JP2004537012A - ポリエチレンを用いた螺旋型ホース - Google Patents

ポリエチレンを用いた螺旋型ホース Download PDF

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Abstract

本発明はポリエチレンからなる螺旋型の硬質部材と薄皮のポリエチレンターポリンからなる軟質部材を結合させ螺旋型ホースを構成し、ダクト又は有孔管として改良して使用できるようにした螺旋型ホース及び有孔管に関する。
本発明によると、胴体が螺旋状に巻回され柔軟性を持つように構成されたホースにおいて、ポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成されている硬質部材と、帯状のポリエチレンターポリンで、両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側硬質部材に各々固定結合されることにより、上記硬質部材の外面に設けられた螺旋状の隙間に沿って固定結合される。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は螺旋型ホースに関し、より詳しくはポリエチレンからなる螺旋型の硬質部材と薄皮のポリエチレンターポリンからなる軟質部材を結合させ螺旋型ホースを構成し、ダクト又は有孔管としても改良して使用できるようにした螺旋型ホースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に螺旋型ホースはポンプにより水などの液体を高い所へ引き上げるために用いられるものであって、ホース全体に亘って、水の漏れが防止されるだけでなく、吸入される水の圧力によりホースの内面が吸着し合ってはならず、通常のパイプとは異なり柔軟性を持つように製作しなければならない。
【0003】
現在、使用されている螺旋型ホースは、ホースの圧力に耐えられるよう外側に曲がり突出した螺旋型の硬質部と柔軟性のための螺旋型の軟質部が相互に結合されホース形状をなすように構成される。
【0004】
上記螺旋型の軟質部は、比重が略1.2〜1.5程の比重を有するPVCに可塑剤といった添加剤を混合して柔軟性を持つように構成されたものであって、両側端部に連結される硬質部と硬質部の間における圧力に耐えられる引張力を持つように相当の厚さにしなければならず、これにより従来の螺旋型ホースは製作費用が高く、重量が相当なものになって運送や設置時に多大な手数及び時間がかかるという問題があった。
【0005】
一方、ホースとして略0.9程の比重を有するポリエチレンが均一な厚さで作られ使用されることもあるが、耐圧力を増加させるためポリエチレンを厚くする場合、ホースが固くなり柔軟性に劣るので、中・高圧のホースとしては使用できず、非常に薄い厚さで作られた極低圧用ホースとしてだけ一部用いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願出願人は上述した従来のホースが有する問題点を解決するために多様な方法で研究していたところ、ポリエチレンターポリンがPVCより非常に薄い厚さを持ちながらも高い引張強度を持つことに着目し本発明に至るようになった。
【0007】
本発明の目的は、ポリエチレンを用いてコイルバネ状の硬質部材を構成し、この硬質部材の外面に沿って設けられた螺旋型隙間に薄皮のポリエチレンターポリンからなる軟質部材を固定結合させホースを構成することにより、ポリエチレンの硬質部材により十分な耐圧力を持つとともに、ターポリンからなる軟質部により高い張力と優れた柔軟性を持ち、かつ軽重のため運送及び設置が容易なポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、軟質部材を構成するポリエチレンターポリンのコーティング部が多数の貫通孔を持つ状態でコーティングされるように構成することで、有孔管として使われるようにしたポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、軟質部材を構成するポリエチレンターポリンのポリエチレンターポリンの緯糸と経糸が5〜20mm程の広い間隔で構成されることにより、90°以上に曲げられるダクト用としても適用できるように構成したポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、硬質部材と軟質部材の結合により構成されたポリエチレン材質の螺旋型ホースにおいて、上記硬質部材と軟質部材の結合部位に沿って結合帯を付けることにより、別途のコーティングなしに軟質部材の端部が緊密に水密されるとともに、軟質部材と硬質部材の間の結合力を向上したポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、硬質部材と軟質部材を螺旋方向に結合して螺旋方向に続いている凹凸部を持たせた螺旋型ホースにおいて、薄い厚さで構成され断熱及び保温に劣る螺旋上の凹溝部に保温発泡体を固定結合させることにより、別途の保温カバーを覆わず保温機能を持つポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、ホースの長手方向に沿って配列される硬質部材間の間隔が堅固に保持されるように、上記軟質部材の外側面上部に補強部材を結合することにより、上記軟質部材の強度が補強され耐久性が向上されるとともに、吸入ホースとして使う際にも上記軟質部材の折れが防止され吸入圧力によるホースの収縮/弛緩が防止することができ、これによりホースの耐久性を向上できるようにしたポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、硬質部材の中空部に間隔保持用の補強片を設けることにより、外力による硬質部材の歪み及びこれによる強度低下、及び排水機能の低下を防止できるようにしたポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、ポリエチレン交織物だけでも上記軟質部材の機能を十分果せることを確認し発案したものであって、ポリエチレンをコイルバネ状に巻き螺旋型の隙間を持つホース形状の硬質部材を構成し、その硬質部材の隙間に沿ってポリエチレン交織物からなる軟質部材を結合することにより、十分な耐圧力と高い張力及び優れた柔軟性を持ち、生産費の低下及び製作工程の単純化により生産性を大幅に向上できるようにしたポリエチレンを用いた有孔管を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、ポリエチレンからなる単一部材をコイル状に巻き外面に凹凸部を持つ螺旋型ホースを形成することにより、単純化した製作工程により生産性を増大させ、同一部材の熱融着によりその結合部位の結合力を大幅に向上できるようにしたポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、上記ポリエチレン部材に接した両側の凹部間を結束するよう補強帯を連続して融着結合させることにより、突出部下部に沿って連続して形成されるシールド空間部によりホース自体の強度を向上させるとともに、ホースの形状の変形を防止し耐久性を大幅に向上できるようにしたポリエチレンを用いた螺旋型ホースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した目的を達成するための第1の発明は、胴体が螺旋状に巻回され柔軟性を持つようにしたホースにおいて、ポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成されている硬質部材と、帯状のポリエチレンターポリンで、両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側硬質部材に各々固定結合されることにより、上記硬質部材の外面に設けられた螺旋状の隙間に沿って固定結合される軟質部材からなることを特徴とする。
【0018】
上記硬質部材はコイルバネ状に巻回された方向に垂直の端面の構造が両側のフランジから曲げられて外側に突出されており、上記軟質部材はその両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側のフランジに結合できる。ここで、上記軟質部材が結合される硬質部材は、その両側のフランジが一体に連結され、その上側に密閉した空間が形成されるよう曲げて突出された突出部が設けられる端面の構造にしてもよい。
【0019】
上記軟質部材はポリエチレン交織物の外面にコーティングされるポリエチレンコーティング層が多数の貫通孔を持つ形態でコーティングされ有孔管として使われるようにしてもよい。
【0020】
上記軟質部材はポリエチレン交織物の少なくとも一面に低密度のポリエチレンがコーティングされたポリエチレンターポリンからなる例と、ポリエチレン交織物の少なくとも一面に低密度のポリエチレンと高密度のポリエチレンが順次にコーティングされたポリエチレンターポリンからなる例いずれにしてもよい。
【0021】
また、上記軟質部材をなすポリエチレンターポリンの両側枠部が上記硬質部材のフランジの外面に各々固定結合される例と、上記硬質部材のフランジの内面に各々固定結合される例も具現することができる。ここで、上記ポリエチレンターポリンはその両側枠部の各端部が水密端部になるように構成されるのが好ましい。
【0022】
本発明の好ましい例によると、上記硬質部材と軟質部材の結合部位に結束帯がさらに結合されてもよい。
【0023】
本発明の好ましい例により、上記硬質部材間の上記軟質部材により形成されるホース外面の凹溝部上面に保温用発泡体が固定結合されていてもよい。
【0024】
ここで、上記硬質部材は高密度ポリエチレンからなり、上記軟質部材はポリエチレンターポリンからなり、上記保温用発泡体はポリエチレン発泡体からなっていてもよい。
【0025】
上記保温用発泡体の上面に沿って帯状のアルミ箔が結合されてもよく、上記硬質部材と上記保温用発泡体からなるホース外面には帯状のアルミ箔が螺旋方向に巻回されながら結合されホース最外面を形成するようにしてもよい。
【0026】
上記軟質部材にはその一面に沿って帯状のアルミ箔が連続して結合されてもよく、上記保温用発泡体の底面部に帯状のアルミ箔が結合されていてもよい。
【0027】
また、本発明の好ましい例によると、上記軟質部材の上部に沿って柔軟材質の補強部材が結合され、ホースの長手方向に配列される上記硬質部材間の間隔が保持されるように上記補強部材の幅方向の両端部が各々接した両側硬質部材に固定結合されていてもよい。
【0028】
ここで、上記硬質部材と上記補強部材はポリエチレン材質からなり、上記軟質部材はポリエチレンターポリンと軟質ポリエチレンのうち少なくとも一つ以上の材質を含んで構成される。
【0029】
上記補強部材はその幅方向の両端部は上記軟質部材の両側に位置する一対の硬質部材の上面に沿って各々固定結合され、幅方向の中央部が下方へ曲げられた曲げカバーから構成されてもよく、上記曲げカバーは下方へ曲げられた幅方向の中央部がその下部に位置する軟質部材上面に固定結合されていることが好ましい。
【0030】
上記補強部材はその幅方向の両端部が上記軟質部材の両側枠部とその上側に結合される両側硬質部材端部との間に各々固定結合され、その幅方向の中央部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバーから構成されていてもよい。
【0031】
上記補強部材はその幅方向の両端部が上記軟質部材の露出面の両端部上面に各々固定結合され、そのその幅方向の中央部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバーから構成されていてもよい。
【0032】
上記補強部材はその幅方向の両端部が上記軟質部材をおいて両側に位置している一対の硬質部材の側壁面下部に各々固定結合され、その幅方向の中央部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバーから構成されていてもよい。
【0033】
上記補強部材は上記軟質部材上部に形成する凹溝部に沿って結合される柔軟中空体からなり、その柔軟中空体の両側外面が接した硬質部材の側壁面に各々固定結合されていてもよい。ここで、上記硬質部材と上記柔軟中空体の外側面に沿って柔軟性を持つ保護用カバーが結合されホース外面をなすように構成されていてもよく、上記保護用カバーがポリエチレンターポリンと軟質ポリエチレンのうち少なくとも一つ以上の材質を含んで構成されていることが好ましい。
【0034】
また、上記硬質部材は中空の端面の構造を持つように構成され、上記補強部材は軟質部材の上面に沿って上記凹溝部下部を埋めるように結合される柔軟積層部から構成されていてもよい。ここで、上記柔軟積層部の中央に沿って中空部が設けられていることが好ましく、上記柔軟積層部に設けられている中空部内に補強用芯材が結合されていてもよい。そして、上記柔軟積層部は軟質ポリエチレンからなり、上記芯材は高密度ポリエチレン(HDPE)からなっている。
【0035】
一方、上記凹溝部の上側に帯状の軟質カバーが備えられており、上記軟質カバーの両端部が上記凹溝部の両側硬質部材の上側部に沿って固定結合されている。
【0036】
上記硬質部材はその中空部中央を横切りながら中空部に沿って補強片が設けられていてもよい。
【0037】
上述した目的を達成するための第2の発明は、胴体が螺旋状に巻回され柔軟性を持つように構成された有孔管において、ポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成されている硬質部材と、帯状のポリエチレン交織物で、両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側硬質部材に各々固定結合されることにより、上記硬質部材に設けられた螺旋状の隙間に沿って固定結合される軟質部材からなることを特徴とする。
【0038】
ここで、上記硬質部材はコイルバネ状に巻回された方向に垂直の端面の構造が両側のフランジから曲げられて外側に突出されており、上記軟質部材はその両側枠部が上記隙間をおいて対向している一対のフランジに各々結合されている。ここで、上記軟質部材が結合される上記硬質部材は、その両側のフランジが一体に連結されベースを成しており、そのベース上側に密閉した空間部が形成されるよう曲げて突出された突出部が設けられる端面の構造になっていてもよい。
【0039】
上記軟質部材の両側枠部が接した各硬質部材の外側面端部に各々固定結合される例と、接した各硬質部材の内側面端部に各々固定結合される例いずれも挙げることができ、上記硬質部材の内側面の露出部とその露出部両側の軟質部材の内側面枠部に沿って帯状の軟質ポリエチレンフィルムが結合されていてもよい。
【0040】
上記硬質部材と軟質部材の結合により形成された管の内側面下部には、上記軟質部材のポリエチレン交織物の空隙を遮断するためのコーティング膜が結合されていてもよく、上記硬質部材と軟質部材との間にはこれらの結合で形成された管の下部に沿って上記軟質部材のポリエチレン交織物の空隙を遮断するためのコーティング膜が結合されていてもよい。
【0041】
また、上述した目的を達成するための第3の発明は、均一な側端面を持つ帯状のポリエチレン部材をコイル状に巻き螺旋型ホースを形成し、上記ポリエチレン部材の側端面の構造は突出部と溝部が接して両側に設けられるように数回曲げられた形状からなり、上記ポリエチレン部材をコイル状に巻くことにより触れ合う突出部の端部と溝部の端部を相互に積み重ねた状態で熱融着しホース状をなすように構成したことを特徴とする。
【0042】
ここで、上記ポリエチレン部材の側端面の構造は、その突出部と溝部が各々四角形状からなる例と、その突出部と溝部がサイン波(sine wave)の凸凹部状からなる例いずれにしてもよい。
【0043】
上記ポリエチレン部材に設けられた突出部の内側部分に沿って密閉した空間が形成されるように上記突出部に沿って補強帯が連続して結合され、上記補強帯の幅が少なくとも二つ以上の溝部底面に亘って結合されてもよく、上記補強帯はポリエチレンターポリンと軟性樹脂のうち少なくとも一つの材質からなっている。
【0044】
また、上記補強帯は帯状の軟性樹脂とこの軟性樹脂より幅が狭い帯状のポリエチレンターポリンからなり、上記ポリエチレンターポリンは上記軟性樹脂の幅方向の両側部位を露出させるよう軟性樹脂の中央部位に沿って積層結合され、上記軟性樹脂の露出された両側部位が上記突出部両側に沿って位置する一対の溝部底面部に沿って連続して付着されていてもよい。
【0045】
上記補強帯は帯状の軟性樹脂とこの軟性樹脂より幅が狭いポリエチレンターポリンからなり、上記ポリエチレンターポリンが上記軟性樹脂の幅方向の両側部位を露出させるようその他側部位に沿って積層結合され、上記軟性樹脂の幅方向両側が露出部位と覆われている部位に分けられるように構成され、上記軟性樹脂の露出部位が上記突出部一側の溝部底面に沿って連続して結合され、その覆われている部位が上記突出部の他側の溝部底面に結合された露出部位の底面に沿って積層結合されるようにしてもよい。
【0046】
そして、上記溝部底面に沿って露出部位が結合される補強帯は、その覆われている部位が少なくとも一つ以上の接した溝部に結合された補強帯の覆われている部位まで延びるように構成され、補強帯間の結合部分が少なくとも2層以上の覆われている部位で積層された構造になっていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下、本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの望ましい実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0048】
<実施例1>
【0049】
図1は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの斜視図であり、図2は図1の部分断面図であり、図示のように、本発明による螺旋型ホースは硬質部材10と軟質部材20の結合から構成される。
【0050】
上記硬質部材10はポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つホース状になっており、各部位端面が両側のフランジ12から曲げられ外側に突出された突出部14を持つように構成される。
【0051】
そして、上記軟質部材20はポリエチレン交織物の外面をコーティングした帯状のポリエチレンターポリンとして、両側枠部が上記隙間をおいて対向する両側フランジ12に各々固定結合されることにより、上記硬質部材10の外面に設けられた螺旋状の隙間に沿って固定結合される。
【0052】
このように、ポリエチレンからなる硬質部材10が外側に曲げられ内側に空間部を形成しながら外側に突出されている形状を持つことにより、内部の強い吸入圧力にも対向するホースの内面が互いに吸着されず、形状をそのまま維持できることになる。また、上記硬質部材10の間に結合される軟質部材20が薄い厚さであっても高い張力と柔軟性を持つポリエチレンターポリンから構成されることにより、ポンプにより強く吸入される水などによる圧力に耐えられるようになる。
【0053】
このように、本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースはPVCホースに比べて1/4程の軽重で同一耐圧力と柔軟性を持つホースが製作できるようになり、ホースの製作費が減ることはもちろん、ホースの設置及び運送のための手数と時間を減らすことができるようになる。
【0054】
上記ポリエチレンターポリンは主に天幕などに使われていたものであって、ポリエチレン交織物のコーティング部が緯糸と経糸の張力及び水が流れる張力だけが重要であり、緯糸と経糸との間の空隙、即ちピンホールを通る漏水現象は無視される。このことから、通常のポリエチレンターポリンは引張強度(破断点)が120〜140kg/cm2に過ぎない低密度ポリエチレン(LDPE)をポリエチレン交織物にコーティングしたことを意味することである。
【0055】
本発明において、上記軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンはポリエチレン交織物24の少なくとも一面に低密度ポリエチレン(LDPE)22、26がコーティングされた通常のターポリンから構成されていてもよい。しかし、このように低密度ポリエチレン(LDPE)22、26だけをコーティングしたポリエチレンターポリンでホースを製作する場合、ホース内部の圧力により低密度ポリエチレン(LDPE)22、26のコーティング部分が破裂されポリエチレン交織物の緯糸と経糸との間の空隙を介して送られる水が漏れるおそれがあるため、ポリエチレン交織物の少なくとも一面に低密度ポリエチレン(LDPE: Low Density Polyethylene film)26と高密度ポリエチレン(HDPE: High Density Polyethylene film)28を順次にコーティングしたポリエチレンターポリン(Polyethylene tarpaulin)で軟質部材20を構成することが好ましい。
【0056】
上記高密度ポリエチレン(HDPE)28はその密度が略0.941〜0.965g/cm2の通常の高密度ポリエチレンを意味することであり、このような高密度ポリエチレン(HDPE)28は低密度ポリエチレン(LDPE)より2.5倍大きい330〜340kg/cm2の引張強度、即ちポリエチレン交織物24とほぼ同一の破断点を持つことで、ポリエチレン交織物24にコーティングする時に送られる水の圧力に耐え切れるようになる。
【0057】
このような高密度ポリエチレン(HDPE)28のコーティングの際に、まずポリエチレン交織物24の一面に低融点を持つ低密度ポリエチレン(LDPE)26をコーティングした後、他面に高密度ポリエチレン(HDPE)28をコーティングする。これは、ポリエチレン交織物24と同様に高融点を持つ上記高密度ポリエチレン(HDPE)28を直接ポリエチレン交織物24の外面に積層コーティングする場合、積層コーティングされた面が緊密に水密されず、浮かび現象が生ずるおそれがあるからである。
【0058】
上記のような軟質部材20は、図1及び図2に示すように、螺旋型の硬質部材10のフランジ12の外面に固定結合されてもよく、このような場合、上記硬質部材10のフランジ12の外面に密着される軟質部材20の内側面を高密度ポリエチレンコーティング層と構成することで、ホース内部の圧力を耐え切れるよう構成することが好ましい。
【0059】
図3は、図2と同様に軟質部材20を硬質部材のフランジ12の外面に結合させ、上記軟質部材20の底面が硬質部材10の底面と同一の平面をなすように上記軟質部材20の中央部を下方へ曲げた状態で硬質部材10のフランジ12に接着させたことを示している。このように構成する場合、作られたホースの軟質部材20と硬質部材10の内面が同一平面をなすことで、送られる水による軟質部材20に加えられる圧力を減少することができるようになる。
【0060】
また、本発明による軟質部材20は図4に示すように、その両側枠部を各々上記硬質部材のフランジの内側面に接着することで、硬質部材10の螺旋状隙間に結合されるように構成してもよい。
【0061】
このような構成にする時、ポリエチレンターポリンにコーティングされた高密度ポリエチレン(HDPE)28が軟質部材20の上面を形成しながら硬質部材10のフランジ12の内側面に接着される部分となるように構成するのが好ましい。
【0062】
また、上記のような軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンの両端部がホース内面に露出されるように結合される場合、ポリエチレン交織物24の微細な内部空隙を介して水がホースの外方へ漏れる漏水現象が生じるおそれもある。このような漏水現象を防ぐために、軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンの両端部を接着剤で被覆して水密端部20aを形成するように構成するのが好ましい。このように、螺旋型ホースの内部に露出されている軟質部材20の両端部を水密端部20aとして構成する場合、成形されたホースの内部に高い圧力が加えられてもポリエチレン交織物13を介する水分子の移動が抜本的に封鎖され、これによりホース外側へ水が漏れる漏水現象が防止できるようになる。
【0063】
このような水密端部20aの構成は接着剤を用いた被覆の他にも、軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンの両側端部を上側へ折った状態で硬質部材10のフランジ12の底面に接着させることで、ポリエチレン交織物の端部がホースの内面へ露出されないようにする等様々な方法と構成が適用できる。
【0064】
<実施例2>
【0065】
図5及び図6は本発明による螺旋型ホースの他の構成を示す要部断面図であり、図示のように、本発明による硬質部材30は両側のフランジ32が一体に連結され、その上面の中央に四角形の空間部が設けられるように曲げて突出された突出部を持つ端面の構造となってもよい。このような構成により、上記硬質部材30がさらに堅固な構造となることで、ホースを通って送られる水の圧力が大きい場合にもホースの対向する内面が互いに圧着されることが防止されホースの形状をそのまま維持できるようになる。
【0066】
このような形状として硬質部材30を構成する場合にも、図5及び図6に示すように、上記軟質部材20の枠部が上記硬質部材30の両側フランジ32の内外側面のいずれにも付着できる。その際、軟質部材20の高密度ポリエチレン(HDPE)28部分が硬質部材30のフランジ32に接着される面を形成するように結合されることが好ましい。また、上述のように、上記軟質部材20の枠部が上記硬質部材30の内側面に付着される場合、その軟質部材20の両端部を水密端部として構成することが好ましい。
【0067】
図7は本発明による硬質部材30と軟質部材20の他の結合方法を示す端面図で、硬質部材30の底面に沿って挿入溝部が設けられ、上記硬質部材30の底面に結合される軟質部材20の両側枠部が上記硬質部材30の挿入溝部に入り込み結合され、硬質部材30の内側面に結合される軟質部材20の両端部が水密になるように構成してもよい。
【0068】
<実施例3>
【0069】
図8及び図9は本発明によるホースを有孔管として用いる場合の実施例を示している。
【0070】
即ち、本発明による軟質部材20はポリエチレン交織物23の外面にコーティングされるポリエチレンコーティング層21、25、27が多数の貫通孔21a、25a、27aを各々有するコーティング紙でコーティングされる形態で構成されてもよい。このような構成により、ポリエチレン交織物の緯糸/経糸の間の空隙と各コーティング層に設けられた貫通孔21a、25a、27aを介してホース内外部へ水などが出入することにより、有孔管として機能を果すようになる。
【0071】
以上では、本発明によるホースが水を送るホースとして使われた場合について述べたが、本発明のホースがダクトとして使うこともできる。このように、本発明によるホースをダクトとして用いる場合、ダクトが90°以上曲げられた状態で設置されることを考慮し上記ポリエチレン交織物の緯糸と経糸との間隔を各々5〜20mm程で広くすることにより、上記軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンが最小限の強度を維持しながらも優れた柔軟性を持つように構成することが好ましい。
【0072】
<実施例4>
【0073】
また、上述の実施例では、本発明による硬質部材が両側にグランジを持つ端面の構造となっているが、図10に示すように、本発明による硬質部材40がフランジなしに内側に空間部を有する多角形状の端面の構造として構成され、その硬質部材40の底面に上記軟質部材20の枠部が各々結合された構造として構成してもよい。他にも、上記硬質部材を空間部が埋められた多角形状の端面の構造として構成する等多様な形態への変形ができる。
【0074】
ところが、上述した螺旋型ホースは、ホースの内側面に位置する軟質部材の端部の水密のため別途の端部コーティングが必要となる不具合があり、内部に沿って流れる流体の圧力又はホース自体の流動により硬質部材と軟質部材の間の結合部分が分離されることがある。
【0075】
また、上記軟質部材が上記硬質部材のフランジ外側面に沿って結合される場合にも、いろいろな角度へ変形される螺旋型ホースの特徴から上記軟質部材と硬質部材の結合部位が分離されることがある。このような問題を解決するための実施例を以下に示す。
【0076】
<実施例5>
【0077】
図11は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの一実施例を示す斜視図であり、図12は図11の部分端面図であり、図示のように、本発明は硬質部材30と軟質部材20の結合から構成される螺旋型ホースに結束帯70をさらに結合させたことである。
【0078】
即ち、上記硬質部材30は硬質のポリエチレン材質で均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成される。そして、その端面の構造は、図12に示すように水平なベース32の中央上側に密閉された空間部を形成するよう突出部34が曲げて突出され、上記ベース32の両側に沿って各々フランジが設けられる構造となっている。
【0079】
上記軟質部材20は帯状のポリエチレンターポリンで、上記硬質部材の螺旋状の隙間に沿って固定結合される。即ち、上記軟質部材は両側枠部が上記隙間をおいて対向する両側硬質部材のフランジ32aの底面に各々熱融着されることで、ホース状をなすように結合される。
【0080】
上記軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンは、ポリエチレン交織物24の少なくとも一面に低密度ポリエチレン(LDPE)22、26がコーティングされた通常のポリエチレンターポリンから構成されてもよい。しかし、このような低密度ポリエチレン(LDPE)22、26だけをコーティングしたポリエチレンターポリンでホースを製作する場合、ホース内部の圧力により低密度ポリエチレン(LDPE)22、26のコーティング部分が破裂されポリエチレン交織物24の緯糸と経糸の間の空隙を介して送られる水が漏れることもある。このことから、ポリエチレン交織物24の少なくとも一面に低密度ポリエチレン(LDPE)26と高密度ポリエチレン(HDPE)28を順次にコーティングしたポリエチレンターポリンで上記軟質部材20を構成するのが好ましい。
【0081】
上記高密度ポリエチレン(HDPE)28は、その密度が略0.941〜0.965g/cm2の高密度ポリエチレンを意味することであり、このような高密度ポリエチレン(HDPE)28は低密度ポリエチレン(LDPE)より2.5倍大きい330〜340kg/cm2の引張強度、即ちポリエチレン交織物24とほぼ同一の破断点を持つことで、ポリエチレン交織物24にコーティングする時モータなどによって送られる流体の圧力に耐え切れるようになる。
【0082】
このような高密度ポリエチレン(HDPE)28のコーティングの際、まずポリエチレン交織物24の一面に低融点を持つ低密度ポリエチレン(LDPE)26をコーティングした後、他面に高密度ポリエチレン(HDPE)28をコーティングする。これは、上記ポリエチレン交織物24と同様に高融点を持つ高密度ポリエチレン(HDPE)28を直接ポリエチレン交織物24の外面に積層コーティングする場合、積層コーティングされた面が緊密に水密されず、浮かび現象が生ずるおそれがあるからである。
【0083】
そして、上記結束帯70は帯状の樹脂で、上記硬質部材のベース32の底面露出部と上記露出部両側の各軟質部材20の枠部底面をともに覆って固定結合される。このような結束帯70を構成する際に、軟質のポリエチレンと軟性樹脂を用いることで、上記結束帯70の結合により上記軟質部材20の柔軟性が低下されないように構成するのが好ましい。
【0084】
このように構成する際、前述した実施例の上記螺旋型ホースと同様に、硬質部材30と軟質部材20の結合構造により軽量でありながら、高い張力と柔軟性及び強い耐圧力を持つとともに上記硬質部材のベース32の底面露出部とその露出部両側の軟質部材の枠部に沿って密着結合された結束帯70により、上記軟質部材20の両側端部が遮蔽され別途の端部コーティングが不要になる。そして、上記硬質部材30と軟質部材20の結合力が増大され内部圧力やホース自体の流動による硬質部材30と軟質部材20の分離現象を効果的に防止できる
【0085】
図13は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の例を示す部分拡大端面図で、上記硬質部材30の底面両側部位と軟質部材20枠部の各結合部位に沿って、別途の結束帯72が各々結合される形態を示している。
【0086】
<実施例6>
【0087】
図14は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す部分拡大端面図で、上記硬質部材10の両側フランジ12の上面に上記軟質部材20枠部が融着結合される場合における結束帯74、76の結合例を示している。図面符号14は形状保持用突出部である。
【0088】
即ち、上記硬質部材10の上面に軟質部材20が結合される場合、上記硬質部材10の各側壁面の下端部と上記軟質部材20枠部の上面を覆う形態で結束帯74がその結合部位に沿って結合されても、また軟質部材20が結合された両側の硬質部材のフランジ12と上記軟質部材20を覆う形態で結束帯76が上記部材10〜20の結合部位に沿って結合されてもよい。このような結束帯74、76は選択的に又は共に適用できる。
【0089】
<実施例7>
【0090】
上述した実施例では、本発明による硬質部材が両側にグランジを持つ端面の構造となっているが、図15に示すように、本発明による硬質部材40がフランジなしに内側に空間部を有する多角形状の端面の構造として構成され、その硬質部材40の底面の両側端部に沿って上記軟質部材20の枠部が各々結合される構造となっている螺旋型ホースにも同様に適用できる。
【0091】
即ち、上記のように構成された螺旋型ホースの場合、上記硬質部材40の低面に結合された一対の軟質部材20枠部と、上記硬質部材40の低面をあわせて覆う形態で上記硬質部材40の低面部に沿って結束帯80を結合させてもよく、また上記硬質部材40の各側壁面の下端部とその部位に接した軟質部材20の上面の一側部位をあわせて覆う形態で部材20、40の結合部位に沿って結束帯82を結合させてもよい。
【0092】
一方、本発明による構成はダクトや下水管に用いられるポリエチレン螺旋型ホースとしても適用でき、このような場合、ダクトや下水管が90°以上曲げられた状態で設置されることを考慮し上記ポリエチレン交織物の緯糸と経糸との間隔を各々5〜20mm程で広くすることで、上記軟質部材20を構成するポリエチレンターポリンが最小限の強度を維持しながら優れた柔軟性を持つように構成することが好ましい。
【0093】
ところが、上記のような螺旋型ホースの設置時、寒い冬に凍破されることを防止するためには、その外面に保温カバーを覆わなければならないが、ホースの外面が螺旋の凹凸状となるため、保温カバーを覆う作業が困難で長い時間が掛かった。また、時間の経過に伴ってホースに覆われた保温カバーの結合が緩くなり、さらには部分的に剥けるようになり長期にわたる保温効果は期待しにくく、外観が汚くなり保温カバーを頻繁に交替しなければならない。このような問題を解決するための実施例を以下に示す。
【0094】
<実施例8>
【0095】
図16は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの一実施例を示す斜視図であり、図17は図16の部分断面図であり、図示のように、本発明は硬質部材30と軟質部材20の結合から構成される螺旋型ホースに保温用発泡体90を固定結合したことである。
【0096】
即ち、上記硬質部材30は硬質の樹脂で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つホース状として構成され、図17に示すように、その端面の構造は水平なベース32aの中央上側に密閉された空間部を形成するよう突出部34が曲げて突出され、上記ベース32aの両側に沿って各々フランジ32が設けられている構造となっている。
【0097】
上記軟質部材20は帯状の樹脂で、上記硬質部材30の螺旋状の隙間に沿って固定結合される。即ち、上記軟質部材20はその両側枠部が上記隙間をおいて対向する両側硬質部材のフランジ32の底面に各々熱融着されることで、その外面に沿って螺旋状の凹溝部を有するホース状をなすように結合される。
【0098】
また、上記保温用発泡体90は、上記ホース外面に形成された凹溝部を埋める形態で上記軟質部材20の上面に固定結合されすることで、断熱及び保温の機能を果すように構成される。
【0099】
このような構成により、先出願された上記螺旋型ホースと同様に、硬質部材30と軟質部材20の結合構造により軽量でありながら、高い張力と柔軟性及び強い耐圧力を持つことはもちろん、あわせて厚い硬質部材30は自体の厚さにより断熱されるとともに薄い厚さのため断熱に劣る軟質部材20はその上面の発泡体90により断熱され、ホースの内外部が全体的に断熱され優れた保温効果を奏することができる。
【0100】
また、このような構成の際、上記発泡体90が凹溝部の軟質部材20上面に一体に結合されることにより、長期の使用時にも緩くなったり離れたりせず、保温機能を長期間維持できるだけでなく、ホースの外観が常にきれいな状態を維持できるようになりホースの商品性を大幅に向上させることができる。
【0101】
一方、上記硬質部材30としては弛縮延伸されたポリプロピレンフィルム(BOPP film: Biaxially Oriented Polypropylene film)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET film: Polyethylene Terephthalate film)、又は高密度ポリエチレンフィルム(HDPE film)が使用できる。特に、上記高密度ポリエチレン(HDPE)は、その密度が略0.941〜0.965 g/cm2の高密度ポリエチレンを意味することであり、このような高密度ポリエチレン(HDPE)は低密度ポリエチレン(LDPE)より2.5倍大きい330〜340kg/cm2の引張強度、即ちポリエチレン交織物とほぼ同一の破断点を持つことにより、ホースの形状保持機能を効果的に果すことができる。
【0102】
上記軟質部材としてはホースに柔軟性を与えるための手段として、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE: Low Density Polyethylene film)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP film: Casting Polypropylene film)、熱可塑性炭素体(Thermoplastic Elastomers)、ポリエチレンターポリン(Polyethylene tarpaulin)及びシリコンなどが使用できる。特に、上記ポリエチレンターポリンは、ポリエチレン交織物24の少なくとも一面に低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン(HDPE)をコーティングしたもので、厚さに比べて破断点が非常に高いため高圧用ホースの製作時好適に用いられる。図上には、上記軟質部材20が底部から低密度ポリエチレンフィルム22、ポリエチレン交織物24、低密度ポリエチレンフィルム26、高密度ポリエチレン28を順に積層結合させたポリエチレンターポリンから構成された例を示している。
【0103】
上記硬質部材30として高密度ポリエチレン(HDPE)を、上記軟質部材20としてポリエチレンターポリンを用いる場合には、上記保温用発泡体90としてポリエチレン発泡体を使用することで、各部材30、20、90の結合時、同一素材による強い結合力を得られるように構成することがより好ましい。
【0104】
一方、上記ようにホースを構成する時、上記硬質部材30の底面に沿って硬質部材30の底面露出部とその露出部両側の各軟質部材20の枠部底面をあわせて覆うことで、結束帯70を固定結合させ、ホース内側へ露出された軟質部材20の側端部が緊密に水密されるようにするとともに、硬質部材30と軟質部材20との結合力が向上できるように構成してもよい。このような結束帯70としては上記軟質部材の柔軟性を低下させないよう低密度ポリエチレンのような軟性樹脂を用いることが好ましい。
【0105】
また、ホースの軟質部材20の上面に付着される上記保温用発泡体90の上面に沿って、断熱/保温材に用いられる帯状のアルミ箔(銀箔)を螺旋状に巻きながら付着することで、上記ホースの断熱及び保温機能をさらに向上できる。
【0106】
図17乃至図19は上記保温用発泡体90〜92とアルミ箔95〜97の多様な結合例を示す図で、図17は上記軟質部材20上側の凹溝部内部に沿って上記発泡体90とアルミ箔95が順次に結合されたことを示し、図18は上記発泡体91が上記凹溝部を完全に埋める形態で結合された状態で、上記アルミ箔96が螺旋方向に巻回されながら上記硬質部材30の上面と上記発泡体91の上面を完全に覆うように結合されたことを示している。また、図19は上記発泡体92が上記凹溝部と両側硬質部材30の上面の各半部を完全に覆う形態で結合された状態で、アルミ箔96が螺旋状に巻回されながら上記発泡体92の上面を完全に覆いホースの外面を完全に覆うよう結合されたことを示している。
【0107】
<実施例9>
【0108】
図20及び図21は本発明による他の実施例を示す図で、上記硬質部材30の隙間に沿って結合される軟質部材20の一面に、アルミ箔98を一体に付着した構成を示している。即ち、上記軟質部材20の外側面又は/及び内側面に沿ってアルミ箔98を一体に付着することで、断熱に劣る軟質部材20の部位が保温用発泡体90とアルミ箔98により二重で断熱されホース内部の保温効果をさらに向上できるようになる。
【0109】
図22は本発明による他の実施例を示す図で、上記軟質部材20の上側に位置する凹溝部に沿ってまずアルミ箔99を付着してからそのアルミ箔99の上面に上記保温用発泡体90を付着した構成を示している。上記のような構成の際にも、断熱に劣る軟質部材20の上面がアルミ箔99と保温用発泡体90により二重で断熱されホース内部の保温効果を向上できる。
【0110】
前述の螺旋型ホースは、強度が低い軟質部材部位が外力により押さえられ易くホースの内側へ陥没されることがあり、特に上記のような螺旋型ホースを吸入ホースとして使用する時、吸入圧力により軟質部材部分が折られながら長手方向に離隔配列される硬質部材部分が互いに吸着されることで、ホースが激しく収縮/弛緩されながらホースの設置部位から頻繁に離脱されるようになる。こうような流動により、硬質部材と軟質部材の結合部分に繰返して衝撃が加えられホースの表面が掻かれホースの寿命が短くなる。
【0111】
また、中空の硬質部材を有する螺旋型ホースを下水管として使用する場合、硬質部材の中空部分が押しつぶされ、その端面積が減りホースの強度及び形状保持機能及び強度が低下され、押しつぶされた硬質部材がホース内側へ陥没されホースの排水機能が低下されることがある。上記の欠点を解消するための実施例を以下に示す。
【0112】
<実施例10>
【0113】
図23は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの一実施例を示す斜視図であり、図24は図23の部分端面図であり、図示のように、本発明は硬質部材10、軟質部材20及び補強部材を含んで構成されている。
【0114】
上記硬質部材10は均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成された硬質の樹脂で、幅方向の両側端部に沿って一対のフランジ12が設けられ、その中央部が上側へ(ホース胴体から外側方向)突出され螺旋型の突出部14を形成する端面の構造を持つように構成される。
【0115】
上記軟質部材20は帯状の樹脂で、上記硬質部材10の螺旋状の隙間に沿って固定結合される。即ち、上記軟質部材20はその両側枠部が上記隙間から両側の硬質部材のフランジ12aの底面に各々熱融着されることで、ホース外面に沿って螺旋型の凹溝部を形成するように構成される。
【0116】
また、上記補強部材はホースの長手方向に均一な間隔で配列される硬質部材10間の間隔を維持するための柔軟材質の部材で、上記軟質部材20の上側部位に沿って連続して結合され、その幅方向の両端部が各々接した両側硬質部材10に熱融着などの方法で固定結合される。
【0117】
このような構成の際に、上記補強部材が上記軟質部材20の上部に接した硬質部材10の間を連結する方法で結合され、上記軟質部材20部分の強度が補強され外力による内側への陥没現象を防止でき、また上記補強部材により硬質部材10間の間隔が堅固に維持され、吸入ホースとしての使用時にもホースが長手方向に収縮/弛緩されることが防止でき、これによりホースの位置離脱及び表面の掻かれが防止されホースの耐久性を大幅に向上させることができる。
【0118】
一方、上記硬質部材10としては弛縮延伸されたポリプロピレンフィルム(BOPP film)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET film)、又は高密度ポリエチレンフィルム(HDPE film)が使用できる。特に、密度が略0.941〜0.965 g/cm2の高密度ポリエチレンが好適であり、このような高密度ポリエチレン(HDPE)は低密度ポリエチレン(LDPE)より2.5倍大きい330〜340kg/cm2の引張強度、即ちポリエチレン交織物24とほぼ同一の破断点を持つことで、ホースの形状保持機能を効果的に果すことができる。
【0119】
上記軟質部材20はホースに柔軟性を与えるための手段として、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE film)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP film)、熱可塑性炭素体、ポリエチレンターポリン、軟質ポリエチレン及びシリコンなどが使用できる。特に、上記硬質部材10を高密度ポリエチレンフィルムで構成する場合、同一素材の間の強い結合力が得られるように、上記軟質ポリエチレン単層構造やポリエチレンターポリン単層構造又は上記軟質ポリエチレン/ポリエチレンターポリンの積層構造で構成することが好ましい。
【0120】
上記ポリエチレンターポリンは、ポリエチレン交織物の少なくとも一面に低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン(HDPE)をコーティングしたもので、厚さに比べて破断点が非常に高く柔軟性も良好であるため高圧用ホースの製作に好適に用いられる。図上には、上記軟質部材20が底部から低密度ポリエチレンフィルム22、ポリエチレン交織物24、低密度ポリエチレンフィルム26、高密度ポリエチレン28を順に積層結合させたポリエチレンターポリンから構成された例を示している。
【0121】
そして、上記硬質部材10として高密度ポリエチレン(HDPE)を、上記軟質部材20としてポリエチレンターポリン又は軟質ポリエチレンを用いる場合には、上記補強部材もポリエチレン材質で構成することで、同一素材による強い結合力を得られるように構成することが好ましく、このようなポリエチレン材質としてはホースの用途に応じて高密度ポリエチレン(HDPE)や低密度ポリエチレン(LDPE)などが使用してもよい。
【0122】
一方、本発明による補強部材は図24、図25に示すように、上記軟質部材20の上部に沿って結合され、その幅方向の両端部が上記軟質部材20の両側に位置する一対の硬質部材10の上面に沿って各々固定結合され、幅方向の中央部が下方へ曲げられた曲げカバー110、112から構成されてもよい。その際、上記曲げカバー110、112の幅方向の中央部は図24に示すように緩く下方曲げられた形状をなすように構成されてもよく、図25に示すように鋭く曲げられた形状をなすように構成されてもよい。
【0123】
<実施例11>
【0124】
図26乃至図28は本発明の他の実施例を示す部分端面図であり、中空端面の構造の硬質部材30と軟質部材20の結合からなる螺旋型ホースに他の形状の補強部材を結合させたことを示している。
【0125】
即ち、上記軟質部材20の上部に沿って曲げカバー114、116、118が結合され、上記曲げカバー114、116、118はその幅方向の両端部が上記軟質部材20の両側に位置する一対の硬質部材30の上面に沿って各々固定結合され、幅方向の両端部が下方へ曲げられた状態でその下部に位置する軟質部材20の上面に固定結合されるように構成されてもよい。
【0126】
上記図26における曲げカバー114はその幅方向の両端部が緩く曲げられながら上記軟質部材20の上面に広幅で固定結合されており、上記図27における曲げカバー116はその幅方向の両端部が鋭く二回曲げられた状態で上記軟質部材20の上面に広幅で固定結合されており、図28における曲げカバー118はその幅方向の両端部が鋭く一回曲げられた状態でその折り曲げ点の部位が上記軟質部材20の上面に固定結合されている。
【0127】
<実施例12>
【0128】
図29乃至図31は本発明の他の実施例を示す部分端面図であり、中空端面の構造の硬質部材40の底面両端部36に軟質部材20が結合された螺旋型ホースに、本発明による補強部材を結合させたことを示している。
【0129】
即ち、上記軟質部材20の上部に沿って曲げカバー120、122、124が結合され、上記曲げカバー120、122、124はその幅方向の両端部が上記軟質部材20の両側枠部とその上側に結合される両側硬質部材40の端部の間に各々固定結合され、幅方向の両端部が上方へ突出曲げられ盛上がり部を形成するように構成されてもよい。
【0130】
上記図29における曲げカバー120はその幅方向の両端部が緩く曲げられながら上方突出された盛上がり部を形成されるよう構成され、上記図30における曲げカバー122はその幅方向の両端部が鋭く二回曲げられた状態で上方へ突出された盛上がり部を形成するように構成され、図31における曲げカバー124はその幅方向の両端部が鋭く一回曲げられた状態でその折り曲げ点の部位が上方へ突出された盛上がり部を形成するように構成されている。
【0131】
<実施例13>
【0132】
図32及び図33は硬質部材40と軟質部材20から構成される螺旋ホースに本発明による補強部材を結合した他の実施例を示す図で、本発明による補強部材は、図32に示すようにその幅方向の両端部が上記軟質部材20の露出面の両端部に各々固定結合されるとともに、その幅方向の両端部が上側へ緩く曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバー126から構成されてもよく、図33に示すようにその幅方向の両端部が上記軟質部材20から両側に位置する一対の硬質部材40の側壁面下部に各々固定結合されるとともに、その幅方向の両端部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバー128から構成されてもよい。
【0133】
<実施例14>
【0134】
図34は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す図で、中空端面の構造の硬質部材40と軟質部材20の結合からなる螺旋型ホースに柔軟中空体130から構成された補強部材を結合した例を示している。
【0135】
上記柔軟中空体130はその側端面が中空状からなる柔軟部材で、上記軟質部材20の上部に形成された凹溝部に沿って結合され、その幅方向の両側外面が各々接した硬質部材40の側壁面に固定結合されるように構成される。その際、上記柔軟中空体130の結合により上記柔軟部材20の柔軟性及び螺旋型ホースの屈曲性が低下されないよう軟性の樹脂材で構成することが好ましい。また、上記柔軟中空体130の両側外面を各々接した硬質部材40の側壁面に固定結合するとともに、その外側底面を上記軟質部材20の上面に結合する場合、上記柔軟中空体130の結合安全性をさらに向上できる。
【0136】
このような構成の際に、中空端面の構造の上記柔軟中空体130の弾性力により、上記硬質部材40間の間隔が弾力的に維持されることで、軟質部材20部分の強度を向上するとともに、吸入圧力による螺旋型ホースの収縮/弛緩をより効果的に維持することができる。
【0137】
上記のような軟質部材20の上側の凹溝部に沿って柔軟中空体130を結合する場合、上記柔軟中空体130と硬質部材40との隙間に異物が挟み込まれ螺旋型ホースの柔軟性を低下させるようになる。このことから、上記のような柔軟中空体130を結合する場合、その上面に柔軟性を持つ保護用カバー150をさらに結合させ異物の入り込み及びそれによる柔軟性の低下現象を防止できるように構成することが好ましい。
【0138】
その際に、上記保護用カバー150のため螺旋型ホースの柔軟性が低下されないように上記保護用カバー150を軟性の樹脂で構成しなければならず、柔軟性が良好な軟質ポリエチレン単層構造やポリエチレンターポリン単層構造又は軟質ポリエチレン/ポリエチレンターポリンの積層構造にすることが好ましい。又、上記保護用カバー150が螺旋方向に巻回されながら上記柔軟中空体130上側の凹溝部だけを覆うように構成してもよいが、ホースの外観及び緊密な結合力のためには、図示のように上記保護用カバー150が螺旋方向に巻回されながら上記柔軟中空体130と硬質部材40の上面を全て覆うように構成することが好ましい。
【0139】
<実施例15>
【0140】
図35は本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す図で、中空端面の構造の硬質部材50と軟質部材20の結合からなる螺旋型ホースにおいて、上記補強部材が上記軟質部材20の上面に沿って上記凹溝部下部を埋めるように固定結合される柔軟積層部140から構成される例を示している。
【0141】
上記のように結合された柔軟積層部140は軟質部材20の上面に密着結合され軟質部材20自体の強度を向上させ、かつ軟質部材20が折れることを防止し硬質部材50の間の間隔を均一に維持する機能を果すようになる。このような柔軟積層部140としては柔軟性と密着性が良好な軟質ポリエチレンが好適に使用できる。
【0142】
特に、上記柔軟積層部140は硬質部材50の側壁面と軟質部材20の上面が垂直に結合される構造よりも、図35に示すように硬質部材50の側壁面と軟質部材20の上面が鋭角をなして結合される構造に適用する方がより好ましいが、これは同量の軟質ポリエチレンでより広い接触面を形成し密着性と結合力を大幅に向上できるからである。
【0143】
<実施例16>
【0144】
図35に示すように、螺旋型ホースの凹溝部下部に沿って結合される柔軟積層部140の中央には上記柔軟積層部140に沿って中空部141を連続して形成することで、上記軟質部材20部位の柔軟性を高めることができる。又は、図36に示すように、上記柔軟積層部140に沿って連続して形成される中空部に補強用芯材142を挿入結合させ上記軟質部材20部位の強度をさらに補強できる。このような中空部141の形成有無と補強用芯材142の結合可否が螺旋型ホースの用途に応じて選択的に適用できる。そして、上記柔軟積層部140を軟質ポリエチレンから構成する場合には、上記補強用芯材142を高密度ポリエチレン(HDPE)から構成して同一素材による強い結合力を得られるように構成することが好ましい。
【0145】
また、上記のような柔軟積層部140を有する螺旋型ホースにおいて、その凹溝部の内側を遮断するよう凹溝部の上端部に沿って帯状の軟質カバー160を結合させることで、その凹溝部の内側に異物が入り込まれることを防止して異物の入り込みによりホースの柔軟性が低下されることが防止できるように構成することが好ましい。その際、上記帯状の軟質カバー160は幅方向の端部が凹溝部両側の硬質部材10上側部に沿って各々固定するように結合できる。
【0146】
こうような軟質カバー160としては、上記軟質部材20部位の柔軟性が低下されないように、柔軟性が良好な軟質ポリエチレン単層構造やポリエチレンターポリン単層構造又は軟質ポリエチレン/ポリエチレンターポリンの積層構造にすることが好ましい。
【0147】
又、本発明による螺旋型ホースの構成の際、中空端面の硬質部材50を用いる場合、その硬質部材50の中空部の中央を横切る補強片を連続して設けることで、上記硬質部材10の内外側方向の強度を補強できるように構成することが好ましい。
【0148】
図37は本発明による他の実施例を示す部分端面図で、六角形端面の構造からなる硬質部材60と軟質部材20の結合から構成される螺旋型ホースに柔軟積層部140、補強用芯材142、軟質カバー160及び補強片102を結合させた構成を示し、各構成要素の作用効果は上述した図36と同様である。
【0149】
以下の実施例17乃至実施例20ではポリエチレンを用いた有孔管の実施例について説明する。
【0150】
<実施例17>
【0151】
上述した<実施例3>の有孔管は数枚のポリエチレンシート22、26、28に各々貫通孔22a、26a、28aを形成する工程と、各ポリエチレンシートの貫通孔22a、26a、28aが互い一致するよう合わせた状態でポリエチレン交織物24と共に融着させる工程など、複雑で、かつ精度を要する工程を経るといった不具合がある。そして、貫通孔22a、26a、28aを合わせた状態で融着する工程が正確に行われない場合、有孔管としての機能が失われるおそれがある。
【0152】
図38は本発明によるポリエチレンを用いた有孔管の一実施例を示す斜視図で、図39は、図38の部分断面図で、図示のように本発明による有孔管は硬質部材10と軟質部材20Sの結合から構成される。
【0153】
上記硬質部材10は、ポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つホース状をなすように構成され、各部位端面が両側フランジ12から曲げられ外側に突出される突出部14を持つように構成される。
【0154】
また、上記軟質部材20Sは、帯状のポリエチレン交織物で、両側枠部が上記隙間をおいて対向している一対のフランジ12の外側面に各々固定結合される方法で、上記硬質部材10に形成された螺旋状の隙間に沿って固定結合される。その際、上記軟質部材20Sによる有孔管の捩れを防止するため上記硬質部材10の隙間が1.5-3.0cmを維持できるように構成することが好ましい。
【0155】
このような構成の際、ポリエチレンからなる硬質部材10が外側に曲げられ内側に空間部を形成しながら外側へ突出された形状を持つことにより有孔管の形状がそのまま維持され、上記硬質部材10の間に結合される軟質部材20Sがポリエチレン交織物から構成されることにより、薄い厚さを維持しながらも高い張力と柔軟性を持つ有孔管の機能を果せるようになる。また、このように構成された有孔管はその軟質部材20Sがポリエチレン交織物の単一部材から構成されることで、軟質部材をポリエチレンターポリンから構成した場合に比べ低生産費と製作工程の単純化により生産性を大幅に向上できるようになる。
【0156】
また、上記ポリエチレン交織物は、その緯糸と経糸の間隔を各々5〜20mm程で広く構成することで、ポリエチレン交織物からなる上記軟質部材20Sが最小限の強度を維持しながら優れた柔軟性を持つように構成することが好ましい。
【0157】
図40は図39と同様に、軟質部材20Sを硬質部材のフランジ12の外面に結合させ、上記軟質部材20Sの底面が硬質部材10底面と同一平面をなすように上記軟質部材20Sの中央部を下方へ曲げる状態で接した一対の硬質部材のフランジ12に結合したことを示している。このように構成する場合、作られた有孔管の軟質部材20Sと硬質部材10の内面が同一平面をなすことで、送られる水により軟質部材20Sに加えられる圧力を減少できる。
【0158】
また、本発明による軟質部材20Sは図41に示すように、その両側枠部を各々接した一対の硬質部材のフランジ12の内側面に接着させ硬質部材10の螺旋状の隙間に結合されるように構成できる。
【0159】
<実施例18>
【0160】
図42及び図43は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図で、図示のように、本発明による硬質部材30は両側フランジ32が一体に連結されベース32aを構成し、そのベース32aの上面の中央に四角形の空間部が設けられるように曲げて突出された突出部を持つ端面の構造となってもよい。その際、上記軟質部材20Sの両側枠部は図示のように、接した一対の硬質部材の両側フランジ32a内外側面のいずれにも付着できる。
【0161】
このような構成の際、上記硬質部材30がその自体に密閉した空間部を持つことで、有孔管の形状をより堅固に保持できるようになる。
【0162】
図44は本発明による硬質部材30と軟質部材20Sの他の結合方法を示す端面図で、図示のように、硬質部材のベース32aの底面に沿って挿入溝部を形成し、上記硬質部材30のベース32aに結合される軟質部材20Sの両側枠部が接した一対の硬質部材30の挿入溝部に挿入結合されることで、硬質部材30と軟質部材20S間の結合力をより堅固にすることができる。
【0163】
<実施例19>
【0164】
図45は本発明によるポリエチレンを用いた有孔管の他の実施例を示す部分断面図で、図示のように、硬質部材40がフランジなしに内側に空間部を有する多角形状の端面の構造で構成され、ポリエチレン交織物からなる軟質部材20Sの両側枠部が接した一対の硬質部材40の底面端部に各々結合される構造になってもよい。
【0165】
<実施例20>
【0166】
図46は本発明による有孔管の他の実施例を示す斜視図で、図47は、図46の部分断面図で、図示のように、本発明による有孔管は図43と同様に硬質部材30と軟質部材20Sの結合からなる構成に帯状の軟質ポリエチレンフィルム材の結束帯70がさらに備えられる形態で構成される。
【0167】
即ち、上記軟質ポリエチレンフィルム材の結束帯70は上記硬質部材のベース32aの内側面の露出部とその露出部両側に位置する一対の軟質部材20Sの内側面の枠部に沿って連続して結合される。説明省略の図符号32と34は図43での同一部分を示すことである。
【0168】
このような構成の際、上記軟質ポリエチレンフィルム材の結束帯70の中央部が上記硬質部材のベース32aの内側面の露出部に密着結合され、その両側部位がその露出部両側に位置する一対の軟質部材20Sの内側面枠部に密着結合されることで、上記硬質部材30と軟質部材20Sの結合部位を圧着し、これにより硬質部材30と軟質部材20Sの結合力が増大され、作られた有孔管の耐久性が大幅に向上できるようになる。
【0169】
図48は本発明による有孔管の他の実施例を示す斜視図で、図49は、図48の‘A-A’断面図で、図示のように本発明による有孔管は図38に示す有孔管の内側面下部に沿ってコーティング膜20aをさらに設けたことである。即ち、上記硬質部材10と軟質部材20Sにより形成された有孔管の内側面の下部に沿ってコーティング膜20aを設けることで、上記軟質部材20Sのポリエチレン交織物の中、有孔管の下部を形成するポリエチレン交織物の空隙が遮断されるように構成したことである。
【0170】
上記のような構成の際、上記コーティング膜20aにより有孔管の下部空隙を介した流体の漏れが防止されることで、有孔管の上部空隙を介して流入された流体を有孔管に沿って所望の所まで安全に送ることができる。また、このようなコーティング膜20bの構成は図40に示すように、上記硬質部材10と軟質部材20Sの間に結合されてもよい。
【0171】
上記コーティング膜20a、20bは圧力が加えられる部分ではなく、単にポリエチレン交織物の空隙を遮断する機能だけを果せばよいので、柔軟性が良好な低密度ポリエチレン(LDPE)から構成することが好ましい。
【0172】
本発明で述べたポリエチレンを用いた螺旋型ホースの多様な実施例と併せて外面に螺旋状の凹凸部を有する螺旋型ホースによって結合部位の結合力を大幅に増大させ、製作工程の単純化により生産性が向上できる他の実施例を以下の実施例21及び実施例22で説明する。
【0173】
<実施例21>
【0174】
上述したポリエチレンを用いた螺旋型ホースは、異なる二つの部材である軟質部材と硬質部材を互いに交差させながらコイル状をなすようにした状態で、その両側部材の密着部位を熱融着する構成とされることで、その製作工程が非常に複雑でありながら難しいため生産性が低下され、ホース自体の激しい流動の時、物性の異なる二つの部材間の熱融着部分が分離しやすくなる。
【0175】
図51は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの一実施例を示す図で、図示のように、本発明が単一部材のポリエチレン部材200を用いて螺旋状のホースを形成するように構成される。
【0176】
即ち、上記ポリエチレン部材200は、接した両側に突出部202と溝部204が形成されるよう数回曲げられた側端面構造を持つ帯状の部材である。上記ポリエチレン部材200をコイル状に巻き螺旋型ホースを形成するように結合するが、その際にコイル状に巻回されることにより触れ合う上記突出部202の端部と上記溝部204の端部を連続して重ね合った状態で熱融着することで、一体の螺旋型ホースを形成するように構成される。
【0177】
このような構成で作られた螺旋型ホースは、帯状のポリエチレン単一部材だけを用いて螺旋型のホース形状をなすことにより、製作工程が単純化され生産性を大幅に向上できるようになり、また結合部分である熱融着部位が同一材質からなり互いに強く結束されることで、ホース自体の激しい流動時にも熱融着された結合部分の分離を防止できるようになる。
【0178】
上記ポリエチレン部材200は、その密度が略0.941〜0.965 g/cm2の高密度ポリエチレンから構成することが好ましい。このような高密度ポリエチレン(HDPE)は低密度ポリエチレン(LDPE)より2.5倍大きい330〜340kg/cm2の引張強度、即ちポリエチレン交織物とほぼ同一の破断点を持つことで、モータなどにより送られる流体の圧力を十分に耐えられるようになる。
【0179】
図51の拡大図では、上記ポリエチレン部材200を‘S’字を横にして置いたような側端面の構造を持つように形成することで、突出部202と溝部204が各々四角形状になるように構成したことを示している。
【0180】
また、上記ポリエチレン部材200に設けられた突出部202の内側部分に沿って密閉した空間部を形成するように、上記突出部202の両側部位に形成される一対の溝部204の底面に沿って補強帯220の両側端部が各々連続して融着結合されるように構成されてもよい。
【0181】
このような構成の際、螺旋型ホースの内側に螺旋状で連続して空間部が形成されることで、ホース自体の強度が高くなり補強帯220により突出部202下端の両側間隔が均一に維持されホースの形状の変形が防止され耐久性を向上できるようになる。
【0182】
<実施例22>
【0183】
図52は、本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す部分拡大断面図である。
【0184】
図示のように、本発明によるポリエチレン部材210は、その側端面の構造がサイン波(sine wave)の凸凹部状のような突出部212と凹部をなすように構成される。その際、上記ポリエチレン部材210をコイル状に巻くことにより連続して触れ合う突出部212の端部と上記溝部214の端部を相互に積み重ねた状態で熱融着して結合させることで一体の螺旋型ホースを形成するようにしなければならない。
【0185】
また、上記のような構成の際にも、上記一実施例と同様に、上記突出部212の両側に位置する一対の凹部214の底面に沿って補強帯230の両側端部を各々連続して融着結合させることで、ホース自体の強度を増大させホースの形状の変形を防止して耐久性を向上できるように構成することが好ましい。
【0186】
一方、上記補強帯220、230は、ポリエチレンターポリンや軟質のポリエチレン又はシリコンなどから構成されてもよい。上記ポリエチレンターポリンは引張強度が高いため耐久性を大幅に向上でき、上記軟質のポリエチレンは柔軟性が高いため、ホース間の結合時リップルの結合が容易であるといったメリットがある。特に、上記シリコンの場合、柔軟性が良好でリップルの結合が容易であるだけでなく、表面が滑りやすく摩擦抵抗が小さく、溶融点(140℃)が高く耐熱性が非常に良好であるといったメリットがある。
【0187】
図53は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す部分拡大断面図で、上記補強帯230を軟質ポリエチレン232とポリエチレンターポリン234から構成したことである。
【0188】
即ち、上記軟質ポリエチレン232は均一な幅に延びた帯状の軟性樹脂で、ポリエチレンターポリン234は上記軟質ポリエチレン232より幅の狭い帯状で構成されるが、相対的に幅が狭いポリエチレンターポリン234が上記軟質ポリエチレン232の幅方向の中央部位に沿って積層結合されることで、上記軟質ポリエチレン232の幅方向の両側部位が露出されるように構成される。そして、このようにポリエチレンターポリン234が積層結合された軟質ポリエチレン232の露出された両側部位が上記ポリエチレン部材の突出部212の両側部位に沿って位置する一対の溝部214の底面に沿って、連続して融着結合される。
【0189】
このような構成の際に、上記ポリエチレン部材の突出部212の両側に位置する一対の溝部214の底面に沿って両端部が結合された軟質ポリエチレン232により突出部212の内側部位に沿って密閉された空間部が螺旋方向に連続して形成され、上記ポリエチレンターポリン234により上記軟質ポリエチレン232が強く保持され、これによりホース自体の耐久性が大幅に向上できるようになる。
【0190】
上記図53のような構成の際に、上記軟質ポリエチレン232の代わりにシリコンなどの軟質樹脂が用いられてもよく、特にシリコンを用いる場合は、柔軟性が高く、表面が滑りやすいだけでなく溶融点が高いため、ホース間の結合時リップルの結合がさらに容易になり、摩擦抵抗が小さく流体が強く送られる時にもホースの流動を最小限にすることができ、耐熱性が良好でホースの熱変形を防止できるようになる。
【0191】
図54は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す部分拡大断面図で、上記補強帯230をポリエチレンターポリン234と軟質ポリエチレン232から構成したことである。
【0192】
即ち、上記軟質ポリエチレン232は均一な幅に延びた帯状の軟性樹脂で、ポリエチレンターポリン234は上記軟質ポリエチレン232より幅の狭い帯状で構成されるが、相対的に幅が狭いポリエチレンターポリン234が上記軟質ポリエチレン232の幅方向の一側部位に沿って積層結合されることで、上記軟質ポリエチレン232の幅方向の他側部位が露出されるように結合され、これにより上記軟質ポリエチレン232の両端部が覆われている部位と露出部位からなるように構成される。ここで、上記覆われている部位はその上面にポリエチレンターポリン234が積層結合された部分を言い、上記露出部位はポリエチレンターポリン234で覆われていない部分を言う。
【0193】
そして、上記軟質ポリエチレン232の露出部位が上記ポリエチレン部材の突出部212一側の溝部214の底面に沿って連続して結合されるとともに、その覆われている部位が上記突出部212他側の溝部214の底面に結合された軟質ポリエチレン232の露出部位の底面に沿って積層結合されるようになる。
【0194】
このような構成の際に、上記図53の実施例で説明したように、軟質ポリエチレンとポリエチレンターポリンの結合構造によるメリットを持つだけでなく、上記補強帯230が上記ポリエチレン部材214の底面に軟質ポリエチレン232、ポリエチレンターポリン234、軟質ポリエチレン232が順に積層結合される3層構造になることで、ホース自体の耐久性をさらに向上できる。
【0195】
図55は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す部分拡大断面図である。
【0196】
即ち、本発明による螺旋型ホースにおいて、補強帯230の幅方向の両側に覆われている部位と露出部位が各々形成されるように軟質ポリエチレン232とポリエチレンターポリン234を積層させ、上記各補強帯230の覆われている部位を長く延ばして各覆われている部位が接した溝部214に結合された補強帯部分の覆われている部位の底部まで延びるように構成することで、補強帯230間の結合部分が2層の覆われている部分により積層構造になるように構成したことである。
【0197】
このような構成の際、図示のように、張力が大きいポリエチレンターポリン234が連続して結合された構造をなすことで、補強帯230の張力が増大され、これにより螺旋型ホースの耐久性を向上できるようになる。
【0198】
図56は本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの他の実施例を示す部分拡大断面図で、上記補強帯230の覆われている部位の幅方向の長さを上記図55よりもさらに長く延ばし、一側方向に連接した2個の溝部214の底面に結合された補強帯230部分の覆われている部位の底部に結合されるように構成することで、軟質ポリエチレン232とポリエチレンターポリン234からなる補強帯230の結合部分が3層の覆われている部位により積層構造になるように構成されている。このような構成の際に、上記補強帯230間の結合力がさらに増加され螺旋型ホースの耐久性を大幅に向上できる。又、上記補強帯230の覆われている部位をさらに延ばして補強帯230が4層以上の覆われている部位により積層構造になるように構成してもよい。
【0199】
上記図54乃至図56のような構成の際にも、上記軟質ポリエチレン232の代わりにシリコンなどの軟質樹脂が用いられてもよく、上記シリコンを用いる場合は、リップルの結合がさらに容易になり、流体が強く送られる時に流動が防止でき、熱変形の防止効果が増大できる。また、上記図53乃至図56のような補強帯230の構成が上記図51における補強帯220にそのまま適用できることはもちろん、この時上述のような作用効果も期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0200】
上述した実施例から分かるように、本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースによると、外側に曲げて突出させた端面構造を持つポリエチレンを用いて螺旋型の硬質部材を構成し、上記硬質部材の外面に沿って設けられた螺旋状の隙間に薄皮のポリエチレンターポリンからなる軟質部材を結合させホースを構成する。これにより、上記ホースはポリエチレンの硬質部材により十分な耐圧力を持つとともに、ターポリンからなる軟質部材により高い張力と柔軟性を持つようになることで、PVCホースに比べ低費用で同一の耐圧力を持つホースの製作が可能になり、軽量により運送及び設置が容易になる効果を奏する。
【0201】
また、本発明は軟質部材を構成するポリエチレンターポリンのコーティング部が多数の貫通孔を持つ状態でコーティングされるよう構成することで、有孔管として使われるだけでなく、ポリエチレン交織物の緯糸と経糸が5〜20mm程の広い間隔を持つように構成される場合、その柔軟性が向上され90°以上に曲げられるダクト用としても適用できる効果がある。
【0202】
そして、螺旋型ホースを構成する硬質部材と軟質部材の結合部位に沿って結束帯が結合されることで、PVCホースより軽量でありながら高い張力及び柔軟性及び強い耐圧力を持つとともに、軟質部材の両端部の水密コーティングが不要になり生産性が向上でき、硬質部材と軟質部材間の結合力が増大されホース自体の耐久性を大幅に向上できる効果を奏する。
【0203】
本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースによると、硬質部材と軟質部材を螺旋方向に結合して螺旋方向に連続して凹凸部を持つように構成された螺旋型ホースにおいて、硬質部材と軟質部材の結合構造により軽量でありながら高い張力及び柔軟性及び強い耐圧力を持つようになる。厚い硬質部材部分は自体の厚さにより断熱され、薄い厚さの軟質部材がその上面の発泡体及びアルミ箔により断熱されることで、別途のカバーなしにホースの内外部が全体的に断熱され、優れた保温効果を得ることができる。そして、設置及び使用が容易で、長期間使っても保温機能を維持できるため経済的であり、ホースの外観が常にきれいな状態に維持されホースの商品性を大幅に向上させることができる。
【0204】
また、本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースによると、硬質部材と軟質部材の結合から構成された螺旋型ホースにおいて、上記軟質部材の上側の凹溝部に沿って両側の硬質部材を連結するように補強部材が結合されることで、上記軟質部材の強度が補強されホースの長手方向に沿って配列される硬質部材間の間隔を堅固に維持でき、吸入圧力によるホースの収縮/弛緩現象が防止することができ、これによりホースの耐久性と商品性を大幅に向上できる。
【0205】
また、上記硬質部材の中空部を横切りながら中空部に沿って補強片が設けられることで、外力による硬質部材の歪み及びこれによる強度低下、及び排水機能の低下を防止できる。
【0206】
本発明によるポリエチレンを用いた有孔管によると、ポリエチレンコイル状に巻き螺旋状の隙間を持つホース状の硬質部材を構成し、その硬質部材の隙間に沿ってポリエチレン交織物からなる軟質部材を結合させることで、十分な耐圧力と高い張力及び優れた柔軟性を持ちながらも、PVC有孔管より軽量であるため運送及び設置が容易になるとともに、製作工程の単純化及び低生産費により生産性を大幅に向上できる効果を奏する。
【0207】
また、上記軟質部材と硬質部材が結合された有孔管の内側面の結合部位に沿って帯状の軟質ポリエチレンフィルムを結合させる場合、硬質部材と軟質部材の結合力が増大され有孔管自体の耐久性を大幅に向上できる。
【0208】
本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースによると、ポリエチレンからなる単一部材をコイル状に巻き外面に凹凸部を持つ螺旋型ホースを形成することで、螺旋型ホースの製作工程が単純化され生産性を増大でき、同一部材の熱融着によりその結合部位が強く結合されホース自体の耐久性を向上できる効果を奏する。
【0209】
また、本発明によると、上記ポリエチレン部材の接した溝部の間を結束するように補強帯を連続して融着結合させることで、ホースの強度を増大させホースの変形を防止してホース自体の耐久性を大幅に向上できる。
【0210】
以上で本発明の実施例によるポリエチレンを用いた螺旋型ホース及び有孔管について説明したが、これは本発明の技術的思想を例示するためのことであり、本発明の権利範囲はこれに限定されず、多様な変形、変更及び修正ができる。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】図1は、本発明によるポリエチレンを用いた螺旋型ホースの斜視図。
【図2】図2は、図1の部分断面図。
【図3】図3は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図4】図4は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図5】図5は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図6】図6は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図7】図7は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図8】図8は、本発明による螺旋型ホースが有孔管を有するホースに用いられた例を示す斜視図。
【図9】図9は、図8の部分断面図。
【図10】図10は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図11】図11は、本発明による螺旋型ホースの一実施例を示す斜視図。
【図12】図12は、図11の部分断面図。
【図13】図13は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図14】図14は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図15】図15は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図16】図16は、本発明による螺旋型ホースの一実施例を示す斜視図。
【図17】図17は、図16の部分断面図。
【図18】図18は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図19】図19は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図20】図20は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図21】図21は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図22】図22は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図23】図23は、本発明による螺旋型ホースの一実施例を示す部分断面図。
【図24】図24は、図23の部分断面図。
【図25】図25は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図26】図26は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図27】図27は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図28】図28は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図29】図29は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図30】図30は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図31】図31は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図32】図32は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図33】図33は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図34】図34は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図35】図35は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図36】図36は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図37】図37は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図38】図38は本発明による有孔管の一実施例を示す斜視図。
【図39】図39は、図38の部分断面図。
【図40】図40は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図。
【図41】図41は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図。
【図42】図42は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図。
【図43】図43は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図。
【図44】図44は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図。
【図45】図45は本発明による有孔管の他の実施例を示す部分断面図。
【図46】図46は本発明による有孔管の他の実施例を示す斜視図。
【図47】図47は、図46の部分断面図。
【図48】図48は本発明による有孔管の他の実施例を示す斜視図。
【図49】図49は、図48の‘A-A’断面図。
【図50】図50は本発明による有孔管の他の実施例を示す側断面図。
【図51】図51は、本発明による螺旋型ホースの一実施例を示す斜視図。
【図52】図52は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図53】図53は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図54】図54は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図55】図55は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。
【図56】図56は、本発明による螺旋型ホースの他の実施例を示す部分断面図。

Claims (50)

  1. 胴体が螺旋状に巻回され柔軟性を持つようにしたホースにおいて、
    ポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成されている硬質部材と、
    帯状のポリエチレンターポリンで、両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側硬質部材に各々固定結合されることにより、上記硬質部材の外面に設けられた螺旋状の隙間に沿って固定結合される軟質部材と
    からなることを特徴とするポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  2. 上記硬質部材は、コイルバネ状に巻回された方向に垂直の端面の構造が両側のフランジから曲げられて外側に突出されており、
    上記軟質部材は、その両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側のフランジに各々結合されることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  3. 上記軟質部材が結合される上記硬質部材は、その両側のフランジが一体に連結され、その上側に密閉した空間が形成されるよう曲げて突出された突出部が設けられる端面の構造を持つように構成されることを特徴とする請求項2記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  4. 上記軟質部材は、ポリエチレン交織物の外面にコーティングされるポリエチレンコーティング層が多数の貫通孔を持つ形態でコーティングされ有孔管として使われるように構成されることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  5. 上記軟質部材は、ポリエチレンがコーティングされるポリエチレン交織物の緯糸と経糸が各々5〜20mmの間隔を持つように構成されることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  6. 上記軟質部材は、ポリエチレン交織物の少なくとも一面に低密度のポリエチレンがコーティングされたポリエチレンターポリンからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  7. 上記軟質部材は、ポリエチレン交織物の少なくとも一面に低密度のポリエチレンと高密度のポリエチレンが順次にコーティングされたポリエチレンターポリンからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  8. 上記軟質部材をなすポリエチレンターポリンの両側枠部が上記硬質部材のフランジの外面に各々固定結合されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  9. 上記軟質部材をなすポリエチレンターポリンの両側枠部が上記硬質部材のフランジの内面に各々固定結合されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  10. 上記ポリエチレンターポリンはその両側枠部の各端部が水密端部になるように構成されることを特徴とする請求項9記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  11. 上記硬質部材と軟質部材の結合部位に沿って結束帯が結合されることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  12. 上記硬質部材間の上記軟質部材により形成されるホース外面の凹溝部上面に保温用発泡体が固定結合されることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  13. 上記硬質部材は高密度ポリエチレンからなり、上記軟質部材はポリエチレンターポリンからなり、上記保温用発泡体はポリエチレン発泡体からなることを特徴とする請求項12記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  14. 上記保温用発泡体の上面に沿って帯状のアルミ箔が結合されることを特徴とする請求項12又は13に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  15. 上記硬質部材と上記保温用発泡体からなるホース外面には帯状のアルミ箔が螺旋方向に巻回されながら結合されホース最外面を形成するように構成されることを特徴とする請求項12又は13に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  16. 上記軟質部材には、その一面に沿って帯状のアルミ箔が連続して結合されることを特徴とする請求項12又は13に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  17. 上記保温用発泡体の底面部には、帯状のアルミ箔が結合されることを特徴とする請求項12又は13に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  18. 上記軟質部材の上部に沿って柔軟材質の補強部材が結合され、ホースの長手方向に配列される上記硬質部材間の間隔が保持されるように上記補強部材の幅方向の両端部が各々接した両側硬質部材に固定結合されてることを特徴とする請求項1に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  19. 上記硬質部材と上記補強部材はポリエチレン材質からなり、上記軟質部材はポリエチレンターポリンと軟質ポリエチレンのうち少なくとも一つ以上の材質を含んで構成されることを特徴とする請求項18に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  20. 上記補強部材はその幅方向の両端部は上記軟質部材の両側に位置する一対の硬質部材の上面に沿って各々固定結合され、幅方向の中央部が下方へ曲げられた曲げカバーから構成されることを特徴とする請求項18又は19に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  21. 上記曲げカバーは下方へ曲げられた幅方向の中央部がその下部に位置する軟質部材上面に固定結合されることを特徴とする請求項20に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  22. 上記補強部材はその幅方向の両端部が上記軟質部材の両側枠部とその上側に結合される両側硬質部材端部との間に各々固定結合され、その幅方向の中央部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバーから構成されることを特徴とする請求項18又は19に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  23. 上記補強部材はその幅方向の両端部が上記軟質部材の露出面の両端部上面に各々固定結合され、その幅方向の中央部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバーから構成されることを特徴とする請求項18又は19に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  24. 上記補強部材はその幅方向の両端部が上記軟質部材をおいて両側に位置している一対の硬質部材の側壁面下部に各々固定結合され、その幅方向の中央部が上側へ曲げられ盛上がり部を形成する曲げカバーから構成されることを特徴とする請求項18又は19に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  25. 上記補強部材は上記軟質部材上部に形成する凹溝部に沿って結合される柔軟中空体からなり、その柔軟中空体の両側外面が接した硬質部材の側壁面に各々固定結合されることを特徴とする請求項18又は19に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  26. 上記硬質部材と上記柔軟中空体の外側面に沿って柔軟性を持つ保護用カバーが結合されホース外面をなすように構成されることを特徴とする請求項25に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  27. 上記保護用カバーがポリエチレンターポリンと軟質ポリエチレンのうち少なくとも一つ以上の材質を含んで構成されることを特徴とする請求項26に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  28. 上記硬質部材は中空の端面の構造を持つように構成され、
    上記補強部材は軟質部材の上面に沿って上記凹溝部下部を埋めるように結合される柔軟積層部から構成されることを特徴とする請求項18又は19に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  29. 上記柔軟積層部の中央に沿って中空部が設けられることを特徴とする請求項28に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  30. 上記柔軟積層部に設けられている中空部内に補強用芯材が結合されることを特徴とする請求項29に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  31. 上記柔軟積層部は軟質ポリエチレンからなり、上記芯材は高密度ポリエチレン(HDPE)から構成されることを特徴とする請求項30に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  32. 上記凹溝部の上側に帯状の軟質カバーが備えられており、上記軟質カバーの両端部が上記凹溝部の両側硬質部材の上側部に沿って各々固定結合されていることを特徴とする請求項28に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  33. 上記硬質部材はその中空部中央を横切りながら中空部に沿って補強片が設けられていることを特徴とする請求項28に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  34. 胴体が螺旋状に巻回され柔軟性を持つようにした有孔管において、
    ポリエチレン材質で、均一な間隔を維持しながらコイルバネ状に巻回され外面に沿って螺旋状の隙間を持つように構成されている硬質部材と、
    帯状のポリエチレン交織物で、両側枠部が上記隙間をおいて対向している両側硬質部材に各々固定結合されることにより、上記硬質部材に設けられた螺旋状の隙間に沿って固定結合される軟質部材と
    からなることを特徴とするポリエチレンを用いた有孔管。
  35. 上記硬質部材は、コイルバネ状に巻回された方向に垂直の端面の構造が両側のフランジから曲げられて外側に突出されており、
    上記軟質部材は、その両側枠部が上記隙間をおいて対向している一対のフランジに各々結合されることを特徴とする請求項34記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  36. 上記軟質部材が結合される上記硬質部材は、その両側のフランジが一体に連結されベースとなっており、そのベース上側に密閉した空間が形成されるよう曲げて突出された突出部が設けられる端面の構造を持つように構成されることを特徴とする請求項35記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  37. 上記軟質部材を構成するポリエチレン交織物は、緯糸と経糸が各々5〜20mmの間隔を持つように構成されることを特徴とする請求項34記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  38. 上記軟質部材の両側枠部が接した各硬質部材の外側面端部に各々固定結合されることを特徴とする請求項34〜37のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  39. 上記軟質部材の両側枠部が接した各硬質部材の内側面端部に各々固定結合されることを特徴とする請求項34〜37のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  40. 上記硬質部材の内側面の露出部とその露出部両側の軟質部材の内側面枠部に沿って、帯状の軟質ポリエチレンフィルムが結合されることを特徴とする請求項39記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  41. 上記硬質部材と軟質部材の結合により形成された管の内側面下部には、上記軟質部材のポリエチレン交織物の空隙を遮断するためのコーティング膜が結合されることを特徴とする請求項34記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  42. 上記硬質部材と軟質部材との間には、これらの結合で形成された管の下部に沿って上記軟質部材のポリエチレン交織物の空隙を遮断するためのコーティング膜が結合されることを特徴とする請求項34記載のポリエチレンを用いた有孔管。
  43. 均一な側端面を持つ帯状のポリエチレン部材をコイル状に巻き螺旋型ホースを形成し、上記ポリエチレン部材の側端面の構造は突出部と溝部が接して両側に設けられるように数回曲げられた形状からなり、上記ポリエチレン部材をコイル状に巻くことにより触れ合う突出部の端部と溝部の端部を相互に積み重ねた状態で熱融着しホース状をなすように構成したことを特徴とするポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  44. 上記ポリエチレン部材の側端面の構造は、その突出部と溝部が各々四角形状からなることを特徴とする請求項43記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  45. 上記ポリエチレン部材の側端面の構造は、その突出部と溝部がサイン波(sine wave)の凸凹部状からなることを特徴とする請求項43記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  46. 上記ポリエチレン部材に設けられた突出部の内側部分に沿って密閉した空間が形成されるように上記突出部に沿って補強帯が連続して結合され、上記補強帯の幅が少なくとも二つ以上の溝部底面に亘って結合されることを特徴とする請求項43〜45のいずれか1項に記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  47. 上記補強帯はポリエチレンターポリンと軟性樹脂のうちいずれかの一つの材質からなることを特徴とする請求項46記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  48. 上記補強帯は帯状の軟性樹脂とこの軟性樹脂より幅が狭い帯状のポリエチレンターポリンからなり、上記ポリエチレンターポリンは上記軟性樹脂の幅方向の両側部位を露出させるよう軟性樹脂の中央部位に沿って積層結合され、上記軟性樹脂の露出された両側部位が上記突出部両側に沿って位置する一対の溝部底面部に沿って連続して付着されることを特徴とする請求項46記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  49. 上記補強帯は帯状の軟性樹脂とこの軟性樹脂より幅が狭いポリエチレンターポリンからなり、上記ポリエチレンターポリンが上記軟性樹脂の幅方向の一側部位を露出させるようその他側部位に沿って積層結合され、上記軟性樹脂の幅方向両側が露出部位と覆われている部位に分けられるように構成され、上記軟性樹脂の露出部位が上記突出部一側の溝部底面に沿って連続して結合され、その覆われている部位が上記突出部の他側の溝部底面に結合された露出部位の底面に沿って積層結合されることを特徴とする請求項46記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
  50. 上記溝部底面に沿って露出部位が結合される補強帯は、その覆われている部位が少なくとも一つ以上の接した溝部に結合された補強帯の覆われている部位まで延びるように構成され、補強帯間の結合部分が少なくとも2層以上の覆われている部位で積層された構造になっていることを特徴とする請求項49記載のポリエチレンを用いた螺旋型ホース。
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