JP2004533529A - 高い相溶性のヒドロキシフェニルトリアジン紫外線吸収剤 - Google Patents

高い相溶性のヒドロキシフェニルトリアジン紫外線吸収剤 Download PDF

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Abstract

【課題】高い相溶性のヒドロキシフェニルトリアジン紫外線吸収剤の提供
【解決手段】本発明は、高相溶性のヒドロキシフェニルトリアジン紫外線吸収剤に関し、かつ、特に紫外線の有害な影響から、温室中の植物を保護するため、及び包装された食料品、飲料、薬剤、化粧品、個人ケア用品、シャンプー等を保護するための用途に関する。これら材料が保存される容器もしくはフィルム中に配合された場合、ある種の高い相溶性トリス−アリール−s−トリアジンは特にこの目的に対して効果的であるという事が発見された。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、高相溶性のヒドロキシフェニルトリアジン紫外線吸収剤に関し、かつ、特に紫外線の有害な影響から、温室中の植物を保護するため、及び包装された食料品、飲料、薬剤、化粧品、個人ケア用品、シャンプー等を保護するために使用するための、それらを含む有機ポリマー材料に関する。これら材料が保存される容器もしくはフィルム中に配合された場合、ある種の高い相溶性トリス−アリール−s−トリアジンは特にこの目的に対して効果的であるという事が発見された。本発明の化合物は、紫外線に対して、人(又は動物)の肌もしくは髪を保護するための化粧品の配合物において更に効果的である。
【背景技術】
【0002】
いくつかの種類の作物は、太陽光の紫外線成分によって分解され、その作物の高い品質及び生産性を得るためには、前記紫外線成分を濾去しなければならないことは従来技術において周知である。更に、いくつかの微生物、例えば、灰色かび病菌(Botrytis Cinerea)、並びにいくつかの害虫、例えばコナジラミ(white flies)、アブラムシ(aphides)、アザミウマ(thrips)又は葉もぐり虫(Leafminers)は、特定の紫外線下で繁殖し得る。これらの有害生物は、紫外線が、植物に到達しない、もしくはより少量しか到達しない場合、非常に減少し得る[R.レウベニ他,温室成長作物における葉の病原体の防除のための光選択性PEフィルムの開発,Plasticulture No.102,7頁(1994年);Y.アンチグヌス他,昆虫、及びウィルス性疾病の蔓延に対して植物を保護するための紫外線吸収プラスチックシートの使用,CIPA Congress 1997年 3月,22ないし33頁]。他方で、特定領域の紫外線を必要とする、ミツバチの活動が、植物、例えば、トマト、胡瓜、南瓜等の顕花植物の結実を確実にするために、温室中で維持される必要がある。
【非特許文献1】
R.レウベニ他,温室成長作物における葉の病原体の防除のための光選択性PEフィルムの開発,Plasticulture No.102,7頁(1994年)。
【非特許文献2】
Y.アンチグヌス他,昆虫、及びウィルス性疾病の蔓延に対して植物を保護するための紫外線吸収プラスチックシートの使用,CIPA Congress 1997年 3月,22ないし33頁。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ある種のフルーツジュース、ソフトドリンク、ビール、ワイン、食料品、乳製品、化粧品、シャンプー、ビタミン剤および薬剤のような多くの包装された製品もまた、紫外線の透過をゆるすプラスチック容器中に包装されている場合、紫外線の影響によって有害な影響を受ける、すなわち崩壊させられる。
【0004】
ボトルおよびフィルムの内容物を保護するための紫外線吸収剤の使用は、周知である。しかしながら、透明もしくは淡色の容器の使用の傾向がある。より美感的に好ましい容器が透明なプラスチックから形成され得り、それによりまた内容物を見ることができる。しかしながら、透明もしくは淡色の容器およびフィルムは、かなりの量の紫外線、すなわち約280ないし400nmの範囲中の光の透過をゆるす。さらに、より軽量およびこのために、薄い壁の容器の方向への傾向がある。薄い壁を持つ容器は、より短い経路距離よって、より多くの紫外線の透過を許し得る。包装でのこれらの傾向のためにこの分野で使用するためのより有効な紫外線吸収剤が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
多くの調理油およびサラダ油は、今や透明なPET[ポリ(エチレンテレフタレート)]包装で提供されている。実際には、全ての野菜もしくは大豆、オリーブ、ベニバナ、綿実、コーン油のような種子に基づく油は、不飽和オレフィン酸もしくはエステル(例えば、リノレエート)を様々な濃度で含んでおり、それは、光誘導分解を受け易い。ほとんどの植物に基づいた油もまた自然の葉緑素もしくは他の顔料光増感剤を含む。パスカル他、J.FoodSci.,60(5),1116頁(1995年)は、同時押出し、多層の、ポリプロピレンベースの容器に配合されたチヌビン(登録商標;Tinuvin)326の使用による大豆油の紫外線保護を開示している。チヌビン(登録商標;Tinuvin)326は、ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤、5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−第3−ブチル−5−メチル−フェニル)−2H−ベンゾトリアゾールであり、チバ スペシヤリィティ ケミカル コーポ(Ciba Specialty Chemicais Corp)社から入手できる。
【0006】
本発明のヒドロキシフェニルトリアジン紫外線吸収剤は、様々なプラスチック材料中で優れた相溶性及び永続性を示し、かつ紫外線の有害な影響からこれらの材料を保護する。同時に、これらの紫外線吸収剤は、温室フィルム、窓シート及び包装材料中に有効かつ選択的な紫外線遮蔽を与える。それらの極度に長いアルキル鎖のために、それらは、多くのポリマーと高い相溶性を有し、そのため、より多量のUVA(紫外線吸収剤)を配合することが許される。それらは、熱安定であり、かつポリマーから滲み出ない。それは、食品又は飲料と接触する場合に、重要である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、式(I)又は(Ib)
【化14】
Figure 2004533529
で表わされるヒドロキシフェニルトリアジン化合物、又は、
式(II)
【化15】
Figure 2004533529
に従うオリゴマー状又はポリマー状ヒドロキシフェニルトリアジンに関する。
上記各式中、
xは1ないし50の数を表わし;
Aは、式(IIIb)
【化16】
Figure 2004533529
で表わされる基又は、Dのために与えられる意味の一つを表わし、ここで式(II)は、式(IIIb)に従うAを少なくとも一つ含み;
Dは脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素を含む、2ないし60個の炭素原子を含む二価の残基、もしくは、OHによって置換された、又はOによって中断された、又はOHによって置換されかつOによって中断された前記脂肪族残基を表わし;及び、DがLの炭素原子に結合している場合、Dはメチレン基又は直接結合も含み;
Lは、エステル結合基を示し;
1は、互いに独立して、H、OR7を表わすが、但し、R1又はR13の少なくとも一つはOHを表わし;
7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は式(III)
【化17】
Figure 2004533529
で表わされる基を表わし、ここで式(I)における、R7の少なくとも一つは式(III)で表わされる基を表わし;
8は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェニル基;炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;炭素原子数7ないし11のアルキルフェニル基;フェニル基、OH、ハロゲン原子によって置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし18のアルケニルオキシ基又はCOOHを表わし;
YはCO又は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表わし;
もしもYが−CO−を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルキル基、OHによって置換された及び/又はOによって中断された炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わすか、又は炭素原子数20ないし60のアルケニル基を表わすか、もしくは式(IV)
【化18】
Figure 2004533529
(式中、mは1ないし20の数を表わし、
2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子、未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数1ないし38のアルキル基;又は
酸素原子もしくはN(炭素原子数1ないし18のアルキル)基によって中断された炭素原子数1ないし38のアルキル基;
未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基によって置換されたフェニル基又は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし;
もしもYがアルキレン基を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルカノイル基を表わし;
10は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、Cl、フェニル基又は基−OR7を表わし;
11は、水素原子又はメチル基を表わし;
13は、水素原子、メチル基、OH又はOR7を表わし;
14及びR15は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又は基OR7を表わし;
16は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又はフェニル基を表わし;
18は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わす。
【0008】
好ましいのは、式中、R7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は式(III)
【化19】
Figure 2004533529
で表わされる基を表わし、ここで式(I)における、R7の少なくとも一つは式(III)で表わされる基を表わし;
8は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
YはCO又は炭素原子数1ないし2のアルキレン基を表わし;
もしもYが−CO−を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルキル基、OHによって置換された及び/又はOによって中断された炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わすか、又は式(IV)
【化20】
Figure 2004533529
(式中、mは2ないし12の数を表わし、
2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は炭素原子数4ないし12のヒドロキシアルキル基、もしくは炭素原子数4ないし12のアルコキシアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし;
もしもYがアルキレン基を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルカノイル基を表わし;
10は、水素原子又は基−OR7を表わし;
11及びR18は、独立して水素原子又はメチル基を表わし;
13は、水素原子、OH又はメチル基を表わす、式(I)又は(II)で表わされる化合物である。
【0009】
最も好ましくは、R1は、OHを表わし;
7は、水素原子、メチル基又は式(III)
【化21】
Figure 2004533529
で表わされる基を表わし;
8は、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし;
10は、水素原子、メチル基又は基−OR7を表わし;
11及びR18は、水素原子を表わし;
13は、水素原子、OH又はメチル基を表わす。
【0010】
式(II)で表わされるオリゴマー又はポリマーの末端基は通常、
A又はDへ結合している場合は、−L−D−COOR12、−L−D−OR12、又は−OR12であり、
Lへ結合している場合は、−D−COOR12、−D−OR12、又は−R12である(式中mR12は、H又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わす。)。
【0011】
エステル結合基Lは、−COO−又は−OCO−を表わす。
【0012】
例えば、式(II)で表わされるエステルは、式(IIa)
【化22】
Figure 2004533529
(式中、
xは、1ないし20の数を表わし;
数yは、少なくとも1を表わし、かつ(x+z−1)から(x+z+1)まで変化し;
zは、0ないし20の数を表わし;及び
12は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
18は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
Yは、−CO−又は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表わし;
もしも、Yが−CO−を表わす場合、D’は炭素原子数2ないし38のアルキレン基又は、Oによって中断された炭素原子数4ないし60のアルキレン基を表わし;及び、Tは、2ないし12個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、又は芳香族ジカルボン酸の二価のアシル残基を表わし;
もしも、Yがアルキレン基を表わす場合、D’は2ないし12個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸の二価のアシル残基を表わし;及び、Tは、炭素原子数2ないし38のアルキレン基、又はOによって中断された炭素原子数4ないし60のアルキレン基を表わし、
かつ、その他の記号は、全て上記で定義した通りである。)に従い得る。
【0013】
式(IIa)で表わされるオリゴ−又はポリエステルにおいて、指数x及びzによって明らかにされる2価の構造単位の各々は、指数yによって明らかにされる構造単位−O−D’−へ、及び/又は末端基R12もしくはOR12へ結合する。
【0014】
式(II)で表わされるエステルはまた、
式(IIb)
【化23】
Figure 2004533529
(式中、pは1から12まで、特に2から8の範囲にあり、zは、0又は1を表わし;及びその他の記号は、全て上記で定義した通りである。)にも従い得る。
【0015】
最も好ましくは、式(IIa)、(III)及び(IIIb)中の式
【化24】
Figure 2004533529
の部分は、−CH(CH3)−CO−又は−CH2CO−を表わし、YがCOを表わすか、又は−CH(CH3)−CH2−又は−CH2CH2−を表わし、Yがメチレン基を表わす。
【0016】
好ましい態様において、式IIIは、R8がH又は炭素原子数1ないし8のアルキル基、特にメチル基を表わす式
【化25】
Figure 2004533529
に従う。
【0017】
式(II)で表わされる化合物は通常、2種類の構造単位(1つはジカルボン酸から誘導され、もう1つはジオールから誘導される)を含むヘテロポリエステル類のものである。もしも、式(II)において、L−A−L部位が、ジカルボン酸の残基を表わすならば、−D−は2価のアルコールの残基を表わし、もしも、式(II)において、L−D−L部位が、ジカルボン酸の残基を表わすならば、−A−は2価のアルコールの残基を表わす。
【0018】
2価のアシル残基を表わすL−D−Lは、式−OCO−D−COO−に従い、2価のアシル残基を表わすD’又はTは、式−CO−T’−CO−に従う(式中、D又はT’は、例えば、直接結合、炭素原子数1ないし60のアルキレン基、炭素原子数2ないし10のアルケニレン基、フェニレン基、ナフチレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基、Oもしくはシクロヘキシレン基もしくはフェニレン基で中断された炭素原子数2ないし4のアルキレン基又はアルケニレン基、OHによって置換された炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表わす。)。
この定義において、より好ましいD又はT’は、フェニレン基、シクロヘキシレン基、炭素原子数2ないし10のアルキレン基、又はOHによって置換された炭素原子数2ないし10のアルキレン基を表わす。
【0019】
ジオール残基を表わすD’またはTは、式−O−T’−O−に従い、この定義におけるD又はT’は、例えば、炭素原子数2ないし60のアルキレン基、炭素原子数2ないし10のアルケニレン基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基、O、シクロヘキシレン基及び/又はフェニレン基によって中断された炭素原子数4ないし60のアルキレン基又はアルケニレン基を表わす。この定義において、より好ましいD又はT’は、炭素原子数2ないし24のアルキレン基、又はOによって中断された炭素原子数4ないし60のアルキレン基を表わす。
【0020】
式(II)で表わされる化合物において、xは好ましくは2ないし50の範囲内であり、より好ましくは2ないし20の範囲内であり、特には4ないし12の範囲内である。式(IIa)で表わされる化合物において、x及びyの各々は、好ましくは2ないし16の範囲内であり、より好ましくは4ないし12の範囲内であり、zは好ましくは0ないし12の範囲内である。zが0を表わす場合の式(IIa)で表わされる化合物が特に技術的に興味深い。
【0021】
式(II)で表わされるもののような、本発明のオリゴマー状又はポリマー状エステルは、通常1000ないし50000g/mol、より好ましくは1500ないし20000g/mol、最も好ましくは2000ないし10000g/molの範囲内の分子量(ゲル透過クロマトグラフィーGPCによって決定された数平均Mn)を有する。
【0022】
式(I)、(Ia)又は(Ib)
【化26】
Figure 2004533529
[式中、R1は、互いに独立して、H、OR7又はOHを表わすが、但し、R1又はR13の一つは少なくとも一つはOHを表わし;
7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は式III
【化27】
Figure 2004533529
で表わされる基を表わし、ここで式Iにおける、R7の少なくとも一つは式IIIで表わされる基を表わし;
8は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェニル基;炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;炭素原子数7ないし11のアルキルフェニル基;フェニル基、OH、ハロゲン原子によって置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし18のアルケニルオキシ基又はCOOHを表わし;
9は、炭素原子数20ないし60のアルキル基、ω位をOH基で置換された炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わすか、又は炭素原子数20ないし60のアルケニル基を表わすか、もしくは式(IV)
【化28】
Figure 2004533529
(式中、mは1ないし20の数を表わし、
2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子、未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数1ないし38のアルキル基;又は
酸素原子もしくはN(炭素原子数1ないし18のアルキル)基によって中断された炭素原子数1ないし38のアルキル基;
未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基によって置換されたフェニル基又は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし;
nは、1ないし38の数を表わし;
pは、2ないし20の数を表わし;及び
10は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、Cl、フェニル基又は基−OR7を表わし;
11は、水素原子又はメチル基を表わし;
12は、水素原子又はメチル基又はエチル基を表わし;
13は、水素原子、メチル基、OH又は基OR7を表わし;
14及びR15は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又は基OR7を表わし;及び
16は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又はフェニル基を表わす。]で表わされるヒドロキシフェニルトリアジンが特に価値がある。
【0023】
アルキルフェニル基は、アルキル置換フェニル基を表し;炭素原子数7ないし14のアルキルフェニル基は、例えば、メチルフェニル(トリル)基、ジメチルフェニル(キシリル)基、トリメチルフェニル(メシチル)基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基及びオクチルフェニル基等を含む。
【0024】
フェニルアルキル基は、フェニル置換アルキル基を表し;炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基は、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α−エチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基及びフェニルペンチル基等を含む。
【0025】
O、NH、N(炭素原子数1ないし12)アルキル基によって中断されたアルキル基は、一般的に、1つ以上の非隣接ヘテロ原子を含む。好ましくは、アルキル鎖の炭素原子は、多くて1個のヘテロ原子に結合する。
【0026】
上述定義の範囲内において、アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基及びオクタデシル基のような枝分かれしたもしくは枝分かれしていないアルキル基である。
【0027】
9の定義における炭素原子数20ないし60のアルキル基の例は、エイコシル基、ヘニコシル基、ドコシル基、トリコシル基、ペンタコシル基、ヘプタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ドトリアコンチル基、テトラコンチル基、ペンタコンチル基及びヘキサコンチル基である。
【0028】
上述定義の範囲内において、アルケニル基は、アリル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−ペンタ−2、4−ジエニル基、3−メチル−ブテ−2−エニル基、n−オクテ−2−エニル基、n−ドデセ−2−エニル基、イソドデセニル基、n−オクタデセ−2−エニル基及びn−オクタデセ−4−エニル基を含む。
【0029】
好ましいものは、式(I)又は(II)で表わされる化合物、特に式(II)で表わされる化合物である。
【0030】
好ましいものは、R8が炭素原子数1ないし18のアルキル基、より好ましくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、特にはメチル基を表わす化合物である。
【0031】
好ましいものは、R18が水素原子又はメチル基、特には水素原子を表すものである。
【0032】
OHによって置換された炭素原子数20ないし60を表わすR9は、好ましくは、ω位においてOH基を1つのみ有する。好ましいものは、R9が炭素原子数20ないし60のアルキル基を、より好ましくは炭素原子数26ないし52のアルキル基を表わす化合物であり、そして特には、R9が20ないし40個の範囲の炭素原子を有するアルキル基の混合物を表わす化合物であり、その炭素原子の平均数は、約32個である。
【0033】
9で表わされる高級アルキル基はまた、それらの主成分の周りに特定の分子分布も有し得る。炭素原子数の範囲は、例えば、22ないし26個、28ないし32個又は34ないし38個であり得る。しかしながら、例えば、20ないし40個、30ないし50個又は40ないし60個のような、より幅広い炭素原子数の範囲を使用することも可能である。
【0034】
式(I)、(Ia)又は(Ib)で表わされる化合物を調製するための遊離体は市販品であるので、それらは特定の態様の範囲内において変化し得る。これは、R9が炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わす場合に、R9基が誘導される高分子量アルコールの場合に特にそうである。
【0035】
市販で入手可能なアルコールはまた、炭素原子数20以下のアルキル鎖を少量含み得る。それ故、R9が炭素原子数20以下のアルキル鎖を10%まで含み、かつ炭素原子数20ないし60個、特には炭素原子数20ないし40個のアルキル鎖を90ないし100%含む化合物の混合物も、本発明の対象である。百分率は、総混合物に基づいた重量百分率である。
【0036】
もしも、R9が式(IV)で表わされる基を表わす場合、R2は好ましくは水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
3、R4、R5及びR6は、好ましくは水素原子又は炭素原子数1ないし38のアルキル基、より好ましくは炭素原子数4ないし24のアルキル基及び特には炭素原子数4ないし12のアルキル基を表わす。
【0037】
nは、好ましくは2ないし24、より好ましくは4ないし16及び最も好ましくは4ないし12を表わす。
【0038】
pは、好ましくは2ないし12を表わし、より好ましくは2ないし8を表わす。
【0039】
式I、(Ia)、(Ib)及び(II)で表わされる化合物又はそれらの前駆体は、欧州特許出願公開第434608号公報、最初に述べた刊行物の1つ又はH,ブルネッティ及びC.E.ルーチによる刊行物、Helv.Chim.Acta 55,1566(1972)において指示された方法の1つと同様に、相当するフェノールを用いたハロトリアジンのフリーデル−クラフツ添加によって調製され得る(米国特許第3118887号明細書及び欧州特許出願公開第165608号公報も参照。)。この後、これは、R7が水素原子以外を表わす式Iで表わされる化合物を得るために、慣用の反応を更に行われ得る。このような反応及び方法は例えば、欧州特許出願公開第434608号公報,15頁11行ないし17頁1行に記載されている。調製の更なる例は、英国特許第2337049号明細書で与えられる。
【0040】
式(Ia)、(II)又は(IIa)で表わされる(ポリ)エステルは、有利に、カルボン酸基、もしくは酸塩化物、無水物、又は特にエステル基のようなそれらの適当な誘導体を2個含むか、もしくは二者択一的に、反応性、好ましくは第一OH基を2個含むトリス−アリール−トリアジンから開始して調製される。このような遊離体又はそれらの同族体は、とりわけ、米国特許第4826978号明細書、米国特許第5736597号明細書(例えば、11ないし13欄参照。)、米国特許第5686233号明細書、米国特許第5959008号明細書(例えば、30欄、35行ないし31欄、11行参照。)に記載されている。同じ種類の更なる遊離体、例えば、脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸又はそれらの誘導体、もしくはジアルコールが添加され得る。エステル化のために、ジカルボン酸遊離体は、好ましくは従来技術で既知の方法に従って、適当量、例えばジカルボキシル基のモル当り0.9ないし1.1mol、もしくは等モル量のジオールHO−D−OHと、更なるジカルボン酸化合物の存在下もしくは不存在下において反応させられる。ジオール遊離体は、ジカルボン酸、無水物、酸塩化物又は、好ましくは、例えば式R12−O−D−O−R12で表わされるエステルと相応じて反応させられる。好ましいジカルボン酸遊離体は、蓚酸、マロン酸、マレイン酸、リンゴ酸、フマル酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキシルジカルボン酸、グルタコン酸、イタコン酸、酒石酸に基づいたものを含み、好ましいジオールは、グリコール、グリセリン、様々なポリエチレングリコール、又はブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ウンデカンジオール、ドデカンジオール、トリデカンジオール、ペンタデカンジオール、オクタデカンジオール、エイコサンジオール及びそれらの混合物のような、様々な鎖長のα,ω−ジヒドロキシアルカンを含む。反応は、溶媒(例えば、脂肪族アルコール、エーテル、芳香族炭化水素もしくはクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素、又は溶媒の混合物)又は触媒、例えば、無機又は有機(ルイスもしくはブレーンステッド(Broensted)型)酸もしくは塩基のようなエステル交換触媒等の更なる成分の添加あり又はなしで行われ得る。更なる溶媒が使用されない場合、ジオールのような遊離体又はジカルボン酸の適当なエステルは、過剰に使用され、そして溶媒としての役目を同時に果たし得る。温度及び圧力は通常重大ではなく、そのため、反応はしばしば、−5℃ないし200℃の範囲内の温度、例えば10℃ないし170℃、そして、1気圧に近い圧力、例えば104ないし約104Paで、酸素の存在下もしくは不存在下、例えば窒素又はアルゴン存在下で行われる。
【0041】
本発明はまた、式V
【化29】
Figure 2004533529
(式中、Yがアルキレン基を表わす場合に、R12は水素原子を表わすという条件で、全ての記号が上記の式(IIa)で定義した通りである。)で表わされるトリス−アリール−トリアジンを、
もしもYが−CO−を表わす場合は、ジオールHO−D−OHと、所望により式R12−O−T−O−R12で表わされる化合物の存在下において反応させ;そして、
もしもYがアルキレン基を表わす場合は、ジアシッド又はジエステルR12−O−T−O−R12と、所望により式HO−T−OHで表わされるジオールの存在下において反応させることによって得られ得るオリゴエステル又はポリエステルにも関する。
【0042】
本発明はまた、
(a)有機ポリマー材料、例えば、合成熱可塑性ポリマー、及び
(b)式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物の少なくとも1つ、又はそれらの混合物
からなる、紫外線の透過に対して保護された組成物にも関する。
【0043】
本発明の更なる対象は、
(a)透明又は淡色のプラスチック、及び
(b)式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物の少なくとも1つ、又はそれらの混合物
からなる、紫外線の有害な影響に対して保護するプラスチック容器又はフィルムである。
【0044】
式(I)、(II)、(Ia)及び(Ib)で表わされる化合物における定義及び好ましいものは、既に示しており、そしてそれは、本発明のこの対象においても適用される。
【0045】
化合物は、容器、シート、フィルム及び、織布又は不織布を製造し得る多種類のプラスチック材料のために有用である。例を以下に示す。
【0046】
1.モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋され得る)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度及び高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
【0047】
ポリオレフィン、すなわち前の段落において例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンは、異なる方法によりそしてとりわけ以下の方法により調製され得る:
a)ラジカル重合(通常は高圧下において及び上昇した温度において)。
b)通常、周期表のIVb、Vb、VIb又はVIII群の金属の一つ又はそれ以上を含む触媒を使用した触媒重合。これらの金属は通常、一つ又はそれ以上の配位子、典型的にはπ−又はσ−配位し得るオキシド、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールを有する。これらの金属錯体は遊離形態であるか、又は基材に、典型的には活性化塩化マグネシウム、チタン(III)クロリド、アルミナ又は酸化ケイ素に固定され得る。これらの触媒は、重合媒体中に可溶又は不溶であり得る。該触媒は重合においてそのまま使用され得、又は他の活性化剤、典型的には金属アルキル、金属ヒドリド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシドまたは金属アルキルオキサンであって、該金属が周期表のIa、IIaおよび/またはIIIa群の元素であるものが使用されることができる。該活性化剤は、他のエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル基で都合良く変性され得る。これらの触媒系は、通常、フィリップス、スタンダード・オイル・インディアナ、チグラー(−ナッタ)、TNZ(デュポン)、メタロセン又はシングルサイト触媒(SSC)と命名される。
【0048】
2.1)で言及されたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレン(例えば、PP/HDPE、PP/LDPE)の混合物、及び異なる型のポリエチレンの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
【0049】
3.モノオレフィン及びジオレフィンの互いの又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びそれの低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、エチレン/ノルボルネン様COC)、1−オレフィンが現場で生成されるエチレン/1−オレフィンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(アイオノマー)ならびにエチレンとプロピレン及びへキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンのようなジエンとのターポリマー;及びそのようなコポリマーの互いの及び1)で上述したポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA及び交互の又はランダムのポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー及びそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
【0050】
4.水素化変性物(例えば粘着付与剤)を含む炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)及びポリアルキレン及びデンプンの混合物。
【0051】
1.)ないし4.)のホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むいずれの立体構造をも有し得;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
【0052】
5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
【0053】
6.スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの全ての異性体、とりわけp−ビニルトルエン、エチルスチレン、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、及びビニルアントラセンの全ての異性体、及びそれらの混合物を含む芳香族ビニルモノマーから誘導された芳香族ホモポリマー及びコポリマー。ホモポリマー及びコポリマーはシンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むいずれの立体構造をも有し得;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
【0054】
6a.エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、マレイン酸無水物、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニル又はそのアクリル誘導体及び混合物から選択される上述された芳香族ビニルモノマー及びコモノマーを含むコポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(共重合体)、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/マレイン酸無水物、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート;スチレンコポリマー及び他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーの高耐衝撃性の混合物;及びスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンのようなスチレンのブロックコポリマー。
【0055】
6b.6.)で言及されたポリマーの水素化から誘導された水素化芳香族ポリマー、とりわけアタクチックポリスチレンを水素化することにより調製されるポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を含み、しばしばポリビニルシクロヘキサン(PVCH)として言及される。
【0056】
6c.6a.)で言及されたポリマーの水素化から誘導された水素化芳香族ポリマー。
【0057】
ホモポリマー及びコポリマーはシンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むいずれの立体構造をも有し得;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
【0058】
7.スチレン又はα−メチルスチレンのような芳香族ビニルモノマーのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーにスチレン;ポリブタジエンにスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル);ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレート;ポリブタジエンにスチレン及びマレイン酸無水物;ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリル及びマレイン酸無水物又はマレイミド;ポリブタジエンにスチレン及びマレイミド;ポリブタジエンにスチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリレート;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーにスチレン及びアクリロニトリル;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートにスチレン及びアクリロニトリル;アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレン及びアクリロニトリル、並びにそれらの6)に列挙されたコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、ASA又はAESポリマーとして既知であるコポリマー混合物。
【0059】
8.ポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩素化及び臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化又はスルホ塩素化ポリエチレン、エチレン及び塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ−及びコポリマー、とりわけハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ボリフッ化ビニリデンならびに塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルのようなそれらのコボリマー、のようなハロゲン含有ポリマー。
【0060】
9.α,β−不飽和酸及びから誘導されたポリマー、及びポリアクリレート及びポリメタクリレートのようなその誘導体;ブチルアクリレートで耐衝撃改善されたポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
【0061】
10.9)で言及されたモノマーの互いの又は他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレート又はアクリロニトリル/ビニルハライドコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
【0062】
11.不飽和アルコール及びアミンから誘導されたポリマー又はそれらのアシル誘導体又はアセタール、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;ならびに上の1)で言及されたオレフィンとそれらのコポリマー。
【0063】
12.ポリアルキレングリコール、ボリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはビスグリシジルエーテルとそれらのコポリマーのような環式エーテルのホモポリマー及びコポリマー。
【0064】
13.ポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチレンオキシドを含むポリオキシメチレンのようなポリアセタール;熱可塑性ポリウレタン、アクリレートまたはMBSで変性されたポリアセタール。
【0065】
14.ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、及びポリフェニレンオキシドとスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
【0066】
15.一方はヒドロキシル基末端を有するポリエーテル、ポリエステル及びポリブタジエンと、他方は脂肪族又は芳香族のポリイソシアナートから誘導されたポリウレタン、ならびにそれらの前駆体。
【0067】
16.ジアミシとジカルボン酸から及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラクタムから誘導されたポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン及びアジピン酸から開始した芳香族ポリアミド;へキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテレフタル酸から及び変性剤としてのエラストマーを用いて又は用いずに調製されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド:及び上述されたポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマー又は化学的に結合されたか又はグラフトされたエラストマーとの;又は例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコールのようなポリエーテルとのブロックコポリマー;ならびにEPDM又はABSで変性されたポリアミド又はコポリアミド;及び加工の間に縮合されたポリアミド(RIMポリアミド系)。
【0068】
17.ポリ尿素、ポリイミド、ボリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンズイミダゾール。
【0069】
18.ジカルボン酸とジオールから及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベンゾエート、ならびにヒドロキシル末端ポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエステル;及びまたポリカーボネート又はMBSで変性されたポリエステル。
【0070】
19.ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
【0071】
20.ポリケトン。
【0072】
21.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
【0073】
22.前述されたポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
【0074】
好ましいものは、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、アクリル(コ)ポリマー、又はアクリル−ブタジエン−スチレンターポリマー(ABS)であり、特には、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、又はポリカーボネートである。好ましくは、有機ポリマー材料は、プラスチック材料が透過性、例えば透明又は淡色であるところのプラスチック容器又はフィルム又はシートである。
【0075】
フィルム又はプラスチック容器のためにより好ましい材料は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル又はポリカーボネートであり、最も好ましいものは、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリオレフィン、とりわけ、ポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)、(ULDPE)である。シートのためにより好ましい材料は、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアクリル、又は透過性ABSであり、特にはポリカーボネートである。
【0076】
本発明の紫外線吸収剤はまた、アクリルガラス等の光学レンズ又はガラス、もしくはそれらの上のコーティング中へも配合され得る。光学レンズ及びガラス、例えばサングラスのためにより好ましい材料は、アクリル又はポリカーボネートであり、特には、ポリメチルメタクリレート(PMMA)である。
【0077】
最も有利には、本発明の組成物は、食品包装材料として使用されるプラスチック容器又はフィルムである。
【0078】
好ましくは、フィルムの厚さは、10μないし200μ、より好ましくは20μないし80μ、特には20μないし60μであり、そしてプラスチック容器の厚さは、200μないし1000μである。好ましくは、シートの厚さは、例えば、固体シートにおいては、約0.5ないし8mmの間で変化し得り、例えば、二重又は多重の壁シートにおいては、約3ないし100mmの間で変化し得る。
【0079】
好ましくは、式(I)、(II)、(IIa)、(Ia)又は(Ib)で表わされる化合物は、プラスチック材料の重量に基づいて、0.005%ないし10%の量、より好ましくは0.05%ないし4%の量、そして最も好ましくは0.1%ないし2.5%の量で存在する。
【0080】
本発明の安定剤と一緒に、本発明のプラスチック材料は、フェノール系抗酸化剤、立体障害性アミン、及び/又はホスフィットもしくはホスホナイト等の、他の安定剤又は他の添加剤も含み得る。
【0081】
プラスチック容器又はフィルムは、酸素吸収剤として鉄ベースの添加剤も所望により含み得る。
【0082】
更なる安定剤及び添加剤の例を以下に示す。
1. 酸化防止剤
1.1. アルキル化モノフェノール、例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、線状または側鎖において分岐したノニルフェノール、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物。
【0083】
1.2. アルキルチオメチルフェノール、例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
【0084】
1.3. ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン、例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、
2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0085】
1.4. トコフェロール、例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミンE)。
【0086】
1.5. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
【0087】
1.6. アルキリデンビスフェノール、例えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0088】
1.7. O−、N−およびS−ベンジル化合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0089】
1.8. ヒドロキシベンジル化マロネート、例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0090】
1.9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0091】
1.10. トリアジン化合物、例えば、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0092】
1.11. ベンジルホスホネート、例えば、ジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
【0093】
1.12. アシルアミノフェノール、例えば、4−ヒドロキシラウラニリド、
4−ヒドロキシステアラニリド、オクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0094】
1.13. β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、アルコール例、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0095】
1.14. β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、アルコール例、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0096】
1.15. β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0097】
1.16. 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸の以下の一価または多価アルコールとのエステル、アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0098】
1.17. β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(ユニロイヤル社製ナウガードXL−1(登録商標:Naugard)。
【0099】
1.18. アスコルビン酸(ビタミンC)
【0100】
1.19. アミン酸化防止剤、例えば、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−およびジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ−4−イル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オール。
【0101】
2.紫外線吸収剤および光安定剤
2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール]、2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物、次式[R−CH2CH2−COO−CH2CH2−]2−[式中、Rは3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾリ−2−イルフェニル基を表す。]で表されるもの、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール。
【0102】
2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン、例えば、4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4−ベンジルオキシ−、4,2’,4’−トリヒドロキシ−及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
【0103】
2.3. 置換および未置換安息香酸のエステル、例えば、4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0104】
2.4. アクリレート、例えば、エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
【0105】
2.5. ニッケル化合物、例えば、2,2’−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、例えば1:1または1:2錯体であって、n−ブチルアミン、トリエタノールアミンまたはN−シクロヘキシルジエタノールアミンのようなさらなる配位子を伴うまたは伴わないもの、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステル、例えばメチルまたはエチルエステルのニッケル塩、ケトキシムのニッケル錯体、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシム、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体であって、さらなる配位子を伴うまたは伴わないもの。
【0106】
2.6. 立体障害性アミン、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖又は環式縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖又は環式縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物(CAS 登録番号[136504−96−6])、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレン−マロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィン−コポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。特に、農業用フィルム又は温室フィルム中に使用するためには、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、
1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物(CAS番号65447−77−0)、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アミノ)トリアジニ−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン(CAS番号106990−43−6)、
【化30】
Figure 2004533529
【化31】
Figure 2004533529
(式中、n又はn’は、主に3ないし5の範囲内である)、
又はこれら化合物の混合物が特に重要である。
【0107】
2.7.オキサミド、例えば、4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2’−エトキサニリド、及びその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−第三ブトキサニリドとの混合物、o−およびp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物、及びo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0108】
2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0109】
3. 金属奪活剤、例えば、N,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
【0110】
4. ホスフィットおよびホスホナイト、例えば、トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2”−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−第三ブチルフェノキシ)−1,
3,2−ジオキサホスフィラン。
【0111】
特に好ましいのは以下のホスフィットである。
トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット(登録商標イルガフォス(Irgafos)168、チバ−ガイギー社製)、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
【化32】
Figure 2004533529

【0112】
5. ヒドロキシルアミン、例えば、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、
N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、
N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、
N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、
N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0113】
6. ニトロン、例えば、N−ベンジル−α−フェニル−ニトロン、N−エチル−α−メチル−ニトロン、N−オクチル−α−ヘプチル−ニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシル−ニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシル−ニトロン、水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
【0114】
7. チオ相乗剤、例えば、ジラウリルチオジプロピオネートまたはジステアリルチオジプロピオネート。
【0115】
8. 過酸化物捕捉剤、例えば、β−チオジプロピオン酸のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾールまたは2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
【0116】
9.ポリアミド安定剤、例えば、沃化物及び/又は燐酸化合物との銅の塩、及び2価のマンガン塩。
【0117】
10. 塩基性補助安定剤、例えば、メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベベン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウムおよびパルミチン酸カリウム、アンチモンピロカテコレートまたは亜鉛ピロカテコレート。
【0118】
11.核剤、例えば、無機物質たとえば、タルク、二酸化チタン又は酸化マグネシウムのような金属酸化物、ホスフェート、カーボネートまたはサルフェートであって、好ましくはアルカリ土類金属のもの;モノ−またはポリカルボン酸のような有機化合物およびそれらの塩、例えば、4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、ナトリウムスクシネートまたはナトリウムベンゾエート、イオン性コポリマー(アイオノマー)のようなポリマー性化合物。特に好ましいのは、1,3:2,4―ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチルジベンジリデン)ソルビトールおよび1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールである。
【0119】
12.充填剤および強化剤、例えば、炭酸カルシウム、シリケート、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、タルク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属オキシドおよびヒドロキシド、カーボンブラック、グラファイト、木粉および他の天然生成物の粉末または繊維、合成繊維。
【0120】
13. その他の添加剤、例えば、酸素吸収剤、可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、流動添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白剤、難燃剤、帯電防止剤および発泡剤。
【0121】
14. ベンゾフラノンおよびインドリノン、例えば、米国特許第4,325,863号明細書、米国特許第4,338,244号明細書、米国特許第5,175,312号明細書、米国特許第5,216,052号明細書、米国特許第5,252,643号明細書、独国特許出願公開第4316611号公報、独国特許出願公開第4316622号公報、独国特許出願公開第4316876号公報、欧州特許出願公開第0589839号公報もしくは欧州特許出願公開第0591102号公報において開示されるもの、または3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラノ−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラノ−2−オン]、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラノ−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン。
【0122】
添加される更なる添加剤の性質及び量は、安定化される支持体の性質及びその目的とする用途によって決定され;多くの場合、安定化されるポリマーに基づいて、0.1ないし5重量%が使用される。
【0123】
好ましくは、例えば、項目2.6で言及したような立体障害性アミンが、更に存在する。農業用フィルム又は温室フィルムにおいて、良好な結果は、ZnO、MgO又はMg(OH)2等の金属酸化物又は金属水酸化物、及び/又はハイドロタルサイトの更なる添加によって達成される。有利なことに、ポリオレフィンは、Ca−又はZn−ステアレート等の更なる金属カルボキシレートを含む。
【0124】
本発明の添加剤及び任意の更なる成分は、個々にもしくは互いに混合して、ポリマー材料へ添加され得る。所望により、個々の添加剤は、ポリマーへの配合前に、例えば、ドライブレンド、圧縮によって、又は溶融液中で、互いに混合され得る。
【0125】
ポリマー中への本発明の添加剤及び任意の更なる成分の配合は、粉末形態でのドライブレンド、又は例えば不活性溶媒、水もしくはオイル中での溶液、分散又は懸濁液の形態での湿式混合のような既知の方法によって行われる。本発明の添加剤及び任意の更なる添加剤は、例えば、成形の前又は後に配合され得るか、もしくは、溶解又は分散した添加剤もしくは添加剤混合物をポリマー材料へ適用し、その後、任意に溶媒又は懸濁/分散剤の蒸発を行うことによっても行われる。それらは、例えば、ドライ混合物又は粉末として、もしくは溶液又は分散液又は懸濁液又は溶融液として、加工装置(例えば、押出機、密閉式ミキサー等)中へ直接添加され得る。
【0126】
配合は、攪拌機を備えたいかなる加熱可能な容器中、例えば、ニーダー、ミキサー又は攪拌容器のような密閉式装置中で行われ得る。配合は、好ましくは押出機中又はニーダー中で行われる。加工が、不活性雰囲気中又は酸素の存在下のどちらかで行われるかは重要ではない。
【0127】
ポリマーへの添加剤又は添加剤ブレンドの添加は、ポリマーが溶融され、かつ添加剤と混合される、全ての慣例の混合機中で行われ得る。適当な機械は、当業者によって既知である。それらは、主にミキサー、ニーダー及び押出機である。
【0128】
本方法は、好ましくは、加工の間に、押出機中に添加剤を導入することによって、行われる。
【0129】
特に好ましい加工機械は、一軸スクリュー押出機、同時回転及び逆回転する二軸スクリュー押出機、遊星歯車押出機、リング押出機又はコニーダーである。少なくとも1つの減圧下で使用され得るガス除去区画を備えた加工装置を使用することも又可能である。
【0130】
適当な押出機及びニーダーは、例えば、Handbuch der Kunststoffextrusion,Grundlagen 第1巻,編者.F.ヘンセン,W.クナッペ,H.ポテンテ,1989年,3−7頁,ISBN:3−446−14339−4(Extrusionsanlagen 1986 第2巻,ISBN3−446−14329−7)に記載されている。
【0131】
例えば、前記スクリューの長さは1ないし60のスクリュー径、好ましくは35ないし48のスクリュー径である。前記スクリューの回転速度は、好ましくは10ないし600回毎分(rpm)、より特に好ましくは25ないし300rpmである。
【0132】
最大押出量は、スクリュー径、回転速度及び駆動力に依存している。本発明の方法はまた、上記したパラメーターを変化させること、もしくは投与量を分配する計量機を使用することによって、最大押出量より低い押出量においても実施され得る。
【0133】
もしも、多数の成分が添加されるならば、それらは、予備混合するか又は個々に添加され得る。本発明の添加剤及び任意の更なる添加剤はまた、ポリマー材料上へ噴霧もされ得る。それらは、他の添加剤(例えば上記した慣用的な添加剤)又はそれらの溶融液を希釈可能であり、そのためそれらも又、これらの添加剤と共に材料上へ噴霧され得る。重合触媒の失活の間の噴霧による添加は、特に効果的であり;この場合、放出されたスチームが、重合触媒の失活のために使用され得る。球状に重合したポリオレフィンの場合、例えば、本発明の添加剤を、所望により、他の添加剤と一緒に噴霧により使用することは有効で有り得る。
【0134】
本発明の添加剤及び任意の更なる添加剤はまたポリマーに、例えば、あるポリマー中に配合された、約1重量%ないし約40重量%、及び好ましくは2重量%ないし20重量%の濃度で前記成分を含むマスターバッチ(“濃縮物”)の形状でポリマーに添加され得る。前記ポリマーは、最終的に添加剤が添加されるポリマーと必ずしも同一構造である必要がない。このような操作において、該ポリマーは、粉末、グラニュール、溶液、懸濁液の形態で、もしくはラテックスの形態で使用され得る。
【0135】
配合は、成形操作の前又は間に行われ得るか、もしくは、溶解又は分散した化合物をポリマーへ適用し、その後、所望により溶媒の蒸発を行うことによって行われる。エラストマーの場合、これらは、ラテックスとしても安定化され得る。
ポリマー中へ本発明の添加剤を配合するための更なる可能性は、対応するモノマーの重合の前に、間にもしくは直後に、又は架橋の前にそれらを添加することである。これに関連して、本発明の添加剤は、そのままの状態で、さもなければ(例えば、ワックス、オイル又はポリマー中に)カプセル化された形状で添加され得る。
【0136】
特定の態様において、プラスチック容器又はフィルム又はシートは、少なくとも1層中に式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物、又はそれらの混合物を含む、2ないし7のポリマー層の多層構造物である。この場合において、比較的多量の相溶性のヒドロキシフェニルトリアジン安定剤、例えば、1ないし15重量%を含む本発明のポリマー組成物は、薄い層(例えば、5ないし100μ)で本発明の安定剤を殆ど又は全く含まないポリマーから製造された成形品に適用される。適用は、ベース品の成形と同時に、例えば、同時押出しによって行われ得る。二者択一的に、適用は、成形後、例えば、フィルムの積層によって、又は溶液での塗布によって、ベース品に行われる。完成品の外層は、紫外線に対して、完成品の内部及び/又は内部の層を保護する紫外線フィルターの機能を有する。
【0137】
また、更なる本発明の対象は、温室の、又は包装された食料品、飲料、薬剤、化粧品もしくは個人ケア用品の内容物を保護するための、プラスチック容器又はフィルム又はシート中に配合された式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物もしくはそれらの混合物の使用である。
【0138】
包装された食料品、飲料、薬剤、化粧品もしくは個人ケア用品の内容物の保護が好ましい。
【0139】
以下の実施例で本発明を詳細に説明する。以下に記載される実施例中の、及び請求項中の全ての部又は百分率は、特に記載がない限り、重量によるものである。室温は、特に記載がない限り、20ないし30℃の範囲内の温度を示す。元素解析に与えられたデータは、元素C、H及びNについて計算された重量%(cal)又は実測された重量%(exp)を示す。実施例において、以下の略語が使用された。
%w/w 重量%;
L リットル;
m.p. 融点又は融点範囲;
PP ポリプロピレン
LDPE 低密度ポリエチレン;
DSC 示差走査熱量計算;
NMR (特に記載がない限りは、1Hの)核磁気共鳴;
atmax 長波長紫外線吸収極大におけるモル吸光係数(L・mol-1cm-1
Mn GPCによって測定された数平均分子量(g/mol)
GPC ゲル透過クロマトグラフィー;
PDI 多分散度(質量と数平均分子量の比);
【0140】
以下の実施例において、分子量パラメーター(Mn、Mw、PDI)がGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)によって決定される。GPC測定は、反射指数パーキン−エルマーLC30を備えたパーキン−エルマー(Perkin−Elmer)LC50液体クロマトグラフ上で実行され、そしてそのデータはパーキン−エルマーソフトウェア(ターボSEC(TurboSEC)を使用することによって計算される。全てのGPC測定は、溶媒として、クロマトグラフィー等級のテチラヒドロフラン(THF)中0.02Mのジエタンノールアミン溶液を、45℃において使用することによって実施される。カラムは、ポリマラボラトリー(Polymer Laboratories)製の、固定層が3mmのミックスドE(Mixed E)で、300mm×7.5mmのPLGEL(ポリマーラボラトリー)を使用した。ポリスチレン標準が、検量線として使用される。視覚上の融点及び融点範囲が、ギャレンカンプ(Gallenkamp)装置を使用することによって測定される。吸光係数(e)は、パーキンエルマーラムダ2S分光光度計上で、塩化メチレン又はトルエン溶液中の生成物の紫外線スペクトルを記録することによって計算される。
【実施例】
【0141】
A:調製実施例
実施例A1

【化33】
Figure 2004533529
で表わされる化合物101の合成。
a)中間体
【化34】
Figure 2004533529
の合成。
300mLのメタノール中86gの2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス−レソルシノール−1,3,5−トリアジン及び23.5gのナトリウムメチラートの溶液を50℃まで加熱した。82.8gのメチル−2−ブロモプロピオネートを、30分に渡り滴下添加した。次に、その混合物を2時間、還流下で加熱した。メタノールを留去し、300mLのキシレン中55.3gの炭酸カリウムの懸濁液を添加し、そして12時間、還流下で加熱した。55gの炭酸カリウム及び8.3gのメチル2−ブロモプロピオネートを添加した。その反応混合物を、熱濾過の前に12時間、還流下で加熱した。濾液は減圧下で蒸発させ、融点76°の黄色粉末状で中間体1a)を得た。
b)100mLのメシチレン中12gのポリエチレンモノ−アルコール(Mn460)、10g(17.4mol)の実施例1aで得られた化合物、及び0.4gのp−トルエンスルホン酸の混合物を140℃で加熱し、そして反応のために8時間放置した。その溶液を水で2度洗浄し、その有機層を分離し、硫酸ナトリウム下で乾燥し、そして真空下で蒸発させた。78ないし87℃の融点範囲を有する白色粉末を得た。
最大λにおけるεは、52440L・mol-1cm-1である。
【0142】
実施例A2

【化35】
Figure 2004533529
で表わされる化合物102の合成。
a)式
【化36】
Figure 2004533529
で表わされる中間体の合成。
101gの2,4,6−トリス−レソルシノール−1,3,5−トリアジン及び87gの炭酸ナトリウムを、100mLのDMF中で100°まで加熱した。キシレン中181gのメチル2−ブロモプロピオネートを、1時間に渡り滴下添加し、そしてその反応混合物を90°において更に3時間攪拌した。次に、その反応混合物を30°まで冷却し、濾過した。その濾液を減圧下で蒸発させ、オレンジ色のオイルを166g得た。これを、400mLのイソプロパノール及び80mLのエチルメチルケトン中に溶解させ、0°まで冷却し、そして濾過した。乾燥後、125gの中間体2a)を単離させた(融点120°)。
b)実施例2−aの化合物を出発物質として使用して、実施例1−bに記載された方法を行い、78ないし87℃の融点範囲を有するうす黄色の固体を得た。
最大λにおけるεは、58400L・mol-1cm-1である。
【0143】
実施例A3

【化37】
Figure 2004533529
で表わされる化合物の合成。
0.1gのp−トリエンスルホン酸を、30mLのメシチレン中2g(0.0034mol)の実施例1aで得られた中間体及び4.24g(0.0090mol)のイソフォル32(登録商標:Isofol32)の混合物へ添加した。その溶液を165℃で加熱し、そして反応のために4時間放置した(この実験条件において、溶液は除去され、そして反応は基本的にはバルク(bulk)状で行われる)。20mLのトルエンを添加し、その溶液を水で2度洗浄し、次にその有機層を分離し、硫酸ナトリウム下で乾燥し、そして蒸発させた。ワックス状の生成物を得た。
最大λにおけるεは、41400L・mol-1cm-1である。
【0144】
実施例A4

【化38】
Figure 2004533529
で表わされる化合物104の合成。
a)式
【化39】
Figure 2004533529
で表わされる中間体の合成。
メチル2−ブロモプロピオネートの代わりに、当量のメチルブロモアセテートを用いて、中間体1a)において使用した方法を繰返した場合、中間体3aが黄色粉末として単離する(融点216°)。
b)実施例4−aの中間体を用いて、実施例3において繰返された方法を行い、ワックス状の生成物を得た。
最大λにおけるεは、42000L・mol-1cm-1である。
【0145】
実施例A5

【化40】
Figure 2004533529
で表わされる化合物105の合成。
a)式
【化41】
Figure 2004533529
で表わされる中間体の合成。
300mLのトルエン中22.9g(0.124mol)の塩化シアヌルの溶液へ、60g(0.248mol)のジオクチルアミンをゆっくり添加した。添加後、その混合物を反応のために30分間放置し、続いて、20mLの水中10.8g(0.27mol)のNaOHを添加した。その混合物を90℃で加熱し、反応のために更に1時間放置した。水を共沸により除去した。次に、その有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、濾過し、そして真空下で濃縮した。黄色のオイルを得た。
b)式
【化42】
Figure 2004533529
で表わされる中間体の合成
150mLのメシチレン中60g(0.1mol)の実施例5−aの中間体及び200mLのエタノールアミンの溶液を150℃で1時間加熱した。上部の層を回収し、そして弱酸性水溶液(HCl)で2度洗浄した。続いて、それを硫酸ナトリウム下で乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。白色の固体が得られた。
c)40mLのメシレン中48.3g(0.078mol)の実施例5−5の化合物と22.45g(0.039mol)の実施例1−bの化合物の混合物を、1.0gのジブチル酸化錫の存在下において165℃で加熱した。その混合物を反応のために4時間放置した(この実験条件において、溶液は除去され、そして反応は基本的にはバルク(bulk)状で行われる)。室温において、400mLのトルエン及び40gのシリカを添加した。1時間後、その溶液を濾過し、そして真空下で蒸発させた。63℃の融点を有する生成物が得られた。
最大λにおけるεは、78700L・mol-1cm-1である。
【0146】
実施例A6

【化43】
Figure 2004533529
で表わされる化合物106の合成。
実施例1−aの化合物及びイソフォル36(登録商標:Isofol36)を出発物質として使用して、実施例1に記載された方法を行い、ワックス状の生成物を得た。
最大λにおけるεは、38900L・mol-1cm-1である。
【0147】
実施例A7

【化44】
Figure 2004533529
で表わされる化合物107の合成。
a)式
【化45】
Figure 2004533529
で表わされる中間体の合成。
102mLのCH3ONa(CH3OH中に30%w/w;0.54モル)を、400mLのメタノール中100gの2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス−レソルシノール−1,3,5−トリアジンの懸濁液へ室温において添加した。続いて、その溶液を50℃まで加熱し、そして101g(0.66モル)のメチル2−ブロモアセテートを1時間に渡り滴下添加した。その混合物を2時間、還流下で加熱し、そして200mLのメタノールを留去し、400mLのキシレン及び51g(0.37モル)の炭酸カリウムを、その混合物へ添加し、そしてその懸濁液を、6時間、120℃まで加熱した。その混合物を80℃まで冷却し、そして100mLの水で2度洗浄した。続いて、その有機層を真空下で乾燥させた。
b)100mLの1,2−ジクロロベンゼン中20g(0.036mol)の上記(a)からの化合物及び8.1g(0.040mol)の1,12−ドデカンジオールの混合物を、1gのp−トルエンスルホン酸の存在下において180℃まで加熱した。30分後、その反応混合物を、水で2度洗浄し、硫酸ナトリウム下で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。94ないし105℃の融点範囲を有する淡褐色の固体を得た。
εatλmaxは、41200L・mol-1cm-1である。Mn=2000;PDI=1.73。
【0148】
実施例A8

【化46】
Figure 2004533529
で表わされる化合物108の合成。
実施例1に記載された方法を行い、上記化合物を黄色の固体で得た。
融点範囲は36ないし43℃である。最大λにおけるεは、58400L・mol-1cm-1である。
【0149】
実施例A9

【化47】
Figure 2004533529
で表わされる化合物109の合成。
実施例5に記載された方法を行い、上記分子を白色の固体で得た。
融点範囲は46ないし54℃であり、最大λにおけるεは、83000L・mol-1cm-1である。
【0150】
実施例A10
モノマー比n:m:z=0.5:1:0.5での

【化48】
Figure 2004533529
で表わされる化合物110の合成。
20mLのメシチレン中20g(0.0347mol)の実施例A1の部分aからの化合物、14.1g(0.096mol)のドデカンジオール、8g(0.0347mol)のジメチルセバケート及び0.5gのp−トルエンスルホン酸(pTSA)の混合物を160℃まで加熱し、蒸留されたメシチレンを廃棄した。約6時間後、その混合物を冷却し、そして200mLのトルエンを添加した。その有機層を100mLの炭酸ナトリウム水溶液で2度洗浄し、硫酸ナトリウム下で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。黄−オレンジ色の樹脂を得た。
最大λにおけるεは、45199L・mol-1cm-1;Mn=5700g/mol;PDI=2.6。
【0151】
実施例A12
モノマー比n:m:z=0.5:1:0.5での

【化49】
Figure 2004533529
で表わされる化合物112の合成。
30mLのメシチレン中25g(0.043mol)の実施例A1の部分aからの化合物、20.9g(0.103mol)のドデカンジオール、6.2g(0.043mol)のジメチルスクシネート及び0.5gのp−トルエンスルホン酸(pTSA)の混合物を160℃まで加熱し、蒸留されたメシチレンを廃棄した。約6時間後、その混合物を冷却し、そして200mLのトルエンを添加した。その有機層を100mLの炭酸ナトリウム水溶液で2度洗浄し、硫酸ナトリウム下で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。黄−オレンジ色の樹脂を得た。
最大λにおけるεは、47335L・mol-1cm-1;Mn=3400g/mol;PDI=1.9。
【0152】
実施例A13
モノマー比n:m:z=0.5:1:0.5での

【化50】
Figure 2004533529
で表わされる化合物113の合成。
200mLのメシチレン中59.8g(0.15mol)の実施例A1の部分aからの化合物、41.6g(0.206mol)のドデカンジオール、28.4g(0.103mol)のジメチル−L−タルトレート及び1gのp−トルエンスルホン酸(pTSA)の混合物を160℃まで加熱し、蒸留されたメシチレンを廃棄した。約6時間後、その混合物を冷却し、そして200mLのトルエンを添加した。その有機層を200mLの炭酸ナトリウム水溶液で2度洗浄し、硫酸ナトリウム下で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。黄色粉末を得た。
融点:75ないし105℃;最大λにおけるεは、38670L・mol-1cm-1;Mn=3400g/mol;PDI=2.4。
【0153】
実施例A14
モノマー比n:m:z=0.5:1:0.5での

【化51】
Figure 2004533529
で表わされる化合物114の合成。
ジメチルタルトレートの代わりにジメチルテレフタレートを使用して、実施例A13に記載された実験条件を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを黄色粉末で得た。融点範囲65ないし75℃。
最大λにおけるεは、45210L・mol-1cm-1;Mn=6000;PDI=1.8。
【0154】
実施例A15
モノマー比n:m:z=0.5:1:0.5での

【化52】
Figure 2004533529
で表わされる化合物115の合成。
出発物質として、実施例A7の部分aからの化合物を使用して、実施例A10に記載された実験条件を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを黄−オレンジ色の樹脂で得た。
最大λにおけるεは、41030L・mol-1cm-1;Mn=5900;PDI=2.3。
【0155】
実施例A16
モノマー比n:m:z=0.5:1:0.5での

【化53】
Figure 2004533529
で表わされる構造の化合物116の合成。
ドデカンジオールの代わりにブタンジオールを使用して、実施例A12に記載された実験方法を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを黄−オレンジ色の粉末で得た。融点範囲は55ないし65℃である。
最大λにおけるεは、37071L・mol-1cm-1;Mn=2100;PDI=1.8。
【0156】
実施例A17

【化54】
Figure 2004533529
で表わされる構造の化合物117の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG200(分子量が200のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A7−bに記載された合成方法を繰返し、上記ポリマーを得た。融点範囲は90ないし97℃である。
最大λにおけるεは、37071L・mol-1cm-1;Mn=4300;PDI=1.8。
【0157】
実施例A18

【化55】
Figure 2004533529
で表わされる構造の化合物118の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG400(分子量が400のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A7−bに記載された合成方法を繰返し、上記構造のポリマーをワックス状の生成物で得た。
最大λにおけるεは、46911L・mol-1cm-1;Mn=4300;PDI=1.8。
【0158】
実施例A19

【化56】
Figure 2004533529
で表わされる構造の化合物119の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG600(分子量が600のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A7−bに記載された合成方法を繰返し、上記構造のポリマーをワックス状の生成物で得た。
最大λにおけるεは、42473L・mol-1cm-1;Mn=5600;PDI=3。
【0159】
実施例A20

【化57】
Figure 2004533529
で表わされる構造の化合物120の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG1000(分子量が1000のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A7−bに記載された合成方法を繰返し、上記構造のポリマーをワックス状の生成物で得た。
最大λにおけるεは、54315L・mol-1cm-1;Mn=7000;PDI=1.6。
【0160】
実施例A21
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化58】
Figure 2004533529
で表わされる化合物121の合成。
実施例A13に記載された実験条件を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを黄色粉末で得た。融点範囲:85ないし95℃。
最大λにおけるεは、52414L・mol-1cm-1である。
【0161】
実施例A22
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化59】
Figure 2004533529
で表わされる化合物122の合成。
実施例A13に記載された実験条件を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを黄色粉末で得た。
最大λにおけるεは、53891L・mol-1cm-1である。Mn=6200;PDI=2。
【0162】
実施例A23
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化60】
Figure 2004533529
で表わされる化合物123の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG200(分子量が200のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A13に記載された合成方法を繰返し、、上記構造及び組成を有するポリマーを得た。
最大λにおけるε:42733。Mn=4600。PDI=2.1。
【0163】
実施例A24
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化61】
Figure 2004533529
で表わされる化合物124の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG200(分子量が200のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A13に記載された合成方法を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを得た。
最大λにおけるε:41305;Mn=5300;PDI=2.3。
【0164】
実施例A25
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化62】
Figure 2004533529
で表わされる化合物125の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG200(分子量が200のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A13に記載された合成方法を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを得た。
最大λにおけるε:44735;Mn=4500;PDI=2.1。
【0165】
実施例A26
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化63】
Figure 2004533529
で表わされる化合物126の合成。
出発物質として、実施例A1のa部分からの中間体及びPEG200(分子量が200のポリエチレングリコール)を使用して、実施例A13に記載された合成方法を繰返し、上記構造及び組成を有するポリマーを得た。
最大λにおけるε:48534;Mn=3700;PDI=1.7。
【0166】
実施例A27

【化64】
Figure 2004533529
で表わされる化合物127の合成。
100mLのエチルセロソルブ中20g(0.05モル)の2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジンの懸濁液を70℃まで加熱した。44gの炭酸カリウムを添加し、そして40.16g(0.32モル)の2−ブロモエタノールを2時間に渡り滴下添加した。その混合物を更に3時間、70℃で加熱し、続いて、熱濾過を行い、無機塩を除去した。その濾液を0℃まで冷却し、そして結晶化させた。その固体を濾去し、そして真空下で60℃において乾燥させ、融点155ないし158℃の、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(2−ヒドロキシ−4−(2−エトキシエトキシ)フェニル)−1,3,5−トリアジンを黄色粉末で11.1g得た。
【0167】
実施例A28
モノマー比n:m:z=1:1.5:0.5での

【化65】
Figure 2004533529
で表わされる化合物128の合成。
200mLのメシチレン中49.15g(0.1mol)の実施例A27で得られた化合物、5.9g(0.05mol)の1,6−ヘキサンジオール、30.3g(0.15mol)のセバシン酸及び1gのp−トルエンスルホン酸の混合物を160℃まで加熱し、そして蒸留されたメシチレンを廃棄した。約6時間後、その混合物を冷却し、そして200mLのトルエンを添加した。その有機層を200mLの炭酸ナトリウム水溶液で2度洗浄し、硫酸ナトリウム下で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。
【0168】
実施例A29

【化66】
Figure 2004533529
で表わされる化合物129の合成。
60mLのキシレン中44.7g(0.091mol)の実施例A27で得られた化合物、20.9g(0.091mol)のジメチルセバケート及び1gのp−トルエンスルホン酸の混合物を160℃まで加熱し、そして蒸留されたメシチレンを廃棄した。約6時間後、その混合物を冷却し、そして200mLのトルエンを添加した。その有機層を200mLの炭酸ナトリウム水溶液で2度洗浄し、硫酸ナトリウム下で乾燥させ、そして減圧下で蒸発させた。
【0169】
B:適用実施例
実施例B1
以下の方法に従って、化合物101を2重量%含む配合物を調製した:前記化合物を、0.919g/cm3の密度及び1.1のメルトフローインデックス(190℃/2.16Kg)を特徴とする粉砕LLDPE(milled LLDPE)(ドウレックスNG5056E(登録商標:Dowlex),ドウケミカル社)と混合し、そしてOMC2軸押出機中で230℃の最大温度で押出した。そのようにして得られたグラニュールを研究室規模のフォーマック吹込押出機中で230℃の最大温度で吹込み、約50μmの厚さのフィルムを得た。
フィルムの紫外線可視スペクトルを、RSA−PE−20ラボスフェアー積分球体(RSA−PE−20 Labsphere integratingsphere)を備えた、パーキンエルマーラムダ20分光光度計によって、200ないし800nmの範囲で記録した。そのようにして得られたスペクトルは、紫外線範囲において強い吸収を示し、約310nmにおいて最大で、かつショルダー(shoulder)が345nm前後であったが、一方、その吸収は、可視部分のスペクトルにおいてはごくわずかであり;その透過率は、280ないし400nmの範囲で13%であり、280ないし390nmの範囲で7%である。透過率値は、380nmにおいて31%である。
【0170】
1枚のフィルムを、封筒の内部、2枚の紙の間で、室温において貯蔵した。そのフィルムを、定期的に視覚的に検査し、起こりうる重合マトリックスのバルク(bulk)からの化合物の滲出(ブルーミング)を確かめた。1500時間後、視覚的なブルーミングは発生しなかった。もう1枚のフィルムを、同様の理由で、60℃の強制空気循環炉内に置いた。同様に、1500時間後、視覚的なブルーミングは発生しなかった。同様のフィルムをもう1枚、スーパーマーケット及び乳製品工場で使用されるのと同型の蛍光電球下に置いた。そのフィルムの紫外線可視スペクトルは、化合物の光化学分解による吸収の変性を定期的に確かめるために調べた。1500時間の曝露後、そのスペクトルはまだ、345nmにおいて最初の吸収の85%を示した。
【0171】
実施例B2
実施例1に記載された方法に従って、化合物102を2重量%含む配合物を調製した。
得られた50μmの厚さのフィルムに、実施例1に記載したような紫外線可視分光測光を受けさせた。そのフィルムは、紫外線範囲において強い吸収を示し、約359nmにおいて最大であったが、一方、その吸収は、可視部分のスペクトルにおいてはごくわずかであり;その透過率は、280ないし400nmの範囲で9%であり、280ないし390nmの範囲で5%である。透過率値は、380nmにおいて6%である。
【0172】
同様のフィルムを、実施例1に記載したように、室温及び60℃において各々貯蔵した。1500時間後、どちらの場合においても、視覚的なブルーミングは発生しなかった。もう1枚のフィルムを実施例1に示したような蛍光電球下に曝露した。1500時間後、359nmにおいて最初の吸収の95%を保持していた。
【0173】
実施例B3
実施例1に記載された方法に従って、化合物107を1.5重量%含む配合物を調製した。得られた50μmの厚さのフィルムに、実施例1に記載したような紫外線可視分光測光を受けさせた。そのフィルムは、紫外線範囲において強い吸収を示し、約345nmにおいて最大であったが、一方、その吸収は、可視部分のスペクトルにおいてはごくわずかであり;その透過率は、280ないし400nmの範囲で11%であり、280ないし390nmの範囲で7%である。透過率値は、380nmにおいて15%である。
【0174】
同様のフィルムを、実施例1に記載したように、室温及び60℃において各々貯蔵した。1500時間後、どちらの場合においても、視覚的なブルーミングは発生しなかった。もう1枚のフィルムを実施例1に示したような蛍光電球下に曝露した。1500時間後、345nmにおいて最初の吸収の100%を保持していた。
【0175】
実施例B4
実施例B1に記載された方法に従って、以下の配合物を調製した。
【表1】
Figure 2004533529
得られた50μmの厚さのフィルムに、実施例B1に記載したような紫外線可視分光測光を受けさせた。そのフィルムは、紫外線範囲において強い吸収を示したが、一方、その吸収は、可視部分のスペクトルにおいてはごくわずかである。主な特性を以下の表に要約する。
【表2】
Figure 2004533529
【0176】
視覚的なブルーミングに関して、上記化合物を含むフィルムは、室温及び60℃の強制空気循環炉内において、実施例B1、B2及びB3で記載したものと同様に機能する。抗親油性液体抽出性の点から見て、フィルムを、その中の添加剤の相溶性に関して更に研究する。研究を行うために、本実施例に記載したフィルムを、ふたをされたぺトリ皿の内部のオリーブオイル中へ浸漬し、そして炉中で60℃の熱に、10日間曝露した。この期間の終わりに、フィルムをオイルから回収し、n−ヘキサンですすぎ、フィルムから自然にしたたり得ない過度のオイルを除去し、乾燥させ、そして最終的に紫外線分光分析を受けさせ、添加剤の、最大において、保持された吸収を測定した。その結果を以下の表に示す。
【表3】
Figure 2004533529
本発明の紫外線吸収剤はフィルム中において良好な永続性を示す。

Claims (16)

  1. 式(I)又は(Ib)
    Figure 2004533529
    で表わされるヒドロキシフェニルトリアジン化合物、又は、
    式(II)
    Figure 2004533529
    に従うオリゴマー状又はポリマー状ヒドロキシフェニルトリアジン。
    [上記各式中、
    xは1ないし50の数を表わし;
    Aは、式(IIIb)
    Figure 2004533529
    で表わされる基又は、Dのために与えられる意味の一つを表わし、ここで式(II)は、式(IIIb)に従うAを少なくとも一つ含み;
    Dは脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素を含む、2ないし60個の炭素原子を含む二価の残基、もしくは、OHによって置換された、又はOによって中断された、又はOHによって置換されかつOによって中断された前記脂肪族残基を表わし;及び、DがLの炭素原子に結合している場合、Dはメチレン基又は直接結合も含み;
    Lは、エステル結合基を示し;
    1は、互いに独立して、H、OR7を表わすが、但し、R1又はR13の少なくとも一つはOHを表わし;
    7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は式(III)
    Figure 2004533529
    で表わされる基を表わし、ここで式(I)における、R7の少なくとも一つは式(III)で表わされる基を表わし;
    8は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェニル基;炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;炭素原子数7ないし11のアルキルフェニル基;フェニル基、OH、ハロゲン原子によって置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし18のアルケニルオキシ基又はCOOHを表わし;
    YはCO又は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表わし;
    もしもYが−CO−を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルキル基、OHによって置換された及び/又はOによって中断された炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わすか、又は炭素原子数20ないし60のアルケニル基を表わすか、もしくは式(IV)
    Figure 2004533529
    (式中、mは1ないし20の数を表わし、
    2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子、未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数1ないし38のアルキル基;又は
    酸素原子もしくはN(炭素原子数1ないし18のアルキル)基によって中断された炭素原子数1ないし38のアルキル基;
    未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基によって置換されたフェニル基又は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし;
    もしもYがアルキレン基を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルカノイル基を表わし;
    10は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、Cl、フェニル基又は基−OR7を表わし;
    11は、水素原子又はメチル基を表わし;
    13は、水素原子、メチル基、OH又はOR7を表わし;
    14及びR15は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又は基OR7を表わし;
    16は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又はフェニル基を表わし;R18は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わす。]
  2. 式(I)、(Ia)又は(Ib)
    Figure 2004533529
    [式中、R1は、互いに独立して、H、OR7又はOHを表わすが、但し、R1又はR13の一つは少なくとも一つはOHを表わし;
    7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は式III
    Figure 2004533529
    で表わされる基を表わし、ここで式Iにおける、R7の少なくとも一つは式IIIで表わされる基を表わし;
    8は、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェニル基;炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;炭素原子数7ないし11のアルキルフェニル基;フェニル基、OH、ハロゲン原子によって置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数3ないし18のアルケニルオキシ基又はCOOHを表わし;
    9は、炭素原子数20ないし60のアルキル基、ω位をOH基で置換された炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わすか、又は炭素原子数20ないし60のアルケニル基を表わすか、もしくは式(IV)
    Figure 2004533529
    (式中、mは1ないし20の数を表わし、
    2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子、未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルコキシ基によって置換された炭素原子数1ないし38のアルキル基;又は
    酸素原子もしくはN(炭素原子数1ないし18のアルキル)基によって中断された炭素原子数1ないし38のアルキル基;
    未置換か又はヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基によって置換されたフェニル基又は炭素原子数7ないし12のフェニルアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし;
    nは、1ないし38の数を表わし;
    pは、2ないし20の数を表わし;及び
    10は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、Cl、フェニル基又は基−OR7を表わし;
    11は、水素原子又はメチル基を表わし;
    12は、水素原子又はメチル基又はエチル基を表わし;
    13は、水素原子、メチル基、OH又は基OR7を表わし;
    14及びR15は、独立して、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又は基OR7を表わし;及び
    16は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、Cl又はフェニル基を表わす。]で表わされる請求項1記載の化合物。
  3. 式中、R7は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基又は式(III)
    Figure 2004533529
    で表わされる基を表わし、ここで式(I)における、R7の少なくとも一つは式(III)で表わされる基を表わし;
    8は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
    YはCO又は炭素原子数1ないし2のアルキレン基を表わし;
    もしもYが−CO−を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルキル基、OHによって置換された及び/又はOによって中断された炭素原子数20ないし60のアルキル基を表わすか、又は式(IV)
    Figure 2004533529
    (式中、mは2ないし12の数を表わし、
    2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、又は炭素原子数4ないし12のヒドロキシアルキル基、もしくは炭素原子数4ないし12のアルコキシアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし;
    もしもYがアルキレン基を表わす場合、R9は、炭素原子数20ないし60のアルカノイル基を表わし;
    10は、水素原子又は基−OR7を表わし;
    11及びR18は、独立して水素原子又はメチル基を表わし;
    13は、水素原子、OH又はメチル基を表わす、式(I)又は(II)に従う請求項1記載の化合物。
  4. 式(IIa)
    Figure 2004533529
    (式中、
    xは、1ないし20の数を表わし;
    数yは、少なくとも1を表わし、かつ(x+z−1)から(x+z+1)まで変化し;
    zは、0ないし20の数を表わし;及び
    12は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
    18は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わし;
    Yは、−CO−又は炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表わし;
    もしも、Yが−CO−を表わす場合、D’は炭素原子数2ないし38のアルキレン基又は、Oによって中断された炭素原子数4ないし60のアルキレン基を表わし;及び、Tは、2ないし12個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、又は芳香族ジカルボン酸の二価のアシル残基を表わし;
    もしも、Yがアルキレン基を表わす場合、D’は2ないし12個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸の二価のアシル残基を表わし;及び、Tは、炭素原子数2ないし38のアルキレン基、又はOによって中断された炭素原子数4ないし60のアルキレン基を表わし、
    かつ、その他の記号は、全て請求項1で定義した通りである。)に従う請求項1記載の化合物。
  5. 式中、R1は、OHを表わし;
    7は、水素原子、メチル基又は式(III)
    Figure 2004533529
    で表わされる基を表わし;
    8は、水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし;
    10は、水素原子、メチル基又は基−OR7を表わし;
    11及びR18は、水素原子を表わし;
    13は、水素原子、OH又はメチル基を表わす請求項3記載の化合物。
  6. 式V
    Figure 2004533529
    (式中、Yがアルキレン基を表わす場合に、R12は水素原子を表わすという条件で、全ての記号が請求項4で定義した通りである。)で表わされるトリス−アリール−トリアジンを、
    もしもYが−CO−を表わす場合は、ジオールHO−D’−OHと、所望により式R12−O−T−O−R12で表わされる化合物の存在下において反応させ;そして、
    もしもYがアルキレン基を表わす場合は、ジエステルR’12−O−D’−O−R’12(式中、R’12は、水素原子又は炭素原子数1ないし8のアルキル基を表わす。)と、所望により式HO−T−OHで表わされるジオールの存在下において反応させることによって得られ得る化合物。
  7. (a)有機ポリマー材料、及び
    (b)請求項1記載の式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物の少なくとも1つ、又はそれらの混合物
    からなる、紫外線の透過に対して保護された組成物。
  8. 紫外線の有害な影響に対して保護するプラスチック容器又はフィルム又はシートであり、前記成分(a)が透明又は淡色のプラスチック材料である請求項7記載の組成物。
  9. 食品包装材料又は温室フィルムである請求項8記載のプラスチック容器又はフィルム。
  10. 前記透明又は淡色のプラスチックが、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、ポリアミド、アクリル(コ)ポリマー、又はアクリル−ブタジエン−スチレンターポリマーである請求項7記載の組成物。
  11. 前記フィルムの厚さは、10μmないし100μmであり、前記プラスチック容器の厚さは、200μmないし1000μmである請求項8記載のプラスチック容器又はフィルム。
  12. 前記成分(b)が前記成分(a)の重量に対して、0.005%ないし10%の量で存在する請求項7記載の組成物。
  13. 少なくとも1層中に式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物、又はそれらの混合物を含む、2ないし7のポリマー層の多層構造物である請求項8記載のプラスチック容器又はフィルム又はシート。
  14. フェノール系酸化防止剤、立体障害性アミン、ホスフット、ホスホナイト、難燃剤、及び鉄ベースの酸素吸収剤から選択された更なる添加剤を含む請求項8記載のプラスチック容器又はフィルム。
  15. 紫外線の有害な影響から、温室の、又は包装された食料品、飲料、薬剤、化粧品もしくは個人ケア用品の内容物を保護するための、透明又は淡色のプラスチック容器又はフィルム中に配合された請求項1記載の式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物もしくはそれらの混合物の使用。
  16. 紫外線の有害な影響から、温室の、又は食料品、飲料、薬剤、化粧品もしくは個人ケア用品の包装の内容物を保護する方法であって、該方法は、請求項1記載の式(I)、(II)又は(Ib)で表わされる化合物もしくはそれらの混合物を配合し含むプラスチック容器又はフィルム下で、前記内容物を保護することからなる方法。
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