JP2004359739A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物、特に起泡力に優れ、洗浄時に適度のすべりを付与し、かつすすぎ後に良好な滑り感とシリコーン等の感触上好ましい成分を毛髪上に残留させることができる、毛髪等の化粧料用として有用な洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗浄剤や化粧料に配合される水溶性ポリマーは、水溶性多糖類やポリエチレングリコール(特許文献1)がある。さらに、イオン性官能基を持つものとして、カチオン化セルロース(特許文献2)に代表される多糖のカチオン性誘導体やカチオン性(メタ)アクリレート共重合体(特許文献3)等の4級アンモニウム基を有するポリマー、ベタインを有する重合体(特許文献4)、カルボキシル基を有する重合体(特許文献5)、ホスホリルコリンを有する重合体(特許文献6)等がある。これらのポリマーは、洗浄時においては好ましい感触を付与したり、毛髪の絡みをほぐすコンディショニング感を付与する機能を有する。しかし、ヘアカラーやブリーチ等の普及に伴い、従来以上に毛髪のダメージを修復する機能がシャンプーに求められるようになった。このような観点から従来のポリマーを配合した洗浄剤では機能が不十分であるといえる。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−179098号公報
【特許文献2】
特公昭45−20318号公報
【特許文献3】
特開昭46−750号公報
【特許文献4】
特開昭58−124712号公報
【特許文献5】
特開昭55−500941号公報
【特許文献6】
特開平9−315949号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来の水溶性ポリマーの問題点を解決し、洗浄剤に用いる際に、洗浄時の髪のもつれをほぐし、洗い心地を良くするポリマーを含む洗浄剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(I)で表される構造単位(以下、構造単位(I)という)を有する重合体又は共重合体(以下、(共)重合体という)を含有する洗浄剤組成物、特に化粧料用洗浄剤組成物を提供する。
【0006】
【化2】
【0007】
〔式中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R2、R3及びR4はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2CHR5O)nH(ここでR5は水素原子又はメチル基、nは1〜10の数を示す)を示し、R2、R3及びR4のうち少なくとも1つは−(CH2CHR5O)nHである。Xは−O−又は−NH−、Y−はアニオン、mは1〜5の数を示す。〕
【0008】
【発明の実施形態】
[構造単位(I)を有する(共)重合体]
構造単位(I)において、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、水素原子又はメチル基が好ましい。R2、R3及びR4はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2CHR5O)nHを示し、R2、R3及びR4のうち少なくとも1つは−(CH2CHR5O)nHであり、1つが−(CH2CHR5O)nHであることが製造し易いため好ましい。炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基が好ましく、−(CH2CHR5O)nHとしては、R5が水素原子又はメチル基で、nが1〜3の数が好ましい。また、mは1〜5の数であり、2又は3が好ましい。Y−はアニオンを示し、ハロゲンイオンが好ましい。
【0009】
構造単位(I)を有する(共)重合体は、非イオン性重合単位を含む共重合体であることが好ましい。非イオン性重合単位は、親水性の非イオン性重合単位であることが更に好ましい。ここで重合単位が親水性とは、有機概念図−基礎と応用−(田中善生著、三共出版株式会社、昭和59年5月10日発行)において、重合単位が得られる元となるモノマーの無機性(I)と有機性(O)の比率[I/O]が、0.60以上であることが好ましく、更に好ましくは1.00以上、特に好ましくは1.30以上である。
【0010】
非イオン性の重合単位は、非イオン性モノマーを共重合することにより得ることができる。このような非イオン性モノマーとして、ビニルアルコール;N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド等のヒドロキシアルキル(炭素数1〜8)基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(エチレングリコールの重合度1〜30)等の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド;N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブチル(メタ)アクリルアミド等のアルキル(炭素数1〜8)(メタ)アクリルアミド;N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキル(総炭素数2〜8)(メタ)アクリルアミド;ジアセトン(メタ)アクリルアミド;N−ビニルピロリドン等のN−ビニル環状アミド;N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド等のN−ビニルアミド;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート等のアルキル(炭素数1〜8)基を有する(メタ)アクリル酸エステル;N−(メタ)アクリロイルモルホリン等の環状アミド基を有する(メタ)アクリルアミド等が例示される。
【0011】
尚、ここで、(メタ)アクリル、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルは、それぞれアクリル又はメタクリル、アクリレート又はメタクリレート、アクリロイル又はメタクリロイルを意味する。
【0012】
これらの非イオン性モノマーの中では、(メタ)アクリルアミド系モノマー及びN−ビニル系モノマーから選ばれるモノマーが好ましい。
【0013】
(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドが好ましく、総炭素数1〜4のN−アルキル又はN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミドが更に好ましく例示され、N,N−ジメチルアクリルアミドが特に好ましい。
【0014】
N−ビニル系モノマーとしては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド等が好ましく、N−ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミドがさらに好ましい。
【0015】
構造単位(I)を有する(共)重合体中の構造単位(I)の割合は、全構造単位中10〜90モル%が好ましく、20〜60モル%が更に好ましい。また、非イオン性重合単位の割合は、10〜90モル%が好ましく、40〜80モル%が更に好ましい。
【0016】
構造単位(I)を有する(共)重合体の重量平均分子量は、プルランを標準物質としたゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下GPCと略記する)の測定において、1,000以上が好ましく、1,000〜10,000,000がさらに好ましく、10,000〜7,000,000が特に好ましく、100,000〜1,000,000が最も好ましい。
【0017】
[構造単位(I)を有する(共)重合体の製造法]
構造単位(I)を有する(共)重合体は、下記の合成法1及び/又は2により合成することができる。
【0018】
合成法1:一般式(II)
【0019】
【化3】
【0020】
(式中、R1、R2、R3、X及びmは前記と同じ意味を示す。)
で表される3級アミノ基を含有する化合物(以下、化合物(II)という)を(共)重合した後、一般式(III)
Z−(CH2CHR5O)nH (III)
(式中、Zはハロゲン原子を示し、R5及びnは前記と同じ意味を示す。)
で表される化合物(以下、化合物(III)という)と反応させる方法。
【0021】
合成法2:化合物(II)と化合物(III)を反応させて、一般式(IV)
【0022】
【化4】
【0023】
(式中、R1、R2、R3、R4、X、m及びY−は前記と同じ意味を示す。)
で表される化合物(以下、化合物(IV)という)を得た後、この化合物(IV)を(共)重合する方法。
【0024】
合成法1及び2において、モノマーの重合は、公知のラジカル重合法、例えば溶液重合法により行うことができる。
【0025】
重合開始剤としては、例えば過酸化ナトリウム等の過酸化物、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド等のアゾ化合物が挙げられる。溶媒としては、水や、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類が好ましい。
【0026】
反応温度、反応時間は、モノマーにより適宜決められるが、3〜15時間、50〜100℃で反応を行うことが好ましい。分子量の制御は、重合温度、重合開始剤の種類及び量、モノマー濃度等の重合条件を適宜選択することにより行うことができる。前述の非イオン性モノマーを共重合させてもよい。
【0027】
化合物(II)として、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等が挙げられる。化合物(III)として、2−クロロエタノール、2−(2−クロロエトキシ)エタノール等が挙げられる。
【0028】
化合物(II)を(共)重合した(共)重合体と化合物(III)との反応は、化合物(II)を(共)重合した(共)重合体1当量に対して、化合物(III)を、好ましくは1.2〜3.0当量添加し、好ましくは50〜70℃で、好ましくは8〜12時間反応させる。
【0029】
また、化合物(IV)を(共)重合して得られる(共)重合体もしくは化合物(IV)に対して、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを反応させてもかまわない。
【0030】
[洗浄剤組成物]
本発明の洗浄剤組成物中の、構造単位(I)を有する(共)重合体の含有量は、0.01〜3質量%が好ましく、0.1〜2.5質量%が更に好ましく、0.1〜2質量%が特に好ましい。
【0031】
本発明の洗浄剤組成物は、皮膚、毛髪等の化粧料用洗浄剤組成物であることが好ましく、さらに毛髪用洗浄剤組成物であることが好ましい。
【0032】
本発明の洗浄剤組成物は、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性界面活性剤の中から選択された少なくとも1種の界面活性剤を含有する。
【0033】
アニオン性界面活性剤としては、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであれば制限されず、例えば以下に示すものが挙げられる。
(A−i)アルキルベンゼンスルホン酸塩、好ましくは平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩。
(A−ii)アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩、好ましくは平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩。
(A−iii)アルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩、好ましくは平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩。
(A−iv)オレフィンスルホン酸塩、好ましくは平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩。
(A−v)アルカンスルホン酸塩、好ましくは平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルカンスルホン酸塩。
(A−vi)高級脂肪酸塩、好ましくは平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽和又は不飽和脂肪酸塩。
(A−vii)(アミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤。
(A−viii)α−スルホ脂肪酸塩又はエステル、好ましくは平均10〜20の炭素原子から成るアルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル。
(A−ix)N−アシルアミノ酸型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜24のアシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤(例えばN−アシルザルコシネート、N−アシル−β−アラニン等)。
(A−x)リン酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル基又はそれらのアルキレンオキサイド付加物を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。
(A−xi)スルホコハク酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜22の高級アルコールもしくはそのエトキシレート等のスルホコハク酸エステル又は高級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。
(A−xii)ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩。
(A−xiii)モノグリセライド硫酸エステル塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸基を有するモノグリセライド硫酸塩。
(A−xiv)アシル化イセチオン酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸基を有するアシル化イセチオン酸塩。
(A−xv)アルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基もしくはそれらのアルキレンオキサイド付加物を有するアルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩。
(A−xvi)アルキル又はアルケニルアミドスルホネート、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルアミドスルホネート。
(A−xvii)アルカノールアミドスルホコハク酸塩、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルカノールアミドスルホコハク酸塩。
(A−xviii)アルキルスルホアセテート、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルスルホアセテート。
(A−xix)アシル化タウレート、好ましくは炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸基を有するアシル化タウレート。
(A−xx)N−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩、好ましくは炭素数6〜24のアシル基を有するN−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩。
【0034】
これらのアニオン性界面活性剤の塩、すなわちアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。
【0035】
これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸アルキルエステル塩が好ましい。
【0036】
カチオン性界面活性剤としては、炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも1つ有する第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0037】
非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキサイド、好ましくはエチレンオキサイド(EO)、特に好ましくは平均6〜30モルのEOを付加した、脂肪族(C8〜C18)第一又は第二直鎖又は分岐鎖アルコールあるいはフェノールのアルキレンオキサイド付加物等を挙げることができる。また、モノ又はジアルキルアルカノールアミドやアルキルポリグルコシドも含まれる。例えば、ココモノ又はジエタノールアミド、ココモノイソプロパノールアミド及びココグルコシド等である。
【0038】
両性界面活性剤としては、アルキル基及びアシル基が8〜18個の炭素原子を有するアルキルアミンオキサイド、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、アミドスルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン、ホスホベタイン等が挙げられる。具体的には、脂肪酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミノジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。これらのうち、脂肪酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、特にラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。
【0039】
本発明の洗浄剤組成物中の界面活性剤の含有量は、好ましくは2〜40質量%、更に好ましくは5〜30質量%である。
【0040】
また、本発明の洗浄剤組成物は、シリコーンを含有することが好ましい。本発明の洗浄剤組成物中のシリコーンの含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。
【0041】
本発明に用いられるシリコーンは、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーンや他のシリコーン誘導体等で、具体的には、下記に示すものが挙げられる。
【0042】
一般式(V)で表されるジメチルポリシロキサン:
【0043】
【化5】
【0044】
(式中、aは3〜20000の数を示す。)
アミノ変性シリコーン:各種アミノ変性シリコーンが使用できるが、特に平均分子量が約3000〜100000のアモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国,Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。上記のアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM 8704C(東レ・シリコーン(株)製)やDC 929(ダウ・コーニング社製)等が挙げられる。
【0045】
その他、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
これらの中では、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
【0046】
本発明の洗浄剤組成物中には、前記成分のほか、通常の洗浄剤に用いられる成分、例えばプロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;エチレングリコールジステアリン酸エステル等のパール化剤;染料、顔料等の着色剤;メチルセルロース、ポリエチレングリコール、エタノール等の粘度調整剤;カチオン化セルロース、カルボキシベタイン型ポリマー等の増粘剤;クエン酸、水酸化カリウム等のpH調整剤;塩化ナトリウム等の塩類、植物エキス類、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、ビタミン剤、抗炎症剤、抗フケ剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、水等を配合しても良い。
【0047】
また、本発明の洗浄剤組成物は、イオン交換水で10質量倍に希釈したときの水溶液のpHが4〜10、特にpH5〜8が好ましく、洗浄剤組成物に酸又はアルカリを加えて調整すればよい。
【0048】
本発明の洗浄剤組成物は、非イオン性親水性基をカチオン基近傍に導入した構造単位(I)を有する(共)重合体の配合により、カチオンポリマーが皮膚や毛髪に残存し易くなるものと推測され、そのため感触が向上するものと考えられる。
【0049】
【実施例】
以下の製造例中の部及び%は特記しない限り質量基準で、また実施例中の部及び%は特記しない限り有効成分換算した質量基準で表す。
【0050】
製造例1
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置換用ガラス管、及び攪拌装置を取り付けた五つ口フラスコに、クロロエタノール:16.0部、水:25.4部を入れ、50℃に昇温し、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド:31.2部を0.5時間滴下した。その後、50℃にて12時間反応させ、式(VI)で表される化合物(以下、化合物(VI)という)の水溶液を72.6部(化合物(VI)の濃度:70%)を得た。図1に、重水に溶かして測定した化合物(VI)の1H−NMRスペクトルを示す。
【0051】
【化6】
【0052】
製造例2
製造例1と同様の五つ口フラスコに製造例1で合成した化合物(VI)の水溶液(濃度:70%):14.29部、イソプロピルアルコール:13.6部、水:16.1部を入れ、V−50(和光純薬製):0.057部を加えて窒素気流下60℃に加熱し、7時間加熱し重合を行った。重合終了後、反応液はアセトンへの再沈殿によりポリマーを精製した。60℃でポリマー乾燥後、7.2部のポリマーを得た。こうして得られたポリマーを「P−1」とする。
【0053】
尚、プルランを標準物質とし、GPCで測定した時、P−1の重量平均分子量は100000であった。また、1H−NMRにより求めたカチオン基は4.2mmol/gであった。
【0054】
製造例3
製造例1と同様の五つ口フラスコに製造例1で合成した化合物(VI)の水溶液(濃度:70%):14.29部、N,N−ジメチルアクリルアミド:2.05部、イソプロピルアルコール:16.41部、水:20.33部を入れ、V−50(和光純薬製):0.085部を加えて窒素気流下60℃に加熱して、7時間重合を行った。重合終了後、反応液はアセトンへの再沈殿によりポリマーを精製した。60℃でポリマー乾燥後、ポリマーを得た。こうして得られたポリマーを「P−2」とする。
【0055】
尚、プルランを標準物質とし、GPCで測定した時、P−2の重量平均分子量は100000であった。また、1H−NMRにより求めたカチオン基は3.6mmol/gであった。
【0056】
実施例1
表1に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、起泡量、洗浄時の毛髪に対する感触及び乾燥後の櫛通りを下記方法で評価した。結果を表1に示す。
【0057】
<評価方法>
健常な20〜30代の日本人女性の毛髪20g(15cm)のトレスに洗浄剤組成物1gを塗布し、1分間泡立て、その後すすいで、ドライヤーで乾燥した。この操作を専門パネラー1名により行い、そのときの起泡量、洗浄時の毛髪に対する感触及び乾燥後の櫛通りを以下の基準で官能評価した。
(1)起泡量
○:十分な泡立ちを示す
△:泡立つが不足と感じる
×:ほとんど泡立たない
(2)洗浄時の毛髪に対する感触
○:きしみがなくなめらかで非常に良好
△:きしみがやや強く、なめらかさが不良
×:きしみが強く不良
(3)乾燥後の櫛通り
○:スムーズなすべりを感じる
△:若干、引っかかり感がある
×:引っかかり感があり重い
【0058】
【表1】
【0059】
*1:カチオン化セルロース(花王(株)製)
*2:ジメチルジアリルアンモニウムクロライド単重合物(オンデオ・ナルコ社製)
*3:KF−96(信越化学工業(株)製)
【図面の簡単な説明】
【図1】重水に溶かして測定した化合物(VI)の1H−NMRスペクトルである。
Claims (5)
- 構造単位(I)を有する(共)重合体が、更に非イオン性重合単位を含む共重合体である請求項1記載の洗浄剤組成物。
- 非イオン性重合単位が、(メタ)アクリルアミド系モノマー及びN−ビニル系モノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーから誘導される重合単位である請求項2記載の洗浄剤組成物。
- 構造単位(I)を有する(共)重合体が、重量平均分子量1,000〜10,000,000で、かつ構造単位(I)の割合が全構造単位中10〜90モル%である請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- 更にシリコーンを含有する請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
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