JP2004524382A - 改良された低温強度を示す熱可塑性ブレンド - Google Patents
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Abstract
Description
(技術分野)
本発明は、アクリロニトリル/エチレン−α−オレフィン−ゴム/スチレン樹脂、特にアクリロニトリル/エチレンプロピレンゴム/スチレン(AES)樹脂および他の熱可塑性プラスチックを含有する組成物、並びに低温領域で改良された強度を示す該組成物含有成形体に関する。
【0002】
(背景技術)
AESゴムとAES樹脂を含有するブレンドは耐候性であるが、低温における機械的特性が不十分であるということが知られている。0℃よりも低温においては、該ブレンドはもろく、十分な強度を示さないために、該ブレンドを低温用の成形材料として使用することは妨げられている。特に低温におけるAESブレンドのノッチ付衝撃強さは、特にアクリル/ブタジエン/スチレン(AES)ブレンドに比べて劣る。
【0003】
ヨーロッパ特許公報EP−A0502367号は、AESグラフトポリマーとコポリマーの製造に関するものであり、該コポリマーは、60〜70重量%の芳香族ビニルモノマーと40〜24重量%の脂肪族コポリマーを含有する。芳香族ビニル化合物および/または核置換芳香族ビニル化合物およびシアン化ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)アルキルエステルがグラフトされる。この熱可塑性コポリマーは、所望の良好な特性のほかに、表面光沢、耐候性および滑動特性、特に良好な衝撃強さを有していなければならない。
【0004】
日本国特許公報JP−A50/109247号には、0.1〜10重量%のパラフィン油を含有するAESとのポリカーボネートブレンドが記載されている。JP−A58/098354号には、ビニルポリマー用可塑剤を0.5〜20重量%含有するAESとのポリカーボネートブレンドが記載されている。ブレンドの軟質相中に適宜濃縮される特殊な添加剤を使用することによって、ポリカーボネート−AES−ブレンドの低温特性を明確に改良することは知られていない。
【0005】
(発明の開示)
(発明が解決しようとする技術的課題)
本発明の課題は、AES−ブレンドが低温領域において耐候性を得ると共に、改良された特性プロフィール、特に、改良されたノッチ付衝撃強さを示すように該ブレンドを改質することである。
【0006】
(その解決方法)
この課題は次のグラフトポリマー組成物によって解決された:
アクリロニトリル/エチレン−α−オレフィン−ゴム/スチレン、並びにポリカーボネート、ポリアミド、ポリアルキレンテレフタレート等およびこれらの混合物から選択される熱可塑性プラスチックに基づくグラフトポリマー組成物であって、トリグリセリド、脂肪族飽和および/または不飽和炭化水素並びにこれらの混合物から選択される添加剤を含有し、該添加剤がブレンドの軟質相中に明確に濃縮することを特徴とするグラフトポリマー組成物。
【0007】
類似のAESブレンド中へ相当する添加剤を添加しても著しい有利な効果がもたらされないことは当業者には知られている。
【0008】
驚くべきことには、特定の添加剤(例えば、トリグリセリドおよび/または特定の炭化水素)等をAES−ブレンドおよびこれを含むブレンド混合物に添加することにより、ブレンドの軟質相が増大して補正貯蔵モジュラスG’korr.が明白に減少することが判明した。
【0009】
(発明を実施するための最良の形態)
特に適当な添加剤は、ブレンドの軟質相を増加させると共に、マトリックスのガラス転移に対して可能な限り少ない影響しか及ぼさない添加剤である。このことは、該組成物から得られる成形体の低温領域におけるノッチ付衝撃強さの改良に際して特に明確となる。改良されたノッチ付衝撃強さはブレンドの靭性/脆性転移を明らかに低下させると考えられる。低温特性は、本質的な使用特性を維持することによって改良される。本発明による添加剤を使用する場合には、既知の可塑剤を使用する場合の組成物の溶融体積流量(MVR)の明白な増大がみられない点は特に有利であって、驚くべきことである。MVRは実質的に変化しない。本発明による組成物の試料と、本発明に用いる可塑剤を含まない以外は同じ組成の試料とのMVRとの比較により、本発明による試料のMVRは、この可塑剤を含有しない試料の値に比べて多くて約9単位、好ましくは多くて約6単位、最も好ましくは多くて約3単位だけ相違するに過ぎないことが判明した。本発明の意味における単位は整数のMVR値である。
【0010】
軟質相の変化は、下記の数式(IV)および(V)によって定義される。即ち、該変化は、ABSの水準(1650MPa)を規準として、室温における貯蔵モジュラスG’と−125℃における貯蔵モジュラスG’との比によって定義される:
【数3】
【数4】
【0011】
本発明による有効な添加剤には、上記の意義において、ブレンドの軟質相を増大させる全てのオイルと添加剤が包含される。特に適当なものはトリグリセリド、脂肪族飽和および/または不飽和炭化水素並びにこれらの混合物である。本発明に従って使用されるトリグリセリドは、好ましくは、炭素原子数が12〜35、好ましくは14〜30の高級脂肪酸である。このようなトリグリセリドは植物性、動物性および合成の油脂であってもよい。適当な植物油としては、亜麻仁油、ひまし油、菜種油、とうもろこし油および小麦胚油が例示される。
【0012】
本発明に用いるのに適した脂肪族飽和および/または不飽和炭化水素は、分子量が少なくとも約400の炭化水素およびこれらの混合物である。この種の炭化水素の分子量は、例えば、好ましくは300〜50,000、特に好ましくは500〜30,000、就中、600〜10,000であってもよい。特に有効な油は分枝状構造を有するものであって、特に分枝状短鎖を有する炭化水素油が有効である。特に適当なものはポリブテンまたはポリイソブテンであり、就中、ビニリデン末端基を高含量(末端基に基づいて好ましくは>50%、特に>60%)で有するポリブテンまたはポリイソブテンである。
【0013】
その他の低分子量EPDM油も本発明に用いるのに適当なものである。低分子量EPDM油は、特に分子量が1,000〜30,000、好ましくは5,000〜10,000のものおよびこれらの混合物である。分子量が約5,600〜8,800のEPDM油は特に好ましい。
【0014】
本発明に用いる添加剤の使用量は、ブレンドの重量に基づいて0.1〜約25重量%、例えば、約1〜10重量%である。
【0015】
本発明に用いるグラフトポリマーは、グラフト原料としてEP(D)Mゴムを有するものである。この種のゴムのガラス温度は−40℃〜−60℃であり、該ゴムの有する二重結合の数は少なく、例えば、炭素原子1000個あたり20よりも少ない。例えば、少なくとも1つのエチレンとα−オレフィンを含有するコポリマーまたはターポリマーであって、好ましくは少数の二重結合を有するポリマーが挙げられる(EP−A163411号および224857号参照)。好ましいこの種のポリマーは、次の反応成分を重合させることによって調製されるものである:少なくとも30重量部のエチレン、少なくとも30重量部のα−オレフィン(好ましくはα−位が不飽和であって、炭素原子数が3〜20、好ましくは3〜10の脂肪族炭化水素、好ましくは、例えば、プロピレン、1−ブテン、オクテン、ヘキサン)および所望による0.5〜15重量部の非共役ジオレフィン成分(全成分は100重量部とする)。第3成分としては、通常は少なくとも5個の炭素原子を有するジオレフィン、例えば、5−エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、2,2,1−ジシクロペンタジエンおよび1,4−ヘキサジエン等が使用される。他のポリアリレナマー、例えば、ポリペンタマー、ポリオクテナマー、ポリドデカナマーまたはこれらの混合物も適当である。さらに、残りの二重結合の少なくとも70%が水素化された部分水素化ポリブタジエンゴムも使用できる。通常、EP(D)Mゴムは25〜120のムーニー(Mooney)粘度ML1−4(100℃)を有する。この種のゴムは市販品として入手可能である。さらに、特定の商品名で提供されているポリオレフィンエラストマーまたはエテン/オクテン−ポリオレフィンの類似物も使用可能である。
【0016】
芳香族ビニル化合物および/または核置換芳香族ビニル化合物およびシアン化ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)アルキルエステルはグラフト化される。
【0017】
特に好ましいグラフトポリマーは下記の成分(1)および(2)から得られるものである:
(1)5〜95重量%(好ましくは20〜80重量%、特に30〜50重量%)のビニルモノマーおよび
(2)95〜5重量%(好ましくは80〜20重量%、特に70〜20重量%)のEP(D)Mゴムに基づく1種もしくは複数種のグラフト原料(ゴム成分のガラス転移温度:<0℃、好ましくは<−20℃、特に好ましくは<−40℃)。
【0018】
グラフト原料(2)は一般に0.05〜5μm、好ましくは0.10〜2μm、特に好ましくは0.15〜1μmの平均粒径(d50値)を有する。
【0019】
モノマー(1)は好ましくは下記の成分(1.1)と(1.2)の混合物である:
(1.1)50〜99重量部の、好ましくは60〜80重量部の芳香族ビニル化合物および/または核置換芳香族ビニル化合物(例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンおよびp−クロロスチレン)および/またはメタクリル酸(C1〜C8)アルキルエステル(例えばメチルメタクリレートおよびエチルメタクリレート)、並びに
(1.2)1〜50重量部、好ましくは40〜20重量部のシアン化ビニル(アクリロニトリルやメタクリロニトリルのような不飽和ニトリル)および/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)アルキルエステル[例えば、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートおよび/またはこれらの誘導体、例えば、不飽和カルボン酸の無水物およびイミド(例えば、マレイン酸無水物およびN−フェニルマレイミド)]。
【0020】
好ましいモノマー(1.1)はスチレン、α−メチルスチレンおよびメチルメタクリレートから選択される少なくとも1種のモノマーであり、また、好ましいモノマー(1.2)はアクリロニトリル、マレイン酸無水物およびメチルメタクリレートから選択される少なくとも1種のモノマーである。
【0021】
EP(D)Mに基づくグラフトポリマーは、例えば、次の方法によって調製することができる。即ち、モノマー混合物および所望による非反応性溶剤との混合物中にEP(D)M−エラストマーを加えて溶液を調製し、次いで高温においてラジカル開始剤(例えば、アゾ化合物および過酸化物)を用いてグラフト反応をおこなう。この点に関しては、例えば、独国特許公報DE−AS2302014号およびDE−A2533991号に記載の方法を参照されたい。また、該反応は、米国特許公報US−A4202948号に対応する懸濁液中でおこなうことも可能であり、また、塊状でおこなうことも可能である。
【0022】
本発明によるグラフトポリマー組成物は、芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステルカーボネートを含有していてもよい。この種のポリマーは文献に記載されており、文献に記載の方法に従って調製することができる。芳香族ポリエステルカーボネートの製造に関しては、例えば、次の文献を参照されたい:シュネル、「ポリカーボネートの化学と物理」、インターサイエンス・パブリッシャー(1964年);DE−A1495626号、DE−A2232877号、DE−A2703376号、DE−A2714544号、DE−A3000610号およびDE−A3832396号。また、芳香族ポリエステルカーボネートの製造に関しては、例えば、次の文献を参照されたい:DE−A3077934号および国際特許公報WO00/26275号。
【0023】
芳香族ポリカーボネートは、ジフェノールと炭酸ハロゲン化物(好ましくはホスゲン)および/またはジカルボン酸ジハロゲン化物(好ましくはベンゼンジカルボン酸ジハロゲン化物)との反応を相間界面法に従っておこなうことにより製造することができる。この場合、所望により、連鎖停止剤(例えば、モノフェノール)、3官能性もしくはこれよりも高位の分枝化剤(例えば、トリフェノールまたはテトラフェノール)を使用してもよい。
【0024】
芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステルカーボネートを調製するためのジフェノールとしては、次の化学式(I)で表される化合物が好ましい:
【化1】
【0025】
化学式(1)におけるA、B、xおよびpの意義は以下の通りである。
A;単結合、C1〜C5アルキレン、C2〜C5アルキリデン、C5〜C6シクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO2−、C6〜C12アリーレン(所望によりヘテロ原子を有していてもよい他の芳香族環と縮合していてもよい)、または下記の化学式(II)もしくは(III)で表される残基を示す:
【化2】
[式中、各々のX1に対するR5およびR6は相互に独立して水素原子またはC1〜C6アルキル、好ましくは水素原子、メチルまたはエチルを示し、X1は炭素原子を示し、mは4〜7の整数、好ましくは4または5を示す(但し、少なくとも1つのX1原子上においてR5とR6の両方はアルキルを示す)]
【化3】
B;各々がC1〜C12アルキル(好ましくはメチル)またはハロゲン原子(好ましくは塩素原子および/または臭素原子)を示す。
x;相互に独立して0、1または2を示す。
p;1または0を示す。
【0026】
好ましいジフェノールは次の化合物である:ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェノール、ビス−(ヒドロキシフェニル)−C1〜C5アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−C5〜C6シクロアルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホキシド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホン、α,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼン並びに臭素原子および/または塩素原子によって核置換されたこれらの誘導体。
【0027】
特に好ましいジフェノールは次の化合物である:4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビスフェノールA、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン並びに2個もしくは4個の臭素原子もしくは塩素原子によって置換されたこれらの誘導体、例えば、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパンおよび2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン。2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)は特に好ましい。
【0028】
ジフェノールは単独で使用してもよく、あるいは任意の混合物として使用してもよい。ジフェノール類は文献公知であり、文献に記載の方法によって調製することができる。
【0029】
熱可塑性の芳香族ポリカーボネートまたはポリエステルカーボネートを製造するための適当な連鎖停止剤はフェノール、p−クロロフェノール、p−t−ブチルフェノール、2,4,6−トリブロモフェノール、4−(1,3−テトラメチルブチル)−フェノールのような長鎖アルキルフェノール(DE−A2842005号参照)およびモノアルキルフェノールである。連鎖停止剤の使用量は、使用するジフェノールの全モル数に基づいて一般に、0.5〜10モル%である。
【0030】
熱可塑性の芳香族ポリカーボネートは10,000〜200,000、好ましくは15,000〜80,000の重量平均分子量(Mw)を有する(該分子量は超遠心分離法または散乱光測定法による測定値である)。異なる分子量を有するポリカーボネートの混合物を使用してもよい。
【0031】
熱可塑性の芳香族ポリカーボネートまたはポリエステルカーボネートは既知の方法によって分枝化することができる。好ましくは、使用するジフェノールの全モル数に基づいて0.05〜2.0モル%の3官能性またはこれよりも高位の化合物、例えば、3個以上のフェノール基を有する多官能性化合物を用いて分枝化構造を導入する。分枝化剤としては、例えば、3官能性以上の多官能性のカルボン酸塩化物(例えば、トリメシン酸トリクロリド、ジアヌル酸トリクロリド)または3官能性以上の多官能性フェノール(例えば、フロログルシン)を、使用するジフェノールに基づいて0.01〜1.0モル%使用する。フェノール性分枝化剤はジフェノールと併用することができ、また、酸クロリド分枝化剤は酸ジクロリドと一緒に用いることができる。
【0032】
ホモポリカーボネートおよびコポリカーボネートも適当である。好ましいポリカーボネートとしては、ビスフェノールA−ホモポリカーボネートのほかに、ジフェノール(好ましくはもしくは特に好ましくは前記のジフェノール、特に2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン)の全モル数に基づいて15モル%までのビスフェノールAのコポリカーボネートが挙げられる。
【0033】
芳香族ポリエステルカーボネートを製造するための芳香族ジカルボン酸ジハロゲン化物は、好ましくはイソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸の二酸ジクロリドである。
イソフタル酸の二酸ジクロリドとテレフタル酸の二酸ジクロリドとの1:20〜20:1混合物が特に好ましい。
【0034】
ポリエステルカーボネートの調製に際しては、炭酸ハロゲン化物(好ましくはホスゲン)を2官能性酸誘導体として付加的に併用してもよい。
芳香族ポリエステルカーボネートは芳香族ヒドロキシカルボン酸を構成成分として含有していてもよい。
【0035】
熱可塑性の芳香族ポリカーボネートにおいては、カーボネート構造単位の含有量は任意に変化させることができる。カーボネート基の好ましい含有量は、エステル基とカーボネート基の全量に基づいて100モル%まで、特に80モル%まで、特に好ましくは50モル%までである。芳香族ポリエステルカーボネートのエステル成分とカーボネート成分は、重縮合物中においては、ブロック形態で存在していてもよく、あるいは統計的に分布していてもよい。
【0036】
ポリカーボネートとポリエステルカーボネートの相対的な溶液粘度(ηrel)は1.18〜1.4、好ましくは1.20〜1.32(メチレンクロリド100mlにポリカーボネートまたはポリエステルカーボネートを0.5g溶解させた溶液の25℃における測定値)である。
【0037】
熱可塑性の芳香族ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートは単独で使用してもよく、あるいは任意の混合物として使用してもよい。
【0038】
本発明によるブレンド組成物はさらにポリアルキレンテレフタレート(例えば、WO00/29476号に記載されているポリアルキレンテレフタレート)および/またはビニル−(コ)ポリマー(例えば、EP−A640655号に記載されているビニル−(コ)ポリマー、特にスチレン/アクリロニトリル−(コ)ポリマー)を含有していてもよい。好ましいポリアルキレンテレフタレートはポリエチレン−もしくはポリブチレンテレフタレートまたはこれらの混合物である。
【0039】
本発明によるブレンド組成物は、ブレンドおよび芳香族ポリカーボネート用の添加剤として既知の他の添加剤、例えば、下記の常套の添加剤の少なくとも1種を含有していてもよい:潤滑剤、離型剤(例えば、ペンタエリスリットテトラステアレート)、核剤、防炎剤、帯電防止剤、安定剤、充填剤、強化剤、色素、顔料および導電性添加剤(例えば、ポリアニリンまたはナノチューブ)。
【0040】
本発明においては、含リン防炎剤はモノリン酸エステル、オリゴリン酸エステル、ホスホン酸エステル、ホスホネートアミンおよびホスファジンから成る群から選択するのが特に好ましい。この場合、防炎剤としては、1種もしくは種々のこの群から選択される複数成分の混合物も使用してもよい。ここでは特に言及していないハロゲンを含有しない他の含リン化合物を単独で使用してもよく、あるいは別のハロゲンを含有しない含リン化合物との任意の混合物として使用してもよい。
【0041】
充填剤入成形材料または強化成形材料は、充填剤および/または強化剤を、該成形材料に基づいて、60重量%まで、好ましくは5〜40重量%含有してもよい。好ましい強化剤はガラス繊維である。強化作用もする好ましい充填剤はガラス球、雲母、シリケート、石英、タルク、二酸化チタンおよびウォラストナイトである。
【0042】
本発明による成形材料は、所望により、さらに別の相乗作用性の防炎剤を、組成物に基づいて35重量%まで含有していてもよい。その他の防炎剤としては、例えば、有機ハロゲン化合物(例えば、デカブロモビスフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノール)、および無機ハロゲン化物(例えば、アンモニウムブロミド)および窒素化合物(例えば、メラミン)が挙げられる。
【0043】
本発明による組成物は、配合成分を既知の方法によって混合し、次いで、高温(好ましくは200℃〜350℃)において常套の装置(例えば、密閉式混練機、押出機または二軸スクリュー押出機)を用いて溶融混練するか、または溶融押出しすることによって調製される。個々の成分は順々に混合してもよく、あるいは同時に混合してもよい。本発明による成形体は押出成形または射出成形によって調製することができる。
【0044】
本発明による成形体の用途としては次のものが例示される:屋外用途(例えば、窓部品、空気調節装置、水槽、自動車用外部部品、園芸用具)、家庭用品(例えば、ジューサー、コーヒーメーカー、ミキサー)用ケース部材、事務機械(例えば、モニター、プリンター、コピー装置)用ケース部材、建築分野におけるカバープレートおよび車両用部材。本発明による成形体は非常に優れた電気的特性を有するので、電気工学の分野においても使用可能である。さらに、本発明による成形材料は、あらかじめ調製されたプレートまたはフォイルの延伸による成形体の製造にも適している。
【0045】
さらに可能な用途を以下に例示する:
(i)データ処理技術用装置:電気通信装置(例えば、テレフォン装置、テレファックス)、コンピューター、プリンター、スキャナー、プロッター、キーボード、タイプライター、ディクタフォン等。
(ii)電子装置:ネット部品、充電装置、コンピューターおよび娯楽用電子機器類用小型変圧器、低電圧用変圧器等。
(iii)園芸用品:園芸用家具、芝刈り機のケース、園芸灌漑用のパイプとハウジング、園亭、木の葉掃除機、シュレッダー、ストローカッター、噴霧器等。
(iv)家具の分野:作業用プレート、家具用積層材、巻き上げブラインド部品、事務室用家具、机、椅子、安楽椅子、収納家具、書棚、ドア部品、窓部品、ベッド用箱枠等。
(v)スポーツ/遊戯器具:遊戯用乗り物、座用平面材、ペダル、スポーツ用具、自転車、卓球台、ホームトレーナー、ゴルフキャディ、スノーボード、ボートの外側部材、キャンプ用品、籠椅子等。
(vi)屋内/屋外の建築分野:家屋の化粧張り、側面の枠縁、パイプ、ケーブル、巻き上げブラインド部材、郵便受け、電灯の外被、屋根瓦、タイル、間仕切壁、ケーブル導管、床の枠縁、コンセント等。
(vii)原動機付車両/レール車両の分野:壁部および天井の化粧張り、座席の外被、座席、ベンチ、テーブル、手荷物保存棚、ホイールキャップ、尾部スポイラー、フェンダー、尾部フラップ、ボンネット、側部等。
【0046】
本発明を以下の実施例によってさらに説明する。
実施例
基材として、下記の組成を有するポリカーボネート/AESブレンドおよびポリアミド/AESブレンドを、試験を実施するために調整した。
PC/AES−ブレンド(基材A)
(i)ポリカーボネート 57重量部
(ii)SAN−1 25重量部
(iii)AESブレンド[「ブレンデックス(Blendex)(登録商標)WX270」(ウベ・シコン社(東京、日本)製)、「ロイヤルタフ(Royaltuf)(登録商標)372」(ニユロイヤル社(グレートブリテン)製)または「AES665」(テクノ・ポリマーズ社)(東京、日本)製] 18重量部、
(iv)常套の添加剤(例えば、離型剤、酸化防止剤) 0.9重量部
【0047】
PA/AES−ブレンド(基材B)
(i)ポリアミド[「デュレタン(Durethan)B29」(バイエル社製)] 44重量部
(ii)SAN−2 23重量部
(iii)AESブレンド[「ブレンデックスWX270」(ウベ・シコン社(東京、日本)製)、「ロイヤルタフ372」(ユニロイヤル社(グレートブリテン社)製)または「AES665」(テクノ・ポリマーズ社(東京、日本)製)] 27重量部
(iv)常套の添加剤(例えば、離型剤、酸化防止剤、相溶性促進剤) 7.5重量部
【0048】
ポリカーボネート:
ビスフェノールAに基づく線状ポリカーボネートであり、該ポリマーの相対溶液粘度は1.272である(CH2Cl2を溶媒とする濃度が0.5g/100mlの溶液中での25℃における測定値)。
SAN−1:
スチレン/アクリロニトリルの重量比を72:28にして調製されたスチレン/アクリロニトリルコポリマーであり、該コポリマーの極限粘度は0.55dl/gである(ジメチルホルムアミド中での20℃における測定値)。
SAN−2:
スチレン/アクリロニトリルの重量比を72:28にして調製されたスチレン/アクリロニトリルコポリマーであり、該コポリマーの極限粘度は0.75dl/gである(ジメチルホルムアミド中での20℃における測定値)。
タルク:
ナインチュ・ミネラルヴェルク社(独国)製のタルク「ナインチュ(Naintsch)A3」であり、該タルクの平均粒径(d50)は1.2μmである。
【0049】
トウモロコシの胚芽油1.5重量部または10重量部、「ナプビス(Napvis)(登録商標)D2、D5またはD07」[BPアモコ・ケミカルズ社(ラベラ、仏国)製]5重量部および「ポリR(登録商標)10」[ピトロ・インドゥストリグズN.V.社(オランダ国)製]5重量部を基材AまたはBに添加した。
【0050】
比較のために、対応する添加剤を含有しないPC/AESまたはPA/AESブレンドを使用し、また、PC/AESブレンドに「アドモル(Admoll)(登録商標)D0」もしくは「オッパノル(Oppanol)(登録商標)」[いずれもBASF社(ルードヴィッヒスハーフェン、独国)の製品である]5重量部を添加した試料も使用した。
【0051】
配合成分の混合は3リットルの密閉式ニーダーを用いておこなった。成形体は射出成形機「アルブルク270E型」を用いて260℃で製造した。
【0052】
得られた材料から製造された成形体について、23℃および低温におけるノッチ付衝撃強さおよび靭性/脆性転移(急激な低下)並びに溶融体積流量を調べた。軟質相体積に対する添加剤の影響を調べるため、当業者には既知の方法に従い、貯蔵モジュラス(弾性率)G’を動的機械分析によって決定した。
【0053】
ABSの値(1650MPa)を基準とし、−125℃における貯蔵モジュラスG’(−125℃)に対する室温(23℃)における貯蔵モジュラスG’(23℃)の比に基づくことにより、下記の式(IV)および(V)によって軟質相の変化の度合いを定義することができる。
【数5】
【数6】
【0054】
ノッチ付衝撃強さakの測定はISO180/1Aに従っておこなった。これに対応して臨界温度、即ち、該温度よりも低温になると、破壊に対する強靭な特性の代わりに、破壊に対する脆い特性が出現するようになる温度を測定した。溶融体積流量は、一定の温度と負荷の条件下において、固定された大きさのノズルを通して10分間に流出するブレンドの容量を示す。この溶融体積流量(MVR)はISO1133に従い、260℃において5kgの荷重条件下において測定した。
【0055】
試験結果を以下の表1〜表5に示す。表1と表2に示す全ての試験結果は、「WX270」を18重量部用いた結果である。これらの結果は、本発明によれば、ノッチ付衝撃強さのような機械的特性を損なうことなく、臨界温度(靭性/脆性転移温度)の明確な低下がもたらされることを示す。さらに、軟質相体積の増大と急変温度の低温変位との間には良好な相関性がみられる。本発明による添加剤を使用する場合には、従来技術による可塑剤を用いる場合にみられるようなMVRの明確な増加が観測されないということは注目すべきである。
表1〜表3および表5に示す実施例は基材Aを含有しており、また、表4に示す実施例は基材Bを含有する。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
Claims (13)
- 溶融体積流量(MVR)が、該添加剤を含有しない組成物の値に比べて多くて約9単位異なる請求項1または2記載のグラフトポリマー組成物。
- トリグリセリドが炭素原子数12〜24の高級脂肪酸またはこれらの混合物である請求項1から3いずれかに記載のグラフトポリマー組成物。
- 添加剤が、分子量が300〜50,000の炭化水素または炭化水素混合物である請求項1から4いずれかに記載のグラフトポリマー組成物。
- 炭化水素が、分子量が1,000〜30,000のエチレンプロピレンターポリマー(EPDM)油である請求項1から5いずれかに記載のグラフトポリマー組成物。
- ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアルキレンテレフタレート、コポリマーおよび衝撃強度改良剤から成る群から選択される少なくとも1種のポリマーをさらに含有する請求項1から6いずれかに記載のグラフトポリマー組成物。
- 芳香族ビニル化合物および/または核置換芳香族ビニル化合物および/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)アルキルエステル50〜99重量部並びにシアン化ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)アルキルエステルおよび/または酸無水物および/または不飽和カルボン酸イミド1〜50重量部から得られるコポリマーを含有する請求項7記載のグラフトポリマー組成物。
- 請求項1記載のグラフトポリマー組成物並びにポリカーボネートおよびポリエステルカーボネートから選択される少なくとも1種の成分を含有する組成物。
- ビニル(コ)ポリマー、ポリアルキレンテレフタレート、防炎剤、無機フィラーおよび添加剤から選択される少なくとも1種の他の成分を含有する請求項9記載の組成物。
- 含リン防炎剤を含有する請求項9および10記載の組成物。
- 請求項1から11いずれかに記載のグラフトポリマー組成物を含有する成形体。
- 無機フィラーを含有する請求項12記載の成形体。
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