JPH0397842A

JPH0397842A - 溶融めっき付着量制御方法

Info

Publication number: JPH0397842A
Application number: JP23509589A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiro Nojima; 克広野島; Yutaka Suzuki; 豊鈴木
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1989-09-11
Filing date: 1989-09-11
Publication date: 1991-04-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、連続式溶融めっき装置におけるめっき付着量
制御方法に関するものである。連続式溶融めっきにはＺ
ｎ．．ＡＩ，　Ｚｎ　　Ａｌ合金等があるが、本説明で
は代表例として溶融Ｚｎめっきをとり上げ、同様方式の
めっき付着量制御方法を包括して記載する．（従来の技術）溶融亜鉛浴より引き上げられた鋼帯（以下「ストリップ
」という）に付着した溶融亜鉛を所定の付着量に調整す
る方法として、従来はロール絞り法が採用されていたが
、近年、ガスヮイピング法が開発され、この方法が主流
となっている。

第３図にガスワイビング法の概念図を示すが、溶融亜鉛
浴１より引き上げられたストリップ２にワイビングノズ
ル３よりガスを吹き付けて過剰な溶融亜鉛を吹き落とし
、付着量を調整するのである。

ところで、このガスワイビング法において溶融亜鉛の同
一付着量を得るにはライン速度の増加に伴いガス圧力を
増加する必要がある。しかし、ライン速度と溶融亜鉛付
着量との関係は指数関数的であるため、ライン速度が高
速になると付着量を絞ることは困難になる。

また、ガスワイピング法においては、ストリッブ幅方向
の溶融亜鉛付着量を均一に制御することは極めて困難で
あるため、これを均一に制御するための種々の研究が行
われ、提案されている。

例えば、■ワイビングノズル側のストリップ両側縁に遮
蔽板を設置してストリップ側縁への溶融めっき金属の付
着を防止しようとするもの（特公昭４５−３９１６１号
公報）、■ワイビングノズルを表裏段違いに配置して過
剰の溶融めっき金属を補助ノズルで吹拭する方法（特公
昭４９−１７００号公報）、■ワイピングノズルの下方
に設置した補助ノズルを用いて溶融亜鉛の付着量を制御
する方法（特開昭４８−４１９３４号公報）、■ワイピ
ングノズルの噴射位置に補助ノズルからガスを吹き付け
て溶融亜鉛の目付量を制御する方法（特開昭４８−４２
９３１号公報）、■ワイピングノズルのストリップ両端
部に対応する位置から、中央部帯域から噴出するガスよ
りも高温のガスを噴出させる方法（特公昭５０−２７８
０８号公報）、■主ノズルからの噴射気体の衝突位置に
近接して補助ノズルから気体を吹き付ける方法（特公昭
４９−２９８１４号公報）、などである。

しかし、これらの方法でも十分な効果が得られていない
のが実情である。

なお、溶融めっき時にバーナを使用する方法が特開昭６
０−２１３６８号公報に開示されているが、ここで開示
されたバーナの使用目的は、めっき表面層をめっき金属
の融点以上の温度に保持し、該表面層をリフローさせて
ストリップのめっき面を平滑にすることであり、ガスワ
イピング装置と併用されている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、以上述べた従来のガスワイビング法の大きな
問題点としては以下の如きものがある。

ガスワイビング法では、溶融亜鉛の付着量を制御する場
合は、ガスワイピング圧力を増加、すなわちワイビング
のガス量を増加させたり、ストリップとワイピングノズ
ルとの間隔やワイピングノズルのスリットギャップを変
更することになる。

しかし、ガスの圧力変更可能な範囲は狭く、またストリ
ップとワイビングノズルの間隔やスリットギャップ量の
変更には時間がかかり、その間ラインを停止しなければ
ならない。

また、このとき、ワイピングガスの冷却効果が強くなる
と、溶融亜鉛が絞られる前に亜鉛表面が凝固してしまっ
て必要な付着量に制御することが困難になり、特にワイ
ピングガス圧力を増加すると薄目付めっき鋼板は製造で
きない。

本発明は、かかる問題点に鑑みて威されたものであり、
いかなる条件においても特に薄日付量のめっき鋼板を得
ることが可能なめっき付着量制御方法を提供することを
目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために第１の本発明に係る溶融めっ
き液の付着量制御方法は、溶融金属めっき浴から引き上
げられた銅帯の表裏面に向けてバーナ火炎を噴射し、溶
融めっきの付着量を制御することとしているのである。

また、第２の本発明に係る溶融めっき液の付着量制御方
法は、第１の本発明においてバーナ火炎量を鋼帯の幅方
向に制御することとしているのである。

更に第３の本発明に係る溶融めっき付着量制御方法は、
密閉雰囲気状態下において前記第１又は第２の本発明を
適用することとしているのである。

なお、本発明に使用するバーナの種類としてはストリッ
プ幅方向に均一加熱が可能なスリットタイプのバーナで
あり、かつ直火還元加熱型のバーナが望ましい。

（作　　用）本発明では、ワイピング装置にバーナを用い高温高速の
火炎をふきつけて付着量の制御を行っているため、バー
ナの燃焼量を変更して、火炎温度及び燃焼ガス流量を調
整することにより、容易にめっき付着量の制御が行なえ
る。

つまり、バーナの排ガスの流速をＵ、密度をρとすると
運動量はρｕ２で表される。

バーナの燃焼量を小さくすると、排ガスの流速Ｕは小さ
くなり、その結果、運動量は小さくなり、ワイピングカ
も小さくなる。

逆に、バーナの燃焼量を大きくすると排ガスの流速Ｕは
大きくなり、運動量も大きく、ワイビング力も大きくな
る。

このように、燃焼量の調節を行って、付着量制御が可能
となり、また、本願の様にバーナの火災を利用し、１０
００゜Ｃ以上のものでワイビングを行うと、亜鉛の粘度
は非常に小さくなる。

このため、ワイピング力が同じであっても付着量を小さ
くすることが可能である。

さらに、粘度が小さいと重力による亜鉛のりフロー効果
も加わり、薄目付が可能となる。

なお、本願において、火災の温度は１０００℃以上にす
れば充分である。

また、ストリップ幅方向に複数のバーナを設置し、バー
ナの燃焼量を変えることで、ストリップ幅方向のめっき
付着量の制御が可能となる。さらに、本発明によるワイ
ピングを密閉雰囲気状態下で行うことにより、微酸化雰
囲気または還元雰囲気でのめっきが可能であり、溶融金
属の酸化物であるドロスの防止及び密閉雰囲気を高温に
保つことで、金属凝固物の付着を防止できる。

（実　施　例）以上本発明を第１図及び第２図に示す一実施例に基づい
て説明する。

本発明方法に用いるバーナ例を第１図に示す。

第１図は横方向に５個のバーナ４が並列に配置され、火
炎噴射口にスリット５付のフード６を設置することによ
り、スリット状の火炎が出るようにしたものである。な
お、バーナは直火還元型のものが望ましい。

本発明では、ワイピング装置としてバーナを用いている
ので、バーナの燃焼量を変更して、火炎温度及び燃焼ガ
ス流量を調整することにより、容易でかつ広範囲のめっ
き付着量の制御が可能となる。また、ストリンプ幅方向
に複数のバーナを設置し、各バーナの燃焼量を変更する
ことで、ストリップ幅方向のめっき付着量制御も可能と
なる。

更に、本発明方法を密閉雰囲気状態下で行うことで、溶
融金属の酸化物であるドロスの防止や、金属凝固物の付
着防止が可能となる。

第２図にガスワイピングにより、ライン速度１４０　ｍ
／ｗｉｎ，　７　イピングガス温度２００″Ｃ、ワイビ
ングノズルと鋼帯間の間隔１０ｍｍ、スリットギャップ
１ｍｍとした時のノズル圧力とＺｎの両面目付量の関係
を示す。

これに対して本発明によるバーナを用い、Ｃガス燃焼量
２００Ｎａ＋３／ｈ、空気比０．９２、ライン速度１５
０ｍ／ｗｉｎ、の条件でワイビングを行った結果、鋼板
温度は６５０　’Ｃとなって第２図に一点鎖線で示した
両面目付量３８ｇ／　ｍ　”のめっき鋼板が製造可能で
あった。

（発明の効果）以上説明したように本発明方法では、火炎温度が１００
０’Ｃ以上あるバーナでワイピングするために、従来の
ガスワイビングのように高温のガスを使用し、溶融亜鉛
の凝固をおくらせるだけでなく、ストリップの温度も上
昇させ得る熱量があるため、より薄いめっきが可能とな
る。

従って、本発明によれば以下に列挙する効果を有する。

■　バーナの燃焼量変更により、火炎温度及び燃焼ガス
流量を調整することにより、めっき付着量制御が容易に
行なえる。

■　ストリップ幅方向にバーナを複数本並列配置し、幅
方向のバーナの燃焼量を変えることで、ストリップ幅方
向のめっき付着量制御が可能で、ストリップエッジ部の
オーバーコートの防止ができる． ■　本発明によるワイピング装置を密閉雰囲気状態下で
行うことにより、雰囲気を微酸化または還元性とした状
態でめっきするいわゆる雰囲気めっきにより、外観の良
い製品をつくることが可能である。

■　ワイピングガスがバーナの燃焼ガスのため、ガス内
のＯ！濃度は低く、溶融金属が酸化して生ずるドロスを
防止できる。

■　金属凝固物の除去作業が不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に使用するバーナの一実施例を示す
もので、（イ）は断面して示す正面図、（口）は（イ）
図のローロ断面図、第２図は実験結果を示す図面、念図である。第３図はガスワイピング法の概４はバーナ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　溶融金属めっき浴から引き上げられた鋼帯の表
裏面に向けてバーナ火炎を噴射し、溶融めっきの付着量
を制御することを特徴とする溶融めっき付着量制御方法
。
（２）　請求項１記載の方法において、バーナ火炎量を
鋼帯の幅方向に制御することを特徴とする溶融めっき付
着量制御方法。
（３）　密閉雰囲気状態下において、請求項１又は２記
載の方法を行うことを特徴とする溶融めっき付着量制御
方法。