JPH05311388A - 金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置 - Google Patents
金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH05311388A JPH05311388A JP4113743A JP11374392A JPH05311388A JP H05311388 A JPH05311388 A JP H05311388A JP 4113743 A JP4113743 A JP 4113743A JP 11374392 A JP11374392 A JP 11374392A JP H05311388 A JPH05311388 A JP H05311388A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- metal
- steel sheet
- metal plate
- zinc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は溶融金属浴を用いることなく、金属
板の片面又は両面に連続金属めっきする金属板の連続溶
融金属めっき方法及びその装置に関する。 【構成】 水平に走行する鋼板１の入出側にシール機構
４、５を備えた非酸化性雰囲気のめっき室３と、その室
内を走行する鋼板１の上下面に、めっき亜鉛材の粉末２
をキャリアガスによって連続的に噴射するようにした噴
射ノズル装置６と、亜鉛粉末の供給機構７とを具備した
鋼板の連続亜鉛めっき装置である。予めめっき亜鉛材の
融点（４１９℃）以上に加熱された鋼板１の表面に、め
っき亜鉛材の粉末２をＮ2 等のキャリヤガスによって連
続的に噴射し、溶融させ、鋼板１の表面に亜鉛めっき皮
膜として付着させる。一点鎖線は制御系統を示す。 【効果】 気体絞りノズル装置が不要で、ドロス発生等
の弊害がなく、浴中ロールが不要である。
板の片面又は両面に連続金属めっきする金属板の連続溶
融金属めっき方法及びその装置に関する。 【構成】 水平に走行する鋼板１の入出側にシール機構
４、５を備えた非酸化性雰囲気のめっき室３と、その室
内を走行する鋼板１の上下面に、めっき亜鉛材の粉末２
をキャリアガスによって連続的に噴射するようにした噴
射ノズル装置６と、亜鉛粉末の供給機構７とを具備した
鋼板の連続亜鉛めっき装置である。予めめっき亜鉛材の
融点（４１９℃）以上に加熱された鋼板１の表面に、め
っき亜鉛材の粉末２をＮ2 等のキャリヤガスによって連
続的に噴射し、溶融させ、鋼板１の表面に亜鉛めっき皮
膜として付着させる。一点鎖線は制御系統を示す。 【効果】 気体絞りノズル装置が不要で、ドロス発生等
の弊害がなく、浴中ロールが不要である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶融金属浴を用いること
なく、金属板の片面又は両面に連続金属めっきすること
が出来る金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置
に関する。
なく、金属板の片面又は両面に連続金属めっきすること
が出来る金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、金属板にめっき皮膜を形成させる
方法として、溶融金属の中へ金属板を浸漬させる溶融金
属めっき方法が一般的である。この種のめっき方法の代
表例である連続溶融亜鉛めっきでは、鋼板を脱脂、連続
焼鈍し、溶融亜鉛浴内に浸漬させ、鋼板に亜鉛めっき皮
膜を形成させる。その後、浴から引き出された鋼板両面
を気体絞り装置で付着量の調整を行う。
方法として、溶融金属の中へ金属板を浸漬させる溶融金
属めっき方法が一般的である。この種のめっき方法の代
表例である連続溶融亜鉛めっきでは、鋼板を脱脂、連続
焼鈍し、溶融亜鉛浴内に浸漬させ、鋼板に亜鉛めっき皮
膜を形成させる。その後、浴から引き出された鋼板両面
を気体絞り装置で付着量の調整を行う。
【０００３】しかし、上記のような溶融金属浴の中へ金
属板を浸漬させる連続溶融金属めっき方法では、下記の
ような問題がある。 例えば溶融亜鉛浴には溶融亜鉛の酸化物及び鋼板か
ら流出するＦｅと亜鉛の化合物が存在する（ドロスの発
生である）。この異物が鋼板に付着すると、品質に悪影
響を与えるために常に取り除く必要がある。
属板を浸漬させる連続溶融金属めっき方法では、下記の
ような問題がある。 例えば溶融亜鉛浴には溶融亜鉛の酸化物及び鋼板か
ら流出するＦｅと亜鉛の化合物が存在する（ドロスの発
生である）。この異物が鋼板に付着すると、品質に悪影
響を与えるために常に取り除く必要がある。
【０００４】 連続亜鉛めっきでは、溶融亜鉛浴に通
板用ロールを浸漬させて、鋼板の反転を行っている。こ
の場合、通板用ロールは溶融亜鉛浴の上から吊持して支
持されている。そのため、通板用ロール、支持部材が高
温、高浸食性の溶融亜鉛浴で、浸食等を生じる。
板用ロールを浸漬させて、鋼板の反転を行っている。こ
の場合、通板用ロールは溶融亜鉛浴の上から吊持して支
持されている。そのため、通板用ロール、支持部材が高
温、高浸食性の溶融亜鉛浴で、浸食等を生じる。
【０００５】そのため、溶融金属浴を用いないめっき方
法が提案されている。その一例として、特開平１−２７
２７７１号公報では、めっき金属の融点以上に加熱され
た移動する金属板に、めっき金属材を接触させることに
よりこれを溶融させ、めっき金属材を金属板に対して連
続的に供給することにより、前記溶融しためっき金属
を、移動する金属板表面に、めっき皮膜として連続的に
付着させる金属板の連続めっき方法である。
法が提案されている。その一例として、特開平１−２７
２７７１号公報では、めっき金属の融点以上に加熱され
た移動する金属板に、めっき金属材を接触させることに
よりこれを溶融させ、めっき金属材を金属板に対して連
続的に供給することにより、前記溶融しためっき金属
を、移動する金属板表面に、めっき皮膜として連続的に
付着させる金属板の連続めっき方法である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平１−２７２７７１号公報に示すような金属板の
連続金属めっき方法では、次のような問題点がある。板
状のめっき金属材を走行する金属板に接触させてこれを
溶融させる方法であり、そのために、該めっき金属材を
金属板に対して連続的に供給して接触出来るようにする
ことが必要である。
た特開平１−２７２７７１号公報に示すような金属板の
連続金属めっき方法では、次のような問題点がある。板
状のめっき金属材を走行する金属板に接触させてこれを
溶融させる方法であり、そのために、該めっき金属材を
金属板に対して連続的に供給して接触出来るようにする
ことが必要である。
【０００７】しかし、走行する金属板は上下に振動し、
板状のめっき金属材を均一に接触させることが困難であ
り、そのため金属板と該めっき金属材との間で形成され
る溶融層の厚みも不均一であり、均一なめっき皮膜の形
成が困難である。予熱装置又は表面調整装置を用いたと
しても充分でなく、この場合、付帯設備が多くなり取扱
が煩雑である。叉鋼板の両面にめっきすることが困難で
ある。
板状のめっき金属材を均一に接触させることが困難であ
り、そのため金属板と該めっき金属材との間で形成され
る溶融層の厚みも不均一であり、均一なめっき皮膜の形
成が困難である。予熱装置又は表面調整装置を用いたと
しても充分でなく、この場合、付帯設備が多くなり取扱
が煩雑である。叉鋼板の両面にめっきすることが困難で
ある。
【０００８】本発明は上記問題点の解決を図ったもので
あり、溶融金属浴を用いることなく、金属板の片面又は
両面にめっき皮膜を形成し、且つ、めっき膜厚を容易に
調整することの出来る金属板の連続溶融金属めっき方法
及びその装置を提供することを目的とする。
あり、溶融金属浴を用いることなく、金属板の片面又は
両面にめっき皮膜を形成し、且つ、めっき膜厚を容易に
調整することの出来る金属板の連続溶融金属めっき方法
及びその装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は非酸化性雰囲気内で、めっき金属材の融点
以上に加熱した金属板の片面又は両面に、めっき金属材
の粉末をキャリアガスによって連続的に噴射して溶融さ
せ、金属板の片面又は両面にめっき皮膜として付着させ
ることを特徴とした金属板の連続溶融金属めっき方法と
するものである。
に、本発明は非酸化性雰囲気内で、めっき金属材の融点
以上に加熱した金属板の片面又は両面に、めっき金属材
の粉末をキャリアガスによって連続的に噴射して溶融さ
せ、金属板の片面又は両面にめっき皮膜として付着させ
ることを特徴とした金属板の連続溶融金属めっき方法と
するものである。
【００１０】また上記方法を行うのに適した金属板の連
続溶融金属めっき装置即ち金属板の入出側にシール機構
を備えた非酸化性雰囲気のめっき室と、そのめっき室内
を走行する金属板の片面又は両面にめっき金属材の粉末
をキャリアガスによって連続的に噴射するようにしたノ
ズル装置と、該ノズル装置に金属材の粉末を供給する供
給機構とを具備した金属板の連続溶融金属めっき装置と
するものである。
続溶融金属めっき装置即ち金属板の入出側にシール機構
を備えた非酸化性雰囲気のめっき室と、そのめっき室内
を走行する金属板の片面又は両面にめっき金属材の粉末
をキャリアガスによって連続的に噴射するようにしたノ
ズル装置と、該ノズル装置に金属材の粉末を供給する供
給機構とを具備した金属板の連続溶融金属めっき装置と
するものである。
【００１１】
【作用】本発明では非酸化性雰囲気内でめっきするの
で、めっき金属材の粉末が酸化によって、めっきが不十
分になることがない。本発明では金属板の表面はめっき
金属材の融点以上に加熱した状態にすることが必要であ
る。めっき金属材の融点未満の温度では、金属材の粉末
を噴射した際に、溶融が不十分になり、金属板の表面に
めっきすることが困難である。
で、めっき金属材の粉末が酸化によって、めっきが不十
分になることがない。本発明では金属板の表面はめっき
金属材の融点以上に加熱した状態にすることが必要であ
る。めっき金属材の融点未満の温度では、金属材の粉末
を噴射した際に、溶融が不十分になり、金属板の表面に
めっきすることが困難である。
【００１２】本発明では上記金属板の片面又は両面にめ
っき金属材の粉末をキャリアガスによって連続的に噴射
する。めっき金属材の粉末はキャリアガスとして非酸化
性雰囲気ガスとガスを用いて、金属板の片面又は両面に
噴射することが好ましい。金属材の粉末の流量調節によ
り、めっき皮膜の膜厚の調整を容易に行うことが出来
る。まためっき金属材の粉末は、接触面積が大きく、め
っき金属材の融点以上に加熱された金属板の片面又は両
面に容易に付着して、直ちに溶融し、同時にキャリアガ
スによって、均一なめっき面を形成する。
っき金属材の粉末をキャリアガスによって連続的に噴射
する。めっき金属材の粉末はキャリアガスとして非酸化
性雰囲気ガスとガスを用いて、金属板の片面又は両面に
噴射することが好ましい。金属材の粉末の流量調節によ
り、めっき皮膜の膜厚の調整を容易に行うことが出来
る。まためっき金属材の粉末は、接触面積が大きく、め
っき金属材の融点以上に加熱された金属板の片面又は両
面に容易に付着して、直ちに溶融し、同時にキャリアガ
スによって、均一なめっき面を形成する。
【００１３】
【実施例】以下に本発明の実施例を図によって詳述す
る。図１は本発明の一実施例を示す図である。ここでは
鋼板の水平型連続溶融亜鉛めっき装置について説明す
る。１は走行する鋼板、２は亜鉛粉末、３はめっき室、
４は入口のシール装置、５は出口のシール装置、６は噴
射ノズル装置である。
る。図１は本発明の一実施例を示す図である。ここでは
鋼板の水平型連続溶融亜鉛めっき装置について説明す
る。１は走行する鋼板、２は亜鉛粉末、３はめっき室、
４は入口のシール装置、５は出口のシール装置、６は噴
射ノズル装置である。
【００１４】水平に走行する鋼板１の入出側にシール機
構４、５を備えた非酸化性雰囲気のめっき室３と、その
めっき室３内を走行する鋼板１の上下面に、めっき亜鉛
材の粉末２をキャリアガスによって連続的に噴射するよ
うにした噴射ノズル装置６と、噴射ノズル装置６に亜鉛
粉末を供給する供給機構７とを具備した鋼板の連続亜鉛
めっき装置である。
構４、５を備えた非酸化性雰囲気のめっき室３と、その
めっき室３内を走行する鋼板１の上下面に、めっき亜鉛
材の粉末２をキャリアガスによって連続的に噴射するよ
うにした噴射ノズル装置６と、噴射ノズル装置６に亜鉛
粉末を供給する供給機構７とを具備した鋼板の連続亜鉛
めっき装置である。
【００１５】上記のような装置を用い、鋼板の連続溶融
亜鉛めっきを行う場合、Ｎ2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）の非酸
化性雰囲気内に、シール装置４を介してめっき室３に鋼
板１を侵入させる。シール装置４としてはシールロール
を用いている。めっき室３は調節系統ＣによってＮ2 又
は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）の非酸化性雰囲気に調節されている。
亜鉛めっきを行う場合、Ｎ2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）の非酸
化性雰囲気内に、シール装置４を介してめっき室３に鋼
板１を侵入させる。シール装置４としてはシールロール
を用いている。めっき室３は調節系統ＣによってＮ2 又
は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）の非酸化性雰囲気に調節されている。
【００１６】上記鋼板１は燃焼ガス等によって、予めめ
っき亜鉛材の融点（４１９℃）以上に加熱された鋼板１
の表面に、めっき亜鉛材の粉末２をＮ2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ
2 ）によるキャリヤガスによって連続的に噴射し、溶融
させ、鋼板１の表面に亜鉛めっき皮膜として付着させ
る。
っき亜鉛材の融点（４１９℃）以上に加熱された鋼板１
の表面に、めっき亜鉛材の粉末２をＮ2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ
2 ）によるキャリヤガスによって連続的に噴射し、溶融
させ、鋼板１の表面に亜鉛めっき皮膜として付着させ
る。
【００１７】即ち、めっき亜鉛材の粉末２はＮ2 又は
（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）による非酸化性雰囲気のストレージタン
ク１０から連続的に粉末切出し装置１１によって切出さ
れ、ブロアー１２、ヒータ１３によって、加熱されたＮ
2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）キャリアガスによって、分岐した
供給配管系統Ａ、Ｂで移送され、ストップパルブ１４を
経て、ノズルヘッター６ａ、６ｂから鋼板１の両面に連
続的に噴射され、溶融して、鋼板１の両面に亜鉛めっき
皮膜として付着させる。Ｎ2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）のキャ
リアガスはめっき室３からの排出ガスを集塵機１５を通
うして、循環して使用している。
（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）による非酸化性雰囲気のストレージタン
ク１０から連続的に粉末切出し装置１１によって切出さ
れ、ブロアー１２、ヒータ１３によって、加熱されたＮ
2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）キャリアガスによって、分岐した
供給配管系統Ａ、Ｂで移送され、ストップパルブ１４を
経て、ノズルヘッター６ａ、６ｂから鋼板１の両面に連
続的に噴射され、溶融して、鋼板１の両面に亜鉛めっき
皮膜として付着させる。Ｎ2 又は（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）のキャ
リアガスはめっき室３からの排出ガスを集塵機１５を通
うして、循環して使用している。
【００１８】一方、亜鉛めっき鋼板１の付着量は制御装
置１６によって、亜鉛粉末の吹付け量を流調弁８で調整
して制御する。９は付着量検出装置である。一点鎖線は
制御系統を示す。ここでは亜鉛粉末２を付着させシール
装置５からめっき室３を出た後に、誘導コイル１１によ
って、更にめっき鋼板１の両面を加熱し、それらの面を
平滑にする。
置１６によって、亜鉛粉末の吹付け量を流調弁８で調整
して制御する。９は付着量検出装置である。一点鎖線は
制御系統を示す。ここでは亜鉛粉末２を付着させシール
装置５からめっき室３を出た後に、誘導コイル１１によ
って、更にめっき鋼板１の両面を加熱し、それらの面を
平滑にする。
【００１９】図２は本発明の他の実施例を示す図であ
る。ここでは鋼板の縦型連続溶融亜鉛めっき装置につい
て説明する。下から垂直方向に走行する鋼板１の入出側
にシール機構４、５を備えた非酸化性雰囲気のめっき室
３と、そのめっき室３内を走行する鋼板の左右面に、亜
鉛粉末をキャリヤガスによって連続的に噴射するように
した噴射ノズル装置６と、噴射ノズル装置６に亜鉛粉末
を供給する供給機構７とを具備した鋼板の連続溶融亜鉛
めっき装置である。
る。ここでは鋼板の縦型連続溶融亜鉛めっき装置につい
て説明する。下から垂直方向に走行する鋼板１の入出側
にシール機構４、５を備えた非酸化性雰囲気のめっき室
３と、そのめっき室３内を走行する鋼板の左右面に、亜
鉛粉末をキャリヤガスによって連続的に噴射するように
した噴射ノズル装置６と、噴射ノズル装置６に亜鉛粉末
を供給する供給機構７とを具備した鋼板の連続溶融亜鉛
めっき装置である。
【００２０】ここにおいて、噴射ノズル装置６の吹出し
口に、吹出された亜鉛粉末を溶融するための加熱（Ｎ2
＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズル１７を設けている。Ｄは加熱
（Ｎ 2 ＋Ｈ2 ）ガス供給系統である。これによって、亜
鉛粉末を溶融した状態で、確実に鋼板の両面に付着させ
ることが出来る。
口に、吹出された亜鉛粉末を溶融するための加熱（Ｎ2
＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズル１７を設けている。Ｄは加熱
（Ｎ 2 ＋Ｈ2 ）ガス供給系統である。これによって、亜
鉛粉末を溶融した状態で、確実に鋼板の両面に付着させ
ることが出来る。
【００２１】上記装置は、図１の場合の装置と、水平型
と縦型との相違はあるが、操作において共通するので、
説明を省略する。図１についても、噴射ノズル装置６の
吹出し口に、吹出された亜鉛粉末を溶融するための加熱
（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズルを設けることが出来
る。
と縦型との相違はあるが、操作において共通するので、
説明を省略する。図１についても、噴射ノズル装置６の
吹出し口に、吹出された亜鉛粉末を溶融するための加熱
（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズルを設けることが出来
る。
【００２２】（実施例）図２に示すような加熱（Ｎ2 ＋
Ｈ2 ）ガス吹込みノズルを備えた本発明の連続亜鉛めっ
き装置を用い、下記の条件で亜鉛粉末を、（Ｎ2 ＋
Ｈ2 ）ガスをキャリアガスとして鋼板の両面に噴射し
て、鋼板の両面に亜鉛めっき皮膜として付着量６０ｇ／
ｍ2 （片面）の溶融亜鉛めっきを行った。 亜鉛粉末の吹付け条件： 吹付流速 ３０〜６０ｍ／秒 亜鉛粉末の濃度 ３０〜６０ｇｒ／ｍ3 鋼板速度 ６０ｍ／秒
Ｈ2 ）ガス吹込みノズルを備えた本発明の連続亜鉛めっ
き装置を用い、下記の条件で亜鉛粉末を、（Ｎ2 ＋
Ｈ2 ）ガスをキャリアガスとして鋼板の両面に噴射し
て、鋼板の両面に亜鉛めっき皮膜として付着量６０ｇ／
ｍ2 （片面）の溶融亜鉛めっきを行った。 亜鉛粉末の吹付け条件： 吹付流速 ３０〜６０ｍ／秒 亜鉛粉末の濃度 ３０〜６０ｇｒ／ｍ3 鋼板速度 ６０ｍ／秒
【００２３】この場合噴射ノズルの吹出口で加熱（Ｎ2
＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズルにより、５００〜５５０℃に
加熱した（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）ガスをキャリアガスによる亜鉛
粉末と混合し、亜鉛粉末を溶融させて、０．８ｍｍ厚×
９１４ｍｍ巾の鋼板に吹付けた。結果として、ほぼ６０
±１０ｇ／ｍ2 （片面）の厚み分布のものが得られ、従
来の溶融亜鉛浴を用いた溶融亜鉛めっき方法の場合と殆
ど差がなかった。
＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズルにより、５００〜５５０℃に
加熱した（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）ガスをキャリアガスによる亜鉛
粉末と混合し、亜鉛粉末を溶融させて、０．８ｍｍ厚×
９１４ｍｍ巾の鋼板に吹付けた。結果として、ほぼ６０
±１０ｇ／ｍ2 （片面）の厚み分布のものが得られ、従
来の溶融亜鉛浴を用いた溶融亜鉛めっき方法の場合と殆
ど差がなかった。
【００２４】以上のように、本発明によれば、膜厚の調
整は金属粉末の吹出し量の調整で制御するため、気体絞
りノズル装置が不要であり、叉次のような利点がある。 溶融亜鉛浴を用しないので、ドロス発生がなく、め
っき金属損失が少ない。 ドロス、不純物が鋼板表面に付着しない。 浴中ロールが不要のため、ロールグループの転写に
よる表面外観の悪化がない。 実施例では溶融亜鉛めっきについて説明したが、これに
限定されるものではなく、アルミニウム等の金属めっき
にも適用出来る。
整は金属粉末の吹出し量の調整で制御するため、気体絞
りノズル装置が不要であり、叉次のような利点がある。 溶融亜鉛浴を用しないので、ドロス発生がなく、め
っき金属損失が少ない。 ドロス、不純物が鋼板表面に付着しない。 浴中ロールが不要のため、ロールグループの転写に
よる表面外観の悪化がない。 実施例では溶融亜鉛めっきについて説明したが、これに
限定されるものではなく、アルミニウム等の金属めっき
にも適用出来る。
【００２５】
【発明の効果】本発明は、金属めっき浴を用いることな
く、めっき皮膜を形成し、且つ、めっき膜厚を容易に調
整することの出来るので、気体絞りノズル装置が不要で
あり、従来方法の溶融金属浴を用いたことによるドロス
発生等の弊害がなく、浴中ロールの不要になる等、工業
上効果の大きい発明である。
く、めっき皮膜を形成し、且つ、めっき膜厚を容易に調
整することの出来るので、気体絞りノズル装置が不要で
あり、従来方法の溶融金属浴を用いたことによるドロス
発生等の弊害がなく、浴中ロールの不要になる等、工業
上効果の大きい発明である。
【図１】本発明の一実施例を示す図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す図である。
１ 鋼板 ２ 亜鉛粉末 ３ めっき室 ４ 入口のシール装置 ５ 出口のシール装置 ６ 噴射ノズル装置 ６ａ ノズルヘッター ６ｂ ノズルヘッター ７ 亜鉛粉末供給装置 ８ 流調弁 ９ 付着量検出装置 １０ ストレージタンク １１ 粉切出し装置 １２ ブロアー １３ ヒータ １４ ストップパルブ １５ 集塵機 １６ 制御装置 １７ 加熱（Ｎ2 ＋Ｈ2 ）ガス吹込みノズル
Claims (2)
- 【請求項１】 非酸化性雰囲気内で、めっき金属材の融
点以上に加熱した金属板の片面又は両面に、めっき金属
材の粉末をキャリアガスによって連続的に噴射して溶融
させ、金属板の片面又は両面にめっき皮膜として付着さ
せることを特徴とした金属板の連続溶融金属めっき方
法。 - 【請求項２】 金属板の入出側にシール機構を備えた非
酸化性雰囲気のめっき室と、そのめっき室内を走行する
金属板の片面又は両面に、めっき金属材の粉末をキャリ
アガスによって連続的に噴射するようにしたノズル装置
と、該ノズル装置に金属材の粉末を供給する供給機構と
を具備したことを特徴とする金属板の連続溶融金属めっ
き装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4113743A JPH05311388A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4113743A JPH05311388A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05311388A true JPH05311388A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14620004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4113743A Pending JPH05311388A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05311388A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998018979A1 (en) * | 1996-10-25 | 1998-05-07 | Pohang Iron & Steel Co., Ltd. | Apparatus for coating zinc on steel sheet, and method therefor |
| KR100372730B1 (ko) * | 1998-12-29 | 2003-05-12 | 주식회사 포스코 | 편면아연도금강판제조방법및제조장치 |
| JP2006299408A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-11-02 | Nippon Steel Corp | 金属帯板のめっき方法 |
| KR100839447B1 (ko) * | 2001-12-26 | 2008-06-19 | 주식회사 포스코 | 고전압 전극 분말 도금 장치 및 방법 |
| WO2014119735A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 株式会社ニコン | 処理装置、噴射処理方法および電極材料の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP4113743A patent/JPH05311388A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998018979A1 (en) * | 1996-10-25 | 1998-05-07 | Pohang Iron & Steel Co., Ltd. | Apparatus for coating zinc on steel sheet, and method therefor |
| US6042892A (en) * | 1996-10-25 | 2000-03-28 | Pohang Iron & Steel Co., Ltd. | Apparatus for coating zinc on steel sheet, and method therefor |
| KR100372730B1 (ko) * | 1998-12-29 | 2003-05-12 | 주식회사 포스코 | 편면아연도금강판제조방법및제조장치 |
| KR100839447B1 (ko) * | 2001-12-26 | 2008-06-19 | 주식회사 포스코 | 고전압 전극 분말 도금 장치 및 방법 |
| JP2006299408A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-11-02 | Nippon Steel Corp | 金属帯板のめっき方法 |
| JP4700537B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2011-06-15 | 新日本製鐵株式会社 | 金属帯板のめっき方法 |
| WO2014119735A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 株式会社ニコン | 処理装置、噴射処理方法および電極材料の製造方法 |
| CN104968439A (zh) * | 2013-01-31 | 2015-10-07 | 株式会社尼康 | 处理装置、喷射处理方法和电池材料的制造方法 |
| JPWO2014119735A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2017-01-26 | 株式会社ニコン | 処理装置、噴射処理方法および電極材料の製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH05311388A (ja) | 金属板の連続溶融金属めっき方法及びその装置 | |
| EP1068369B1 (en) | Method of producing hot-dip zinc coated steel sheet free of dross pick-up defects on coating and associated apparatus | |
| JPS6240350A (ja) | 溶融金属めつき付着量制御方法 | |
| JPH06272006A (ja) | 溶融メッキラインにおけるスナウト内亜鉛ヒューム除去装置 | |
| US4973500A (en) | Method of plating metal sheets by passing the sheet upwards in close proximity to an upwardly directed nozzle | |
| JP2650248B2 (ja) | 鋼板の連続金属めっき装置 | |
| JPH051357A (ja) | 溶融金属めつき方法 | |
| JPH07157854A (ja) | 溶融金属めっきのスナウト内清浄化方法及び装置 | |
| JPS5937345B2 (ja) | 溶融金属メッキ方法 | |
| JPH07113154A (ja) | 溶融金属めっき方法及び装置 | |
| JP2000008150A (ja) | 溶融金属めっき鋼板の製造装置 | |
| GB2095290A (en) | Solder coating metallised vitreous sheet margins | |
| JP2951177B2 (ja) | 金属帯溶融めっき装置 | |
| JPH02111864A (ja) | 溶融めつき金属板の製造方法 | |
| JPH0913157A (ja) | 溶融金属めっき鋼帯製造装置 | |
| KR20040057723A (ko) | 포트롤이 없는 용융 도금강판 제조장치 | |
| JPH04325662A (ja) | 均一溶融メッキ方法 | |
| JP2003049257A (ja) | 溶融メッキ鋼板の冷却方法及びその装置 | |
| JPH0285347A (ja) | スパングル亜鉛鉄板の製造方法 | |
| JPH09195024A (ja) | 溶融金属めっきのめっき付着量制御方法 | |
| JPH02111853A (ja) | 金属板の連続めっき装置 | |
| JPH0397842A (ja) | 溶融めっき付着量制御方法 | |
| JPH07166313A (ja) | ノズルを使用した溶融めっき方法及び装置 | |
| JPH06293951A (ja) | 帯状金属の溶融スプレーめっき装置及び方法 | |
| JPH0645852B2 (ja) | 合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の製造方法 |