JP2004524892A - 洗濯物を処理する回転式乾燥機およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗濯物を乾燥する目的で気流が供給される容器(5)、特に回転式乾燥機におけるドラムの中で、洗濯物は処理される。オゾンは前記供給気流に加えられる。このオゾンは、供給気流に加えられる直前にオゾン発生器(6)によって生成されることが好ましい。本発明の回転式乾燥機は、洗濯物の容器(5)、特には洗濯物を乾燥する目的で気流が供給されるドラムと、供給空気流れにオゾンを加えることができるオゾン発生器を含む。前記オゾン発生器は、誘電体バリア放電の原理に従って動作するオゾン発生器であることが望ましい。
Description
【0001】
本発明は、洗濯物の乾燥工程の為に気流を供給することのできる、洗濯物用の容器を備えた回転式乾燥機に関する。さらに本発明は、洗濯物を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3価の酸素(O3)、オゾンは、多くの技術的な用途に好んで使用されている。例えば空気の工学用途において、オゾン空中に浮かんでいる細菌、さらには酸化されるガス、湿気及び臭いは酸化により消失する。水処理技術の用途(飲料水やスイミング・プール等)においては、水に溶けた有機物を酸化的に破壊するとともに、水中の生物活性を予防し、細菌を殺す目的で、少量のオゾン、例えば、1−2g/m3を水に溶かす。水溶液中の重量比率で1−2ppmという低い濃度において、細菌は、平均して10分で死滅し、さらに生体材料が再生する能力は実質的に予防されるが、人間に関する毒性および材料に関する積極的な効力はない。
【0003】
オゾンは、酸化することのできるあらゆる物質に対して、及びあらゆる種類の細菌に対して、非常に高い有効性を有する最も反応性の強い酸化性物質である。
【0004】
オゾンを技術的に生成するには、「誘電体バリア放電」(「ジーメンス管」)という物理的な原理で動作する放電装置が主に用いられる。
【0005】
より新しいオゾン発生器は、チューブの古典的原理に沿っては、もはや開発されておらず、プレーナ技術における、平坦多層誘電体の組み合わせとして、しばしば行われている。
【0006】
現在一般に利用されている、オゾン生成およびオゾン発生器の電気的制御に関する最新の技術は、例えば下記の特許文献1から特許文献6に開示されている。
【0007】
近年の洗浄方法および近年の清浄剤は、これまでに洗浄温度および水の量を低下させることを可能にした。見た目の洗浄結果および洗濯物から汚れを抽出し押し流す能力は、ずっと良くなったが、低い洗浄温度のために、洗濯物の熱殺菌が起こらない。洗濯物における細菌の数は証明できる程度に増大する。衛生上の洗浄結果は客観的に見て悪くなってしまう。
【0008】
この結果、成分中に香料を含む、いわゆる「繊維柔軟剤」が最後の洗浄コースで用いられない場合、異なる細菌による代謝性副作用として、洗濯物の特有の「蒸した臭い」が発生してしまう。上述の蒸す匂いは、積極的な臭いで隠すことができるものの、細菌の数には効力がない。
【特許文献1】
独国特許発明第100 14 485.3号
【特許文献2】
独国特許発明第100 13 841.1号
【特許文献3】
独国特許発明第100 04 326.7号
【特許文献4】
独国特許発明第199 33 180.4号
【特許文献5】
独国特許発明第199 31 366.0号
【特許文献6】
独国特許発明第199 19 623.0号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の課題は、洗濯物中のミクロの有機体および細菌を完全にあるいは部分的に殺菌又は不動態化できる回転式乾燥機及び工程を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の形態において、洗濯物用の容器を備えた回転式乾燥機に関する本発明により解決される。特には、洗濯物の乾燥工程の為に気流が供給され得るドラムであって、供給気流にオゾンを加えることのできるオゾン発生器に特徴を有するドラムに関する。
【0011】
更に、上記課題は、処理、特に洗濯物の乾燥工程の為に容器内に供給気流を導入することができる容器、特に回転式乾燥機のドラム内における洗濯物の取り扱い方法であって、オゾンがオゾン発生器によって発生された後に、供給気流に導かれる方法に特徴を有する洗濯物の取扱方法により解決される。他の実施例において、オゾンはまず容器に納められ、そこから気流にゆっくりと放出される。この場合、オゾンは、洗濯物の乾燥プロセスとは別の場所にあるオゾン発生器によって作ることができる。
【0012】
上述の、空気の工学的装置の分野における用途、およびいくつかの産業用途に加えて、この発明は電力式の回転式乾燥機においてオゾンを好んで使用することを推奨する。これは、現代の洗浄工程および現代の清浄剤が、洗浄温度および水量をますます低下させることを可能にしたことに起因する。見た目の洗浄結果および洗濯物から汚れを抽出し押し流す能力は、ずっと良くなったが、低い洗浄温度のために、洗濯物の熱殺菌が起こらない。洗濯物における細菌の数は明らかに増大する。衛生上の洗浄結果は客観的に見て悪くなってしまう。
【0013】
この結果、成分中に香料を含む、いわゆる「繊維柔軟剤」が最後の洗浄コースで用いられない場合、異なる細菌による代謝性副作用として、洗濯物の特有の「蒸した臭い」が発生してしまう。上述の蒸す匂いは、積極的な臭いで隠すことができるものの、細菌の数には効力がない。
【0014】
本発明は、乾燥用の空気にオゾンを加えることを推奨する。オゾンの生成は、好ましくは、誘電体バリア放電の原理によって電気的になされる。好ましくは、コンパクトな平坦モジュールがオゾン発生器として使用される。本システム中で生産されるオゾン量は、典型的には50−200mg/hの範囲であり、永久オゾン崩壊およびぬれた洗濯物の存在を考慮に入れると、例えば0、5−1ppmのオゾン濃度に帰着する。
【0015】
まだぬれた洗濯物に熱した空気と共に供給されたオゾンは、部分的に洗濯物の表面に吸着する。この間、複雑な化学効果のメカニズムが発生する。
【0016】
通常1ppmより低い、供給されたオゾン濃度での純粋な気相では、空中に浮かんでいるガスあるいは細菌のオゾンとの化学的な酸化反応はほとんど発生しない一方、表面に吸着されたオゾン分子は大量に蓄積(凝集)する。この過程において、数分子分の厚さを持つ密な吸着物すなわち高度に局所的なオゾン濃縮が形成され、これにより、洗濯物上に付着している酸化され得る吸着物との、さらには表面上に付着している細菌との化学反応が可能になる。
【0017】
オゾンの大部分は、ぬれた布に含まれる水分中に溶ける。4、94ml(およそ10mg)のオゾンは1000mlの水に溶ける。O2H、O3HあるいはO2R(R=有機残基)のように、反応性の高い水酸基は、再結合中に一重項状態の酸素を生成するこのプロセスにおいて生成される。
(化1)
2(O2H)→ H2O2+O1
このオゾン分解により、有機化合物、さらには脂肪酸さえもが破壊され、タンパク質は変性され非常に効果的に破壊される。そして、オゾン化物が形成されると、細菌およびウイルスは、それぞれ消失するか、生物学的に不動態化される。したがって、本発明の方法によれば、洗濯物に付着して臭いを発生する、細菌、タンパク質残留物および化学物質(有機物)を、確実に、酸化的に消失させるか、少なくとも不動態化することができる。
このオゾン処理が終了すると、洗濯物は、衛生上、あらゆる点で完全である。
【0018】
本発明は、特に、病院における洗濯物の処理で使用することにより、院内感染の危険性を減らすことができる。
【0019】
供給気流は、乾燥工程を早めるために加熱されることが望ましい。したがって、回転式乾燥機は、供給気流を加熱できる空気加熱器を有していることが望ましい。好ましい配置では、供給気流は、2つの部分気流、つまり主気流及び副気流からなり、副気流においては、単位時間あたりの空気流量が主気流よりも少なく、オゾン発生器は、2つの部分気流のうちの一方に設けられている。
【0020】
オゾン発生器は、副気流中に配置され、副気流からの微粒子をろ過するフィルターが副気流中に設けられてもよい。この場合、副気流はフィルターを通して導かれる。この場合、主気流はフィルターを通す必要がなく、それにも関わらず、オゾン発生器は、綿ぼこり及び塵等による汚染から保護されることが望ましい。
【0021】
この発明の趣旨に添った発明の実施にあたっては、有利な結果をもたらすさらなる提案がなされる。
【0022】
乾燥過程において、洗濯物中の水分量は当然ながらほぼ0まで減少する。オゾンは繊維表面上に蓄積(吸着)するので、乾燥した洗濯物では、オゾンに関して表面での効果のみが関係する。上記に記載の「オゾン分解」工程中のぬれた段階に於いて、細菌および臭いは非常に効果的に消失するので、乾燥した繊維の一層のオゾン処理は基本的に効果がない。さらに、オゾン化プロセスが乾燥工程の終了時点まで継続される場合、最終的に取り出される洗濯物はオゾンを吸着しているであろうが、これらのオゾンは、脱離工程を通じて、やがて環境に転嫁される。オゾンは、<30−40ppbという非常に低い濃度であっても臭いがするので、これが欠点になる。
【0023】
したがって、本発明によれば、洗濯物がまだ濡れている、乾燥工程の最初の段階においてのみ、オゾン化を実施することが好ましい。
【0024】
従って、有利な実施例において、洗濯物又は洗濯物から逸れた空気の湿気が、所定のしきい値より小さい場合、オゾン発生器のスイッチは切られる。このために、回転式乾燥機は、洗濯物又は洗濯物から逸れた空気の湿気を検出し、当該湿気が所定のしきい値未満である場合に、オゾン発生器のスイッチを切るか、オゾン発生器を不活性化する湿気センサーを含む。
【0025】
他の実施例において、オゾン発生器のスイッチは、洗濯物乾燥工程の開始後かつ終了前に、所定時間の経過後に自動的に切られる。このために、回転式乾燥機は、洗濯物乾燥工程の開始後に所定時間が経過した後、オゾン発生器のスイッチを切ることのできる間隔タイマを含んでもよい。供給気流は、オゾン発生器のスイッチが切られた後、一定時間、継続され、加熱されることが好ましい。
【0026】
これらの実施例によれば、乾燥済みの洗濯物がオゾン処理されることが防止される。この様な管理方法によれば、洗濯物が濡れている場合、生成されたオゾンの大部分は気相から水溶液に変わるので、装置の内部で非常に高いオゾン濃縮が起こることを防止することができる。さらに好ましいことに、スイッチを早めに切ることによって、乾燥工程の終了間近では、実際的上、オゾンは装置内部に存在しない。したがって、オゾンによる嫌な臭いは、もはや生じることがない。
【0027】
他の実施例によれば、容器は、開閉可能な投入用ハッチを有し、当該投入用ハッチが閉じているときに限って、オゾン発生器が機能する。当該回転式乾燥機は、投入用ハッチを強制的に開ける時又はその直前にオゾン発生器のスイッチを切ることができる回路遮断器を備える。回転式乾燥機において、投入用ハッチの開放は、外部から操作できる電気的なスイッチによって解除され、回路遮断器は、この電気的なスイッチと同時に機能する。
【0028】
さらなる実施例によれば、容器は、開閉可能な投入用ハッチと、オゾン発生器が動作しているときに投入用ハッチの開放機構を阻止する阻止装置を有する。これにより、オゾン発生器のスイッチが切られた場合に限って、投入用ハッチを開くことが可能になる。このようにして、投入用ハッチが開いた状態で、オゾン発生器が継続してオゾンを発生し、ハッチの開放部からオゾンが流出するということを防止することができる。
【0029】
他の実施例によれば、容器は、開閉可能な投入用ハッチと、投入用ハッチの開放機構を阻止する阻止装置とを有する。この場合、開放機構の動作によりオゾン発生器のスイッチが切れ、阻止装置は、オゾン発生器の動作中だけでなく、オゾン発生器のスイッチを切った後においても、所定の遊休時間の間、開放機構を阻止し、当該遊休時間が経過した後に限って開放機構を解放する。
【0030】
さらに他の実施例によれば、オゾン発生器のスイッチが切られ、その後少なくとも、予め定められた待機時間(遊休時間)が経過した場合に限って、開放機構の阻止装置が解放される。この目的のため、阻止装置は、例えば遅延回路を用いて、オゾン発生器のスイッチが切られた後、所定の待機時間の間は開放機構を阻止し、その後に限って開放機構を解放することができる。これにより、オゾン発生器のスイッチを切った後、待機時間が終了した後に限って、投入用ハッチを開くことが可能になる。
【0031】
オゾン発生器のスイッチを切った後、一定のタイムスパンの間は、供給気流をさらに維持すると共に、加熱することが好ましい。本実施例において、回転式乾燥機は、オゾンのスイッチを切った後一定時間の間、空気加熱器と共に供給気流を維持することができる。
【0032】
操作中の長い中断時間および(または)急激な湿度増加に伴い、湿気がオゾン化モジュール上で凝縮液として沈降することが起こり得る。これはオゾン発生器の機能不全につながり得る。
【0033】
したがって、本発明は、オゾン発生器を加熱することを推奨する。したがって、有利な実施例によれば、オゾン発生器は、凝縮がオゾン発生器上で起こらない程度の温度まで、加熱部によって加熱される。このために、オゾン発生器は、加熱部によって露点温度を超える温度まで熱することが可能である。
【0034】
この点に関し、オゾン発生器の温度は、露点温度より高い設定温度に制御されることが好ましい。このために、回転式乾燥機は、加熱部、および、オゾン発生器上又は内部に設置された温度センサーに接続され、加熱部の加熱力を制御することによりオゾン発生器の温度を制御できる温度制御部を含んでもよい。特に、加熱部は電気抵抗であり、オゾン発生器に対して熱伝導性を有して接続される。
【0035】
オゾン生成は、DE 199 31 366.0の誘電体バリア放電の原理に従った、小型で平坦なモジュールによって優先的に達成される。オゾン発生器は2つの電極を持ち、それらの間に高エネルギーユニットの高電圧が印加され、少なくとも2つの誘電体が配置されていることが好ましい。したがって、オゾンは、2つの電極を持ち、それらの間に高エネルギーユニットの高電圧が印加され、少なくとも2つの誘電体が配置されているオゾン発生器によって生成されることが好ましい。そしてオゾン発生器は、誘電体バリア放電の原理に従って動作する。
【0036】
温度センサー及び(又は)加熱部は、例えば伝導性の構造、特に白金であってもよく、誘電体のうちの一方に、特に蒸着によって付加される。
【0037】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0039】
電力式の回転式乾燥機は、世界中でますます使用されている。図1は、本発明の一実施形態にかかる、2つの電極(図1で図示せず)を有するオゾン発生器6を備えた回転式乾燥機10の実施例を示す。2つの電極間には、付随する不図示の供給線によって、高エネルギーユニット(図1で図示せず)の高電圧が印加される。
【0040】
乾燥すべき洗濯物は、効率のよい送風機2によって系を通して運ばれ、加熱部3において加熱される供給空気の助けを借りて、単体又は複数の回転可能なドラム5において、強く風に当てられる。供給空気は2つの部分気流1A、1B、つまりいずれも送風機2によって送り込まれる主気流1A及び副気流1Bとして、回転式乾燥機に流入する。主気流1Aとは対照的に、副気流1Bは、ドラム5に入る前に、オゾン発生器6を有することによりオゾンで改質されるパイプ7を通って流れる。部分気流1A、1Bはいずれも、送風機2によってかき混ぜられ、大部分が均質的に混合される。例えば、フィルターを、パイプ7の空気入口側の範囲に設けることができる。フィルターは、副気流からの微粒子をろ過し、これにより、オゾン発生器6を汚れから保護する。このようなフィルターを、さらにパイプ7の排気側の端に設けてもよい。これにより、送風機2の停止などに際して、塵または綿ぼこりがパイプ7の中へ拡散することを防ぐことができる。ドラム5を通過して流れた後、空気は排気気流8として回転式乾燥機から出て行く。ドラムは、しばしば送風機の羽根と同じ軸4上にある。これにより、1つの発動機だけで、ドラムが回転し、また送風機が動く。ある程度の時間が経過した後、乾いた洗濯物を取り出すことができる。
【0041】
オゾン発生器は、内部に取り込まれた空気からなる主気流中に設置されてもよい。これによれば、織物の綿ぼこりおよびその他の微粒子がオゾン発生器の表面にたまり、長期的にはその機能を妨げかねないという欠点が浮かび上がる。したがって、本発明によれば、図1の実施例に示すように、オゾン発生器を副気流中に配置することが推奨される。
【0042】
本発明の好ましい実施例によれば、気流の一部だけを運ぶ副気流において、効果的な微粒子フィルターによって、この不利な作用が起きることを防止できる。オゾン処理された空気を主気流に導く専用の送風機を副気流中に設けるかどうか、あるいは、空気の一部を、装置内部に生じる圧力差をうまく利用して、微粒子が除去された副気流中に運び込むかどうかは、システム的には重要ではない。
【0043】
単純なシステムは、ドラム5の内部で動く洗濯物を通して熱した大気を単に吹き込み、これにより湿った熱い排気8が、単純に外側に排出される。より手の込んだシステムは、流体技術的な循環気流を用いて動作する。この場合、湿度は凝縮の原理に従って凝縮器(冷却表面)により空気から抽出され、乾燥工程の後に空にされる容器に溜められる。
【0044】
本発明は、乾燥用の空気にオゾンを加えることを推奨する。オゾンの生成は、誘電体バリア放電の原理によって達成されることが好ましい。小型で平坦なモジュールが、オゾン発生器として使用されることが好ましい。系で生成されるオゾン量は、50−200mg/hの間の範囲が典型的であり、オゾンの永久崩壊中、およびぬれた洗濯物が存在する場合において、例えば0.5−1ppmのオゾン濃度に帰結する.
【0045】
図1中のオゾン発生器6は、それぞれ羽根の前、あるいは送風機2の前に設置される。
オゾン発生器6は、他の実施例(図示せず)では、送風機2と空気加熱器3の間に、また別の実施例(図示せず)では、空気加熱器3とドラム5の間に設置される。これらの実施例に於いて、送風機2によって生み出された乱流は、さらに供給気流を主気流と混合する。熱した空気によって濡れた洗濯物に供給されたオゾンは、洗濯物の表面に部分的に吸着する。複合的な化学反応メカニズムが起きる。
【0046】
通常1ppmより低い、供給されたオゾン濃度での純粋な気相では、空中に浮かんでいるガスあるいは細菌のオゾンとの化学的な酸化反応はほとんど発生しない。しかしながら、表面に吸着されたオゾン分子は大量に蓄積(凝集)する。数分子分の厚さを持つ密な吸着物すなわち高度に局所的なオゾン濃縮が形成され、これにより、洗濯物上に付着している酸化され得る吸着物との、さらには表面上に付着している細菌との化学反応が可能になる。
【0047】
オゾンの大部分は、乾燥の対象である濡れた布に含まれる水分中に溶ける。 4、94ml(およそ10mg)のオゾンは1000mlの水に溶ける。O2H、O3HあるいはO2R(R=有機残基)のように、反応性の高い水酸基は、再結合中に一重項状態の酸素を生成するこのプロセスにおいて生成される。
(化2)
2(O2H)→ H2O2+O1
このオゾン分解により、有機化合物、さらには脂肪酸さえもが破壊され、タンパク質は変性され非常に効果的に破壊される。そして、オゾン化物が形成されると、細菌およびウイルスは、それぞれ消失するか、生物学的に不動態化される。
【0048】
したがって、本発明の方法によれば、洗濯物に付着して臭いを発生する、細菌、タンパク質残留物および化学物質(有機物)を、確実に、酸化的に消失させるか、少なくとも不動態化することができる。 このオゾン処理が終了すると、洗濯物は、衛生上、あらゆる点で完全である。
【0049】
この発明の趣旨に添った発明の実施にあたっては、有利な結果をもたらすさらなる提案がなされる。
【0050】
乾燥過程において、洗濯物中の水分量は当然ながらほぼ0まで減少する。オゾンは繊維表面上に蓄積(吸着)するので、乾燥した洗濯物では、オゾンに関して表面での効果のみが関係する。上記に記載の「オゾン分解」工程中のぬれた段階に於いて、細菌および臭いは非常に効果的に消失するので、乾燥した繊維の一層のオゾン処理は基本的に効果がない。 さらに、オゾン化プロセスが乾燥工程の終了時点まで継続される場合、最終的に取り出される洗濯物はオゾンを吸着しているであろうが、これらのオゾンは、脱離工程を通じて、やがて環境に転嫁される。 オゾンは、<30−40ppbという非常に低い濃度であっても臭いがするので、これが欠点になる。
【0051】
したがって、本発明によれば、洗濯物がまだ濡れている、乾燥工程の最初の段階においてのみ、オゾン化を実施することが好ましい。この調節はいくつかの方法を用いて行われる。
【0052】
a) 時間制御:
図2は、典型的な用途の時系列図を示す。ファン及びドラム11の動作範囲、電気的な空気加熱12の動作範囲、およびオゾン化13の動作範囲である。乾燥工程のスイッチを入れることによって、送風ファン、空気加熱、ドラム発動機、およびさらにオゾン発生器が機能する。ファン、空気加熱器、およびオゾン発生器は、洗濯物乾燥工程の初めに図2の実施例に従って同時に稼働される。
【0053】
一定時間が経過し、洗濯物に含まれる湿気のおよそ80%が蒸発した後に、オゾン発生器のスイッチが切られる。オゾン発生器のスイッチは、洗濯物に含まれる湿気のおよそ80%が蒸発したt1に切られる、それは好ましくはそのようなものを選ばれる、洗濯物に結合される湿気の約80%は蒸発した。しかし通風装置、ドラムの回転、および空気加熱器は、時間t1を超過して維持される。
【0054】
したがってオゾン発生器のスイッチは、洗濯物乾燥工程の開始後かつ終了前に、所定時間の経過後に自動的に切られる。このために、回転式乾燥機は、洗濯物乾燥工程の開始後所定時間が経過した後であって乾燥工程の終了前に、オゾン発生器のスイッチを自動的に切ることのできるタイマを有することが望ましい。とにかくまず第1に時系列管理を行うため、従来の回転式乾燥機が有するタイマを使用してもよい。これにより、オゾン生成の時系列管理のために追加のタイマーを用いる必要がない。乾燥時間の残りは従来の方法で完結する。水酸化物および吸着されたオゾン分子は洗濯物から分離し、そして二原子の分子状酸素O2に分解する。洗濯物は衛生上完全であり、吸着オゾンを一切含まない点が望ましい。
【0055】
図2の実施例中、時間t1の後のt2の時点において、空気加熱器が起動し、ファン並びにドラムの回転は時間t2以降継続する。さらに後の時間t3において、ファン並びにドラムの回転は、最終的にスイッチが切られる。
【0056】
b) 湿気制御:
湿気制御される実施例において、本発明の回転式乾燥機は、洗濯物の湿気又は洗濯物から出てくる空気の湿気を検出することができ、湿気の量が所定のしきい値よりも小さい場合、オゾン発生器のスイッチを切るか、オゾン発生器を不活性化することのできる湿気センサーを含む。
【0057】
図3は、湿気センサー25、中央制御および命令装置22、オゾン発生器24、及びオゾン発生器24に高電圧を供給できる調節可能な高電圧源23を備えた、本発明の一実施例に係る回転式乾燥機の湿度制御に関するブロック線図を示す。
【0058】
現代の多くの乾燥装置は、洗濯物の湿気を測定するセンサーを含んでいる。これは、湿度計を用いた空気の相対湿度の測定によってのみならず、電気的に洗濯物の導電性を計測することによっても実現される。すなわち、ぬれた洗濯物は導通し、乾燥した洗濯物は不導体である。これらの場合、既存の湿気センサーを、図3の湿気センサー25として使用できる。したがって、オゾン生成の湿気制御のために湿気センサーを追加することが不要である。したがって、図3の湿気センサー25は既に用いられていた、あるいは再調整された湿気センサーであってよい。
【0059】
更に、従来の多くの回転式乾燥機においては、回転式乾燥機の1つ以上の従来の機能を制御し、制御及び命令装置22(図3)として機能することができる制御装置も存在する、この場合、有利なことに、オゾン生成の湿気制御のために制御及び命令装置を追加する必要がない。したがって、図3の命令及び制御装置22は、既存の、あるいは再調整された制御装置であってよい。
【0060】
したがって、従来の回転式乾燥機を本発明の回転式乾燥機に改造することは、多くの場合において少ない費用で可能である。
【0061】
図3によれば、電気接続26、26’は、オゾン化モジュール24を駆動する、回転式乾燥機の中央制御および命令装置22と、センサー25と、高エネルギーユニット23との間に設けられる。
【0062】
図3の実施例によれば、湿気センサー25は、洗濯物の湿気の量又は洗濯物を通過した空気の湿気の量を検出し、この湿気の量が所定のしきい値より小さい場合、切換信号が制御および命令装置22に入力される。切換信号は直ちに高エネルギーユニット23に届けられ、これが高電圧のスイッチを切り、これによりオゾン発生器24にはそれ以上高電圧が入力されず、この結果スイッチが切れる。
【0063】
不図示の他の実施例によれば、湿気センサーは直接高エネルギーユニットに接続され、制御及び命令装置を備えることなく、湿気の測定値がしきい値を下回った場合に高電圧を切り離すことができる。これらの実施例は、内部の循環気流の相対湿度、図1の排気8の相対湿度、または洗濯物の導電性がある所定値を下回った場合に、オゾン化が停止されることを考慮している。その結果、既に乾燥済みの洗濯物までもがオゾン処理されることが防止される。
【0064】
これらの制御方法は、非常に高いレベルのオゾン濃縮が装置内部で起こることを防止できるという利点を有する。洗濯物が濡れている場合、生成されたオゾンの大部分は、気相から水溶液に変わる。約50−100mg/hの予め定められたオゾン生成の場合、及びオゾンの壊変率が所定の自然な値の場合、例えば高温及び高湿度の空気の存在下で、半減期が数分の範囲の場合には、オゾンの濃度は、ぬれた洗濯物の場合で、一般に0.5−1ppmの範囲であり、これはおよそ50リットルの体積でほんの数マイクログラムのオゾンが空中に浮かんでいる濃度に相当する。オゾンが空気中に存在する量は、低い濃度の水溶液中よりも少ない。
【0065】
しかしながら、乾燥した洗濯物により、空気が充満したオゾン濃度は、装置内において3−5ppmの値まで増加し得る。これは所望の目的に対する効果がないだけでなく、オゾンに接している表面、および技術的構成要素に、長期間の不利な作用を及ぼしうる。
【0066】
乾燥工程の終了前の初期の不活性化において、装置内部に実際的にオゾンが存在しないことが更に望ましい。もはや、オゾンによる悪臭が起こることがない。
【0067】
乾燥工程は時々、例えば、ドラムに一つの洗濯物を追加投入するために、ユーザによって中断される。装置内部で非常に高レベルのオゾン生成が行われていた場合、オゾンは開いたハッチを通過して周囲に流出し得る。装置中の50リットルの空気が、例えば10ppmの非常に高いオゾン濃度であっても、例えば10,000リットルの部屋の大気と混ざった場合、ハッチを開く時に、オゾンの生成を含むあらゆるデバイスの機能がすべて中断されるので、結果的に、最悪の場合でも無害ではあるものの臭いのする0.05ppbの濃度に収まる。
【0068】
装置内部に存在するオゾン量をさらに減少させるために、本発明によれば、ハッチを開く命令が有効になった後、この命令が直ちに実行されずに、オゾンの生成のみが直ちに中止され、さらに洗濯物への空気の加熱および送風は約1分継続されることが推奨される。
この時間の経過後ハッチが開かれる場合、装置内部に存在するオゾンは大部分が溶解又は分解されている。
【0069】
動作中の長時間の中断及び(又は)突然の湿度増加に伴い、湿気がオゾン化モジュール上で凝縮液として沈降することが起こり得る。これが誘電率に影響して、放電がそれ以上起こらず、これによりオゾン生成がそれ以上行われなくなる。
【0070】
本発明の一実施形態によれば、この状況を防止ために、オゾン発生器は、加熱部によって露点温度を超える温度まで熱することが可能である。加熱部は特に、フィラメント電流により動作し、熱伝導するようにオゾン発生器に接続された電気抵抗であってもよい。本発明によれば、加熱用として機能する電気抵抗は、オゾン化モジュールに熱的に接続されていることが望ましい。凝縮液の形成は、露点を上げることによって確実に回避される。実践的には、オゾン発生器のセラミックス・モジュールへの電流に対する電気抵抗の接合等を通じて実施される。
【0071】
望ましい実施例によれば、オゾン発生器は、高電圧源の高電圧が接続され、間に少なくとも2つの誘電体が配置されている2つの電極を有する。そして、それらは誘電体バリア放電の原理に従って動作する。オゾン生成は、特許文献5(DE 199 31 366.0)に開示された誘電体バリア放電の原理に従った、小型で平坦なモジュールによって優先的に達成される。
【0072】
好ましい実施例では、回転式乾燥機は、加熱部、および、オゾン発生器上又は内部に設置された温度センサーに接続され、加熱部の加熱力を制御することによりオゾン発生器の温度を制御できる温度制御部を含んでもよい。温度センサーは、伝導性の構造を有してもよい。特に白金で形成され、誘電体のうちの一方に、特に蒸着によって付加されてもよい。
【0073】
図4は、そのようなオゾン発生器の実施例の概略を示す図である。温度センサーとして働く伝導性構造36が付加的に設けられている。図4のオゾン発生器は、第1の誘電体から成る基板33を含む。基板33は、基板33の主表面の一部のみを覆い、第1の誘電体と異なる第2の誘電体から成る層32を備えている。この層において切片電極31は、第2の誘電体32が、切片電極31と坦体33の間に配置されるように設けられる。坦体33の反対側の主表面には、対向電極34が設けられる。さらに連続して、対向電極34のための絶縁体及び保護の役割を果たすガラス層35が設けられている。
【0074】
したがって、本発明の実施例によれば、伝導性構造36は、好ましくは白金等の金属の蒸着から成るオゾン発生器等の裏側に付加的に配される。この導体は、一般的に知られた白金抵抗の温度依存性により温度センサーとして働く。伝導性構造36の電気抵抗は不図示の導電線により測定される。適当な電気回路によって、オゾン化モジュールの温度が常に露点の数度上に調節されることが保証できる。
【0075】
他の実施例によれば、対向電極34は同時に温度センサーとしても使用される。これにより、別個の伝導性構造36を避けることができる。更に別の実施例によれば、対向電極34は温度センサーとして使用され、一方で個別の伝導性構造36にはフィラメント電流が印可され、加熱部として使用される。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は産業上、洗濯物を乾燥する目的で装置に適用できる。装置は、洗濯物を取り込み可能な回転式ドラムと、空気加熱部と、加熱された空気をドラム中に送り、これによって乾燥すべき洗濯物中に当該空気を送り込む送風機とを有する。
オゾン化装置は気流中に設けられる。これにより、空気はオゾンで改質される。
これにより、酸化の化学的メカニズムによって、洗濯物が有する細菌、匂いおよび有機物は、分解されるか不動態化される。
本発明は特に、病院と老人ホームにおいて商業上上適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の回転式乾燥機の図解である。
【図2】本発明の洗濯物乾燥工程のタイムテーブルを示す図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる回転式乾燥機の湿気調節に関するブロック図である。
【図4】温度センサーとして働く伝導性の構造が付加された、一般的なオゾン発生器の実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
1A 主気流、1B 副気流、2 ファン、3 空気加熱器、4 軸、5 ドラム、6、24 オゾン発生器、7 パイプ、8 排気、10 回転式乾燥機、11 ファンの起動時間、12 空気加熱器の起動時間、13 オゾン生成機の起動時間、22 制御及び命令装置、23 高エネルギーユニット、25 湿気センサー、26、26’接続、31 切片電極、32 第2の誘電体、33 第1の誘電体、34 背面電極、35 ガラス層、36 伝導性構造、t1 ファンの停止点、t2 空気加熱器の停止点、t3 オゾン発生器の停止点
Claims (22)
- 洗濯物用の容器を有する回転式乾燥機であって、特に、洗濯物の乾燥工程用の供給気流を取り入れることができ、供給気流にオゾンを加えることができるオゾン発生器(6、24)を有するドラム(5)に特徴を有する回転式乾燥機。
- 供給気流を加熱できる空気加熱器(3)を有することを特徴とする、請求項1に記載の回転式乾燥機。
- 供給気流は、例えば主気流(1A)及び副気流(1B)等の2つの部分気流を含み、副気流(1B)では、単位時間あたり、主気流(1A)よりも少量の空気が流れ、前記オゾン発生器(6、24)は2つの部分気流(1A、1B)のうちの一方に設けられることを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の回転式乾燥機。
- オゾン発生器(6、24)は副気流(1B)に設けられ、副気流(1B)からの微粒子をろ過するフィルターが副気流に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の回転式乾燥機。
- 洗濯物の湿気又は洗濯物から出てくる空気の湿気を検出することができ、湿気の量が所定のしきい値よりも小さい場合、オゾン発生器(6、24)のスイッチを切るか、オゾン発生器(6、24)を不活性化することのできる湿気センサーを含むことを特徴とする、請求項1ないし4の少なくともいずれかに記載の回転式乾燥機。
- 洗濯物の乾燥工程がスタートした後、所定の時間(T1)の後にオゾン発生器(6、24)のスイッチを切ることができる間隔タイマを含むことを特徴とする、請求項1ないし5の少なくともいずれかに記載の回転式乾燥機。
- 容器(5)は、開閉可能な投入用ハッチを含み、オゾン発生器(6、24)は、当該投入用ハッチが閉じた状態でのみ動作し、前記回転式乾燥機(10)は、投入用ハッチが開く時又は開く前に、オゾン発生器(6、24)のスイッチを強制的に切る再調整部を備えることを特徴とする、請求項1ないし6の少なくともいずれかに記載の回転式乾燥機。
- 容器(5)は、開放機構を備える開閉可能な投入用ハッチを有し、前記開放機構は、オゾン発生器(6、24)のスイッチが切られた場合に限って投入用ハッチを開くことが可能なように、オゾン発生器(6、24)が動作しているときには投入用ハッチの開放を阻止する阻止装置を含むことを特徴とする、請求項1ないし7の少なくともいずれかに記載の回転式乾燥機。
- 前記オゾン発生器(6、24)のスイッチを切った後、所定の遊休時間が終了した後に限って投入用ハッチの開放が可能なように、前記オゾン発生器(6、24)のスイッチを切った後、所定の遊休時間の後に限って、前記開放機構を阻止及び解放できる、請求項8に記載の回転式乾燥機。
- 回転式乾燥機は、オゾン発生器(10)のスイッチを切った後、一定時間の間、供給気流および空気加熱器(3)を動作させ続けることができる、請求項2及び請求項5ないし9のいずれかに記載の回転式乾燥機。
- オゾン発生器が、加熱部により露点温度を超えて加熱可能なことを特徴とする、請求項1ないし請求項10の少なくともいずれかに記載の回転式乾燥機。
- 回転式乾燥機は、オゾン発生器(6、24)上、又は内部に設けられた加熱部及び温度センサーに接続され、加熱部の加熱力を変更することによりオゾン発生器(6、24)の温度を調節することができる温度調節部を備える、請求項11に記載の回転式乾燥機。
- 加熱部は電気抵抗であり、オゾン発生器(6,24)に対して熱伝導性を有して接続される、請求項11又は12に記載の回転式乾燥機。
- オゾン発生器(6、24)は2つの電極を持ち、当該2つの電極の間には高エネルギーユニット(23)の高電圧が印加され、さらに当該2つの電極の間に少なくとも2つの誘電体が配置され、さらに当該2つの電極は誘電体バリア放電の原理に従って動作する、請求項1に記載の回転式乾燥機。
- 温度センサー及び/又は加熱部は、誘電体のうちの1つに対して特に蒸着によって付加された、特に白金からなる伝導性構造を有することを特徴とする、請求項12および14に記載の回転式乾燥機。
- 容器内、特に回転式乾燥機(10)におけるドラム(5)の中における洗濯物を処理する方法であって、処理、特に乾燥の目的で供給気流を容器内に取り入れることができ、供給気流に導かれる前にオゾン発生器(6、24)によって生成されたオゾンを供給気流に加えることができる方法。
- オゾンは初めに圧力貯蔵タンクの中に存在し、そこから徐々に、供給気流内に放出されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
- オゾン発生器(6、24)が2つの電極を有し、当該電極間に高電圧が印加され、さらに当該電極間に少なくとも2つの誘電体が設けられて、当該電極は誘電体バリア放電の原理により動作する、請求項16に記載の方法。
- オゾン発生器(6、24)のスイッチを切った後一定時間の間は、供給気流が継続し、さらに加熱されることを特徴とする、請求項16から18に記載の方法。
- 容器(5)は、開閉可能で開放機構を有する投入用ハッチを備え、前記開放機構は、投入用ハッチの開放を阻止する阻止装置を有し、開放機構の動作によりオゾン生成機(6、24)のスイッチが切れ、阻止装置は、オゾン発生器(6、24)の動作中だけでなく、オゾン発生器(6、24)のスイッチを切った後においても所定の遊休時間の間は、開放機構を阻止し、当該遊休時間が経過した後に限って開放機構を解放する、請求項16から19に記載の方法。
- 前記オゾン発生器(6、24)は、前記オゾン発生器(6、24)上で凝縮が起こらない程度の温度まで、加熱部によって加熱される、請求項16ないし20の少なくともいずれかに記載の方法。
- オゾン発生器(6、24)の温度が制御されることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
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