JP2004360045A - 金属帯の加熱方法 - Google Patents

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勇三 後藤
Takenori Suzuki
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Abstract

【課題】ダミー材を介して順次接続された複数のステンレス鋼帯を連続焼鈍炉に搬送して加熱するに好適な金属帯の加熱方法を提供する。
【解決手段】先行する第1のステンレス鋼帯1の後端に第1のダミー材2を接続し、後行する第2のステンレス鋼帯3の前端に第2のダミー材4を接続し、これら両ダミー材2,4を相互に接続して加熱炉5に搬送し、両ステンレス鋼帯1,3を加熱する。第1又は第2のステンレス鋼帯に対して行う、加熱炉5の炉温を目標値に一致させる第1の制御と、第1又は第2のダミー材に対して行う、第2のステンレス鋼帯の材質及び寸法に基づいて決定される燃焼負荷を一定に調整する第2の制御とを切り替えて行い、さらに、第1のダミー材2の加熱炉5への装入が完了する前に第2の制御を開始し、第2のダミー材4の加熱炉5からの抽出が完了する前に第2の制御を終了して第1の制御を開始することにより、ステンレス鋼帯4を加熱する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属帯の加熱方法に関し、例えば、端部に接続されたダミー材を介して順次接続された2以上のステンレス鋼帯を連続焼鈍炉に搬送して所定の温度で焼鈍する際に好適に用いることができる金属帯の加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属帯、特にステンレス鋼帯を連続焼鈍炉にて焼鈍する際には、製品となる複数のステンレス鋼帯それぞれの端部を、ダミー材を介して溶接により連結することが、広く一般的に行われている。具体的には、先行する製品となる第1のステンレス鋼帯(以下、「第1の製品材」という)の後端に第1のダミー材を溶接し、後行する製品となる第2のステンレス鋼帯(以下、「第2の製品材」という)の前端に第2のダミー材を溶接するとともにこれら第1のダミー材及び第2のダミー材を溶接することによって、第1の製品材及び第2の製品材を連結する。以下、第3の製品材以降についても同様に連結する。
【0003】
しかし、ダミー材を介して連結した製品材を連続焼鈍炉に連続的に装入して焼鈍しようとすると、製品材とダミー材との熱吸収率が異なるため、炉内において板温がハンチングし、結果として製品材のうちのダミー材の近傍に位置する部分が目的の温度を逸脱してしまい、所望の機械的性質を得ることができなくなったり結晶組織が定常部と異なってしまい、歩留りを低下させる一因になることが多い。
【0004】
具体的には、長さが10m 程度のダミー材を接続してステンレス鋼帯である製品材を通板する場合、上述した第2のダミー材が連続焼鈍炉を通過中に第2の製品材の設定炉温になるように炉温を制御して、第2の製品材を通板させることになる。しかし、第2の製品材と第2のダミー材とは熱吸収率が異なるために炉温が目標の温度から急激に変化して炉温がハンチングするため、第2のダミー材の近傍に位置する第2の製品材の端部が目的の温度を逸脱してしまう。
【0005】
このような歩留りの低下を防止するために、長さが数10m 〜数100m程度と長いダミー材を用い、この長いダミー材が焼鈍炉を通過する時間内で加熱炉の設定条件を、後続する製品材の設定条件に完全に切り替える技術が知られている。しかし、この技術によっても、製品材及びダミー材それぞれの熱吸収率の違いに起因した、ダミー材の近傍に位置する製品材の一部の不安定要素を回避することは難しく、生産効率の低下及びダミー材の燃焼中のエネルギーロスを招くといった問題が生じていた。
【0006】
特許文献1には、ダミー材及び製品材それぞれの熱吸収率の差に基づいて、ダミー材が通過中の焼鈍炉の設定温度を製品材が通板時の焼鈍炉の設定温度よりも高く設定することにより、ダミー材の近傍に位置する製品材の一部の機械的性質及び結晶組織を、他の定常部と同じにする発明が開示されている。
【0007】
また、特許文献2には、製品材に対しては炉温を目標値に一致させるべく燃焼負荷を調整する炉温制御を行うとともに、ダミー部に対しては先行する製品材の燃焼負荷から予想した燃焼負荷で一定に制御する燃焼負荷制御を行い、さらにこの炉温制御と燃焼負荷制御との切り替えをダミー部の焼鈍炉への進入開始時点に行う発明が開示されている。
【0008】
【特許文献1】特開平9−143575号公報
【特許文献2】特開2000−8126号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1により開示された発明では、ダミー材の長さが例えば100m程度と充分に長い場合には効果が認められるものの、リバース圧延時に製品材に溶接されている程度の長さ(10m程度) のダミー材の場合には、ダミー材の通過時間を充分に確保できないために、ダミー材の近傍に位置する製品材の一部の機械的性質及び結晶組織を、他の定常部と同じにすることは難しい。
【0010】
また、特許文献2により開示された発明は、先行する製品材における燃焼負荷から後行する製品材における燃焼負荷を予想するものである。このため、両者が同一の材質である場合には確かに予想可能であるが、熱吸収率が異なる材質の製品材が連続して装入される場合には対応できない。このため、この場合には従来の方法と同様に、100m程度の長さのダミー材を用い、この長いダミー材が炉内を通過している時間内で加熱炉の設定条件を変更しておく必要があり、やはり、生産効率の低下及びダミー材の燃焼中のエネルギーロスの増加を招く。
【0011】
本発明の目的は、金属帯の生産性及び品質を改善することができる金属帯の加熱方法を提供することであり、一例を挙げれば、接続されたダミー材を介して順次接続された複数の製品となる金属帯を連続焼鈍炉に搬送して所定の温度に加熱する際に、好適に用いることができる金属帯の加熱方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、先行する製品となる第1の金属帯の後端に、例えば長さが5〜20m 程度の第1のダミー材を接続し、後行する製品となる第2の金属帯の前端に、例えば長さが5〜20m 程度の第2のダミー材を接続するとともに第1のダミー材及び第2のダミー材を接続して加熱炉に搬送し、この加熱炉により第1の金属帯及び第2の金属帯を加熱する際に、第1の金属帯又は第2の金属帯に対して行う、加熱炉の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷を調整する第1の制御と、第1のダミー材又は第2のダミー材に対して行う、第2の金属帯の材質及び寸法に基づいて決定される燃焼負荷を一定に調整する第2の制御とを切り替えて行い、さらに、第1のダミー材の加熱炉への装入が完了する前に第2の制御を開始し、第2のダミー材の加熱炉からの抽出が完了する前に第2の制御を終了して第1の制御を開始することを特徴とする金属帯の加熱方法である。
【0013】
また、本発明は、先行する製品となる第1の金属帯の後端に長さがAd(m)、例えば5〜20m 程度である第1のダミー材を接続し、後行する製品となる第2の金属帯の前端に長さがBd(m)、例えば5〜20m 程度である第2のダミー材を接続するとともに第1のダミー材及び第2のダミー材を接続して加熱炉に搬送し、この加熱炉により第1の金属帯及び第2の金属帯を加熱する際に、第1の金属帯又は第2の金属帯に対して行う、加熱炉の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷を調整する第1の制御と、第1のダミー材又は第2のダミー材に対して行う、下記(1) 式により規定される熱量Qの燃焼負荷を一定に調整する第2の制御とを切り替えて行い、さらに、第1のダミー材がその先端からα(m)、ただしAd未満だけ加熱炉の内部へ進入した時点で第2の制御を開始し、第2のダミー材の後端からβ(m)、ただしBd未満の長さの部分が加熱炉の内部にある時に第2の制御を終了して第1の制御を開始することを特徴とする金属帯の加熱方法である。
【0014】
=fw ×S×(1−S) ×K ・・・・・・・(1)
ただし、(1) 式においてfw は第2の金属帯を最高速度で搬送する際に必要な単位断面積当りの熱量を示し、Sは第2の金属帯の断面積を示し、Sはスローダウン率を示し、Kは係数を示す。
【0015】
これらの本発明に係る金属帯の加熱方法では、第1のダミー材が第1の金属帯よりも熱吸収率が低いとともに、第2のダミー材が第2の金属帯よりも熱吸収率が低いことが例示される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る金属帯の加熱方法の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の説明では、製品となる第1の金属帯(第1の製品材)及び製品となる第2の金属帯(第2の製品材)がいずれもステンレス鋼からなるとともに、第1のダミー材及び第2のダミー材がいずれもステンレス鋼(SUS304)からなり、加熱炉である連続焼鈍炉により第1の製品材及び第2の製品材に焼鈍を行う場合を例にとる。この場合、第1のダミー材は第1の製品材よりも熱吸収率が低くなるとともに、第2のダミー材は第2の製品材よりも熱吸収率が低くなる。
【0017】
図1(a) 〜図1(c) は、本実施の形態により製品材1、3を加熱炉5により加熱する状況を模式的かつ経時的に示す説明図である。
図1に示すように、本実施の形態では、初めに、後端に長さがAd(m)、例えば5〜20m 程度である第1のダミー材2を接続された先行する第1の製品材1と、前端に長さがBd(m)、例えば5〜20m 程度である第2のダミー材4を接続された後行する第2の製品材3とを、第1のダミー材2及び第2のダミー材4を接続することにより接続する。なお、図1においては省略しているが、第2の製品材3の後端には同様にダミー材を介して他の製品材が接続されている。
【0018】
そして、接続された第1の製品材1及び第2の製品材3を加熱炉5に搬送し、この加熱炉5により第1の製品材1及び第2の製品材3を加熱する。
本実施の形態では、第1の製品材1及び第2の製品材3を加熱炉5により加熱する際に、第1の製品材1及び第2の製品材3に対しては加熱炉5の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷(典型的には燃焼ガスの流量)を調整する第1の制御を行う。
【0019】
また、本実施の形態では、第1のダミー材2又は第2のダミー材4に対しては(1) 式により規定される熱量Q、すなわち
=fw ×S×(1−S) ×K ・・・・・・・(1)
の燃焼負荷を一定に調整する第2の制御を行う。ただし、(1) 式においてfw は第2の製品材3を最高速度で搬送する際に必要な単位断面積当りの熱量を示し、過去の実操業におけるデータ、実験に基づくデータ又はシミュレーション等により製造され得る各製品毎に予め求めておき、テーブルデータとして予め記憶しておく。また、Sは第2の製品材3の断面積を示し、Sはスローダウン率を示し、さらにKは係数を示す。
【0020】
加熱炉5の実際の操業では、加熱炉5の通過時間が加熱する製品材によって変動するため、本実施の形態では、(1) 式により規定される熱量Qで加熱することによりその分を補償しながら第2のダミー材4の熱量を決定する。
【0021】
この第2の制御は、第1のダミー材2がその先端から第1の製品材1のダミー材長さ補正係数α(m、ただしAd未満)だけ加熱炉5の内部へ進入した時点、すなわち図1(a) に示す時点で開始する。
【0022】
引き続いて、図1(b) に示すように、図1(a) に示す時点以降、熱量Qで燃焼負荷(典型的には燃焼ガスの流量)を一定に調整するこの第2の制御を継続する。
【0023】
そして、図1(c) に示すように、第2のダミー材2の後端から第2の製品材3のダミー材長さ補正係数β(m、ただしBd未満)の長さの部分が加熱炉5の内部にある時点で、この第2の制御を終了する。そして、第2の制御に替えて、加熱炉5の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷を調整する第1の制御を開始する。
【0024】
そして、第2の製品材4の後端に接続されているダミー材(図示せず)がその先端からダミー材長さ補正係数α(m) だけ加熱炉5の内部へ進入した時点で、この第1の制御を終了する。そして、第1の制御に替えて、上述した第2の制御を開始する。以降、この操作を繰り返す。
【0025】
このように、本実施の形態では、第1の製品材1及び第2の製品材3に対しては加熱炉5の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷を調整する第1の制御を行うとともに、第1のダミー材2又は第2のダミー材4に対しては第2のステンレス鋼帯3の材質及び寸法に基づいて決定される燃焼負荷を一定に調整する第2の制御を行う。そして、本実施の形態では、第1のダミー材2の加熱炉5への装入が完了する前に第2の制御を開始し、第2のダミー材4の加熱炉5からの抽出が完了する前に第2の制御を終了して第1の制御を開始する。
【0026】
このため、本実施の形態によれば、第2のダミー材4の加熱炉5からの抽出が完了する前に、第1の制御を開始して第2の製品材3の目標炉温に一致するような燃焼を開始する。これにより、ダミー材通過時には、第2の制御により第2の製品材3の必要熱量となるように制御されていても、ダミー材は熱吸収が小さいため、結果的に第2の製品材3の必要熱量より多くの熱量が加熱炉に蓄えられているが、早めに第1の制御に切り替えることにより、第2の製品材3に対する熱量過多の部分を軽減することができる。
【0027】
このため、第2の製品材3の加熱炉5の出側における温度を設定温度に一致させることができる。
なお、第2の制御から第1の制御への切り替えを、第2のダミー材4の後端、すなわち第2の製品材3の先端が加熱炉5に到達した時に行った場合は、第2の制御から第1の制御への切り替えのタイミングが遅いため、制御系の応答遅れによる設定温度外れ(熱量過多)が発生してしまう。
【0028】
しかし、本実施の形態では、第1のダミー材2がその先端からα(m)(ただしAd未満)だけ加熱炉5の内部へ進入した時点で第2の制御を開始するとともに第2のダミー材2の後端からβ(m)(ただしBd未満)の長さの部分が加熱炉5の内部にある時点で第2の制御を終了して第1の制御に切り替えること、換言すれば、応答遅れを吸収するための第2の制御を行う長さの範囲を、下記(2) 式により規定される長さの範囲とすることにより、第2のステンレス鋼帯3は最端より設定温度で制御することが可能となる。
【0029】
ダミー材制御長さ= (Ad−α) + (Bd−β) ・・・(2)
ここで、先行材のダミー材長さ補正係数α、後行材のダミー材長さ補正係数βは、いずれも、例えば、過去の操業実績に基づいて固定値として決定される。
【0030】
このように、本実施の形態によれば、接続されたダミー材を介して順次接続された複数の製品材を連続焼鈍炉に搬送して所定の温度に加熱する際に、生産効率の低下及びダミー材の燃焼中のエネルギーロスの増加をいずれも防止し、製品材の生産性及び品質を改善することができる。
【0031】
【実施例】
さらに、本発明を実施例を参照しながらより具体的に説明する。
図1に示すように、表1に示す条件の先行する製品となるステンレス鋼帯1と後行する製品となるステンレス鋼帯3とを、それぞれに接続されたダミー材2、4同士を接続することによって接続し、連続焼鈍炉5に連続的に装入して加熱した。そして、第1の制御及び第2の制御を切り替えながら、連続焼鈍炉5を用いた加熱を行った。
【0032】
【表1】
Figure 2004360045
【0033】
本発明によれば、先行する第1の製品材に設けられた第1のダミー材2が、第1のダミー材2の加熱炉5への装入が完了する前に第2の制御を開始し、第2のダミー材4の加熱炉5からの抽出が完了する前に第2の制御を終了して第1の制御を開始することにより、第2のステンレス鋼帯3が加熱炉5から出る時には必要な熱量を得ることができ、結果として設定通りの炉温を確実に得ることが可能である。
【0034】
なお、上述したようにダミー材通過時に第2の製品材が必要とする熱量に固定しているが、ダミー材の熱吸収が小さいため、実際には加熱炉内は熱量過多となり、第2の製品材の目標炉温よりも高くなるおそれがある。しかし、本発明例では、ダミー材長さ補正係数α及びダミー材長さ補正係数βを設定して、第1の制御と第2の制御との切り替えタイミングを、従来よりも早めているため、制御系の応答遅れを補償して設定炉温外れを回避することができる。
【0035】
なお、このようにダミー材長さ補正係数α及びダミー材長さ補正係数βを用いることにより、第1のステンレス鋼帯1及び第2のステンレス鋼帯3それぞれの設定温度が同一である場合はもちろんのこと、第1のステンレス鋼帯1の設定温度が高温であって第2のステンレス鋼帯3の設定温度が低温である場合にも適用可能である。
【0036】
このように、本実施の形態によれば、ダミー材が溶接された製品を加熱炉に装入して連続焼鈍する際に、設定温度が異なる場合においても、連続して焼鈍することが可能となり、生産性の向上や省エネを図れるうえ、製品部での設定炉温外れがなくなることにより、製品歩留りの向上も図ることが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、金属帯の生産性及び品質を改善することができる金属帯の加熱方法を提供することができた。
【0038】
具体的には、一例を挙げれば、接続されたダミー材を介して順次接続された複数のステンレス鋼帯を連続焼鈍炉に搬送して所定の温度に加熱する際に、好適に用いることができる金属帯の加熱方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜図1(c) は、実施の形態によりステンレス鋼帯を加熱炉により加熱する状況を模式的かつ経時的に示す説明図である。

Claims (3)

  1. 先行する製品となる第1の金属帯の後端に第1のダミー材を接続し、後行する製品となる第2の金属帯の前端に第2のダミー材を接続するとともに前記第1のダミー材及び前記第2のダミー材を接続して加熱炉に搬送し、該加熱炉により前記第1の金属帯及び前記第2の金属帯を加熱する際に、
    該第1の金属帯又は該第2の金属帯に対して行う、前記加熱炉の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷を調整する第1の制御と、前記第1のダミー材又は第2のダミー材に対して行う、前記第2の金属帯の材質及び寸法に基づいて決定される燃焼負荷を一定に調整する第2の制御とを切り替えて行い、さらに、
    前記第1のダミー材の前記加熱炉への装入が完了する前に前記第2の制御を開始し、前記第2のダミー材の前記加熱炉からの抽出が完了する前に該第2の制御を終了して前記第1の制御を開始すること
    を特徴とする金属帯の加熱方法。
  2. 先行する製品となる第1の金属帯の後端に長さがAd(m) である第1のダミー材を接続し、後行する製品となる第2の金属帯の前端に長さがBd(m) である第2のダミー材を接続するとともに前記第1のダミー材及び前記第2のダミー材を接続して加熱炉に搬送し、該加熱炉により前記第1の金属帯及び前記第2の金属帯を加熱する際に、
    該第1の金属帯又は該第2の金属帯に対して行う、前記加熱炉の炉温を目標値に一致させるように燃焼負荷を調整する第1の制御と、前記第1のダミー材又は第2のダミー材に対して行う、下記(1) 式により規定される熱量Qの燃焼負荷を一定に調整する第2の制御とを切り替えて行い、さらに、
    前記第1のダミー材がその先端からα(m) だけ前記加熱炉の内部へ進入した時点で前記第2の制御を開始し、前記第2のダミー材の後端からβ(m) の長さの部分が前記加熱炉の内部にある時に該第2の制御を終了して前記第1の制御を開始すること
    を特徴とする金属帯の加熱方法。
    =fw ×S×(1−S) ×K ・・・・・・・(1)
    fw :第2の金属帯を最高速度で搬送する際に必要な単位断面積当りの熱量
    :第2の金属帯の断面積
    :スローダウン率
    K :係数
  3. 前記第1のダミー材は前記第1の金属帯よりも熱吸収率が低いとともに、前記第2のダミー材は前記第2の金属帯よりも熱吸収率が低い請求項1又は請求項2に記載された金属帯の加熱方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107728667A (zh) * 2017-11-06 2018-02-23 郎溪昊瑞锻造有限公司 一种工件加热温度控制装置及控制方法

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