JP2004500263A - ダブルキャストスラッシュ成形方法及び装置 - Google Patents

ダブルキャストスラッシュ成形方法及び装置 Download PDF

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Abstract

外側層と内側層を有する薄いシェルをスラッシュ成形するための装置(10)である。装置は二つの容器(14,16)を有し、該容器は、その中の材料内容物(24,26)を流し型空洞部(28)内に放出するためにキャスティング位置まで交互に移動可能になっている。本発明の他の実施例では、装置は、二つの容器(14,16)のそれぞれから流し型空洞部への通路を交互に開放し、それぞれの容器から流し型空洞部(28)内にチャージ材料を選択的に放出するように構成された分流バルブを有する。さらに、外側層及び内側層を有する薄いシェルを形成するための方法が提供される。第1ポリマー材料は、外側層を形成するために、加熱された流し型表面(31)上で溶解しキャスティングされる。次に、第2ポリマー材料が溶解してキャスティングされ、外側層の内側面上に内側層を形成する。シェルはその後、流し型から取り外される。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄いシェルをスラッシュ成形するための方法及び装置に関し、より詳しくは、外側層及び内側層を有する薄いシェルをスラッシュ成形するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のインパネ表面等の薄い弾力のある多層トリム部材シェルを形成する種々の方法が従来からある。特に自動車の室内用トリム部材に用いる場合、そのようなシェルは、自動車の搭乗者に対して、強くアピールするような外観と良い感触を有する“クラスA”の外表面を有することがしばしば望まれる。美的に良いクラスAの外側表面とするために、そのような多層シェルの少なくとも外側表面は、しばしばスラッシュ成形方法によって形成される。スラッシュ成形は、薄いシェルの所望の外形と外側表面の質感を形成するために、加熱された流し型の表面に対してポリマー材料のチャージをキャスティングする過程を有する。キャスティングは、チャージボックスの開放上部端を、流し型の開放端の外側縁に当接して封じることによって行うことができる。チャージボックスは次に、チャージボックス内のポリマー材料が、重力によりチャージボックスから加熱された流し型の表面上に落下するように上下反転される。ポリマー材料が加熱された流し型表面に一旦添着されると、チャージボックスは、元の上下位置に戻され、過剰なキャスティング材料がチャージボックスに戻される。キャスト材料は次に加熱された流し型の表面上で溶かされ、流し型が冷却され、そして、その材料は、流し型の表面から除去される前に硬化させられる。薄いシェル層は、通常はパウダー又は微細粒状のポリ塩化ビニル(PVC)等のポリマーのドライブレンドを用いて、高温空気モジュール内でキャストしても構わない。ドライブレンドは、シェルに所定の色彩を与える材料を含んでいても構わない。
【0003】
現在のスラッシュ成形方法には、上で説明したように、加熱された流し型の表面上にポリマー材料の第1のチャージを行いキャスティングし、次に、第1のキャスティングによって形成された層の内側表面上にポリマー材料の第2のチャージを行いキャスティングする“ダブルキャスティング”法が含まれている。第2のチャージ層を溶かすために、加熱された流し型から第1の層を通して十分な熱が伝達される。流し型の表面は、次に、二つの層を硬化させ、互いに結合するように冷却される。
【0004】
ダブルキャストスラッシュ成形処理は、例えば、1994年9月6日付でハースマン他に付与された米国特許第5,344,183号、1988年9月6日付で上村他に付与された米国特許第4,769,278号、1996年12月3日付でガラハー他に付与された米国特許第5,580,501号に開示されている。後の2件である米国特許第4,769,278号及び米国特許第5,580,501号は共に、膨張又は発泡ポリマーパウダーからなる第2チャージのキャスティングのことを開示している。最初の米国特許第5,344,183号は、ポリマー材料に入り込んだ強化ファイバからなる第2チャージのキャスティングのことを開示している。
【0005】
更に、本発明の譲受人である出願人は、ダブルキャスト処理を用いて、薄い壁構造の中空部品を製造するための回転装置を構成し且つこれを使用した。その装置は、1988年2月2日付でワーソスキーに付与され、そして本願出願人に譲渡された米国特許第4,722,678号に開示されている装置を改造したものである。その装置は、ガイド機構で案内される可動カート上に支持されたチャージボックスを含む。電気機械装置は、カートとチャージボックスを、ガイド機構に補助されて、流し型への装着のための、開放端を有する流し型の直下の位置と、ポリマーパウダーの再充填のための、流し型から横方向にずれた位置(即ち、回転の軸から直角の位置)との間を往復させる。流し型は、支持体上のトラニオンを軸に回転するために、カートとは別に設けられている。カートは、そのカートが流し型の下に位置しているとき、流し型の開放端にチャージボックスを係合させるためにチャージボックスを持ち上げる昇降装置を含む。一旦取り付けられると、チャージボックスは、その中身が流し型に流れ込むために、流し型共々、流し型の上方位置にくるまで反転される。装置はまた、第2のカートとチャージボックスを有する。これらは、第1チャージボックスが流し型から外され且つ離された後、第1のカート及びチャージボックスとは反対の方向から、流し型の下の位置に順次往復させられ、そして、その第2チャージボックスは流し型に取り付けられる。そのような設備機器により、パウダー化されたポリ塩化ビニル(PVC)から二層スラッシュ成形シェルが製造された。二層スラッシュ成形シェルは、ソリッド状PVC外側層と、未使用の材料からなる発泡PVC内側層とからなる。その材料は更に、PVC発泡体が異なる色彩を生じる低濃度の色素と発泡体を生じるためのブロー物質を有すること以外は、同一レベルの紫外線安定性を有した同一PVC製剤からなる。二層スラッシュ成形シェルは更に、外側の層の平均厚さとして0.020インチ(0.0506cm)及び内側の層の平均厚さとして0.030インチ(0.0762cm)を有する。
【0006】
必要なのは、複数のチャージボックスに掛かる費用及びカート、レール及び昇降装置が増えることに関連した費用が無く、ダブルキャストスラッシュ成形方法を実行するように構成された装置を提供することである。さらに必要なことは、シェル又はスキンの外側表面が“クラスA”の高品質の外観を保つことに関して妥協することなく、少なくとも比較的安い費用の材料を用いて二層シェル又はスキンをスラッシュ成形するための方法を提供することである。
【0007】
本発明によれば、流し型の空洞部に供給されるチャージ材料を保持するように構成された少なくとも二つの容器を有する、外側層及び内側層からなる薄いシェルを成形するための装置が提供される。二つの容器は、水平軸を中心に、チャージ材料が容器から放出される方向に同時に回転する。二つの容器は、この二つの容器から流し型の空洞部内に交互にチャージ材料が放出されるために、交互に阻止又は閉鎖されるように構成された開口を有する。
【0008】
本発明の他の態様によれば、装置は支持構造体を有し、該支持構造体は、その上に支持され、流し型の空洞部内に供給されるチャージ材料を保持するように構成された少なくとも二つの容器を、水平軸を中心に回転できるように支持する。容器は、支持構造体と共に、水平軸を中心に、チャージ材料が容器から放出される方向に回転する。容器はまた、支持構造体上を、放出位置に向けて交互に移動可能となっている。支持構造体は、容器の開口を、容器が放出位置に来ていないときは塞ぎ、放出位置にあるときは塞がないように構成されている。こうすることにより、二つの容器は、交互にその中のチャージ材料を流し型の空洞部内に放出することができる。
【0009】
本発明の他の態様によれば、二つの容器の内の第1容器は、第1外側位置と放出位置との間を移動可能に、また、二つの容器の内の第2容器は、第2外側位置と放出位置との間を移動可能になっている。支持構造体は、第1外側位置において第1容器の開口を塞ぎ、また第2外側位置において第2容器の開口を塞ぐように構成されている。支持構造体はまた、放出位置において、容器からチャージ材料が流れ出ることを許容するように構成されている。
【0010】
本発明の他の態様によれば、分流バルブが、二つの容器と流し型の空洞部との間を接続することができる。分流バルブは、容器のそれぞれから流し型の空洞部への通路を交互に開放するように構成され、それにより、各容器からのチャージ材料が選択的に流し型空洞部へ放出されることになる。
【0011】
本発明の他の態様によれば、分流バルブは、流し型空洞部と二つの容器との間に延在するシュート内に軸動可能に設けられた分離ブレードを有する。分離ブレードは、シュート内の第1位置と第2位置との間を枢動可能となっている。第1位置では、分離ブレードは、シュートを通して第1容器からの材料が流れることを許容し、且つシュートを通して第2容器からの材料が流れることを阻止するように位置する。他方、第2位置では、分離ブレードは、シュートを通して第2容器からの材料が流れることを許容し、且つシュートを通して第1容器からの材料が流れることを阻止するように位置する。
【0012】
本発明の他の態様によれば、外側の層と内側の層からなる薄いシェルを成形するための方法が提供される。該方法は、成形されるシェルの所望の外形と相補の形状に構成された流し型表面を有した流し型を提供する過程と、該流し型の表面を加熱する過程とを有する。第1ポリマー材料は第1容器開口を有する第1容器内に提供され、第2ポリマー材料は、第2容器開口を有する第2容器内に提供される。第2容器の開口は塞がれ、そして第1ポリマー材料の少なくとも一部が、外側の層を形成するために第1容器から流し型表面上に放出されるまで、二つの容器と流し型は一緒に傾斜そしてひっくり返される。容器と流し型はその後元の直立位置にされ、そして第2容器の開口が開放され、同時に第1容器の開口が塞がれる。二つの容器と流し型は、次に、内側の層を形成するために、外側の層の少なくとも一部分上に第2容器から第2ポリマー材料の少なくとも一部分が放出されるまで傾斜される。流し型の表面はその後冷却され、内側及び外側層は相互に結合され、そして完成したシェルが流し型から取り出される。
【0013】
本発明の他の態様によれば、外側層と内側層からなる薄いシェルを成形するための方法は、第1ポリマー材料を第1容器に提供する過程と、第2ポリマー材料を第2容器に提供する過程とを有する。第1ポリマー材料を第1容器に提供する過程は、第1容器を支持構造体の充填位置に移動させ、第1容器を第1ポリマー材料で充填する過程からなる。第2ポリマー材料を第2容器に提供する過程は、第2容器を充填位置に移動させ、第2容器を第2ポリマー材料で充填する過程からなる。
【0014】
本発明の他の態様によれば、第1ポリマー材料を第1容器に提供する過程と、第2ポリマー材料を第2容器に提供する過程とを有し、外側層と内側層からなる薄いシェルを成形するための方法は、容器の内の一方の容器からポリマー材料の流路を提供すると共に他方の容器からの流れを阻止するために、分流バルブを容器に接続する過程と、第1容器からの第1ポリマー材料の流路を提供すると共に第2容器からの第2ポリマー材料の流れを阻止するように分流バルブを作動させる過程と、第2容器からの第2ポリマー材料の流路を提供すると共に第1容器からの第1ポリマー材料の流れを阻止するように分流バルブを作動させる過程とを有する。
【0015】
本発明の他の態様によれば、容器を分流バルブに接続する過程を有し、外側層と内側層からなる薄い層を成形する方法は、その過程の前に、シュート内に枢着された分離ブレードを有する分流バルブを提供する追加の過程を有する。シュートは、流し型空洞部を二つの容器に取外し可能に接続し、容器から流し型空洞部へのポリマー材料流路を提供するように構成されている。分離ブレードは、シュート内の第1位置と第2位置との間で枢動可能になっている。第1位置にある分離ブレードは、シュートを通して第1容器からの材料の流れを許容する一方、シュートを通した第2容器からの材料の流れを阻止する。第2位置にある分離ブレードは、シュートを通して第2容器からの材料の流れを許容する一方、シュートを通した第1容器からの材料の流れを阻止する。
【0016】
本発明の他の態様によれば、第1ポリマー材料のための流路を提供するように分流バルブを作動させる過程を有し、外側層と内側層からなる薄い層を成形する方法は、分離ブレードを第1位置まで枢動させる過程を有し、また、分流バルブを作動させることによって、第1ポリマー材料の層の上に第2ポリマー材料の層を提供する過程は、分離ブレードを第2位置まで枢動させる過程を有する。
【0017】
本発明の他の態様によれば、外側層と内側層からなる自動車用トリムパネルの薄いシェルが開示される。外側層は第1ポリマー材料からなり、また内側層は第2ポリマー材料からなる。内側層は、外側層の内側面の少なくとも一部分を被覆し、自動車搭乗者からは見えないように隠蔽される。
【0018】
本発明の他の態様によれば、自動車用トリムパネルの薄いシェルが開示され、該シェルは外側層と内側層からなり、該シェルは第1ポリマー材料からなる外側層と第2ポリマー材料からなる内側層とで構成される。第2ポリマー材料は更に、少なくともその一部分が、第2ポリマー材料として使用される前は発泡体からなるポリマー材料からなる。内側層は、外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、自動車搭乗者から見えないように隠される。
【0019】
本発明の他の態様によれば、自動車用トリムパネルの薄いシェルが開示され、該シェルは外側層と内側層を有し、前記シェルは第1ポリマー材料からなる外側層と第2ポリマー材料からなる内側層とからなり、前記第2ポリマー材料は更に、二つ又はそれ以上の異なるポリマー製剤の混合体からなり、内側層は、外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、自動者搭乗者からは見えないように隠蔽される。
【0020】
本発明の他の態様によれば、自動車用トリムパネルの薄いシェルが開示され、該シェルは外側層と内側層を有し、前記シェルは第1ポリマー材料からなる外側層と第2ポリマー材料からなる内側層とからなり、前記第2ポリマー材料は更に、第1ポリマー材料よりもより紫外線による劣化・分解を受け易いポリマー製剤からなり、内側層は、外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、自動者搭乗者からは見えないように隠されている。
【0021】
本発明の他の態様によれば、外側層と内側層を有する自動車用トリムパネルの薄いシェルが開示され、その外側層の平均的厚さは、0.005インチ(0.0127cm)から0.025インチ(0.0635cm)の間である。
【0022】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を説明する。
【0023】
外側層及び内側層からなる薄いシェルをスラッシュ成形するための第1実施例の装置が、図1−図5に参照番号10として示されている。装置10の第2実施例は、参照番号10’として図6−図9に示されている。図6−図9において、プライム記号(’)を付して示される参照番号は、第1実施例にも表わされているものの代替的構成要素を示すものである。特に断わって示されていない限り、参照番号を用いて行う以下の説明部分は、図6−図9にプライム記号を付して示される構成要素にも同様に適用されるものである。
【0024】
装置10は、図1−図5に参照番号12で示される支持構造体を有し、水平軸13を中心に回転できるように支持されている。装置10はまた、図1−図5に、参照番号14,16で示される少なくとも二つの容器を有する。容器14,16は、図1−図5に参照番号20,22で示されるそれぞれの容器開口部を有する。容器開口部20,22は、図1−図5に参照番号24,26で示されるドライ粉状ポリマー材料等のチャージ材料を、それぞれの容器14,16から放出するように構成され、そして、共通の容器基部18によって接合されている。容器14,16は、支持構造体12上に可動に支持されている。各容器14,16は、図1−図5に参照番号29で示されるスラッシュ流し型内の流し型空洞部28に供給されるチャージ材料24,26を保持するように構成されている。二つの容器の内の第1の容器には、第1ポリマー材料24が充填され、支持構造体12内の第1外側位置と中央キャスト位置との間を移動可能になっている。第1容器14は、図4及び図5では第1外側位置にあるものとして、また、図1,図2及び図3では中央キャスト位置にあるものとして示されている。図1では、第1容器14は、支持構造体12上の中央位置にあるものとして示されているが、それが支持構造体12に対して封密状態とはなっていないので、完全にはキャスト位置にはなっていない。
【0025】
二つの容器14,16の内の第2の容器には、第2ポリマー材料26が充填され、該第2容器は、支持構造体12内の第2外側位置と中央キャスト位置との間を移動できるようになっている。第2容器16は、図1,図2及び図3では第2外側位置に、図4及び図5では中央キャスト位置にあるものとして示されている。図4では、第2容器16は、支持構造体12上の中央位置にあるものとして示されているが、それが支持構造体12に対して封密状態とはまだなっていないので、完全にはキャスト位置にはなっていない。
【0026】
二つの容器14,16は、その中のそれぞれのポリマー材料内容物24,26を流し型空洞部28内に放出するために、中央キャスト位置に交互の移動できるようになっている。第1及び第2容器14,16は互いに結合されているため、両者は一緒に支持構造体12上を移動する。図1,図2及び図3に示す通り、第1容器14が中央位置及び中央キャスト位置にある時は、第2容器16は第2外側位置にある。図4及び図5に示される通り、第2容器16が中央及び中央キャスト位置にある時は、第1容器14は第1外側位置にある。容器14,16は支持構造体12と一緒に、水平軸13を中心に、容器開口部20,22が閉鎖されていない時には重力により容器14,16からチャージ材料が放出される図3及び図5に示される反転キャスト方向に回転できるようになっている。
【0027】
支持構造体12は、図4及び図5に示されるように、第1容器14が第1外側位置にあり且つ第2容器16が中央キャスト位置にある時は、第1容器14の開口部20を閉鎖するように構成されている。支持構造体12はまた、図1,図2及び図3に示されるように、第2容器16が第2外側位置にあり且つ第1容器14が中央キャスト位置にある時は、第2容器16の開口部22を閉鎖するように構成されている。支持構造体12はまた、各容器14,16内に収容されているチャージ材料24,26を、他方の容器16,14が中央位置で且つ反転キャスト方向にある時は、容器から放出されないよう保持するように構成されている。支持構造体12はまた、中央キャスト位置の容器14,16の容器開口部20,22からチャージ材料24,26が流れ出ることを許容するように構成されている。支持構造体12は、中央キャスト位置にある各容器14,16の容器開口部20,22を閉鎖せず、容器14,16が交互にそれぞれのチャージ材料24,26をスラッシュ流し型空洞部28に放出することを許容するように構成されている。
【0028】
各容器14,16は、各容器の上部端のところに容器開口部20,22を画定するほぼ長方形のリム30,32を有する。支持構造体12は、図1−図5に参照番号34で示される横長矩形密閉プレートを有する。密閉プレート34は、該プレート内に形成されたほぼ長方形状トラフ内に設けられた中央キャスト位置密閉面36を有する。支持構造体12はまた、中央キャスト位置密閉面36の対向面に設けられた第1及び第2外側位置密閉面38,40を有する。中央キャスト位置密閉面36と同様に、第1及び第2外側位置密閉面38,40も、支持構造体12の密閉プレート34内に形成されたそれぞれの長方形状トラフ内に設けられる。三つのトラフのそれぞれは、容器14,16の内の一つのリム30,32を密封状態に受け入れるように構成されたほぼ長方形状を有する。中央キャスト位置密閉面36は、密閉プレート34内に形成されたほぼ長方形状の開口42の周りに設けられているため、容器14,16の内の一つの容器開口部が密閉プレート34に対して密閉されているとき、密閉プレート34を通してポリマー材料24,26が通過できる。
【0029】
図1−図5に参照番号44として示されるホッパーは、キャスト位置の近傍で支持構造体12上に支持され、容器14,16と流し型空洞部28の間を接続する。ホッパー44は、中空台形形状を有する外側壁46によって画定される。ホッパー44は、密閉プレート34と流し型29との間に設けられ、且つ密閉プレート34上に支持される。ホッパー44は、流し型29の開口端の長方形状外側リム50に対して取り付けられ且つ密閉されるかなり広いほぼ長方形状の上部開口部48を有する。ホッパー44は、密閉プレート開口42の周りで密閉プレート34の上部面54に対して取り付けられ且つ密閉される比較的小さいほぼ長方形状の下部開口52を有する。
【0030】
装置10は、水平方向軸13の周りを、容器14,16、支持構造体12及び取り付けられた流し型29を一緒に回転できるように支持している。反転状態では、容器14,16の内の一方からのチャージ材料24,26が、キャストのために流し型29に流れ込み、そして、その後、容器14,16をチャージ材料24,26で追加の量、再充填するために、元の方向に復帰させられる。また、装置10は、スラッシュキャスティングが行われている最中は、チャージ材料24,26が洩れ出ないように構成されている。
【0031】
二つの容器14,16は両方共、それぞれのチャージ材料(図示せず)を再充填するために両方の容器開口部20,22を閉鎖しないで、順次、支持構造体12の中央キャスト位置に移動させるようにしても構わない。これに代えて、二つの容器14,16は、それらがそれぞれの粒状ポリマー材料24,26で充填される前に、中央キャスト位置のところで会うように、一緒に移動されても構わない。両方の容器14,16が中央キャスト位置に位置すれば、順次と言うよりはむしろ同時に再充填されることになる。より好ましくは、直立・非密閉の位置では、容器基部18は、案内機構で走る可動カート上に支持されても構わない。電気機械装置は、案内機構(例えば、トラックとレール)の補助の下、カートと容器14,16を含む容器基部18を、流し型への取り付けのための端部が開口した流し型の直下位置と、ポリマーパウダーを再充填するための、流し型から横方向(即ち、回転の軸から直角方向)にずれた位置との間で往復移動させても構わない。カートは、該カートが流し型の直下に位置しているとき、容器基部18を通して、容器14,16を流し型の開口端に係合させるために持ち上げる昇降装置を有することが好ましい。
【0032】
第2実施例のスラッシュ成形装置10’は、図6に示すように、互いに隣り合って固定位置に設けられた少なくとも二つの容器14’,16’を有する。成形装置10’はまた、図6−図9に参照番号58で示される分流バルブを有する。分流バルブ58は、容器14’,16’と流し型空洞部(図示せず)との間に接続可能になっている。より具体的には、分流バルブ58は、ホッパー44’の下部開口52’と容器開口部20’,22’との間に接続することができる。図6,図7及び図9に参照番号60で示される上部シュート開口は、分流バルブ58の長方形状シュート部62の上部端に位置している。上部シュート開口60は、密閉プレート34’に対して、該密閉プレート34’内の長方形状開口42’の周りに着脱自在に接続される。シュート62はまた、図6及び図9に参照番号64で示される下部シュート開口を有する。下部シュート開口64は、密閉プレート34’に対して密閉プレート開口42’の周りに取外し自在に取り付けることにより、容器14’,16’に対して取外し可能に接続されるように構成される。図6の実施例では、シュート62は容器開口部20’,22’に物理的に接触していないが、シュート62と容器開口部20’,22’は、チャージ材料24’,26’が通過するための共通の流路を画定するような状態で接続される。
【0033】
分流バルブ58は、容器14’,16’のそれぞれからの通路を流し型空洞部(図示せず)に交互に開放するように構成されている。その構成により、各容器14’,16’からのチャージ材料24’,26’は、流し型空洞部に対して選択的に供給されることになる。換言すれば、分流バルブ58は、容器14’,16’の内の一方の容器に対してポリマー材料の流路を提供すると共に、容器14’,16’の他方の容器からのポリマー材料24’,26’の流れを阻止するように構成されている。より具体的には、分流バルブ58は、第1容器14’からのそしてシュート62を通る第1ポリマー材料24’の流路を提供し、他方、第2容器16’からの第2ポリマー材料26’の流出を阻止するように作動する。同様に、分流バルブ58は、第2容器16’からのそしてシュート62を通る第2ポリマー材料26’の流路を提供し、他方、第1容器14’からの第1ポリマー材料24’の流出を阻止するように作動する。
【0034】
そのような動作を達成するために、分流バルブ58は、図6−図9に参照番号66で示される分離ブレードを有する。分離ブレード66は、シュート62内に軸着されている。分離ブレード66は、シュート62内で第1位置と第2位置との間を軸を中心に移動できる。図6に示す第1位置では、分離ブレード66は、第1容器14’からのシュート62を通る材料の流れを許容し、他方、第2容器16’からのシュート62を通る材料の流れを阻止する位置にある。第2位置(図示せず)では、分離ブレード66は、第2容器16’からのシュート62を通る材料の流れを許容し、他方、第1容器14’からのシュート62を通る材料の流れを阻止する位置にある。分流バルブ58は、図9に参照番号68で示される第1及び第2補強板を有する。補強板68は、各シュート側壁70に固着され、シュート62内の分離ブレードが第1位置及び第2位置にあるとき、その外方端72を支持するように構成されている。
【0035】
実際上は、外側層と内側層を有する薄いシェルは、成形されるべきシェルの所望の形状と相補の形状に構成された流し型表面31を備えた流し型29を最初に提供することによって形成される。流し型表面31は次に加熱され、好ましくはパウダー又は微粉末等のドライ粒状物である第1ポリマー材料が図3に示すように、加熱された流し型表面31上でキャスティングされる。第1ポリマー材料24は加熱された流し型表面31上で溶解し、図5に示される通り、流し型表面31上に外側層76が形成される。この層76は、それが実際に車に装着されたとき、さらにその外側に外側コーティング(例えば、ペイント、クリアーコート)が追加的に施される可能性はあるものの、外側のクラスAの表面となるため、“外側”層と本明細書では言う。第1ポリマー材料と同様に、パウダー又は微粉末等のドライ粒状物であることが好ましい第2ポリマー材料26が、図5に示すように、第1ポリマー材料24で形成された外側層76の上にキャスティングされる。第2ポリマー材料26は溶解し、外側層76の内側表面を少なくとも一部分、そしてより好ましくは完全に被覆する内側層(図示せず)を形成する。内側層を溶かすのに十分な熱が、加熱された流し型表面から外側層76を通して伝達される。流し型表面31は次に強制的に又は自然に冷却され、内側及び外側層76を硬化し、そして互いに接合する。最後に、シェルは流し型29から取り外される。
【0036】
本発明による方法は、上で説明した本発明の第1又は第2の何れかの装置実施例に従って構成されたスラッシュ成形装置10,10’を用いることにより実施される。図1−図5に示す第1実施例により構成された装置10が用いられるときは、第1ポリマー材料24と第2ポリマー材料26は、先ず最初に、容器14,16を支持構造体12上の中央キャスト位置又は流し型29から横方向にずれた位置へ動かし、そして、第1及び第2ポリマー材料24,26をホッパー44の開口上部端に注ぐことによって容器14,16を第1及び第2ポリマー材料24,26で充填することによってキャスティングが行われる。ホッパー44の台形形状は、材料24,26を各容器14,16に導くのに役立つ。
【0037】
第1容器14は次に、該第1容器14を図1に示すように支持構造体上を横方向に中央キャスト位置まで(即ち、回転軸と平行に)動かすことによって流し型29と接続される。第1容器14は次に、図2に示すように、上部開口20を画定するリム30が密閉プレート34の中央キャスト位置密閉面36と密封接触するまで上方に動かされる。第2容器16の上部開口22は、第2容器16が第1容器14と共に密閉プレート34に対して上方へ移動されたとき、閉鎖される。第1容器14が密閉面36に対して封止されているとき、第2容器16の上部開口22を画定するリム32は、密閉プレート34の第2外側位置密閉面40に対して封止状態となる。第1容器14,第2容器16及び流し型29は、次に、図3に示されるように上下反転される。上下が反転されたとき、第1容器14は流し型29の上部に位置し、第1容器14内のポリマー材料24は重力により、第1容器14から密閉プレート開口42及びホッパー44を通して、そして加熱された流し型表面31上に落下又は流下する。容器14,16及び流し型29は次に元の直立状態にされ、容器14,16は、密閉プレート34の中央キャスト位置密閉面36及び第2外側位置密閉面40からそれぞれその接続が解かれる。容器開口部20,22を画定するリム30,32は、密閉プレート34との封止接触を解かれるべく、下方に動かされる。容器14,16は次に横方向に動かされ、図4に示される通り、中央キャスト位置を外れた第1容器14は支持構造体12上の第1外側位置に、第2容器16は中央キャスト位置となる。
【0038】
第2容器16は次に、容器14,16を一緒に第2容器開口部22を画定するリム32が密閉プレート34の中央キャスト位置密閉面36と密閉接触となるまで上方に動かすことによって流し型と接続される。このとき、第1容器開口部20は、第1容器14のリム30を支持構造体12の第1外側位置密閉面38に対して密閉状態とすることにより閉鎖される。第1及び第2容器14,16及び流し型29は次に、流し型29の上方に第2容器16が位置するように上下が反転される。そうすることにより、第2容器16内のポリマー材料26は、第2容器16からホッパー44を通して、図5に示すように、外側層の内側面上に重力により流下する。容器14,16及び流し型29は元の直立状態に戻され、容器14,16は、密閉プレート34の中央キャスト位置密閉面36及び第1外側位置密閉面38からそれぞれ結合が解かれる。容器開口部20,22を画定するリム30,32は、密閉プレート34との密閉接触を解くべく、下方に動かされる。
【0039】
手短に言えば、二つの容器14,16は、その中の各材料内容物を流し型空洞部28に放出するために、支持構造体12の中央キャスト位置に交互に往復移動させられる。
【0040】
本発明による方法は、図6−図9に示される本発明の第2実施例により構成されたスラッシュ成形装置を用いて実行されても構わない。この形式の装置を用いて第1及び第2ポリマー材料26’をキャスティングするには、図6に示すように、容器14’,16’は、分流バルブ58のシュート部分62の下部シュート開口64に接続される。図6に示されている通り、分離ブレード66は、第1容器14’からシュート62を通って流し型表面31’(図示せず)上への流路を開放し、第2容器16’を閉鎖する第1位置に動かされる。容器14’,16’、分流バルブ58及び流し型は次に上下反転され、これにより、第1ポリマー材料24’が流路を通って加熱された流し型表面31’上に流される。分離ブレードは次に第2位置に動かされ、これにより、第2ポリマー材料26’が第2容器16’からシュート62を通って、第1ポリマー材料24’によって形成された層の上に流される。この第2位置では、分流ブレードはまた、第1容器14’からの如何なる量であろうとも第1ポリマー材料24’が追加的に流れ出ることを阻止する。
【0041】
材料に関しては、第1及び第2ポリマー材料24,26は、好ましくは、ポリ塩化ビニル(PVC)等である熱可塑性材料からなる。第1及び第2ポリマー材料24,26の他のものとしては、これらに限定されるものではないが、ポリウレタン等の熱硬化性ポリマーが含まれる。また、他の第1及び第2ポリマー材料24,26には、これらに限定はされないが、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)等の熱可塑性ポリマー、熱可塑性ポリウレタン、及びポリエステルが含まれる。さらに、他の第1及び第2ポリマー材料24,26には、これに限定されるものではないが、熱可塑性オレフィン、熱可塑性エラストマー及び熱硬化性エラストマー等のポリマーグループが含まれる。第1及び/又は第2ポリマー材料24,26はまた、成形されるシェルに所定の色彩を与えるための材料(例えば、顔料、染料)を含むことが好ましい。
【0042】
ここで説明した装置及び方法で製造される二層シェルに材料をより効率的に使用するためには、外側層76はその平均厚さが0.005インチ(0.0127cm)から0.025インチ(0.0635cm)の間の範囲、より好ましくは、0.010インチ(0.0254cm)から0.020インチ(0.0508cm)の間の範囲、さらにより好ましくは0.012インチ(0.03048cm)から0.018インチ(0.04572cm)の間の範囲であることが好ましい。さらに、上で示した任意厚さの範囲内で、その範囲は、さらに0.001インチ(0.00254cm)の下げ幅で更に薄くしても構わない。しかしながら、シェルの平均厚さを0.040インチ(0.1016cm)以下に減ずると、シェルの致命的な変形無くして流し型表面31からの取外しがより難しくなることが分かった。
【0043】
特別な原理によるというわけではないが、キャスティングを行うと、流し型表面31とシェルとの間には結合が生まれる。この結合に打ち勝って、流し型表面31からシェルが取り外されなければならない。この結合は、表面での現象(流し型表面31とシェルの外側表面との間に生じる)によるものであるため、シェルの厚さは結合の強さとは関係がないと考えられている。換言すれば、結合の強さは、シェルの厚さに拘わらず、任意のシェル材料と流し型表面に対しては実際上は一定となる。しかしながら、シェルの厚さは、流し型表面からシェルを取り外す際に重要な役割を果たす。シェルの厚さが増すにつれて、その引張負荷が増し、その結果、弾性限界の負荷も同時に増すことになる。そのため、平均厚さが0.040インチ(0.1016cm)では、単層熱可塑性シェルは、これをシェル流し型表面31から取り出すのに、致命的な変形が無いか又は無視できる状態で、十分な引張負荷弾性限界を有することが分かった。時々、シェルの平均厚さが0.030インチ(0.0762cm)程度まで薄くなることがあるが、この場合、致命的な変形の問題はより面倒なものとなる。
【0044】
もし上のようであれば、記した好ましい厚さが流し型表面31からのシェルの取り外しを容易とするものであるならば、内側層は外側層の強度を増すことに好ましくは貢献すべきである。内側層は、それが外側層76の内側面である“クラブB”の面に適用されるものであり、従って自動車の搭乗者から見えず隠されているならば、外側層の外観の向上に必ずしも貢献する必要はないものである。
【0045】
本発明の更なる特徴としては、第2ポリマー材料26は、最初の変更実施例では、その一部分が第2ポリマー材料26としての使用の前は、発泡体からなるポリマー材料からなることが好ましい。
【0046】
スラッシュ成形、射出成形等の従来のプラスチック製造処理において、発泡体は使用されたことがある。そこでは、プラスチック材料は、熱、又は熱と圧力により、所望の形状に変形されたが、品質制御の点で問題があり、商品化としての製造には至らなかった。そのような材料には、トリムのスクラップ及び不良部品から回収された材料等が含まれる。発泡材料には、未使用の材料は含まれない。
【0047】
第2の変更実施例では、第2ポリマー材料は、二つ又はそれ以上の異なるポリマー製剤の混合物であっても構わない。異なるポリマー材料とは、二つのポリマー材料そのものがポリマーに関して異なることと、ポリマー材料の中に何か添加物が含まれていることを意味するものである。したがって、この変更実施例では、バージン材料を含んでいても構わない。例えば、この第2変更実施例は、第1色彩のポリマー製剤に第2色彩の製剤を混合したものを含む。これには、容器間でクロスオーバー即ち混ぜ合わせられるポリマー材料を含む。
【0048】
第3の変更実施例では、第2ポリマー材料は、第1ポリマー24として使用されるポリマー材料よりも、より紫外線による劣化・分解が起こり易いポリマー材料(ポリマーに添加物が加えられたもの)とすることができる。例えば、この第3変更実施例では、第2ポリマー材料は、UVに対する安定性がより低いポリマーを含むか、それ自身がUVに対する安定性がより低いポリマー材料である。UV安定性は、UV光に所定量露出したときの、機械的特性の変化及び/又は平均ポリマー分子量の変化を考慮することによって計測される。
【0049】
幾つかの実施例を図示して説明したが、これらは本発明を限定するものではなく、そこで用いた語句も限定的なものではなく、むしろ広い意味に解釈すべきである。
【0050】
本発明は、上で説明した実施例を変更・変形することが明らかに可能である。特許請求の範囲内で、本発明は上で説明した実施例以外にもいろいろに実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明により構成されたスラッシュ成形装置の一部破断正面図であり、該図は、流し型の下の二つの容器が垂直な状態にあり、且つ二つの容器の内の第1容器が中央非密閉位置にある状態を示す図である。
【図2】図2は、図1のスラッシュ成形装置の一部破断正面図であり、該図は、流し型の下の二つの容器が垂直な状態にあり、且つ、第1容器が中央密閉位置にある状態を示す図である。
【図3】図3は、図1のスラッシュ成形装置の一部破断正面図であり、該図は、装置が容器を流し型の上方に反転して支持し、第1容器からキャスティング材料が中央密閉キャスティング位置から流し型内に流れ込む状態を示す図である。
【図4】図4は、図1のスラッシュ成形装置の一部破断正面図であり、該図は、容器が流し型の下方に垂直にあり、且つ二つの容器の内の第2容器が中央非密閉位置にある状態を示す図である。
【図5】図5は、図4のスラッシュ成形装置の一部破断正面図であり、該図は、装置が容器を流し型の上方に反転して支持し、第2容器からキャスティング材料が中央密閉キャスティング位置から流し型内に流れ込む状態を示す図である。
【図6】図6は、本発明により構成された他の実施例のスラッシュ成形装置の一部破断正面図であり、該図は、二つの容器が垂直位置に支持されている状態を示す図である。
【図7】図7は、図6の他の実施例のスラッシュ成形装置のシュートの上面図である。
【図8】図8は、図7のシュートの側面図である。
【図9】図9は、図8のシュートにおける線9−9に沿った正面断面図である。

Claims (35)

  1. 外側層及び内側層を有する薄いシェルを成形するための装置であって、該装置は、
    流し型空洞部に供給されるチャージ材料を保持するように構成され、それぞれがチャージ材料を放出するための容器開口部を有する、少なくとも二つの容器を具備し、
    前記二つの容器は、水平軸を中心に、チャージ材料が前記容器から放出される方向に同時に回転可能であり、
    前記容器開口部は、容器がその中のチャージ材料を流し型に対して交互に放出するように、交互に閉鎖されるように構成されている、
    ことを特徴とするシェル成形装置。
  2. 外側層及び内側層を有する薄いシェルを成形するための装置であって、該装置は、
    水平軸の回りを回転できるように支持される支持構造体と、
    前記支持構造体上に支持され、流し型空洞部に供給されるチャージ材料を保持するように構成された少なくとも二つの容器であって、各容器はチャージ材料を放出するための容器開口部を有している少なくとも二つの容器とを具備し、
    前記二つの容器は、前記水平軸の回りを、前記支持構造体と共に、前記チャージ材料が前記容器から放出される方向に回転可能であり、
    前記二つの容器は前記支持構造体上を交互に放出位置に移動可能であり、前記支持構造体は、前記放出位置において、各容器の容器開口部を非閉鎖して、二つの容器からチャージ材料を交互に流し型空洞部に放出するように構成されている、
    ことを特徴とするシェル成形装置。
  3. 請求項2に記載の装置において、前記支持構造体は、ある容器が放出位置にあるとき、その放出位置にはない容器の容器開口部を閉鎖するように構成されていることを特徴とするシェル成形装置。
  4. 請求項3に記載の装置において、前記容器は二つの容器を有し、
    前記二つの容器の内の第1容器は、第1外側位置と前記放出位置との間を移動可能であり、
    前記二つの容器の内の第2容器は、第2外側位置と前記放出位置との間を移動可能であり、
    前記支持構造体は、前記第1外側位置にある第1容器の容器開口部を閉鎖するように構成されており、
    前記支持構造体は、前記第2外側位置にある第2容器の容器開口部を閉鎖するように構成されており、
    前記支持構造体は、前記放出位置にある容器の容器開口部からチャージ材料を流出させるように構成されている、
    ことを特徴とするシェル成形装置。
  5. 請求項4に記載の装置において、前記第1及び第2容器は接続されており、前記支持構造体上を移動することを特徴とするシェル成形装置。
  6. 請求項4に記載の装置において、前記流し型空洞部は、前記支持構造体と共に回転するために、前記支持構造体上に取り外し可能に支持されることを特徴とするシェル成形装置。
  7. 請求項4に記載の装置において、ホッパーが、前記支持構造体上前記放出位置の近傍に支持され、前記容器と前記流し型空洞部との間に接続されることを特徴とするシェル成形装置。
  8. 請求項4に記載の装置において、前記二つの容器は、両方とも容器開口部が閉鎖されないまま一緒にある位置へ移動されることを特徴とする成形装置。
  9. 外側層及び内側層を有する薄いシェルを成形するための装置であって、該装置は、
    流し型空洞部に供給されるチャージ材料を保持するように構成された少なくとも二つの容器と、
    前記容器と前記流し型との間に接続される分流バルブであって、該バルブは、各容器から流し型空洞部への通路を交互に開放し、チャージ材料をそれぞれの容器から選択的に流し型空洞部へ放出するように構成された分流バルブと、
    を具備することを特徴とするシェル成形装置。
  10. 請求項9に記載の装置において、前記分流バルブは、前記流し型空洞部と前記二つの容器との間に延びるシュート内に軸動可能に設けられた分離ブレードを有し、
    前記分離ブレードは第1位置と第2位置との間を軸動し、前記第1位置においては、前記分離ブレードは、前記第1容器から前記シュートを通して材料の流れを許容し且つ前記第2容器から前記シュートを通しての材料の流れを阻止し、また、前記第2位置においては、前記第2容器から前記シュートを通して材料の流れを許容し且つ前記第1容器から前記シュートを通しての材料の流れを阻止することを特徴とするシェル成形装置。
  11. 請求項10に記載の装置において、前記シュートは、流し型空洞部を有する流し型に対して取り外し可能に接続するように構成された流し型開口と、容器に対して取り外し可能に接続するように構成された容器開口とを有することを特徴とするシェル成形装置。
  12. 請求項10に記載の装置において、前記分流バルブは、それぞれのシュート側壁に固定され、前記シュート内のそれぞれの第1及び第2位置における前記分離ブレードの外側端を支持するように構成された第1及び第2支持体を有することを特徴とするシェル成形装置。
  13. 請求項9に記載の装置において、前記容器、分流バルブ及び流し型空洞部は、水平軸の回りを回転できるように支持されることを特徴とするシェル成形装置。
  14. 請求項11に記載の装置において、ホッパーが、前記シュートと前記流し型空洞部との間に接続され、前記シュートの流し型側開口と流し型の外側端に対して取り外し可能に取り付けられ、前記ホッパーは材料を容器から流し型内に案内するように構成されていることを特徴とするシェル成形装置。
  15. 外側層及び内側層とを有する薄いシェルを成形するための方法であって、該方法は、
    成形されるシェルの所望の形状と相補の関係に構成された流し型表面を有する流し型を提供する過程と、
    前記流し型表面を加熱する過程と、
    第1容器開口部を有する第1容器内に第1ポリマー材料を提供する過程と、
    第2容器開口部を有する第2容器内に第2ポリマー材料を提供する過程と、
    前記第2容器開口部を閉鎖する過程と、
    外側層を形成するために、前記第1容器から前記流し型表面上に前記第1ポリマー材料の少なくとも一部が放出されるまで、前記容器と前記流し型を傾斜させる過程と、
    前記容器と流し型を直立させる過程と、
    前記第2容器開口部を開放する過程と、
    前記第1容器開口部を閉鎖する過程と、
    内側層を形成するために、前記外側層の少なくとも一部分上に、前記第2容器から前記第2ポリマー材料の少なくとも一部分が放出されるまで、前記容器と流し型を傾斜させる過程と、
    前記流し型表面を冷却する過程と、
    前記内側及び外側層を相互に接合させる過程と、
    前記流し型からシェルを取り出す過程と、
    を具備することを特徴とするシェル成形方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、前記第1ポリマー材料を放出する過程と前記第2ポリマー材料を放出する過程はそれぞれ、ポリマー粒状物を放出する過程であることを特徴とするシェル成形方法。
  17. 請求項16に記載の方法において、前記第1又は第2ポリマー粒状物はパウダーからなることを特徴とするシェル成形方法。
  18. 請求項16に記載の方法において、前記第1又は第2ポリマー粒状物は超微細粉末からなることを特徴とするシェル成形方法。
  19. 請求項15に記載の方法において、前記第1ポリマー材料を放出する過程は、シェルに対して所定の色彩を与えるための材料を含む第1ポリマー材料を放出する過程であることを特徴とするシェル成形方法。
  20. 請求項19に記載の方法において、前記シェルに対して所定の色彩を与える材料を含む第1ポリマー材料を放出する過程は、顔料を含むことを特徴とするシェル成形方法。
  21. 請求項15に記載の方法において、
    前記第1容器内に第1ポリマー材料を提供する過程は、前記第1容器を支持構造体上の充填位置に移動し、前記第1容器を前記第1ポリマー材料で充填する過程を含み、
    前記第2容器内に第2ポリマー材料を提供する過程は、前記第2容器を支持構造体上の充填位置に移動し、前記第2容器を前記第2ポリマー材料で充填する過程を含む、
    ことを特徴とするシェル成形方法。
  22. 請求項21に記載の方法であって、前記第1及び第2ポリマー材料を第1及び第2容器内にそれぞれ提供する過程の前に、前記充填位置の所で会うように、前記二つの容器を移動させる追加の過程を具備することを特徴とするシェル成形方法。
  23. 請求項15に記載の方法において、第1容器に第1ポリマー材料を提供し、第2容器に第2ポリマー材料を提供する過程は、
    分流バルブに容器を接続する過程であって、前記分流バルブは、前記容器の内の一方の容器からのポリマー材料流路を提供する一方、前記容器の内の他方の容器からのポリマー材料流路を阻止するように構成された過程と、
    前記第1容器からの前記第1ポリマー材料の流路を提供する一方、前記第2容器から前記第2ポリマー材料が流れることを阻止するように前記分流バルブを作動させる過程と、
    前記第2容器からの前記第2ポリマー材料の流路を提供する一方、前記第1容器から前記第1ポリマー材料が流れることを阻止するように前記分流バルブを作動させる過程と、
    を有することを特徴とするシェル成形方法。
  24. 請求項23に記載の方法において、
    前記容器を分流バルブに接続する過程に先行して、シュート内に軸動可能に設けられた分離ブレードを有する分流バルブを提供する追加の過程があり、前記シュートは流し型空洞部を二つの容器に取り外し可能に接続し且つ前記容器から前記流し型空洞部へのポリマー材料流路を提供するように構成され、前記分離ブレードは第1位置と第2位置との間を軸を中心に移動可能であり、前記第1位置にある前記分離ブレードは、前記第1容器から前記シュートを通して材料の流れを許容する一方、前記第2容器から前記シュートを通した材料の流れを阻止し、前記第2位置にある前記分離ブレードは、前記第2容器から前記シュートを通して材料の流れを許容する一方、前記第1容器から前記シュートを通した材料の流れを阻止し、
    前記第1ポリマー材料の流路を提供するように前記分流バルブを作動させる過程は、前記分離ブレードを前記第1位置に軸動させる過程を有し、
    前記分流バルブを作動させることにより、前記第1ポリマー材料からなる層の上に前記第2ポリマー材料からなる層を提供する過程は、前記分離ブレードを前記第2位置に軸動させる過程を有する、
    ことを特徴とするシェル成形方法。
  25. 自動車トリムパネルのための、外側層と内側層とを有する薄いシェルであって、該シェルは、
    第1ポリマー材料からなる外側層と、
    第2ポリマー材料からなる内側層とを有し、
    前記第2ポリマー材料は更に、前記第2ポリマー材料として使用される前は、少なくともその一部分が発泡体からポリマー材料を有し、
    前記内側層は、前記外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、乗用車搭乗者からは見えないように隠される、
    ことを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
  26. 請求項25に記載の自動車用トリムパネルのための薄いシェルにおいて、前記発泡体は、熱によって所望の形状に以前に変換されたことがあるポリマー材料からなることを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
  27. 請求項25に記載の自動車用トリムパネルのための薄いシェルにおいて、前記発泡体は、ポリマー再粉砕材料、リサイクルポリマー材料又は再生ポリマー材料からなることを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
  28. 自動車トリムパネルのための、外側層と内側層とを有する薄いシェルであって、該シェルは、
    第1ポリマー材料からなる外側層と、
    第2ポリマー材料からなる内側層とを具備し、
    前記第2ポリマー材料は更に、二つ又はそれ以上の異なるポリマー材料の混合体からなり、
    前記内側層は、前記外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、乗用車搭乗者からは見えないように隠される、
    ことを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
  29. 請求項28に記載の自動車用トリムパネルのための内側シェルにおいて、前記ポリマー材料は一つ又はそれ以上の添加物が組合わされたポリマーからなり、前記材料はポリマー成分そのものが互いに異なることを特徴とするトリムパネルシェル。
  30. 請求項28に記載の自動車用トリムパネルのための内側シェルにおいて、前記ポリマー材料は一つ又はそれ以上の添加物が混合されたポリマーからなり、前記材料は、添加物の成分が互いに異なることを特徴とするトリムパネルシェル。
  31. 請求項28に記載の自動車用トリムパネルのための内側シェルにおいて、前記ポリマー材料は一つ又はそれ以上の添加物が混合されたポリマーからなり、前記材料は、添加物の成分が互いに異なり、前記添加物は顔料であることを特徴とするトリムパネルシェル。
  32. 自動車トリムパネルのための、外側層と内側層とを有する薄いシェルであって、該シェルは、
    第1ポリマー材料からなる外側層と、
    第2ポリマー材料からなる内側層とを具備し、
    前記第2ポリマー材料は更に、前記第1ポリマー材料よりもより紫外線劣化・分解がし易い材料を有し、
    前記内側層は、前記外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、乗用車搭乗者からは見えないように隠される、
    ことを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
  33. 請求項32に記載の自動車トリムパネルのための薄いシェルにおいて、前記第1ポリマー材料よりもより紫外線劣化・分解し易い前記ポリマー材料は、前記外側層の前記第1ポリマー材料よりもより低いUV安定性を有したポリマー材料からなることを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
  34. 請求項32に記載の自動車トリムパネルのための薄いシェルにおいて、前記第1ポリマー材料よりもより紫外線劣化・分解し易い前記ポリマー材料は、前記第1ポリマー材料よりもUV光に対してより非安定な第2ポリマー材料を有するポリマー材料からなることを特徴とする自動車トリムパネルシェル。
  35. 自動車トリムパネルのための、外側層と内側層とを有する薄いシェルであって、該シェルは、
    第1ポリマー材料からなる外側層と、
    第2ポリマー材料からなる内側層とを具備し、
    前記第2ポリマー材料は、前記第1ポリマー材料とは少なくとも一部分異なる組成からなり、
    前記外側層は、0.005インチ(0.0127cm)以上0.025インチ(0.0635センチ)までの範囲の平均厚さを有し、
    前記内側層は、前記外側層の内側面を少なくとも部分的に被覆し、乗用車搭乗者からは見えないように隠される、
    ことを特徴とする自動車用トリムパネルシェル。
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