JPH11222657A - 連続溶融金属めっき装置 - Google Patents

連続溶融金属めっき装置

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JPH11222657A
JPH11222657A JP2550698A JP2550698A JPH11222657A JP H11222657 A JPH11222657 A JP H11222657A JP 2550698 A JP2550698 A JP 2550698A JP 2550698 A JP2550698 A JP 2550698A JP H11222657 A JPH11222657 A JP H11222657A
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JP
Japan
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molten metal
plating
steel strip
dross
rolls
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JP2550698A
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Inventor
Yoshitaka Nakayama
義孝 中山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、ポットレス型の連続溶融金属
めっき装置を走行する鋼帯の速度が高速化した際にも、
めっき品質の向上した連続溶融金属めっき装置を提供す
ることにある。 【解決手段】一対のめっきロール30,32によって、
鋼帯10を挟持する。めっきロール30,32の上部で
あって、ロールと鋼帯10との間に溶融金属が供給さ
れ、溶融金属バス40が形成される。溶融金属バス40
の中には、ガイド部材90,92が配置され、溶融金属
バスの上方から落下するトップドロスを反鋼帯方向に流
出させるとともに、溶融金属バスの底部に滞留するボト
ムドロスを反鋼帯方向に流出させる。電磁コイル70,
72は、鋼帯10によって溶融金属を持ち上げようとす
る力に対して抑制する力を発生させてめっき厚みを制御
する。手段と、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行する鋼帯に連
続的にめっきする連続溶融金属めっき装置に係り、特
に、大形な溶融金属ポットを用いないポットレス型に適
用するに好適な連続溶融金属めっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続溶融金属めっき装置におい
て、、鋼帯に連続的に溶融金属めっきを施す場合、焼鈍
炉で加熱焼鈍された鋼帯は、無酸化雰囲気のスナウト中
を通って約2000トンの大量の溶融金属を有する溶融
金属ポットへ入り、溶融金属ポット浴中のシンクロール
により方向転換され、上方に引き上げられながら、連続
的に溶融金属めっきが施されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
連続溶融金属めっき装置においては、大形の溶融金属ポ
ットが必要であるとともに、鋼帯は、上部が開放された
溶融金属ポット内に連続的に導入・導出されるために、
溶融金属ポット上部には酸化ドロスが浮遊し、溶融金属
浴中部及び溶融金属下部においては、鉄ドロス等が対流
或いは沈殿しているため、鋼帯が溶融金属浴通過時にこ
れらのドロスを巻き込んでしまい、清浄なめっき肌が損
なわれて、鋼帯表面品質が劣るという問題があった。
【0004】それに対して、本出願人は、最近、ポット
レス型と称する連続溶融金属めっき装置の開発を進めて
いる。ポットレス型連続溶融金属めっき装置は、従来の
ような大形な溶融金属ポットを用いることなく、鋼帯を
挟持する一対のロールの上部であって、一対のロールと
上記鋼帯との間に溶融金属を供給することによって溶融
金属バスを形成し、この溶融金属バスを通過する鋼帯に
連続的にめっきするものである。この方式では、溶融金
属バスの上部からは常時溶融金属が供給され、溶融金属
バスから溢れ出た溶融金属は、一対のロールの表面を経
て下部の受け皿によって回収するようにしている。溶融
金属が溶融金属バスから溢れ出る際には、ドロスも一緒
に溢れ出るため、溶融金属バス中が従来に比べて清浄に
保たれ、めっき品質を改善できるものである。
【0005】本出願人は、かかるポットレス型の連続溶
融金属めっき装置の開発を進める過程で、走行する鋼帯
の速度を高速化すると、めっき品質が低下するという問
題があることが判明した。その原因について検討したと
ころ、走行する鋼帯の高速化に伴って、単位時間に発生
するドロスの量も多くなり、一方では、溶融金属バスの
容積は、従来の溶融金属ポットに比べて小さいため、相
対的に溶融金属バス中のドロス濃度が高くなり、その結
果、鋼帯が溶融金属バス中を通過する際に巻き込まれる
ドロスの量が多くなり、めっき品質が低下することが判
明した。
【0006】本発明の目的は、ポットレス型の連続溶融
金属めっき装置を走行する鋼帯の速度が高速化した際に
も、めっき品質の向上した連続溶融金属めっき装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、鋼帯を挟持する一対のロールと、
これらの一対のロールの上部であって、上記一対のロー
ルと上記鋼帯との間に溶融金属バスを形成するように溶
融金属を供給する溶融金属供給手段と、上記鋼帯によっ
て溶融金属を持ち上げようとする力に対して抑制する力
を発生させるめっき厚み制御手段と、上記溶融金属バス
内に配置され、上記溶融金属バスの上方から落下するド
ロスを反鋼帯方向に流出させるとともに、上記溶融金属
バスの底部に滞留するドロスを反鋼帯方向に流出させる
ガイド部材とを備えるようにしたものである。かかる構
成により、ポットレス型の連続溶融金属めっき装置を走
行する鋼帯の速度が高速化した際にも、ドロスを溶融金
属バスから速やかに流出させて、めっき品質を向上し得
るものとなる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記ガイド部材は、上記溶融金属バスの上方に面した第
1のガイド面と、上記めっきロールに対向した第2のガ
イド面とを有するようにしたものである。かかる構成に
より、溶融金属バスの上方から落下するドロスは、第1
のガイド面に沿って反鋼帯方向に流出し、溶融金属バス
の底部に滞留するドロスは、第2のガイド面に沿って反
鋼帯方向に流出し得るものとなる。
【0009】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記ガイド部材は、三角柱の形状を有しており、上記第
1のガイド面及び上記第2のガイド面に加えて、上記鋼
帯を挟んで対向する第3のガイド面を備えるようにした
ものである。かかる構成により、底部に滞留するドロス
を鋼帯面側に流入し易くし得るものとなる。
【0010】(4)上記(2)において、好ましくは、
上記ガイド部材は、中空形状であり、その端部に溶融金
属が供給されるとともに、上記第1のガイド面に形成さ
れた開口から溶融金属を噴出するようにしたものであ
る。かかる構成により、第1のガイド面に沿う溶融金属
の流れを作り、ドロスの流出を促進し得るものとなる。
【0011】(5)上記(2)において、好ましくは、
上記ガイド部材は、V字形の断面形状を有し、V字形の
開口部に溶融金属が供給するようにしたものである。か
かる構成により、V字形の開口部に沿う溶融金属の流れ
を作り、ドロスの流出を促進し得るものとなる。
【0012】(6)上記(1)において、好ましくは、
上記ガイド部材は、上記鋼帯の幅方向に傾斜するように
したものである。かかる構成により、流出するドロスを
鋼帯の幅方向の端部のサイドプレート側流出させ、めっ
きロールへのドロスの付着を低減し得るものとなる。
【0013】(7)上記(1)において、好ましくは、
上記一対のロールと、上記溶融金属バスと、上記めっき
厚み制御手段と、ガイド部材を収容するシールボックス
を備え、このシールボックス内に非酸化ガスを供給する
ようにしたものである。かかる構成により、溶融金属バ
スを含む空間を非酸化雰囲気として、酸化ドロスの発生
を低減し得るものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発
明の一実施形態による連続溶融金属めっき装置の構成に
ついて説明する。図1は、本発明の一実施形態による連
続溶融金属めっき装置の部分断面を示す正面図であり、
図2は、図1の要部の側面図であり、図3は、図1の要
部の拡大図である。
【0015】図1に示すように、鋼帯10は、図示しな
い加熱炉によって加熱された後、ターンロール20によ
って鋼帯10の進行方向が垂直方向に変化し、下方から
上方に向けて走行する。また、上方において、トップロ
ール22によって鋼帯10の進行方向を水平方向に変換
している。
【0016】本実施形態においては、ターンロール20
の上部の鋼帯10が下方から上方に向けて走行する部分
に、めっきを施す部分を設けてある。めっきを施す部分
には、鋼帯10の進行方向に対して垂直方向に対向する
一対のめっきロール30,32が配置されている。一対
のめっきロール30,32は、下方から上方に向けて進
行する鋼帯10を挟持するように配置されており、めっ
きロール30は、矢印R1方向に回転し、めっきロール
32は、矢印R2方向に回転する。さらに、一対のめっ
きロール30,32の上部であって、一対のめっきロー
ル30,32と鋼帯10との間には、溶融金属バス40
が形成される。一対のめっきロール30,32の上部に
は、溶融金属循環ポット42に収容された溶融金属44
が、溶融金属供給ポンプ46によって、溶融金属供給用
配管48を介して供給され、溶融金属バス40が形成さ
れる。
【0017】めっきは、ロール部のみでめっきが施され
る。ここで、ロール部とは、鋼帯10と溶融金属が接す
る溶融金属バス40の部分、溶融金属が表面に付着して
いる一対のめっきロール30,32と鋼帯10との接触
部付近のことである。なお、若干、めっきロール30,
32の下部で鋼帯10と溶融金属と接触してめっきされ
るものも含む。
【0018】ロール部のみでめっきすることにより、従
来の大型の溶融金属ポットが不要となる。また、大量の
溶融金属を大型の溶融金属ポットにためる必要が無く、
溶融金属の種類を変える際にも、容易に効率よく作業す
ることができる。
【0019】めっきロール30,32のロール表面層
は、セラミックスによって構成されている。ロール表面
層をセラミックスとすることにより、ロールの表面層は
溶融金属に対して耐食性を有する。セラミックスとして
は、例えば、硼化物系セラミックス若しくは炭化物系セ
ラミックスを用いている。
【0020】鋼帯10が一対のめっきロール30,32
を通過して、溶融金属バス40中を通過して鋼帯10に
めっきが施されるため、十分に合金化されたメッキ層を
得ることができる。
【0021】合金化処理時間は、おおよそ0.05秒以
上必要であり、本実施形態の溶融金属バス40の形成に
よって、この必要な合金化処理時間を満足することがで
きる。この所望する合金化処理時間を満足することがで
きるため、十分に合金化されたメッキ層を得ることがで
きる。
【0022】次に、溶融金属バス40から溢れ出た溶融
金属の回収装置について説明する。一対のめっきロール
30,32の両側には、めっきロール30,32と隙間
を介して、サポートロール34,36が備えられてい
る。サポートロール34は、めっきロール30と同一方
向に回転し、サポートロール36は、めっきロール32
と同一方向に回転している。
【0023】溶融金属バス40から溢れ出た溶融金属
は、回転するめっきロール30,32の表面を伝わって
サポートロール34,36の方に流出し、さらに、回転
するサポートロール34,36の表面を伝わって流出
し、受け皿50によって回収される。受け皿50は、サ
ポートロール34,36と、ターンロール20との間に
配置され、鋼帯10と接触しないように若干の間隙を有
して、サポートロール34,36の下部に配置される。
【0024】本実施形態においては、めっきロール3
0,32及びサポートロール34,36の上面を経由し
てめっきロール30,32の反鋼帯側の面に向けて溶融
金属が流れ、受け皿50で回収するようにしているた
め、めっきロール30,32及びサポートロール34,
36表面での溶融金属の酸化層形成が抑制され、ドロス
の少ない清浄な溶融金属となる。
【0025】また、受け皿50に回収された回収溶融金
属44に、サポートロール34,36の下部の一部が浸
漬するように配置してあり、めっきロール30,32及
びサポートロール34,36の上部雰囲気と下部雰囲気
とを遮断することができる。
【0026】なお、溶融金属バス40に供給する溶融金
属の量を多くすることにより、めっきロール30,32
の上面を経由してめっきロール30,32及びサポート
ロール34,36の反鋼帯側の面に向けて流れる溶融金
属のロール半径方向での厚みを厚くすることができ、更
に、めっきロール30,32及びサポートロール34,
36の表面での溶融金属の酸化層形成を抑制することが
できる。
【0027】また、めっきロール30,32の胴長部の
両端部には、サイドシール52が設けられている。サイ
ドシール52を設けることによって、溶融金属バス40
の溶融金属が、めっきロール30,32及びサポートロ
ール34,36の胴長部端部から漏れることを防止する
ことができ、溶融金属は、受け皿50によって回収され
る。
【0028】受け皿50の底部には、回収した溶融金属
を排出する排出口を設けられており、この排出口から溶
融金属回収用配管54を介して、溶融金属循環ポット4
2に溶融金属44が回収される。溶融金属循環ポット4
2に回収された溶融金属44は、溶融金属循環ポット4
2から溶融金属供給ポンプ46によって溶融金属供給用
配管48を介して再度めっき部に供給される。受け皿5
0の排出口は底部でなくともよく、排出可能な位置に設
けられればよいものである。
【0029】以上のように、鋼帯10を挟持するめっき
ロール30,32と、連続的に溶融金属を溶融金属循環
ポット42から供給しながら一対のめっきロール30,
32部のみで鋼帯10にめっきを施し、さらに、めっき
ロール30,32の下方で所望の溶融金属を回収する受
け皿50を設け、受け皿50に回収された溶融金属44
を溶融金属循環ポット42に溶融金属を送り込むように
して溶融金属循環装置を構成しているので、溶融金属を
循環させることによって、コンパクトな設備で溶融金属
の容量を少なくし、且つドロスによるめっき層の品質低
下を抑制することができる。
【0030】さらに、本実施形態においては、溶融金属
循環装置中に、溶融金属を清浄化する還元装置であるド
ロス回収装置56を設けている。ドロス回収装置56
は、溶融金属回収用配管54中、つまり、受け皿50と
いう溶融金属を回収する部位から溶融金属循環ポット4
2間に設けられている。溶融金属回収配管54の途中に
酸化ドロス等のドロスを分解する還元装置であるドロス
回収装置56を設置することにより、ドロスを分離して
溶融金属循環ポット42へ清浄な溶融金属を戻すことが
できる。また、溶融金属供給用配管48中に還元装置を
設けることにより、供給する溶融金属の清浄度を向上す
ることができる。
【0031】また、めっきロール30,32の下部で鋼
帯厚み方向の両サイドに、無酸化ガスを噴射する噴射ノ
ズル60が設置されており、めっきロール30,32下
部への溶融金属の漏れを防止するようにしている。噴射
ノズル60から無酸化ガスを一対のめっきロール30,
32と鋼帯10との間に吹き付けることで、溶融金属の
漏れ及びメッキ直前の鋼帯10の表面酸化を抑制するこ
とができる。受け皿50が設けられている場合には、受
け皿50と鋼帯10との間隙から一対のめっきロール3
0,32と鋼帯10との間に無酸化ガスを吹き付けるよ
うに噴射ノズル60を設置する。ここで、無酸化ガスと
してArガス、N2+H2ガス、N2ガス等を用いてい
る。
【0032】めっきロール30,32の上部には、2組
の電磁コイル70A,70B,72A,72Bが、鋼帯
10を挟んで設けられている。第1の組の電磁コイル7
0A,70Bには、交番磁場発生用電源74Aから電流
が供給されている。電磁コイル70A,70Bは、それ
ぞれ、異なる極性となっており、例えば、交番磁場発生
用電源74Aから供給される電流により、電磁コイル7
0Aから電磁コイル70Bの方向に磁界を発生する。鋼
帯10に直交する磁界によって、鋼帯10の表面には渦
電流が発生し、この渦電流によって、鋼帯10の上方か
ら下方へ向かう電磁力が発生する。この電磁力は、鋼帯
10によって溶融金属を持ち上げようとする力に対し
て、抑制する力(ワイピング力)として作用し、鋼帯1
0の表面の溶融金属を掻き落とすことによって、めっき
厚み制御を行うことができる。交番磁界発生コイル70
A,70Bに流す電流を大きくすることにより、抑制力
が大きくなり、めっき厚みを薄く制御でき、逆に、流す
電流を小さくすることにより、めっき厚みを厚く制御で
きる。
【0033】また、第2の組の電磁コイル72A,72
Bにも、交番磁場発生用電源74Bから電流が供給され
ており、発生する電磁力によってめっき厚みを制御でき
る。本実施形態においては、交番磁場発生用電源74B
によって電磁コイル72A,72Bに発生する電磁力
を、交番磁場発生用電源74Aによって電磁コイル70
A,70Bに発生する電磁力よりも大きくすることによ
り、電磁コイル70A,70Bは、めっき厚みの粗仕上
げを行い、電磁コイル72A,72Bによって、最終的
なめっき厚みの制御を精度良く行うようにしている。
【0034】なお、交番磁場発生用電源74Bによって
電磁コイル72A,72Bに発生する電磁力を、交番磁
場発生用電源74Aによって電磁コイル70A,70B
に発生する電磁力よりも小さくして、電磁コイル70
A,70Bは、めっき厚みの仕上げ制御を行い、電磁コ
イル72A,72Bは、鋼帯10を吸引するようにし
て、鋼帯10の振動を防止するようにすることもでき
る。
【0035】受け皿50の上部には、めっきロール3
0,32、サポートロール34,36及び電磁コイル7
0A,70B,72A,72Bを収納するように、シー
ルボックス80が取り付けられている。シールボックス
80の無酸化ガス供給口82からは、無酸化ガスが供給
され、。シールボックス80内を非酸化雰囲気にしてい
る。従って、鋼帯10の表面へのめっきは、非酸化雰囲
気中で行われ、鋼帯10の表面の酸化を防止することが
でき、良好なめっき肌を得ることができる。無酸化ガス
としては、例えば、窒素ガスを使用している。
【0036】さらに、本実施形態においては、溶融金属
バス40中に発生するドロスの影響を低減するために、
溶融金属バス40内にガイド部材90,92を配置して
いる。ガイド部材90,92は、図1及び図2に示すよ
うに、略三角柱の形状をしている。なお、図2におい
て、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0037】溶融金属バス40中に発生したドロスは、
溶融金属バス40からめっきロール30,32の表面を
伝わって流れだし、受け皿50によって回収され、ドロ
ス回収装置56によって回収するようにしており、従来
の大形の溶融金属ポットを用いる方式に比べて、その影
響は少なくなっている。また、めっき部を非酸化雰囲気
とすることによってもドロスの発生量は低減している。
【0038】しかしながら、鋼帯10の走行速度を、例
えば、100m/分から150〜180m/分程度に高
速化すると、ドロスの発生量が増加する。溶融金属バス
40の容積は、従来の大形な溶融金属ポットに比べて小
さいため、ドロスの発生量が増加すると、溶融金属バス
40中のドロス濃度が高濃度となり、めっき品質に影響
することが判明した。そこで、本実施形態においては、
ガイド部材90,92を備えるようにしている。
【0039】次に、図3を用いて、ガイド部材90,9
2の機能について説明する。なお、図3において、図1
と同一符号は、同一部分を示している。溶融金属バス4
0の中に配置されるガイド部材90,92は、図示する
ように、断面形状が略三角形状である。従って、ガイド
部材90は、第1のガイド面90Aと、第2のガイド面
90Bと、第3のガイド面90Cとから構成されてい
る。同様にして、ガイド部材92は、第1のガイド面9
2Aと、第2のガイド面92Bと、第3のガイド面92
Cとを有している。
【0040】第1のガイド面90A,92Aは、それぞ
れ、溶融金属バス40の上方に面しており、鋼帯10か
ら遠ざかる方向に傾斜している。第2のガイド面90
B,92Bは、それぞれ、めっきロール30,32と対
向している。第3のガイド面90C,92Cは、互い
に、鋼帯10を挟んで対向している。
【0041】ここで、溶融金属バス40中に発生するド
ロスについて説明する。発生するドロスは、大別して、
トップドロスと、ボトムドロスの2種類がある。トップ
ドロスは、図1に示したように、めっきロール30,3
2の上部に配置される電磁コイル70,72によって鋼
帯10の表面から掻き落とされ、溶融金属バス40の上
部(矢印X部)付近に落下するものである。トップドロ
スは、比較的軽いものであり、溶融金属バス40中に浮
遊して残存する。また、ボトムドロスは、めっきロール
30,32と鋼帯10の接触によって、溶融金属バス4
0の下部(矢印Y部)付近に発生する。ボトムドロス
は、比較的重いものであり、溶融金属バス40の底部付
近に滞留する。
【0042】ガイド部材90,92が無い場合には、ト
ップドロスは、溶融金属バス40の上部付近に浮遊した
まま溜まり易いものである。また、ボトムドロスは、溶
融金属バス40の底部に滞留し、そのまま残存し易いも
のである。
【0043】そこで、本実施形態におけるガイド部材9
0,92の第1のガイド面90A,92Aは、トップド
ロスを溶融金属バス40から効果的に漏出させるための
ものであり、上方から掻き落とされて落下してきたドロ
スの方向を、めっきロール30,32の反鋼帯方向(矢
印F1,F2方向)に変えることにより、溶融金属バス
40から流出する溶融金属の流れに乗せて、溶融金属バ
ス40から流出させるようにしている。
【0044】また、ガイド部材90,92の第2のガイ
ド面90B,92Bは、ボトムドロスを溶融金属バス4
0から効果的に漏出させるためのものである。第2のガ
イド面90B,92Bは、それぞれ、めっきロール3
0,32と対向しており、第2のガイド面90Bとめっ
きロール30の間隙、及び第2のガイド面92Bとめっ
きロール32の間隙を狭くすることにより、めっきロー
ル30,32の回転によって生じる溶融金属の流れ(矢
印F3,F4方向)の流速を早くするようにしている。
ボトムドロスは、比較的重いため、溶融金属バス40の
底部付近に滞留したまま流出し難いものであるが、流速
を早めることによって、ボトムドロスも流出する溶融金
属と共に流出することになる。
【0045】第3のガイド面90C,92Cは、鋼帯1
0とそれぞれ対向することにより、鋼帯10の間の間隙
を狭くして、ドロスがこの間隙内に流入し難くしてい
る。ボトムドロスは、専ら、めっきロール30,32の
回転によって生じる流れに沿って、第2のガイド面90
B,92Bとめっきロール30,32の間から流れ出す
ようになる。
【0046】以上のようにして、ガイド部材90,92
を溶融金属バス40の中に配置し、第1のガイド面90
A,92Aによってトップドロスを効果的に除去し、ま
た、第2のガイド面90B,92Bによってボトムドロ
スを効果的に除去するようにしており、除去されたドロ
スは、めっきロール30,32の矢印R1,R2方向の
回転によって生じる矢印F5,F6の流れによって、下
部に配置された受け皿に流出する。従って、鋼帯10の
走行速度を高速化して、ドロスの発生量が増加した場合
にも、発生したドロスは、速やかに溶融金属バス40か
ら排出できるので、めっき品質を向上することができ
る。
【0047】なお、ガイド部材90,92の表面には、
炭化物等のセラミックス層を形成してある。
【0048】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、小容量の溶融金属バスを用いてめっきすることによ
り、従来の大型の溶融金属ポットが不要となり、溶融金
属の種類を変える際にも、容易に効率よく作業すること
ができる。
【0049】また、めっきロール及びサポートロールの
上面を経由してめっきロールの反鋼帯側の面に向けて溶
融金属が流れ、受け皿で回収するようにしているため、
めっきロール及びサポートロール表面での溶融金属の酸
化層形成が抑制され、ドロスの少ない清浄な溶融金属と
なる。
【0050】また、受け皿に回収された回収溶融金属
に、サポートロールの下部の一部が浸漬するように配置
してあり、めっきロール及びサポートロールの上部雰囲
気と下部雰囲気とを遮断することができる。
【0051】また、一対のめっきロールの上部の溶融金
属を供給して、この部分でのみで鋼帯にめっきを施し、
さらに、めっきロールの下方で所望の溶融金属を回収
し、回収された溶融金属を溶融金属循環ポットに溶融金
属を送り込むようにして溶融金属循環装置を構成してい
るので、溶融金属を循環させることによって、コンパク
トな設備で溶融金属の容量を少なくし、且つドロスによ
るめっき層の品質低下を抑制することができる。
【0052】さらに、回収された溶融金属中のドロス
は、ドロス回収装置によって回収するようにしており、
ドロスを分離して溶融金属循環ポットへ清浄な溶融金属
を戻すことができる。
【0053】また、めっき厚みの制御は、電磁コイルを
用いており、従来のガスワイピングに比べて、騒音を低
減することができる。騒音のレベルとしては、ガスワイ
ピング法では、115dBあったものを、85dBに低
減することができる。
【0054】また、めっきロールは、シールボックス内
に配置され、鋼帯の表面へのめっきは、非酸化雰囲気中
で行われるので、鋼帯の表面の酸化を防止することがで
き、酸化ドロスの発生を低減して、良好なめっき肌を得
ることができる。
【0055】また、シールボックス内に配置されたワイ
ピング装置は、ガスワイピングではなく、電磁コイルに
よるワイピングであるため、シールするために供給する
非酸化ガスの供給量を少なくでき、ランニングコストを
低減することができる。
【0056】さらに、溶融金属バス中に発生するドロス
の影響を低減するために設けたガイド部材によって、第
1のガイド面によってトップドロスを効果的に除去し、
また、第2のガイド面によってボトムドロスを効果的に
除去するようにしており、鋼帯の走行速度を高速化し
て、ドロスの発生量が増加した場合にも、発生したドロ
スは、速やかに溶融金属バスから排出でき、めっき品質
を向上することができる。
【0057】次に、図4及び図5を用いて、本発明の第
2の実施形態による連続溶融金属めっき装置について説
明する。図4は、本発明の第2の実施形態による連続溶
融金属めっき装置の部分断面を示す正面図であり、図5
は、図4の要部の側面図である。なお、図1及び図2と
同一符号は、同一部分を示している。
【0058】本実施形態においては、溶融金属バス40
中に発生するドロスの影響を低減するためのガイド部材
90’,92’の構成が、図1〜図3に示したものと異
なっており、その他の構成は同一である。即ち、本実施
形態においては、ガイド部材90’,92’は、図4及
び図5に示すように、第1の実施形態と同様に、略三角
柱の形状をしており、第1のガイド面90A,92A
と、第2のガイド面90B,92Bと、第3のガイド面
90C,92Cとを有している。しかしながら、第1の
実施形態と異なる点は、ガイド部材90’,92’は、
中空形状になっているとともに、図5に示すように、溶
融金属供給用配管48が、ガイド部材90’,92’の
一端部に連結されており、第1のガイド面90A,92
Aには、複数の開口90A1,92A1が形成されてい
る。従って、溶融金属供給ポンプ46によって、溶融金
属供給用配管48を介して供給される溶融金属は、開口
90A1,92A1から噴出して、溶融金属バス40を
形成する。
【0059】第1のガイド面90A,92Aは、それぞ
れ、溶融金属バス40の上方に面しており、鋼帯10か
ら遠ざかる方向に傾斜している。第1のガイド面90
A,92Aは、上方から掻き落とされて落下してきたド
ロスの方向を、めっきロール30,32の反鋼帯方向に
変えることにより、溶融金属バス40から流出する溶融
金属の流れに乗せて、溶融金属バス40から流出させる
ようにして、トップドロスを溶融金属バス40から効果
的に漏出することができる。また、開口90A1,92
A1から溶融金属を噴出させるようにしているため、ト
ップドロスを効果的に溶融金属バス40から流出するこ
とができる。
【0060】さらに、ガイド部材90’,92’は、図
5に示すように、鋼帯10の幅方向に対して傾斜させて
配置している。従って、第1のガイド面に沿って流出す
るトップドロスは、めっきロール30,32のサイド方
向に移動して、サイドシール52の側から受け皿44に
速やかに流出することになる。
【0061】第2のガイド面90B,92Bは、図3に
示したものと同様にして、それぞれ、めっきロール3
0,32と対向している。第2のガイド面90B,92
Bは、ボトムドロスを溶融金属バス40から効果的に漏
出させるためのものである。第2のガイド面90B,9
2Bは、それぞれ、めっきロール30,32と対向して
おり、第2のガイド面90Bとめっきロール30の間
隙、及び第2のガイド面92Bとめっきロール32の間
隙を狭くすることにより、めっきロール30,32の回
転によって生じる溶融金属の流れの流速を早くするよう
にしている。ボトムドロスは、比較的重いため、溶融金
属バス40の底部付近に滞留したまま流出し難いもので
あるが、流速を早めることによって、ボトムドロスも流
出する溶融金属と共に流出することになる。
【0062】さらに、第3のガイド面90C,92C
は、図3に示したものと同様にして、互いに、鋼帯10
を挟んで対向している。第3のガイド面90C,92C
は、鋼帯10とそれぞれ対向することにより、鋼帯10
の間の間隙を狭くして、ドロスがこの間隙内に流入し難
くしている。ボトムドロスは、専ら、めっきロール3
0,32の回転によって生じる流れに沿って、第2のガ
イド面90B,92Bとめっきロール30,32の間か
ら流れ出すようになる。
【0063】以上のようにして、ガイド部材90’,9
2’を溶融金属バス40の中に配置し、第1のガイド面
90A,92Aによってトップドロスを効果的に除去
し、また、第2のガイド面90B,92Bによってボト
ムドロスを効果的に除去するようにしており、除去され
たドロスは、めっきロール30,32の回転によって生
じる流れによって、下部に配置された受け皿に流出す
る。
【0064】従って、本実施形態においても、鋼帯10
の走行速度を高速化して、ドロスの発生量が増加した場
合にも、発生したドロスは、速やかに溶融金属バス40
から排出できるので、めっき品質を向上することができ
る。
【0065】次に、図6及び図7を用いて、本発明の第
3の実施形態による連続溶融金属めっき装置について説
明する。図6は、本発明の第3の実施形態による連続溶
融金属めっき装置の部分断面を示す正面図であり、図7
は、図6の要部の側面図である。なお、図1及び図2と
同一符号は、同一部分を示している。
【0066】本実施形態においては、溶融金属バス40
中に発生するドロスの影響を低減するためのガイド部材
90”,92”の構成が、図1〜図3に示したものと異
なっており、その他の構成は同一である。即ち、本実施
形態においては、ガイド部材90”,92”は、図6及
び図7に示すように、断面形状がV字形をした樋状とな
っている。そして、ガイド部材90”,92”は、第1
/第2兼用のガイド部90B”,92B”と、第3のガ
イド面90C,92Cとを有している。
【0067】そして、図6に示すように、溶融金属供給
用配管48は、ガイド部材90”,92”のV字状の開
口部に溶融金属を供給して、溶融金属バス40を形成す
る。
【0068】第1/第2兼用のガイド部90B”,92
B”の上面,即ち、溶融金属供給用配管48から溶融金
属が供給される面は、第1若しくは第2の実施形態にお
ける第1のガイド面と同様の機能を有している。即ち、
上方から掻き落とされて落下してきたドロスは、第1/
第2兼用のガイド部90B”,92B”の上面におい
て、めっきロール30,32の反鋼帯方向に方向が変わ
り、溶融金属バス40から流出する溶融金属の流れに乗
せて、溶融金属バス40から流出させるようにして、ト
ップドロスを溶融金属バス40から効果的に漏出するこ
とができる。
【0069】さらに、ガイド部材90”,92”は、図
7に示すように、鋼帯10の幅方向に対して傾斜させて
配置している。従って、トップドロスは、めっきロール
30,32のサイド方向に移動して、サイドシール52
の側から受け皿44に速やかに流出することになる。
【0070】第1/第2兼用のガイド部90B”,92
B”の下面,即ち、めっきロール30,32と対向する
面は、図1若しくは図4における第2のガイド面90
B,92Bと同様の働きをする。即ち、第1/第2兼用
のガイド部90B”,92B”の下面は、ボトムドロス
を溶融金属バス40から効果的に漏出させるためのもの
であり、めっきロール30,32との間隙を狭くするこ
とにより、めっきロール30,32の回転によって生じ
る溶融金属の流れの流速を早くするようにしている。ボ
トムドロスは、比較的重いため、溶融金属バス40の底
部付近に滞留したまま流出し難いものであるが、流速を
早めることによって、ボトムドロスも流出する溶融金属
と共に流出することになる。
【0071】さらに、第3のガイド面90C,92C
は、図3に示したものと同様にして、互いに、鋼帯10
を挟んで対向している。第3のガイド面90C,92C
は、鋼帯10とそれぞれ対向することにより、鋼帯10
の間の間隙を狭くして、ドロスがこの間隙内に流入し難
くしている。ボトムドロスは、専ら、めっきロール3
0,32の回転によって生じる流れに沿って、流れ出す
ようになる。
【0072】以上のようにして、ガイド部材90”,9
2”を溶融金属バス40の中に配置し、第1/第2兼用
のガイド部90B”,92B”の上面によってトップド
ロスを効果的に除去し、また、その下面によってボトム
ドロスを効果的に除去するようにしており、除去された
ドロスは、めっきロール30,32の回転によって生じ
る流れによって、下部に配置された受け皿に流出する。
【0073】従って、本実施形態においても、鋼帯10
の走行速度を高速化して、ドロスの発生量が増加した場
合にも、発生したドロスは、速やかに溶融金属バス40
から排出できるので、めっき品質を向上することができ
る。
【0074】次に、図8を用いて、本実施形態に用いる
電磁コイルの他の構成について説明する。図8は、本発
明の一実施形態による連続溶融金属めっき装置に用いる
電磁コイルの他の構成を示す側面図である。
【0075】図示するように、2組の電磁コイル70
A,70Bと72A,72Bとは、鉄芯積層板の積む方
向を変えている。このような構成とすることによって、
単一の交番磁場発生用電源74によって、図1において
説明したものと同様に、電磁コイル72A,72Bに発
生する電磁力を、電磁コイル70A,70Bに発生する
電磁力よりも大きくすることができ、電磁コイル70
A,70Bは、めっき厚みの粗仕上げを行い、電磁コイ
ル72A,72Bによって、最終的なめっき厚みの制御
を精度良く行うことができる。
【0076】次に、図9を用いて、本実施形態に用いる
電磁コイルのその他の構成について説明する。図9は、
本発明の一実施形態による連続溶融金属めっき装置に用
いる電磁コイルのその他の構成を示す側面図である。
【0077】図示するように、2組の電磁コイル70
A’,70B’と72A’,72B’とは、鉄芯積層板
の積む方向を、図8の場合とは逆になるように変えてい
る。このような構成とすることによって、単一の交番磁
場発生用電源74によって、図1において説明したもの
と同様に、電磁コイル72A’,72B’に発生する電
磁力を、電磁コイル70A’,70B’に発生する電磁
力よりも小さくして、電磁コイル70A’,70B’
は、めっき厚みの仕上げ制御を行い、電磁コイル72
A’,72B’は、鋼帯10を吸引するようにして、鋼
帯10の振動を防止するようにすることもできる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポットレス型の連続溶融金属めっき装置において、走行
する鋼帯の速度が高速化した際にも、めっき品質が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による連続溶融金属めっき
装置の部分断面を示す正面図である。
【図2】図1の要部の側面図である、
【図3】図1の要部の拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による連続溶融金属め
っき装置の部分断面を示す正面図である。
【図5】図4の要部の側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による連続溶融金属め
っき装置の部分断面を示す面図である。
【図7】図6の要部の側面図である。
【図8】本発明の一実施形態による連続溶融金属めっき
装置に用いる電磁コイルの他の構成を示す側面図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態による連続溶融金属めっき
装置に用いる電磁コイルのその他の構成を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
10…鋼帯 30,32…めっきロール 34,36…サポートロール 40…溶融金属バス 44…回収溶融金属 50…受け皿 52…サイドプレート 70A,70B,72A,72B…電磁コイル 80…シールボックス 90,92…ガイド部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯を挟持する一対のロールと、 これらの一対のロールの上部であって、上記一対のロー
    ルと上記鋼帯との間に溶融金属バスを形成するように溶
    融金属を供給する溶融金属供給手段と、 上記鋼帯によって溶融金属を持ち上げようとする力に対
    して抑制する力を発生させるめっき厚み制御手段と、 上記溶融金属バス内に配置され、上記溶融金属バスの上
    方から落下するドロスを反鋼帯方向に流出させるととも
    に、上記溶融金属バスの底部に滞留するドロスを反鋼帯
    方向に流出させるガイド部材とを備えたことを特徴とす
    る連続溶融金属めっき装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 上記ガイド部材は、上記溶融金属バスの上方に面した第
    1のガイド面と、上記めっきロールに対向した第2のガ
    イド面とを有することを特徴とする連続溶融金属めっき
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 上記ガイド部材は、三角柱の形状を有しており、上記第
    1のガイド面及び上記第2のガイド面に加えて、上記鋼
    帯を挟んで対向する第3のガイド面を備えたことを特徴
    とする連続溶融金属めっき装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 上記ガイド部材は、中空形状であり、その端部に溶融金
    属が供給されるとともに、上記第1のガイド面に形成さ
    れた開口から溶融金属を噴出することを特徴とする連続
    溶融金属めっき装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 上記ガイド部材は、V字形の断面形状を有し、V字形の
    開口部に溶融金属が供給されることを特徴とする連続溶
    融金属めっき装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 上記ガイド部材は、上記鋼帯の幅方向に傾斜しているこ
    とを特徴とする連続溶融金属めっき装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 上記一対のロールと、上記溶融金属バスと、上記めっき
    厚み制御手段と、ガイド部材を収容するシールボックス
    を備え、このシールボックス内に非酸化ガスを供給する
    ことを特徴とする連続溶融金属めっき装置。
JP2550698A 1998-02-06 1998-02-06 連続溶融金属めっき装置 Pending JPH11222657A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138259A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Jfe Steel Kk 溶融金属めっき鋼帯の製造装置及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法
KR101431018B1 (ko) * 2012-09-04 2014-09-23 주식회사 포스코 용융아연도금장치 및 용융아연도금강판의 제조방법
JP2015143399A (ja) * 2007-03-15 2015-08-06 新日鐵住金株式会社 溶融Mg−Zn系合金めっき鋼材

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