JP2004049388A - 機器制御システム及び床ずれ防止システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者のプライバシーを侵害せず、且つ、利用者に対して身体的負担を与えることなく利用者の体動を検出し、検出された体動に応じて機器を制御する。
【解決手段】ベッド上にはエアマットレス(51)が敷かれている。患者(70)の体動などによってエアマットレス(51)の内圧は変動する。マイクロホン(52)はエアマットレス(51)の内圧の変動を電気信号に変換して出力する。信号分離部(54)はマイクロホン(52)の出力信号から患者(70)の体動を検出する。寝返り頻度判定部(55)には患者(70)の体動の信号が入力される。寝返り頻度判定部(55)は患者(70)の寝返りの頻度を判定する。制御部(56)には患者(70)の寝返りの頻度が入力される。制御部(56)は患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに空調ユニット(15)等を制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】ベッド上にはエアマットレス(51)が敷かれている。患者(70)の体動などによってエアマットレス(51)の内圧は変動する。マイクロホン(52)はエアマットレス(51)の内圧の変動を電気信号に変換して出力する。信号分離部(54)はマイクロホン(52)の出力信号から患者(70)の体動を検出する。寝返り頻度判定部(55)には患者(70)の体動の信号が入力される。寝返り頻度判定部(55)は患者(70)の寝返りの頻度を判定する。制御部(56)には患者(70)の寝返りの頻度が入力される。制御部(56)は患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに空調ユニット(15)等を制御する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器制御システム及び床ずれ防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、患者が長期間病床にあるときに、床ずれに罹る場合があることが知られている。床ずれとは、患者が長時間同一姿勢で寝ることによって、マットレス等に当たっている体の部分が体重の圧迫のために赤く腫れ、ただれて痛む疾患である。
【0003】
よって、患者が床ずれに罹るのを防ぐためには、患者が長時間同一姿勢で寝ることを防ぎ、患者の体位を適度に変換すれば良い。そのためには、患者がどの程度同一姿勢で寝ているかを計測する必要がある。
【0004】
ここで、上記計測の手段として、患者の体動を検出する体動センサが知られている。そして、体動センサにより患者の体動が長時間検出されなければ、患者は長時間同一姿勢で寝ているということになる。このような体動センサとして従来より、患者を撮影することにより患者の体動を検出する画像センサや、手首や足首に装着し、手首や足首の振動を検出する振動センサなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の画像センサによる患者の体動の検出においては、常時撮影されることにより患者のプライバシーが侵害されるという問題があった。一方、振動センサによる患者の体動の検出においては、振動センサを手首や足首に常に装着していなければならないため、患者に身体的負担を与えるという問題があった。
【0006】
ところで、床ずれの予防をするためのマットとして従来よりエアーマットが存在する。しかし、エアーマット内の空気の量の調節を誤ると、患者は床ずれに罹る場合がある。よって、床ずれを予防するためには、エアーマットの適切な制御を行うことが肝要である。また、床ずれに罹る原因の一つとして、患者のかいた汗が挙げられる。それゆえ、床ずれを予防するためには、患者のかく汗の量を抑えることが大切である。したがって、床ずれを予防するためには、患者の居る部屋に設置された空調装置の適切な制御を行うことが重要である。
【0007】
ここで、エアーマットや空調装置を適切に制御するためには、上述の体動センサにより検出された体動に応じてエアーマットや空調装置等を制御することが望ましい。しかしながら、従来において、そのようなエアマットや空調装置等は存在しなかった。
【0008】
そこで、患者のプライバシーを侵害せず、且つ、患者に対して身体的負担を与えることなく患者の体動を検出し、検出された体動に応じて機器を制御する制御システムの出現が望まれていた。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者のプライバシーを侵害せず、且つ、利用者に対して身体的負担を与えることなく利用者の体動を検出し、検出された体動に応じて機器を制御する技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、流体が封入されるとともに横臥者を支持する上面部が少なくとも可撓性を有する本体部を有し、人を横臥させる横臥手段と、上記横臥手段に封入された流体の圧力の変動に基づいて上記横臥手段の上で横臥する横臥者の体動を検出する検出手段と、上記検出手段により検出された体動から上記横臥者の寝返りの頻度を判定し、判定された上記横臥者の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器を制御する制御手段とを備えている機器制御システムである。
【0011】
これにより、横臥者が横臥手段上で横臥するだけで横臥者の体動が検出される。よって、従来のように横臥者を画像センサにより撮影する必要がなく、また、横臥者の身体に体動センサを装着する必要もない。したがって、本発明によれば、横臥者のプライバシーを侵害せず、且つ、横臥者に対して身体的負担を与えることなく横臥者の体動を検出することができる。
【0012】
また、制御手段が、検出手段により検出された体動から横臥者の寝返りの頻度を判定し、判定された横臥者の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器を制御するため、横臥者の寝返りの頻度に応じて機器を制御することができる。すなわち、機器の制御を横臥者の寝返りの頻度と関連づけて行うことができる。
【0013】
請求項2の発明は、時間を計測する時間計測手段を備え、制御手段が、上記時間計測手段により計測された所定の時間内に寝返りがなかったと判定したときに、上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であるとみなして上記機器を制御するものである。
【0014】
これにより、制御手段は、時間計測手段により計測された所定時間内に寝返りがなかったと判定したときに、機器を制御する。したがって、横臥者の寝返りが所定時間ないときに機器を制御しなければならない事柄に対して本発明を適用することができる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の機器制御システムと、上記機器として、上記横臥者が床ずれに罹るのを防止する床ずれ防止手段と、を備えている床ずれ防止システムである。
【0016】
これにより、機器制御システムは横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに床ずれ防止手段を制御する。したがって、本発明によれば、横臥者が床ずれに罹るのを防ぐことができる。
【0017】
請求項4の発明は、床ずれ防止手段が、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、通知を発する通知装置を有するものである。
【0018】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときには、通知装置が通知を発するため、床ずれ防止システムは、横臥者又は横臥者以外の人、例えば介護者に対して通知を発することができる。それゆえ、床ずれの発生又は発生の危険性を横臥者又は横臥者以外の人に対して認識させることができる。よって、横臥者又は横臥者以外の人は、横臥者の体位変換をタイミング良く行うことができる。したがって、本発明によれば、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0019】
請求項5の発明は、床ずれ防止手段が、上記横臥者の居る空間の空気調和を行うとともに、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空間の除湿又は冷房を行う空気調和装置を有するものである。
【0020】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、空気調和装置が上記空間の除湿又は冷房を行う。その結果、横臥者の発汗を抑えることができる。したがって、本発明によれば、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを防ぐことができる。
【0021】
請求項6の発明は、床ずれ防止手段が、上記横臥手段上に設けられるとともに空気が封入され、人を横臥させるエアーマットを有し、該エアマットが、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、封入された空気の状態を変えるものである。
【0022】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、エアーマットに封入された空気の状態が変わることになる。よって、横臥者の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。したがって、本発明によれば、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0023】
請求項7の発明は、少なくともエアーマットの上面部には、封入された空気を外部へ流出するための流出孔が形成され、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空気を上記流出孔を通じて外部へ流出するものである。
【0024】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空気が流出孔を通じて外部へ流出される。よって、上記空気の流出により横臥者の皮膚表面及びエアーマットの表面等を乾燥させることができる。したがって、本発明によれば、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを確実に防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】
図1に示すように、患者(70)を収容している病室(60)には、扁平な直方体状に形成されたベッド(20)が設置されている。このベッド(20)の上には、エアマットレス(51)とエアーマット(41)とが重ねて敷かれている。
【0027】
エアーマット(41)は床ずれの発生を緩和するマットである。図2に示すように、エアーマット(41)は長手方向に並ぶ複数のセル部(41a)によって構成されている。そして、一部のセル部(41a)に空気が封入され、他のセル部(41a)には空気が封入されていない。セル部(41a)に空気を封入するためには、エアーポンプ(44)が用いられる。また、エアーマット(41)は、空気を封入するセル部(41a)を変更可能に構成されている。そして、空気を封入するセル部(41a)を変更することにより、患者(70)の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。また、セル部(41a)の上面には、セル部(41a)内の空気を噴出するための噴出孔(図示せず)が形成されている。なお、本発明で言うところの流出孔は噴出孔によって構成されている。
【0028】
また、図1に示すように、エアーマット(41)の上には枕(42)が置かれている。患者(70)は頭を枕(42)に載せ、エアーマット(41)上で横たわっている。なお、本発明で言うところの横臥手段はエアマットレス(51)に対応し、横臥者は患者(70)に対応する。
【0029】
病室(60)の壁には空気調和装置(15)の室内ユニット(62)が取り付けられ、天井には照明機器(43)が取り付けられ、床にはテレビ(63)が設置されている。後述する機器制御システム(50)のシステム本体(53)は、ケーシングに収納された状態でベッド(20)の近傍に設置されている。
【0030】
図3に示すように、機器制御システム(50)は、エアマットレス(51)、マイクロホン(52)、及びシステム本体(53)によって構成されている。そして、この機器制御システム(50)は、空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)の制御を行っている。ブザー(81)は、患者(70)を介護する介護者の居る部屋(図示せず)に設置されている。なお、本発明で言うところの通知装置はブザー(81)によって構成され、床ずれ防止システムは機器制御システム(50)、空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)によって構成されている。
【0031】
上述のように、エアマットレス(51)は、エアーマット(41)の下に敷かれている。このエアマットレス(51)の内部には空気が封入されている。マイクロホン(52)は、エアマットレス(51)に短いチューブを介して接続されている。
【0032】
患者(70)がエアマットレス(51)の上で横たわっている状態において、患者(70)の体動、心拍、呼吸、いびきなどによってエアマットレス(51)に封入された空気の圧力、すなわち、エアマットレス(51)の内圧が変動する。そして、マイクロホン(52)は、エアマットレス(51)に封入された空気の圧力の変動を電気信号に変換して出力する。
【0033】
システム本体(53)は、信号分離部(54)、寝返り頻度判定部(55)、及び制御部(56)を備えている。また、寝返り頻度判定部(55)には、時間を計測するタイマー(57)が内蔵されている。なお、本発明で言うところの検出手段はマイクロホン(52)及び信号分離部(54)によって構成され、制御手段は寝返り頻度判定部(55)及び制御部(56)によって構成され、時間計測手段はタイマー(57)によって構成されている。
【0034】
信号分離部(54)にはフィルタ回路が設けられている。また、信号分離部(54)には、マイクロホン(52)から出力された電気信号が入力される。ここで、信号分離部(54)へ入力されるマイクロホン(52)の出力信号には、患者(70)の体動に起因する圧力変動だけでなく、患者(70)の心拍や呼吸やいびきなどに起因する圧力変動も含まれている。そこで、信号分離部(54)は、フィルタ回路を用いてマイクロホン(52)の出力信号に処理を施す。そして、信号分離部(54)は、マイクロホン(52)の出力信号から患者(70)の体動に起因する圧力変動の波形だけを分離し、それに基づいて患者(70)の体動を検出する。
【0035】
寝返り頻度判定部(55)には、信号分離部(54)で検出された患者(70)の体動の信号(以下、体動信号という)が入力される。そして、この寝返り頻度判定部(55)は、入力された患者(70)の体動信号に基づき、患者(70)の寝返りの頻度を判定するように構成されている。具体的には、寝返り頻度判定部(55)は、予め決められた所定の体動信号より、入力された患者(70)の体動信号が大きいときに、患者(70)の寝返りがあったと判定する。そして、寝返り頻度判定部(55)は、タイマー(57)により計測された所定の時間内における患者(70)の寝返りの回数、すなわち、患者(70)の寝返りの頻度を判定する。
【0036】
制御部(56)には、寝返り頻度判定部(55)で判定された患者(70)の寝返りの頻度が入力される。この制御部(56)は、入力された患者(70)の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに、空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)を制御している。
【0037】
ここで、制御部(56)の動作について詳細に説明する。
【0038】
ところで、一般的には、自ら寝返りを打つことが困難な患者を介護する介護者は、上記患者に対しておよそ2時間ごとに体位変換を行う。それにより、患者が床ずれに罹るのを防止している。
【0039】
そこで、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)を制御することにする。
【0040】
具体的には、制御部(56)は、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、例えば、患者(70)の体位変換を促すブザー(81)を鳴らし、空調ユニット(15)の運転状態をドライ運転に変更する。そして、ブザー(81)の音を聞きつけた介護者は病室(60)に行き、患者(70)の体位変換を行う。
【0041】
また、制御部(56)は、例えば、空気が封入された一部のセル部(41a)から空気を抜き、空気が封入されていない他のセル部(41a)に空気を封入する。さらに、制御部(56)は、セル部(41a)の噴出孔から空気を噴出させる。
【0042】
以上により、患者(70)が床ずれに罹ることを防ぐことができる。
【0043】
本実施形態によれば、患者(70)がエアマットレス(51)上で横たわるだけで患者(70)の体動が検出される。よって、従来のように画像センサにより撮影する必要がなく、また、患者(70)の身体に振動センサを装着する必要もない。したがって、本実施形態に係る機器制御システム(50)によれば、患者(70)のプライバシーを侵害せず、且つ、患者(70)に対して身体的負担を与えることなく患者(70)の体動を検出し、判定された患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに、すなわち、患者(70)の体動の状態が所定の状態のときに空調ユニット(15)等を制御することができる。
【0044】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空調ユニット(15)等を制御する。したがって、患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに、空調ユニット(15)等を制御しなければならない床ずれ等の疾患に対して本実施形態に係る機器制御システム(50)を適用することができる。
【0045】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)はブザー(81)を鳴らす。それゆえ、患者(70)が床ずれに罹る危険性があることを介護者に対して認識させることができる。よって、介護者は患者(70)の体位変換をタイミング良く行うことができる。したがって、患者(70)が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0046】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空調ユニット(15)の運転状態をドライ運転に変更するため、患者(70)の発汗を抑えることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに患者(70)が罹るのを防ぐことができる。
【0047】
また、エアマットレス(51)上にエアーマット(41)が敷かれているため、患者(70)が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0048】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空気が封入された一部のセル部(41a)から空気を抜き、空気が封入されていない他のセル部(41a)に空気を封入するため、今までと異なる体の部位に患者(70)の体重がかかる。よって、患者(70)の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。したがって、患者(70)が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0049】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)はセル部(41a)の噴出孔から空気を噴出させるため、患者(70)の皮膚表面及びエアーマット(41)の表面等の湿気を乾燥させることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに患者(70)が罹るのを確実に防ぐことができる。
【0050】
なお、本実施形態では、マットレスとして空気が封入されたエアマットレス(51)を用いているが、水等の液体が封入されたマットレスを用いても良い。
【0051】
また、本実施形態では、患者(70)の体位変換を促す通知装置としてブザー(81)が用いられているが、チャイム等の聴覚に訴える他の通知装置、ランプ等の視覚に訴える通知装置、あるいは、バイブレータ等の触覚に訴える通知装置であっても良い。さらに、介護者が携帯できる携帯用ブザーであっても良い。
【0052】
また、本実施形態では、ブザー(81)が介護者の居る部屋に設置されているが、病室(60)に設置されても良い。
【0053】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)がブザー(81)を鳴らしているが、2時間という値に限定されない。例えば、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが1時間ないと判定されたときに、制御部(56)がブザー(81)を鳴らしても良い。
【0054】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)が空調ユニット(15)及びエアーマット(41)を制御しているが、寝返り頻度判定部(55)により判定された患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに空調ユニット(15)及びエアーマット(41)を適宜制御しても良い。例えば、寝返り頻度判定部(55)により判定された患者(70)の寝返りの単位時間当たりの回数が少ないときに、制御部(56)は空調ユニット(15)及びエアーマット(41)を制御しても良い。
【0055】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)が空調ユニット(15)の運転状態をドライ運転に変更しているが、ドライ運転に変更する代わりに設定温度を低めに変更しても良い。
【0056】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)が空気を封入するセル部(41a)を変更しているが、制御部(56)が空気が封入された一部のセル部(41a)の空気の量を増減しても良い。
【0057】
また、本実施形態では、患者(70)が床ずれに罹るのを防ぐために機器制御システム(50)を用いているが、他の疾患に用いても良い。ただし、患者(70)の寝返りの頻度に基づき症状を判定することのできる疾患でなければならない。
【0058】
また、本実施形態では、ベッド(20)上にエアマットレス(51)とエアーマット(41)とが重ねて敷かれているが、床上に直接エアマットレス(51)とエアーマット(41)とが重ねて敷かれても良い。
【0059】
また、本実施形態では、機器制御システム(50)のシステム本体(53)がベッド(20)の近傍に設置されているが、空調ユニット(15)等を制御できる限りどこに設置されても良い。
【0060】
また、本実施形態では、エアーマット(41)が長手方向に並ぶ複数のセル部(41a)によって構成されているが、セル部(41a)の並びはこれに限らない。例えば、セル部(41a)が長手方向に直交する方向に並んでも良い。あるいは、長手方向に延びるセル部(41a)と長手方向に直交する方向に延びるセル部(41a)が混在しても良い。
【0061】
また、本実施形態では、エアーマット(41)が複数のセル部(41a)によって構成されているが、エアーマット(41)が一体で形成されても良い。このとき、制御部(56)は、判定された患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときにエアーマット(41)に封入された空気の量を増減させる。
【0062】
また、本実施形態では、制御部(56)が空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)を制御しているが、患者(70)が床ずれに罹るのを防止するための空調ユニット(15)等以外の他の機器を制御しても良い。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、横臥者が横臥手段上で横臥するだけで横臥者の体動が検出されるため、従来のように横臥者を画像センサにより撮影する必要がなく、また、横臥者の身体に体動センサを装着する必要もない。したがって、横臥者のプライバシーを侵害せず、且つ、横臥者に対して身体的負担を与えることなく横臥者の体動を検出することができる。
【0064】
また、制御手段が、検出手段により検出された体動から横臥者の寝返りの頻度を判定し、判定された横臥者の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器を制御するため、横臥者の寝返りの頻度に応じて機器を制御することができる。すなわち、機器の制御を横臥者の寝返りの頻度と関連づけて行うことができる。
【0065】
請求項2の発明によれば、時間計測手段により計測された所定時間内に寝返りがなかったと判定したときに、制御手段が機器を制御するため、横臥者の寝返りが所定時間ないときに機器を制御しなければならない事柄に対して本発明を適用することができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、機器制御システムは横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに床ずれ防止手段を制御するため、横臥者が床ずれに罹るのを防ぐことができる。
【0067】
請求項4の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときには、通知装置が通知を発するため、床ずれ防止システムは、横臥者又は横臥者以外の人、例えば介護者に対して通知を発することができる。その結果、横臥者又は横臥者以外の人に対して床ずれの危険性又は発生を認識させることができる。したがって、横臥者又は横臥者以外の人は横臥者の体位変換をタイミング良く行うことができ、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0068】
請求項5の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、空気調和装置が横臥者の居る空間の除湿又は冷房を行うため、横臥者の発汗を抑えることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを防ぐことができる。
【0069】
請求項6の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、エアーマットに封入された空気の状態が変わることになるため、横臥者の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。したがって、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0070】
請求項7の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、エアーマットに封入された空気が流出孔を通じて外部へ流出されるため、上記空気の流出により横臥者の皮膚表面及びエアーマットの表面等を乾燥させることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る機器制御システムが設置された病室の概略斜視図である。
【図2】実施形態に係るエアーマットの概略斜視図である。
【図3】実施形態に係る機器制御システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
(15) 空調ユニット(空気調和装置)
(41) エアーマット
(50) 機器制御システム
(51) エアマットレス(横臥手段)
(52) マイクロホン(検出手段)
(54) 信号分離部(検出手段)
(55) 寝返り頻度判定部(制御手段)
(56) 制御部(制御手段)
(57) タイマー(時間計測手段)
(70) 患者(横臥者)
(81) ブザー(通知装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器制御システム及び床ずれ防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、患者が長期間病床にあるときに、床ずれに罹る場合があることが知られている。床ずれとは、患者が長時間同一姿勢で寝ることによって、マットレス等に当たっている体の部分が体重の圧迫のために赤く腫れ、ただれて痛む疾患である。
【0003】
よって、患者が床ずれに罹るのを防ぐためには、患者が長時間同一姿勢で寝ることを防ぎ、患者の体位を適度に変換すれば良い。そのためには、患者がどの程度同一姿勢で寝ているかを計測する必要がある。
【0004】
ここで、上記計測の手段として、患者の体動を検出する体動センサが知られている。そして、体動センサにより患者の体動が長時間検出されなければ、患者は長時間同一姿勢で寝ているということになる。このような体動センサとして従来より、患者を撮影することにより患者の体動を検出する画像センサや、手首や足首に装着し、手首や足首の振動を検出する振動センサなどが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の画像センサによる患者の体動の検出においては、常時撮影されることにより患者のプライバシーが侵害されるという問題があった。一方、振動センサによる患者の体動の検出においては、振動センサを手首や足首に常に装着していなければならないため、患者に身体的負担を与えるという問題があった。
【0006】
ところで、床ずれの予防をするためのマットとして従来よりエアーマットが存在する。しかし、エアーマット内の空気の量の調節を誤ると、患者は床ずれに罹る場合がある。よって、床ずれを予防するためには、エアーマットの適切な制御を行うことが肝要である。また、床ずれに罹る原因の一つとして、患者のかいた汗が挙げられる。それゆえ、床ずれを予防するためには、患者のかく汗の量を抑えることが大切である。したがって、床ずれを予防するためには、患者の居る部屋に設置された空調装置の適切な制御を行うことが重要である。
【0007】
ここで、エアーマットや空調装置を適切に制御するためには、上述の体動センサにより検出された体動に応じてエアーマットや空調装置等を制御することが望ましい。しかしながら、従来において、そのようなエアマットや空調装置等は存在しなかった。
【0008】
そこで、患者のプライバシーを侵害せず、且つ、患者に対して身体的負担を与えることなく患者の体動を検出し、検出された体動に応じて機器を制御する制御システムの出現が望まれていた。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者のプライバシーを侵害せず、且つ、利用者に対して身体的負担を与えることなく利用者の体動を検出し、検出された体動に応じて機器を制御する技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、流体が封入されるとともに横臥者を支持する上面部が少なくとも可撓性を有する本体部を有し、人を横臥させる横臥手段と、上記横臥手段に封入された流体の圧力の変動に基づいて上記横臥手段の上で横臥する横臥者の体動を検出する検出手段と、上記検出手段により検出された体動から上記横臥者の寝返りの頻度を判定し、判定された上記横臥者の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器を制御する制御手段とを備えている機器制御システムである。
【0011】
これにより、横臥者が横臥手段上で横臥するだけで横臥者の体動が検出される。よって、従来のように横臥者を画像センサにより撮影する必要がなく、また、横臥者の身体に体動センサを装着する必要もない。したがって、本発明によれば、横臥者のプライバシーを侵害せず、且つ、横臥者に対して身体的負担を与えることなく横臥者の体動を検出することができる。
【0012】
また、制御手段が、検出手段により検出された体動から横臥者の寝返りの頻度を判定し、判定された横臥者の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器を制御するため、横臥者の寝返りの頻度に応じて機器を制御することができる。すなわち、機器の制御を横臥者の寝返りの頻度と関連づけて行うことができる。
【0013】
請求項2の発明は、時間を計測する時間計測手段を備え、制御手段が、上記時間計測手段により計測された所定の時間内に寝返りがなかったと判定したときに、上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であるとみなして上記機器を制御するものである。
【0014】
これにより、制御手段は、時間計測手段により計測された所定時間内に寝返りがなかったと判定したときに、機器を制御する。したがって、横臥者の寝返りが所定時間ないときに機器を制御しなければならない事柄に対して本発明を適用することができる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の機器制御システムと、上記機器として、上記横臥者が床ずれに罹るのを防止する床ずれ防止手段と、を備えている床ずれ防止システムである。
【0016】
これにより、機器制御システムは横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに床ずれ防止手段を制御する。したがって、本発明によれば、横臥者が床ずれに罹るのを防ぐことができる。
【0017】
請求項4の発明は、床ずれ防止手段が、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、通知を発する通知装置を有するものである。
【0018】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときには、通知装置が通知を発するため、床ずれ防止システムは、横臥者又は横臥者以外の人、例えば介護者に対して通知を発することができる。それゆえ、床ずれの発生又は発生の危険性を横臥者又は横臥者以外の人に対して認識させることができる。よって、横臥者又は横臥者以外の人は、横臥者の体位変換をタイミング良く行うことができる。したがって、本発明によれば、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0019】
請求項5の発明は、床ずれ防止手段が、上記横臥者の居る空間の空気調和を行うとともに、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空間の除湿又は冷房を行う空気調和装置を有するものである。
【0020】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、空気調和装置が上記空間の除湿又は冷房を行う。その結果、横臥者の発汗を抑えることができる。したがって、本発明によれば、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを防ぐことができる。
【0021】
請求項6の発明は、床ずれ防止手段が、上記横臥手段上に設けられるとともに空気が封入され、人を横臥させるエアーマットを有し、該エアマットが、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、封入された空気の状態を変えるものである。
【0022】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、エアーマットに封入された空気の状態が変わることになる。よって、横臥者の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。したがって、本発明によれば、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0023】
請求項7の発明は、少なくともエアーマットの上面部には、封入された空気を外部へ流出するための流出孔が形成され、上記機器制御システムにより上記横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空気を上記流出孔を通じて外部へ流出するものである。
【0024】
これにより、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空気が流出孔を通じて外部へ流出される。よって、上記空気の流出により横臥者の皮膚表面及びエアーマットの表面等を乾燥させることができる。したがって、本発明によれば、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを確実に防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】
図1に示すように、患者(70)を収容している病室(60)には、扁平な直方体状に形成されたベッド(20)が設置されている。このベッド(20)の上には、エアマットレス(51)とエアーマット(41)とが重ねて敷かれている。
【0027】
エアーマット(41)は床ずれの発生を緩和するマットである。図2に示すように、エアーマット(41)は長手方向に並ぶ複数のセル部(41a)によって構成されている。そして、一部のセル部(41a)に空気が封入され、他のセル部(41a)には空気が封入されていない。セル部(41a)に空気を封入するためには、エアーポンプ(44)が用いられる。また、エアーマット(41)は、空気を封入するセル部(41a)を変更可能に構成されている。そして、空気を封入するセル部(41a)を変更することにより、患者(70)の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。また、セル部(41a)の上面には、セル部(41a)内の空気を噴出するための噴出孔(図示せず)が形成されている。なお、本発明で言うところの流出孔は噴出孔によって構成されている。
【0028】
また、図1に示すように、エアーマット(41)の上には枕(42)が置かれている。患者(70)は頭を枕(42)に載せ、エアーマット(41)上で横たわっている。なお、本発明で言うところの横臥手段はエアマットレス(51)に対応し、横臥者は患者(70)に対応する。
【0029】
病室(60)の壁には空気調和装置(15)の室内ユニット(62)が取り付けられ、天井には照明機器(43)が取り付けられ、床にはテレビ(63)が設置されている。後述する機器制御システム(50)のシステム本体(53)は、ケーシングに収納された状態でベッド(20)の近傍に設置されている。
【0030】
図3に示すように、機器制御システム(50)は、エアマットレス(51)、マイクロホン(52)、及びシステム本体(53)によって構成されている。そして、この機器制御システム(50)は、空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)の制御を行っている。ブザー(81)は、患者(70)を介護する介護者の居る部屋(図示せず)に設置されている。なお、本発明で言うところの通知装置はブザー(81)によって構成され、床ずれ防止システムは機器制御システム(50)、空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)によって構成されている。
【0031】
上述のように、エアマットレス(51)は、エアーマット(41)の下に敷かれている。このエアマットレス(51)の内部には空気が封入されている。マイクロホン(52)は、エアマットレス(51)に短いチューブを介して接続されている。
【0032】
患者(70)がエアマットレス(51)の上で横たわっている状態において、患者(70)の体動、心拍、呼吸、いびきなどによってエアマットレス(51)に封入された空気の圧力、すなわち、エアマットレス(51)の内圧が変動する。そして、マイクロホン(52)は、エアマットレス(51)に封入された空気の圧力の変動を電気信号に変換して出力する。
【0033】
システム本体(53)は、信号分離部(54)、寝返り頻度判定部(55)、及び制御部(56)を備えている。また、寝返り頻度判定部(55)には、時間を計測するタイマー(57)が内蔵されている。なお、本発明で言うところの検出手段はマイクロホン(52)及び信号分離部(54)によって構成され、制御手段は寝返り頻度判定部(55)及び制御部(56)によって構成され、時間計測手段はタイマー(57)によって構成されている。
【0034】
信号分離部(54)にはフィルタ回路が設けられている。また、信号分離部(54)には、マイクロホン(52)から出力された電気信号が入力される。ここで、信号分離部(54)へ入力されるマイクロホン(52)の出力信号には、患者(70)の体動に起因する圧力変動だけでなく、患者(70)の心拍や呼吸やいびきなどに起因する圧力変動も含まれている。そこで、信号分離部(54)は、フィルタ回路を用いてマイクロホン(52)の出力信号に処理を施す。そして、信号分離部(54)は、マイクロホン(52)の出力信号から患者(70)の体動に起因する圧力変動の波形だけを分離し、それに基づいて患者(70)の体動を検出する。
【0035】
寝返り頻度判定部(55)には、信号分離部(54)で検出された患者(70)の体動の信号(以下、体動信号という)が入力される。そして、この寝返り頻度判定部(55)は、入力された患者(70)の体動信号に基づき、患者(70)の寝返りの頻度を判定するように構成されている。具体的には、寝返り頻度判定部(55)は、予め決められた所定の体動信号より、入力された患者(70)の体動信号が大きいときに、患者(70)の寝返りがあったと判定する。そして、寝返り頻度判定部(55)は、タイマー(57)により計測された所定の時間内における患者(70)の寝返りの回数、すなわち、患者(70)の寝返りの頻度を判定する。
【0036】
制御部(56)には、寝返り頻度判定部(55)で判定された患者(70)の寝返りの頻度が入力される。この制御部(56)は、入力された患者(70)の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに、空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)を制御している。
【0037】
ここで、制御部(56)の動作について詳細に説明する。
【0038】
ところで、一般的には、自ら寝返りを打つことが困難な患者を介護する介護者は、上記患者に対しておよそ2時間ごとに体位変換を行う。それにより、患者が床ずれに罹るのを防止している。
【0039】
そこで、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)を制御することにする。
【0040】
具体的には、制御部(56)は、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、例えば、患者(70)の体位変換を促すブザー(81)を鳴らし、空調ユニット(15)の運転状態をドライ運転に変更する。そして、ブザー(81)の音を聞きつけた介護者は病室(60)に行き、患者(70)の体位変換を行う。
【0041】
また、制御部(56)は、例えば、空気が封入された一部のセル部(41a)から空気を抜き、空気が封入されていない他のセル部(41a)に空気を封入する。さらに、制御部(56)は、セル部(41a)の噴出孔から空気を噴出させる。
【0042】
以上により、患者(70)が床ずれに罹ることを防ぐことができる。
【0043】
本実施形態によれば、患者(70)がエアマットレス(51)上で横たわるだけで患者(70)の体動が検出される。よって、従来のように画像センサにより撮影する必要がなく、また、患者(70)の身体に振動センサを装着する必要もない。したがって、本実施形態に係る機器制御システム(50)によれば、患者(70)のプライバシーを侵害せず、且つ、患者(70)に対して身体的負担を与えることなく患者(70)の体動を検出し、判定された患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに、すなわち、患者(70)の体動の状態が所定の状態のときに空調ユニット(15)等を制御することができる。
【0044】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空調ユニット(15)等を制御する。したがって、患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに、空調ユニット(15)等を制御しなければならない床ずれ等の疾患に対して本実施形態に係る機器制御システム(50)を適用することができる。
【0045】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)はブザー(81)を鳴らす。それゆえ、患者(70)が床ずれに罹る危険性があることを介護者に対して認識させることができる。よって、介護者は患者(70)の体位変換をタイミング良く行うことができる。したがって、患者(70)が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0046】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空調ユニット(15)の運転状態をドライ運転に変更するため、患者(70)の発汗を抑えることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに患者(70)が罹るのを防ぐことができる。
【0047】
また、エアマットレス(51)上にエアーマット(41)が敷かれているため、患者(70)が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0048】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)は空気が封入された一部のセル部(41a)から空気を抜き、空気が封入されていない他のセル部(41a)に空気を封入するため、今までと異なる体の部位に患者(70)の体重がかかる。よって、患者(70)の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。したがって、患者(70)が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0049】
また、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)はセル部(41a)の噴出孔から空気を噴出させるため、患者(70)の皮膚表面及びエアーマット(41)の表面等の湿気を乾燥させることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに患者(70)が罹るのを確実に防ぐことができる。
【0050】
なお、本実施形態では、マットレスとして空気が封入されたエアマットレス(51)を用いているが、水等の液体が封入されたマットレスを用いても良い。
【0051】
また、本実施形態では、患者(70)の体位変換を促す通知装置としてブザー(81)が用いられているが、チャイム等の聴覚に訴える他の通知装置、ランプ等の視覚に訴える通知装置、あるいは、バイブレータ等の触覚に訴える通知装置であっても良い。さらに、介護者が携帯できる携帯用ブザーであっても良い。
【0052】
また、本実施形態では、ブザー(81)が介護者の居る部屋に設置されているが、病室(60)に設置されても良い。
【0053】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)がブザー(81)を鳴らしているが、2時間という値に限定されない。例えば、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが1時間ないと判定されたときに、制御部(56)がブザー(81)を鳴らしても良い。
【0054】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)が空調ユニット(15)及びエアーマット(41)を制御しているが、寝返り頻度判定部(55)により判定された患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに空調ユニット(15)及びエアーマット(41)を適宜制御しても良い。例えば、寝返り頻度判定部(55)により判定された患者(70)の寝返りの単位時間当たりの回数が少ないときに、制御部(56)は空調ユニット(15)及びエアーマット(41)を制御しても良い。
【0055】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)が空調ユニット(15)の運転状態をドライ運転に変更しているが、ドライ運転に変更する代わりに設定温度を低めに変更しても良い。
【0056】
また、本実施形態では、寝返り頻度判定部(55)により患者(70)の寝返りが2時間ないと判定されたときに、制御部(56)が空気を封入するセル部(41a)を変更しているが、制御部(56)が空気が封入された一部のセル部(41a)の空気の量を増減しても良い。
【0057】
また、本実施形態では、患者(70)が床ずれに罹るのを防ぐために機器制御システム(50)を用いているが、他の疾患に用いても良い。ただし、患者(70)の寝返りの頻度に基づき症状を判定することのできる疾患でなければならない。
【0058】
また、本実施形態では、ベッド(20)上にエアマットレス(51)とエアーマット(41)とが重ねて敷かれているが、床上に直接エアマットレス(51)とエアーマット(41)とが重ねて敷かれても良い。
【0059】
また、本実施形態では、機器制御システム(50)のシステム本体(53)がベッド(20)の近傍に設置されているが、空調ユニット(15)等を制御できる限りどこに設置されても良い。
【0060】
また、本実施形態では、エアーマット(41)が長手方向に並ぶ複数のセル部(41a)によって構成されているが、セル部(41a)の並びはこれに限らない。例えば、セル部(41a)が長手方向に直交する方向に並んでも良い。あるいは、長手方向に延びるセル部(41a)と長手方向に直交する方向に延びるセル部(41a)が混在しても良い。
【0061】
また、本実施形態では、エアーマット(41)が複数のセル部(41a)によって構成されているが、エアーマット(41)が一体で形成されても良い。このとき、制御部(56)は、判定された患者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下のときにエアーマット(41)に封入された空気の量を増減させる。
【0062】
また、本実施形態では、制御部(56)が空調ユニット(15)、エアーマット(41)、及びブザー(81)を制御しているが、患者(70)が床ずれに罹るのを防止するための空調ユニット(15)等以外の他の機器を制御しても良い。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、横臥者が横臥手段上で横臥するだけで横臥者の体動が検出されるため、従来のように横臥者を画像センサにより撮影する必要がなく、また、横臥者の身体に体動センサを装着する必要もない。したがって、横臥者のプライバシーを侵害せず、且つ、横臥者に対して身体的負担を与えることなく横臥者の体動を検出することができる。
【0064】
また、制御手段が、検出手段により検出された体動から横臥者の寝返りの頻度を判定し、判定された横臥者の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器を制御するため、横臥者の寝返りの頻度に応じて機器を制御することができる。すなわち、機器の制御を横臥者の寝返りの頻度と関連づけて行うことができる。
【0065】
請求項2の発明によれば、時間計測手段により計測された所定時間内に寝返りがなかったと判定したときに、制御手段が機器を制御するため、横臥者の寝返りが所定時間ないときに機器を制御しなければならない事柄に対して本発明を適用することができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、機器制御システムは横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下のときに床ずれ防止手段を制御するため、横臥者が床ずれに罹るのを防ぐことができる。
【0067】
請求項4の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときには、通知装置が通知を発するため、床ずれ防止システムは、横臥者又は横臥者以外の人、例えば介護者に対して通知を発することができる。その結果、横臥者又は横臥者以外の人に対して床ずれの危険性又は発生を認識させることができる。したがって、横臥者又は横臥者以外の人は横臥者の体位変換をタイミング良く行うことができ、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0068】
請求項5の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、空気調和装置が横臥者の居る空間の除湿又は冷房を行うため、横臥者の発汗を抑えることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを防ぐことができる。
【0069】
請求項6の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、エアーマットに封入された空気の状態が変わることになるため、横臥者の体重を体の一点に集中させることなく分散させることができる。したがって、横臥者が床ずれに罹るのを確実に防ぐことができる。
【0070】
請求項7の発明によれば、機器制御システムにより横臥者の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、エアーマットに封入された空気が流出孔を通じて外部へ流出されるため、上記空気の流出により横臥者の皮膚表面及びエアーマットの表面等を乾燥させることができる。したがって、湿気を原因とする床ずれに横臥者が罹るのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る機器制御システムが設置された病室の概略斜視図である。
【図2】実施形態に係るエアーマットの概略斜視図である。
【図3】実施形態に係る機器制御システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
(15) 空調ユニット(空気調和装置)
(41) エアーマット
(50) 機器制御システム
(51) エアマットレス(横臥手段)
(52) マイクロホン(検出手段)
(54) 信号分離部(検出手段)
(55) 寝返り頻度判定部(制御手段)
(56) 制御部(制御手段)
(57) タイマー(時間計測手段)
(70) 患者(横臥者)
(81) ブザー(通知装置)
Claims (7)
- 流体が封入されるとともに横臥者(70)を支持する上面部が少なくとも可撓性を有する本体部を有し、人(70)を横臥させる横臥手段(51)と、
上記横臥手段(51)に封入された流体の圧力の変動に基づいて上記横臥手段(51)の上で横臥する横臥者(70)の体動を検出する検出手段(52,54)と、
上記検出手段(52,54)により検出された体動から上記横臥者(70)の寝返りの頻度を判定し、判定された上記横臥者(70)の寝返りの頻度が所定の頻度以下のときに機器(15,41,81)を制御する制御手段(55,56)と、
を備えている機器制御システム。 - 時間を計測する時間計測手段(57)を備え、
制御手段(55,56)は、上記時間計測手段(57)により計測された所定の時間内に寝返りがなかったと判定したときに、上記横臥者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下であるとみなして上記機器(15,41,81)を制御する請求項1記載の機器制御システム。 - 請求項1又は2記載の機器制御システム(50)と、
上記機器として、上記横臥者(70)が床ずれに罹るのを防止する床ずれ防止手段(15,41,81)と、
を備えている床ずれ防止システム。 - 床ずれ防止手段は、上記機器制御システム(50)により上記横臥者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、通知を発する通知装置(81)を有する請求項3記載の床ずれ防止システム。
- 床ずれ防止手段は、上記横臥者(70)の居る空間(60)の空気調和を行うとともに、上記機器制御システム(50)により上記横臥者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空間(60)の除湿又は冷房を行う空気調和装置(15)を有する請求項3又は4記載の床ずれ防止システム。
- 床ずれ防止手段は、上記横臥手段(51)上に設けられるとともに空気が封入され、人(70)を横臥させるエアーマット(41)を有し、
該エアマット(41)は、上記機器制御システム(50)により上記横臥者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、封入された空気の状態を変える請求項3〜5のいずれか1つに記載の床ずれ防止システム。 - 少なくともエアーマット(41)の上面部には、封入された空気を外部へ流出するための流出孔が形成され、
上記機器制御システム(50)により上記横臥者(70)の寝返りの頻度が所定頻度以下であると判定されたときに、上記空気を上記流出孔を通じて外部へ流出する請求項6記載の床ずれ防止システム。
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