JP2004533094A - Tdi検出装置、フィードスルー機器、これらを利用した電子線装置、並びに、該電子線装置を用いた半導体デバイス製造法 - Google Patents
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Abstract
電子線装置は、TDIセンサー64と、フィードスルー機器50と、を有する。フィードスルー機器は、異なった環境を分離するフランジ51に取り付けられたピン52と、ピン52と対をなす他のピン53とを接続するソケットコンタクト54とを有し、ピン52と他のピン53とソケットコンタクト54は、接続部を構成し、ソケットコンタクト54は、弾性体61を有する。よって、接続部を多くしても、接続力が小さくなり、センサー破損を防止できる。ピン53にはTDIセンサー64が接続され、そのピクセル配列が、写像光学系の光学特性に基づき適性化されている。該センサーは、写像投影光学系の視野を可能な限り小さくすると共に該視野内の最大許容歪みを大きく取れる積算段数を持つ。更にTDIセンサーのデータレートを小さくせず且つピン数を可能な限り増加させないように積算段数が決定される。好ましくは、ライン数と積算段数がほぼ等しい。
【選択図】図2
Description
【0001】
本発明は、写像投影光学系により投影された電子の像を検出するために使用されるTDI検出装置、圧力差やガス種の異となる条件、例えば真空と大気を分離して用いるような状況で、多数の接続ピンを持ち且つ高周波応答特性を実現するフィードスルー機器、該フィードスルー機器を備えるTDI検出装置を利用した電子線装置、並びに、該電子線装置を用いた半導体デバイス製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
図12には、試料の表面に一次電子線を照射し、該試料の表面から生じる二次電子線をマルチチャンネルプレート(MCP)に写像投影し、増倍した電子で蛍光面を光らせ、多数の検出素子により二次電子画像信号を取得する、従来における写像投影型の電子線装置が示されている。図12に示すように、符号90は、大気側に設けられたTDIカメラを示し、符号91は、真空状態のチャンバ内に設けられたMCP/FOPアッセンブリーを示している。このアッセンブリー91には、写像投影型の電子線装置の好ましい検出素子としてTDIセンサー(Time Delay and Integration)92が設けられている。真空側に配置されたTDIセンサー92と、大気側に配置されたTDIカメラ90とは、フランジ93に取り付けられたフィードスルー機器によって電気的に接続されている。
【0003】
図13及び図14には、フランジ93に設けられたフィードスルー機器94を示している。図13及び図14に示すように、フィードスルー機器94は、フランジ93に取り付けられた、TDIカメラ90側の複数のピン96と、TDIセンサー92側の複数のピン95と、ピン96とピン95とを連結する複数のソケット97とで主に構成されている。ピン95とソケット97とを嵌合させると共に、ピン96とソケット97とを嵌合させることによって、真空側に配置されたTDIセンサー92と、大気側に配置されたTDIカメラ90とが電気的に接続される。
【0004】
図13及び図14に示す従来のフィードスルー機器94は、接続するピンの本数が少ない場合には、ピンとソケットとを嵌合する時における接続力(抵抗力)は小さくてよいが、接続するピンの本数が多い場合には、大きな接続力が必要となり、そのため、この大きな接続力によって、フィードスルー機器によって接続される半導体センサー等が破損してしまう等の問題が生じてしまう。例えば、1本のピンの接続に要する力が1kgであり、ピンの本数が100本有する場合には、100kgの力が必要となるため、無理に接続しようとすると、半導体センサー等が破損してしまう場合がある。
【0005】
また、接続するピンの本数が少ない場合には、接続力は小さいため、この接続力によって半導体センサー等が破損することはないが、表面が広いウェーハを検査する場合には、接続するピンの本数が少ないために検査時間が長くなってしまうと共に、高精度、かつ、信頼性の高い検査を効率よく行うことができないという問題がある。
【0006】
一方、TDIセンサー92として、例えば、ピクセルサイズ16μm、水平解像度2048ピクセル、積算段数512、タップ数(TDIセンサーの信号端子数)32、ラインレート250kHz、データレート25MHz×32(タップ数)=800MHzというものがある。これは、2048ピクセルのCCD撮像素子を長手方向に沿って並べてなるライン撮像素子を、更に短手方向に沿って512ライン並べて矩形状に構成したものである。
【0007】
TDIセンサーは、その短手方向が、試料の走査方向に対応するY方向に平行に配置され、その長手方向がX方向に平行に配置される。即ち、ステージは、試料をTDIセンサーの短手方向に沿って連続移動させる。このとき、TDIセンサーにおけるある1つのライン撮像素子により撮像された試料上の2048ピクセル分の直線領域は、走査方向に隣接する次のライン撮像素子によって順次撮像されていく。ステージ移動とライン撮像素子の信号出力とを同期させておけば、1つのTDIセンサーで、512のライン撮像素子の出力信号を順次時間遅延させて得られた512の時間遅延信号は、試料上の2048ピクセル分のある1つの直線領域の画像データに対応する。そこで、1つのTDIセンサーは、これらの512の時間遅延信号を加算して出力する。この加算処理によって、各ライン撮像素子のノイズ成分が相殺され、画像データ信号のS/N比を大幅に向上させることができる。更に512のライン撮像素子の出力信号について遅延時間をシフトさせれば、同様に、試料上で隣接する他の直線領域についての512の時間遅延信号が得られる。1つのTDIセンサーは、順次、それらの信号を直線領域毎に加算出力し、その結果、試料上の被検査領域全体の画像信号が得られる。
【0008】
上記例のTDIセンサーは、有効領域32.768×8.192mmとなり、このTDIセンサーを欠陥検査装置に用いると、写像投影位置における視野は、センサー有効領域の対角線寸法である33.776mmとなる。そのため、写像投影光学系は、この写像投影位置における視野全体に亘って、ある値以内の収差に納めるように設計しなければならない。その仕様を満たす鏡筒の長さは、1m近くなる。従って、振動対策が大変になり、それによって装置寸法に制約をきたすことになる。静電界のみを用いた光学系においては相似則が成り立つので、視野を小さく設計しても構わなければ、それに比例して鏡筒長さを小さくできる。
【0009】
また、投影された写像の歪みが大きいと、TDIセンサーの積算端部と中心位置での像のずれが大きくなるので、その積算効果により像のボケとなって現れる。そのため、歪みの設計仕様は視野全面に亘って例えば1/10ピクセルに当たる1.6μm程度と非常に厳しく、そのため光学機構が複雑になり、また鏡筒長さが長くなる要因となる。歪みは視野の3乗に比例するので、視野が小さければ小さい程、歪みが小さくなり、また、積算端部と中心付近での像のずれも小さくなるので、許容できる歪みを大きく取れるので、光学機構が簡素化できたり、鏡筒長さを小さくできる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、写像投影光学系の光学特性の歪みの影響を可能な限り回避すると共に、データ送出量の確保、パッケージのピン数最適化、機構の簡素化、及び、鏡筒長さの短縮化を可能とするTDI検出装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、接続するピンの本数を多くしても、接続力を小さくして、フィードスルー機器によって接続されるTDIセンサー等のデバイス破損を防止することができるフィードスルー機器を提供することを目的とする。また、高速、高周波での信号伝達を可能とし、多数の半導体センサーまたは高周波数動作のCCDやTDIの動作を実現することができ、高スループットでの検査を可能とすると共に、信頼性の高い欠陥等の検査を行うことができるフィードスルー機器を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、上記TDI検出装置及び上記フィードスルー装置を利用した電子線装置を提供することを別の目的とする。
更に、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスにおいて、デバイス製品の歩留まりの向上及び欠陥製品の出荷防止を図った半導体デバイス製造方法を提供することを更に別の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のTDI検出装置は、写像投影光学系により投影された電子の像を検出するTDIセンサーを有する、TDI検出装置であって、該TDIセンサーのピクセル配列が、該写像光学系の光学特性に基づいて適性化されていることを特徴とする。
【0014】
即ち、本発明のTDI検出装置では、写像光学系の光学特性に基づいてピクセル配列を適性化するというきわめて簡単な手段によって、写像投影光学系の光学特性の歪みの影響を可能な限り回避すると共に、データ送出量の確保、機構の簡素化及び鏡筒長さの短縮化を可能とした点に特徴がある。
【0015】
TDIセンサーの適正化されたピクセル配列の好ましい一態様は、TDIセンサーが、写像投影光学系の視野を可能な限り小さくして該視野内の最大許容歪みを大きく取ることを可能にする、積算段数を持つことを特徴とする。この態様では、積算段数を調節することにより、写像投影光学系の歪みが大きい視野周辺の影響を回避する。
【0016】
更には、TDIセンサーが、該センサーのデータレートを小さくせず、且つ、パッケージのピン数を可能な限り増加させないように積算段数が決定されていることが好ましい。
以上のようにしてピクセル配列が適性化されたTDIセンサーの一例としての好ましい態様は、ライン数と積算段数がほぼ等しくなる。
【0017】
上記TDI検出装置の一態様は、TDIセンサーのみのパッケージとして構成された状態、即ち、TDIセンサーに周辺機器が接続されていない状態で提供されてもよい。
また、上記TDI検出装置の他の態様は、TDIセンサーからの検出信号を処理するための画像処理手段と、TDIセンサー及び前記画像処理手段を各々異なる環境に分離するように配置された、フランジと、該フランジを通して、TDIセンサー及び画像処理手段を信号伝達可能に接続するためのフィードスルー手段と、を更に含んで構成される。
【0018】
好ましくは、フランジは、圧力又はガス種が異なる環境を分離するように使用される。その一例として、電子線装置内部をフランジにより真空に保った状態で、TDIセンサーを真空側に配置し、画像処理手段を大気側に配置し、両者をフィードスルー手段により信号伝達可能に接続すれば、電子線が空気に影響を及ぼされない状態でも適切に二次電子画像の取得が可能となる。
【0019】
特に好ましいフィードスルー手段は、TDIセンサーに接続された第1のピンと対をなして、画像処理手段に接続された第2のピンと、第1のピンと第2のピンとを接続するソケット手段と、を含み、該ソケット手段は、第1のピンと第2のピンとの接続力に抗して弾性力を作用する弾性手段が設けられたことを特徴とする。好ましくは、第1のピン、第2のピン及びソケット手段が各々複数設けられており、フィードスルー手段が複数の接続箇所を画成している。
【0020】
このように本発明に係るフィードスルー手段は、第1のピンと第2のピンとを接続するとき弾性手段による弾性力が作用するため、従来におけるピンとソケットとを嵌合させるときの接続力に比べて、略1/5〜1/10以下の非常に小さな接続力で接続することができる。
【0021】
かくして、接続箇所を多くしても、全体としての接続力を小さくすることができるため、接続時にTDIセンサーの破損を的確に防止することができる。また、接続箇所を多数設けることにより、高速、高周波での信号伝達が可能となるため、高周波数動作でデータレートを大きくしたTDIセンサーを実現することができる。
【0022】
以上のようにピクセル配列が適正化され、且つ、弾性手段を有するフィードスルー手段を介して画像処理手段に接続されたTDIセンサーを、電子線装置に有利に組み込むことができる。本発明の電子線装置は、一次電子線を発生する電子源と、一次電子線を試料に結像させるための照明光学系と、試料から放出された二次電子を写像投影する写像投影光学系と、写像投影された二次電子の像を検出するように配置された、上記に定義されたTDI検出装置と、を含んで構成される。
【0023】
この電子線装置によれば、写像光学系の光学特性に基づいて、組み込んだTDIセンサーのピクセル配列が適性化されているので、該写像投影光学系の有効視野を小さく設計でき、電子線装置の鏡筒の小型化が可能になる。更に、光学設計で許容できる歪みが大きくできたり、球面収差以外の幾何収差や軸上色収差以外の色収差の低減が期待できるので、光学機構の簡素化等が図れる。また、データレート等の向上を図ったTDI検出装置を組み込むことが可能となるため、試料表面の構造評価、拡大観察、材質評価、電気的導通状態等の検査をより効率的に行うことができる。
【0024】
このような電子線装置を用いて、ウェーハプロセス途中又は少なくとも1つのウェーハプロセス終了後のウェーハとしての試料を評価することが可能となる。従って、表面検査に関しては、最小線幅0.1〜5μm以下の高密度パターンの欠陥を高精度、高信頼性、高スループットで検査を行うことができる。
【0025】
本発明の別の態様は、上記フィードスルー手段を独立の機器として提供する。即ち、このフィードスルー機器は、一方の機器に接続可能なピンと、仕切り手段により該機器とは異なった環境に分離された他の機器に接続可能な他のピンと、を接続するソケットコンタクトを有し、前記ソケットコンタクトは、弾性体を有していることを特徴とする。なお、ピン、他のピン及びソケットコンタクトが各々複数設けられており、複数の接続箇所を画成するのが好ましい。また、仕切り手段は、好ましくは、圧力又はガス種が異なる環境を分離するように使用される。
【0026】
本発明に係るフィードスルー機器のピンには、一方の機器として、TDIに限定されず、他のデバイス、例えばMCP、FOP、CCD等を接続してもよい。また、他のピンは、仕切り手段に接続されていてもよい。
【0027】
本発明の更に別の態様は、機器に接続可能なピンと、該機器とは異なった環境に分離された他の機器に接続可能な他のピンと、を接続するソケットコンタクトを独立の機器として提供する。このソケットコンタクトは、弾性体を有していることを特徴とする。
【実施例】
【0028】
以下、添付図面を参照して本発明の各実施例を説明する。
(TDIセンサー)
最適化されたTDIセンサーの積算段数を決定する実施例を以下に示す。表1は、現状のTDIセンサーと、総ピクセル数をほとんど変化させずに水平解像度と積算段数とを変化させたものについて、視野即ちセンサー有効領域の対角線長さ、及び、視野全体に亘って許容できる最大歪みを表す。
【0029】
【表1】
【0030】
表1より、視野は積算段数が1024のものが最小となり、許容最大歪みは積算段数が大きくなる程、大きくなることが判る。
図1は、許容最大歪みの決定方法の説明を表す。細線で描かれた格子は、TDIセンサーのピクセル配置を表す。写像投影光学系によってTDIセンサー受光面に投影された写像は、歪みが無ければTDIセンサーのピクセル配置に対応した像になるはずであるが、歪みがあるために、太線で描かれた格子のように投影される。歪みは、視野中心からの距離の3乗に比例するため、像中心よりも像端部の方が歪みが大きく、最大歪みは像の角部で発生する。よって最大許容歪みをσmax、像中心〜像角部間距離をrmaxとすると、像の中心からの距離rの位置における歪みδは、δ=(σmax/rmax)r3で表される。
【0031】
このような歪んだ像がTDIセンサー受光面に投影されると、TDIセンサーの本来ピクセルに入るべき画像情報の幾らかは、入らなくなる。このような像が積算方向に積算段数分蓄積されると、そのラインピクセルでのコントラストの低下やぼけに繋がる。その度合いを定量的に判断するため、有効面積比で評価することにする。TDIセンサーの各ピクセルと歪みによってずれて投影された画像情報の重なった面積(図中ハッチングした箇所)をピクセル面積で除したものを有効面積比と定義する。実際は、ずれて投影された画像情報は、その形状自体も歪むが、今回それは考慮せずに、位置だけずれると考える。位置ずれの大きさは上述したδであり、位置ずれの方向は像中心からのそのピクセル位置を望む方向であるから、像中心からのピクセル位置までの水平方向距離をrx、積算段数方向距離をry、位置ずれの水平方向成分をσx、位置ずれの積算段数方向をσyと置くと、
σx=δrx/r、σy=δry/rで表される。よって、有効面積比Rsは、ピクセル寸法をaとすると、
Rs=(a−σx)(a−σy)/a2
=(a−(δmax/rmax 3)r3rx/r)×
(a−(δmax/rmax 3)r3ry/r)/a2
ラインピクセルでのコントラストや像のボケは、各ピクセルでの有効面積比Rsを積算方向に積算段数nの平均を取った値ΣRs/nで評価する。
【0032】
今回ΣRs/n=0.9(面積ずれの平均10%)となるようなδmaxを算出したものが、上記表1の値である。上述の過程で光学特性を考慮したTDIセンサーのピクセル配置を最適化したが、最適化を行っても現状と同等の検査スループットを確保できることが望ましい。そのためには、単位時間当たりのデータ送出量を同等にすればよい。
【0033】
現状のTDIセンサーは、1/250kHz=4μsの間に2048の画像信号を送出できる。しかし、1つの信号端子からノイズ等の影響を受けずに正しく取り出せるデータレートは、現状25MHz程度である。そこで、現在は、2048の画像信号を32の信号端子で分担して送出している。つまり、1つの信号端子から4μsの間に2048/32=64の画像信号を取り出せればよい。4μs×25MHz=100であり、64の画像信号は十分取り出せる事が判る。実際は、64の画像信号以外に、積算方向に蓄積した電荷をデータ送出用のCCDに移すために、データレートにしてオーバークロックトピクセル("overclocked pixel")数20程度の時間分余裕を確保しておかなければならない。よって、64+20=84<100となり、十分である。
【0034】
上述したようにピクセル配列を最適化したTDIセンサーの場合、積算段数が大きくなり、それに反比例して水平方向ピクセル数は小さくなる傾向である。よって、ラインレートの1周期の間に送出できる画像信号は減少することになる。すると、単位時間当たりの画像信号送出量を小さくしたくなければ、ラインレートを大きくしなければならない。1つの信号端子から送出できるデータレートの上限は変えられないので、1つの信号端子からラインレートの1周期間に取り出せるデータ量は減少することになる。ラインレートの1周期の間に送出される総画像信号も減少するが、信号端子当たりのデータ送出量減少を補うためには、信号端子数を増やす必要があり、それはTDIセンサーのピン数の増加や、ひいてはパッケージ面積の増大に繋がる。
【0035】
表2は、ピクセル配置を変えたTDIセンサーにおける必要なラインレート、限界データ送出量、信号端子数、そして1信号端子当たり1周期当たりのデータ送出量を表す。限界データ送出量は25MHzをラインレートで除したもの、1信号端子当たり1周期当たりのデータ送出量は、水平解像度を信号端子数で除したものにオーバークロックトピクセル数=20を加算したものである。1信号端子当たり1周期当たりのデータ送出量が限界データ送出量を超えないように信号端子数を決定した。これより、水平解像度が1024よりも小さくなると、信号端子数が急に大きくなることが判る。現状のTDIセンサーのピン数は約200である。ピン数が単純に信号端子数に比例して増加することはないが、仮にそう仮定すると、水平解像度768のものでピン数500、水平解像度512のものでピン数1000となる。ピン数の増大は、特にTDIセンサーを鏡筒内の真空雰囲気に入れて使用する際、信号を大気に取り出すためのフィードスルーのコストを膨大に増やすため、望ましくない。
【0036】
【表2】
【0037】
光学特性と信号端子数とからTDIセンサーのピクセル配置の最適化を検討した結果、視野が最も小さく、また信号端子数増加の少ない、水平解像度1024×積算段数1024のピクセル配置のTDIセンサーが、写像投影光学系を用いた電子線欠陥検査装置の検出器として最適であることが分かった。
【0038】
また、このTDIセンサーは、視野の現状のものに比して2/3程度であることから、相似則により鏡筒長さを現状の2/3程度に小さくできる可能性がある。また、視野が小さくなることによって、球面収差以外の幾何収差と軸上色収差以外の色収差を低減できる効果も期待できる。
(フィードスルー機器)
以下、本発明に係るフィードスルー機器の実施例について図面を参照しながら説明する。図2において、符号50は、フィールドスルー機器を示している。このフィールドスルー機器50は、異なった環境を分離するためのフランジ51に取り付けられたピン52と、このピン52と対をなす他のピン53とを接続するソケットコンタクト54とから主に構成されている。図示のフランジ51は、大気(図2において下側)と真空(図2において上側)とを分離している。
【0039】
フランジ51は、外縁55がメタルフランジで形成され、内縁56がガラスやセラミックなどの絶縁体で形成されている。内縁56は、溶接加工等によって外縁55に一体に取り付けられている。内縁56には、1つあるいは複数の孔57が形成されていて、この孔57にピン52が銀ロウ付け等によって固定されて取り付けられている。ピン52としては、コバールなどの、上記絶縁体と熱膨張率の近い金属を用いることができる。ピン52の下端は、大気側に配置されているTDIカメラ等の装置58と接続されている。一方、ピン52の上端は、ソケットコンタクト54の下端側の接続孔62に嵌合されている。
【0040】
ソケットコンタクト54内には、両端に受け座59、60がそれぞれ取り付けられた弾性体としてのコイルバネ61が、ソケットコンタクト54の軸方向(図2において上下方向)に移動可能に設けられている。コイルバネ61の下端側に設けられた受け座60は、ピン52の上端と接触するようになっている。
【0041】
ソケットコンタクト54の上端側は、下端側の接続孔62よりも外径が小さい接続孔63が形成されていて、この接続孔63には、ピン52と対をなす他のピン53が挿通されている。ピン53としては、コバールなどの、上記絶縁体と熱膨張率の近い金属を用いることができる。図示のように、ピン53の下端は、コイルバネ61の上端側に設けられた受け座59と接触するようになっている。また、ピン53の上端は、真空側に配置されているTDIセンサー等の装置64と接続されている。装置64は、図1に示したピクセル配列が適正化されたTDIセンサーであるのが好ましいが、他の半導体デバイスでもよい。
【0042】
ピン62が受け座60と接触すると共に、ピン53が受け座59と接触することによって、大気側に設けられたTDIカメラ等の装置58と、真空側に設けられたTDIセンサー等の装置64とが電気的に接続される。また、ピン52とピン53と、両端に受け座59、60がそれぞれ取り付けられたコイルバネ61を有するソケットコンタクト54とは、フィールドスルー機器50の接続部を構成しており、この接続部は、1つ又は複数設けることができる。図2には、接続部が二つ設けられたものを示している。
【0043】
次に、フィールドスルー機器50の接続部の接続手順について述べる。図2及び図6に示すように、フランジ51に固定されて取り付けられたピン52の上端をソケットコンタクト54の下端側の接続孔62に嵌合させる。この嵌合によって、ピン52の上端は、ソケットコンタクト54内において、コイルバネ61の下端側に設けられた受け座60と当接する。次に、ピン53の下端を、ソケットコンタクト54の上端側の接続孔63に挿通させ、コイルバネ61の上端側に設けられた受け座59を押し当てる。コイルバネ61は、ソケットコンタクト54の軸方向(図2において上下方向)に収縮した状態となり、ピン52及びピン53を受け座59,60を介して上記軸方向外方に押圧(付勢)する。
【0044】
これによって、ピン52とピン53とが、両端に受け座59、60がそれぞれ取り付けられたコイルバネ61を介して電気的に接続され、もって、大気側に設けられたTDIカメラ等の装置58と、真空側に設けられたTDIセンサー等の装置64とが電気的に接続される。
【0045】
また、図5には、真空側に設けられたTDIセンサー等の装置64を、表面検査装置のチャンバ内に取り付けた場合の取付手順を示している。まず、上述のように、フランジ51の内縁56に固定されて取り付けられたピン52の上端をソケットコンタクト54の下端側の接続孔62に嵌合させる。この嵌合によって、ピン52の上端は、ソケットコンタクト54内において、コイルバネ61の下端側に設けられた受け座60と当接する。
【0046】
次に、図5(a)に示すように、TDIセンサー等の装置64側に接続されている多数のピン53の下端を、各ソケットコンタクト54の上端側の接続孔63に挿通させ、図2に示すようにコイルバネ61の上端側に設けられた受け座59を押し当てる。コイルバネ61は、ソケットコンタクト54の軸方向(図2において上下方向)に収縮した状態となり、ピン52及びピン53を受け座62,63を介して上記軸方向外方に押圧(付勢)する。これによって、ピン52とピン53とが、両端に受け座59、60がそれぞれ取り付けられたコイルバネ61を介して電気的に接続され、もって、大気側に設けられたTDIカメラ等の装置58と、真空側に設けられたTDIセンサー等の装置64とが電気的に接続される。
【0047】
また、TDIセンサー等の装置64側に接続されている多数のピン53の下端を、各ソケットコンタクト54の上端側の接続孔63に挿通させると、図5(b)に示すように、TDIセンサー等の装置64はソケットコンタクト54上に載置される。この装置64の外枠には、保持部材67が設けられ、この保持部材67をねじ68によってフランジ51の内縁56に取り付けることによって、装置64はフランジ51に固定されて取り付けられる。装置64が取り付けられたフランジ51は、図5(c)に示すように、装置64が取り付けられた側が真空側になるようにチャンバ69に取り付けられる。
【0048】
上記実施例によれば、TDIセンサー等の装置64側に接続されているピン53を、ソケットコンタクト54の接続孔63に挿通させ、コイルバネ61の押圧力(付勢力)に対向して受け座59に押し当てることにより、ピン53とソケットコンタクト54とピン52とを接続しているため、従来におけるピンとソケットとを嵌合させるときの接続力に比べて、略1/5〜1/10以下の非常に小さな接続力で接続することができる。
【0049】
例えば、真空側に設けられた装置64として、TDIを始めとする半導体センサーを用い、500MHz以上の高速データ転送レートで、ピンを200本有する場合には、従来においては、略200kgの接続力が必要となるため、無理に接続しようとすると、TDI等が破損してしまう場合があったが、上記実施例によれば、非常に小さな接続力で容易に接続するため、上記破損を防止することができる。
【0050】
また、接続力が小さいため、ピンを多数、すなわち上記接続部を多数設けた場合には、特に有効である。また、上記接続部を多数設けることにより、高速、高周波での信号伝達を可能とし、多数の半導体センサーまたは高周波数動作のCCDやTDIの動作を実現することができ、試料表面の構造評価、拡大観察、材質評価、電気的導通状態等の検査を効率的に行うことができる。さらには、表面検査に関しては、最小線幅0.1〜5μm以下の高密度パターンの欠陥を高精度、高信頼性、高スループットで検査を行うことができる。
【0051】
上記実施例では、フランジ51は、大気(図2において下側)と真空(図2において上側)とを分離しているが、これに限らず、フランジ51は圧力が異なる環境を分離することができるし、ガス種が異なる環境を分離することもできる。また、フランジ51には、大気側に設けられた装置として装置58、あるいは真空側に設けられた装置64として、TDIに限定されず、MCP、FOP、又は、CCDを接続させることができる。
【0052】
また、図3に示すように、ソケットコンタクト54を内径0.5mm、肉厚0.2mm、長さ寸法15mmに設定すると共に、ピン52が嵌合する側の一端、すなわち、接続孔62が設けられた一端に、ソケットコンタクト54の軸方向に伸びたスリット70を形成させることができる。このように、スリット70を設けることにより、ピン52をソケットコンタクト54の接続孔62に容易に嵌合させることができる。
【0053】
また、ソケットコンタクト54を真空等の圧力が異なる環境に配置させる場合には、図4において符号71で示すように、ソケットコンタクト54の側面に、1つあるいは複数のガス抜き用穴を形成し、このガス抜き用穴71からソケットコンタクト54の内部の真空排気を行い、周囲のガス圧力の悪化を防止することができる。因みに、ガス抜き用穴71を設けない場合には、ソケットコンタクト54の両端の接続孔62、63からソケットコンタクト54の内部のガスが徐々に放出され、周囲の真空圧力に制限を与える等の悪影響を及ぼしてしまう。また、MCPやCCD等の圧力環境に敏感なセンサーを用いている場合には、これらのセンサーの寿命を劣化させてしまう場合もある。
【0054】
いままで述べてきたものは、弾性体としてコイルバネを用いているが、スパイラルバンドなどを弾性体として用いることができる。図7には、弾性体としてスパイラルバンドが用いられたものを示している。図7(a)に示すように、ソケットコンタクト74は、上部ソケット75と下部ソケット76が一体となって構成されている。上部ソケット75の上端には、ピン53が挿入される接続孔77が形成されており、その側面にはガス抜き用穴71が形成されている。同様に、下部ソケット76の下端には、ピン52が嵌合される接続孔78が形成されており、その側面にはガス抜き用穴71が形成されている。この上部ソケット75の下端と下部ソケット76の上端とが固着されることにより、ソケットコンタクト74が構成される。
【0055】
上部ソケット75内には、弾性体としてのスパイラルバンド79が設けられている。スパイラルバンド79は、上リング80と、下リング81と、弾性力のあるスパイラルワイヤー束82とを備えている。スパイラルワイヤー束82は、上リング80と下リング81とを連結している。スパイラルワイヤー束82を構成する各ワイヤーは、上リング80と下リング81との間をスパイラル状に伸びている。このスパイラルバンド79は、下リング81が上部ソケット75の下端の内底面に取り付けられて上部ソケット75内に設けられている。上リング80の内径は、ピン53の外径よりも大きい寸法に形成されている。
【0056】
次に、接続手順について述べる。まず、ピン52の上端を下部ソケット76の接続孔78に嵌合させる。次に、ピン53の下端を、上部ソケット75の接続孔77に挿通させて、スパイラルバンド79の上リング80に挿通させ、スパイラルワイヤー束82の内方弾性力に抗してスパイラルワイヤー束82内に押し入れる。ピン53を上リング80に挿通させてスパイラルワイヤー束82内に押し入れると、図7(b)に示すように、上リング80が下リング81に対して回動して、スパイラルワイヤー束82は、その中心部が外方に向けて押し広げられた状態になる。この状態でスパイラルワイヤー束82は、自身の弾性力でピン53を包囲して内方に押圧する。これによって、ピン52とピン53とが、スパイラルバンド79、上部ソケット75、及び下部ソケット76を介して電気的に接続される。以上のように、ピン53を上部ソケット75の中心部に挿入する際に、一方のリングが他方のリングに対して回動することにより、その挿入を許容することになるので、挿入時の抵抗が小さくなり、組付けが容易になる。
【0057】
このように、ピン53をスパイラルワイヤー束82の内方弾性力に抗してスパイラルワイヤー束82内に押し入れることにより、ピン53とソケットコンタクト74とピン52とを接続しているため、従来におけるピンとソケットとを嵌合させるときの接続力に比べて、略1/5〜1/10以下の非常に小さな接続力で接続することができる。また、ピンにワイヤーが絡み付いている状態となるので、接続時におけるインピーダンスを小さくすることができるため、信号の高周波(例えば、150MHz以上)応答性を実現することができる。
【0058】
また、図2、図5、及び図6に示す実施態様と同様に接続力が小さいため、ピンを例えば100本以上の多数、すなわち上記接続部を多数設けた場合には、特に有効である。また、上記接続部を多数設けることにより、高速、高周波での信号伝達を可能とし、多数の半導体センサーまたは高周波数動作のCCDやTDIの動作を実現することができ、試料表面の構造評価、拡大観察、材質評価、電気的導通状態等の検査を効率的に行うことができる。さらには、表面検査に関しては、最小線幅0.1〜5μm以下の高密度パターンの欠陥を高精度、高信頼性、高スループットで検査を行うことができる。
【0059】
また、図7に示すものは、弾性体としてスパイラルバンド79を用いているが、スパイラルバンド79に代えて、図8に示すようにネットバンド83を弾性体として用いることができる。ネットバンド83は、上リング80と、下リング81と、弾性力のあるネット84とを備えている。ネット84は、上リング80と下リング81とを連結している。接続手順は、まず、図8(a)に示すように、ピン52の上端を下部ソケット76の接続孔78に嵌合させる。次に、ピン53の下端を、上部ソケット75の接続孔77に挿通させて、ネットバンド83の上リング80に挿通させ、ネット84の内方弾性力に抗してネット84内に押し入れる。ピン53を上リング80に挿通させてネット84内に押し入れると、図8(b)に示すように、上リング80が下リング81に向けて移動しつつ、ネット84は、その中心部が外方に向けて押し広げられた状態になる。この状態でネット84は、自身の弾性力でピン53を包囲して内方に押圧する。これによって、ピン52とピン53とが、ネットバンド83、上部ソケット75、及び下部ソケット76を介して電気的に接続される。以上のように、ピン53を上部ソケット75の中心部に挿入する際に、一方のリングが他方のリングに対して近づく方向に移動することにより、その挿入を許容することになるので、挿入時の抵抗が小さくなり、組付けが容易になる。また、上述と異なり、スパイラルではなく、斜めに多数のワイヤが接続されているだけでも良い。この時、ピンが挿入されると、その部分のワイヤがピンにからみついて広がる。この様にして、ピンとの接触点が増えてコンタクト時における信号の高周波特性及び高電流の伝達特性を向上できる。
【0060】
このように、ピン53をネット84の内方弾性力に抗してネット84内に押し入れることにより、ピン53とソケットコンタクト74とピン52とを接続しているため、従来におけるピンとソケットとを嵌合させるときの接続力に比べて、略1/5〜1/10以下の非常に小さな接続力で接続することができる。また、接続時におけるインピーダンスを小さくすることができるため、信号の高周波(例えば、150MHz以上)応答性を実現することができる。
【0061】
また、図2、図5、図6及び図7に示す実施態様と同様に接続力が小さいため、ピンを例えば100本以上の多数、すなわち上記接続部を多数設けた場合には、特に有効である。また、上記接続部を多数設けることにより、高速、高周波での信号伝達を可能とし、多数の半導体センサーまたは高周波数動作のCCDやTDIの動作を実現することができ、試料表面の構造評価、拡大観察、材質評価、電気的導通状態等の検査を効率的に行うことができる。さらには、表面検査に関しては、最小線幅0.1〜5μm以下の高密度パターンの欠陥を高精度、高信頼性、高スループットで検査を行うことができる。
(電子線装置)
次に、上記フィールドスルー機器を用いた写像投影型電子線装置について説明する。なお、真空側に設けられた装置(図2において符号64で示す装置)として、図1で説明したTDIセンサー、EBCCD、CCD等の電子を検出して信号を出力するセンサーや、光を検出して信号を出力するセンサーを用いる。また、検査対象を、シリコンウェーハとその表面に半導体回路製造工程途中のパターン構造とする。また、ゴミ、導通不良、パターン不良、欠落等の欠陥の有無、状態判定、種類分別を行うために、電子線等のビームを照射して検査を行うこととする。
【0062】
図9に示すように、電子銃1から放出された電子線2は、成形開口(図示せず)で矩形に成形され、2段の静電レンズ3,4で縮小され、E×Bフィルター5の偏向中心面に1.25mm角の成形されて結像される。成形ビームは、E×Bフィルター5で試料10に垂直になるように偏向され、静電レンズ8,9で1/5に縮小されて試料10を照射する。試料10から放出される2次電子11は、試料10上のパターン情報に対応した強度を有しており、静電レンズ9,8,12,13で拡大され、検出器14(図2において符号64で示す装置)に入射する。検出器14では、入射した2次電子11の強度に対応した画像信号を生成し、基準画像と比較することにより、試料10の欠陥等を検出する。
【0063】
静電レンズ9と静電レンズ8とは、対称タブレットレンズを形成し、静電レンズ12と静電レンズ13も、対称タブレットレンズを形成しているので、これらの静電レンズ8,9,12,13は、無歪レンズとなっている。しかし、電極等が汚れていると多少の歪みが発生する場合もあるので、定期的に標準パターンを試料11の表面に入れて歪みを測定し、歪み補正のパラメーターを算出しておく。
【0064】
一方、試料11として酸化膜や窒化膜が選択的に形成されているウェーハの場合は、光学系の歪みが補正されているのみでは不十分であるので、画像データを取得したら、パターンエッジから代表的な点を選んで基準画像データと比較させて歪み補正を行い、この補正後の比較によって、欠陥等を検出する。
【0065】
また、同じダイを多数有するウェーハの場合、上記のように基準画像を用いる必要無しに、検出されたダイ同士の検出画像を比較することによっても欠陥部分を検出できる。例えば、1番目に検出されたダイの画像及び2番目に検出された他のダイの画像とが非類似であり、3番目に検出された別のダイの画像が1番目の画像と同じか又は類似と判断されれば、2番目のダイ画像が欠陥を有すると判定される。更に詳細な比較照合アルゴリズムを用いれば、2番目のダイ画像の欠陥部分を検出することも可能である。
(半導体デバイス製造法)
次に、図10及び図11を参照して、上記実施例で示した、上記フィールドスルー機器を用いた写像投影型電子ビーム検査装置により半導体デバイスを製造する方法の実施態様を説明する。
【0066】
図10は、半導体デバイスの製造方法の一実施例を示すフローチャートである。この実施例の製造工程は以下の主工程を含んでいる。
(1)ウェーハを製造するウェーハ製造工程(又はウェーハを準備するウェーハ準備工程)(ステップ100)
(2)露光に使用するマスクを製造するマスク製造工程(又はマスクを準備するマスク準備工程)(ステップ101)
(3)ウェーハに必要な加工処理を行うウェーハプロセッシング工程(ステップ102)
(4)ウェーハ上に形成されたチップを1個ずつ切り出し、動作可能にならしめるチップ組立工程(ステップ103)
(5)組み立てられたチップを検査するチップ検査工程(ステップ104)
なお、上記のそれぞれの主工程は更に幾つかのサブ工程からなっている。
【0067】
これらの主工程中の中で、半導体デバイスの性能に決定的な影響を及ぼすのが(3)のウェーハプロセッシング工程である。この工程では、設計された回路パターンをウェーハ上に順次積層し、メモリやMPUとして動作するチップを多数形成する。このウェーハプロセッシング工程は以下の各工程を含んでいる。
(A)絶縁層となる誘電体薄膜や配線部、或いは電極部を形成する金属薄膜等を形成する薄膜形成工程(CVDやスパッタリング等を用いる)
(B)この薄膜層やウェーハ基板を酸化する酸化工程
(C)薄膜層やウェーハ基板等を選択的に加工するためにマスク(レチクル)を用いてレジストパターンを形成するリソグラフィー工程
(D)レジストパターンに従って薄膜層や基板を加工するエッチング工程(例えばドライエッチング技術を用いる)
(E)イオン・不純物注入拡散工程
(F)レジスト剥離工程
(G)加工されたウェーハを検査する工程
なお、ウェーハプロセッシング工程は必要な層数だけ繰り返し行い、設計通り動作する半導体デバイスを製造する。
【0068】
図11は、上記ウェーハプロセッシング工程の中核をなすリソグラフィー工程を示すフローチャートである。このリソグラフィー工程は以下の各工程を含む。
(a)前段の工程で回路パターンが形成されたウェーハ上にレジストをコートするレジスト塗布工程(ステップ200)
(b)レジストを露光する工程(ステップ201)
(c)露光されたレジストを現像してレジストのパターンを得る現像工程(ステップ202)
(d)現像されたレジストパターンを安定化するためのアニール工程(ステップ203)
上記の半導体デバイス製造工程、ウェーハプロセッシング工程、リソグラフィー工程については、周知のものでありこれ以上の説明を要しないであろう。
【0069】
上記(G)の検査工程に欠陥検査方法、欠陥検査装置を用いると、微細なパターンを有する半導体デバイスでも、スループット良く検査できるので、全数検査が可能となり、製品の歩留まりの向上、欠陥製品の出荷防止が可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、本発明に係るTDIセンサーのピクセル配置の適正化を説明するための概略図である。
【図2】図2は、本発明に係るフィードスルー機器の実施例を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明に係るフィードスルー機器に適用可能なソケットコンタクトの一例を示す断面図及び側面図である。
【図4】図4は、本発明に係るフィードスルー機器に適用可能なソケットコンタクトの別の一例を示す断面図及び側面図である。
【図5】図5は、上記実施例に適用可能な真空側に設けられた装置を、表面検査装置のチャンバ内に取り付けた場合の取付手順を示す概略斜視図である。
【図6】図6は、上記実施例に適用可能な接続部の取付手順を示す概略断面図である。
【図7】図7は、本発明に係るフィードスルー機器に適用可能なソケットコンタクトのさらに別の一例を示す部分断面図である。
【図8】図8は、本発明に係るフィードスルー機器に適用可能なソケットコンタクトのさらに別の一例を示す部分断面図である。
【図9】図9は、本発明に係るフィードスルー機器を用いた写像投影型電子ビーム検査装置を示す概略構成図である。
【図10】図10は、半導体デバイスの製造方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、半導体デバイスの製造方法のうちリソグラフィー工程を示すフローチャートである。
【図12】図12は、従来における表面検査装置を示す概略構成図である。
【図13】図13は、従来におけるフィードスルー機器のソケット及びピンを示す断面図である。
【図14】図14は、上記従来におけるフィードスルー機器のソケット及びピンの取付手順を示す概略断面図である。
Claims (17)
- 写像投影光学系により投影された電子の像を検出するTDIセンサーを有する、TDI検出装置であって、
前記TDIセンサーのピクセル配列が、前記写像光学系の光学特性に基づいて適性化されていることを特徴とする、TDI検出装置。 - 前記TDIセンサーは、前記写像投影光学系の視野を可能な限り小さくして該視野内の最大許容歪みを大きく取ることを可能にする、積算段数を持つことを特徴とする、請求項1に記載のTDI検出装置。
- 前記TDIセンサーは、該センサーのデータレートを小さくせず、且つ、パッケージのピン数を可能な限り増加させないように積算段数が決定されていることを特徴とする、請求項2に記載のTDI検出装置。
- 前記TDIセンサーは、ライン数と積算段数とがほぼ等しいことを特徴とする、請求項3に記載のTDI検出装置。
- 前記TDIセンサーのみのパッケージとして構成された請求項1乃至4のいずれか1項に記載のTDI検出装置。
- 前記TDIセンサーからの検出信号を処理するための画像処理手段と、
前記TDIセンサー及び前記画像処理手段を各々異なる環境に分離するように配置された、フランジと、
前記フランジを通して、前記TDIセンサー及び前記画像処理手段を信号伝達可能に接続するためのフィードスルー手段と、
を更に含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のTDI検出装置。 - 前記フィードスルー手段は、
前記TDIセンサーに接続された第1のピンと対をなして、前記画像処理手段に接続された第2のピンと、
第1のピンと第2のピンとを接続するソケット手段と、
を含み、
前記ソケット手段は、第1のピンと第2のピンとの接続力に抗して弾性力を作用する弾性手段が設けられたことを特徴とする、請求項6に記載のTDI検出装置。 - 前記第1のピン、前記第2のピン及び前記ソケット手段が各々複数設けられており、前記フィードスルー手段は、複数の接続箇所を画成することを特徴とする、請求項7に記載のTDI検出装置。
- 前記フランジは、圧力又はガス種が異なる環境を分離していることを特徴とする、請求項6に記載のTDI検出装置。
- 一次電子線を発生する電子源と、
一次電子線を試料に結像させるための照明光学系と、
前記試料から放出された二次電子を写像投影する写像投影光学系と、
写像投影された二次電子の像を検出するように配置された、請求項7に記載のTDI検出装置と、
を含む、電子線装置。 - 請求項10に記載の電子線装置を用いて、ウェーハプロセス途中又は少なくとも1つのウェーハプロセス終了後のウェーハとしての前記試料を評価することを特徴とする、半導体デバイス製造方法。
- フィードスルー機器であって、
一方の機器に接続可能なピンと、仕切り手段により該機器とは異なった環境に分離された他の機器に接続可能な他のピンと、を接続するソケットコンタクトを有し、
前記ソケットコンタクトは、弾性体を有していることを特徴とする、フィードスルー機器。 - 前記ピン、前記他のピン及び前記ソケットコンタクトが各々複数設けられ、複数の接続箇所を画成することを特徴とする、請求項12に記載のフィードスルー機器。
- 前記仕切り手段は、圧力又はガス種が異なる環境を分離していることを特徴とする、請求項12又は13に記載のフィードスルー機器。
- 前記ピンには、一方の機器として、MCP、FOP、CCD、又は、TDIが接続されていることを特徴とする、請求項12、13又は14に記載のフィードスルー機器。
- 前記他のピンは、前記仕切り手段に接続されていることを特徴とする、請求項12に記載のフィードスルー装置。
- 機器に接続可能なピンと、該機器とは異なった環境に分離された他の機器に接続可能な他のピンと、を接続するソケットコンタクトであって、
弾性体を有していることを特徴とする、ソケットコンタクト。
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