JPH06179658A - 遊離ホルムアルデヒド含量の低いメチロールヒダントインおよびその組成物の調製法 - Google Patents

遊離ホルムアルデヒド含量の低いメチロールヒダントインおよびその組成物の調製法

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JPH06179658A JP5155999A JP15599993A JPH06179658A JP H06179658 A JPH06179658 A JP H06179658A JP 5155999 A JP5155999 A JP 5155999A JP 15599993 A JP15599993 A JP 15599993A JP H06179658 A JPH06179658 A JP H06179658A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ジメチロールジメチルヒダントイン、モノメ
チロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダント
インを含んで成る組成物100重量%に対して遊離ホル
ムアルデヒドが0.1重量%未満である該組成物を提供
する。 【構成】 この組成物は、(1)ジメチルヒダントイン
とホルムアルデヒド含有源を反応させ、ホルムアルデヒ
ド対ジメチルヒダントインのモル比が約1.2:1〜約
1.55:1となるようにするか、または(2)(a)
遊離ホルムアルデヒド含量が約0.1重量%を上回るメ
チロールジメチルヒダントインの水性溶液を約80〜約
90重量%を(b)ジメチロールジメチルヒダントイン
水性溶液とジメチルヒダントインとを纏めたもの100
重量%に対してジメチルヒダントイン約20〜約10重
量%と混合することによって調製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジメチロールジメチルヒ
ダントイン(DMDMH)、モノメチロールジメチルヒ
ダントイン(MDMH)およびジメチルヒダントイン
(DMH)を含み、総溶液100重量%に対して遊離ホ
ルムアルデヒドが0.1重量%未満であり、DMDM
H:MDMHの重量比が約1:1.25〜約3.5:1
の範囲にある組成物の調製に関する。本発明によって調
製される組成物は、当局のホルムアルデヒド含量指針案
に適合し且つまさり、不快な臭気、皮膚刺激性、ホルム
アルデヒドの揮発分の損失および製造作業者の健康を害
する要因などの比較的高濃度の遊離ホルムアルデヒド含
量を有するメチロールヒダントイン溶液の他の欠点がな
いことが期待される。
【0002】
【従来の技術】ホルムアルデヒドは、微生物が生育しや
すいある種の製品の保存寿命を伸ばすのに広く用いられ
ている周知の抗微生物剤である。これらの製品には、液
体洗剤、水性界面活性剤、軟質石鹸、水性塗料、布帛軟
化剤、室内脱臭剤/空気清浄剤、ポリマーエマルジョ
ン、織物の保護コーティング、建築用コーティング、水
性ゲル、シーラントおよびコーキング剤、紙コーティン
グ用のラテックス、水性インキ、木材防腐剤などの工業
製品が挙げられる。それらには、化粧品、シャンプー、
クリーム、ローション、粉体製品などのパーソナルケア
製品も挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホルム
アルデヒドには、特に高濃度では、不快な臭気、皮膚を
刺激する傾向、揮発棲が高いことによる保存寿命が短い
といった多くの欠点がある。更に重要なことには、ホル
ムアルデヒドは健康を害する恐れがあるため医療社会や
規制官庁による監視が増々厳しくなってきている。
【0004】DMDMHは比較的長期間に亙ってホルム
アルデヒドを放出し、DMH1モルをホルムアルデヒド
2モルでメチロール化することによって典型的に製造さ
れるホルムアルデヒド供与体である。もう一方のホルム
アルデヒド供与体であるMDMHも、ホルムアルデヒド
1モルを用いてメチロール化によって調製される。
【0005】フェルシュは、米国特許第3,987,1
84号明細書に、5,5−DMH1モル当たりホルムア
ルデヒド1.85〜2.4モルを水中で、pH約7〜約
9で約20分間、約22°〜65℃の湿度で反応させる
ことから成るDMDMHの製造法を開示している。フェ
ルシュはこの方法で調製したDMDMH溶液は遊離のホ
ルムアルデヒドが1重量%を下回ると仮定したが、遊離
ホルムアルデヒド1.2重量%を含む溶液しか例示しな
かった。
【0006】DMDMH溶液中の遊離ホルムアルデヒド
濃度が低いものを得るもう一つの方法には、DMDMH
溶液に炭酸アンモニウムの添加またはDMDMH溶液か
らの残留する遊離ホルムアルデヒドの真空ストリッピン
グが挙げられている。しかしながら、これらの試みは、
遊離ホルムアルデヒド含量を0.1重量%未満に低下さ
せることには成功しなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】ジメチロールジメチルヒ
ダントイン、モノメチロールジメチルヒダントインおよ
びジメチルヒダントインの組成物の総重量100%に対
して遊離ホルムアルデヒドが0.1重量%未満である組
成物であって、DMDMH対MDMHの重量比が約1:
1.25〜約3.5:1の範囲であることを特徴とする
組成物を生じる直接反応法および後段添加法を見出だし
た。従来技術の欠点を克服し且つ予想される厳しい規制
官庁の要件を満たす前記の組成物が製造される。
【0008】本発明によれば、ジメチルヒダントインと
ホルムアルデヒド含有源を反応させることからなるこれ
らの組成物の製造法であって、ホルムアルデヒド対ジメ
チルヒダントインのモル比が約1.2:1、好ましくは
1.3:1から約1.55:1までの範囲にあることを
特徴とする方法(直接反応法)が提供される。最も好ま
しい比率は約1.35:1である。
【0009】もう一つの態様(後段添加法)では、ジメ
チロールジメチルヒダントイン、モノメチロールジメチ
ルヒダントインおよびジメチルヒダントインの水性溶液
を、(a)0.1重量%を上回る量の遊離ホルムアルデ
ヒドを含むメチロール化ジメチルヒダントインの水性溶
液約80〜約90重量%を(b)メチロール化ジメチル
ヒダントインとジメチルヒダントインとを纏めたものの
水性溶液100重量%に対してジメチルヒダントイン約
20〜約10重量%と混合することによって製造され
る。
【0010】ジメチロールジメチルヒダントイン、モノ
メチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダン
トインを含んで成る組成物であって、該組成物100重
量%に対して遊離ホルムアルデヒドが0.1重量%未満
であり、DMDMH対MDMHの重量比が約1:1.2
5〜約3.5:1であることを特徴とする組成物も、本
発明により予想される。好ましい組成物は、組成物10
0重量%に対して総ホルムアルデヒドが約10〜約25
重量%であり、ジメチルヒダントイン約2〜約6重量%
を含んでいる。好ましい組成物は水性溶液であり、最も
好ましくは下記に説明されるように安定なものである。
【0011】これらの組成物は、微生物の生育を抑制す
べきである任意の媒質、特に工業製品またはパーソナル
ケア製品に殺生物性有効量で用いられる。
【0012】DMDMHは、DMHとホルムアルデヒド
のジホルミル化生成物であるホルムアルデヒド供与体で
ある。MDMHは、最初は中間体として生成し、それ自
体結合したしかし利用可能なホルムアルデヒド約19重
量%を含むホルムアルデヒドスキャベンジャーである。
引き続いて、MDMHとホルムアルデヒドとを反応させ
るとDMDMHを生成し、これは理論的には結合した利
用可能なホルムアルデヒド31.9%を含む。DMDM
Hは、典型的には総DMDMH溶液100重量%に対し
て遊離ホルムアルデヒドを少なくとも1重量%含む水性
溶液で市販されている。
【0013】直接反応法 本発明の直接反応法は、ジメチルヒダントインとホルム
アルデヒド含有源とを、ホルムアルデヒド対ジメチルヒ
ダントインのモル比が約1.2:1〜約1.55:1、
好ましくは約1.3:1〜約1.55:1で反応させる
ことから成っている。最も好ましくは、このモル比は約
1.35:1である。
【0014】本発明において用いるのに好適なホルムア
ルデヒド含有源は、当該技術分野において通常の技術を
有する者に知られている任意のものでよくホルマリンの
ようなホルムアルデヒドの水性溶液またはパラホルムア
ルデヒドのような実質的に無水のホルムアルデヒドが挙
げられるが、これらに限定されない。好ましくは、ホル
ムアルデヒド含有源は、水性ホルムアルデヒド溶液10
0重量%に対してホルムアルデヒド約36〜約38重量
%を含むかまたはパラホルムアルデヒド100重量%に
対してホルムアルデヒド約95重量%を含む。好ましく
は、水性ホルムアルデヒド溶液のpHは、反応の開始時
には8.1〜8.3である。
【0015】直接反応法によって調製される組成物は、
水性溶液としてまたは実質的無水の組成物、すなわち水
が1重量%未満のものとして調整することができる。更
に、これらの実質的に無水の形態を希釈して水性溶液を
生成させることができる。
【0016】好ましい態様では、直接反応法はpHが
8.2〜約8.3のホルムアルデヒドの水性溶液を用
い、最初のジメチルヒダントイン/水性ホルムアルデヒ
ド溶液反応生成物のpHを約7に調製し、pHを調製し
た生成物を約45℃〜約55℃の温度に約2.5〜3.
5時間加熱し、加熱した生成物をほぼ室温に冷却し、最
後にpHを約6.2〜約7.2に調整することから成っ
ている。
【0017】後段添加法 後段添加法は、0.1重量%を上回る量の遊離ホルムア
ルデヒドを含むメチロールジメチルヒダントインの水性
溶液約80〜約90重量%、好ましくは約83〜約90
重量%、最も好ましくは約85重量%を、これに対応し
てジメチルヒダントイン約20〜約10重量%、好まし
くは約17〜約10重量%、最も好ましくは約15重量
%と混合することから成っている。好ましくは、ジメチ
ロールジメチルヒダントインの水性溶液は総ホルムアル
デヒド約10〜約28重量%および/またはジメチロー
ルジメチルヒダントイン約25%〜約60重量%を含
む。
【0018】本発明の後段添加法は、任意の方法によっ
て調製されたDMDMH溶液中の遊離ホルムアルデヒド
の量を減少させる。しかしながら、この方法は、直接反
応法よりも多重のDMHを必要とするので、直接反応法
ほどには商業上の使用には適していない。また、後段添
加により、生成する安定な遊離ホルムアルデヒド含量が
低い組成物の固形物含量が増加し、固形物含量の増加に
より生成物の望ましくない結晶化を引き起こすことがあ
る。
【0019】直接反応または後段添加によって調製され
た組成物は、総組成物100重量%に対して総ホルムア
ルデヒド約10%〜25重量%を含む。最も好ましく
は、総ホルムアルデヒド量は約12〜約17重量%であ
る。特に好ましい態様では、総ホルムアルデヒド含量は
12%または17重量%である。好ましくは、本発明の
組成物のpHは約6.5〜7.5であるが、pHは必要
に応じて水酸化ナトリウム水溶液等で調整することがで
きる。
【0020】本発明の好ましいDMDMH/MDMH/
DMH組成物は、組成物100重量%に対してジメチロ
ールジメチルヒダントイン約20〜約40重量%を含
む。最も好ましくは、本発明の組成物はジメチロールジ
メチルヒダントイン約25〜約35重量%を含む。更
に、好ましい遊離ホルムアルデヒド含量が低いDMDM
H/MDMH/DMH組成物は、組成物100重量%に
対してジメチルヒダントイン約2〜約6重量%を含む。
【0021】安定性は、遊離ホルムアルデヒド0.1重
量%を少なくとも30日間、好ましくは少なくとも6カ
月間保持することとして定義される。
【0022】本発明の方法における成分の混合および成
分の添加は、当業者に知られている従来の手段によって
行うことができる。
【0023】第二の後段添加は本発明に記載の直接反応
法に付随的なものとして用いることができ、実際に本発
明の方法あるいは他の方法によって調製された任意の規
格外バッチについて用いることができる。好ましくはこ
の種の後段添加では、DMHは水性DMDMH/MDM
H/DMH溶液に、総DMDMH/MDMH/DMH溶
液100重量%に対して約1〜10重量%、好ましくは
約1〜約3重量%の量で加えられる。
【0024】下記の例により本発明を説明するが、これ
らの例は本発明を制限するためのものではない。総ての
部および百分率は、特に断らないかぎり重量によるもの
である。
【0025】下記の分析法を用いた。遊離ホルムアルデ
ヒドはヒドロキシルアミン塩酸塩との反応によって測定
した。ホルムアルデヒド1モルは塩化水素1モルを放出
する。後者は、アルカリで滴定することにより電位差に
より測定するものである。
【0026】炭素−13NMRを用いて溶液中の組成
(DMH、MDMHおよびDMDMHの百分率)を測定
した。
【0027】総ホルムアルデヒド量は、2種類の手法の
一つによって測定した。第一の方法はハンツシュ法であ
って、酢酸アンモニウムとアセチルアセトンとの反応に
よって結合したホルムアルデヒドがジメチルヒダントイ
ン環から放出されることを特徴とする方法である。結合
および遊離ホルムアルデヒドは後者の2種類の試薬と反
応して、3,5−ジアセチル−1,4−ジヒドロルチジ
ンを形成する。ルチジン誘導体の吸光度を413nmで
測定し、ホルムアルデヒドを較正曲線と比較することに
よって定量する。第二の総ホルムアルデヒド量を測定す
る手段はアルカリ酸化による方法である。ホルムアルデ
ヒドを過剰の水酸化カリウムを含む溶液中で過酸化水素
で酸化してギ酸カリウムを生成させる。過剰の水酸化カ
リウムを鉱酸で電位差滴定を行う。水はカールフィッシ
ャー法によって測定する。
【0028】直接反応法例1 撹拌機、温度制御装置(サーモウォッチTMおよび加熱
マントル)、および冷却器を備えた12リットル3つ口
丸底フラスコにホルマリン(37%水性ホルムアルデヒ
ド、1.2%メタノール)3133g(ホルムアルデヒ
ド39モル)と水2163gを入れた。pHを水性水酸
化ナトリウムを用いて8.3に調整した。DMH370
4g(29モル)を、室温でホルムアルデヒド対DMH
のモル比が1.35:1で加えた。発熱が見られ、温度
は31℃まで上昇した。DMHのほとんどが溶解した
後、最高温度に達して、発熱を停止した。pHを水性水
酸化ナトリウムで7に調整した。反応を55℃で3時間
加熱し、次いで室温まで冷却した。pHを6.8〜7.
5の範囲に調整した。フィルター助剤(ケイソウ土)5
gを加え、生成物を濾過した。次いで、生成物を再度分
析した。次に生成物を25℃で6カ月間保存した後、再
度分析を行った。これらの手順を更に4回繰り返したと
ころ、同様な結果を得た。代表的な特性を表1に纏めて
いる。
【0029】比較例1A 例1の手順にしたがって、水性DMDMH/MDMH/
DMH溶液を調整した。しかしながら、添加するDMH
の量を調整して、ホルムアルデヒド対DMHのモル比を
2:1とした。特性は表1に纏めている。例1は、比較
例1Aと比較して、反応におけるホルムアルデヒド対D
MHのモル比が2:1を下回り、詳細には1.35:1
であるときには、遊離ホルムアルデヒド含量が水性DM
DMH/MDMH/DMH溶液中では0.1重量%を下
回るように保持されることを示している。例1は更に、
安定性が高い遊離ホルムアルデヒド含量が低いDMDM
H/MDMH/DMH溶液を得るのに本発明の直接反応
が有効であることを示している。
【0030】
【表1】
【0031】例2 撹拌機、温度制御装置(サーモウォッチTMおよび加熱
マントル)、および冷却器を備えた12リットル3つ口
丸底フラスコにホルマリン(37%水性ホルムアルデヒ
ド、1.2%メタノール)4093g(ホルムアルデヒ
ド51モル)と水33gを入れた。pHを水性水酸化ナ
トリウムを用いて8.3に調整した。DMH4874g
(38モル)を、室温でホルムアルデヒド対DMHのモ
ル比が1.35:1で加えた。発熱が見られ、温度は4
5℃まで上昇した。DMHのほとんどが溶解した後、最
高温度に達して、発熱を停止した。pHを水性水酸化ナ
トリウムで7に調整した。反応を55℃で3時間加熱
し、次いで室温まで冷却した。pHを6.8〜7.2の
範囲に調整した。フィルター助剤(ケイソウ土)5gを
加え、生成物を濾過した。結果を表2に纏めている。こ
れらの手順を更に4回繰り返したところ、同様な結果を
得た。
【0032】
【表2】
【0033】例3 撹伴機、温度制御装置(サーモウォッチTMおよび加熱
マントル)、および冷却器を備えた12リットル3つ口
丸底フラスコにホルマリン(37%水性ホルムアルデヒ
ド、1.2%メタノール)68.2g(ホルムアルデヒ
ド0.84モル)と水35.9gを入れた。pHを水性
水酸化ナトリウムを用いて8.3に調整した。DMH8
9.6g(0.7モル)を、室温でホルムアルデヒド対
DMHのモル比が1.2:1で加えた。発熱が見られ、
温度は31℃まで上昇した。DMHのほとんどが溶解し
た後、最高温度に達して、発熱を停止した。pHを水性
水酸化ナトリウムで7に調整した。反応を55℃で3時
間加熱した後、室温まで冷却した。次に、pHを6.8
〜7.2の範囲に調整した。フィルター助剤(ケイソウ
土)5gを加え、生成物を濾過した。結果を表3に纏め
ている。
【0034】例4 DMHの量(3840g)(30モル)を調整してホル
ムアルデヒド対DMHの比率を1.3:1としたことを
除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めている。
この手順を更に4回繰り返したところ、同様な結果を得
た。
【0035】例5 DMHの量(3558g)(27.8モル)を調整して
ホルムアルデヒド対DMHの比率を1.4:1としたこ
とを除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めてい
る。
【0036】例6 DMHの量(3328g)(26モル)を調整してホル
ムアルデヒド対DMHの比率を1.5:1としたことを
除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めている。
【0037】比較例6A DMHの量(3017g)(23.7モル)を調整して
ホルムアルデヒド対DMHの比率を1.6:1としたこ
とを除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めてい
る。
【0038】例2〜6は、比較例6Aと比較すると、本
発明の直接反応法に用いるときには、ホルムアルデヒ
ド:DMHのモル比が1.2程度から1.5までとし、
1.6未満とすると、ホルムアルデヒド含量が低い水性
DMDMH/MDMH/DMH溶液を生成するが1:
6:1の比率では生成しないことを示している。
【0039】
【表3】
【0040】例7 pHを6.8〜7.2の範囲に調整した。フィルター助
剤(ケイソウ土)5gを加え、生成物を濾過した。次
に、生成物を分析した。これらの手順を更に3回繰り返
したところ、同様な結果を得た。次に、生成物を25℃
で6カ月間保存した後、再度分析した。典型的な特性を
表4に纏めている。
【0041】例8 DMHの量を調整して、ホルムアルデヒド対DMHの比
率を1.37:1とすることを除いて、例7の手順を行
った。特性を表4に纏めている。例7および8は、例2
および4を考慮してみると、ホルムアルデヒド対DMH
のモル比1.35:1は遊離ホルムアルデヒド含量が最
も低い値となることを示している。
【0042】
【表4】
【0043】例9 500リットル4つ口フラスコにDMH128.1g
(1モル)、42.8g(パラーホルムアルデヒド1.
35モル)(95%ホルムアルデヒド)および重炭酸と
0.14gを充填した。フラスコを105℃で油浴で加
熱しながら回転させた。混合物は自由流動性固形物配合
物から流動性スラリーへと変化し、最終的に55分で液
体に変化した。生成物を25℃に冷却したところ、粘稠
性の高い実質的に無水の液体を生成した。生成物を分析
したところ、24%の総ホルムアルデヒド、0.007
%の遊離ホルムアルデヒドおよび0.91%の水を含む
ことを見出だした。
【0044】例10 例9の生成物36.3gを水14.5gに溶解した。生
成物を分析したところ、17%の総ホルムアルデヒド、
0.03%の遊離ホルムアルデヒドおよび29.5%の
水を含むことを見出だした。
【0045】例11 例9の生成物37.2gを水32gに溶解した。生成物
を分析したところ、12.7%の総ホルムアルデヒド、
0.043%の遊離ホルムアルデヒドおよび47.1%
の水を含むことを見出だした。例9〜11は、本発明の
直接反応法によって実質的に無水のメチロールヒダント
インを調製することができることを示している。これら
の実質的に無水の組成物は水で希釈したときに遊離ホル
ムアルデヒド含量が低い特性を保持する。
【0046】後段添加法例12 総ホルムアルデヒド13.5重量%を含むDMDMHの
水性溶液、pH7.2を、250ml3つ口フラスコに
DMDMHの55%水性溶液76.5部を入れることに
よって調製した。マグネティック撹伴棒で混合しなが
ら、水8.5部を加えた。固形DMH15部を室温で加
え、総ての固形分が溶解するまで撹伴を継続した。溶液
のpHは6.2であり、水酸化ナトリウム水性溶液で7
に調整した。残留固形分は総て濾過によって除去した。
特性を表5に纏めている。
【0047】比較例12A DMDMHの水性溶液をDMDMH粉末と水を混合して
13%水性溶液を生成させることによって調製する。特
性を表5に纏めている。
【0048】例13 DMH17.5部を、総ホルムアルデヒド27.7重量
%と遊離ホルムアルデヒド1.2重量%を含む濃DMD
MH溶液85部に加えることによって、水性DMDMH
/MDMH/DMH溶液を調製した。特性を表5に纏め
ている。
【0049】比較例13A 例2の手順にしたがって水性DMDMH/MDMH/D
MH溶液を調製した。しかしながら、加えるDMHの量
を調整してホルムアルデヒド対DMHのモル比が2:1
であり固形物含量が55%となるようにした。特性を表
5に纏めている。
【0050】例12および13は、それぞれ比較例12
Aおよび13Aと比較すると、本発明によるDMHの後
段添加により水性DMDMH/MDMH溶液の遊離ホル
ムアルデヒド含量が0.1%未満まで減少することを示
している。
【表5】
【0051】例14 DMDMH粉末40部、水50部およびDMH10部の
混合物を調整した。初期の遊離ホルムアルデヒドを測定
したところ0.038重量%であり、45日後に遊離ホ
ルムアルデヒドを測定したところ0.021重量%であ
った。特性を表6に纏めている。
【0052】比較例14A DMDMH粉末40部と水60部の混合物を調整した。
初期の遊離ホルムアルデヒドを測定したところ0.46
重量%であり、57日後に遊離ホルムアルデヒドを測定
したところ、0.47重量%であった。特性を表6に纏
めている。
【0053】例15 DMDMH粉末40分、水45分およびDMH15部の
混合物を調整した。初期の遊離ホルムアルデヒドを測定
したところ0.009重量%であり、34日後に遊離ホ
ルムアルデヒドを測定したところ、0.019重量%で
あった。特性を表6に纏めている。
【0054】例14および15は、比較例14Aと比較
した場合の、遊離ホルムアルデヒド含量が低く安定性が
高い水性DMDMH/MDMH/DMH溶液を得る場合
のDMHの後段添加の効果を示している。
【表6】
【0055】比較例16 遊離ホルムアルデヒド1.5重量%と亜硫酸ナトリウム
10重量%を含む55重量%DMDMH水性液90部を
調製した。初期に遊離ホルムアルデヒドを測定したとこ
ろ0.01重量%であった。しかしながら4日後には、
遊離ホルムアルデヒド水準は0.13重量%に上昇し
た。
【0056】比較例17 遊離ホルムアルデヒド1.5重量%と炭酸アンモニウム
6重量%を含む55重量%DMDMH水性液94部の混
合物を調製した。遊離ホルムアルデヒドを測定したとこ
ろ、0.56重量%であった。比較例16および17
は、亜硫酸ナトリウムまたは炭酸アンモニウムを添加し
てもDMDMH水性溶液の遊離ホルムアルデヒド含量を
0.1%未満に減少させ保持することはないことを示し
ている。
【0057】後段DMH添加例18 マグネティック撹拌棒、サーモウォッチTM温度制御装
置、ガラス栓および冷却器を備えた250ml3つ口丸
底フラスコにホルマリン(37ホルムアルデヒド)8
1.2部を入れることによって、総ホルムアルデヒド約
20.7重量%を含むDMDMH水性溶液を調製した。
pHは3.6であり,8.18に調整した。最初のDM
Hの充填量であるDMH64.1部を加えた。発熱が観
察され、温度は43℃に上昇した。次に溶液を45℃に
3時間加熱した後、室温に冷却した。11.5部の試料
を取り出した。第二のDMHの充填量であるDMH1
7.5部を加えた。溶液を撹拌し、固形物を溶解させ
た。pHは6.3であり、水酸化ナトリウム水性液で7
に調整した。残留している固形分を総て濾過により除去
した。特性を表7に纏めている。
【0058】比較例18A DMHの2回目の添加を省いたことを除き、例18の手
順を行った。特性を表7に纏めている。例18は、比較
例18Aと比較したところ、DMHをDMDMH/MD
MH溶液に後段添加することにより遊離ホルムアルデヒ
ド含量を0.1%未満に低下させることができることを
示している。
【表7】
【0059】例19 遊離ホルムアルデヒド含量が0.08重量%であるDM
DMH/MDMH/DMHの安定な水性溶液を直接反応
法によって調製した。次いで、DMH3重量%を加え
た。遊離ホルムアルデヒド含量を測定したところ、0.
051垂量%となった。例19は遊離ホルムアルデヒド
含量が比較的低いDMDMH/MDMH/DMH水性溶
液にのDMHの後段添加を用いて、直接反応法による調
製を補足するのに用いることができることを示してい
る。
【0060】生物活性 下記の生物学的手順を用いた。
【0061】手順A 牛肉エキス5g、塩化ナトリウム5g、寒天15gおよ
びアナトンパウダー10gを蒸溜水1リットルに溶解す
ることによって、FD寒天を調製した。混合物を撹拌し
ながら加熱し、1分間煮沸した後、121℃で20分間
殺菌した。最終的なpHは7であった。細菌Pseud
omonas aeruginosa(ATCC N
o.9027)の24時間培養物は、毎日保持しておい
た保存菌株の1白金耳量を3つの新鮮なFD寒天のスラ
ントに移すことによって調製した。接種物をスラントの
表面常に均一に分散させ、37℃で24時間インキュベ
ーションした。それぞれのスラントの表面を滅菌食塩水
で洗浄し、流出液を滅菌容器に入れることによって培養
物を取得した。更に食塩水を加えて、接種物1ml当た
り約1×10個のコロニー形成単位の微生物を得た。
これは、それぞれの接種物を分光光度法により標準かす
ることによって測定した。
【0062】手順B 手順Aの方法をPseudomonas aerugi
nosaの代わりに細菌Staphylococcus
aureus(ATCC No.6538)を用いて
行った。
【0063】手順C 手順Aの方法を、Pseudomonas aerug
inosaの代わりに細菌Escherichia c
oli(ATCC No.8739)を用いて行った。
【0064】手順D ポテトデキストロース寒天を、媒質39gを蒸溜水1リ
ットルに溶解し、溶液を煮沸させることによって調製し
た。混合物を1000mlのフラスコに移した。これを
121℃で20分間オートクレーブで処理した後、滅菌
した組織培養フラスコに35〜40mlずつ無菌的に移
した。最終的pHは5.6であった。カビAsperg
illus niger(ATCC No.1640
4)の7日生育物は、7日間保持した保存薗株を新鮮な
ポテトデキストロース寒天を入れた組織培養フラスコに
1白金耳量を移すことによって調製した。接種物を表面
常に均一に分散させ、25℃で7日間インキュベーショ
ンした。7日培養物は、組織培養物の表面を、試薬級塩
化ナトリウム血漿8.5gを蒸溜水1リットルに溶解さ
せ、トライトンX−100(イソ−オクチルフェノキシ
ポリエトキシエタノール)0.1gを加え、十分に混合
し、121℃で20分間滅菌することによって予め調製
しておいたトライトンX−100を含む滅菌食塩水で洗
浄することによって取得した。食塩水で処理した生育物
を、培地の表面で滅菌したガラスビーズでばらばらにし
た。侵軟した接種物を滅菌容器にいれた。十分な量の追
加の滅菌食塩水を加えて、微生物の個数を接種物1ml
当たり約1×10個のコロニー形成単位とした。この
測定は、ノイバウア血球計数器または類似のチャンバー
計数装置を用いて接種物の追加の計数によって行った。
【0065】手順E 培地65gを蒸溜水1リットルに溶解させて、サブロー
デキストロース寒天を調製した。溶液を撹拌しながら加
熱し、1分間煮沸した。溶液を121℃で20分間殺菌
し、最終的pHは5.6であった。酵母Candida
albicans(ATCC No.10231)の
48時間生育物は、48時間保持した保存菌株1白金耳
量を2個の新鮮なサブローデキストロース寒天のスラン
トに移すことによって調製した。接種物をスラント表面
常に均一に分散させ、25℃で48時間インキュベーシ
ョンした。酵母は、表面を滅菌食塩水で洗浄し、留出液
を滅菌容器に移すことによって取得した。生育物を滅菌
白金耳でばらばらにした。十分な量の追加の食塩水を加
えて、接種物1ml当たり約1×10個のコロニー形
成単位の微生物を得た。この測定は、ノイバウア血球計
数器を用いて接種物の目視計数によって行った。
【0066】例20 合成のC12〜C15脂肪族アルコールの混合物のポリ
エチレングリコール450gをエチレンオキシド(ネオ
ドール25−12、シェルケミカルカンパニー)を平均
して12〜15モルおよび滅菌水3825gと混合する
ことによって10.5%ネオドール溶液を調製した。安
定なDMDMH/MDMH/DMH水性溶液100重量
%に対して遊離ホルムアルデヒドが0.06重量%未満
であり、総ホルムアルデヒドが少なくとも12.5重量
%およびDMH3.6重量%を含み、DMDMH対MD
MHの重量比が約1:1.24〜約3.5:1であり、
例1の方法によって調製した該溶液0.3重量%を1
0.5%ネオドール溶液に加えた。手順A、BおよびC
によって調製した微生物懸濁液を等容量ずつ混合して、
細菌懸濁液混合物を得た。それぞれ手順FおよびEによ
って調製したカビおよび酵母の等容量を混合して、カビ
懸濁液混合物を得た。前記のDMDMH/MDMH/D
MH−ネオドール溶液40mlをそれぞれの細菌懸濁液
混合物およびカビ懸濁液混合物に、DMDMH/MDM
H/DMH−ネオドール溶液20ml当たり接種物0.
1mlの割合で加えた。
【0067】接種を行ったところ、最終微生物濃度は、
約5×10CFU/ml材料となった。接種材料1m
lをリン酸緩衝液9mlを含む滅菌試験管に無菌的に移
し、十分に混合することによって接種材料を連続希釈し
た。この手順を、希釈因子が10となるまで繰り返し
た。それぞれの希釈試料を1mlを滅菌したペトリ皿に
移した後、適当な培地を加えることによってそれぞれの
の希釈試料を培養した。培地24gと中和剤保存溶液2
5mlを1リットル容器で溶解し、撹拌しながら加熱
し、1分間煮沸し、121℃で20分間滅菌することに
よって調製した中和剤を含むトリプチカーゼソイ寒天を
細菌培養基に加えた。培地38gと中和剤保存溶液25
mlを1リットル容器で溶解し、撹拌しながら加熱し、
1分間煮沸し、121℃で20分間滅菌することによっ
て調製した中和剤を含むサブローデキストロース寒天を
カビ培養基に加えた。次に、細菌培養基を37℃で48
時間インキュベーションし、カビ培養基は25℃で5〜
7日間インキュベーションした。それぞれのインキュベ
ーションの後、それぞれの試験試料の生育を定量して記
録した。それぞれの試験試料は、DMDMH/MDMH
/DMH−ネオドール防腐剤溶液に0、1、3、7、1
4、21および28日間暴露して定量した。接種した試
料は、特に断らないかぎり室温で保存した。
【0068】比較例20A 例20の手順を、DMDMHの代わりに遊離ホルムアル
デヒド含量が0.9重量%を上回り総ホルムアルデヒド
含量が12重量%であるDMDMHの水性溶液0.3重
量%を用いて行った。結果を表8に示す。
【0069】例21 例20の手順を、DMDMH/MDMH/DMHの代わ
りに例1の方法によって調製したDMDMH/MDMH
/DMHの水性溶液0.5重量%を用いて行った。結果
を表8に示す。
【0070】比較例21A 例20Aの手順を、DMDMH/MDMH/DMHの代
わりにDMDMH/MDMH/DMHの水性溶液0.5
重量%を用いて行った。結果を表8に示す。
【0071】例22 例20の手順を、DMDMH/MDMH/DMHの代わ
りに例2の方法によって調製したDMDMH/MDMH
/DMHの水性溶液0.2重量%を用いて行った。
【0072】結果を表8に示す。
【0073】例22の手順を、DMDMH/MDMH/
DMHの代わりにDMDMH/MDMH/DMHの水性
溶液0.4重量%を用いて行った。結果を表8に示す。比較例23A l0%ネオドール溶液にDMDMH/MDMH/DMH
水件溶液を加えなかったことを除き、例20の手順を行
った。結果を表8に示す。
【表8】
【0074】例20の手順を、10.5%ネオドール溶
液の代わりに、硫酸化し、エトキシル化したラウリルア
ルコールCH(CH10CH(OCH
OSONa(n=1〜4)のナトリウム塩4
50gと滅菌水3825mlを混合して調製した10.
5重量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用い
て、行った。結果を表9に示す。
【0075】比較例24A 比較例20Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例24の手順にしたがって調製した10.5重
量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて行っ
た。結果を表9に示す。
【0076】例25 例21の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例24の手順にしたがって調製した10.5重量%
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行っ
た。結果を表9に示す。
【0077】比較例24A 比較例21Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例24の手順にしたがって調製した10.5重
量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて行っ
た。結果を表9に示す。
【0078】例26 例22の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例24の手順にしたがって調製した10.5重量%
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行っ
た。結果を表9に示す。
【0079】例27 例23の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例24の手順にしたがって調製した10.5重量%
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行っ
た。結果を表9に示す。
【0080】比較例27A 比較例23Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例24の手順にしたがって調製した10.5重
量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行
った。結果を表9に示す。
【表9】
【0081】例28 例20の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、滅菌水2700g、水酸化ナトリウムベレット6
7.5g、ドデシルベンゼン硫酸(ステパンBDA、9
6%)540g、1:1ラウリン酸ジエタノールアミド
(カルソノール、SAL−9)99g、ラウリン酸エ
ーテル硫酸ナトリウム472.5g、ポリソルベート2
0(ソルビトールのラウリン酸エステルおよび無水ソル
ビトールとエチレンオキシド約20モルとの混合物)4
5g、エタノールSDA−3A 45g、0.1%水酸
化ナトリウム21g、および追加の滅菌水285gを混
合することによって調製した液体皿洗い用洗剤を用いて
行った。結果を表10に示す。
【0082】比較例28A 比較例20Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い
用洗剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0083】例29 例21の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い用洗
剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0084】比較例29A 比較例21Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い
用洗剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0085】例30 例22の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い用洗
剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0086】例31 例23の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い用洗
剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0087】比較例31A 比較例23Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い
用洗剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0088】例20〜31は、遊離ホルムアルデヒド含
量が0.1%未満の本発明の範囲内のDMDMH/MD
MH/DMH水性溶液は、総ての試験材料で7日間の暴
露の後に混合細菌の汚染をなくし、10.5%ネオドー
ル溶液以外の総ての試験材料で7日間の暴露の後に混合
カビによる汚染をなくすることを示している。比較例2
0A、21A、24A、25A、28Aおよび29A
は、遊離ホルムアルデヒド含量が1%を上回るDMDM
H水性溶液は、総ての試験材料で7日間暴露した後の混
合細菌による汚染を完全になくすることを示している。
混合カビによる汚染は、総ホルムアルデヒド濃度が高い
総ての試料および10%ネオドール以外の総ホルムアル
デヒド濃度が低い総ての試験材料で暴露7日後には、完
全になくなった。それ故、本発明の遊離ホルムアルデヒ
ド含量が低い組成物は、従来技術の遊離ホルムアルデヒ
ド含量が高い組成物と同程度の有効性を有することが示
されている。
【表10】
【0089】前記の総ての特許明細書、特許出願明細
書、および試験法は、参考として本明細書に引用された
ものである。本発明の多くの変更は、前記の詳細な説明
を考慮すれば、当業者が考えられるものであろう。これ
らの明白な変更は、特許請求の範囲の意図した全範囲内
にある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊離ホルムアルデヒド含量の低いメチ
ロールヒダントインおよびその組成物の調製法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】木発明はジメチロールジメチルヒ
ダントイン(DMDMH)、モノメチロールジメチルヒ
ダントイン(MDMH)およびジメチルヒダントイン
(DMH)を含み、総溶液100重量%に対して遊離ホ
ルムアルデヒドが0.1重量%未満であり、DMDM
H:MDMHの重量比が約1:1.25〜約3.5:1
の範囲にある組成物の調製に関する。本発明によって調
製される組成物は、当局のホルムアルデヒド含量指針案
に適合し且つまさり、不快な臭気、皮膚刺激性、ホルム
アルデヒドの揮発分の損失および製造作業者の健康を害
する要因などの比較的高濃度の遊離ホルムアルデヒド含
量を有するメチロールヒダントイン溶液の他の欠点がな
いことが期待される。
【0002】
【従来の技術】ホルムアルデヒドは、微生物が生育しや
すいある種の製品の保存寿命を伸ばすのに広く用いられ
ている周知の抗微生物剤である。これらの製品には、液
体洗剤、水性界面活性剤、軟質石鹸、水性塗料、布帛軟
化剤、室内脱臭剤/空気清浄剤、ポリマーエマルジョ
ン、織物の保護コーティング、建築用コーティング、水
性ゲル、シーラントおよびコーキング剤、紙コーティン
グ用のラテックス、水性インキ、木材防腐剤などの工業
製品が挙げられる。それらには、化粧品、シャンプー、
クリーム、ローション、粉体製品などのパーソナルケア
製品も挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホルム
アルデヒドには、特に高濃度では、不快な臭気、皮膚を
刺激する傾向、揮発棲が高いことによる保存寿命が短い
といった多くの欠点がある。更に重要なことには、ホル
ムアルデヒドは健康を害する恐れがあるため医療社会や
規制官庁による監視が増々厳しくなってきている。
【0004】DMDMHは比較的長期間に亙ってホルム
アルデヒドを放出し、DMH1モルをホルムアルデヒド
2モルでメチロール化することによって典型的に製造さ
れるホルムアルデヒド供与体である。もう一方のホルム
アルデヒド供与体であるMDMHも、ホルムアルデヒド
1モルを用いてメチロール化によって調製される。
【0005】フェルシュは、米国特許第3,987,1
84号明細書に、5,5−DMH1モル当たりホルムア
ルデヒド1.85〜2.4モルを水中で、pH約7〜約
9で約20分間、約22°〜65℃の温度で反応させる
ことから成るDMDMHの製造法を開示している。フェ
ルシュはこの方法で調製したDMDMH溶液は遊離のホ
ルムアルデヒドが1重量%を下回ると仮定したが、遊離
ホルムアルデヒド1.2重量%を含む溶液しか例示しな
かった。
【0006】DMDMH溶液中の遊離ホルムアルデヒド
濃度が低いものを得るもう一つの方法には、DMDMH
溶液に炭酸アンモニウムの添加またはDMDMH溶液か
らの残留する遊離ホルムアルデヒドの真空ストリッピン
グが挙げられている。しかしながら、これらの試みは、
遊離ホルムアルデヒド含量を0.1重量%未満に低下さ
せることには成功しなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】ジメチロールジメチルヒ
ダントイン、モノメチロールジメチルヒダントインおよ
びジメチルヒダントインの組成物の総重量100%に対
して遊離ホルムアルデヒドが0.1重量%未満である組
成物であって、DMDMH対MDMHの重量比が約1:
1.25〜約3.5:1の範囲であることを特徴とする
組成物を生じる直接反応法および後段添加法を見出だし
た。従来技術の欠点を克服し且つ予想される厳しい規制
官庁の要件を満たす前記の組成物が製造される。
【0008】本発明によれば、ジメチルヒダントインと
ホルムアルデヒド含有源を反応させることからなるこれ
らの組成物の製造法であって、ホルムアルデヒド対ジメ
チルヒダントインのモル比が約1.2:1、好ましくは
1.3:1から約1.55:1までの範囲にあることを
特徴とする方法(直接反応法)が提供される。最も好ま
しい比率は約1.35:1である。
【0009】もう一つの態様(後段添加法)では、ジメ
チロールジメチルヒダントイン、モノメチロールジメチ
ルヒダントインおよびジメチルヒダントインの水性溶液
を、(a)0.1重量%を上回る量の遊離ホルムアルデ
ヒドを含むメチロール化ジメチルヒダントインの水性溶
液約80〜約90重量%を(b)メチロール化ジメチル
ヒダントインとジメチルヒダントインとを纏めたものの
水性溶液100重量%に対してジメチルヒダントイン約
20〜約10重量%と混合することによって製造され
る。
【0010】ジメチロールジメチルヒダントイン、モノ
メチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダン
トインを含んで成る組成物であって、該組成物100重
量%に対して遊離ホルムアルデヒドが0.1重量%未満
であり、DMDMH対MDMHの重量比が約1:1.2
5〜約3.5:1であることを特徴とする組成物も、本
発明により予想される。好ましい組成物は、組成物10
0重量%に対して総ホルムアルデヒドが約10〜約25
重量%であり、ジメチルヒダントイン約2〜約6重量%
を含んでいる。好ましい組成物は水性溶液であり、最も
好ましくは下記に説明されるように安定なものである。
【0011】これらの組成物は、微生物の生育を抑制す
べきである任意の媒質、特に工業製品またはパーソナル
ケア製品に殺生物性有効量で用いられる。
【0012】DMDMHは、DMHとホルムアルデヒド
のジホルミル化生成物であるホルムアルデヒド供与体で
ある。MDMHは、最初は中間体として生成し、それ自
体結合したしかし利用可能なホルムアルデヒド約19重
量%を含むホルムアルデヒドスキャベンジャーである。
引き続いて、MDMHとホルムアルデヒドとを反応させ
るとDMDMHを生成し、これは理論的には結合した利
用可能なホルムアルデヒド31.9%を含む。DMDM
Hは、典型的には総DMDMH溶液100重量%に対し
て遊離ホルムアルデヒドを少なくとも1重量%含む水性
溶液で市販されている。
【0013】直接反応法 本発明の直接反応法は、ジメチルヒダントインとホルム
アルデヒド含有源とを、ホルムアルデヒド対ジメチルヒ
ダントインのモル比が約1.2:1〜約1.55:1、
好ましくは約1.3:1〜約1.55:1で反応させる
ことから成っている。最も好ましくは、このモル比は約
1.35:1である。
【0014】本発明において用いるのに好適なホルムア
ルデヒド含有源は、当該技術分野において通常の技術を
有する者に知られている任意のものでよくホルマリンの
ようなホルムアルデヒドの水性溶液またはパラホルムア
ルデヒドのような実質的に無水のホルムアルデヒドが挙
げられるが、これらに限定されない。好ましくは、ホル
ムアルデヒド含有源は、水性ホルムアルデヒド溶液10
0重量%に対してホルムアルデヒド約36〜約38重量
%を含むかまたはパラホルムアルデヒド100重量%に
対してホルムアルデヒド約95重量%を含む。好ましく
は、水性ホルムアルデヒド溶液のpHは、反応の開始時
には8.1〜8.3である。
【0015】直接反応法によって調製される組成物は、
水性溶液としてまたは実質的無水の組成物、すなわち水
が1重量%未満のものとして調製することができる。更
に、これらの実質的に無水の形態を希釈して水性溶液を
生成させることができる。
【0016】好ましい態様では、直接反応法はpHが
8.2〜約8.3のホルムアルデヒドの水性溶液を用
い、最初のジメチルヒダントイン/水性ホルムアルデヒ
ド溶液反応生成物のpHを約7に調製し、pHを調製し
た生成物を約45℃〜約55℃の温度に約2.5〜3.
5時間加熱し、加熱した生成物をほぼ室温に冷却し、最
後にpHを約6.2〜約7.2に調整することから成っ
ている。
【0017】後段添加法 後段添加法は、0.1重量%を上回る量の遊離ホルムア
ルデヒドを含むメチロールジメチルヒダントインの水性
溶液約80〜約90重量%、好ましくは約83〜約90
重量%、最も好ましくは約85重量%を、これに対応し
てジメチルヒダントイン約20〜約10重量%、好まし
くは約17〜約10重量%、最も好ましくは約15重量
%と混合することから成っている。好ましくは、ジメチ
ロールジメチルヒダントインの水性溶液は総ホルムアル
デヒド約10〜約28重量%および/またはジメチロー
ルジメチルヒダントイン約25%〜約60重量%を含
む。
【0018】本発明の後段添加法は、任意の方法によっ
て調製されたDMDMH溶液中の遊離ホルムアルデヒド
の量を減少させる。しかしながら、この方法は、直接反
応法よりも多量のDMHを必要とするので、直接反応法
ほどには商業上の使用には適していない。また、後段添
加により、生成する安定な遊離ホルムアルデヒド含量が
低い組成物の固形物含量が増加し、固形物含量の増加に
より生成物の望ましくない結晶化を引き起こすことがあ
る。
【0019】直接反応または後段添加によって調製され
た組成物は、総組成物100重量%に対して総ホルムア
ルデヒド約10%〜25重量%を含む。最も好ましく
は、総ホルムアルデヒド量は約12〜約17重量%であ
る。特に好ましい態様では、総ホルムアルデヒド含量は
12%または17重量%である。好ましくは、本発明の
組成物のpHは約6,5〜7.5であるが、pHは必要
に応じて水酸化ナトリウム水溶液等で調整することがで
きる。
【0020】本発明の好ましいDMDMH/MDMH/
DMH組成物は、組成物100重量%に対してジメチロ
ールジメチルヒダントイン約20〜約40重量%を含
む。最も好ましくは、本発明の組成物はジメチロールジ
メチルヒダントイン約25〜約35重量%を含む。更
に、好ましい遊離ホルムアルデヒド含量が低いDMDM
H/MDMH/DMH組成物は、組成物100重量%に
対してジメチルヒダントイン約2〜約6重量%を含む。
【0021】安定性は、遊離ホルムアルデヒド0.1重
量%を少なくとも30日間、好ましくは少なくとも6カ
月間保持することとして定義される。
【0022】本発明の方法における成分の混合および成
分の添加は、当業者に知られている従来の手段によって
行うことができる。
【0023】第二の後段添加は本発明に記載の直接反応
法に付随的なものとして用いることができ、実際に本発
明の方法あるいは他の方法によって調製された任意の規
格外バッチについて用いることができる。好ましくはこ
の種の後段添加では、DMHは水性DMDMH/MDM
H/DMH溶液に、総DMDMH/MDMH/DMH溶
液100重量%に対して約1〜10重量%、好ましくは
約1〜約3重量%の量で加えられる。
【0024】下記の例により本発明を説明するが、これ
らの例は本発明を制限するためのものではない。総ての
部および百分率は、特に断らないかぎり重量によるもの
である。
【0025】下記の分析法を用いた。遊離ホルムアルデ
ヒドはヒドロキシルアミン塩酸塩との反応によって測定
した。ホルムアルデヒド1モルは塩化水素1モルを放出
する。後者は、アルカリで滴定することにより電位差に
より測定するものである。
【0026】炭素−13NMRを用いて溶液中の組成
(DMH、MDMHおよびDMDMHの百分率)を測定
した。
【0027】総ホルムアルデヒド量は、2種類の手法の
一つによって測定した。第一の方法はハンツシュ法であ
って、酢酸アンモニウムとアセチルアセトンとの反応に
よって結合したホルムアルデヒドがジメチルヒダントイ
ン環から放出されることを特徴とする方法である。結合
および遊離ホルムアルデヒドは後者の2種類の試薬と反
応して、3,5−ジアセチル−1,4−ジヒドロルチジ
ンを形成する。ルチジン誘導体の吸光度を413nmで
測定し、ホルムアルデヒドを較正曲線と比較することに
よって定量する。第二の総ホルムアルデヒド量を測定す
る手段はアルカリ酸化による方法である。ホルムアルデ
ヒドを過剰の水酸化カリウムを含む溶液中で過酸化水素
で酸化してギ酸カリウムを生成させる。過剰の水酸化カ
リウムを鉱酸で電位差滴定を行う。水はカールフィッシ
ャー法によって測定する。
【0028】直接反応法例1 撹拌機、温度制御装置(サーモウォッチTMおよび加熱
マントル)、および冷却器を備えた12リットル3つ口
丸底フラスコにホルマリン(37%水性ホルムアルデヒ
ド、1.2%メタノール)3133g(ホルムアルデヒ
ド39モル)と水2163gを入れた。pHを水性水酸
化ナトリウムを用いて8.3に調整した。DMH370
4g(29モル)を、室温でホルムアルデヒド対DMH
のモル比が1.35:1で加えた。発熱が見られ、温度
は31℃まで上昇した。DMHのほとんどが溶解した
後、最高温度に達して、発熱を停止した。pHを水性水
酸化ナトリウムで7に調整した。反応を55℃で3時間
加熱し、次いで室温まで冷却した。pHを6.8〜7.
5の範囲に調整した。フィルター助剤(ケイソウ土)5
gを加え、生成物を濾過した。次いで、生成物を再度分
析した。次に生成物を25℃で6カ月間保存した後、再
度分析を行った。これらの手順を更に4回繰り返したと
ころ、同様な結果を得た。代表的な特性を表1に纏めて
いる。
【0029】比較例1A 例1の手順にしたがって、水性DMDMH/MDMH/
DMH溶液を調製した。しかしながら、添加するDMH
の量を調整して、ホルムアルデヒド対DMHのモル比を
2:1とした。特性は表1に纏めている。例1は、比較
例1Aと比較して、反応におけるホルムアルデヒド対D
MHのモル比が2:1を下回り、詳細には1.35:1
であるときには、遊離ホルムアルデヒド含量が水性DM
DMH/MDMH/DMH溶液中では0.1重量%を下
回るように保持されることを示している。例1は更に、
安定性が高い遊離ホルムアルデヒド含量が低いDMDM
H/MDMH/DMH溶液を得るのに本発明の直接反応
が有効であることを示している。
【0030】
【表1】
【0031】例2 撹拌機、温度制御装置(サーモウォッチTMおよび加熱
マントル)、および冷却器を備えた12リットル3つ口
丸底フラスコにホルマリン(37%水性ホルムアルデヒ
ド、1.2%メタノール)4093g(ホルムアルデヒ
ド51モル)と水33gを入れた。pHを水性水酸化ナ
トリウムを用いて8.3に調整した。DMH4874g
(38モル)を、室温でホルムアルデヒド対DMHのモ
ル比が1.35:1で加えた。発熱が見られ、温度は4
5℃まで上昇した。DMHのほとんど1溶解した後、最
高温度に達して、発熱を停止した。pHを水性水酸化ナ
トリウムで7に調整した。反応を55℃で3時間加熱
し、次いで室温まで冷却した。pHを6.8〜7.2の
範囲に調整した。フィルター助剤(ケイソウ土)5gを
加え、生成物を濾過した。結果を表2に纏めている。こ
れらの手順を更に4回繰り返したところ、同様な結果を
得た。
【0032】
【表2】
【0033】例3 撹拌機、温度制御装置(サーモウオッチTMおよび加熱
マントル)、および冷却器を備えた12リットル3つ口
丸底フラスコにホルマリン(37%水性ホルムアルデヒ
ド、1.2%メタノール)68.2g(ホルムアルデヒ
ド0.84モル)と水35.9gを入れた。pHを水性
水酸化ナトリウムを用いて8.3に調整した。DMH8
9.6g(0.7モル)を、室温でホルムアルデヒド対
DMHのモル比が1.2:1で加えた。発熱が見られ、
温度は31℃まで上昇した。DMHのほとんどが溶解し
た後、最高温度に達して、発熱を停止した。pHを水性
水酸化ナトリウムで7に調整した。反応を55℃で3時
間加熱した後、室温まで冷却した。次に、pHを6.8
〜7.2の範囲に調整した。フィルター助剤(ケイソウ
土)5gを加え、生成物を濾過した。結果を表3に纏め
ている。
【0034】例4 DMHの量(3840g)(30モル)を調整してホル
ムアルデヒド対DMHの比率を1.3:1としたことを
除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めている。
この手順を更に4回繰り返したところ、同様な結果を得
た。
【0035】例5 DMHの量(3558g)(27.8モル)を調整して
ホルムアルデヒド対DMHの比率を1.4:1としたこ
とを除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めてい
る。
【0036】例6 DMHの量(3328g)(26モル)を調整してホル
ムアルデヒド対DMHの比率を1.5:1としたことを
除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めている。
【0037】比較例6A DMHの量(3017g)(23.7モル)を調整して
ホルムアルデヒド対DMHの比率を1.6:1としたこ
とを除き、例3の手順を行った。特性を表3に纏めてい
る。
【0038】例2〜6は、比較例6Aと比較すると、本
発明の直接反応法に用いるときには、ホルムアルデヒ
ド:DMHのモル比が1.2程度から1.5までとし、
1.6未満とすると、ホルムアルデヒド含量が低い水性
DMDMH/MDMH/DMH溶液を生成するが1:
6:1の比率では生成しないことを示している。
【0039】
【表3】
【0040】例7 pHを6.8〜7.2の範囲に調整した。フィルター助
剤(ケイソウ土)5gを加え、生成物を濾過した。次
に、生成物を分析した。これらの手順を更に3回繰り返
したところ、同様な結果を得た。次に、生成物を25℃
で6カ月間保存した後、再度分析した。典型的な特性を
表4に纏めている。
【0041】例8 DMHの量を調整して、ホルムアルデヒド対DMHの比
率を1.37:1とすることを除いて、例7の手順を行
った。特性を表4に纏めている。例7および8は、例2
および4を考慮してみると、ホルムアルデヒド対DMH
のモル比1.35:1は遊離ホルムアルデヒド含量が最
も低い値となることを示している。
【0042】
【表4】
【0043】例9 500リットル4つ口フラスコにDMH128.1g
(1モル)、42.8g(パラーホルムアルデヒド1.
35モル)(95%ホルムアルデヒド)および重炭酸と
0.14gを充填した。フラスコを105℃で油浴で加
熱しながら回転させた。混合物は自由流動性固形物配合
物から流動性スラリーへと変化し、最終的に55分で液
体に変化した。生成物を25℃に冷却したところ、粘稠
性の高い実質的に無水の液体を生成した。生成物を分析
したところ、24%の総ホルムアルデヒド、0.007
%の遊離ホルムアルデヒドおよび0.91%の水を含む
ことを見出だした。
【0044】例10 例9の生成物36.3gを水14.5gに溶解した。生
成物を分析したところ、17%の総ホルムアルデヒド、
0.03%の遊離ホルムアルデヒドおよび29.5%の
水を含むことを見出だした。
【0045】例11 例9の生成物37.2gを水32gに溶解した。生成物
を分析したところ、12.7%の総ホルムアルデヒド、
0.043%の遊離ホルムアルデヒドおよび47.1%
の水を含むことを見出だした。例9〜11は、本発明の
直接反応法によって実質的に無水のメチロールヒダント
インを調製することができることを示している。これら
の実質的に無水の組成物は水で希釈したときに遊離ホル
ムアルデヒド含量が低い特性を保持する。
【0046】後段添加法例12 総ホルムアルデヒド13.5重量%を含むDMDMHの
水性溶液、pH7.2を、250ml3つ口フラスコに
DMDMHの55%水性溶液76.5部を入れることに
よって調製した。マグネティック撹拌棒で混合しなが
ら、水8.5部を加えた。固形DMH15部を室温で加
え、総ての固形分が溶解するまで撹拌を継続した。溶液
のpHは6.2であり、水酸化ナトリウム水性溶液で7
に調整した。残留固形分は総て濾過によって除去した。
特性を表5に纏めている。
【0047】比較例12A DMDMHの水性溶液をDMDMH粉末と水を混合して
13%水性溶液を生成させることによって調製する。特
性を表5に纏めている。
【0048】例13 DMH17.5部を、総ホルムアルデヒド27.7重量
%と遊離ホルムアルデヒド1.2重量%を含む濃DMD
MH溶液85部に加えることによって、水性DMDMH
/MDMH/DMH溶液を調製した。特性を表5に纏め
ている。
【0049】比較例13A 例2の手順にしたがって水性DMDMH/MDMH/D
MH溶液を調製した。しかしながら、加えるDMHの量
を調整してホルムアルデヒド対DMHのモル比が2:1
であり固形物含量が55%となるようにした。特性を表
5に纏めている。
【0050】例12および13は、それぞれ比較例12
Aおよび13Aと比較すると、本発明によるDMHの後
段添加により水性DMDMH/MDMH溶液の遊離ホル
ムアルデヒド含量が0.1%未満まで減少することを示
している。
【表5】
【0051】例14 DMDMH粉末40部、水50部およびDMH10部の
混合物を調整した。初期の遊離ホルムアルデヒドを測定
したところ0.038重量%であり、45日後に遊離ホ
ルムアルデヒドを測定したところ0.021重量%であ
った。特性を表6に纏めている。
【0052】比較例14A DMDMH粉末40部と水60部の混合物を調製した。
初期の遊離ホルムアルデヒドを測定したところ0.46
重量%であり、57日後に遊離ホルムアルデヒドを測定
したところ、0.47重量%であった。特性を表6に纏
めている。
【0053】例15 DMDMH粉末40分、水45分およびDMH15部の
混合物を調製した。初期の遊離ホルムアルデヒドを測定
したところ0.009重量%であり、34日後に遊離ホ
ルムアルデヒドを測定したところ、0.019重量%で
あった。特性を表6に纏めている。
【0054】例14および15は、比較例14Aと比較
した場合の、遊離ホルムアルデヒド含量が低く安定性が
高い水性DMDMH/MDMH/DMH溶液を得る場合
のDMHの後段添加の効果を示している。
【表6】
【0055】比較例16 遊離ホルムアルデヒド1.5重量%と亜硫酸ナトリウム
10重量%を含む55重量%DMDMH水性液90部を
調製した。初期に遊離ホルムアルデヒドを測定したとこ
ろ0.01重量%であった。しかしながら4日後には、
遊離ホルムアルデヒド水準は0.13重量%に上昇し
た。
【0056】比較例17 遊離ホルムアルデヒド1.5重量%と炭酸アンモニウム
6重量%を含む55重量%DMDMH水性液94部の混
合物を調製した。遊離ホルムアルデヒドを測定したとこ
ろ、0.56重量%であった。比較例16および17
は、亜硫酸ナトリウムまたは炭酸アンモニウムを添加し
てもDMDMH水性溶液の遊離ホルムアルデヒド含量を
0.1%未満に減少させ保持することはないことを示し
ている。
【0057】後段DMH添加例18 マグネティック撹拌棒、サーモウォッチTM温度制御装
置、ガラス栓および冷却器を備えた250ml3つ口丸
底フラスコにホルマリン(37ホルムアルデヒド)8
1.2部を入れることによって、総ホルムアルデヒド約
20.7重量%を含むDMDMH水性溶液を調製した。
pHは3.6であり,8.18に調整した。最初のDM
Hの充填量であるDMH64.1部を加えた。発熱が観
察され、温度は43℃に上昇した。次に溶液を45℃に
3時間加熱した後、室温に冷却した。11.5部の試料
を取り出した。第二のDMHの充填量であるDMH1
7.5部を加えた。溶液を撹拌し、固形物を溶解させ
た。pHは6.3であり、水酸化ナトリウム水性液で7
に調整した。残留している固形分を総て濾過により除去
した。特性を表7に纏めている。
【0058】比較例18A DMHの2回目の添加を省いたことを除き、例18の手
順を行った。特性を表7に纏めている。例18は、比較
例18Aと比較したところ、DMHをDMDMH/MD
MH溶液に後段添加することにより遊離ホルムアルデヒ
ド含量を0.1%未満に低下させることができることを
示している。
【表7】
【0059】例19 遊離ホルムアルデヒド含量が0.08重量%であるDM
DMH/MDMH/DMHの安定な水性溶液を直接反応
法によって調製した。次いで、DMH3重量%を加え
た。遊離ホルムアルデヒド含量を測定したところ、0.
051重量%となった。例19は遊離ホルムアルデヒド
含量が比較的低いDMDMH/MDMH/DMH水性溶
液にのDMHの後段添加を用いて、直接反応法による調
製を補足するのに用いることができることを示してい
る。
【0060】生物活性 下記の生物学的手順を用いた。
【0061】手順A 牛肉エキス5g、塩化ナトリウム5g、寒天15gおよ
びアナトンパウダー10gを蒸溜水1リットルに溶解す
ることによって、FD寒天を調製した。混合物を撹拌し
ながら加熱し、1分間煮沸した後、121℃で20分間
殺菌した。最終的なpHは7であった。細菌Pseud
omonas aeruginosa(ATCC N
o.9027)の24時間培養物は、毎日保持しておい
た保存菌株の1白金耳量を3つの新鮮なFD寒天のスラ
ントに移すことによって調製した。接種物をスラントの
表面常に均一に分散させ、37℃で24時間インキュベ
ーションした。それぞれのスラントの表面を滅菌食塩水
で洗浄し、流出液を滅菌容器に入れることによって培養
物を取得した。更に食塩水を加えて、接種物1ml当た
り約1×10個のコロニー形成単位の微生物を得た。
これは、それぞれの接種物を分光光度法により標準かす
ることによって測定した。
【0062】手順B 手順Aの方法をPseudomonas aerugi
nosaの代わりに細菌Staphylococcus
aureus(ATCC No.6538)を用いて
行った。
【0063】手順C 手順Aの方法を、Pseudomonas aerug
inosaの代わりに細菌Escherichia c
oli(ATCC No.8739)を用いて行った。
【0064】手順D ポテトデキストロース寒天を、媒質39gを蒸溜水1リ
ットルに溶解し、溶液を煮沸させることによって調製し
た。混合物を1000mlのフラスコに移した。これを
121℃で20分間オートクレーブで処理した後、滅菌
した組織培養フラスコに35〜40mlずつ無菌的に移
した。最終的pHは5.6であった。カビAsperg
illus niger(ATCC No.1640
4)の7日生育物は、7日間保持した保存菌株を新鮮な
ポテトデキストロース寒天を入れた組織培養フラスコに
1白金耳量を移すことによって調製した。接種物を表面
常に均一に分散させ、25℃で7日間インキュベーショ
ンした。7日培養物は、組織培養物の表面を、試薬級塩
化ナトリウム血漿8.5gを蒸溜水1リットルに溶解さ
せ、トライトンX−100(イソーオクチルフェノキシ
ポリエトキシエタノール)0.1gを加え、十分に混合
し、121℃で20分間滅菌することによって予め調製
しておいたトライトンX−100を含む滅菌食塩水で洗
浄することによって取得した。食塩水で処理した生育物
を、培地の表面で滅菌したガラスビーズでばらばらにし
た。侵軟した接種物を滅菌容器にいれた。十分な量の追
加の滅菌食塩水を加えて、微生物の個数を接種物1ml
当たり約1×10個のコロニー形成単位とした。この
測定は、ノイバウア血球計数器または類似のチャンバー
計数装置を用いて接種物の追加の計数によって行った。
【0065】手順E 培地65gを蒸溜水1リットルに溶解させて、サブロー
デキストロース寒天を調製した。溶液を撹拌しながら加
熱し、1分間煮沸した。溶液を121℃で20分間殺菌
し、最終的pHは5.6であった。酵母Candida
albicans(ATCC No.10231)の
48時間生育物は、48時間保持した保存菌株1白金耳
量を2個の新鮮なサブローデキストロース寒天のスラン
トに移すことによって調製した。接種物をスラント表面
常に均一に分散させ、25℃で48時間インキュベーシ
ョンした。酵母は、表面を滅菌食塩水で洗浄し、留出液
を滅菌容器に移すことによって取得した。生育物を滅菌
白金耳でばらばらにした。十分な量の追加の食塩水を加
えて、接種物1ml当たり約1×10個のコロニー形
成単位の微生物を得た。この測定は、ノイバウア血球計
数器を用いて接種物の目視計数によって行った。
【0066】例20 合成のC12〜C15脂肪族アルコールの混合物のポリ
エチレングリコール450gをエチレンオキシド(ネオ
ドール25−12、シェルケミカルカンパニー)を平均
して12〜15モルおよび滅菌水3825gと混合する
ことによって10.5%ネオドール溶液を調製した。安
定なDMDMH/MDMH/DMH水性溶液100重量
%に対して遊離ホルムアルデヒドが0.06重量%未満
であり、総ホルムアルデヒドが少なくとも12.5重量
%およびDMH3.6重量%を含み、DMDMH対MD
MHの重量比か約1:1.24〜約3.5:1であり、
例1の方法によって調製した該溶液0.3重量%を1
0.5%ネオドール溶液に加えた。手順A、BおよびC
によって調製した微生物懸濁液を等容量ずつ混合して、
細菌懸濁液混合物を得た。それぞれ手順FおよびEによ
って調製したカビおよび酵母の等容量を混合して、カビ
懸濁液混合物を得た。前記のDMDMH/MDMH/D
MH−ネオドール溶液40mlをそれぞれの細菌懸濁液
混合物およびカビ懸濁液混合物に、DMDMH/MDM
H/DMH−ネオドール溶液20ml当たり接種物0.
1mlの割合で加えた。
【0067】接種を行ったところ、最終微生物濃度は、
約5×10CFU/ml材料となった。接種材料1m
lをリン酸緩衝液9m1を含む滅菌試験管に無菌的に移
し、十分に混合することによって接種材料を連続希釈し
た。この手順を、希釈因子が10となるまで繰り返し
た。それぞれの希釈試料を1mlを滅菌したペトリ皿に
移した後、適当な培地を加えることによってそれぞれの
の希釈試料を培養した。培地24gと中和剤保存溶液2
5mlを1リットル容器で溶解し、撹拌しながら加熱
し、1分間煮沸し、121℃で20分間滅菌することに
よって調製した中和剤を含むトリプチカーゼソイ寒天を
細菌培養基に加えた。培地38gと中和剤保存溶液25
mlを1リットル容器で溶解し、撹拌しなから加熱し、
1分間煮沸し、121℃で20分間滅菌することによっ
て調製した中和剤を含むサブローデキストロース寒天を
カビ培養基に加えた。次に、細菌培養基を37℃で48
時間インキュベーションし、カビ培養基は25℃で5〜
7日間インキュベーションした。それぞれのインキュベ
ーションの後、それぞれの試験試料の生育を定量して記
録した。それぞれの試験試料は、DMDMH/MDMH
/DMH−ネオドール防腐剤溶液に0、1、3、7、1
4、21および28日間暴露して定量した。接種した試
料は、特に断らないかぎり室温で保存した。
【0068】比較例20A 例20の手順を、DMDMHの代わりに遊離ホルムアル
デヒド含量が0.9重量%を上回り総ホルムアルデヒド
含量が12重量%であるDMDMHの水性溶液0.3重
量%を用いて行った。結果を表8に示す。
【0069】例21 例20の手順を、DMDMH/MDMH/DMHの代わ
りに例1の方法によって調製したDMDMH/MDMH
/DMHの水性溶液0.5重量%を用いて行った。結果
を表8に示す。
【0070】比較例21A 例20Aの手順を、DMDMH/MDMH/DMHの代
わりにDMDMH/MDMH/DMHの水性溶液0.5
重量%を用いて行った。結果を表8に示す。
【0071】例22 例20の手順を、DMDMH/MDMH/DMHの代わ
りに例2の方法によって調製したDMDMH/MDMH
/DMHの水性溶液0.2重量%を用いて行った。
【0072】結果を表8に示す。
【0073】例22の手順を、DMDMH/MDMH/
DMHの代わりにDMDMH/MDMH/DMHの水性
溶液0.4重量%を用いて行った。結果を表8に示す。比較例23A 10%ネオドール溶液にDMDMH/MDMH/DMH
水性溶液を加えなかったことを除き、例20の手順を行
った。結果を表8に示す。
【表8】
【0074】例20の手順を、10.5%ネオドール溶
液の代わりに、硫酸化し、エトキシル化したラウリルア
ルコールCH(CH10CH(OCH
OSONa(n=1〜4)のナトリウム塩4
50gと滅菌水3825mlを混合して調製した10.
5重量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用い
て、行った。結果を表9に示す。
【0075】比較例24A 比較例20Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例24の手順にしたがって調製した10.5重
量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて行っ
た。結果を表9に示す。
【0076】例25 例21の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例24の手順にしたがって調製した10.5重量%
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行っ
た。結果を表9に示す。
【0077】比較例24A 比較例21Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例24の手順にしたがって調製した10.5重
量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて行っ
た。結果を表9に示す。
【0078】例26 例22の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例24の手順にしたがって調製した10.5重量%
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行っ
た。結果を表9に示す。
【0079】例27 例23の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例24の手順にしたがって調製した10.5重量%
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行っ
た。結果を表9に示す。
【0080】比較例27A 比較例23Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例24の手順にしたがって調製した10.5重
量%ラウリルエーテル硫酸ナトリウム溶液を用いて、行
った。結果を表9に示す。
【表9】
【0081】例28 例20の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、滅菌水2700g、水酸化ナトリウムペレット6
7.5g、ドデシルベンゼン硫酸(ステパンBDA、9
6%)540g、1:1ラウリン酸ジエタノールアミド
(カルソノール、SAL−9)99g、ラウリン酸エ
ーテル硫酸ナトリウム472.5g、ポリソルベート2
0(ソルビトールのラウリン酸エステルおよび無水ソル
ビトールとエチレンオキシド約20モルとの混合物)4
5g、エタノールSDA−3A 45g、0.1%水酸
化ナトリウム21g、および追加の滅菌水285gを混
合することによって調製した液体皿洗い用洗剤を用いて
行った。結果を表10に示す。
【0082】比較例28A 比較例20Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い
用洗剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0083】例29 例21の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い用洗
剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0084】比較例29A 比較例21Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い
用洗剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0085】例30 例22の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い用洗
剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0086】例31 例23の手順を、10.5%ネオドール溶液の代わり
に、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い用洗
剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0087】比較例31A 比較例23Aの手順を、10.5%ネオドール溶液の代
わりに、例28の手順にしたがって調製した液体皿洗い
用洗剤を用いて行った。結果を表10に示す。
【0088】例20〜31は、遊離ホルムアルデヒド含
量が0.1%未満の本発明の範囲内のDMDMH/MD
MH/DMH水姓溶液は、総ての試験材料で7日間の暴
露の後に混合細菌の汚染をなくし、10.5%ネオドー
ル溶液以外の総ての試験材料で7日間の暴露の後に混合
カビによる汚染をなくすることを示している。比較例2
0A、21A、24A、25A、28Aおよび29A
は、遊離ホルムアルデヒド含量が1%を上回るDMDM
H水性溶液は、総ての試験材料で7日間暴露した後の混
合細菌による汚染を完全になくすることを示している。
混合カビによる汚染は、総ホルムアルデヒド濃度が高い
総ての試料および10%ネオドール以外の総ホルムアル
デヒド濃度が低い総ての試験材料で暴露7日後には、完
全になくなった。それ故、本発明の遊離ホルムアルデヒ
ド含量が低い組成物は、従来技術の遊離ホルムアルデヒ
ド含量が高い組成物と同程度の有効性を有することが示
されている。
【表10】
【0089】前記の総ての特許明細書、特許出願明細
書、および試験法は、参考として本明細書に引用された
ものである。本発明の多くの変更は、前記の詳細な説明
を考慮すれば、当業者が考えられるものであろう。これ
らの明白な変更は、特許請求の範囲の意図した全範囲内
にある。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】例7 撹拌機、温度制御装置(サーモウォッチTMおよび加熱
マントル)および冷却器を備えた12リットルの3つの
口丸底フラスコに、ホルマリン(37%ホルムアルデヒ
ド)4093g(ホルムアルデヒド51モル)と水33
gを入れた。水酸化ナトリウム水性液を用いてpHを
8.3に調整した。DMH4874g(38モル)を、
ホルムアルデヒド:DMH=1.34:1のモル比で室
温で加えた。発熱がみられ、温度は45℃に上昇した。
ほとんどのDMHが溶解した後、最高温度に到達し、発
熱は停止した。水酸化ナトリウム水性液を用いて、pH
を7に調整した。反応物を55℃で3時間加熱した後、
室温まで冷却した。pHを6.8〜7.2の範囲に調整
した。フィルター助剤(ケイソウ土)5gを加え、生成
物を濾過した。次に、生成物を分析した。これらの手順
を更に3回繰り返したところ、同様な結果を得た。次
に、生成物を25℃で6カ月間保存した後、再度分析し
た。典型的な特性を表4に纏めている。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチロールジメチルヒダントイン、モノ
    メチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダン
    トインを含んで成る組成物100重量%に対して遊離ホ
    ルムアルデヒドが0.1重量%未満である該組成物の製
    造法において、ジメチロールジメチルヒダントイン対モ
    ノメチロールジメチルヒダントインの重量比が約1:
    1.25〜約3.5:1であり、(a)ジメチルヒダン
    トインとホルムアルデヒド含有源を反応させることから
    成り、ホルムアルデヒド対ジメチルヒダントインのモル
    比が約1.2:1〜約1.55:1であることを特徴と
    する、方法。
  2. 【請求項2】ジメチロールジメチルヒダントイン、モノ
    メチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダン
    トインを含んで成る組成物100重量%に対して遊離ホ
    ルムアルデヒドが0.1重量%未満である該組成物の製
    造法において、ジメチロールジメチルヒダントイン対モ
    ノメチロールジメチルヒダントインの重量比が約1:
    1.25〜約3.5:1であり、(a)ジメチルヒダン
    トインとホルムアルデヒド含有源を反応させることから
    成り、ホルムアルデヒド対ジメチルヒダントインのモル
    比が約1.3:1〜約1.55:1であることを特徴と
    する、方法。
  3. 【請求項3】前記のモル比が約1.35:1である、請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記の組成物がジメチロールヒダントイン
    とモノメチロールヒダントインとジメチルヒダントイン
    との水性溶液から成る、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記のホルムアルデヒド含有源がパラホル
    ムアルデヒドから成る、請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記のホルムアルデヒド含有源がホルムア
    ルデヒドの水性溶液から成る、請求項7に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記の組成物がこの組成物100重量%に
    対して総ホルムアルデヒド約10〜約25重量%とジメ
    チルヒダントイン約2〜約6重量%を含む、請求項4に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】前記の組成物が総ホルムアルデヒド約12
    〜約17重量%を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記のホルムアルデヒドの水性溶液が、水
    性ホルムアルデヒド溶液100重量%に対してホルムア
    ルデヒド約36〜約51重量%を含む、請求項6に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】前記のDMDMH、MDMHおよびDM
    Hの溶液が、総組成物100重量%に対してジメチロー
    ルジメチルヒダントイン約20〜約40重量%を含む、
    請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記の組成物が、総組成物100重量%
    に対してジメチロールジメチルヒダントイン約25〜約
    35重量%を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】前記の組成物が少なくとも30日間安定
    である、請求項4に記載の方法。
  13. 【請求項13】ジメチロールジメチルヒダントイン、モ
    ノメチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダ
    ントインの水性溶液100重量%に対して遊離ホルムア
    ルデヒドが0.1重量%未満であり、ジメチロールジメ
    チルヒダントイン対モノメチロールジメチルヒダントイ
    ンの重量比が約1:1.25〜約3.5:1である該水
    性溶液の製造法において、 (a)ジメチルヒダントインとpHが約8.0〜約9.
    0のホルムアルデヒドの水性溶液とを、ホルムアルデヒ
    ド対ジメチルヒダントインのモル比が約1.3:1〜約
    1.55:1の範囲で反応させ、 (b)段階(a)の生成物のpHを約6.5〜7.5に
    調整し、 (c)段階(b)のpHを調整した生成物を約45℃〜
    約55℃に約2.5〜約3.5時間加熱し、 (d)段階(c)の加熱生成物をほぼ室温まで冷却し、 (e)段階(d)の生成物のpHを約6.8〜約7.2
    に調整することを特徴とする、方法。
  14. 【請求項14】ジメチロールジメチルヒダントイン、モ
    ノメチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダ
    ントインの水性溶液100重量%に対して遊離ホルムア
    ルデヒドが0.1重量%未満であり、ジメチロールジメ
    チルヒダントイン対モノメチロールヒダントインの重量
    比が約1:1.25〜約3.5:1である該溶液の製造
    法において、(a)遊離ホルムアルデヒド約0.1重量
    %を含むメチロールジメチルヒダントインの水性溶液約
    80〜約90重量%と(b)水性メチロールジメチルヒ
    ダントイン溶液とジメチルヒダントインを纏めたもの1
    00重量%に対してジメチルヒダントイン約20〜約1
    0重量%とを混合することを特徴とする、方法。
  15. 【請求項15】(a)前記のメチロールジメチルヒダン
    トインの水性溶液約83〜約90重量%と、(b)ジメ
    チルヒダントイン約17〜約10重量%とを混合する、
    請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記の水性溶液が総ホルムアルデヒド約
    10〜約18重量%と、ジメチルヒダントイン約2〜約
    6重量%とを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】前記の水性溶液が総ホルムアルデヒド約
    12〜約17重量%を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】前記のメチロールジメチルヒダントイン
    の水性溶液がジメチロールジメチルヒダントイン約20
    〜約40重量%を含む、請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】ジメチロールジメチルヒダントイン、モ
    ノメチロールジメチルヒダントインおよびジメチルヒダ
    ントインを含んで成る組成物であって、該組成物100
    重量%に対して遊離ホルムアルデヒドが0.1重量%未
    満であり、ジメチロールジメチルヒダントイン対モノメ
    チロールジメチルヒダントインの重量比が約1:1.2
    5〜約3.5:1であることを特徴とする、組成物。
  20. 【請求項20】水性溶液である、請求項19に記載の組
    成物。
  21. 【請求項21】少なくとも30日間安定である、請求項
    20に記載の組成物。
  22. 【請求項22】総ホルムアルデヒド約10〜約25重量
    %とギメチルヒダントイン約2〜約6重量%とを含む、
    請求項19に記載の組成物。
  23. 【請求項23】総ホルムアルデヒド約12〜約17重量
    %を含む、請求項20に記載の組成物。
  24. 【請求項24】総ホルムアルデヒド約12重量%を含
    む、請求項23に記載の組成物。
  25. 【請求項25】総ホルムアルデヒド約17重量%を含
    む、請求項23に記載の組成物。
  26. 【請求項26】ジメチロールジメチルヒダントイン約2
    0〜約40重量%を含む、請求項19に記載の組成物。
  27. 【請求項27】ジメチロールジメチルヒダントイン約2
    5〜約35重量%を含む、請求項23に記載の組成物。
  28. 【請求項28】微生物が生育しやすい媒質中で微生物の
    生育を抑制する方法において、請求項19に記載の組成
    物の殺生物性の有効量を前記の媒質と混合することから
    成る、方法。
  29. 【請求項29】前記の媒質がパーソナルケア製品、化粧
    品、工業製品および家庭用品から成る群から選択され
    る、請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】微生物の生育を受けやすい媒質と請求項
    19に記載の組成物の殺生物性の有効量とを含んで成る
    組成物。
  31. 【請求項31】前記の媒質がパーソナルケア製品、化粧
    品、工業製品および家庭用品から成る群から選択され
    る、詰求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】前記の組成物がジメチロールジメチルヒ
    ダントイン、モノメチロールジメチルヒダントインおよ
    びジメチルヒダントインの水性溶液を含む、請求項1に
    記載の方法。
  33. 【請求項33】前記の比率が約1.35:1である、請
    求項4に記載の方法。
  34. 【請求項34】前記のホルムアルデヒド含有源がホルム
    アルデヒドの水性溶液から成る、請求項2に記載の方
    法。
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