JP2004529233A - 電気伝導度及びパターン化を向上させるため酸に不安定な官能基に置換された伝導性高分子及びそれを有する組成物 - Google Patents

電気伝導度及びパターン化を向上させるため酸に不安定な官能基に置換された伝導性高分子及びそれを有する組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は伝導性高分子に関するものである。本発明は、アミン官能基と、伝導性高分子のアミン官能基に置換されて保護の役割を果たす酸に不安定な官能基とを含む酸に不安定な官能基に置換された伝導性高分子を提供するものである。本発明の伝導性高分子は、従来のポリアニリン又はポリピロール組成物より高い溶解度及び伝導度を備えるよう物理的及び機械的特性を向上させ、そしてまた、透明性、高感度、接着性及びパターン化を改善する。その上、本発明の伝導性高分子は、従来のポリアニリンより最低限で10倍、最高10S/cmの高い電気伝導度を有し、従って、繊維、被覆、電極、有機半導体等のような感光性物質に利用することができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は伝導性高分子に関するもので、より詳細には電気伝導性及びパターン化を向上させる官能基で置換された伝導性高分子及びその組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
伝導性高分子の研究は1960年代後半から始められて、電子供与体(electron donor)又は電子受容体(electron acceptor)をポリアセチレンに添加する、1977年にはドーピング(doping)と呼ばれ、高分子が金属によって電気伝導度特性を有する発見によって、伝導性高分子は注目を受け始めた。そのような研究は、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン及びポリフェニレンビニレンのような様々な伝導性高分子に適用され、現在まで進行されている。
【0003】
この中で、ポリアニリンは酸化状態に従い、完全還元形態であるロイコ−エメラルジン(leuco−emeraldine)、部分酸化形態であるエメラルジン(emeraldine)そして、完全酸化形態であるパニグルアニリン(pernigraniline)に分類され得る。
【0004】
エメラルジン状態のポリアニリンは、その電気的性質が高分子主鎖(backbone)の酸化状態又は酸付着性及びドーパントの構造的特性により広い範囲で調節され得、空気中又は水溶液中でも安定で、比較的に低廉であるという利点を有している。しかし、その低溶解性と、加熱時の不溶融性によりその加工性が極度に制限されてしまう。従って、その工業的な使用は限定されている。
【0005】
特に、ポリアニリンは、集積回路(IC)又は電磁波から遮蔽する物質として直接利用するためには、少なくとも1S/cm(SiemenS/cm)以上の電気伝導性を有している。しかしながら、この条件を満足させるためには、それをドーピングによりエメラルジン塩(salt)の形態に転換するか又は別途酸化剤を追加しなければならない。
【0006】
また、ポリアニリンを含む既存の伝導性高分子は、一般的な有機溶媒に不溶であり非溶融性であり、その結果溶媒はフィルムの製作及び互換性等において限定されている。そして、電気伝導度、物質の機械特性、加工性の改良のために添加剤を別途追加しなければならない。しかし、これら添加剤は一般的に凝集体を作ることにより微細パターンの製造に障害である。この問題を克服するために、様々な方法が提案されている。
【0007】
最近では伝導性高分子と汎用性高分子を単純な混合及びグラフト共重合体(graft copolymer)又は誘導体合成を通じて電気伝導性が向上された複合体に改質する方法に関する研究が報告されている。
【0008】
上記内容と関連して、ポリアニリンと水素結合が可能な組成物が、環の間に相互作用を備えたフェノール置換体と加工性を高めるための有機酸、金属塩等を含み、液体相において加工可能なことが報告された(米国特許第5,520,852号)。しかし、この組成物はポリアニリンを15重量%以上含む場合、分子間水素結合によりゲル化(gelation)される。その結果、組成物は必要な物質を得るのが難しい欠点を有することとなる。
【0009】
上記欠点を改善するために、2次アミン類のようなゲル抑制剤(gel inhibitors)をゲル化された組成物に添加することからなる伝導性高分子の加工方法が出願された(米国特許第6,099,907号及び同第6,123,883号)。ゲル抑制剤を使用する場合、電気伝導度(以下、伝導度と略称する)を安定化することを予期することは難しく、機械特性の悪化という欠点がある。
【0010】
その上、ジイソオクチルフォスフェートを可塑剤として高分子に適用すると、伝導性高分子の溶解性及び加工性が増加されるとの研究が報告された。(Laska,JJ.Appl.Poly.Sci.,Sci.,61:1339−1343,(1996),Materials Science Forum,122:177−184(1993))。しかし、この高分子は汎用高分子との両立性及び溶解度増加のためにジイソオクチルフォスフェートのような可塑剤を使用すると伝導度が相関的に減少するという欠点を有している。
【0011】
伝導性高分子の伝導度を向上させる他の方法として、高分子量を有するドデシルベンゼンスルフォン酸(dodecylbenzenesulfonicacid;以下、DBSAと略称する)、樟脳スルフォン酸(Camphor Sulfonic Acid;以下、CSAと略称する)のような有機酸ドーパンで伝導性高分子をドーピングする方法に関する研究が報告された(HeegerSynth.Met.,48,91(1992))。そして、伝導性を有する複合体が製造されることができるということが開示された研究が報告された。この研究において、基質上にてポリピロールとポリビニルクロライド(PVC)、非伝導性物質及びFeClの複合体に光を露光させる場合、選択的に露光されたFeClが非活性鉄塩に転換され、その結果、非露光部分だけFeClによりドーピングされた。
【0012】
そして、光−酸素剤としてトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(triphenylsulfoniumhexafluoroantimonate;TPSFPA)と不導体状態のポリアニリンを露光させ、生成された酸でドーピングすることにより高分子の伝導性を最高で0.1S/cmに向上させることができるという研究が発行された(Angelopolous“Conducting Polymersas Lithographicmaterials” Polymer Eng.& Sci.,vol.32,No.20,pp.1535〜1540(1992))。
【0013】
最近は、酸及び光に対する光−塩基剤でドーピングされ、光により誘導された塩基により選択的に露光されたポリアニリンを露光することによるパターン化及び伝導性を仮定したポリアニリンフィルムについて出願された(米国特許第6,045,977号)。
【0014】
しかし、無機成分であるFeCl、TPSFPA及び上述の光−塩基剤による光−誘導ドーピング方法は伝導性高分子溶液との非常に低い溶解度により商用化に問題がある。その上、露光させた光の一部に対する伝導性高分子の吸収性が原因で、高分子はドーピングが困難であり、わずかな溶解性の違いにより、光−酸発生及び配列形成の効率が低い。
【0015】
米国特許第5,756,601号、5,100,977号、5,237,023号、5,254,670号及び5,250,639号では、ポリアニリンのアミン官能基から誘導されたアルキル化、アルコキシル化に共通する反応を通じて、有機溶媒に溶解するポリアニリンを合成することにより電磁波遮蔽及び静電気防止用の物質へ応用することができる伝導性高分子の可能性を示している。しかし、これらの高分子は低分子量の置換基を伝導性高分子主鎖に恒久的に誘導することにより、主鎖の直線性が減少し、結晶性が低下し、そして電気伝導度が大きく低下するという欠点を有している。
【0016】
他の例で、パラジウム金属触媒を用いて、酸/熱に不安定な第三−ブチルオキシカルボニル(t−BOC)保護基で置換されたポリアニリンを合成することにより高分子の伝導性と加工性が向上されるとの研究が報告された(Xiao−Xiang et al. J.Am.Chem.Soc.2000,122,7606−7607)。しかし、この研究において、t−BOC基はアミンとイミンが1:1で存在するポリアニリンエメラルジン塩を置換したのではなく、ロイコ−エメラルジンの形態のポリアニリンを部分的に酸化させてポリアニリンエメラルジン塩に形成することにより、方法は185℃の熱分解工程が追加することが必要であり、t−BOC基は熱分解する(prolysis)前に直線状の形態を有する。その結果、ポリアニリンエメラルジン塩の結晶性又は直線性を維持するのが難しいという欠点がある。
【0017】
従って、パラジウム金属触媒を使用することにより合成された高分子は加工工程から生じる不溶解及び不溶融性の欠点は解決することができるが、依然伝導度が低く、向上を期待するのが難しいという問題点がある。
【0018】
上述したように、伝導性高分子を集積回路及び電磁波遮蔽又は静電気防止のための材料に適用可能にするために、高分子は伝導度、溶解度及び物理的/機械的特性の改善が必要である。特に、光微細加工技術を介して集積回路を製造するためには、数μm程度の粒子又は凝集体が無い透明性、高感受性及びパターン化に影響を与える光感受性ポリアニリン/ポリピロール誘導体の発展とドーピング技術の発展が、至急必要である。しかし、ほとんどの伝導性高分子が堅固な共役二重結合を介して必然的に連結されており連結間の回転又は流動性が不足しているので、多様な鎖の形態が共存するようになる。高分子鎖はシス形の構造よりトランス形の直線構造が望ましいが、実際の加工において、トランス形の構造を製造することは難しい。高い金属性電気伝導度を備えるポリアニリンを合成する困難性の理由は、伝導性高分子の鎖の形態が棒のように規則的に配列された結晶鎖構造を有するポリアニリンを形成することが難しいからである。
【0019】
なお、これら高分子を集積回路の製造にて直接的に使用するためには、伝導度だけでなく、露光波長に関する低い光吸収度と、選択的露光でのドーピングによるパターン液の溶解度の著しい差異が要求される。
【発明の開示】
【0020】
本発明の主な目的は、伝導性及び光微細加工(リソグラフィー)に於いてパターン化が向上された伝導性高分子及び該高分子を含む組成物を提供することである。上記の通り、保護基として、酸に不安定な官能基に置換された高分子に光−酸生成剤を添加すると、生成された酸が脱保護反応を誘導して化学増幅反応が同時に生じる。該原理によって、本発明者は、酸に不安定な官能基を伝導性高分子に導入して、高分子の主鎖を直鎖形態に誘導し、効果的にドーピングが可能になるようにすることにより、伝導度及びパターン化に影響の及ぼされた高分子を生成することが可能である。
【0021】
従って、本発明は高い溶解度、伝導度及び物理的/機械的特性を有し、従来のポリアニリン/ポリピロール組成物と比較して向上された光微細加工技術に要求される透明性、高感受性、接着性及びパターン化を有する、伝導性高分子組成物を提供する。その結果、本発明の組成物は集積回路及び電磁波遮蔽材料又は静電気防止材料のような多様な用途に適用可能である。
【0022】
第一の態様において、本発明は、高分子のアミン官能基に置換された保護基としてアミン官能基(amine functional group)及び酸に不安定な官能基を含む酸の官能基に置換された伝導性高分子を提供する。
【0023】
伝導性高分子は置換基にかかわらずポリアニリン又はポリピロールから構成される群から選択され、ポリアニリンはエメラルジン塩基の状態であるのが望ましい。そして酸に不安定な官能基は高分子のアミン官能基に1%乃至99%の割合で置換されるのが望ましい。官能基は第三−ブチルオキシカルボニル(t−BOC)及びテトラヒドロピラン(THP)から選択され、官能基で置換された高分子の数平均分子量は1000乃至100,000であるのが望ましい。
【0024】
その他の態様において、本発明は、アミン官能基と、アミン基の保護基として置換された酸に不安定な官能基とを含む電気伝導性高分子;及び
10:90乃至90:10の重量比率で前記高分子と混合され、下記一般式1で表示される単量体の形態の溶解性自己配列物質
[一般式1]
【0025】
【化4】
Figure 2004529233
(ここで、pは1以上の整数;A1は芳香族環;X1及びX2は−SOOH、−COOH、−CO、−SOから構成される群から個別に選択され;Z1及びZ2は親水性基、疎水性基又は両親媒性基から個別に選択される)
を含む伝導性高分子組成物を提供するものである。
【0026】
その他の態様において、本発明はまた、アミン官能基と、アミン基の保護基として置換された酸に不安定な官能基とを含む電気伝導性高分子;及び
10:90乃至90:10の重量比率で前記高分子と混合され、下記一般式2で表示される金属塩の形態の溶解性自己配列物質
[一般式2]
【0027】
【化5】
Figure 2004529233
(ここで、qは1以上の整数;A1、X1、X2、Z1及びZ2は一般式1にて規定され;Mはアルカリ金属又は陽イオンの形態の遷移金属である)
を含む伝導性高分子組成物を提供するものである。
【0028】
その他の態様において、本発明はまた、アミン官能基と、アミン基の保護基として置換された酸に不安定な官能基とを含む電気伝導性高分子;及び
10:90乃至90:10の重量比率で高分子と混合され、下記一般式3で表示される全−芳香族高分子の形態の溶解性自己配列物質
[一般式3]
【0029】
【化6】
Figure 2004529233
(ここで、rは1以上の整数;A1は一般式1にて規定され;X1’及びX2'は−SO、−CO、から構成される群から個別に選択され;X3及びX4は−O−及び−NRから構成される群から個別に選択され、Rは−H、−SOH、−COH、−(CHSOH、−(CHCOH又は−第三−ブチルオキシカルボニルから構成される群から個別に選択され;Z1乃至Z4は親水性基、疎水性基又は両親媒性基からから個別に選択される)
を含む伝導性高分子組成物を提供するものである。
【0030】
組成物は高分子及び溶解性自己配列物質から構成される組成物に基づいた重量の1乃至50重量%のドーパント(dopant)物質を含んでも良い。ドーパント物質は光−酸発生剤にかかわらず、無機又は有機光−酸発生剤から選択されることが望ましい。また、無機光−酸発生剤はトリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチモネートであり、有機光−酸発生剤はトリフルオロスルフォニルオキシノルボネンイミドであるのがより望ましい。
【0031】
上記のように、本発明の伝導性高分子組成物に光−酸発生剤を添加すると、生成された酸が脱保護反応を誘導して化学増幅反応が同時に生じる。
【0032】
伝導性高分子組成物において、酸に不安定な官能基は全組成物に基づく重量の5乃至10重量%であるのが望ましい。
【0033】
なお、組成物はさらに、加工製品として使用するために、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及びそれらの複合体を含む。加工製品のために使用する場合、添加される高分子は総組成物に基づく10乃至90重量%であるのが望ましい。
【0034】
本発明の更なる特徴及び利点は、現時点でより好ましい実施の形態の詳細な説明に記載され明示される。
【0035】
本発明は、
保護基(以下、ACPと略称する)として酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子;及び
ACPの電気的、光学的及び機械的特性を向上させるための添加剤として、本出願人により開発された溶解性自己配列物質(以下、SOMと略称する)
からなる組成物に関するものである。
【0036】
伝導性高分子はアミン官能基を備えたポリアニリン又はポリピロールから選択され得る。酸に不安定な官能基はt−BOC又はTHPから選択され得、高分子の反復単位当たり1又は2倍のアミン官能基に置換され得る。即ち、酸に不安定な官能基は高分子の総アミン官能基数の1%乃至99%置換されるのが望ましい。高分子の伝導度、透明性及び接着特性等を改善する添加物質として、ACP組成物から構成されるSOMは、下記一般式1で表示される単量体の形態のSOM、一般式2で表示される金属塩の形態のSOM及び一般式3で表示される全−芳香族高分子の形態から選択されることができる。
[一般式1]
【0037】
【化7】
Figure 2004529233
[一般式2]
【0038】
【化8】
Figure 2004529233
[一般式3]
【0039】
【化9】
Figure 2004529233
【0040】
ここで、一般式1、2、3のp、q又は個別にrは1以上の整数であり;A1、A2は芳香族環であり;X1及びX2は−SOOH、−COOH、−CO、−SOから個別に選択される官能基であり;一般式のMはアルカリ金属又は陽イオンの状態の遷移金属であり;一般式3のX1’及びX2’は−SO−又は−CO−から個別に選択され;一般式3のX3又はX4は−O−、−NR−から個別に選択される官能基であり、ここでRは−H、−COOH、−(CHSOH、−(CHCOOH及び第三−ブチルオキシカルボニルから選択された側鎖であり;Z1乃至Z4は親水性基、疎水性基又は両親媒性基から個別に選択される。
【0041】
A1はフェニル、ナフチル、ビフェニル(Φ−Φ;Φ=C)、ベンゾフェノン(Φ−CO−Φ)、ベンズアニリド(Φ−CONH−Φ)、フェニルエーテル(Φ−O−Φ)、フェニルスルファイド(Φ−S−Φ)、フェニルスルフォン(Φ−SO−Φ)及びフェニルスルフォンアミド(Φ−SONH−Φ)から個別に選択され、A2は個別にフェニル、ナフチル及びビフェニル由来であるのが望ましい。
【0042】
また、Z1乃至Z4は−Hを含み、それらの少なくともどれかひとつは炭素、窒素、硫黄、酸素を含む長さが2乃至30の側鎖である。側鎖は−(CHCH、−O(CHCH、−O(CHOCH、−(OCHCHOCH(nは1乃至24の整数)から構成される群から選択されるアルキル、アルケニル、アルキニル又は指環族誘導体(alicyclic derivatives)であることが望ましい。側鎖の末端が、スルホン酸(−SOH)、カルボン酸(−COH)、ベンゼンスルホン酸(−OCSOH)、ベンゼンカルボン酸(−OCCOH)、アザクラウンエーテル(azacrownether)、カルバゾール(−carbazol)及びチオール(−SH)で構成されるのがより望ましい。
【0043】
一般式2におけるMはLi、Na、K、Cu2+、Zn2+、Cd2+、Mg2+、Pb2+、Mn2+、Fe2+、Ca2+、Fe3+、Ti4+、Zr4+及びMn7+から個別に選択され、全芳香族高分子の形態を伴うSOMは、ポリ−p−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド、ポリ−2,6−ナフタレンテレフタレート、ポリ−2,6−ナフタレンテレフタルアミドをモル比で1乃至30%含む直線状共重合体物質であるのが望ましい。
【0044】
SOMは分子量の制限が無く、要求される電気伝導度に従い組成物中に1乃至95重量%混合してもよい。例えば、伝導性高分子の数平均分子量が5,000未満の場合、SOMの分子量を固有粘度0.2g/dl(NMP)以上に高めることにより、そしてSOMの含量を85重量%まで高めることにより、組成物の機械的特性と電気伝導度とを向上させることができる。一方、伝導性高分子の数平均分子量が10,000以上であれば、SOMの分子量又は含有量は機械的、物理的特性の範囲で5重量%まで低くすることができる。従って、ACPの数平均分子量は1,000乃至100,000である。また、ACP組成物はドーパント物質を更に含み得、光により酸を生成する特性を備えた光−酸発生剤に使用されることができる。
【0045】
従来では光−酸発生剤は伝導性高分子中に溶解されない欠点があった、本発明のACP組成物は伝導性高分子における光−酸発生剤の溶解度を向上させる役割をするSOMを含む。その結果、光−酸発生剤をACP組成物に添加することにより光微細加工技術分野に伝導性高分子を幅広く適用することができる。すなわち、光−酸発生剤を含むACP組成物に光を照射すると、0.35μm未満の光微細加工技術を達成することができ、従来のポリアニリンより少なくとも10倍の高い電気伝導性である100S/cm以上の電気伝導性を有することが可能である。従って、本発明のACP組成物は、伝導性フィルム、繊維、被覆、電極又は有機半導体のような多様な用途の光感受性材料のために利用することができる。しかし、伝導度を従来の伝導性高分子より高めるためにはACPの含量を少なくとも15重量%、より望ましくは50乃至85重量%とするのが望ましい。
【0046】
上述と関連し、ACPと高分子の形態のSOMを80:20の重量比で混合し、スルフォン酸のような強酸を含む他のSOMでドーピングしたフィルムの形態の組成物サンプルの電気伝導性と、SOMを含まないACPサンプルの電気伝導性を比較してみると、それらは夫々150S/cm及び3S/cmを示した。よって、SOMでドーピング処理されたサンプルの電気伝導性はSOMでドーピング処理しないサンプルよりも約50倍高かった。しかし、高分子及び単量体の形態のSOM含量が全体のACP組成物に対して30重量%以上になると、その伝導度は低くなる。ACP組成物中のSOMの含量を伝導度と関連して調節するのは非常に重要である。
【0047】
一般的に、伝導性高分子は、10−13乃至10−7S/cm、10−6乃至10−2S/cm又は1S/cm以上の電気伝導度に基づきそれぞれ、帯電防止物質(antistatic materials)、静電気除去物質(static discharge materialls)又は電磁波遮蔽用物質(EMI shielding materials)、バッテリー電極、半導体及び太陽電池に使用されることが可能である。本発明の伝導性高分子の電気伝導性の範囲は、SOMの含量とドーピング方法に応じて10−8乃至10S/cmである。従って、本発明の高分子は、透明な電極、腐食防止、UV吸収剤、従来の半導体加工におけるリソグラフィ(lithography)のためのエッチングマスク層(etch mask layer)のようなより広い用途に適用可能である。
【0048】
既知の如何なる無機又は有機酸のようなドーパントが本発明のACP組成物において電気伝導性を改良するために使用され得、伝導性は共役塩基及び酸性塩により大きく影響を受け得る。ドーパント物質はポリフェニルアルキルアミドスルフォン酸、塩酸又は樟脳スルフォン酸(Camphor Sulfonic Acid)であってよい。
【0049】
例えば、ポリフェニルアルキルアミドスルフォン酸からなるSOMをドーパントとして、ACP及び高分子の形態のポリアルキルアミド中に混合しACP組成物を製造する場合、ACP組成物の電気伝導度だけでなく加工性、機械的特性及び伝導度の安定性を高めることができる。この時、ACP組成物に添加するSOMはドーパントの機能によって独立的に又は複合的に使用することができる。SOMを複合的に使用する場合、SOMの固有粘度(0.1g/dL,NMP)を少なくとも0.2g/dLとし、SOMの含量が10重量%以上を占めるのであれば、追加のSOMの含量を下げることができる。なお、光−酸発生剤からなる本発明のACP組成物の場合、追加のドーパントを使用しなくても良い。しかしながら、光照射後の光微細加工工程を通じてパターン化高分子の電気伝導度を改良するためにドーパントを使用することができる。
【0050】
光−酸発生剤をドーパントとして使用する場合、剤の量を高めることでその効果をより向上させることができる。本発明に使用される光酸発生剤は無機、有機系が単独に又は、混合して使用することができる。本発明の光−酸発生剤は独立的に又は複合的に無機又は有機物質であってよい。ACP組成物中に添加された光−酸発生剤の含量はt−BOCのような酸に不安定な官能基の置換の程度に従い調節される。伝導性高分子内の酸に不安定な分子のモル数に該当する総重量に対して5乃至15%重量%で使用するのが特に望ましい。
【0051】
代表的な無機又は有機の光−酸発生剤は、それぞれTPSFPA又はトリフルオロスルフォニルオキシノルボネンイミド(trifluorosulfonyloxynorborneneimide;TFSBI)である。TPSFPAは溶解特性が低くその結果3重量%以上添加するのが難しいので、ドーパントとしてよりは脱保護機能を有する。一方、TFSBIは溶解性が高められているため、15重量%添加でき、脱保護及びドーパントとしての機能を有する。TFSBIが添加された組成物を345nm又は436nmの波長の光源にて光照射させると、生成されたトリフルオロスルフォン酸により酸に不安定な官能基の脱保護反応が起こる。脱保護されたt−BOC官能基はCOとt−BOC陽イオンに分解され、更にイソブチレンとプロトンに分解される。生成されたプロトンとトリフルオロスルフォン酸による化学増幅反応の結果の脱保護反応により、t−BOC官能基は連続的に分解される。従って、光照射が完了すると保護基は分解されてなくなりACPはドーピングされて高い伝導度を有するようになる。
【0052】
反復単位当たりのアミン基に定量的に反応した高分子を使用した場合、ACP組成物に存在する保護基のアミン基への置換比は高く測定される。一方、もし集積回路の製造に利用するための微細加工工程において酸に不安定な官能基があまり多く置換されると、基は脱保護される前にパターン液に溶解される。その結果、官能基の含有量は5乃至10重量%、すなわち、反復単位の2つのアミン官能基の何れも50%置換されると望ましい。
【0053】
しかしながら、ポリアニリンを塩酸でドーピングする場合、[Cl]/[N総数]×100で定義されたドーピング率(パーセント)が20%程度であっても電気伝導度が最高になり、ドーピング率50%以上と過ドーピング(overdoping)されると伝導度が減少する(Chiang,MacDiarmid Synt.Met.13,193−205,1986)。
【0054】
本発明のACP組成物において、酸に不安定な官能基を誘導するときの調節されたドーピング率を維持することが非常に重要である。酸に不安定な官能基の含有量に応じて光−酸発生剤の含量が調節され、剤がドーピングを誘導する役割をするためである。特に、t−BOC又はTHPのような酸に不安定な官能基で置換されたACPは、クロロホルムのような汎用有機溶媒に保護基を導入されていない伝導性高分子より良好な溶解特性を有する。
【0055】
なお、ドーパント及び光−酸発生剤による化学増幅反応で選択的に脱保護される自己ドーピングが誘導されるので、ACP保護基は電気伝導度を250S/cmに増加させ、特にドーパントとしてビススルホン酸単量体(下記一般式9)を使用すると1000S/cm以上に増加させる。
【0056】
特に、本発明のACP組成物によると、微細加工工程に一般的に使用されるアルカリ溶液/有機溶媒パターン液に関しドーピング前後のパターン液の非常に選択的な溶解特性を示すので、集積回路の製造方法に直接適用が可能である。
【0057】
本発明のACP組成物はUV分光器で測定すると365及び436nmの波長で1μmの厚さ当たり0.45未満の光吸収率を示す。従って、集積回路の製作に利用される光源で365nm(I−line)及び436nm(G−line)露光源を使用する微細加工技術にも適用することができる。
【0058】
本発明は有機発光体、電界効果トランジスタ(Field Effects Transistors)のような有機半導体の電極パターン化の製造に適用可能である。また、有機フィルムを製造する時、NMP又はメタクレゾールのような既存の有機溶媒が、乾燥工程を困難にし、塩基及び高い沸騰点により電気伝導性を減少させる。一方、本発明の伝導性高分子は沸騰点が低いクロロホルム溶媒にも溶解されその結果シリコンウェハ及びガラス基質に関する接着性も優秀で、スクラッチ(scratch)に耐える等機械的特性も優秀である。
【0059】
なお、既存の伝導性高分子の使用のための製作時、高分子の濃度が増加すると、高分子のアミン官能基間の水素結合によるゲル化を防ぐため、高分子にゲル抑制剤を添加する。しかしながら、本発明はt−BOC官能基の機能により、水素結合がないのでゲル抑制剤を添加する必要がない。その上、スルフォン酸のような単分子酸で高分子をドーピングする方法の場合、高分子複合体は不溶性及び不溶融性を示し、低い加工性と伝導度を示す。上述したように、本発明のACP高分子における保護基が化学増幅反応で脱保護されスルフォン酸、カルボン酸又はヒドロキシル基を生成し、自己ドーピング方法を誘導する。その結果、SOMとの分子間水素結合による効果的な自己配列により、非常に高い電気伝導度を有する。
【0060】
ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鋼鉄(Steel)、亜鉛(Zn)、コバルト(Co)、鉛(Pb)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)、ノベリウム(No)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)及びこれら合金で本発明物質の組成物をドーピングする場合、混合物の側鎖に付着した酸が酸化皮膜(passivating anodic sites)を形成するために、混合物は有用である。すなわち、ACP組成物を金属物質の上部にドーピングすると、ACPのポリアニリンが酸に不安定な保護基の酸性条件による脱保護反応によって酸化される。その結果、ACPが酸化剤として作用して金属と酸化反応をし、金属の表面に酸化皮膜を形成するのでACPは腐食防止材料としても適合なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
まず始めに、以下の実施例にて製造された物質の伝導性を測定するために、一般的な電気伝導度測定方法を手短に記載する。
【0062】
<電気伝導度測定方法>
電気伝導度を四線探針法(four line probe method)により常温にて相関湿度50%で測定する。一般的に使用される厚さ1乃至10μmの金線(gold wire)電極との接触のためにカーボンペースト(carbon paste)を使用し、電流、2個の外部電極及び厚さ1〜10μmのフィルム状サンプル(厚さ:t、幅:w)からの電圧、そして2個の内部電極間の距離(d)に関する電気伝導度をケースレー(Keithley)伝導度測定装置にて測定した。電気伝導度は下記の式により計算され、電気伝導度の単位はシーメン(Siemen)/cmすなわち、S/cmによる。
【0063】
電気伝導度=(l×i)/(w×t×v)
【0064】
サンプルが均一の電気伝導度を有しているか否かを確認するために、サンプルを製造した後、標準四点探針(standard four point probe)であるファンデルパウ(Van der Pauw)の方法によって、伝導度を測定した。測定結果は、5%以内で均一な伝導度であり、フィルム表面に不均一性はなかった。全てのサンプルを24時間真空乾燥機で乾燥させて残留溶媒による電気伝導度増加を減少させ相関湿度は50%に維持した。
【0065】
以下に、ACP/ACP組成物の製造方法と微細パターンの形成方法に関し実施例にて詳細に説明する。以下の実施例において、高分子物質は本発明のACP/ACP組成物である。
【0066】
[実施例1]
実施例1はt−BOCポリアニリン及びTHPポリアニリンの製造方法に関するものである。
【0067】
ポリアニリンをマクジアミド(MacDiarmid)の方法で合成した(マクジアミド(MacDiarmid)等 伝導性高分子 Ed.アルカセル、ドルドレヒト(Alcacer,Dordrecht)による、105、1987)。三角フラスコ中に、蒸留精製したアニリン10mlと1MのHCl溶液600mlに入れて、アンモニウム過酸化物硫酸塩(ammonium peroxidesulfate)((NH)5.6gを1MのHCl200mlに溶解させた溶液を、−5℃で15分間攪拌しながらフラスコ中に添加した。2時間後得られた沈澱物を濾過紙で濾過し、沈殿物を1Mの水酸化アンモニウム100ml溶液で洗浄し、0.1Mの水酸化アンモニウム500ml溶液に移し、20時間の間撹拌し、濾過して真空ポンプで48時間乾燥させて1.5gのポリアニリンエメラルジン塩基を生じさせた。エメラルジン塩基1.0g(5.5×10−3mol)とジ−第三−ブチルジカルボネート(D−t−BOC)4.8g(2.2×10−2mol)をNMP50mlに溶解させた後、ピリジン10mlを溶液中に添加して75℃で3時間の間撹拌した。反応生成物を過量の水に沈澱させることにより濾過し、水/メタノール1:1の混合溶液で洗浄した後、精製されたt−BOCポリアニリンを1.3g得た。
【0068】
反復単位当たりのポリアニリンの置換率は以下に規定され得る。下記の一般式4に示された反復単位当たり2個のアミノ基から作られる下記の一般式5に示された単一置換されたt−BOCポリアニリンと、下記の一般式4に示された反復単位当たり2個のアミノ基から作られる下記の一般式6に示された複数置換されたt−BOCポリアニリンとは、D−t−BOCをエメラルジン塩基と、夫々2:1及び4:1のモル比で反応させることにより定量的に合成することができる。
[一般式4]
【0069】
【化10】
Figure 2004529233
ポリアニリンエメラルジン塩基
(ここで、x及びyは正の整数であり、xはyより大きい)
[一般式5]
【0070】
【化11】
Figure 2004529233
t−BOC−ポリアニリン又はTHP−ポリアニリン
(ここで、R1はt−BOC又はTHPであり;x及びyは正の整数であり、xはyより大きい)
[一般式6]
【0071】
【化12】
Figure 2004529233
t−BOC−ポリアニリン又はTHP−ポリアニリン
(ここで、R1はt−BOC又はTHPであり;x及びyは正の整数であり、xはyより大きい)
【0072】
また、THPで置換された伝導性高分子は以下により合成された。ポリアニリンエメラルジン塩基1gとジヒドロピラン(DHP)0.93g(1.1×10−2mol)をNMP50mlに溶解した後、p−トルエンスルホン酸触媒30mgを添加し、溶液を25℃で14時間反応させてTHP−ポリアニリンを合成した。
【0073】
紫外線分光器による吸収の測定において、t−BOC置換高分子は、典型的なt−BOC官能基の吸収バンドである2900、1720、1690、1300、1100cm−1を示し、THP置換高分子は、典型的なTHP官能基の吸収バンドである2900、1350、1100cm−1を示した。従って、高分子が酸に不安定な官能基に置換されたことが確認された。DSC(Differential Scanning Calorimeter)及びTGA(Thermo gravimetric Analyser)によって置換された高分子を分析すると、高分子はt−BOC官能基に影響されガラス転移温度及び熱分解温度が150℃であることを示した。GPC(Gel Permeation Chromatography)により、高分子の数平均分子量は10,000であった。
【0074】
置換された高分子は、単一置換された酸に不安定な官能基を5乃至15重量%、最も望ましくは6乃至10重量%含む。
【0075】
伝導性高分子はフィルム物質として良好な特性を有し、365nm、436nmの紫外線分光器によって測定され、1μm当たり0.5未満の比較的低い光吸収率を示す。よって、高分子は、I−ライン(I−line)及びG−ライン(G−line)の露光源を使用する感光性高分子に適用可能である。
【0076】
脱保護反応の前に、本発明のACPはシクロヘクサノン及びアニゾールのような有機溶媒には良好に溶解される。一方、脱保護後、それは不溶性を示す。よって、脱保護による極性変化に応じて高分子の溶解度は大きく変化した。従って、この特性を利用して光を選択的に照射すれば、微細パターン形成が可能な感光性素材に利用することができる。
【0077】
[実施例2]
実施例2はt−BOCポリピロール又はTHPポリピロール高分子の製造方法に関するものである。
【0078】
アルドリッチ社(Aldrich.co.)の5%ポリピロール水溶液を真空乾燥させてポリピロール1.0gを得た。得られたポリピロール1.0g及びD−t−BOC2.4g(1.1×10−2mol)をNMP50mlに溶解させた後、ピリジン10mgを添加し75℃で24時間撹拌した。
【0079】
反応生成物を過量の水に沈澱させて濾過し、水とメタノール1:1の比率で混合した溶液で洗浄した後、精製されたt−BOCポリピロールを2.5g(収率45%)得た。THPで置換された伝導性高分子は、上記実施例1に記載された合成方法を用いて合成された。得られた高分子は、一般式7で示され、紫外線分光器により、t−BOC基のカルボニル基及びTHP基のC−O基の典型的な振動吸収バンドを示し、酸に不安定な官能基で置換された高分子を確認した。GPCによる、高分子の数平均分子量は12,000であった。
[一般式7]
【0080】
【化13】
Figure 2004529233
t−BOCポリピロール又はTHPポリピロール
(ここで、nは正の整数であり;R1又はR2はt−BOC又はTHPである)
【0081】
本発明の酸に不安定な官能基が総高分子の5乃至40重量%を含むことが熱分析により示された。特に、官能基の含量が6乃至15重量%である場合、高分子は最も良好な電気伝導度を示した。如何なる伝導性高分子も良好なフィルム形成能力と、365nm及び436nmでの紫外線分光器によって測定された1μm当たり0.5未満の比較的低い光吸収率を示した。その結果、高分子は、I−ライン(I−line)及びG−ライン(G−line)の露光源を使用する感光性高分子の用途に適合されることが証明された。
【0082】
脱保護反応の前に、本発明の感光性物質は、シクロヘクサノン及びアニゾールのような有機溶媒には良好に溶解される。一方、脱保護後、それは不溶性を示す。よって、脱保護による極性変化が高分子の溶解度を大きく変化させることを確認した。
【0083】
本発明の伝導性高分子は置換された/置換されていない高分子又はポリピロールから選択され、ポリアニリンはエメラルジン塩基の状態である。
【0084】
[実施例3]
実施例3は第1t−BOCポリアニリン組成物の製造及び該組成物を利用した薄膜製作方法に関するものである。
【0085】
第1伝導性高分子組成物は、t−BOCポリアニリン(70重量%)と、下記一般式8に示される高分子の形態のSOMとしてのポリアルキルアミド(30重量%)とにより生成される。基本物質としての組成物(ブレンド化合物)をメタ−クレゾールとクロロホルムの50:50の混合溶媒に溶解し、総溶媒の12重量%の組成物を超音波注射器を利用して溶解した。光−酸発生剤TPSFPA又はTFSBIを、溶解された塩基物質化合物に基づき夫々3%又は10%、溶液中に添加し、溶液を0.5μmのサイズのフィルターで濾過した。濾過された溶液をガラス及びシリコンウェーハマトリックス上に500rpmで30分間スピニング塗布し、1,000rpmでらせん状にドーピングした後、1μmの厚さの薄膜を製造した。製造された薄膜を40℃の加熱板上で10分間前熱処理(pre−baking)し、溶媒を真空ポンプで24時間揮発させた。その結果、最終的な薄膜が製造された。
【0086】
製造された薄膜は248nmの波長の露光源を利用し、下記一般式9に示されたスルフォン酸単量体で処理された薄膜の電気伝導度は145S/cmであった。
[一般式8]
【0087】
【化14】
Figure 2004529233
ポリアルキルアミド
[一般式9]
【0088】
【化15】
Figure 2004529233
ビス-ドデシルオキシベンゼンスルフォン酸(ビススルフォン酸単量体)
【0089】
[実施例4]
実施例4は第2t−BOCポリアニリン組成物の製造及び該組成物を用いた薄膜製作方法に関するものである。
【0090】
第2伝導高分子組成物を、t−BOCポリアニリン(50重量%)とポリアルキルアミド(30重量%)との混合物及び、全芳香族環の形態のSOMとしての下記一般式10に示したポリフェノキシアルキルアミドスルフォン酸により製造された。基本物質としての組成物を、メタ−クレゾールとクロロホルムの50:50の混合溶媒に溶解し、超音波注射器を用いて、総溶媒の15重量%の組成物を溶解した。そしてそれから、溶液を0.5μmのサイズのフィルターで濾過した。濾過された溶液をガラス及びシリコンウェーハマトリックス上に500rpmで30分間スピニング塗布し、1,000rpmでらせん状にドーピングした後、1μmの厚さの薄膜を製造した。製造された薄膜を80℃の加熱板上で10分間前熱処理(pre−baking)し、溶媒を真空ポンプで24時間揮発させた。その結果、最終的な薄膜が製造された。
【0091】
得られた脱保護高分子を分析すると、t−BOC保護基であるカルボニル官能基の消滅と、t−BOC保護基から誘導され、ポリフェノキシアルキルアミドスルフォン酸を添加されたプロトン酸によってドーピングされたアンモニウムイオンの状態で−NHバンドの存在を確認した。それから、フィルムの電気伝導度は78S/cmであった。
[一般式10]
【0092】
【化15】
Figure 2004529233
ポリフェノクシアルキルアミドスルフォン酸
【0093】
[実施例5]
実施例5は第2t−BOCポリアニリン組成物を用いることにより繊維を製作する方法に関するものである。
【0094】
繊維を作るために、電気スピニング(electro spinning)を応用して製作した装置の毛細管の先端の直径は0.5mmで、その結果、垂直噴射を生じさせた。噴射された高分子繊維の収集装置の直径は6cmの円筒の形態で、3000rpmで回転させた。電源の陽極は毛細管のタングステンワイヤ(tungsten wire)に連結し、陰極は収集装置に連結した。電子スピン装置を利用し、濾過された組成物の粘度を考慮して10kvの高電圧を印加し、管の収集装置の距離を固定した後、次に電子スピン装置を3000rpmで回転させ、その結果うすい緑色の直径12μmの繊維を得た。この繊維1筋を1cmに切断した後、カーボンペースト(carbon paste)で1筋の両端を固定させた後、電気伝導度は2点探針法(2 point probe method)で35S/cmを示した。
【0095】
繊維に加え、フィルム、被覆等の加工製品の処理のためにACP組成物を使用する場合、組成物は更に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又はそれらの複合体を含んでもよい。熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂は、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルピロリジノン、ポリフェニルオキサイド、ポリカルボネート、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド又はエポキシ樹脂のような接着性が優秀な高分子である。望ましくは、接着性を備えた高分子はACP組成物の10乃至90重量%、より望ましくは10乃至50重量%添加された。
【0096】
[実施例6]
実施例6は第1t−BOCポリアニリン組成物を利用して、微細パターンを形成する方法に関するものである。
【0097】
実施例3の組成物の薄膜を365nm及び436nmの露光装置で露光し、それを100℃で10分間露光後熱処理(post−exposure baking)してTMAHアルカリ水溶液(2.38%)又はシクロヘクサノン溶媒に60秒間沈漬(dipping)した。その結果、露光部分又は非露光部分が選択的に溶解されて微細パターンが形成される。熱化学反応により得られた脱保護された高分子をIR分光器で分析すると、t−BOC保護基であるカルボニル官能基の消滅と、t−BOC保護基から誘導されたプロトン酸及び光−酸発生剤により生成されたトリフルオロスルフォン酸によりドーピングされたアンモニウムイオンの状態で−NHバンドの存在を確認した。
【0098】
当然のことながら、ここに記載された現在の好適な実施の形態に対する様々な変化及び修正は、当業者にとって明らかであろう。そのような変化及び修正は本発明の精神及び適用範囲から逸脱することなく、その付随する利点を減縮することなく実施され得る。従って、そのような変化及び修正は付け加えられた請求項により網羅されることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0099】
上記した通り、本発明のACP及びACP組成物は従来のポリアニリン/ポリピロール組成物と比較して高い溶解度、伝導度、物理的又は機械的特性を示し、光微細加工技術に要求される透明性、高感受性、接着特性及びパターン化が改善される。従って、ACP及びACP組成物は集積回路、電磁波遮蔽物質及び静電気防止物質等に適用することができる。
【0100】
また、ACP及びACP組成物は、従来のポリアニリンより電気伝導度が少なくとも10倍以上であり、最高102S/cmであり、伝導性フィルム、繊維、被覆、電極、有機半導体等の様々な感光性物質に利用することができる。

Claims (17)

  1. 酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子であって、電導性高分子が、
    アミン官能基;及び、
    伝導性高分子のアミン官能基に置換された保護基としての酸に不安定な官能基
    を含む酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子。
  2. 酸に不安定な官能基が伝導性高分子の総アミン基に対して1乃至99%のアミン基を置換する、請求項1記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子。
  3. 酸に不安定な官能基がt−BOC(第三−ブチルオキシカルボニル)及びTHP(テトラヒドロピラン)から構成される群から選択される、請求項1記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子。
  4. 伝導性高分子の数平均分子量が1,000乃至100,000である、請求項1記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子。
  5. 伝導性高分子がポリアニリン又はポリピロールに置換された酸に不安定な官能基を包含する、請求項1記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子。
  6. ポリアニリンがエメラルジン塩基の形態である、請求項5記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子。
  7. 酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物であって、伝導性高分子組成物は、
    アミン官能基と、アミン基のための保護基として置換された酸に不安定な官能基とを含む電気伝導性高分子;及び、
    高分子と10:90乃至90:10の重量比で混合され、下記一般式1からなる単量体の形態の溶解性自己配列物質を含む酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
    [一般式1]
    Figure 2004529233
    (ここで、pは1以上の整数;A1は芳香族環;X1及びX2は−SOOH、−COOH、−CO及び−SOから構成される群から個別に選択され;Z1及びZ2は親水性基、疎水性基又は両親媒性基から個別に選択される)
  8. 酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物であって、伝導性高分子組成物は、
    アミン官能基と、アミン基のための保護基として置換された酸に不安定な官能基とを含む電気伝導性高分子;及び、
    前記高分子と10:90乃至90:10の重量比で混合され、下記一般式2からなる金属塩の形態の溶解性自己配列物質を含む酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
    [一般式2]
    Figure 2004529233
    (ここで、qは1以上の整数;A1は芳香族環;X1及びX2は−SOOH、−COOH、−CO及び−SOから構成される群から個別に選択され;Z1及びZ2は親水性基、疎水性基又は両親媒性基から個別に選択され;Mはアルカリ金属又は陽イオンの状態の遷移金属である)
  9. 酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物であって、伝導性高分子組成物は、
    アミン官能基と、アミン基のための保護基として置換された酸に不安定な官能基とを含む電気伝導性高分子;及び、
    高分子と10:90乃至90:10の重量比で混合され、下記一般式3からなる全芳香族高分子の形態の溶解性自己配列物質を含む酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
    [一般式3]
    Figure 2004529233
    (ここで、rは1以上の整数;A1及びA2は芳香族環;X1’及びX2’は−SO、−COから構成される群から個別に選択され;X3及びX4は−O−及び−NRから構成される群から個別に選択され、Rは−H、−SOH、−COH、−(CHSOH、−(CHCOH又は−第三−ブチルオキシカルボニルから構成される群から個別に選択され;Z1乃至Z4は親水性基、疎水性基又は両親媒性基から個別に選択される)
  10. 酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物が、伝導性高分子及びの溶解性自己配列物質の総重量の50重量%のドーパント物質を更に含む、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  11. ドーパント物質が無機光−酸生成剤、有機及び重合体光−酸生成剤から構成される群から個別に選択される、請求項10に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  12. 無機光−酸生成剤がトリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロアンチモネートである、請求項11に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  13. 有機光−酸生成剤がトリフルオロスルフォニルオキシノルボネンイミドである、請求項11に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  14. 重合体光−酸生成剤がポリ(塩化ビニル)である、請求項11に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  15. 酸に不安定な官能基が総組成物の5乃至10重量%含まれる、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  16. 組成物が更に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又はそれらの複合体からなり、それを加工製品として使用するための、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
  17. 更に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又はそれらの複合体が総組成物の10乃至90重量%含まれる、請求項15記載の酸に不安定な官能基で置換された伝導性高分子組成物。
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