JP2005266996A - 迷子探索システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 小規模な設備導入で、プライバシーの侵害に抵触することのないように、効率良く迅速に迷子を探索すること。
【解決手段】 施設内にてIDカードを所持する親子が、IDカード登録機13にて双方のIDカードのID情報を登録し、この登録情報が施設管理サーバ17によって施設管理DB19に登録された後に、子が迷子になったとする。この迷子を認識した親が、迷子検索端末機15で自分のIDカードのIDを入力すると、これが施設管理サーバ17へ送信され、これを受信した施設管理サーバ17にて施設管理DB19から受信IDと同グループの子供のIDに関連付けられた写真情報が検索され、迷子預かり所14の迷子検索端末機15へ送信される。ここで、迷子になった子供が迷子預かり所14に保護されているとすると、その転送されてきた写真情報と保護中の子供とを係員が照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アミューズメント施設、デパート、百貨店、大型ショッピングセンタ等の比較的面積が広く、且つ施設内を利用者が不規則に移動するような施設において、迷子になったグループメンバと同伴者が効率的に合流することを実現し、施設運営を円滑にするための迷子探索システムに関する。
従来、上述したような施設内の迷子探索にID(Identification)カードの相当する記憶媒体(以降、IDカード相当ともいう)を使用する例として、特許文献1が提案されている。ID情報(単に、IDとも称す)を記録した媒体としてIDカード、ICタグなど提案によって表現が異なる。しかし、IDが記録されている媒体として、方式、形状等を限定するものではない。
その提案では、施設入場者全員に施設利用券としてICタグを携帯させ、施設の入口や、その他の場所に、ICタグのIDを読み取る質問機と、これと連動したカメラとを設置する。そして、質問機にICタグが反応すると自動的に通過者の写真をカメラで撮影し、この撮影された画像を、質問機で読み取られたIDと対にして自動的に記録する。
また、施設内の各個別施設にはICタグの質問機が点在しており、各ICタグが何時、どの個別施設に存在していたかを示す情報を、施設の管理装置で管理することとなっている。これによって、迷子が発生した時に、該当するIDを点在する質問機が読み取った履歴を参考にして、現在の存在場所を大まかに特定し、その人の顔写真をプリントアウトして、係員が施設内を探すことになっている。
この提案は、特許文献2でも指摘されているように、来場者全員の顔写真を撮影することになり、個人のプライバシーの侵害に抵触することが懸念される。また、探索対象者の顔写真を所持して係員が探索することには困難が多い。大きな施設の場合には複数の迷子が同時に発生する可能性も高く、このような場合、探索は一層困難となる。
この他の提案として特許文献2では、迷子探索を係員に依存せず、同伴者が施設内に点在する探索用端末機を自らが操作することによって、迷子者が携帯するICタグの位置を把握し、これによって同伴者自身による迷子者の探索を補助する。一方で施設の出ロにはICタグの質問機と連動したゲートが配設されており、同伴者が出場を許可していないICタグを持った迷子は、出場出来ない仕組みとしている。
特開平10−301984号公報(段落番号0011) 特開2003−233893号公報
しかし、従来の迷子探索システムにおいては、次のような問題がある。
施設内にICタグ用の質問機を点在させる必要があるので、広大な施設内において迷子を探索するために充分な位置検索精度を実現しようとすると、その質問機などの装置の設置台数が膨大なものとなる。
また、アミューズメント施設のように開放感を重視する施設の場合には、通路を広くする必要があり、非接触のICタグ類を使用した場合、質問機がICタグの応答を確実に受信するためには強力な電波による通信が必要となる。近年強力な電波による人体やペースメーカ等への影響が懸念されており、老若男女不特定多数の来場者が予想される施設では配慮が必要となる。さらに検知エリアを広げることは位置検出の精度を下げることに繋がるので、実用に耐えるシステムを構築することは非常に困難なものとなる。
また、ICタグをチケットとして利用している施設では、各アトラクションの入場ゲートにICタグの質問機が設置されているため、これを流用することで追加設備の軽減を図ることが可能である。
しかし、施設によっては入場券だけで内部のアトラクション体験はフリーであるパスポート方式を採用するものもあり、この種の施設の場合、アトラクション毎にIDカードの読取機能を追加することは膨大な設備追加となってしまう。また、百貨店等では出入口にゲートを設けることは、買い物客の流れを制限することとなり、バリアフリーの観点からも受け入れ易い設備とは言えない。
また、探索対象の迷子がICタグを紛失してしまった場合、位置検索が一切機能せず、更に、他人がICタグを拾得して携帯した場合には探索に混乱を招き多くの時間を浪費する可能性がある。
また、来場者を写真撮影することによる探索や、係員による人海戦術による探索では、施設の規模が大きいほどに、その探索に掛かる経費に対する効果が低く現実的ではなく、全員の写真を登録することによるプライバシーの侵害に抵触する可能性もある。
更に、何れもの探索方式もシステムを実現するための設備が膨大なものとなり、特に既設の施設に対して迷子探索システムを導入しようとした場合には、設置工事だけでも大規模になってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、小規模な設備導入で、プライバシーの侵害に抵触することのないように、効率良く迅速に迷子を探索することができる迷子探索システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による迷子探索システムは、一意に識別されるID情報が記憶され、このID情報が接触及び非接触の少なくとも一方の読み取り方式にて読み取り可能な記憶媒体と、複数の記憶媒体から個別にID情報を読み込むと共に、それら記憶媒体の所持者の写真を撮影し、この撮影による写真情報と、前記読み込まれたID情報とを同所持者毎に関連付け、この関連付けられた情報を同グループ毎に関連付けて登録情報を作成し、この登録情報を通信網へ送信する登録機と、前記登録機から送信された登録情報を通信網を介して受信し、この受信された登録情報をデータベース手段に登録し、また、通信網を介してID情報を受信した際に、この受信ID情報と同一のID情報が存在するグループ内の他のID情報に関連付けられた写真情報を検索し、この検索された写真情報を通信網へ送信するサーバ装置と、記憶媒体からID情報を読み込み、このID情報を通信網を介して前記サーバ装置へ送信すると共に、前記サーバ装置からの写真情報を受信する端末機とを備えたことを特徴としている。
この構成によれば、例えば施設に入場して、記憶媒体を所持する親子が、登録機にて双方の記憶媒体のIDを登録することにより、この登録情報がサーバ装置によってデータベース手段に登録された後に、子が迷子になったとする。この迷子を認識した親が、端末機で自分の記憶媒体のID情報を入力すると、これがサーバ装置へ送信され、これを受信したサーバ装置にてデータベース手段から受信ID情報と同グループの子供のID情報に関連付けられた写真情報が検索され、端末機へ送信される。端末機が複数設置されていれば全ての端末機へ送信される。ここで、端末機は迷子預かり所にも設置されており、迷子になった子供が迷子預かり所に保護されているとすると、端末機に転送されてきた写真情報と保護中の子供とを係員が照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。迷子本人であれば、係員が、親が待機中の場所に連絡する。これによって、親は迷子と合流することができる。
このように、施設の入場門などに登録機を設置し、施設内の迷子預かり所などに複数の端末機を設置し、また、施設の管理室などにデータベース手段を有するサーバ装置を設置して、各構成要素を有線又は無線の施設内LANなどの通信網で接続すればよいので、小規模な設備導入で、効率良く迅速に迷子を探索することができる。
また、本発明の請求項2による迷子探索システムは、請求項1において、前記登録機は、前記記憶媒体のID情報の読み込みと、その記憶媒体の所持者の写真の撮影とを、所持者の操作によって実行することを特徴としている。
この構成によれば、所持者の記憶媒体のID情報の読み込み並びに写真の撮影は、所持者の意思による操作によって行われるので、プライバシーの侵害に抵触することはない。
また、本発明の請求項3による迷子探索システムは、請求項1または2において、前記登録機は、前記ID情報が読み込まれた記憶媒体の所持者の操作に応じて、当該所持者を特定可能な情報及び連絡先の情報を、前記読み込まれたID情報に関連付ける手段を更に備え、前記サーバ装置は、前記データベース手段から検索した写真情報と、この写真情報が関連付けられたグループ内の情報とを端末機へ送信する手段を更に備えたことを特徴としている。
この構成によれば、端末機に転送されてきた写真情報と保護中の子供とを係員が照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。また、子供が記憶媒体を所持していれば、この記憶媒体のID情報と、転送されてきたグループ内の情報に含まれる子供のID情報とを照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。これらによって、迷子本人であることが確認されれば、係員は、その転送されてきた写真情報が関連付けられたグループ内の情報に含まれる親の携帯電話番号などへ連絡して、迅速に親に迷子の発見を知らせることができる。
また、本発明の請求項4による迷子探索システムは、請求項1から3の何れか1項において、前記端末機は、人の生体的特徴及び行動的特徴の少なくとも一方を数値化し、前記サーバ装置から受信した写真情報と照合して本人の認証を行うバイオメトリクスによる画像認証機能を更に備えたことを特徴としている。
この構成によれば、端末機によって客観的かつ定量的な判断基準で本人照合を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項5による迷子探索システムは、請求項3において、前記端末機は、前記サーバ装置から受信した前記写真情報が関連付けられたグループ内の情報に含まれるID情報と、当該端末機にて記憶媒体から読み込まれたID情報とを照合して一致するか否かを確認する手段を更に備えたことを特徴としている。
この構成によれば、子供が記憶媒体を所持していれば、この記憶媒体のID情報を読み込ませることにより、サーバ装置からのグループ内の情報に含まれる子供のID情報と、自動的に照合することにより、迷子本人かどうかを確認することができる。
また、本発明の請求項6による迷子探索システムは、前記端末機は、写真を撮影し、この撮影により得られた写真情報を前記サーバ装置へ送信する手段を更に備え、前記サーバ装置は、前記端末機からの写真情報を受信し、この受信された写真情報を、前記データベース手段に登録された写真情報と照合することにより前記受信された写真情報に近似した写真情報を検出し、この検出された写真情報と、この写真情報が関連付けられたグループ内の情報とを前記端末機へ送信する手段を更に備えたことを特徴としている。
この構成によれば、例えば迷子預かり所で保護した子供が記憶媒体を無くしていた場合でも、その保護した子供の写真を端末機で撮影して写真情報をサーバ装置へ送信することによって、サーバ装置からその写真情報に近似した写真情報並びに当該写真情報が関連付けられたグループ内の情報が返信されてくる。これによって、その情報に含まれている保護者へ連絡を取ることができる。
また、本発明の請求項7による迷子探索システムは、請求項6において、前記端末機は、自端末機における撮影で得られた写真情報を他の端末機へ送信する手段を更に備えたことを特徴としている。
この構成によれば、端末機で撮影した迷子の写真情報を、各迷子預かり所に設置された端末機へ送信することで、親が他の迷子預かり所に迷子発生を届け出ていれば、その親に保護中の子供の情報をより正確に伝え、迅速な子供との合流を実現させることができる。
以上説明したように本発明によれば、小規模な設備導入で、プライバシーの侵害に抵触することのないように、効率良く迅速に迷子を探索することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る迷子探索システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す迷子探索システム11の特徴は、IDカード相当のID記録媒体を施設入場者の希望グループ(家族単位等)に携帯してもらい、そのグループの各メンバのIDを互いに関連付けて管理することで、迷子と同伴者との関係を明確にし、事前にグループの情報、連絡先等と共に迷子探索の対象者の写真を事前に施設管理設備に登録する。そして、迷子が発生した場合に、既設の迷子預かり所等の保護施設に情報を集約することで、少ない設備投資で効率的に迷子の特定を行うようにしたことにある。
このような迷子探索システム11は、図1に示すように、IDカード登録所12などに設置されたn台のIDカード登録機13−1〜13−nと、n箇所の迷子預かり所14−1〜14−nに設置された迷子検索端末機15−1〜15−nと、施設管理室(図示せず)に設置された施設管理サーバ17及び施設管理DB(データベース)19とを備え、これらの構成要素13−1〜13−n、15−1〜15−n、17及び19が、施設内LAN21にて接続されて構成されている。
但し、各構成要素13−1〜13−n、15−1〜15−n、17及び19は、コンピュータ機能を備えて構成される。また、IDカード販売所23は、IDカードを販売する売店などである。
なお、各構成要素などにおいては、IDカード登録機13−1〜13−nのように、1〜nでn台を表現しているが、単体で表現する場合、IDカード登録機13のように表現することもある。
迷子探索システム11において使用されるIDカード相当は、バーコード、磁気カード、ICカード、非接触ICカードなど記憶媒体種別は特に問わない。同様に記憶媒体の形状についても携帯が可能なものであれば、カード型、コイン型、リストバンド型、キャラクタのフィギュア型など特定するものではない。
しかし、迷子の対象が一般的に幼児から低学年の子供と考えた場合、子供が常時積極的に携帯する可能性が高い。このため、子供に人気のあるキャラクタを模したフィギュアに非接触ICチップを埋め込んだものが有効である。一方、子供の同伴者である親については、簡便に携帯できる小型の媒体が理想的であることから、カード型かコイン型が望ましい。
このように形状の異なるID記憶媒体が混在することを前提とした場合、各種形状の記憶媒体が接触型であると、各種形状の記憶媒体に対応した機種のID読取装置を用いなければならない。しかし、非接触ICカード、ICタグなどの非接触型の記憶媒体を用いれば、これら記憶媒体のIDはID読取装置に接触しなくても読み取られるので、ID読取装置は1種類で済む。この理由によって非接触型の記憶媒体を用いるのがよい。
このようなIDカードは、例えばIDカード販売所23にて販売されている。また、IDカードは、施設内の個別施設(アミューズメントパークの場合には各アトラクション)で使用するチケットを兼ねる場合もあり、百貨店、大型ショッピングセンタ等の場合には会員カードやポイントカードの機能を兼ねる場合がある。
IDカード登録機13−1〜13−nは、登録者が携帯するIDカードから読み込んだIDと、登録者の操作により撮像された登録者自身の特徴を表す顔等の写真情報とを、同グループNoで互いに関連付け、この情報を、施設内LAN21を介して施設管理サーバ17に送信することによって、施設管理DB19に登録されるようにするものである。
例えば、施設への入場者のうち子供等の同伴者が迷子となることを懸念する希望者が、IDカード登録所12において、IDカード登録機13−1〜13−nの何れかによって自身のIDカードと同伴者のIDカードとのIDを登録すると共に、迷子になることが懸念される同伴者の顔を所定の操作によって登録する。
これらの登録は、施設の方針により有料又は無料で行われる。有料の際の利用料支払いは、IDカードの機能によってはカードによる支払い機能(クレジット決済、カード内電子マネー決済等)によって行われる場合もある。
また、IDカード登録機13−1〜13−nは、施設の広さ等に応じて配置され、通常は施設の入口付近や施設内に点在して配置されているものとする。施設内に点在させるのは、一旦入場した利用者が施設内の状況に応じて登録を希望する場合などに対応するためである。
迷子検索端末機15−1〜15−nは、施設管理サーバ17から施設内LAN21を介して送信されてくる迷子の情報を受信して表示し、また、迷子探索の依頼者(迷子の保護者などの同伴者)により依頼者自身のカードIDが入力された際に、該当する迷子の情報を各迷子預かり所14−1〜14−nの迷子検索端末機15−1〜15−nへ転送するものである。
また、迷子検索端末機15−1〜15−nは、迷子預かり所14−1〜14−n以外に施設内に点在することも可能であり、この場合には迷子探索の依頼登録と、探索の結果、該当する迷子がどこの預かり所で保護されているかを知らせるために使用される。
また、迷子検索端末機15とIDカード登録機13との双方の機能を1台の端末機に備える場合もある。この双方の機能を有する登録検索端末機31の外観図を図2に示し、その説明を行う。
この図2に示す登録検索端末機31は、その正面に、カメラ32と、表示部33と、IDカードリーダ34と、キー入力部35とを備えて構成されている。これら要素32〜35の動作や処理を制御するCPUによる制御手段及び周辺回路は内部に備えられている。
カメラ32は、登録者の写真を撮影するものである。登録検索端末機31がIDカード登録機13として機能する場合は、IDカードと登録者の写真をお関連付けるための撮像に使用される。一方、迷子検索端末機15として機能する場合は、迷子預かり所14で保護された迷子の写真を施設管理DB19の写真情報と照合するための撮影と、迷子預かり所14に迷子が保護された場合に、この迷子の写真情報を他の迷子預かり所14へ転送するための撮影とに使用される。
表示部33は、登録検索端末機31がIDカード登録機13として機能する場合は、カメラ32で撮影された写真を確認するための表示と、キー入力部35で登録操作を行うためのガイダンス表示と、キー入力部35による名前、連絡先の登録時の確認表示とを行う。一方、迷子検索端末機15として機能する場合には、他の迷子預かり所14に保護されている迷子の情報の表示と、探索依頼が出ている迷子の情報の表示とを行うようになっている。
IDカードリーダ34は、登録検索端末機31がIDカード登録機13として機能する場合は、登録されるIDカードのIDの読み込みと、サービスが有料で課金がカード決済で行われる際のカード情報の読み込みと、カード内の電子マネー決済の際の電子マネーの引き去りとを行う。一方、迷子検索端末機15として機能する場合は、迷子の探索を希望する依頼者が自身のIDカードのIDを読み込ませ、施設管理DB19からそのIDに関連付けられた迷子の情報を取り出す際に使用される。
キー入力部35は、カードID登録時の付帯情報の登録や、指定操作等に使用される。
次に、施設管理DB19に登録される登録情報19aの構成例を図3に示し、その説明を行う。
この例では、IDカード登録機13での登録時に読み込まれたカードIDに、登録操作によって同グループNoに関連付けられた付帯情報として名前、連絡先、写真の画像データ(写真情報)が登録されている状態を示す。
但し、その登録内容によっては、探索時に写真情報がなかったり、施設内放送にて名前で呼び出しが出来なかったりするケースが生じるが、その登録内容の選択は、利用希望者の意思によって決定されることが望ましい。また、施設管理DB19に登録された情報は、施設の運用方針や登録希望者の意思に応じて消去されるようになっている。例えば、当日限りで消去、一定期間経過後に消去、登録者の消去操作によって消去される。
次に、施設管理サーバ17は、図4に示すように、送受信部41と、登録制御部42と、検索部43と、転送部44と、照合検出部45とを備えて構成されている。
送受信部41は、施設内LAN21を介して各IDカード登録機13−1〜13−n又は各迷子検索端末機15−1〜15−nとの間でデータ情報の送受信を行うものである。
登録制御部42は、IDカード登録機13−1〜13−nにおける登録操作により読み込まれたカードIDや写真情報等が互いに関連付けられた情報が、送受信部41で受信された際に、その関連する情報をグループ化し、これを登録情報19aとして施設管理DB19に登録する制御を行うものである。
検索部43は、迷子検索端末機15−1〜15−nにて入力された探索依頼者のカードIDが送受信部41で受信された際に、この受信IDと同グループNoで登録されている子供の写真情報を、施設管理DB19の登録情報19aから検索するものである。
照合検出部45は、迷子検索端末機15−1〜15−nで撮影された子供等の写真情報が送受信部41で受信された際に、この受信された写真情報と、施設管理DB19の登録情報19aの写真情報とを画像認証技術によって照合し、受信写真情報に近似した写真情報を検出するものである。
転送部44は、検索部43で検索された写真情報を送受信部41を介して該当する迷子検索端末機15−1〜15−nへ転送すると共に、照合検出部45で検出された写真情報を該当する迷子検索端末機15−1〜15−nへ転送するものである。
次に、このような構成の迷子探索システム11による迷子の探索処理の動作を、下記の第1〜第5のケースにて説明する。
(第1のケース)
図5は、迷子探索システム11による迷子探索処理の動作を説明するための第1のフローチャートである。
まず、ステップS1において、IDカードAとBを携帯する親子が、IDカード登録機13−1にて双方のカードID=A,Bと、子の顔写真とを登録したとする。この登録された情報は、親子の登録操作によって例えば同グループNo1で互いに関連付けられる。関連付けられた情報は、ステップS2において、施設内LAN21を介して施設管理サーバ17の送受信部41で受信された後、登録制御部42の制御によって施設管理DB19に登録される。
この後、ステップS3において、例えば子が迷子になり、迷子預かり所14−nで保護されたとする。この迷子になった子はIDカードBを紛失しているとする。また、子が迷子になったことを認識した親が、ステップS4において、最寄の迷子検索端末機15−2で自分が携帯するIDカードAからIDを入力したとする。
この入力されたカードID=Aは、ステップS5において、施設内LAN21を介して施設管理サーバ17へ送信される。施設管理サーバ17では、検索部43によって、その受信ID=Aと同グループNoで登録されている子供の写真情報が、施設管理DB19から検索される。
この検索された写真情報は、ステップS6において、施設管理サーバ17の転送部44にて、施設内LAN21を介して迷子預かり所14−nの迷子検索端末機15−nへ転送される。この転送は、全ての迷子預かり所の迷子検索端末機に対して行われる。
迷子預かり所14−nでは、ステップS7において、係員が、保護中の子供と、転送されてきた写真情報とを見合わせながら照合し、その子供が、探索依頼が出されている子供かどうかを確認する。この確認によって該当する子供であると判断された場合、ステップS8において、親が待機している場所の迷子検索端末機15−2又は待機施設に対して連絡を行う。連絡を受けた親は、ステップS9において、子が保護されている迷子預かり所14−nに出向き、子と合流することができる。
(第2のケース)
上記ステップS7において、保護中の子供と、転送されてきた写真情報との照合を、バイオメトリクスによる画像認証技術で行う。バイオメトリクス(Biometrics:生物計測学的認証)とは、指紋をはじめ、顔、手型、虹彩、網膜、血管などの生体的特徴や筆跡、音声などの行動的特徴を数値化し、登録されたデータと照合することで行う本人認証の手法である。
つまり、保護中の子供の生体的特徴や行動的特徴を数値化し、転送されてきた写真情報と照合して本人の認証を行う画像認証機能を迷子検索端末機15に備えておく。そして、その画像認証機能によって、探索依頼が出されている子供かどうかを認証すれば、客観的かつ定量的な判断基準で本人照合を行うことが可能となる。
(第3のケース)
図6は、迷子探索システム11による迷子探索処理の動作を説明するための第2のフローチャートである。但し、図6において、図5に対応するステップには同一符号を付す。
この第3のケースにおいても、第1のケースで説明したと同様にステップS1とS2で登録が行われ、ステップS3で迷子が発生したとする。但し、その迷子発生時に、まだ親は子が迷子になったことに気付いていないか、気付いたが迷子探索の依頼を行っていないとする。
従って、迷子預かり所14−nでは、探索依頼の子供に該当していないため、ステップS11において、迷子検索端末機15−nにて子供の写真を撮影する。この撮影による写真情報は、ステップS12において、施設内LAN21を介して施設管理サーバ17へ転送される。
施設管理サーバ17では、その転送された写真情報が送受信部41で受信されると、ステップS13において、照合検出部45によって、その受信写真情報と、施設管理DB19に登録された写真情報とが画像認証技術によって照合されることによって、受信写真情報に近似した写真情報が検出される。
この検出された写真情報は、当該写真情報に対応付けられたIDと共に、ステップS14において、転送部44によって、照合のための写真情報の転送してきた迷子検索端末機15−nへ返信される。
この写真情報が返信されてきた迷子検索端末機15−nの迷子預かり所14−nでは、上記の第1又は第2のケースのステップS7で説明したと同様に、係員によって目視で照合が行われるか、バイオメトリクスによって照合が行われる。
この結果、施設管理DB19に登録されているIDの子供であると判断されれば、ステップS8において、そのIDの付帯情報の同伴者である親の連絡先、氏名等から、施設内の放送設備等の案内設備によって、放送や、携帯電話への連絡等で親に迷子保護の連絡を行う。
(第4のケース)
上記の第3のケースの場合において、施設管理DB19に近似した写真情報が存在しなかった場合、又は迷子検索端末機15−nに返信されてきた写真情報との照合の結果、迷子本人では無いと判断されたとする。この場合、迷子並びにその同伴者がIDカード登録をしていない可能性がある。
このため、迷子本人から正確な同伴者の情報が得られない限り、施設内放送設備による呼び出しを行うにしても、迷子本人の身体的特徴などの迷子本人の特徴を放送することによって、同伴者が気付いてくれることを期待することになる。
そこで、上記のように迷子検索端末機15−nで撮影した迷子の写真情報を各迷子預かり所に転送することで、同伴者が他の迷子預かり所に迷子発生を届け出ていれば、その同伴者に、保護中の子供の情報をより正確に伝え、迅速な子供との合流を実現させる。
(第5のケース)
上記の第3のケースの場合において、迷子本人がIDカードBを携帯していた場合、そのIDから本人確認のために迷子検索端末機15−nから施設管理サーバ17へ本人の写真情報を転送し、これによって返信されてくる迷子本人を含む付帯情報から本人確認が出来れば、その付帯情報から同伴者を特定する。
その付帯情報に、連絡方法が記載されていればそれに従って電話等で連絡を取る。連絡方法が記載されていない場合でも同伴者の名前が判明すれば、施設内放送設備等での呼び出しが可能となる。
また、この場合、迷子検索端末機15−nが、迷子本人が携帯しているIDカードBと、返信されてきた付帯情報のID情報とを照合して迷子本人であるかどうかを確認する機能を設けてもよい。
以上説明したように本実施の形態の迷子探索システム11によれば、例えば施設に入場して、IDカードを所持する親子が、IDカード登録機13にて双方のIDカードのID情報を登録することにより、この登録情報が施設管理サーバ17によって施設管理DB19に登録された後に、子が迷子になったとする。
この迷子を認識した親が、迷子検索端末機15で自分のIDカードのIDを入力すると、これが施設管理サーバ17へ送信され、これを受信した施設管理サーバ17にて施設管理DB19から受信IDと同グループの子供のIDに関連付けられた写真情報が検索され、迷子検索端末機15へ送信される。
ここで、迷子になった子供が迷子預かり所14に保護されているとすると、迷子検索端末機15に転送されてきた写真情報と保護中の子供とを係員が照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。迷子本人であれば、係員が、親が待機中の場所に連絡する。これによって、親は迷子と合流することができるようにした。
このように、施設の入場門などにIDカード登録機13を設置し、施設内の迷子預かり所などに複数の迷子検索端末機15を設置し、また、施設の管理室などに施設管理DB19を有する施設管理サーバ17を設置して、各構成要素を有線又は無線の施設内LANなどの施設内LAN21で接続すればよいので、小規模な設備導入で、効率良く迅速に迷子を探索することができる。
また、IDカード登録機13が、IDカードのIDの読み込みと、そのIDカードの所持者の写真の撮影とを、所持者の操作によって実行するようにした。これによって、所持者のIDカードのIDの読み込み並びに写真の撮影は、所持者の意思による操作によって行われるので、プライバシーの侵害に抵触することがなくなる。
また、IDカード登録機13に、IDが読み込まれたIDカードの所持者の操作に応じて、当該所持者を特定可能な情報及び連絡先の情報を、読み込まれたIDに関連付ける機能を更に備え、施設管理サーバ17に、施設管理DB19から検索した写真情報と、この写真情報が関連付けられたグループ内の情報とを迷子検索端末機15へ送信する機能を更に備えた。
これによって、迷子検索端末機15に転送されてきた写真情報と保護中の子供とを係員が照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。また、子供がIDカードを所持していれば、このIDカードのIDと、転送されてきたグループ内の情報に含まれる子供のIDとを照合することによって迷子本人かどうかを確認することができる。これらによって、迷子本人であることが確認されれば、係員は、その転送されてきた写真情報が関連付けられたグループ内の情報に含まれる親の携帯電話番号などへ連絡して、迅速に親に迷子の発見を知らせることができる。
また、迷子検索端末機15に、人の生体的特徴及び行動的特徴の少なくとも一方を数値化し、施設管理サーバ17から受信した写真情報と照合して本人の認証を行うバイオメトリクスによる画像認証機能を更に備えた。
これによって、迷子検索端末機15によって客観的かつ定量的な判断基準で本人照合を行うことが可能となる。
また、迷子検索端末機15に、施設管理サーバ17から受信した写真情報が関連付けられたグループ内の情報に含まれるIDと、当該迷子検索端末機15にてIDカードから読み込まれたIDとを照合して一致するか否かを確認する機能を更に備えた。
これによって、子供がIDカードを所持していれば、このIDカードのIDを読み込ませることにより、施設管理サーバ17からのグループ内の情報に含まれる子供のIDと、自動的に照合することにより、迷子本人かどうかを確認することができる。
また、迷子検索端末機15に、写真を撮影し、この撮影により得られた写真情報を施設管理サーバ17へ送信する機能を更に備え、施設管理サーバ17に、迷子検索端末機15からの写真情報を受信し、この受信された写真情報を、施設管理DB19に登録された写真情報と照合することにより受信された写真情報に近似した写真情報を検出し、この検出された写真情報と、この写真情報が関連付けられたグループ内の情報とを迷子検索端末機15へ送信する機能を更に備えた。
これによって、例えば迷子預かり所で保護した子供がIDカードを無くしていた場合でも、その保護した子供の写真を迷子検索端末機15で撮影して写真情報を施設管理サーバ17へ送信することによって、施設管理サーバ17からその写真情報に近似した写真情報並びに当該写真情報が関連付けられたグループ内の情報が返信されてくる。これによって、その情報に含まれている保護者へ連絡を取ることができる。
また、迷子検索端末機15に、自迷子検索端末機15における撮影で得られた写真情報を他の迷子検索端末機15へ送信する機能を更に備えた。
これによって、迷子検索端末機15で撮影した迷子の写真情報を、各迷子預かり所に設置された迷子検索端末機15へ送信することで、親が他の迷子預かり所に迷子発生を届け出ていれば、その親に保護中の子供の情報をより正確に伝え、迅速な子供との合流を実現させることができる。
本発明の実施の形態に係る迷子探索システムの構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係る迷子探索システムに用いられる迷子検索端末機とIDカード登録機との双方の機能を有する登録検索端末機の外観図である。 上記実施の形態に係る迷子探索システムに用いられる施設管理DBに登録される登録情報の構成例を示す図である。 上記実施の形態に係る迷子探索システムに用いられる施設管理サーバの構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係る迷子探索システムによる迷子探索処理の動作を説明するための第1のフローチャートである。 上記実施の形態に係る迷子探索システムによる迷子探索処理の動作を説明するための第2のフローチャートである。
符号の説明
11 迷子探索システム
12 IDカード登録所
13−1〜13−n IDカード登録機
14−1〜14−n 迷子預かり所
15−1〜15−n 迷子検索端末機
17 施設管理サーバ
19 施設管理DB(データベース)
19a 登録情報
21 施設内LAN
23 IDカード販売所
31 登録検索端末機
32 カメラ
33 表示部
34 IDカードリーダ
35 キー入力部
41 送受信部
42 登録制御部
43 検索部
44 転送部
45 照合検出部

Claims (7)

  1. 一意に識別されるID情報が記憶され、このID情報が接触及び非接触の少なくとも一方の読み取り方式にて読み取り可能な記憶媒体と、
    複数の記憶媒体から個別にID情報を読み込むと共に、それら記憶媒体の所持者の写真を撮影し、この撮影による写真情報と、前記読み込まれたID情報とを同所持者毎に関連付け、この関連付けられた情報を同グループ毎に関連付けて登録情報を作成し、この登録情報を通信網へ送信する登録機と、
    前記登録機から送信された登録情報を通信網を介して受信し、この受信された登録情報をデータベース手段に登録し、また、通信網を介してID情報を受信した際に、この受信ID情報と同一のID情報が存在するグループ内の他のID情報に関連付けられた写真情報を検索し、この検索された写真情報を通信網へ送信するサーバ装置と、
    記憶媒体からID情報を読み込み、このID情報を通信網を介して前記サーバ装置へ送信すると共に、前記サーバ装置からの写真情報を受信する端末機と
    を備えたことを特徴とする迷子探索システム。
  2. 前記登録機は、前記記憶媒体のID情報の読み込みと、その記憶媒体の所持者の写真の撮影とを、所持者の操作によって実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の迷子探索システム。
  3. 前記登録機は、前記ID情報が読み込まれた記憶媒体の所持者の操作に応じて、当該所持者を特定可能な情報及び連絡先の情報を、前記読み込まれたID情報に関連付ける手段を更に備え、
    前記サーバ装置は、前記データベース手段から検索した写真情報と、この写真情報が関連付けられたグループ内の情報とを端末機へ送信する手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の迷子探索システム。
  4. 前記端末機は、人の生体的特徴及び行動的特徴の少なくとも一方を数値化し、前記サーバ装置から受信した写真情報と照合して本人の認証を行うバイオメトリクスによる画像認証機能
    を更に備えたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の迷子探索システム。
  5. 前記端末機は、前記サーバ装置から受信した前記写真情報が関連付けられたグループ内の情報に含まれるID情報と、当該端末機にて記憶媒体から読み込まれたID情報とを照合して一致するか否かを確認する手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の迷子探索システム。
  6. 前記端末機は、写真を撮影し、この撮影により得られた写真情報を前記サーバ装置へ送信する手段を更に備え、
    前記サーバ装置は、前記端末機からの写真情報を受信し、この受信された写真情報を、前記データベース手段に登録された写真情報と照合することにより前記受信された写真情報に近似した写真情報を検出し、この検出された写真情報と、この写真情報が関連付けられたグループ内の情報とを前記端末機へ送信する手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の迷子探索システム。
  7. 前記端末機は、自端末機における撮影で得られた写真情報を他の端末機へ送信する手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項6に記載の迷子探索システム。
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