JP2004504187A - トラック製造方法および引抜き装置 - Google Patents
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Abstract
エラストマ材料で作られかつ内側面および外側面を備えた周方向連続ベルトから形成され、内側面には周方向に均一に配置された複数の駆動ブロックが設けられたトラックの製造方法であって、第一および第二ダイ半部(11、12)により形成される内型(10)を組立てる段階を有し、両ダイ半部は互いに軸線方向に移動して、結合面上で互いに接触できる構成のトラック製造方法。内型(10)は、駆動ブロックを成形するための、均一間隔を隔てた複数のキャビティ(103)が設けられた半径方向外方の敷置面(100)を有し、各キャビティは2つの側壁(111、121)により軸線方向に区切られており、両ダイ半部(11、12)の結合面(13)は、軸線方向で見て一方の側壁よりも他方の側壁の近くに配置されている。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、エラストマ材料で作られるトラック(tracks)の製造および成形方法およびこのようなトラックの引抜き(stripping)を行なう装置に関する。
【0002】
(背景技術)
トラックの使用は多くのセクタ、特に、混合走行(軟路およびオンロードの両方での走行)の条件としてトラックの高い品質条件および安価な工業コストが不可欠である農業用トラクタまたは他の土木機械のセクタで増大している。
【0003】
以下の記載において、用語「エラストマ材料」とは、例えばカーボンブラック等の少なくとも1つの補強フィラーで補強できる少なくとも1つのエラストマを有する材料をいい、エラストマ材料の例として、特に、ジエンエラストマ、ポリウレタンおよび熱可塑性ゴムがある。
【0004】
ワイヤまたはケーブルで周方向に補強され、軟路での走行を容易にするためのレリーフ要素から形成されたトレッド設計が外面に設けられ、更に適当な駆動手段と協働するための一連のレリーフからなる駆動ブロックが内面に設けられた構成のトラックを製造するには、それを供給することにより、補強ゴムベルトで形成されかつ外面にレリーフモチーフが設けられた駆動バンドを製造する方法を使用できる。
【0005】
例えばカナダ国特許第898 672号には、第一段階で、構成要素から形成されたドラム上に巻回することによりベルトを作り、第二段階で、ベルトを支持するこのドラムを半径方向に移動可能な複数のセクタからなる金型内に配置して、バンドの外面上にレリーフモチーフを成形する方法が開示されている。この方法は、ドラムの複雑な製造方法を必要とし、かつ成形後にバンドの引抜きを可能にするためバンドの成形および加硫後にドラムの構成要素を引込み可能に構成しなければならないという欠点がある。
【0006】
日本国公報09−076 369号には、内側ドラムが、該ドラム上での成形および加硫後にトラックを引抜くことができるように軸線方向に相対移動できる2つの対称円筒状ダイ半部で形成されている構成の製造方法が開示されている。このドラムは、ダイ半部の組立て後のトラック製造位置において、トラックを製造するための半径方向外面を有している。この敷置面(laying surface)には、トラックの駆動ブロックを成形するための複数のキャビティが設けられており、円筒状ダイ半部の結合面がブロック成形キャビティの軸線方向中央に配置されている。前記成形キャビティにブレンドを充填した後、適当なエラストマ材料のブレンド層と一緒にトラック補強アーマチャが配置される。最後に、このトラックブランクは、その非成形および非加硫形態で、複数の金型構成要素により覆われ、該金型構成要素は、その半径方向内面上に、トラックトレッドを成形するためのブレンドが予充填された中空部を支持している。
【0007】
この方法は或る数の欠点を有しており、数ある中でそれらを列挙すると、
・外型および円筒状ベースドラム(内型として機能する)により定められる成形体積が成形すべきトラックの体積を非常に正確に調整すること、および使用されるエラストマブレンドの性質が非圧縮性であることから、ブレンドおよびアーマチャの体積を非常に高精度に決定することが必須であること、
・種々の外型構成要素がオーバーハングしているため、外型の中空部がベルトに適用される前に充填されない場合に過大厚さ領域または不完全成形領域の発生を防止する高精度の機構を必要とすること、
・金型を構成する2つのダイ半部の軸線方向分離によりトラックを内型から引抜くときに、トラックがダイ半部のいずれか一方に従ってランダムに移動すること。これは、トラックを移動させるためにはドラムのいずれの側から取り出すべきかを原則的に知ることなく、この大きくて重いトラックを操作しなければならない工業的環境で不便である。
【0008】
(発明の開示)
従って、上記欠点がないトラックの非常に高品質な(特に、成形欠陥がない)製造を確保できる大型トラックの製造方法を開発することが要望されている。
【0009】
本発明によれば、エラストマ材料で作られた周方向連続ベルトから形成されたトラックの製造方法であって、トラックが少なくとも1つの補強アーマチャを有し、ワイヤまたはケーブルの形態をなす前記補強アーマチャの補強体は互いに平行でありかつトラックの周方向に実質的に整合しており、ベルトは内側面および外側面を有し、外側面には路面と接触することを意図したレリーフの構成要素から形成されたトレッドデザインが設けられ、内側面には周方向に均一に配置された複数の駆動ブロックが設けられた構成のトラック製造方法が提供される。
【0010】
本発明によるトラック製造方法は、
(a)同一軸線をもつ円筒状の第一および第二ダイ半部により形成された内型を組立てる段階を有し、前記両ダイ半部は、結合面に沿って互いに接触しかつトラックの半径方向内側面を成形する内型の半径方向外方の敷置面を形成すべく互いに軸線方向に移動でき、敷置面には、トラックの駆動ブロックを成形するための均一な間隔を隔てた複数のキャビティが設けられ、各キャビティは第一および第二側壁により区切られており、第一側壁は第一ダイ半部に属しかつ第二側壁は第二ダイ半部に属しており、両ダイ半部の前記結合面は、敷置面上で、軸線方向で見て第二側壁よりも第一側壁の近くに位置しており、
(b)キャビティを少なくとも1種類の適当なブレンドで充填して駆動ブロックを形成する段階と、
(c)内型上でかつ駆動ブロックよりも半径方向外方にベルト構成要素(エラストマブレンドおよび補強アーマチャ)を敷置してベルトブレンドとブロックブレンドとを確実に接触させる段階と、
(d)ベルトの半径方向外方にトラックのトレッドブレンドを敷置してトラックブランクを形成する段階と、
(e)内型により支持されたトラックブランクを複数のセクタから形成された外型内に搬送する段階とを有し、前記セクタは、成形位置においてトラックのトレッドデザインを成形するための半径方向内方の成形面を備え、
(f)外型の個々のセクタを回転軸線の方向に向かって半径方向に移動させることにより外型を閉じて、トラックの成形および加硫を行なう段階と、
(g)成形および加硫の後に、外型のセクタを半径方向に開く段階と、
(h)成形されかつ加硫されたトラックを引抜き装置に搬送する段階と、
(i)内型の一方のダイ半部を軸線方向に不動にしかつ他方のダイ半部を軸線方向に移動させて、不動のダイ半部から完全に分離されるまで軸線方向に引き離す段階とを有し、トラックは第二ダイ半部に取り付けられた状態に維持され、
(j)トラックを不動にしかつ第二ダイ半部を軸線方向に移動させ、ダイ半部に対してトラックを摺動させることによりトラックを引抜く段階を更に有する。
【0011】
両ダイ半部の結合面は駆動ブロックを成形するためのキャビティの中心平面を通らないので、両ダイ半部の結合面は、第一側壁よりも第二側壁の方に「近い」位置にある(キャビティの中心平面は、金型の軸線に対して垂直な平面であって、各キャビティを実質的に2つの均等部分に軸線方向に分割する平面である)。好ましくは、結合面と、内型に形成されたキャビティの中心平面との間の距離は、この中心平面と、第一ダイ半部のキャビティの第一側面との間の距離の1/2より大きい。結合面は、第一ダイ半部のキャビティの第一側面に対して接していることが有利である。
【0012】
内型(トラックを製造するための組立体形状を有している)を構成する2つのダイ半部の結合面が内型に形成されたキャビティの中心平面から外れた位置にあるという事実は、引抜き作業中に、トラックを第二ダイ半部上にシステマチックに維持することを可能にし、従って製造工場を連続的に配置することを容易にする。
【0013】
内型のキャビティの充填は、特定ステーションで製造されたブロックを人力で供給することにより行なうこともできる。
【0014】
前記キャビティの充填は、トラックベルトを構成するアーマチャおよび他のブレンドの敷置前に、駆動ブロックを成形するキャビティ内でブレンドを押出し成形または射出成形することにより行なうことができる。押出し成形または射出成形によるこの充填は、絶えず困難を伴う異なるブレンド間の接触面の操作およびつや出し作業を防止でき、このため半径方向に重ねて置かれるブロックブレンドとアーマチャとの間の満足できる粗接合を維持できる。製造方法のサイクルタイムを最適化する本発明の一実施形態によれば、キャビティ内でのブレンドの押出し成形または射出成形を行なうステーションは、引抜きステーションと組み合わせることにより、両ダイ半部が冷却を完了していなくても、前のトラックを引抜いた直後に新しいトラックの製造を開始できる。
【0015】
また、成形作業中に「ばり」のような成形欠陥を形成する虞れのある好ましくないゴムの流れを制限すると同時に、同じ金型内で連続的に成形および加硫すべき原料のトラックブランク間の体積分散に対する感度を低下させるためには、外型のセクタの構成要素を、接近方向に沿って個々に移動できるように配置するか、少なくとも最終成形コースでは金型の軸線から距離を隔てて配置し、少なくとも構成要素が前記コースに沿って移動する間は互いに周方向に移動できるようにするのが賢明である。後者の配置は、成形作業中のあらゆる早期劣化を防止することにより、外型の一体性を維持できる。
【0016】
本発明のこの変更形態によれば、外型の構成要素の移動は、該構成要素の成形面に対して周方向のあらゆる位置において実質的に半径方向である。
【0017】
他の有利な変更形態によれば、外型は、セクタの全構成要素が互いに該等距離に維持されるようにセクタの構成要素間に弾性反発力を付与する手段を有している。一実施形態は、周方向の各構成要素の側面に、構成要素間に弾性反発力を付与できる部材を受け入れるハウジングを設けることからなる。
【0018】
剛性内型上での生トラックブランク(raw track blank)の製造と組み合わされるこの形式の金型により得られる有利性は、或る大きさの弾性が外型に伝達されるという事実にある。すなわち、成形キャビティの体積を増大させる或るキャパシティは、例えば所定の成形圧力閾値以上で、温度上昇により生じるエラストマ材料の膨張に従わせると同時に、前記外型の構成要素間の遊びを完全に分散させるには小さいものである。
【0019】
また、内型を形成する2つのダイ半部のうちの少なくとも一方には、トラックブランクの製造および成形の全作業を通して第一および第二ダイ半部を一定に維持できるようにする適当な弾性クランピング手段を設けるのが有利である。表現「弾性クランピング手段」とは、ダイ半部の組立体の機械的挙動を確保すると同時に、ブロックを形成するゴムが所定の成形圧力閾値に到達するやいなや、成形および加硫中の両ダイ半部間に適当かつ均一な遊びを生じさせることができるようにする1つまたは複数の手段を意味する。これらのクランピング手段は、トラックの加硫後には緩められて、両ダイ半部を分離しかつトラックを引抜くことができるようにする。上記構成を組み合わせることにより、高品質の成形を達成できると同時に、前記成形作業中のブレンドの膨張による制御できない圧力増大により引起される虞れのある外型または内型の劣化を防止できる。
【0020】
トラックを外型から引抜いた後に内型から引抜くことができるようにするための、本発明により提供される引抜き装置は、
・成形後のトラックが設けられた内型を受け入れるフレームと、
・第一および第二ブロッキング手段およびグリッピング手段とを有し、
・第一ブロッキング手段はフレームに設けられていて、内型の第一ダイ半部を軸線方向に位置決めしかつフレームに対するその軸線方向移動を防止し、
・第二ブロッキング手段はフレームに設けられていて、加硫されたトラックを軸線方向に位置決めしかつフレームに対するその軸線方向移動を防止し、
・グリッピング手段は、加硫されたトラックを備えた内型が装置上の所定位置にありかつ第一ブロッキング手段が内型の第一ダイ半部の軸線方向移動をブロックしたときに、第二ダイ半部を第一ダイ半部から分離しかつ第二ダイ半部をトラックから解放させるべく、第二ダイ半部を軸線方向に移動させることができ、前記トラックは第二ブロック手段により軸線方向にブロックされる。
【0021】
一変更形態では、内型はその軸線が垂直になるようにしてフレームに取り付けられ、第一ダイ半部は第二ダイ半部の上方に配置される。この場合、第一ブロッキング手段は、第一ダイ半部がフレームに向かって重力により下降することを制限でき、第二ブロッキング手段は、トラックがフレームに向かって重力により下降することを制限しかつトラックを第二ダイ半部から離脱させることができる。
【0022】
これと同じ装置を使用して第一および第二ダイ半部を組立てて、新しいトラックを製造するための内型を形成することが有利である。
【0023】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の他の特徴および長所は、特に農業用車両または土木車両に装着することを意図した大型トラックの製造方法の段階を示す添付図面を参照して述べる以下の説明から明らかになるであろう。
【0024】
図1および図2は、トラックブランクの製造に使用することを意図した同じ内型を示す部分図である。図2はこの金型10の半径方向断面図(すなわち、内型の軸線を含む断面図)であり、該図面には、内型の軸線と一致する軸線をもつ第一円筒状ダイ半部11と、これも内型の軸線と一致する軸線をもつ第二円筒状ダイ半部12とが示されている。これらのダイ半部は、新しいトラックの製造開始前の組立て位置にあるところが示されている。ひとたび組み立てられると、両ダイ半部11、12は結合面13に沿って接触し、該結合面13は、図示の例では、内型10の軸線に対して垂直な2つの平坦面14、15と、同じ軸線の截頭円錐状面16とから形成されている。截頭円錐状面は平坦面にリンクしており、連結手段(図11に概略的に示す)は、トラックを製造しかつ成形する全段階を通して固定されている。
【0025】
図1および図2に示す位置では、内型10を形成するダイ半部11、12は、トラックブランクの構成要素を敷置くためのベースとして機能する半径方向外方の敷置面100を有している。この敷置面100は、内型10の外表面の一部を示す図1からも明らかなように、実質的に同じ軸線方向幅をもつ2つの円筒状敷置部分101、102と、中央部の複数のキャビティ103とを有し、該キャビティ103は、トラックブランクの駆動ブロックを成形するため、周方向に均一な間隔を隔てて配置されている。これらのキャビティ103は、軸線方向の溝104により周方向に区切られかつ側壁111、121により軸線方向に区切られている。側壁111は第一ダイ半部11に属し、他方の側壁121は他方のダイ半部12に属している。
【0026】
図1および図2には、内型10の敷置面100の結合面14の線が示されている。この線130は、内型を実質的に等しい幅の2つの部分に軸線方向に分割する内型の中心平面MM′と、キャビティ103を形成する第一ダイ半部11の側壁111との間に位置しており、この場合には、線130と中心平面MM′との間の距離H1は、中心平面MM′と第一ダイ半部11により形成される側壁111との間の平均距離Hの50%より大きい。
【0027】
第一ダイ半部11は、結合面114上で互いに支持される軸線方向外方部分112および軸線方向内方部分113により得るのが有利である。同様に、第二ダイ半部12は、結合面124上で互いに支持される軸線方向外方部分122および軸線方向内方部分123により形成される。かくして、内型の中央部分を保護すると同時に、敷置面100の全幅を、製造すべきトラックのサイズに容易に適合させることができる。種々の部分113、114、123、124のそれぞれの幅は同一にするか、異ならせることができる。
【0028】
図示のように、各ダイ半部11、12は、各敷置面101、102の下にチャネル17、18を有している。これらのチャネル17、18は周方向に延びていて、成形および加硫段階中に所望温度の少なくとも1種類の流体を循環させる手段(図示せず)にリンクされている。キャビティ103より半径方向下方の第二ダイ半部12には、少なくとも1つの付加チャネル19が設けられている。このチャネル19は、トラックの種々の部分の異なる厚さを考慮に入れて、種々の部分の加硫を最適に調節するため、トラックの他の部分の下に配置された他のチャネル17、18内を循環する流体の温度とは任意に異なる適当な加硫温度を確立するためのものである。
【0029】
図1および図2に説明する例は、本質的に円筒状の敷置面101、102を示すが、本発明はこの円筒状形式の敷置面に限定されないことはもちろんである。例えば、少なくとも1つの敷置面に、截頭円錐状面、凸状面または凹状面を使用でき、この形状の半径は5mより大きくすることができる。
【0030】
図3は、本発明の方法によるトラックブランク20の製造段階を示す、内型の回転軸線を含む半径方向断面図である。垂直に配置された軸線の回りで回転できるように配置された、図1および図2の支持体について説明した金型と同じ内型10には、ゴムブレンドが押出しによりキャビティ13内に導入されており、駆動ブロック21を形成する。次に、例えば内型の外面上で半径方向に巻回することにより、ゴムブレンド22およびアーマチャ23の種々の層が連続的に配置され、これによりブロック21と接触して該ブロック21をキャビティ103内に保持する。
【0031】
トラックブランク20の製造を完成するため、該ブランク20の半径方向外面上にはゴムバー(図3には示されていない)が配置され、成形および加硫後のトラック30を示す図4に見られるトラックのトレッドデザイン31を形成する。当業者に良く知られている有利な一変更形態では、トラックブランクの製造は、シートまたは輪郭、およびトレッドデザインを構成するバーを形成するのに必要なゴム量のローリングにより完了される。
【0032】
ブランクの製造後、内型および前記トラックブランクからなるこの組立体は、トラックのトレッドデザインを成形するための外型内に置かれる。成形に加え、内型および外型の両方に熱を供給することにより、ゴムブレンドの加硫がこの形状で行なわれる。
【0033】
トラックの成形および加硫後に、トラックは、図4に示す形態をシステマチックに得るため引抜かれる。これにより、第一ダイ半部11は除去されているので、加硫トラック30は第二ダイ半部12のみに載った状態になる。本発明による装置を断面図で示す図5〜図8を参照して、内型からトラックを引抜く手順を説明する。
【0034】
図5には、図1〜図4を参照して説明した内型10により支持された加硫トラック30を引抜く装置40が示されている。引抜き装置40は、工場の床42上に載置されるフレーム41を有し、該フレーム41は垂直軸線XX′を有している。前記トラック30の成形後に、該トラックが設けられた内型10を受け入れるためのこのフレーム41は、内型10を操縦するための第一および第二ブロッキング手段43、44およびグリッピング手段45を有している。
【0035】
第一ブロッキング手段43は、この実施形態では、フレーム41に固定されかつXX′に平行な垂直軸線を有する複数のロッド431からなり、一方、第二ブロッキング手段44は、フレーム41に固定されかつ垂直軸線を有する複数のロッド441からなり、第二ブロッキング手段44を形成するロッド441は、第一ブロッキング手段43を形成するロッド431より短い。
【0036】
グリッピング手段45は、内型10を捕捉しかつフレームの垂直軸線XX′に沿って移動させるべく、フレーム41の軸線XX′に沿って摺動できるように取り付けられている。これらのグリッピング手段45はまたツール46を有し、該ツール46は、内型10の第一および第二ダイ半部11、12の組立体をロッキングするか、または両ダイ半部11、12をアンロッキングして、両ダイ半部を連結する部材50に作用することにより引抜きを行なう。
【0037】
図5に示す位置では、内型上のトラックは、適当な手段により、第一および第二ブロッキング手段の上方に垂直方向に搬送され、内型の軸線はフレームの軸線XX′と一致しており、かつ第二ダイ半部12は第一ダイ半部11の垂直方向下方に配置されている。グリッピング手段45は、内型に接触するまで、垂直方向上方に移動される。
【0038】
図6に示す次の段階では、内型10が移動されて、第一ブロッキング手段43のロッド431に当接する。ロッド431は第二ダイ半部12に設けられた孔125を通り、フレーム41から最も遠い各ロッド431の端部が第一ダイ半部11に接触し、これにより、第一ダイ半部11が重力によりフレーム10に向かって下降することが制限される。この段階で、グリッピング手段45により支持されたツール46により、第一および第二ダイ半部のアンロッキングが行なわれる。
【0039】
図7に示す次の段階では、グリッピング手段45が第二ダイ半部12を帯同し、フレーム41に向かってXX′方向に平行に移動する。この移動時に、第一ダイ半部11は第一ブロッキング手段43上に載置され、トラック30は第二ダイ半部12に従って移動する。この移動は、第一段階で、トラック30の下方の軸線方向縁部91が第二ブロッキング手段44に当接するまで、および第二段階で、ロッド441に当接するトラック30を内方に摺動させることにより第二ダイ半部12が取り出されるまで続けられる(図8から理解されようが、図8で使用される参照番号は、既に説明したのと同じ構成要素を示す)。最後に、トラックが、任意の適当なハンドリング手段により引抜き装置から取り出される。
【0040】
トラックブロッキング手段44のロッド441は、フレーム41の軸線XX′に対する距離を調節して、種々のサイズの引抜きに適合できるように設計するのが有利である。
【0041】
トラックを引抜くための垂直軸線のフレームを有する引抜き装置について説明した原理の適用は、トラックの軸線を水平位置に維持することを望む当業者が成し得る範囲内のことである。
【0042】
図9は、上記装置での引抜き段階を示す部分図である。この段階では、トラック30の軸線方向下縁部91がロッド441の端部に当接すると同時に、第二ダイ半部12は、矢印Rで示す垂直方向に沿って前記トラック内部で部分的に摺動する。完全に引抜かれた後、ハンドリング手段(図示せず)は、トラックを捕捉して貯蔵ステーションに搬送し、一方、グリッピング手段は第二ダイ半部12を上方に押しやり、新しいトラックを製造するため内型を再構成する。
【0043】
図10は、外型60の2つのセクタ61、62を示す部分図であり、各セクタ61、62は、トラックのトレッドのデザインモチーフを成形する複数の構成要素を有している。これらの各構成要素63は、隣接構成要素に対向する面の一方に、両隣接構成要素63間の弾性反発力を作用できる部材66を有しており、これにより、外型のセクタの開閉時に前記構成要素の移動を最適に調節しかつ両構成要素間の連結領域での成形欠陥を最小にする。また、図示しない手段により、セクタの開きを制御し、かつ例えば内型および外型により定められる体積に対する過剰量のブレンドから生じる、トラックの成形圧力閾値の超過の場合に前記開きを制限することができる。
【0044】
セクタ61は、トラックの引抜きを行なう外型の開位置にあるところが示されており、セクタ62はトラックのトレッドデザインの成形を行なう外型の閉位置にあるところが示されている。
各セクタ61、62は、それぞれ、ゴムブレンドの加硫のための加熱手段を有するプレート64、65により支持されている。
【0045】
開位置で示されたセクタ61では、構成要素は、遊び「d」をもって互いに分離されており、この遊び「d」は考察している構成要素の如何にかかわらず実質的に均一である。この遊び「d」は、成形位置では低減されるか、無くされる(セクタ62から理解されよう)。
【0046】
図11は、第一ダイ半部11と第二ダイ半部12とを組立てるための連結手段を半径方向に破断したところを示す部分図である。この図11では、第一および第二ダイ半部は、特に図7と同じ非組立て形態にあるところが示されている。第一ダイ半部11は、固定されておりかつダイ半部11の軸線方向(図5〜図8のXX′方向に一致)と実質的に整合しているロッド50を支持している。このロッド50は、前記ダイ半部から最も遠い端部に、楕円形のクラウン51を有している。このクラウン51は、第二ダイ半部12に設けられた弾性クランピング手段47と係合するためのものである。より詳しくは、第二ダイ半部は、第一ダイ半部11の各ロッド50に対向してハウジング52を有し、該ハウジング52は、内型の軸線に平行な方向に第二ダイ半部12を貫通していて前記ロッド50を受け入れ、両ダイ半部11、12を組立てるようになっている。ハウジング52内にはクランピング手段47が配置されており、該クランピング手段47は、リング49で覆われた複数の皿ワッシャ48を有し、該皿ワッシャ48およびリング49は、ロッド50の端クラウン51およびロッド50をハウジング52内に導入できるように構成されている。リング49は、ハウジング52内で、リング55まで所定コースに沿ってXX′方向に移動できる。ロッド50は、ハウジング52内に導入された後にその軸線の回りで90°回転させ、リング49に対してクラウン51をブロックすることによりロックされる。このロッキング位置において、リング49は、第一ダイ半部11を第二ダイ半部12に対して押し付ける力を、クラウン51を介してロッド50に作用する。クランプ力およびクランピングの弾性の調節は、適当数のハウジング52および適当な特性をもつ皿ワッシャ48を設けることにより行なわれる。この調節により、トラックの成形中に、内部成形圧力を所望通りに調節しかつ制限でき、特に、ひとたび所定閾値に到達したならば、両ダイ半部を取り付けられた状態に維持したまま、両ダイ半部を互いに実質的に分離させた状態にすることができる。
【0047】
両ダイ半部の組立て作業(および分解作業)を遂行するにはツール46が使用される。図11に非常に概略的に示すツール46は楕円形フランジ54を有し、第二ダイ半部12のハウジング52内に固定されたリング55に接近しかつ軸線XX′の回りでフランジ54を1/4回転することにより、リング55内にブロックされるようになっている。このツール46はまた、ロッド50と係合してこれを回転させ、該ロッド50をハウジング52から脱出させるための中央ヘッド53を有している。
【0048】
両ダイ半部を分解するには、ツール46を内型の第二ダイ半部に固定してツール46のフランジ54をリング49に当接させ、ワッシャ48を圧縮することによりフランジ54をハウジング52内に移動させる。次に、ツール46のヘッド53によりロッド50を1/4回転させると、クランピング51およびロッド50がハウジング52から出ることができる。
【0049】
上記方法は、単一段階でトラックの成形および加硫を遂行できると同時に、アーマチャ(特に、周方向に配置された補強体を備えたアーマチャ)の正しい位置決めおよび成形手段の一体性を確保できる点で特に有利である。
本発明は、本願で説明しかつ図示した例に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
駆動ブロックを形成するゴムの挿入位置にある内型の成形面の一部を示す平面図である。
【図2】
両ダイ半部を一体結合した後でかつトラックブランクの構成要素を敷置く前の内型を示す軸線方向断面図である。
【図3】
トラックブランクの幾つかのみを敷置いた後の内型を示す軸線方向断面図である。
【図4】
第一ダイ半部の引抜き段階後の図3の内型を示す断面図である。
【図5】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図6】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図7】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図8】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図9】
引抜き作業中のトラックを拡大して示す半径方向断面図である。
【図10】
外型の2つのセクタの一部を示す周方向断面図であり、一方のセクタはトラックの成形および加硫を行なう閉位置にあり、他方のセクタは開位置にあるところが示されている。
【図11】
本発明に従って内型を形成する第一ダイ半部と第二ダイ半部との間に設けられる弾性クランプ手段を概略的に示す軸線方向断面図である。
(技術分野)
本発明は、エラストマ材料で作られるトラック(tracks)の製造および成形方法およびこのようなトラックの引抜き(stripping)を行なう装置に関する。
【0002】
(背景技術)
トラックの使用は多くのセクタ、特に、混合走行(軟路およびオンロードの両方での走行)の条件としてトラックの高い品質条件および安価な工業コストが不可欠である農業用トラクタまたは他の土木機械のセクタで増大している。
【0003】
以下の記載において、用語「エラストマ材料」とは、例えばカーボンブラック等の少なくとも1つの補強フィラーで補強できる少なくとも1つのエラストマを有する材料をいい、エラストマ材料の例として、特に、ジエンエラストマ、ポリウレタンおよび熱可塑性ゴムがある。
【0004】
ワイヤまたはケーブルで周方向に補強され、軟路での走行を容易にするためのレリーフ要素から形成されたトレッド設計が外面に設けられ、更に適当な駆動手段と協働するための一連のレリーフからなる駆動ブロックが内面に設けられた構成のトラックを製造するには、それを供給することにより、補強ゴムベルトで形成されかつ外面にレリーフモチーフが設けられた駆動バンドを製造する方法を使用できる。
【0005】
例えばカナダ国特許第898 672号には、第一段階で、構成要素から形成されたドラム上に巻回することによりベルトを作り、第二段階で、ベルトを支持するこのドラムを半径方向に移動可能な複数のセクタからなる金型内に配置して、バンドの外面上にレリーフモチーフを成形する方法が開示されている。この方法は、ドラムの複雑な製造方法を必要とし、かつ成形後にバンドの引抜きを可能にするためバンドの成形および加硫後にドラムの構成要素を引込み可能に構成しなければならないという欠点がある。
【0006】
日本国公報09−076 369号には、内側ドラムが、該ドラム上での成形および加硫後にトラックを引抜くことができるように軸線方向に相対移動できる2つの対称円筒状ダイ半部で形成されている構成の製造方法が開示されている。このドラムは、ダイ半部の組立て後のトラック製造位置において、トラックを製造するための半径方向外面を有している。この敷置面(laying surface)には、トラックの駆動ブロックを成形するための複数のキャビティが設けられており、円筒状ダイ半部の結合面がブロック成形キャビティの軸線方向中央に配置されている。前記成形キャビティにブレンドを充填した後、適当なエラストマ材料のブレンド層と一緒にトラック補強アーマチャが配置される。最後に、このトラックブランクは、その非成形および非加硫形態で、複数の金型構成要素により覆われ、該金型構成要素は、その半径方向内面上に、トラックトレッドを成形するためのブレンドが予充填された中空部を支持している。
【0007】
この方法は或る数の欠点を有しており、数ある中でそれらを列挙すると、
・外型および円筒状ベースドラム(内型として機能する)により定められる成形体積が成形すべきトラックの体積を非常に正確に調整すること、および使用されるエラストマブレンドの性質が非圧縮性であることから、ブレンドおよびアーマチャの体積を非常に高精度に決定することが必須であること、
・種々の外型構成要素がオーバーハングしているため、外型の中空部がベルトに適用される前に充填されない場合に過大厚さ領域または不完全成形領域の発生を防止する高精度の機構を必要とすること、
・金型を構成する2つのダイ半部の軸線方向分離によりトラックを内型から引抜くときに、トラックがダイ半部のいずれか一方に従ってランダムに移動すること。これは、トラックを移動させるためにはドラムのいずれの側から取り出すべきかを原則的に知ることなく、この大きくて重いトラックを操作しなければならない工業的環境で不便である。
【0008】
(発明の開示)
従って、上記欠点がないトラックの非常に高品質な(特に、成形欠陥がない)製造を確保できる大型トラックの製造方法を開発することが要望されている。
【0009】
本発明によれば、エラストマ材料で作られた周方向連続ベルトから形成されたトラックの製造方法であって、トラックが少なくとも1つの補強アーマチャを有し、ワイヤまたはケーブルの形態をなす前記補強アーマチャの補強体は互いに平行でありかつトラックの周方向に実質的に整合しており、ベルトは内側面および外側面を有し、外側面には路面と接触することを意図したレリーフの構成要素から形成されたトレッドデザインが設けられ、内側面には周方向に均一に配置された複数の駆動ブロックが設けられた構成のトラック製造方法が提供される。
【0010】
本発明によるトラック製造方法は、
(a)同一軸線をもつ円筒状の第一および第二ダイ半部により形成された内型を組立てる段階を有し、前記両ダイ半部は、結合面に沿って互いに接触しかつトラックの半径方向内側面を成形する内型の半径方向外方の敷置面を形成すべく互いに軸線方向に移動でき、敷置面には、トラックの駆動ブロックを成形するための均一な間隔を隔てた複数のキャビティが設けられ、各キャビティは第一および第二側壁により区切られており、第一側壁は第一ダイ半部に属しかつ第二側壁は第二ダイ半部に属しており、両ダイ半部の前記結合面は、敷置面上で、軸線方向で見て第二側壁よりも第一側壁の近くに位置しており、
(b)キャビティを少なくとも1種類の適当なブレンドで充填して駆動ブロックを形成する段階と、
(c)内型上でかつ駆動ブロックよりも半径方向外方にベルト構成要素(エラストマブレンドおよび補強アーマチャ)を敷置してベルトブレンドとブロックブレンドとを確実に接触させる段階と、
(d)ベルトの半径方向外方にトラックのトレッドブレンドを敷置してトラックブランクを形成する段階と、
(e)内型により支持されたトラックブランクを複数のセクタから形成された外型内に搬送する段階とを有し、前記セクタは、成形位置においてトラックのトレッドデザインを成形するための半径方向内方の成形面を備え、
(f)外型の個々のセクタを回転軸線の方向に向かって半径方向に移動させることにより外型を閉じて、トラックの成形および加硫を行なう段階と、
(g)成形および加硫の後に、外型のセクタを半径方向に開く段階と、
(h)成形されかつ加硫されたトラックを引抜き装置に搬送する段階と、
(i)内型の一方のダイ半部を軸線方向に不動にしかつ他方のダイ半部を軸線方向に移動させて、不動のダイ半部から完全に分離されるまで軸線方向に引き離す段階とを有し、トラックは第二ダイ半部に取り付けられた状態に維持され、
(j)トラックを不動にしかつ第二ダイ半部を軸線方向に移動させ、ダイ半部に対してトラックを摺動させることによりトラックを引抜く段階を更に有する。
【0011】
両ダイ半部の結合面は駆動ブロックを成形するためのキャビティの中心平面を通らないので、両ダイ半部の結合面は、第一側壁よりも第二側壁の方に「近い」位置にある(キャビティの中心平面は、金型の軸線に対して垂直な平面であって、各キャビティを実質的に2つの均等部分に軸線方向に分割する平面である)。好ましくは、結合面と、内型に形成されたキャビティの中心平面との間の距離は、この中心平面と、第一ダイ半部のキャビティの第一側面との間の距離の1/2より大きい。結合面は、第一ダイ半部のキャビティの第一側面に対して接していることが有利である。
【0012】
内型(トラックを製造するための組立体形状を有している)を構成する2つのダイ半部の結合面が内型に形成されたキャビティの中心平面から外れた位置にあるという事実は、引抜き作業中に、トラックを第二ダイ半部上にシステマチックに維持することを可能にし、従って製造工場を連続的に配置することを容易にする。
【0013】
内型のキャビティの充填は、特定ステーションで製造されたブロックを人力で供給することにより行なうこともできる。
【0014】
前記キャビティの充填は、トラックベルトを構成するアーマチャおよび他のブレンドの敷置前に、駆動ブロックを成形するキャビティ内でブレンドを押出し成形または射出成形することにより行なうことができる。押出し成形または射出成形によるこの充填は、絶えず困難を伴う異なるブレンド間の接触面の操作およびつや出し作業を防止でき、このため半径方向に重ねて置かれるブロックブレンドとアーマチャとの間の満足できる粗接合を維持できる。製造方法のサイクルタイムを最適化する本発明の一実施形態によれば、キャビティ内でのブレンドの押出し成形または射出成形を行なうステーションは、引抜きステーションと組み合わせることにより、両ダイ半部が冷却を完了していなくても、前のトラックを引抜いた直後に新しいトラックの製造を開始できる。
【0015】
また、成形作業中に「ばり」のような成形欠陥を形成する虞れのある好ましくないゴムの流れを制限すると同時に、同じ金型内で連続的に成形および加硫すべき原料のトラックブランク間の体積分散に対する感度を低下させるためには、外型のセクタの構成要素を、接近方向に沿って個々に移動できるように配置するか、少なくとも最終成形コースでは金型の軸線から距離を隔てて配置し、少なくとも構成要素が前記コースに沿って移動する間は互いに周方向に移動できるようにするのが賢明である。後者の配置は、成形作業中のあらゆる早期劣化を防止することにより、外型の一体性を維持できる。
【0016】
本発明のこの変更形態によれば、外型の構成要素の移動は、該構成要素の成形面に対して周方向のあらゆる位置において実質的に半径方向である。
【0017】
他の有利な変更形態によれば、外型は、セクタの全構成要素が互いに該等距離に維持されるようにセクタの構成要素間に弾性反発力を付与する手段を有している。一実施形態は、周方向の各構成要素の側面に、構成要素間に弾性反発力を付与できる部材を受け入れるハウジングを設けることからなる。
【0018】
剛性内型上での生トラックブランク(raw track blank)の製造と組み合わされるこの形式の金型により得られる有利性は、或る大きさの弾性が外型に伝達されるという事実にある。すなわち、成形キャビティの体積を増大させる或るキャパシティは、例えば所定の成形圧力閾値以上で、温度上昇により生じるエラストマ材料の膨張に従わせると同時に、前記外型の構成要素間の遊びを完全に分散させるには小さいものである。
【0019】
また、内型を形成する2つのダイ半部のうちの少なくとも一方には、トラックブランクの製造および成形の全作業を通して第一および第二ダイ半部を一定に維持できるようにする適当な弾性クランピング手段を設けるのが有利である。表現「弾性クランピング手段」とは、ダイ半部の組立体の機械的挙動を確保すると同時に、ブロックを形成するゴムが所定の成形圧力閾値に到達するやいなや、成形および加硫中の両ダイ半部間に適当かつ均一な遊びを生じさせることができるようにする1つまたは複数の手段を意味する。これらのクランピング手段は、トラックの加硫後には緩められて、両ダイ半部を分離しかつトラックを引抜くことができるようにする。上記構成を組み合わせることにより、高品質の成形を達成できると同時に、前記成形作業中のブレンドの膨張による制御できない圧力増大により引起される虞れのある外型または内型の劣化を防止できる。
【0020】
トラックを外型から引抜いた後に内型から引抜くことができるようにするための、本発明により提供される引抜き装置は、
・成形後のトラックが設けられた内型を受け入れるフレームと、
・第一および第二ブロッキング手段およびグリッピング手段とを有し、
・第一ブロッキング手段はフレームに設けられていて、内型の第一ダイ半部を軸線方向に位置決めしかつフレームに対するその軸線方向移動を防止し、
・第二ブロッキング手段はフレームに設けられていて、加硫されたトラックを軸線方向に位置決めしかつフレームに対するその軸線方向移動を防止し、
・グリッピング手段は、加硫されたトラックを備えた内型が装置上の所定位置にありかつ第一ブロッキング手段が内型の第一ダイ半部の軸線方向移動をブロックしたときに、第二ダイ半部を第一ダイ半部から分離しかつ第二ダイ半部をトラックから解放させるべく、第二ダイ半部を軸線方向に移動させることができ、前記トラックは第二ブロック手段により軸線方向にブロックされる。
【0021】
一変更形態では、内型はその軸線が垂直になるようにしてフレームに取り付けられ、第一ダイ半部は第二ダイ半部の上方に配置される。この場合、第一ブロッキング手段は、第一ダイ半部がフレームに向かって重力により下降することを制限でき、第二ブロッキング手段は、トラックがフレームに向かって重力により下降することを制限しかつトラックを第二ダイ半部から離脱させることができる。
【0022】
これと同じ装置を使用して第一および第二ダイ半部を組立てて、新しいトラックを製造するための内型を形成することが有利である。
【0023】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の他の特徴および長所は、特に農業用車両または土木車両に装着することを意図した大型トラックの製造方法の段階を示す添付図面を参照して述べる以下の説明から明らかになるであろう。
【0024】
図1および図2は、トラックブランクの製造に使用することを意図した同じ内型を示す部分図である。図2はこの金型10の半径方向断面図(すなわち、内型の軸線を含む断面図)であり、該図面には、内型の軸線と一致する軸線をもつ第一円筒状ダイ半部11と、これも内型の軸線と一致する軸線をもつ第二円筒状ダイ半部12とが示されている。これらのダイ半部は、新しいトラックの製造開始前の組立て位置にあるところが示されている。ひとたび組み立てられると、両ダイ半部11、12は結合面13に沿って接触し、該結合面13は、図示の例では、内型10の軸線に対して垂直な2つの平坦面14、15と、同じ軸線の截頭円錐状面16とから形成されている。截頭円錐状面は平坦面にリンクしており、連結手段(図11に概略的に示す)は、トラックを製造しかつ成形する全段階を通して固定されている。
【0025】
図1および図2に示す位置では、内型10を形成するダイ半部11、12は、トラックブランクの構成要素を敷置くためのベースとして機能する半径方向外方の敷置面100を有している。この敷置面100は、内型10の外表面の一部を示す図1からも明らかなように、実質的に同じ軸線方向幅をもつ2つの円筒状敷置部分101、102と、中央部の複数のキャビティ103とを有し、該キャビティ103は、トラックブランクの駆動ブロックを成形するため、周方向に均一な間隔を隔てて配置されている。これらのキャビティ103は、軸線方向の溝104により周方向に区切られかつ側壁111、121により軸線方向に区切られている。側壁111は第一ダイ半部11に属し、他方の側壁121は他方のダイ半部12に属している。
【0026】
図1および図2には、内型10の敷置面100の結合面14の線が示されている。この線130は、内型を実質的に等しい幅の2つの部分に軸線方向に分割する内型の中心平面MM′と、キャビティ103を形成する第一ダイ半部11の側壁111との間に位置しており、この場合には、線130と中心平面MM′との間の距離H1は、中心平面MM′と第一ダイ半部11により形成される側壁111との間の平均距離Hの50%より大きい。
【0027】
第一ダイ半部11は、結合面114上で互いに支持される軸線方向外方部分112および軸線方向内方部分113により得るのが有利である。同様に、第二ダイ半部12は、結合面124上で互いに支持される軸線方向外方部分122および軸線方向内方部分123により形成される。かくして、内型の中央部分を保護すると同時に、敷置面100の全幅を、製造すべきトラックのサイズに容易に適合させることができる。種々の部分113、114、123、124のそれぞれの幅は同一にするか、異ならせることができる。
【0028】
図示のように、各ダイ半部11、12は、各敷置面101、102の下にチャネル17、18を有している。これらのチャネル17、18は周方向に延びていて、成形および加硫段階中に所望温度の少なくとも1種類の流体を循環させる手段(図示せず)にリンクされている。キャビティ103より半径方向下方の第二ダイ半部12には、少なくとも1つの付加チャネル19が設けられている。このチャネル19は、トラックの種々の部分の異なる厚さを考慮に入れて、種々の部分の加硫を最適に調節するため、トラックの他の部分の下に配置された他のチャネル17、18内を循環する流体の温度とは任意に異なる適当な加硫温度を確立するためのものである。
【0029】
図1および図2に説明する例は、本質的に円筒状の敷置面101、102を示すが、本発明はこの円筒状形式の敷置面に限定されないことはもちろんである。例えば、少なくとも1つの敷置面に、截頭円錐状面、凸状面または凹状面を使用でき、この形状の半径は5mより大きくすることができる。
【0030】
図3は、本発明の方法によるトラックブランク20の製造段階を示す、内型の回転軸線を含む半径方向断面図である。垂直に配置された軸線の回りで回転できるように配置された、図1および図2の支持体について説明した金型と同じ内型10には、ゴムブレンドが押出しによりキャビティ13内に導入されており、駆動ブロック21を形成する。次に、例えば内型の外面上で半径方向に巻回することにより、ゴムブレンド22およびアーマチャ23の種々の層が連続的に配置され、これによりブロック21と接触して該ブロック21をキャビティ103内に保持する。
【0031】
トラックブランク20の製造を完成するため、該ブランク20の半径方向外面上にはゴムバー(図3には示されていない)が配置され、成形および加硫後のトラック30を示す図4に見られるトラックのトレッドデザイン31を形成する。当業者に良く知られている有利な一変更形態では、トラックブランクの製造は、シートまたは輪郭、およびトレッドデザインを構成するバーを形成するのに必要なゴム量のローリングにより完了される。
【0032】
ブランクの製造後、内型および前記トラックブランクからなるこの組立体は、トラックのトレッドデザインを成形するための外型内に置かれる。成形に加え、内型および外型の両方に熱を供給することにより、ゴムブレンドの加硫がこの形状で行なわれる。
【0033】
トラックの成形および加硫後に、トラックは、図4に示す形態をシステマチックに得るため引抜かれる。これにより、第一ダイ半部11は除去されているので、加硫トラック30は第二ダイ半部12のみに載った状態になる。本発明による装置を断面図で示す図5〜図8を参照して、内型からトラックを引抜く手順を説明する。
【0034】
図5には、図1〜図4を参照して説明した内型10により支持された加硫トラック30を引抜く装置40が示されている。引抜き装置40は、工場の床42上に載置されるフレーム41を有し、該フレーム41は垂直軸線XX′を有している。前記トラック30の成形後に、該トラックが設けられた内型10を受け入れるためのこのフレーム41は、内型10を操縦するための第一および第二ブロッキング手段43、44およびグリッピング手段45を有している。
【0035】
第一ブロッキング手段43は、この実施形態では、フレーム41に固定されかつXX′に平行な垂直軸線を有する複数のロッド431からなり、一方、第二ブロッキング手段44は、フレーム41に固定されかつ垂直軸線を有する複数のロッド441からなり、第二ブロッキング手段44を形成するロッド441は、第一ブロッキング手段43を形成するロッド431より短い。
【0036】
グリッピング手段45は、内型10を捕捉しかつフレームの垂直軸線XX′に沿って移動させるべく、フレーム41の軸線XX′に沿って摺動できるように取り付けられている。これらのグリッピング手段45はまたツール46を有し、該ツール46は、内型10の第一および第二ダイ半部11、12の組立体をロッキングするか、または両ダイ半部11、12をアンロッキングして、両ダイ半部を連結する部材50に作用することにより引抜きを行なう。
【0037】
図5に示す位置では、内型上のトラックは、適当な手段により、第一および第二ブロッキング手段の上方に垂直方向に搬送され、内型の軸線はフレームの軸線XX′と一致しており、かつ第二ダイ半部12は第一ダイ半部11の垂直方向下方に配置されている。グリッピング手段45は、内型に接触するまで、垂直方向上方に移動される。
【0038】
図6に示す次の段階では、内型10が移動されて、第一ブロッキング手段43のロッド431に当接する。ロッド431は第二ダイ半部12に設けられた孔125を通り、フレーム41から最も遠い各ロッド431の端部が第一ダイ半部11に接触し、これにより、第一ダイ半部11が重力によりフレーム10に向かって下降することが制限される。この段階で、グリッピング手段45により支持されたツール46により、第一および第二ダイ半部のアンロッキングが行なわれる。
【0039】
図7に示す次の段階では、グリッピング手段45が第二ダイ半部12を帯同し、フレーム41に向かってXX′方向に平行に移動する。この移動時に、第一ダイ半部11は第一ブロッキング手段43上に載置され、トラック30は第二ダイ半部12に従って移動する。この移動は、第一段階で、トラック30の下方の軸線方向縁部91が第二ブロッキング手段44に当接するまで、および第二段階で、ロッド441に当接するトラック30を内方に摺動させることにより第二ダイ半部12が取り出されるまで続けられる(図8から理解されようが、図8で使用される参照番号は、既に説明したのと同じ構成要素を示す)。最後に、トラックが、任意の適当なハンドリング手段により引抜き装置から取り出される。
【0040】
トラックブロッキング手段44のロッド441は、フレーム41の軸線XX′に対する距離を調節して、種々のサイズの引抜きに適合できるように設計するのが有利である。
【0041】
トラックを引抜くための垂直軸線のフレームを有する引抜き装置について説明した原理の適用は、トラックの軸線を水平位置に維持することを望む当業者が成し得る範囲内のことである。
【0042】
図9は、上記装置での引抜き段階を示す部分図である。この段階では、トラック30の軸線方向下縁部91がロッド441の端部に当接すると同時に、第二ダイ半部12は、矢印Rで示す垂直方向に沿って前記トラック内部で部分的に摺動する。完全に引抜かれた後、ハンドリング手段(図示せず)は、トラックを捕捉して貯蔵ステーションに搬送し、一方、グリッピング手段は第二ダイ半部12を上方に押しやり、新しいトラックを製造するため内型を再構成する。
【0043】
図10は、外型60の2つのセクタ61、62を示す部分図であり、各セクタ61、62は、トラックのトレッドのデザインモチーフを成形する複数の構成要素を有している。これらの各構成要素63は、隣接構成要素に対向する面の一方に、両隣接構成要素63間の弾性反発力を作用できる部材66を有しており、これにより、外型のセクタの開閉時に前記構成要素の移動を最適に調節しかつ両構成要素間の連結領域での成形欠陥を最小にする。また、図示しない手段により、セクタの開きを制御し、かつ例えば内型および外型により定められる体積に対する過剰量のブレンドから生じる、トラックの成形圧力閾値の超過の場合に前記開きを制限することができる。
【0044】
セクタ61は、トラックの引抜きを行なう外型の開位置にあるところが示されており、セクタ62はトラックのトレッドデザインの成形を行なう外型の閉位置にあるところが示されている。
各セクタ61、62は、それぞれ、ゴムブレンドの加硫のための加熱手段を有するプレート64、65により支持されている。
【0045】
開位置で示されたセクタ61では、構成要素は、遊び「d」をもって互いに分離されており、この遊び「d」は考察している構成要素の如何にかかわらず実質的に均一である。この遊び「d」は、成形位置では低減されるか、無くされる(セクタ62から理解されよう)。
【0046】
図11は、第一ダイ半部11と第二ダイ半部12とを組立てるための連結手段を半径方向に破断したところを示す部分図である。この図11では、第一および第二ダイ半部は、特に図7と同じ非組立て形態にあるところが示されている。第一ダイ半部11は、固定されておりかつダイ半部11の軸線方向(図5〜図8のXX′方向に一致)と実質的に整合しているロッド50を支持している。このロッド50は、前記ダイ半部から最も遠い端部に、楕円形のクラウン51を有している。このクラウン51は、第二ダイ半部12に設けられた弾性クランピング手段47と係合するためのものである。より詳しくは、第二ダイ半部は、第一ダイ半部11の各ロッド50に対向してハウジング52を有し、該ハウジング52は、内型の軸線に平行な方向に第二ダイ半部12を貫通していて前記ロッド50を受け入れ、両ダイ半部11、12を組立てるようになっている。ハウジング52内にはクランピング手段47が配置されており、該クランピング手段47は、リング49で覆われた複数の皿ワッシャ48を有し、該皿ワッシャ48およびリング49は、ロッド50の端クラウン51およびロッド50をハウジング52内に導入できるように構成されている。リング49は、ハウジング52内で、リング55まで所定コースに沿ってXX′方向に移動できる。ロッド50は、ハウジング52内に導入された後にその軸線の回りで90°回転させ、リング49に対してクラウン51をブロックすることによりロックされる。このロッキング位置において、リング49は、第一ダイ半部11を第二ダイ半部12に対して押し付ける力を、クラウン51を介してロッド50に作用する。クランプ力およびクランピングの弾性の調節は、適当数のハウジング52および適当な特性をもつ皿ワッシャ48を設けることにより行なわれる。この調節により、トラックの成形中に、内部成形圧力を所望通りに調節しかつ制限でき、特に、ひとたび所定閾値に到達したならば、両ダイ半部を取り付けられた状態に維持したまま、両ダイ半部を互いに実質的に分離させた状態にすることができる。
【0047】
両ダイ半部の組立て作業(および分解作業)を遂行するにはツール46が使用される。図11に非常に概略的に示すツール46は楕円形フランジ54を有し、第二ダイ半部12のハウジング52内に固定されたリング55に接近しかつ軸線XX′の回りでフランジ54を1/4回転することにより、リング55内にブロックされるようになっている。このツール46はまた、ロッド50と係合してこれを回転させ、該ロッド50をハウジング52から脱出させるための中央ヘッド53を有している。
【0048】
両ダイ半部を分解するには、ツール46を内型の第二ダイ半部に固定してツール46のフランジ54をリング49に当接させ、ワッシャ48を圧縮することによりフランジ54をハウジング52内に移動させる。次に、ツール46のヘッド53によりロッド50を1/4回転させると、クランピング51およびロッド50がハウジング52から出ることができる。
【0049】
上記方法は、単一段階でトラックの成形および加硫を遂行できると同時に、アーマチャ(特に、周方向に配置された補強体を備えたアーマチャ)の正しい位置決めおよび成形手段の一体性を確保できる点で特に有利である。
本発明は、本願で説明しかつ図示した例に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
駆動ブロックを形成するゴムの挿入位置にある内型の成形面の一部を示す平面図である。
【図2】
両ダイ半部を一体結合した後でかつトラックブランクの構成要素を敷置く前の内型を示す軸線方向断面図である。
【図3】
トラックブランクの幾つかのみを敷置いた後の内型を示す軸線方向断面図である。
【図4】
第一ダイ半部の引抜き段階後の図3の内型を示す断面図である。
【図5】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図6】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図7】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図8】
本発明による引抜き装置を用いて内型からトラックを剥離させる一段階を示す図面である。
【図9】
引抜き作業中のトラックを拡大して示す半径方向断面図である。
【図10】
外型の2つのセクタの一部を示す周方向断面図であり、一方のセクタはトラックの成形および加硫を行なう閉位置にあり、他方のセクタは開位置にあるところが示されている。
【図11】
本発明に従って内型を形成する第一ダイ半部と第二ダイ半部との間に設けられる弾性クランプ手段を概略的に示す軸線方向断面図である。
Claims (14)
- エラストマ材料で作られた周方向連続ベルトから形成されたトラック(30)の製造方法であって、トラックが少なくとも1つの補強アーマチャを有し、ワイヤまたはケーブルの形態をなす前記補強アーマチャの補強体は互いに平行でありかつトラックの周方向に実質的に整合しており、ベルトは内側面および外側面を有し、外側面には路面と接触することを意図したレリーフの構成要素から形成されたトレッドデザインが設けられ、内側面には周方向に均一に配置された複数の駆動ブロックが設けられた構成のトラック製造方法において、
(a)同一軸線をもつ円筒状の第一および第二ダイ半部(11、12)により形成された内型(10)を組立てる段階を有し、前記両ダイ半部は、結合面(14)に沿って互いに接触しかつトラック(30)の半径方向内側面を成形する内型の半径方向外方の敷置面(100)を形成すべく互いに軸線方向に移動でき、敷置面(100)には、トラックの駆動ブロックを成形するための均一な間隔を隔てた複数のキャビティ(103)が設けられ、各キャビティ(103)は第一および第二側壁により区切られており、第一側壁(111)は第一ダイ半部(11)に属しかつ第二側壁(121)は第二ダイ半部(12)に属しており、両ダイ半部の前記結合面(14)は、敷置面(100)上で、軸線方向で見て第二側壁(121)よりも第一側壁(111)の近くに位置しており、
(b)キャビティ(103)を少なくとも1種類の適当なブレンドで充填して駆動ブロックを形成する段階と、
(c)内型上でかつ駆動ブロックよりも半径方向外方にベルト構成要素(エラストマブレンドおよび補強アーマチャ)を敷置してベルトブレンドとブロックブレンドとを確実に接触させる段階と、
(d)ベルトの半径方向外方にトラックのトレッドブレンドを敷置してトラックブランクを形成する段階と、
(e)内型により支持されたトラックブランクを複数のセクタ(61、62)から形成された外型(60)内に搬送する段階とを有し、前記セクタは、成形位置においてトラックのトレッドデザインを成形するための半径方向内方の成形面を備え、
(f)外型の個々のセクタ(61、62)を回転軸線の方向に向かって半径方向に移動させることにより外型を閉じて、トラックの成形および加硫を行なう段階と、
(g)成形および加硫の後に、外型のセクタ(61、62)を半径方向に開く段階と、
(h)成形されかつ加硫されたトラック(30)を引抜き装置(40)に搬送する段階と、
(i)内型の一方のダイ半部を軸線方向に不動にしかつ他方のダイ半部を軸線方向に移動させて、不動のダイ半部から完全に分離されるまで軸線方向に引き離す段階とを有し、トラックは第二ダイ半部(12)に取り付けられた状態に維持され、
(j)トラック(30)を軸線方向に不動にしかつ第二ダイ半部(12)を軸線方向に移動させ、ダイ半部に対してトラックを摺動させることによりトラックを引抜く段階を更に有することを特徴とするトラック製造方法。 - 前記結合面(14)と、各キャビティ(103)を実質的に等しい2つの部分に軸線方向に分割する中心平面MM′との間の距離は、前記中心平面MM′と、第一ダイ半部(11)のキャビティの第一側面(111)との間の距離の1/2より大きいことを特徴とする請求項1記載のトラック製造方法。
- 前記結合面(14)は、第一ダイ半部(11)のキャビティの第一側面(111)に対して接していることを特徴とする請求項2記載のトラック製造方法。
- 前記内型(10)を形成するダイ半部(11、12)の少なくとも一方は両ダイ半部間の適当なクランピング/弾性反発手段を有し、該クランピング/弾性反発手段は、両ダイ半部の組立体の挙動と、キャビティ(103)内のゴムにより所定の成形圧力閾値に到達するやいなや成形および加硫中の両ダイ半部間に適当な均一遊びを生じさせることとの両方を確保することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のトラック製造方法。
- 前記外型の各セクタ(61、62)は、少なくとも最終成形コースでの金型の軸線に近付く方向または離れる方向に沿って個々に移動できる複数の構成要素(63)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のトラック製造方法。
- 前記外型(60)は、セクタの全構成要素(63)が等距離に維持されるようにセクタの構成要素(63)間に弾性反発力を付与する手段(66)を有していることを特徴とする請求項5記載のトラック製造方法。
- 前記内型のキャビティ(103)の充填は、トラックブランクの他の構成要素の敷置前にキャビティ内でブレンドを押出し成形または射出成形することにより行なわれることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のトラック製造方法。
- 成形されかつ加硫されたトラックの引抜き後に新しいトラックブランクを製造して製造方法のサイクルタイムを最適化すべく、キャビティ内のブレンドの押出し成形または射出成形のためのステーションと、引抜きステーションとを組み合わせることを特徴とする請求項7記載のトラック製造方法。
- 前記内型の2つのダイ半部(11、12)の各々には、ゴムブレンドを加硫する温度で流体を循環させるための少なくとも1つのチャネル(17、18、19)が設けられており、少なくとも1つのチャネル(19)はキャビティ(103)の半径方向下方に設けられ、このチャネル内を循環する流体の温度は他のチャネル内を循環する流体の温度とは異なっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のトラック製造方法。
- トラックを引抜く装置であって、トラックの内側面には、適当な手段(50)により組立てられかつ一体に固定される2つのダイ半部(11、12)から形成される複数のブロックが内型上で成形され、両ダイ半部は、組立てられた位置において同じ対称軸線を有しかつ結合面上で接触し、各ダイ半部は、他方のダイ半部に近付きまたは離れる軸線方向の移動により駆動され、内型には、トラックの前記駆動ブロックを成形する複数のキャビティ(103)を備えた半径方向外方の敷置面(100)が設けられ、各キャビティは側壁(111、121)により軸線方向に区切られ、結合面(14)は前記側壁間を軸線方向に通っているトラック引抜き装置(40)において、
・成形後のトラック(30)が設けられた内型(10)を受け入れるフレーム(41)と、
・第一および第二ブロッキング手段およびグリッピング手段とを有し、
・第一ブロッキング手段(43)はフレームに設けられていて、内型の第一ダイ半部を軸線方向に位置決めしかつフレームに対するその軸線方向移動を防止し、
・第二ブロッキング手段(44)はフレームに設けられていて、加硫されたトラック(30)を軸線方向に位置決めしかつフレームに対するその軸線方向移動を防止し、
・グリッピング手段(45)は、加硫されたトラック(30)を備えた内型(10)が装置上の所定位置にありかつ第一ブロッキング手段(43)が内型の第一ダイ半部(11)の軸線方向移動をブロックしたときに、第二ダイ半部を第一ダイ半部から分離しかつ第二ダイ半部をトラックから解放させるべく、第二ダイ半部(12)を軸線方向に移動させることができ、前記トラックは第二ブロック手段により軸線方向にブロックされることを特徴とするトラック引抜き装置。 - 前記結合面(14)は、軸線方向で見て前記側壁(111、121)の一方よりも他方の近くに位置していることを特徴とする請求項10記載のトラック引抜き装置。
- 前記結合面(14)と、各キャビティ(103)を実質的に等しい2つの部分に軸線方向に分割する中心平面MM′との間の距離は、前記中心平面MM′と、キャビティの側面(111、121)のうちの一方の側面との間の距離の1/2より大きいことを特徴とする請求項1記載のトラック製造方法。
- 前記内型はその軸線が垂直になるようにしてフレーム(41)に取り付けられ、第一ダイ半部(11)は第二ダイ半部(12)の上方に配置され、第一ブロッキング手段(43)は、第一ダイ半部(11)がフレーム(41)に向かって重力により下降することを制限でき、第二ブロッキング手段(44)は、トラック(30)がフレーム(41)に向かって重力により下降することを制限しかつトラック(30)を第二ダイ半部から離脱させることができることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項記載のトラック引抜き装置。
- 前記第一ダイ半部(11)を軸線方向に位置決めする第一ブロッキング手段(43)は垂直軸線を有する複数のロッド(431)からなり、これらのロッド(431)はフレームに固定され、第二ダイ半部(12)には前記ロッドを通す孔(125)が設けられており、これによりロッドが第一ダイ半部(11)に接触しかつ第一ダイ半部がフレームに向かって重力により下降することを制限することを特徴とする請求項13記載のトラック引抜き装置。
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