JPH0731795A - 殺菌・消臭機能付乾燥機 - Google Patents

殺菌・消臭機能付乾燥機

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JPH0731795A
JPH0731795A JP5180368A JP18036893A JPH0731795A JP H0731795 A JPH0731795 A JP H0731795A JP 5180368 A JP5180368 A JP 5180368A JP 18036893 A JP18036893 A JP 18036893A JP H0731795 A JPH0731795 A JP H0731795A
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Japan
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ozone
sterilization
heating
drying
sterilizing
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JP5180368A
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Shiro Nakatani
史郎 中谷
Eiko Imai
栄子 今井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、殺菌・脱臭を行うことができ
る。 【構成】 通常の家庭用の洗濯後の乾燥機においてブロ
ア11で吸込だ空気をヒータ12で加熱(70℃程度)
して乾燥槽13内に導入して洗濯物などを加熱乾燥させ
るもので、ブロア11よりの空気をオゾン発生器21へ
供給してオゾンを発生させ、そのオゾン(濃度0.1〜
0.5mg/l)を乾燥槽13内へ供給し、乾燥槽13
内の被乾燥物を回転させながら、オゾンにより殺菌・脱
臭する。乾燥槽13内のオゾンをオゾン分解部25に送
り、ヒータ12より300℃、流量500ml/分で熱
風をオゾン分解部25へ送りオゾンを酸素に加熱分解し
て外部へ放出する。その後通常の乾燥処理をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家庭用、小規模業務
用に用いられ、衣類、毛布、布団、カバーなどを加熱乾
燥すると共に、その被乾燥物に対し殺菌、消臭を行う乾
燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乾燥機は例えば、ヒータとブロア
により回転乾燥槽内の洗濯後の濡れた衣類などを乾燥す
るもので、消費電力は家庭用の場合1,000W〜1,
500W程度である。そして乾燥槽内の温度は、40〜
80℃(平均55℃)程度である。また熱風の風量は2
〜3m3 /分である。そして乾燥対象である衣料の温度
は概して乾燥槽内温度より5〜10℃高くなる。従っ
て、平均では60〜65℃になる。また乾燥処理の最大
時間は約2時間となっている。乾燥機においては、殺菌
という概念は弱い。つまり湿潤及び乾燥状態で前記温
度、時間による物理条件で行われるのみである。
【0003】次に一般の殺菌・滅菌方法を述べる。殺菌
・滅菌方法には高圧蒸気によるもの、酸化エチレンガス
(EOG)によるもの、ガンマ線によるもの、紫外線に
よるもの、ホルムアルデヒドガスによるものなど種々の
方法がある。高圧蒸気滅菌は滅菌対象の入った缶内を2
気圧以上に加圧することにより、蒸気の温度を121〜
135℃の範囲とし、15〜20分かけて滅菌する。こ
れらはプレバキューム、給蒸、排蒸気、乾燥のプロセス
からなる。なお操作は自動化機構でスイッチ操作だけで
よいものと、各工程ごとに手動式に操作するものとがあ
る。
【0004】EOGによる方法は、生体に対し毒性を持
つ環状エーテルである酸化エチレンを用いる。酸化エチ
レンは爆発性があるので、炭酸ガスあるいはフレオン等
の不活性ガスと混合して滅菌用に利用する。滅菌条件と
してガス濃度、温度、湿度、作用時間の4つの要素が必
要である。加圧式においては滅菌槽を排気した後、加温
(55〜60℃)、加湿(55%RH)し、ガス導入
(濃度600〜1,000mg/l)して4〜5時間放
置して滅菌する。滅菌後はガスを機械的に換気し排除す
る。
【0005】またガンマ線は波長が極めて短いが、物質
に対する透過力が強く、滅菌効果がある。線源にコバル
ト60を用い、滅菌照射量は2〜2.5メガラドであ
る。紫外線殺菌は波長が254nmの紫外放射により細
菌の中の核酸(DNA)を構成する蛋白質を化学変化さ
せ、細菌の生命活性を低減・停止させることによる。こ
れらの殺菌・滅菌方法は病院や食品工業などに主として
用いられ、紫外線殺菌以外は専用の装置となっており、
大がかりなものである。当然家庭用や小規模な業務用の
装置としては不適である。
【0006】そこで、これらの適用領域では圧倒的に消
毒薬の使用が多い。消毒薬として常用されるものには、
アルコール類、ヨードホルム、クロルヘキシジン液、逆
性石鹸液、次亜塩素酸ナトリウム、グルタールアルデヒ
ドなどである。これらは対象菌に応じて使い分けられ
る。近年、オゾンの酸化作用を利用した殺菌・消臭装置
が実用化されてきている。特に食品分野においては、オ
ゾンガスやオゾン水による殺菌・消臭装置が増加してき
ている。
【0007】以上に述べたような特定の対象物に対する
殺菌・滅菌装置のうち、専用の箱を設けて対象物を入
れ、殺菌を行うものとしては、実開昭60−18454
5号明細書に示されるように、ふきん、マスク、包帯な
どを滅菌する家庭用殺菌用具がある。これは箱に内蔵さ
れた熱線により乾燥殺菌を行うものである。また、衣類
の乾燥・殺菌を行うものとしては、実開平2−1122
96号明細書に示すような紫外線電灯による紫外線によ
り衣類に付着している細菌を殺菌するものである。
【0008】一方、室内全体を殺菌するものとしては、
例えば特公昭59−40028号公報に示されるような
紫外線ランプによる紫外線と同ランプにより発生するオ
ゾンにより処理されるものがある。この公報に示すもの
においては、紫外線ランプにより光が照射される部分は
その紫外線により、光が照射されない部分は紫外線ラン
プにより生ずるオゾンガスが到達して相補的に殺菌が行
われる。他には、特公昭63−28622号公報に示さ
れるようなオゾンガスと霧水を混合し、噴霧により消毒
を行うものがある。これはオゾンを溶解させた微細の霧
水を作ることにより、室内空間において空気中の悪臭成
分を吸着して酸化・分解をすると同時に、室内の壁・調
度品等の表面にオゾン霧水が降下付着し、比較的長時間
にわたり同表面の悪臭発生物質、ばい菌などと直接接触
反応してそれらも分解・殺菌する狙いを持つ。用途とし
ては、例えば病院におけるバイオクリーンルームや食品
工業などに適用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の乾燥機は洗濯後
の衣類の乾燥を行うものであり、ヒータ、ブロアによる
熱風により衣類の乾燥を行い、前記物理条件での殺菌を
行う。しかしこの条件は前記高圧蒸気滅菌の条件(2気
圧、121〜135℃)、及び別の滅菌方法である乾熱
滅菌(160℃に30分〜1時間)に比べ不十分である
ことは明らかで、抵抗性の強い細菌、特に枯草菌など芽
胞形成型細菌には無効である。さらに脱臭に関しても効
果がない。
【0010】一方滅菌方法について、前記の高圧蒸気滅
菌、EOG滅菌、ガンマ線滅菌は、大がかりな装置を必
要とするので、家庭用や小規模な業務用としては不向き
である。また、室内全体を殺菌する室内殺菌装置にはオ
ゾンガスによるもの、オゾン水の噴霧によるものがある
が、殺菌率を上げるためには高濃度のオゾンガス、オゾ
ン水が必要であり、人間を退避させる必要がある。そし
て何よりも家庭における衣類や、履物、カバーなどを対
象とした殺菌ではない。
【0011】この用途の殺菌装置は、実開昭60−18
4545号明細書に示されるような熱線によるものがあ
るが、殺菌効果が低いとされる。これは熱線に近い部分
と離れている部分との温度が異ることからも自明であ
り、特に耐熱性のない衣類などの消毒には不適である。
また、紫外線による衣類乾燥装置(実開平2−1122
96)も殺菌効果は低い。紫外線の照射むら(紫外線が
十分に照射されない部分が生じる)により、殺菌を完全
に行うことは困難である。
【0012】最近は病院におけるMRSAに代表される
院内感染が大きな問題になっているが、これは何も病院
内の問題だけではない。これからは家庭や病院以外の各
種業務においても感染防止対策の必要性が高揚し、清潔
志向が一段と高まることは必定である。しかし、家庭
用、業務用の殺菌に対する現状は立ち遅れており、衣
類、毛布などの殺菌を行う装置の開発が望まれていた。
【0013】この発明はこれらの要望に答え、洗濯・乾
燥作業の一環として、乾燥機にオゾンによる殺菌機能を
付加し、乾燥プロセスに殺菌を組み込むことにより、手
軽で効果的、かつ安全に衣類、履物など家庭用品の殺菌
を行うことのできる乾燥機を提供することを目的とす
る。また、殺菌プロセスのみを行うことも可能である。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によればオゾン
発生器が設けられ、そのオゾン発生器からのオゾンが加
熱乾燥槽内へ供給され、その加熱乾燥槽内のオゾンがオ
ゾン分解部へ供給されて、加熱分解される。請求項2の
発明では更に、加熱乾燥槽内へ水を噴霧放射する手段が
設けられる。
【0015】
【実施例】図1にこの発明の実施例を示す。この実施例
は家庭用の乾燥機にオゾンによる殺菌・消臭機能を付加
した場合である。ブロア11により空気を吸込み、その
空気をヒータ12により加熱して加熱乾燥槽13内へ供
給して、加熱乾燥槽13内の被乾燥物を加熱乾燥するよ
うにされている。その乾燥効率を高めるために加熱乾燥
槽13内の被乾燥物を回転することができるようにもさ
れている。熱風を加熱乾燥槽13へ供給したり遮断した
りするための弁14が設けられている。制御部15でブ
ロア11のオン、オフ、必要に応じて風量を制御でき、
またヒータ12のオン、オフ、必要に応じて温度を制御
でき、更に弁14を制御でき、これらの制御設定に応じ
て自動的に行われるようになされている。
【0016】この発明ではオゾン発生器21が設けら
れ、オゾン発生器21で発生したオゾンを加熱乾燥槽1
3内へ供給することができるようにされている。オゾン
発生器21にはブロア11から空気が供給され、またオ
ゾン発生用電源22から商用電源電力を数kVにして、
更に必要に応じて数100Hzの周波数としてオゾン発
生器21へ供給される。
【0017】オゾン発生器21は、誘電体セラミックの
両面に放電電極と誘導電極が配置された平板型電極とそ
のケーシングから成り、電極にはオゾン発生用電源22
が接続され、無声放電により、ブロア11から送られた
空気の酸素を原料としてオゾンが発生する。ブロア11
からオゾン発生器21へ送風量は、約1.5 1/分と
されている。オゾン発生器21における電極の形状につ
いては、本例のように平板型電極以外に、円筒型や沿面
電極でも良い。オゾン発生器21と加熱乾燥槽13との
間のオゾン通路には必要に応じて逆止弁23が挿入され
る。
【0018】更にこの実施例では噴霧手段として噴霧用
水作成部24が設けられ、例えばジョウロ状のヘッドの
ように微細孔が多数あけられたヘッドに水道水を通して
噴霧状として加熱乾燥槽13内へ供給することができる
ようにされている。加熱乾燥槽13内のオゾンをオゾン
分解部25へ供給してオゾン分解部25内でオゾンを加
熱分解して外部へ放出する。その加熱分解を、ヒータ1
2からの熱風を弁26を通じてオゾン分解部25内に導
入して行う。この時ヒータ12の熱風を300℃以上と
する。オゾンの発生、弁26の制御は制御部15で行
う。またこの実施例における乾燥機は、次の3モードの
動作を行い、これらのモード毎の制御は制御部15によ
り行われる。 乾燥・殺菌・消臭モード このモードは、洗濯後の湿潤した衣類などの乾燥を行う
と共に、オゾンによる殺菌・消臭を行うモードである。
オゾンによる殺菌を行う場合、その雰囲気は相対湿度が
高いほど有効とされている。そして乾燥状態に比べて低
いオゾン濃度でも効果的な殺菌が可能である。このモー
ドは加熱乾燥槽13に入れた湿潤衣類に対し、最初はヒ
ータ12の加温による加熱乾燥槽13内への熱風の導入
は、制御部15からの信号によりヒータ12と加熱乾燥
槽13との接続配管に設けられた耐熱弁14が閉となっ
ていて行われない。そしてオゾン発生器21からオゾン
ガスが加熱乾燥槽13内に導入される。供給されたオゾ
ンガスが加熱乾燥槽13内に充満し、衣類表面に接触す
る。衣類は回転により絶えずその形を変えるので、オゾ
ンガスはほぼ一様に衣類に接触できる。このモードで
は、供給オゾンガスの濃度は0.1〜0.5mg/lと
される。
【0019】オゾンガスによる殺菌と並行して衣類の消
臭が行われるようになっている。この処理時間は制御部
15のタイマ(図示せず)により例えば10分と設定さ
れる。この間、制御部15はブロア11及びヒータ12
の制御を、熱風をオゾン分解部25に供給する条件(例
えば300℃で流量500ml/分)となるように制御
する。
【0020】加熱乾燥槽13内での殺菌・消臭処理を行
った後の残存オゾンは、オゾン分解部25に供給して、
上記温度により、完全に熱分解されて酸素となり、排気
され、安全性が得られる。温度測定及び間接的な流量測
定はサーミスタ(図示せず)により行う。オゾンによる
殺菌・消臭時間のタイムアップ後、制御部15はヒータ
12を定格値(例えば1,000W)で動作させ、加熱
乾燥槽13内に熱風が導入される。同時に、制御部15
からの停止信号により、オゾン発生用電源22の動作を
停止してオゾンの供給を断にする。またオゾン分解部2
5でのオゾン分解処理は、ヒータ12からの熱風が耐温
弁26の遮断により停止されるが、加熱乾燥槽13にヒ
ータ12からの熱風(約70℃)が供給されるので、残
留オゾンは加熱乾燥槽13内で熱分解されて酸素とな
り、オゾン分解部25を経由して安全に排出される。 重度殺菌・消臭モード このモードは、洗濯後の湿潤した衣類を扱うモードでは
なく、乾燥した衣類などに対しモードと同様、重度の
殺菌・消臭を行うモードである。このモードが選択され
ると、オゾンガスと同時に、弁27が開とされて噴霧用
水作成部24により噴霧状の水が加熱乾燥槽13に供給
される。この時、制御部15はブロア11及びヒータ1
2の制御を、熱風をオゾン分解部25に供給する条件
(例えば300℃で流量500ml/分)となるように
制御する。
【0021】この時間は制御部15のタイマにより例え
ば15分とされる。タイムアップ後の処理はモードと
同様である。 軽度殺菌・消臭モード このモードは、モードと類似しているが、水の噴霧を
加熱乾燥槽13に対して行わない点が異なる。つまり乾
燥状態で殺菌されるので、殺菌効果はモードより弱
い。オゾンガスを加熱乾燥槽13に供給している間のオ
ゾン分解部25でのオゾンの熱分解、及び殺菌処理後の
動作は上記の場合と同様である。オゾンによる殺菌時間
は例えば10分とされる。
【0022】これらの3つの処理モードの選択は例えば
図2に示すように、乾燥機前面の操作パネルに選択スイ
ッチを設けることで行う。操作パネルには電源スイッチ
30、3つのモード設定部31、通常の洗濯物を乾燥さ
せる場合のモード設定部32があり、モード設定部31
は、モード選択スイッチ33、モード表示器34〜36
から構成される。表示器34は通常の乾燥、殺菌を行う
モードを示すもので、モードに対応する。同様に表示
器35はモードに、表示器36はモードに対応し、
モード選択スイッチ33を操作するごとに表示器34〜
36の表示が順次繰返し点灯する。モード設定部32の
モード選択スイッチ37を操作するごとに表示器38〜
40の表示時が順次繰返し点灯する。
【0023】また噴霧用水作成部24に供給する水はこ
の実施例では水道直結としたが、タンクによるバッチ方
式でも可能である。噴霧用水の作成方法もこの実施例の
方法以外に、例えば加圧による方法でもよい。さらに、
ブロア11からの風量を厳密に制御する場合は、配管部
に流量センサ(耐熱式)を設け、センサからの信号を制
御部15で処理することにより、オゾン発生器21への
供給流量、オゾン分解部25への供給流量をそれぞれ制
御すればよい。
【0024】次にオゾンによる殺菌・消臭効果について
述べる。オゾンによる殺菌の殺菌作用については、その
細胞壁など原形質への直接破壊作用による。オゾンに最
も感受性が強い細菌はグラム陰性菌で、次いでグラム陽
性の芽胞非形成菌であり、芽胞形成菌は最も抵抗性が強
い。例えば大腸菌を99%殺菌するオゾン濃度は0.0
1mg/lで、ヒト結核菌は0.05mg/l、巨大菌
の芽胞は0.1mg/lと高濃度のオゾンを必要とす
る。さらに病原性原虫の一種である赤痢アメーバに対し
ては0.3mg/lのオゾン濃度を必要とする。この実
施例では実用上十分なオゾン濃度0.1〜0.5mg/
lでオゾン殺菌が行われる。
【0025】オゾンガスによる消臭のメカニズムは、例
えば代表的な悪臭物質であるメタンについては、次に示
す反応により、メタンを分解する。 CH4 +O3 →CO2 +CO+H2 O+(微量の蟻酸、
メタノール) また、蛋白質由来の硫化水素についても、次の分解反応
が起きる。 これらの消臭反応は前記殺菌作用と並行して行われる。
【0026】以上実施例として家庭用の乾燥機に適用し
た例を述べたが、コインランドリーなどに設置されてい
る業務用乾燥機にも適用可能である。業務用としては、
電気式の乾燥機以外にガス乾燥機もあるが、ガス乾燥機
にオゾンによる殺菌・消臭機能を組み込む場合には、電
源(AC100/200V)により、オゾン発生用電
源、配管制御弁及び制御部にその電源を供給し、図1と
同様の配管を行い、熱風の制御を行えば実現可能であ
る。業務用におけるその他の用途としては、例えば現在
その清潔さが疑問視されているおしぼりなどを殺菌する
のに好適である。この場合、湿潤したおしぼりをオゾン
殺菌した後に、加温すれば効果的である。
【0027】また、オゾン発生量を変えるには、例えば
オゾン発生用電源22のトランス(図示せず)の2次側
電圧端子を何通りか設け、高電圧用切換スイッチ(図示
せず)により、切換ることで可能となる。なおオゾンに
接触する部分の材質に関し、金属については、ステンレ
ス、銅、クロムなどは変化しない。鉄、亜鉛、アルミ、
黄銅については、酸化被膜が形成されるが、その後は安
定である。また樹脂については、ポリプロピレン、AB
S・スチロール以外は良好である。ゴムについては、天
然ゴム、ニトリル、ネオプレン以外は良好であり、耐オ
ゾン性のある材質を使用することで、装置の劣化を防ぐ
ことができる。
【0028】また、対象となる繊維へのオゾンの影響に
ついては、ナイロンやアクリロニトリルは影響を受け易
いとされている。しかし、これらは高濃度のオゾン(例
えば10〜30mg/l)環境化での変化であり、この
実施例におけるオゾン濃度範囲(0.1〜0.5mg/
l)では影響は実用上問題ないと言える。さらにオゾン
の漂白作用についてであるが、漂白作用が発揮されるに
はさらに高濃度のオゾン(例えば酸素雰囲気中で1〜1
0%)を必要とするので、この実施例におけるオゾン濃
度では問題ないと言える。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、家
庭用あるいは業務用の乾燥機にオゾンによる殺菌、脱臭
機能が付加されるので、簡単な操作で効果的な殺菌、脱
臭を行うことができる。特に洗濯後の乾燥においては、
今までと同様の感覚で清潔な仕上がりを得ることができ
る。構造的にも、高圧蒸気滅菌やEOG滅菌、γ線滅菌
などのように大型で複雑な構造を必要としない。さらに
反応後の残存オゾン処理については、乾燥機におけるヒ
ータの熱を利用するので酸化金属触媒などを必要としな
い。オゾンは完全に熱分解して酸素とするので、家庭な
ど閉ざされた室内でも安全が確保される。
【0030】このようにこの発明は、医療分野や食品分
野など特殊な分野でなく、一般家庭や小規模の業務にお
ける用品の殺菌、消臭を効率よく手軽に、かつ安全に行
うことができ、乾燥機の適用範囲を著しく拡大すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】そのパネル板の操作部の例を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱乾燥槽内に被乾燥物を入れて乾燥す
    る乾燥機において、 オゾン発生器と、 そのオゾン発生器からのオゾンを上記加熱乾燥槽内へ供
    給する手段と、 上記加熱乾燥槽内のオゾンが供給され、オゾンを加熱分
    解するオゾン分解部と、 を具備することを特徴とする殺菌・消臭機能付乾燥機。
  2. 【請求項2】 上記加熱乾燥槽内に、水を噴霧して放射
    する水噴霧手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の殺菌・消臭機能付乾燥機。
JP5180368A 1993-07-21 1993-07-21 殺菌・消臭機能付乾燥機 Pending JPH0731795A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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