JP3828901B2 - 個人認証システム - Google Patents
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Description
一方、家庭の核家族化という社会背景から一人暮らしの高齢者または高齢者夫婦のみの世帯数も増加している。このような一人暮らしの高齢者の場合、急病で倒れたとき、その発見が遅れ、深刻な事態を招いてしまう場合があった。
このようなことから、児童や高齢者の家族側等からは、自身の目の届かない範囲における児童や高齢者等の行動内容を把握したいという要望が多かった。
またその他にも、GPS(Global Positioning System)機能を備えた携帯電話を児童や高齢者に持たせて位置を確認するシステム、または託児所に設置されたカメラ画像を、家族が端末で閲覧可能にしたシステムがあった。
特許文献1では、GPS機能を備えた携帯電話機の緊急用ボタンが押下されると、その現在位置がサーバに送信され、サーバは、その受け取った携帯電話の位置情報を通報先の端末装置に送信していた。
(1)児童等の管理の対象となる人物が多忙であるとき、携帯電話や公衆電話による連絡が困難である可能性があった。
(2)また、携帯電話は、校則で生徒が学校内に持ち込むことを禁止している場合もあれば、本人が置き忘れたり・盗まれたりして常時身につけていることが困難である場合があった。
(3)また、従来は、その携帯電話を本当にその管理の対象となる人物が保持しているかの確証がとれなかった。
図1は、本発明の実施の形態における行動管理システムの構成を示す図である。以下、図を用いて、その行動管理システムの構成について説明を進める。
この行動管理システムは、児童など管理対象となる人物(以下、管理対象人物という)の移動経路上(行動範囲内)に1以上設置され、その管理対象人物の個人情報を入力する個人情報入力装置10と、その個人情報入力装置10により入力された個人情報に基づいて、その行動管理対象人物の行動履歴を作成するデータ管理サーバ20と、そのデータ管理サーバ20から管理対象となる人物の行動履歴を取得する情報取得装置30と、ネットワーク100とを有して構成される。
これら、個人情報入力装置10、データ管理サーバ20及び情報取得装置30は、ネットワーク100を介して接続されている。
この個人情報入力装置10は、前述したように、管理対象人物の移動経路上に1以上設置されており、その管理対象人物は、自身が通過した各地点に設置されている個人情報入力装置10に自身の個人情報を入力していく。また、これらの個人情報入力装置10には、それぞれ固有の装置IDが割り当てられている。
個人情報入力装置10は個人情報が入力されると、その個人情報とともにその個人情報入力装置10の設置位置を示す情報及び現在時刻等をデータ管理サーバ20に送信する。
好適には、この個人情報入力装置10は、バイオメトリクス情報を読み取る機能を備えている。ここで、個人情報入力装置10が読み取るバイオメトリクス情報としては、例えば、指紋、虹彩、静脈パターン、顔の特徴、打鍵の強さ、声紋、手のひらの形状、または温度イメージ等の1つまたはその組み合わせであってもよい。例えば、管理対象人物は、自身の手のひらで個人情報入力装置10の読み取り部位に触れて、静脈パターン等のバイオメトリクス情報を個人情報入力装置10に入力させる。
この前述のデータ管理サーバ20は、各管理対象人物の個人情報等を各個人記録ファイルにより管理し、格納している。
データ管理サーバ20は、その個人記録ファイルに格納する個人情報と、個人情報入力装置10から受信した個人情報とを照合して、その個人情報の人物を特定する。
人物特定後、データ管理サーバ20は、自身が格納する1以上の人物の行動履歴のうち、その特定した人物の行動履歴に、個人情報入力装置10から受信した時刻及び位置情報を書き込む。
図2は、その装置IDと個人情報入力装置10の設置位置との対応を示すテーブルの一例を示す図である。
図に示すように、例えばこのテーブルには、端末IDと、個人情報入力装置10の設置位置の緯度経度情報と、その住所情報と、その位置の周囲の特徴とが互いに対応付けられている。
データ管理サーバ20は、このテーブルを参照して、管理対象人物の行動状況を示す情報を作成し、前述の情報取得装置30へ送信する。この送信情報には、例えば、「▲▲交差点を15時10分に通過」といったような内容が示されている。
以下、第1の実施の形態における前述の行動管理システムによる動作について説明する。
本実施の形態では、管理対象人物を児童とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報をその児童のバイオメトリクス情報とする。
図3は、行動管理システムによる児童の登校時の行動の管理動作の流れを示すシーケンスチャートである。以下、図に沿って、登下校時における児童の行動の管理動作について説明を進める。
個人情報入力装置10は、入力されたバイオメトリクス情報と、自装置の装置IDと、現在時刻情報とをデータ管理サーバ20に送信する(ステップS102)。
照合の結果、データ管理サーバ20は、その受信したバイオメトリクス情報に一致したバイオメトリクス情報を自身に格納していると判断した場合、その一致したバイオメトリクス情報の管理対象人物の個人記録ファイルに、情報が入力された時期と、その情報が入力された個人情報入力装置10の装置IDとを対応付けて書き込む(ステップS104)。
この目的地に到着するまでの情報入力、送信、照合、及び書き込み動作は、前述のステップS101〜S104の動作が繰り返される。
個人情報入力装置10は、その入力されたバイオメトリクス情報と、その校門近傍に設置された個人情報入力装置10の装置IDと、現在時刻情報とをデータ管理サーバ20に送信する(ステップS106)。
また、データ管理サーバ20は、児童が目的地に到着した旨の情報を電子メール等でその児童の保護者が操作する情報取得装置30に送信する(ステップS109)。以下、このような到着等の児童の行動状況を示す情報を行動状況情報という。
情報取得装置30は、その目的地に到着した旨の情報を表示する(ステップS110)。
児童の保護者は、情報取得装置30の画面を閲覧して、児童が無事に目的地に到着したことを確認する。
このとき、データ管理サーバ20は、児童が自宅に戻り、その自宅の個人情報入力装置10からバイオメトリクス情報を受信すると、児童が自宅に無事着いた旨の情報を電子メール等で、学校に設置されている情報取得装置30に送信する。
学校に設置された情報取得装置30は、その児童が帰宅した旨の情報を表示する。
教師など学校の職員は、情報取得装置30の画面を閲覧して、児童が無事に帰宅したことを確認する。
また、例えば指紋、虹彩、ICカードといったように、データ管理サーバ20は個人情報入力装置10から受信した個人情報の種別を該当する個人記録ファイルに書き込んでもよい。
さらに、データ管理サーバ20は、個人情報入力装置10から受信した個人情報を個人記録ファイルに記録しておくようにしてもよい。
この照合結果で「×」が表示された場合、管理対象人物は、個人情報を再度入力することで、個人記録ファイルに作成される行動履歴を確実なものとすることができる。
また、その到着時だけではなく、データ管理サーバ20は、出発地点以外に設置された各個人情報入力装置10から個人情報等を受信し、照合するごとに、それらの各地点を管理対象人物が通過した旨を示す行動状況情報を情報取得装置30にその都度電子メール等で通知するようにしてもよい。
この場合、データ管理サーバ20は、その移動経路外に設置されている個人情報入力装置10から個人情報を受信した場合、その管理対象人物が移動経路を外れて行動している旨の警告メッセージ情報を電子メール等で情報取得装置30に送信するようにしてもよい。情報取得装置30は、その警告メッセージ情報を受信すると、表示画面上にそのメッセージの内容を表示する。また、この警告メッセージ情報受信時に、データ管理サーバ20は、アラーム音等を報知するようにしてもよい。
このことにより、管理対象人物の関係者は、その管理対象人物の予定外の行動を容易に把握することができ、管理対象人物が事故や事件に巻き込まれるのを未然に防ぐことが可能となる。
また、ここでは、データ管理サーバ20が移動経路上の装置IDを予め格納しておく構成としたが、以下のようにして、移動経路上の装置IDを検出するようにしてもよい。管理対象人物が目的地を個人情報入力装置10等を用いて入力し、データ管理サーバ20が、その目的地を示す情報と、その情報の入力元の個人情報入力装置10の装置ID(すなわち現在地)とを受信し、その目的地と現在地とから移動経路を検索する。データ管理サーバ20は、その検索した経路上に設置されている個人情報入力装置10の装置IDを図2に示すようなテーブルを参照して検出する。
また、行動管理システムは、児童などの管理対象人物の目的地において、その目的地の施設等への入場の許否を決定するようにしてもよい。
この場合、データ管理サーバ20の個人記録ファイルには、各管理対象人物がどの施設への入場を許可されているかがそれぞれ予め記録されている。
児童が目的地である学校に到着し、その学校の校門に設置されている個人情報入力装置10にバイオメトリクス情報等の個人情報を入力すると、その個人情報入力装置10は、入力された個人情報及び自装置の装置IDをデータ管理サーバ20に送信する。
データ管理サーバ20は、個人情報入力装置10から受信した個人情報と自身に予め格納されている個人情報との照合を行い、両者が一致すると、該当する管理対象人物の個人記録ファイルにおいてその学校への入場が許可されているか否かを判断する。許可されていれば、データ管理サーバ20は、校門の鍵を開錠する旨の情報をその校門に設置されている個人情報入力装置10に送信する。
個人情報入力装置10は、開錠する旨の情報を受信すると、校門を開門するように制御し、児童は校舎へ入場することが可能となる。
一方、照合の結果、一致しなかった場合、または入場を許可されていなかった場合には、データ管理サーバ20は、校門をそのまま閉門したまま、または警報を鳴動させるよう旨の情報を個人情報入力装置10に送信し、個人情報入力装置10は、その旨の情報に従って、警報の鳴動などを行う。
以下、第2の実施の形態について説明するが、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、管理対象人物を児童とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報をその児童のバイオメトリクス情報とする。
第1の実施の形態では、データ管理サーバ20は、移動経路上の各地点を通過した旨及び目的地に到着した旨の行動状況情報を、出発地点側及び目的地側の情報取得装置30に対して電子メール等で通知していた。
これに対し、本実施の形態では、データ管理サーバ20は、登下校時において、その行動状況情報に、児童が通学路上の各地点を通過する予定時刻と、それらの各地点を実際に通過した時刻とを含ませて、児童の保護者側及び学校側に通知する。
以下、行動管理システムによる、このような児童の登下校時の状況の通知動作について説明する。
図4は、その移動予定時間情報の一例を示す図である。
図に示すように、データ管理サーバ20は、その移動予定時間情報として、各行動時の経路と、その経路上の各地点(出発地点及び目的地を含む)間の移動に要する予定時間とを格納する。
図では、管理対象人物が、装置ID「0001」→「0003」→「0011」→「0004」→「0022」→「0087」の順で、行動系路上に設置されている各個人情報入力装置10に個人情報が入力する例が示されている。
また、図には、管理対象人物が各端末間の移動する際に、それぞれ「1分」、「2分」、「3分」、「1分」、「2分」要し、出発地点から目的地まで合計9分要することが示されている。
まず、データ管理サーバ20は、児童の自宅などの出発地点に設置されている個人情報入力装置10から、バイオメトリクス情報、装置ID、及び時刻情報を受信すると(ステップS201)、そのバイオメトリクス情報の照合を行う(ステップS202)。
データ管理サーバ20は、このステップS204〜S207の動作を、児童が目的地に到着するまで繰り返す。
このように、データ管理サーバ20は、経路上の各個人情報入力装置10から情報を受信するごとに、実際の通過時刻を書き込んで、児童の経路上の通過状況を示す情報作成し、出発地点側及び目的地側の情報取得装置30に送信する。
情報取得装置30は、その受信した行動状況情報を表示する。児童の家族や学校側等は、情報取得装置30に表示された前述の行動状況情報を閲覧して、児童が予定通り通学路上を移動しているか否かを確認する。
この例では、データ管理サーバ20は、出発地点の装置ID「0001」の個人情報入力装置10にバイオメトリクス情報が入力された時刻である「8時3分」を起点にして、前述の移動予定時間情報に基づいて、出発地点以外の個人情報入力装置10の設置位置の通過予定時刻を計算する。
例えば、図4に示す例では、装置ID「0001」の個人情報入力装置10から装置ID「0003」の個人情報入力装置10までに要する時間は「1分」であるので、装置ID「0003」の個人情報入力装置10の設置位置の通過予定時刻は「8時3分」の「1分」後である「8時4分」と計算される。
児童の家族は、図6に示すような情報を確認することによって、児童が順調に通学しているか否かを判断する。
このとき、目的地側、例えば学校の職員等は、児童による登校の遅れを容易に確認することができるので、児童に事故や事件等のトラブルが発生した場合に迅速に対処することが可能となる。
以下、第3の実施の形態について説明するが、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、管理対象人物を児童とする。
以上説明した実施の形態において、児童が1箇所の目的地へ移動する際の行動管理動作について説明した。
以下、児童が複数の目的地へ移動する際の行動管理動作について説明する。ここでは、一例として、児童が1度友人宅を訪問してから、その後塾に移動する場合の行動管理動作について説明する。
これに対し、児童が、自宅→友人宅→…→塾といったように、1以上の目的地を経由して最終の目的地へ移動する場合には、データ管理サーバ20は、出発地点側及び目的地側(すなわち自宅及び塾)だけではなく、経由する目的地(すなわち友人宅)の情報取得装置30にも、経路上の各地点を通過した旨及び目的地へ到着した旨を示す情報を電子メール等で通知する。
また、このとき、データ管理サーバ20は、経路上の各地点の通過予定時刻及び実際に通過した時刻、並びに他の目的地への到着予定時刻及び実際に到着した時刻を示す情報を、経由する目的地の情報取得装置30にも同様に電子メール等で通知する。
以下、第4の実施の形態について説明するが、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、管理対象人物を児童とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報をその児童のバイオメトリクス情報とする。
本実施の形態では、前述した行動管理システムを行方不明者の捜索に利用する。
図7は、本実施の形態における行動管理システムの構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態における行動管理システムは、前述の第1乃至第3の実施の形態における構成に、さらに捜索機関端末40がネットワーク100に接続されて構成されている。
捜索機関端末40は、行方不明者を捜索する捜索機関(例えば警察)の職員等により操作される情報処理装置であって、例えば、携帯電話機、PHS、もしくはPDA等の移動通信端末、またはノートブック、タワーもしくはデスクトップ等の各型のPCであってもよい。
捜索機関の職員等は、その捜索機関端末40を用いて、行方不明者の行動内容を確認して、行方不明者の捜索を行う。
捜索機関は、その届出を受けると、捜索機関端末40を用いて、その行方不明者をデータ管理サーバ20に対して登録する。
データ管理サーバ20は、その登録要求を受信すると、該当する個人記録ファイルに「行方不明」である旨の情報を書き込む(ステップS301)。
さらに、データ管理サーバ20は、自身に格納されているデータベースを参照し、その個人情報の送信元の装置IDに対応付けられている住所を抽出する(ステップS306)。
データ管理サーバ20は、それらの抽出した個人データ及び住所等の各種情報を捜索機関端末40に送信する(ステップS307)。
捜索機関端末40が、その情報を受信すると、捜索機関は、その特徴及び住所等の情報を利用して、その行方不明者の捜索や身柄確保を行う。
例えば、誘拐された被害者が、犯人の目を盗んで周囲の個人情報入力装置10に個人情報を入力することで、捜索機関は、その被害者の所在の特定が可能となる。
また、捜索機関は、行方不明者と年齢、身体的特徴が類似した不特定多数の人物に対して、個人情報入力装置10を用いた個人情報の入力を要請することで、行方不明者の所在の特定を行うこともできる。このとき、捜索機関は、この要請を拒否した人物を要注意人物としてその行動を確認することにより、行方不明者の早期発見を実現する可能性が高くなる。
以下、第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、データ管理サーバ20の各個人記録ファイルにおいて、個人情報入力装置10に入力される個人情報の種類及び入力回数と、メッセージとを予め対応付けて格納しておくことで、個人情報入力装置10を用いてコミュニケーションを図ることができる。
図に示す例では、個人情報として「右目の虹彩情報」を個人情報入力装置10に入力した場合は「友人宅に寄って帰ります」、「左目の虹彩情報」を入力した場合は「クラブで遅くなります」といったように、入力する個人情報の種別に応じて、それぞれ異なるメッセージが対応付けられている。
また、この図の例では、個人情報入力装置10に設けられているセンサに手のひらで連続3回触れた場合は「塾に直行します」、手のひらで連続5回触れた場合は「遊んで帰ります」といったように、個人情報の入力回数に応じて、それぞれ異なるメッセージが対応付けられている。
まず、データ管理サーバ20は、個人情報入力装置10から個人情報と該当する装置IDとを受信すると(ステップS401/Yes)、その受信した個人情報と、個人記録ファイル中の個人情報との照合を行い(ステップS402)、その一致した個人情報の種別及び回数が、個人記録ファイル中でメッセージに対応付けられているか否かを判断する(ステップS403)。
このようにして、個人情報入力装置10にバイオメトリクス情報等の個人情報を入力することにより、予め設定された送信先の情報取得装置30にメッセージを送ることができるので、外出先等で携帯電話等の通信機器を携帯していない場合であっても、容易に相手先とコミュニケーションをとることが可能となる。例えば、学校では生徒が携帯電話の携帯を認めていない場合が多いので、特にその有用性が高い。
また、入力する個人情報の種別及び回数に応じて、メッセージの送信先が異なるようにしてもよい。この場合、個人情報の入力者は、複数の送信先にメッセージを送ることができる。
この場合、前述したように、管理対象人物が移動経路を外れて行動したときに情報取得装置30に警告メッセージ情報を送信することにより、管理対象人物の関係者は、管理対象人物の予定外の行動を容易に把握することが可能となる。
以下、本実施の形態では、管理対象人物を、高齢者または病人等の介護が必要な人物とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報を、好ましくはその人物のバイオメトリクス情報とする。
データ管理サーバ20は、その個人情報入力装置10から受信した個人情報と、予め各個人記録ファイルに格納されている個人情報とを照合し、その受信した個人情報と一致するものが個人記録ファイルに記録されていた場合、その個人情報の入力時刻と入力された個人情報入力装置10の装置IDとを、該当する人物の個人記録ファイルに記録していく。
その後、管理対象人物はトイレに向かい、そのトイレに備え付けられた個人情報入力装置10に個人情報を同様に入力する。
このように、個人情報の入力が繰り返されるごとに、データ管理サーバ20は、該当する人物の個人記録ファイルに、その個人情報の入力時刻及び装置IDを書き込み、個人情報の入力履歴を作成していく。
これら個人情報の入力が行われている間は、その管理対象人物の生存及び安全を確認することができる。
本実施の形態では、管理対象人物を、第6の実施の形態と同様に高齢者または病人等の介護が必要な人物とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報を、好ましくはその人物のバイオメトリクス情報とする。
本実施の形態では、行動管理システムは、その管理対象人物に、急病、緊急の事態、援助が必要な困難な事態が発生した場合、第三者からの援助を速やかに要請するためのものである。以下、このときの行動管理システムによる動作の説明を進める。
なお、個人情報入力装置10は、例えば第6の実施の形態と同様に、ベッド及びトイレの周囲等に設けるようにしてもよい。
個人情報入力装置10は、その入力された個人情報と、自装置の装置IDと、現在時刻情報とをデータ管理サーバ20に送信する。
ここで、データ管理サーバ20は、その個人情報の受信により、この個人情報に該当する管理対象人物に、その装置IDにより特定される場所において緊急事態が発生した旨を認識する。データ管理サーバ20は、その緊急事態が発生した旨の情報を、救急隊、警察、地域の保健婦、ケアワーカー等の各関係機関に設置されている情報取得装置30に電子メール等で送信する。
また、このとき、各関係機関への通知方法としては、電子メールの他に、自動音声システムによる電話連絡、当直職員へのアラーム連絡等がある。
その後、その各関係機関の職員等は、管理対象人物の自宅を訪問する等して、状況を確認するとともに必要な援助を行う。
なお、好適には、緊急事態が発生した旨を示す個人情報の種別等を予め設定しておく。この場合、他の実施の形態における人物の行動管理機能との併用が可能となる。
本実施の形態では、管理対象人物を、第6の実施の形態と同様に高齢者または病人等の介護が必要な人物とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報を、好ましくはその人物のバイオメトリクス情報とする。
本実施の形態では、データ管理サーバ20は、長時間、個人情報の入力がない場合、その管理対象人物に異常が発生したと判断し、その旨を予め設定されている送信先の情報取得装置30に電子メール等で送信する。
以下、本実施の形態における行動管理システムによる動作について説明を進める。
データ管理サーバ20は、この行動履歴の作成動作において、ある管理対象人物からの個人情報の入力がなくなってから、予め設定された時間以上経過したか否かを判断する。
このとき、データ管理サーバ20は、その設定時間以上経過していないと判断した場合には、そのまま行動履歴への書き込み動作を継続する。
一方、データ管理サーバ20は、その設定時間以上経過したと判断した場合には、前回受信した個人情報から特定した管理対象人物に、何らかの異常が発生したと認識する。データ管理サーバ20は、その緊急事態が発生した旨の情報を、救急隊、警察、地域の保健婦、ケアワーカー等の各関係機関に設置されている情報取得装置30に電子メール等で送信する。
また、このとき、各関係機関への通知方法としては、電子メールの他に、自動音声システムによる電話連絡、当直職員へのアラーム連絡等がある。
その後、その各関係機関の職員等は、管理対象人物の自宅を訪問する等して、状況を確認するとともに必要な援助を行う。
本実施の形態では、管理対象人物を、第6の実施の形態と同様に高齢者または病人等の介護が必要な人物とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報を、好ましくはその人物のバイオメトリクス情報とする。
本実施の形態では、データ管理サーバ20は、短時間に複数回の個人情報が入力されたときに、管理対象人物に異常が発生したと判断し、その旨を電子メール等で予め設定されている送信先の情報取得装置30に送信する。
このことから、データ管理サーバ20は、個人情報入力装置10からの各種情報受信時に照合を行い、該当する個人記録ファイルに書き込んでいったとき、同一の管理対象人物から一定期間に予め設定された回数以上の個人情報の受信があった場合、または同一の管理対象人物から個人情報の所定間隔内の受信が所定回数以上継続した場合、その管理対象人物または送信元の個人情報入力装置10に異常が発生したと判断する。
このとき、データ管理サーバ20は、救急隊、警察、地域の保健婦、ケアワーカー、または個人情報入力装置10の保守担当の職員等の各関係機関または各会社に設置されている情報取得装置30に、異常が発生した旨の情報を送信してアラーム音等を鳴動させて通知する。
本実施の形態では、管理対象人物を、高齢者または病人等の介護を受ける受益者と、その介護サービスを実際に提供する介護サービス提供者とし、個人情報入力装置10に入力される個人情報を、好ましくはその人物のバイオメトリクス情報とする。また、個人情報入力装置10はその受益者の自宅に設置されているものとする。
本実施の形態では、データ管理サーバ20は、その受益者及び介護サービス提供者からの個人情報及び現在時刻情報等に基づいて、その介護サービス提供者による介護サービスの開始時期及び終了時期を確定することにより、介護サービス提供者側による介護費用の不正請求等を抑止するものとする。
以下、本実施の形態における行動管理システムによる動作の説明を進める。
このとき、データ管理サーバ20は、その受益者の個人情報と、その受益者の介護を担当する介護サービス提供者の個人情報とを対応付けて格納する。
また、このとき、データ管理サーバ20は、その受益者の個人情報に対して、その受益者に介護サービスを提供する事業者に勤務する全従業員の個人情報を対応付けて格納するようにしてもよい。
介護サービス提供者が介護サービスを開始するとき、受益者は自身の個人情報を個人情報入力装置10に入力し、個人情報入力装置10はその入力された個人情報と、現在の時刻情報と、自装置の装置IDとをデータ管理サーバ20に送信する(ステップS501)。
続けて、介護サービス提供者は自身の個人情報を個人情報入力装置10に入力し、個人情報入力装置10はその入力された個人情報と、現在の時刻情報と、自装置の装置IDとをデータ管理サーバ20に送信する(ステップS502)。
データ管理サーバ20は、所定時間内で受信した受益者及び介護サービス提供者の個人情報が、互いに対応付けられていると判断した場合(ステップS503/Yes)、ステップS502で受信した時刻情報を、介護サービスの開始時期として、前述した受益者の介護サービスの利用履歴にその担当した介護サービス提供者名等とともに書き込む(ステップS504)。
続けて、介護サービス提供者は自身の個人情報を個人情報入力装置10に入力し、個人情報入力装置10はその入力された個人情報と、現在の時刻情報と、自装置の装置IDとをデータ管理サーバ20に送信する(ステップS506)。
データ管理サーバ20は、所定時間内で受信した受益者及び介護サービス提供者の個人情報が互いに対応付けられていると判断した場合(ステップS507/Yes)、ステップS506で受信した時刻情報を、介護サービスの終了時期として、前述した受益者の介護サービスの利用履歴にその担当した介護サービス提供者名等とともに書き込む(ステップS508)。
すなわち、データ管理時業者側は、介護サービスの開始及び終了の際に、介護サービス提供者からだけではなく受益者からも確認をとり、介護料を支払う保険団体等からの請求に応じて介護サービスの利用履歴を提供するので、介護サービス提供者側から提供される介護サービスの時間及び回数の改竄、並びに内容の不正を防止することができる。
このとき、介護料を支払う保険団体等は、異常値の介護事業者または介護サービス提供者に対して重点的に不正請求の調査することによって、介護サービス提供時の不正を効率よく把握することができる。
さらに、保険団体等は、例えば全体の平均実施時間に比べて短い平均実施時間の介護事業者または介護サービス提供者の優良業者と判断し、今後優先的に選別するようにしてもよい。一方、保険団体等は、前述の異常値の介護事業者または介護サービス提供者に対しては勧告等を行うことにより、受益者に対してよりよい介護サービスを提供することが可能となる。
これらの場合も介護サービスの場合と同様に、データ管理サーバ20は、サービス提供側と受益者側との双方からの個人情報の入力を確認したときに、それらのサービスの開始または終了を自身に記録するので、サービス提供者側から提供されるサービスの時間及び回数の改竄、並びに内容の不正を防止することができる。
本実施の形態では、行動管理システムを人物の年齢確認に利用する。
以下、本実施の形態における行動管理システムによる年齢確認動作について説明する。
また、本実施の形態では、個人情報入力装置10と情報取得装置30とが一体的に構成される。すなわち、本実施の形態における個人情報入力装置10は、データ管理サーバ20から情報を取得し、表示する機能を備える。例えば、この個人情報入力装置10は、年齢の確認を要する施設に設置される。
データ管理サーバ20は、その個人情報を受信すると、その受信した個人情報と一致するものを個人記録ファイルから抽出し、その抽出した個人情報と対応付けられている年齢データをさらに抽出する。データ管理サーバ20は、その抽出した年齢データをその請求元の個人情報入力装置10に送信する。
個人情報入力装置10はデータ管理サーバ20から受信した年齢データを表示し、前述の施設の従業員は、その表示された年齢を確認し、その確認した年齢に応じた利用料金を、その施設を利用する管理対象人物に対して請求する。
1)交通機関の小児・大人料金の判定
2)入場料またはサービス利用料金の小・中・高校生、大学生、大人、高齢者の区分判定(例:理容室の料金体系、ブッフェスタイルレストランの料金体系など、酒や煙草の自動販売機、年齢制限のある映画、出版物、インターネットのページ閲覧)
3)年齢による入場制限のある場合(例:深夜のカラオケボックス、映画館、漫画喫茶、インターネットカフェ、お酒を飲ませる店など)
4)補導時の本人確認、年齢確認
5)誕生日、誕生月などにサービス(無料、半額など)を提供などしている場合の確認
本実施の形態では、行動管理システムは、保険証の代わりに、病院を利用するための身分証明に使用される。以下、本実施の形態における行動管理システムの構成及び動作の説明を進める。
また、本実施の形態では、個人情報入力装置10及び情報取得装置30は、病院に設置される。
この回答データには、前述の抽出した保険証の基本データが含まれていてもよい。
一方、照合の結果、不一致であった場合(ステップS603/No)、データ管理サーバ20は、その管理対象人物が特定できない旨のメッセージを情報取得装置30に送信する。
また、1つの保険証を家族等、複数人で利用する場合、データ管理サーバ20における個人記録ファイルに、その保険証を利用可能な家族の情報を関連付けしておけばよい。
このとき、データ管理サーバ20は、管理対象人物の個人情報と身分証明に必要な情報とを互いに対応付けて格納する。
また、この場合、前述の回答データには、例えば、「○○さんであることが証明されました」等の管理対象人物の身分が証明された旨のメッセージとともに、その管理対象人物の証明書番号、利用するためのパスワード等の各情報、並びに利用可能状況を知らせる信号等が含まれる。
前述の施設の従業員等は、その回答データの内容に応じて、管理対象人物の利用料金等を決定し、サービス等を提供する。
このように、本実施の形態によれば、管理対象人物の個人情報を個人情報入力装置10に入力すると、データ管理サーバ20は、その管理対象人物の身分を証明する回答データを情報取得装置30に送信するので、管理対象人物は、保険証を持参していなくても自身の身分証明を迅速に得ることができ、その身分証明に応じたサービスを容易に利用することが可能となる。
本実施の形態においては、管理対象人物は、図書館からの本の貸し出しを利用する者である。また、個人情報入力装置10及び情報取得装置30はその図書館に設置されるものとする。
図13は、この本実施の形態における行動管理システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。以下、図に沿って説明を進める。
また、データ管理サーバ20は、前述の受信した個人情報と、装置IDと、個人情報が入力された時刻情報とを、その一致した個人情報が格納されていた個人記録ファイルに書き込む(ステップS703)。
なお、受信した個人情報と個人記録ファイル内の個人情報と一致しなかった場合(ステップS702/No)には、ステップS705において、データ管理サーバ20は、貸し出しが不可である旨の情報を情報取得装置30に送信する。
また、図書館の出入口にはセンサが設置されており、貸出許可情報が入力されていない電子媒体が図書館の出入口を通過した場合、図書館に設置された報知器が不正に持ち出した旨の警報を鳴動する。
このことにより、貸出作業を行っていない本の無断持ち出しを抑止することが可能となる。また、この方式を用いた場合、本を借り出す管理対象人物本人が情報取得装置30を操作すればよいので、図書館側の職員の削減が可能となる。
本実施の形態において、管理対象人物は、集会場等の利用施設の利用を希望するものとする。
図14は、本実施の形態における行動管理システムの構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態における行動管理システムは、前述した個人情報入力装置10及びデータ管理サーバ20に加え、さらに施錠装置50がネットワーク100に接続されて構成されている。
この施錠装置50は、前述の利用施設の入口に設けられている鍵の施錠及び開錠をし、その利用施設への入場を制限する。
また、個人情報入力装置10は、その利用施設の入口に設置される。管理対象人物は、自身の個人情報を個人情報入力装置10に入力し、その個人情報がデータ管理サーバ20に予め登録されていれば、前述の施錠装置50がその利用施設の入口の鍵を開錠する。
以下、本実施の形態における行動管理システムの動作について説明する。
また、データ管理サーバ20は、前述の受信した個人情報と、装置IDと、個人情報が入力された時刻情報とを、その一致した個人情報が格納されていた個人記録ファイルに書き込む(ステップS804)。
また、前述した利用施設の入口の他に、管理対象人物の自宅やマンションの入口に適用することもできる。
本実施の形態において、管理対象人物は、鉄道、バスまたは航空機等の交通機関の利用を希望するものとする。
個人情報入力装置10は、その各交通機関における輸送車両(バス、電車等)の入口または改札口等に設置される。
その管理対象人物は、自身の個人情報を個人情報入力装置10に入力し、その個人情報がデータ管理サーバ20に予め登録されていれば、個人記録ファイルに書き込まれている利用条件で、その交通機関の利用が可能となる。例えば、この利用区間、利用期間等の交通機関の利用条件は、管理対象人物が予め交通機関側に支払っておいた利用料金に応じて決められる。
以下、本実施の形態における行動管理システムの動作について説明する。
さらに本実施の形態では、データ管理サーバ20は、各個人情報入力装置10の装置IDと、その設置位置と、その各端末が設置されている交通手段の種別とを示す情報との対応を示すテーブルを格納する。
図16は、このテーブルの一例を示す図である。
図に示す例では、データ管理サーバ20は、各個人情報入力装置10の端末IDと、その設置位置の住所と、その端末が設置されている交通機関の種別と、その端末が設置されている施設や交通手段(駅、停留所、空港、バス自体)とを互いに対応付けて格納している。
また、データ管理サーバ20は、前述の受信した個人情報と、装置IDと、個人情報が入力された時刻情報とを、その一致した個人情報が格納されていた個人記録ファイルに書き込む(ステップS903)。
管理対象人物は、その利用する交通手段の乗車口や改札口等に設置されている個人情報入力装置10に、自身の個人情報を入力すると、個人情報入力装置10は、その入力された個人情報と、装置IDと、現在時刻情報とをデータ管理サーバ20に送信する(ステップS904)。
このとき、個人情報入力装置10は、運行中のバス等、その位置が1箇所に固定されないものに設置されている場合、GPS等を利用して取得した個人情報入力時の位置情報もデータ管理サーバ20に送信する。
また、データ管理サーバ20は、前述の受信した個人情報と、装置IDと、個人情報が入力された時刻情報とを、その一致した個人情報が格納されていた個人記録ファイルに書き込む(ステップS906)。
このとき、データ管理サーバ20は、個人情報が入力された位置情報を受信していれば、同様にその位置情報を個人記録ファイルに書き込む。
交通機関の職員は、その情報取得装置30の表示内容に基づいて、管理対象人物の利用の可否を決定する。
この場合、その管理対象人物の家族等は、各管理対象人物の行動を容易に管理することが可能となる。
また、不審者や犯罪者等の個人情報と、交通手段の利用許否の情報とを予めデータ管理サーバ20に格納させておくことにより、不審者や犯罪者による移動及び逃走の抑止、ならびに摘出が可能となる。
また、上記の実施の形態では、管理対象人物は、個人情報の一例としてバイオメトリクス情報を個人情報入力装置10に入力していたが、その個人情報の入力方法は他のものであってもよい。
例えば、パスワード等を個人情報として個人情報入力装置10に入力してもよいし、その他、氏名、住所、学校名、身分情報等を組み合わせて個人情報として入力するようにしてもよい。
また、ICカード等の記録媒体を個人情報入力装置10に接触させてその記録媒体内の個人情報を入力してもよい。また、管理対象人物はICタグ等を携帯し、その個人情報入力装置10付近を通過する際に無線で自動的に個人情報を個人情報入力装置10に入力するようにしてもよい。
また、個人情報入力装置10は、通過者の多い場所に設置してもよく、具体的には、鉄道等の交通機関の改札口、交通手段の乗降口、駅ビル、百貨店、スーパーマーケット等の商業施設の入口、マンションの入口等である。
さらには、街頭の壁、電信柱、建物に取り付けられている住所表示板、自動販売機のボタン部分を個人情報入力装置10の情報入力部分(指紋のセンサ等)となるように構成してもよい。
特に、自動販売機のボタン部分を個人情報の入力部分として構成することにより、管理対象人物が意識することなく、個人情報を入力することができる。
例えば、前述したように、個人情報入力装置10を電車等の移動手段に設置するようにしてもよいし、携帯電話機、PHS、またはPDA等の携帯可能な移動通信端末であってもよい。この場合、個人情報入力装置10はGPS機能を備えており、入力された管理対象人物の個人情報および現在時期を示す情報等とともに、自装置の現在位置を示す情報をデータ管理サーバ20に送信する。
これに対し、個人情報入力装置10自体が個人記録ファイルを格納しており、自装置に入力された個人情報の照合を行ってもよい。この場合、個人情報入力装置10は、その照合結果と、その個人情報が入力された時刻とを、その装置IDとをデータ管理サーバ20に送信し、データ管理サーバ20は、その受信情報を自身の個人記録ファイルに行動履歴として記録していく。
これに対し、各個人情報入力装置10からのデータ管理サーバ20へのアクセス場所(アドレス)を互いに異なるものとしておくことにより、各個人情報入力装置10を識別することもできる。
例えば、管理対象人物は運転中に警察官等に運転免許証の提示を求められたとき、自身の個人情報を、その警察官が管理する個人情報入力装置10に入力する。このとき、データ管理サーバ20は、その個人情報入力装置10から受信した個人情報の入力の履歴を自身に記録する。
また、管理対象人物が出入国をするときには、パスポートを提示する代わりに自身の個人情報を提示するようにしてもよい。
さらに、管理対象人物は、例えば社屋に入場するとき、社員証を提示する代わりに自身の個人情報を個人情報入力装置10に入力し、データ管理サーバ20がその入力された個人情報を受信して認証を行い、入場の可否を判断してその社屋側の端末にその判断結果を送信するようにしてもよい。
また、上記の個人情報入力装置10、データ管理サーバ20、情報取得装置30、販売管理者端末40、及び行動管理システム50をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
20 データ管理サーバ
30 情報取得装置
40 捜査機関端末
50 施錠装置
100 ネットワーク
Claims (10)
- 特定の複数箇所に設置され、管理対象人物の個人情報を入力するための個人情報入力装置と、前記管理対象人物に係る情報を管理するデータ管理サーバと、該データ管理サーバから前記管理対象人物に係る情報を取得する情報取得装置とを有し、前記管理対象人物の個人認証を行う個人認証システムであって、
前記個人情報入力装置は、
前記管理対象人物を特定するための個人情報が入力されると、該個人情報と、自装置固有の装置IDとを前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、
前記個人情報入力装置から受信した個人情報および装置IDに基づいて、前記管理対象人物の現在位置を特定し、
前記管理対象人物の現在位置が、予め設定されている前記管理対象人物の移動予定経路から外れているか否かを判断するとともに、
前記管理対象人物が前記移動経路上を移動するために要する時間を示す移動予定時間情報を格納し、該移動予定時間情報を用いて前記管理対象人物による前記移動経路上の通過時期または到着時期を推定し、
前記管理対象人物の通過または到着がないまま、前記通過または到着の推定時期を所定時間経過したとき、前記管理対象人物が通過または到着していない旨の情報を前記情報取得装置に送信することを特徴とする個人認証システム。 - 特定の複数箇所に設置され、管理対象人物の個人情報を入力するための個人情報入力装置と、前記管理対象人物に係る情報を管理するデータ管理サーバと、該データ管理サーバから前記管理対象人物に係る情報を取得する情報取得装置とを有し、前記管理対象人物の個人認証を行う個人認証システムであって、
前記個人情報入力装置は、
前記管理対象人物を特定するための個人情報が入力されると、該個人情報と、自装置固有の装置IDとを前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、
前記個人情報入力装置から受信した個人情報および装置IDに基づいて、前記管理対象人物の現在位置を特定し、
該特定した現在位置と予め設定されている移動目的地とに基づいて前記管理対象人物の移動予定経路を推定し、前記管理対象人物の位置が前記移動予定経路から外れているか否かを判断するとともに、
前記管理対象人物が前記移動経路上を移動するために要する時間を示す移動予定時間情報を格納し、該移動予定時間情報を用いて前記管理対象人物による前記移動経路上の通過時期または到着時期を推定し、
前記管理対象人物の通過または到着がないまま、前記通過または到着の推定時期を所定時間経過したとき、前記管理対象人物が通過または到着していない旨の情報を前記情報取得装置に送信することを特徴とする個人認証システム。 - 前記データ管理サーバは、
前記推定した移動経路外の前記個人情報入力装置から前記管理対象人物の個人情報を受信すると、前記管理対象人物が前記推定した移動経路を外れて移動している旨の情報を前記情報取得装置に送信することを特徴とする請求項2記載の個人認証システム。 - 前記データ管理サーバは、
前記装置IDと前記個人情報入力装置の設置位置との対応を示すテーブルを格納し、前記受信した装置IDに対応した設置位置を、前記移動経路上の通過位置として特定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の個人認証システム。 - 前記個人情報入力装置は、
前記個人情報が入力された時期を示す時期情報を、前記個人情報および前記装置IDとともに前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、
前記個人情報入力装置の設置位置を通過した時期として前記個人情報入力装置から受信した時期情報を、前記通過位置を示す情報とともに前記情報取得装置に送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の個人認証システム。 - 前記データ管理サーバは、
前記推定した通過時期または到着時期を示す情報を、実際に通過または到着した時期を示す情報とともに前記情報取得装置に送信することを特徴とする請求項5記載の個人認証システム。 - 前記管理対象人物は登下校時の児童であって、
前記個人情報入力装置は、
前記児童の登下校路上に複数設置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の個人認証システム。 - 前記データ管理サーバは、
前記個人情報に対応したメッセージ情報を示すテーブルを格納し、前記個人情報入力装置から前記個人情報を受信すると、前記メッセージ情報を示すテーブルを参照して前記受信した個人情報を前記メッセージ情報に変換し、該変換したメッセージ情報を前記情報取得装置に送信することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の個人認証システム。 - 前記データ管理サーバは、
前記個人情報入力装置から受信した個人情報の種別、受信回数、および受信間隔のうちの1つまたはその組み合わせに基づいて、前記メッセージ情報を作成し、該作成したメッセージ情報を前記情報取得装置へ送信することを特徴とする請求項8記載の個人認証システム。 - 前記個人情報は、
前記管理対象人物のバイオメトリクス情報であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の個人認証システム。
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