JP2004519561A - 金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置 - Google Patents

金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置 Download PDF

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Abstract

本発明は溶融金属が収容されたメッキ槽に金属ストリップを通過させながら連続的にメッキする工程で溶融金属を安定的に浮揚できるようにする溶融金属浮揚装置に関する。このために本発明は下端面に開口部が形成されるメッキ槽と、その上端部外側面に沿って形成される附属槽と、前記メッキ槽下端に形成されて前記メッキ槽の内部及び前記附属槽と各々連通するチャンバー及び前記メッキ槽外側面に隣接して設置される交流電磁石とを含む溶融金属浮揚装置を提供する。また、本発明はメッキ槽とその長辺部外側面に設置される交流電磁石及び前記メッキ槽の短辺部下端外側面に設置されてその対応する内側面に凝固層を形成する溶融金属冷却器を含む溶融金属浮揚装置を提供する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属ストリップの連続溶融メッキ設備に関し、より詳しくは溶融金属が入ったメッキ槽に金属ストリップを通過させながら連続的にメッキする工程で電磁気場を利用して溶融金属が安定的に浮揚できるようにする金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、金属ストリップの連続溶融メッキはメッキ液として用いられる溶融金属が貯蔵されたメッキ槽の内部を浸漬した状態で通過するように金属ストリップを連続的に供給することによって行われる。
【0003】
図15に示すように、従来の連続溶融メッキ方式はアルミニウムや亜鉛またはこれらの合金などのようにメッキ液として用いられる金属を溶解させた溶融金属81をメッキ槽83に入れておいて、シンクロール85とスタビライジングロール86を利用して連続的に供給される金属ストリップを前記メッキ槽83内の溶融金属81に浸漬(dip)させて再び取り出す方式である。
【0004】
ここで、前記シンクロール85は金属ストリップ89の進行方向を変える役割をし、前記スタビライジングロール86は移送される金属ストリップ89の進行状態を調整する役割をする。このような前記シンクロール85とスタビライジングロール86は全てメッキ槽83内の溶融金属81内に浸っており、各ロールの軸受部は高温環境のため無潤滑状態のスリーブ−ブッシュ形態で支持される。
【0005】
この時、前記のようなロールとその各構成品は溶融金属81と反応して金属間の化合物を発生させ、これによる諸不純物がメッキされる金属ストリップ89の表面に付着すれば、そのまま圧着されてメッキ金属ストリップの品質を低下させる要因となる。
【0006】
また、無潤滑で回転する前記各ロールの軸受部は摩耗が進みやすく、このような軸受部の摩耗は金属ストリップ89に振動を引き起こしてメッキされた金属ストリップに流れ紋を形成したりメッキ量の偏差を発生させるなどの欠陥を招くことがある。
【0007】
したがって、前記各ロールと関連した諸問題を根本的に解決するためにはロールが溶融金属内に浸漬されないメッキ槽の構造を採択する必要がある。
【0008】
これと関連して溶融金属に浸漬される金属ストリップ支持用の各ロールを排除する溶融メッキ方式が提案されている。このような方式はメッキ槽の下部に金属ストリップが引き込まれる開口部を形成し、この開口部を通してメッキされる金属ストリップが溶融金属の下部から引入されて上部に抜け出るようにし、前記開口部を通って溶融金属が流出しないように所定の流出防止手段を備えることである。
【0009】
前記のような溶融金属に浸漬されるロールを排除する溶融メッキ方式において、開口部を通る溶融金属の流出防止手段と関連して、日本特開昭63−109148号公報はメッキ槽の開口部周囲に気体圧力室を設置して得られる気体圧で溶融金属の重量を支えて浮揚する方法を開示しており、日本特開昭63−303045号公報では直流磁石をメッキ槽開口部周囲に配置して溶融金属に直流電流を流すことによって発生する電磁気力で溶融金属を浮揚させる方法を開示している。
【0010】
また、米国特許第5,665,437号及び日本特開昭63−310949号公報はメッキ槽開口部周囲にリニアインダクションモータ(Linear Induction Motor)を配置してトラベリング磁場(Traveling Magnetic Field)を形成することによって発生する電磁気力で溶融金属を浮揚させる方法を開示しており、特に米国特許第5,897,683号はメッキ槽開口部周囲に交流電磁石を配置して伝導体(Conducting Block)をメッキ槽内の短辺部に設置することによって発生する電磁気力と開口部下方に気体圧力室を設けることによって得られる気体圧を利用して開口部から溶融金属が流出しないように浮揚させる方法を開示している。
【0011】
しかし、前記提案された諸方法の中で気体圧を利用して溶融金属を浮揚させる方法は気体圧力室の圧力を一定に維持することが難しくて騷音が激しく発生し、気体が溶融金属に浸透すれば溶融金属内部に気泡が形成される問題がある。
【0012】
直流磁石と直流電源を利用して溶融金属を浮揚させる方法は直流電流が金属ストリップに沿って流れて周辺設備に影響を与えることがあり、作業者の安全を確保することに難しさがあるという問題がある。
【0013】
また、メッキ槽開口部周囲にリニアインダクションモータを設置して溶融金属を浮揚させる方法は開口部を通過する金属ストリップの変形を誘発することがある問題がある。
【0014】
一方、交流電磁石と気体圧力室を同時に適用して溶融金属を浮揚させる方法は2種の手段を併行させるので費用が多くかかり、気体が溶融金属に浸透して溶融金属内部に気泡が形成され、その他に溶融金属に浸漬されている伝導体は溶解されてその形態を維持するのが難しいだけでなく、溶融金属の化学組成を維持することが困難であるという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を改善したもので、その技術的目的は電磁石コアと電磁石コイルからなる電磁気力発生装置をメッキ槽下端部に隣接するように設置することによってメッキ槽下端面の開口部を通じて溶融金属が流出しないようにする金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的はメッキ槽内の溶融金属を外部経路を通じて循環させてメッキ槽下端部から再びメッキ槽内に供給することにより前記メッキ槽下端面の開口部でさらに安定した溶融金属の浮揚状態を維持するようにする金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的はメッキ槽下端部の短辺部内側に溶融金属の凝固層を人為的に形成させることによって前記メッキ槽下端面の開口部でさらに安定した溶融金属の浮揚状態を維持するようにする金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明は、長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有して下端面にスロット形態の開口部が形成されて内部に溶融金属が収容されるメッキ槽と、前記メッキ槽上端部の外側面周囲に沿ってバケット形態に形成されて前記メッキ槽上端からあふれ出る溶融金属が臨時に貯蔵される附属槽と、前記メッキ槽下端の長辺部側面に沿って外側に形成されて前記メッキ槽内部に向かって上向きに傾いて形成されるスリット形態の噴出口を通じて前記メッキ槽内部と連通するチャンバーと、前記附属槽と前記チャンバーを連通するように連結する複数個の補助管と、前記附属槽と前記チャンバーの間で前記メッキ槽の長辺部外側面に隣接して設置されるコアと前記コアに巻き取られて交流電流が流れるコイルを含んで構成される交流電磁石とを含む金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置を第1の実施の形態として提供する。
【0019】
前記メッキ槽は溶融金属が前記附属槽に排出され得るように長辺部側面上端に前記附属槽を向いて排出口が形成できる。
【0020】
また、前記補助管は略長方形の横断面を有するメッキ槽の四隅の各々に少なくとも一つずつ形成されるのが好ましく、この時、前記補助管は電磁石コアの対向する一対のポールの隣接する外側に配置されたり、対向する一対のポールの間に配置されてもよい。
【0021】
さらに、前記補助管を電磁石コアのヨーク外側に配置することも可能である。
【0022】
一方、前記噴出口を通じて噴射される溶融金属が前記メッキ槽の下端面開口部に引入される金属ストリップとなす角度は30゜乃至45゜の範囲に属するようにするのが好ましい。
【0023】
本発明はまた、長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有して下端面にスロット形態の開口部が形成され内部に溶融金属が収容されるメッキ槽と、前記メッキ槽の長辺部下端外側面に隣接して設置される交流電磁石及び前記メッキ槽の短辺部下端外側面に付着設置されて前記メッキ槽の短辺部下端内側面に凝固層を形成させる溶融金属冷却器を含む溶融金属浮揚装置を第2の実施の形態として提供する。
【0024】
前記第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置は前記凝固層が形成されるメッキ槽の短辺部下端内側面と前記メッキ槽の短辺部下端外側面に各々設置される温度測定器と、前記溶融金属冷却器と連結されて前記溶融金属冷却器に供給される冷却剤の量を調節する冷却剤供給バルブ及び前記温度測定器と前記冷却剤供給バルブに連結されて測定された温度によって冷却剤の供給を制御することによってメッキ槽内部に形成される凝固層の厚さを調節する冷却能制御機をさらに含んで構成できる。
【0025】
一方、本発明は前記第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置を利用する金属ストリップの連続溶融メッキ工程において、メッキ槽の長辺部下端外側面に隣接して設置される交流電磁石のコイルに交流電流を流して前記メッキ槽内部に重力方向とは反対方向の電磁気力を発生させる段階と、前記溶融金属冷却器に冷却剤を供給することによって前記メッキ槽の短辺部下端を冷却させて前記メッキ槽の短辺部下端内側面に溶融金属の凝固層を形成させる段階とを含む溶融金属浮揚方法を提供する。
【0026】
ここで、前記溶融金属の凝固層を形成させる段階は前記メッキ槽の短辺部内側壁及び外側壁の温度を各々測定する段階と、前記測定された内側壁温度と外側壁温度の差による凝固層の厚さを計算して前記溶融金属冷却器に供給される冷却剤の量を導出する段階及び前記導出された冷却剤の量により冷却剤を前記溶融金属冷却器に供給する段階を含んで構成される。
【0027】
本発明の前記各実施の形態による溶融メッキ工程のための溶融金属浮揚装置及び浮揚方法によれば従来の方法と比較してメッキ槽内部に浸漬されるロールがなくてもメッキ槽下端開口部で溶融金属をさらに安定的に浮揚できるために、これらロールの維持及び保守に要する費用と時間を節減することができる。
【0028】
さらに、金属ストリップを移送するために外部に設置されるロールの口径を拡大したり軸受部の潤滑を良好にすることによって金属ストリップの振動を低減させて メッキ層厚さの不均一性発生や表面での流れ紋発生などを防止できるので窮極的に工程の生産性を高くできる効果がある。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる最も好ましい実施の形態と添付した図面を利用して本発明を詳細に説明する。
【0030】
まず、図1は本発明の第1の実施の形態による溶融金属浮揚装置を概略的に示した縦断面図である。
【0031】
図1に示すように本発明による溶融金属浮揚装置20は金属ストリップの連続溶融メッキのためのもので、およそは、溶融金属22が収容されて下端面にスロット形態の開口部が形成されるメッキ槽21とこのメッキ槽21の側面に隣接設置されて前記溶融金属22がメッキ槽21の開口部を通って流出しないようにこれを浮揚させる交流電磁石30で構成される。
【0032】
前記メッキ槽21は特に長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有し、下端面に形成されるスロット形態の開口部を通してメッキされる金属ストリップ33が引き入れられる。
【0033】
前記メッキ槽21の上端部には外側面周囲に沿ってバケット形態の附属槽24が形成されるが、この附属槽24は前記メッキ槽21上端からあふれ出る溶融金属22を必要に応じて一時的に貯蔵する。
【0034】
このような附属槽24は前記メッキ槽21の長辺部各々に隣接するように設置されて前記メッキ槽21を通過する金属ストリップ33を間に置いて互いに対称に配置できる。
【0035】
図2は本発明の第1の実施の形態による溶融金属浮揚装置の一側附属槽を示した平面図である。
【0036】
図2に示されているように、前記附属槽24の一側壁面をなす前記メッキ槽21の長辺部側面上端には溶融金属22が容易に附属槽24にあふれ出るように排出口23が形成される。
【0037】
一方、前記メッキ槽21下端にはチャンバー26が長辺部側面に沿って外側に形成され、このチャンバー26から前記メッキ槽21内部を向いて上向きに傾くようにスリット形態の噴出口38が形成されて前記チャンバー26はメッキ槽21内部と連通する。
【0038】
このようなチャンバー26は特に前記メッキ槽21の長辺部側面と平行して長いチューブ形態を有し、前記長辺部各々に一つずつ対応されるように形成されてメッキされる金属ストリップ33を間に置いて互いに対向するように配置されるのが好ましい。前記噴出口38はまた前記長辺部側面と平行して長いスリット形態を有するのが好ましい。
【0039】
図3及び図4は各々図2のIII−III方向及びIV−IV方向から見た縦断面図であり、図5は図1のV−V方向から見た横断面図である。
【0040】
図3及び図4に示すように、前記附属槽24と前記チャンバー26は複数個の補助管28で互いに通じるように連結されるが、このような補助管28は附属槽24の下部面から始めて前記チャンバー26の上部面まで前記メッキ槽21の側面に沿って下方に形成される。
【0041】
さらに、前記補助管28は図5に示すように略長方形の横断面を有するメッキ槽21の四隅の各々に一つずつ形成することができ、このような補助管28を通じて前記メッキ槽21からあふれ出て前記附属槽24に臨時に貯蔵されていた溶融金属22が前記チャンバー26に流れ込むようになる。
【0042】
前述のように、前記メッキ槽21の側面には交流電磁石30が隣接して設置される。
【0043】
このような交流電磁石30は前記附属槽24と前記チャンバー26の間で前記メッキ槽21の長辺部外側面に隣接して設置される電磁石コア31とこのコア31に巻き取られる電磁石コイル32を含んで構成される。
【0044】
ここで、前記電磁石コア31は前記メッキ槽21を間にして互いに対向して配置されるポール(pole)と、このようなポールを連結するヨーク(yoke)からなり、前記電磁石コイル32は前記コア31のポールに巻き取られて、これに通って交流電流が流れる。特に、前記電磁石コア31のポールは少なくとも前記メッキ槽21の長辺部の幅と同程度の幅を有するのが好ましい。
【0045】
一方、前記補助管28は、図5のように、前記電磁石コア31の対向する一対のポール31aの隣接する外側に配置することができ、また、図6のように、前記電磁石コア31の対向する一対のポール31aの間に配置することも可能である。
【0046】
なお、前記電磁石コア31のヨーク31b外側に別途のポートを設けて、前記附属槽と前記ポートを連結する補助管と前記ポートと前記チャンバーを連結する補助管を各々設置することによって溶融金属の移送を可能にすることもできる。この時、前記ポートは上下に駆動できて溶融金属の循環量を調節することができる。
【0047】
以下、本発明の第1の実施の形態による溶融金属浮揚装置の作動過程を詳細に説明する。
【0048】
まず、メッキ槽21と補助管28を溶融金属22で満たして電磁石コイル32に交流電流を流すと前記メッキ槽21には図7のように、交流電磁石30による電磁気場が形成される。
【0049】
この時、メッキ槽21内部に収容されている溶融金属22には誘導電流が形成されて図8のように一つの電流経路41を作る。この時、前記誘導電流と電磁気場によってこれらのベクトル積で表示されるロレンツ力(Lorentz force)、つまり、電磁気力が電流経路41の中心方向に作用して、その大きさはまた、前記誘導電流と電磁気場の積に比例する。したがって、前記メッキ槽21の下端部では重力と反対方向の電磁気力が作用し、上端部では重力方向への電磁気力が作用する。
【0050】
一方、本発明による溶融金属浮揚装置において、交流電磁石30はメッキ槽21の下端部に偏って開口部と隣接して配置されるので、図8のように、重力とは反対方向に作用するメッキ槽21下端部での電磁気力43がさらに優勢となり、交流電磁石30から遠い上端部での電磁気力42は非常に弱くなる。
【0051】
したがって、前記メッキ槽21内部の溶融金属22に作用する全体的な電磁気力は重力とは反対方向に作用して前記溶融金属22をメッキ槽21内部で浮揚することができるようになる。
【0052】
このように浮揚されるメッキ槽21内の溶融金属22は前記メッキ槽21上端の排出口23を通って附属槽24にあふれ出て、これは再び前記附属槽24下端に連結されている補助管28に流れ込む。
【0053】
前記補助管28を通って移動した溶融金属22は補助管28の下端に連結されているチャンバー26内に流入する。
【0054】
このように前記チャンバー26に流入した溶融金属22は前記補助管28の高さによる静水圧と前記交流電磁石30による電磁気力によって前記チャンバー26の噴出口38を通ってフリーフラットジェット(free flat jet)形態で前記メッキ槽21内部に噴射される。
【0055】
図9は本発明による溶融金属浮揚装置のメッキ槽下端開口部の近くで溶融金属の流動場を数値解釈した結果を示す模式図である。
【0056】
図9のように、前記噴出口38を通って噴射されるフリーフラットジェット流動は引入される金属ストリップ33に対して所定の角度(θ)を有し、メッキ槽21の中心に向かって上向きに傾いて形成される。
【0057】
この時、溶融金属を最も安定的に浮揚させるために前記フリーフラットジェット流動に対して金属ストリップ33がなす角度(θ)は30゜乃至45゜の範囲に属するのが好ましく、この角度(θ)が30゜未満である時には金属ストリップ33と出会うフリーフラットジェット流動の速度が過度に小さくなる問題があり、45゜を超える時にはフリーフラットジェット流動が金属ストリップに衝突して下方に弾き飛ばされる部分が発生するという問題がある。
【0058】
このように噴射された溶融金属22は前記メッキ槽21の下端開口部付近から金属ストリップ33に接近しながら流入し、このような溶融金属22は重力反対方向の初期速度を有するだけでなく、元来この部分に存在した溶融金属によって電磁気場による誘導電流の経路が常に確保されるので、前記開口部から電磁気力で浮揚した溶融金属の自由表面は動力学的に安定化し、これによって溶融金属22の浮揚が安定的に維持できる。
【0059】
また、前記のように循環する溶融金属22は前記メッキ槽21を通過する金属ストリップ33をメッキしながらその量が減少するので外部から持続的または周期的に補充が行わなければならない。
【0060】
一方、交流電磁石30によって形成される電磁気力の大きさは電磁石コイル32に供給される電流量の自乗に比例するので、前記噴出口38を通って噴射されるフリーフラットジェット流動による溶融金属22の流出防止は、前記電磁石コイル32に供給される電流量を調節して前記附属槽24に収容された溶融金属22の垂直方向高さを調節することによって安定的に達成できる。
【0061】
図10は本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置を示した側断面図であり、図11は本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置を示した正断面図である。
【0062】
本実施の形態による溶融金属浮揚装置50は、図10及び図11に示すように、およそ、溶融金属を収容するメッキ槽51と前記メッキ槽51側面に隣接して設置されてメッキ槽51内の溶融金属22を浮揚させる交流電磁石60及び前記メッキ槽51内部側面の一部に溶融金属の凝固層55を形成する溶融金属冷却器53で構成される。
【0063】
前記メッキ槽51は長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有し、その下端面にはメッキされる金属ストリップ33を引入できるようにスロット形態の開口部が形成される。
【0064】
前記交流電磁石60は前記メッキ槽51の長辺部下端外側面に隣接して設置され、金属ストリップ33を間に置いて互いに対向するように配置される。
【0065】
そして、前記溶融金属冷却器53は前記メッキ槽51の短辺部下端外側面に付着設置されて前記メッキ槽51の短辺部下端内側面に凝固層55を形成させる。
【0066】
図12は本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置の冷却器を説明するために概略的に示した模式図である。
【0067】
前記メッキ槽51の短辺部側面に付着設置される溶融金属冷却器53には、図12に示すように、冷却剤が供給されて排出される冷却剤供給手段が設けられる。
【0068】
前記冷却剤供給手段は前記メッキ槽51内外側面の温度を測定する温度測定器57a、57bと、前記溶融金属冷却器53に供給される冷却剤の量を調節できる冷却剤供給バルブ63及び前記凝固層55の厚さを調節するために測定された温度によって冷却剤の供給を制御する冷却能制御機61を含んで構成される。
【0069】
前記温度測定器57a、57bは前記凝固層55が形成されるメッキ槽51の短辺部下端内側面と外側面に各々設置できて、これから測定された温度情報は前記冷却能制御機61に伝えられる。
【0070】
そして、前記冷却剤供給バルブ63は前記溶融金属冷却器53と各々連結されており、前記冷却能制御機61とも連結されて、これから伝えられる冷却剤供給情報によって冷却剤の供給量を調節する。
【0071】
前記冷却能制御機61は前記温度測定器57a、57bと冷却剤供給バルブ63に共に連結されて前記温度測定器57a、57bで測定された温度によって冷却剤の供給を制御するので前記メッキ槽51の内部に形成される凝固層55の厚さを調節することができる。
【0072】
図13は本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置において凝固層が形成される前のメッキ槽内部での誘導電流と電磁気力を概略的に示した模式図である。
【0073】
交流電磁石60によって形成される電磁気場はメッキ槽51内の溶融金属22に誘導電流を発生させ、このような誘導電流は図13のように、一つの電流経路71を形成する。
【0074】
この時、前記誘導電流と電磁気場のベクトル積で表示されるロレンツ力(Lorentz force)、つまり、電磁気力72、73、75は電流経路71の中心方向に作用し、その大きさは誘導電流と電磁気場の積に比例する。
【0075】
したがって、メッキ槽51下端に交流電磁石60を設置する場合、図13のように、開口部の近くで溶融金属22に作用する電磁気力73は重力方向とは反対方向に作用し、メッキ槽51の上端から溶融金属22に作用する電磁気力72は重力方向に作用し、その大きさは交流電磁石60に近い側、つまり、メッキ槽51の下端開口部の近くでさらに優勢であるので全体的に溶融金属22に与える電磁気力の方向は重力方向とは反対方向になって溶融金属22のメッキ槽51内部で浮揚させることができる。
【0076】
一方、前記メッキ槽51の短辺部側の下端角部では誘導電流71の方向が変わって それによる電磁気力の方向も変わる。つまり、前記角部での電磁気力75は重力方向に垂直な成分75aと重力方向に平行な成分75bに分けることができ、前記角部を経て短辺部側では重力方向の電磁気力はなく重力に垂直な成分75aだけが存在する。
【0077】
したがって、前記メッキ槽51の短辺部側下端角部では溶融金属22を浮揚するのに必要な重力反対方向の電磁気力が長辺部中央に比べて相対的に弱いので安定した浮揚効果を期待するのが難しくなる。
【0078】
しかし、溶融金属冷却器53を適用してメッキ槽51内に凝固層55を形成する場合より安定した浮揚効果を得ることができる。
【0079】
図14は本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置において凝固層が形成された後のメッキ槽内部での誘導電流と電磁気力を概略的に示した模式図である
【0080】
図14のように、誘導電流の流れ経路71は凝固層55が形成される前と同一に形成されるが、メッキ槽51下端部で溶融金属22に作用する電磁気力は重力方向とは反対方向である垂直な成分だけが存在する。また、メッキ槽51の短辺部側下端角部には凝固層55が形成されることによって電磁気力の弱い重力方向成分に代わって溶融金属22を支持するので、下端開口部への流出を防止することができる。
【0081】
このようにメッキ槽51の内部に形成される凝固層55は短辺部下端内側面に付着するように形成されるが、その厚さは前記メッキ槽51の短辺部内側壁面から重力に垂直な電磁気力成分が発生し始める距離まで形成されるようにするのが好ましい。
【0082】
前記凝固層55の厚さを決定する方法に関し更に詳細に説明すると次の様である。
【0083】
つまり、メッキ槽51の短辺部内側壁面から重力に垂直な電磁気力成分が発生し始める距離は交流電場による表皮深さ(skin depth:δ)とほとんど一致するので、凝固層55の厚さを与えられた溶融金属22と交流電磁気場の周波数によって決定される表皮深さ(δ)より厚く形成するのが好ましい。
【0084】
ここで、前記表皮深さ(δ)は下記数式1から求めることができる。
【数1】
Figure 2004519561
【0085】
ここで、fは印加する交流電磁気場の周波数であり、σは溶融金属の電気伝導度(electric conductivity)であり、μは磁気透磁率(magnetic permeability)を示す。
【0086】
一方、メッキ槽51内外部での温度を知れば凝固層55の厚さは下記数式2によって決定される。
【0087】
【数2】
Figure 2004519561
【0088】
ここで、tpotはメッキ槽の短辺部側の壁厚さを示し、tsolidは溶融金属の凝固層の厚さを示し、kpotはメッキ槽の熱伝導度(thermal conductivity)を、ksolidは凝固した溶融金属の熱伝導度を示す。また、TPoはメッキ槽外壁の温度、TPiはメッキ槽内壁の温度を示し、Tは凝固層と溶融金属の境界面温度で金属の凝固点温度を示す。
【0089】
したがって、前記温度測定器57a、57bでTPiとTPoを計測することによって前記数式2から凝固層55の厚さ(tsolid)を設定することができるが、このような凝固層の厚さ(tsolid)は溶融金属の安定的な浮揚のために下記数式3を満たさねばならない。
【0090】
【数3】
Figure 2004519561
【0091】
本発明の前記第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置の効果を知るために次の通りに実験をした。
【0092】
まず、メッキ槽51は10mm厚さのステレンス鋼で製作し、下端開口部に60Hzの交流磁場(Brms)を0.3Tで印加した。前記メッキ槽51の短辺部内側壁温度と外側壁温度の差を100℃以上に維持して短辺部の凝固層55最下部厚さ(tsolid)を前記数式1から計算された溶融亜鉛の表皮深さ(δ)である55mmより厚く形成することによって開口部から500mm高さまで満たされたメッキ槽51内の溶融亜鉛22を安定的に浮揚することができた。
【0093】
この時、メッキ槽51の短辺部内側壁温度と外側壁温度の差が100℃未満になれば凝固層55の厚さ(tsolid)が表皮深さ(δ)より薄くなって短辺部側で溶融亜鉛の流出が発生した。したがって、実時間でメッキ槽短辺部の内側壁温度と外側壁温度を温度測定器57a、57bで測定して、これを基準に冷却能制御機61は冷却剤供給バルブ63を調節することによって前記メッキ槽短辺部の内側壁温度と外側壁温度の差を100℃以上に維持して凝固層55の厚さ(tsolid)を表皮深さ(δ)より厚く維持した。
【0094】
一方、本発明の第3の実施の形態による溶融金属浮揚装置は前記第1の実施の形態と第2の実施の形態の技術的特徴を全て含む溶融金属浮揚装置である。
【0095】
つまり、本発明の第3の実施の形態による溶融金属浮揚装置は、溶融金属が収容されて下端面にスロット形態の開口部が形成されるメッキ槽と、このメッキ槽の上端からあふれ出る溶融金属が臨時に貯蔵される附属槽と、前記メッキ槽の下端に位置して前記附属槽とは補助管を通じて前記メッキ槽とは噴出口を通じて連通するチャンバーと、前記メッキ槽の側面に隣接設置されて前記溶融金属がメッキ槽の開口部を通って流出しないようにこれを浮揚させる交流電磁石と、前記メッキ槽の短辺部下端内側面に凝固層を形成させる溶融金属冷却器を含んで構成される。
【0096】
ここで、前記メッキ槽は長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有し、前記附属槽は前記メッキ槽上端部の外側面周囲に沿ってバケット形態で形成される。
【0097】
また、前記チャンバーは前記メッキ槽下端の長辺部側面に沿って形成されて前記メッキ槽内部に向かって上向きに傾いて形成されるスリット形態の噴出口を通じて前記メッキ槽内部と連通し、前記補助管は前記附属槽と前記チャンバーを連通するように連結する複数個の管で構成される。
【0098】
記交流電磁石は前記附属槽とチャンバーの間で前記メッキ槽の長辺部外側面に隣接して設置されるコアと前記コアに巻き取られて交流電流が流れるコイルを含んで構成され、前記応用金属冷却器は前記メッキ槽の短辺部下端外側面に付着設置されて前記メッキ槽の短辺部下端内側面に凝固層を形成させる。
【0099】
この時、前記溶融金属浮揚装置は前記凝固層が形成されるメッキ槽の短辺部下端内側面と前記メッキ槽の短辺部下端外側面に各々設置される温度測定器と、溶融金属冷却手段と連結されて供給される冷却剤の量を調節する冷却剤供給バルブ及び前記温度測定器と前記冷却剤供給バルブに連結されて測定された温度によって冷却剤の供給を制御することによってメッキ槽内部に形成される凝固層の厚さを調節する冷却能制御機をさらに含むことができる。
【0100】
以上を通じて、発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明及び添付した図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これもまた本発明の範囲に属するのは当然のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による溶融金属浮揚装置を概略的に示した縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による溶融金属浮揚装置の一部を示した平面図である。
【図3】図2のIII−III方向から見た縦断面図である。
【図4】図2のIV−IV方向から見た縦断面図である。
【図5】図1のV−V方向から見た横断面図面である。
【図6】他の実施の形態による溶融金属浮揚装置を示した横断面図面である。
【図7】本発明による溶融金属浮揚装置に形成される電磁気場を解釈した結果を示す模式図である。
【図8】本発明による溶融金属浮揚装置のメッキ槽から発生する誘導電流と電磁気力を概略的に示した模式図である。
【図9】本発明による溶融金属浮揚装置のメッキ槽下端開口部近くで溶融金属の流動場を数値解釈した結果を示す模式図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置を示した側断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置を示した正断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置の冷却器を説明するために概略的に示した模式図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置において凝固層が形成されないメッキ槽内部での誘導電流と電磁気力を概略的に示した模式図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態による溶融金属浮揚装置において凝固層が形成されたメッキ槽内部での誘導電流と電磁気力を概略的に示した模式図である。
【図15】従来の溶融メッキ工程のためのメッキ装置を示した概略図である。
【符号の説明】
20 溶融金属浮揚装置
21 メッキ槽
22 溶融金属
23 排出口
24 附属槽
26 チャンバー
28 補助管
30 交流電磁石
31 電磁石コア
31a ポール
31b ヨーク
32 電磁石コイル
33 金属ストリップ
38 噴出口
41 電流経路
42 上端部での電磁気力
43 下端部での電磁気力
50 溶融金属浮揚装置
51 メッキ槽
53 溶融金属冷却器
55 凝固層
57a TPi温度測定器
57b TPo温度測定器
60 交流電磁石
61 冷却能制御機
63 冷却剤供給バルブ
71 電流経路
72 電磁気力
73 電磁気力
75 電磁気力
75a 重力方向に垂直な成分
75b 重力方向に平行な成分
81 溶融金属
83 メッキ槽
85 シンクロール
86 スタビライジングロール
89 金属ストリップ
Pi メッキ槽内壁の温度
Po メッキ槽外壁の温度
凝固層と溶融金属境界面の温度で金属の凝固点温度
pot メッキ槽の短辺部側の壁厚さ
solid 溶融金属の凝固層の厚さ
pot メッキ槽の熱伝導度
solid 凝固した溶融金属の熱伝導度

Claims (19)

  1. 長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有して下端面にスロット形態の開口部が形成されて内部に溶融金属が収容されるメッキ槽と、
    前記メッキ槽上端部の外側面周囲に沿ってバケット形態に形成されて前記メッキ槽上端からあふれ出る溶融金属が臨時に貯蔵される附属槽と、
    前記メッキ槽下端の長辺部側面に沿って外側に形成され、前記メッキ槽内部に向かって上向きに傾いて形成されるスリット形態の噴出口を通じて前記メッキ槽内部と連通されるチャンバーと、
    前記附属槽と前記チャンバーを連通するように連結する複数個の補助管と、
    前記附属槽と前記チャンバーの間で前記メッキ槽の長辺部外側面に隣接して設置されるコアと前記コアに巻き取られて交流電流が流れるコイルを含んで構成される交流電磁石と、を含む金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  2. 前記メッキ槽は溶融金属が前記附属槽に排出され得るように長辺部側面上端に前記附属槽を向いて排出口が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  3. 前記補助管は略長方形の横断面を有するメッキ槽の四隅の各々に少なくとも一つずつ形成されることを特徴とする、請求項1に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  4. 前記補助管は前記電磁石コアの対向する一対のポールの隣接する外側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  5. 前記補助管は前記電磁石コアの対向する一対のポールの間に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  6. 前記補助管は前記電磁石コアのヨーク外側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  7. 前記噴出口を通じて噴射される溶融金属が前記メッキ槽の下端面開口部に引き込まれる金属ストリップとなす角度が30゜乃至45゜の範囲に属することを特徴とする、請求項1に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  8. 長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有して下端面にスロット形態の開口部が形成されて内部に溶融金属を収容するメッキ槽と、
    前記メッキ槽の長辺部下端外側面に隣接して設置される交流電磁石と、
    前記メッキ槽の短辺部下端外側面に付着設置されて前記メッキ槽の短辺部下端内側面に凝固層を形成させる溶融金属冷却器と、を含む金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  9. 前記凝固層が形成されるメッキ槽の短辺部下端内側面と前記メッキ槽の短辺部下端外側面に各々設置される温度測定器と、
    前記溶融金属冷却器と連結されて前記溶融金属冷却器に供給される冷却剤の量を調節する冷却剤供給バルブと、
    前記温度測定器と前記冷却剤供給バルブに連結されて測定された温度によって冷却剤の供給を制御することによってメッキ槽内部に形成される凝固層の厚さを調節する冷却能制御機とをさらに含む、請求項8に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  10. 金属ストリップの連続溶融メッキ工程において、
    メッキ槽の長辺部下端外側面に隣接して設置される交流電磁石のコイルに交流電流を流して前記メッキ槽内部に重力方向とは反対方向の電磁気力を発生させる段階と、
    前記溶融金属冷却器に冷却剤を供給することによって前記メッキ槽の短辺部下端を冷却させて前記メッキ槽の短辺部下端内側面に溶融金属の凝固層を形成させる段階と、を含む溶融金属浮揚方法。
  11. 前記溶融金属の凝固層を形成させる段階は、
    前記メッキ槽の短辺部内側壁及び外側壁の温度を各々測定する段階と、
    前記測定された内側壁温度と外側壁温度の差による前記凝固層の厚さを計算して前記溶融金属冷却器に供給される冷却剤の量を導出する段階と、
    前記導出された冷却剤の量により冷却剤を前記溶融金属冷却器に供給する段階と、を含むことを特徴とする、請求項10に記載の溶融金属浮揚方法。
  12. 長辺部と短辺部からなる略長方形の横断面を有して下端面にスロット形態の開口部が形成されて内部に溶融金属を収容するメッキ槽と、
    前記メッキ槽上端部の外側面周囲に沿ってバケット形態に形成されて前記メッキ槽上端からあふれ出る溶融金属が臨時に貯蔵される附属槽と、
    前記メッキ槽下端の長辺部側面に沿って外側に形成されて前記メッキ槽内部を向いて上向きに傾いて形成されるスリット形態の噴出口を通じて前記メッキ槽内部と連通するチャンバーと、
    前記附属槽と前記チャンバーを連通するように連結する複数個の補助管と、
    前記附属槽と前記チャンバーの間で前記メッキ槽の長辺部外側面に隣接して設置されるコアと前記コアに巻き取られて交流電流が流れるコイルを含んで構成される交流電磁石と、
    前記メッキ槽の短辺部下端外側面に付着設置されて前記メッキ槽の短辺部下端内側面に凝固層を形成させる溶融金属冷却器と、を含む金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  13. 前記凝固層が形成されるメッキ槽の短辺部下端内側面と前記メッキ槽の短辺部下端外側面に各々設置される温度測定器と、
    前記溶融金属冷却器と連結されて前記溶融金属冷却器に供給される冷却剤の量を調節する冷却剤供給バルブと、
    前記温度測定器と前記冷却剤供給バルブに連結されて測定された温度によって冷却剤の供給を制御することによってメッキ槽内部に形成される凝固層の厚さを調節する冷却能制御機と、をさらに含む、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  14. 前記メッキ槽は溶融金属が前記附属槽に排出され得るように長辺部側面上端に前記附属槽を向いて排出口が形成されることを特徴とする、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  15. 前記補助管は略長方形の横断面を有するメッキ槽の四隅の各々に少なくとも一つずつ形成されることを特徴とする、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  16. 前記補助管は前記電磁石コアの対向する一対のポールの隣接する外側に配置されることを特徴とする、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  17. 前記補助管は前記電磁石コアの対向する一対のポールの間に配置されることを特徴とする、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  18. 前記補助管は前記電磁石コアのヨーク外側に配置されることを特徴とする、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
  19. 前記噴出口を通じて噴射される溶融金属が前記メッキ槽の下端面開口部に引き込まれる金属ストリップとなす角度が30゜乃至45゜の範囲に属することを特徴とする、請求項12に記載の金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置。
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