JP3399370B2 - 鋼帯の連続溶融金属めっき装置のスナウト - Google Patents

鋼帯の連続溶融金属めっき装置のスナウト

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯の連続溶融金
属めっき装置において、トップドロスのスナウト内部へ
の侵入を防止する鋼帯の連続溶融金属めっき装置のスナ
ウトに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、還元雰囲気の焼鈍炉の出口に設
置されている連続溶融金属めっき装置においては、鋼帯
が大気に晒されないように焼鈍炉の出口と溶融金属浴の
間にスナウトが配置され、その溶融金属側端部は溶融金
属浴内に浸漬されている。 【0003】スナウト内には還元雰囲気炉内と同様の還
元性ガスが入っているが、ガス中には微量のO2、H2Oが
含まれている。これらは、溶融金属浴表面から蒸発した
金属蒸気と反応して、金属酸化物を生成する。また、蒸
気化しためっき金属がスナウト内で凝固しアッシュとな
る。さらに、鋼帯の通板中は、浴内の溶融金属の流れに
より浴表面に浮遊している金属酸化物、溶融金属中で反
応生成した合金がスナウト内に侵入する。これらの金属
酸化物、アッシュおよび合金は、ともにスナウト内の浴
表面に浮遊し、トップドロスと呼ばれる。連続溶融亜鉛
めっきの場合は、Fe-Al系、Fe-Zn系ドロスが共存したト
ップドロスが形成される。 【0004】これらのトップドロスがスナウト内の浴表
面に堆積すると、溶融金属に浸漬する鋼帯の表面に付着
するようになる。このトップドロスの付着は鋼帯のめっ
き表面品質が著しく損なわれる。このため、従来、スナ
ウト内のトップドロス対策として、発生したトップドロ
スを浴表面から定期的に除去する方法が取られていた。
しかし、この方法は以下のような問題がある。 【0005】トップドロスを除去するために、スナウ
トを還元雰囲気から大気雰囲気に置換してトップドロス
を除去し、その後再び還元雰囲気に置換するので、この
間は鋼帯のめっき処理を行うことができず生産性が大幅
に低下する。 【0006】トップドロスの除去作業はバッチ作業で
あるのに、トップドロスの発生は連続的であり、トップ
ドロス除去後のめっき処理時間の増加に伴い増えるので
その付着を防止できず鋼帯の表面欠陥が増加する。 【0007】このような問題を解決するものとして、実
開平5−77247号公報の装置がある。これは、シン
クロ−ルにより上方に転じて進行する鋼帯側(前面側と
称する)に、深さがシンクロ−ルの上面近くまであり、
かつ幅が通板する鋼帯の最大幅以上をもつ板を、スナウ
トの出口に、スナウトの傾きと同じ傾きに設置するもの
である。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、実開平5−7
7247号は、スナウト出口前面側からのトップドロス
の進入を防止するものであり、スナウトの後面および側
面からのトップドロスの進入を防止することはできな
い。また、広い面積の板を取付けねばならないという問
題がある。 【0009】本発明は、このような問題を解消すること
のできるスナウトを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を、鋼
帯を一端が還元焼鈍炉に接続され、他端が溶融金属浴中
に浸漬されているスナウト内部を通過させ、溶融金属浴
中に設けられたシンクロールによって鋼帯の進行方向を
上方に転じることによってめっきを行う連続溶融金属め
っき装置において、スナウトの下端に水平フランジ(以
下、単にフランジと呼ぶ)を設けた鋼帯の連続溶融金属
めっき装置のスナウトによって達成する。 【0011】本発明の構成である「スナウトの下端にフ
ランジを設ける」ことの作用を図によって説明する。図
は下端にフランジを有しない従来のスナウトを使用し
たときのスナウト近傍における溶融金属の流線パターン
を示す図である。この流線パターンは数値流体解析およ
び水モデルにより得られものである。 【0012】図において、4は溶融金属浴、5は上方
から斜め下向きに通板している鋼帯、6はスナウトであ
る。スナウト6から出て下に向かって移動する鋼帯5の
周囲の溶融金属は、鋼帯の移動により上方から下方に向
かって進行し、図示しない槽底部で反転、上昇して溶融
金属の浴表面4a近くに至り、略水平に移動してスナウ
ト5から出て下に向かって移動する鋼帯6の周囲に至
り、再び下方に向かう大きな循環流を形成する。この循
環流によりスナウト近傍に溶融金属の流線パターンがで
きる。鋼帯の後側の流線パターンを見ると、スナウト小
循環流11aが形成されている。また、鋼帯の前側のス
ナウト内にはこのような循環流は形成されていない。 【0013】図は下端にフランジを設けたスナウトを
使用したときのスナウト近傍における溶融金属の流線パ
ターンを示す図である。この場合は、鋼帯の後側におい
て、フランジ7の上下に小循環流11bと11cが形成
されており、鋼帯の前側において、フランジの上に小循
環流11dが形成されている。しかし、スナウト6の内
部にはこのような小循環流は生じないことが分かる。 【0014】上記の小循環流は、スナウト外からトップ
ドロスを取り込んでスナウト内にトップドロスを生成さ
せていると考えられる。従って、スナウトの下端にフラ
ンジを設けて、スナウト内の小循環流の発生を防止すれ
ば、スナウト内でのトップドロスの発生を効果的に抑制
できる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。 【0016】図1は、本発明を概略的に示す側面図であ
る。1は還元雰囲気の焼鈍炉の出口ダクト、2はめっき
槽、4は溶融金属浴である。6は出口ダクト1に一端を
接続され、他端が溶融金属浴4に浸漬して配設されてい
るスナウトで、箱状のダクト形状をしている。3は出口
ダクト1の中に設けられたガイドロ−ル、8は溶融金属
浴中に設けられたシンクロ−ルである。焼鈍炉からの鋼
帯5は、ガイドロ−ル3を経てスナウト6の中を通り、
溶融金属浴4の中の底部近くに配設されたシンクロ−ル
8に案内されて溶融金属浴中を上昇し、めっき槽2外に
出る。 【0017】上記の設備において、本発明では、溶融金
属浴4に浸漬されたスナウト6の下端の周囲にフランジ
7を形成してある。このフランジ7を取付けたスナウト
6を斜視図として示したものが図である。 【0018】このフランジ7の取付け態様を図3〜図
に示す。図3は、スナウト6の下端の周囲に水平フラン
ジ7を取付けた例である。図4は、フランジ7を水平フ
ランジとし、その内周端をスナウト6の内側に張出して
設けた例である 【0019】 【実施例】スナウト幅D:250mm、スナウトの浸漬
深さL:130mm、鋼帯(ストリップ)幅:650〜
1650mm、ラインスピ−ド:60〜100m/minの
条件で水平フランジ幅tを表1に示す寸法にして、ドロ
ス付着による表面欠陥発生頻度およびドロス除去頻度を
調査した結果を表2に示す。なお、D,L,tは図2に
示す。 【0020】 【表1】 【0021】 【表2】 【0022】本発明のように、スナウトの下端にフラン
ジを設けることによりドロス付着による表面欠陥発生頻
度およびドロス除去頻度は、フランジを有しない従来例
に比べて大幅に減少すること、また、フランジ幅tを広
くすれば、表面欠陥発生頻度が若干減少することが判明
した。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、フランジを有しない従
来のスナウトに比べて、表面欠陥発生頻度およびドロス
除去頻度が大幅に減少する。これにより、生産性が向上
するとともに、めっき鋼帯の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を概略的示す側面図である。 【図2】スナウトの寸法を示す図である。 【図3】スナウトのフランジの取付け形態(その1)を
示す図である。 【図4】スナウトのフランジの取付け形態(その2)を
示す図である。 【図5】下端にフランジを取付けたスナウトの斜視図で
ある。 【図6】下端にフランジを設けたスナウトを使用したと
きのスナウト近傍における溶融金属の流線パターンを示
す図である。 【図7】下端にフランジを有しないスナウトを使用した
ときのスナウト近傍における溶融金属の流線パターンを
示す図である。 【符号の説明】 1 出口ダクト 2 めっき槽 3 ガイドロ−ル 4 溶融金属浴 5 鋼帯 6 スナウト 7 フランジ 8 シンクロ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 鋼帯を一端が還元焼鈍炉に接続され、他
    端が溶融金属浴中に浸漬されているスナウト内部を通過
    させ、溶融金属浴中に設けられたシンクロールによって
    鋼帯の進行方向を上方に転じることによってめっきを行
    う連続溶融金属めっき装置において、スナウトの下端に
    水平フランジを設けたことを特徴とする鋼帯の連続溶融
    金属めっき装置のスナウト。
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