JP2000064015A - 表面外観の優れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造法 - Google Patents

表面外観の優れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造法

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JP2000064015A
JP2000064015A JP10238055A JP23805598A JP2000064015A JP 2000064015 A JP2000064015 A JP 2000064015A JP 10238055 A JP10238055 A JP 10238055A JP 23805598 A JP23805598 A JP 23805598A JP 2000064015 A JP2000064015 A JP 2000064015A
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strip
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Atsushi Ando
敦司 安藤
Koichi Watanabe
幸一 渡辺
Takao Tsujimura
太佳夫 辻村
Tadaaki Miono
忠昭 三尾野
Toshiharu Kikko
敏晴 橘高
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼帯に溶融Zn−Al−Mg系めっきを連続
的に施す場合に,他の通常の溶融Znめっきの場合には
現れない線帯状光沢むらの発生を見るが,この溶融Zn
−Al−Mg系めっき特有の線帯状光沢むらの発生を抑
制し,表面外観の優れた溶融Zn−Al−Mg系めっき
鋼板を製造する。 【解決手段】 加熱炉から連続的に送り出される鋼帯
を,4.0〜10重量%のAlおよび1〜4重量%のM
gを亜鉛中に含有した溶融めっき浴にスナウトを介して
浸漬したあと該浴から引き上げるZn−Al−Mg系溶
融めっき鋼板の製造法において,該スナウトの先端を該
浴に浸漬することにより,加熱炉から送り出される鋼帯
が該浴に浸漬されるまでの間を大気雰囲気から遮断する
と共に該スナウト内を非酸化性雰囲気に保持し,スナウ
ト内の浴を通過している鋼帯表面にメタル以外の浮遊物
が漂着するのを抑制することを特徴とする表面外観の優
れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,表面外観の優れた
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造法に関する。
特に本発明は,溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板特有
の線帯状光沢むら発生を防止した該めっき鋼板の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】Zn中にAlとMgを適量含有させため
っき浴を用いた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は耐
食性に優れるので,これまでに種々の研究が進められて
きた。しかし,現在のところ工業製品としての商業的成
功例を見ない。
【0003】例えば米国特許第3,505,043 号明細書にお
いてAl:3〜17重量%,Mg:1〜5%重量%,残
部がZnからなる溶融めっき浴を用いた耐食性に優れた
溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板が提案されて以来,こ
の種の基本浴組成に対して各種の添加元素を配合したり
製造条件を規制することにより,一層の耐食性や製造性
を改善する提案が特公昭64−8702号公報,特公昭
64−11112号公報,特開平8−60324号公報
等になされている。
【0004】本願と同一出願人に係る特願平8−352
467号を優先権主張した特願平9−362287号に
おいて,本発明者らは,Al:4.0〜10重量%,M
g:1.0〜4.0重量%,残部がZnおよび不可避的不
純物からなる溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板のめっ
き層を,〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組織〕の
素地中に〔初晶Al相〕と,場合によってはさらに〔Z
n単相〕が混在した金属組織にすれば,工業製品として
十分な耐食性と表面外観をもつ溶融Zn−Al−Mg系
めっき鋼板が得られることを提案し,また,この金属組
織を得るための製造条件も明らかにした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の金属組織をもつ
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板とその製造法を提案
して以来も,実操業的な連続製造試験を本発明者らは繰
り返し行ってきたが,この系統の溶融めっきでは,通常
の溶融亜鉛めっきでは遭遇しないような表面性状欠陥の
発生を経験した。その表面性状欠陥とは,めっき層表面
に,ちょうど箒で掃いた跡のように,多数のほぼ平行な
線が集まって帯状となった光沢むらが鋼帯の長手方向に
不規則的に発生するものである。本明細書ではこれを
“線帯状光沢むら”と呼ぶ。この線帯状光沢むらはその
発生が偶発的であり,その発生位置はもとより,その幅
や長さも不規則である。したがって,その発生原因の究
明は各種製造条件を変えて実施しても容易には突き止め
ることができなかった。
【0006】本発明は,この溶融Zn−Al−Mg系め
っき鋼板特有の線帯状光沢むらの発生を防止する技術の
確立を課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,加熱炉
から連続的に送り出される鋼帯を,4.0〜10重量%
のAlおよび1〜4重量%のMgを亜鉛中に含有した溶
融めっき浴にスナウトを介して浸漬したあと該浴から引
き上げるZn−Al−Mg系溶融めっき鋼板の製造法に
おいて,該スナウトの先端を該浴に浸漬することによ
り,加熱炉から送り出される鋼帯が該浴に浸漬されるま
での間を大気雰囲気から遮断すると共に該スナウト内を
非酸化性雰囲気に保持し,スナウト内の浴を通過してい
る鋼帯表面にメタル以外の浮遊物が漂着するのを抑制す
ることによって,前記の課題を解決したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼
板に発生する前記の線帯状光沢むらは,通常の溶融Zn
めっき鋼板や溶融Zn−Al系めっき鋼板などでは特に
経験されないところからMgが関与しているものと考え
てよいが,どのように関与しているのか全く不明であっ
たところ,多くの試験研究の結果,スナウト内での鋼帯
表面と浴の接触挙動に原因があることを突き止めること
ができた。加熱炉から出た鋼帯が浴と最初に接触すると
きの状況が線帯状光沢むら発生の有無に関与しているの
である。Mgは極めて酸化しやすいので,スナウト内の
浴中にもMgの酸化物が不可避的に存在すると考えてよ
く,このMg酸化物を含んだ各種浮遊物(メタル以外の
浮遊物)が鋼帯表面に最初に接する機会が多いと線帯状
光沢むらの発生に至ると考えられる。
【0009】事実,後記の実施例に示すように,他の製
造条件は変えずに,スナウト内の状況を変化させる手段
を講ずると,線帯状光沢むらの発生に影響を与えること
が明らかとなった。ここで,スナウトは,図1に図解的
に示したように,通常の連続溶融めっきで用いられてい
るのと同様に,加熱炉から連続的に送り出される鋼帯1
を大気雰囲気との接触を断った状態でめっき浴2に導く
ためのダクトに似た管体3であり,その先端(開口端)
4はめっき浴2に浸漬されている。5はめっき浴内に設
けられたシンクロールである。
【0010】本発明においては,先ず,このスナウト3
内の雰囲気は非酸化性雰囲気例えば窒素ガス雰囲気,ま
たは窒素ガスと水素ガスの還元性ガス雰囲気に保持され
ていることが必要であり,これにより,スナウト内浴面
6での浴の酸化を可及的に防止しなければならない。
【0011】この条件下において,鋼帯1の両表面がス
ナウト内浴面6と接する時点で,スナウト内の浮遊物
(前記のMg酸化物を含んだ浮遊物)が鋼帯1に漂着す
るのを阻止すると,線帯状光沢むらの発生を抑制できる
ことがわかった。その理由は必ずしも明確ではないが,
スナウト内の浴に存在する浮遊物はMg含有酸化物やM
g含有ドロスなどからなり,これらは,他の溶融めっき
浴組成のものにはない表面張力や粘性を有することか
ら,このようなメタル以外の浮遊物が,鋼帯がめっき浴
に触れる初期の段階で鋼帯表面に漂着すると,鋼帯母材
表面とめっき層の間の合金層の生成を抑制し,その結
果,線帯状光沢むらの発生を見るのではないかと推察さ
れる。
【0012】いずれにしても,スナウト内の浴を通過し
ている鋼帯表面にメタル以外の浮遊物が漂着するのを抑
制または阻止すれば線帯状光沢むらの発生を防止できる
のであるが,それには,スナウト内で特定の浴流れを強
制的に生成させる方法と,仕切板を用いる方法と,通板
速度に応じてスナウトの浸漬深さを調節する方法,さら
にはこれらの方法を組合わせた方法が適することがわか
った。
【0013】まず,スナウト内で強制的な浴流れを生成
させる方法においては,スナウト内に存在する浴に鋼帯
の一方の端から他方の端に向けて鋼帯面と平行な一方向
性の浴面流を強制的に生成させるのがよい。すなわち,
スナウト内で鋼帯面に平行な水平方向の連続的な浴流れ
を強制的に生成させることにより,浸漬時の鋼帯表面に
スナウト内のメタル以外の浮遊物が漂着するのを阻止す
る。この強制流は,スナウト内の浴中に鋼帯の一方の端
側からスナウト外の浴を吐出させ,鋼帯の他方の端側の
スナウト内の浴を吸い込んでスナウト外の浴中に放出す
ることによって生成させることができる。この方法を図
2および図3に図解的に示した。
【0014】図2はスナウト内の浴面付近を平面的に見
た概略図,図3はスナウトの浴面近傍の機器配置を示す
略縦断面である。図示のように,スナウト3内のほぼ中
央を通過する鋼帯1の一方の端側のスナウト内浴中の液
面近くに吐出口7を,他方の端側のスナウト内浴中の浴
面近くに吸込口8を設け,吐出口7には,スナウトの外
の浴中に設けた吸引口9からポンプ10によって,管路
11を経て,溶融メタルを送給し続け,他方,吸込口8
からはポンプ12によってスナウト内の浴をスナウト外
の浴中に管路13および放出口14を経て送給し続け
る。これにより,スナウト3内の浴面では吐出口7から
吸込口8に向かう一方向性の強制流が連続的に形成され
る。そのさい,とくに吐出口7を鋼帯1の表裏両側に吐
出流が向かうようにしておくことにより,鋼帯1の両面
の幅方向に一方向性の流れが形成される。
【0015】図3において,16はポンプ10の駆動用
モータを示しており,そのモータ軸17は管路18を通
じてポンプ10に接続され,同じく19はポンプ12の
駆動用モータであり,そのモータ軸20が管路21を通
じてポンプ12に接続されている。この例では,吐出口
7および吸込口8がスナウト3の先端開口4を通じる浴
中の管路11および13を経てポンプに接続されている
が,この管路11および13をスナウト3内の雰囲気中
に立ち上げてからスナウト壁を貫通して浴に通じるよう
に配設してもよい。後者の場合には,浴面上に出る管路
部分には溶融メタルの凝固防止のために保温を行うのが
よい。吐出口7および吸込口8は図示の形状に特に限ら
れるものではなく,鋼帯1の両面の幅方向に一方向性の
流れが安定して得られるようなものであればよい。ポン
プ10と12の位置についても図示の鋼帯1の端側に限
らず,鋼帯1の面側のスナウト外側としたり,スナウト
内とすることもでき,吸引口9や放出口14の位置も特
に図示の位置には限定されない。
【0016】このようにして,鋼帯表面に沿う水平な一
方向性の流れがスナウト内浴面近傍に形成されることに
より,鋼帯1が浴に接する最初の時点で,吐出口7から
連続供給されるフレッシュなメタルと接することにな
る。また,吸込口8からはスナウト内に存在する浮遊物
がスナウト外に排出されることになる。このため,浸漬
時の鋼帯表面にスナウト内のメタル以外の浮遊物が漂着
するのを効果的に阻止することができ,その結果,線帯
状光沢むらのない表面性状に優れためっき製品を得るこ
とができる。
【0017】なお図2〜3のように吐出口7およびポン
プ10を有する吐出側の管路11は設けるが,吸込口8
およびポンプ12をもつ吸込側の管路13は設けないで
(強制吸込を省略して)吐出口7からの吐出流だけで,
鋼帯1の一方の端から他方の端に向けて鋼帯面と平行な
一方向性の浴面流を強制的に生成させることもできる。
この場合には,吸込口を通じてのスナウト外への浴の強
制流出はないので,これに伴う浮遊物のスナウト外への
強制的な放出もないことになる。しかし,この場合でも
後記の実施例に示すように,浴表面流速を十分に与えれ
ば線帯状光沢むらの発生を防止できることがわかった。
この場合,吐出口7から吐出する浴をスナウトの外側の
浴から供給するのではなく,スナウト内にある浴を供給
するようにしてもよい。すなわち図3の吸引口9をスナ
ウト内の浴中の適切な位置に選択してもよい。
【0018】本発明者らの実施によると,本発明で対象
する溶融Zn−Al−Mg系めっき浴組成の場合,スナ
ウト内での該強制水平流の流速として鋼帯の幅方向に
0.015〜0.5m/secを確保すればよいことが
わかった。この流速が0.015m/sec未満では線
帯状光沢むらが発生することがある。スナウト内に存在
するMg含有酸化物やMg含有ドロスは粘性や表面張力
が比較的高いので少なくとも0.015m/secの流
速が必要と思われる。一方,この流速が0.5m/se
cを超えると,めっき浴の流動が著しくなり,飛沫がス
ナウト内面や浴突入前の鋼帯に付着したり,ドロス発生
量を増加させたりするので,点状のめっき欠陥や線帯状
光沢むらが発生し易くなる。めっき金属の飛沫がスナウ
ト内に堆積すると,これが鋼帯と接触してめっき原板の
すれ傷などの原因となることがある。
【0019】次に,仕切板を用いて線帯状光沢むらを防
止する方法を図4〜図5を参照して説明する。
【0020】図4はスナウト内の浴面付近を平面的に見
た概略図,図5は同じく鋼帯面を横切る方向の略縦断面
である。図示のように,矩形断面を有するスナウト3の
長手側の壁3a,3bと,その中央部を通過する鋼帯1
との間に,これらと平行に仕切板15a,15bを,浴
面6がその中腹レベルとなるように設置してある。壁3
aとbの内面と鋼帯1は実質上平行であり,鋼帯1はス
ナウト内の中央部を通過するのであるが,仕切板15a
と15bの中央部に鋼帯1が通過するように,仕切板1
5aと15bは,壁3aと3bから等距離(図中のT
2)をもって配置してある。したがって,鋼帯1と仕切
板15aと15bの間も等距離(図中のT1)となる。
【0021】この仕切板15aと15bは,互いに形状
と大きさが等しい平板でありスナウト3に対して位置調
整可能に取付けられているが,その幅W1は鋼帯幅Wよ
り大きくスナウトの壁3a,3bの内幅W2よりも小さ
い。また,この仕切板15aと15bは垂直距離でH1
だけ浴面6から立上り,垂直距離でD1だけ浴面6から
浸漬するように設置されるが,その浸漬深さD1はスナ
ウトの浸漬深さD(スナウトの先端開口縁の浸漬深さが
最も浅い箇所の浴面までの垂直距離を言う)よりも小さ
くなる関係を有している。
【0022】鋼帯と仕切板15aと15bとの距離T1
については,0.01m未満では鋼帯の振動や形状によ
り仕切板に鋼帯が接触する可能性が出てくるので好まし
くない。スナウトの内壁3a,3bと仕切板15aと1
5bの距離T2については実用上問題にならないスナウ
トの大きさの範囲内であればよく,一般的には0.3m
以下程度であればよい。仕切板の浸漬深さD1について
は, スナウトの浸漬深さDと同様に,連続生産時の浴面
の変動を考慮すると0.025m以上は必要である。し
かし, あまり深すぎるとめっき浴中の機器との干渉が問
題となるため,一般的には1.0m以下にする必要があ
る。スナウト雰囲気中に突出している仕切板の高さH1
については浴面の変動を考慮すると0.025m以上が
好ましい。
【0023】このようにしてスナウト内に仕切板15a
と15bを設けると,設けない場合に比べて線帯状光沢
むらの発生が少なくなることがわかった。また,その設
置の形態を適切にすると線帯状光沢むらをほぼ完全に防
止できることがわかった。その条件は前記した図中の距
離(単位:m)W,W1,W2,T1,T2,D1等の
間で,およそ次の (1)〜(4) 式の関係を満足することで
ある。
【0024】W<W1<W2 ・・(1) 1<W1/W ・・(2) 0.1≦T2/T1 ・・(3) 0.03≦D1/LS ・・(4) ここで,Wは鋼帯の幅(m),W1は鋼帯幅方向に平行
な仕切板の幅(m),W2は鋼帯幅方向に平行なスナウ
ト内壁の幅(m),T1は鋼帯と仕切板との距離
(m),T2は仕切板と鋼帯幅方向に平行なスナウト内
壁との距離(m),D1は仕切板の浸漬深さ(m),L
Sは鋼帯の浴への通板速度(m/sec)である。
【0025】これら(1) 〜(4) 式の関係を満たすと線帯
状光沢むらが発生しなくなることは後記の実施例で具体
的に示すが,その理由については必ずしも明確ではな
い。およそ考えられるのは,仕切板15aと15bで挟
まれる領域で鋼帯が進入するさいにこれらの関係を満た
す場合には,鋼帯の進入によって誘引される浴の流動と
循環がこの領域内で良好に増強される結果, メタル以外
の浮遊物との接触機会が減り, またこれらの浮遊物が浴
面に接するときの鋼帯近傍に移動し難くなり,フレッシ
ュなメタル浴に鋼帯が接触し続けるからであろうと考え
られる。
【0026】なお,式(3) は仕切板と鋼帯の間隔および
仕切板とスナウト内壁との間隔には線帯状光沢むらを防
止できる適切な比率が存在することを示しているが,こ
の比が0.1未満では鋼帯と仕切板の間隔に比べて仕切
板とスナウト内壁の間隔が狭くなりすぎ,仕切板15a
とbを設けることの効果が具体的に現れないことを示し
ている。
【0027】また,式(4) は仕切板の浸漬深さと通板速
度の関係式であるが,線帯状光沢むらの抑制には通板速
度も関係しており,式(4) のようにD1/LSを0.0
3以上にする必要があることがわかった。この結果は,
スナウトに比べて,仕切板のほうが浸せき深さが浅くて
も効果があることを示している。
【0028】次に,通板速度に応じてスナウトの浸漬深
さを調節することにより線帯状光沢むらを防止する方法
について説明する。
【0029】その詳細は後記の実施例に示すが,本発明
者らは浴へのスナウトの浸漬深さD(前記のようにスナ
ウトの先端開口縁の浸漬深さが最も浅い箇所の浴面まで
の垂直距離:単位m)と浴への鋼帯の通板速度LS(m
/sec)との比D/LSを種々変化させて線帯状光沢
むらとの関係を調べたところ,この比を0.08以上に
すると,線帯状光沢むらを防止できることがわかった。
この結果は,次のように理解される。
【0030】めっき浴に進入する鋼帯により,鋼帯近傍
に存在する浴は鋼帯進行方向に誘引されつつ浴中に引き
込まれるが,その引き込まれる程度やこれに伴う鋼帯近
傍の浴の流動状態は鋼帯の進入速度に影響を受ける。鋼
帯の通板速度が速いとこれにともなって引き込まれる量
も多くなり,これに対応してスナウト外に存在する浴が
スナウト内に入る量も多くなる。一方,スナウト外の浴
にはMg酸化物を含んだ各種浮遊物やドロスが存在する
が,これらがメタルに同伴してスナウト内に巻き込まれ
て来る機会が多くなる。しかし,スナウトの浸漬深さD
を深くすると,この現象も少なくなる。このようなこと
から,線帯状光沢むら発生に対しては通板速度とスナウ
ト浸漬深さが関与し,両者の比が或る値以上(実験的に
は0.08以上)となれば,線帯状光沢むらが発生しな
くなる。
【0031】なお,連続生産時の浴面変動を考慮すると
Dは少なくとも0.025m以上は必要である。しか
し,あまり深すぎるとめっき浴中の機器との干渉が問題
となるのでDは一般的には1.0m以下にするのがよ
い。
【0032】次に,強制的な浴表面流の生成と仕切板を
組み合わせて線帯状光沢むらの発生を防止する方法につ
いて,図6を参照しながら説明する。
【0033】図6は,図4〜5で説明したような仕切板
15aおよび15bを配置し,この仕切板15aおよび
15bの中間を移動する鋼帯1に対して,図2〜3で説
明したように浴表面流を生成させる状態を示している。
この場合,図6に示したように,鋼帯1の幅より仕切板
15aおよび15bの幅を大きくし,吐出口7から吐出
される溶湯の殆んどが仕切板15aと15bの間の領域
に流れ込むように吐出口7を鋼帯の一方の端側に配置す
るのが好ましい。そして,他方の端側に吸込口8を配置
することにより,仕切板によって整流化されながら吐出
口7から吸込口8に向けて一様な浴表面流れが形成され
る。この組合せ法によると後記の実施例に示すように線
帯状光沢むらの発生が効果的に抑制される。これは,仕
切板による浴表面流が整流し,メタル以外の浮遊物の鋼
帯への漂着が一層効果的に防止できるからであろうと考
えられる。
【0034】図6の吐出口7と吸込口8は,図3で説明
したのと同様の機器構成によりポンプ13と14に連結
され,これらのポンプの駆動により,めっき浴内の浴の
一部を吐出口7から吐出させ且つ吸込口8から吸い込ん
だ浴はめっき浴中に放出させればよい。
【0035】なお,図6の例において,吐出口7と吸込
口8の両方を配置することが好ましいが,仕切板15a
と15bが存在することの効果により,いずれか一方の
配置だけでも線帯状光沢むらの発生を抑制できる。
【0036】次に,スナウト内において,鋼帯の面から
ほぼ直交する方向に離れる浴表面流を強制的に生成させ
ることにより,線帯状光沢むらの発生を防止する方法に
ついて,図7〜8を用いて説明する。
【0037】図7はスナウト内の浴面付近を平面的に見
た概略図,図8はスナウトの浴面近傍の機器配置を示す
略縦断面である。図示のように,スナウト3内のほぼ中
央を通過する鋼帯1とほぼ平行にその浴面近くの浴を吸
込む吸込口22aと22bを鋼帯の両側に設ける。すな
わち,開口幅が鋼帯幅にほぼ近いスリット状の開口をも
つ吸込口22aと22bを鋼帯の面に向くように配置
し,これらの吸込口22aと22bからスナウト内の表
面浴を吸込むようにする。
【0038】この吸引は,図8に示すように,吸込口2
2aと22bをそれぞれスナウト外の浴中に開口した放
出口23aと23bに管路24aと24bで連結し,こ
の管路に設置したポンプ25aと25bの駆動により,
行うことができる。26aと26bは各ポンプ駆動のた
めのモータを示している。
【0039】ポンプ25aと25bを駆動すると,鋼帯
1の面からほぼ直交する方向にスリット状の吸込口22
aと22bに向かう一様な吸込流が浴表面に生ずるの
で,鋼帯の面からほぼ直交する方向に離れる浴表面流が
強制的に発生する。この方法によっても,後記の実施例
に示すように,線帯状光沢むらの発生が防止できること
がわかった。
【0040】以上のように,溶融Zn−Al−Mg系溶
融めっきにおいて,スナウト内の浴を通過している鋼帯
表面にメタル以外の浮遊物が漂着するのを抑制すると,
溶融Zn−Al−Mg系溶融めっき特有の線帯状光沢む
らの発生を防止できることが明らかとなり,線帯状光沢
むら発生の問題の解決が図れたので,表面外観の良好な
溶融Zn−Al−Mg系溶融めっき鋼板の工業的製造が
可能となった。
【0041】本発明においては,線帯状光沢むら発生が
問題となる溶融Zn−Al−Mg系溶融めっきを対象と
するものであり,その浴組成は4.0〜10重量%のA
lおよび1〜4重量%のMgを亜鉛中に含有したもので
ある。このAl量およびMg量を亜鉛中に含有すること
が線帯状光沢むら発生に影響を与えるものと考えられる
ので,このAl量およびMg量を含有する以上,さらに
種々の理由から他の成分を含有したものも本発明は対象
とすることができる。他の成分の代表的なものとしてT
iとBがある。このTiとBはTi−B合金または化合
物として添加されてもよい。なお,AlおよびMgの含
有量を前記範囲とする理由は次のとおりである。
【0042】めっき層中のAlは,当該めっき鋼板の耐
食性の向上と当該めっき鋼板製造時のドロス発生を抑制
する作用を供する。Al含有量が4.0重量%未満では
耐食性向上効果が十分ではなく,またMg酸化物系のド
ロス発生を抑制する効果も低い。他方,Al含有量が1
0重量%を越えると,めっき層と母材鋼板との界面でF
e−Al合金層の成長が著しくなり,めっき密着性が悪
くなる。好ましいAl含有量は4.5〜9.0重量%,更
に好ましいAl含有量は5.0〜8.5重量%,一層好ま
しいAl含有量は5.0〜7.0重量%である。
【0043】めっき層中のMgは,めっき層表面に均一
な腐食生成物を生成させて当該めっき鋼板の耐食性を著
しく高める作用を供する。Mg含有量が1.0%未満で
はかような腐食生成物を均一に生成させる作用が十分で
はなく,他方,Mg含有量が4.0%を越えてもMgに
よる耐食性向上効果は飽和し,かえってMg酸化物系の
ドロスが発生しやすくなるので,Mg含有量は1.0〜
4.0%とする。好ましいMg含有量は1.5〜4.0重
量%,さらに好ましいMg含有量は2.0〜3.5重量
%,一層好ましいMg含有量は2.5〜3.5重量%であ
る。
【0044】また,TiとBはめっき層の金属組織を先
の特願平8−352467号で提案したようにZn2
g系三元共晶の金属組織とする場合に外観および耐食性
に悪い影響を与えるZn11Mg2相の生成・成長を抑制
する作用を供する。この効果を得るために,Ti,Bま
たはTi−B合金もしくは化合物を浴に添加する場合に
は,いずれも0.005重量%以上とすればよい。しか
し,0.1重量%を超えると,めっき層中にTi−Al
系の析出物が成長し,めっき層に凹凸が生じ(現場用語
でブツと呼ばれるものに対応する),外観を損ねるよう
になるので好ましくはない。
【0045】以下に,本発明の実施例を挙げる。
【0046】
【実施例】〔実施例1〕図2〜3に示したように吐出口
7およびポンプ10を有する吐出側の管路11を設けた
が,吸込口8およびポンプ12をもつ吸込側の管路13
は設けないで,鋼帯1の一方の端から他方の端に向けて
鋼帯面と平行な一方向性の浴面流を,鋼帯の両面等速
で,吐出口7からの吐出流だけで強制的に生成させなが
ら,下記の条件で溶融Zn−Al−Mg系溶融めっきを
行なった。
【0047】そのさい,浴表面流の流速をポンプ10の
出力によって変化させた。また,通板速度も種々変化さ
せた。浴表面流の流速はスナウト内にモニターカメラを
設置して測定した。この測定は鋼帯の幅方向に平行に流
れる浮遊物の速度の計測で算出した。得られためっき鋼
板の線帯状光沢むらの発生の有無を調べ,その結果を表
1に示した。線帯状光沢むらの発生は目視観察で判別で
きる。
【0048】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:弱脱酸鋼の冷延鋼板(厚み:0.6mm,
幅:1219mm) めっき槽前の還元炉最高到達板温:760℃ スナウト内雰囲気:N2−20vol.%H2,露点:−35
℃ スナウト浸せき深さD:0.1m めっき浴温:430℃ めっき浴組成:Al:6.5wt.%,Mg:2.8wt.%,残
部:Zn
【0049】
【表1】
【0050】表1の結果に見られるように,スナウト内
で鋼帯面と平行な一方向性の浴面流を与えると線帯状光
沢むらのない表面性状の良好なめっき鋼板が得られる。
そのさい,通板速度とも関係するが通板速度が1.67
〜2.5m/secでは,浴表面流速は0.015〜
0.5m/secであれば良好な結果が得られた。しか
し,あまり浴表面流速が大きいと点状めっき欠陥が現れ
た。これは飛沫によるものと考えられる。なお,No.1
〜3の条件ではいずれも線帯状光沢むらが発生したが,
その程度にはやや差があり,表面流速を与えなかったN
o.1のもので発生した線帯状光沢むらと比較して,No.
2のものは線帯状光沢むらのの幅が小さく,No.3のも
のはNo.1とほぼ同等の幅を有していた。このため,N
o.1とNo.3のものは帯状光沢むら,No.2のものは線
状光沢むらと記して,その相違を表した。以下の実施例
でも同様に表記した。
【0051】〔実施例2〕図2〜3に示したように吐出
口7およびポンプ10を有する吐出側の管路11を設け
ると共に吸込口8およびポンプ12をもつ吸込側の管路
13を設け,両ポンプ10と12を稼働して吐出量と吸
込量をほぼ同様にしながら,鋼帯1の一方の端から他方
の端に向けて鋼帯面と平行な一方向性の浴面流を鋼帯両
面等速で強制的に生成させながら,実施例1の場合と同
じめっき条件で,溶融Zn−Al−Mg系溶融めっきを
行なった。
【0052】そのさい,浴表面流の流速をポンプ10と
12の出力によって変化させた。また,通板速度も種々
変化させた。得られためっき鋼板の線帯状光沢むらの発
生の有無を実施例1と同様にして調べ,その結果を表2
に示した。
【0053】
【表2】
【0054】表2の結果に見られるように,本例のよう
に吐出流と吸込流を形成させながらスナウト内で鋼帯面
と平行な一方向性の浴面流を与えると線帯状光沢むらの
ない表面性状の良好なめっき鋼板が得られた。そのさ
い,通板速度とも関係するが通板速度が1.67〜2.
5m/secでは,浴表面流速は0.015〜0.5m
/secであれば良好な結果が得られた。しかし,あま
り浴表面流速が大きいと点状めっき欠陥が現れた。
【0055】〔実施例3〕図4〜5に示したように仕切
板15aと15bを,スナウト内に,下記のように設置
し,両仕切板15aと15bの浸漬深さD1(m)と通
板速度LS(m/sec)を変えて,下記のめっき条件
で溶融Zn−Al−Mg系めっきを行ない,得られた鋼
板表面の光沢むらの有無を実施例1と同様に評価し,そ
の結果を表3に示した。
【0056】「仕切板設置条件」 スナウト浸せき深さ(D):0.1m スナウト内幅(W2):1.9m 仕切板幅(W1):1.5m 仕切板の浴面からの突出高さ(H1):0.1m 鋼帯幅(W):1.0m 鋼帯と仕切板との間隔(T1):0.05m 仕切板とスナウト内壁との間隔(T2):0.05m T1とT2は鋼帯の表裏等間隔(鋼帯に対して対称の位
置)とし,両仕切板の幅1.5m内の中央部に幅1mの
鋼帯が移行するようにした。
【0057】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:弱脱酸鋼の冷延鋼板(厚み:0.4mm,
幅:1000mm) 還元炉最高到達板温:770℃ スナウト内雰囲気:N2−10vol.%H2,露点:−37
℃ めっき浴温:400℃ めっき浴組成:Al:6.1wt.%,Mg:3.2wt.%%,
残部:Zn
【0058】
【表3】
【0059】表3の結果に見られように,仕切板を設け
ると線帯状光沢むらの発生を防止できることがわかる。
とくに,仕切板の浸せき深さ(D1)と通板速度(L
S)とを適切にすると,具体的には,D1/LSの比を
0.03以上にすれば線帯状光沢むらを完全に防止でき
ることがわかる。
【0060】〔実施例4〕図4〜5に示したように仕切
板15aと15bを,スナウト内に,下記のように設置
し,鋼帯と各仕切板との間隔T1(m)および各仕切板
とスナウト内壁との間隔T2(m)をそれぞれ変えて,
下記のめっき条件で溶融Zn−Al−Mg系めっきを行
ない,得られた鋼板表面の光沢むらの有無を実施例1と
同様に評価し,その結果を表4に示した。
【0061】「仕切板設置条件」 スナウト浸せき深さ(D):0.1m スナウト内幅(W2):1.9m 鋼帯幅(W):1.2m 仕切板幅(W1):1.5m 仕切板の浴面からの突出高さ(H1):0.1m 仕切板の浸せき深さ(D1):0.05m T1とT2は鋼帯の表裏等間隔(鋼帯に対して対称の位
置)とし,両仕切板の幅1.5m内の中央部に幅1.2m
の鋼帯が移行するようにした。
【0062】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:弱脱酸鋼の冷延鋼板(厚み:1.2mm,
幅:1200mm) 還元炉最高到達板温:770℃ スナウト内雰囲気:N2−40vol.%H2, 露点:−3
0℃ 通板速度:90m/min めっき浴温:450℃ めっき浴組成:Al:8.7wt.%,Mg:2.4wt.%,残
部:Zn
【0063】
【表4】
【0064】表4の結果に見られるように,仕切板を設
けると線帯状光沢むらの発生を防止できることがわか
る。とくに,鋼帯と各仕切板との間隔T1(m)および
各仕切板とスナウト内壁との間隔T2(m)を適切にす
ると,具体的にはT2/T1の比が0.1以上となるよ
うにすると,線帯状光沢むらの発生を完全に抑制できる
ことがわかる。
【0065】〔実施例5〕図4〜5に示したように仕切
板15aと15bを,スナウト内に,下記のように設置
し,各仕切板の幅W1と鋼帯幅Wをそれぞれ変えて,下
記のめっき条件で溶融Zn−Al−Mg系めっきを行な
い,得られた鋼板表面の線帯状光沢むらの有無を実施例
1と同様に評価し,その結果を表5に示した。
【0066】「仕切板設置条件」 スナウト浸せき深さ(D):0.1m スナウト内幅(W2):2.4m 仕切板の浴面からの突出高さ(H1):0.2m 仕切板の浸せき深さ(D1):0.1m 鋼帯と仕切板との間隔(T1):0.05m 仕切板とスナウト内壁との間隔(T2):0.1m T1とT2は鋼帯の表裏等間隔(鋼帯に対して対称の位
置)とし,両仕切板の幅内中央部に鋼帯が移行するよう
にした。
【0067】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:極低炭素Ti添加鋼の冷延鋼板(厚み:0.
8mm,幅は各種) 還元炉最高到達板温:800℃ スナウト内雰囲気:N2−20vol.%H2, 露点:−3
5℃ 通板速度:120m/min めっき浴温:390℃ めっき浴組成:Al:5.7wt.%,Mg:3.4wt.%,残
部:Zn
【0068】
【表5】
【0069】表5の結果に見られるように,上記の仕切
板設置条件において仕切板の幅W1を鋼帯の幅Wに対し
て,1<W1/Wとすれば,線帯状光沢むらのない良好
な表面外観が得られることがわかる。
【0070】〔実施例6〕めっき浴中へのスナウトの浸
せき深さD(m)と鋼帯の通板速度をそれぞれ変えて,
下記の条件で溶融Zn−Al−Mgめっきした。得られ
た鋼板表面の線帯状光沢むらの有無を実施例1と同様に
評価し,その結果を表6に示した。
【0071】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:弱脱酸鋼の冷延鋼板(厚み:0.4mm,
幅:1000mm) 還元炉最高到達板温:770℃ スナウト内雰囲気:N2−10vol.%H2, 露点:−3
7℃ 断面矩形スナウトの内幅(W2):1.9m 断面矩形スナウトの壁3aと3bの間の幅:0.3m めっき浴温:400℃ めっき浴組成:Al:6.1wt.%,Mg:3.2wt.%,残
部:Zn
【0072】
【表6】
【0073】表6の結果に見られるように,スナウトの
浸せき深さDを通板速度LSに合わせて,0.08≦D
/LSとすれば,線帯状光沢むらのない表面外観の良好
なめっき鋼板が得られることがわかる。
【0074】〔実施例7〕図6に示したように,スナウ
ト内に仕切板15aと15bを下記のように設け且つ吐
出口7と吸込口8を図2〜図3および図6で説明したよ
うにして設け,下記のめっき条件で,溶融Zn−Al−
Mg系めっきを,厚みと幅の異なる各鋼帯について連続
40時間行なった。そのさい,吐出口7からの吐出量と
吸込口8からの吸込量がほぼ等量となるようにポンプ1
0と12を稼働し,仕切板15aと15bの中間に位置
に移動する鋼帯1の一方の端から他方の端に向けて,鋼
帯面と平行な一方向性の浴面流を鋼帯の両面側に形成さ
せ,その浴表面流速を0.15m/secの等速にめっ
きの間維持した。
【0075】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:冷延鋼板および冷延鋼板(厚み:0.4〜3.
0mm,幅900〜1200mm) スナウト内雰囲気:N2−25vol.%H2, 露点:−3
5℃ 通板速度:45〜180m/min めっき浴温:400℃ めっき浴組成:Al:6.2wt.%,Mg:3.0wt.%,T
i:0.02wt.%,B:0.01wt.%,残部:Zn
【0076】「仕切板設置条件」 スナウト浸せき深さ(D):0.3m スナウト内幅(W2):2.4m 仕切板の突出高さ(H1):0.1m 仕切板の浸せき深さ(D1):0.2m 鋼帯と仕切板との間隔(T1):0.07m 仕切板とスナウト内壁との間隔(T2):0.03m 仕切板の幅(W1):1.6m
【0077】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:冷延鋼板または熱延鋼板 スナウト内雰囲気:N2−25vol.%H2,露点:−35
℃ めっき浴温:400℃ めっき浴組成:Al:6.2wt.%,Mg:3.0wt.%,T
i:0.02wt.%,B:0.01wt.%,残部:Zn
【0078】前記の浴表面流速,仕切板設置条件および
めっき条件において,鋼帯の厚み:0.4〜3.0mmの
範囲,鋼帯の幅:0.9〜1.5mの範囲,通板速度:
0.75〜3.0m/secの範囲で種々変化させた
が,いずれの場合にも線帯状光沢むらは全く発生せず,
表面外観の良好なめっき鋼板が得られた。
【0079】〔実施例8〕図7〜図8で説明したよう
に,スナウト内に,鋼帯と平行で鋼帯幅とほぼ同じ開口
長さをもつスリット状の吸込口22aと22bを鋼帯1
の両側に均等に配置し,ポンプ25aと25bを駆動し
て両吸込口22aと22bから等量の浴を吸い込むこと
により,鋼帯1の両面側で,鋼帯面から直交する方向に
離れる浴表面流を生成させながら,下記のめっき条件で
溶融Zn−Al−Mgめっきを行なった。そのさい,ポ
ンプ25aと25bによる送液量を制御することによ
り,前記の浴表面流の速度を変化させ,また通板速度も
変えた場合の線帯状光沢むらの発生の程度を評価し,そ
の結果を表7に示した。
【0080】「めっき条件」 処理設備:連続溶融めっき設備 処理鋼板:弱脱酸鋼の冷延鋼板(厚み:0.6mm,
幅:1219mm) めっき槽前の還元炉最高到達板温:760℃ スナウト内雰囲気:N2−20vol.%H2,露点:−35
℃ スナウト浸せき深さD:0.1m めっき浴温:430℃ めっき浴組成:Al:6.5wt.%,Mg:2.8wt.%,残
部:Zn
【0081】
【表7】
【0082】表7の結果に見られるように,本例でも線
帯状光沢むらの発生が抑制された。この場合,通板速度
が1.67〜2.5m/secでは,浴表面流速が0.
01〜0.5m/secであれば線帯状光沢むらの発生
はなく良好な結果が得られた。しかし,あまり浴表面流
速が大きいと点状めっき欠陥が現れた。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によると,
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板特有の線帯状光沢む
らの発生が抑制できる。したがって,表面外観の優れた
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造ができるよう
になり,耐食性に優れためっき鋼板を市場に提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼帯が溶融めっきに浸漬される状態を示す略断
面図である。
【図2】本発明に従ってスナウト内浴面に一方向性の強
制流を形成させる例を示すスナウト内の略平面図であ
る。
【図3】本発明に従ってスナウト内浴面に一方向性の強
制流を形成させる例を示すスナウト内の略断面(鋼帯面
と平行な断面)図である。
【図4】本発明に従ってスナウト内に仕切板を設置する
例を示すスナウト内の略平面図である。
【図5】本発明に従ってスナウト内に仕切板を設置する
例を示すスナウト内の略断面(鋼帯面を横切る方向の断
面)図である。
【図6】本発明に従ってスナウト内に仕切板を設置し且
つスナウト内浴面に一方向性の強制流を形成させる例を
示すスナウト内の略平面図である。
【図7】本発明に従ってスナウト内浴面に鋼帯面から離
れる方向の強制流を形成させる例を示すスナウト内の略
平面図である。
【図8】本発明に従ってスナウト内浴面に鋼帯面から離
れる方向の強制流を形成させる例を示すスナウト内の略
断面(鋼帯面と直交する断面)図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 めっき浴 3 スナウト 4 スナウトの先端開口 5 シンクロール 6 浴面 7 吐出口 8 吸込口 9 吸引口 10,12 ポンプ 11,13 管路 14 放出口 15 仕切板 16,19 駆動用モータ 17,20 モータ軸 18,21 管路 22 吸込口 23 放出口 24 管路 25 ポンプ 26 駆動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻村 太佳夫 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 三尾野 忠昭 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 橘高 敏晴 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AB15 AB44 AD08 AD10 AE03 AE04 AE08 AE18 AE33

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉から連続的に送り出される鋼帯
    を,4.0〜10重量%のAlおよび1〜4重量%のM
    gを亜鉛中に含有した溶融めっき浴にスナウトを介して
    浸漬したあと該浴から引き上げるZn−Al−Mg系溶
    融めっき鋼板の製造法において,該スナウトの先端を該
    浴に浸漬することにより,加熱炉から送り出される鋼帯
    が該浴に浸漬されるまでの間を大気雰囲気から遮断する
    と共に該スナウト内を非酸化性雰囲気に保持し,スナウ
    ト内の浴を通過している鋼帯表面にメタル以外の浮遊物
    が漂着するのを抑制することを特徴とする表面外観の優
    れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の製造法。
  2. 【請求項2】 スナウト内に存在する浴に鋼帯の一方の
    端から他方の端に向けて鋼帯面と平行な一方向性の浴面
    流を強制的に生成させることにより,スナウト内の浴を
    通過している鋼帯表面にメタル以外の浮遊物が漂着する
    のを抑制する請求項1に記載のめっき鋼板の製造法。
  3. 【請求項3】 鋼帯面と平行な一方向性の浴面流は,ス
    ナウト内の浴中に鋼帯の一方の端側から浴を吐出させる
    ことによって生成させる請求項2に記載のめっき鋼板の
    製造法。
  4. 【請求項4】 鋼帯面と平行な一方向性の浴面流は,ス
    ナウト内の浴中に鋼帯の一方の端側からスナウト外の浴
    を吐出させ,鋼帯の他方の端側のスナウト内の浴を吸い
    込んでスナウト外の浴中に放出することによって生成さ
    せる請求項2に記載のめっき鋼板の製造法。
  5. 【請求項5】 スナウト内に,鋼帯の幅方向と平行な仕
    切板を,鋼帯の両表面側に配置することにより,スナウ
    ト内の浴を通過している鋼帯表面にメタル以外の浮遊物
    が漂着するのを抑制する請求項1に記載のめっき鋼板の
    製造法。
  6. 【請求項6】 スナウト内に仕切板を下記式(1) 〜(4)
    の関係を満足するように配置する請求項5に記載のめっ
    き鋼板の製造法。 W<W1<W2 ・・(1) 1<W1/W ・・(2) 0.1≦T2/T1 ・・(3) 0.03≦D1/LS ・・(4) ただし,Wは鋼帯の幅(m),W1は鋼帯幅方向に平行
    な仕切板の幅(m),W2は鋼帯幅方向に平行なスナウ
    ト内壁の幅(m),T1は鋼帯と仕切板との距離
    (m),T2は仕切板と鋼帯幅方向に平行なスナウト内
    壁との距離(m),D1は仕切板の浸漬深さ(m),L
    Sは鋼帯の浴への通板速度(m/sec)を表す。
  7. 【請求項7】 浴へのスナウトの浸漬深さD(m)と浴
    への鋼帯の通板速度LS(m/sec)との比D/LS
    を0.08以上にすることにより,スナウト内の浴を通
    過している鋼帯表面にメタル以外の浮遊物が漂着するの
    を抑制する請求項1に記載のめっき鋼板の製造法。
  8. 【請求項8】 スナウト内に鋼帯の幅方向と平行な仕切
    板を鋼帯の両表面側に配置し,且つ,スナウト内に存在
    する浴に鋼帯の一方の端から他方の端に向けて鋼帯面と
    平行な一方向性の浴面流を強制的に生成させることによ
    り,スナウト内の浴を通過している鋼帯表面にメタル以
    外の浮遊物が漂着するのを抑制する請求項1に記載のめ
    っき鋼板の製造法。
  9. 【請求項9】 鋼帯面と平行な一方向性の浴面流は,ス
    ナウト内の浴中に鋼帯の一方の端側から浴を吐出させる
    ことによって生成させる請求項8に記載のめっき鋼板の
    製造法。
  10. 【請求項10】 鋼帯面と平行な一方向性の浴面流は,
    スナウト内の浴中に鋼帯の一方の端側からスナウト外の
    浴を吐出させ,鋼帯の他方の端側のスナウト内の浴を吸
    い込んでスナウト外の浴中に放出することによって生成
    させる請求項9に記載のめっき鋼板の製造法。
  11. 【請求項11】 スナウト内に存在する浴に鋼帯の面か
    らほぼ直交する方向に離れる浴面流を強制的に生成させ
    ることにより,スナウト内の浴を通過している鋼帯表面
    にメタル以外の浮遊物が漂着するのを抑制する請求項1
    に記載のめっき鋼板の製造法。
  12. 【請求項12】 スナウト内に存在する浴に鋼帯の面か
    らほぼ直交する方向に離れる浴面流は,鋼帯の面と平行
    に配置したスリット状の開口をもつ吸込口からスナウト
    内の浴面近くの浴を吸い込むことにより生成させる請求
    項11に記載のめっき鋼板の製造法。
  13. 【請求項13】 溶融めっき浴は,さらにTi−B合金
    または化合物,Ti,Bのうち少なくとも一種を0.0
    05〜0.10重量%含有する請求項1ないし請求項1
    2のいずれか1項に記載のめっき鋼板の製造法。
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