JP2004363024A - 圧接端子及び圧接コネクタ - Google Patents

圧接端子及び圧接コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で信頼性を向上させ電線との圧接作業を容易化する。
【解決手段】圧接端子30は、嵌合接続部31と圧接部33と両者が同一直線上に並ばないように連結する板状の端子本体部34とを備えて構成され、端子本体部34は、嵌合接続部31への相手方接続端子の嵌合方向と圧接部33に圧接される電線の芯線方向とが交差する状態となりように折り曲げて形成された折曲げ部35を有する。このため、圧接部33への電線の圧接時に圧接端子30に加わる力が直接嵌合接続部31に影響を与えることは無く、嵌合接続部31の変形等を防止して端子の信頼性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等に用いられるフラットケーブルからなるワイヤハーネスに圧接される圧接端子及び圧接コネクタに関し、特に端子の信頼性を向上させ電線との圧接作業を容易にすることができる圧接端子及び圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電線の被覆を破ることにより電線との導通を図る圧接部を有する圧接端子を収容した圧接コネクタにワイヤハーネスの電線を圧接する場合、圧接専用の治具などを用いた圧接作業が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
また、複数の電線を平面状に並設した構造からなるフラットケーブルから構成されるフラットハーネスの電線を圧接コネクタに圧接する場合にも、圧接専用の治具などが用いられることがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平7−41982号公報(第6頁、第7−9図)
【特許文献2】
特開平10−134861号公報(第3−4頁、第1−7図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の圧接コネクタでは、電線の圧接に圧接専用の治具が必要となると共に、特に特許文献2の圧接コネクタでは、各圧接端子の圧接部にフラットハーネスの電線を位置合わせを行ってから圧接しなければならないため、圧接作業が繁雑になるという問題がある。また、特許文献2の圧接コネクタに用いられる圧接端子は、端子強度を向上させて信頼性を高めるために、相手方接続端子に嵌合される嵌合部とフラットケーブルの電線を圧接する圧接部との間に補強材としての補強板を備えるため、圧接端子の構造が複雑となる場合がある。
【0005】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で端子の信頼性を向上させることができると共に電線との圧接作業を容易にすることができる圧接端子及び圧接コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧接端子は、電線が圧接される金属製の圧接端子であって、相手方接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結する板状の端子本体部とを備えて構成され、前記端子本体部は、前記嵌合接続部に嵌合される相手方接続端子の嵌合方向と前記圧接部に圧接される電線の芯線方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部を有することを特徴とする。
【0007】
この発明の圧接端子によれば、圧接端子の嵌合接続部と圧接部との間を連結する端子本体部が、圧接端子に嵌合・圧接される相手方接続端子の嵌合方向と電線の芯線方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部を有するため、例えば電線との圧接の際に圧接部に加わる力が嵌合接続部に直接影響を与えないように構成することが可能となる。これにより、簡単な構成で端子の信頼性を向上させることができる。
【0008】
なお、この発明の圧接端子の端子本体部の折曲げ部には、例えばビードが形成されている。ビードを形成すれば、折曲げ部の強度を向上させることができる。
【0009】
この発明に係る圧接コネクタは、複数の電線を平面状に並設したフラットケーブルと圧接される金属製の複数の圧接端子と、これら複数の圧接端子を収容する複数の端子収容孔を有するコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに嵌合されると共に嵌合前の状態では前記フラットケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持するリテーナとを備え、前記複数の圧接端子は、相手方接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結する板状の端子本体部とを備えて構成されると共に、前記端子本体部は、前記嵌合接続部に嵌合される相手方接続端子の嵌合方向と前記圧接部に圧接される電線の芯線方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部を有し、前記コネクタハウジングは、前記相手方接続端子を収容した他のコネクタハウジングと嵌合するハウジング嵌合部と、前記複数の端子収容孔と連通すると共に前記リテーナが嵌合するリテーナ嵌合壁が形成されたリテーナ嵌合部とを備えて構成され、前記リテーナは、前記リテーナ嵌合部への嵌合時に前記フラットケーブルをその嵌合方向と直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備えて構成され、前記ケーブル保持部は、前記嵌合時に前記リテーナ嵌合部内で前記圧接部に前記電線を挿入し圧接するための端子側開口部を備えてなることを特徴とする。
【0010】
この発明の圧接コネクタによれば、コネクタハウジングに取り付けられるリテーナのケーブル保持部に、保持したフラットケーブルの電線をコネクタハウジングに収容した圧接端子に挿入して圧接するための端子側開口部を備えたため、このリテーナをコネクタハウジングに装着することで、フラットケーブルの電線と圧接端子の圧接部とを圧接することが可能となる。また、コネクタハウジングに収容される圧接端子の端子本体部が、上記のように折曲げ部を有するため、圧接時の力により嵌合接続部が変形したりすることを防ぐことが可能となる。このため、圧接時の圧接端子の信頼性を向上させつつフラットケーブルと圧接端子との圧接作業を容易に行うことができる。
【0011】
なお、この圧接コネクタに用いられる圧接端子の端子本体部の折曲げ部には、例えばビードが形成されている。
【0012】
また、それぞれ対向する一対のリテーナ嵌合壁の内壁面とケーブル保持部の側面とには、例えばリテーナのリテーナ嵌合部への嵌合時にフラットケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている。これにより、電線と圧接部との圧接部分に対するストレインリリーフ構造を実現することが可能となる。
【0013】
なお、圧接コネクタに上記凹部が形成された場合、その内壁面及び側面以外のそれぞれ対向する一対の内壁面及び側面には、例えばリテーナとリテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのリテーナ係止部が形成されており、この場合リテーナ係止部は、内壁面及び側面のいずれか一方に形成されたリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成された前記リテーナ係止突起と係合するリテーナ係止凹部とから構成されている。
【0014】
ここで、圧接コネクタは、例えばコネクタハウジングとリテーナとの嵌合部分に形成され両者を電線と圧接部との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部を更に備えていても良く、この場合、ケーブル保持部は、リテーナ嵌合部内に樹脂モールド部を形成するモールド樹脂を充填するための注入開口部を更に備えてなる。
【0015】
なお、リテーナのケーブル保持部としては、以下のようなものでも良い。即ち、ケーブル保持部は、例えばフラットケーブルを介して対向配置されフラットケーブルをその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する分割可能な構造の複数の挟持部材から構成されており、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とからなる係合部を備えてなる。
【0016】
また、ケーブル保持部は、例えばフラットケーブルを介して対向配置されフラットケーブルをその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成されており、係合部は、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の他方の端部に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の他方の端部に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている。
【0017】
この場合、複数の挟持部材は、例えばフラットケーブルとの対向面にフラットケーブルを構成する各電線の被覆外周径に合わせて形成された、各電線の芯線方向に延び各電線の配列方向に複数配列形成された固定溝部を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る圧接端子を示す斜視図である。
圧接端子30は、例えば板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成されており、例えば相手方接続端子(図示せず。以下同じ。)が嵌合する筒状の嵌合接続部31と、この嵌合接続部31の基端側に形成され後述するフラットケーブルの電線が挿入される圧接スリット部32を有する圧接部33と、これら嵌合接続部31及び圧接部33の間を、例えば両者が同一直線上に並ばないように連結する板状の端子本体部34とを備えて構成され、端子本体部34は、嵌合接続部31に嵌合される相手方接続端子の嵌合方向と圧接部33に圧接される電線の芯線方向とが交差する状態(例えば、直交する状態)となるように折り曲げて形成された折曲げ部35を有する。この折曲げ部35には、例えばビード36が形成されており、折曲げ部35の機械的強度を高めるべく補強が施されている。なお、この例の圧接端子30の端子本体部34には、嵌合接続部31の基端側に嵌合接続部31と同軸的に連結され、先端側及び基端側にモールド流入を規制するためのストッパ37a,37bにそれぞれスリット部38a,38bが形成された箱型の折返し部37が備えられている。この折返し部37は、後述する圧接コネクタのコネクタハウジングの端子収容孔に、嵌合接続部31と同様に端子本体部34と共にその内壁面にぴったりと密着して嵌り収容される構造となっている。
【0019】
このように構成された圧接端子30では、圧接部33への電線の圧接時に圧接端子30に加わる力が直接嵌合接続部31に影響を与えることは無く、圧接の際に起こる嵌合接続部31の変形などを防止して端子の信頼性を向上させることができる。また、上述したように、端子本体部34の折曲げ部35にビード36などの補強を施せば、折曲げ部35の機械的強度を更に高めることができるため、信頼性を更に向上させることができる。なお、例えば嵌合接合部31と折返し部37との間の部分の端子本体部34を湾曲形状に成形すれば、嵌合接合部31への相手方接続端子の嵌合時に圧接端子30に対して発生する応力を十分に吸収することが可能となり、端子の信頼性を更に向上させることができる。
【0020】
図2〜図4は、この発明の一実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図、図5は、この圧接コネクタのリテーナの展開斜視図、図6は、この圧接コネクタの他のリテーナの展開斜視図、図7は、図4のA−A´断面図、図8は、図4のB−B´断面図、図9は、図4のC−C´断面図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。
圧接コネクタ1´は、主に例えば樹脂成型部材からなるコネクタハウジング80と、このコネクタハウジング80に収容される複数の上述した圧接端子30と、コネクタハウジング80に装着(嵌合)されると共に嵌合前の状態ではフラットケーブル50を嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持するコネクタハウジング80と同じく樹脂成型部材からなるリテーナ90とを備えて構成されている。
【0021】
コネクタハウジング80は、主に圧接端子30を内部に収容する複数の端子収容孔81(図7及び図9参照)と、圧接端子30と接続する相手方接続端子を内部に収容した他のコネクタハウジング(図示せず。以下同じ。)と嵌合するハウジング嵌合部82と、端子収容孔81と連通しリテーナ90が内部に嵌合する環状のリテーナ嵌合壁83が形成されたリテーナ嵌合部84とを備えて構成されている。
【0022】
リテーナ90に保持されるフラットケーブル50は、この例では絶縁被覆51に芯線52が覆われた複数の電線53を平面状に並設し、各電線53の間を絶縁被覆51と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部54で連結した構造からなり、可撓性を備えて構成されている。なお、圧接端子30の圧接部33との圧接を容易にするために、例えばフラットケーブル50の少なくともリテーナ90に保持される部分には、ブリッジ部54に該当する部分にスリット55が形成されている。また、このフラットケーブル50としては、例えば単体からなる複数の電線53をブリッジ部54で連結せずに各々独立して平面状に並設したものでも良い。
【0023】
コネクタハウジング80の端子収容孔30に収容される圧接端子30は、既述したように、筒状の嵌合接続部31と、圧接スリット部32を有する圧接部33と、折曲げ部35を有する端子本体部34とを備えて構成されており、図7に示すように、嵌合接続部31には、例えば相手方接続端子との接続状態を良好にするための弾性接触片39が形成されている。なお、既述の通り、端子本体部34に形成された折返し部37は、端子本体部34と共にその短手方向外周面がコネクタハウジング80の端子収容孔81の内壁面に密着した状態で嵌り収容されている。
【0024】
一方、リテーナ90は、コネクタハウジング80のリテーナ嵌合部84への嵌合時にフラットケーブル50をその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持する板状のケーブル保持部91を備えて構成されている。この例のケーブル保持部91は、例えばフラットケーブル50をその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する矩形板状の第1挟持部材92及び矩形枠状の第2挟持部材93(図5参照)と、これら第1及び第2挟持部材92,93の一方の端部同士を結合するヒンジ部94と、第1及び第2挟持部材92,93の他方の端部同士を係合して固定する係合部95とを一体的に形成して構成されている。
【0025】
なお、係合部95は、例えば第1挟持部材92のヒンジ部94側と反対側の端部に形成された係合凹部96と、第2挟持部材93のヒンジ部94側と反対側の端部に形成された、係合凹部96と係合する係合突起部98を有する係合片部97とから構成されている。
【0026】
ここで、例えば第1及び第2挟持部材92,93は、ヒンジ部94で一体的に連結された構造以外に、図6に示すように、互いに分割可能な構造からなるものでも良い。この場合、係合部95は、例えば第1及び第2挟持部材92,93のうちの一方(ここでは第1挟持部材92)の端部に対角状に形成された係合凹部96と、他方(ここでは第2挟持部材93)の端部に係合凹部96と対応する対角状に形成された係合片部97とから構成されていると良い。このように構成された係合部95では、両挟持部材92,93を確実に一体的に係合可能である。
【0027】
なお、このケーブル保持部91の第2挟持部材93には、圧接端子30の圧接部33にフラットケーブル50の電線53を挿入して圧接するための端子側開口部93aが形成されている。また、第1挟持部材92には、保持したフラットケーブル50の各電線53のうちの少なくとも1つの電線53をケーブル保持部91において切断する切断刃99(図7参照)を挿入するための切断刃挿入開口部92bと、圧接部33の電線53との圧接時に、圧接部33が第1挟持部材92に当接しないようにするための逃げ凹み部92aとが形成されている。
【0028】
なお、このケーブル保持部91では、第2挟持部材93の第1挟持部材92の切断刃挿入開口部92bと対応する部分に切断刃挿通開口部93bが形成されており、切断刃99がケーブル保持部91を切断刃挿入開口部92b及び切断刃挿通開口部93bを通して貫通する構造となっている。この圧接コネクタ1´では、リテーナ90のケーブル保持部91が、このように構成された第1及び第2挟持部材92,93を備えるため、例えばフラットケーブル50を挟持固定した後、第1挟持部材92の切断刃挿入開口部92bに切断刃99を挿入し、フラットケーブル50の各電線53が構成する回路を、所定の電線53を切断することにより変更等してリテーナ90を図2中矢印で示す方向に移動させてコネクタハウジング80に装着するだけで、フラットケーブル50の回路数を任意に変更して電線53を圧接端子30の圧接部33に挿入して圧接することが可能となる。なお、フラットケーブル50の回路数を変更する必要が無い場合は、第1及び第2挟持部材92,93に切断刃挿入開口部92b及び切断刃挿通開口部93bが形成されていなくても良い。
【0029】
また、リテーナ90のケーブル保持部91の第1及び第2挟持部材92,93のそれぞれの対向端部には、例えばフラットケーブル50を構成する各電線53の被覆外周径に合わせて形成された各電線53の芯線52方向に延びると共に各電線53の配列方向に複数配列形成された、各電線53を安定して確実にケーブル保持部91で保持するための固定溝部91cが備えられている。
【0030】
このケーブル保持部91の第1挟持部材92の一対の側面には、例えばフラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて複数形成されたリテーナ側凹部91aが備えられており、コネクタハウジング80のリテーナ嵌合部84においてリテーナ90がリテーナ嵌合部84に嵌合した際に、これらリテーナ側凹部91aと対向するリテーナ嵌合壁83の一対の内壁面には、同じくフラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて複数形成されたハウジング側凹部83aが備えられている。
【0031】
このように、ケーブル保持部91とリテーナ嵌合壁83とにリテーナ側凹部91a及びハウジング側凹部83aが備えられていると、これらリテーナ側凹部91a及びハウジング側凹部83aで、リテーナ90のリテーナ嵌合部84への嵌合時にケーブル保持部91がその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持していたフラットケーブル50を、図3に示すような屈曲した状態に保持することができるため、圧接コネクタ1´のリテーナ嵌合部84内における圧接端子30の圧接部33とフラットケーブル50の電線53との圧接部分に対して、いわゆるストレインリリーフ構造を具備することが可能となる。
【0032】
なお、図4に示すように、リテーナ90とコネクタハウジング80とで屈曲状態に保持したフラットケーブル50を、例えばリテーナ嵌合壁83の周縁部で再び折り曲げるようにすれば、圧接端子30の圧接部33とフラットケーブル50の電線53との圧接部分に対して更に強いストレインリリーフ構造を具備することが可能となる。
【0033】
また、リテーナ90のケーブル保持部91とリテーナ嵌合部84のリテーナ嵌合壁83におけるリテーナ側凹部91a及びハウジング側凹部83aが形成された以外の側面及び内壁面には、例えばリテーナ係止部89が形成されている。このリテーナ係止部89は、例えばケーブル保持部91の第1挟持部材92の側面に形成されたリテーナ係止突起91bと、リテーナ嵌合壁83の内壁面に形成されたリテーナ係止突起91bと係合するリテーナ係止凹部83bとから構成されている。このように構成されたリテーナ係止部89により、リテーナ90とコネクタハウジング80との嵌合状態を確実に維持することができる。
【0034】
従って、このように構成された圧接コネクタ1´では、フラットケーブル50を保持したリテーナ90を図2中矢印で示す方向に移動させコネクタハウジング80に装着するだけで、フラットケーブル50の電線53を圧接端子30の圧接部33に挿入して圧接することができる。このため、フラットケーブル50と圧接端子30との圧接作業を容易に行うことが可能となる。
【0035】
また、コネクタハウジング80の端子収容孔81に収容される圧接端子30が、相手方接続端子の嵌合方向と圧接された電線53の芯線52方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部35を有する端子本体部34を備え、この端子本体部34で嵌合接続部31と圧接部33とを両者が同一直線上に並ばないように連結するため、電線53の圧接部33への圧接時に圧接端子30に加わる力により嵌合接続部31が変形したりすることを防ぐことが可能となる。このため、圧接端子の信頼性を向上させることができる。
【0036】
また、例えばフラットケーブル50を保持したリテーナ90の第1挟持部材92の切断刃挿入開口部92bに切断刃99を挿入し、フラットケーブル50の各電線53が構成する回路を所定の電線53を切断することにより容易に変更等することが可能となる。
【0037】
更に、リテーナ90とコネクタハウジング80とでフラットケーブル50をケーブル保持部91で保持した部分に対して屈曲した状態で保持することができるため、圧接端子30と電線53との圧接部分に対してストレインリリーフ構造を具備することが可能となる。
【0038】
図10は、この発明の他の実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図、図11は、図10のD−D´断面図である。
この圧接コネクタ1Aは、コネクタハウジング80とリテーナ90の他に、これらの嵌合部分を圧接端子30の圧接部33とフラットケーブル50の電線53との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部70が形成されている点が、先の例の圧接コネクタ1´と相違している。この樹脂モールド部70は、リテーナ90の第1挟持部材92の切断刃挿入開口部92bからリテーナ90が嵌合したコネクタハウジング80のリテーナ嵌合部84内を満たすようにモールド樹脂を充填することにより形成されている。この場合、切断刃挿入開口部92bは、モールド樹脂の注入開口部としての役割を兼ねるものである。こうして形成された樹脂モールド部70により、コネクタハウジング80とリテーナ90との嵌合部分を圧接部33と電線53との圧接部分と共に更に確実に固定することが可能となる。その他の効果については既述した圧接コネクタ1´と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の圧接端子によれば、圧接端子の嵌合接続部と圧接部との間を連結する端子本体部が、圧接端子に嵌合・圧接される相手方接続端子の嵌合方向と電線の芯線方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部を有するため、例えば電線との圧接の際に圧接部に加わる力が嵌合接続部に直接影響を与えないように構成することが可能となる。これにより、簡単な構成で端子の信頼性を向上させることができる。
【0040】
また、この発明の圧接コネクタによれば、コネクタハウジングに取り付けられるリテーナのケーブル保持部に、保持したフラットケーブルの電線をコネクタハウジングに収容した圧接端子に挿入して圧接するための端子側開口部を備えたため、このリテーナをコネクタハウジングに装着することで、フラットケーブルの電線と圧接端子の圧接部とを圧接することが可能となる。また、コネクタハウジングに収容される圧接端子の端子本体部が、上記のように折曲げ部を有するため、圧接時の力により嵌合接続部が変形したりすることを防ぐことが可能となる。このため、圧接時の圧接端子の信頼性を向上させつつフラットケーブルと圧接端子との圧接作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る圧接端子を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図3】同圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図4】同圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図5】同圧接コネクタのリテーナの展開斜視図である。
【図6】同圧接コネクタの他のリテーナの展開斜視図である。
【図7】図4のA−A´断面図である。
【図8】図4のB−B´断面図である。
【図9】図4のC−C´断面図である。
【図10】この発明の他の実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図11】図10のD−D´断面図である。
【符号の説明】1´,1A…圧接コネクタ、30…圧接端子、31…嵌合接続部、32…圧接スリット部、33…圧接部、34…端子本体部、35…折曲げ部、36…ビード、37…折返し部、37a,37b…ストッパ、38a,38b…スリット部、39…弾性接触片、50…フラットケーブル、51…絶縁被覆、52…芯線、53…電線、54…ブリッジ部、55…スリット、70…樹脂モールド部、80…コネクタハウジング、81…端子収容孔、82…ハウジング嵌合部、83…リテーナ嵌合壁、84…リテーナ嵌合部、90…リテーナ、91…ケーブル保持部、92…第1挟持部材、93…第2挟持部材、94…ヒンジ部、95…係合部、96…係合凹部、97…係合片部、98…係合突起部、99…切断刃。

Claims (10)

  1. 電線が圧接される金属製の圧接端子であって、
    相手方接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結する板状の端子本体部とを備えて構成され、
    前記端子本体部は、前記嵌合接続部に嵌合される相手方接続端子の嵌合方向と前記圧接部に圧接される電線の芯線方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部を有する
    ことを特徴とする圧接端子。
  2. 前記端子本体部の折曲げ部には、ビードが形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧接端子。
  3. 複数の電線を平面状に並設したフラットケーブルと圧接される金属製の複数の圧接端子と、
    これら複数の圧接端子を収容する複数の端子収容孔を有するコネクタハウジングと、
    このコネクタハウジングに嵌合されると共に嵌合前の状態では前記フラットケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持するリテーナと
    を備え、
    前記複数の圧接端子は、
    相手方接続端子と嵌合する嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を両者が同一直線上に並ばないように連結する板状の端子本体部とを備えて構成されると共に、前記端子本体部は、前記嵌合接続部に嵌合される相手方接続端子の嵌合方向と前記圧接部に圧接される電線の芯線方向とが交差する状態となるように折り曲げて形成された折曲げ部を有し、
    前記コネクタハウジングは、
    前記相手方接続端子を収容した他のコネクタハウジングと嵌合するハウジング嵌合部と、前記複数の端子収容孔と連通すると共に前記リテーナが嵌合するリテーナ嵌合壁が形成されたリテーナ嵌合部とを備えて構成され、
    前記リテーナは、
    前記リテーナ嵌合部への嵌合時に前記フラットケーブルをその嵌合方向と直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備えて構成され、
    前記ケーブル保持部は、前記嵌合時に前記リテーナ嵌合部内で前記圧接部に前記電線を挿入し圧接するための端子側開口部を備えてなる
    ことを特徴とする圧接コネクタ。
  4. 前記圧接端子の端子本体部の折曲げ部には、ビードが形成されていることを特徴とする請求項3記載の圧接コネクタ。
  5. それぞれ対向する一対の前記リテーナ嵌合壁の内壁面と前記ケーブル保持部の側面とには、前記嵌合時に前記フラットケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の圧接コネクタ。
  6. それぞれ対向する一対の前記リテーナ嵌合壁の内壁面と前記ケーブル保持部の側面とには、前記リテーナと前記リテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのリテーナ係止部が形成され、
    前記リテーナ係止部は、前記内壁面及び前記側面のいずれか一方に形成されたリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成された前記リテーナ係止突起と係合するリテーナ係止凹部とから構成されている
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の圧接コネクタ。
  7. 前記コネクタハウジングと前記リテーナとの嵌合部分に形成され両者を前記電線と前記圧接部との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部を更に備え、
    前記ケーブル保持部は、前記リテーナ嵌合部内に前記樹脂モールド部を形成するモールド樹脂を充填するための注入開口部を更に備えてなる
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項記載の圧接コネクタ。
  8. 前記ケーブル保持部は、前記フラットケーブルを介して対向配置され前記フラットケーブルをその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する分割可能な構造の複数の挟持部材から構成され、
    前記複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材に形成された係合凹部と、前記複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材に形成された、前記係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とからなる係合部を備えてなる
    ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項記載の圧接コネクタ。
  9. 前記ケーブル保持部は、前記フラットケーブルを介して対向配置され前記フラットケーブルをその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、
    これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、
    前記複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成され、
    前記係合部は、
    前記複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の前記他方の端部に形成された係合凹部と、
    前記複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の前記他方の端部に形成された、前記係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている
    ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項記載の圧接コネクタ。
  10. 前記複数の挟持部材は、
    前記フラットケーブルとの対向面に前記フラットケーブルを構成する各電線の被覆外周径に合わせて形成された、前記各電線の芯線方向に延び前記各電線の配列方向に複数配列形成された固定溝部を備える
    ことを特徴とする請求項8又は9記載の圧接コネクタ。
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