JP2004363236A - 筺体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電子装置を冷却するための冷却機構を備えた筺体に関し、電子装置に実装されるプリント配線基板等の実装密度を低下させることなく、メンテナンス性に優れた冷却機構により効率良く電子装置の冷却を行うことを目的とする。
【解決手段】吸気用ダクト22に開口部22A,22Bと、装置収納ケース34に開口部25A,25Bと、排気用ダクト31に開口部31A,31Cと、排気用ダクト31に形成された仕切り部材32上に設けられたファンユニット30とを形成し、ファンユニット30により開口部22Aから導入した空気を経路Eに導いて、発熱するプリント回路基板26が実装された電子装置24の冷却を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は筺体に係り、特に電子装置を冷却するための冷却機構を備えた筺体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子装置を配設するための空間である装置収納部を有する筺体には、電子装置の発熱を冷却するための冷却機構が備えられている。図1は、電子装置内に冷却機構を設けた従来の筺体の横断面図である。図1に示すように、従来の筺体10は、大略すると筺体本体11と、支柱12A,12Bと、電子装置14と、冷却機構17と、コネクタ19Aと、ケーブル19Bとにより構成されている。支柱12A,12Bには、中空部18A,18Bが設けられている。支柱12A,12Bは電子装置14を両側から支持している。
【0003】
電子装置14は、大略すると装置収納ケース13Aと、プリント配線基板13Bと、吸気機構15と、ファンを備えた排気機構16とにより構成されている。支柱12Aと支柱12Bとの間に形成された装置収納部には、複数の電子装置14が実装されている。装置収納ケース13A内には、発熱するプリント配線基板13Bが支柱12A,12Bの延在方向に直交する方向に実装されている。また、装置収納ケース13A内には、吸気機構15とファンを備えた排気機構16とにより構成される冷却機構17がそれぞれ装置収納ケース13Aと一体に形成されている。
【0004】
装置収納ケース13Aの前面側の領域Aには、プリント配線基板13Bと電気的接続を行うための複数のコネクタ19A及びケーブル19Bが形成されている。プリント配線基板13Bは、冷却機構17により冷却媒体である空気が図1の矢印Bで示した方向に移動されることで冷却される。このようにそれぞれの電子装置14に対して冷却機構17を設けることにより、発熱するプリント基板13Bが実装された電子装置14を効率良く冷却することができる。
【0005】
また近年、筺体10は、設置スペースの縮小の要請に伴い小型化が進められ、かつ電子装置14の高密度実装が望まれており、支柱の上方の中空部に吸気用ファンと、支柱の下方の中空部に排気用ファンとを支柱と一体に形成して、吸気用ファンと排気用ファンとにより構成される冷却機構により筺体の上方から下方に空気を移動させて、吸気用ファンと排気用ファンとの間に配設された電子装置を冷却するものがある(例えば、特許文献1参照。)。このように支柱の中空部に冷却機構を形成することにより、電子装置14に実装されるプリント配線基板13B等の実装密度を高めることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭61−80900号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1に示した筺体10の場合は、それぞれの電子装置14に冷却機構17を設けているため、装置収納ケース13A内に冷却機構17を設けるためのスペースが必要となり、電子装置14に実装されるプリント配線基板13Bの実装密度を高めることができないという問題があった。また、冷却機構17が装置収納ケース13Aと一体に設けられているため、冷却機構17のメンテナンス性が悪いという問題があった。支柱の中空部に冷却機構を形成した筺体の場合には、吸気用ファンから排気用ファンまでの空気が移動する経路が長いため、発熱するプリント基板が配設された電子装置14を効率良く冷却することができないという問題があった。また、支柱と一体に冷却機構を設けているため、冷却機構のメンテナンス性が悪いという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、電子装置に実装されるプリント配線基板等の実装密度を低下させることなく、メンテナンス性に優れた冷却機構により効率良く電子装置の冷却を行うことのできる筺体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項1記載の発明では、冷却媒体を供給する第1のダクトと、前記冷却媒体を排出する第2のダクトと、前記第1のダクトと前記第2のダクトとの間に設けた装置収納部と、前記第1のダクトから前記第2のダクトの方向に前記冷却媒体を移動させて前記装置収納部を冷却する冷却機構とを備えた筺体において、前記冷却機構を前記第1及び第2のダクトに対して着脱可能な構成としたことを特徴とする筺体により、解決できる。
【0011】
上記発明によれば、第1及び第2のダクトに設けられた冷却機構を第1及び第2のダクトに対して着脱可能な構成としたことにより、冷却機構のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0012】
請求項2記載の発明では、前記装置収納部には、発熱する電子装置が前記第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する水平方向に配設されており、前記冷却媒体は、前記冷却機構により前記第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に移動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の筺体により、解決できる。
【0013】
上記発明によれば、装置収納部内に第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する水平方向に発熱する電子装置が配設された際、冷却機構により冷却媒体を第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に移動させて、電子装置の冷却を行うことができる。また、冷却機構を第1及び第2のダクトに設けることにより、冷却機構により電子装置に実装されるプリント配線基板等の実装密度が低下することを防止できる。
【0014】
請求項3記載の発明では、前記第1のダクトに前記電子装置に前記冷却媒体を供給する第1の開口部を形成し、前記第2のダクトに前記電子装置内を移動した前記冷却媒体を導入する第2の開口部を形成し、前記電子装置に前記冷却媒体を取り入れる取り入れ口を前記第1の開口部と対向するよう形成し、前記電子装置に前記冷却媒体を排出する排出口を前記第2の開口部と対向するよう形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の筺体により、解決できる。
【0015】
上記発明によれば、電子装置に冷却媒体を取り入れる取り入れ口を第1の開口部と対向するよう形成し、電子装置に冷却媒体を排出する排出口を第2の開口部と対向するよう形成したことにより、第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に冷却媒体が移動する経路がそれぞれの電子装置に対して形成することができ、電子装置を効率良く冷却することができる。
【0016】
請求項4記載の発明では、前記取り入れ口と前記第1の開口部との間に第1のシールド部材を配設し、前記排出口と前記第2の開口部との間に第2のシールド部材を配設し、かつ前記第1及び第2のシールド部材は、幅方向に2つの凸部を設けており、該凸部は、前記シールド部材の長さ方向に連続した形状であることを特徴とする請求項3に記載の筺体により、解決できる。
【0017】
上記発明によれば、取り入れ口と第1の開口部との間に第1のシールド部材を配設し、排出口と第2の開口部との間に第2のシールド部材を配設し、第1及び第2のシールド部材の形状を、幅方向に2つの凸部を設け、凸部が長さ方向に連続するよう構成し、2つの凸部でシールドすることにより冷却媒体の漏れを精度良く防ぐことができる。
【0018】
請求項5記載の発明では、複数の第1の開口部を備えた第1のダクトと、複数の第2の開口部を備え、少なくとも1つ以上の仕切り部材により前記複数の第2の開口部を複数の空間に分割して、前記複数の空間に対してそれぞれ前記第2の開口部を設けた第2のダクトと、冷却媒体を導入する取り入れ口と、導入した冷却媒体を排出する排出口とを設け、前記第1の開口部と取り入れ口とが対向し、かつ前記第2の開口部と排出口とが対向するよう前記第1のダクトと第2のダクトとの間に脱着可能に取り付けられた電子装置と、前記排出口に対向する前記空間内に脱着可能に取り付けられた冷却機構とを備えたことを特徴とする筺体により、解決できる。
【0019】
上記発明によれば、第2のダクト内に仕切り部材を形成することにより、熱を有した空気の移動を規制して、熱の煽りが発生することを防止できる。また、仕切り部材により冷却機構が冷却する領域が限定され、効率良く電子装置の冷却を行うことができる。さらに、冷却機構を着脱可能な構成とすることにより、冷却機構のメンテナンス性を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図2乃至5を参照して、本発明の本実施例の筺体20について説明する。図2は本発明の実施例である筺体の斜視図であり、図3は本実施例である筺体の横断面図であり、図4は図3に示したB1−B2方向の縦断面図であり、図5は前面扉を開放した状態で図3に示した筺体をD視した図である。なお、図4乃至5に示したY,Y方向は吸気用ダクト22及び排気用ダクト31の延在方向を示しており、X,X方向は吸気用ダクト22及び排気用ダクト31の延在方向に対して直交する水平方向を示している。また、図3乃至4に示したEは、冷却媒体である空気の移動する経路(以下、経路E)を示している。
【0021】
図3に示すように、筺体20は、大略すると筺体本体21と、吸気用ダクト22と、排気用ダクト31と、電子装置24と、仕切り部材32と、冷却機構であるファンユニット30とにより構成されている。筺体本体21の前面側には、前面扉21Aが開閉可能な状態で形成されている。筺体本体21内側の図2中の左側の側面には、第1のダクトである吸気用ダクト22が形成されている。吸気用ダクト22の前面側には、開口部22Aが形成されている。この開口部22Aは、冷却媒体である空気を吸気用ダクト22内に導入するためのものである。開口部22Aは、図2に示すように大きな開口形状として形成されている。
【0022】
このように開口部22Aを大きく形成することにより、空気を吸気用ダクト22内に効率良く導入することができる。図2乃至3に示すように、吸気用ダクト22の電子装置24と対向する面には、電子装置24内に空気を供給するための第1の開口部である開口部22Bが複数形成されている。また、吸気用ダクト22内には、空気を電子装置24内に誘導するための誘導板23が形成されている。開口部22Aから導入された空気は、誘導板23により開口部22B(電子装置24側)に誘導される。
【0023】
次に、図3乃至4を参照して、第2のダクトである排気用ダクト31について説明する。筺体本体21内側の図3中の右側の側面には、第2のダクトである排気用ダクト31が形成されている。排気用ダクト31の電子装置24と対向する面には、第2の開口部である開口部31Aが形成されている。開口部31Aは、電子装置24内を移動して熱を持った空気を排気用ダクト31内に排出するためのものである。排気用ダクト31の前面側には、後述するファンユニット30の前面板部30Bを排気用ダクト31内に収納するための開口部31Bが形成されている。また、排気用ダクト31の背面側には、電子装置24内を冷却した空気を排気用ダクト31外に排出するための開口部31Cが形成されている。
【0024】
次に、図2乃至5を参照して、電子装置24について説明する。電子装置24は、吸気用ダクト22と排気用ダクト31との間に形成された空間である装置収納部33に配設されている。装置収納部33は、請求項1に記載の装置収納部のことである。電子装置24は、大略すると装置収納ケース34と、プリント回路基板26とにより構成されている。装置収納ケース34は、プリント回路基板26を実装可能な箱型の形状をしている。装置収納ケース34内には、複数のプリント回路基板26がY,Y方向に隙間を介在させた状態でX,X方向(Y,Y方向に対して直交する方向)に実装されている。装置収納ケース34の吸気用ダクト22及び排気用ダクト31と対向する面には、固定部34Aが形成されており、この固定部34Aをネジ43により吸気用ダクト22及び排気用ダクト31に固定することで、電子装置24は支持される。
【0025】
装置収納ケース34の前面側には、プリント回路基板26と電気的接続を行うためのコネクタ28及びケーブル29が形成されている。プリント回路基板26とコネクタ28とは、図示していない配線により電気的に接続されている。装置収納ケース34には、吸気用ダクト22に形成された開口部22Aと対向する開口部25Aと、排気用ダクト31に形成された開口部22Bと対向する開口部25Bとが形成されている。開口部25Aは、吸気用ダクトに導入された空気を電子装置24内に取り入れるための取り入れ口である。開口部25Bは、装置収納ケース34内に実装されたプリント回路基板26を冷却して熱を持った空気を電子装置24外に排出するための排出口である。また、これら開口部25A,25Bには、通気性の良いエキスパンドメタル27が配設されている。開口部25A,25Bにエキスパンドメタル27を設けることにより、ゴミがプリント回路基板26に付着することを防止できる。
【0026】
このように、装置収納ケース34内にプリント回路基板26をX,X方向に配設し、かつ吸気用ダクト22に形成された開口部22Aと対向する開口部25Aと、排気用ダクト31に形成された開口部22Bと対向する開口部25Bとを装置収納ケース34に形成することにより、吸気用ダクト22から電子装置24内に供給された空気が、プリント回路基板26間または装置収納ケース34とプリント回路基板26との間を通過して、図4中に示した方向Eに移動することができる。よって、吸気用ダクト22及び排気用ダクト31の延在方向に対して直交する方向に空気が移動する経路をそれぞれの電子装置24に対して形成することができ、電子装置24を効率良く冷却することができる。
【0027】
また、開口部25Aと開口部22Aとの間及び開口部25Bと開口部22Bとの間には、空気が漏れることを防ぐための第1及び第2のシールド部材であるシールドガスケット42が配設されている。図6はシールドガスケットの斜視図である。図6に示すように、シールドガスケット42は、幅方向に2つの凸部42Aを設けており、2つの凸部42Aはシールドガスケット42の長さ方向に連続した形状となっている。シールドガスケット42の固定端側には、平面部42Bが形成されている。シールドガスケット42は、平面部42Bが吸気用ダクト22側及び排気用ダクト31側に固定された状態で配設されている。
【0028】
このように、開口部25Aと開口部22Aとの間及び開口部25Bと開口部22Bとの間に2つの凸部42Aを設けたシールドガスケット42を配設することにより、2つの凸部42Aが装置収納ケース34と接触して、二重にシールドされるため、精度良く空気の漏れを防ぐことができる。
【0029】
次に、図4または図7を参照して、仕切り部材32について説明する。図7は、仕切り部材を示した図である。図7に示すように、仕切り部材32は、大略すると底板部32Aと、一対の側壁部32Bと、上面固定部32aと、下面固定部32bとにより構成されている。図4に示すように、上記構成の仕切り部材32は、それぞれの電子装置24内を通過した空気が混合しないように、排気用ダクト31のY,Y方向を区切るように複数形成されており、この仕切り部材32により空間52が形成される。この空間52は、請求項5に記載の空間のことである。なお、図4に示した本実施例の筺体20では、電子装置24の個数6個と同じ数の仕切り部材32が形成されている。
【0030】
このように排気用ダクト31のY,Y方向の空間を区切るように複数の仕切り部材32を形成することにより、図4の下方に形成されたプリント回路基板26を冷却して熱を持った空気が、図4の上方に移動する熱の煽りが発生することを防ぐことができる。また、仕切り部材32を形成することにより、ファンユニット30が冷却する空間を限定することができる。
【0031】
仕切り部材32の底板部32Aに形成された一対の側壁部32Bには、上面固定部32aと下面固定部32bとが形成されており、上面固定部32aと下面固定部32bとの間には、後述するファンユニット30の底板部30Aをスライドさせるためのスライド部である溝32Cがそれぞれ形成されている。このように仕切り部材32に溝32Cを形成することにより、ファンユニット30を排気用ダクト31に対して着脱可能とすることができ、ファンユニット30のメンテナンスを容易に行うことができる。さらに、電子装置24に実装されたプリント回路基板26を冷却するのに最適な仕様にファンユニット30の構成を変更して、ファンユニット30により電子装置24を効率良く冷却することができる。また、図3に示すように、本実施例の仕切り部材32には、溝32Cにファンユニット30の底板部30Aを収納した際、底板部30Aと仕切り部材32の底板部32Aとの間に空間51が形成されている。
【0032】
このように底板部30Aと仕切り部材32の底板部32Aとの間に空間51を設けることにより、仕切り部材32に配設されたファンユニット30が、仕切り部材32の下方に存在する熱を持った空気の影響を直接受けることを防止できる。図8は、仕切り部材の形状を示した図である。図8に示した仕切り部材49は、底板部49Aと側壁部49Bに形成された上面固定部49aとの間に、ファンユニット30の底板部30Aをスライドさせるための溝49Cを設けたものである。このような空間51が設けられていない仕切り部材49を仕切り部材32の代わりに用いても、溝49Cによりファンユニット30を着脱可能とすることができ、ファンユニット30のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0033】
次に、図9乃至10を参照して、冷却機構であるファンユニット30について説明する。図9は、ファンユニットの側面図であり、図10はファンユニットの斜視図である。図9に示すように、ファンユニット30は、大略すると底板部30Aと、前面板部30Bと、ファン36と、受電用コネクタ38と、異常検出手段(図示せず)と、取手41とにより構成されている。底板部30Aは、仕切り部材32に形成された溝32Cにスライドされるものである。また、底板部30Aの領域Gには、異常検出手段及びファン36を駆動させるための回路(図示せず)が形成されている。
【0034】
排気用ダクト31に設けられた開口部31C側に位置する底板部30Aには、電子装置24内を移動して熱を持った空気を排気用ダクト31外に排出するためのファン36が形成されている。このファン36には、例えば軸流ファン、シロッコファン、ブロアー等を用いることができる。このようにファン36を設けることにより、電子装置24内に存在する熱を持った空気を経路E(図3参照)の方向に移動させて、排気用ダクト31外に排出し、プリント回路基板26を冷却するための空気を開口部22Aから導入して、電子装置24を冷却することができる。
【0035】
図10に示すように、排気用ダクト31に設けられた開口部31B側の底板部30Aの端部には、前面板部30Bが形成されている。前面板部30Bは、大略するとファンユニット30を排気用ダクト31から引き出すための取手41と、ファン36が正常動作している際に点灯する正常ランプ46と、ファン36に異常があった際に点灯する異常ランプ47とにより構成されている。正常ランプ46及び異常ランプ47は、ファン36の異常を検出する異常検出手段(図示せず)と電気的信号の受信が可能な状態で接続されている。
【0036】
異常検出手段は、ファン36に異常が発生した際、異常ランプ47を点灯させるためのものである。このような異常ランプ47及び異常検出手段をファンユニット30に設けることにより、作業者に異常が発生したファン36がどれかを容易に認識させることができる。ファンユニット30は、仕切り部材32に形成された溝32Cに底板部30Aをスライドさせて、前面板部30Bと排気用ダクト31とをネジ45により固定することで、排気用ダクト31内に配設される。これにより排気用ダクト31に設けられた開口部31Bは、前面板部30Bにより密閉される。図4に示すように、電子装置24に対してそれぞれファンユニット30を設けることにより、発熱するプリント回路基板26が実装された電子装置24を効率良く冷却することができる。
【0037】
本実施例の筺体20を上記説明した構成とすることにより、電子装置24に実装されるプリント回路基板26の実装密度を低下させること無く、発熱するプリント回路基板26が実装された電子装置24を効率良く冷却し、必要に応じ冷却機構であるファンユニット30を着脱してファンユニット30のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0038】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。なお、本実施例においては、仕切り部材32及びファンユニット30を排気用ダクト31内にのみ設けたが、仕切り部材32及びファンユニット30を吸気用ダクト22内にのみ設けても本実施例と同様な効果を得ることができる。また、仕切り部材32及びファンユニット30を吸気用ダクト22内と排気用ダクト31内の両方に設けても良く、このように構成することでファンユニット30により電子装置24をさらに効率良く冷却することができる。さらに、2つの仕切り部材32の間に複数の電子装置24を設けて、1つのファンユニット30により複数の電子装置24の冷却を行っても良い。
【0039】
なお、以上の説明に関して、さらに以下の付記を開示する。
【0040】
(付記1) 冷却媒体を供給する第1のダクトと、
前記冷却媒体を排出する第2のダクトと、
前記第1のダクトと前記第2のダクトとの間に設けた装置収納部と、
前記第1のダクトから前記第2のダクトの方向に前記冷却媒体を移動させて前記装置収納部を冷却する冷却機構とを備えた筺体において、
前記冷却機構を前記第1及び第2のダクトに対して着脱可能な構成としたことを特徴とする筺体。
【0041】
(付記2) 前記装置収納部には、発熱する電子装置が前記第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する水平方向に配設されており、
前記冷却媒体は、前記冷却機構により前記第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に移動させる構成としたことを特徴とする付記1に記載の筺体。
【0042】
(付記3) 前記第1のダクトに前記電子装置に前記冷却媒体を供給する第1の開口部を形成し、
前記第2のダクトに前記電子装置内を移動した前記冷却媒体を導入する第2の開口部を形成し、
前記電子装置に前記冷却媒体を取り入れる取り入れ口を前記第1の開口部と対向するよう形成し、
前記電子装置に前記冷却媒体を排出する排出口を前記第2の開口部と対向するよう形成したことを特徴とする付記1または2に記載の筺体。
【0043】
(付記4) 前記取り入れ口と前記第1の開口部との間に第1のシールド部材を配設し、
前記排出口と前記第2の開口部との間に第2のシールド部材を配設し、かつ
前記第1及び第2のシールド部材は、幅方向に2つの凸部を設けており、該凸部は、前記シールド部材の長さ方向に連続した形状であることを特徴とする付記3に記載の筺体。
【0044】
(付記5) 前記冷却機構には、ファンが設けられていることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の筺体。
【0045】
(付記6) 前記第1及び第2のダクトは、前記装置収納部を支持する構成とされていることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の筺体。
【0046】
(付記7) 前記第2のダクトの延在方向に前記第2のダクト内においての前記冷却媒体の移動を規制する仕切り部材を形成し、
前記仕切り部材に前記冷却機構を支持し、かつ該冷却機構をスライドさせて着脱可能にするスライド部を形成したことを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の筺体。
【0047】
(付記8) 前記スライド部は、前記仕切り部材の底部との間に隙間を介在させた状態で形成されていることを特徴とする付記7に記載の筺体。
【0048】
(付記9) 複数の第1の開口部を備えた第1のダクトと、
複数の第2の開口部を備え、少なくとも1つ以上の仕切り部材により前記複数の開口部を複数の空間に分割し、前記複数の空間に対してそれぞれ第2の開口部を設けた第2のダクトと、
冷却媒体を導入する取り入れ口と、導入した冷却媒体を排出する排出口とを設け、前記第1の開口部と取り入れ口とが対向し、かつ前記第2の開口部と排出口とが対向するよう前記第1のダクトと第2のダクトとの間に脱着可能に取り付けられ、電子機器を収納した電子装置と、
前記排出口に対向する前記空間内に脱着可能に取り付けられた冷却機構とを備えたことを特徴とする筺体。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1及び第2のダクトに設けられた冷却機構を第1及び第2のダクトに対して着脱可能な構成としたことにより、冷却機構のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、冷却機構により冷却媒体を第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に移動させて、電子装置の冷却を行うことができる。また、冷却機構を第1及び第2のダクトに設けることにより、冷却機構により電子装置に実装されるプリント配線基板等の実装密度が低下することを防止できる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に冷却媒体が移動する経路がそれぞれの電子装置に対して形成することができ、電子装置を効率良く冷却することができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、第1及び第2のシールド部材の形状を、幅方向に2つの凸部を設け、凸部が長さ方向に連続するよう構成して、2つの凸部でシールドすることにより冷却媒体の漏れを精度良く防ぐことができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、第2のダクト内に仕切り部材を形成して、熱の煽りの発生を防止することができる。また、仕切り部材により冷却機構が冷却する領域が限定され、効率良く電子装置の冷却を行うことができる。さらに、冷却機構を着脱可能な構成とすることにより、冷却機構のメンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子装置内に冷却機構を設けた従来の筺体の横断面図である。
【図2】本発明の実施例である筺体の斜視図である。
【図3】本実施例である筺体の横断面図である。
【図4】図3に示したB1−B2方向の縦断面図である。
【図5】前面扉を開放した状態で図3に示した筺体をD視した図である。
【図6】シールドガスケットの斜視図である。
【図7】仕切り部材を示した図である。
【図8】仕切り部材の形状を示した図である。
【図9】ファンユニットの側面図である。
【図10】ファンユニットの斜視図である。
【符号の説明】
10、20 筺体
11、21 筺体本体
12A、12B ダクト
13A、34 装置収納ケース
13B、26 プリント回路基板
14、24 電子装置
15 吸気機構
16 排気機構
17 冷却機構
18A、18B 中空部
19A、28 コネクタ
19B、29 ケーブル
21A 前面扉
22 吸気用ダクト
22A、22B、25A、25B、31A〜31C 開口部
23 誘導板
27 エキスパンドメタル
30 ファンユニット
30A、32A、49A 底板部
30B 前面板部
31 排気用ダクト
32、49 仕切り部材
32a、49a 上面固定部
32b 下面固定部
32B、49B 側壁部
32C、49C 溝
33 装置収納部
34A 固定部
36 ファン
38 受電用コネクタ
39 送電用コネクタ
41 取手
42 シールドガスケット
42A 凸部
42B 平面部
43、45 ネジ
46 正常ランプ
47 異常ランプ
51、52 空間
E 経路
G 領域

Claims (5)

  1. 冷却媒体を供給する第1のダクトと、
    前記冷却媒体を排出する第2のダクトと、
    前記第1のダクトと前記第2のダクトとの間に設けた装置収納部と、
    前記第1のダクトから前記第2のダクトの方向に前記冷却媒体を移動させて前記装置収納部を冷却する冷却機構とを備えた筺体において、
    前記冷却機構を前記第1及び第2のダクトに対して着脱可能な構成としたことを特徴とする筺体。
  2. 前記装置収納部には、発熱する電子装置が前記第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する水平方向に配設されており、
    前記冷却媒体は、前記冷却機構により前記第1及び第2のダクトの延在方向に対して直交する方向に移動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の筺体。
  3. 前記第1のダクトに前記電子装置に前記冷却媒体を供給する第1の開口部を形成し、
    前記第2のダクトに前記電子装置内を移動した前記冷却媒体を導入する第2の開口部を形成し、
    前記電子装置に前記冷却媒体を取り入れる取り入れ口を前記第1の開口部と対向するよう形成し、
    前記電子装置に前記冷却媒体を排出する排出口を前記第2の開口部と対向するよう形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の筺体。
  4. 前記取り入れ口と前記第1の開口部との間に第1のシールド部材を配設し、
    前記排出口と前記第2の開口部との間に第2のシールド部材を配設し、かつ
    前記第1及び第2のシールド部材は、幅方向に2つの凸部を設けており、該凸部は、前記シールド部材の長さ方向に連続した形状であることを特徴とする請求項3に記載の筺体。
  5. 複数の第1の開口部を備えた第1のダクトと、
    複数の第2の開口部を備え、少なくとも1つ以上の仕切り部材により前記複数の第2の開口部を複数の空間に分割して、前記複数の空間に対してそれぞれ前記第2の開口部を設けた第2のダクトと、
    冷却媒体を導入する取り入れ口と、導入した冷却媒体を排出する排出口とを設け、前記第1の開口部と取り入れ口とが対向し、かつ前記第2の開口部と排出口とが対向するよう前記第1のダクトと第2のダクトとの間に脱着可能に取り付けられた電子装置と、
    前記排出口に対向する前記空間内に脱着可能に取り付けられた冷却機構とを備えたことを特徴とする筺体。
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