JP2001040463A - 連続溶融金属めっき装置及び連続溶融金属めっき方法 - Google Patents

連続溶融金属めっき装置及び連続溶融金属めっき方法

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JP2001040463A
JP2001040463A JP11213880A JP21388099A JP2001040463A JP 2001040463 A JP2001040463 A JP 2001040463A JP 11213880 A JP11213880 A JP 11213880A JP 21388099 A JP21388099 A JP 21388099A JP 2001040463 A JP2001040463 A JP 2001040463A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交番磁界発生コイルを利用するめっき厚さ制御
において、鋼帯の振動や接触を抑制することでめっき層
の品質が向上するとともに、均一なめっき厚さを得る。 【解決手段】 鋼帯10は、一対のロール30A、30
B、及びサポートロール95A、95Bに狭持されてい
る。ロール30A、30Bの上部にあって、ロールと鋼
帯10との間に溶融金属バス40が形成され、上方に移
動する鋼帯10の表面に連続的に溶融金属めっきが施さ
れる。めっき厚み制御手段としては、ロール30A、3
0Bとサポートロール95A、95B間の溶融金属バス
上部に設置した交番磁界発生コイルにて行われ、交番磁
界発生コイルに投入される電流は鋼帯の固有振動数の一
定倍数より大きく設定されることから交番磁界発生コイ
ルによる鋼帯の接触、若しくは振動を抑制してめっき厚
み制御が行われ、また、溶融金属バス、交番磁界発生コ
イルは無酸化ガスが充満されたケース内に設置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移送する鋼帯に連
続的にめっきする連続溶融金属めっき装置及び連続溶融
金属めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼帯に連続的に溶融金属めっきを
施す場合、焼鈍炉で加熱・焼鈍されて表面の金属組織が
活性化された鋼帯が無酸化雰囲気にあるスナウト内部を
経て、溶融金属浴に満たされた大容量の溶融金属ポット
中に導き、溶融金属ポット浴中に浸漬されたシンクロー
ルにより係止された上で方向転換され、溶融金属ポット
浴から上方に引き上げられることでめっきが施される。
【0003】鋼帯のめっき厚み制御については、従来よ
り基本的にガスワイピング法とリニアモータ(以降、交
番磁界発生コイルという)を利用する方法の2つが主に
行われている。
【0004】そのうちのガスワイピング法については溶
融金属ポット上方に引き上げられた直後の鋼帯表面にノ
ズルから噴出させた気体で過剰に付着した溶融金属を吹
き払うことによって所定のめっき厚みを得ようとする方
法である。
【0005】しかしながら、このガスワイピング法は、
薄めっき化、高速めっき化を行なおうとすると、めっき
厚さの制御法を気体噴射だけに頼るため、どうしても噴
射気体を高圧、高速度にする必要がある。このため、噴
射気体がノズルスリット部にて共鳴し、激しい騒音が発
生して作業環境を著しく悪化させるとともに、鋼帯表面
の溶融金属が飛散することからノズルの目詰まりを誘発
させ、噴射気体の流れを乱すこととなり、よってこの方
法単独では均一なめっき厚さを得ることは困難となって
いる。
【0006】それに対し、もう一方の一対の交番磁界発
生コイルを利用する方法については、特公昭58−23
464号公報に記載されているように、開放された溶融
金属ポット上で、移送する鋼帯に対しわずかな隙間で一
対の交番磁界発生コイルを対向するよう配置し、鋼帯の
移動方向と逆の推力を発生させることにより、めっき厚
みを制御する方法となっている。
【0007】そして特開昭61−266560号公報に
記載されているように上記2つの方法を近接した配置で
組み合わせることでワイピングの効率を図る方法や、さ
らに特開平8−127854号公報に記載されているよ
うに交番磁界発生コイルを鋼帯の移動方向と逆方向に頂
点が向かうV字型とすることで交番磁界発生コイルとノ
ズルの間の溶融金属の滞留を抑制するといった改良方法
が開示されている。
【0008】また特開平6−136502号公報に記載
されているように、交番磁界発生コイルを利用する方法
において、さらに補助電磁石や距離センサーをそれぞれ
対向する配置で設け、鋼帯面とコイルとの距離の変化を
電磁力にフィードバック制御することで鋼帯に発生する
振動振幅や幅方向ねじれを抑制する方法が開示されてい
る。
【0009】しかしながら、以上のガスワイピング法及
び交番磁界発生コイル利用法の両方法においてはいずれ
も、鋼帯は上部が開放された溶融金属ポット内に連続的
に導入・導出される構成にあり、溶融金属ポット上部に
は酸化ドロスが浮遊し、溶融金属浴中、特にその底部付
近においては鉄ドロス等が対流或いは沈殿しているた
め、鋼帯が溶融金属浴通過時にこれらのドロスを巻き込
んでしまい、清浄なめっき肌が損なわれて、鋼帯表面品
質が劣るという問題があった。
【0010】そこでこの問題を解決するために、例えば
特開平11−80924号公報に記載されているように
大容量の溶融金属槽である上記溶融金属ポットの代わり
に溶融金属供給手段を備えて溶融金属バスを形成し、さ
らにロールの交換なしに均一なめっきが長時間にわたっ
て連続して可能となる溶融金属めっき装置が提案されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように現在多用されている上記の交番磁界発生コイル
利用のワイピング方法においては、上記の溶融金属ポッ
ト形式、溶融金属バス形式にかかわらず従来よりそのワ
イピング効果を向上させるためには、交番磁界発生コイ
ルにより大きい電流を投入するか、若しくはその駆動電
流の増加を抑えるために鋼帯とのエアーギャップを小さ
くする(鋼帯表面と交番磁界発生コイルとを近接させ
る)方法が取られていた。
【0012】しかしその結果、交番磁界発生コイルと鋼
帯間にて発生する電磁吸引力が増大することから鋼帯が
交番磁界発生コイルに吸着されやすくなるか、またはわ
ずかな振動で接触しやすい状態となり、逆に鋼帯を大き
く損傷しやすい構成となっていた。
【0013】そしてこのことは上記特開平6−1365
02号公報記載のフィードバック制御においても十分に
回避できるものではなく、また電磁力が変動するために
めっき厚さの不均一を招く構成となっていた。
【0014】上記問題点を鑑みて本発明の目的は、交番
磁界発生コイルを利用してワイピングする方法におい
て、鋼帯表面を損傷させることなく高い効率でのめっき
厚さ制御を可能とし、それによりめっき層の品質が向上
するとともに、均一なめっき厚さを得ることが可能な連
続溶融金属めっき装置及び連続溶融金属めっき方法を提
供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明では、移送途中にある鋼帯がロールに
より接触支持されながら溶融金属めっき浴を通過した直
後の位置に一対の交番磁界発生コイルによるめっき厚み
制御手段を備えた連続溶融金属めっき装置において、該
交番磁界発生コイルの通過直後位置で該鋼帯を移送可能
に支持する鋼帯支持手段を備えているものとする。
【0016】これにより、鋼帯は交番磁界発生コイルの
通過前位置ではロールにより接触支持され、また、交番
磁界発生コイルの通過直後位置では鋼帯支持手段により
拘束支持される構成となることから、その間の交番磁界
発生コイルによる鋼帯への吸着力に対抗するよう、もし
くは接触を抑制するよう鋼帯に張力が掛かるものとな
り、交番磁界発生コイルと鋼帯とのギャップを均一に確
保できることから、均一なめっき厚さを得ることが可能
となる。
【0017】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記鋼帯支持手段が前記鋼帯を挟持する一対のサポート
ロールであるものとする。
【0018】これにより、確実かつ強固な鋼帯の支持が
可能となる。
【0019】(3)上記(1)において、好ましくは、
前記鋼帯支持手段が前記鋼帯両面に対向してエアを噴出
するエアダンパーであるものとする。
【0020】これにより、めっき後の鋼帯表面に直接接
触することのない支持が可能となる。
【0021】(4)上記(1)から(3)のいずれかに
おいて、好ましくは、前記交番磁界発生コイルの電流周
波数を、前記鋼帯の前記ロールと前記鋼帯支持手段の間
に懸架されている部分の固有振動数の整数倍以外に設定
して作動させるものとする。
【0022】これにより、交番磁界発生コイルによる鋼
帯への吸引力周波数をロール間懸架部分の鋼帯の固有振
動数の整数倍と異なる周波数に設定することで鋼帯の共
振振動を防止することができることから、鋼帯表面の接
触による損傷を防止して均一なめっき厚さを得ることが
可能となる。
【0023】(5)上記(1)から(4)のいずれかに
おいて、好ましくは、前記鋼帯の移送路のうち前記溶融
金属めっき浴通過直後から前記鋼帯支持手段による支持
箇所までを、無酸化ガスを内部に充填したケース内に配
置するものとする。
【0024】これにより、不安定な状態にあるめっき層
の酸化汚染を防ぎ、めっき品質を向上することができ
る、 (6)また上記目的を達成するために、本発明は、移送
途中にある鋼帯をロールにより接触支持しながら溶融金
属めっき浴を通過させた直後の位置に一対の交番磁界発
生コイルによりめっき厚み制御を行う連続溶融金属めっ
き方法において、該交番磁界発生コイルの通過直後位置
に設置する一対のサポートロールにより該鋼帯を挟持さ
せ、かつ該交番磁界発生コイルの電流周波数を、該鋼帯
の該ロールと該サポートロールの間に懸架されている部
分の固有振動数の整数倍以外に設定して作動させるもの
とする。
【0025】これにより、交番磁界発生コイルと鋼帯と
のギャップを均一に確保できるとともに、交番磁界発生
コイル通過部分における鋼帯の共振振動を防止すること
ができることから、鋼帯表面の接触による損傷を防止し
て均一なめっき厚さを得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を溶融金属バス形式
の連続めっき装置に適用した場合の第1の実施形態を図
1〜図3により説明する。
【0027】図1は、本実施形態の連続溶融金属めっき
装置の正面断面図であり、図2は図1の矢視A−Aにお
ける側面断面図であり、図3は、図1の矢視B−Bにお
ける平面断面図である。
【0028】図1に示すように、鋼帯10は、加熱炉2
0からスナウト22を通過し、下部チャンバー24内に
軸設されたデフレクタロール26に係止することよって
垂直上方に方向転換して走行する。デフレクターローラ
26の上部移送路上には、鋼帯10の曲げ矯正を行うホ
ットレベラー28が設置されている。また、チャンバー
は上部チャンバー25と下部チャンバー24に分けられ
ており、上部チャンバー25内によって溶融金属めっき
が施される。
【0029】めっきを施す部分では、鋼帯10の上方へ
の進行方向に対して垂直方向に対向挟持する一対のめっ
きロール30A、30Bが配置されている。更に、これ
ら一対のめっきロール30A、30Bの周囲には、一対
のめっきロール30A、30Bと鋼帯10との間に溶融
金属を供給する溶融金属供給配管48、一対のめっきロ
ール30A、30Bの下方で溶融金属を受ける溶融金属
受け皿50、溶融金属受け皿50で受けた溶融金属を回
収する溶融金属回収配管49を設置しており、回転中に
あるめっきロール30A、30Bと鋼帯10との間に溶
融金属を供給することで実質的にめっき浴として機能す
る溶融金属バス40が形成される。
【0030】めっきロール30A、30Bの上部位置に
は、交番磁界発生コイル32A、32Bが鋼帯10の両
面に対してそれぞれエアーギャップ88A、88Bの間
隙を設けて対抗するように配置されている。交番磁界発
生コイル32A、32Bはそれぞれ相違する極性となる
よう作動し、例えば、交番磁界発生用電源38から供給
される電流により、交番磁界発生コイル32Aから交番
磁界発生コイル32Bの方向に向けて磁界を発生する。
移送走行中にある鋼帯10の表面に直行して磁界が発生
することで、鋼帯10の表面に付着した溶融金属には渦
電流が誘起される。この渦電流によって、鋼帯10の表
面には上方から下方へ向かう電磁力が発生する。
【0031】鋼帯10の移送路にある加熱炉20、下部
チャンバー24、及び上部チャンバー25内部には常に
無酸化ガス供給装置72より無酸化ガスが外気圧より若
干高めになるよう充填されている。また、交番磁界発生
コイル32A、32Bの上部位置にあって、鋼帯10が
搬出される上部チャンバー25の出側開口部には、鋼帯
を対抗するように一対のサポートロール95A、95B
が配置されている。
【0032】このサポートロール95A、95Bは、め
っきロール30A、30Bと共に交番磁界発生コイル3
2A、32Bの上下端部にて鋼帯10を挟持し、交番磁
界発生コイル32A、32Bから鋼帯に対して発生する
電磁的な吸引力に対抗できるだけの張力が付加されるも
のとなる。
【0033】また、サポートロール95A、95Bはシ
ールロールの役目となり上部チャンバー25内を密封し
て無酸化ガスの漏れを最小限に抑えるものとなる。
【0034】このように構成することにより、鋼帯10
は交番磁界発生コイル32A、32Bの上下に近接して
設置されためっきロール30A、30B及びサポートロ
ール95A、95Bにて支持されていることから、交番
磁界発生コイル32A、32Bの電磁吸引力による鋼帯
10の接触、もしくは吸着を防止してめっきが行われ
る。
【0035】本実施形態では、交番磁界発生コイル32
A、32Bに投入する電流周波数を、めっきロール30
A、30Bとサポートロール95A、95Bの間の支持
で懸架されている鋼帯10部分の固有振動数の整数倍と
一致させずに、またある一定倍数より大きくなるよう設
定して作動させる構成にある。このようにすることで交
番磁界発生コイルからの電磁的影響による鋼帯10の共
振振動の発生を防ぐことができる。
【0036】ここで、交番磁界発生コイル32A、32
Bに投入する電流周波数について具体例をあげて説明す
る。一般に鋼帯10の固有振動数fsは、下記式にて決
定される。
【0037】
【数1】
【0038】ここで、 fs:固有振動数(Hz) n:モード数(整数倍数) L:めっきロールとサポートロール間距離(m) T:張力(N) ρ:鋼帯の綿密度(kg/m) となる。
【0039】仮に以下の条件のもとでは、 鋼帯のゲージサイズ:1.0mm厚、900mm幅 鋼帯のユニットテンション:1.5kg/mm2 めっきロールとサポートロール間距離L:2m 鋼帯の綿密度ρ:7,065(kg/m) 張力T:13230(N) モード数は5次モードまで考慮する(つまりn=5)。
【0040】固有振動数fsは約54Hzとなる。また
モード数nを1とした基本固有振動数fs1については
約10.8Hzとなる。
【0041】したがって、上記条件のもとでは鋼帯10
の懸架部分の共振振動を防ぐために交番磁界発生コイル
の発生磁場周波数を10.8Hzの整数倍の前後を避け
て設定するものとし、さらにモード解析の観点により少
なくとも54Hzより大きくすることが望ましいことに
なる。これらを併せて考慮すると具体的には54+1
0.8×(k+0.5)Hz(k:整数)前後に設定す
るのが最も望ましいことになる。
【0042】この発生磁場周波数の設定については、交
番磁界発生コイル32A、32Bに周期電流を供給する
交番磁界発生用電源38によって制御され、また交番磁
界発生コイル32A、32B自体は鋼帯10とのエアー
ギャップ88A、88Bが調整可能なように送りねじ式
のギャップ調整装置87上に設置されている。
【0043】交番磁界発生コイル32A、32Bのコイ
ル電流を大きくするか、若しくはエアーギャップ88
A、88Bを小さくすることでめっき厚みを薄くするこ
とができ、逆に交番磁界発生コイル32A、32Bのコ
イル電流を小さくするか、若しくはエアーギャップ88
A、88Bを大きくすることでめっき厚みを厚く制御で
きる。
【0044】そして図1に示すように、溶融金属バス4
0を形成する構成としては、溶融金属ポット42内の溶
融金属44を溶融金属ポンプ46を用いて、溶融金属供
給配管48を経由し、所望量供給することによりめっき
浴として機能する溶融金属バス40を形成することがで
きる。この際、溶融金属の吐出供給箇所はめっきロール
30A、30Bの側面でも鋼帯10面でも良く、それら
の間に適量の溶融金属バス40が形成されればよいもの
である。
【0045】次に、溶融金属バス40から溢れ出た溶融
金属の回収装置について説明する。
【0046】溶融金属バス40から溢れ出た溶融金属
は、受け皿50によって回収される。受け皿50は、一
対のめっきロール30A、30Bとデフレクターロール
26との間に配置され、鋼帯10が接触せずに挿通可能
なスリット(間隙)を形成しており、一対のめっきロー
ル30A、30Bの下部に配置される。
【0047】受け皿50は、鋼帯10を挟持して対向接
触する一対のめっきロール30A、30Bの平面投影面
積よりも十分に大きく形成されており、溶融金属バス4
0から溢れた溶融金属は、めっきロール30A、30B
の上方および側方の側面を軽油し、受け皿50上で回収
される。
【0048】なお、受け皿50に回収された回収溶融金
属44に、めっきロール30A、30Bの下部の一部が
浸漬するように配置することにより、受け皿50の中の
溶融金属44は、めっきロール30A、30Bの回転に
伴ってその表面に付着して、溶融金属バス40に再び供
給されるので、溶融金属供給配管48から直接受け皿5
0上に溶融金属を供給するようにしても、溶融金属バス
40を形成することができる。
【0049】また、図2において、めっきロール30
A、30B胴長部の両端部には、上サイドシール52、
及び下サイドシール54が設けられている。サイド溶融
金属受け皿56は、めっきロール30A、30Bと鋼帯
10との下部空間において鋼帯10の板幅からはずれた
溶融金属の漏れを受けることができる。サイド溶融金属
受け皿56には、鋼帯10の幅変化に応じて移動が可能
なように移動手段を設けられている。この移動手段を設
けることにより種々の幅の鋼帯10のめっき作業を行う
ことができる。
【0050】図1において、受け皿50及びサイド溶融
金属受け皿56の底部には、回収した溶融金属を排出す
る排出口が穿設されており、この排出口に接続する溶融
金属回収用配管49を介して、溶融金属循環ポット42
に溶融金属が回収される。溶融金属循環ポット42に回
収された溶融金属は、溶融金属循環ポット42から溶融
金属供給ポンプ46によって溶融金属供給用配管48を
介して再度溶融金属バス40へ供給される。受け皿50
やサイド溶融金属受け皿56の排出口は底部でなくとも
よく、排出可能な位置に設けられれぱよいものである。
【0051】以上のように、鋼帯10を狭持するめっき
ロール30A、30Bと、連続的に溶融金属を溶融金属
循環ポット42から供給しながら一対のめっきロール3
0A、30B部のみで鋼帯10にめっきを施し、さら
に、めっきロール30A、30Bの下方で余分な溶融金
属を回収する受け皿50及びサイド溶融金属受け皿56
を設け、受け皿50及びサイド溶融金属受け皿56に回
収された溶融金属を溶融金属循環ポット42に溶融金属
を送り込むようにして溶融金属循環システムを構成して
いる。
【0052】さらに、本実施形態においては、溶融金属
循環経路中、詳しくは受け皿50やサイド溶融金属受け
皿56といった溶融金属を回収する部位から溶融金属循
環ポット42までの間の溶融金属回収配管49中に、溶
融金属を清浄化する還元装置であるドロス回収装置58
を設けている。ドロス回収装置58は酸化ドロス等のド
ロスを分解する還元装置であって、このような位置に設
置することにより、供給する溶融金属の清浄度を向上す
ることができる。
【0053】また、本実施形態においては、受け皿50
やめっきロール30A、30B、上サイドプレート5
2、下サイドプレート54、それぞれにヒータが埋設さ
れており、ヒータ電源60から供給される電流により加
熱されて溶融金属の付着硬化を防止している。
【0054】また、めっきロール30A、30Bの下部
で鋼帯厚み方向の両サイドに、無酸化ガスを噴射する噴
射ノズル70が設置されており、めっきロール30A、
30B下部から下部チャンバー24内への溶融金属の漏
れを防止するようにしている。噴射ノズル70から無酸
化ガスを一対のめっきロール30A、30Bと鋼帯10
との間に吹き付けることで、溶融金属の漏れ及びめっき
直前の鋼帯10の表面酸化を同時に抑制することができ
る。受け皿50が設けられている場合には、受け皿50
と鋼帯10との間隙から一対のめっきロール30A、3
0Bと鋼帯10との間に無酸化ガスを吹き付けるように
噴射ノズル70を設置する。ここで、無酸化ガスとして
はArガス、N2+H2ガス、N2ガス等を用いてい
る。無酸化ガスは、無酸化ガス供給装置72から供給さ
れる。
【0055】このように、鋼帯の周辺雰囲気を無酸化雰
囲気としたり、無酸化ガスを使用することによって、清
浄性が要求されるめっき直前や不安定な状態にあるめっ
き直後の鋼帯10の表面の酸化を防止することができ、
良好なめっき肌を得ることができる。
【0056】本実施形態においては、めっき装置主要部
をそのまま収容する上チャンバ25、下チャンバ24
が、一対のサポートロール95A、95Bにより密封さ
れて内部に上記無酸化ガスが充填された上に、上記のよ
うに無酸化ガスを吹きつけることによって鋼帯10表面
の酸化防止を実現している。
【0057】次に、図2及び図3を用いて、めっきロー
ル30A、30Bの回転駆動機構について説明する。な
お、図2及び図3において、図1と同符号は同一部分を
示している。
【0058】モータ80A、80Bは、モータ制御装置
82によって、回転速度や回転方向の制御が行われる。
モータ80A、80Bの回転駆動力は、スピンドル84
A、84Bを介してめっきロール30A、30Bに伝達
され、めっきロール30A、30Bを回転させる。モー
タ制御装置82は、外部の圧延装置等の駆動により走行
する鋼帯10の速度と同期するようめっきロール30
A、30Bの自律回転を制御する。従って、鋼帯10は
スムーズにめっきロール30A、30Bを通過すること
ができる。
【0059】めっきロール間のギャップ調整装置86
は、めっきロール30A、30Bの間隔を調整するもの
であり、鋼帯10の板厚に応じてめっきロール30A、
30Bの間隔を調整する。
【0060】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、鋼帯を挟持して対向するロール対と鋼帯との間の空
間に溶融金属バス(溜り)を形成させ、この中の溶融金
属中に鋼帯を通して走行させることにより、鋼帯表面に
連続的にめっきを施す溶融バス形式の連続めっき装置に
おいて、鋼帯を一対のめっきロールと一対のサポートロ
ールによりそれぞれ挟持させた間の懸架部分に、その固
有振動数の一定整数倍より大きい周波数にある交流磁場
を鋼帯の進行方向と逆方向に移動させて付加すること
で、振動や接触を抑制した均一なめっき厚みの制御が可
能となる。また、溶融金属バスおよび交流磁場発生コイ
ルを無酸化ガスを充満したチャンバー内に配置すること
で品質の優れためっき層を得る事ができる。
【0061】次に図4を参照して、本発明の第2の実施
形態にある連続溶融金属めっき装置について説明する。
【0062】図4は、本発明の第2の実施形態による連
続溶融金属めっき装置の正面断面図である。なお、図1
と同一符号は、同一部分を示している。
【0063】本実施形態においては、図1に示した構成
に対して、サポートロール95A、95Bの替わりにエ
アーダンパー96A、96Bを設置したものである。そ
の他の構成については、図1に示した第1の実施形態と
同様である。
【0064】本実施形態は、めっきロール32A、32
Bにてめっきされた鋼帯10をサポートローラ等のよう
に直接接触させて鋼帯10を保持することが出来ない場
合に用いられるものである。サポートローラの替わりに
エアーダンパー96A、96Bを用いることで、非接触
にて鋼帯10を支持することができる。
【0065】この場合、前述したガスワイピング用のエ
ア噴出よりも十分低いエア圧力で行っても必要とする鋼
帯の拘束や張力の付加が可能であるため、前記騒音やノ
ズルの目詰まり等の不具合が生じることはない。また、
エアーから噴射する気体としては上部チャンバー25内
部の清浄性を維持するよう充填しているものと同じ無酸
化ガスとすることが望ましい。
【0066】図5は、本発明の第3の実施形態による連
続溶融金属めっき装置の正面断面図である。なお、図1
と同一符号は、同一部分を示している、本実施形態にお
いては、図1に示した構成に加えて、交番磁界発生コイ
ル32A、32Bの下部に鋼帯10に向けて対向する配
置でギャップセンサー97A、97Bを設置したもので
ある。その他の構成については、図1に示した実施形態
と同様である。
【0067】前述のように交番磁界発生コイル32A、
32Bの下部位置、上部位置ではそれぞれめっきロール
30A、30Bとサポートロール95A、95Bにて鋼
帯10は支持されており、交番磁界発生コイル32A、
32Bにより鋼帯10に対して発生する吸引力に対抗
し、また鋼帯10の固有振動数に対して交番磁界発生コ
イルの電流周波数を大きくして鋼帯10の共振振動を抑
制する構成としている。
【0068】上記の構成にある場合においても吸引力が
大きく、また鋼帯10の振動が激しい場合は、交流磁場
発生コイルの下部にギャップセンサー97A、97Bを
設置することにより吸引力、もしくは鋼帯10の共振振
動に対する問題を回避することができる。
【0069】つまり、ギャップセンサー97A、97B
にて鋼帯の位置を常に検出し、交番磁界発生コイル32
A、32Bへフィードバック制御することにより電磁力
(吸引力)を適切に調整することができる。
【0070】また本発明の適用は、以上説明した3つの
実施形態にあるような溶融金属バス形式の連続めっき装
置に限定するものではなく、他の溶融金属ポット形式の
連続めっき装置に対しても可能である。この場合、交番
磁界発生コイルの下部位置における鋼帯の支持は、一対
のめっきロールによる挟持ではなく、1つのシンクロー
ルによる係止やレベラーによる押圧となる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、交番磁界発生コイルを
利用してワイピングする方法において、鋼帯表面を損傷
させることなく高い効率でのめっき厚さ制御を可能と
し、それによりめっき層の品質が向上するとともに、均
一なめっき厚さを得ることが可能となる。また、溶融金
属バスおよび交流磁場発生コイルを無酸化ガスを充満し
たケース内に配置することで品質の優れためっき層を得
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にある連続溶融金属めっ
き装置の正面断面図である。
【図2】図1の矢視A−Aにおける第1実施形態の連続
溶融金属めっき装置の側面断面図である。
【図3】図1の矢視B−Bにおける、第1実施形態の連
続溶融金属めっき装置の平面断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にある連続溶融金属め
っき装置の正面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にある連続溶融金属め
っき装置の正面断面図である。
【符号の説明】
10 鋼帯 20 加熱炉 22 スナウト 24 下部チャンバー 25 上部チャンバー 26 デフレクターロール 28 ホットレベラー 30A、30B めっきロール 32A、32B 交番磁界発生コイル 38 交番磁界発生用電源 40 溶融金属バス 42 溶融金属循環ポット 44 回収溶融金属 46 溶融金属供給ポンプ 48 溶融金属供給配管 49 溶融金属回収用配管 50 溶融金属受け皿 52 上サイドプレート 54 下サイドプレート 56 サイド溶融金属受け皿 58 ドロス回収装置 60 ヒータ加熱電源 70 噴射ノズル 72 無酸化ガス発生装置 80A、80B モータ 81A、81B コイル間ギャップ調整用モータ 82 モータ制御装置 84A、84B スピンドル 86 ロール間ギャップ調整装置 87 コイル間ギャップ調整装置 88A、88B エアーギャップ 95A、95B サポートロール 96A、96B エアーダンパー 97A、97B ギャップセンサー
フロントページの続き (72)発明者 可児 保宣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AC33 AC59 AD09 AD16 AD22 AD24 AD29 AE33 AE36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移送途中にある鋼帯がロールにより接触支
    持されながら溶融金属めっき浴を通過した直後の位置に
    一対の交番磁界発生コイルによるめっき厚み制御手段を
    備えた連続溶融金属めっき装置において、 該交番磁界発生コイルの通過直後位置で該鋼帯を移送可
    能に支持する鋼帯支持手段を備えていることを特徴とす
    る連続溶融金属めっき装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 前記鋼帯支持手段が前記鋼帯を挟持する一対のサポート
    ロールであることを特徴とする連続溶融金属めっき装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の連続溶融金属めっき装置に
    おいて、 前記鋼帯支持手段が前記鋼帯両面に対向してエアを噴出
    するエアダンパーであることを特徴とする連続溶融金属
    めっき装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか記載の連続溶融
    金属めっき装置において、 前記交番磁界発生コイルの電流周波数を、前記鋼帯の前
    記ロールと前記鋼帯支持手段の間に懸架されている部分
    の固有振動数の整数倍以外に設定して作動させることを
    特徴とする連続溶融金属めっき装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか記載の連続溶融
    金属めっき装置において、 前記鋼帯の移送路のうち前記溶融金属めっき浴通過直後
    から前記鋼帯支持手段による支持箇所までを、無酸化ガ
    スを内部に充填したケース内に配置することを特徴とす
    る連続溶融金属めっき装置。
  6. 【請求項6】移送途中にある鋼帯をロールにより接触支
    持しながら溶融金属めっき浴を通過させた直後の位置に
    一対の交番磁界発生コイルによりめっき厚み制御を行う
    連続溶融金属めっき方法において、 該交番磁界発生コイルの通過直後位置に設置する一対の
    サポートロールにより該鋼帯を挟持させ、 かつ該交番磁界発生コイルの電流周波数を、該鋼帯の該
    ロールと該サポートロールの間に懸架されている部分の
    固有振動数の整数倍以外に設定して作動させることを特
    徴とする連続溶融金属めっき方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030018174A (ko) * 2001-08-27 2003-03-06 주식회사 포스코 스트립 진동 억제 장치
KR101221655B1 (ko) * 2010-08-24 2013-01-14 현대하이스코 주식회사 용융금속의 낙하 누출 방지 및 드로스 발생을 억제할 수 있는 강판 연속용융도금 장치
KR101454781B1 (ko) * 2012-12-12 2014-10-27 동의대학교 산학협력단 비접촉식 박판 가진 장치 및 방법

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