸音データ信号を連続的に分析し、呼吸の存在と、前記呼吸音データ中 の副雑呼吸音の存在を判定するように動作する呼吸分析器と、 前記呼吸音分析器によって異常な呼吸音または副雑呼吸音の存在が判定された ことに応答して警告表示を与えるアラームとを備えることを特徴とする呼吸音モ ニタ。 76.少なくとも1つの呼吸関連センサが、胸部の対向する側部に配置された一 対のセンサを備え、前記呼吸分析器が、一対のセンサから出力された呼吸音デー タの非対称性および不均衡を検出し、アラームが、分析器によって非対称性が判 定されたことに応答して警告を与えることを特徴とする請求項75に記載のモニ タ。 77.ディスプレイも備え、このディスプレイは、呼吸活動を示し、かつ少なく とも1つの前記副雑呼吸音の発生、識別、程度を示すことを特徴とする請求項7 5または76に記載のモニタ。 78.前記呼吸分析器が、テンプレート・マッチャを備え、このテンプレート・ マッチャが、前記呼吸関連センサによって生成された呼吸音データを複数の呼吸 音テンプレートと突き合わせ、各呼吸音テンプレートが、ある種の呼吸音の特性 を示し、かつこの呼吸音をパラメータ化し、前記呼吸音データが所定の適合度基 準内で、1つまたは複数の呼吸音テンプレートに一致するときにのみ特定の通常 の呼吸音または副雑呼吸音の存在を示す信号を生成することを特徴とする請求項 75から77のいずれか一項に記載のモニタ。 79.前記呼吸分析器が、少なくとも前記検出された副雑音のテンプレート・パ ラメータを記憶するメモリを備えることを特徴とする請求項78に記載のモニタ 。 80.傾向分析器を含み、この分析器が、前記記憶されている複数のテンプレー ト・パラメータを分析し、前記検出された副雑音の傾向を判定することを特徴と する請求項79に記載のモニタ。 81.前記呼吸分析器が、所与の時間よりも長い時間にわたって呼吸がないこと を判定する無呼吸モニタを備え、そのように呼吸がないときにはいつでもアラー ムが作動することを特徴とする請求項75から80のいずれか一項に記載のモニ タ。 82.呼吸分析器が、患者の初期呼吸状態を定義する訓練ユニットと、現在の呼 吸状態が前記初期呼吸状態とは有意に異なることを判定する変化ユニットとを備 えることを特徴とする請求項75から81のいずれか一項に記載のモニタ。 83.少なくともチャネル・セレクタと少なくとも1つのスピーカを備える聴診 器変換器を備え、このスピーカが、前記呼吸音データ信号を受信し、音響形態で オペレータの耳に与えることを特徴とする請求項75から82のいずれか一項に 記載のモニタ。 84.前記呼吸音データ信号を記録する生データ・レコーダを含むことを特徴と する請求項75から83のいずれか一項に記載のモニタ。 85.呼吸音データ信号を測定するために患者の呼吸器系の周りに配置された少 なくとも1つの呼吸関連センサと、 前記少なくとも呼吸関連センサによって生成された呼吸音データ信号を少なく とも通常呼吸音テンプレートと連続的に突き合わせて、呼吸の存在を判定し、所 与の期間よりも長い期間にわたって呼吸が存在しないときに警告表示を与える、 呼吸分析器とを備えることを特徴とする無呼吸モニタ。 86.患者の呼吸状態を判定する方法であって、 胸部運動データから呼吸の吸息相/呼気相を判定し、この相から呼吸相変数を 定義すること、 気道呼吸音データが有意であり、外部雑音が低い場合に、 気道呼吸音データがほぼ通常の形状を有するかどうかを判定し、 そうである場合は、前記気道呼吸音データおよび前記呼吸相変数から呼吸流 量データを生成し、 気道呼吸音データが有意ではなく、外部雑音が高い場合に、 流量がないことが無呼吸状態の存在を示すかどうかを判定し、そうである場 合は、無呼吸アラームを設定することとを含むことを特徴とする方法。 87.a)大気雑音が高いか、あるいはb)呼吸形状が正常ではないか、あるい はc)気道音が高すぎる場合に高雑音表示を生成することを含むことを特徴とす る請求項86に記載の方法。 88.呼吸流量データが気道音データの0.45から0.67の範囲の累乗とし て定義され、流れの方向が前記呼吸相変数によって定義されることを特徴とする 請求項86または87に記載の方法。 89.患者の呼吸器系の周りに配置され、呼吸関連活動を測定する、複数の圧電 センサと、 前記センサに動作可能に接続され、個別にセンサを作動させて音を生成し、前 記センサのうちの作動されないセンサを用いて前記音を検出し、検証モードで、 測定された音を訓練モード中に受け取った音と比較する、検証ユニットとを備え ることを特徴とするフォノニューモグラフ・システム。 90.対象の周りに配置された複数の音響トランスジューサを有するシステム用 のハードウェア検証方法であって、 訓練モードでは、 少なくともいくつかのトランスジューサを個別に作動させて音を生成し、 生成された各音ごとに、前記トランスジューサのうちの作動されないトラン スジューサを用いて前記音を測定し、 前記測定された音を記憶し、 検証モードでは、 少なくともいくつかの前記トランスジューサを個別に作動させて音を生成し 、 生成された各音ごとに、前記トランスジューサのうちの作動されないトラン スジューサを用いて前記音を測定し、 測定された音を、前記訓練モード中に受け取った音と比較することによって 、誤動作中のトランスジューサを識別することを含むことを特徴とする方法。 91.呼吸データを分析する方法であって、 現在のセグメントのスペクトルを生成すること、 現在のセグメントが、バックグラウンド雑音を表すバックグラウンド・セグメ ントであるか、それとも呼吸音を表す呼吸セグメントであるかを判定すること、 各種類のセグメントのスペクトルを平均し、平均バックグラウンド・スペクトル および平均呼吸音スペクトルを生成すること、 前記平均呼吸音スペクトルについて、このスペクトルから前記平均バックグラ ウンド・スペクトルを減じ、比較的雑音の少ない呼吸スペクトルを生成すること 、前記比較的雑音の少ない呼吸スペクトルを所定の正常曲線にあてはめ、適合度 を求めること、および 前記適合度が不十分である場合に不規則呼吸音検出器を作動させることを含む ことを特徴とする方法。 92.前記所定の正常スペクトルが、患者が属する群によって定義される複数の 所定の正常スペクトルから選択され、前記群が、男性、女性、幼児のうちの1つ であることを特徴とする請求項91に記載の方法。 93.呼吸音データを分析する方法であって、 呼吸音データ中の第1の呼吸音の存在を判定すること、 呼吸音データ中の第1の呼吸音の効果を低減することによって呼吸音データを 調整すること、および 調整された呼吸音データ中の第2の呼吸音の存在を判定することを含むことを 特徴とする方法。 94.第1の呼吸音が笛音であることを特徴とする請求項93に記載の方法。 95.第2の呼吸音が笛音であることを特徴とする請求項93または94に記載 の方法。 96.第1の呼吸音がクラックルであることを特徴とする請求項93に記載の方 法。 97.第2の呼吸音がクラックルであることを特徴とする請求項93から96の いずれか一項に記載の方法。 98.第1の呼吸音の効果を低減することが、第1の呼吸音の効果をほぼ除去す ることを含むことを特徴とする請求項93から97のいずれか一項に記載の方法 。
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