JP3260686B2 - 連続溶融金属メッキ方法及びその装置 - Google Patents

連続溶融金属メッキ方法及びその装置

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JP3260686B2
JP3260686B2 JP07992398A JP7992398A JP3260686B2 JP 3260686 B2 JP3260686 B2 JP 3260686B2 JP 07992398 A JP07992398 A JP 07992398A JP 7992398 A JP7992398 A JP 7992398A JP 3260686 B2 JP3260686 B2 JP 3260686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続溶融金属メ
ッキ方法及びその装置に関し、特に、メッキ槽内のドロ
スが鋼帯に付着する可能性を低減できるようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】連続溶融金属メッキ装置としての例えば
連続溶融亜鉛メッキ装置にあっては、一般的には、その
メッキ槽内の溶融亜鉛に、搬送される鋼帯を包囲するス
ナウトの先端部が差し込まれていて、鋼帯はそのスナウ
ト内を通じて直接溶融亜鉛内に搬入されるようになって
いる。溶融亜鉛内に搬入された鋼帯は、メッキ槽深部に
配設されたシンクロールを周回した後メッキ槽外部に引
き上げられるようになっていて、メッキ槽内を移動する
過程で鋼帯に連続的に亜鉛メッキが施される。
【0003】このような連続溶融亜鉛メッキ装置では、
メッキ槽の溶融亜鉛内に、搬送される鋼帯との反応等に
よってドロスが発生し、それが液面付近に浮遊している
ことも多い。
【0004】そして、スナウト先端部からメッキ槽深部
に向かって出ていく鋼帯の移動によって、スナウト内部
からメッキ槽深部に向かう溶融亜鉛の流れができ、その
流れによる溶融亜鉛の流出を補うために逆にスナウト内
に流入する溶融亜鉛の流れができ、その流入する流れに
よって液面付近を漂うドロス(トップドロス)がスナウ
ト内に引き込まれて鋼帯に付着する可能性が高くなって
しまう。
【0005】そこで、スナウト内へのトップドロスの侵
入を防止することが必要であり、例えば、スナウトを通
じて搬入される鋼帯とメッキ槽から搬出される鋼帯との
間に鋼帯の幅寸法以上の大きさの遮蔽板をシンクロール
直上部まで浸漬させ、その遮蔽板によりスナウト内への
ドロスの侵入を防止する方法(特公平5−54546号
公報参照)や、スナウト内に溶融亜鉛を吐出させて、ス
ナウト内のドロスの除去とドロスの侵入とを防止する方
法(特公昭61−186437号公報参照)等が従来か
ら存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記遮
蔽板を設定する従来の方法では、鋼帯の移動に付随して
スナウト内から出ていく溶融亜鉛を補うために逆にスナ
ウト内に流入する流れを防止することはできず、従って
スナウト内へのドロスの侵入は避けられない。
【0007】また、上記スナウト内に溶融亜鉛を吐出さ
せる従来の方法では、溶融亜鉛の吐出口の形状や位置に
よっては、スナウト内へのドロスの侵入は防止できず、
却ってドロスの侵入量を増大させてしまうことさえあっ
た。
【0008】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、スナウ
ト内にドロスが侵入する不具合を確実に低くできる連続
溶融金属メッキ方法及び装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、メッキ槽の溶融金属内に先
端部が差し込まれたスナウト内を通じて、鋼帯を連続的
に前記溶融金属内に搬入する連続溶融金属メッキ方法に
おいて、前記スナウトの前記溶融金属内に差し込まれた
部分のうち、前記鋼帯のエッジ部分に対向する両側面そ
れぞれの幅方向全域から、そのスナウトの内側に向かっ
て、清浄な前記溶融金属を流入させるようにした。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に係
る発明は、メッキ槽の溶融金属内に先端部が差し込まれ
たスナウトを備え、そのスナウト内を通じて鋼帯を連続
的に前記溶融金属内に搬入するようになっている連続溶
融金属メッキ装置において、前記スナウトの前記溶融金
属内に差し込まれた部分のうち、前記鋼帯のエッジ部分
に対向する両側面それぞれに、その側面の幅方向全域か
ら、そのスナウトの内側に向かって、清浄な前記溶融金
属を流入させる溶融金属流入手段を設けた。
【0011】請求項3に係る発明は、上記請求項2に係
る発明である連続溶融金属メッキ装置において、前記溶
融金属流入手段は、前記スナウトの側面のうち、その先
端部の幅方向全域から、そのスナウトの内側に向かっ
て、清浄な前記溶融金属を流入させるようにした。
【0012】また、請求項4に係る発明は、上記請求項
2又は3に係る発明である連続溶融金属メッキ装置にお
いて、前記溶融金属流入手段は、前記鋼帯に随伴して前
記スナウト内から流出する前記溶融金属量以上で、且
つ、前記スナウト内の前記鋼帯幅方向中央部にまで行き
渡ることができる量の前記溶融金属を流入させるように
した。
【0013】そして、請求項5に係る発明は、上記請求
項2〜4に係る発明である連続溶融金属メッキ装置にお
いて、前記溶融金属流入手段は、前記スナウト内に流入
させる前記溶融金属の流速を、前記スナウトの側面の幅
方向で均一化させるための整流手段を備えた。
【0014】さらに、請求項6に係る発明は、上記請求
項2〜5に係る発明である連続溶融金属メッキ装置にお
いて、前記溶融金属流入手段は、前記メッキ槽内の前記
溶融金属を吸い上げるポンプと、その吸い上げた溶融金
属内の浮遊物を除去するためのフィルタと、を備えた。
【0015】ここで、本発明者等が鋭意調査・研究した
ところによれば、例えばスナウト側面に配管を接続し、
鋼帯のエッジ部側からセンタ部に向けて流れるように、
スナウト内に清浄な溶融金属を供給するようにしたとし
ても、スナウト内へのドロスの侵入を効果的に防止する
ことはできない。また、スナウト内に供給する溶融金属
の流れがスナウト内から流出する新たな溶融金属の流れ
を発生させ、その新たな溶融金属の流れによってスナウ
ト内への流入量が増大し、却ってスナウト内へのドロス
の侵入を助長してしまうこともあった。
【0016】これに対し、本発明によれば、スナウトの
両側面(鋼帯の両エッジ部分に対向する部分)それぞれ
の幅方向全域から、清浄な溶融金属がスナウト内に流入
するようにしているが、そのような流入経路とした結
果、スナウト内へのドロスの侵入を確実に低減すること
ができる。
【0017】また、請求項3に係る発明のように、スナ
ウト先端部の幅方向全域から、清浄な溶融金属がスナウ
ト内に流入するようにすると、スナウト内へのドロスの
侵入をさらに低減することができる。
【0018】そして、請求項4に係る発明のように、溶
融金属の流入量を調整しても、スナウト内へのドロスの
侵入をさらに低減することができる。また、請求項5に
係る発明のように、整流手段を設けることによっても、
スナウト内へのドロスの侵入をさらに低減することがで
きる。
【0019】さらに、請求項6に係る発明のような構成
とすれば、メッキ槽内で溶融金属が循環することになる
から、溶融金属流入手段を設けたことによりメッキ槽内
の溶融金属量が増加するというようなことはなく、本来
の溶融金属量の調整等に影響を与えないで済む。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図3は本発明の一実施の
形態の構成を示す図であって、この実施の形態は、本発
明を連続溶融亜鉛メッキ装置に適用したものである。な
お、図1はメッキ槽1の構成を示す概略正面図、図2は
図1のII−II線概略断面図、図3は概略平面図である。
【0021】先ず、構成を説明すると、メッキ槽1内に
は溶融亜鉛が収容されるとともに、深部にはシンクロー
ル2が配設されていて、メッキ処理が施される鋼帯S
は、スナウト3内を通じて斜め上方からメッキ槽1内に
搬入され、シンクロール2によってその進行方向が変更
されて、真上に向かって移動してメッキ槽1から搬出さ
れるようになっている。
【0022】スナウト3は、図示しない前段の処理装置
の出側にその基端部が固定されるとともに、その先端部
がメッキ槽1の溶融亜鉛内に差し込まれていて、前段の
処理装置の出側からメッキ槽1内に至るまでの間、鋼帯
Sの周囲を包囲し案内するようになっている。
【0023】そして、スナウト3は、鋼帯Sのエッジ部
e に対向した側面3a,3b部分の幅が、鋼帯Sの表
裏面に対向した表裏面部分の幅よりも短い、横断面長方
形の箱型の部材であって、そのスナウト3の側面3a,
3bのそれぞれに対応して、溶融亜鉛循環装置10A,
10Bが設けられている。
【0024】これら溶融亜鉛循環装置10A,10Bの
それぞれは、各側面3a,3bから所定距離離れてメッ
キ槽1に固定された箱型の部材からなる整流槽11を有
している。整流槽11の底面の高さ方向位置と、スナウ
ト3の先端(下端)の高さ方向位置とは等しく、その整
流槽11のスナウト3側を向く側面の下端部近傍と、ス
ナウト3の側面3a,3bのそれぞれの先端部近傍に開
口した供給口3cとの間が、通路12を介して連通して
いる。
【0025】ここで、供給口3c,整流槽11及び通路
12の幅方向寸法は、側面3a,3bの幅方向寸法と等
しくなっていて、後述するように、清浄な溶融亜鉛が通
路12を通じて側面3a,3bの幅方向全域からスナウ
ト3内に流入するようになっている。
【0026】また、整流槽11内は、仕切り板13によ
って、通路12から遠い方の部屋11aと近い方の部屋
11bとに区切られている。但し、仕切り板13の上端
と、整流槽11の上面との間には隙間が開いており、こ
の隙間を介して、両部屋11a,11b間が連通してい
る。
【0027】さらに、各溶融亜鉛循環装置10A,10
Bのそれぞれは、メッキ槽1内と部屋11a内とを連通
させる配管14を有している。配管14は、メッキ槽1
内の比較的深い位置に一方の端部が位置し、そこから上
方に延びてメッキ槽1外部に至り、そのメッキ槽1外部
に出た部分で90度折れ曲がって部屋11aの真上の位
置まで水平に延び、さらに90度折れ曲がって部屋11
aに上方から差し込まれた形状となっている。そして、
配管14のメッキ槽1外部で水平に延びる部分に、メッ
キ槽1内の溶融亜鉛を吸い上げるためのポンプ15と、
配管14内を通過する溶融亜鉛内のドロス等の浮遊物を
除去するためのフィルタ16とが設けられている。
【0028】次に、本実施の形態の動作を説明する。ス
ナウト3内を通過してメッキ槽1の溶融亜鉛内に鋼帯S
が搬入されると、その鋼帯Sは、スナウト3の先端部を
通過し、シンクロール2を周回して進行方向を変えて真
上に向かって移動し、このメッキ槽1から搬出されてい
く。
【0029】スナウト3の先端部から鋼帯Sが出ていく
際には、その鋼帯Sの移動に付随するように、スナウト
3内の先端部から流出しようとする溶融亜鉛の流れが生
成される。
【0030】一方、ポンプ15を作動させることによ
り、メッキ槽1内の溶融亜鉛が配管14内に吸い込ま
れ、フィルタ16によってドロス等が除去されて清浄化
された後に、整流槽11の部屋11a内に上方から供給
され、その部屋11a内を満たした溶融亜鉛は仕切り板
13を越えて部屋11b側に移動し、そこから通路12
を通じて供給口3cに至り、スナウト3内に供給され
る。
【0031】そして、部屋11aから11bに流れ込む
際には、溶融亜鉛は仕切り板13を越えるため、この仕
切り板13が堰のような働きをする結果、部屋11bに
流れ込む溶融亜鉛は整流され、幅方向の速度分布の均一
化が図られる。すると、通路12を通過する溶融亜鉛の
流速も、その幅方向で略均一になるから、スナウト3内
に、その側面3a,3bの先端部の幅方向全域から、流
速分布が均一化された溶融亜鉛が流入するようになる。
なお、スナウト3内に流入する溶融亜鉛の流量及び流速
は、ポンプ15の回転速度や通路12,供給口3の高さ
寸法等によって調整可能であるが、流量の目標値は、上
述した鋼帯Sの移動に伴うスナウト3の先端部から下方
への溶融亜鉛の流出量以上で、且つ、スナウト3内の鋼
帯S幅方向中央部にまで行き渡ることができる量とす
る。また、流速の目標値は、供給口3cからスナウト3
内への溶融亜鉛の流れが、スナウト3内の液面を乱さな
い程度の流速とすることが望ましい。本発明者等の調査
によれば、通常の連続溶融亜鉛メッキ設備においては、
供給口3cからスナウト3内への溶融亜鉛の流速は、
0.01〜0.1m/sの範囲とすることが望ましいこ
とが判った。
【0032】つまり、本実施の形態の構成であれば、鋼
帯Sがスナウト3先端部から下方に移動することに伴っ
て、そのスナウト3先端部から下方に向かう溶融亜鉛の
流れが生じる一方で、溶融亜鉛循環装置10A,10B
によって、スナウト3の両側面3a,3bの先端部の幅
方向全域から、流速分布が均一化された溶融亜鉛が流入
するようになっている。
【0033】そして、溶融亜鉛循環装置10A,10B
によってスナウト3内へ流入する溶融亜鉛は、上記のよ
うに調整された流れとなっているから、側面3a,3b
からスナウト3の鋼帯S幅方向中央部に向けて、液面と
略平行に流れるようになり、しかもそのような流れた幅
方向全域で形成される。このため、鋼帯Sの移動に伴っ
てスナウト3先端部から下方に向かって溶融亜鉛が流出
したとしても、スナウト3先端部からその内側に流入す
る溶融亜鉛の流れは生成されない又は生成されても僅か
であり、スナウト3外側のドロスがスナウト3内に侵入
して鋼帯Sに付着するような不具合を低減することがで
きるのである。
【0034】ここで、本発明者等は、図4〜図6に示す
ようなスナウト3内への溶融亜鉛の供給方法と、鋼帯S
へのドロス付着率との関係をモデル実験により調査し
た。なお、図4に示す供給方法は、スナウト3の溶融亜
鉛に差し込まれた部分の側面の、高さ方向中央部の幅方
向の一部分(幅方向の中央部)から溶融亜鉛を供給する
という方法であって、図4(a)は概略正面図、図4
(b)は同(a)のA−A線概略断面図、図4(c)は
同(c)のB−B線概略断面図である。
【0035】また、図5に示す供給方法は、スナウト3
の溶融亜鉛に差し込まれた部分の側面の、溶融亜鉛の液
面付近の幅方向全域から溶融亜鉛を供給するという方法
であって、図5(a)は概略正面図、図5(b)は同
(a)のC−C線概略断面図、図5(c)は同(c)の
D−D線概略断面図である。
【0036】そして、図6に示す供給方法は、上記実施
の形態と同様に、スナウト3の溶融亜鉛に差し込まれた
部分の側面の先端部付近の幅方向全域から溶融亜鉛を供
給するという方法であって、図6(a)は概略正面図、
図6(b)は同(a)のE−E線概略断面図、図6
(c)は同(c)のF−F線概略断面図である。
【0037】図7は、上記実験結果を示す棒グラフであ
り、縦軸はドロス付着率である。なお、ドロス付着率
は、スナウト3内に積極的に溶融亜鉛を供給しない従来
の装置におけるドロス付着率を100%とし、それとの
比較において記述している。また、図7はスナウト3
内に積極的に溶融亜鉛を供給しない従来の場合、図7
は図4に示した供給方法の場合、図7は図5に示した
供給方法の場合、図7は図6に示した供給方法の場合
である。
【0038】そして、図7の場合は、図4に示すよう
に、供給した溶融亜鉛がスナウト出口の一部から流出す
るため、それ以外の広い領域で依然ドロスが侵入でき、
且つ供給した溶融亜鉛の流れに随伴する形でスナウトか
らの流出量が増加し、この流出量の増加分を補うように
逆にドロスを含有する溶融亜鉛の流入量が増加した結
果、ドロス付着率がかえって増加したものと考えられ
る。
【0039】これに対し、図7,の場合は、それぞ
れ50%、25%と大幅にドロス付着率が改善されてい
る。これは、溶融亜鉛の供給口をスナウト両端部の幅方
向全域に設けたことで、供給した溶融亜鉛の流出域が広
がり、ドロスが侵入できる領域が減少したためと考えら
れ、さらに図7の場合には、図6に示すように、供給
した溶融亜鉛がスナウト出口付近を浴面に略平行する形
で流れることにより、この流れがスナウト内へのドロス
の侵入を効果的に防止し、ドロス付着率を大幅に減少さ
せたと考えられる。また、供給口が広がったことに対応
して、幅方向の流速分布が均一化されるように整流した
点も影響していると考えられるが、流速分布が完全に均
一化されなくても、ある程度の効果は期待できると思わ
れる。
【0040】さらに、上記実施の形態では、側面3a,
3bの先端部から溶融亜鉛をスナウト3内に供給するよ
うにしているが、これに限定されるものではない。つま
り、図5に示したような構成であっても、図7に示し
たように、従来の構成に比べて大幅にドロス付着率を改
善することができるから、設備上の制約等から、側面3
a,3bの先端部から溶融亜鉛を流入させることが困難
な場合には、側面3a,3bの液面付近から溶融亜鉛を
スナウト3内に供給するようにしてもよい。
【0041】また、上記実施の形態では、フィルタ16
によって清浄な溶融亜鉛を生成するようにしているが、
これに限定されるものではなく、例えばスキミングによ
り清浄な溶融亜鉛を生成するようにしてもよいし、或い
は、メッキ槽1内のドロス濃度が十分低い領域から溶融
亜鉛を吸い上げるような構成とする場合にはフィルタを
省略してもよい。
【0042】そして、上記実施の形態では、スナウト3
内に流れ込む溶融亜鉛を、整流槽11内に仕切り板13
を設けることにより整流するようにしているが、整流の
方法はこれに限定されるものではなく、例えば、整流槽
11の容量を十分に大きくするとともに、通路12の長
さをある程度確保することにより整流を行うようにして
もよい。
【0043】ここで、上記実施の形態にあっては、溶融
亜鉛循環装置10A,10Bが溶融金属流入手段に対応
し、整流槽11及び仕切り板13によって整流手段が構
成される。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スナウトの溶融金属内に差し込まれた部分のうち、鋼帯
のエッジ部分に対向する両側面それぞれの幅方向全域か
ら、スナウトの内側に向かって清浄な前記溶融金属を流
入させるようにしたため、スナウト内へのドロスの侵入
を低減でき、鋼帯へのドロスの付着を低減できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の構成を示す概略正面図である。
【図2】図1のII−II線概略断面図である。
【図3】図1の概略平面図である。
【図4】実験を行った溶融亜鉛の供給方法の説明図であ
る。
【図5】実験を行った溶融亜鉛の供給方法の説明図であ
る。
【図6】実験を行った溶融亜鉛の供給方法の説明図であ
る。
【図7】実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 メッキ槽 2 シンクロール 3 スナウト 3a,3b 側面 3c 供給口 10A,10B 溶融亜鉛循環装置(溶融金属流入手
段) 11 整流槽 12 通路 13 仕切り板 14 配管 15 ポンプ 16 フィルタ S 鋼帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−125509(JP,A) 特開 平4−59955(JP,A) 特開 平8−269659(JP,A) 実開 平3−45952(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ槽の溶融金属内に先端部が差し込
    まれたスナウト内を通じて、鋼帯を連続的に前記溶融金
    属内に搬入する連続溶融金属メッキ方法において、前記
    スナウトの前記溶融金属内に差し込まれた部分のうち、
    前記鋼帯のエッジ部分に対向する両側面それぞれの幅方
    向全域から、そのスナウトの内側に向かって、清浄な前
    記溶融金属を流入させることを特徴とする連続溶融金属
    メッキ方法。
  2. 【請求項2】 メッキ槽の溶融金属内に先端部が差し込
    まれたスナウトを備え、そのスナウト内を通じて鋼帯を
    連続的に前記溶融金属内に搬入するようになっている連
    続溶融金属メッキ装置において、前記スナウトの前記溶
    融金属内に差し込まれた部分のうち、前記鋼帯のエッジ
    部分に対向する両側面それぞれに、その側面の幅方向全
    域から、そのスナウトの内側に向かって、清浄な前記溶
    融金属を流入させる溶融金属流入手段を設けたことを特
    徴とする連続溶融金属メッキ装置。
  3. 【請求項3】 前記溶融金属流入手段は、前記スナウト
    の側面のうち、その先端部の幅方向全域から、そのスナ
    ウトの内側に向かって、清浄な前記溶融金属を流入させ
    るようになっている請求項2記載の連続溶融金属メッキ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記溶融金属流入手段は、前記鋼帯に随
    伴して前記スナウト内から流出する前記溶融金属量以上
    で、且つ、前記スナウト内の前記鋼帯幅方向中央部にま
    で行き渡ることができる量の前記溶融金属を流入させる
    ようになっている請求項2又は請求項3記載の連続溶融
    金属メッキ装置。
  5. 【請求項5】 前記溶融金属流入手段は、前記スナウト
    内に流入させる前記溶融金属の流速を、前記スナウトの
    側面の幅方向で均一化させるための整流手段を備える請
    求項2乃至請求項4のいずれかに記載の連続溶融金属メ
    ッキ装置。
  6. 【請求項6】 前記溶融金属流入手段は、前記メッキ槽
    内の前記溶融金属を吸い上げるポンプと、その吸い上げ
    た溶融金属内の浮遊物を除去するためのフィルタを備え
    る請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の連続溶融金
    属メッキ装置。
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