JP2004512992A - オルガノレプテック掃去のためのモレキュラーシーブ含有構造体 - Google Patents
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Abstract
オルガノレプテックの多層紙板ベースの包装体は、押出被覆処理の間に形成された低分子量酸化物を吸収するためにモレキュラーシーブ粉末を用いる。図1は、紙板層(12)に隣接するポリエチレン層(10)及びモレキュラーシーブ粉末 を含む低密度ポリエチレン層(14)を示している。
Description
【0001】
【発明の背景技術】
モレキュラーシーブ(エコライト:ecolites)、粘土、シリカ及び珪藻土のような吸着剤は、ポリオレフィン類の押出被膜処理のような処理工程中に形成される低分子量酸化生成物を除去するために、構造体中の製品が劣化するにつれて生じるもの(例えば、脂質酸化によるヘキサナール、或いは蛋白質劣化によるスルフィド類)からのオフ−テイスト及び悪臭を除去するために、そして、ロール形で或いはフラットブランクとして、貯蔵される間に、ガラスからマットに移転してくるインキ及び/或いはワニスのオフ−臭を除去するために、使用される。
【0002】
シリアル、ジュースなどの製品の生産者に、紙板ベースのギャブルトップ(山形頂面)のカートンで、ポリマー臭及び味についての苦情があった。特に、そのポリマー臭及び味は、”プラスチック−臭”と呼ばれてきた。ギャブルトップのカートンは、主に、低密度ポリエチレンのような、ポリオレフィンベースの製品接触層を有する。このポリマーのオフ臭及びオフ味は、ヘキサナールのような低分子量揮発性酸化生成物であるとされてきた。
【0003】
更に、包装に含まれる食品の劣化により生じる臭及び味も問題になる。シリアル中の脂質の酸化が、シリアルに顕著な悪臭を与えるヘキサナールの発生を引き起こす。
【0004】
第3に、印刷された基板からの無用の悪臭化合物も、問題としてされている。
【0005】
製品劣化の結果でない、製品中の無用の化合物を除去することも、問題であると認識されている。この例には、オフ−フレーバを含む水或いは包装或いは精製工程からの副産物化合物を含む水がある。
【0006】
ゼオライト モレキュラーシーブをプラスチック製品に混合含有させて、プラスチック製品の製造中に生じる悪臭発生化合物を除去することを検討した、いくつかの特許がある。
【0007】
米国特許第5,750,611号は、不快な臭と匂いを低減するために、吸着剤を有する熱可塑性組成物に関する。
【0008】
米国特許第5,948,846号は、ポリオレフィンベースの組成物と、この組成物を形成する成形目的物の製造方法に関する。説明されるものは、ポリオレフィン中に、0.05〜0.3重量%のゼオライトを添加し、それは、形成された目的物及びボトルキャップの改良されたオルガノレプテックのために、0.1〜5重量%の脂肪酸ベースの潤滑剤を含有しているものである。
【0009】
米国特許第5,436,282号は、プラスチック材料及びゼオライト中で臭/味を除去する物質の製造に関する。溶融プラスチックに、0.05〜0.3重量%のゼオライトを添加し、プラスチックの水パイプ及びボトルでの臭/味生成物質の発生を低減することが説明される。
【0010】
米国特許第5,834,079号は、広く、包装繊維中のゼオライトに関する。
【0011】
国際出願94/03534号は、吸着効果を有する合成樹脂組成物とそれから製造された包装フィルムに関する。低或いは中程度の密度のポリエチレン或いはポリプロピレンに0.5〜20%のゼオライトを使用して、新鮮な果実の熟成と分解の間に生じたガスを結合することが検討されている。
【0012】
上記の特許と刊行物のいずれにも、紙ベースの包装構造体を記載していなく、特に、処理技術として押出被膜形成を説明していない。
【0013】
本発明の目的は、押出被膜形成中にモレキュラーシーブを添加含有させた紙ベースの包装構造体を製造し、ゼオライト構造内部に、不特定の低分子量有機化合物をトラップし、それにより、改良された製品の匂いが得られるようになったことである。
【0014】
本発明の更なる目的は、ヘキサナールのような化合物を除去するモレキュラーシーブを含有し、それにより製品保存寿命を長くすることができる紙ベース包装構造体を開示することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、紙ベース包装構造体にモレキュラーシーブを含有させ、包装された製品食品の品質に悪影響を与える望ましくないインキ臭を除去することである。
【0016】
【発明の概要】
モレキュラーシーブのような吸着剤を、ヘキサナールのような化合物を除去するために紙板ベース積層物中に、用いて、製品保存寿命を長くする。そのような吸着剤により、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン、メタロセン、ポリプロピレンなどのようなポリオレフィン類の押出被膜成形のような、処理工程中に形成される低分子量酸化生成物を除去することができる。
【0017】
モレキュラーシーブは、押出成形工程中に紙板包装構造体中に含有させられる。モレキュラーシーブ粉末を、製品接触低密度ポリエチレン層中に、構造中で5000ppm〜10000ppmの範囲の量、含有せしめる。
【0018】
[発明の詳細な説明]
オルガノレペテック掃去のためモレキュラーシーブを含有する押出或いは共押出の被膜成形により製造される紙板包装構造体が作製される。
【0019】
好適な具体例において、モレキュラーシーブは、例えば、アブセント(Abscents)3000(登録商標)(UOPより販売)或いはSmellrite(登録商標)(UOPより販売)を、低密度ポリエチレンのようなポリオレフィンポリマーと、トウィンスクリュ押出機を用いて混練される。10%のマスチバッチを、低密度ポリエチレンと乾燥混練し、各々1000ppm(0.1%)、5000ppm(0.5%)及び10000ppm(1.0%)のモレキュラーシーブを含有する薄膜(1ミル厚)に成形し、作製する。下記の表(表1)に示されるように、アルデヒド オクタナール、ノナナール及びデキャバルが、3つの薄膜で、70%以上の効率で除去され、それらは、低密度ポリエチレン対照薄膜と比較された。
【0020】
【表1】
【0021】
第2のテストは、各薄膜の0.5g片が、20mlのガラス充填空積ビン中に置かれ、隔膜で密封された状態で行われた。各々、食品製品の臭気成分或いは印刷インキ及びワニスで使用される溶媒を代表することができた12の化合物を含有するモデル溶液を、各々の化合物で、3−4マイクログラムのレベルになるように、充填空積ビン中に入れた。ビンは、140F(華氏を示す、以下同様)(60℃)で2時間保持され、モデル溶液を気化せしめ、LDPE対照薄膜に比較して、掃去性をテストした。その結果は、下の表に示される。すべて3つの薄膜では、低分子量化合物を著しく除去することが示された。d−リモネン;即ちオレンジジュース中の望ましいフレイバ成分は、モレキュラーシーブの孔に適合するには大き過ぎる。
【0022】
【表2】
【0023】
室温及び冷蔵庫条件の下で、水溶液から掃去する薄膜の可能性を、0.5g薄膜を15mlの水中に置き、試料に、モデル溶液中に5〜10マイクログラムの各々の成分で入れることにより、評価した。試料は、2時間、73F(22.8℃)或いは40F(4.4℃)の温度に保存して、評価した。その結果は以下の表に示される。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
22lbs/4msfのLDPE製品接触層で、1%のモレキュラーシーブ粉末の添加のあるものとないもののギャブルトップ(山形頂面)カートンを、600F(315.6℃)で押出被膜成形した。カートンを泉水で充填し、100F(37.8℃)で3時間保存し、次に評価する前に、室温で一昼夜保持した。評価は、標準的なトライアングルテストを用いて、消費者テイスト(味)パネルテストにより行った。LDPE対照物と、1%モレキュラーシーブ粉末含有構造体との間に、統計学的に顕著な差異が、95%の信頼性レベルで検出された。PDPE対照物は、パネリストにより、ワックス臭とされ、そして、強いプラスチックテイスト及び臭を有するものとされた。以下の表に示されるように分析的テストでは、5つの低分子量成分で、1%カートンからの水中で顕著な減少が見られた。
【0027】
【表5】
【0028】
以下の紙板包装構造体は、本発明を具体化するものである。(すべての重量は、ポンド/3msfで示される)
【0029】
標準的マイルカートンは、積層体から形成され、その積層体20は、低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)10;ベースストック紙板基板(166−265lbs)12;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(16−22lbs)14を含有する(図1)。
【0030】
添加された酸素バリヤー特性を有する第2の構造体:積層体35は、低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)22;ベースストック紙板基板(166−287lbs)24;基体の内側表面上のナイロンのようなポリアミドの層(5lbs)26;変性ポリエチレンのような結合層(1.5lbs)28;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(16−22lbs)14を含有する(図2)。
【0031】
積層体40から作られた紙板容器包装構造体の第3の具体例において、
積層体40は;低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)42;ベースストック紙板基板(166−287lbs)44;基体の内側表面上のナイロンのようなポリアミドの層(5lbs)46;変性ポリエチレンのような結合層(1.5lbs)48;低密度ポリエチレンポリマー(12−18lbs)の層50;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレンのオルガノレプテック層(4lbs)52;結合層(1.5lbs)54;高バリヤーエチレンビニルアルコールコポリマー層(2lbs)56;結合層(1.5lbs)及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレンポリマーのマット或いは製品の接触層(4lbs)60を含有する(図3)。
【0032】
紙板包装構造体は、ホイルバリヤー層及び積層体62を含むことができ、その積層体62は;低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)64;ベースストック紙板基板(166−287lbs)66;低密度ポリエチレン(12lbs)の層68;結合層(2〜3lbs)70;ホイル層72;結合層(2〜8lbs)74;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(15−25lbs)76を含有する(図4)。
【0033】
更なる具体例は、積層体80であり、それは、金属化され配向されたポリエチレン層を有し、それは、低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)82;ベースストック紙板基板(166−287lbs)84;低密度ポリエチレン(12lbs)層86;結合層(2〜3lbs)88;金属化され配向されたポリエチレン層90;アフィニテイ(Affinity)P71450の商標でダウから販売されるもののような、ポリオレフィンプラストマー層(2〜8lbs)92;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(15−25lbs)94を含有する(図5)。
【0034】
独特な紙板包装構造体は、異なるタイプのモレキュラーシーブの組合せを含むことができる。
【0035】
本発明は、種々の好適な紙板包装構造体により説明されたが、当業者には、その変更例、添加例及び一部欠いた例が、付属の請求項に記載の発明の精神と範囲を逸脱しないで、行うことができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の具体例を示す、容器構造体のための積層物の断面図である。
【図2】
本発明の容器構造体の代替的な具体例のための積層物の断面図である。
【図3】
本発明の容器構造体の代替的な他の具体例のための積層物の断面図である。
【図4】
本発明の容器構造体の代替的な他の具体例のための積層物の断面図である。
【図5】
本発明の容器構造体の代替的な他の具体例のための積層物の断面図である。
【発明の背景技術】
モレキュラーシーブ(エコライト:ecolites)、粘土、シリカ及び珪藻土のような吸着剤は、ポリオレフィン類の押出被膜処理のような処理工程中に形成される低分子量酸化生成物を除去するために、構造体中の製品が劣化するにつれて生じるもの(例えば、脂質酸化によるヘキサナール、或いは蛋白質劣化によるスルフィド類)からのオフ−テイスト及び悪臭を除去するために、そして、ロール形で或いはフラットブランクとして、貯蔵される間に、ガラスからマットに移転してくるインキ及び/或いはワニスのオフ−臭を除去するために、使用される。
【0002】
シリアル、ジュースなどの製品の生産者に、紙板ベースのギャブルトップ(山形頂面)のカートンで、ポリマー臭及び味についての苦情があった。特に、そのポリマー臭及び味は、”プラスチック−臭”と呼ばれてきた。ギャブルトップのカートンは、主に、低密度ポリエチレンのような、ポリオレフィンベースの製品接触層を有する。このポリマーのオフ臭及びオフ味は、ヘキサナールのような低分子量揮発性酸化生成物であるとされてきた。
【0003】
更に、包装に含まれる食品の劣化により生じる臭及び味も問題になる。シリアル中の脂質の酸化が、シリアルに顕著な悪臭を与えるヘキサナールの発生を引き起こす。
【0004】
第3に、印刷された基板からの無用の悪臭化合物も、問題としてされている。
【0005】
製品劣化の結果でない、製品中の無用の化合物を除去することも、問題であると認識されている。この例には、オフ−フレーバを含む水或いは包装或いは精製工程からの副産物化合物を含む水がある。
【0006】
ゼオライト モレキュラーシーブをプラスチック製品に混合含有させて、プラスチック製品の製造中に生じる悪臭発生化合物を除去することを検討した、いくつかの特許がある。
【0007】
米国特許第5,750,611号は、不快な臭と匂いを低減するために、吸着剤を有する熱可塑性組成物に関する。
【0008】
米国特許第5,948,846号は、ポリオレフィンベースの組成物と、この組成物を形成する成形目的物の製造方法に関する。説明されるものは、ポリオレフィン中に、0.05〜0.3重量%のゼオライトを添加し、それは、形成された目的物及びボトルキャップの改良されたオルガノレプテックのために、0.1〜5重量%の脂肪酸ベースの潤滑剤を含有しているものである。
【0009】
米国特許第5,436,282号は、プラスチック材料及びゼオライト中で臭/味を除去する物質の製造に関する。溶融プラスチックに、0.05〜0.3重量%のゼオライトを添加し、プラスチックの水パイプ及びボトルでの臭/味生成物質の発生を低減することが説明される。
【0010】
米国特許第5,834,079号は、広く、包装繊維中のゼオライトに関する。
【0011】
国際出願94/03534号は、吸着効果を有する合成樹脂組成物とそれから製造された包装フィルムに関する。低或いは中程度の密度のポリエチレン或いはポリプロピレンに0.5〜20%のゼオライトを使用して、新鮮な果実の熟成と分解の間に生じたガスを結合することが検討されている。
【0012】
上記の特許と刊行物のいずれにも、紙ベースの包装構造体を記載していなく、特に、処理技術として押出被膜形成を説明していない。
【0013】
本発明の目的は、押出被膜形成中にモレキュラーシーブを添加含有させた紙ベースの包装構造体を製造し、ゼオライト構造内部に、不特定の低分子量有機化合物をトラップし、それにより、改良された製品の匂いが得られるようになったことである。
【0014】
本発明の更なる目的は、ヘキサナールのような化合物を除去するモレキュラーシーブを含有し、それにより製品保存寿命を長くすることができる紙ベース包装構造体を開示することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、紙ベース包装構造体にモレキュラーシーブを含有させ、包装された製品食品の品質に悪影響を与える望ましくないインキ臭を除去することである。
【0016】
【発明の概要】
モレキュラーシーブのような吸着剤を、ヘキサナールのような化合物を除去するために紙板ベース積層物中に、用いて、製品保存寿命を長くする。そのような吸着剤により、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン、メタロセン、ポリプロピレンなどのようなポリオレフィン類の押出被膜成形のような、処理工程中に形成される低分子量酸化生成物を除去することができる。
【0017】
モレキュラーシーブは、押出成形工程中に紙板包装構造体中に含有させられる。モレキュラーシーブ粉末を、製品接触低密度ポリエチレン層中に、構造中で5000ppm〜10000ppmの範囲の量、含有せしめる。
【0018】
[発明の詳細な説明]
オルガノレペテック掃去のためモレキュラーシーブを含有する押出或いは共押出の被膜成形により製造される紙板包装構造体が作製される。
【0019】
好適な具体例において、モレキュラーシーブは、例えば、アブセント(Abscents)3000(登録商標)(UOPより販売)或いはSmellrite(登録商標)(UOPより販売)を、低密度ポリエチレンのようなポリオレフィンポリマーと、トウィンスクリュ押出機を用いて混練される。10%のマスチバッチを、低密度ポリエチレンと乾燥混練し、各々1000ppm(0.1%)、5000ppm(0.5%)及び10000ppm(1.0%)のモレキュラーシーブを含有する薄膜(1ミル厚)に成形し、作製する。下記の表(表1)に示されるように、アルデヒド オクタナール、ノナナール及びデキャバルが、3つの薄膜で、70%以上の効率で除去され、それらは、低密度ポリエチレン対照薄膜と比較された。
【0020】
【表1】
【0021】
第2のテストは、各薄膜の0.5g片が、20mlのガラス充填空積ビン中に置かれ、隔膜で密封された状態で行われた。各々、食品製品の臭気成分或いは印刷インキ及びワニスで使用される溶媒を代表することができた12の化合物を含有するモデル溶液を、各々の化合物で、3−4マイクログラムのレベルになるように、充填空積ビン中に入れた。ビンは、140F(華氏を示す、以下同様)(60℃)で2時間保持され、モデル溶液を気化せしめ、LDPE対照薄膜に比較して、掃去性をテストした。その結果は、下の表に示される。すべて3つの薄膜では、低分子量化合物を著しく除去することが示された。d−リモネン;即ちオレンジジュース中の望ましいフレイバ成分は、モレキュラーシーブの孔に適合するには大き過ぎる。
【0022】
【表2】
【0023】
室温及び冷蔵庫条件の下で、水溶液から掃去する薄膜の可能性を、0.5g薄膜を15mlの水中に置き、試料に、モデル溶液中に5〜10マイクログラムの各々の成分で入れることにより、評価した。試料は、2時間、73F(22.8℃)或いは40F(4.4℃)の温度に保存して、評価した。その結果は以下の表に示される。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
22lbs/4msfのLDPE製品接触層で、1%のモレキュラーシーブ粉末の添加のあるものとないもののギャブルトップ(山形頂面)カートンを、600F(315.6℃)で押出被膜成形した。カートンを泉水で充填し、100F(37.8℃)で3時間保存し、次に評価する前に、室温で一昼夜保持した。評価は、標準的なトライアングルテストを用いて、消費者テイスト(味)パネルテストにより行った。LDPE対照物と、1%モレキュラーシーブ粉末含有構造体との間に、統計学的に顕著な差異が、95%の信頼性レベルで検出された。PDPE対照物は、パネリストにより、ワックス臭とされ、そして、強いプラスチックテイスト及び臭を有するものとされた。以下の表に示されるように分析的テストでは、5つの低分子量成分で、1%カートンからの水中で顕著な減少が見られた。
【0027】
【表5】
【0028】
以下の紙板包装構造体は、本発明を具体化するものである。(すべての重量は、ポンド/3msfで示される)
【0029】
標準的マイルカートンは、積層体から形成され、その積層体20は、低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)10;ベースストック紙板基板(166−265lbs)12;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(16−22lbs)14を含有する(図1)。
【0030】
添加された酸素バリヤー特性を有する第2の構造体:積層体35は、低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)22;ベースストック紙板基板(166−287lbs)24;基体の内側表面上のナイロンのようなポリアミドの層(5lbs)26;変性ポリエチレンのような結合層(1.5lbs)28;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(16−22lbs)14を含有する(図2)。
【0031】
積層体40から作られた紙板容器包装構造体の第3の具体例において、
積層体40は;低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)42;ベースストック紙板基板(166−287lbs)44;基体の内側表面上のナイロンのようなポリアミドの層(5lbs)46;変性ポリエチレンのような結合層(1.5lbs)48;低密度ポリエチレンポリマー(12−18lbs)の層50;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレンのオルガノレプテック層(4lbs)52;結合層(1.5lbs)54;高バリヤーエチレンビニルアルコールコポリマー層(2lbs)56;結合層(1.5lbs)及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレンポリマーのマット或いは製品の接触層(4lbs)60を含有する(図3)。
【0032】
紙板包装構造体は、ホイルバリヤー層及び積層体62を含むことができ、その積層体62は;低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)64;ベースストック紙板基板(166−287lbs)66;低密度ポリエチレン(12lbs)の層68;結合層(2〜3lbs)70;ホイル層72;結合層(2〜8lbs)74;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(15−25lbs)76を含有する(図4)。
【0033】
更なる具体例は、積層体80であり、それは、金属化され配向されたポリエチレン層を有し、それは、低密度ポリエチレンガラス層(9〜12lbs)82;ベースストック紙板基板(166−287lbs)84;低密度ポリエチレン(12lbs)層86;結合層(2〜3lbs)88;金属化され配向されたポリエチレン層90;アフィニテイ(Affinity)P71450の商標でダウから販売されるもののような、ポリオレフィンプラストマー層(2〜8lbs)92;及び押出形成時に添加された1000〜10000ppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレン製品接触層(15−25lbs)94を含有する(図5)。
【0034】
独特な紙板包装構造体は、異なるタイプのモレキュラーシーブの組合せを含むことができる。
【0035】
本発明は、種々の好適な紙板包装構造体により説明されたが、当業者には、その変更例、添加例及び一部欠いた例が、付属の請求項に記載の発明の精神と範囲を逸脱しないで、行うことができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の具体例を示す、容器構造体のための積層物の断面図である。
【図2】
本発明の容器構造体の代替的な具体例のための積層物の断面図である。
【図3】
本発明の容器構造体の代替的な他の具体例のための積層物の断面図である。
【図4】
本発明の容器構造体の代替的な他の具体例のための積層物の断面図である。
【図5】
本発明の容器構造体の代替的な他の具体例のための積層物の断面図である。
Claims (5)
- ポリオレフィンポリマーのガラス層:
紙板基板:及び
1000〜10000のppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレンポリマーの製品接触層
を有する積層体から作られたオルガノレプテック掃去特性を有し;該モレキュラーシーブ粉末は、押出成形中に低密度ポリエチレンポリマー中に添加されたものであることを特徴とする紙板包装容器。 - ナイロン層:
該紙板基板と該製品接触層との間に押出成形された結合層を有することを特徴とする請求項1に記載の紙板包装容器。 - 低密度ポリエチレンの内部層:
1000〜10000のppmのモレキュラーシーブ粉末を含有する低密度ポリエチレンの内側層;
第2の結合層;
高バリヤーのエチレンビニルアルコール コポリマー層;
及び第3の結合層を有し、その全ての層は、結合層と製品接触層との間に押出成形されており;該モレキュラーシーブ粉末は、押出成形中に低密度ポリエチレンポリマー中に添加されたものであることを特徴とする紙板包装容器。 - 低密度ポリエチレンの内部層:
結合層;
ホイル層 及び
結合層と製品接触層との間に押出成形された或いは積層された第2の結合層;
を有することを特徴とする請求項1に記載の紙板包装容器。 - 低密度ポリエチレンの内側層:
結合層;
金属化ポリプロピレン層 及び
該結合層と該製品接触層との間に押出成形されたポリオレフィン プラスト層;
を有することを特徴とする請求項1に記載の紙板包装容器。
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