JP2011062392A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯機周辺の湿度に影響されることなく洗濯衣類等対象物の除菌および消臭を行うこと。
【解決手段】周囲の湿気を吸放出する湿気吸放出手段6、および空気中の水分を結露させたのち静電霧化方式により結露水を微細化した静電霧化発生粒子を洗濯槽2または受け筒3内に供給するための静電霧化発生手段7は、循環送風経路5内に配設するとともに、湿気吸放出手段6は、静電霧化発生手段7の上流に設けて静電霧化発生手段7近傍の雰囲気湿度を所定の湿度範囲内に保つようにすることにより、洗濯機周辺の湿度に影響されることなく洗濯衣類等対象物の除菌および消臭を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯槽内の衣類の除菌、消臭および洗濯槽や受け筒の除菌、消臭を可能とする洗濯機に関するものである。
近年、衛生に関する関心が高まると共に洗濯機においても除菌や消臭を実現する機能が搭載されるようになっている。洗濯槽がドラム形状の洗濯機においても洗濯槽内に衣類や布製品、玩具や小物といった除菌や脱臭の対象となるものを投入し、数十分の運転を行う専用コースが設定されている。具体的な除菌・消臭手段としては、受け筒および洗濯槽に温風を吹きつける槽の加熱および乾燥、殺菌効果のあるオゾンガスあるいはオゾン水の利用、殺菌効果のある金属イオンを含む水の利用や薬剤の使用など多岐にわたっている。また、洗濯機自体の衛生という視点では、お風呂の残り湯を使っての洗濯が節水志向の普及とともに一般化したことで、残り湯中に生息する各種雑菌が残水によって湿度が高くなった洗濯槽および受け筒で繁殖しやすくなっていること、さらには利用者が着衣を、洗濯機を運転させるまで洗濯槽内に放置していることによる着衣からの雑菌の侵入あるいは着衣からの臭気が問題となり、これらに対処するため除菌や消臭を実現する機能が搭載されている。
洗濯機における除菌や消臭機能を行う方法としてもいくつか提案されており、例えば洗濯機内部をヒーターなどの加熱手段を利用して十分に乾燥させたり、温風を臭気の発生源に吹き付ける方法があるが、利用者が、いつのタイミングや頻度で乾燥や温風の吹きつけを行えば、効率的に除菌や脱臭を行えるかの判断は難しく、頻繁に乾燥等を実施しなければならなくなる。このような場合には、多くの時間や電気代がかかり省エネルギーの視点からも反するものとなることで、利用者が実施する可能性は低いものとなる。
また、洗濯槽に使用する樹脂部品や金属成分に抗菌成分を添加して除菌を行う方法も提案されているが、洗濯槽や受け筒の表面に洗濯カス等が付着した場合には洗濯槽や受け筒と接触していない洗濯カスの表面で菌やカビが繁殖し、防菌効果が不十分となる。同様に、接触した部分のみに除菌効果が発現されても、接触していない部分での除菌効果や脱臭効果においては全く期待することが困難である。そのため、積極的に洗濯物等の菌の繁殖しやすい箇所や不快な臭いの発生源となりうるものに対して、静電霧化方式によって発生させた静電霧化発生粒子を、空気中を移動させることにより接触させる新たな除菌および脱臭方法が提案されている。さらに、この静電霧化方式においては、周辺の空気中の水分を放電極先端で結露させ、放電時に発生するラジカル種と共に粒子とすることで除菌や脱臭効果を発現する粒子としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−237442号公報
しかしながら、静電霧化方式により発生させた静電霧化発生粒子を除菌および脱臭に用いる方法においては静電霧化装置周辺の湿度によって霧化させる際の電圧値が変動したり、発生する霧化粒子の量が大きく変動し、安定した霧化粒子生成量を維持することが困難であった。すなわち、静電霧化装置周辺の湿度が低い場合には放電極先端で結露する水分量が減り、ラジカル種と共に霧化粒子となる絶対量が減少し、除菌および脱臭効果が下が
ってしまい、逆に湿度が高すぎる場合には放電しにくくなることで霧化時の電圧値を高めなければ適量の霧化粒子を生成することが困難となり、消費電力が高くなってしまうといった課題が存在していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、静電霧化装置周辺の湿度が洗濯機の設置環境や運転条件によって変化した際も安定して静電霧化発生粒子を生成し、洗濯物や洗濯機の除菌および脱臭効果を維持させることを実現するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容して回転する洗濯槽と、前記洗濯槽を収容する受け筒と、前記洗濯槽内に送風する送風手段と、前記送風手段を稼動させることによって前記洗濯槽内の空気を吸い込み、再び前記洗濯槽内に空気を吹き出す循環送風経路と、空気中の水分を結露させたのち静電霧化方式により該結露水を微細化した静電霧化発生粒子を前記洗濯槽または前記受け筒内に供給するための静電霧化発生手段と、周囲の湿気を吸放出する湿気吸放出手段と、前記循環送風経路内の湿度を検知する湿度検知手段とを備え、前記湿気吸放出手段および前記静電霧化発生手段は、前記循環送風経路内に配設するとともに、前記湿気吸放出手段は、前記静電霧化発生手段の上流に設けて前記静電霧化発生手段近傍の雰囲気湿度を所定の湿度範囲内に保つようにすることを特徴とするものである。
これによって、適切な湿度下に静電霧化発生手段が置かれるので、電気を帯びた微細な水分子の塊で、かつ酸化力の強いラジカルを含んだ静電霧化発生粒子を発生させることができ、かつ、その発生量が安定し、除菌および脱臭機能を安定して発現させることができ、また、静電霧化発生粒子を風に乗せて衣類や洗濯槽および受け筒に曝露させることにより衣類等を濡らすことなく、かつ菌の発生している箇所や臭いの発生源に直接的に効果を与えることができる。
本発明の洗濯機は、洗濯機の設置環境や使用状況に影響されることなく、湿気吸放出手段によって静電霧化発生手段の周辺湿度を制御し、静電霧化発生手段から供給される静電霧化発生粒子を洗濯物が収納されている洗濯槽および受け筒または対象物に対して安定して曝露させることで、洗濯機や対象物を菌の繁殖から守り、かつ消臭を行い、常に清潔な状態に維持することができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面概略図 同洗濯機の静電霧化発生手段の断面概略図 同洗濯機の湿気吸放出手段の概略図 同洗濯機の湿気吸放出手段の相対湿度と含水率の関係図 本発明の実施の形態2における洗濯機の静電霧化発生手段の断面概略図
第1の発明によれば、洗濯物を収容して回転する洗濯槽と、前記洗濯槽を収容する受け筒と、前記洗濯槽内に送風する送風手段と、前記送風手段を稼動させることによって前記洗濯槽内の空気を吸い込み、再び前記洗濯槽内に空気を吹き出す循環送風経路と、空気中の水分を結露させたのち静電霧化方式により該結露水を微細化した静電霧化発生粒子を前記洗濯槽または前記受け筒内に供給するための静電霧化発生手段と、周囲の湿気を吸放出する湿気吸放出手段と、前記循環送風経路内の湿度を検知する湿度検知手段とを備え、前記湿気吸放出手段および前記静電霧化発生手段は、前記循環送風経路内に配設するとともに、前記湿気吸放出手段は、前記静電霧化発生手段の上流に設けて前記静電霧化発生手段
近傍の雰囲気湿度を所定の湿度範囲内に保つようにすることを特徴とする洗濯機とすることにより、洗濯槽内より送風手段によって送られてくる風の湿度が高い場合には湿気吸放出手段によって空気中の水分を吸着し、送風路の下流側に設置されている静電霧化発生手段へは湿度が低減された風が送られ、また湿度が低い場合には湿気吸放出手段に吸着されていた水分が放出され湿度が高められた風が送られることで、静電霧化発生手段周辺の湿度は調整され、静電霧化発生粒子を一定量安定して発生させることができ、洗濯機の設置環境や使用状況に影響されることなく、湿気吸放出手段によって静電霧化発生手段の周辺湿度を制御し、静電霧化発生手段から供給される静電霧化発生粒子を洗濯物が収納されている洗濯槽および受け筒または対象物に対して安定して曝露させることで、洗濯機や対象物を菌の繁殖から守り、かつ消臭を行い、常に清潔な状態に維持することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、湿気吸放出手段を加熱する加熱手段を備え、静電霧化発生手段近傍の雰囲気湿度が所定の湿度範囲より低いと検知されたとき、前記湿気吸放出手段を前記加熱手段によって加熱することにより、前記静電霧化発生手段近傍の雰囲気湿度を所定の湿度範囲内に保つようにすることを特徴とする洗濯機とすることにより、湿気吸放出手段が迅速に温められ吸放出手段に吸着されていた水分が速やかに放出され、循環送風経路内において前記湿気吸放出手段の下流側に位置する静電霧化発生手段近傍の湿度を所定の湿度範囲内にすることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、湿気吸放出手段の周囲に、金属からなる加熱手段が接触して設けられていることを特徴とする洗濯機とすることにより、加熱手段において発生した熱エネルギーが速やかでかつロスが少なく湿気吸放出手段に伝達され、効率良く水分の放出を行うことができる。
第4の発明は、特に、第1〜3の発明のいずれか1つの発明において、湿気吸放出手段は、格子状のフィルター形状をなし、ゼオライト、シリカゲルの少なくともいずれか一方を含む材料から構成されていることを特徴とする洗濯機とすることにより、空気が循環送風経路内を流れる際の風路抵抗を小さく保ちながら、かつ前記各材料がそれぞれ平衡吸着水分量を有することで、静電霧化発生手段の雰囲気近傍の相対湿度に応じてその含水率が変動し、相対湿度が下がった場合には吸着していた水分を放出し、また相対湿度が上がった場合には、平衡吸着水分量になるまで水分の吸着を行い、近傍の湿度を一定に維持することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4の発明のいずれか1つの発明において、静電霧化発生手段は、洗濯開始前または除菌および脱臭機能を発現させる独自に設けられたコースを選択した際に作動させることを特徴とする洗濯機とすることにより、洗濯物衣類表面に存在している雑菌や汚れに対して静電霧化発生手段によって生成した静電霧化発生粒子を、繊維の奥まで浸透させ、水膜等を介すことなく直接作用させることができ有効に除菌および脱臭効果を発現させることができる。さらには、洗濯中や洗濯終了直後のような一時的に循環送風経路内も含めた雰囲気湿度が高くなっている状態ではないため、静電霧化発生手段近傍の湿度制御を行うことが容易であり、湿気吸放出手段および静電霧化発生手段を稼動する際に使われる電気エネルギーなど、稼動時の負荷を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る洗濯機について、図を参照しながら以下に説明し本発明の理解に供する。なお以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の内容を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の断面概略図、図2は、同洗濯機の静電霧化発生手段の断面概略図、図3は、同洗濯機の湿気吸放出手段の概略図、図4は、同洗
濯機の湿気吸放出手段の相対湿度と含水率の関係図を示すものである。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る洗濯機1は、洗濯物を収容する洗濯槽2を回転軸方向が水平または後部に向け水平方向から下向き傾斜となるようにして受け筒3内に設置し、洗濯、すすぎ、脱水の各工程を行う。また、送風ユニット4を備えた循環送風経路5が形成されており、洗濯槽2および受け筒3内の空気を吸い込み、湿気吸放出手段6、静電霧化発生手段7を経由して再び受け筒3へ吹き出している。
洗濯槽2の水平配置または傾斜に対応して、受け筒3の正面側には洗濯槽2の開口端に通じる衣類投入口が形成され、洗濯機1本体正面側に設けられた扉8との間にゴムパッキン9を介して接続されている。洗濯物は扉8を開くことによって洗濯槽2内に出し入れすることが可能となる。洗濯槽2には、その周面に受け筒3と通じる多数の透孔10が形成されており、内周面には複数の撹拌突起(図示せず)が設けられている。この洗濯槽2は、受け筒3の後部側に取り付けられたモーター11によって正転および逆転方向に回転駆動される。また、受け筒3には注水管路(図示せず)および排水管路(図示せず)が配管接続され、注水弁(図示せず)および排水弁(図示せず)の制御によって受け筒3内への注水および排水がなされる。
本実施の形態1における動作は、洗濯物が水で浸漬している場合や水分を多量に含んでいる場合には、衣類が含んでいる水が発生させた静電霧化発生粒子による菌や臭気の源となる物質への直接的な効果を妨げることとなるため高い効果が期待できず、稼動させるタイミングとしては洗濯開始前の洗濯物のプレケアまたは水を使わずに消臭したい場合、さらには洗濯終了後、衣類を取り出した後に洗濯槽および受け筒等の除菌をしたい場合となる。ここで、稼動時において洗濯槽を回転させても静止させたままでも特に問題はない。
図2において、静電霧化発生手段7は、外郭ケース12に収納され、ユニット化された状態で循環送風経路5に設置されている。ここで、循環送風経路5の径に対して外郭ケース12の大きさは特に限定されるものではない。外郭ケース12の内部には、電圧印加部16の負電位側が霧化電極13と正電位側が対向電極14とそれぞれ電気的に接続され、霧化電極13の先端と対向電極14間は一定距離となるように取り付けられている。さらに、霧化電極13は、ペルチェ素子17によって冷却されたアルミニウムやステンレスといった良熱伝導部材からなる冷却部15に熱的に直接的または間接的に固定されている。放熱部18は、循環送風経路5内で送風される空気との間で熱交換を行っても、循環送風経路5とは無関係に周囲の空気との熱交換を行っても特に問題はない。なお、内部に空気を吸い込む吸気口19と、空気を排気する排気口20を設けている。ここで、本実施の形態1の湿気吸放出手段6は、循環送風経路5において上流側にあり、循環送風経路5を流れてくる空気全体と接触する必要があり、静電霧化発生手段7と物理的に離れていても、吸気口19に設けられていても構わないが、吸気口19に設けられていることが望ましい。
静電霧化発生粒子の生成は、ペルチェ素子17に通電することで冷却部15を冷却すると、熱的に接続されている霧化電極13が露点以下まで冷却される。露点温度以下となった霧化電極13の先端で結露現象が起こり、空気中に存在する水分子が凝縮を始める。電圧印加部16より高い電圧を霧化電極13と対向電極14との間でかけること(例えば、霧化電極13を0V(GND)、対向電極14を4〜10kV)により両電極間でコロナ放電が起こり、霧化電極13の先端に結露した水滴が、静電エネルギーにより微細化され、さらに液滴が帯電していることによりレイリー分裂により数nmレベルの目視できない電化を持ったナノレベルの微細ミストと付随してオゾンやOHラジカルなども発生する。ここで、電極間に印加する電圧は、4〜10kVと高電圧であるものの、放電電流値としては数μAレベルであり、入力としては0.5〜1.5Wと非常に小さいものとなってい
る。
図3において、湿気吸放出手段6は、その形状を静電霧化発生手段7の吸気口19に取り付ける際には、その形状を吸気口19の形状にあわせ、また、循環送風経路5に取り付ける際には、循環送風経路5の形状にあわせれば、特に問題はない。また、送風時の流路抵抗を下げるために貫通孔22を複数形成している。さらには、湿気吸放出手段6からの水分の放出量を増やし、早く放出させるために周囲に加熱手段23を設け、電源24により通電させることで湿気吸放出手段6の温度調整を行い、水分放出量の制御を行っている。
次に、図4を用いて静電霧化発生手段7付近の湿度調節機構を説明する。図4において、菱形は、湿気吸放出手段6をシリカゲルから構成した場合の相対湿度におけるシリカゲルの含水率、四角は、湿気吸放出手段6をゼオライトから構成した場合の相対湿度におけるゼオライトの含水率である。含水率は、固体重量と吸着された水分量に対する吸着された水分量の百分率である。
相対湿度が20%の雰囲気下にゼオライトから構成された湿気吸放出手段6が置かれていたとすると、含水率は約19.5%となり、ゼオライトの重量に対して最大19.5%まで空気中の水分を吸着している。ここで、周辺の相対湿度が5%まで低下したとすると含水率は約5%程度まで低下し、差分である14.5%分の吸着されていた水分が放出されることになる。実際には、水分を放出することで周辺の相対湿度も上がって行き、途中で平衡状態に落ち着くことになるものの、水分が放出されることによって再び周囲の相対湿度を高くすることができる。
また、逆に相対湿度が60%の雰囲気下にシリカゲルから構成された湿気吸放出手段6が置かれていたとすると含水率は約29.5%となっている。ここで、周辺の相対湿度が90%まで高くなったとすると含水率は約34.8%まで高まることで周辺から水分を吸着し始め、相対湿度を低下させることができる。さらに、この湿度調節操作は静電霧化手段を稼動させる以前に行われることが好ましい。また、湿気吸放出手段6を加熱手段23によって加熱することにより、吸着されていた水分の放出速度を速めたり、平衡含水率の値まで十分に含水していた水分を除き、新たに吸着できる水分量を増やすことが可能となる。
静電霧化発生手段7は、適切な湿度下に置かれるので、電気を帯びた微細な水分子の塊で、かつ酸化力の強いラジカルを含んだ静電霧化発生粒子を発生させることができ、かつ、その発生量が安定し、除菌および脱臭機能を安定して発現させることができ、また、静電霧化発生粒子を風に乗せて衣類や洗濯槽および受け筒に曝露させることにより衣類等を濡らすことなく、かつ菌の発生している箇所や臭いの発生源に直接的に効果を与えることができる。
静電霧化発生手段7は、洗濯開始前または除菌および脱臭機能を発現させる独自に設けられたコースを選択した際に作動させるように構成している。これによると、洗濯物衣類表面に存在している雑菌や汚れに対して静電霧化発生手段7によって生成した静電霧化発生粒子を、繊維の奥まで浸透させ、水膜等を介すことなく直接作用させることができ有効に除菌および脱臭効果を発現させることができる。さらには、洗濯中や洗濯終了直後のような一時的に循環送風経路5内も含めた雰囲気湿度が高くなっている状態ではないため、静電霧化発生手段7近傍の湿度制御を行うことが容易であり、湿気吸放出手段6および静電霧化発生手段7を稼動する際に使われる電気エネルギーなど、稼動時の負荷を抑えることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における洗濯機の静電霧化発生手段の断面概略図を示したものである。実施の形態1と同一構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
図5において、静電霧化発生手段27は、吸気口19に湿気吸放出手段6を設け、内部に湿度センサー25を設けている。制御部26は、この湿度センサー25からの信号を読み取り、湿気吸放出手段21を取り巻く加熱手段23のON/OFF制御を行う電源24からの信号の処理を行っている。他の構成は、実施の形態1と同じである。以下に、実施の形態2の静電霧化発生手段27の動作を以下に説明する。
洗濯を始める前に、外郭ケース12内部に設置された湿度センサー25からの信号を制御部26によって読み取り、外郭ケース12内部(すなわち静電霧化発生手段27近傍)の湿度が、静電霧化発生粒子を生成するために適切な湿度環境となっているのかを把握する。この時、湿度環境としては30%RHから80%RHまでの範囲であることが望ましい。湿度が低く、適切な湿度を逸脱していたと判断された際には加熱手段23をONにし、湿気吸放出手段21を加熱することによって吸着されていた水分を放出し、外郭ケース12内の湿度を高めていく。再び、湿度センサー25にて外郭ケース12内の湿度を観察しながら加熱手段23を制御することによって適切な湿度領域まですることが可能となる。
逆に、湿気吸放出手段21があることで、水分の侵入を防ぎ、外郭ケース12内部が高湿になることはまれであるが、仮になった場合においても、湿気吸放出手段23を加熱しながら送風を行い、一旦吸着していた水分を放出させて含水率を下げておくことで、吸着可能な水分量が増え、送風を停止した際に周囲の水分を吸着し、外郭ケース12内の湿度を適切な範囲で維持することが可能となる。また、湿気吸放出手段27を冷却することによっても吸着可能な水分量が増えることから冷却を行っても問題はない。
静電霧化発生手段27近傍の湿度が、適切な湿度領域になったことを湿度センサー25の信号より確認した後、ペルチェ素子への通電を行い、霧化電極13を露点以下まで冷却し空気中の水分を霧化電極上で結露させる。電圧印加部16より高い電圧を霧化電極13と対向電極14との間でかけることにより両電極間でコロナ放電が起こり、霧化電極13の先端に結露した水滴が、静電エネルギーにより微細化され、さらに液滴が帯電していることで、レイリー分裂により数nmレベルの目視できない電化を持ったナノレベルの微細ミストと付随してオゾンやOHラジカルなども発生する。
そして、送風ユニット9を稼動させ、静電霧化発生手段27において生成された静電霧化発生粒子が洗濯槽2内へと送り込まれ、洗濯槽2内に置かれている消臭や除菌の対象となるものに該効果を与えることができる。また、洗濯槽2内に対象物が入れられていない場合においても、洗濯槽2内外面および受け筒3内面の消臭や除菌を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯機がどのような設置場所や運転条件に置かれた場合においても、洗濯物や洗濯物を収容する洗濯槽および前記洗濯槽を収容する受け筒に安定した静電霧化発生粒子を供給することによって洗濯物や洗濯槽、受け筒を菌の繁殖から守り、脱臭効果を発現し常に清潔な状態に維持することができるため、除菌や消臭が必要な静電霧化方式を採用している水周りの設備機器等に適用することができ、安全で無害なため、家庭用の水使用機器に適したものである。
2 洗濯槽
3 受け筒
5 循環送風経路
6 湿気吸放出手段
7 静電霧化発生手段

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容して回転する洗濯槽と、前記洗濯槽を収容する受け筒と、前記洗濯槽内に送風する送風手段と、前記送風手段を稼動させることによって前記洗濯槽内の空気を吸い込み、再び前記洗濯槽内に空気を吹き出す循環送風経路と、空気中の水分を結露させたのち静電霧化方式により該結露水を微細化した静電霧化発生粒子を前記洗濯槽または前記受け筒内に供給するための静電霧化発生手段と、周囲の湿気を吸放出する湿気吸放出手段と、前記循環送風経路内の湿度を検知する湿度検知手段とを備え、前記湿気吸放出手段および前記静電霧化発生手段は、前記循環送風経路内に配設するとともに、前記湿気吸放出手段は、前記静電霧化発生手段の上流に設けて前記静電霧化発生手段近傍の雰囲気湿度を所定の湿度範囲内に保つようにすることを特徴とする洗濯機。
  2. 湿気吸放出手段を加熱する加熱手段を備え、静電霧化発生手段近傍の雰囲気湿度が所定の湿度範囲より低いと検知されたとき、前記湿気吸放出手段を前記加熱手段によって加熱することにより、前記静電霧化発生手段近傍の雰囲気湿度を所定の湿度範囲内に保つようにすることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 湿気吸放出手段の周囲に、金属からなる加熱手段が接触して設けられていることを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 湿気吸放出手段は、格子状のフィルター形状をなし、ゼオライト、シリカゲルの少なくともいずれか一方を含む材料から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 静電霧化発生手段は、洗濯開始前または除菌および脱臭機能を発現させる独自に設けられたコースを選択した際に作動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
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