JP4912831B2 - 合金化溶融亜鉛めっき装置および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
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また、特許文献3では、亜鉛めっき浴の一部にボトムドロスをトップドロス化させる反応槽を設けることでボトムドロスを除去する方法に関する発明が開示されている。
また、特許文献4では、亜鉛めっき浴内に緩衝体および整流板を設置し、亜鉛めっき浴中の流動を制御することでボトムドロスの鋼板への付着を防止する方法に関する発明が開示されている。
更に、特許文献5では、溶融めっき浴中の浴流速を計測し、浴流速が一定値を超えないように鋼板の走行速度、浴加熱装置の出力を調整することで、ボトムドロスの鋼板への付着を防止する方法に関する発明が開示されている。
特許文献1、特許文献2に記載の発明では、ボトムドロスが一定量以上堆積しないと効果的にボトムドロスを除去できないため、浴内流動性が高まる操業条件、例えば、高速操業時等ではボトムドロスの浮遊と鋼板への付着を阻止し得ないという問題がある。さらに、ボトムドロスは温度低下に依って固化するため、吸引ポンプや配管の閉塞を生じさせ易いという設備上の問題もある。
(1)最大板幅の鋼板をめっきする際の最大めっき速度がVs(m/min)に設定された合金化溶融亜鉛めっき装置であって、ポットロール下端からめっきポット底部までの距離をL1(m)、前記最大板幅の鋼板を処理する際の鋼板端部から近接のめっきポット横側壁までの距離をL2s(m)、浴立ち上がりパスラインからめっきポットの鋼板入側側壁までの距離をL3(m)とするとき、L1、L2s、L3が、
(Vs−70)0.67/{13×(L1−0.5)×(L2s−0.5)×L3}<1.5
且つ、L1≧0.5、L2s≧0.5
を満足するように設定されていることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき装置。
(V−70)0.67/{13×(L1−0.5)×(L2−0.5)×L3}<1.5
を満足するめっき速度でめっきを行うことを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
そこで、本発明者らは、汎用の流動シミュレーターを用い浴内流動を検討した。その結果、図1に示すように、めっき浴8中の浴内流動は、主に以下の二つの流れによって生じていることを見出した。
・・・・・・ (式1)
ここに、D:ボトムドロス付着指標、L1:ポットロール下端からめっきポット底部までの距離(m)、L2:鋼板の端部から近接のめっきポット横側壁までの距離(m)、L3:浴立ち上がりパスラインからめっきポット鋼板入側側壁までの距離(m)、V:めっき速度(m/min)
なお、ポットロール下端からめっきポット底部までの距離L1については、実際のめっきポット底部が、単純平面ではなく曲面仕上げとなっていたり、傾斜が付いている場合があることを考慮し、ここでは、ポットロール直下をめっきポット底部として定義することとする。
また、L2は、(ポット横側壁間距離P−鋼板幅W)/2より求めることとする。
以上の結果、ボトムドロス付着指標(D)は、定数項として1/13を乗じた上記の(式1)が妥当であることを見出した。
D=(Vs−70)0.67/{13×(L1−0.5)×(L2s−0.5)×L3}
とするとき、前述のように、
D<1.5
を満足するようにL1、L2s、L3を設定する。
D=(V−70)0.67/{13×(L1−0.5)×(L2−0.5)×L3}
より、D<1.5を満たすより速いめっき速度Vを求め、その速度でめっきする。
このようにすれば、鋼板の板幅に応じて、最大板幅の鋼板に対して設定された前記最大めっき速度よりも速い速度で、ドロスの付着なくめっきすることができる。
このようにすれば、鋼板の板幅に応じて、より速い速度でドロスの付着なくめっきすることができる。
Dが小さくなるにつれて、距離L1〜L3が大きくなる(すなわち、ポットが大型化する)か、あるいはめっき速度Vが低速化するため、操業コストが増加する。
この装置のポットロール下端からめっきポット底面までの距離(L1)は1.4m、最大板幅は1.9mで設計されていることから最大板幅の鋼板端部から近接のめっきポット横側壁までの距離(L2m)は0.9m、浴立ち上がりパスからめっきポットの鋼板出側側壁までの距離(L3)は3.0mである。
この合金化溶融亜鉛めっき装置にて最大板幅(1.9m)の材料を150m/minでめっきした。この場合、ボトムドロス付着指標(D)は1.34となるが、実質的にボトムドロス疵の発生はなかった。
実験には、表1に示す合金化溶融亜鉛めっき装置および操業条件にてめっきを行い、検査ラインにて目視検査を行い、鋼板長さ100m当たりの平均ボトムドロス付着個数を調査した。
得られた結果は表1に示した通りであり、ボトムドロス付着指標(D)が1.5未満の条件ではボトムドロス疵は発見できず、外観の良好な合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られた。
以上の結果より、ボトムドロス付着指標(D)を1.5未満にしてめっきすることの有効性が、複数の装置により確認された。
2 ポットロール
3 サポートロール
4 スナウト
5 ワイピング装置
6 合金化装置
7 鋼板
8 めっき浴
Claims (2)
- 最大板幅の鋼板をめっきする際の最大めっき速度がVs(m/min)に設定された合金化溶融亜鉛めっき装置であって、ポットロール下端からめっきポット底部までの距離をL1(m)、前記最大板幅の鋼板を処理する際の鋼板端部から近接のめっきポット横側壁までの距離をL2s(m)、浴立ち上がりパスラインからめっきポットの鋼板入側側壁までの距離をL3(m)とするとき、L1、L2s、L3が、
(Vs−70)0.67/{13×(L1−0.5)×(L2s−0.5)×L3}<1.5
且つ、L1≧0.5、L2s≧0.5
を満足するように設定されていることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき装置。 - ポットロール下端からめっきポット底部までの距離がL1(m)であり、鋼板端部から近接のめっきポット横側壁までの距離がL2(m)であり、浴立ち上がりパスラインからめっきポットの鋼板入側側壁までの距離がL3(m)であるめっきポットを有する合金化溶融亜鉛めっき装置を用いた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法であって、L1≧0.5、L2≧0.5とし、且つ、めっき速度をV(m/min)とするとき、鋼板の板幅に応じて、
(V−70)0.67/{13×(L1−0.5)×(L2−0.5)×L3}<1.5
を満足するめっき速度でめっきを行うことを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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JP2006284935A JP4912831B2 (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | 合金化溶融亜鉛めっき装置および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
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JP2006284935A JP4912831B2 (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | 合金化溶融亜鉛めっき装置および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
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