JPH0657394A - 溶融金属めっき鋼帯の縦すじ防止方法および装置 - Google Patents
溶融金属めっき鋼帯の縦すじ防止方法および装置Info
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- JPH0657394A JPH0657394A JP23645292A JP23645292A JPH0657394A JP H0657394 A JPH0657394 A JP H0657394A JP 23645292 A JP23645292 A JP 23645292A JP 23645292 A JP23645292 A JP 23645292A JP H0657394 A JPH0657394 A JP H0657394A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 めっき鋼帯幅方向の曲げ振動を抑制し、溶融
金属めっき鋼帯の縦すじ模様の発生を防止する。 【構成】 溶融金属めっき鋼帯８の鋼帯幅方向への曲げ
振動に起因して発生する縦すじ防止方法において、溶融
めっき金属ポット直上のワイピングノズルの上部に、め
っき鋼帯進行方向と直行する方向にめっき鋼帯を挟んで
所定間隔でボールネジ１０、１１を配設し、該ボールネ
ジの一方に左右に拡縮自在の一対の両端部用エアーブロ
ー用ノズルヘッダー９、９を螺合し、ボールネジの他方
に１個の中央部用エアーブロー用ノズルヘッダーを螺合
し、各ボールネジ１０、１１の一端に駆動モーター１
２、１３を連結し、各エアーブロー用ノズルヘッダー
７、９に圧力空気供給ホース１４、１５を接続し、めっ
き鋼帯幅方向の片面両端部および反対面中央部からエア
ーを噴射し、めっき鋼帯を幅方向に強制的に湾曲させ
る。 【効果】 鋼帯の板幅方向への振動を抑制して縦すじ模
様欠陥の発生を防止できる。
金属めっき鋼帯の縦すじ模様の発生を防止する。 【構成】 溶融金属めっき鋼帯８の鋼帯幅方向への曲げ
振動に起因して発生する縦すじ防止方法において、溶融
めっき金属ポット直上のワイピングノズルの上部に、め
っき鋼帯進行方向と直行する方向にめっき鋼帯を挟んで
所定間隔でボールネジ１０、１１を配設し、該ボールネ
ジの一方に左右に拡縮自在の一対の両端部用エアーブロ
ー用ノズルヘッダー９、９を螺合し、ボールネジの他方
に１個の中央部用エアーブロー用ノズルヘッダーを螺合
し、各ボールネジ１０、１１の一端に駆動モーター１
２、１３を連結し、各エアーブロー用ノズルヘッダー
７、９に圧力空気供給ホース１４、１５を接続し、めっ
き鋼帯幅方向の片面両端部および反対面中央部からエア
ーを噴射し、めっき鋼帯を幅方向に強制的に湾曲させ
る。 【効果】 鋼帯の板幅方向への振動を抑制して縦すじ模
様欠陥の発生を防止できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、溶融金属めっき鋼
帯、例えば溶融亜鉛めっき鋼帯製造過程において、鋼帯
の振動に起因して発生する縦すじ模様の発生を防止する
方法および装置に関する。
帯、例えば溶融亜鉛めっき鋼帯製造過程において、鋼帯
の振動に起因して発生する縦すじ模様の発生を防止する
方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、表面処理鋼板は、生産量や品質水
準の向上が著しく、特に溶融金属めっき鋼帯（以下溶融
亜鉛めっき鋼帯を例にとり説明する）は、自動車用、家
電製品用あるいは建材の外装材として幅広く用いられい
る。しかしながら、その一方でユーザーの要求する品質
水準は、年々厳しくなるばかりである。このような状況
下においては、従来問題とされなかった僅かなキズや模
様であっても、不良品と見なされクレームがつく場合が
ある。溶融亜鉛めっき鋼板の中で、製造過程における鋼
帯の振動により発生する縦すじ模様もその一つである。
この縦すじ模様は、一端発生すると大量の不良品を出す
ため、重大な問題となっている。
準の向上が著しく、特に溶融金属めっき鋼帯（以下溶融
亜鉛めっき鋼帯を例にとり説明する）は、自動車用、家
電製品用あるいは建材の外装材として幅広く用いられい
る。しかしながら、その一方でユーザーの要求する品質
水準は、年々厳しくなるばかりである。このような状況
下においては、従来問題とされなかった僅かなキズや模
様であっても、不良品と見なされクレームがつく場合が
ある。溶融亜鉛めっき鋼板の中で、製造過程における鋼
帯の振動により発生する縦すじ模様もその一つである。
この縦すじ模様は、一端発生すると大量の不良品を出す
ため、重大な問題となっている。
【０００３】溶融亜鉛めっき鋼板の製造過程における縦
すじ模様の発生は、亜鉛めっき鋼板の亜鉛付着を行う溶
融亜鉛ポットにおいて、数ＫＨｚの振動源により、図３
（ａ）図に示すとおり、鋼帯２１の幅方向に曲げ振動が
発生し、その共振により図３（ｂ）図に示すとおり、鋼
帯２１の幅方向に腹２２と節２３の部分で亜鉛の偏りが
発生し、図３（ｃ）図に示すとおり、亜鉛付着量に差が
発生し、縦すじ模様として観察されることが判明してい
る。
すじ模様の発生は、亜鉛めっき鋼板の亜鉛付着を行う溶
融亜鉛ポットにおいて、数ＫＨｚの振動源により、図３
（ａ）図に示すとおり、鋼帯２１の幅方向に曲げ振動が
発生し、その共振により図３（ｂ）図に示すとおり、鋼
帯２１の幅方向に腹２２と節２３の部分で亜鉛の偏りが
発生し、図３（ｃ）図に示すとおり、亜鉛付着量に差が
発生し、縦すじ模様として観察されることが判明してい
る。
【０００４】溶融亜鉛めっき設備における数ＫＨｚの加
振源としては、鋼帯に溶融亜鉛をめっきしたのち、再加
熱してめっき層のＦｅ−Ｚｎ合金化処理を行う、いわゆ
る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造に使用される誘
導加熱炉の影響や、亜鉛ポット直上で亜鉛付着量の調整
を行っているワイピングノズルのワイピングが考えられ
る。
振源としては、鋼帯に溶融亜鉛をめっきしたのち、再加
熱してめっき層のＦｅ−Ｚｎ合金化処理を行う、いわゆ
る合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造に使用される誘
導加熱炉の影響や、亜鉛ポット直上で亜鉛付着量の調整
を行っているワイピングノズルのワイピングが考えられ
る。
【０００５】このような加振源を無くする方法として
は、合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造に使用される
誘導加熱炉については、めっき鋼帯を加熱する加熱帯域
を少なくとも２つ以上に区画し、各区画での加熱を誘導
加熱とすると共に、その誘導加熱コイルへの投入周波数
を少なくとも２種以上使用する方法（特開昭６１−２０
７５６１号公報）、めっき鋼帯を加熱する誘導加熱炉に
おいて、板の長手方向に横波を発生させる加振装置を配
設する方法（特開平１−２１９１５２号公報）等が提案
されている。しかしながら、ワイピングの影響に対する
対策については、ワイピングノズルの構造そのものに係
わる問題であり、非常に難しい問題である。
は、合金化処理溶融亜鉛めっき鋼板の製造に使用される
誘導加熱炉については、めっき鋼帯を加熱する加熱帯域
を少なくとも２つ以上に区画し、各区画での加熱を誘導
加熱とすると共に、その誘導加熱コイルへの投入周波数
を少なくとも２種以上使用する方法（特開昭６１−２０
７５６１号公報）、めっき鋼帯を加熱する誘導加熱炉に
おいて、板の長手方向に横波を発生させる加振装置を配
設する方法（特開平１−２１９１５２号公報）等が提案
されている。しかしながら、ワイピングの影響に対する
対策については、ワイピングノズルの構造そのものに係
わる問題であり、非常に難しい問題である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭６１−２０
７５６１号公報に開示の方法は、加熱帯域を少なくとも
２つ以上に区画し、誘導加熱装置への投入周波数を２種
以上使用し、誘導加熱に起因する鋼帯幅方向の曲げ振動
を相殺させて抑制し、縦すじの発生を防止するものであ
る。また、特開平１−２１９１５２号公報に開示の方法
は、鋼帯の長手方向に横波を発生させる加振装置を配設
し、誘導加熱に起因する鋼帯幅方向の振動と交差させて
振動を抑制するものである。しかしながら、ワイピング
による振動抑制方法については、何も報告がなされてい
ない。
７５６１号公報に開示の方法は、加熱帯域を少なくとも
２つ以上に区画し、誘導加熱装置への投入周波数を２種
以上使用し、誘導加熱に起因する鋼帯幅方向の曲げ振動
を相殺させて抑制し、縦すじの発生を防止するものであ
る。また、特開平１−２１９１５２号公報に開示の方法
は、鋼帯の長手方向に横波を発生させる加振装置を配設
し、誘導加熱に起因する鋼帯幅方向の振動と交差させて
振動を抑制するものである。しかしながら、ワイピング
による振動抑制方法については、何も報告がなされてい
ない。
【０００７】この発明の目的は、上記ワイピングノズル
の振動に起因する鋼帯幅方向の曲げ振動を抑制できる溶
融金属めっき鋼帯の縦すじ模様防止方法を提供すること
にある。
の振動に起因する鋼帯幅方向の曲げ振動を抑制できる溶
融金属めっき鋼帯の縦すじ模様防止方法を提供すること
にある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を行った。その結果、溶融金
属めっきラインの数ＫＨｚの加振源との共振を抑制する
には、亜鉛ポット直上のワイピングノズルの上部におい
て、鋼帯に圧力をかけて強制的に板幅方向に湾曲させる
ことによって、板幅方向の曲げ振動を抑制できることを
究明し、この発明に到達した。
を達成すべく鋭意試験研究を行った。その結果、溶融金
属めっきラインの数ＫＨｚの加振源との共振を抑制する
には、亜鉛ポット直上のワイピングノズルの上部におい
て、鋼帯に圧力をかけて強制的に板幅方向に湾曲させる
ことによって、板幅方向の曲げ振動を抑制できることを
究明し、この発明に到達した。
【０００９】すなわちこの発明は、溶融金属めっき鋼帯
の鋼帯幅方向への曲げ振動に起因して発生する縦すじ防
止方法において、溶融めっき金属ポット直上のワイピン
グノズルの上部でめっき鋼帯幅方向の一面両端部および
他面中央部からエアーを噴射し、めっき鋼帯を幅方向に
強制的に湾曲させることを特徴とする溶融金属めっき鋼
帯の縦すじ防止方法である。
の鋼帯幅方向への曲げ振動に起因して発生する縦すじ防
止方法において、溶融めっき金属ポット直上のワイピン
グノズルの上部でめっき鋼帯幅方向の一面両端部および
他面中央部からエアーを噴射し、めっき鋼帯を幅方向に
強制的に湾曲させることを特徴とする溶融金属めっき鋼
帯の縦すじ防止方法である。
【００１０】また、溶融金属めっきラインの溶融めっき
金属ポット直上のワイピングノズルの上部に、めっき鋼
帯進行方向と直行する方向にめっき鋼帯を挟んで所定間
隔でボールネジを配設し、該ボールネジの一方に拡縮自
在の一対のエアーブロー用ノズルヘッダーを螺合し、ボ
ールネジの他方に１個のエアーブロー用ノズルヘッダー
を螺合し、各ボールネジの一端に駆動モーターを連結
し、各エアーブロー用ノズルヘッダーに圧力空気供給ホ
ースを接続したことを特徴とするる溶融金属めっき鋼帯
の縦すじ防止装置である。
金属ポット直上のワイピングノズルの上部に、めっき鋼
帯進行方向と直行する方向にめっき鋼帯を挟んで所定間
隔でボールネジを配設し、該ボールネジの一方に拡縮自
在の一対のエアーブロー用ノズルヘッダーを螺合し、ボ
ールネジの他方に１個のエアーブロー用ノズルヘッダー
を螺合し、各ボールネジの一端に駆動モーターを連結
し、各エアーブロー用ノズルヘッダーに圧力空気供給ホ
ースを接続したことを特徴とするる溶融金属めっき鋼帯
の縦すじ防止装置である。
【００１１】
【作用】この発明は、溶融めっき金属ポット直上のワイ
ピングノズルの上部でめっき鋼帯を挟んで幅方向の両端
部および他面中央部からエアーを噴射し、めっき鋼帯を
幅方向に強制的に湾曲させるから、湾曲部の幅方向にお
ける共振に対する抵抗が増し、ワイピングによる振動と
思われる数ＫＨｚの加振源に起因するめっき鋼帯の幅方
向の振動が湾曲部によって抑制され、めっき鋼帯の縦す
じ模様の発生を防止することができる。
ピングノズルの上部でめっき鋼帯を挟んで幅方向の両端
部および他面中央部からエアーを噴射し、めっき鋼帯を
幅方向に強制的に湾曲させるから、湾曲部の幅方向にお
ける共振に対する抵抗が増し、ワイピングによる振動と
思われる数ＫＨｚの加振源に起因するめっき鋼帯の幅方
向の振動が湾曲部によって抑制され、めっき鋼帯の縦す
じ模様の発生を防止することができる。
【００１２】また、この発明の縦すじ防止装置は、ワイ
ピングノズルの上部に、めっき鋼帯進行方向と直行する
方向にめっき鋼帯を挟んで所定間隔でボールネジを配設
し、該ボールネジの一方に拡縮自在の一対のエアーブロ
ー用ノズルヘッダーを螺合し、ボールネジの他方に１個
のエアーブロー用ノズルヘッダーを螺合し、各ボールネ
ジの一端に駆動モーターを連結し、各エアーブロー用ノ
ズルヘッダーに圧力空気供給ホースを接続したから、ボ
ールネジの一方に連結した駆動モーターを機動してボー
ルネジを正逆回転させることにより一対のエアーブロー
用ノズルヘッダーが拡縮し、めっき鋼帯の板幅に対応し
てエアーブロー用ノズルヘッダーの位置を変更すること
ができる。
ピングノズルの上部に、めっき鋼帯進行方向と直行する
方向にめっき鋼帯を挟んで所定間隔でボールネジを配設
し、該ボールネジの一方に拡縮自在の一対のエアーブロ
ー用ノズルヘッダーを螺合し、ボールネジの他方に１個
のエアーブロー用ノズルヘッダーを螺合し、各ボールネ
ジの一端に駆動モーターを連結し、各エアーブロー用ノ
ズルヘッダーに圧力空気供給ホースを接続したから、ボ
ールネジの一方に連結した駆動モーターを機動してボー
ルネジを正逆回転させることにより一対のエアーブロー
用ノズルヘッダーが拡縮し、めっき鋼帯の板幅に対応し
てエアーブロー用ノズルヘッダーの位置を変更すること
ができる。
【００１３】この発明におけるめっき鋼帯を幅方向にエ
アーブローにより湾曲させる位置は、ワイピングノズル
にあまり近すぎると、ワイピングノズルとめっき鋼帯と
の間隔に影響し、均一なめっき付着特性が得られなくな
るので、ワイピングノズルの上部で、ワイピングノズル
の上部１００ｍｍないし２００ｍｍ程度が適当である。
各エアーブロー用ノズルヘッダーとめっき鋼帯間の距離
は、エアーブロー用圧縮空気圧力や板幅によって異なる
が、４０ｍｍないし５０ｍｍ程度が適当である。
アーブローにより湾曲させる位置は、ワイピングノズル
にあまり近すぎると、ワイピングノズルとめっき鋼帯と
の間隔に影響し、均一なめっき付着特性が得られなくな
るので、ワイピングノズルの上部で、ワイピングノズル
の上部１００ｍｍないし２００ｍｍ程度が適当である。
各エアーブロー用ノズルヘッダーとめっき鋼帯間の距離
は、エアーブロー用圧縮空気圧力や板幅によって異なる
が、４０ｍｍないし５０ｍｍ程度が適当である。
【００１４】
実施例１ 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図１ないし図
２に基いて説明する。図１はこの発明の溶融亜鉛めっき
鋼帯の縦すじ防止装置を設置した溶融亜鉛めっきライン
の全体説明図、図２は縦すじ防止装置の要部概略平面図
である。図１および２において、１は図示しない連続炉
で表面が清浄、活性化された鋼帯、２は図示しない連続
加熱炉と溶融亜鉛ポット３間に配設されたスナウト、４
は溶融亜鉛ポット３内に設けたシンクロール、５は溶融
亜鉛ポット３の直上に設けた亜鉛付着量を制御するワイ
ピングノズル、６はワイピングノズル５の上部に設けた
合金化熱処理炉である。
２に基いて説明する。図１はこの発明の溶融亜鉛めっき
鋼帯の縦すじ防止装置を設置した溶融亜鉛めっきライン
の全体説明図、図２は縦すじ防止装置の要部概略平面図
である。図１および２において、１は図示しない連続炉
で表面が清浄、活性化された鋼帯、２は図示しない連続
加熱炉と溶融亜鉛ポット３間に配設されたスナウト、４
は溶融亜鉛ポット３内に設けたシンクロール、５は溶融
亜鉛ポット３の直上に設けた亜鉛付着量を制御するワイ
ピングノズル、６はワイピングノズル５の上部に設けた
合金化熱処理炉である。
【００１５】７はワイピングノズル５と合金化熱処理炉
６との間に設けためっき鋼帯８の中央部用エアーブロー
用ノズルヘッダー、９は中央部用エアーブロー用ノズル
ヘッダー７と対応するめっき鋼帯８の両端部用エアーブ
ロー用ノズルヘッダーで、それぞれめっき鋼帯８を挟ん
で所定間隔でめっき鋼帯８の進行方向と直交する方向に
平行に配設されたボールネジ１０、１１に螺合されてい
る。１２、１３はボールネジ１０、１１に連結した駆動
用モーターで、駆動用モーター１２を駆動してボールネ
ジ１０を正逆回転させれば、中央部用エアーブロー用ノ
ズルヘッダー７は、図示しないボールネジ１０と平行な
ガイド溝に沿って移動し、また、駆動用モーター１３を
駆動してボールネジ１１を正逆回転させれば、両端部用
エアーブロー用ノズルヘッダー９、９は、図示しないボ
ールネジ１１と平行なガイド溝に沿って距離が拡大、縮
小し、めっき鋼帯８の板幅の変動に追従できるよう構成
されている。
６との間に設けためっき鋼帯８の中央部用エアーブロー
用ノズルヘッダー、９は中央部用エアーブロー用ノズル
ヘッダー７と対応するめっき鋼帯８の両端部用エアーブ
ロー用ノズルヘッダーで、それぞれめっき鋼帯８を挟ん
で所定間隔でめっき鋼帯８の進行方向と直交する方向に
平行に配設されたボールネジ１０、１１に螺合されてい
る。１２、１３はボールネジ１０、１１に連結した駆動
用モーターで、駆動用モーター１２を駆動してボールネ
ジ１０を正逆回転させれば、中央部用エアーブロー用ノ
ズルヘッダー７は、図示しないボールネジ１０と平行な
ガイド溝に沿って移動し、また、駆動用モーター１３を
駆動してボールネジ１１を正逆回転させれば、両端部用
エアーブロー用ノズルヘッダー９、９は、図示しないボ
ールネジ１１と平行なガイド溝に沿って距離が拡大、縮
小し、めっき鋼帯８の板幅の変動に追従できるよう構成
されている。
【００１６】中央部用エアーブロー用ノズルヘッダー７
および両端部用エアーブロー用ノズルヘッダー９、９に
は、それぞれ図示しない圧縮空気供給源とエアーホース
１４および１５を介して接続され、中央部用エアーブロ
ー用ノズルヘッダー７および両端部用エアーブロー用ノ
ズルヘッダー９、９からめっき鋼帯８に向かって圧縮空
気を噴射することによって、めっき鋼帯８が強制的に湾
曲するよう構成されている。なお、１６、１７はボール
ネジ１０、１１の軸受を示す。
および両端部用エアーブロー用ノズルヘッダー９、９に
は、それぞれ図示しない圧縮空気供給源とエアーホース
１４および１５を介して接続され、中央部用エアーブロ
ー用ノズルヘッダー７および両端部用エアーブロー用ノ
ズルヘッダー９、９からめっき鋼帯８に向かって圧縮空
気を噴射することによって、めっき鋼帯８が強制的に湾
曲するよう構成されている。なお、１６、１７はボール
ネジ１０、１１の軸受を示す。
【００１７】上記のとおり構成したから、図示しない連
続炉で表面が清浄化された鋼帯１は、スナウト２を介し
て大気に触れることなく溶融亜鉛ポット３中に浸漬さ
れ、浴中のシンクロール４で進行方向が変えられ上方に
引上げられる。めっき鋼帯８の亜鉛付着量は、溶融亜鉛
ポット３からのめっき鋼帯８の引上げ速度に比例して多
くなるので、溶融亜鉛ポット３直上のワイピングノズル
５、５からの高圧ガスによって制御される。亜鉛付着量
の調整されためっき鋼帯８は、合金化熱処理炉６で誘導
加熱により合金化処理され、保熱、冷却されたのちトッ
プロールを介して巻取られる。
続炉で表面が清浄化された鋼帯１は、スナウト２を介し
て大気に触れることなく溶融亜鉛ポット３中に浸漬さ
れ、浴中のシンクロール４で進行方向が変えられ上方に
引上げられる。めっき鋼帯８の亜鉛付着量は、溶融亜鉛
ポット３からのめっき鋼帯８の引上げ速度に比例して多
くなるので、溶融亜鉛ポット３直上のワイピングノズル
５、５からの高圧ガスによって制御される。亜鉛付着量
の調整されためっき鋼帯８は、合金化熱処理炉６で誘導
加熱により合金化処理され、保熱、冷却されたのちトッ
プロールを介して巻取られる。
【００１８】上記ワイピングノズル５、５からの高圧ガ
スによるワイピングにより発生するめっき鋼帯８の板幅
方向の曲げ振動は、めっき鋼帯８の両側から中央部用エ
アーブロー用ノズルヘッダー７および両端部用エアーブ
ロー用ノズルヘッダー９、９からめっき鋼帯８に向かっ
て圧縮空気を噴射させ、めっき鋼帯８を強制的に湾曲さ
せることによって、板幅方向の曲げ振動を抑制すること
ができる。したがって、ワイピングによる振動と思われ
る数ＫＨｚの加振源により発生するめっき鋼帯８の板幅
方向の曲げ振動に起因する縦すじが防止され、不良品の
発生を大幅に低減することができる。
スによるワイピングにより発生するめっき鋼帯８の板幅
方向の曲げ振動は、めっき鋼帯８の両側から中央部用エ
アーブロー用ノズルヘッダー７および両端部用エアーブ
ロー用ノズルヘッダー９、９からめっき鋼帯８に向かっ
て圧縮空気を噴射させ、めっき鋼帯８を強制的に湾曲さ
せることによって、板幅方向の曲げ振動を抑制すること
ができる。したがって、ワイピングによる振動と思われ
る数ＫＨｚの加振源により発生するめっき鋼帯８の板幅
方向の曲げ振動に起因する縦すじが防止され、不良品の
発生を大幅に低減することができる。
【００１９】実施例２ 図１および図２に示す装置を使用し、板幅１０００ｍ
ｍ、板厚０．５ｍｍの鋼帯の合金化溶融亜鉛めっきを行
った。この場合のめっき鋼帯の引上げ速度は９０ｍ／ｍ
ｉｎ、ワイピングノズルのガス圧力は０．１５ｋｇｆ／
ｃｍ2、亜鉛付着量は１００ｇ／ｍ２で溶融亜鉛めっき
したのち、合金化処理した。この場合において、めっき
鋼帯の両側から中央部用エアーブロー用ノズルヘッダー
および両端部用エアーブロー用ノズルヘッダーからめっ
き鋼帯に向かって５ｋｇｆ／ｃｍ2の圧縮空気を噴射さ
せ、めっき鋼帯を強制的に湾曲させた場合と、中央部用
エアーブロー用ノズルヘッダーおよび両端部用エアーブ
ロー用ノズルヘッダーからめっき鋼帯に向かって圧縮空
気を噴射させなかった場合のそれぞれについて、溶融亜
鉛めっき鋼帯の縦すじ模様発生の有無を目視観察により
調査した。
ｍ、板厚０．５ｍｍの鋼帯の合金化溶融亜鉛めっきを行
った。この場合のめっき鋼帯の引上げ速度は９０ｍ／ｍ
ｉｎ、ワイピングノズルのガス圧力は０．１５ｋｇｆ／
ｃｍ2、亜鉛付着量は１００ｇ／ｍ２で溶融亜鉛めっき
したのち、合金化処理した。この場合において、めっき
鋼帯の両側から中央部用エアーブロー用ノズルヘッダー
および両端部用エアーブロー用ノズルヘッダーからめっ
き鋼帯に向かって５ｋｇｆ／ｃｍ2の圧縮空気を噴射さ
せ、めっき鋼帯を強制的に湾曲させた場合と、中央部用
エアーブロー用ノズルヘッダーおよび両端部用エアーブ
ロー用ノズルヘッダーからめっき鋼帯に向かって圧縮空
気を噴射させなかった場合のそれぞれについて、溶融亜
鉛めっき鋼帯の縦すじ模様発生の有無を目視観察により
調査した。
【００２０】その結果、めっき鋼帯を強制的に湾曲させ
た場合は、溶融亜鉛めっき鋼帯の縦すじ模様の発生が皆
無であったが、中央部用エアーブロー用ノズルヘッダー
および両端部用エアーブロー用ノズルヘッダーからめっ
き鋼帯に向かって圧縮空気を噴射させなかった場合は、
溶融亜鉛めっき鋼帯に縦すじ模様の発生が認められた。
た場合は、溶融亜鉛めっき鋼帯の縦すじ模様の発生が皆
無であったが、中央部用エアーブロー用ノズルヘッダー
および両端部用エアーブロー用ノズルヘッダーからめっ
き鋼帯に向かって圧縮空気を噴射させなかった場合は、
溶融亜鉛めっき鋼帯に縦すじ模様の発生が認められた。
【００２１】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
コンパクトで簡単な装置を使用し、エアーブロー用ノズ
ルヘッダーから圧縮空気を噴射してめっき鋼帯の板幅方
向に強制的な湾曲を付与することによって、鋼帯の板幅
方向への振動を抑制して縦すじ模様欠陥の発生を防止す
ることができる。
コンパクトで簡単な装置を使用し、エアーブロー用ノズ
ルヘッダーから圧縮空気を噴射してめっき鋼帯の板幅方
向に強制的な湾曲を付与することによって、鋼帯の板幅
方向への振動を抑制して縦すじ模様欠陥の発生を防止す
ることができる。
【図１】この発明の溶融亜鉛めっき鋼帯の縦すじ防止装
置を設置した溶融亜鉛めっきラインの全体説明図であ
る。
置を設置した溶融亜鉛めっきラインの全体説明図であ
る。
【図２】この発明の縦すじ防止装置の要部概略平面図で
ある。
ある。
【図３】溶融亜鉛めっき鋼帯への縦すじ発生の原理を示
すもので、（ａ）図は板幅方向の共振発生状況図、
（ｂ）図は亜鉛の片寄り発生状況図、（ｃ）図は亜鉛付
着量発生状況図である。
すもので、（ａ）図は板幅方向の共振発生状況図、
（ｂ）図は亜鉛の片寄り発生状況図、（ｃ）図は亜鉛付
着量発生状況図である。
１，２１ 鋼帯 ２ スナウト ３ 溶融亜鉛ポット ４ シンクロール ５ ワイピングノズル ６ 合金化熱処理炉 ７ 中央部用エアーブロー用ノズルヘッダー ８ めっき鋼帯 ９ 両端部用エアーブロー用ノズルヘッダー １０，１１ ボールネジ １２，１３ 駆動用モーター １４，１５ エアーホース １６，１７ 軸受 ２２ 腹 ２３ 節
Claims (2)
- 【請求項１】 溶融金属めっき鋼帯の鋼帯幅方向への曲
げ振動に起因して発生する縦すじ防止方法において、溶
融めっき金属ポット直上のワイピングノズルの上部でめ
っき鋼帯幅方向の一面両端部および他面中央部からエア
ーを噴射し、めっき鋼帯を幅方向に強制的に湾曲させる
ことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の縦すじ防止方
法。 - 【請求項２】 溶融金属めっきラインの溶融めっき金属
ポット直上のワイピングノズルの上部に、めっき鋼帯進
行方向と直行する方向にめっき鋼帯を挟んで所定間隔で
ボールネジを配設し、該ボールネジの一方に左右に拡縮
自在の一対のエアーブロー用ノズルヘッダーを螺合し、
ボールネジの他方に１個のエアーブロー用ノズルヘッダ
ーを螺合し、各ボールネジの一端に駆動モーターを連結
し、各エアーブロー用ノズルヘッダーに圧力空気供給ホ
ースを接続したことを特徴とするる溶融金属めっき鋼帯
の縦すじ防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23645292A JPH0657394A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 溶融金属めっき鋼帯の縦すじ防止方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23645292A JPH0657394A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 溶融金属めっき鋼帯の縦すじ防止方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657394A true JPH0657394A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=17000962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23645292A Pending JPH0657394A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 溶融金属めっき鋼帯の縦すじ防止方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0657394A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003293111A (ja) * | 2002-04-02 | 2003-10-15 | Jfe Steel Kk | 金属帯非接触制御装置 |
| KR100802040B1 (ko) * | 2001-08-27 | 2008-02-12 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 스트립 진동 억제 장치 |
| JP2018048387A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 新日鐵住金株式会社 | 連続溶融亜鉛めっき方法及び連続溶融亜鉛めっき装置 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP23645292A patent/JPH0657394A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100802040B1 (ko) * | 2001-08-27 | 2008-02-12 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 스트립 진동 억제 장치 |
| JP2003293111A (ja) * | 2002-04-02 | 2003-10-15 | Jfe Steel Kk | 金属帯非接触制御装置 |
| JP2018048387A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 新日鐵住金株式会社 | 連続溶融亜鉛めっき方法及び連続溶融亜鉛めっき装置 |
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