JP2004510454A - 発熱性包帯 - Google Patents
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Abstract
本発明は酸素不透過性の層、水不透過性の層、酸化可能な材料を含有している発熱要素の層、および活性剤層を備えている多層型発熱性包帯およびその使用方法に関する。
Description
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は発熱要素を含む供給装置、および活性成分の局所的および経皮的な供給を増進するための当該供給装置の使用方法に関する。
【0002】
発明の背景
皮膚および下層組織に関連する病気等の全身系の病気および局所的症状の治療においてここ数十年にわたり局所的な投与形態について広く報告されている。特定の薬物は高い効力で皮膚または粘膜の中を容易に浸透できるので、経皮的または経粘膜的な経路により比較的容易に供給できる。経皮的パッチまたは粘膜パッチから皮膚または粘膜の中を通る薬物の浸透は当該皮膚または粘膜を跨ぐ化学ポテンシャルの勾配により生じる。このような薬物の例はニトログリセリン、スコポラミン、ニコチン、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、ベンゾカイン、およびリドカインを含む。
【0003】
しかしながら、大抵の薬物および生物学的活性成分は皮膚または粘膜を通して容易に浸透できない。それゆえ、これらの薬物の皮膚浸透性を増加するために、種々の化学的および物理的な浸透性の向上方法がこれまでに採用されてきた。化学的な浸透性向上剤が一般的に薬物の経皮的供給を増加するために使用できる。一般に、化学的な浸透性向上剤はコスト的に有効であり安全である。化学的浸透性向上剤についての広範囲な論評がBuyuktimkin他の「経皮的な薬物浸透性向上剤の化学的手段(Chemical Means of Transdermal Drug Permeation Enhancement)」(Transdermal and Topical Drug Delivery Systems、Interpharm Press社、1997年、第357頁乃至第475頁)に報告されている。このような化学的浸透性向上剤に伴う主な不都合点の一つは潜在的な皮膚刺激である。
【0004】
物理的な浸透性の向上方法もまた経皮的な薬物供給を改善するために使用できる。この目的のために採用されるエネルギー形態は電気(例えば、イオン導入法)、超音波(例えば、フォノフォレーシス)および熱エネルギー(例えば、熱補助式供給方法)等を含み、これらはSunの「物理的手段:熱、超音波、および電気による皮膚吸収性の向上(Skin Absorption Enhancement by Physical Means: Heat, Ultrasound, and Electricity)」(Transdermal and Topical Drug Delivery Systems、Interpharm Press社、1997年、第327頁乃至第355頁)により論評されている。
【0005】
米国特許第4,898,592号は経皮的に吸収性の活性物質を含浸したキャリアおよび支持体を備えている加熱処理した経皮的に吸収性の活性物質の供給用装置に関する。この支持体は1個以上の高分子層により作成したラミネートであり、随意的に熱伝導性要素を含有している。この熱伝導性要素は活性物質の吸収が向上するように患者の体熱を分配するために使用される。しかしながら、この装置は発熱性の要素または機能を全く有していない。しかしながら、患者から発生する体熱の量はその患者の周囲の空気温度および物理的な諸条件により変化する可能性があるので、体熱を分配するために熱伝導性の要素のみを使用することは加熱により経皮的な吸収性を高める効率的または高信頼性の方法であるとは言えない。
【0006】
米国特許第4,747,841号は火傷の瘢痕を残さずに患者の皮膚の治療のために「もぐさ(moxa)」を加熱して気化するための発熱要素を使用する「灸療法(moxibustion)」のための方法および装置を開示している。しかしながら、この方法および装置の目的は身体の熱刺激を行なうことであり、皮膚の浸透性を高めることではない。
【0007】
米国特許第4,230,105号は使用者の皮膚による薬物吸収速度を高めるために、好ましくは混合されている、薬物および発熱物質を伴う包帯を開示している。分離している薬物および発熱物質の各層も開示されている。溶媒和熱を放出するための発熱物質を活性化するために包帯に水を供給する必要がある。この特許に開示されている電解質の水和作用中における発熱性の反応は遷移性の少量の熱しか発生しないので、長時間(例えば、1日に到る程度まで)に及ぶ浸透性の向上方法として効果的に使用できない。さらに、上記水和処理の速度は制御することがかなり困難である。
【0008】
米国特許第4,685,911号は薬物成分および使用者の体温が薬物含有配合物を融解することに不適当である場合に当該配合物を融解するための随意的な発熱要素を含有している皮膚パッチを開示している。この発熱要素は薬物貯蔵手段に対して実質的に共存性を有しておらず、後者は極めて粘性が高いために均一になり難く、発熱の立ち上がりに時間がかかる。さらに、長期の均一な発熱を生じるようにこの発熱反応を制御する方法について全く記載されていない。
【0009】
米国特許第4,963,360号はキャリア層を有する発熱装置を記載しており、当該装置は医薬成分および発熱層を備えており、当該発熱層は空気に曝された時に熱を発生して医薬成分の皮膚の中への吸収性を高める。この発熱層は鉄粉、銅紛、塩類(すなわち、塩化ナトリウムおよび塩化アルミニウム)、および水を含有している。さらに、上記発熱層および医薬層を2個の別々の薬室に分離するための基材シート、および発熱層を被覆している通気性のフィルムが備えられている。
【0010】
米国特許第5,658,583号は薬剤の改善された皮膚浸透性のための発熱装置を記載している。この装置は非透過性の壁部により分離されている薄い医薬配合物貯蔵手段および発熱室を備えている。この医薬配合物貯蔵手段は薬剤を含有している所定量の配合物を収容している。この発熱/温度調整室は空気中の酸素と接触した時に活性化する炭素、鉄、水および/または塩により構成されている発熱性の媒体を含有している。この装置の構造もまた空気に対して非透過性であるが、発熱媒体と空気との間の接触を調整して加熱温度を制御するために孔あけ処理されているカバーを備えている。
【0011】
米国特許第5,662,624号は発熱性ユニットおよび使用前に剥離層がコーティングされる液体吸収性の接着層を備えている皮膚領域の治療用の発熱包帯を記載している。好ましくは、この接着層はヒドロ−コロイド材料により作成されており、随意的に1種類以上の薬剤を含有しているか、アルギン酸塩線維マットによりコーティングすることができる。好ましくは、上記の発熱性ユニットは電気的または化学的なエネルギーにより熱を発生し、上記の発熱包帯はさらに発熱および/または表面温度を調整するための要素を備えることができる。この要素は発熱性ユニット用のカバー・シートを含み、このカバー・シートは空気の流通のために孔あけ処理されているか、熱反射性のホイルにより被覆されているか、あるいは熱保持性を高めるための高分子発泡材料である。
【0012】
本発明はバリア膜(例えば、人間の皮膚、爪または粘膜)を介する活性剤の投与のための発熱性供給包帯装置に関する。本発明の装置の利点は装置の製造における製造方法を大幅に簡単化すること、装置下の皮膚に対する呼吸のための手段が提供できること、および治療作用を目的とする活性剤の立ち上がり時間をさらに短縮するために薬物供給における遅延時間を最少にすることにより活性薬剤の供給プロファイルを改善することを含む。
【0013】
発明の概要
態様の一例において、本発明は多層型発熱性包帯を特徴とし、当該包帯は(a)酸素不透過性の層、(b)水不透過性の層、(c)発熱要素の層を備えており、当該発熱要素の層は酸化性の材料を含有しており、当該発熱要素の層は上記酸素不透過性の層と水不透過性の層との間に配置されており、さらに、(d)活性剤の層を備えており、当該活性剤の層は活性剤を含有しており、上記水不透過性の層が上記発熱要素(の層)と活性剤の層との間に配置されている。
【0014】
別の態様において、本発明は哺乳類動物に対して活性剤を局所的に供給する方法を特徴とし、当該方法は本発明の包帯を哺乳類動物のバリア膜に対して接着する処理を含む。
【0015】
本発明の上記以外の特徴および利点は(以下の)本発明の詳細な説明および特許請求の範囲により明らかになる。
【0016】
発明の詳細な説明
当該技術分野における熟練者であれば、本明細書における説明に基づいて、本発明をその完全な範囲に及んで利用できる。以下の特定の実施形態は単に例示を目的としており、開示以外の残りの形態を何ら制限することを目的としていないと解釈するべきである。
【0017】
特別に定めない限り、本明細書において使用する全ての技術的および科学的な用語は本発明が属する技術分野における通常の熟練者により一般的に理解される意味と同一の意味を有している。さらに、本明細書に記載する全ての刊行物、特許出願、特許、およびその他の文献は本明細書に参考文献として含まれる。
【0018】
本発明は人間の皮膚、粘膜(例えば、頬膜)、および爪等のバリア膜に対する活性剤の新規な発熱性供給装置に関する。本発明の発熱性供給装置は既に説明した既存の装置における不都合点の多くによる影響を受けない。例えば、酸化性の発熱に基づく全ての従来の発熱補助型供給装置はその発熱性の媒体を保持するためにキャビティ状の構造体または「チャンバー(chamber)」の使用に依存している。不都合にも、このチャンバー式の構成は包帯の製造方法において共通している高速度で自動化した製造方法において問題を生じている。本発明における発熱性包帯装置は任意の寸法および形状に切断可能であって包帯として使用できる多数積層構造を有しているので、その製造方法を大幅に簡単化できる。加えて、上記の従来の装置は閉塞に関連した刺激を生じるとして知られている皮膚環境に対するガスおよび水分の交換を不可能にしているので使用者において一般に積極的に許容されていない。
【0019】
従って、最少の有効なレベルまで活性剤濃度を高めるために必要な時間である活性剤に対応する治療的な遅延時間を減少または消去するための活性剤の局所的および経皮的な供給手段が要望されている。この問題は従来の装置においてこれまで適宜対処されていなかった。薬物の皮膚浸透性は皮膚における薬物配合物の温度に比例するので(例えば、Sunの「物理的手段:熱、超音波、および電気による皮膚吸収性の向上(Skin Absorption Enhancement by Physical Means: Heat, Ultrasound, and Electricity)」(Transdermal and Topical Drug Delivery Systems、Interpharm Press社、1997年、第327頁乃至第355頁)を参照されたい)、発熱性薬物供給装置の動作温度を単純に高めることが薬物供給を増進して治療作用の立ち上がり時間を短縮することが直感的に分かる。しかしながら、人間は一般に短時間の間だけ比較的高温(例えば、低湿度のサウナにおける90℃まで、または熱いシャワーにおける45℃乃至50℃)に耐えることができるが、43℃を超える温度で発熱体に対して長時間皮膚を接触させることにより重度の火傷が生じることも知られている。
【0020】
供給の開始時に、空気中の酸素が装置の側面の周囲に露出している発熱層に対して容易に反応するので、本発明の発熱性包帯装置は比較的高い熱を生じて装置温度を短時間だけ約43℃乃至50℃まで高める。この酸化反応の初期的な段階の後に、露出している反応性の材料が消費されて酸素がその酸化性の材料に到達するためにさらに深く長い距離を移動することが必要になるので、発熱が減少する。結果として、装置の温度は約40℃乃至42℃まで連続的に降下する。
【0021】
本発明の実施形態の一例を図1に概略的に示す。この多数積層構造の装置500は除去可能な剥離ライナー110、活性剤含有層120、当該装置の活性剤含有層120を発熱層140から分離している水不透過性の層130、酸素不透過性の層150、および断熱層160により構成されている。
【0022】
水不透過性の層130は活性剤含有層120内の活性剤および発熱層140内のあらゆる固体または液体の材料に対して不透過性である。この水不透過性の層は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、シリコーン・ゴム、およびポリ塩化ビニル等のポリマーを含む水に対して不透過性であることが当該技術分野において周知である柔軟性の材料により作成できる。
【0023】
活性剤含有層120は活性剤を含有している。さらに、この活性剤含有層はヒドロゲル等のキャリア、高分子接着剤、クリーム、ローション、軟膏、または液晶等の半固体キャリアを含有できる。さらに、この含有層120は固体支持基質(例えば、ガーゼまたは不織状またはスポンジ状の材料)を含むことができる。薬物および栄養素およびその他の生物学的に活性な薬剤等の活性剤が、例えば、溶解した分子およびイオン、分散した固体粒子、または液滴として、活性剤含有層120内のキャリアの中に混合されている。
【0024】
本明細書において使用するように、用語の「活性剤(active agents)」は局所的治療または全身系の治療(例えば、治療的または美容的な効果)のための薬物および栄養素を言う。一般的に、これらの薬剤は抗高血圧薬(例えば、クロニジン)、鎮痛薬(例えば、フェンタニール、イブプロフェン、ベンゾカイン、およびリドカイン)、傷治癒を補助するための薬物(例えば、PDGF)、冠動脈の病気を治療するための薬物(例えば、ニトログリセリン、低分子量ヘパリン)、抗菌剤、抗乾癬剤、抗炎症剤、抗癌剤、内分泌および代謝用薬物(例えば、テストステロン、エストラジオール)、神経系薬物、化学添加物中止用の薬物(例えば、ニコチン)、乗物酔い薬(スコポラミン)、およびタンパク質およびペプチド薬を含むがこれらに限らない。これらの薬物の大部分は既に知られており、それぞれの病状に対して効果的であることが示されている濃度および持続時間において使用できる。これらの治療剤は「Goodman & Gilmanの治療の薬理学的基本(Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics)」(J. G. Hardman他による第9版(McGraw−Hill社、1996年))に記載されている。
【0025】
その他の活性剤は、アクネ症用のサリチル酸、過酸化ベンゾイル、レゾルシノール、酢酸レゾルシノール、およびイオウ、傷用の局所的抗生物質、皮膚および爪の菌類感染を治療するための局所的抗菌薬、および皮膚の乾癬患部および乾癬症の爪を治療するための抗乾癬薬等の皮膚組織の局所的治療および美容的処置のための薬剤として一般的に使用されているものを含む。抗菌薬の例はミコナゾール、エコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール(fluconazole)、ボリコナゾール(voriconazole)、クリオキノール、ビフォコナゾール(bifoconazole)、テルコナゾール(terconazole)、ブトコナゾール、チオコナゾール、オキシコナゾール、サルコナゾール(sulconazole)、サペルコナゾール(saperconazole)、クロトリマゾール、ウンデシレン酸、ハロプロジン、ブテナフィン(butenafine)、トルナフテート、ナイスタチン、シクロピロックス・オラミン、テルビナフィン(terbinafine)、アモロルフィン(amorolfine)、ナフチフィン、エルビオール、グリセオフルビン、およびこれらの薬剤的に許容可能な塩を含むがこれらに限らない。実施形態の一例において、上記抗菌薬はアゾール、アリルアミン、またはこれらの混合物である。
【0026】
抗生物質(または防腐薬)の例はムピロシン(mupirocin)、硫酸ネオマイシン、バシトラシン、ポリミキシンB、l−オフロキサシン(l−ofloxacin)、テトラサイクリン(塩酸クロルテトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリンおよび塩酸テトラサイクリン)、リン酸クリンダマイシン、硫酸ゲンタマイシン、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ヘキシルレゾルシノール、塩化メチルベンゼトニウム、フェノール、第四級アンモニウム化合物、トリクロカーボン(triclocarbon)、トリクロサン(triclosan)、ティー・ツリー・オイル、およびこれらの薬剤的に許容可能な塩を含むがこれらに限らない。
【0027】
抗乾癬薬の例はコルチコステロイド(例えば、二プロピオン酸ベータメタゾン、吉草酸ベータメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、二酢酸ジフロラゾン、プロピオン酸ハロベタゾール、トリアムシノニド、デキサメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロン・アセトニド、ハルシノニド、酢酸トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、二プロピオン酸アクロメタゾン、フルランドレノリド、モメタゾン・フロエート(mometasone furoate)、酢酸メチルプレドニソロン)、メトトレキサート、シクロスポリン、カルシポトリエンおよびアントラリンを含むがこれらに限らない。
【0028】
活性剤の別の例はミノキシジル、硫酸ミノキシジル、レチノイド、システインおよびアセチル・システイン、メチオニン、グルタチオン、ビオチン、フィナステリドおよびエトシン(ethocyn)、並びに、これらの化合物の薬剤的に許容可能な塩を含むがこれらに限らない。
【0029】
本発明における活性剤は、例えば、老化防止、しわ取り、脱色(例えば、「斑点(age spot)」の除去)、皮膚色調の改善を含む皮膚等の皮相組織に対して特定の作用効果を提供できる。本発明における発熱性の装置は解剖学的構造の各位置における外形に適合する種々の形状および寸法の顔面および身体のマスクの形態に作成できる。この多数積層型装置の各層に対応する各材料は上記の目的のために柔軟であることが好ましい。また、上記の目的のための活性剤の例はアミノ酸、およびこれらの誘導体、ビオチン、ビタミン類、ビタミンB複合物であるチアミン、ニコチン酸、ビオチン、パントテン酸、コリン・リボフラビン、ビタミンB6 、ビタミンB12、ピリドキシン、イノシトール、カルニチン、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンE、ビタミンD、システインおよびN−アセチル・システイン、ハーブ抽出物、およびこれらの誘導体、ダイズ抽出物、パントテン酸カルシウム、炭酸カルシウム、およびグルコン酸カルシウムを含むがこれらに限らない。
【0030】
レチノイドの例はレチノール(ビタミンA・アルコール)、レチナール(ビタミンA・アルデヒド)、酢酸レチニル、パルミチン酸エチニル、レチン酸、9−シス−レチン酸および13−シス−レチン酸を含むがこれらに限らない。また、フラボノイドの例はナリンゲニン(naringenin)、ケルセチン、カテキン(例えば、没食子酸エピガロカテキン)、テアフラビン(theaflavins)、ロブスタフラボン(robustaflavone)、ヒノキフラボン(hinokiflavone)、アメントフラボン(amentoflavone)、アガシスフラボン(agathisflavone)、ボルケンシフラボン(volkensiflavone)、モレロフラボン(morelloflavone)、リュースフラバノン(rhusflavanone)、およびサケダンギアフラバノン(succedangeaflavanone)を含むがこれらに限らない。
【0031】
上記の発熱性装置500はうおのめ、たこ、嵌入足指爪、および感染による病気の爪に対して薬剤を供給するための使用に適している。上記の治療のための活性剤はサリチル酸、尿素、硫化ナトリウム、タンニン酸、チオグリコール酸の塩、システインおよびアセチル・システインを含むがこれらに限らない。
【0032】
上記の発熱性装置はアクネ症を治療するためのサリチル酸および過酸化ベンゾイル等の薬剤を供給するための使用にも適している。
【0033】
さらに、この発熱性装置はしわおよび斑点の除去および皮膚色調の改善を含む老化防止作用を提供するためのレチノイドおよびハーブ抽出物およびダイズ抽出物等の薬剤を供給するための使用にも適している。
【0034】
別の実施形態において、上記装置は活性剤含有層を含まない(例えば、この装置は包帯として傷治癒を助長するために使用される)。
【0035】
装置500における発熱ユニットは発熱材料が固定されている発熱層140により構成されている。この発熱層140は酸化可能な材料(例えば、酸化可能な金属パウダー)および炭素または活性化炭素パウダーの混合物を含む。酸化可能な金属パウダーの例は鉄、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛およびこれらの混合物を含むがこれらに限らない。また、熱を発生するために本発明において使用できる別の酸化性材料は米国特許第4,114,591号に記載されている材料(例えば、微粒子の形態の酸化第一第二鉄(ferrosoferric oxide)、四酸化三鉛、四酸化三マンガン、黒色酸化銅および二酸化マンガン)を含む。
【0036】
上記の発熱層は電解質/塩類も含有する。これらの電解質/塩類はナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、およびアルミニウムの塩を含むがこれらに限らない。さらに、電解質の例はNaCl、KCl、LiCl、CaCl2 、FeCl3 、FeCl2 、MgCl2 、AlCl3 、Na2 SO4 、K2 SO4 、Fe(SO4 )3 、FeSO4 、またはMgSO4 を含むがこれらに限らない。
【0037】
上記の酸化材料は透水性の袋、メッシュ、不織パッドまたは他の布地材料、およびセルロース・ポリマー、ポリアクリル・ポリマー、ポリウレタン、ゼラチンおよびゴム等の結合剤(例えば、ポリマー)を含むがこれらに限らない種々の手段により固定することができる。上記ポリマーの例はヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース、ポリビニルビニリドン(polyvinylvinylidone)(PVP)、およびポリアクリル酸およびポリアクリレートのコポリマー(Carboset(登録商標)、Carbopol(登録商標)およびCarbomer(登録商標))を含む。
【0038】
水も上記発熱層140に含有させることができる。実施形態の一例において、水が防水パッケージの中に密封される直前に無酸素環境内において発熱層140に添加される。別の実施形態においては、水が発熱層140の中に存在しておらず、使用者が装置の適用時にこれを濡らすことにより水を装置500に加えることができる。
【0039】
さらに、グリセリン、プロピレン・グリコール、および種々の分子量のポリエチレン・グリコールを含む随意的な溶媒が発熱層140に存在していてもよい。さらに、上記の結合剤、固定化構造体(例えば、メッシュおよび不織パッド)、および溶媒(水および有機溶媒)の存在は発熱層140が製造処理中および使用者の皮膚における適用中の両方においてその物理的完全性を維持することを可能にする。
【0040】
上記の酸素不透過性の膜150は酸素に対して不透過性であるので、酸素は図1に示すような側面のみから発熱層140の発熱材料に到達できる。好ましくは、高密度のゲル化した発熱層140の構造が当該発熱層140内の酸化可能な材料に対する酸素の有効性を制御する手段として作用するために持続された加熱処理が行なえる。上記の酸素不透過性の層は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、シリコーン・ゴム、およびポリ塩化ビニル等のポリマーを含む酸素に対して不透過性であることが当該技術分野において周知の柔軟材料により作成できる。
【0041】
断熱層160は良好な断熱性を有する層であり、好ましくは、装置内において発生した熱を維持するために十分な厚さの高分子発泡材料(例えば、ポリエチレンおよびポリウレタン発泡材料)である。
【0042】
多数積層型装置500における全ての層は接着剤(各図面において示されていない)または熱融合処理により一体に保持できる。
【0043】
本発明の別の実施形態が図2に概略的に示されている。酸素不透過性の膜150を除いたことにより、酸素が図2におけるブロック状の矢印で示されるように外側のカバー165から装置500の中に入ることができる。酸素が発熱層140の全表面にさらに容易に接近できるので、この設計は比較的短い持続時間の発熱性包帯装置に適している。
【0044】
外側層165はシリコーン、ポリウレタン、ポリエチレン、およびポリプロピレン等の高い酸素透過性のポリマー膜により作成できる。この外側層165はその一方または両方の側面において連続気泡型発泡材料、独立気泡型発泡材料、または薄い液体不透過性のポリマー層を伴う連続気泡型発泡材料等による微小多孔性であることが好ましい。この外側層165の酸素透過性の程度はその作成材料、厚さ、および多孔質度により決定される。随意的に、酸素不透過性の層150と同様の材料により作成されている酸素に対して実質的に不透過性の取り外し可能なカバー・シート(各図面に示されていない)が存在していてもよい。この取り外し可能なカバー・シートは酸素の透過性に対応して有効な面積を調節するために部分的または完全に除去できるので、装置による加熱を調節できる。また、この取り外し可能なカバー・シートは当該シートを外側層165に固定するためにその一方の側面に接着剤をコーティングすることができる。
【0045】
使用中に、上記の取り外し可能なカバー・シートを用いて外側層を完全に被覆して酸素の経路を閉鎖できるので、加熱処理を停止することができる。その後、このカバー・シートを再び開いて加熱処理を再開することもできる。このようにして、本発明の装置は増進された活性剤供給のパルス的な動作モード(例えば、基準線レベルと加熱補助供給レベルとの間における交互の動作モード)を提供できる。
【0046】
さらに、本発明の別の実施形態が図3aおよび図3bに概略的に示されている。この発熱性装置500はその適用中にバリア膜(例えば皮膚)が「呼吸(breath)」できるように孔あけ処理されていて穴を備えている。これらの皮膚呼吸用の穴の寸法、形状および密度(すなわち、一定の面積における穴の数)については制限がない。これらの皮膚呼吸用の穴は製造の便宜上のために随意的に除去可能な剥離ライナー110を貫通させることもできる。さらに、これらの皮膚呼吸用の穴は発熱層140に対する酸素の利用度を高めるための手段として作用するので、それぞれの寸法、形状、密度および間隔により発熱処理の程度および持続時間を調節するために使用できる。随意的に、上記の呼吸用の穴は図2に示す装置において存在していてもよい。
【0047】
さらに、本発明の別の実施形態が図4に概略的に示されている。活性剤含有層120が水不透過性のチャンバー135の中に配置されている。この実施形態によれば、活性剤含有層120および水不透過性チャンバー135の両方を収容している装置500の部分が現在の市場における経皮的活性剤供給装置および局所的治療装置の一種の経皮的パッチとすることができる。このような例はフェンタニール(Janssen Pharmacetical社によるDuragesic(登録商標))、ニトログリセリン(Roberts Pharmaceutical/G.D.社によるNitrodisc(登録商標)、Schering/key Pharmaceutical社によるSearle, Nitro−Dur(登録商標)、およびCiba−Geneva社によるTransderm−Nitro(登録商標)、3M Riker社によるMinitran(登録商標))、17−β−エストラジオール(Ciba−Geneva社によるEstraderm(登録商標))、クロニジン(Boehringer Ingelheim社によるCatapres(登録商標)−TTS))、テストステロン(Alza社によるTestoderm(登録商標)、SmithKline Beecham社によるAndroderm(登録商標))、スコポラミン(Ciba−Geigy社によるTransderm−Scop(登録商標))、ニコチン(Marion Merrell Dow社によるNicoderm(登録商標)、Ciba−Geigy社によるHabitrol(登録商標)、McNeil Consumer Products社によるNicotrol(登録商標)、Lerderle Lab社によるProstep(登録商標))、および、例えば、硫酸ポリミキシンBおよびバシトラシン亜鉛(Johnson & Johnson Consumer Products社によるAntibiotic Band−aid(登録商標))の経皮的パッチを含む。
【0048】
あるいは、上記活性剤含有層120および水不透過性チャンバー135の両方を含む装置500の部分は米国特許第4,927,408号、同第5,042,975号、同第5,224,927号、同第5,344,394号、同第5,667,491号、同第4,767,402号および同第5,636,632号に開示されているような当該技術分野において周知の装置の一種を含むイオン導入、電気泳動、フォノフォレーシスの装置とすることができる。
【0049】
上記の装置500は当該装置500を使用者のバリア膜(例えば、皮膚または粘膜のバリア膜)に固定することを補助するために活性剤含有層120の中に含まれているか、チャンバー135に付着している感圧接着剤(図4における接着剤層180を参照されたい)を備えることができる。この接着剤は高分子、感圧性および非導電性にすることができ、水に対する長時間の曝露後においても接着性を維持する。一般的に、この接着剤は広い動作温度範囲を有している。適当な接着剤の材料はシリコーン、ポリイソブチレンおよびこれらの誘導体、アクリル樹脂、天然ゴム、およびこれらの組み合わせ物を含むがこれらに限らない。さらに、適当なシリコーン接着剤はミシガン州ミッドランドのDow Corning社から入手可能なDow Corning(登録商標)355、Dow Corning(登録商標)X7−2920、Dow Corning(登録商標)X7−2960、ニューヨーク州ウォーターフォードのGeneral Electric Companyから入手可能なGE 6574、および米国特許第2,857,356号、同第4,039,707号、同第4,655,767号、同第4,898,920号、同第4,925,671号、同第5,147,916号、同第5,162,410号、および同第5,232,702号において開示されているようなシリコーン感圧接着剤を含むがこれらに限らない。さらに、適当なアクリル系接着剤はミズーリ州セントルイスのMonsanto Companyから入手可能なGelva(登録商標)7371、Gelva(登録商標)7881、Gelva(登録商標)2943、オハイオ州ペインスビルのAvery Dennison社から入手可能なI−780医療品級接着剤、および米国特許第4,994,267号、同第5,186,938号、同第5,573,778号、同第5,252,334号、および同第5,780,050号において開示されているようなアクリル系感圧接着剤等を含む酢酸ビニル−アクリレート・マルチポリマーを含むがこれらに限らない。
【0050】
除去可能なライナー・シート110は活性剤含有層120を被覆して、接着剤層180に付着しているか、活性剤層120の中の接着剤に付着している。この除去可能な剥離ライナー110の選択は使用における接着剤の種類により決まり、当該技術分野における熟練者において周知である。この剥離ライナー110は一般的にポリマー・シートまたはポリマーをコーティングした紙であり、接着剤層180に対してかなり弱い接着力を有しているので、接着剤層180を損傷することなく使用前に容易に除去できる。
【0051】
上記の接着剤に加えて、あるいは、その代わりに、装置500は接着テープ、弾性バンド、バックル付きバンド(革の時計バンドと同様の物)、またはVelcro(登録商標)バンド等により身体の表面に固定できる。
【0052】
装置500を使用するためには、除去可能な剥離ライナー110を剥がして、存在している場合の感圧接着剤180、および装置500の活性剤含有層120を使用者のバリア膜(例えば、皮膚)に固定する。図1乃至図3に示す各装置の場合に、活性剤含有層120が接着剤を含有していれば装置は直接的に皮膚に固定され、あるいは、装置における一体の部分としての当該装置の各周縁端部における付加的な接着性の包帯(各図面に示されていない)により装置が皮膚に固定される。
【0053】
本発明による目的の温度範囲は約38℃乃至約50℃(例えば、約40℃乃至42℃)である。本発明における加熱時間は供給される活性剤により異なり、5分乃至1日以上の範囲になり得る。一般に、加熱の持続時間が短い(例えば、10分よりも短い)場合に、その動作温度は上記の温度範囲の上限にできる。しかしながら、加熱時間を長くするほど、熱に関連する組織傷害を回避するために低い動作温度(例えば、約43℃よりも低い温度)が用いられる。
【0054】
以上において本発明をその詳細な記載に基づいて説明したが、上記の説明は例示を目的としており、本明細書に記載する特許請求の範囲により定められる本発明の範囲を制限することを目的としていないことが理解されると考える。すなわち、(本発明の)別の態様、利点、および変更例は上記の特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施形態の一例を示している活性剤用の発熱性供給装置の断面図である。動作中に、空気中の酸素がブロック状の矢印により示されている装置の側面部のみから発熱層140に到達する。
【図2】
本発明の実施形態の一例を示している活性剤用の発熱性供給装置の断面図である。動作中に、空気中の酸素がブロック状の矢印により示されている装置およびガス透過性の外側カバー165の側面から発熱層140に到達する。
【図3a】
本発明の実施形態の一例を示している皮膚呼吸用の穴を伴う発熱性供給装置の斜視図である。
【図3b】
本発明の実施形態の一例を示している同一装置の断面図である。動作中に、空気中の酸素がブロック状の矢印により示されている装置の側面および「呼吸可能な(breathable)」穴の両方から発熱層140に到達する。
【図4】
本発明の実施形態の一例を示している活性剤用の発熱性供給装置の断面図である。
【符号の説明】
110 剥離ライナー
120 活性剤含有層
130 水不透過性の層
140 発熱層
150 酸素不透過性の層
160 断熱層
500 装置
発明の属する技術分野
本発明は発熱要素を含む供給装置、および活性成分の局所的および経皮的な供給を増進するための当該供給装置の使用方法に関する。
【0002】
発明の背景
皮膚および下層組織に関連する病気等の全身系の病気および局所的症状の治療においてここ数十年にわたり局所的な投与形態について広く報告されている。特定の薬物は高い効力で皮膚または粘膜の中を容易に浸透できるので、経皮的または経粘膜的な経路により比較的容易に供給できる。経皮的パッチまたは粘膜パッチから皮膚または粘膜の中を通る薬物の浸透は当該皮膚または粘膜を跨ぐ化学ポテンシャルの勾配により生じる。このような薬物の例はニトログリセリン、スコポラミン、ニコチン、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、ベンゾカイン、およびリドカインを含む。
【0003】
しかしながら、大抵の薬物および生物学的活性成分は皮膚または粘膜を通して容易に浸透できない。それゆえ、これらの薬物の皮膚浸透性を増加するために、種々の化学的および物理的な浸透性の向上方法がこれまでに採用されてきた。化学的な浸透性向上剤が一般的に薬物の経皮的供給を増加するために使用できる。一般に、化学的な浸透性向上剤はコスト的に有効であり安全である。化学的浸透性向上剤についての広範囲な論評がBuyuktimkin他の「経皮的な薬物浸透性向上剤の化学的手段(Chemical Means of Transdermal Drug Permeation Enhancement)」(Transdermal and Topical Drug Delivery Systems、Interpharm Press社、1997年、第357頁乃至第475頁)に報告されている。このような化学的浸透性向上剤に伴う主な不都合点の一つは潜在的な皮膚刺激である。
【0004】
物理的な浸透性の向上方法もまた経皮的な薬物供給を改善するために使用できる。この目的のために採用されるエネルギー形態は電気(例えば、イオン導入法)、超音波(例えば、フォノフォレーシス)および熱エネルギー(例えば、熱補助式供給方法)等を含み、これらはSunの「物理的手段:熱、超音波、および電気による皮膚吸収性の向上(Skin Absorption Enhancement by Physical Means: Heat, Ultrasound, and Electricity)」(Transdermal and Topical Drug Delivery Systems、Interpharm Press社、1997年、第327頁乃至第355頁)により論評されている。
【0005】
米国特許第4,898,592号は経皮的に吸収性の活性物質を含浸したキャリアおよび支持体を備えている加熱処理した経皮的に吸収性の活性物質の供給用装置に関する。この支持体は1個以上の高分子層により作成したラミネートであり、随意的に熱伝導性要素を含有している。この熱伝導性要素は活性物質の吸収が向上するように患者の体熱を分配するために使用される。しかしながら、この装置は発熱性の要素または機能を全く有していない。しかしながら、患者から発生する体熱の量はその患者の周囲の空気温度および物理的な諸条件により変化する可能性があるので、体熱を分配するために熱伝導性の要素のみを使用することは加熱により経皮的な吸収性を高める効率的または高信頼性の方法であるとは言えない。
【0006】
米国特許第4,747,841号は火傷の瘢痕を残さずに患者の皮膚の治療のために「もぐさ(moxa)」を加熱して気化するための発熱要素を使用する「灸療法(moxibustion)」のための方法および装置を開示している。しかしながら、この方法および装置の目的は身体の熱刺激を行なうことであり、皮膚の浸透性を高めることではない。
【0007】
米国特許第4,230,105号は使用者の皮膚による薬物吸収速度を高めるために、好ましくは混合されている、薬物および発熱物質を伴う包帯を開示している。分離している薬物および発熱物質の各層も開示されている。溶媒和熱を放出するための発熱物質を活性化するために包帯に水を供給する必要がある。この特許に開示されている電解質の水和作用中における発熱性の反応は遷移性の少量の熱しか発生しないので、長時間(例えば、1日に到る程度まで)に及ぶ浸透性の向上方法として効果的に使用できない。さらに、上記水和処理の速度は制御することがかなり困難である。
【0008】
米国特許第4,685,911号は薬物成分および使用者の体温が薬物含有配合物を融解することに不適当である場合に当該配合物を融解するための随意的な発熱要素を含有している皮膚パッチを開示している。この発熱要素は薬物貯蔵手段に対して実質的に共存性を有しておらず、後者は極めて粘性が高いために均一になり難く、発熱の立ち上がりに時間がかかる。さらに、長期の均一な発熱を生じるようにこの発熱反応を制御する方法について全く記載されていない。
【0009】
米国特許第4,963,360号はキャリア層を有する発熱装置を記載しており、当該装置は医薬成分および発熱層を備えており、当該発熱層は空気に曝された時に熱を発生して医薬成分の皮膚の中への吸収性を高める。この発熱層は鉄粉、銅紛、塩類(すなわち、塩化ナトリウムおよび塩化アルミニウム)、および水を含有している。さらに、上記発熱層および医薬層を2個の別々の薬室に分離するための基材シート、および発熱層を被覆している通気性のフィルムが備えられている。
【0010】
米国特許第5,658,583号は薬剤の改善された皮膚浸透性のための発熱装置を記載している。この装置は非透過性の壁部により分離されている薄い医薬配合物貯蔵手段および発熱室を備えている。この医薬配合物貯蔵手段は薬剤を含有している所定量の配合物を収容している。この発熱/温度調整室は空気中の酸素と接触した時に活性化する炭素、鉄、水および/または塩により構成されている発熱性の媒体を含有している。この装置の構造もまた空気に対して非透過性であるが、発熱媒体と空気との間の接触を調整して加熱温度を制御するために孔あけ処理されているカバーを備えている。
【0011】
米国特許第5,662,624号は発熱性ユニットおよび使用前に剥離層がコーティングされる液体吸収性の接着層を備えている皮膚領域の治療用の発熱包帯を記載している。好ましくは、この接着層はヒドロ−コロイド材料により作成されており、随意的に1種類以上の薬剤を含有しているか、アルギン酸塩線維マットによりコーティングすることができる。好ましくは、上記の発熱性ユニットは電気的または化学的なエネルギーにより熱を発生し、上記の発熱包帯はさらに発熱および/または表面温度を調整するための要素を備えることができる。この要素は発熱性ユニット用のカバー・シートを含み、このカバー・シートは空気の流通のために孔あけ処理されているか、熱反射性のホイルにより被覆されているか、あるいは熱保持性を高めるための高分子発泡材料である。
【0012】
本発明はバリア膜(例えば、人間の皮膚、爪または粘膜)を介する活性剤の投与のための発熱性供給包帯装置に関する。本発明の装置の利点は装置の製造における製造方法を大幅に簡単化すること、装置下の皮膚に対する呼吸のための手段が提供できること、および治療作用を目的とする活性剤の立ち上がり時間をさらに短縮するために薬物供給における遅延時間を最少にすることにより活性薬剤の供給プロファイルを改善することを含む。
【0013】
発明の概要
態様の一例において、本発明は多層型発熱性包帯を特徴とし、当該包帯は(a)酸素不透過性の層、(b)水不透過性の層、(c)発熱要素の層を備えており、当該発熱要素の層は酸化性の材料を含有しており、当該発熱要素の層は上記酸素不透過性の層と水不透過性の層との間に配置されており、さらに、(d)活性剤の層を備えており、当該活性剤の層は活性剤を含有しており、上記水不透過性の層が上記発熱要素(の層)と活性剤の層との間に配置されている。
【0014】
別の態様において、本発明は哺乳類動物に対して活性剤を局所的に供給する方法を特徴とし、当該方法は本発明の包帯を哺乳類動物のバリア膜に対して接着する処理を含む。
【0015】
本発明の上記以外の特徴および利点は(以下の)本発明の詳細な説明および特許請求の範囲により明らかになる。
【0016】
発明の詳細な説明
当該技術分野における熟練者であれば、本明細書における説明に基づいて、本発明をその完全な範囲に及んで利用できる。以下の特定の実施形態は単に例示を目的としており、開示以外の残りの形態を何ら制限することを目的としていないと解釈するべきである。
【0017】
特別に定めない限り、本明細書において使用する全ての技術的および科学的な用語は本発明が属する技術分野における通常の熟練者により一般的に理解される意味と同一の意味を有している。さらに、本明細書に記載する全ての刊行物、特許出願、特許、およびその他の文献は本明細書に参考文献として含まれる。
【0018】
本発明は人間の皮膚、粘膜(例えば、頬膜)、および爪等のバリア膜に対する活性剤の新規な発熱性供給装置に関する。本発明の発熱性供給装置は既に説明した既存の装置における不都合点の多くによる影響を受けない。例えば、酸化性の発熱に基づく全ての従来の発熱補助型供給装置はその発熱性の媒体を保持するためにキャビティ状の構造体または「チャンバー(chamber)」の使用に依存している。不都合にも、このチャンバー式の構成は包帯の製造方法において共通している高速度で自動化した製造方法において問題を生じている。本発明における発熱性包帯装置は任意の寸法および形状に切断可能であって包帯として使用できる多数積層構造を有しているので、その製造方法を大幅に簡単化できる。加えて、上記の従来の装置は閉塞に関連した刺激を生じるとして知られている皮膚環境に対するガスおよび水分の交換を不可能にしているので使用者において一般に積極的に許容されていない。
【0019】
従って、最少の有効なレベルまで活性剤濃度を高めるために必要な時間である活性剤に対応する治療的な遅延時間を減少または消去するための活性剤の局所的および経皮的な供給手段が要望されている。この問題は従来の装置においてこれまで適宜対処されていなかった。薬物の皮膚浸透性は皮膚における薬物配合物の温度に比例するので(例えば、Sunの「物理的手段:熱、超音波、および電気による皮膚吸収性の向上(Skin Absorption Enhancement by Physical Means: Heat, Ultrasound, and Electricity)」(Transdermal and Topical Drug Delivery Systems、Interpharm Press社、1997年、第327頁乃至第355頁)を参照されたい)、発熱性薬物供給装置の動作温度を単純に高めることが薬物供給を増進して治療作用の立ち上がり時間を短縮することが直感的に分かる。しかしながら、人間は一般に短時間の間だけ比較的高温(例えば、低湿度のサウナにおける90℃まで、または熱いシャワーにおける45℃乃至50℃)に耐えることができるが、43℃を超える温度で発熱体に対して長時間皮膚を接触させることにより重度の火傷が生じることも知られている。
【0020】
供給の開始時に、空気中の酸素が装置の側面の周囲に露出している発熱層に対して容易に反応するので、本発明の発熱性包帯装置は比較的高い熱を生じて装置温度を短時間だけ約43℃乃至50℃まで高める。この酸化反応の初期的な段階の後に、露出している反応性の材料が消費されて酸素がその酸化性の材料に到達するためにさらに深く長い距離を移動することが必要になるので、発熱が減少する。結果として、装置の温度は約40℃乃至42℃まで連続的に降下する。
【0021】
本発明の実施形態の一例を図1に概略的に示す。この多数積層構造の装置500は除去可能な剥離ライナー110、活性剤含有層120、当該装置の活性剤含有層120を発熱層140から分離している水不透過性の層130、酸素不透過性の層150、および断熱層160により構成されている。
【0022】
水不透過性の層130は活性剤含有層120内の活性剤および発熱層140内のあらゆる固体または液体の材料に対して不透過性である。この水不透過性の層は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、シリコーン・ゴム、およびポリ塩化ビニル等のポリマーを含む水に対して不透過性であることが当該技術分野において周知である柔軟性の材料により作成できる。
【0023】
活性剤含有層120は活性剤を含有している。さらに、この活性剤含有層はヒドロゲル等のキャリア、高分子接着剤、クリーム、ローション、軟膏、または液晶等の半固体キャリアを含有できる。さらに、この含有層120は固体支持基質(例えば、ガーゼまたは不織状またはスポンジ状の材料)を含むことができる。薬物および栄養素およびその他の生物学的に活性な薬剤等の活性剤が、例えば、溶解した分子およびイオン、分散した固体粒子、または液滴として、活性剤含有層120内のキャリアの中に混合されている。
【0024】
本明細書において使用するように、用語の「活性剤(active agents)」は局所的治療または全身系の治療(例えば、治療的または美容的な効果)のための薬物および栄養素を言う。一般的に、これらの薬剤は抗高血圧薬(例えば、クロニジン)、鎮痛薬(例えば、フェンタニール、イブプロフェン、ベンゾカイン、およびリドカイン)、傷治癒を補助するための薬物(例えば、PDGF)、冠動脈の病気を治療するための薬物(例えば、ニトログリセリン、低分子量ヘパリン)、抗菌剤、抗乾癬剤、抗炎症剤、抗癌剤、内分泌および代謝用薬物(例えば、テストステロン、エストラジオール)、神経系薬物、化学添加物中止用の薬物(例えば、ニコチン)、乗物酔い薬(スコポラミン)、およびタンパク質およびペプチド薬を含むがこれらに限らない。これらの薬物の大部分は既に知られており、それぞれの病状に対して効果的であることが示されている濃度および持続時間において使用できる。これらの治療剤は「Goodman & Gilmanの治療の薬理学的基本(Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics)」(J. G. Hardman他による第9版(McGraw−Hill社、1996年))に記載されている。
【0025】
その他の活性剤は、アクネ症用のサリチル酸、過酸化ベンゾイル、レゾルシノール、酢酸レゾルシノール、およびイオウ、傷用の局所的抗生物質、皮膚および爪の菌類感染を治療するための局所的抗菌薬、および皮膚の乾癬患部および乾癬症の爪を治療するための抗乾癬薬等の皮膚組織の局所的治療および美容的処置のための薬剤として一般的に使用されているものを含む。抗菌薬の例はミコナゾール、エコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール(fluconazole)、ボリコナゾール(voriconazole)、クリオキノール、ビフォコナゾール(bifoconazole)、テルコナゾール(terconazole)、ブトコナゾール、チオコナゾール、オキシコナゾール、サルコナゾール(sulconazole)、サペルコナゾール(saperconazole)、クロトリマゾール、ウンデシレン酸、ハロプロジン、ブテナフィン(butenafine)、トルナフテート、ナイスタチン、シクロピロックス・オラミン、テルビナフィン(terbinafine)、アモロルフィン(amorolfine)、ナフチフィン、エルビオール、グリセオフルビン、およびこれらの薬剤的に許容可能な塩を含むがこれらに限らない。実施形態の一例において、上記抗菌薬はアゾール、アリルアミン、またはこれらの混合物である。
【0026】
抗生物質(または防腐薬)の例はムピロシン(mupirocin)、硫酸ネオマイシン、バシトラシン、ポリミキシンB、l−オフロキサシン(l−ofloxacin)、テトラサイクリン(塩酸クロルテトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリンおよび塩酸テトラサイクリン)、リン酸クリンダマイシン、硫酸ゲンタマイシン、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ヘキシルレゾルシノール、塩化メチルベンゼトニウム、フェノール、第四級アンモニウム化合物、トリクロカーボン(triclocarbon)、トリクロサン(triclosan)、ティー・ツリー・オイル、およびこれらの薬剤的に許容可能な塩を含むがこれらに限らない。
【0027】
抗乾癬薬の例はコルチコステロイド(例えば、二プロピオン酸ベータメタゾン、吉草酸ベータメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、二酢酸ジフロラゾン、プロピオン酸ハロベタゾール、トリアムシノニド、デキサメタゾン、フルオシノニド、フルオシノロン・アセトニド、ハルシノニド、酢酸トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、吉草酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、二プロピオン酸アクロメタゾン、フルランドレノリド、モメタゾン・フロエート(mometasone furoate)、酢酸メチルプレドニソロン)、メトトレキサート、シクロスポリン、カルシポトリエンおよびアントラリンを含むがこれらに限らない。
【0028】
活性剤の別の例はミノキシジル、硫酸ミノキシジル、レチノイド、システインおよびアセチル・システイン、メチオニン、グルタチオン、ビオチン、フィナステリドおよびエトシン(ethocyn)、並びに、これらの化合物の薬剤的に許容可能な塩を含むがこれらに限らない。
【0029】
本発明における活性剤は、例えば、老化防止、しわ取り、脱色(例えば、「斑点(age spot)」の除去)、皮膚色調の改善を含む皮膚等の皮相組織に対して特定の作用効果を提供できる。本発明における発熱性の装置は解剖学的構造の各位置における外形に適合する種々の形状および寸法の顔面および身体のマスクの形態に作成できる。この多数積層型装置の各層に対応する各材料は上記の目的のために柔軟であることが好ましい。また、上記の目的のための活性剤の例はアミノ酸、およびこれらの誘導体、ビオチン、ビタミン類、ビタミンB複合物であるチアミン、ニコチン酸、ビオチン、パントテン酸、コリン・リボフラビン、ビタミンB6 、ビタミンB12、ピリドキシン、イノシトール、カルニチン、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンE、ビタミンD、システインおよびN−アセチル・システイン、ハーブ抽出物、およびこれらの誘導体、ダイズ抽出物、パントテン酸カルシウム、炭酸カルシウム、およびグルコン酸カルシウムを含むがこれらに限らない。
【0030】
レチノイドの例はレチノール(ビタミンA・アルコール)、レチナール(ビタミンA・アルデヒド)、酢酸レチニル、パルミチン酸エチニル、レチン酸、9−シス−レチン酸および13−シス−レチン酸を含むがこれらに限らない。また、フラボノイドの例はナリンゲニン(naringenin)、ケルセチン、カテキン(例えば、没食子酸エピガロカテキン)、テアフラビン(theaflavins)、ロブスタフラボン(robustaflavone)、ヒノキフラボン(hinokiflavone)、アメントフラボン(amentoflavone)、アガシスフラボン(agathisflavone)、ボルケンシフラボン(volkensiflavone)、モレロフラボン(morelloflavone)、リュースフラバノン(rhusflavanone)、およびサケダンギアフラバノン(succedangeaflavanone)を含むがこれらに限らない。
【0031】
上記の発熱性装置500はうおのめ、たこ、嵌入足指爪、および感染による病気の爪に対して薬剤を供給するための使用に適している。上記の治療のための活性剤はサリチル酸、尿素、硫化ナトリウム、タンニン酸、チオグリコール酸の塩、システインおよびアセチル・システインを含むがこれらに限らない。
【0032】
上記の発熱性装置はアクネ症を治療するためのサリチル酸および過酸化ベンゾイル等の薬剤を供給するための使用にも適している。
【0033】
さらに、この発熱性装置はしわおよび斑点の除去および皮膚色調の改善を含む老化防止作用を提供するためのレチノイドおよびハーブ抽出物およびダイズ抽出物等の薬剤を供給するための使用にも適している。
【0034】
別の実施形態において、上記装置は活性剤含有層を含まない(例えば、この装置は包帯として傷治癒を助長するために使用される)。
【0035】
装置500における発熱ユニットは発熱材料が固定されている発熱層140により構成されている。この発熱層140は酸化可能な材料(例えば、酸化可能な金属パウダー)および炭素または活性化炭素パウダーの混合物を含む。酸化可能な金属パウダーの例は鉄、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛およびこれらの混合物を含むがこれらに限らない。また、熱を発生するために本発明において使用できる別の酸化性材料は米国特許第4,114,591号に記載されている材料(例えば、微粒子の形態の酸化第一第二鉄(ferrosoferric oxide)、四酸化三鉛、四酸化三マンガン、黒色酸化銅および二酸化マンガン)を含む。
【0036】
上記の発熱層は電解質/塩類も含有する。これらの電解質/塩類はナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、およびアルミニウムの塩を含むがこれらに限らない。さらに、電解質の例はNaCl、KCl、LiCl、CaCl2 、FeCl3 、FeCl2 、MgCl2 、AlCl3 、Na2 SO4 、K2 SO4 、Fe(SO4 )3 、FeSO4 、またはMgSO4 を含むがこれらに限らない。
【0037】
上記の酸化材料は透水性の袋、メッシュ、不織パッドまたは他の布地材料、およびセルロース・ポリマー、ポリアクリル・ポリマー、ポリウレタン、ゼラチンおよびゴム等の結合剤(例えば、ポリマー)を含むがこれらに限らない種々の手段により固定することができる。上記ポリマーの例はヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース、ポリビニルビニリドン(polyvinylvinylidone)(PVP)、およびポリアクリル酸およびポリアクリレートのコポリマー(Carboset(登録商標)、Carbopol(登録商標)およびCarbomer(登録商標))を含む。
【0038】
水も上記発熱層140に含有させることができる。実施形態の一例において、水が防水パッケージの中に密封される直前に無酸素環境内において発熱層140に添加される。別の実施形態においては、水が発熱層140の中に存在しておらず、使用者が装置の適用時にこれを濡らすことにより水を装置500に加えることができる。
【0039】
さらに、グリセリン、プロピレン・グリコール、および種々の分子量のポリエチレン・グリコールを含む随意的な溶媒が発熱層140に存在していてもよい。さらに、上記の結合剤、固定化構造体(例えば、メッシュおよび不織パッド)、および溶媒(水および有機溶媒)の存在は発熱層140が製造処理中および使用者の皮膚における適用中の両方においてその物理的完全性を維持することを可能にする。
【0040】
上記の酸素不透過性の膜150は酸素に対して不透過性であるので、酸素は図1に示すような側面のみから発熱層140の発熱材料に到達できる。好ましくは、高密度のゲル化した発熱層140の構造が当該発熱層140内の酸化可能な材料に対する酸素の有効性を制御する手段として作用するために持続された加熱処理が行なえる。上記の酸素不透過性の層は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、シリコーン・ゴム、およびポリ塩化ビニル等のポリマーを含む酸素に対して不透過性であることが当該技術分野において周知の柔軟材料により作成できる。
【0041】
断熱層160は良好な断熱性を有する層であり、好ましくは、装置内において発生した熱を維持するために十分な厚さの高分子発泡材料(例えば、ポリエチレンおよびポリウレタン発泡材料)である。
【0042】
多数積層型装置500における全ての層は接着剤(各図面において示されていない)または熱融合処理により一体に保持できる。
【0043】
本発明の別の実施形態が図2に概略的に示されている。酸素不透過性の膜150を除いたことにより、酸素が図2におけるブロック状の矢印で示されるように外側のカバー165から装置500の中に入ることができる。酸素が発熱層140の全表面にさらに容易に接近できるので、この設計は比較的短い持続時間の発熱性包帯装置に適している。
【0044】
外側層165はシリコーン、ポリウレタン、ポリエチレン、およびポリプロピレン等の高い酸素透過性のポリマー膜により作成できる。この外側層165はその一方または両方の側面において連続気泡型発泡材料、独立気泡型発泡材料、または薄い液体不透過性のポリマー層を伴う連続気泡型発泡材料等による微小多孔性であることが好ましい。この外側層165の酸素透過性の程度はその作成材料、厚さ、および多孔質度により決定される。随意的に、酸素不透過性の層150と同様の材料により作成されている酸素に対して実質的に不透過性の取り外し可能なカバー・シート(各図面に示されていない)が存在していてもよい。この取り外し可能なカバー・シートは酸素の透過性に対応して有効な面積を調節するために部分的または完全に除去できるので、装置による加熱を調節できる。また、この取り外し可能なカバー・シートは当該シートを外側層165に固定するためにその一方の側面に接着剤をコーティングすることができる。
【0045】
使用中に、上記の取り外し可能なカバー・シートを用いて外側層を完全に被覆して酸素の経路を閉鎖できるので、加熱処理を停止することができる。その後、このカバー・シートを再び開いて加熱処理を再開することもできる。このようにして、本発明の装置は増進された活性剤供給のパルス的な動作モード(例えば、基準線レベルと加熱補助供給レベルとの間における交互の動作モード)を提供できる。
【0046】
さらに、本発明の別の実施形態が図3aおよび図3bに概略的に示されている。この発熱性装置500はその適用中にバリア膜(例えば皮膚)が「呼吸(breath)」できるように孔あけ処理されていて穴を備えている。これらの皮膚呼吸用の穴の寸法、形状および密度(すなわち、一定の面積における穴の数)については制限がない。これらの皮膚呼吸用の穴は製造の便宜上のために随意的に除去可能な剥離ライナー110を貫通させることもできる。さらに、これらの皮膚呼吸用の穴は発熱層140に対する酸素の利用度を高めるための手段として作用するので、それぞれの寸法、形状、密度および間隔により発熱処理の程度および持続時間を調節するために使用できる。随意的に、上記の呼吸用の穴は図2に示す装置において存在していてもよい。
【0047】
さらに、本発明の別の実施形態が図4に概略的に示されている。活性剤含有層120が水不透過性のチャンバー135の中に配置されている。この実施形態によれば、活性剤含有層120および水不透過性チャンバー135の両方を収容している装置500の部分が現在の市場における経皮的活性剤供給装置および局所的治療装置の一種の経皮的パッチとすることができる。このような例はフェンタニール(Janssen Pharmacetical社によるDuragesic(登録商標))、ニトログリセリン(Roberts Pharmaceutical/G.D.社によるNitrodisc(登録商標)、Schering/key Pharmaceutical社によるSearle, Nitro−Dur(登録商標)、およびCiba−Geneva社によるTransderm−Nitro(登録商標)、3M Riker社によるMinitran(登録商標))、17−β−エストラジオール(Ciba−Geneva社によるEstraderm(登録商標))、クロニジン(Boehringer Ingelheim社によるCatapres(登録商標)−TTS))、テストステロン(Alza社によるTestoderm(登録商標)、SmithKline Beecham社によるAndroderm(登録商標))、スコポラミン(Ciba−Geigy社によるTransderm−Scop(登録商標))、ニコチン(Marion Merrell Dow社によるNicoderm(登録商標)、Ciba−Geigy社によるHabitrol(登録商標)、McNeil Consumer Products社によるNicotrol(登録商標)、Lerderle Lab社によるProstep(登録商標))、および、例えば、硫酸ポリミキシンBおよびバシトラシン亜鉛(Johnson & Johnson Consumer Products社によるAntibiotic Band−aid(登録商標))の経皮的パッチを含む。
【0048】
あるいは、上記活性剤含有層120および水不透過性チャンバー135の両方を含む装置500の部分は米国特許第4,927,408号、同第5,042,975号、同第5,224,927号、同第5,344,394号、同第5,667,491号、同第4,767,402号および同第5,636,632号に開示されているような当該技術分野において周知の装置の一種を含むイオン導入、電気泳動、フォノフォレーシスの装置とすることができる。
【0049】
上記の装置500は当該装置500を使用者のバリア膜(例えば、皮膚または粘膜のバリア膜)に固定することを補助するために活性剤含有層120の中に含まれているか、チャンバー135に付着している感圧接着剤(図4における接着剤層180を参照されたい)を備えることができる。この接着剤は高分子、感圧性および非導電性にすることができ、水に対する長時間の曝露後においても接着性を維持する。一般的に、この接着剤は広い動作温度範囲を有している。適当な接着剤の材料はシリコーン、ポリイソブチレンおよびこれらの誘導体、アクリル樹脂、天然ゴム、およびこれらの組み合わせ物を含むがこれらに限らない。さらに、適当なシリコーン接着剤はミシガン州ミッドランドのDow Corning社から入手可能なDow Corning(登録商標)355、Dow Corning(登録商標)X7−2920、Dow Corning(登録商標)X7−2960、ニューヨーク州ウォーターフォードのGeneral Electric Companyから入手可能なGE 6574、および米国特許第2,857,356号、同第4,039,707号、同第4,655,767号、同第4,898,920号、同第4,925,671号、同第5,147,916号、同第5,162,410号、および同第5,232,702号において開示されているようなシリコーン感圧接着剤を含むがこれらに限らない。さらに、適当なアクリル系接着剤はミズーリ州セントルイスのMonsanto Companyから入手可能なGelva(登録商標)7371、Gelva(登録商標)7881、Gelva(登録商標)2943、オハイオ州ペインスビルのAvery Dennison社から入手可能なI−780医療品級接着剤、および米国特許第4,994,267号、同第5,186,938号、同第5,573,778号、同第5,252,334号、および同第5,780,050号において開示されているようなアクリル系感圧接着剤等を含む酢酸ビニル−アクリレート・マルチポリマーを含むがこれらに限らない。
【0050】
除去可能なライナー・シート110は活性剤含有層120を被覆して、接着剤層180に付着しているか、活性剤層120の中の接着剤に付着している。この除去可能な剥離ライナー110の選択は使用における接着剤の種類により決まり、当該技術分野における熟練者において周知である。この剥離ライナー110は一般的にポリマー・シートまたはポリマーをコーティングした紙であり、接着剤層180に対してかなり弱い接着力を有しているので、接着剤層180を損傷することなく使用前に容易に除去できる。
【0051】
上記の接着剤に加えて、あるいは、その代わりに、装置500は接着テープ、弾性バンド、バックル付きバンド(革の時計バンドと同様の物)、またはVelcro(登録商標)バンド等により身体の表面に固定できる。
【0052】
装置500を使用するためには、除去可能な剥離ライナー110を剥がして、存在している場合の感圧接着剤180、および装置500の活性剤含有層120を使用者のバリア膜(例えば、皮膚)に固定する。図1乃至図3に示す各装置の場合に、活性剤含有層120が接着剤を含有していれば装置は直接的に皮膚に固定され、あるいは、装置における一体の部分としての当該装置の各周縁端部における付加的な接着性の包帯(各図面に示されていない)により装置が皮膚に固定される。
【0053】
本発明による目的の温度範囲は約38℃乃至約50℃(例えば、約40℃乃至42℃)である。本発明における加熱時間は供給される活性剤により異なり、5分乃至1日以上の範囲になり得る。一般に、加熱の持続時間が短い(例えば、10分よりも短い)場合に、その動作温度は上記の温度範囲の上限にできる。しかしながら、加熱時間を長くするほど、熱に関連する組織傷害を回避するために低い動作温度(例えば、約43℃よりも低い温度)が用いられる。
【0054】
以上において本発明をその詳細な記載に基づいて説明したが、上記の説明は例示を目的としており、本明細書に記載する特許請求の範囲により定められる本発明の範囲を制限することを目的としていないことが理解されると考える。すなわち、(本発明の)別の態様、利点、および変更例は上記の特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施形態の一例を示している活性剤用の発熱性供給装置の断面図である。動作中に、空気中の酸素がブロック状の矢印により示されている装置の側面部のみから発熱層140に到達する。
【図2】
本発明の実施形態の一例を示している活性剤用の発熱性供給装置の断面図である。動作中に、空気中の酸素がブロック状の矢印により示されている装置およびガス透過性の外側カバー165の側面から発熱層140に到達する。
【図3a】
本発明の実施形態の一例を示している皮膚呼吸用の穴を伴う発熱性供給装置の斜視図である。
【図3b】
本発明の実施形態の一例を示している同一装置の断面図である。動作中に、空気中の酸素がブロック状の矢印により示されている装置の側面および「呼吸可能な(breathable)」穴の両方から発熱層140に到達する。
【図4】
本発明の実施形態の一例を示している活性剤用の発熱性供給装置の断面図である。
【符号の説明】
110 剥離ライナー
120 活性剤含有層
130 水不透過性の層
140 発熱層
150 酸素不透過性の層
160 断熱層
500 装置
Claims (17)
- 多層型発熱性包帯において、
(a)酸素不透過性の層と、
(b)水不透過性の層と、
(c)発熱要素の層を備えており、当該発熱要素の層が酸化可能な材料を含み、当該発熱要素の層が前記酸素不透過性の層と前記水不透過性の層との間に配置されており、さらに、
(d)活性剤層を備えており、当該活性剤層が活性剤を含み、
前記水不透過性の層が前記発熱要素の層と前記活性剤層との間に配置されている多層型発熱性包帯。 - 前記包帯がさらに接着剤を備えており、前記液体不透過性の層が当該接着剤と前記発熱要素の層との間に配置されている請求項1に記載の包帯。
- 前記接着剤が前記活性剤層の中に含まれている請求項2に記載の包帯。
- 前記装置がさらに除去可能なライナーを備えており、前記活性剤層が前記液体不透過性の層と当該除去可能なライナーとの間に配置されている請求項1に記載の包帯。
- 前記発熱要素の層がさらに塩を含み、当該塩がNaCl、KCl、CaCl2 、FeCl3 、FeCl2 、MgCl2 、AlCl3 、Na2 SO4 、K2 SO4 、Fe(SO4 )3 、FeSO4 、またはMgSO4 から成る群から選択される請求項1に記載の包帯。
- 前記酸化可能な材料が炭素および金属パウダーを含み、当該金属パウダーが鉄、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、およびこれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の包帯。
- 前記酸化可能な材料が炭素および無機質パウダーを含み、当該無機質パウダーが酸化第一第二鉄(ferrosoferric oxide)、四酸化三鉛、四酸化三マンガン、黒色酸化銅および二酸化マンガンから成る群から選択される請求項1に記載の包帯。
- 前記発熱要素の層がさらにポリマーを含有している請求項1に記載の包帯。
- 前記発熱要素の層がさらに水を含有している請求項1に記載の包帯。
- 前記包帯がさらに断熱層を備えており、前記酸素不透過性の層が前記発熱要素の層と前記酸素不透過性の層との間に配置されている請求項1に記載の装置。
- 前記発熱性包帯の反応温度が約40℃乃至42℃である請求項1に記載の包帯。
- 前記活性剤がアクネ症の治療用である請求項1に記載の包帯。
- 前記包帯が少なくとも1個の穴を備えており、当該穴が前記酸素不透過性の層、前記水不透過性の層、前記発熱要素の層、および前記活性剤層を通過している請求項1に記載の包帯。
- 哺乳類動物に対して活性剤を局所的に供給する方法において、当該哺乳類動物のバリア膜に対して請求項1に記載の包帯を接着する工程を含む方法。
- 前記哺乳類動物が人間である請求項14に記載の方法。
- 前記包帯が人間の皮膚に接着される請求項15に記載の方法。
- 前記包帯が人間の粘膜層に接着される請求項15に記載の方法。
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