JP2004500334A - 活性物質含有組成物、その製造およびその使用 - Google Patents

活性物質含有組成物、その製造およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、I.実質的に水と相溶性のない連続有機相と、その中に微細分散した水溶性および/または水膨潤性のポリマー生成物と、任意的に助剤とを含む油中水滴型ポリマー分散液と、II.少なくとも1種の活性物質と、を含む、活性物質含有組成物に関する。さらに本発明は、この活性物質含有組成物の製造およびその使用に関する。

Description

【0001】
本発明は、
I.実質的に水と相溶性のない連続有機相と、その中に微細分散した水溶性および/または水膨潤性のポリマー生成物と、任意的に助剤とを含む油中水滴型ポリマー分散液と、
II.少なくとも1種の活性物質と、
を含む、活性物質含有組成物に関する。
【0002】
さらに本発明は、上記活性物質含有組成物の製造と、好ましくは農業、特に植物栽培、果樹栽培、植物育種、ならびに果物、作物、および植物素材(木材等)の貯蔵または処理において活性物質を基材上または基材中に施す際に上記活性物質含有組成物を使用することとに関する。
【0003】
植物、種子および木材の表面に病虫害防除剤等の活性物質を施しても、この種の物質は水によって容易に洗い流されてしまうことが多く、そのため、適用された所望の位置で十分な効果を発揮することができず、しかもこのような状況下では地下水に危険が及ぶこともしばしばである。
【0004】
したがってこのような流脱を低減するべく数々の試みがなされてきた。これを達成するために、従来、水中油滴型分散液が用いられてきた。水中油滴型分散液は、程度の差はあれ活性物質の水溶液が激しく粘稠化し、粘稠状態の溶液が流脱しにくくなるという事実に基づき効果を発揮するものである。
【0005】
DE 36 28 091 A1には、活性物質を加えて織物の基布上に塗布される水性ポリマー分散液が記載されている。このポリマーは繊維を被覆すると同時に繊維上で凝固されるため、この塗布は非常に複雑である。織物布帛に塗布された後に基材および活性物質がさらに水に接触することは考慮されていない。したがってこの配合物を活性物質の流脱防止に使用できないことは明らかである。したがって、上述の配合物を例えば農業目的に使用するのは適切でない。
【0006】
EP 0,201,214 B1には、活性物質を被包する、本質的に水に不溶なモノマーのポリマー生成物が開示されている。被包の目的は活性物質の放出を遅延させることにある。
【0007】
水性分散液はEP 0,589,838 A1より周知であり、この水性分散液の有機相中には疎水性病虫害防除剤が含まれる。この配合物を使用すると、水に不溶な活性物質を水相中に分散させることや、水で希釈可能な濃縮物を得ることが可能になる。この水希釈物は、次いで、農地等に施される場合もある。
【0008】
EP 0,080,516 A1には上に引用した特許出願と同様の趣旨が記載されている。この明細書書面でも同様に、活性物質をポリマー(例えばスチレンとアクリル酸との共重合体生成物)の水性分散液に混合することが教示されている。
【0009】
さらにDE 33 04 457 A1には、特に空中散布に適した、活性物質と共に用いる水性ポリマー分散液が記載されている。
【0010】
WO 96/06526には、パラフィン、ワックス、ポリジメチルシロキサン、乳化剤および接着溶液として作用する水性ポリマー分散液をベースとする、ジャガイモの種子を保護するための植物保護剤の担体が記載されている。しかしこの担体の製造は非常に複雑である。
【0011】
同様に、木材を保護する同種の生成物も記載されている。例えばDE 30 042 48 A1が挙げられるが、木材保護剤、特にアルドリンの配合助剤として水性ポリマー分散液が記載されている。
【0012】
EP 0,203,724 B1には、特殊な核−外被粒子で注目される水性ポリマー分散液の製造が開示されており、水を連続相とするポリマー分散液が記載されている。
【0013】
WO 96/00251には疎水性および親水性モノマーの両親媒性グラフト共重合体が記載されている。例外なく、これらは水で希釈可能な水中油滴型分散液である。このような配合助剤の製造には常に疎水性モノマーが用いられる。そのため、水性媒質中における上記配合物の粘度増加に伴う粘稠化効果は十分とはいえない。
【0014】
上に引用した明細書書面は水中油滴型分散液または乳化液に関するものであるが、以下に示す従来技術は油中水滴型分散液を特に農業分野で使用することに関するものである。
【0015】
米国特許第4,123,249号には、殺藻剤および除草剤用の配合助剤として、油中水滴型乳化液形態にある水溶性ポリマー生成物が記載されている。この水溶性ポリマー生成物は撒布時に活性物質溶液を粘稠化するが、活性物質を被包するポリマーがないため、流脱に対する配合助剤の効果は十分でない。分散液の撒布時に植物毒性のあるアルミニウム塩等の無機架橋剤を任意的に使用することが記載されている。しかし植物毒性のある架橋剤を使用すると、この乳化液の適用範囲が実質的に制限されることになる。
【0016】
特許明細書CA 1,023,264には、この種のポリマー生成物の油中水滴型乳化液を農業用途向けの噴霧溶液の添加剤として使用することが教示されている。このプロセスにおいても同様に、このような乳化液を加える目的は噴霧溶液の粘度を増加させることにある。このような策を講じることにより、例え強風条件下であっても適用領域内で噴霧または散布溶液を安全に使用することが可能である。乳化液中の水相に存在するポリマーは架橋していない。
【0017】
このような配合物を用いても、撒布した病虫害防除剤の効果を長期間にわたり持続させることは難しい。
【0018】
WO 91/14365は、噴霧用親水性活性物質の粘稠化溶液に、少なくとも50%のアクリルアミドを含むポリマーの水溶性ポリマー生成物の油中水滴型乳化液を使用することに関するものである。この活性物質はポリマー溶液に添加されるため、記載されているような長期的効果はやはり十分とはいえない。
【0019】
さらに、植物用の、噴霧可能な水不溶性膜形成性活性物質配合物がEP 0777,414,B1により知られている。
【0020】
EP 0,481,226 B1には、水ならびに任意的に栄養剤および薬剤を、他の物体、好ましくは植物に放出する粉末吸収性材料が教示されている。
【0021】
EP 0734,206には、グリホセートと、1種またはそれ以上の二級アルコール界面活性剤と、1種またはそれ以上の他の界面活性剤とを含有する、貯蔵安定性のある液体または乾燥形態の濃縮組成物が開示されている。この組成物を使用すると、病虫害防除剤および栄養剤の効果または耐雨性を向上させることができる。
【0022】
WO 85/01736には、微細なポリアクリルアミドおよびポリアクリレートならびに任意的に接着促進剤から構成される種子用吸湿性被覆組成物が記載されている。この組成物は、微細に粉砕されたポリアクリルアミドおよび/またはポリアクリレートの取り扱いが難しく、また、接着促進剤を使用しないと種子への接着力が弱いという欠点がある。
【0023】
さらにEP 0,887,004には、種子にゲルを被覆した後に乾燥するという、発芽種子を保護するための非常に込み入った手順が記載されている。EP 0,894,425には、種子粒をゲルで被覆するための装置が記載されている。
【0024】
異議DE 43 44 224 Aには、粒子形態にある水膨潤性の粒状ポリマーが特許請求されており、乾燥状態のものは1/cmを超える密度と多孔質構造とを特徴とする。ポリマーの多孔質構造は、窒素を含む圧縮不活性ガスを用いて重合物を100〜240℃で乾燥させる際に形成される。
【0025】
DE 43 44 224 A1によるポリマー粒子は、膨潤状態であってもその粒子形態を保つため、葉、枝または種子のような傾斜や動きのある面に対しきちんと接着しない。しかも、D1によるポリマー粒子では種子等に均一な被膜を形成することができない。このような特性のため、使用に関しては、重合物に被包されている添加された物質の水媒質(例えば内陸の水)への放出が制限される。
【0026】
したがって本発明の目的は、調製が容易で適用が簡単であり、活性物質の浸出問題が低減されており、種子被覆に使用可能であり、任意的に、標的の有機体以外のものおよび/または環境への毒性が低減されており、活性物質を再添加したり、ましてや適用を繰り返す必要のない液状の活性物質含有配合物を提供することにある。
【0027】
本発明によれば、上記目的は、
I.実質的に水と相溶性のない連続有機相と、その中に微細に分散された水溶性および/または水膨潤性のポリマー生成物と、任意的に助剤とを含む油中水滴型ポリマー分散液と、
II.少なくとも1種の活性物質と、
を含む、活性物質含有組成物を提供することにより達成される。
【0028】
好ましくは活性物質はポリマー生成物上に固定される。すなわち、本発明の組成物を水または水溶液に接触させることによって、活性物質は、ポリマー生成物上に吸着されるか、ポリマーマトリクス中に組み込まれるか、および/またはポリマー生成物に被包される。
【0029】
驚くべきことに、活性物質の特性が親水性傾向にあるか疎水性傾向にあるかに拘らずこの種のポリマー分散液はほとんどの活性物質を均一に分散させることができる。ポリマー分散液は活性物質を添加した後でも安定なままである。
【0030】
本発明による組成物を土基材に直接混合することもある。それにより、土基材中に取り込まれた活性物質はより長期間所望の位置に保持され、したがって活性物質の活性および有効期間が著しく増加する。
【0031】
本発明において油中水滴型ポリマー分散液とは、例えばUllmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry、1988年、AII巻254頁に記載されているように、ポリマー乳化液とポリマー懸濁液の両方を意味する。上記記事をここに援用する。したがって上記記事が本開示の一部を構成するものと理解されよう。
【0032】
好ましくは、本発明に係る組成物中に含まれる転相ポリマー(inverse polymer)生成物分散液は、油中水型重合により調製される種類の生成物である。これを得るためには、実質的に水に不混和な連続有機相中に油中水滴型乳化剤および/または分散剤ならびに任意的に湿潤剤を添加し、微細分散した水溶性および/または水膨潤性のポリマー生成物を生成させる。
【0033】
疎水性有機液体として好ましくは芳香族および脂肪族の直鎖、分岐および環式炭化水素が用いられ、例えば、炭化水素およびその混合物、好ましくはn−および/またはイソパラフィン、特に、主としてパラフィンおよびナフテンベースの石油の蒸留物が挙げられる。さらに、天然物および合成物由来の直鎖および分岐の液状エステルを使用してもよい。その例として、モノエチレン不飽和性またはポリエチレン不飽和性および飽和C10〜C30脂肪酸から誘導されたカルボン酸部分を有するトリグリセリドと、それから生成した脂肪族アルコールとのエステルとを主成分とする天然油が挙げられる。上述の物質も、疎水性有機相として、その組成と量に関しそれぞれを任意にまたは様々に組み合わせて用いられる。
【0034】
重合に備えて、好ましくはHLB値が低い油溶性乳化剤を用いてモノマーを含む油中水滴型分散液を調製する。この種の乳化剤として、例えば、グリセロール、ジ−およびポリグリセロール、ソルビトール、ならびにソルビタンの部分エステル;ならびに、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシドと、高級直鎖および高級分岐のアルコールまたはアルキルフェノールとの付加物が挙げられる。いわゆるポリマー乳化剤を単独で用いるか、または特に米国特許第4,786,681号に記載されているように混合物として使用するのも好ましい。上記特許をここに援用する。したがって上記特許が本開示の一部を構成するものとして理解されよう。
【0035】
ポリマー生成物は、分散剤および/または好ましくは乳化剤ならびに任意的に湿潤剤およびフリーラジカル作用を呈する従来の重合開始剤の存在下、油中水滴型分散液の水相中で、少なくとも1種の水溶性モノエチレン性不飽和モノマーを単独で、または架橋剤として作用する多反応性(好ましくはポリエチレン性不飽和)モノマーと共に重合させる方法で調製される。任意的に、水溶性のモノエチレン性不飽和モノマーと水不溶性モノエチレン性不飽和モノマー(酢酸ビニル等)とを共重合させてもよいが、その際には一般的な原則として、水不溶性モノマーの使用量は、水溶性または水膨潤性のポリマー生成物がなおも形成される量に限られる。この種のポリマー生成物および油中水滴重合の転相プロセスによるポリマー生成物の調製は周知である。
【0036】
水溶性モノエチレン性不飽和化合物として、例えば、モノエチレン性不飽和カルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸およびイタコン酸)およびこれらのカルボン酸の塩(例えばナトリウム、カリウムおよびアンモニウム塩);アクリル酸および(メタ)アクリル酸とアミノアルコールとのエステル[例えばジメチルアミノエチルアクリレートのプロトン化または四級化形態(例えばジメチル−アミノエチルアクリレートヒドロクロリド、ジメチルアミノエチルアクリレートヒドロサルフェート)]、トリメチルアンモニウムメチルアクリレートクロリド、トリメチルアンモニウムメチルアクリレートメトサルフェート、ジメチルアミノエチルメタクリレートヒドロクロリド、ジメチルアミノエチルメタクリレートヒドロサルフェート、トリメチルアンモニウムメチルメタクリレートクロリド、ジメチルエチルアンモニウムメチルメタクリレートエトサルフェート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキル化(メタ)アクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、およびジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、ならびにアンモニウム塩の酸塩および四級化形態(例えばメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート);アクリルアミド−およびメタクリルアミドアルキルスルホン酸(例えば2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)およびこれらの塩(例えばNa、Kおよびアンモニウム塩);ヒドロキシアルキルアクリレートおよびヒドロキシアルキルメタクリレート;ビニルスルホン酸;ビニルホスホン酸;N−ビニルアミド(例えばN−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミドおよびN−ビニル−N−メチルホルムアミド);ジアリルジメチルアンモニウムクロリド;N−ビニルピロリドン;N−ビニルイミダゾール;N−ビニルイミダゾリン;2−メチル−1−ビニルイミダゾリン;2−スルホエチルメタクリレート;スチレンホスホン酸;およびスチレンスルホン酸が挙げられる。
【0037】
さらに、好適な水溶性モノマーは、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、モノ水素化C〜Cアルコールによって部分的にまたは完全にエーテル化されたN−メチロール(メタ)アクリルアミドである。この水溶性モノマーは、単独で、またはモノマー同士の混合物中で重合させて水溶性ポリマー生成物を形成させることができる。これらは任意の所望の比率で共重合される。
【0038】
水膨潤性ポリマー生成物は、少なくとも1種の水溶性モノエチレン性不飽和モノマーを少なくとも1種の架橋剤と共に重合させることによって得られる。架橋剤の使用量は架橋剤の種類によるが、使用されるモノマーを基準として0.001〜10重量%以下の範囲内である。好ましくは架橋剤の量は0.01〜1重量%である。例えば、架橋剤には少なくとも2個の非共役エチレン性不飽和二重結合が含まれる。好適な架橋剤として、例えば、N,N’−メチレンビスアクリルアミド;エチレングリコールジアクリレートおよび−メタクリレート;ポリエチレングリコールジアクリレートおよび−ジメタクリレート;プロピレングリコールジアクリレート;ブタンジオールジアクリレート;ヘキサンジオールジアクリレートおよび−ジメタクリレート;アルキレンオキシド(例えばエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド)のブロック共重合体のジアクリレートおよびジメタクリレート;エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとグリセロールとの付加生成物;アクリル酸またはメタクリル酸によりジ−またはトリエステル化されたペンタエリトリトールおよびトリメチロールプロパン;アクリル酸またはメタクリル酸により少なくともジエステル化された多価アルコール(例えばグリセロール、ペンタエリトリトールおよびトリメチロールプロパン);アリル基により少なくともジエーテル化された多価アルコール(例えばグリセロール、ペンタエリトリトールおよびトリメチロールプロパン)、ならびにこれらとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの付加生成物;トリアリルアミン;テトラアリルエチレンジアミン;ジビニルベンゼン;ジアリルフタレート;ポリエチレングリコールジビニルエーテル;ブタンジオールジビニルエーテル;ジビニルエチレン尿素;ならびにトリアリルアミンおよびその四級化誘導体(例えばトリアリルメチルアンモニウムクロリドおよびテトラアリルアンモニウムクロリド)が挙げられる。好ましくは水溶性架橋剤(例えば、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、ポリエチレングリコールジアクリレートもしくはジメタクリレートおよび/またはトリアリルメチルアンモニウムクロリド)を使用する。
【0039】
好ましくは油中水滴型ポリマー分散液中に含まれる粒子の粒度は0.1〜10μmの範囲内である。粒子の粘度が低いため、分散液を液状で用いる必要がある。
【0040】
水/油比を変化させることによりこの組成物の粘度を広い範囲で変化させることができ、したがって目的の用途に適応させることができる。
【0041】
驚くべきことに、油中水滴型ポリマー分散液を水に接触させると、各種表面、特に傾斜した移動面に対する接着力が膨潤粉末よりも向上した均質で高粘度の膜を形成する。
【0042】
例えば本発明による実際の組成物は噴霧流体として用いられ、基材上に適用されたり、素材に混合される。好ましくは活性物質は、任意の所望の面[例えば植物の部位(幹、枝、花、葉、根や塊茎全体またはその分割物等)上の、ピート、マルチ、ミネラルウール、(好ましくは超吸収材の)膨潤水性ゲル、天然および/または合成繊維ブレンド、布帛、羊毛、およびワッディング;ならびに穀粒および種子の表面]に均一に広げられ、場合により取り込まれる。
【0043】
本発明の組成物は植物および植物の部位に有害な各種有機体のほとんど(細菌、ウイルス、ダニ、アブラムシ、昆虫、昆虫の幼虫、カタツムリ、線虫、げっ歯類動物等)の駆除または予防に好適に使用される。
【0044】
したがって本発明の組成物には、活性成分として、生物学的に活性な物質、好ましくは殺生物的に活性な物質(殺ダニ剤、殺藻剤、殺アブラムシ剤、殺菌剤、防カビ剤、除草剤、殺虫剤、殺幼虫剤、殺軟体動物剤、殺線虫剤、殺鼠剤および殺ウイルス剤)が含まれる。しかしながら、植物の抑制剤(例えば藻、菌、草、およびいわゆる雑草を抑制するもの)、生長促進物質(例えば肥料および植物生長促進剤)、植物生長調節剤、防虫剤、有害な有機体や物質に対する植物の抵抗力を増強することができる薬剤等の活性物質が好ましい。
【0045】
原則として本発明の組成物中の活性物質の種類に関する制限はない。殺虫剤群として、例えば、有機リン酸塩、ピレスロイド、ピレスラム、カルバメート、炭化水素塩化物、ベンゾイル尿素誘導体、および生合成手段により得られる物質(BT種、BS種およびこれらと同類のもの)が挙げられる。除草剤群として、例えば、トリアジン、アミド、カルバメート、尿素誘導体、ジアジン、ジフェニルエーテル、スルホニル尿素、およびイミダゾール誘導体が挙げられるであろう。防カビ剤群として、例えば、ベンズイミダゾール、トリアゾール、有機リン酸塩、モルホリン、およびジチオカルバメートが挙げられる。
【0046】
上述の化合物に加え、芳香物質を活性物質として用いることもできる。この観点からはフェロモンが特に重要である。成分の化学的相溶性により、一般的なフェロモンおよび他の芳香物質を本発明に係る組成物の成分とすることもできる。
【0047】
油中水滴型ポリマー分散液のいずれの相も活性物質の担体または溶媒として好適である。一般に、親水性活性物質は、全部が、または主に油中水滴型ポリマー分散液の水性ポリマー相に含まれる一方、疎水性物質は、全部が、または主に油中水滴型ポリマー分散液の油相に含まれると言えよう。
【0048】
また、イソプロピル(E,E)−11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカンジエノエート[Methoprene(登録商標)]等の疎水性活性物質を油相の一部または全部と置き換えてもよい。この場合、油中水滴型ポリマー分散液の油相が活性物質に一致する。
【0049】
基本的に、親水性物質も、親水性が支配的な物質も、疎水性物質も、疎水性が支配的な物質も、本発明の組成物の活性物質に好適である。ただし、配合される活性物質に乳化剤の種類、ポリマーおよび/または油相の性質を適合させる必要がある場合もある。
【0050】
本発明の組成物には複数種の活性物質が含まれていてもよく、それぞれの活性物質は油中水滴型ポリマー分散液の一方または両方の相に存在してもよい。
【0051】
活性物質がポリマーまたはポリマー分散液の他の成分と付加物を形成してもよい。付加物の形成が不可逆で進行しない限り、このような効果は望ましい。
【0052】
上述したように、疎水性活性物質がポリマー分散液の油相を構成してもよい。したがって、疎水性活性物質の量比率は最大で油相の100重量%とすることができる。しかし、好ましくは活性物質含有組成物の活性物質の比率は最大で油相の50重量%、より好ましくは最大で油相の25重量%である。
【0053】
好ましくは親水性活性物質は水相中に溶解されるか混合される。親水性活性物質の比率は最大で水相の60重量%とすることができ、好ましくは最大で40重量%、より好ましくは最大で25重量%である。
【0054】
ポリマー分散液の粘度は広い範囲で多様に調節することができるため、それぞれの目的に適合させることができる。
【0055】
本発明による配合物を製造できる手順は3種類ある。
1)重合前にモノマー溶液または油相に活性物質を添加する。この際、油相自体を活性物質としてもよい。この方法の必須条件は、重合時に活性物質が望ましくない反応(例えば重合の停止)を起こさないことである。
2)重合時に、活性物質を(任意的に別の試薬と共に)全量もしくは一部量を導入するかまたは連続計量しながら導入する。この場合の必須条件も同様に、活性物質が望ましくない反応をしないことである。
3)重合後のポリマー分散液に活性物質を加える。特に、親水性活性物質の場合、または活性物質の水溶液もしくは分散液を加える場合は、成分を十分に混合する。混合しなければ、濃度が部分的に過剰になることによってポリマー分散液が破壊され、ゲル化が生じてしまうであろう。
【0056】
活性物質配合物の製造は、0〜110℃、好ましくは20〜80℃の範囲で実施される。
【0057】
本発明の組成物は、活性物質が生物的および非生物的な環境因子によりその活性を失う問題を抱えるあらゆる分野において使用される。特にこの組成物は、これまでであれば、気候因子(例えば暑さ、寒さ、光、風邪、湿度、または降水);化学的因子(例えば酸素、二酸化炭素、微量ガス、または植物栄養剤による活性物質の減弱);機械的因子(風動や波動等による空気および水の流動による活性物質の望ましくない分布、または制御できない堆積)に起因する失活が起こっていた場で用いられる。さらに、地形因子[例えば基材、素材および被処理面の表面構造ならびにそれらの位置(例えば丘陵斜面地形の傾斜)]による望ましくない分布;活性物質のそれ以外の移行;および土壌因子(土壌の物理的および化学的性質)による活性物質の望ましくない分布、に起因する損失も、本発明に係る活性物質含有組成物を用いることにより完全になくせるか、少なくとも低減されるであろう。
【0058】
本発明の活性物質含有組成物は取り扱いが容易で貯蔵安定性がある。この安定性は特に活性物質の有効性に重要である。本組成物は、それ自体をそのまま使用するか、または予め活性物質濃縮物としておいた後、希釈形態で使用する。
【0059】
希釈は、ポリマー分散液の疎水性相としても好適な疎水性液体(例えば、一般にホワイトオイルと総称される液状脂肪族n−およびイソパラフィン系炭化水素)を加えることによって行われる。
【0060】
希釈は、本発明の組成物を水に加えるか、溶解するか、一部溶解するか、または分散させてもよい。
【0061】
この種の配合物の利点は、例えば、貯蔵安定性が向上し、使用する溶液の粘度が増加し、かつ基材上または基材中に活性物質を施した後も活性物質が安定なことにある。さらに、活性物質が発する悪臭を実質的に減じるよう、芳香の強い物質を濃縮物に混合する。
【0062】
使用時の組成物の典型的な濃度は、使用される各成分または各活性物質が、0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5重量%の範囲となる濃度である。
【0063】
さらに、本発明の組成物を濃縮形態で水性媒質に加えてもよく、転相後に凝集ゲルが形成される。次いで、活性物質は長時間かけて凝集ゲル集合体から放出される。
【0064】
本発明に従い組成物が使用される場合、活性物質は水の侵入を機にゲル粒子からゆっくりと放出されるであろう。この際、活性物質は時間と量に対し制御された状態で環境に放出される(制御放出効果)。すなわち活性物質の遅延または加速放出が達成される。組成物を構成する材料によってこの放出を偏らせたり、制御する。
【0065】
本発明の組成物およびそれから生成される希釈物は、好ましくは散布、浸漬、または噴霧により、基材上もしくは基材中に適用されるか、または被処理基材に混合される。
【0066】
例えば丘陵地帯の蔓植物の処理において本発明に係る組成物を植物に適用すると、活性物質の早期的な流脱[流出(run off)効果と称される]が著しく低減される。すなわち、本発明の組成物と共に適用された活性物質は降雨によって尚早に流れ落ちることがなく、周囲の流水に到達することが非常に少なくなると考えられる。
【0067】
同様に、本発明に係る組成物を土または土基材に用いると、活性物質は安定に保持され、降雨後も活性物質が土壌から浸出しないか、または浸出が著しく低減されると考えられるため、土壌の上層に位置する活性物質の有用性が増し、したがって、活性物質が土壌の奥深くや地下水に移行してしまう、いわゆる浸出作用が低減されるか全く生じなくなる。
【0068】
本発明に係る活性物質含有組成物の別の好ましい使用として、種子被覆における活性物質含有組成物の使用がある。驚くべきことに、本組成物はこの特殊な用途(例えば防カビ剤を活性物質とする)に特に好適であり、微細なポリマー生成物中に結合した活性物質は、個々の種子粒に有利に接着して分布する。湿気や水が浸入すると活性物質含有水性ゲルの形成が即座に種子粒上で進行する。活性物質含有組成物は昆虫駆除にも使用される。この場合は昆虫の温床に組成物を施す。組成物はこの温床で安定な調製物として保持された後、湿気や水が浸入すると即座にゲルを形成し、そのゲルから活性物質(例えば殺虫剤および/または殺幼虫剤配合物)が制御下に放出される。好ましくはこの方法で蚊の温床を処理する。特殊用途として、例えば、分散液を噴霧または散布することにより本発明の組成物を冷暖房装置の水凝縮タンクやタイヤ表面、特に古タイヤに適用することが挙げられる。
【0069】
この場合は、凝縮形態の水や雨水が浸入することによって殺虫剤の効果が発揮されるであろう。
【0070】
本発明の概念を例示する目的で以下に本発明の活性物質含有組成物を幾つか例示するが、これらは本発明を限定することを意図しない。
【0071】
本明細書において使用する略称を以下に示す。
ABAH アゾビスアミジノプロパンジヒドロクロリド
AMPS アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
TAMAC トリアリルメチルアンモニウムクロリド
【0072】
実施例1
本実施例では、最終的に得られた油中水滴型ポリマー分散液に活性物質を加える。
【0073】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 430g
AMPSナトリウム塩50%溶液 88g
アクリルアミド50%溶液 227g
アクリル酸 332g
水酸化ナトリウム50%溶液 332g
チオグリコール酸 0.6ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.6g
【0074】
次いで、Arlacel(登録商標)987(40g)をShellsol(登録商標)D 100(480g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。油中水滴型ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることにより油中水滴型ポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(2.4ml)を用いて20℃で重合を触媒し、重合熱によってこのバッチを約100℃以下に加熱する。これを冷却した後、6−ノニルフェノールエトキシレート(40g)および9−ノニルフェノールエトキシレート(20g)を攪拌しながら加える。
【0075】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%、一部中和されたアクリル酸を72mol%、およびAMPSを3mol%含む。
【0076】
最終的に得られた油中水滴型ポリマー分散液に、2%のBronopol(登録商標)(2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール:静菌剤)を一度に加えた後、5%のBronopol(登録商標)を一度に加え、それぞれ結晶が完全に溶解するまで2〜5時間攪拌する。活性物質含有組成物を水に加えると、濃度により程度の差はあるが、粘稠な溶液が得られる。
【0077】
実施例1a
本実施例では、最終的に得られた油中水滴型ポリマー分散液に活性物質を加える。
【0078】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 448g
AMPSナトリウム塩50%溶液 84g
アクリルアミド50%溶液 220g
アクリル酸 320g
水酸化ナトリウム50%溶液 320g
メタン酸 2.5ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.6g
【0079】
次いで、Hypermer(登録商標)1083(43g)をSolvesso(登録商標)150[エキソンケミカル(Exxon Chemical)の溶媒含有芳香族化合物](480g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。油中水滴型ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることにより油中水滴型ポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(2.4ml)を用いて20℃で重合を触媒し、このバッチを約100℃以下に加熱する。
【0080】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%、一部中和されたアクリル酸を72mol%、およびAMPSを3mol%含む。
【0081】
最終的に得られた油中水滴型ポリマー分散液に活性物質としてBronopol(登録商標)を一度に加えた。
【0082】
実施例1b
本実施例では、最終的に得られた油中水滴型ポリマー分散液に活性物質を加える。
【0083】
モノマー水溶液は上記実施例1aと同様に調製する。
【0084】
次いで、Hypermer(登録商標)1083(30g)をEdenor(登録商標)150 MESU[ヘンケルKG(Henkel KG)のオレイン酸メチルエステル](180g)およびSolvesso(登録商標)150(280g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。油中水滴型ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることにより油中水滴型ポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(2.4ml)を用いて20℃で重合を触媒し、このバッチを約100℃以下に加熱する。
【0085】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%、一部中和されたアクリル酸を72mol%、およびAMPSを3mol%含む。
【0086】
最終的に得られた油中水滴型ポリマー分散液に活性物質としてBronopol(登録商標)を一度に加えた。
【0087】
実施例2
本実施例では、実際に重合を行うよりも早い段階で活性物質であるMethoprene(登録商標)[イソプロピル(E,E)11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカンジエノエート]を加える。
【0088】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 490g
アクリルアミド50%溶液 234g
アクリル酸 358g
水酸化ナトリウム50%溶液 358g
チオグリコール酸 0.6ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.3g
VA−044 0.4g
【0089】
次いで、Hypermer(登録商標)2296(30g)をShellsol(登録商標)D 100(416g)およびMethoprene(登録商標)(100g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。油中水滴型ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることによりポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(3ml)を用いて20℃で重合を触媒し、このバッチを重合熱により約100℃以下に加熱する。
【0090】
最終的に得られたポリマー分散液を水に加える前に、これを攪拌しながら3%の6−ノニルフェノールエトキシレートを加える。
【0091】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%および一部中和されたアクリル酸を75mol%含む。
【0092】
実施例3
本実施例では、炭化水素に溶解した活性物質であるピレスラム(クリサンセマム種由来の抽出物)(詳述なし)[製造業者:ケニアピレスラム(Kenya Pyrethrum)]を、実際に重合を行うよりも早い段階で添加する。この活性物質はほとんど水に溶解しないため、油中水滴型ポリマー分散液の油相の一部として使用される。
【0093】
モノマー溶液の調製は実施例2に従う手順と同様に行う。
【0094】
次いで、Hypermer(登録商標)2296(30g)をShellsol(登録商標)D 100(416g)およびピレスラム(100g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることによりポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(3ml)を用いて20℃で触媒作用させ、このバッチを重合熱により約100℃以下に加熱する。
【0095】
最終的に得られたポリマー分散液を水に加える前に、これを攪拌しながら3%の6−ノニルフェノールエトキシレートを加える。
【0096】
実施例4
本実施例では、実際に重合を行うよりも早い段階で活性物質であるMethoprene(登録商標)[イソプロピル(E,E)11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカンジエノエート]を加える。活性物質はほとんど水に溶解しないため、油中水滴型ポリマー分散液の油相の一部として使用される。
【0097】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 350g
アクリルアミド50%溶液 226g
アクリル酸 344g
水酸化カリウム45%溶液 535g
チオグリコール酸 0.6ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.3g
VA−044 0.4g
【0098】
次いで、Hypermer(登録商標)2296(30g)をShellsol(登録商標)D 100(500g)およびMethoprene(登録商標)(100g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることによりポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(3ml)を用いて20℃で重合を触媒し、このバッチを重合熱により約100℃以下に加熱する。
【0099】
最終的に得られたポリマー分散液を水に加える前に、これを攪拌しながら3%の6−ノニルフェノールエトキシレートを加える。
【0100】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%および一部中和されたアクリル酸(カリウム塩)を75mol%含む。
【0101】
実施例5
本実施例では、実際に重合を行うよりも早い段階で活性物質であるMethoprene(登録商標)[イソプロピル(E,E)11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカンジエノエート]を加える。油中水滴型ポリマー分散液の油相は活性物質のみから形成される。
【0102】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 490g
アクリルアミド50%溶液 234g
アクリル酸 358g
水酸化ナトリウム50%溶液 358g
チオグリコール酸 0.6ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.3g
VA−044 0.4g
【0103】
次いで、Hypermer(登録商標)229.6(30g)をMethoprene(登録商標)(516g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。油中水滴型ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることによりポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(3ml)を用いて20℃で重合を触媒し、このバッチを重合熱により約100℃以下に加熱する。
【0104】
最終的に得られたポリマー分散液を水に加える前に、これを攪拌しながら3%の6−ノニルフェノールエトキシレートを加える。
【0105】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%および一部中和されたアクリル酸を75mol%含む。
【0106】
実施例6
本実施例では、実際に重合を行うよりも早い段階で活性物質であるPyrethrum(登録商標)を加える。活性物質はほとんど水に溶解しないため、油中水滴型ポリマー分散液の油相の一部として使用される。
【0107】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 350g
アクリルアミド50%溶液 226g
アクリル酸 344g
水酸化カリウム45%溶液 535g
チオグリコール酸 0.6ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.3g
VA−044 0.4g
【0108】
Hypermer(登録商標)2296(30g)をShell−sol(登録商標)D 100(500g)およびPyrethrum(登録商標)(100g)に溶解し、次いで、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることによりポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(3ml)を用いて20℃で触媒作用させ、このバッチを重合熱により約100℃以下に加熱する。
【0109】
最終的に得られたポリマー分散液を水に加える前に、これを攪拌しながら3%の6−ノニルフェノールエトキシレートを加える。
【0110】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%および一部中和されたアクリル酸(カリウム塩)を75mol%含む。
【0111】
本実施例では、実際に重合を行うよりも早い段階で活性物質であるAquathol(登録商標)K(7−オキサビシクロ[2.2.1]−ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二カリウム塩の50%水溶液)を加える。活性物質は水に可溶であるため、モノマー水溶液の一部として使用される。
【0112】
ポリマー分散液の調製では、まず以下に示す成分からモノマー水溶液を調製する。
水 250g
アクリルアミド50%溶液 226g
Aquathol(登録商標)K 100g
アクリル酸 344g
水酸化カリウム45%溶液 535g
チオグリコール酸 0.6ml
Versenex(登録商標)80 1.0ml
TAMAC 5.0ml
ABAH 0.3g
VA−044 0.4g
【0113】
Hypermer(登録商標)2296(30g)をShell−sole(登録商標)D 100(500g)に溶解し、これを攪拌しながらモノマー水溶液を加える。ポリマー分散液が形成された後、家庭用の高速攪拌器でこれを均質化し、さらに窒素パージすることによりポリマー分散液に溶解した酸素を除去する。0.2%のtert−ブチルヒドロペルオキシド溶液(2ml)および二酸化硫黄ガス(3ml)を用いて20℃で触媒作用させ、このバッチを重合熱により約100℃以下に加熱する。
【0114】
最終的に得られたポリマー分散液を水に加える前に、これを攪拌しながら3%の6−ノニルフェノールエトキシレートを加える。
【0115】
ポリマー生成物は、アクリルアミドを25mol%および一部中和されたアクリル酸(カリウム塩)を75mol%含む。
【0116】
実施例8
実施例1によるポリマー生成物(活性物質未添加)(50g)に3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジニウムクロリド(0.1g)を混合する。これは、ポリマー生成物をビーカーに仕込み、連続攪拌しながら活性物質を添加することにより実施する。
【0117】
この配合物(0.2g)を45°に傾斜したガラス板上に載せる。この配合物に蒸留水を速度1ml/分で注ぐ。
【0118】
活性物質の放出が2時間後も継続してることが青色の着色で示される。
【0119】
平行実験として活性物質を直接ガラス板上に載せる。活性物質は数分間という短い間に完全に洗い流されてしまう。
【0120】
本実施例は、本配合物によって「流出」が著しく低減されることを実証するものである。
【0121】
実施例9
実施例8による配合物を、ブラシを用いてタイヤ表面にのばす。水の浸入に伴い活性物質が放出されることが青色の着色により示される。
【0122】
実施例10
実施例1による油中水滴型ポリマー分散液(活性物質未添加)に様々な量のTriadimenol(登録商標)(浸透性防カビ剤)を加える。活性物質配合物を、従来の種子被覆装置[ヘゲ社(Hege Company)]を用いて小麦[カンツラー(Kanzler)]に塗布する。種子と本発明に係る組成物との比は100:1である。処理された小麦を温室内で短時間で生長させる。小麦の茎の高さが約10cmに達したら茎にフィトフトラ・インフェスタンスを接種し、アボットスケール(ABBOTT scale)に従い1および2.5週間後に被害率を測定する。
【0123】
この活性物質を用いて処理された小麦穀粒は、従来法で処理(浸漬)された小麦穀粒に比べて試験苗の生長が著しく向上していることが観察される。
【0124】
表にサンプルの効果(Abbott)を例示する。
【0125】
【表1】
Figure 2004500334
【0126】
実施例から示されるように、従来の被覆(10m)の効果は、非常に活性の低い物質(10f)を用いて活性物質被覆した場合とほぼ同等である。さらにこの実験では、本発明に係る組成物を用いた場合の植物毒性が著しく低減されることが示される。本発明の実施例はいずれも、従来の被覆を用いたサンプルよりも小麦の発育が向上している。
【0127】
実施例11
実施例9による配合物を、土壌(腐植土に富む土壌)に混合した。水の浸入後に青色の着色が見られ、活性物質が放出されていることがわかる。
【0128】
実施例12
実施例9による配合物をアクチュエータ(TLCプレート噴霧用に市販されている噴霧装置)を用いて湿った枝に噴霧した。水分が浸入すると即座に活性物質溶液が粘稠化し、活性物質溶液は枝に接着した状態を維持する。
【0129】
実施例13
乾燥した枝を用いたことを除き、実施例11を繰り返した。本発明の組成物を水と共に枝に噴霧した。活性物質溶液と水とがゲル層を形成し、枝に接着した状態を維持する。
【0130】
実施例14
実施例4による活性物質溶液を水盤(水を約2.5L含む)に数滴垂らすと、この滴は粘稠化してゲル粒子を形成し、このゲル粒子からMethopreneがゆっくりと放出された。

Claims (24)

  1. I.実質的に水と相溶性のない連続有機相と、その中に微細分散した水溶性および/または水膨潤性のポリマー生成物と、任意的に助剤とを含む油中水滴型ポリマー分散液と、
    II.少なくとも活性物質上と、
    を含む、活性物質含有組成物。
  2. 前記組成物が、前記ポリマー生成物に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の活性物質含有組成物。
  3. A)ポリマー生成物[好ましくはモノエチレン性不飽和モノマー(好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ならびにこれらのモノマーの塩、ならびにアクリルアミド、ヒドロキシアルキルアクリレート、およびヒドロキシアルキルメタクリレート)の単独−および/または共重合体]を20〜60重量%、
    B)実質的に水と相溶性のない疎水性有機液体を20〜50重量%、
    C)油中水滴型乳化剤を0.5〜10重量%、
    D)任意的に湿潤剤を0.5〜10重量%、
    E)活性物質を0.5〜50重量%、および
    F)水を、100重量%を成す量、
    から構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の活性物質含有組成物。
  4. 前記活性物質が、生物学的に活性な物質であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  5. 前記活性物質が、浸透性活性物質であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  6. 前記活性物質が、非浸透性活性物質であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  7. 活性物質として、殺生物剤、好ましくは殺ダニ剤;殺菌剤;防カビ剤;除草剤;殺虫剤;殺幼虫剤;殺軟体動物剤;殺線虫剤;殺鼠剤;殺ウイルス剤;抑制剤もしくは生長促進剤;肥料;抵抗力増強剤;防虫剤;および/または芳香物質、が存在することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  8. 油相の全部または一部が前記活性物質から構成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  9. 油相における活性物質の割合が、最大で50重量%、好ましくは最大で25重量%であることを特徴とする、請求項8に記載の活性物質含有組成物。
  10. 水相における活性物質の割合が、最大で60重量%、好ましくは最大で40重量%、より好ましくは最大で25重量%であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  11. 複数種の活性物質を使用することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  12. 前記組成物を水で希釈して粘稠溶液または分散液を形成することができることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  13. 前記活性物質が安定化していることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  14. 油相の少なくとも一部が、少なくとも1種の芳香族溶媒および/または少なくとも1種のオレイン酸アルキルエステル、好ましくはオレイン酸メチルエステル、から構成されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物。
  15. 油中水滴型ポリマー分散液を重合させる前、途中、または後に少なくとも1種の活性物質を添加することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物を製造するプロセス。
  16. 複数の活性物質を油中水滴型ポリマー分散液にそれぞれ別々に添加するか、または他の活性物質との混合物として添加し、任意的に、添加を様々な製造段階で行うことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物を製造するプロセス。
  17. 活性物質を基材上および/または基材中に施すための請求項1〜14のいずれか1項に記載の活性物質含有組成物の使用。
  18. 農業;植物および果樹栽培;植物育種;果物および作物または植物素材の貯蔵または処理における請求項17に記載の使用。
  19. 昆虫の温床の処理における請求項17に記載の使用。
  20. 水容器(好ましくは冷暖房装置の凝縮水容器)またはタイヤおよび/もしくは古タイヤを処理することを特徴とする、請求項19に記載の使用。
  21. 噴霧流体の形態にある、請求項17〜20のいずれか1項に記載の使用。
  22. 種子被覆の形態にある、請求項17に記載の使用。
  23. 流出作用または浸出作用を低減するための、請求項17〜22のいずれか1項に記載の使用。
  24. 活性物質が制御下に放出される、請求項17〜23のいずれか1項に記載の使用。
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