JP2004518862A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
本発明は、燃料噴射弁(1)、特に混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁であって、ノズル体(2)から形成された弁ケーシングと、燃料噴射弁(1)を内燃機関のシリンダヘッド(36)に対してシールするシールリング(34)とが設けられている形式のものにおいて、シールリング(34)が凸面状に湾曲されて成形されており、しかもシールリング(34)の2つの端部(35)が軸方向において階段状にオーバラップしている。
Description
【0001】
従来の技術
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の燃料噴射弁に関する。
【0002】
ドイツ連邦共和国特許公開第19600403号明細書には、例えば電磁式の燃料噴射弁と、そのために適していて、シリンダ噴射系を備えた内燃機関のためにシール作用、耐熱性及び耐圧性に対する要求を満たす固定構造が開示されている。この場合における特別な細心の注意は、電磁式の燃料噴射弁が固定されるシリンダに直接隣接した領域のシールに対して、そこから遠く離れた領域におけると同様に、向けられている。そこで公知の構成では、波形のシム板リングとして形成された第1のシールリングを備えた第1のシール区分が、シリンダの近傍において燃料噴射弁とシリンダヘッドとの間に位置している。さらに、同様に波形のシム板リングとして形成された第2のシールリングを備えた第2のシール区分が、第1のシール区分よりもシリンダから遠く離れた箇所に設けられている。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許公開第19600403号明細書に基づいて公知の燃料噴射弁における欠点としては、特に、シールリングのための製造コストが高いということが挙げられる。さらに、高級な材料の使用に基づいて製造コストが高騰する。シールリングは例えば銀メッキされたINCONEL又はテフロン被覆された材料から成っている。
【0004】
発明の利点
請求項1の特徴部に記載のように構成された本発明による燃料噴射弁には、公知のものに比べて次のような利点がある。すなわち本発明による燃料噴射弁では、可変の曲率半径をもって成形されたシールリングを、安価に銅錫合金から製造することができ、しかもこのシールリングは何回も使用可能であり、かつ容易に取り付けることができる。
【0005】
請求項1記載の燃料噴射弁の別の有利な構成は、請求項2以下に記載されている。
【0006】
特に、シールリングがオーバラップ領域を有していて、該オーバラップ領域が、対応する切欠き内におけるシールリング端部の係止によって、スペースを節減したフレキシブルなシールリング形状を可能にすると、有利である。
【0007】
また別の有利な構成では、シールリングが内側及び外側において、同じ曲率半径をもって又は異なった曲率半径をもって湾曲されており、このように構成されていると、シールリングの均一な厚さを得ること、又は縁部に向かって先細になる横断面を得ることができる。
【0008】
図面
図1は、本発明のように構成された燃料噴射弁の第1実施例を示す全体図である。
【0009】
図2は、本発明のように構成された燃料噴射弁の図1に示された領域IIを拡大して示す図である。
【0010】
図3は、本発明のように構成された燃料噴射弁の第2実施例の、図2に示されたのと同じ領域を示す図である。
【0011】
図4は、図2又は図3に示されたシールリングを示す図である。
【0012】
実施例の記載
図2〜図4を参照して本発明による燃料噴射弁1の有利な実施例を詳説する前に、本発明に対する理解を良好にするために、まず初めに図1を参照して燃料噴射弁1の主要な構成部材について簡単に説明する。
【0013】
燃料噴射弁1は、混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃料噴射装置用の噴射弁の形で構成されている。図示の燃料噴射弁1は、内燃機関の燃焼室(図示せず)内に燃料を直接噴射するために適している。
【0014】
燃料噴射弁1はノズル体2から成っていて、このノズル体2内には弁ニードル3が配置されている。弁ニードル3は弁閉鎖体4と作用結合しており、この弁閉鎖体4は、弁座体5に配置された弁座面6と共働してシール座を形成している。燃料噴射弁1は図示の実施例では内方に向かって開放する燃料噴射弁1であり、この燃料噴射弁1は1つの噴射開口7を有している。
【0015】
ノズル体2はシール部材8によって、マグネットコイル10の外極9に対してシールされ、かつシールリング34によって図1に示されていない内燃機関のシリンダヘッドに対してシールされている。シールリング34は本発明によれば凸面状に湾曲されていて2つの端部35でオーバラップしているリングから、成形された帯材より打抜き及び湾曲によって製造されている。シールリング34に関する詳しい説明は後で図2〜図4を参照しながら説明する。
【0016】
マグネットコイル10はコイルケーシング11内にカプセル化して収容されていて、コイル保持体12に巻き付けられており、このコイル保持体12はマグネットコイル10の内極13に接触している。内極13と外極9とは間隙26によって互いに隔てられていて、結合部材29に支持されている。マグネットコイル10は導体19を介して、電気的な差込みコンタクト17を介して供給可能な電流によって励磁される。差込みコンタクト17は、内極13に射出成形可能なプラスチック周壁18によって取り囲まれている。
【0017】
弁ニードル3は弁ニードルガイド14内において案内されていて、この弁ニードルガイド14は円板状に形成されている。行程調節のためには、対をなして設けられた調節円板15が働く。調節円板15の他方の側には、可動子20が配置されている。この可動子20は第1のフランジ21を介して摩擦力結合式(kraftschluessig)に弁ニードル3と結合されており、この弁ニードル3は溶接シーム22によって第1のフランジ21と結合されている。この第1のフランジ21には戻しばね23が支持されており、この戻しばね23は燃料噴射弁1の図示の構成形態では、スリーブ24によって予負荷をかけられる。
【0018】
可動子20の下流側には第2のフランジ31が配置されており、この第2のフランジ31は下側の可動子ストッパとして働き、溶接シーム33を介して摩擦力結合式に弁ニードル3と結合されている。可動子20と第2のフランジ31との間には、弾性的な中間リング32が、燃料噴射弁1の閉鎖時における可動子衝突を緩衝するために配置されている。
【0019】
弁ニードルガイド14、可動子20及び弁座体5のところを燃料通路30a〜30cが延びており、これらの燃料通路30a〜30cは、中央の燃料供給部16を介して供給されフィルタエレメント25によって濾過される燃料を、噴射開口7へと導く。燃料噴射弁1はシール部材28によって、図示されていない分配導管に対してシールされている。
【0020】
燃料噴射弁1の休止状態において弁ニードル3における第1のフランジ21は、戻しばね23によってその上昇行程方向とは逆方向に負荷されていて、弁閉鎖体4が弁座6にシール接触された状態に保たれるようになっている。可動子20は、第2のフランジ31に支持されている中間リング32に接触している。マグネットコイル10が励磁されると、マグネットコイル10は、可動子20を戻しばね23のばね力に抗して上昇方向に運動させようとする磁界を形成する。可動子20は、弁ニードル3と溶接された第1のフランジ21を、ひいては弁ニードル3を同様に上昇行程方向に連行する。弁ニードル3と作用結合されている弁閉鎖体4は、弁座面6から持ち上げられ、これによって、燃料通路30a〜30cを介して噴射開口7に案内された燃料が噴射される。
【0021】
コイル電流が遮断されると、可動子20は磁界が十分に消滅した後で、戻しばね23の圧力によって内極13から第1のフランジ21に向かって落下し、これによって弁ニードル3は、上昇行程方向とは逆方向に運動する。これによって弁閉鎖体4は弁座面6に載着されて、燃料噴射弁1は閉鎖される。可動子20は、第2のフランジ31によって形成された可動子ストッパに載着している。
【0022】
図2には、本発明による燃料噴射弁1の、図1においてIIで示された領域が拡大して断面図で示されている。シールリング34はノズル体2の溝状の切欠き40内に位置していて、燃料噴射弁1を内燃機関のシリンダヘッド36に対してシールしている。シールリング34はこの場合、上に述べたシールリング34の凸面状の曲率半径を幾分平らにする小さな圧縮力下にあり、これによってシール作用が得られている。シールリング34は外縁部41で環状の切欠き40内において、拡開作用をもって挿入されている。
【0023】
シールリング34の製造は有利には、成形された帯材からの打抜きとそれに続く湾曲(Rollen)によって、行われる。このように形成されたシールリング34は2つの端部35を有しており、両端部35は、両者が軸方向においてオーバラップし、かつ周方向において互いに係合するように、成形されている。オーバラップの1実施形態は図4に示されている。
【0024】
シールリング34の良好なばね特性を保証するために、シールリング34は有利には銅錫合金から又は高級鋼から製造される。材料はさらに良好な耐腐食性及び滑り特性によって傑出している。前者は、シールリングの長い耐用寿命のために、後者は特に燃料噴射弁1の容易な組立て・分解のために不可欠であり、この場合汎用のテフロンシール部材におけるように、シールリング34をその都度新しくする必要がない。
【0025】
シールリング34の取付けは特殊な工具を必要としない。それというのは、ばね特性によってノズル体2への簡単な差し嵌め及び後続の切欠き40への係止が可能であるからである。このことはシールリング34の端部35のオーバラップによって可能であり、このオーバラップによってシールリング34はその直径が可変である。
【0026】
図2に示された本発明のように構成されたシールリング34の第1実施例は、シールリング34の内側38に対しても外側39に対しても同じ大きさの曲率半径を有している。つまりシールリング34の材料はすべての箇所において均一な厚さを有している。
【0027】
それとは異なり、図3に略示された、本発明のように構成されたシールリング34の第2実施例では、シールリング34の厚さは可変である。この場合材料の厚さはシールリング34の縁部41に向かって減少しており、このことは外側39に比べて、内側38の曲率半径が大きいことによって得られる。このような形状は、切欠き40内における接触面が第1実施例に比べて小さく、かつこれによって一方では取付けが簡単化され、他方ではシール作用が改善される点において、有利である。
【0028】
図4には、図2又は図3に示されたシールリング34の端部35におけるオーバラップ領域が示されている。シールリング34はこの場合、図2及び図3における図示に対して90°回転させられて示されている。
【0029】
シールリング34の取付けを簡単化するため及びばね特性を改善するため、ひいてはシール特性を改善するために、シールリング34は既に述べたように、オーバラップ領域を有しており、このオーバーラップ領域においてシールリング34の両端部35は互いに係合している。図示の実施例ではオーバラップは軸方向における係止(Rastung)によって達成される。そのためにシールリング34の製造時に両端部35には切欠き42が打ち抜かれ、両切欠き42はシールリング34の軸方向高さを例えば半分割している。シールリング34の湾曲時に、次いで各端部35は対向して位置する切欠き42内に挿入され、その結果階段状の軸方向における係止が得られる。これによって、例えば端部35の完全なオーバラップ、つまり端部35が互いに上下に被さることによって生じるようなオーバラップの場合とは異なり、材料の厚さが一定になるという利点が得られる。シリンダヘッド36の受容孔37の直径に応じて、シールリング34の端部35は可変の大きさで、切欠き42の周方向長さに基づいて互いに係合する。このようにして同じ大きさのシールリング34を、異なった大きさの受容孔37に挿入することができる。
【0030】
本発明の図示の実施例に制限されるものではなく、シールリング34の別の横断面形状のためにも、燃料噴射弁1の任意の構造形式のためにも、つまり例えば、吸気管に関連した又はコモンレール系に関連した燃料噴射弁1のためにも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明のように構成された燃料噴射弁の第1実施例を示す全体図である。
【図2】
本発明のように構成された燃料噴射弁の図1に示された領域IIを拡大して示す図である。
【図3】
本発明のように構成された燃料噴射弁の第2実施例の、図2に示されたのと同じ領域を示す図である。
【図4】
図2又は図3に示されたシールリングを示す図である。
従来の技術
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の燃料噴射弁に関する。
【0002】
ドイツ連邦共和国特許公開第19600403号明細書には、例えば電磁式の燃料噴射弁と、そのために適していて、シリンダ噴射系を備えた内燃機関のためにシール作用、耐熱性及び耐圧性に対する要求を満たす固定構造が開示されている。この場合における特別な細心の注意は、電磁式の燃料噴射弁が固定されるシリンダに直接隣接した領域のシールに対して、そこから遠く離れた領域におけると同様に、向けられている。そこで公知の構成では、波形のシム板リングとして形成された第1のシールリングを備えた第1のシール区分が、シリンダの近傍において燃料噴射弁とシリンダヘッドとの間に位置している。さらに、同様に波形のシム板リングとして形成された第2のシールリングを備えた第2のシール区分が、第1のシール区分よりもシリンダから遠く離れた箇所に設けられている。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許公開第19600403号明細書に基づいて公知の燃料噴射弁における欠点としては、特に、シールリングのための製造コストが高いということが挙げられる。さらに、高級な材料の使用に基づいて製造コストが高騰する。シールリングは例えば銀メッキされたINCONEL又はテフロン被覆された材料から成っている。
【0004】
発明の利点
請求項1の特徴部に記載のように構成された本発明による燃料噴射弁には、公知のものに比べて次のような利点がある。すなわち本発明による燃料噴射弁では、可変の曲率半径をもって成形されたシールリングを、安価に銅錫合金から製造することができ、しかもこのシールリングは何回も使用可能であり、かつ容易に取り付けることができる。
【0005】
請求項1記載の燃料噴射弁の別の有利な構成は、請求項2以下に記載されている。
【0006】
特に、シールリングがオーバラップ領域を有していて、該オーバラップ領域が、対応する切欠き内におけるシールリング端部の係止によって、スペースを節減したフレキシブルなシールリング形状を可能にすると、有利である。
【0007】
また別の有利な構成では、シールリングが内側及び外側において、同じ曲率半径をもって又は異なった曲率半径をもって湾曲されており、このように構成されていると、シールリングの均一な厚さを得ること、又は縁部に向かって先細になる横断面を得ることができる。
【0008】
図面
図1は、本発明のように構成された燃料噴射弁の第1実施例を示す全体図である。
【0009】
図2は、本発明のように構成された燃料噴射弁の図1に示された領域IIを拡大して示す図である。
【0010】
図3は、本発明のように構成された燃料噴射弁の第2実施例の、図2に示されたのと同じ領域を示す図である。
【0011】
図4は、図2又は図3に示されたシールリングを示す図である。
【0012】
実施例の記載
図2〜図4を参照して本発明による燃料噴射弁1の有利な実施例を詳説する前に、本発明に対する理解を良好にするために、まず初めに図1を参照して燃料噴射弁1の主要な構成部材について簡単に説明する。
【0013】
燃料噴射弁1は、混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃料噴射装置用の噴射弁の形で構成されている。図示の燃料噴射弁1は、内燃機関の燃焼室(図示せず)内に燃料を直接噴射するために適している。
【0014】
燃料噴射弁1はノズル体2から成っていて、このノズル体2内には弁ニードル3が配置されている。弁ニードル3は弁閉鎖体4と作用結合しており、この弁閉鎖体4は、弁座体5に配置された弁座面6と共働してシール座を形成している。燃料噴射弁1は図示の実施例では内方に向かって開放する燃料噴射弁1であり、この燃料噴射弁1は1つの噴射開口7を有している。
【0015】
ノズル体2はシール部材8によって、マグネットコイル10の外極9に対してシールされ、かつシールリング34によって図1に示されていない内燃機関のシリンダヘッドに対してシールされている。シールリング34は本発明によれば凸面状に湾曲されていて2つの端部35でオーバラップしているリングから、成形された帯材より打抜き及び湾曲によって製造されている。シールリング34に関する詳しい説明は後で図2〜図4を参照しながら説明する。
【0016】
マグネットコイル10はコイルケーシング11内にカプセル化して収容されていて、コイル保持体12に巻き付けられており、このコイル保持体12はマグネットコイル10の内極13に接触している。内極13と外極9とは間隙26によって互いに隔てられていて、結合部材29に支持されている。マグネットコイル10は導体19を介して、電気的な差込みコンタクト17を介して供給可能な電流によって励磁される。差込みコンタクト17は、内極13に射出成形可能なプラスチック周壁18によって取り囲まれている。
【0017】
弁ニードル3は弁ニードルガイド14内において案内されていて、この弁ニードルガイド14は円板状に形成されている。行程調節のためには、対をなして設けられた調節円板15が働く。調節円板15の他方の側には、可動子20が配置されている。この可動子20は第1のフランジ21を介して摩擦力結合式(kraftschluessig)に弁ニードル3と結合されており、この弁ニードル3は溶接シーム22によって第1のフランジ21と結合されている。この第1のフランジ21には戻しばね23が支持されており、この戻しばね23は燃料噴射弁1の図示の構成形態では、スリーブ24によって予負荷をかけられる。
【0018】
可動子20の下流側には第2のフランジ31が配置されており、この第2のフランジ31は下側の可動子ストッパとして働き、溶接シーム33を介して摩擦力結合式に弁ニードル3と結合されている。可動子20と第2のフランジ31との間には、弾性的な中間リング32が、燃料噴射弁1の閉鎖時における可動子衝突を緩衝するために配置されている。
【0019】
弁ニードルガイド14、可動子20及び弁座体5のところを燃料通路30a〜30cが延びており、これらの燃料通路30a〜30cは、中央の燃料供給部16を介して供給されフィルタエレメント25によって濾過される燃料を、噴射開口7へと導く。燃料噴射弁1はシール部材28によって、図示されていない分配導管に対してシールされている。
【0020】
燃料噴射弁1の休止状態において弁ニードル3における第1のフランジ21は、戻しばね23によってその上昇行程方向とは逆方向に負荷されていて、弁閉鎖体4が弁座6にシール接触された状態に保たれるようになっている。可動子20は、第2のフランジ31に支持されている中間リング32に接触している。マグネットコイル10が励磁されると、マグネットコイル10は、可動子20を戻しばね23のばね力に抗して上昇方向に運動させようとする磁界を形成する。可動子20は、弁ニードル3と溶接された第1のフランジ21を、ひいては弁ニードル3を同様に上昇行程方向に連行する。弁ニードル3と作用結合されている弁閉鎖体4は、弁座面6から持ち上げられ、これによって、燃料通路30a〜30cを介して噴射開口7に案内された燃料が噴射される。
【0021】
コイル電流が遮断されると、可動子20は磁界が十分に消滅した後で、戻しばね23の圧力によって内極13から第1のフランジ21に向かって落下し、これによって弁ニードル3は、上昇行程方向とは逆方向に運動する。これによって弁閉鎖体4は弁座面6に載着されて、燃料噴射弁1は閉鎖される。可動子20は、第2のフランジ31によって形成された可動子ストッパに載着している。
【0022】
図2には、本発明による燃料噴射弁1の、図1においてIIで示された領域が拡大して断面図で示されている。シールリング34はノズル体2の溝状の切欠き40内に位置していて、燃料噴射弁1を内燃機関のシリンダヘッド36に対してシールしている。シールリング34はこの場合、上に述べたシールリング34の凸面状の曲率半径を幾分平らにする小さな圧縮力下にあり、これによってシール作用が得られている。シールリング34は外縁部41で環状の切欠き40内において、拡開作用をもって挿入されている。
【0023】
シールリング34の製造は有利には、成形された帯材からの打抜きとそれに続く湾曲(Rollen)によって、行われる。このように形成されたシールリング34は2つの端部35を有しており、両端部35は、両者が軸方向においてオーバラップし、かつ周方向において互いに係合するように、成形されている。オーバラップの1実施形態は図4に示されている。
【0024】
シールリング34の良好なばね特性を保証するために、シールリング34は有利には銅錫合金から又は高級鋼から製造される。材料はさらに良好な耐腐食性及び滑り特性によって傑出している。前者は、シールリングの長い耐用寿命のために、後者は特に燃料噴射弁1の容易な組立て・分解のために不可欠であり、この場合汎用のテフロンシール部材におけるように、シールリング34をその都度新しくする必要がない。
【0025】
シールリング34の取付けは特殊な工具を必要としない。それというのは、ばね特性によってノズル体2への簡単な差し嵌め及び後続の切欠き40への係止が可能であるからである。このことはシールリング34の端部35のオーバラップによって可能であり、このオーバラップによってシールリング34はその直径が可変である。
【0026】
図2に示された本発明のように構成されたシールリング34の第1実施例は、シールリング34の内側38に対しても外側39に対しても同じ大きさの曲率半径を有している。つまりシールリング34の材料はすべての箇所において均一な厚さを有している。
【0027】
それとは異なり、図3に略示された、本発明のように構成されたシールリング34の第2実施例では、シールリング34の厚さは可変である。この場合材料の厚さはシールリング34の縁部41に向かって減少しており、このことは外側39に比べて、内側38の曲率半径が大きいことによって得られる。このような形状は、切欠き40内における接触面が第1実施例に比べて小さく、かつこれによって一方では取付けが簡単化され、他方ではシール作用が改善される点において、有利である。
【0028】
図4には、図2又は図3に示されたシールリング34の端部35におけるオーバラップ領域が示されている。シールリング34はこの場合、図2及び図3における図示に対して90°回転させられて示されている。
【0029】
シールリング34の取付けを簡単化するため及びばね特性を改善するため、ひいてはシール特性を改善するために、シールリング34は既に述べたように、オーバラップ領域を有しており、このオーバーラップ領域においてシールリング34の両端部35は互いに係合している。図示の実施例ではオーバラップは軸方向における係止(Rastung)によって達成される。そのためにシールリング34の製造時に両端部35には切欠き42が打ち抜かれ、両切欠き42はシールリング34の軸方向高さを例えば半分割している。シールリング34の湾曲時に、次いで各端部35は対向して位置する切欠き42内に挿入され、その結果階段状の軸方向における係止が得られる。これによって、例えば端部35の完全なオーバラップ、つまり端部35が互いに上下に被さることによって生じるようなオーバラップの場合とは異なり、材料の厚さが一定になるという利点が得られる。シリンダヘッド36の受容孔37の直径に応じて、シールリング34の端部35は可変の大きさで、切欠き42の周方向長さに基づいて互いに係合する。このようにして同じ大きさのシールリング34を、異なった大きさの受容孔37に挿入することができる。
【0030】
本発明の図示の実施例に制限されるものではなく、シールリング34の別の横断面形状のためにも、燃料噴射弁1の任意の構造形式のためにも、つまり例えば、吸気管に関連した又はコモンレール系に関連した燃料噴射弁1のためにも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明のように構成された燃料噴射弁の第1実施例を示す全体図である。
【図2】
本発明のように構成された燃料噴射弁の図1に示された領域IIを拡大して示す図である。
【図3】
本発明のように構成された燃料噴射弁の第2実施例の、図2に示されたのと同じ領域を示す図である。
【図4】
図2又は図3に示されたシールリングを示す図である。
Claims (8)
- 燃料噴射弁(1)、特に混合気圧縮型火花点火式の内燃機関の燃焼室に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁であって、ノズル体(2)から形成された弁ケーシングと、燃料噴射弁(1)を内燃機関のシリンダヘッド(36)に対してシールするシールリング(34)とが設けられている形式のものにおいて、シールリング(34)が凸面状に湾曲されて成形されており、しかもシールリング(34)の2つの端部(35)が軸方向において階段状にオーバラップしていることを特徴とする燃料噴射弁。
- シールリング(34)のそれぞれ一方の端部(35)が、他方の端部(35)の切欠き(42)内に係止可能である、請求項1記載の燃料噴射弁。
- シールリング(34)の曲率半径が、シリンダヘッド(36)の孔(37)の孔半径に相当している、請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
- シールリング(34)が銅錫合金から成っている、請求項1から3までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- シールリング(34)が、ノズル体(2)の溝状の切欠き(40)内に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- シールリング(34)が外縁部(41)で切欠き(40)内において接触している、請求項5記載の燃料噴射弁。
- シールリング(34)が内側(38)と外側(39)とにおいて同じ曲率半径を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- シールリング(34)が内側(38)において、外側(39)におけるよりも大きな曲率半径を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
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