JP2004501288A - 製紙用途における過酸化物安定化用アルデヒドドナー - Google Patents

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Abstract

本発明は、過酸化水素のような過酸化物を含有する、例えば循環水スラリ水溶液中の過酸化水素を安定化する方法である。水性溶液は有機物質を含むことができる。本方法は、溶液(又はスラリ)にメチルヒダントインのようなアルデヒドドナーを添加することを含む。発明者らはアルデヒドドナーが、しばしば再生紙中に存在するカタラーゼや他の過酸化物分解酵素による過酸化水素の分解を、著しく減少させることを見出した。その結果として、溶液中の有機物質を効果的に漂白する、溶液に加えられる過酸化水素が、少なくてすむ。更に、アルデヒドドナーは取り扱いが安全で、そしてコスト的に有効である。他の態様は、有機物質を含む循環水スラリ中で、再生紙を漂白する方法である。この方法は、過酸化水素とアルデヒドドナーを、スラリに添加することを含む。更に他の態様は、循環水スラリのような水溶液中で、カタラーゼ、及び/又は他の過酸化物分解酵素の働きを抑制する方法であって、アルデヒドドナーを水溶液に添加することを含む。

Description

【0001】
本願明細書は、2000年6月8日出願の米国特許出願番号60/210,252号の利するところを請求するものであって、これを参考としてここにそっくりそのまま引用する。
【0002】
(技術分野)
本発明は、水溶液中の、そして特に製紙用途における循環水スラリ中の過酸化物を安定化する、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントインのようなアルデヒドドナーの使用に関するものである。
【0003】
(背景技術)
木材繊維の漂白は、しばしば、過酸化水素のような過酸化物の使用を必要とする。しかしながら、過酸化水素は、カタラーゼ(catalase)、しばしば再生利用水(即ち、再生紙を処理した水)中に見出される酵素によって、容易に分解されてしまう。最も好気性なバクテリアは、遊離基を生成する過酸化物に対する防御策として、細胞の呼吸の間に形成される、過酸化物を分解するような酵素(例えばカタラーゼやパーオキシダーゼ)を合成する。製造工場内の白水の環境、温度、そして栄養分を利用できる点は、バクテリアの成長を助長する。過酸化水素の存在は、バクテリアを刺激してそれを破壊するようカタラーゼを発生させ、時には過酸化水素処理段階の働きを妨害し、或いはその能力を失わせるに十分である。その結果として、過酸化水素の安定性は限定され、そして漂白効力は減少されてしまう。再生紙の処理、脱インキ化、そして漂白の条件は、酵素にとって、特に過酸化物分解の助けとなっている。
【0004】
過酸化水素を安定化するために採用されている幾つかの方法は、殺生物剤の処理(例えば、過酢酸処理)、高い過酸化水素の投与量、及び浸漬漂白法の利用を含んでいる。
【0005】
米国特許第5,728,263号には、グルタルアルデヒドのようなジアルデヒド及びそのアセタールの使用が記載されており、再生紙のそして他の繊維のパルプ処理において、過酸化物の分解を阻止している。過酸化水素の安定性は、グルタルアルデヒドの添加によって、高められる。しかしながら、グルタルアルデヒドは安全性プロフィールに乏しく、そして過酸化物の分解を抑制するためには高濃度が必要とされる。
【0006】
米国特許第5,885,412号には、ヒドロキシルアンモニウムスルフェート、アスコルビン酸、及び蟻酸を含む幾つかのヒドロキシルアミン及びアルキル誘導体の使用が記載されており、これらはセルロース繊維を漂白する間、そして微生物には影響を及ぼさずに、パーオキシダーゼやカタラーゼのような酵素による過酸化水素の分解を、抑圧或いは阻害している。
【0007】
英国特許公開第2,269,191号には、中性又は酸性pHでカタラーゼを生成する微生物に殺菌性の効果がある、有機過酸(organic peracid)の使用が記載されている。
【0008】
米国特許第4,908,456号は、メチロール化されたヒダントイン、特に抗微生物剤としての1,3−ジメチロール−5,5−ジメチルヒダントイン(DMDMH)の使用を教示している。
【0009】
米国特許第5,405,862号は流動性の小さいホルムアルデヒドDMDMH組成物の作製を教示しており、これは任意の媒体中において殺生物効果量で用いられ、微生物の成長を阻止している。
【0010】
カタラーゼや、他の過酸化物を変質させる酵素の存在下で、危険性のない過酸化水素を安定化する方法が、必要とされているのである。
【0011】
(発明の開示)
本発明は、過酸化水素のような過酸化物を含有する、循環している水スラリのような水溶液中の、過酸化水素を安定化する方法である。この水溶液は有機物質を含むことが出来る。この方法は、溶液(又はスラリ)にメチロールヒダントインのような、アルデヒドドナー(aldehyde donor)を添加することを含む。本発明者らは、アルデヒドドナーが、しばしば再生紙に存在するカタラーゼ及び他の過酸化物分解酵素による過酸化水素の分解を、著しく減少させることを見出したのである。その結果として、溶液に加えることが必要な過酸化水素量は、より少なくてすみ、効果的に溶液中の有機材料を漂白することが出来るのである。更に、アルデヒドドナーは取り扱いに安全であり、且つコスト的にも有効である。
【0012】
他の態様は、有機物質を含有する循環水スラリにおける、再生紙の漂白方法である。この方法は、このスラリ中に過酸化水素とアルデヒドドナーを添加することを含む。
【0013】
更にその上に、他の態様は、アルデヒドドナーを水溶液に添加することを含む循環水スラリのような水溶液において、カタラーゼ、及び/又は他の過酸化物分解酵素の働きを抑制する方法である。
【0014】
更に、その他の態様は、水溶液中の過酸化物を安定化する方法であって、水溶液中に少なくとも1種のアルデヒドドナーを、過酸化物を安定化する効果的な量に維持することを含む方法である。
【0015】
更に、他の態様は、循環水スラリのような水溶液における、カタラーゼ及び/又は他の過酸化物分解酵素の働きを抑制する方法であり、水溶液中に、過酸化物分解酵素を抑制するに効果的な量の、少なくとも1種のアルデヒドドナーを維持することを含む方法である。
【0016】
(発明を実施するための最良の形態)
任意の、同一とみなされる態様において、“約”の表現は、与えられた値又は範囲の、50%の範囲内、好ましくは25%の範囲内に、そして更に好ましくは10%の範囲内にあることを意味する。或いは、当業者らによって考慮される場合、“約”の語は、許容しうる標準誤差の範囲内であることを意味している。
【0017】
本発明は、過酸化物を含有する水溶液中の、過酸化水素のような過酸化物を安定化する方法を提供する。この方法は水溶液中にアルデヒドドナーを添加又は維持することを含む。一般に、過酸化物は漂白溶液の形で溶液に添加される。
【0018】
水溶液は、(i)有機物質を含有する循環水スラリ、又は(ii)スラリ希釈水であることが出来る。一般に、スラリ希釈水は、もしあるなら少量(<0.2重量%)の有機物質を含んでいる。スラリの希釈水はしばしば希釈、又は有機物質特にパルプを含む溶液を形成するために添加される。更に、スラリ希釈水はしばしば、当業界に知られている方法で有機物質を含む循環水スラリから回収される。
【0019】
ここに用いる“アルデヒドドナー”の用語は、アルデヒドではなくて、水系の希釈でアルデヒド識別試薬、即ちアルデヒド基を確認することが出来る化合物と、正の反応を与える化合物を遊離する、任意の材料として定義付けられる。一般に、遊離される化合物は以下の式を有する。
【化1】
Figure 2004501288
又は、
【化2】
Figure 2004501288
(Rは任意の官能基)
言い換えれば、“アルデヒドドナー”の名称は、アルデヒドではなくて、加水分解されたとき、アルデヒド、又はアルデヒド識別試薬と正の反応を与える化合物を形成する、任意の化合物を含む。アルデヒド識別試薬の例としては、これに限定されないが、ベネディクト(Benedicts)溶液、トレンス(Tollens)試薬、そしてアセチルアセトンを含む。
【0020】
適当なアルデヒドドナーとしては、これに限定されるものではないが、イミダゾリジニル尿素、クオータニウム−15、ジアゾリジニル尿素、ブロモニトロプロパンジオール、メテナミン、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、ナトリウムヒドロキシメチルグリシネート、3,5−ジメチル−1,3,5,2H−テトラヒドロチアジアジン−2−チオン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)トリアジン、ヘキサヒド−1,3,5−トリエチル−s−トリアジン、ポリメトキシビサイクリックオキサゾリジン、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェート、メチロールヒダントイン、及び任意の前述のこれらの任意の組み合わせを含むものである。
【0021】
好ましいアルデヒドドナーとしては、これらに限定されないが、モノメチロールジメチルヒダントイン(MMDMHs)、ジメチロールジメチルヒダントイン(DMDMHs)、及び任意の前述のものの任意の組み合わせ、のようなメチロールヒダントインを含むものである。メチロールヒダントインの例としては、これらに限定されるものではないが、1−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン(a MMDMH)、3−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン(a MMDMH)、及び1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン(DMDMH)の混合物(これらはFair Lawn, NJのLonza社から、ダントガードTM(DantogardTM)及びグリダントTM(GlydantTM)の商品名の下で水溶液として入手可能)が含まれる。他の好ましいアルデヒドドナーとしては、ここに参考として引用する米国特許第5,405,862号に記載されているような、ジメチロールジメチルヒダントインのフリーなホルムアルデヒドの低い組成物を含むが、これに限定されるものではない。好ましくは、アルデヒドドナーは、アルデヒドドナーの総重量100%を基準にして、0.2%未満のフリーなホルムアルデヒド濃度を有している。フリーなホルムアルデヒドが低い組成物は、ホルムアルデヒドに曝される危険な仕事場を減じている。一般に、メチロールヒダントインと過酸化物との重量比は、約10:1〜約1:1000の範囲である。
【0022】
好ましい態様によれば、アルデヒドドナーは、1−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン、3−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン、及び1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントインの混合物である。好ましくは、この混合物は、混合物の総重量100%を基準にして、0.2重量%未満のフリーのホルムアルデヒド濃度を有している。好ましい混合物の例は、Fair Lawn, NJ社からダントガードTM2000(DantogardTM2000)の商品名で入手可能な、MMDMH、DMDMH、そして5,5−ジメチルヒダントイン(DMH)の65〜70%の、水溶液である。
【0023】
アルデヒドドナーは著しく、カタラーゼや他の過酸化物分解酵素による、過酸化水素の分解速度を減少させる。溶液に加えられるアルデヒドドナーの量は一般に、過酸化物を効果的な濃度に安定化し(即ち、過酸化物の分解を十分に防ぐ濃度)、そして/又は溶液中で過酸化物分解酵素の働きを抑制する効果的な濃度(例えばカタラーゼ抑制濃度)に維持する十分な量である。好ましい態様に従って、スラリ中で維持されているアルデヒドドナーの濃度は、殺菌剤的に有効な量よりも低い濃度である。好ましくは、溶液中に維持されているアルデヒドドナーの濃度は、約1〜約1,000ppm、更に好ましくは約30〜約200ppm、そして最も好ましくは約60〜約120ppmの範囲である。1つの態様に従えば、溶液中で維持されているアルデヒドドナーの濃度は、約1〜約5000ppm、約100〜約1000ppm、約250〜約500ppm、約250〜約750ppm、約50〜約500ppm、約50〜約750ppm、約100〜約200ppm、又は約200〜約400ppmの範囲である。
【0024】
上記定義されるアルデヒドドナーの多くは、またよく知られた殺生物剤であるけれども、溶液中でのそれらの濃度は、著しい殺生物剤効果を持つために必要な濃度、即ちこれらは一般に短い接触時間の適用(例えば3時間又はそれ未満)で微生物の個体群を、2 log未満に与える効果を示すに必要な濃度よりも、低くすることが出来る。“微生物の個体群の対数(log)の減少”の用語は、例えば3時間又はそれ未満の接触時間を与えた後、無処理の支持体の微生物のカウント数の対数(基数10)と、同一の接触時間後のアルデヒドドナーで処理した同一の支持体の微生物のカウント数の対数、との間の差を指すものである。1つの態様によれば、アルデヒドドナーは微生物の個体群で0.5又は1未満の対数の減少をもたらす。
【0025】
一種以上の殺生物剤が、殺生物性の濃度でまた溶液中に添加又は維持される。適当な殺生物剤としては、ここに参考として引用する英国特許公開第2,269,191号に記載のものが含まれるが、これに限定されるものではない。他の適当な殺生物剤としては、ナトリウムジメチルジチオカーバメートのようなチオカーバメート;グルタルアルデヒド;ジブロモニトリルプロピオンアミド(DBNPA);ブロムニトロプロパンジオール;テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェート;ブロモニトロスチレン(BNS);ベンズイソチアゾロン;メチレンビス(チオシアネート);2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT);5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CMI)、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MI)、オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、及びこれらの混合物を含むイソチアゾリン;ビストリクロロメチルスルホン(BTCMS);アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド及びジアルキジメチルアンモニウムクロライドのようなコータラリ(quaterary)アンモニウム化合物;2−ブロモ−4−ヒドロキシアセトフェノン(BHAP);そして5−オキソ−3,4−ジクロロ−1,2−ジチオール;及び前記の任意のこれらの任意の組み合わせが含まれるが、限定されるものではない。
【0026】
微生物の成長を阻害し、又は殺し、そして/又は溶液中の任意の有機物質を漂白するために、過酢酸を溶液に添加することができる。それ故に、過酢酸の殺菌剤的に有効な量、及び/又は漂白に有効な量が、溶液中に添加又は維持される。
【0027】
アルデヒドドナーは、溶液(例えばスラリ又はスラリ希釈水)に、又は漂白溶液に固体、又は液体として直接に添加される。好ましくは、アルデヒドドナーは液体として、溶液に添加される。例えば、アルデヒドドナーは水性の混合物として添加される。このような水性混合物中のアルデヒドドナーの濃度は、合計混合物重量を100%基準にして、一般的に約5〜約95重量%、そして好ましくは約20〜約75重量%の範囲である。アルデヒドドナーは、過酸化水素が水性溶液に、又は二者択一的に、過酸化物漂白溶液そのものに添加される以前に、同時に、又はその後に、添加される。
【0028】
過酸化水素は単独で、又は1種以上の殺生物剤との混合物として、溶液(又はスラリ)に、或いは過酸化物漂白溶液に添加される。例えば、過酸化水素と過酢酸の混合物が、溶液(又はスラリ)、或いは過酸化物漂白溶液に添加される。
【0029】
1つの態様に従って、1種以上のアルデヒドドナー、CMI及びMIの配合物が、溶液(又はスラリ)に添加される。配合物は所望により、当業界に知られている、イソチアゾリン安定剤を含むことが出来る。好ましい配合物は、CMI、MI、そしてMMDMHとDMDMHの少なくとも1種を含むものである。他の態様に従い、1種以上のアルデヒドドナーとベンズイソチアゾリノンの配合物が、溶液(又はスラリ)に添加される。好ましい配合物は、ベンズイソチアゾリノン、及びMMDMHとDMDMHの少なくとも1種を含むものである。このようなアルデヒドドナー配合物は、米国特許第6,121,302号、及び同第6,114,366号に記載されており、ここに参考として引用する。
【0030】
溶液に添加又は維持されている過酸化水素の濃度は、一般に溶液中の漂白に効果的な濃度である。溶液中に維持されている過酸化水素の濃度は、好ましくは約1〜約50,000ppmの範囲であり、更に好ましくは約10〜約10,000ppmの範囲、そして最も好ましくは約100〜約1,000ppmの範囲である。
【0031】
溶液は、例えば、パルプのスラリ、製紙のスラリ、無機質のスラリ、又は白水である。白水は一般に、製紙工程の前段階に、特に紙、水、そして化学薬品が混合される最初の叩解の段階に再循環される、分離された液体である。
【0032】
一般に、無機質のスラリは、約50〜約80重量%の、例えばこれに限定されないが、炭酸カルシウム、又はクレイのような無機物質から成る。無機質のスラリはまた、有機の分散剤を含むことが出来る。好ましい有機分散剤は、これに限定されないがポリアクリレートを含む。
【0033】
製紙用途における代表的なパルプスラリは、スラリ総重量を100%基準として、約0.2〜約18重量%の有機物質を含んでいる。有機物質は一般的に木材繊維(又はパルプ)、及びサイズ剤や澱粉のような補助剤を含む。一般に有機物質は、有機物質の総重量を100%として、約90〜約99重量%の木材繊維(又はパルプ)を含む。好ましい態様に従って、木材繊維は少なくとも部分的に、再生紙から得られるものである。
【0034】
パルプスラリはまた、当業界に知られている他の補助剤を含んでいる。このような補助剤の例としては、これらに限定されないが、スライム防止剤;水酸化ナトリウム(又は他の苛性アルカリ);珪酸ナトリウム、マグネシウムスルフェート、及びポリリン酸塩のような、過酸化物安定剤;EDTAのようなキレート化剤;脂肪酸;そしてこれらの組み合わせを含有している。
【0035】
一般に、溶液のpHは約7〜約13、そして好ましくは約8〜約11の範囲にある。他の態様において、溶液のpHは、約4〜約13、好ましくは約7〜12、そして更に好ましくは約8〜約11の範囲である。
【0036】
以下の実施例は、本発明をなんら限定することなく、記述することを意図するものである。
【0037】
実施例1
再循環再生繊維を用いる製紙設備からの工程水を、漂白段階の間に集め、そして2時間静置して、工程水中の過酸化水素の総合減損を達成させた。
【0038】
5個の別々のパイレックスTMビーカー中に、400mlの工程水を入れた。1つはコントロールとして取っておく。40重量%の1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン(DMDMH)(ダントガードTM)を含む150及び300ppmの水溶液を、夫々DMDMHの総濃度を60ppmと120ppmにするよう、2つのビーカーに添加した。アルデヒドの当量基準では、これは夫々0.65mEq/l、及び1.30mEq/lに夫々相当する。55重量%のグルタルアルデヒドを含む150及び300ppmの水溶液を、残りの2つのビーカーに加え、グルタルアルデヒド合計濃度を、夫々83ppm及び166ppmにした。アルデヒドの当量基準では、これは夫々1.66mEq/l、そして3.32mEq/lに相当する。これらのサンプルを調節した45℃のウオーターバス中に置き、そしてマグネティックスタラーを用いてゆっくりと攪拌した。
【0039】
全てのテストサンプルに、十分な量の1%(重量)過酸化水素(H)水溶液加え、サンプル中の過酸化水素の濃度を20〜25ppmにした。一定時間間隔で、45分に亘って一定量を分取しそして、チオスルフェート滴定キット(HACH試験キット、モデルHYP−1、Loverland, ColoradoのHach社から入手可能)を用いて残存過酸化物(即ち、過酸化水素濃度)を分析した。表1に示す結果は、特定の間隔時間毎に存在する、過酸化水素のppmとして表す過酸化物の量を示す。
【0040】
Figure 2004501288
【0041】
この結果は、グルタルアルデヒドと比較して、DMDMHが優れた過酸化物の安定化を提供していることを示している。生成物のppm基準で、DMDMHはグルタルアルデヒドの実績を越えている。表1を参照。DMDMHは、38%もより低い濃度で添加するとき、グルタルアルデヒドの実績を越えている。アルデヒドのモル基準で考えるとき、アルデヒド当量で73%もより低い濃度で添加されるとき、DMDMHはグルタルアルデヒドの実績を越えていることを示している。
【0042】
実施例2
DMDMHの過酸化水素の安定化を、再生紙(50%混合、15%ダンボール、15%新品、そして20%その他)を用いる板紙製造工場から得た白水のサンプルで、以下の通り説明する。白水サンプルを、白水の各部毎に10部の滅菌水道水で希釈した。3つの別々のパイレックスTMビーカーに、100mlの希釈白水を添加した。1つのビーカーはコントロールとして保存した。Lonza社からダントガードTMとして入手可能の、40重量%のDMDMHを含む250及び500ppmの水溶液(即ち100ppmのDMDMH、そして200ppmのDMDMH)を、残りの2つのビーカーに、夫々添加した。溶液を37℃そして7.8のpHでテストを行った。過酸化水素を、300ppmHの濃度に達するに十分な量で白水に添加した。指示時間に一定部分を取り出し、そしてチオスルフェート滴定キット(Hach Test Kit, Model HYP−1)を用いて残存過酸化物を分析した。結果を表2に、Hppmとして示す。
【0043】
Figure 2004501288
【0044】
ダントガードTMは、表2に示すように、過酸化水素に著しい安定性を与える。30分経過時間の後、500ppmのダントガードTMで処理したサンプル中の残存過酸化水素は、無処理のコントロールの値の2倍超であった。
【0045】
実施例3
250及び500ppmのダントガードTM(即ち、DMDMHの100及び200ppm)の殺生物性の効能を、以下のように測定した。実施例2の未希釈の白水サンプル50mlを、250及び500ppmのダントガードTMで処理した。試験の水温は37℃、そしてpHは〜7.0であった。
【0046】
テスト及び材料に関する米国協会(ASTM)E1839−96、“紙工業用スライム防止効果標準試験法−細菌性及び黴のスライム”に記載の、トリプトングルコース抽出寒天培地注入プレート方法を用い、微生物の計数を、接触時間3時間後に実施した。
【0047】
微生物の計数値を、その後対応する対数の値に変換した。微生物の個体群減少の対数値は、コントロールの微生物計数の対数から、夫々のダントガードTMサンプルの微生物計数の対数を減ずることによって算出した。結果を表3に示す。
【0048】
微生物の計数の減少としては、わずか0.06及び0.23の対数が、夫々、250、そして500ppmのダントガードTMの濃度について観察された。
【0049】
Figure 2004501288
* ASTME1839−96の方法は、効果的なスライム防止が、特定の3時間接触時間後に、微生物の濃度で2 logの減少をもたらすことを示している。
【0050】
実施例4
以下の通り、過酸化水素の安定化は、他の白水サンプルにおいても証明された。
パルプの供給原料として再生新聞用紙を使用している、ティッシュ及びタオル製造工場から得られた白水サンプルを、3つの別々のビーカー中に、100ml入れた。再生供給原料は、ティッシュ及びタオル製造所で脱インキ化、そして過酸化物漂白に曝されてきている。1つのビーカーはコントロールとして保存される。250及び500ppmのダントガードTMを他の2つのビーカーに夫々添加した。
【0051】
テスト温度は32℃、そしてpHは7.6であった。30ppmの過酸化水素をサンプルに添加した。示された時間で、部分標本を取り出し、そしてチオスルフェート滴定キット(Hach Test Kit, Model HYP−1)を用いて残存過酸化物を分析した。結果を以下の表4に示す。
【0052】
Figure 2004501288
ダントガードTMは、表4に示すように、過酸化水素の安定化に著しい効果を与えている。40分の経過時間の後に、500ppmのダントガードTMを有するサンプル中の過酸化水素の濃度は、未処理のコントロールの値の2倍であった。
【0053】
実施例5
実施例4(250−500ppm)において、過酸化水素の安定化を与えることが見出されたダントガードTMの濃度は、ASTME1839−96に従う、著しい殺生物性の効能を与える必要濃度以下であることが、再度見出された。
【0054】
実施例4の50mlの未希釈の白水サンプルを、250及び500ppm(100及び200ppmDMDMH)の濃度で、ダントガードTMで処理した。テストの水温は32℃、そしてpHは7.6であった。
【0055】
微生物計数は、ASTME1839−96に記載のごとく、トリプトングルコース抽出寒天の流し込みプレート方法を用いて、3時間の接触時間の後に行った。
【0056】
微生物の計数値は、その後それに対応する対数の値に変換した。対数の微生物個体群の減少値は、コントロールの微生物計数の対数からダントガードTMサンプルの微生物計数の対数を減ずることによって計算された。結果を表5に示す。
【0057】
Figure 2004501288
* ASTME1839−96は、効果的なスライム防止が、特定の3時間接触時間後に、微生物の濃度で2 logの減少をもたらすことを示している。
【0058】
実施例6
DMDMH溶液によるカタラーゼの働きの直接的な抑制は、カタラーゼで促進された無菌媒体中の過酸化水素の分解を監視することで証明された。
【0059】
無菌のバターフィールド燐酸緩衝液(pH=7.0)中で、470ppm活性過酸化物を含む過酸化水素の溶液を、1.2ユニットのカタラーゼ(A. niger St.Louis、Missouri(C−3515)のSigma Aldrichから入手可能)単独、またはFair Lawn, N.J.のLonza社から入手可能の263又は526ppmのダントガードTM2000、又は526ppmの水性49%グルタルアルデヒド溶液と共に処理した。ダントガードTM2000は、DMDMH,MMDMH、及びDMHの65%水性混合物であり、最小のフリーのホルムアルデヒド濃度を有している。過酸化物の分解速度は、240nmの紫外吸収による、390から350ppmまでの、過酸化物の濃度減少の間、監視された。温度は23℃であった。結果を表6に示す。
【0060】
Figure 2004501288
【0061】
ダントガードTM2000はカタラーゼに著しい抑制作用を与えた。263ppmのダントガードTM2000は、過酸化水素の分解速度を、無処理のコントロールの速度の62%に下げた。526ppmのダントガードTM2000は、過酸化水素の分解速度を、無処理コントロールの32%まで減少させた。
【0062】
実施例7
DMDMH溶液によって、カタラーゼの働きが直接抑制されることは、pH9.2の硼酸塩緩衝液中で、カタラーゼで促進される過酸化水素の分解を監視することによって証明された。
【0063】
0.57%の硼砂緩衝液(pH=9.2)中で、450ppmの活性過酸化物を含む過酸化水素溶液を、ダントガードTM(Fairlawn,N.J.のLonza社)の存在、及び不在の場合について、1.2ユニットのカタラーゼ(A.niger、Sigma Aldrich C−3515誘導)で処理した。過酸化物の分解速度は、240nmの紫外吸収によって、390から350ppmに過酸化物の濃度が減少する間、監視された。温度は23℃であった。結果を表7に示す。
【0064】
Figure 2004501288
ダントガードTMは著しくカタラーゼの働きを抑制した。500ppmの濃度では、無処理のコントロールの48%まで、過酸化水素の分解速度を減少させた。
【0065】
上記の全ての特許、刊行物、出願書、そして試験法を、ここに参考として引用する。本願事項の多くの変形が、上記の詳細な記載の観点において、当業者らに暗示されるであろう。全てのこのような明白な変形は、付属の請求の範囲の本願特許の範囲内に属する。

Claims (29)

  1. 有機物質を含む水スラリ中の過酸化水素を安定化する方法であって、
    (a)スラリに過酸化水素を添加すること、そして
    (b)スラリにアルデヒドドナーを添加すること、
    の工程を含む方法。
  2. アルデヒドドナーが、イミダゾリジニル尿素、クォータニウム−15,ジアゾリジニル尿素、ブロモニトロプロパンジオール、メテナミン、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、ナトリウムヒドロキシメチルグリシネート、3,5−ジメチル−1,3,5,2H−テトラヒドロチアジアジン−2−チオン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)トリアジン、ヘキサヒド−1,3,5−トリエチル−s−トリアジン、ポリメトキシビサイクリックオキサゾリジン、メチロールヒダントイン、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェート、及び任意の前記これらの任意の組み合わせから成るグループから選ばれる、請求項1の方法。
  3. メチロールヒダントインが、1−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン、3−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン、及び任意の前記これらの任意の組み合わせから成るグループから選ばれる、請求項2の方法。
  4. メチロールヒダントインが、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントインである、請求項3の方法。
  5. メチロールヒダントインが、1−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン、3−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルヒダントイン、及び1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン、そして5,5−ジメチルヒダントインの混合物である、請求項3の方法。
  6. 混合物重量を100%基準にして、混合物が0.2重量%未満の遊離のホルムアルデヒド濃度を有する、請求項5の方法。
  7. スラリ中に維持されているアルデヒドドナーの濃度が、過酸化物の安定化に有効な量である、請求項1の方法。
  8. スラリ中に維持されているアルデヒドドナーの濃度が、約1〜約5,000ppmである、請求項1の方法。
  9. スラリ中に維持されているアルデヒドドナーの濃度が、約100〜約200ppmである、請求項8の方法。
  10. スラリ中に維持されているアルデヒドドナーの濃度が、約60〜約120ppmである、請求項8の方法。
  11. アルデヒドドナーが、水溶液としてスラリに添加される、請求項1の方法。
  12. スラリ中に維持されている過酸化水素の濃度が、漂白に有効な量である、請求項1の方法。
  13. 水のスラリが、循環水スラリである、請求項1の方法。
  14. スラリ総重量を100%基準にして、スラリが約0.2〜約18重量パーセントの有機物質を含む、請求項1の方法。
  15. 有機物質が再生紙から導かれる、請求項1の方法。
  16. 総有機物質重量を100%基準にして、有機物質が、約90〜約99重量パーセントの木材繊維である、請求項1の方法。
  17. スラリ総重量を100%基準にして、スラリが約50〜約80重量%の無機物質を含む水性懸濁液である、請求項1の方法。
  18. 水性懸濁液が更に有機分散剤を含有する、請求項17の方法。
  19. 有機分散剤がポリアクリレートである、請求項18の方法。
  20. スラリが更に過酢酸を含有する、請求項1の方法。
  21. 循環水スラリが更に殺生物剤を含有する、請求項1の方法。
  22. 工程(b)がイソチアゾロンとアルデヒドドナーの混合物をスラリに添加することを含む、請求項1の方法。
  23. イソチアゾロンが、5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−4−オンと、2−メチル−4イソチアゾリン−3−オンの混合物である、請求項22の方法。
  24. イソチアゾロンがベンズイソチアゾリンである、請求項22の方法。
  25. 混合物が0.2%未満の遊離のホルムアルデヒド濃度を有している、請求項22の方法。
  26. 過酸化水素とアルデヒドドナーを、有機物質を含む循環水スラリに添加することを含む、再生紙を漂白する方法。
  27. 水溶液中の過酸化物分解酵素を抑制する方法であって、水溶液にアルデヒドドナーを添加することを含む方法。
  28. 水溶液中の過酸化物を安定化する方法であって、水溶液中の少なくとも1種のアルデヒドドナーを、過酸化物を安定化する効果的な量に維持することを含む方法。
  29. 過酸化物を含有する水溶液中の過酸化物分解酵素を抑制する方法であって、水溶液中の少なくとも1種のアルデヒドドナーを、過酸化物分解酵素を抑制する効果的な量に維持することを含む方法。
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