JP2004355349A - 探索支援システム - Google Patents

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Koichi Sekine
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Shigeru Sakurai
茂 桜井
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Abstract

【課題】確実性が高く、利用が簡便な探索支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】客DB86に予め、テーマパーク等への来場者の個人情報を、入場券の申し込みとして登録する。そして、識別番号を記憶させた非接触IC素子付きの入場券60を、その個人情報を基に発送する。来場した際には、撮影部85で来場者の写真も撮り、更に客DBに保存する。迷子の際には、客DBにある迷子の個人情報を、会場スタッフのPDA50に配信し、迷子探索の手掛かりとする。PDA50は、迷子が有する入場券から識別番号を読み取ってサーバ35に送信し、サーバ35から迷子の親等の携帯電話番号を返信してもらう。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の施設内での人の探索を支援する探索支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、非接触IC素子が様々な場面で利用されている。例えば、非接触IC素子を入場券として利用することが考えられている。具体的には、非接触IC素子を埋め込んだ入場券を用意し、その素子に識別情報を記憶させる。サーバは入場券の識別情報を管理しており、その識別情報を記憶した入場券のみ有効であると判断する。こういった入場券は、偽造されにくいという利点があり、遊園地やテーマパーク等の施設で利用することも可能である。
【0003】
ところで、広大で入場人数の多い遊園地やテーマパーク等では、子供や高齢者が迷子になることが少なくない。以下の特許文献では、このような場所での迷子対策を提案している。
【0004】
特許文献1では次のような提案をしている。まず、迷子になりそうな子供を持つ親は、ネットワークを介してサーバにアクセスし、親の携帯電話番号などの情報を入力することで、迷子になりそうな子供に対して識別情報の発行を申し込む。サーバは、識別番号を申込者に通知するとともに、入力された情報と、識別情報とを関連させて登録しておく。
【0005】
申込者は、テーマパークの入口で、通知されている識別情報をバーコードの形で付与したマスコット人形を受け取り、子供に持たせる。子供が迷子になった場合、マスコット人形に付いた識別情報によって、サーバに登録してある情報を検索することで、親の携帯電話番号を知ることができるから、親に連絡することが可能となる。
【0006】
特許文献2では、次のような提案がなされている。まず、同行してきたグループの人数分の入場券を、テーマパーク入口付近の券売機で購入する。入場券を購入した者は、続いて、入場者の個人情報と入場券についている識別情報を、券売機から入力することで、これらの情報を、サーバに対応づけて登録する。
【0007】
サーバは、テーマパーク内で入場券が使用されるたびに、登録されている情報に基づいて、グループ各人の行動を把握することが可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−351874号公報
【特許文献2】
特開2001−223798号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した迷子対策では、以下のような問題があった。
【0010】
まず、特許文献1では、会場スタッフに渡されたマスコット人形に付いている識別情報とサーバに登録されている識別情報に不整合が生じ、親に連絡が取れない場合があった。
【0011】
一方、特許文献2では、入場券を購入した者は、購入した際に券売機から複数人分の個人情報の入力を行なわなければならず、利用者にとっては煩雑であった。
【0012】
本発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、確実性が高く、利用が簡便な探索支援システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題の少なくとも一部を解決する本発明の探索支援システムは、所定の施設内で、前記施設への入場可否の判断に使用される非接触IC素子を保持する人の探索を支援する探索支援システムであって、公衆回線を通じて、汎用の情報処理装置に、被探索者に関する情報である被探索者情報を登録可能な画面を提供する提供部と、前記画面から入力された前記被探索者情報と、前記非接触IC素子から読み取り可能な識別情報とを、関連付けて登録する登録部と、前記施設内で前記識別情報を読み取る読取部と、前記読取部で読み取られた識別情報により前記登録部を検索し、前記被探索者情報を抽出する抽出部とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、登録された情報を探索に活用できる。施設への来場前に、被探索者が識別情報を付した非接触IC素子を保持しており、予め被探索者情報の登録も行なわれているので、施設への入場の際に煩雑な作業を行なうことがなく間違いがない。更に、非接触IC素子なので、簡便に迷子等の探索をすることも可能である。
【0015】
本発明では、入場時に要求される非接触IC素子を探索システムに利用するので、余分な物を持ち歩く必要がない。非接触IC素子は、入場可否の確認と探索に兼用されるという意味で、無駄を抑制することが可能となる。探索支援システムで使用する識別情報も、入場可否の判断材料となる識別情報と同じものとしておいても良い。そうすれば、非接触IC素子が使用するメモリも少なくなる。
【0016】
非接触IC素子は、例えば入場券などの媒体に埋め込んでおくことができる。こうすれば、事前に配送することが容易であり、被探索者にも持たせやすい。非接触IC素子は、施設への入場専用の媒体に埋め込まれている必要はなく、汎用的な媒体に埋め込まれたり、被探索者の体に埋め込まれたりしていても良い。汎用的な媒体としては、携帯電話などの各種携帯端末、クレジットカードやキャッシュカードなどのカード類、定期券などがある。非接触IC素子を埋め込んだ媒体には、人間の目で識別可能であるように識別情報が記されていても良い。
【0017】
非接触IC素子としては様々な種類のものを使用することができる。例えば、RFタグを使用しても良い。非接触IC素子の一種であるRFタグは、記憶媒体とアンテナを埋め込んだタグ(プレート)である。RFタグの電波到達距離は70cm〜1m程度であるとされている。電波到達距離の長い非接触IC素子を用いれば、被探索者が非接触IC素子をしまいこんでいても、非接触IC素子を探すことなく読み取り用機器で識別情報を読み取ることが可能である。離れていても、被探索者を発見できるという利点がある。
【0018】
被探索者情報の登録用画面は、識別情報も入力可能なものであっても良い。被探索者情報の登録用画面は、別途読み取った識別情報が、編集不能に表示されるものであっても良い。
【0019】
登録された情報は、様々な形で探索に活用することができる。例えば、映像を表示することが可能なモニタを施設内の複数箇所に設置し、会場スタッフは、そのモニタに、被探索者の情報や被探索者を保護している場所を表示しても良い。被探索者の保護者等は、アナウンスを聴いたり、モニタをみたりして被探索者のところへ移動することができる。
【0020】
会場スタッフ等、探索に協力する者がPDA等の携帯端末を保有している場合、そのアドレスを予め登録しておき、探索者から探索願いを受けたら、それらの携帯端末に被探索者情報を送信するようにしても良い。探索願いは、来場者が利用可能であるように施設内に設置された端末に、被探索者情報の少なくとも一部(例えば氏名)をうちこむことで行なっても良いし、電話等で行なっても良い。
【0021】
施設としては、遊園地やテーマパーク、博覧会、デパートなどが当てはまるが、これに限らず、駅など様々な施設で実施可能である。
【0022】
上記した探索支援システムにおいて、前記被探索者情報は、前記被探索者の探索時に用いられる連絡先情報を含むものとしても良い。また、被探索者情報には、被探索者の氏名や年齢が含まれていても良い。被探索者は、子供や高齢者であるものとしても良い。
【0023】
連絡先情報を用いれば、被探索者を発見した会場スタッフなどが、探索者等と容易に連絡を取ることが可能となる。連絡先情報は、同行者の連絡先情報を1つ以上登録しても良い。連絡先情報としては、携帯電話番号など、施設内で探索者等が保持している携帯端末の連絡先であることが好ましいが、これに限らない。例えば、施設内に、来場者が利用可能であるように端末が設置されている場合は、その端末のアドレスであっても良い。探索者は、被探索者とはぐれた場合に待機する端末を予め決めておき、そこで連絡を待つことも可能である。
【0024】
上記した探索支援システムにおいて、前記画面は、前記施設への入場許可を得るための申し込み用の画面であるものとしても良い。
【0025】
つまり利用者は、提供部が提供する画面から、施設への入場許可を得る者の名前や連絡先等の個人情報を入力する。登録部は、入力された個人情報を利用して被探索者情報の登録を行なう。こうすれば、利用者は迷子対策のために別途入力を行なう必要がなく、手続きを簡素化することができる。
【0026】
上記した探索支援システムにおいて、前記登録部は、前記被探索者の特徴を現す特徴画像を、前記識別情報と関連づけて登録するものとしても良い。
【0027】
本発明のように特徴画像を用いれば、より確実に被探索者を特定でき、見ず知らずの他人が被探索者を探すのに好都合である。特徴画像は、デジタルカメラなどで撮影した写真であっても良いし、写真をスキャナで読み込んだ画像であっても良い。似顔絵であっても構わない。
【0028】
上記した探索支援システムにおいて、前記被探索者の前記施設への入場に際し、前記被探索者を撮影する撮影部と、前記被探索者の前記施設への入場に際し、前記識別情報を認識する認識部とを備え、前記登録部は、前記撮影部が撮影した特徴画像を、前記認識部が認識した識別情報と関連づけて登録するものとしても良い。
【0029】
入場時に自動的に被探索者を撮影し、被探索者情報として登録しておくので、予め特徴画像を登録しておく必要はなく、簡便である。
【0030】
本発明は、上述の探索支援システムとしての構成の他、探索支援方法の発明として構成することもできる。また、これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
【0031】
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、探索支援システムの動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、以下の項目に分けて説明する。
A.実施例:
A1.全体構成:
A2.機能ブロック:
A3.データベース:
A4.処理:
A5.効果:
B.変形例:
【0033】
A.実施例:
A1.全体構成:
図1は、本発明の探索支援システムの概略構成を示す説明図である。探索支援システムは、テーマパーク55の中で迷子62が発生した際に、迷子62の探索と、保護者61への連絡を支援するシステムである。探索支援システムの主な機能を担うのは、サーバ35である。サーバ35は、テーマパーク55への入場予定者の家に設置されているクライアント30とインターネットを介して通信可能となっている。
【0034】
テーマパーク55内にもネットワークが敷かれており、サーバ35、テーマパーク内の設置端末40、無線アクセスポイント45、入場ゲート65が接続されて通信可能となっている。設置端末40は、テーマパーク55内に複数設置されており、入場者や会場スタッフ63が自由に使用できる端末である。
【0035】
テーマパーク55内の会場スタッフ63は、PDA50を所持している。PDA50は、無線アクセスポイント45や基地局25を介して、上述したネットワークに接続可能である。保護者61は、自身の携帯電話20を保有しており、基地局25を介して電話連絡をとることができる。
【0036】
迷子62は、入場券60を所持している。入場券60の内部には、非接触IC素子が組み込まれており、非接触IC素子には識別番号が書き込まれている。
【0037】
サーバ35と設置端末40には、読取装置42が備え付けられている。読取装置42は、入場券60から入場券60の識別番号を読み取る装置である。会場スタッフ63が所持するPDA50にも、入場券60の識別番号を読み取る読取部51が備わっている。PDA50には他にも、画像などを表示する表示部52や、PDA50を操作する操作ボタン53が備わっている。
【0038】
入場ゲート65には、撮影用のカメラ66と、入場券60から識別番号を読み取る読取装置42が備わっており、カメラ66で撮影した画像や読取装置42で読み取った識別番号は、入場ゲート65からネットワークを介して送信可能となっている。
【0039】
A2.機能ブロック:
図2は、探索支援システムの機能ブロック図である。サーバ35と設置端末40は、汎用のパーソナルコンピュータに所定のアプリケーションソフトをインストールすることによって構成されており、図示する各機能ブロックをソフトウェア的に備えている。
【0040】
読取装置42、入場ゲート65、PDA50は、図示する各機能ブロックをハードウェア的に備えている。
【0041】
サーバ35に備えられた読取装置42の読取部67は、入場券60から識別番号を読み取る。そして、求めた識別番号をサーバ35内のメモリに存在する識別番号データベース(DB)87に保存する。
【0042】
クライアント30には、ブラウザがインストールされている。クライアント30のブラウザは、クライアント30の利用者(入場券購入希望者)がブラウザに入力するアドレスに基づき、ウェブページ表示指示をサーバ35に送信する。
【0043】
サーバ35の受信部68は、そのウェブページ表示指示を受信する。WP表示部69は、受信部68がウェブページ表示指示を受信すると、登録用ウェブページを表示するためのHTMLファイルをクライアント30に送信する。登録用ウェブページは、入場券購入希望者の個人情報(氏名、住所、年齢、電話番号、携帯電話番号)を登録するためのウェブページである。
【0044】
登録部70は、登録用ウェブページに入場券購入希望者が記した個人情報を、客DB86に登録する。その際、識別番号DB87に登録されている識別番号のうちの1つであって、入場券購入希望者に送付される入場券60の識別番号を、個人情報とともに1つのレコードとして登録する。また、ここで選択した識別番号は、再度利用することができないよう、識別番号DB87から削除する。客DB86に関する詳細は後述する。
【0045】
登録部70は、入場券購入希望者がまとめて登録する個人情報には、同じグループIDを付す。グループIDは、グループ間で重複しないように付されるIDである。入場券購入希望者がまとめて登録する場合は、家族連れや友人同士である場合が殆どであり、テーマパーク55にも同行するものとして、同じグループIDを付す。
【0046】
サーバ35の管理者は、客DB86を参照し、入場券購入希望者宛に、そのレコードの識別番号がついた入場券を郵送する。
【0047】
テーマパークの入場ゲート65に設置された読取装置42の読取部67は、テーマパーク55への来場者が所持してきた入場券60の識別番号を読み取って、入場ゲート65の画像送信部83に送信する。更に、読取部67は、読み取りと同時にカメラ66に撮影命令を送信する。撮影命令を受信したカメラ66の撮影部85は、入場者を撮影し、撮影した画像を表示するための画像情報を、画像送信部66に送信する。画像送信部83は、受信した識別番号と画像情報をサーバ35に送信する。
【0048】
サーバ35の画像受信部71は、画像送信部83から識別番号と画像情報を受信し、受信した識別番号に対応する客DB86のレコードに画像情報を保存する。
【0049】
設置端末40の依頼受付部81は、迷子探索依頼受付用のウェブページを表示しており、保護者61から、そのウェブページに迷子62になった子供の情報(氏名等)が入力されるのを待ち受ける。依頼受付部81に子供の情報が入力された際には、依頼送信部82は、入力された情報をサーバ35に送信する。
【0050】
サーバ35の依頼受信部72は、依頼送信部82が送信した情報(氏名等)により客DB86の検索を行ない、該当する子供の個人情報(住所、年齢、画像情報等)と、その子供が有する入場券60の識別番号を取得する。子供の個人情報と識別番号を以下、併せて迷子情報と呼ぶ。スタッフDB88には、会場スタッフ63の有するPDA50のアドレスが全て予め登録されており、送信部74は、スタッフDB88を参照して、依頼送信部82が取得した迷子情報を、すべてのPDA50に対して送信する。
【0051】
PDA50の迷子情報受信部80は、送信された迷子情報を受信する。表示部52は、受信した迷子情報を表示する。表示された迷子情報は、会場スタッフ63が、迷子62を探索するのに使用される。
【0052】
読取部51は、会場スタッフ63が発見した迷子62が有する入場券62から、識別番号を読み取る。発見送信部76は、読取部51が読み取った識別番号と、自身のPDA50のアドレスをサーバ35に送信する。
【0053】
発見受信部75は、発見送信部76から送信された識別番号とアドレスを受信する。抽出部73は、発見受信部75が受信した識別番号により客DB86を検索し、識別番号に該当するレコードを抽出する。更に、そのレコードの情報のうち、グループIDを参照し、同じグループIDを持つレコードも抽出する。そのレコードには、保護者61の個人情報を登録したレコードも含まれている。送信部74は、抽出部73が抽出したレコードの情報をすべて、発見受信部75が受信したアドレスを基に、PDA50に送信する。
【0054】
PDA50の迷子情報受信部80は、送信部74が送信した個人情報等を受信する。表示部52は、迷子情報受信部80が受信した個人情報等を表示する。表示された情報には、迷子情報と共に保護者61の個人情報も含まれている。更に、個人情報の中には携帯電話20の電話番号も含まれている。会場スタッフ63は、表示された携帯電話番号を基に、保護者61に連絡をとる。
【0055】
A3.データベース:
図3は、客DB86の説明図である。客DB86には、入場券購入希望者がウェブページから入力する個人情報(氏名、住所、年齢、電話番号、携帯電話番号)が登録されている。更に、登録部70が付与する「識別番号」や「グループID」も登録されている。「画像」フィールドには、画像情報を保存しているサーバ35内のアドレスが登録されている。この画像情報は、入場ゲート65で撮影された画像を表示するための情報である。
【0056】
グループIDが、「A1」「A2」と同じアルファベットを付してあるグループ同士は、テーマパーク55への来場は一緒だが、テーマパーク55内では別行動するグループである。例えば、ツアー客の場合、観光バスなどに乗って一緒に来場するが、テーマパーク55内では家族や友人同士などのグループごとに行動する。よって、各グループに「A1」「A2」・・・とグループ名をつける。ツアー客の入場券購入のための登録は、後述するように、一括して行なうことが可能となっており、このようなグループ分けも可能である。
【0057】
A4.処理:
図4は、入場券購入のための登録処理を示すフローチャートである。右側がサーバ35のフローチャートであり、左側がクライアント30のフローチャートである。入場券購入希望者は、クライアント30から、インターネットを介してサーバ35の入場券購入用のウェブページにアクセスする(ステップS01)。サーバ35は、クライアント30からアクセスがあると、インタフェースを提供する(ステップS11)。
【0058】
インタフェースは、フローチャートの下に示した図の形式で提供する。入場券購入希望者は、「氏名」「年齢」「住所」「電話番号」「携帯電話番号」といった個人情報を、インタフェースから入力し(ステップS02)、完了ボタンを押下する。完了ボタンが押下されると、クライアント30は、個人情報をサーバ35へ送信する(ステップS03)。
【0059】
個人情報を受信したサーバ35は、識別番号DB87から識別番号を取得し(ステップS12)、個人情報とともに客DB86に登録する(ステップS13)。
【0060】
クライアント30上では、完了ボタン押下に呼応して、更に購入希望者の入力を行なうか否かを問うインタフェースが提供される。入場券購入希望者は、入力を続けるならば、更に入力を行なうことを選択する(ステップS04)。更に入力を行なう選択をすると、再度図のインタフェースが提供される。一方、入力を行なわない旨を選択すると(ステップS04)、登録完了通知がサーバ35に送信される(ステップS05)。
【0061】
サーバ35は、登録完了通知を受信すると、ここで登録した個人情報に対して、同じグループIDを付与する(ステップS14)。
【0062】
なお、入場券60をコンビニエンスストア等の店舗で購入した者が、入場券購入のためではなく、迷子探索のために、迷子になりそうな子供の個人情報や保護者の携帯電話番号を登録しておくことができるようにしても良い。その場合には、図のインタフェースにおいて、識別番号を入力する欄を設け、その欄に入場券60の識別番号を入力してもらうと良い。そうすれば、入場券60の識別番号と個人情報を対応づけて登録することができる。入場券60の識別番号の入力は、次のようにすれば、入場券60を店舗で購入した者も行なうことができる。まず、入場券60の券面に、人間の眼で識別可能であるように識別番号を記しておいても良い。あるいは、クライアント30に読取装置42を備えることで識別番号を読み取り可能にして、識別番号の入力ができるようにしても良い。
【0063】
図5は、テーマパーク55への入場時に行なわれる処理を示すフローチャートである。右側がサーバ35のフローチャートであり、左側が入場ゲート65のフローチャートである。テーマパーク55への来場者は、入場ゲート65を通ってテーマパーク55内に入場する。
【0064】
入場ゲート65では、入場者が通過する際、入場者が提示する入場券60の識別番号を読み取り(ステップS41)、入場者を撮影する(ステップS43)。そして、撮影した画像を表示するための画像情報と、認識した識別番号をサーバ35へ送信する(ステップS45)。
【0065】
サーバ35は、受信した画像情報を自身のメモリに保存する。更に、受信した識別番号に対応したレコードを客DB86から検索する(ステップS52)。そして、画像情報の保存先のメモリのアドレスを、検索結果であるレコードの「画像」欄に登録する(ステップS55)。
【0066】
図6は、迷子が発生した際の処理を示すフローチャートである。一番右側は、PDA50のフローチャートであり、中央はサーバ35のフローチャートであり、一番左側は設置端末40のフローチャートである。
【0067】
子供が迷子になった際、保護者は設置端末40から、迷子の探索依頼を行なう。例えば、図3の「山田拓也」が迷子になったものとして説明する。保護者は迷子の探索依頼を電話や口頭で行ない、設置端末40への入力は会場スタッフ63が行なっても良い。直接サーバ35に迷子探索依頼を入力しても良い。
【0068】
保護者は、迷子の氏名など、客DB86に登録済みの個人情報のうち本人を確認可能な情報の1つを設置端末40に入力することで、迷子探索依頼を行なうことができる。図3の例では、「山田拓也」と入力する。設置端末40は、迷子探索依頼が入力されると、迷子探索依頼をサーバ35に送信する(ステップS61)。
【0069】
サーバ35は、迷子探索依頼を受信すると、入力されている個人情報により、客DB86を検索する(ステップS71)。そして、スタッフDB88を参照して(ステップS72)、会場スタッフの有する全てのPDA50に検索結果である迷子情報を送信する(ステップS73)。図3の例では、「識別番号」が「3」、「氏名」が「山田拓也」、「年齢」が「3」、「電話番号」が「××」、「画像情報」、「グループID」が「A1」という迷子情報が送信される。PDA50では、迷子情報を受信すると、その迷子情報を表示部52に表示する(ステップS83)。
【0070】
図7は、迷子を発見した際の処理を示すフローチャートである。右側がサーバ35のフローチャートであり、左側がPDA50のフローチャートである。会場スタッフ63は、迷子を発見すると、PDAの読取部51で、入場券60の非接触IC素子に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS91)。PDA50は、読み取った識別番号と自身のアドレスをサーバ35に送信する(ステップS95)。発見した迷子が「山田拓也」なら、識別番号として「3」が送信される。
【0071】
サーバ35は、識別番号とアドレスを受信すると、まず識別番号で客DB86を検索し、その識別番号がついたレコードを抽出する(ステップS102)。図3では、「山田拓也」のレコードが抽出される。更に、そのレコードのグループIDを参照して、そのグループIDと同じグループIDがついたレコードを客DB86から抽出する(ステップS102)。図3では、「グループID」が「A1」のレコード(「山田太郎」と「山田花子」のレコード)が抽出される。そして、ステップS102で抽出したレコードの情報(識別番号、個人情報、画像情報)を、受信したアドレスのPDA50に送信する(ステップS104)。
【0072】
PDA50は、識別番号,個人情報,画像情報を受信すると、表示部52に表示する(ステップS97)。図3の例では、3人分の情報を表示する。会場スタッフ63は、表示された情報により、迷子が確かに「山田拓也」であることを確認し、「山田太郎」または「山田花子」の携帯電話に電話連絡する。
【0073】
B.変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、更に様々な形態で実施しうることは勿論である。例えば、入場券の購入希望は、ツアー客の場合など、団体で一括して行なっても良い。団体客の場合は、旅行会社などで、すでに客をデータベース化している場合が多く、そのデータベースにより、入場券60の購入注文が可能とすると同時に、迷子探索のための登録も可能とすることができる。なおこの場合は、登録されている本人達の許可を得ておくことが望ましい。
【0074】
図8は、団体客の場合の入場券購入のための登録処理を示すフローチャートである。右側がサーバ35のフローチャートであり、左側がクライアント30のフローチャートである。旅行会社の従業員等は、クライアント30から、サーバ35の入場券販売用のウェブページにアクセスし、データベース化した団体客の個人情報である個人情報DBを送信する(ステップS114)。
【0075】
サーバ35では、個人情報DBのうち、探索支援システムで必要とする個人情報を抽出し(ステップS123)、レコード1つ1つに対して識別番号を取得する(ステップS125)。個人情報DBでは、団体客の中でも、同行者がわかるようにデータベース化されており、その情報をもとに、グループIDも付す(ステップS127)。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、登録された情報を探索に活用できる。施設への来場前に、被探索者が識別情報を付した非接触IC素子を保持しており、予め被探索者情報の登録も行なわれているので、施設への入場の際に煩雑な作業を行なうことがなく間違いがない。更に、非接触IC素子なので、簡便に迷子等の探索をすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の探索支援システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】探索支援システムの機能ブロック図である。
【図3】客DB86の説明図である。
【図4】入場券購入のための登録処理を示すフローチャートである。
【図5】テーマパーク55への入場時に行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図6】迷子が発生した際の処理を示すフローチャートである。
【図7】迷子を発見した際の処理を示すフローチャートである。
【図8】団体客の場合の入場券購入のための登録処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20…携帯電話
25…基地局
30…クライアント
35…サーバ
40…設置端末
42…読取装置
45…無線アクセスポイント
51…読取部
52…表示部
53…操作ボタン
55…テーマパーク
60…入場券
61…保護者
62…入場券
62…迷子
63…会場スタッフ
65…入場ゲート
67…読取部
68…受信部
70…登録部
71…画像受信部
72…依頼受信部
73…抽出部
74…送信部
75…発見受信部
76…発見送信部
80…迷子情報受信部
81…依頼受付部
82…依頼送信部
83…画像送信部
85…撮影部
87…識別番号DB
86…客DB
87…識別番号DB
88…スタッフDB

Claims (7)

  1. 所定の施設内で、前記施設への入場可否の判断に使用される非接触IC素子を保持する人の探索を支援する探索支援システムであって、
    公衆回線を通じて、汎用の情報処理装置に、被探索者に関する情報である被探索者情報を登録可能な画面を提供する提供部と、
    前記画面から入力された前記被探索者情報と、前記非接触IC素子から読み取り可能な識別情報とを、関連付けて登録する登録部と、
    前記施設内で、前記識別情報を読み取る読取部と、
    前記読取部で読み取られた識別情報により前記登録部を検索し、前記被探索者情報を抽出する抽出部と
    を備えた探索支援システム。
  2. 請求項1記載の探索支援システムであって、
    前記被探索者情報は、前記被探索者の探索時に用いられる連絡先情報を含む探索支援システム。
  3. 請求項1記載の探索支援システムであって、
    前記画面は、前記施設への入場許可を得るための申し込み用の画面である
    探索支援システム。
  4. 請求項1記載の探索支援システムであって、
    前記登録部は、前記被探索者の特徴を現す特徴画像を、前記識別情報と関連づけて登録する探索支援システム。
  5. 請求項4記載の探索支援システムであって、
    前記被探索者の前記施設への入場に際し、前記被探索者を撮影する撮影部と、
    前記被探索者の前記施設への入場に際し、前記識別情報を認識する認識部と
    を備え、
    前記登録部は、前記撮影部が撮影した特徴画像を、前記認識部が認識した識別情報と関連づけて登録する
    探索支援システム。
  6. コンピュータにより、所定の施設内で、前記施設への入場可否の判断に使用される非接触IC素子を保持する人の探索を支援する探索支援システムであって、
    前記コンピュータが、
    公衆回線を通じて、汎用の情報処理装置に、被探索者に関する情報である被探索者情報を登録可能な画面を提供する提供工程と、
    前記画面から入力された前記被探索者情報と、前記非接触IC素子から読み取り可能な識別情報とを、関連付けて登録する登録工程と、
    前記施設内で前記識別情報を読み取る読取工程と、
    前記読取工程で読み取られた識別情報により、前記登録工程で登録された情報を検索し、前記被探索者情報を抽出する抽出工程と
    を実行する探索支援方法。
  7. 所定の施設内で、前記施設への入場可否の判断に使用される非接触IC素子を保持する人の探索を支援するためのコンピュータプログラムであって、
    公衆回線を通じて、汎用の情報処理装置に、被探索者に関する情報である被探索者情報を登録可能な画面を提供する提供機能と、
    前記画面から入力された前記被探索者情報と、前記非接触IC素子から読み取り可能な識別情報とを、関連付けて登録する登録機能と、
    前記施設内で前記識別情報を読み取る読取機能と、
    前記読取機能で読み取られた識別情報により、前記登録機能で登録された情報を検索し、前記被探索者情報を抽出する抽出機能と
    をコンピュータによって実現するためのコンピュータプログラム。
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