JP2004533799A - ブラシレスdcモータを駆動するための方法及び装置 - Google Patents
ブラシレスdcモータを駆動するための方法及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
ブラシレスDCモータ用の駆動回路は、制御信号に応答してパルス信号でこのモータを駆動するよう構成されるスイッチと、該スイッチに接続され、パルス信号をロータ位置に同期させるように、モータからのロータ位置情報に応じて該制御信号を生成するよう構成される制御回路とを含む。電流検出装置は、モータを介して流れる電流を検知することにより、このロータ位置情報を制御回路に供給するために用いられ得る。
【選択図】図7
【選択図】図7
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシレスDCモータを駆動するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2001年5月10日に出願された米国仮特許出願第60/290,397号の優先権を要求する。この仮出願は、参照により本出願に援用される。
【0003】
ブラシレス直流(DC)モータは、典型的に、ロータをスピン(回転)させるために、モータ内の電気コイル(巻き線)を励磁及び減磁する電子回路を含む。ブラシレスDCモータは、一般に、パーソナルコンピュータ(PC)などの電子装置内の冷却ファンを駆動するために用いられる。PCに用いられる典型的なブラシレスDCモータは、2つの端子、すなわち、正の電源端子VSと接地端子GND(また、それぞれ正及び負のレール(rail)としても参照される)のみがアクセス可能な方法でパッケージされている。同様に、モータの速度を示す信号を供給する第3の端子にアクセス可能なものもある。
【0004】
ブラシレスDCモータによって駆動される冷却ファンは、最も単純な装置であるので、伝統的にいつでもフルスピードで回転させていた。典型的なPCでは、これは、GND端子を電源設置に、及び、VS端子をコンピュータの+12ボルト又は+5ボルト電源に単純に接続することによって達成されている。しかしながら、ほとんどの電子装置が短時間ランダムインターバルで最大冷却能力を必要とするのみであるので、この方法は、効率の悪いものである。ファンを絶えずフルスピードで回転することにより、エネルギーを浪費し、不要なノイズ(雑音)を生成してしまう。
【0005】
最近の傾向は、冷却要求に依存して異なる速度でファンモータを回転することである。これを達成するための一方法は、可変電圧電源でモータを駆動することである。これは、時には線形ファン速度制御として言及される。しかしながら、線形ファン速度制御は、実行するには困難であるとともに、高価であり得る。なぜならば、それは、可変電圧電源を必要とするからである。また、ほとんどの12ボルトのファンが回転の初期抵抗に打ち勝つために駆動開始時に少なくとも6〜8ボルトで駆動されなければならない事実に関連した問題もある。
【0006】
もう一つの解決は、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)の使用に絡んでいる。PWMシステムでは、モータへの電源供給は、固定周波数であるが、可変デューティサイクルで繰り返してオン/オフされている。電源信号が比較的低いデューティサイクル、例えば、25%(すなわち、電源オンが所定時間の25%で、電源オフがその75%である)を有するとき、モータは、比較的遅い速度で回転する。デューティサイクルを増加することにより、モータはより速く回転する。電源信号を常にオン状態、すなわち、100%デューティサイクルにしておくことにより、フルパワーが達成される。
【0007】
従来のPWMシステムはその実施が比較的容易で廉価であるけれども、システム内のモータや他の部品にダメージを与え得る振動を発生してしまう。また、そのような従来のシステムは、カチカチいうノイズ(雑音)のような可聴ノイズを発生する。このような問題は、パルス幅変調電源信号が折悪く切り替えられるときに起こるストレスによるものであると考えられる。
【0008】
これらのストレスは、図1に示す2相モータのような典型的なブラシレスDCモータの作動を最初に考慮することによって理解され得る。ステータ(固定子)50の1組の巻き線がa−a’に示され(相aという)、もう一組の巻き線がb−b’に示される(相bという)。モータの内部電子回路は、電源信号が一定のDC電圧であることを前提として作動する。その電子回路は、ロータ52の位置に依存して相a及び相bを代わる代わる励磁する。なお、ロータ52は、軸受(ベアリング)54上にある。一つの相が励磁されると、それは、ロータの1極を引き付ける磁界を発生させ、それによって、ロータを回転するトルクを作り出す。ロータがある位置に到達すると、内部電子回路は、第1相をオフし、ロータの他極を引き付ける磁界を発生されるように、他相を励磁する。モータのストレスを最小にするために、ロータが最小トルク位置に到達するときに相が切り替えられる。一般に、内部電子回路は、図2に示すような位置信号TACHを生成するホール効果センサ(ホール素子)などの位置検出装置を用いることによってロータ位置を感知(検出)している。
【0009】
ブラシレスDCモータの速度が電源電圧を低くすることによって減らされると、各相により作られる磁界が弱くなり、ロータは、より低速で回転する。内部電子回路は、適当なときに相を切り替える問題を有してない。なぜならば、図3に示すようなTACH信号を用いてロータ位置を常に検出することができるからである。しかしながら、上述のように、多くの電子システムに可変電圧電源を提供することは、高価であるとともに、困難である。
【0010】
従来のPWMシステムでは、PWM信号として固定周波数(例えば、30Hz)を選択している。図4は、典型的にモータをおよそハーフスピードで回転させる25%デューティサイクルを有するPWM電源信号を示す。図4のPWM信号がブラシレスDCモータに印加されると、内部電子回路は、TACHラベルされたトレースで示されるような相を励磁する。図4に示すTACHトレースが「aをオン」又は「bをオン」するとき、相a又は相bはそれぞれ励磁される。トレースが中心線「オフ」にあるとき、いずれの相も励磁されない。なぜならば、PWM電源信号がその間オフだからである。図4の底部のチェックマークは、パルスが最適に切り替えられるべき最小トルクポイントを示す。
【0011】
PWM電源信号が自励(自由継続)である、すなわち、何とも同期していないので、相は、ランダムトルク位置で、時にはロータとステータ間の最大トルクで励磁される。このことは、いくつかの問題を引き起こし得る。第1に、モータのベアリングは、球溝(race)とボール間のわずかなポイント接触に頼っている。ベアリングは、ボールと球溝間にインパクトが負荷される高い瞬間的なトルクにより容易にダメージを受ける。これは、球溝のブリネルマークとして知られる圧こんを作る。ブリネルマークは、すぐに構造上のダメージの潜在的な位置となり、それによって、モータの全体的信頼性を減らしてしまう。
【0012】
第2に、高トルク位置で相を励磁することは、全モータ構造の微細な屈曲を引き起こすトルクバーストを作り出し、それによって、可聴のカチカチというノイズを生じてしまう。ノイズ量は、モータ速度、PWM電源信号の周波数、及びデューティサイクルに依存し、これらのすべては、特定の形状に依存して変化する。
【0013】
第3に、PWM電源信号の固定周波数がモータの回転速度の倍振動になるならば、巻き線は、各回転中同じ位置で励磁される。これは、モータを振り動かし得(動揺させ得)、それによって、モータと、モータに取り付けられた他の装置の両方にさらなるダメージをもたらしてしまう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の一面は、ブラシレスDCモータのロータの位置と電源信号のパルスを同期することを含む。図5及び図6は、本発明におけるロータ位置とパルスを同期するための方法の一実施形態の作用を示す。図5において、電源信号VSは、25%デューティサイクルのパルスの連続を持つパルス幅変調信号である。しかしながら、自励ベースでパルスを生成するよりもむしろ、パルスをロータの位置に同期させている。図5に示すように、各パルスは、最小トルク位置で始まる。このことは、ブラシレスDCモータの内部電子回路に、モータのストレスが最小になるときに巻き線を励磁させている。
【0015】
モータが励磁されると、瞬間的トルクが次のように特徴付けられる:
【0016】
【数1】
ここで、T=トルク(Nm)(−sinは、電気磁気トルクがステータとロータの磁界を一列に導く方向に作用することを意味する)、P=極数、Lsr=ステータとロータの磁軸が一列に並べられているときの相互インダクタンス、is=ステータ電流、ir=ロータ電流、θm=ロータとステータの実機械角である。
【0017】
所定の永久磁石ACモータのために、P、Lsr、is及びirは一定である。これにより、上記等式はT=K*sin(θm)に変形される。トルクが0のとき相が変化するならば、システムにアンドゥトルクをもたらさないであろう。Kが一定なので、制御可能な唯一のものはθmである。角度θmは、モータを励磁しているとき制御され得る。この等式を最小に設定するために、θmは0に等しくなければならない。また、回転速度計信号が相対位置信号であるので、ファンは、回転速度計に同期したパルスストリームで励磁され得る。
【0018】
電源信号のデューティサイクルが増加するにつれて、モータの回転速度が増加する。そのため、電源信号のパルス周波数は、パルスが図6に示すようなロータ位置で同期したままであるように、それに応じて増加される。図6のVS信号のデューティサイクルは、およそ55%である(これは、およそ75%の速度に対応する)。
【0019】
図7は、本発明におけるブラシレスDCモータ用の駆動回路の一実施形態のブロック図である。駆動回路10は、あらゆる適当な源、典型的には固定電圧電源から入力電力12を受け取る。駆動回路は、ブラシレスDCモータ16を駆動するための一連のパルスを有する電源信号14を生成する。また、駆動回路は、モータからロータ位置情報18を受け取り、それによって、ロータ位置とパルスを同期することができる。
【0020】
ロータ位置を決定するために、異なる技術を用いることができる。ロータが(例えば、デジタル回転速度計から)アクセス可能である位置信号を有するならば、駆動回路は、位置信号を直接モニタすることによってロータ位置を読み取ることができる。
【0021】
本発明によるロータ位置を決定するための技術は、図8に示される。図8に示す駆動回路16は、制御回路24からのPWM制御信号PWMCTRLに応じてモータの電源をオン/オフするよう配置されるスイッチ20(ここでは、電界効果トランジスタとして示す)を含む。電流検出装置22(ここでは、電流検出抵抗として示す)は、制御回路に電流フィードバック信号IFBを供給するために、スイッチ20に直列に配置される。その代わりに、電流を検知するために、スイッチの渦流オン抵抗を用いてもよい。ロータを介して流れる電流をモニタすることによって、ロータの位置を決定することができる。最小トルク位置は、ロータとステータの機械角θmが0のとき生ずる。この瞬間に、整流電流パルスが検出される。このトルクは、モータからの別の位置信号の必要性を排除する。
【0022】
始動シーケンス
ブラシレスDCモータの従来のPWM制御システムでは、通常、電源信号は、モータがフルスピードに到達するのを可能にするために、始動(起動)からの固定期間、典型的に、数ミリ秒から数秒の範囲において、フルパワーで(すなわち、パルスを用いずに)駆動されている。そして、電源信号は、パルス幅変調され、要求される速度でモータを作動する。異なるモータが異なる始動時間を有するので、従来のPWMモータ駆動の始動時間からの固定期間は、典型的に、最も遅い始動モータに対しても十分長くなることを確実にするのに必要な時間以上に長くされる。これは、非効率的であり、不必要なノイズを発生させる。
【0023】
図9は、本発明におけるPWM制御システムの始動シーケンスの一実施形態を示す。まず、モータをフルパワーでオンする。すなわち、電源信号を常時オン(パルスではない)し(ステップ100)。モータの極数を決定する(ステップ102)。モータ極数が既に既知であるならば、この決定ステップをスキップ(省略)することができる。ステップ104において、適当な速度に到達するまでモータの速度をモニタ(監視)する。その後、PWM電源信号でモータを駆動する(ステップ106)。
【0024】
本発明におけるモータが適当な速度に到達したときを決定する一方法は、回転速度計信号からの回転速度計エッジ数をカウントすることである。典型的に、所定のモータが全速力(フルスピード)になるには所定の回転数を取るので、これにより、モータ速度のラフな近似が得られる。
【0025】
本発明におけるモータが適当な速度の到達したときを決定するためのより精巧な技術は、回転速度計エッジ間の時間を測定することである。極数が既知であるので、モータ速度は、回転速度計エッジ間の時間に基づいて正確に計算され得る。この方法の利点は、それが始動時間を最適化することである。すなわち、電源信号は、モータが適当な速度に到達するとすぐに、常時オンからPWM操作に切り替えられる。
【0026】
ここで用いられるように、回転速度計エッジ又はパルスは、実際の回転速度計からの位置信号におけるエッジ又はパルスのみならず、より一般的に、ロータの位置に関する事象を表すあらゆるものに関連している。そして、図8に関して上述した電流監視システムがホール効果回転速度計の代わりに利用されるならば、最小トルクの瞬間は、本質的に、回転速度計エッジであると考えられるであろう。
【0027】
定常状態動作
図10は、本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の別の実施形態を示す。図10の上部トレースは、モータの物理的回転を示す。ここで、Φ1はモータが第1回転にかかる時間量を示し、Φ2は第2回転にかかる時間量を示し、以下同様である。第2のトレースは、位置及び速度情報を提供する、乱されていない回転速度計信号を示す。第3のトレースは、モータを駆動するPWM電源信号を示す。A及びCは、オン時間を示すのに対し、B及びDは、オフ時間を示す。図10に示す例は、6極(三相)モータ(すなわち、一回転毎に6回の「オン」)のためのものである。下部トレースは、モータの電源信号が速度を制御するために、オン/オフを切り替えられる事実を考慮して、モータからの実回転速度計出力信号を示す。実際の回転速度計出力信号は、モータが完全に一回転する時間量を決定するために用いられる。
【0028】
第1回転のための通常のオン時間A1と通常のオフ時間B1は、以下のように計算される:
Φ1/P=A1+B1
ここで、Pはモータの極数である。デューティサイクルは、A、B間の関係を決定する:
A1=DC(A1+B1)
B1=(1−DC)(A1+B1)
ここで、DCは、デューティサイクル(時間における割合(%))である。
【0029】
第2回転(Φ2)中、PWM電源信号は、時間A1の間オンされ、時間B1の間オフされる。最後のオン時間A1の終わりに、電源信号は短い「オフ」時間D2の間オフされ、回転速度計エッジが検出されるまでの不定の時間量の間及びA1に等しい追加の時間量の間オンされる。結果として、オン時間C2は、A1よりも長くなる。電源信号を最後の回転速度計サイクル中に必要な時間よりもわずかに早くオンすることによって、モータへの電力が完全な回転の終わりを表す回転速度計エッジより前にオンされることを確実にする。このことは、全PWM電源信号が各回転の終わりに再同期され得ることを確実にする。「D」オフ時間は、「B」オフ時間よりもできる限りわずかな時間だけ短くすべきであるが、適切なマージンが回転速度を変化するのに適応するのをまだ可能にする。D=0.75Bを用いることにより、信頼性のある結果を提供することがわかった。再同期は、上述の電流監視システムのような適当な位置検出技術で達成され得る。
【0030】
モータ速度は、デューティサイクルDCを変化させることによって制御される。完全な回転が完了した後、デューティサイクルが更新され、次の回転のオン及びオフ時間が再計算される。
【0031】
ここで記述した方法は、あらゆる極数を有するブラシレスDCモータで用いられ得る。すべての極が利用される必要はない。すなわち、モータは、すべての極よりも少ない極を用いることによって駆動され得る。例えば、図5及び図6に関して上述の技術では、モータは、相aのみを用い、図11に示すように相bをオフにしたまま駆動され得る。これは、作動範囲の下限端で高解像度が要求される適用において有用であり得る。
【0032】
本発明におけるもう一つの方法は、1回転中の各相における多数のパルスの利用を含む。そのような技術の一例の実施形態は、図12に示される。
【0033】
極数の決定
本発明のさらなる面は、ブラシレスDCモータの極数を決定することを含む。ブラシレスDCモータの極は、ステータ(固定子)の周りにほとんど対照的に配列される。しかしながら、ロータが前に止まっていた位置にかかわらず、始動で回転し始めることを確実にするために、モータの極は、正確に等しいインターバルで離間されていない。この非対称性により、回転速度計エッジ間の時間にわずかな変動をもたらす。回転速度計エッジ間の時間を測定し、パターンを探すことによって、モータの極数を決定することができる。
【0034】
図13は、安定した速度で回転する6極(3相)ブラシレスDCモータの連続する回転速度計エッジ間の時間を示す。3相モータは、1回転に3つの回転速度計パルスを提供する。縦軸は、連続するパルス間の時間(ミリ秒)であり、横軸は、回転速度計エッジの正負両方のカウントである。データは、立ち上がりエッジのためにのみ示される。比較のために、図14は、安定した速度で回転する4極(2相あるいは2回転速度計パルス/回転)ブラシレスDCモータの連続する回転速度計エッジ間の時間を示す。
【0035】
図13及び図14から現れる有用なパターンは、極数が、回転速度計パルス間の時間が前のパルス間の時間よりも短い連続するインスタンス数に1を加えたものに等しいことである。したがって、パルス間の時間が減少する連続する回数をカウントすることによって、モータの極数を決定することができる。
【0036】
図15は、本発明におけるブラスレスDCモータの極数を決定する方法の一実施形態を示すフロー図である。ステップ200から開始し、カウンタCNTRを0に初期化する。第1の回転速度計パルスと第2の回転速度計パルス間の時間を測定し(ステップ202)、変数T1と指定する。第2の回転速度計パルスと第3の回転速度計パルス間の時間を測定し(ステップ204)、変数T2と指定する。ステップ206及び208において、CNTRが0でないならば、このCNTRを1インクリメントする。そして、T2をT1と比較する(ステップ210)。T1がT2より短くないならば、T2の値をT1に割り当て(ステップ212)、T2の新しい値(次のパルス間の時間)を決定する(ステップ204)。
【0037】
ステップ210においてT1がT2より短いならば、カウンタCNTRを再びテストする(ステップ214)。ここで、カウンタが0でない値を有するならば、それがモータの相の数であり、本方法はステップ216において停止する。さもなければ、カウンタを再び0に設定し(ステップ218)、T2の値をT1に割り当てて(ステップ212)、T2の新しい値(次のパルス間の時間)を決定する(ステップ204)。
【0038】
信頼性を増すために、図15に示す全体のプロセスは、好ましくは、正確な結果が得られたことを確認するために数回繰り返される。モータがまだ始動しているときでさえ、図15に示す方法を用いることができる。
【0039】
いくつかのブラシレスDCモータでは、連続するパルス間の時間は、反対の方向(opposite orientation)を有する。すなわち、連続するパルス間の時間は、立ち上がり前に減少するよりもむしろ、立ち下がり前に増加し続ける。そのため、図15に示す方法は、好ましくは、T2より連続して大きい時間数T1もカウントするために修正される。その代わりに、評価されるモータが反対の方向を有することを決定したとき、T2より大きい時間数T1をカウントする別のアルゴリズムを使用することができる。
【0040】
本発明におけるブラシレスDCモータの極数を決定する方法のもう一つの実施形態は、異なるパルス数間の時間を測定し、それにより、データの異なるセットを生成し、そして、最小のリプル量を持つデータセットを決定することである。この方法の一例の実施形態は、6極(3相)ブラシレスDCモータ用に取られるデータを示す図16〜図19を参照して示され得る。図16に示すデータは、モータの各連続する回転速度計パルス間の時間量である。図17に示すデータは、一つおきに連続する回転速度計パルス間の時間量である。図18及び図19に示すデータは、それぞれ、3つおき及び4つおきの回転速度計パルス間の時間量である。データのリプル量を比較することによって、モータが3相を有することが明らかになる。なぜならば、3つおきに取られたデータが最小のリプル量を有するからである。
【0041】
上述のように、そして、ここでも繰り返すが、回転速度計エッジ又はパルスは、実際の回転速度計からの位置信号のエッジ又はパルスだけでなく、より一般的に、ロータの位置を示すあらゆるものに関連している。したがって、モータの極数を決定する上述の方法は、実際の回転速度計だけでなく、図8に関して上述した電流検出システムのようなロータ位置を決定する他の方法でも実行され得る。極数を決定するためのここで記述する方法は、好ましくは、例えば、図8の制御回路24に位置するマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラで実行される。
【0042】
回転速度計信号の同期
ブラシレスDCモータの電源信号をパルス幅変調することに関連する問題は、モータ内の回転速度計または他の位置検出センサが、典型的に、作動用モータ電源に依存することである。したがって、回転速度計信号が破損され得る。
【0043】
本発明のもう一つの面は、回転速度計信号を統合する方法である。そのような方法の一実施形態では、極数が決定され、1回転の周期が決定され、そして、その回転周期は、統合された回転速度計期間を決定するために、極数で分割される。これは、ロータ位置を最初に決定するあらゆる適当な技術を用いて、統合された回転速度計信号を同期する制御回路によって達成され得る。そして、統合された回転速度計信号は、電源信号のパルスをロータ位置に同期するために用いられ得る。好ましくは、統合された回転速度計信号は、回転速度計又は電流監視技術のような位置検出システムを用いて周期的に再同期される。回転速度計信号を同期し及び/又は統合するためのここで記述する方法は、好ましくは、例えば、図8の制御回路24に位置するマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラで実行される。
【0044】
好適な実施形態における本発明の原則を記述及び例示してきたが、本発明が、そのような原則から逸脱することなく、配列や詳細を修正され得ることは明白である。したがって、そのような変更及び修正は、添付の特許請求の範囲内に属すると考えられるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】
従来技術のブラシレスDCモータの単純化した図である。
【図2】
ブラシレスDCモータをフルスピードで駆動するための従来技術を示すタイミング図である。
【図3】
ブラシレスDCモータを減電圧、減スピードで駆動するための従来技術を示すタイミング図である。
【図4】
ブラシレスDCモータを減スピードで駆動するための従来のPWM技術を示すタイミング図である。
【図5】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の一実施形態を示すタイミング図である。
【図6】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の一実施形態を示すタイミング図である。
【図7】
本発明におけるブラシレスDCモータ駆動回路の一実施形態のブロック図である。
【図8】
本発明におけるブラシレスDCモータ駆動回路の他の実施形態のブロック図である。
【図9】
本発明におけるブラシレスDCモータを始動する方法の一実施形態を示すフロー図である。
【図10】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の別の実施形態を示すタイミング図である。
【図11】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法のまた別の実施形態を示すタイミング図である。
【図12】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法のさらなる実施形態を示すタイミング図である。
【図13】
3相ブラシレスDCモータの回転速度計パルス間の時間を示す。
【図14】
2相ブラシレスDCモータの回転速度計パルス間の時間を示す。
【図15】
ブラスレスDCモータを駆動する本発明の方法の一実施形態を示すフロー図である。
【図16】
ブラシレスDCモータの回転速度計からのパルス毎の時間を示す。
【図17】
ブラシレスDCモータの回転速度計からの一つおきのパルス毎の時間を示す。
【図18】
ブラシレスDCモータの回転速度計からの3つおきのパルス毎の時間を示す。
【図19】
ブラシレスDCモータの回転速度計からの4つおきのパルス毎の時間を示す。
【0001】
本発明は、ブラシレスDCモータを駆動するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2001年5月10日に出願された米国仮特許出願第60/290,397号の優先権を要求する。この仮出願は、参照により本出願に援用される。
【0003】
ブラシレス直流(DC)モータは、典型的に、ロータをスピン(回転)させるために、モータ内の電気コイル(巻き線)を励磁及び減磁する電子回路を含む。ブラシレスDCモータは、一般に、パーソナルコンピュータ(PC)などの電子装置内の冷却ファンを駆動するために用いられる。PCに用いられる典型的なブラシレスDCモータは、2つの端子、すなわち、正の電源端子VSと接地端子GND(また、それぞれ正及び負のレール(rail)としても参照される)のみがアクセス可能な方法でパッケージされている。同様に、モータの速度を示す信号を供給する第3の端子にアクセス可能なものもある。
【0004】
ブラシレスDCモータによって駆動される冷却ファンは、最も単純な装置であるので、伝統的にいつでもフルスピードで回転させていた。典型的なPCでは、これは、GND端子を電源設置に、及び、VS端子をコンピュータの+12ボルト又は+5ボルト電源に単純に接続することによって達成されている。しかしながら、ほとんどの電子装置が短時間ランダムインターバルで最大冷却能力を必要とするのみであるので、この方法は、効率の悪いものである。ファンを絶えずフルスピードで回転することにより、エネルギーを浪費し、不要なノイズ(雑音)を生成してしまう。
【0005】
最近の傾向は、冷却要求に依存して異なる速度でファンモータを回転することである。これを達成するための一方法は、可変電圧電源でモータを駆動することである。これは、時には線形ファン速度制御として言及される。しかしながら、線形ファン速度制御は、実行するには困難であるとともに、高価であり得る。なぜならば、それは、可変電圧電源を必要とするからである。また、ほとんどの12ボルトのファンが回転の初期抵抗に打ち勝つために駆動開始時に少なくとも6〜8ボルトで駆動されなければならない事実に関連した問題もある。
【0006】
もう一つの解決は、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)の使用に絡んでいる。PWMシステムでは、モータへの電源供給は、固定周波数であるが、可変デューティサイクルで繰り返してオン/オフされている。電源信号が比較的低いデューティサイクル、例えば、25%(すなわち、電源オンが所定時間の25%で、電源オフがその75%である)を有するとき、モータは、比較的遅い速度で回転する。デューティサイクルを増加することにより、モータはより速く回転する。電源信号を常にオン状態、すなわち、100%デューティサイクルにしておくことにより、フルパワーが達成される。
【0007】
従来のPWMシステムはその実施が比較的容易で廉価であるけれども、システム内のモータや他の部品にダメージを与え得る振動を発生してしまう。また、そのような従来のシステムは、カチカチいうノイズ(雑音)のような可聴ノイズを発生する。このような問題は、パルス幅変調電源信号が折悪く切り替えられるときに起こるストレスによるものであると考えられる。
【0008】
これらのストレスは、図1に示す2相モータのような典型的なブラシレスDCモータの作動を最初に考慮することによって理解され得る。ステータ(固定子)50の1組の巻き線がa−a’に示され(相aという)、もう一組の巻き線がb−b’に示される(相bという)。モータの内部電子回路は、電源信号が一定のDC電圧であることを前提として作動する。その電子回路は、ロータ52の位置に依存して相a及び相bを代わる代わる励磁する。なお、ロータ52は、軸受(ベアリング)54上にある。一つの相が励磁されると、それは、ロータの1極を引き付ける磁界を発生させ、それによって、ロータを回転するトルクを作り出す。ロータがある位置に到達すると、内部電子回路は、第1相をオフし、ロータの他極を引き付ける磁界を発生されるように、他相を励磁する。モータのストレスを最小にするために、ロータが最小トルク位置に到達するときに相が切り替えられる。一般に、内部電子回路は、図2に示すような位置信号TACHを生成するホール効果センサ(ホール素子)などの位置検出装置を用いることによってロータ位置を感知(検出)している。
【0009】
ブラシレスDCモータの速度が電源電圧を低くすることによって減らされると、各相により作られる磁界が弱くなり、ロータは、より低速で回転する。内部電子回路は、適当なときに相を切り替える問題を有してない。なぜならば、図3に示すようなTACH信号を用いてロータ位置を常に検出することができるからである。しかしながら、上述のように、多くの電子システムに可変電圧電源を提供することは、高価であるとともに、困難である。
【0010】
従来のPWMシステムでは、PWM信号として固定周波数(例えば、30Hz)を選択している。図4は、典型的にモータをおよそハーフスピードで回転させる25%デューティサイクルを有するPWM電源信号を示す。図4のPWM信号がブラシレスDCモータに印加されると、内部電子回路は、TACHラベルされたトレースで示されるような相を励磁する。図4に示すTACHトレースが「aをオン」又は「bをオン」するとき、相a又は相bはそれぞれ励磁される。トレースが中心線「オフ」にあるとき、いずれの相も励磁されない。なぜならば、PWM電源信号がその間オフだからである。図4の底部のチェックマークは、パルスが最適に切り替えられるべき最小トルクポイントを示す。
【0011】
PWM電源信号が自励(自由継続)である、すなわち、何とも同期していないので、相は、ランダムトルク位置で、時にはロータとステータ間の最大トルクで励磁される。このことは、いくつかの問題を引き起こし得る。第1に、モータのベアリングは、球溝(race)とボール間のわずかなポイント接触に頼っている。ベアリングは、ボールと球溝間にインパクトが負荷される高い瞬間的なトルクにより容易にダメージを受ける。これは、球溝のブリネルマークとして知られる圧こんを作る。ブリネルマークは、すぐに構造上のダメージの潜在的な位置となり、それによって、モータの全体的信頼性を減らしてしまう。
【0012】
第2に、高トルク位置で相を励磁することは、全モータ構造の微細な屈曲を引き起こすトルクバーストを作り出し、それによって、可聴のカチカチというノイズを生じてしまう。ノイズ量は、モータ速度、PWM電源信号の周波数、及びデューティサイクルに依存し、これらのすべては、特定の形状に依存して変化する。
【0013】
第3に、PWM電源信号の固定周波数がモータの回転速度の倍振動になるならば、巻き線は、各回転中同じ位置で励磁される。これは、モータを振り動かし得(動揺させ得)、それによって、モータと、モータに取り付けられた他の装置の両方にさらなるダメージをもたらしてしまう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の一面は、ブラシレスDCモータのロータの位置と電源信号のパルスを同期することを含む。図5及び図6は、本発明におけるロータ位置とパルスを同期するための方法の一実施形態の作用を示す。図5において、電源信号VSは、25%デューティサイクルのパルスの連続を持つパルス幅変調信号である。しかしながら、自励ベースでパルスを生成するよりもむしろ、パルスをロータの位置に同期させている。図5に示すように、各パルスは、最小トルク位置で始まる。このことは、ブラシレスDCモータの内部電子回路に、モータのストレスが最小になるときに巻き線を励磁させている。
【0015】
モータが励磁されると、瞬間的トルクが次のように特徴付けられる:
【0016】
【数1】
ここで、T=トルク(Nm)(−sinは、電気磁気トルクがステータとロータの磁界を一列に導く方向に作用することを意味する)、P=極数、Lsr=ステータとロータの磁軸が一列に並べられているときの相互インダクタンス、is=ステータ電流、ir=ロータ電流、θm=ロータとステータの実機械角である。
【0017】
所定の永久磁石ACモータのために、P、Lsr、is及びirは一定である。これにより、上記等式はT=K*sin(θm)に変形される。トルクが0のとき相が変化するならば、システムにアンドゥトルクをもたらさないであろう。Kが一定なので、制御可能な唯一のものはθmである。角度θmは、モータを励磁しているとき制御され得る。この等式を最小に設定するために、θmは0に等しくなければならない。また、回転速度計信号が相対位置信号であるので、ファンは、回転速度計に同期したパルスストリームで励磁され得る。
【0018】
電源信号のデューティサイクルが増加するにつれて、モータの回転速度が増加する。そのため、電源信号のパルス周波数は、パルスが図6に示すようなロータ位置で同期したままであるように、それに応じて増加される。図6のVS信号のデューティサイクルは、およそ55%である(これは、およそ75%の速度に対応する)。
【0019】
図7は、本発明におけるブラシレスDCモータ用の駆動回路の一実施形態のブロック図である。駆動回路10は、あらゆる適当な源、典型的には固定電圧電源から入力電力12を受け取る。駆動回路は、ブラシレスDCモータ16を駆動するための一連のパルスを有する電源信号14を生成する。また、駆動回路は、モータからロータ位置情報18を受け取り、それによって、ロータ位置とパルスを同期することができる。
【0020】
ロータ位置を決定するために、異なる技術を用いることができる。ロータが(例えば、デジタル回転速度計から)アクセス可能である位置信号を有するならば、駆動回路は、位置信号を直接モニタすることによってロータ位置を読み取ることができる。
【0021】
本発明によるロータ位置を決定するための技術は、図8に示される。図8に示す駆動回路16は、制御回路24からのPWM制御信号PWMCTRLに応じてモータの電源をオン/オフするよう配置されるスイッチ20(ここでは、電界効果トランジスタとして示す)を含む。電流検出装置22(ここでは、電流検出抵抗として示す)は、制御回路に電流フィードバック信号IFBを供給するために、スイッチ20に直列に配置される。その代わりに、電流を検知するために、スイッチの渦流オン抵抗を用いてもよい。ロータを介して流れる電流をモニタすることによって、ロータの位置を決定することができる。最小トルク位置は、ロータとステータの機械角θmが0のとき生ずる。この瞬間に、整流電流パルスが検出される。このトルクは、モータからの別の位置信号の必要性を排除する。
【0022】
始動シーケンス
ブラシレスDCモータの従来のPWM制御システムでは、通常、電源信号は、モータがフルスピードに到達するのを可能にするために、始動(起動)からの固定期間、典型的に、数ミリ秒から数秒の範囲において、フルパワーで(すなわち、パルスを用いずに)駆動されている。そして、電源信号は、パルス幅変調され、要求される速度でモータを作動する。異なるモータが異なる始動時間を有するので、従来のPWMモータ駆動の始動時間からの固定期間は、典型的に、最も遅い始動モータに対しても十分長くなることを確実にするのに必要な時間以上に長くされる。これは、非効率的であり、不必要なノイズを発生させる。
【0023】
図9は、本発明におけるPWM制御システムの始動シーケンスの一実施形態を示す。まず、モータをフルパワーでオンする。すなわち、電源信号を常時オン(パルスではない)し(ステップ100)。モータの極数を決定する(ステップ102)。モータ極数が既に既知であるならば、この決定ステップをスキップ(省略)することができる。ステップ104において、適当な速度に到達するまでモータの速度をモニタ(監視)する。その後、PWM電源信号でモータを駆動する(ステップ106)。
【0024】
本発明におけるモータが適当な速度に到達したときを決定する一方法は、回転速度計信号からの回転速度計エッジ数をカウントすることである。典型的に、所定のモータが全速力(フルスピード)になるには所定の回転数を取るので、これにより、モータ速度のラフな近似が得られる。
【0025】
本発明におけるモータが適当な速度の到達したときを決定するためのより精巧な技術は、回転速度計エッジ間の時間を測定することである。極数が既知であるので、モータ速度は、回転速度計エッジ間の時間に基づいて正確に計算され得る。この方法の利点は、それが始動時間を最適化することである。すなわち、電源信号は、モータが適当な速度に到達するとすぐに、常時オンからPWM操作に切り替えられる。
【0026】
ここで用いられるように、回転速度計エッジ又はパルスは、実際の回転速度計からの位置信号におけるエッジ又はパルスのみならず、より一般的に、ロータの位置に関する事象を表すあらゆるものに関連している。そして、図8に関して上述した電流監視システムがホール効果回転速度計の代わりに利用されるならば、最小トルクの瞬間は、本質的に、回転速度計エッジであると考えられるであろう。
【0027】
定常状態動作
図10は、本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の別の実施形態を示す。図10の上部トレースは、モータの物理的回転を示す。ここで、Φ1はモータが第1回転にかかる時間量を示し、Φ2は第2回転にかかる時間量を示し、以下同様である。第2のトレースは、位置及び速度情報を提供する、乱されていない回転速度計信号を示す。第3のトレースは、モータを駆動するPWM電源信号を示す。A及びCは、オン時間を示すのに対し、B及びDは、オフ時間を示す。図10に示す例は、6極(三相)モータ(すなわち、一回転毎に6回の「オン」)のためのものである。下部トレースは、モータの電源信号が速度を制御するために、オン/オフを切り替えられる事実を考慮して、モータからの実回転速度計出力信号を示す。実際の回転速度計出力信号は、モータが完全に一回転する時間量を決定するために用いられる。
【0028】
第1回転のための通常のオン時間A1と通常のオフ時間B1は、以下のように計算される:
Φ1/P=A1+B1
ここで、Pはモータの極数である。デューティサイクルは、A、B間の関係を決定する:
A1=DC(A1+B1)
B1=(1−DC)(A1+B1)
ここで、DCは、デューティサイクル(時間における割合(%))である。
【0029】
第2回転(Φ2)中、PWM電源信号は、時間A1の間オンされ、時間B1の間オフされる。最後のオン時間A1の終わりに、電源信号は短い「オフ」時間D2の間オフされ、回転速度計エッジが検出されるまでの不定の時間量の間及びA1に等しい追加の時間量の間オンされる。結果として、オン時間C2は、A1よりも長くなる。電源信号を最後の回転速度計サイクル中に必要な時間よりもわずかに早くオンすることによって、モータへの電力が完全な回転の終わりを表す回転速度計エッジより前にオンされることを確実にする。このことは、全PWM電源信号が各回転の終わりに再同期され得ることを確実にする。「D」オフ時間は、「B」オフ時間よりもできる限りわずかな時間だけ短くすべきであるが、適切なマージンが回転速度を変化するのに適応するのをまだ可能にする。D=0.75Bを用いることにより、信頼性のある結果を提供することがわかった。再同期は、上述の電流監視システムのような適当な位置検出技術で達成され得る。
【0030】
モータ速度は、デューティサイクルDCを変化させることによって制御される。完全な回転が完了した後、デューティサイクルが更新され、次の回転のオン及びオフ時間が再計算される。
【0031】
ここで記述した方法は、あらゆる極数を有するブラシレスDCモータで用いられ得る。すべての極が利用される必要はない。すなわち、モータは、すべての極よりも少ない極を用いることによって駆動され得る。例えば、図5及び図6に関して上述の技術では、モータは、相aのみを用い、図11に示すように相bをオフにしたまま駆動され得る。これは、作動範囲の下限端で高解像度が要求される適用において有用であり得る。
【0032】
本発明におけるもう一つの方法は、1回転中の各相における多数のパルスの利用を含む。そのような技術の一例の実施形態は、図12に示される。
【0033】
極数の決定
本発明のさらなる面は、ブラシレスDCモータの極数を決定することを含む。ブラシレスDCモータの極は、ステータ(固定子)の周りにほとんど対照的に配列される。しかしながら、ロータが前に止まっていた位置にかかわらず、始動で回転し始めることを確実にするために、モータの極は、正確に等しいインターバルで離間されていない。この非対称性により、回転速度計エッジ間の時間にわずかな変動をもたらす。回転速度計エッジ間の時間を測定し、パターンを探すことによって、モータの極数を決定することができる。
【0034】
図13は、安定した速度で回転する6極(3相)ブラシレスDCモータの連続する回転速度計エッジ間の時間を示す。3相モータは、1回転に3つの回転速度計パルスを提供する。縦軸は、連続するパルス間の時間(ミリ秒)であり、横軸は、回転速度計エッジの正負両方のカウントである。データは、立ち上がりエッジのためにのみ示される。比較のために、図14は、安定した速度で回転する4極(2相あるいは2回転速度計パルス/回転)ブラシレスDCモータの連続する回転速度計エッジ間の時間を示す。
【0035】
図13及び図14から現れる有用なパターンは、極数が、回転速度計パルス間の時間が前のパルス間の時間よりも短い連続するインスタンス数に1を加えたものに等しいことである。したがって、パルス間の時間が減少する連続する回数をカウントすることによって、モータの極数を決定することができる。
【0036】
図15は、本発明におけるブラスレスDCモータの極数を決定する方法の一実施形態を示すフロー図である。ステップ200から開始し、カウンタCNTRを0に初期化する。第1の回転速度計パルスと第2の回転速度計パルス間の時間を測定し(ステップ202)、変数T1と指定する。第2の回転速度計パルスと第3の回転速度計パルス間の時間を測定し(ステップ204)、変数T2と指定する。ステップ206及び208において、CNTRが0でないならば、このCNTRを1インクリメントする。そして、T2をT1と比較する(ステップ210)。T1がT2より短くないならば、T2の値をT1に割り当て(ステップ212)、T2の新しい値(次のパルス間の時間)を決定する(ステップ204)。
【0037】
ステップ210においてT1がT2より短いならば、カウンタCNTRを再びテストする(ステップ214)。ここで、カウンタが0でない値を有するならば、それがモータの相の数であり、本方法はステップ216において停止する。さもなければ、カウンタを再び0に設定し(ステップ218)、T2の値をT1に割り当てて(ステップ212)、T2の新しい値(次のパルス間の時間)を決定する(ステップ204)。
【0038】
信頼性を増すために、図15に示す全体のプロセスは、好ましくは、正確な結果が得られたことを確認するために数回繰り返される。モータがまだ始動しているときでさえ、図15に示す方法を用いることができる。
【0039】
いくつかのブラシレスDCモータでは、連続するパルス間の時間は、反対の方向(opposite orientation)を有する。すなわち、連続するパルス間の時間は、立ち上がり前に減少するよりもむしろ、立ち下がり前に増加し続ける。そのため、図15に示す方法は、好ましくは、T2より連続して大きい時間数T1もカウントするために修正される。その代わりに、評価されるモータが反対の方向を有することを決定したとき、T2より大きい時間数T1をカウントする別のアルゴリズムを使用することができる。
【0040】
本発明におけるブラシレスDCモータの極数を決定する方法のもう一つの実施形態は、異なるパルス数間の時間を測定し、それにより、データの異なるセットを生成し、そして、最小のリプル量を持つデータセットを決定することである。この方法の一例の実施形態は、6極(3相)ブラシレスDCモータ用に取られるデータを示す図16〜図19を参照して示され得る。図16に示すデータは、モータの各連続する回転速度計パルス間の時間量である。図17に示すデータは、一つおきに連続する回転速度計パルス間の時間量である。図18及び図19に示すデータは、それぞれ、3つおき及び4つおきの回転速度計パルス間の時間量である。データのリプル量を比較することによって、モータが3相を有することが明らかになる。なぜならば、3つおきに取られたデータが最小のリプル量を有するからである。
【0041】
上述のように、そして、ここでも繰り返すが、回転速度計エッジ又はパルスは、実際の回転速度計からの位置信号のエッジ又はパルスだけでなく、より一般的に、ロータの位置を示すあらゆるものに関連している。したがって、モータの極数を決定する上述の方法は、実際の回転速度計だけでなく、図8に関して上述した電流検出システムのようなロータ位置を決定する他の方法でも実行され得る。極数を決定するためのここで記述する方法は、好ましくは、例えば、図8の制御回路24に位置するマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラで実行される。
【0042】
回転速度計信号の同期
ブラシレスDCモータの電源信号をパルス幅変調することに関連する問題は、モータ内の回転速度計または他の位置検出センサが、典型的に、作動用モータ電源に依存することである。したがって、回転速度計信号が破損され得る。
【0043】
本発明のもう一つの面は、回転速度計信号を統合する方法である。そのような方法の一実施形態では、極数が決定され、1回転の周期が決定され、そして、その回転周期は、統合された回転速度計期間を決定するために、極数で分割される。これは、ロータ位置を最初に決定するあらゆる適当な技術を用いて、統合された回転速度計信号を同期する制御回路によって達成され得る。そして、統合された回転速度計信号は、電源信号のパルスをロータ位置に同期するために用いられ得る。好ましくは、統合された回転速度計信号は、回転速度計又は電流監視技術のような位置検出システムを用いて周期的に再同期される。回転速度計信号を同期し及び/又は統合するためのここで記述する方法は、好ましくは、例えば、図8の制御回路24に位置するマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラで実行される。
【0044】
好適な実施形態における本発明の原則を記述及び例示してきたが、本発明が、そのような原則から逸脱することなく、配列や詳細を修正され得ることは明白である。したがって、そのような変更及び修正は、添付の特許請求の範囲内に属すると考えられるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】
従来技術のブラシレスDCモータの単純化した図である。
【図2】
ブラシレスDCモータをフルスピードで駆動するための従来技術を示すタイミング図である。
【図3】
ブラシレスDCモータを減電圧、減スピードで駆動するための従来技術を示すタイミング図である。
【図4】
ブラシレスDCモータを減スピードで駆動するための従来のPWM技術を示すタイミング図である。
【図5】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の一実施形態を示すタイミング図である。
【図6】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の一実施形態を示すタイミング図である。
【図7】
本発明におけるブラシレスDCモータ駆動回路の一実施形態のブロック図である。
【図8】
本発明におけるブラシレスDCモータ駆動回路の他の実施形態のブロック図である。
【図9】
本発明におけるブラシレスDCモータを始動する方法の一実施形態を示すフロー図である。
【図10】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法の別の実施形態を示すタイミング図である。
【図11】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法のまた別の実施形態を示すタイミング図である。
【図12】
本発明におけるブラシレスDCモータを駆動する方法のさらなる実施形態を示すタイミング図である。
【図13】
3相ブラシレスDCモータの回転速度計パルス間の時間を示す。
【図14】
2相ブラシレスDCモータの回転速度計パルス間の時間を示す。
【図15】
ブラスレスDCモータを駆動する本発明の方法の一実施形態を示すフロー図である。
【図16】
ブラシレスDCモータの回転速度計からのパルス毎の時間を示す。
【図17】
ブラシレスDCモータの回転速度計からの一つおきのパルス毎の時間を示す。
【図18】
ブラシレスDCモータの回転速度計からの3つおきのパルス毎の時間を示す。
【図19】
ブラシレスDCモータの回転速度計からの4つおきのパルス毎の時間を示す。
Claims (29)
- ブラシレスDCモータを駆動する方法であって、
パルス信号で前記モータを駆動するステップと、
前記パルス信号を前記モータのモータ位置に同期するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記パルス信号を同期するステップは、前記モータの速度に応じて、前記パルス信号の周波数を変更するステップを含む請求項1に記載の方法。
- 前記パルス信号を同期するステップは、前記モータが最小トルク位置又はその近くにあるときにパルスを初期化するステップを含む請求項1に記載の方法。
- 前記パルス信号を同期するステップは、前記モータが最小トルク位置又はその近くにあるときを決定するステップを含む請求項1に記載の方法。
- 前記モータが最小トルク位置又はその近くにあるときを決定するステップは、前記モータに接続された回転速度計をモニタするステップを含む請求項4に記載の方法。
- 前記モータが最小トルク位置又はその近くにあるときを決定するステップは、前記モータからの電流をモニタするステップを含む請求項4に記載の方法。
- 前記モータからの電流をモニタするステップは、整流電流パルスを検出するステップを含む請求項6に記載の方法。
- 前記モータが最小トルク位置又はその近くにあるときを決定するステップは、回転速度計信号を統合するステップを含む請求項4に記載の方法。
- 前記回転速度計信号を統合するステップは、
前記モータの極数を決定するステップと、
前記モータが1回転する時間長を決定するステップと、
前記時間長を前記極数で分割し、それによって、統合された回転速度計信号期間を決定するステップと、
を含む請求項8に記載の方法。 - 前記パルス信号を同期するステップは、前記モータが最小トルク位置又はその近くにあるときを決定するために、前記統合された回転速度計信号を用いるステップを含む請求項9に記載の方法。
- 前記パルス信号を同期するステップは、前記モータのすべての極以下の極にパルスを同期するステップを含む請求項1に記載の方法。
- 相毎に多数のパルスで前記モータを駆動するステップを更に有する請求項1に記載の方法。
- 前記パルスを前記モータ位置に同期するステップは、前記パルス信号を前記モータ位置に周期的に再同期するステップを含む請求項1に記載の方法。
- 前記パルス信号を再同期するステップは、
完全な一回転が終わる前の短いオフ時間で前記モータを駆動するステップと、
前記短いオフ時間後、不定のオン時間で前記モータを駆動するステップと、
を含む請求項13に記載の方法。 - ブラシレスDCモータの極数を決定する方法であって、
前記モータに接続された位置検出装置からの複数の時間を測定するステップと、
パターンを決定するために、前記複数の時間を解析するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記複数の時間を解析するステップは、その時間内の反復パターンを識別するステップを含む請求項15に記載の方法。
- 前記複数の時間を解析するステップは、
各時間を次に連続した時間と比較するステップと、
前記次に連続した時間よりも短い時間がいくつあるかを決定するステップと、
を含む請求項15に記載の方法。 - 前記複数の時間を解析するステップは、
第1の連続した期間数を繰り返して測定し、それによって、第1のリプル量を持つ第1グループのデータポイントを生成するステップと、
第2の連続した期間数を繰り返して測定し、それによって、第2のリプル量を持つ第2グループのデータポイントを生成するステップと、
前記第1及び第2のリプル量を比較するステップと、
を含む請求項15に記載の方法。 - 前記複数の時間を解析するステップは、
第3の連続した期間数を繰り返して測定し、それによって、第3のリプル量を持つ第3グループのデータポイントを生成するステップと、
前記第3のリプル量を前記第1及び第2のリプル量と比較するステップと、
を更に含む請求項18に記載の方法。 - ブラシレスDCモータを始動する方法であって、
常時オン電源信号で前記モータを駆動するステップと、
前記モータの速度をモニタするステップと、
前記モータが適当な速度に到達したとき、パルス信号で前記モータを駆動するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記モータの速度をモニタするステップは、位置事象数をカウントするステップを含む請求項20に記載の方法。
- 前記位置事象は、回転速度計のパルス又はエッジである請求項21に記載の方法。
- 前記モータの速度をモニタするステップは、前記モータの実速度をモニタするステップを含む請求項20に記載の方法。
- ブラシレスDCモータ用の駆動回路であって、
制御信号に応じてパルス信号で前記モータを駆動するよう構成されるスイッチと、
前記スイッチに接続され、前記パルス信号が前記モータのロータ位置に同期するように、前記モータからのロータ位置情報に応じて、前記制御信号を生成するよう構成される制御回路と、
を備えることを特徴とする駆動回路。 - 前記モータを介して流れる電流を感知することによって、前記制御回路に前記ロータ位置情報を供給するよう構成される電流検出装置を更に備える請求項24に記載の駆動回路。
- ブラシレスDCモータ用の駆動回路であって、
パルス信号で前記モータを駆動する手段と、
前記パルス信号を前記モータのロータ位置に同期する手段と、
を備えることを特徴とする駆動回路。 - 前記モータを介して流れる電流を感知する手段を更に備える請求項26に記載の駆動回路。
- ブラシレスDCモータ用の駆動回路であって、
制御信号に応じてパルス信号で前記モータを駆動するよう構成されるスイッチと、
前記モータに接続された位置検出装置と、
前記スイッチ及び前記位置検出装置に接続され、パターンを決定するために、前記位置検出装置からの複数の時間を測定し、該複数の時間を解析するよう構成される制御回路と、
を備えることを特徴とする駆動回路。 - ブラシレスDCモータ用の駆動回路であって、
制御信号に応じてパルス信号で前記モータを駆動するよう構成されるスイッチと、
前記スイッチに接続され、常時オン電源信号で前記モータを駆動し、前記モータの速度をモニタし、前記モータが適当な速度に到達したときにパルス信号で前記モータを駆動するよう構成される制御回路と、
を備えることを特徴とする駆動回路。
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