JP2004361445A - 閃光装置 - Google Patents

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Akira Ogasawara
昭 小笠原
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【課題】シャッタ全開時間内に有効発光時間が収まる場合には単発発光制御を優先し、単発発光での同調秒時を短縮する。
【解決手段】フォーカルプレーンシャッタを備えたカメラに適用され、単発発光制御およびフラット発光制御が選択可能な制御部を有する閃光装置において、前記制御部は、シャッタ全開時間を検知する全開時間検知手段と、必要発光量の情報を取得する必要発光量取得手段と、完全発光する前に発光を停止させて有効発光時間で単発発光を行う発光制御手段と、前記必要発光量に対応する前記有効発光時間を演算する演算手段と、前記シャッタ全開時間および前記有効発光時間を比較する比較手段とを有し、
前記制御部は、前記シャッタ全開時間が前記有効発光時間よりも長い場合には、本発光に単発発光制御を選択し、完全発光する前に発光を停止させて前記有効発光時間に合わせて単発発光を行ない、前記シャッタ全開時間がない場合または前記シャッタ全開時間が前記有効発光時間より短い場合には、フラット発光制御を選択して本発光を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォーカルプレーンシャッタを備えたカメラに使用される、単発発光制御およびフラット発光制御が可能な閃光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真撮影用のカメラ等の閃光装置として、コンデンサに蓄積した電荷を用いてキセノン発光管を発光させる閃光装置が従来から使用されている。一般に、フォーカルプレーンシャッタを備えたカメラでは、先幕が走行してから後幕が走行するまでのシャッタ時間(露光領域が露出する時間)内に閃光装置の発光が完了しないと、露光領域の場所によって閃光装置の照明がムラになる。そのため、従来のカメラでは、シャッタの走行速度を高速にすることで、高速のシャッタ時間でも閃光装置を用いた撮影をできるように努力してきた。
【0003】
しかし、シャッタ幕の走行速度よりも早いシャッタ時間が要求される場合、先幕の走行完了前に後幕の走行が開始する。この場合には、露光領域全体が露出する時間(シャッタ全開時間)が存在しないため、キセノン発光管を単発発光させる単発発光での撮影では、露光領域全体を均一に露光して撮影することができない。
【0004】
そのため、シャッタの走行速度よりも早いシャッタ時間の撮影の場合には、閃光装置のキセノン発光管を連続的に発光させることが行われている。この発光方式は、フラット発光またはFP発光などと称されている(特許文献1参照)。
なお、本撮影時の発光(本発光)での必要発光量は、本発光に先立ってキセノン発光管を微少発光させるモニタ発光により取得される。そして、カメラの自動露出の演算では、本発光の単位時間当たりの発光量を波高値およびシャッタ時間の積から演算して、本発光での使用波高値が決定される。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−73118号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記の閃光装置の発光方式の選択では、単発発光の発光時間は完全発光時の発光時間を基準とし、この完全発光時の発光時間よりもシャッタ時間が短い場合にはフラット発光を行っているのが通常である。しかし、フラット発光制御はキセノン発光管の高速スイッチングで実現されているので損失が非常に大きく、発光量が多い場合には後幕走行中に光量が急減して光量不足となる場合もある。したがって、フラット発光の利用は可能な限り避けるのが好ましい。
【0007】
また、単発発光の発光エネルギの大部分は発光直後に集中しているので、単発発光を完全発光の前に中断させた場合でも、安定して高い光量を実現できる場合がある。そのため、完全発光時の発光時間よりもシャッタ時間が短い場合でも、フラット発光で撮影する場合よりも単発発光で撮影した場合の方が却って好ましい結果となることも起こり得る。
【0008】
さらに、閃光装置をフラット発光制御する場合、先幕走行開始から後幕走行完了までの発光維持時間の間だけ、キセノン発光管を一定の発光量で連続的に発光させる必要がある。しかし、単位時間当たりの発光量から決定された使用波高値では、発光維持時間の間、均一な発光を維持できない場合も起こり得た。
【0009】
本発明は上記従来技術の課題を解決するためにされたものであり、その目的は、単発発光の同調秒時を短縮し、単発発光制御を優先することで露光量不足を避けることである。
また、本発明の他の目的は、閃光装置をフラット発光制御する場合に、発光維持時間の間、安定したフラット発光を実現し、写真の露光ムラを防止することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フォーカルプレーンシャッタを備えたカメラに適用され、単発発光制御およびフラット発光制御が選択可能な制御部を有する閃光装置において、前記制御部は、シャッタ全開時間を検知する全開時間検知手段と、必要発光量の情報を取得する必要発光量取得手段と、完全発光する前に発光を停止させて有効発光時間で単発発光を行う発光制御手段と、前記必要発光量に対応する前記有効発光時間を演算する演算手段と、前記シャッタ全開時間および前記有効発光時間を比較する比較手段とを有し、前記制御部は、前記シャッタ全開時間が前記有効発光時間よりも長い場合には、本発光に単発発光制御を選択し、完全発光する前に発光を停止させて前記有効発光時間に合わせて単発発光を行ない、前記シャッタ全開時間がない場合または前記シャッタ全開時間が前記有効発光時間より短い場合には、フラット発光制御を選択して本発光を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、単発発光の発光量と前記発光量での有効発光時間との対応関係を記憶した有効発光時間記憶手段をさらに有し、前記演算手段が、前記必要発光量を前記有効発光時間記憶手段の情報に照会して、前記必要発光時間に対応する前記有効発光時間が演算されることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記制御部は、前記必要発光量およびシャッタ時間から前記フラット発光制御の使用波高値を選択する波高値選択手段と、前記使用波高値でのフラット発光が、先幕走行開始から後幕走行終了までの発光維持時間の間維持可能かを判定する判定手段とをさらに有し、前記制御部は、フラット発光制御時に前記判定手段が維持不可能と判定した場合には、前記波高値選択手段が、前記発光維持時間の間フラット発光を維持可能な最大波高値を前記使用波高値として選択することを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、前記制御部は、波高値と前記波高値でフラット発光を維持可能な発光最長時間との対応関係を記憶した波高値記憶手段をさらに有し、前記波高値選択手段が、前記発光維持時間を前記波高値記憶手段の情報に照会して、前記最大波高値が選択されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の発明において、前記制御部は、電圧検出手段をさらに有し、前記判定手段が、前記電圧検出手段で検出された充電電圧情報を参照して、前記使用波高値でのフラット発光が前記発光維持時間以上維持可能か判定することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記必要発光量取得手段は、本発光に先立つモニタ発光によって必要発光量の情報を取得することを特徴とする。
【0015】
(作用)
請求項1の発明では、発光制御手段は、完全発光時よりも短い有効発光時間で単発発光を中断させることが可能である。演算手段は、必要発光量に対応する有効発光時間を演算する。比較手段は、全開時間検知手段により検知されたシャッタ全開時間と有効発光時間を比較する。そして、シャッタ全開時間が有効発光時間よりも長い場合には、制御部は本発光に単発発光制御を選択し、完全発光する前に発光を停止させて有効発光時間に合わせて単発発光を行なう。一方、シャッタ全開時間がない場合またはシャッタ全開時間が有効発光時間より短い場合には、制御部はフラット発光を選択して本発光を行う。
【0016】
請求項2の発明では、制御部の演算手段が、必要発光量を有効発光時間記憶手段の情報に照会し、この単発発光情報記憶手段の情報に基づいて、必要発光時間に対応する有効発光時間が演算される。
請求項3の発明では、波高値選択手段の選択した使用波高値でのフラット発光が、判定手段によって発光維持時間の間維持可能かを判定される。判定手段が維持不可能と判定した場合、制御部は、発光維持時間の間フラット発光を維持可能な最大波高値でフラット発光制御を行う。
【0017】
請求項4の発明では、波高値選択手段が、発光維持時間を波高値記憶手段の情報に照会し、この波高値記憶手段の情報に基づいて、その発光維持時間での最大波高値が選択される。
請求項5の発明では、電圧検出手段で検出された充電電圧情報を参照して、判定手段が、波高値選択手段の選択した使用波高値でのフラット発光が発光維持時間以上維持可能か判定する。
【0018】
請求項6の発明では、必要発光量取得手段は、本発光に先立つモニタ発光によって必要発光量の情報を取得する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
(第1実施形態の構成)
図1は、第1実施形態の閃光装置100と、この閃光装置100を装備したカメラ200の構成を示す図である。
図1に示す閃光装置100は、各回路に電圧を供給する電源1、電源スイッチ2、コンデンサ3、昇圧回路4、電圧検出回路5、発光制御回路6、制御回路7、測光回路8、演算回路9、記憶部10、インターフェース回路11およびキセノン発光管12を備えて構成される。
【0021】
閃光装置100のコンデンサ3は、発光のエネルギを蓄えるメインコンデンサである。昇圧回路4は、制御回路7の指示によって供給された電圧を昇圧してコンデンサ3を充電する。電圧検出回路5は、コンデンサ3の端子間電圧を検出する。発光制御回路6はIGBT等のスイッチング素子を内部に有し、コンデンサ3の蓄積電荷をキセノン発光管12に供給または停止して、キセノン発光管12の発光を制御する。
【0022】
制御回路7には、信号ラインBLK、MON、TG、STPの一端が接続されている。信号ラインBLKの他端は昇圧回路4に接続されている。信号ラインBLKでは、昇圧動作の開始を示す信号(例えば、ハイレベル「H」)および停止を示す信号(例えば、ローレベル「L」)が、制御回路7から昇圧回路4に出力される。信号ラインMONの他端は電圧検出回路5に接続されている。信号ラインMONでは、電圧検出回路からの充電電圧情報信号が制御回路7に出力される。
【0023】
ここで、閃光装置100で電源スイッチ2がオンされると、制御回路7は信号ラインBLKを「H」にして昇圧回路4を作動させる。これにより、昇圧回路4が供給された電圧を昇圧してコンデンサ3を充電する。そして、制御回路7は、電圧検出回路5の信号ラインMONから出力される充電電圧情報信号で、コンデンサ3の充電量をモニタする。コンデンサ3の充電量が所定の閾値に到達したとき(例えば、コンデンサ3が発光可能電圧または充電完了電圧に到達したとき)には、制御回路7は、信号ラインBLKを「L」にして昇圧回路4の昇圧動作を停止させる。なお、制御回路7は、昇圧動作停止後もコンデンサ3の充電量が所定値を維持するように、昇圧回路4を断続的に動作させる。
【0024】
信号ラインTGおよびSTGの他端は発光制御回路6に接続されている。信号ラインTGではキセノン発光管12の発光開始を示す信号が、信号ラインSTPではキセノン発光管12の発光停止を示す信号が、それぞれ制御回路7から発光制御回路6に出力される。なお、キセノン発光管12は、信号ラインSTPを「H」にしてもしばらく発光が続くため、信号ラインSTPの「H」と「L」の切り換えを高速で行うことで、フラット発光制御が実現される。
【0025】
また、この制御回路7には、キセノン発光管12の発光量を計測する測光回路8と、演算回路9と、記憶部10と、インターフェース回路11とが接続されている。
演算回路9はマイクロプロセッサなどで構成されている。この演算回路9は、制御回路7およびインターフェース回路11、29を介してカメラ200の演算制御回路28と情報を交換する。なお、閃光装置100とカメラ200との間で交換される情報は、以下のようなものである。例えば、カメラ200側からはシャッター速度、シャッターのスリット幅、シャッターの幕速、シャッタ時間、シャッタ全開時間、本発光の必要発光量、発光維持時間、絞り値、撮影距離、露光モード、レンズの焦点距離およびISO感度などであり、電子閃光装置100側からはモニタ発光のガイドナンバー(GN)、充電状況および調光モードなどである。
【0026】
また、演算回路9は、単発発光とフラット発光の選択と、フラット発光制御での波高値決定を行う。
演算回路9は、単発発光またはフラット発光の選択時に以下の処理を実行する。第1に、演算回路9はシャッタ全開時間(露光領域全体が露出する時間)を検知する。第2に、演算回路9は記憶部10に照会して、必要発光量に対応する有効発光時間の情報を取得する。第3に、演算回路9はシャッタ全開時間および有効発光時間を比較して、本発光を単発発光制御またはフラット発光制御のいずれで行かを決定する。
【0027】
ここで、有効発光時間は、キセノン発光管12を完全発光時よりも前に発光停止した場合において、発光エネルギの約70%〜80%が含まれる時間を意味する。すなわち、本発明の有効発光時間は、キセノン発光管12の消灯開始から完全消灯するまでの発光時間とは相違する。
【0028】
図2はキセノン発光管12の単発発光の発光波形を示す図である。図2実線は、キセノン発光管12を完全発光前に発光停止させた場合の発光波形を示し、図2波線は、キセノン発光管12を完全発光させた場合の発光波形を示す。従来は、キセノン発光管12を完全発光させた場合の発光時間を基準にして、この発光時間がシャッタ全開時間より長い場合にフラット発光制御が選択されていた。
【0029】
しかし、単発発光で必要発光量が少ない場合には、必要発光量が得られた時点で完全発光前に発光を停止させても支障はない。そこで、本発明では、発光エネルギの約70%〜80%が含まれる有効発光時間を基準とし、有効発光時間がシャッタ全開時間より長い場合にフラット発光制御を選択するようにした。
なお、キセノン発光管12は発光停止した後もしばらく微少発光が続き、厳密には微少な露光ムラが発生するが、本発明ではこの微少発光の影響はないものとみなして、微少発光中に後幕の走行を許容するものである。
【0030】
また、演算回路9は、フラット発光制御での波高値決定時に以下の処理を実行する。第1に、演算回路9は、シャッタ時間および必要発光量から、フラット発光制御の使用波高値を選択する。第2に、演算回路9は、使用波高値でのフラット発光が発光維持時間(先幕走行開始から後幕走行完了までの時間)の間維持可能かを判定する。
【0031】
ここで、フラット発光で使用波高値を選択するのは以下の理由による。フラット発光制御の場合、キセノン発光管を発光維持時間の間、一様に連続発光させる必要がある。しかし、一般に、カメラの自動露出の演算では、一様な連続発光が可能な波高値ではなく、本発光で要求される単位時間当たりの発光量を基準として、本発光での使用波高値が決定されていた。したがって、単位時間当たりの必要発光量を実現できるが、一様な連続発光が確保できない波高値の場合、図3(b)に示すように、露光期間の後半で発光量が次第に小さくなってしまう。この場合には、場所によってフイルムの露光に大きなムラができ、写真の出来はかなりひどいものとなる。
【0032】
一方で、図3(a)に示すように、最大波高値でのフラット発光制御を行った場合には、均一な発光が発光維持時間の間維持されているため露光ムラは発生しない。そのため、最大波高値のフラット発光では、本来必要とされる波高値を下回るため全体的に露光不足ではあるが、後処理による修正が可能であるため、写真としてかなり状態のよいものになる可能性は高い。本発明では、最大波高値でフラット発光を行うことで、露光不足を容認しても露光ムラを防止して、状態のよい写真を得るようにするものである。
【0033】
記憶部10には、次の2種類の情報が記録されている。まず、記憶部10には、単発発光の発光量とその発光量での有効発光時間の対応関係の情報が記録されている。また、記憶部10には、フラット発光制御の波高値と、その波高値でフラット発光を維持可能な発光最長時間との対応関係の情報が記録されている。
インターフェース回路11は、閃光装置100およびカメラ200の間で送受信される信号のレベルなどを調整する。
【0034】
一方、カメラ200は、撮影レンズ20、絞り21、クイックリターンミラー22、スクリーン23、ペンタプリズム24、接眼レンズ25、フォーカルプレーンシャッタ26、フイルム27からなる撮影機構を有している。このカメラ200の撮影機構は、演算制御回路28によって制御される。このカメラ200の演算制御回路28は、撮影に必要な諸量、例えば、絞り値、フォーカスおよび本撮影時の発光(本発光)の発光量などを演算する。
【0035】
さらに、演算制御回路28には、信号レベルを調節するインターフェース回路29と、被写体輝度を測定する調光用測光センサ30が接続されている。この調光用測光センサ30は、撮影レンズ20から入射する被写体の反射光を、フォーカルプレーンシャッタ26で反射させて測光する。
【0036】
(第1実施形態の動作)
次に、本実施形態の閃光装置100およびカメラ200の動作について、図4の流れ図を参照しつつ説明する。
カメラ200の演算制御回路28は、図示しないシャッタレリーズスイッチの半押し等の所定の入力があった場合、フォーカスを演算して撮影機構のフォーカスを調整するなど、撮影機構について撮影を準備する(S1)。
【0037】
シャッターレリーズスイッチが押されると、演算制御回路28は、インターフェース回路29、11、制御回路7を介して、閃光装置100の演算回路9にモニタ発光を指示する(S2)。なお、演算制御回路28は、モニタ発光に先だってクイックリターンミラー22を跳ね上げさせ、クイックリターンミラー22を撮影光路から待避させる。
【0038】
演算回路9は、モニタ発光の指示を受信すると、制御回路7に信号ラインTGを「H」にするよう指示する(S101)。発光制御回路6は、信号ラインTGが「H」になったことを検出すると、信号ラインSTPの「H」を検出するまで、キセノン発光管を所定の発光強度で単発発光させてモニタ発光を行う。なお、このモニタ発光は複数回行われれることもある。
【0039】
閃光装置100の測光回路8はキセノン発光管12の発光量を測定し、測定結果を演算回路9に通知するとともに、制御回路7にモニタ発光の終了を指示する(S102)。そして、制御回路7は信号ラインSTPを「H」にしてキセノン発光管12の発光を終了させる。また、演算回路9は、測光回路8から通知を受けると、カメラ200の演算制御回路28にモニタ発光の終了とモニタ発光のガイドナンバーとを通知する(S103)。
【0040】
一方、モニタ発光の際には、カメラ200の調光用測光センサ30は、撮影レンズ20を介して被写体の反射光量を計測し、被写体輝度を計測する。演算制御回路28は、モニタ発光の終了通知を受けると、調光用測光センサ30から被写体輝度を取得する(S3)。演算制御回路28は、撮影距離、適正露出値およびISO感度を考慮し、公知の演算方法で本発光の必要発光量を演算する(S4)。そして、演算制御回路28は、閃光装置100の演算回路9に本発光の必要発光量、シャッタ時間、シャッタ全開時間等の情報を通知する(S5)。
【0041】
閃光装置100の演算回路9は、カメラ200から通知された情報から、シャッタ全開時間を検出する(S104)。シャッタ全開時間が存在する場合(YES側)には、演算回路9はステップS105に動作を移行する。一方、シャッタ全開時間が存在しない場合(NO側)には、演算回路9はステップS108に動作を移行する。
【0042】
シャッタ全開時間が存在する場合、演算回路9は、記憶部10に照会して、必要発光量以上の発光量という条件で記憶部10の情報を検索する。そして、必要発光量に対応する有効発光時間の情報を記憶部10から取得する(S105)。
次に、演算回路9は、必要発光量に対応する有効発光時間とシャッタ全開時間を比較して、有効発光時間がシャッタ全開時間以下か否か判定する(S106)。有効発光時間がシャッタ全開時間以下の場合(YES側)には、演算回路9は制御回路7および発光制御回路6を介して、キセノン発光管12を有効発光時間に合わせて単発発光制御で本発光させる(S107)。一方、有効発光時間がシャッタ全開時間未満の場合(NO側)には、演算回路9はステップS108に動作を移行する。
【0043】
シャッタ全開時間が存在しない場合(S104のNO側)または有効発光時間がシャッタ全開時間未満の場合(S107のNO側)には、閃光装置100はフラット発光制御を行う。そして、演算回路9は、シャッタ時間と必要発光量の情報から使用波高値を計算し、フラット発光の使用波高値を選択する(S108)。次に演算回路9は、選択された使用波高値でのフラット発光が発光維持時間の間、維持可能か否かの判定を行う(S109)。
【0044】
判定結果が維持可能な場合(YES側)には、演算回路9は、制御回路7および発光制御回路6を介して、使用波高値で発光維持時間の間、キセノン発光管12をフラット発光で本発光させる(S110)。
また、判定結果が維持不可能な場合(NO側)には、演算回路9は、記憶部10に照会して、発光維持時間以上の発光最長時間という条件で記憶部10の情報を検索する。そして、その発光最長時間に対応する波高値の情報を記憶部10から取得する。演算回路9は、取得された波高値から最大の波高値(最大波高値)を使用波高値に選択する(S111)。演算回路9は、制御回路7および発光制御回路6を介して、最大波高値で発光維持時間の間、キセノン発光管12をフラット発光で本発光させる(S112)。制御回路7は、本発光の終了と同時に、カメラ200の演算制御回路28に本発光の終了通知を行う(S113)。
【0045】
一方、カメラ200の演算制御回路28は、閃光装置100のキセノン発光管12の発光に同期して、所定のタイミングでフォーカルプレーンシャッタ26の先幕および後幕を走行させて、フイルム27に露光を行う。そして、フイルム27の露光終了後に、カメラ200の演算制御回路28は、撮影光路にクイックリターンミラー22を戻して、フイルム27を1駒分巻き上げて、次回撮影の待機状態になる(S6)。
【0046】
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態では、シャッタ全開時間と有効発光時間が等しい場合には単発発光制御で撮影するが、シャッタ全開時間と有効発光時間が等しい場合にフラット発光制御で撮影するようにしてもよい。また、第1実施形態では、モニタ発光で必要発光量を取得しているが、マニュアルで設定された必要発光量に従って動作するようにしてもよい。
【0047】
また、閃光装置のコンデンサの充電量によっても、フラット発光制御の波高値と発光維持時間の関係が変化するので、電圧検出回路からの充電電圧情報に応じて、演算回路がフラット発光の維持可能性を判定するようにしてもよい。そして、記憶部には、各充電電圧ごとの波高値と発光最長時間との対応関係を記憶させ、各充電電圧ごとに最大波高値が容易に求られるようにしてもよい。
【0048】
さらに、上記実施形態はフイルム式カメラの例で説明してきたが、本発明の閃光装置は、フォーカルプレーンシャッタ式のカメラであれば、CCDまたはCMOS等の撮像素子を用いた電子カメラに適用することも勿論可能である。
さらにまた、上記実施形態の閃光装置はカメラから独立した外付け型の閃光装置の例であるが、本発明の閃光装置は、カメラ内蔵型の閃光装置に適用することもできる。
【0049】
【発明の効果】
本発明では、単発発光の有効発光時間を基準として、シャッタ全開時間内に有効発光時間が収まる場合には単発発光制御を優先する。これにより、単発発光での同調秒時を短縮することが可能になる。その結果、例えば、明るい屋外において日中シンクロを単発発光で実現することなどが可能となる。
【0050】
また、本発明では、フラット発光の回数が減り、単発発光の回数が増えるため、閃光装置のバッテリーの使用時間を格段に増やすことができる。
さらに、本発明では、フラット発光制御の場合において使用波高値を発光維持時間の間維持できるか判定し、維持不可能な場合には、発光維持時間維持可能な最大波高値でフラット発光を行う。これにより、露光不足を容認しても露光ムラを防止して、状態のよい写真を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の閃光装置と、この閃光装置を装備したカメラの構成とを示す図である。
【図2】単発発光制御の発光波形を示す図である。
【図3】フラット発光制御の発光波形を示す図である。
【図4】実施形態におけるカメラ側の演算制御回路の動作と閃光装置側の演算回路の動作とを示す流れ図である。
【符号の説明】
1 電源
2 電源スイッチ
3 コンデンサ
4 昇圧回路
5 電圧検出回路
6 発光制御回路
7 制御回路
8 測光回路
9 演算回路
10 記憶部
11 インターフェース回路
12 キセノン発光管
20 撮影レンズ
21 絞り
22 クイックリターンミラー
23 スクリーン
24 ペンタプリズム
25 接眼レンズ
26 フォーカルプレーンシャッタ
27 フイルム
28 演算制御回路
29 インターフェース回路
30 調光用測光センサ
100 閃光装置
200 カメラ

Claims (6)

  1. フォーカルプレーンシャッタを備えたカメラに適用され、単発発光制御およびフラット発光制御が選択可能な制御部を有する閃光装置において、
    前記制御部は、シャッタ全開時間を検知する全開時間検知手段と、必要発光量の情報を取得する必要発光量取得手段と、完全発光する前に発光を停止させて有効発光時間で単発発光を行う発光制御手段と、前記必要発光量に対応する前記有効発光時間を演算する演算手段と、前記シャッタ全開時間および前記有効発光時間を比較する比較手段とを有し、
    前記制御部は、前記シャッタ全開時間が前記有効発光時間よりも長い場合には、本発光に単発発光制御を選択し、完全発光する前に発光を停止させて前記有効発光時間に合わせて単発発光を行ない、前記シャッタ全開時間がない場合または前記シャッタ全開時間が前記有効発光時間より短い場合には、フラット発光制御を選択して本発光を行うことを特徴とする閃光装置。
  2. 前記制御部は、単発発光の発光量と前記発光量での有効発光時間との対応関係を記憶した有効発光時間記憶手段をさらに有し、
    前記演算手段が、前記必要発光量を前記有効発光時間記憶手段の情報に照会して、前記必要発光時間に対応する前記有効発光時間が演算されることを特徴とする請求項1に記載の閃光装置。
  3. 前記制御部は、前記必要発光量およびシャッタ時間から前記フラット発光制御の使用波高値を選択する波高値選択手段と、前記使用波高値でのフラット発光が、先幕走行開始から後幕走行終了までの発光維持時間の間維持可能かを判定する判定手段とをさらに有し、
    前記制御部は、フラット発光制御時に前記判定手段が維持不可能と判定した場合には、前記波高値選択手段が、前記発光維持時間の間フラット発光を維持可能な最大波高値を前記使用波高値として選択することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の閃光装置。
  4. 前記制御部は、波高値と前記波高値でフラット発光を維持可能な発光最長時間との対応関係を記憶した波高値記憶手段をさらに有し、
    前記波高値選択手段が、前記発光維持時間を前記波高値記憶手段の情報に照会して、前記最大波高値が選択されることを特徴とする請求項3に記載の閃光装置。
  5. 前記制御部は、電圧検出手段をさらに有し、
    前記判定手段が、前記電圧検出手段で検出された充電電圧情報を参照して、前記使用波高値でのフラット発光が前記発光維持時間以上維持可能か判定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の閃光装置。
  6. 前記必要発光量取得手段は、本発光に先立つモニタ発光によって必要発光量の情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の閃光装置。
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