JP2888643B2 - 農薬製剤の効力および/または耐雨性を高める界面活性剤 - Google Patents

農薬製剤の効力および/または耐雨性を高める界面活性剤

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Description

【発明の詳細な説明】 本願は、1993年12月17日に出願された出願番号08/169
805号の部分継続出願である。
発明の属する技術分野 本発明は、比較的低コストで農業的に許容される界面
活性剤を使用して、葉面施用(又は、茎葉施用ともい
う)される農薬および植物成長調節剤の効力または耐雨
性を高める新規な方法を含むものである。本発明はさら
に、そのような薬剤の、詳細には除草剤N−ホスホノメ
チルグリシンまたはその塩あるいはそれらの混合物の、
そのような効力または耐雨性を向上させる界面活性剤を
含有する新規で有用な組成物を含むものである。
発明の背景 葉面施用の農薬および植物成長調節作用を有する化学
物質は農業、工業、娯楽および住宅の分野で世界的に広
く使用されている。それらの化学薬品を例示すると、殺
虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤および植物養分
などがある。そのような化学物質は、保護、抑制、殺草
または調節すべき植物の葉面に噴霧することで施用され
るのが普通であるが、ロープ芯(rope−wick)施用など
の他の方法も知られている。それらの薬剤の中には、接
触作用を示して、付着部位で標的生物を殺したり、抑制
したりあるいはその成長を調節するものがある。別の化
学物質では、全身性であり、付着部位から離れた作用部
位まで植物体内を移動するものがある。さらに別の化学
物質は、接触作用と全身作用の両方を示す。
そのような化学物質のいくつかに共通する問題は、噴
霧その他の形態の施用を行って間もなく降雨があると、
効力が低下し得るという点である。その問題は、水に対
する溶解度が中等度ないし高度である化学物質ではより
顕著である。雨による効力低下の問題を克服する方法が
多く開示されており、そのような方法は葉面施用薬剤の
「耐雨性」を高めることを意図したものであると言われ
る。
耐雨性を高める方法には、施用される製剤の葉面への
展着・粘着を促進すると言われるオイルその他の親油性
物質、ポリマーその他の物質を噴霧液に加える方法、お
よび各種界面活性剤の添加などがある。耐雨性向上のた
めに開示された界面活性剤の中に、ユニオン・カーバイ
ド社のエトキシ化シロキサンであるシルウェット(Silw
et)L−77などの有機シリコーン共重合体がある。その
ような界面活性剤ならびに耐雨性を高めるために使用さ
れる他の噴霧添加物は比較的高価である傾向があり、そ
れ以外にも欠点を持っている。
別の方法として、葉面施用の農薬または植物成長調節
剤の製造業者または供給業者がその剤の製剤中にひとつ
の成分として耐雨性向上剤を提供する場合がある。
施用後まもなくの降雨に対して効力が影響を受けやす
い葉面施用の薬剤の例としては、一般名グリホセートと
しても知られる除草剤N−ホスホノメチルグリシンがあ
る。
グリホセートは非常に有効かつ商業的に重要な除草剤
であり、農業雑草を含む非常に多様な望ましくない植物
の存在に対抗する上で有用である。グリホセートは1年
生植物および多年生植物ならびに広葉植物などの葉に対
して製剤品として施用され、時間をかけて葉に取り込ま
れ、それからその植物全体に移動する。
イオン型のグリホセートは、特に塩として製剤した場
合に比較的高い水溶性を持ち、施用直後の取り込み時
に、グリホセートは雨あるいは上からの水かけまたは灌
漑によって葉面から洗い流されやすい。グリホセートは
土壌では実際上除草活性を持たないことから、そのよう
な洗い流しによってその効力はひどく低下する。
グリホセートがいくらか雨の影響を受けやすい時期の
長さは、多くの環境および植物の因子、さらには降雨の
期間および強さによって決まるが、施用後30分と短かっ
たりあるいは12時間以上と長かったりし得る。非常に多
くの場合、施用6時間以降の降雨はその除草剤の成績に
あまり重大な影響を与えない。
通常、市販の組成物では、グリホセートは水溶性塩の
形で製剤される。市販用の塩にはイソプロピルアミン塩
などのアルキルアミン塩、ナトリウム塩などのアルカリ
金属塩、アンモニウム塩およびトリメチルスルホニウム
塩などがある。しかしながら、酸の形でのグリホセート
の製剤も使用される。代表的なグリホセート塩製剤に
は、末端ユーザーが簡単に水で希釈して施用する必要の
ある濃厚水溶液、施用に先だって水への溶解または分散
を必要とする特に粒剤などの水溶性または水分散性の乾
燥製剤などがある。液剤か乾燥製剤かにかかわらず、ほ
とんどの製剤に1以上の界面活性剤が含有されている。
製剤にそのような界面活性剤を用いてもなお、多くの場
合でグリホセートの耐雨性向上が望まれている。
前述のエトキシ化シロキサン界面活性剤シルウェット
L−77は、グリホセート塩製剤についての耐雨性向上に
ついて多くの発表研究のテーマとなってきた。その主要
有効成分は、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキ
サニルプロピル−ω−メトキシポリ(エチレンオキサイ
ド)であり、その平均エチレンオキサイド単位数は約7
である。その他の関連組成物のシロキサンについても当
業界では知られている。全てのシロキサンに共通してい
るように、シルウェットL−77のコストが高いこととと
もに、多くの欠点が報告されており、特に雨が降らない
場合に、植物種によっては、グリホセートの活性に拮抗
する傾向を有するものがある。その問題に対する技術的
解決法が、オーストラリア特許609628号に提供されてお
り、それにおいては、噴霧液にグリセリンなどの湿潤剤
を加えることでその拮抗作用が克服される。しかしなが
らやはり、ほとんどの場合でコストが主要な制限要素と
して残る。
グリホセートに関する費用効果の高い耐雨性向上につ
いての大幅な進歩が米国特許5258354号に提供されてお
り、そこでは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7
−ジオールのエトキシ化物などのアセチレンジオール系
界面活性剤が、ある種の他の界面活性剤の存在下に使用
すると、少なくともシルウェットL−77に匹敵する耐雨
性を与え、しかも降雨のない場合に拮抗作用が起こらな
いことが示されている。非常に広範囲の条件で化学的に
も物理的にも安定な、そのようなアセチレンジオール系
界面活性剤を用いたグリホセートの濃厚製剤が開示され
ている。
有効な有機シリコーン系界面活性剤と比較して、アセ
チレンジオール系界面活性剤はかなり低コストで入手で
きるが、それでもなお、多くの適用場面で非常に高コス
トである。ほとんどの場合、末端ユーザーは除草剤が葉
の中に浸透するのに要する時間を経過する前に、葉面か
らの雨によるその薬剤の洗い流しに対してある程度の保
証を求めるものである。末端ユーザーには、確実に雨が
降るかどうかはほとんどわからない。そのような保証を
得るために、経済面からはより低コストの補助剤または
製剤成分が要求される。各種の低コスト界面活性剤で、
耐雨性向上の効果を有することが謳われるものが出るこ
とが時々あり、それにはオクチルフェノールおよびノニ
ルフェノールのエトキシレートなどのエトキシ化アルキ
ルフェノールなどがある。それらは多くの市場で、グリ
ホセート用に広く使用されている多目的補助剤である
が、ほとんどのユーザーは、信頼性のある耐雨性向上効
果があるとは考えていない。
ブラムボー(E.H.Brumbaugh,Third International Sy
mposium on Adjuvants for Agrochemicals,Cambridge,
U.K.,August 1992)は、ノノキシノール−9(nonoxyno
l−9)(ノニルフェノール1モル当たり平均9モルの
エチレンオキサイドを有するノニルフェノールエトキシ
レート)に基づいた非イオン性界面活性剤を80%含有す
ると言われる製品APSA−80を加えることによって、極め
て低量の水(30.6L/ha)で希釈したラウンドアップ(Ro
undup;登録商標)除草剤として施用した場合のグリホセ
ートの耐雨性が高められたことを示している。その補助
剤は、濃度範囲を噴霧液の0.1%〜0.5%として使用して
いる。耐雨性の向上は全ての植物種で明らかになったわ
けではなかった。
本発明は、以下でより詳細に定義される分子構造の2
級アルコールのアルコキシレートを用いて、葉面施用の
農薬および植物成長調節剤の耐雨性を向上させる新規な
方法を提供するものである。
さらに本発明は、グリホセートまたは1以上のその
塩、以下に定義される分子構造の2級アルコールアルコ
キシレートおよび1以上の他の界面活性剤を含む新規で
保存安定性の高い、液体または乾燥濃厚組成物であっ
て、前記2級アルコールアルコキシレートを含まない同
様の組成物と比較して高い耐雨性を示し、しかもエトキ
シ化シロキサンまたはアセチレン系ジオール界面活性剤
に基づく先行技術のかなり高コストの組成物と比較して
少なくとも同等の耐雨性を示す組成物をも提供するもの
である。全てのアルコールアルコキシレートが所望の程
度の耐雨性向上効果を有するとは限らない。本発明に従
って使用した場合、2級アルコールアルコキシレート
が、例えば先行技術の1級アルコールアルコキシレート
またはアルキルフェノールアルコキシレートなどと比較
して優れた耐雨性を提供することが明らかになってい
る。
さらに本発明は、グリホセートまたは1以上のその
塩、以下に定義される分子構造の2級アルコールアルコ
キシレートおよび1以上の他の界面活性剤を含有する新
規で保存安定性の高い、液体または乾燥濃厚組成物であ
って、降雨のない場合であっても、当業界で公知のグリ
ホセート組成物と比較して高い効力を示す組成物をも提
供する。
ウィリルおよびバーンサイド(Wyrill and Burnside,
Weed Science,Vol.25(1977),pp.275−287)は、各種
クラスの界面活性剤の広範囲にわたる試験で、グリホセ
ートとのタンク混合物の形でユニオンカーバイド社から
入手した2つの2級アルコールエトキシレート、すなわ
ちテルギトール(Tergitol)15−S−9およびテルギト
ールTMN−3について調べている(ウィリルおよびバー
ンサイドがテルギトールTMN−3に対して与えている構
造は、これが2級アルコールであることを示していな
い)。非常に高い使用率であっても、単独の界面活性剤
として使用した場合、それらのいずれも調べた最も有効
な界面活性剤に匹敵する成績を示さなかった(雨のない
場合で)。当業者は、それらの界面活性剤をそれ以上評
価しようとは考えない。他の界面活性剤と併用した場合
に、2級アルコールのアルコキシレートがグリホセート
の成績を向上させる上で有用であることについて、さら
には2級アルコールのアルコキシレートにより耐雨性の
利益を得ることができることについては、当業界では提
言されておらず示唆もされていない。
本発明の組成物で2級アルコールアルコキシレートと
の併用で使用される界面活性剤の中には、エトキシ化3
級および4級アルキルアミンおよびアルキルアミンオキ
サイドなどがある。
アルキル鎖の炭素長の平均が炭素数10〜20であり、ア
ミン1モル当たりのエチレンオキサイド(EO)は平均で
2〜20モルであるエトキシ化アルキルアミンまたはアル
キルアミンオキサイド界面活性剤は、グリホセート組成
物の除草活性を高める上で有効であることが当業界では
知られている。例えば、欧州特許0290416号には、上述
の範囲に含まれる範囲で3級アルキルアミン界面活性剤
を含有するグリホセート組成物が開示されており、その
ような組成物、特にEOレベルが上記の範囲の低い方であ
るものが高い除草単位活性を有すると記載されている。
欧州特許0274369号には、上記の範囲に含まれる範囲内
で4級アルキルアミン界面活性剤を含有する非常に有効
なグリホセート組成物が開示されている。そのいずれの
場合も、最高の成績を得るには、その組成物に、硫酸ア
ンモニウムなどの無機アンモニウム塩をかなりの量で含
有させなければならないことが開示されている。
米国特許5118444号には、上記の範囲に含まれる範囲
内のエトキシ化アルキルアミンオキサイド界面活性剤が
開示されており、それらがグリホセート製剤の成分とし
て有用であることが示されている。
硫酸アンモニウムはかさ高く、有効濃度で濃厚製剤に
含有させるには、有効成分(この場合はグリホセート)
の含有量をかなり低下させることによってのみ可能であ
る。グリホセート濃厚剤の製剤における当業界での大幅
な進歩は、エトキシ化アルキルアミン界面活性剤を含有
する組成物の効力をさらに高めるが、硫酸アンモニウム
の場合に必要な濃度より低い濃度で有効である材料を同
定・確認することで得られるものと考えられる。その材
料は有効成分のグリホセートを許容できないほど希釈す
ることなく濃厚製剤中に組み入れることができるもので
あろう。本発明は、当業界におけるそのような進歩を提
供するものである。
発明の概要 下記式の化学構造を有するもののような2級アルコー
ル系界面活性剤を用い、葉面施用される農薬および植物
成長調節剤の耐雨性を高める新規な方法が提供される。
式中、R1およびR2は独立に、直鎖または分岐のC1〜約
C28のアルキル、アリールまたはアルキルアリール基で
あり、R1とR2の総炭素数は約7〜約30であり、R3基は独
立にC1〜C4アルキレン基であり、nは平均数であって約
3〜約30である。
さらに、(a)グリホセートまたは1以上のそれの農
業的に許容される塩、(b)下記式の代表的化学構造を
有するものなどの1以上の2級アルコール系界面活性剤 (上記式中、R1およびR2は独立に、直鎖または分岐の
C1〜約C28のアルキル、アリールまたはアルキルアリー
ル基であり、R1とR2の総炭素数は約7〜約30であり、R3
基は独立にC1〜C4アルキレン基であり、nは平均数であ
って約3〜約30である)、ならびに(c)1以上の他の
界面活性剤を含有する新規で保存安定性の高い液体また
は乾燥濃厚物の組成物も提供される。好ましい組成物で
は、上記アルコール系界面活性剤の構造におけるR3はエ
チレンである。
本発明の組成物は当業界で公知の組成物より優れた以
下の利点を少なくとも一つ有する。
(1)その組成物は、前記の2級アルコール系界面活性
剤を含有しない類似の組成物と比較して高い耐雨性と、
エトキシ化シロキサンまたはアセチレン系ジオール界面
活性剤に基づく先行技術のかなりコストの高い組成物と
比較して少なくとも実質的に同等の耐雨性を示すことが
できる。
(2)それは、前記の2級アルコール系界面活性剤を含
有しない類似の組成物と比較して、降雨のない場合であ
っても、高い除草効力を示すことができる。
そのような組成物を利用して、施用後まもなく降雨が
あるか否かとは無関係に、雑草その他の望ましくない植
物を許容できる程度に抑制する方法も提供される。
発明の詳細な説明 最も広く使用されている市販のグリホセート組成物に
おいては、除草剤のグリホセートがそのイソプロピルア
ミン塩として製剤される。グリホセート−イソプロピル
アミンを0.1〜10kg/haの施用率で使用することでほとん
どの植物種について優れた抑制を行うことができるのが
普通である。通常、グリホセート酸当量(相当物)(通
常、「a.e.」と略される)で、施用されるグリホセート
の量を表すのが好ましい。植物への施用は、グリホセー
ト除草剤水溶液の噴霧によって行うのが最も一般的であ
る。
ほとんどの施用において、グリホセートの効力は界面
活性剤の存在によってかなり向上する。しかしながら、
全ての界面活性剤がグリホセートの除草活性を向上させ
る上で等しく有効であるとは限らず、界面活性剤の中に
は、全く無効であるかあるいはグリホセートの活性を低
下させるものもある。グリホセートの活性を向上させる
上で最も有効な先行技術の界面活性剤には、アルコキシ
化アルキルアミン界面活性剤があり、それには3級アミ
ンおよび4級アミンのタイプが含まれる。非イオン性界
面活性剤は、グリホセートの活性を高める能力が極めて
多様で程度の差が大きく、予測することができない。そ
の点に関して、本発明の2級アルコールアルコキシレー
トは、単独の界面活性剤として使用した場合は比較的弱
い。
ほとんどの市販のグリホセート塩製剤にはすでに1以
上の界面活性剤が含有されており、最も一般的には、上
記の3級または4級アルキルアミンアルコキシレートが
含まれている。例えば、モンサント社のラウンドアップ
(登録商標)除草剤は、グリホセートのイソプロピルア
ミン塩の濃厚水溶液剤である。360グラムa.e./Lの量の
グリホセートに加えて、例えば米国で販売されるラウン
ドアップ除草剤には、アミン1モル当たり平均約15モル
のEOを有するエトキシ化タローアミン(tallowamine)
に基づく界面活性剤が含有されている。
末端ユーザーは、グリホセート噴霧液にさらに界面活
性剤を加えることができる。それはアミンだけでなく、
エトキシ化1級アルコール、アルキルフェノールまたは
脂肪酸クラスの低コストの非イオン性界面活性剤がその
ような形で特に広く使用されている。しかしながら、そ
のような界面活性剤の効力は非常に多様であることか
ら、濃厚製剤に有効な界面活性剤を含有させることが通
常好ましい。グリホセートとともに単独の界面活性剤と
して使用する場合、2級アルコールアルコキシレートが
比較的効力が低いことに加えて、それらのアルコール系
界面活性剤には、適合化剤が存在する場合を除き、濃厚
水溶液で農業的に有用な量でグリホセート塩と製剤する
ことができないという欠点もある。そのような薬剤に
は、非常に多様な種類の3級および4級アミン系界面活
性剤、アルキルポリグリコシドその他の材料などがあ
る。
そこで本発明においては、下記式のような代表的化学
構造を有するもののような2級アルコール系界面活性剤
を用い、葉面施用される農薬および植物成長調節剤の耐
雨性を高める新規な方法が提供される。
式中、R1およびR2は独立に、直鎖または分岐のC1〜約
C28のアルキル、アリールまたはアルキルアリール基で
あり、R1とR2の総炭素数は約7〜約30であり、R3基は独
立にC1〜C4アルキレン基であり、nは約3〜約30、好ま
しくは約7〜約14、最も好ましくは約9〜約12の平均数
である。R1およびR2は好ましくは総炭素数約10〜約20の
直鎖アルキル基であり、R3は好ましくは水素であり、R4
は好ましくはエチレンである。
さらに、本発明では、 (a)グリホセートまたは1以上のそれの農業的に許容
される塩、 (b)下記式の代表的化学構造を有するものなどの1以
上の2級アルコール系界面活性剤 (上記式中、R1およびR2は独立に、直鎖または分岐の
C1〜約C28のアルキル、アリールまたはアルキルアリー
ル基であり、R1とR2の総炭素数は約7〜約30であり、R3
基は独立にC1〜C4アルキレン基であり、nは約3〜約30
の平均数である)、ならびに (c)1以上の他の界面活性剤 を含有する新規で保存安定性の高い液体または乾燥濃厚
物の組成物であって、 前記の2級アルコール系界面活性剤を含有しない類似
の組成物と比較して高い効力および/または耐雨性を示
し、エトキシ化シロキサンまたはアセチレン系ジオール
界面活性剤に基づく先行技術のかなるコストの高い組成
物と比較して少なくとも実質的に同等の効力および/ま
たは耐雨性を示す組成物も提供される。
さらに、そのような組成物を使用して、施用後まもな
く降雨があるか否かとは無関係に、雑草その他の望まし
くない植物の許容できるだけの抑制を行う方法も提供さ
れる。
本発明の特定の実施態様は、 (a)R1およびR2は総炭素数約10〜約20の直鎖アルキル
基であり、R3がエチレンであり、nが約7〜約14、最も
好ましくは約9〜約12の平均数である2級アルコール系
界面活性剤、ならびに (b)アミン1モル当たり平均約2〜約20モルのエチレ
ンオキサイドを有するエトキシ化3級または4級アルキ
ルアミンまたはアルキルアミンオキサイド界面活性剤 を含有する界面活性組成物である。その界面活性組成物
は、グリホセート除草剤とともに水性または乾燥の濃厚
製剤に製剤することができる。別法として、前記界面活
性組成物をグリホセート除草剤とは別個に末端ユーザー
に提供し、そのユーザーが施用の直前にタンク混合する
ようにすることができる。
通常、直鎖2級アルコール系界面活性剤の市販製剤で
は、エトキシ化アルコール基は末端を除くアルキル鎖の
いずれの位置にあってもよく、従って、そのような製剤
はアルコールの混合物となる。そのアルキル鎖の長さ
も、市販の製剤では変動するのが普通である。
以下の例においては、そのような製剤の一つを「C
11-152級アルコール9EO」と称する。その製品は、アル
キル鎖での総炭素数が約11〜約15であり、アルコール1
モル当たり平均で約9モルのエチレンオキサイドを有す
る(n=9)。そのようなC11-152級アルコールエトキ
シレートは、テルギトール15−Sシリーズとしてユニオ
ンカーバイド社から市販されている。
本発明によって有用であることが認められている別の
界面活性剤は、C12分岐2級アルコールエトキシレート
である。この種の界面活性剤は、テルギトールTMNシリ
ーズとしてユニオンカーバイド社から市販されている。
例として、ここでは「C12分岐2級アルコール10EO」と
称する。その製品は、アルコール1モル当たり平均約10
ルのエチレンオキサイドを持つ2,6,8−トリメチル−4
−ノナノールを含有する(n=10)。
葉面に施用される農薬または植物成長調節剤に対して
所望の耐雨性の改善を行うには、本発明の2級アルコー
ルアルコキシレートを容量基準で約0.05〜約2%、好ま
しくは容量基準で約0.1〜約1%の範囲の噴霧液中濃度
で使用することができる。ただし、ある種の環境では、
濃度をそれより高くしたりあるいは低くすることができ
る。
濃厚物または既製の(即使用できる)グリホセート製
剤においては、グリホセートa.e.に対する界面活性剤の
重量/重量比を約1:20〜約1:1、好ましくは約1:12〜約
1:2、最も好ましくは約1:6〜約1:3として、2級アルコ
ールアルコキシレート界面活性剤を含有させることが有
用な場合がある。
既製の製剤においては、グリホセートは重量基準で約
0.5〜約2%a.e.で存在させるのが普通である。本発明
の濃厚水溶液剤には、重量基準で約5〜約40%のグリホ
セートa.e.を含有させることができる。
本発明の乾燥濃厚製剤には、重量基準で約10〜約75%
のグリホセートa.e.を含有させることができる。好まし
い乾燥濃厚製剤は重量基準で約40〜約70%のグリホセー
トa.e.を含有する水溶性粒剤である。
本発明の水性または乾燥製剤での使用において好まし
いグリホセート塩には、アンモニウム塩、イソプロピル
アミンなどのアルキルアミン塩、トリメチルスルホニウ
ムなどのアルキルスルホニウム塩ならびにアルカリ金属
塩などがある。最も一般的には、それらの塩において
は、グリホセート陰イオンに対する陽イオンのモル比は
約1:1〜約2:1の範囲である。
長期間の保存安定性は農薬および植物成長調節剤の濃
厚製剤の重要な商業上の属性である。グリホセートのも
のなどの濃厚水溶液剤の場合、その製剤中の界面活性剤
が明瞭な相として他の成分と分離しないことが特に重要
である。そのような濃厚水溶液の多くが高温では相分離
を起こす傾向を示す。そのような相分離が起こる最低温
度は、その製剤の「曇り点」として知られる。ほとんど
の非イオン性界面活性剤(その良い例としてはエトキシ
化アルコールが挙げられる)はグリホセート塩の濃厚水
溶液剤などのイオン濃度の高い溶液とは適合性がかなり
低いことが当業者には知られている。その低い適合性は
低い曇り点として現れ、それによって許容できないほど
に製剤の保存安定性が低くなる。
本発明によると、2級アルコールアルコキシレート
は、製剤中にその製剤の曇り点を例えば50℃以上の許容
できるレベルまで上げる適合化剤をさらに含有させるこ
とによって、グリホセート塩の濃厚水溶液剤中に有用な
濃度で組み入れられる。
耐雨性向上が望まれる水性および乾燥のいずれの濃厚
グリホセート製剤においても、降雨がなくとも許容でき
るだけの除草効果を与え、2級アルコールアルコキシレ
ートが所望のレベルの耐雨性向上をもたらすだけの充分
な量で別の界面活性剤を含有させなければならない。
そのような2級アルコールアルコキシレート以外の含
有させるべき別の界面活性剤の量は、その界面活性剤の
化学組成、処理する植物種および環境因子に大きく依存
する。しかしながら通常は、他の界面活性剤の総量に対
する2級アルコールアルコキシレートの重量/重量比
は、約1:20〜約5:1、好ましくは約1:10〜約2:1、最も好
ましくは約1:5〜約1:1である。
本発明のグリホセート組成物において2級アルコール
アルコキシレート以外に加えられる界面活性剤は、アル
キルモノグリコシド、アルキルポリグリコシド、ショ糖
アルキルエステル、3級または4級アルキルアミンアル
コキシレート、非アルコキシ化3級または4級アルキル
アミン、アルキルアミンオキサイド、アルキルベタイン
などから選択することができる。例えば、ココアミン
(cocoamine)2EOおよび5EO(例えば、アクゾケミカル
ズ社(Akzo Chemicals Inc.)のエトミーン(Ethomee
n)C/12およびC/15)、N−メチルタロー(tallow)ア
ンモニウムクロリド5EO、10EOおよび15EO、N−メチル
オクタデシルアンモニウムクロリド15EO(例えば、アク
ゾケミカルズ社のエトクワド(Ethoquad)18/25)、N
−メチルココアンモニウムクロリド2EO(例えば、アク
ゾケミカルズ社のエトクワドC/12Wとしての35%濃厚水
溶液として製剤されたもの)、N−メチルココアンモニ
ウムクロリド15EO(例えば、アクゾケミカルズ社のエト
クワドC/25)、N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウ
ムクロリド1EO+7PO(ウィッコ社(Witco Corporatio
n)のエムコール(Emcol)CC−9)、N,N−ジメチルド
デシルアミン(アクゾケミカルズ社のアルミーン(Arme
en)DM12D)、N,N,N−トリメチルココアンモニウムクロ
リド(アクゾケミカルズ社のアルクワド(Arquad)C−
33Wとしての33%濃厚水溶液として製剤されたもの)、
N,N,N−トリメチルタローアンモニウムクロリド(アク
ゾケミカルズ社のアルクワドT−27Wとしての27%濃厚
水溶液として製剤されたもの)ラウリルベタインカリウ
ム、アルキルポリグルコシド(ヘンケル社(Henkel Cor
poration)のアグリムル(Agrimul)PG2067およびアグ
リムルPG2069)、C8-10アルキルモノグルコシドならび
にスクロースココエート(sucrose cocoate)(クロダ
社(Croda)のクロデスタ(Crodesta)SL−40)によっ
て、良好な結果が得られている。
本明細書での実施例のいくつかは、追加の界面活性剤
として2モルのエチレンオキサイドを持つN−メチルコ
コアンモニウムクロリド(「ココアミンクワト(quat)
2EO)を利用するものである。本明細書の他の実施例
は、追加の界面活性剤として5モルのエチレンオキサイ
ドを有する3級ココアミンまたはタローアミン(「ココ
アミン5EO」または「タローアミン5EO」)を利用するも
のである。
グリホセートまたはその塩、2級アルコールアルコキ
シレートおよび追加の界面活性剤に加えてさらに別の各
種成分または補助剤のいずれかを、そのような添加剤が
グリホセートの除草活性および/または2級アルコール
アルコキシレートの効力および/または耐雨性向上活性
に対してあまり拮抗しない限りにおいて、本発明の製剤
に含有させることができる。また、グリホセートと等の
除草剤との混合物も本発明の範囲内である。そのような
他の除草剤の例としては、ビアラホス(bialaphos)、
グルホシネート、2,4−D、MCPA、ジカンバ(dicamb
a)、ジフェニルエーテル類、イミダゾリノン類および
スルホニル尿素などがある。
いくつかのグリホセート製剤の使用方法は、当業者に
は良く知られている。本発明の濃厚水溶液製剤は、適切
な容量の水で希釈して、例えば噴霧によって雑草その他
の除去または抑制すべき望ましくない植物に施用され
る。本発明の乾燥濃厚製剤は、適切な容量の水に溶解さ
せるか分散させ、同様に施用する。
以下に、実施例によって本発明を説明するが、本発明
はそれらに限定されるものではない。実施例における濃
厚組成物について説明する場合、別段の断りがない限
り、パーセントは重量基準で与えられるものである。噴
霧液中の界面活性剤の濃度について記述する場合、パー
セントが容量基準である。
実施例 温室試験および圃場試験で、降雨シミュレーションを
行った場合と行わない場合についての相対的除草活性を
求めた。温室試験の場合、選択した植物種の種子または
胎芽を、肥料の入った土壌の10.2cm平方のポットに植え
付けた。温度および相対湿度は、以下の実施例で記述の
各試験について決められた範囲内で変動できるようにし
た。植物は、噴霧に望ましい成長段階または大きさ(各
試験で規定)となるまで成長させた。ポットに関しては
処理前に均一性についての選別を行い、各処理について
3連のポットを割り当てた。噴霧液は、濃厚除草剤製剤
を水で希釈するかあるいは水に溶解させることによって
調製した。界面活性剤組成物の「タンク混合」施用を調
べることが望まれる場合は、それら組成物を必要な濃度
で噴霧液を加えた。圃場での噴霧装置をシミュレーショ
ンした装置を用いて噴霧を行い、圧力約207kPaで微細な
霧の噴霧を行った。噴霧装置が植物上を移動する速度を
調節して、所望の噴霧容量(各試験で規定)が得られる
ようにした。論理上の理由で、各処理の3連のポット全
てを一緒に噴霧した。「降雨」処理は除草剤噴霧後ある
所望の期間に植物の上に水の粗い霧を繰り返し通過させ
て行った。「降雨」の量および期間については記載して
ある。噴霧および「降雨」処理の後、植物を室温に戻し
た。処理後1つ以上の選定した時期に肉眼評価によって
除草効果の評価を行い、未処理の植物との比較で、任意
のスケールで「抑制パーセント」として記録した。その
スケールでは、0は肉眼で効果が認められなかったこと
を表し、100は全ての植物が死んだことを表す。実施例
において示した抑制パーセントは、3連の平均を表す。
圃場試験では、自然に成長した植物または機械で列状
に蒔いた種子から成長した植物に対して、発芽後処理を
行った。3連での無作為化ブロック計画を用い、試験区
の大きさはその場所の環境に応じて決定した。複数のノ
ズルを有し重複噴霧パターンを与える背負型噴霧器を用
いて、施用の均一性を高めるようにした。「降雨」のシ
ミュレーションは、水の付着の均一さについて調べたオ
ーバーヘッド型灌漑装置によって行った。抑制パーセン
トは、温室試験について前述したものと同様のやり方で
評価した。
実施例1 圃場試験でのグリホセートの耐雨性向上に関して、以
下の界面活性剤補助剤の試験を行った。
先行技術 1.トリトンAG−98 2.2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール
10EO 本発明 3.C11-152級アルコール9EO 4.補助剤3+ココアミンクワト2EO(1:1の比) 本実施例および他の実施例において、「EO〕の前の数
字は、界面活性剤1モル当たりのエチレンオキサイドの
平均モル数を表す。
グリホセートはイソプロピルアミン塩として施用し、
界面活性剤を含まないもの(モンサント社からアコード
(Accord;登録商標)除草剤として販売されているグリ
ホセート製剤)かあるいはタローアミンエトキシレート
に基づく界面活性剤を含むもの(モンサント社からラウ
ンドアップ(登録商標)除草剤として販売されているグ
リホセート製剤)で行った。トリトンAG−98(ユニオン
カーバイド社)は、広く使用されている低発泡性の市販
農業用補助剤であり、その80%がオクチルフェノールエ
トキシレートである。
計11の草本および広葉植物を条播した。
A.Panicum dichotomiflorum(オオクサキビ、PANDI) B.Lolium sp.(1年生ドクムギ、LOLSS) C.Bromus tectorum(ウマノチャヒキ、BROTE) D.Sorghum vulgare.(穀物用モロコシ品種、Rox Orang
e、SORGR) E.Echinochloa crus−galli var.frumentae(ヒエ、ECH
CF) F.Echinochloa crus−galli(イヌビエ、ECHCG) G.Setaria faberi(アキノエノコログサ、SETFA) H.Abutilon theophrasti(ベルベットリーフ、ABUTH) I.Chenopodium album(一般のシロザ、CHEAL) J.Kochia scoparia(ホオキギ、KCHSC) K.Salsola kali(ロシアアザミ、SASKR) 施用はいずれも、噴霧容量10ガロン/エーカー(93.5
L/ha)で行った。無降雨期間の変動を小さくするため、
いずれの試験区も15分以内で噴霧を行った。降雨のシミ
ュレーションは、一列に並べた固定スプリンクラーを用
いて、オーバーヘッド灌漑によって行い、スプリンクラ
ーを15分間のグリホセート施用期間の中間時点から60分
後に作動させた。60分間にわたりスプリンクラーを動作
させたままにしておき、少なくとも0.5インチ(12mm)
の「降雨」を目標とした。実験区域全体に配置した雨量
計は、実際の「降雨」量に11〜18mmの変動があり、平均
14.5mmであることを示していた。
表1のデータは、上記のような「降雨」を行った場合
と行わなかった場合で、施用率0.25ポンドa.e./エーカ
ー(0.28kga.e./ha)でグリホセートで処理した後の日
数(DAT)15日に記録した阻害パーセントを示す。いず
れの「降雨」処理においても、補助剤は噴霧液中0.25%
の濃度で施用した。「無降雨」処理の場合、補助剤4を
0.25%で施用したが、他の補助剤についてはオペレータ
のミスにより、0.125%で施用した。そのミスは、本試
験から導き出される以下の結論のいずれにも影響を与え
るものではない。
本試験の結果から、本発明の補助剤3がラウンドアッ
プの耐雨性をかなり高めることが明らかである。本試験
の厳しい条件下では完全な耐雨性を与えるものではなか
ったが、そうではあっても、補助剤3を使用することに
よって、トリトンAG−98(先行技術の補助剤1)よりか
なり高い耐雨性を与えており、全体的に、ずっと高価な
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール10
EO(先行技術の補助剤2)と少なくとも同等の効果を示
した。本発明の補助剤4は本発明の補助剤3と同様の程
度で耐雨性を向上させ、界面活性剤を含有しない製品で
あるアコードに加えた場合、「降雨」を行った場合に界
面活性剤を含有する製品のラウンドアップに加えた場合
と同様の成績を与えた。
実施例2 グリホセートのイソプロピルアミン塩の濃厚水溶液製
剤をグリホセートa.e.含有率31%(約360ga.e./Lに相
当)で調製した。いずれにも、3.5%でココアミンクワ
ト2EOを含有させた。本発明の2級アルコールエトキシ
レートを広範囲の濃度で含有させ、その製剤の曇り点を
測定した。曇り点の測定には、試験管に入れた各製剤の
サンプルを水浴で加熱して曇りを生じさせた。次にその
試験管を水浴から外し、温度計を浸して、透明になるま
でサンプルを攪拌した。サンプルが透明になる温度をそ
の製剤の曇り点として記録した。結果を表2に示した。
C11-152級アルコールのデータから、そのアルコール
についてのEOレベルとココアミンクワト2EOのそのアル
コールを溶解する能力との間には強い関係のあることが
明らかである。ココアミンクワト2EOが3.5%で存在する
場合、製剤中に6%までのC11-152級アルコール9EOが
あると許容できる曇り点(>50℃)が得られる。
実施例3 グリホセートのイソプロピルアミン塩の濃厚水溶液製
剤を実施例2と同じグリホセートa.e.含有率であるが、
ココアミンクワト2EOの濃度がそれより高くなるように
調製した。本発明の2級アルコールエトキシレートを幅
広い濃度で含有させて、その製剤の曇り点を実施例2と
同じ方法で測定した。結果を表3および4に示した。
データから、ココアミンクワト2EOが5%で存在する
場合で製剤中に少なくとも8%までのC11-152級アルコ
ール9EOがあるときと、ココアミンクワト2EOが7%で存
在する場合で製剤中に少なくとも11%までのその同じ2
級アルコールがあるときに、許容できる曇り点(>50
℃)が得られることが明らかである。
実施例4 グリホセートのイソプロピルアミン塩の濃厚水溶液製
剤を、グリホセートa.e.含有率を18.4%(約200ga.e./L
に相当)として調製した。いずれにも、7%でココアミ
ンクワト2EOと10.2%で非イオン系界面活性剤を含有さ
せた。本発明の製剤では非イオン性物質として、いくつ
かの2級アルコールエトキシレートのうちの一つを含有
させ、他の製剤は、シルウェットL−77、2,4,7,9−テ
トラメチル−5−デシン−4,7−ジオール10EO、ノニル
フェノール8EO、10EOおよび12EOならびにC12-151級ア
ルコール7EO、9EOおよび12EOなどの非イオン系のものを
含有するようにした。それらの製剤について、温室試験
で耐雨性を調べた。
試験植物は、Panicum maximum(ギニアキビ、PANMA)
とした。グリホセート製剤はいずれも、噴霧容量20ガロ
ン/エーカー(185L/ha)で1.5ポンドa.e./エーカー
(1.68kga.e./ha)にて施用した。基準として市販のラ
ウンドアップ除草剤を含めた。グリホセート処理1時間
後から始めて、シミュレーション降雨を15分間にわたり
6mmの量で行った。「降雨」を行わない場合と行った場
合での阻害パーセントに関するデータを表5に示した。
本試験では、先行技術の2,4,7,9−テトラメチル−5
−デシン−4,7−ジオール10EOと、同様に本発明の範囲
外である2つの低コスト材料ノニルフェノール8EOおよ
びC12-151級アルコール7EOで、降雨での許容できる成
績(>85%阻害)が得られている。ノニルフェノールま
たは1級アルコールのいずれかのEOレベルをわずかに高
くしただけでも、製剤の耐雨性が大幅に低下し、12EOレ
ベルでは、それらのいずれの種類の界面活性剤を用いて
も耐雨性についての利点は全くないと言える。それとは
対照的に、本発明のC11-152級アルコール界面活性剤
は、広い範囲のEOレベルにわたって耐雨性向上を示し
た。調べたC12分岐2級アルコール界面活性剤のうち、1
0EOの例で優れた耐雨性を与えたが、6EOの例では本試験
ではあまり耐雨性向上はなかった。
実施例5 グリホセートのイソプロピルアミン塩の濃厚水溶液製
剤を、グリホセートa.e.含有率31%(約360ga.e./L)で
調製した。いずれにも、7.5%でココアミンクワト2EOと
8.6%で非イオン性界面活性剤を含有させた。本発明の
製剤では、非イオン性物質としてC11-152級アルコール
9EOまたはC12分岐2級アルコール10EOを含有させた。比
較のため、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−
ジオール10EOまたはノニルフェノール8EOなどの先行技
術で耐雨性補助剤として開示された非イオン性物質を含
有させた他の製剤を調製した。それらの製剤について温
室試験で耐雨性を調べた。
試験植物はElymus repens(バーミューダグラス、AGR
RE)とした。グリホセート製剤はいずれも、噴霧容量20
ガロン/エーカー(187L/ha)で0.75および1.5ポンドa.
e./エーカー(0.84および1.68kga.e./ha)にて施用し
た。基準として市販のラウンドアップ除草剤を含めた。
グリホセート処理1時間後から始めて、シミュレーショ
ン降雨を15分間にわたり6mmの量で行った。「降雨」を
行わない場合と行った場合での阻害パーセントに関する
データを表6に示した。
グリホセートの率が低い方では、本発明のいずれの製
剤も、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオ
ール10EOを含有する先行技術の製剤より良好な耐雨性を
与え、C11-152級アルコール9EOを含有する本発明の製
剤は先行技術の製剤のいずれより良好な耐雨性を与え
た。高い方のグリホセート率では、本発明のいずれの製
剤も、ノニルフェノール8EOを含有する先行技術の製剤
より良好な耐雨性を与え、2,4,7,9−テトラメチル−5
−デシン−4,7−ジオール10EOを含有するずっとコスト
の高い製剤に匹敵する耐雨性を与えた。
実施例4と実施例5を併せて考慮すると、本発明のC
11-152級アルコール9EOとC12分岐2級アルコール10EO
の方が、先行技術のノニルフェノールエトキシレートよ
り耐雨性向上成績の安定性が高い。
実施例6 圃場試験で、以下のグリホセート製剤について、ラウ
ンドドアップ(登録商標)除草剤との比較で除草活性お
よび耐雨性を調べた。
製剤A(先行技術の代表的なもの): イソプロピルアミン塩としてのグリホセートa.e.31
%;ココアミンクワト2EO7.5%;ノニルフェノール8EO
8.6% 製剤B(本発明の代表的なもの): イソプロピルアミン塩としてのグリホセートa.e.31
%;ココアミンクワト2EO7.5%;C11-152級アルコール
9EO8.6% 計7種類の草本および広葉植物を条播した。
L.Digitaria ciliaris(southern crabgrass、DIGSP) M.Brachiaria platyphylla(広葉signalgrass、BRAPP) N.Sorghum halepense(ジョンソングラス、SORHA) O.Echinochloa crus−galli(イヌビエ、ECHCG) P.Sida spinosa(プリクリシダ、SIDSP) Q.Echinochloa crus−galli var.frumentae(ヒエ、ECH
CF) R.Sesbania exaltata(hemp sesbania、SEBEX) 施用はいずれも、噴霧容量10ガロン/エーカー(93.5
L/ha)で行った。無降雨期間の変動を小さくするため、
いずれの試験区も15分以内で噴霧を行った。降雨のシミ
ュレーションは、横移動型灌漑システムを用いて、オー
バーヘッド灌漑によって行い、システムを15分間のグリ
ホセート施用期間の中間時点から60分後に作動させ、約
0.5インチ(12mm)の「降雨」を施した。
表7のデータは、上記のような「降雨」を行った場合
と行わなかった場合で、施用率0.75ポンドa.e./エーカ
ー(0.84kga.e./ha)でグリホセートで処理した後の日
数(DAT)21日に記録した阻害パーセントを示した。
表7: シミュレーション降雨を行わない場合と行った場合で
の21DATでの阻害%(3連の平均)。製剤AおよびBな
らびに植物種L〜Rについては本文中で定義した通りで
ある。
実施例7〜8 実施例7および8では、短期間の全植物アッセイを行
って、タローアミン5EOおよびC11-152級アルコール9EO
を相互に比較して各種の濃度および割合で含有する水性
グリホセート組成物の相対効力を評価した。
大きさの等しいオオムギ品種Penncoの種子等量(数と
しては20〜25個)を、4インチ四方のプラスチックポッ
トに入った砂/土壌/ピートの3:2:1混合物からなる成
長培地に播いた。ポットを制御された環境の成長室に入
れ、日照時間14時間、日中および夜間の温度がそれぞれ
78°Fおよび66°F、相対湿度30〜50%の条件とした。
光照射は、金属ハライドランプおよびナトリウム蒸気ラ
ンプを併用して行った。ポットは全て、第1日に底部を
12時00分に灌水させて、成長培地が急速に飽和するよう
にした。発芽は第3日および第4日に起こった。7日目
に、溶存窒素475ppmを含有するPeters20−20−20肥料を
用いて、底部灌水によって施肥した。
第8日に、植物の大きさに従ってポットを6連のブロ
ックに分類した。未処理対照を含めた処理を各ブロック
内で無作為に割り付け、1ポット当たり1処理となるよ
うにした。
植物の平均高さが13〜15cmとなり、第2葉が丁度伸び
始めた第9日に8時30分〜9時00分の間で、迅速な連続
作業にてグリホセート組成物で植物を処理した。組成物
の施用は、276kPaで、Teejet 8001Eノズルにより187L/h
aを散布する較正済み単一ノズルトラック噴霧器を用い
て行った。植物は処理直前に成長室から取り出し、処理
直後に同じ成長室に戻した。ポットの配置は、無作為化
完全ブロック実験計画で行った。処理6時間後に、ポッ
トの上端から20mm上まで切ることで、全てのポットの植
物を刈り取った。それによって、オオムギの葉面積の約
90%を取った。試験のそれ以降の期間では、ポット底部
を1日1回灌水させた。データ収集は、処理後7日の第
16日に行った。
以前にポット端部より20mm高いところで切った箇所か
ら、各ポットにおけるオオムギ成長の平均高さを正確さ
を5mmまでとして測定した。次に、各ポットの全植物を
ポット端部から20mm上で切って、総新鮮重を記録した。
実施例7 本実施例の全ての組成物には、0.42kga.e./haで施用
されるように計算した濃度でグリホセートをイソプロピ
ルアミン塩として含有させた。以下の表で明らかなよう
に、ポリオキシエチレンタローアミン5EO(T/Am 5)濃
度を、C11-152級アルコール9EO(S/Al 9)濃度とは独
立に変動させた。未処理植物では、平均再生高さが175m
mであった。
本試験では、S/Al 9が単独の界面活性剤の場合、グリ
ホセートの活性を強化する上で、最低試験濃度(0.15
%)が最も有効であり、その濃度を超えて濃度が上昇す
るに連れて、成績は低下する傾向がわずかに認められ
た。T/Am 5を単独の界面活性剤とした場合、最低試験濃
度(0.05%)ではグリホセートの効力にはほとんどまた
はまったく向上はなかったが、濃度0.1%でかなりの向
上があった。T/Am 5濃度を0.1%を超えて高くしても、
それ以上の向上は認められなかった。
T/Am 5の濃度が0.1%以上の場合、S/Al 9を加えて
も、本試験ではグリホセートの効力のそれ以上の向上は
ほとんどなかった。しかしながら、T/Am 5が0.05%の場
合には、S/Al 9を加えることによって、S/Al 9単独の弱
い成績から予測できたと考えられるいかなる反応をも大
きく超える反応が得られた。従って本試験からは、T/Am
5濃度が至適値以下の場合に、S/Al 9とT/Am 5との間に
相乗的相互作用があることが明らかである。
実施例8 さらに試験を実施して、低T/Am 5濃度により注目し、
そのような低T/Am 5濃度におけるT/Am 5とS/Al 9との間
の相乗的相互作用の確認を試みた。本試験でも、グリホ
セートの率が低い方であった(0.07、0.14および0.28kg
a.e./ha)。本実施例のいずれの組成物にも、グリホセ
ートをモノイソプロピルアミン塩として含有させた。以
下の表から明らかなように、T/Am 5の濃度をやはりS/Al
9濃度とは独立に変動させ、3つのグリホセート率全て
についての結果の平均を求めた。未処理の植物における
平均再生高さは168mmであった。
既報の試験(実施例7)のように、S/Al 9が単独の界
面活性剤である場合、最低試験濃度(この場合丁度0.03
1%)がグリホセートの活性を強化する上で最も有効で
あり、その濃度を超えて濃度上昇するに連れて、成績が
低下する若干の傾向がやはりあった。T/Am 5が単独の界
面活性剤の場合、0.016%という低い濃度でさえも、グ
リホセートの効力に有意な向上があった。T/Am 5濃度を
0.016%を超えて高くしても、それ以上の向上は認めら
れなかった。
T/Am 5にS/Al 9を加えることにより、T/Am 5単独で得
ることができる以上にグリホセートの効力が向上した。
本試験では、高濃度S/Al 9と低濃度T/Am 5の組み合わせ
を除き、全ての組み合わせで向上が認められた。ほとん
どの場合、T/Am 5にS/Al 9を加えることによって、S/Al
9単独の弱い成績から予測できたと考えられるいかなる
反応をも大きく超える反応が得られた。従って本試験か
らは、S/Al 9とT/Am 5との間に相乗的相互作用があるこ
とが確認される。
S/Al 9とT/Am 5のある種の1:1併用とS/Al 9単独また
はT/Am 5単独とを、以下の表に示したように、同じ総界
面活性剤濃度で比較することができる。
いずれの場合も、新鮮重の低下は、同じ総濃度でいず
れかの界面活性剤単独の場合と比較して、界面活性剤の
併用による方が大きい。
本発明を例示する実施態様について詳細に説明した
が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、当業
者には他にも各種の改良があることが明らかであり、当
業者はそれを容易に行うことができることが理解されよ
う。
フロントページの続き (72)発明者 ワーナー,ジエイムズ・マイケル アメリカ合衆国、ミズーリ・63130、ユ ニバーシテイ・シテイ、パーシング・ア ベニユー・6837 (56)参考文献 特開 昭62−120304(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/30 A01N 57/20 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農業的に許容される、保存安定性を有する
    液体または乾燥濃厚組成物であって、 (a)グリホセートまたは1以上のそれの塩あるいはそ
    れらの混合物、 (b)下記式で示される化学構造を有する1以上の2級
    アルコール系界面活性剤 [上記式中、R1およびR2は独立に、直鎖または分岐鎖の
    C1〜約C28のアルキル、アリールまたはアルキルアリー
    ル基であり、R1とR2の総炭素数は約7〜約30であり、R3
    基は水素であり、R4基は独立にC1〜C4アルキレン基であ
    り、nは平均数であって約3〜約30である]、ならびに (c)アルキルモノグリコシド、アルキルポリグリコシ
    ド、スクロースアルキルエステル、3級若しくは4級ア
    ルキルアミンアルコキシレート、非アルコキシ化3級若
    しくは4級アルキルアミン、アルキルアミンオキサイド
    及びアルキルベタインからなる群から選択される、1以
    上の他の界面活性剤 を含有し、成分(b)及び(c)の含有量がグリホセー
    ト除草剤の除草効力又は耐雨性を増強するのに有効な量
    である上記組成物。
  2. 【請求項2】前記2級アルコール系界面活性剤の構造に
    おいて、R1およびR2がいずれも直鎖アルキル基(総炭素
    数約7〜約30)であり、R4基がエチレンである請求項1
    に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記2級アルコール系界面活性剤の構造に
    おいて、nが約7〜約14の平均数である請求項1又は2
    に記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記2級アルコール系界面活性剤の構造に
    おいて、nが約9〜約12の平均数である請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記2級アルコール系界面活性剤が、両端
    を除く鎖のいずれかの位置にエトキシ化アルコール基を
    有するC11-15の未分岐アルキル鎖を有するものであり、
    nが約9〜約12の平均数である請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記2級アルコール系界面活性剤と、アミ
    ン1モル当たり約2〜約10モルのエチレンオキサイドを
    有する3級アルキルアミン界面活性剤とを含有する請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記3級アルキルアミン界面活性剤がアミ
    ン1モル当たり約2〜約5モルのエチレンオキサイドを
    有するココアミンまたはタローアミンである請求項6に
    記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記2級アルコール系界面活性剤と、アミ
    ン1モル当たり約2〜約10モルのエチレンオキサイドを
    有する4級アルキルアミン界面活性剤とを含有する請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記4級アルキルアミン界面活性剤がアミ
    ン1モル当たり約2〜約5モルのエチレンオキサイドを
    有するココアミンまたはタローアミンである請求項8に
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】重量基準で約5〜約40%の範囲でグリホ
    セート酸相当物を含有する水性濃厚製剤である請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】重量基準で約10〜約75%の範囲でグリホ
    セート酸相当物を含有する乾燥濃厚組成物である請求項
    1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】重量基準で約40〜約70%の範囲でグリホ
    セート酸相当物を含有する水溶生粒剤である請求項11に
    記載の組成物。
  13. 【請求項13】前記2級アルコール系界面活性剤のグリ
    ホセート酸相当物に対する重量比が、約1:20〜約1:1で
    ある請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】前記2級アルコール系界面活性剤のグリ
    ホセート酸相当物に対する重量比が、約1:12〜約1:2で
    ある請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】前記2級アルコール系界面活性剤のグリ
    ホセート酸相当物に対する重量比が、約1:6〜約1:3であ
    る請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】前記2級アルコール系界面活性剤の前記
    3級または4級アミン界面活性剤に対する重量比が、約
    1:20〜約5:1である請求項6〜12のいずれか1項に記載
    の組成物。
  17. 【請求項17】前記2級アルコール系界面活性剤の前記
    3級または4級アルキルアミン界面活性剤に対する重量
    比が、約1:10〜約2:1である請求項6〜12のいずれか1
    項に記載の組成物。
  18. 【請求項18】前記2級アルコール系界面活性剤の前記
    3級または4級アルキルアミン界面活性剤に対する重量
    比が、約1:5〜約1:1である請求項6〜12のいずれか1項
    に記載の組成物。
  19. 【請求項19】(a)少なくとも240g/Lの量の、グリホ
    セートのアンモニウム塩の形のグリホセート酸相当物
    で、アンモニウム陽イオンのグリホセート陰イオンに対
    するモル比が約1:1〜約2:1の範囲であるもの、 (b)2級アルコール1モル当たり平均約9モルのエチ
    レンオキサイドを有するエトキシ化C11-152級アルコー
    ル系界面活性剤、ならびに (c)アミン1モル当たり平均約5モルのエチレンオキ
    サイドを有するエトキシ化3級ココアミンまたはタロー
    アミン界面活性剤 を含有する保存安定性を有する水性濃厚除草剤組成物で
    あって、 酸相当物の重量として表わされたグリホセートの2級ア
    ルコール系界面活性剤およびココアミンまたはタローア
    ミン界面活性剤の総重量に対する比が約4:1〜約1.5:1の
    範囲にあり、2級アルコール系界面活性剤のココアミン
    またはタローアミン界面活性剤に対する重量/重量比が
    約5:1〜約1:1の範囲にあり、成分(b)及び(c)の含
    有量がグリホセート除草剤の除草効力又は耐雨性を増強
    するのに有効な量である上記組成物。
  20. 【請求項20】(a)噴霧タンク中で請求項1〜19のい
    ずれか1項に記載の組成物を水に溶解させるかあるいは
    水で希釈して、噴霧液を調製する段階、ならびに (b)望ましくない植物の茎葉に噴霧することで該噴霧
    液を施用する段階を有して成る前記植物の抑制方法であ
    って、未降雨下に許容できる抑制を行い、その抑制は施
    用後間もなく降雨があったとしても許容できないほどに
    低下しないものである抑制方法。
  21. 【請求項21】(a)噴霧タンク中で請求項1〜19のい
    ずれか1項に記載の組成物を水に溶解させるかあるいは
    水で希釈して、噴霧液を調製する段階、ならびに (b)望ましくない植物の茎葉に噴霧することで該噴霧
    液を施用する段階 を有して成る前記植物の抑制方法であって、未降雨下に
    許容できる抑制を行うものであり、施用されるグリホセ
    ート酸相当物の割合が、前記2級アルコール系界面活性
    剤のみを欠く同様の組成物を用いた場合に必要であると
    考えられる割合より少なくとも約25%低い抑制方法。
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