JP2004512165A - 低い固化傾向を有する高膨張性吸収媒体 - Google Patents

低い固化傾向を有する高膨張性吸収媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】湿潤な環境及び/又は高温度において低い固化傾向を有する高膨張性吸収媒体を提供する。
【解決手段】該吸収媒体は非イオン性含窒素界面活性剤及び、所望により、ルイス酸によりコーティングされ、かつ熱処理された膨張性ポリマーからなる。

Description

【0001】
本発明は、湿潤な環境及び/又は高温度において低い固化傾向を有する高膨張性吸収媒体に関する。本発明は、更に、該吸収媒体の製造並びに衛生用品及び技術的分野での利用に関する。
【0002】
超吸収体(superabsorber)と呼ばれる水性流体を吸収するポリマーが多数の出版物により知られている。このようなポリマーには、改質された天然ポリマーと一部合成又は全合成ポリマーとがある。全合成ポリマーは、通常、各種の方法により、水溶液中で複数の異なった親水性モノマーのラジカル重合によって製造される。一般的に、架橋剤も同様に重合するので、ポリマーは水溶性を失い、水に対して膨潤性を示すだけとなる。例えば、(メタ)アクリル酸系のポリマーは超吸収体として用いられ、アルカリ塩として部分的に中和された形態を有する。
【0003】
超吸収体ポリマーは、おむつ、女性用のパッド、吸収性の包帯、等多くの衛生用品の吸収剤として、通常、顆粒状のものが使用される。このような製品を製造するには正確な比率で成分を配合することが必要であり、これは生産装置に常に一定量の原料を供給することによってのみ保証される。超吸収体ポリマーは、吸湿性が大きいために、常に一定量を供給することが困難であるという問題を有する。この高い吸湿性は、特に、湿度が比較的高いとき及び/又は温度が高いときに、ポリマー粒子の固化をもたらす。塊状となった超吸収体は正確な量を供給することが困難であり、生産装置の壁に付着し、ひいては洗浄費用の増加をもたらす。このため、従来、固化しにくい超吸収体ポリマーを開発するための多くの研究がなされて来た。
【0004】
いくつかの既知の方法では、重合体粒子の表面に微細な無機粉体を添加することによって吸湿性を低下させている。例えば、ヨーロッパ特許EP0388120Aには、平均粒子径が0.1〜30μmの二酸化ケイ素粉でポリマーの表面処理を行う方法が記載されている。
【0005】
米国特許US−A−4,734,478はポリマーを重合後にポリアルコールと親水性の有機溶剤の混合物を加え、90℃を越える温度で加熱処理する方法を開示する。この方法では、その後、表面が架橋したポリマーを0.01〜10重量%の粒径10μm未満のシリカダストで処理する。このポリマーは吸水性が大きく、かつ固化傾向が低減されたものであるといわれる。
【0006】
米国特許US−A−4,286,082は、モノマー溶液に少なくとも1種の水溶性界面活性剤を添加して得られたポリマーを100〜230℃で加熱処理することにより得られる水吸収性樹脂の製法を開示する。界面活性剤としてはHLB7〜20の非イオン性界面活性剤が好ましい。このポリマーの固化傾向を低減するためには、該ポリマーを超微粒のシリカと混合する。
【0007】
該ポリマーのダスト含量は無機粉体による処理によって増加するので、特に、圧縮空気による輸送に起因する摩擦のような力学的応力の下ではダストによる問題が発生する。ダストの飛散は健康上の理由で避けた方が好ましく、このため、該ポリマーの製造及び使用中の取り扱いをいっそう困難なものとしている。
【0008】
ダスト含量の少ないポリマーの製法は米国特許US−A−5,994,440に記載されている。すなわち、このようなポリマーは、水吸収性架橋ポリマーの表面をポリマー内部に浸透しない親水性の有機化合物で被覆することによって得られる。適当な有機化合物は分子量200g/モルを越える脂肪族ポリオールである。表面被覆はポリマーのダストを重合体粒子又は貯蔵容器の壁に付着せしめることによりダストの発生を回避する。ダスト粒子の粒径が10μm以下と仮定した場合、このポリマーの離脱可能なダスト部分は2.5ppm以下とされている。
【0009】
別の系列の、既知の方法では、吸湿性を減らすために吸収性の粒子表面を疎水性の薬剤で処理する。すなわち、ヨーロッパ特許EP0755964A2には、表面をワックスで被覆した高膨張性のヒドロゲルが記載されている。ポリマー表面のカルボキシル基と反応しうる反応性の基を含まないワックスであれば、いかなるワックスも使用することができる。好ましくは、30℃〜180℃の融点を有するワックスが用いられる。
【0010】
ヨーロッパ特許EP0509708A1は、ポリヒドロキシ化合物の表面架橋によって得られ、HLB3〜10の界面活性剤で表面を被覆したポリマーを開示する。ポリヒドロキシ化合物は少なくとも2つのヒドロキシル基を有し、ポリマー粒子上のカルボキシル基と反応することができる化合物であれば、いかなる化合物でもよい。好ましいポリヒドロキシ化合物には、ポリグリコール及び低級グリコールの誘導体が含まれる。使用することのできる特定の界面活性剤には、ソルビタン脂肪酸エステル、エトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン又はポリグリセリンの脂肪酸エステル、改質界面活性ポリエステル、等が含まれる。
【0011】
疎水性の物質でポリマー表面を被覆するプロセスの欠点は、ポリマー表面の親水性が低下し、そのため液体の吸収率が減少することである。
【0012】
米国特許US5,728,742Aは、吸水性の、軽度に架橋したポリマーを固化防止剤、親水性の除塵剤で処理することにより得られる、固化せずダストを発生しない組成物を開示する。この除塵剤は分子量200g/モルを越えるポリオールであるか、又は分子量400〜6000g/モルのポリアルキレングリコールである。固化防止剤は、カチオン性界面活性剤、例えば、第4級アンモニウム塩又はホスフォニウム塩である。
【0013】
本発明の目的は、従来の技術において知られている吸収媒体と比較して、特に高湿度及び/又は高温の湿潤な環境で、低減した固化傾向を有し、かつ水又は水溶性流体、具体的には体液の吸収容量、保持容量、及び吸収速度が不変である超吸収体ポリマーを提供することにある。
【0014】
本発明は、以下の成分、
I 酸性基によって改質された水又は水溶性液体吸収性の天然ポリマー又は少なくとも部分的に中和された酸性基を含むモノマーを重合して得られた、表面が架橋されていてもよい、水に不溶性で、かつ水又は水溶性液体吸収性の架橋ポリマー及び、
II 含窒素非イオン性界面活性剤により形成されたグループから選ばれる少なくとも一種のコーティング剤、
を含み、上記成分Iは該成分IIによって処理されたものでありかつ成分Iと成分IIによって形成された混合物が熱処理されたものであることを特徴とする湿潤な環境及び/又は高温度において低い固化傾向を有する高膨張性吸収媒体を提供するものである。
また、好ましくは、前記界面活性剤は下記一般式(I)で表される少なくとも1つの化合物である。
【化2】
Figure 2004512165
式(I)において、
はz置換脂肪族基、好ましくは飽和又は不飽和で直鎖又は分岐鎖で炭素数1〜30の、さらに好ましくは炭素数8〜22の、アリール基、好ましくはフェニル基で置換されていてもよいz置換脂肪族基;又は酸素、リン、窒素等のヘテロ原子を含んでいてもよい5又は6員環と縮合していてもよいz置換ベンゼン基であり、
は、水素;脂肪族基、好ましくは飽和又は不飽和で直鎖又は分岐鎖で炭素数2〜24の、好ましくは炭素数8〜22の脂肪族基;ヒドロキシアルキレン基;又は各アルキレン基中の炭素数が1〜4のN,N−ジヒドロキシアルキレン−アミノ−アルキレン基であり(ただし、前記ヒドロキシアルキレン基中のヒドロキシル基は、好ましくは、末端にあるヒドロキシル基、及び/又は、1〜50、好ましくは1〜20、更に好ましくは1〜10のアルキレンオキサイド単位、好ましくはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドでアルコキシル化されたヒドロキシル基であり、前記ヒドロキシル基はカルボン酸、好ましくは炭素数1〜8のカルボン酸でエステル化されていてもよい。また、前記ヒドロキシアルキレン基中のアルキレン基は、炭素数1〜8、好ましくは1〜4の炭化水素基を示す。)、
は、同一であっても、異なっていてもよく、Rと同一の意味を有し(ただし、一般式Iで表される化合物がアミド化合物であるときには、R又はRのいずれかは、ヒドロキシアルキレン基又はアルコキシル化されたヒドロキシアルキレン基を示し、この場合、該ヒドロキシアルキレン基は上記Rの定義に従ってエステル化されていてもよく、又はアルコキシル化されていてもよい。)、
nは0又は1、好ましくは1であり、
zは1〜4の整数である。
【0015】
好ましくは、成分Iは粉末である。粉末粒子の粒径は、少なくとも20重量%、好ましくは50重量%、さらに好ましくは70重量%が150〜1000μmである。さらに好ましくは、20重量%未満、好ましくは10重量%未満の粒子の粒径が150μm未満である。本明細書において、重量で記載する比率は粉末全体の中の比率を意味する。粒径はERT−420.l−99に従って測定される。
【0016】
驚くべきことに、本発明の少なくとも1種のコーティング剤IIで、好ましくはこれとルイス酸IIIとを組み合わせて水又は水溶性流体吸収ポリマーをコーティングすることによって、他の性質、特に、荷重下における保持性能と吸収性を損なうことなく、顕著に低減された固化傾向を有する吸収媒体を得ることができることが見出された。更に、処理されたポリマーはダスト生成量が押さえられたものである。
【0017】
本発明の吸収媒体は、下記性質の中、少なくとも1つの、好ましくは全部の性質を有する。
(a)以下に記載する耐固化性試験に従って熱処理を行った場合、その後少なくとも3時間、好ましくは6時間、特に好ましくは24時間、最も好ましくは3〜30時間耐固化性を示さない。
(b)少なくとも20g/g、好ましくは25g/g、特に好ましくは30g/g、最も好ましくは20〜100g/gの保持率を有する。
(c)0.9psi(AUL0.9psi)の負荷における吸収率が少なくとも7g/g、好ましくは15g/g、特に好ましくは20g/g、最も好ましくは7〜40g/gである。
【0018】
上記性質のうちの2以上の組み合わせが本発明の吸収媒体の好ましい態様を提供する。これらの組み合わせのうちab、ac、及びbcが好ましく、ab及びacが特に好ましい。
【0019】
水膨張性の親水性ポリマーとしては、天然ポリマーの外に、一部合成ポリマー又は全合成ポリマーが考えられる。酸性基、好ましくはカルボキシル基で修飾された天然ポリマーのうち、使用可能なものはカルボキシル基を有する多糖類、好ましくは澱粉、セルロース、グアーである。例えば、カルボキシメチルグアー、キサンタンゴム、アルギン酸塩、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルスターチ、及びこれらの多糖類の混合物があげられる。これらのポリマーは、水膨張性であり、部分的又は完全に水に不溶である。
【0020】
一部合成ポリマー又は全合成ポリマーが好ましく用いられ、特に、アルカリ塩、中でもナトリウム塩及び/又はカリウム塩の形に一部が中和されたアニオン(メタ)アクリル酸系のポリマーが好ましい。酸性モノマー成分の中和の程度は、モノマーによって異なるが、好ましくは25〜85モル%である。使用することのできるホモポリマー及びコポリマーはアクリル酸及び/又はメタクリル酸、これらと1種又は2種以上の他のモノマーとの混合物、或いは1種又は2種以上の他のモノマーのみから得られる。これらのホモポリマー及びコポリマーは、陰イオン性のグラフトポリマーであってもよい。このようなグラフトポリマーとしては、例えば、メタクリル酸をベースとし、アルカリ塩で部分的に中和されたグラフト重合体が挙げられる。さらに、上記グラフトポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール;澱粉、セルロース若しくはその誘導体のような多糖類;又はポリエチレンオキサイド若しくはポリプロピレンオキサイドのようなポリアルキレンオキサイドとのグラフト重合体が挙げられる。
【0021】
(メタ)アクリル酸以外にこれらのポリマーを製造するために使うことができるモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、(ポリ)ヒドロキシアルキルエステル、メタクリルアミド、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン酸、これらの酸のメチル、エチル、(ポリ)ヒドロキシアルキルエステル、これらの酸のアミド、これらの酸のアミノ基若しくはアンモニウム基含有エステル及びアミド、及び水溶性N−ビニルアミドが挙げられる。該ポリマーは、通常超吸収体ポリマーの製造において構成単位として用いられるすべての他のモノマーを含むことができる。ポリマーは架橋したものであることが好ましい。吸収性ポリマーの製造に用いられる適当な架橋剤の例としては、2以上の反応性基を有する化合物があげられ、その具体例としては、ポリグリシジルエーテル、メチレンビス(メタ)クリルアミド、ビスアクリルアミド酢酸、不飽和酸とポリオール又はアルキル化ポリオール(例えば、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)クリレート)とのエステル、アリル(メタ)クリレート、ポリアリルエステル、テトラアリルオキシエタン、トリアリルアミン、テトラアリルエチレンジアミン、等のアリル化合物、リン酸のアリルエステル、ビニルリン酸誘導体、及びこれらの混合物が含まれる。吸収性ポリマーの製造に用いられる架橋剤の量は、モノマー全量に対して好ましくは0.01〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0022】
ポリマーの製造は公知の方法、例えばドイツ特許DE−C1−4020780(この明細書に引例として含め、かつ開示事項の一部とする。)によって行うことができる。好ましくは、このポリマーは水溶液中でゲル重合法によって製造される。
【0023】
ポリマーゲルを崩壊、乾燥及び粉砕させて得られるポリマー粉末は、その表面を架橋させることができる。
【0024】
表面架橋に先立って、ポリマーを乾燥、粉砕、及び分級し、所望の粒径の粉末を得て、これを表面架橋反応させることが好ましい。しかし、ポリマーゲルを乾燥させるか、部分的或いは実質的に乾燥したポリマーを崩壊させる前に表面架橋剤を添加することが適切な場合もある。表面架橋工程は米国特許US−A−4,666,983及びドイツ特許DE−C−4020780に記載の方法によって実施することができる(これらの特許公報を本明細書に引例として含め、かつ開示事項の一部とする。)。表面架橋剤は、特にこれを少量用いるときは、水溶液、有機溶剤の溶液、又はこれらの混合物として添加することが好ましい。表面架橋剤を添加するための適当なミキサーの例としては、パターソン・ケリーミキサー、DRAIS乱流ミキサー、ロディジミキサー、ルベルクミキサー、ワォームミキサー、パンミキサー、及び流動層ミキサーを挙げることができる。回転刃を用いて高周波で粉末を混合する連続垂直ミキサー(シュージミキサー)も用いられる。表面架橋剤はポリマーと混合した後、表面架橋反応を行わせるために60〜250℃、好ましくは135〜200℃、特に好ましくは150〜185℃の温度に加熱する。加熱処理によってポリマーの性質が影響を受けないよう加熱時間を調節する。
【0025】
ポリマーの表面架橋剤の後に行われる後処理架橋剤の好ましいものとしては、例えば、有機架橋剤であるアルキレン炭酸基のごときポリマー表面のCOOH基と反応する化合物、例えば、l,3−ジオキソラン−2−オン、4−メチル−l,3−ジオキソラン−2−オン、4,5−ジメチル−l,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−l,3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−l,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−l,3−ジオキソラン−2−オン、l,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−l,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−l,3−ジオキサン−2−オン、及びl,3−ジオキセパン−1−オンを挙げることができる。このうち、l,3−ジオキソラン−2−オンと4−メチル−l,3−ジオキソラン−2−オンが特に好ましい。
【0026】
さらに、次の化合物が表面架橋剤として用いられる。ポリヒドロキシ化合物、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、ポリグリセリン、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ソルビトール;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール。更に、毒性を有することからその使用を厳しく制限しなければならない有機表面架橋剤として、次の化合物が挙げられる。エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリシドール等のポリエポキシド;2,4−トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のポリイソシアネート;エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、α−メチル−エピクロロヒドリン等のハロゲン化エポキシド;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン等のポリアミン化合物。表面架橋剤として用いられるその他の化合物としては1,2−エチレンビスオキサゾリン等のポリオキサゾリン化合物を挙げることができる。有機表面架橋剤はポリマーに対して0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2.5重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%使用される。
【0027】
非イオン性の含窒素界面活性剤、好ましくは一般式Iで示される化合物は、コーティング剤IIとして用いることができる。ただし、一般式Iの少なくとも2つの化合物の混合物も用いることができる。コーティング剤IIは、好ましくは、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸又はユレカシック酸等の脂肪酸をベースとしている。
【0028】
具体的には、コーティング剤IIは脂肪酸アルカノールアミド、対応するエトキシ化合物及び/又はプロポキシ化合物、エステル化合物;脂肪酸アミン、対応するエトキシ化合物及び/又はプロポキシ化合物(エステル化されていてもよい)である。これらの化合物には、ラウリン酸モノエタノールアミド、ココナッツ酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、リシニン酸モノエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ココナッツ酸ジエタノールアミド、大豆酸ジエタノールアミド、リノール酸ジエタノールアミド、ラウリルミリスチン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ココナッツ酸イソプロパノールアミド、オレイン酸イソプロパノールアミド、ウンデシレン酸ポリジエタノールアミド、ココナッツ酸ポリジエタノールアミド、ステアリルアミン、ステアリルプロピレンジアミン、ココナッツ酸アミン、ラウリルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン、牛脂酸アミン、1〜50,好ましくは1〜20のアルキレンオキサイド単位を含む、これらの化合物のエトキシ化及び/又はプロポキシ化誘導体、並びにココナッツ酸モノエタノールアミド酢酸塩等の上記化合物のエステル。これらの化合物の混合物も使用することができる。
【0029】
コーティング剤IIは、成分Iに対して好ましくは50〜50,000ppm、特に好ましくは100〜5,000ppm、更に好ましくは300〜3,000ppmの濃度で用いられる。
【0030】
本発明の特定の具体例においては、少なくとも1種のコーティング剤II以外に、少なくとも1種のルイス酸がコーティング剤IIIとしてポリマーに添加される。本発明によれば、ルイス酸を電子対受容体として使用することができる。
【0031】
本発明の吸収媒体においてルイス酸III又はコーティング剤IIIとして用いることのできる化合物は無機酸、水溶性の、飽和若しくは不飽和の有機酸、水溶性の炭化水素酸又は水溶性の酸性塩である。
【0032】
ルイス酸は、好ましくは、ハロゲン化水素、オキシハロゲン酸、硫黄又はセレンのオキシ酸、窒素又はリンのオキシ酸等の無機酸;水溶性の飽和若しくは不飽和有機酸等の有機酸;及び/又は水溶性の臭化物、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の水溶性の酸性塩;又はAl、Fe、Zn、Sb、As、Sn、Cu、Mg、Ca、Cr、Ga、V、Ti、Bi、Tl、In、Mn、Ni、Co、Be、Zr等の金属の酢酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩等の有機酸の塩である。
【0033】
無機酸は、好ましくは、塩酸、過塩素酸、臭素酸、臭化水素酸、硫酸、硫黄を含む酸、セレン酸、硝酸、ホスホン酸、リンを含む酸である。水溶性有機酸は、好ましくは、炭酸、炭化水素酸、スルホン酸若しくはホスホン酸又はこれらに相当するアミノ酸である。炭化水素酸、スルホン酸若しくはホスホン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、フタル酸、サリチル酸、酒石酸、クエン酸、p−、m、及びo−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、アミノメタンホスホン酸が挙げられる。酸性塩としては、アルミニウム塩、ミョウバン及びこれらの水和物、例えば、AlCl・6HO、NaAl(SO・12HO、KAl(SO・12HO又はAl(SO・14〜18HO;亜鉛塩及びその水和物、例えば、ZnCl、ZnSO・1〜7HO及びZn(CHCOO)・2HO;鉄塩及びその水和物、例えば、NaFe(SO・12HO、KFe(SO・12HO及びFe(SO・nH2O;マグネシウム塩、例えば、MgCl又はMgSO、複塩;これらの塩の混合物;無機及び/又は有機酸の混合物;無機及び/又は有機酸の塩の混合物である。
【0034】
特に好ましい化合物は、無機酸では硫酸又はリン酸であり、酸性塩ではAlCl・6HO、Al(SO・14〜18HO、ZnCl、ZnSO・1〜7HO、Zn(CHCOO)・2HO、MgSO、MgClであり、有機酸では酢酸、シュウ酸、乳酸、クエン酸及び酒石酸である。
【0035】
特に好ましくは、ルイス酸は硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、クエン酸或いはp−トルエンスルホン酸、アルミニウム塩、ミョウバン及び/又はそれらの水和物、亜鉛塩及び/又はその水和物、マグネシウム塩及び/又はその水和物、及び/又は複塩である。
【0036】
本発明においては、少なくとも1つのルイス酸が用いられる。ただし、上記のルイス酸の少なくとも2種の混合物を使用することができる。
【0037】
コーティング剤II及びIIIは、その合計の濃度が成分Iに対して100〜50,000ppm、好ましくは300〜25,000ppm、更に好ましくは500〜13,000ppmの範囲で用いられる。
【0038】
コーティング剤IIは、表面架橋工程を実施する前若しくは実施した後に、又は架橋剤の添加と同時に、ルイス酸IIIとともに添加され、次いでポリマーIの熱処理を行う。また、コーティング剤IIをルイス酸IIIと組み合わせて使用するときは、これら2つの化合物を、好ましくは水溶液として、所望により、架橋剤(好ましくは水溶液として)とともに、ポリマーIに、別々に或いは同時に加えることができる。コーティング剤IIは、所望によりルイス酸IIIと組み合わせて、架橋剤と同時に加え、コーティングされたポリマーを熱処理することによって処理工程の追加を不要とすることが好ましい。特に好ましい態様は、成分Iをコーティング剤II及びIIIの水溶液でコーティングした後に反応させることである。更に好ましくは、コーティング剤IIが式Iの脂肪酸アルカノールアミド又は脂肪酸アミンであることである。この場合、脂肪酸アルカノールアミド又は脂肪酸アミンはアルコキシル化及び/又はエステル化されていてもよい。
【0039】
好ましい溶剤は、水又は極性の、水と混和する有機溶剤、例えばアセトン、メタノール、エタノール、2−プロパノール又はこれらの混合物であり、水が特に好ましい。本発明において「水溶液」とは、溶媒として、水のみならず有機溶剤も含んでいてもよいという意味で用いる。所望によりコーティング液に用いられる架橋剤の量は、広い範囲で可変であり、主として1〜80重量%、好ましくは1〜60重量%、特に好ましくは10〜50重量%である。コーティング剤II又は所望により用いられるルイス酸IIIの溶液中の量は、広い範囲、好ましくは0.5〜80重量%の範囲で可変であり、好ましくは0.5〜60重量%、更に好ましくは0.5〜60重量%、特に好ましくは0.5〜30重量%である。有機表面架橋剤、コーティング剤II、ルイス酸IIIに使用する好ましい溶剤は水であり、その使用量はポリマーIに対して好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは0.5〜5重量%、特に好ましくは0.5〜4重量%である。
【0040】
所望の性質を得るためには、コーティング溶液を吸収性ポリマー上に均等に分散させなければならない。この目的のために、成分を流動床ミキサー、パンミキサー、ローラミキサー、ツインスクリューミキサー等の適当なミキサーで十分に、かつ均一に混合する。
【0041】
また、ポリマーの製造時に、好ましくは重合の最終段階においてポリマーをコーティングすることも可能である。この目的のためには逆懸濁重合が適当である。
【0042】
コーティング剤II又はこれに相当する溶液でコーティングされた成分Iの熱処理は、好ましくは100〜250C、更に好ましくは150〜230C、特に好ましくは150〜210Cの温度で行われる。
【0043】
成分Iをコーティング剤と反応させるために、コーティング剤 II及びIII又は対応するコーティング液を使用するときは、熱処理は、好ましくは40〜250C、更に好ましくは100〜230C、特に好ましくは130〜210Cの温度で行われる。
【0044】
好ましくは、コーティング剤IIは、架橋剤の添加前後又は同時に、ルイス酸IIIと共に熱処理に先立って吸収性ポリマーに添加される。この様にすることによって、ルイス酸IIIを用いずに吸収性ポリマーをコーティング剤IIで熱処理する場合に較べて熱処理の温度を低く、かつ時間を短くすることができる。
【0045】
コーティングされる粉体の粒径は、好ましくは50〜5000μm、更に好ましくは50〜1000μm、特に好ましくは50〜850μmである。粒径は公知の分級法により測定される。
【0046】
熱処理時間は温度によっても異なる。この点に関しては、温度が高ければ高いほど時間は短くて済むこと留意すべきである。処理時間と温度は、処理されたポリマーが低い固化傾向を示すように、すなわち、ポリマーが耐固化性試験に合格し(3時間以上)、かつ本発明品でない超吸収体ポリマーと比較して、水又は水溶性の液体、特に体液の保持、荷重下での吸収又は吸収率を維持又は改善するよう選択すべきである。部分的に中和された、架橋ポリ(メタ)アクリル酸をベースとするポリマーの場合、以下に記載する方法を用いて測定される保持率が20g/g以上、AUL0.9が19g/gでなければならない。
【0047】
本発明は、更に、本発明の方法によって製造された吸収剤に関する。
【0048】
本発明に従って処理されたポリマーは取り扱い、例えば輸送及び分配投与すること、が容易である。
【0049】
本発明のポリマー又は超吸収剤は、おむつ、成人の失禁用品、女性用のパッド等の衛生用品に好ましく用いられる。
【0050】
吸収性の衛生用品は、通常、人体に面した流体透過性のカバー、流体を吸収する吸収性の層、及び人体と反対側に設けられた実質的に流体が不透過である外層からなる一般的な構造を有する。更に、必要ならば、これらの衛生用品に吸収性のコアに体液を迅速に取り込み、分散させるための手段を追加することも可能である。このような追加手段は、しばしば人体に面した流体透過性のカバーと流体を吸収する吸収性コアの間に配置されるが、必ずしもこれに限定されない。
【0051】
流体透過性のカバーは、通常、不織布又はこれ以外の多孔性の構造体からなる。
【0052】
このカバーの材質としては、例えば、ポリ塩化ビニル又はポリフッ化ビニル、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリシロキサン又はポリオレフィン(例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP))、天然繊維状、及びこれらの物質の混合物、複合物或いは共重合体を挙げることができる。
【0053】
流体透過性のカバーは親水性である。ただし、親水性の成分と疎水性の成分との組み合わせであってもよい。好ましくは、流体透過性のカバーに親水性の枠組みを設け、体液が流体吸収層中に迅速かつ完全に移動することができるようにすることができる。ただし、部分的に疎水性のカバーも使用可能である。
【0054】
流体吸収層
流体吸収層は本発明の超吸収体の粉末又は粒状の重合体を含むが、それ以外に例えば、繊維状物質、発泡物質、膜成形物質、多孔性物質及びこれらの物質の2以上の組み合わせを含んでいてもよい。これらの物質は、天然物質であっても合成物質であってもよく、天然の物質を化学的又は物理的に変性した材料であってもよい。また、これらの物質は親水性であっても、疎水性であってもよいが、好ましくは親水性である。これは特に、染み出した体液を効率的に吸い取って、入口から遠い吸収性のコアまで体液を送る構成の製品に当てはまる。
【0055】
適当な繊維状物質はセルロース繊維、変性セルロース繊維(例えば、強化セルロース繊維)、ポリエステル繊維(例えば、ダクロン)、親水性のナイロン又は界面活性剤で親水性に変性したポリオレフィン(PE、PP)のような親水性に変性した疎水性繊維、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン等である。
【0056】
好ましくは、セルロース繊維と変性セルロース繊維が使われる。セルロース繊維及び/又は変性セルロース繊維と合成繊維、例えば、2成分繊維と称されエアーレイド材を加熱接着するのに用いられるPE/PP複合材料、その他の材料との組み合わせも使用することができる。
【0057】
繊維状物質は種々の形態を取りうる。例えば、空気流でほぐれるような形態、水様の又は沈殿したセルロース繊維、不織布又は薄織物(ティッシュ)として用いることができる。異なる形態のものを組み合わせて用いることもできる。
【0058】
本発明の超吸収体の外に、他の粉末物質、例えば、シクロデキストリン、ゼオライト、無機又は有機塩等の臭気結合物質を用いることもできる。
【0059】
多孔性物質及び発泡物質としては、例えば、ドイツ特許公報DE4418319A1及びDE19505709A1に記載のポリマーフォームを用いることができる(これらの特許公報を本明細書に引例として含め、かつ開示事項の一部とする。)。
【0060】
熱可塑性の繊維(例えば、ポリオレフィンの2成分繊維、顆粒状ポリオレフィン、分散ラテックス、ホットメルト接着剤)を機械的に流体吸収層を安定させるために用いることができる。安定化のために一層以上の薄織物を用いることもできる。
【0061】
流体吸収層は一層であってもよいし、複数の層から構成されたものであってもよい。好ましくは、親水性の繊維と超吸収体ポリマーとから構成される構造が用いられる。親水性の繊維は、好ましくはセルロース繊維であり、例えば、化学的に強化された(変性)セルロース繊維又は親水性繊維若しくは親水性に変性された繊維から得られる保持効率の高い織物等の、体液を迅速に取り込み、分散させるための構造を含んでいてもよい。
【0062】
本発明の超吸収体ポリマーはセルロース繊維又は強化セルロース繊維中に均一に分散してもよく、セルロース繊維又は強化セルロース繊維の間に層状に重ねてもよく、超吸収体ポリマーの濃度を変化させつつセルロース繊維又は強化セルロース繊維中に存在させてもよい。吸収性コア中のセルロース繊維又は強化セルロース繊維の総量に対する超吸収体ポリマーの総量の割合は、0〜100ないし80〜20であり、超吸収体ポリマーの濃度を変化させる構造又は超吸収体ポリマーを層状に重ねる構造の場合、局部的には超吸収体ポリマーの濃度が100重量%であってもよい。局部的に超吸収体ポリマーの割合が、構造体の総重量に対して60〜100重量%又は最大90〜100重量%であるような吸収性ポリマーの高い濃度部分を有する構造は、例えば、米国特許US5,669,894Aに記載されており、同特許公報を本明細書に引例として含め、かつ開示事項の一部とする。
【0063】
所望により、例えば、吸収速度、透過性、保存容量、負荷の下での吸収性、粒度分布、又は化学成分の性質の異なった複数の吸収性ポリマーを同時に使うこともできる。これらの異なったポリマーは吸収性パッド中で混在していても、吸収性コアの異なった場所に存在していてもよい。異なった場所にポリマーを存在させる場合、該ポリマーは吸収性のパッドの厚さ方向に沿っていても、吸収性のパッドの長さ方向又は幅方向に沿って配置してもよい。
【0064】
超吸収体ポリマーを含むセルロース繊維又は強化セルロース繊維の1以上の層が吸収性の層に含まれていてもよい。好ましい態様においては、均一の超吸収体層とその他の層とを組み合わせた構造が用いられる。
【0065】
この構造は、更に、人体に面した側又は人体と反対の側が、純粋なセルロース繊維又は強化セルロース繊維の層によって補強されていてもよい。
【0066】
上記の構造は、2以上の類似の層を積み重ねることによって、又は2以上の異なった構造を積み重ねることによって、複数回繰り返してもよい。この場合異なった構造は、構造上異なったものであってもよいし、例えば、異なった性質の吸収性のポリマー又は異なった種類のセルロースの使用のように、使用材料の種類が異なったものであってもよい。
【0067】
吸収性パッド全体又は個々の吸収層は、薄織物状の層を有する他の成分から分離していてもよいし、他の層又は成分と直接接触していてもよい。
【0068】
例えば、体液を迅速に吸い上げ、分散させる構造が吸収層から薄織物状の層によって分離されていてもよいし、これらの層が直接接触していてもよい。もし、体液を迅速に吸い上げ、分散させる構造が吸収層と人体に面している液透過性のカバーとの間にない状態において、例えば、人体側に特殊な液透過性のカバーを設けることによって、体液を分散しなければならないときには、このような人体側に設けられる液透過性のカバーを薄織状の物体を用いて流体吸収層から分離することもできる。
【0069】
薄織物状の物体に代えて不織布を流体吸収層に追加配置することも可能である。いずれの材料も湿気の多いときに吸収性のコアを安定して固定する好ましい副作用をもたらす。
【0070】
流体吸収層の製造方法
繊維及び超吸収体を含む液体分配/貯蔵層は、以下のようにいくつかの方法によって製造することができる。
【0071】
下記の近代的な方法は、確立された従来の方法を補うものである。該確立された従来の方法は、原料について用いる成形ホイール、ポケット及び製品成形型並びに適当な類似する配合器具等の補助具を用いたドラム成形の分野の熟練者により要約されたものである。かかる近代的なプロセスとしては、水素結合(例えば、ドイツ特許第19750890号、第1欄第45行〜第3欄第50行)、熱結合、ラテックス結合(例えば、欧州特許第850615号、第8欄第33行〜第9欄第17行)、ハイブリッド結合等のような繊維を分散、堆積及び固定するためのあらゆるタイプの手段を含むエア・レイド・プロセス(例えば、欧州特許第850615号、第4欄第39行〜第5欄第29行、米国特許第4,640,810号);ウエット・レイド・プロセス(例えば、PCT WO第99/49905号、第4欄第14行〜第7欄第16行);カーディング;溶融吹付;紡糸プロセス;及び超吸収体を含む不織布(EDANA,Brusselsによって定義されたもの)を製造するためのこれらと類似したプロセス;並びにこれらのプロセスと上記液体貯蔵手段製造のための他の標準的な方法との組み合わせが含まれる。これらの特許公報を本明細書に引例として含め、かつ開示事項の一部とする。
【0072】
考えられるその他のプロセスは、最も広い意味でのラミネートの製造及び押出成形又は異種材料の同時押出成形による湿式若しくは乾式の構造物と後成形構造物の製造である。
【0073】
これらのプロセスの組み合わせも可能である。
【0074】
体液の迅速な吸収と分散のための構造
体液の迅速な吸収と分散のための構造とは、例えば、化学的に強化(改質)されたセルロース繊維又は親水性若しくは親水性に転換した繊維の高保持効率な布、又はこれらの組み合わせである。
【0075】
化学的に強化・改質されたセルロース繊維は、例えば、酸機能を付加したC2〜C8のジアルデヒド、C2〜C8のモノアルデヒド、又はC2〜C9のポリカルボン酸等の架橋剤によって化学的に転換されたセルロース繊維から製造される。具体例としては、グルタルアルデヒド、グリコキサール、グリオキサル酸又はクエン酸を挙げることができる。カチオン変性澱粉又はポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂(例えば、KYMENE557H、ハーキュリーズ社、デラウェア州、ウィルミントン)も知られている。架橋することにより捻れと皺のある安定した構造が得られ、液体吸収率を高めるという効果がもたらされる。
【0076】
吸収性物品の単位面積当たりの重量と密度
吸収性の衛生用品の単位面積及び厚さ当たりの重量は製品によって大きく異なり、従って密度も製品によって大幅に異なる。典型的には、吸収性コアの密度は0.08〜0.25g/cmである。単位面積当たりの重量は10〜1000g/m、好ましくは100〜600g/mである(米国特許US−A−5,669,894参照、該特許公報を本明細書に引例として含め、かつ開示事項の一部とする。)。密度は通常吸収性のコアの長さに沿って変化する。これは予め決められたセルロース繊維、強化セルロース繊維又は超吸収体ポリマーの配合量の結果である。すなわち、好ましい態様においてはこれらの成分は使い捨ての吸収性物品の正面部に集中しているからである。
【0077】
吸収性コア内の特定の領域における吸収性物質の濃度の漸増は他の方法、例えば、親水性のセルロース繊維、必要により強化セルロース繊維又は例えばポリオレフィン等の合成繊維及び超吸収体ポリマーからなる適切な大きさの成形物体を、エアーレイド又はウエットレイド・プロセスを利用して製造し、次にこれを折り返したり積み重ねたりすることによっても達成しうる。
【0078】
試験方法
特に断らない限り、以下の試験は粒径300〜600μm(スクリーニング法により決定される)のポリマー粒子を用いて実施される。
【0079】
耐固化性試験
粒径150〜180μmのポリマー粒子5±0.1gをアルミニウム製の秤量皿(57mm)に秤取り、皿全体に均一に分散させた。皿を秤量した。次いで、皿を温度35℃、相対湿度80%のキャビネットに3時間、6時間又は24時間静置し、再び秤量した。別の皿を秤量し、メッシュ1.5mmの篩をその上に置いた。サンプルを篩にかけた。何回か篩上で叩いた後に、篩を通過した製品を量った。
【0080】
90%以上が篩を通過した製品を合格と見なした。製品の水分吸収量も測定した。
【0081】
表面張力の測定方法
水溶液の表面張力はTraube−Gerhardt滴数計を用いて測定した。
【0082】
滴数計は、非常に慎重に液滴表面を作ることのできる体積目盛付きピペット形式のものである。この研磨された表面上に液滴を1滴ずつ形成していくが、この場合、液滴の大きさは当該製品の表面張力によって異なる。表面張力が大きいほど液滴の寸法が大きくなり、表面張力が小さい場合は同様のメカニズムにより液滴の寸法が小さくなる。ピペットの容積目盛りは円形に付けられている。容積が一定であり、液滴の大きさは表面張力によって異なるので、液滴の個数が表面張力を示す直接的な尺度となる。従って、測定値を表面張力のわかっている純水の液滴数と比較すればよい。
【0083】
0.9%の食塩水150gを250mlのビーカーに入れ、磁気スターラーで攪拌(200rpm)した。試験ポリマー1gを徐々に注ぎ口から注入し、0.9%の食塩水中に分散させた。分散終了後、溶液を3分間攪拌し、その後15分間静置した。
【0084】
ピペットバルブを使って試験液が上方のピペット容積マークを大きく越えるまで吸い上げた。上方と下方のピペット容積マークの間の液滴数を測定した。それぞれの溶液について試験を2度行った。
表面張力(mN/m)=純水の液滴数×72.75/測定試料の液滴数
水の表面張力(mN/m)
【0085】
表面張力を測ることによって水環境中に放出されるコーティング剤の量を確定することができる。すなわち、この測定によってコーティング剤のポリマーへの接着性を確定することができる。もし表面張力がコーティングによって低下するなら、再湿潤の問題が発生する。再湿潤は一旦吸収された尿等の流体が、例えば、膨張したゲルへの圧力によって放出されることであり、衛生用品が使用者にとって不快なものとなることを意味する。
【0086】
保持率
保持率はティーバッグ法を用いて測定し、3回の測定の平均値をとる。約200mgのポリマーをティーバッグに入れ、0.9%の食塩水に30分間浸す。その後ティーバッグを直径23cmの遠心機にかけ1,400rpmで3分間遠心し、重量を測った。吸収ポリマーを含まないティーバッグを対照として同時に処理した。
重量保持率(g/g)=吸熱重量−対照重量/初期重量
【0087】
荷重0.9psiでの流体取込み量、AUL
0.16gのポリマーをメッシュ400のナイロン篩ベースを備えた内径25.4ミリのプレキシガラスシリンダーに正確に秤量した。篩ベース上に均一に分散したポリマーを直径26.1mmのテフロン製ディスクで覆い、重さ332.4gのシリンダーピストンで押し下げた。テフロン製ディスクとピストンの合計荷重は63g/cm(0.9psi)であった。秤量したシリンダーは、0.9%食塩水を入れた容器中に置かれたガラス製フィルタープレート上に置いた。なお、容器中の食塩水の量は、食塩水の深さがフィルタープレートの厚みに正確に一致する量とした。シリンダーを1時間放置して0.9%食塩水を吸収せしめた後、ろ紙を余分な試験液が無くなるよう軽くたたき、再度秤量し、次式に従ってAULを計算した。
AUL=最終重量(シリンダーアセンブリー+膨張ポリマー)−初期重量(シリンダーアセンブリー+非膨張ポリマー)/ポリマーの初期重量
【実施例】
【0088】
以下本発明を実施例によってさらに詳細に説明する。なお、以下の実施例は純粋に本発明の説明のためのものであり、決して本発明の範囲を限定するものではない。
【0089】
次の略号を用いる。
ABAH:2,2’−アゾ−ビス−アミジノプロパン−ジヒドロクロリド
AIBN:2,2’−アゾ−ビス−2−メチルプロピオニトリル
AMPS:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
BO:2−ブチルオクタノール
EO:エチレンオキサイド(1,2−エポキシエタン)
IHD:イソヘキサデカン
ITDA:イソトリデシルアルコール
ITS:イソトリデシルステアレート
DN:中和度、モル%
OABOE:オレイン酸ブチルオクチルエステル
ROSME:なたね油酸メチルエステル
TAMAC:トリアリルメチルアンモニウムクロリド
【0090】
比較例1(米国特許第5,728,742号)
中和度70%且つ表面架橋された粉末ポリアクリレート(フェバーSXM880(登録商標)、ストックハウゼン社)50gに対し、3gのイソプロパノールにエトカド0/12(Ethoquad0/12)1,000ppmを溶解したものを、ミキサーで攪拌しながら注射器を用いて添加した。なお、前記粉末ポリアクリレートは、0.9%食塩水中での保持率が32g/g、AUL0.9psiが22.1g/gであった。ロールベンチを用いて常温にて60分間ポリマーをロールした。得られた製品は上記の3時間耐固化性試験に合格しなかった。
エトカド0/12:オレイルメチルジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド
【0091】
比較例2(米国特許第5,728,742号)
比較例1に記載の粉末ポリアクリレート(フェバーSXM880(登録商標)、ストックハウゼン社)50gに対し、3gのイソプロパノールにアルカド16−50(Arquad16−50)1,000ppmを溶解したものを、ミキサーで攪拌しながら注射器を用いて添加した。ロールベンチを用いて常温にて60分間ポリマーをロールした。得られた製品は上記の3時間耐固化性試験に合格しなかった。アルカド16−50:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド
【0092】
ポリマー粉末1〜5の製造
粉末1
290のアクリル酸を均等に2分した。均等に分けたうちの1方を458.5gの水に加えた。均等に分けた別のアクリル酸にポリエチレングリコール−300−ジアクリレート0.85g及びアリルオキシエチレングリコールアクリル酸エステル1.5gを溶解して、水に加えた。溶液を10℃に冷却し、総量225.4gの50%水酸化ナトリウム水溶液を温度が30℃を超えないように冷却しながら徐々に加えた。次いで、溶液を20℃の窒素ですすぎ、再び冷却した。開始温度4℃に達したときに、開始剤溶液(水10gに2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン−ジヒドロクロリド0.1gを溶解したもの、水10gにナトリウムパーオキシジサルフェート1.0gを溶解したもの、水1gに30%過酸化水素溶液0.1gを溶解したもの、及び水2gにアスコルビン酸0.015gを溶解したもの)を加えた。終点温度102℃に達したときに、生成したゲルを崩壊させ、150℃で90分間乾燥した。乾燥ポリマーを粗挽き、粉砕、及び篩い分けして粒径150〜850μmの粉末を得た。
【0093】
粉末2
300gのアクリル酸を均等に2分した。均等に分けたうちの1方を429.1gの水に加えた。均等に分けた別のアクリル酸にトリアリルアミン0.36g、アリルオキシポリエチレングリコールアクリル酸エステル1.05g及びメトキシポリエチレングリコール(22EO)メタクリレート12gを溶解して、水に加えた。溶液を10℃に冷却し、総量233.1gの50%の水酸化ナトリウムを温度が30℃を超えないように冷却しながら徐々に加えた。次いで、溶液を20℃の窒素ですすぎ、再び冷却した。開始温度4℃に達したときに、炭酸ナトリウム0.9g及び開始剤溶液(水10gに2,2’−アゾビス−アミノジプロパン−ジヒドロクロリド0.1gを溶解したもの、水10gにナトリウムパーオキシジサルフェート0.15gを溶解したもの、水1gに30%過酸化水素溶液0.1gを溶解したもの、及び水2gにアスコルビン酸0.01gを溶解したもの)を加えた。終点温度104℃に達したときに、生成したゲルを崩壊させ、150℃で90分間乾燥した。乾燥ポリマーを粗挽き、粉砕、及び篩い分けして粒径150〜850μmの粉末を得た。
【0094】
粉末3
中和度70%、0.9%食塩水中での保持率40g/g、AUL8.7g/gの、表面架橋しないポリアクリル酸(フェバーSXM880(登録商標)の生成物)を用いた。
【0095】
粉末4
280gのアクリル酸を均等に2分した。均等に分けたうちの1方を517.04gの水に加えた。均等に分けた別のアクリル酸にトリアリルアミン0.28g、アリルオキシポリエチレングリコールアクリル酸エステル0.72g及びメトキシポリエチレングリコール(22EO)メタクリレート7.51gを溶解して、水に加えた。溶液を10℃に冷却し、総量170.97gの50%の水酸化ナトリウムを温度が30℃を超えないように冷却しながら徐々に加えた。次いで、溶液を20℃の窒素ですすぎ、再び冷却した。開始温度4℃に達したときに、炭酸ナトリウム0.9g及び開始剤溶液(水10gに2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン−ジヒドロクロリド0.1gを溶解したもの、水10gにナトリウムパーオキシジサルフェート1.0gを溶解したもの、水1gに30%過酸化水素溶液0.07gを溶解したもの、及び水2gにアスコルビン酸0.01gを溶解したもの)を加えた。終点温度102℃に達したときに、生成したゲルを崩壊させ、150℃で90分間乾燥した。乾燥ポリマーを粗挽き、粉砕、及び篩い分けして粒径150〜850μmの粉末を得た。
【0096】
粉末5
比較例1で用いた0.9%食塩水中での保持率32g/g、AUL22.1g/gの、表面架橋しないポリアクリル酸(フェバーSXM880(登録商標))を用いた。
【0097】
実施例1
コンパーラン(Comperlan)COD0.015g、架橋剤として炭酸エチレン0.25g、水1.0g、及びアセトン4.0gの混合物を50gの粉末1に加え、混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌した。コーティングしたポリマーを写真タンクに均等に注ぎ、温度180℃の空気循環乾燥オーブンで30分間乾燥した。保持率、AUL値、表面張力、及び耐固化性試験を上記の方法により実施した。結果を表1に示す。
【0098】
実施例2〜17
実施例2〜17を実施例1と同様に行った。使用した粉末、化合物、配合量、熱処理の時間と温度を、保持率、AUL値、表面張力、及び耐固化性試験の結果とともに表1に示す。
【0099】
比較例3
0.05gのインベンチン(Imbentin)CMEA/045と1.0gの水との混合物を混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら50gの粉末5に加え、その後更に2分間攪拌した。熱処理はおこなわなかった。得られたポリマーは3時間耐固化性試験に合格することができず、流動性の低いものであった。
ポリマーの保持率は31.4のg/g、AULは21.3g/gであった。
【0100】
実施例18
0.05gのインベンチン(Imbentin)CMEA/045と1.0gの水との混合物を混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら50gの粉末5に加えた。その後更に2分間攪拌した。製品を写真タンクに注ぎ、温度180℃の空気循環乾燥オーブンで20分間乾燥した。処理ポリマーは耐固化性試験に合格した。製品の保持率、AUL及び表面張力を表1に示す。
【0101】
実施例19
0.05gのインベンチン(Imbentin)CMEA/045と1.0gの水との混合物を混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら50gの粉末5に加えた。その後更に2分間攪拌した。製品を写真タンクに注ぎ、温度190℃の空気循環乾燥オーブンで15分間乾燥した。処理ポリマーは耐固化性試験に合格した。製品の保持率、AUL及び表面張力を表1に示す。
【0102】
【表1】
Figure 2004512165
ストコミンS10:エトキシ化(10EO)ステアリルアミン
コンパーランCOD:ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(ヘンケル社)
コンパーランLD:ラウリン酸ジエタノールアミド(ヘンケル社)
コンパーラン100:ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(ヘンケル社)
マーラジンL10:エトキシ化(10EO)ラウリルアミン(コンテンシオ社)
マーラジンOL20:エトキシ化(20EO)オレイルアミン(コンテンシオ社)
セルドックスNXC3:エトキシ化(3EO)オレイン酸モノエタノールアミド(コンデア社)
セルドックスNXC6:エトキシ化(6EO)オレイン酸モノエタノールアミド(コンデア社)
セルドックスNXC14:エトキシ化(14EO)オレイン酸モノエタノールアミド(コンデア社)
インベンチンCMEA/045:エトキシ化(4.5EO)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド
水の表面張力との相対比σ=72.5mN/m
+:合格
−:不合格
【0103】
比較例4
炭酸エチレン0.5g、水2g及びAl(SO・18HO0.25gを混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら注射器を用いて50gの粉末3に加えた。製品を写真タンクに注ぎ、温度170℃の空気循環乾燥オーブンで50分間乾燥した。
処理ポリマーは3時間耐固化性試験に合格しなかった。製品の保持率、AUL及び表面張力を表2に示す。
【0104】
実施例20
粉末3を0.7重量%の炭酸エチレン、1.8重量%の水、0.2重量%のAl(SO・14HO、及び0.2重量%のインベンチンCMEA/024(コルプ株式会社)と混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌して混合し、コーティングした。処理ポリマーを温度110℃の攪拌翼付乾燥機中で10分間乾燥した。
製品は3時間耐固化性試験に合格した。製品の保持率及びAULを表2に示す。
【0105】
実施例21
炭酸エチレン0.5g、アセトン0.5g、水2g、ZnCl0.075g及びインベンチンCMEA/045(コルプ株式会社)0.05gを混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら注射器を用いて50gの粉末3に加えた。ポリマーを写真タンクに注ぎ、温度170℃の空気循環乾燥オーブンで50分間乾燥した。
処理ポリマーは3時間耐固化性試験に合格した。製品の保持率、AUL及び表面張力を表2に示す。
【0106】
実施例22
粉末3に2重量%の水と1重量%のHSO(98%)の混合物を加え、混合機で攪拌しながら注射器でコーティングした。0.5gの炭酸エチレン、0.5gのアセトン、0.05gのインベンチンCMEA/045及び1gの水を混合し、混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら注射器を用いて50gの粉末3に加えた。ポリマーを写真タンクに注ぎ、温度170℃の空気循環乾燥オーブンで50分間乾燥した。
処理ポリマーは3時間耐固化性試験に合格した。製品の保持率、AUL及び表面張力を表2に示す。
【0107】
実施例23
0.5gの炭酸エチレン、0.5gのアセトン、1gの水、1gのHPO(85%)及び0.1gのインベンチンCMEA/045(コルプ株式会社)を混合し、混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら注射器を用いて50gの粉末3に加えた。ポリマーを写真タンクに注ぎ、温度170℃の空気循環乾燥オーブンで50分間乾燥した。
処理ポリマーは3時間耐固化性試験に合格した。製品の保持率、AUL及び表面張力を表2に示す。
【0108】
実施例24〜27
実施例24〜29を実施例21と同様に行った。使用したルイス酸とインベンチンCMEA/045の量を表2に示す。それぞれのポリマーについて行った3時間耐固化性試験、保持率、AUL値、及び表面張力の測定結果を表2に示す。
【0109】
【表2】
Figure 2004512165
【0110】
実施例28〜29
炭酸エチレン0.5g、水2g、硫酸アルミニウム、インベンチンCMEA/045(コルプ株式会社)を混合し、混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)の最高速度で攪拌しながら注射器を用いて50gの粉末3に加えた。ポリマーを写真タンクに注ぎ、温度170℃の空気循環乾燥オーブンで50分間乾燥した。反応条件及び製品の性状を表3に示す。
【0111】
実施例30〜33
粉末1と同様な方法で中和度65%又は70%、0.9%食塩水中での保持率34g/g又は32g/gのポリアクリル酸2種を製造した。
この粉末(粒径150〜850μm)50gを炭酸エチレン0.5g、水2g、硫酸アルミニウム・14HO及びインベンチンCMEA/045からなる混合物と混合機(クルップス・ドライ・ミックス、タイプ−7007)を用いて最高速度で攪拌した。この粉末を写真タンク中、空気循環乾燥オーブンで乾燥した。反応条件及び製品の性状を表3に示す。
【0112】
【表3】
Figure 2004512165

Claims (29)

  1. 少なくとも以下の成分、
    I 酸性基によって改質された水又は水溶性液体吸収性の天然ポリマー又は少なくとも部分的に中和された酸性基を含むモノマーを重合して得られた、表面が架橋されていてもよい、水に不溶性で、かつ水又は水溶性液体吸収性の架橋ポリマー及び
    II 含窒素非イオン性界面活性剤により形成されたグループから選ばれる少なくとも一種のコーティング剤
    からなり、上記成分Iは成分IIによって処理されたものでありかつ成分Iと成分IIによって形成された混合物が熱処理されたものであることを特徴とする湿潤な環境及び/又は高温度において低い固化傾向を有する高膨張性吸収媒体。
  2. 界面活性剤が次の一般式(I)で表される少なくとも1つの化合物であることを特徴とする請求項1に記載の吸収媒体。
    Figure 2004512165
    式(I)において、
    はz置換脂肪族基、好ましくは飽和又は不飽和で直鎖又は分岐鎖で炭素数1〜30の、さらに好ましくは炭素数8〜22の、アリール基、好ましくはフェニル基で置換されていてもよいz置換脂肪族基;又は酸素、リン、窒素等のヘテロ原子を含んでいてもよい5員環又は6員環と縮合していてもよいz置換ベンゼン基であり、
    は、水素;脂肪族基、好ましくは飽和又は不飽和で直鎖又は分岐鎖で炭素数2〜24の、好ましくは炭素数8〜22の脂肪族基;ヒドロキシアルキレン基;又は各アルキレン基中の炭素数が1〜4のN,N−ジヒドロキシアルキレン−アミノ−アルキレン基であり(ただし、前記ヒドロキシアルキレン基中のヒドロキシル基は、好ましくは、末端にあるヒドロキシル基、及び/又は、1〜50、好ましくは1〜20、更に好ましくは1〜10のアルキレンオキサイド単位、好ましくはエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドでアルコキシル化されたヒドロキシル基であり、前記ヒドロキシル基はカルボン酸、好ましくは炭素数1〜8のカルボン酸でエステル化されていてもよい。また、前記ヒドロキシアルキレン基中のアルキレン基は、炭素数1〜8、好ましくは1〜4の炭化水素基を示す。)、
    は、同一であっても、異なっていてもよく、Rと同一の意味を有し(ただし、一般式Iで表される化合物がアミド化合物であるときには、R又はRのいずれかは、ヒドロキシアルキレン基又はアルコキシル化されたヒドロキシアルキレン基を示し、この場合、該ヒドロキシアルキレン基は上記Rの定義に従ってエステル化されていてもよく、又はアルコキシル化されていてもよい。)、
    nは0又は1、好ましくは1であり、
    zは1〜4の整数である。
  3. ポリマーIが表面架橋されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸収媒体。
  4. コーティング剤IIの含有量が50〜50,000ppm、好ましくは100〜5,000ppm、特に好ましくは300〜3,000ppmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸収媒体。
  5. コーティングされた成分Iが100〜250℃、好ましくは150〜230℃、特に好ましくは160〜210℃の温度で熱処理されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吸収媒体。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の吸収媒体であって、更にコーティング剤IIIとして少なくとも1種のルイス酸を用いることを特徴とする吸収媒体。
  7. コーティング剤II及びIIIの使用量が合計で100〜50,000ppm、好ましくは300〜25,000ppm、特に好ましくは500〜13,000ppmであることを特徴とする請求項6に記載の吸収媒体。
  8. コーティングされた成分Iが40〜250℃、好ましくは100〜230℃、特に好ましくは130〜210℃の温度で熱処理されることを特徴とする請求項6又は7に記載の吸収媒体。
  9. 成分Iをコーティング剤II及びIIIの水溶液でコーティングした後に反応させることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の吸収媒体。
  10. コーティング剤IIが、アルコキシル化又はエステル化されていてもよい、請求項1に記載する式Iの脂肪酸アルカノールアミド又は脂肪酸アミンであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の吸収媒体。
  11. コーティング剤IIが、ラウリン酸モノエタノールアミド、ココナッツ酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、リシニン酸モノエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ココナッツ酸ジエタノールアミド、大豆酸ジエタノールアミド、リノール酸ジエタノールアミド、ラウリルミリスチン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ココナッツ酸イソプロパノールアミド、オレイン酸イソプロパノールアミド、ウンデシレン酸ポリジエタノールアミド、ココナッツ酸ポリジエタノールアミド、ステアリルアミン、ステアリルプロピレンジアミン、ココナッツ酸アミン、ラウリルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン、牛脂酸アミン;1〜50,好ましくは1〜20のエチレンオキサイド単位及び/又はプロピレンオキサイド単位を含む、これらの化合物のエトキシ化及び/又はプロポキシ化誘導体、並びにこれらの化合物のエステルから選ばれた少なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の吸収媒体。
  12. ルイス酸IIIが無機酸、水溶性の飽和又は不飽和有機酸、水溶性の炭化水素酸、又は水溶性の酸の塩であることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の吸収媒体。
  13. ルイス酸がHCl、HSO、セレン酸、リン酸、HNO、HSO、HSO、HClO、HBr、アクリル酸、メタクリル酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、フタル酸、サリチル酸、酒石酸、クエン酸、p−、m−、又はo−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、アミノメタンホスホン酸、アルミニウム、鉄、亜鉛、アンチモン、ヒ素、錫、銅、マグネシウム、カルシウム、クロム、ガリウム、バナジウム、チタン、ビスマス、タリウム、インジウム、マンガン、ニッケル、コバルト、ベリリウム或いはジルコニウムの水溶性臭酸塩、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩又は乳酸塩、又はこれらの化合物の2以上の混合物であることを特徴とする請求項12に記載の吸収媒体。
  14. ルイス酸が硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、クエン酸或いはp−トルエンスルホン酸、アルミニウム塩、ミョウバン及び/又はそれらの水和物、亜鉛塩及び/又はその水和物、マグネシウム塩及び/又はその水和物、及び/又は複塩であることを特徴とする請求項13に記載の吸収媒体。
  15. コーティングされる成分Iが粉体であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の吸収媒体。
  16. ポリマーが、カルボキシル基の少なくとも50モル%が中和された(メタ)アクリル酸系のポリマーであることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の吸収媒体。
  17. 成分Iが、酸性基によって改質された水又は水溶性液体吸収性の天然ポリマー、又は少なくとも部分的に中和された酸性基を含むモノマーを重合して得られた水又は水溶性液体吸収性の架橋ポリマーであり、該成分Iを含窒素非イオン性界面活性剤により形成されたグループから選ばれる少なくとも一種のコーティング剤を成分IIとして、及び、所望により、ルイス酸を成分IIIとして用いてコーティングし、更に、混合物を熱処理して請求項1〜16のいずれかに記載の吸収媒体を得ることを特徴とする吸収媒体の製造方法。
  18. コーティング剤の水溶液を成分Iと混合することを特徴とする請求項17に記載の製造方法。
  19. ポリマーを表面架橋処理する前後又は表面架橋処理中に、成分II及び、所望により、成分IIIの水溶液で加熱処理することを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の製造方法。
  20. 成分II及び、所望により使用される成分IIIの水溶液での処理をポリマーの表面架橋と同時に行うことを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載の製造方法。
  21. 成分Iと成分IIの混合物を150〜250℃、好ましくは150〜210℃で熱処理することを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の製造方法。
  22. 成分I、成分II及び成分IIIの混合物を40〜250℃、好ましくは100〜230℃、特に好ましくは130〜210℃で熱処理することを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の製造方法。
  23. 請求項17〜22のいずれかに記載の製造方法により製造された吸収媒体。
  24. 水又は水溶性若しくは漿液性の液体、好ましくは体液を吸収するための複合材料における請求項1〜16又は23のいずれかに記載の吸収媒体の使用。
  25. 衛生用品、好ましくは、おむつ、タンポン又は女性用パッドとしての請求項1〜16又は23のいずれかに記載の吸収媒体の使用。
  26. ケーブル・シース又はパッケージとしての請求項1〜16又は23のいずれかに記載の吸収媒体の使用。
  27. 床又は基板における水貯蔵手段としての請求項1〜16又は23のいずれかに記載の吸収媒体の使用。
  28. 栄養素と活性剤を蓄えると共にこれらを制御して放出するための用途における請求項1〜16又は23のいずれかに記載の吸収媒体の使用。
  29. 請求項1〜16又は23のいずれかに記載の吸収媒体を好ましくは複合体として含むことを特徴とするおむつ、成人の失禁用品、女性用の衛生用品。
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