JP2004354743A - 熱収縮性筒状ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】白色系フィルムからなる筒状ラベルにおいて、ラベル装着時の開口不良や装着不良を生じ難い熱収縮性筒状ラベルを提供する。
【解決手段】白色顔料を含有する樹脂組成物を製膜し延伸処理して得ることができる白色系フィルム2を筒状に形成した熱収縮性筒状ラベル1であって、ラベル内面は、白色印刷層又は透明印刷層3で構成される。透明印刷層には、メジウムインキが用いられる。印刷層により、ラベル内面の静摩擦係数が0.5以下となる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白色系フィルムを基材とする熱収縮性筒状ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料などを充填する透明容器などに装着する熱収縮性筒状ラベルに用いるフィルムとして、熱収縮性の白色系フィルムが知られている。かかる白色系フィルムは、例えば、酸化チタンなどの白色顔料を含有する樹脂組成物を製膜し、これを延伸することにより得ることができる。このようにして得られたフィルムはそれ自体が乳白色を呈するので、その表面に商品名などの意匠印刷層を設けることにより、白色下地の上に印刷された文字や絵柄などを綺麗に現わすことができる。従って、これを筒状に形成することにより、遮光性があり且つデザイン性に富んだ熱収縮性筒状ラベルを構成することができる。
【0003】
ところで、熱収縮性筒状ラベルは、通常、下記の手順で製造し、容器に装着される。
すなわち、意匠印刷層などが設けられた白色系フィルムの原反ロールを引き出しながら長手方向両側部を接着剤やヒートシーラーなどでセンターシールすることにより、筒状ラベル連続体を得る。この筒状ラベル連続体を扁平状にして(以下、扁平にした筒状ラベル連続体を「扁平筒状ラベル連続体」といい、これを所定長さに切断して1つの筒状ラベルにしたものを「扁平筒状ラベル」という)、この扁平筒状ラベル連続体をロールに巻き取る。次いで、この扁平筒状ラベル連続体のロールをシュリンクラベラーのロール装着部に装着し、ラベラーに具備された一対のローラや搬送ベルトなどの搬送手段を介して、扁平筒状ラベル連続体を回転カッターなどの切断装置に送る。この切断装置で扁平筒状ラベル連続体を所定長さに切断することにより、扁平筒状ラベルを得て、これを搬送手段でラベラーの吸引装置に送り、扁平筒状ラベルの両面を吸引してその一端を開口させる。次いで、開口状態のラベルをラベラーのマンドレル部に送り、一端の開口部からマンドレル部に挿入することにより、筒状ラベル全体を完全に開口させる。最後に、この完全開口の筒状ラベルを容器の胴部に挿入し、温風などに曝して熱収縮させることにより、筒状ラベルが装着された包装体を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような作業方法によれば、筒状ラベルを連続的に容器に装着して多数の包装体を短時間で得ることができるが、上記白色系フィルムで作製された熱収縮性筒状ラベルは、吸引装置で吸引しても開口しない場合がある。また、筒状ラベルを容器胴部に挿入して熱収縮させる際、ラベルに皺や歪みなどが発生して装着不良を起こすことがある。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑み、白色系フィルムからなる筒状ラベルにおいて、ラベル装着時の開口不良や装着不良を生じ難い熱収縮性筒状ラベルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ラベル装着時の開口不良や装着不良を生じる原因について鋭意研究した結果、白色顔料を含有する白色フィルムは、顔料の粒子や延伸などにより生じる微細な空洞(ボイド)によって、フィルム表面の滑りが悪くなっている点を見出し、これに基づき本発明を完成させた。
【0007】
そこで、本発明は、白色系フィルムを筒状に形成した熱収縮性筒状ラベルであって、ラベル内面の静摩擦係数が0.5以下である熱収縮性筒状ラベルを提供する。
また、本発明は、白色顔料を含有する樹脂組成物を製膜延伸して得られる白色系フィルムが筒状に形成されており、ラベル内面の静摩擦係数が0.5以下である熱収縮性筒状ラベルを提供する。
さらに好ましい態様として、センターシール部分も含めてラベル内面全面の静摩擦係数が0.5以下である熱収縮性筒状ラベルを提供する。
【0008】
上記熱収縮性筒状ラベルは、ラベル内面の静摩擦係数が0.5以下に構成されているので、内面の滑り性が良好となる。従って、装着時に扁平筒状ラベルを開口させる際、接触状態となっている扁平筒状ラベルの内面同士の干渉を小さくして、これを確実に開口させることができる。また、収縮時には、ラベル内面を容器の胴部に沿ってスムースに滑らせることができるので、皺などの装着不良を防止できる。
【0009】
このようにラベル内面の静摩擦係数が0.5以下にする手段としては、加工が容易なことから、白色系フィルムの内面に印刷層を設けることが好ましく、又、白色系フィルムの表面側にこの印刷層の色彩が反映し難いという点から、白色印刷層又は透明印刷層を設けることがより好ましい。
【0010】
さらに好ましい態様としては、ラベル内面の静摩擦係数が0.4以下に構成されている熱収縮性筒状ラベルである。また、ラベル内面の動摩擦係数が0.4以下、好ましくは0.35以下に構成されている熱収縮性筒状ラベルである。
尚、静摩擦係数及び動摩擦係数は、JIS K 7125に準じて測定されたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の熱収縮性筒状ラベルについて、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に於いて、1は、白色系フィルム基材2の裏面2aに印刷層3が設けられ且つ表面2bに意匠印刷層5とオーバー印刷層6が設けられた白色系フィルム10を、印刷層3がラベルの内側になるように筒状にして長手方向両側部を貼着することによってセンターシールされた熱収縮性筒状ラベルを示す。
【0012】
具体的には、白色系フィルム基材2の両側には、筒状に形成する際の貼り合わせ代となる部分として、長手方向に帯状の裏面被貼着部21と表面被貼着部22が確保されている。この裏面被貼着部21を除いて、上記印刷部3が、フィルム基材2の裏面2aにグラビア印刷などによりベタ印刷などされている。一方、意匠印刷層5は、裏面被貼着部21に対応する面及び表面被貼着部22を除いて、フィルム基材2の表面2bにグラビア印刷などにより、商品名や説明などの所定の表示が単色又は多色刷されており、この意匠印刷層5全面を覆うように、透明なオーバープリント用ニスからなるオーバー印刷層6が、グラビア印刷などによりベタ印刷されている。
【0013】
白色系フィルム基材2は、例えば、樹脂及び白色顔料を含む樹脂組成物を製膜し、延伸することにより得ることができる。この白色系フィルム基材2は、フィルム自体が白色を呈するものであり、白色顔料の周囲に微細な空洞が生じているフィルムが隠蔽性や外観の点で好ましい。
樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、2種以上の混合物など公知のものを用いることができる。
白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、アルミナホワイトなどを用いることができ、中でも隠蔽力、耐光性、耐熱性などに優れる二酸化チタンが好ましい。この結晶形については、ルチル形又はアナタース形の何れでもよいが、着色力(白色度)、耐候性、耐熱性などの観点からルチル形の二酸化チタンを用いることが好ましい。また、平均粒子径としては、概ね150〜400nmのものが好ましく、添加量は全量に対し5〜25重量%、好ましくは6〜20重量%程度である。
尚、樹脂組成物には、必要に応じて、例えば、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤などの各種添加剤を混合してもよい。
【0014】
上記樹脂組成物は、公知の製膜法に従い、例えば、各成分をミキサーなどで混合し(白色顔料を含むマスターバッチを利用してもよい)、押出機を用いて溶融しTダイスから押出し、これを延伸することにより、白色系フィルム基材2を得ることができる。延伸処理は、テンター方式、チューブ方式の何れでもよい。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向(TD方向)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、必要に応じて、長手方向(MD方向)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られた白色系フィルム基材2は、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。
【0015】
このフィルム基材2は、その幅方向に於ける熱収縮率(筒状ラベルとした場合には、周方向)が、約30%以上、更に約40%以上のものが好ましい。尚、熱収縮率は、樹脂の種類、延伸倍率などを適宜選択することにより調整することができる。但し、この熱収縮率は、フィルムを80℃の温水中に10秒間浸漬した際の収縮した長さに対する元の長さの百分率であり、下記の算式で求められる。熱収縮率(%)=[{(幅方向の元の長さ)−(幅方向の浸漬後の長さ)}/(幅方向の元の長さ)]×100。
さらに、白色系フィルム基材2の厚みは、20〜80μm程度、好ましくは30〜60μm程度に形成される。
【0016】
次に、このフィルム基材2の裏面2aに設けられた印刷層3は、図1(b)に示すように、貼着部分21,22(センターシール部)を含め、筒状ラベル1の内面全面を構成する層である。この印刷層3を設けることにより、筒状ラベル1の内面の静摩擦係数が0.5以下、好ましくは0.4以下、より好ましくは0.3以下に構成されている。更に、動摩擦係数については、0.4以下、好ましくは0.35以下、より好ましくは0.25以下に構成されているものが望ましい。
【0017】
印刷層3を構成するインキとしては、塗工後、その表面が上記静摩擦係数となるものであれば特に限定されず、透明インキ、白色インキ、灰色インキ(銀色インキを含む)、淡黄色又は淡赤色などの淡色インキ、黒色インキなど各種のものを用いることができるが、黒や青などの濃色インキを用いると白色系フィルム基材2の表面側にその色彩が反映して白色系フィルム10の表面側が暗くなるため、透明若しくは白色、又は灰色、淡黄色などの淡色インキを用いることが好ましく、中でも、透明又は白色のインキを用いることが好ましい。
印刷層3の厚みについても特に限定されないが、概ね1〜3μm程度に形成されていればよい。また、通常、一度塗りで印刷層3を設ければよいが、二回以上に分けて塗工してもよい。
【0018】
透明インキとしては、摩擦係数をより小さくすることができる点から、実質的に顔料を含まないメジウムインキなどが例示される。このインキは、実質的に顔料を含まず、例えば、水又は水とアルコールに、アクリル樹脂、アクリル共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、水性ポリアミド樹脂などを分散させたエマルジョンなどの水性のものや、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコールなどの溶剤に、ロジン、ケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル−ウレタン共重合体、ポリエステル樹脂などを溶解させた溶剤型のものなどが例示される。また、滑り性を良くするために、ワックス類やシリコーン、シリカなどの微粒子や各種滑剤が添加される。尚、必要に応じて、増粘剤、消泡剤、防かび剤、水溶化剤などのその他の添加剤が混合されていてもよい。
【0019】
白色インキとしては、白色顔料、ビヒクル及び必要に応じて添加される各種添加剤からなるインキなどが例示される。白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、クレー、アルミナホワイトなどを用いることができ、白色系フィルム基材2と同様の理由から、二酸化チタン、更にルチル形の二酸化チタンを用いることが好ましい。ビヒクルとしては、例えば、水又は水とアルコールに、アクリル樹脂、アクリル共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、水性ポリアミド樹脂などを分散させたエマルジョンなどの水性のものや、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコールなどの溶剤に、ロジン、ケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル−ウレタン共重合体、ポリエステル樹脂などを溶解させた溶剤型のものなどが例示される。また、滑り性を良くするために、ワックス類やシリコーン、シリカなどの微粒子や各種滑剤が添加される。尚、他の添加剤としては、分散剤、安定剤、増粘剤、消泡剤、防かび剤、水溶化剤などが例示される。
また、灰色インキとしては、灰色を発色するように、例えば、カーボンブラックなどの黒色顔料又は/及び粉末アルミニウムなどの銀色顔料と白色顔料を適量混合した顔料と、上記ビヒクル及び添加剤からなる水性又は溶剤型インキなどが例示される。
【0020】
上記筒状ラベル1は、通常、図3(a)に示すように、扁平筒状ラベル連続体100(又は扁平筒状ラベル)の状態でシュリンクラベラーに提供される。
そして、扁平筒状ラベル連続体100をラベラーに装着し、これを長手方向に切断して扁平筒状ラベル11とし、図3(b)に示すように、ラベラーの吸引装置30で、扁平筒状ラベルの両面を吸引してその一端を開口し、次いで、容器の胴部に挿入し熱収縮させることにより、筒状ラベル1が装着された包装体を得ることができる。
上記筒状ラベルは、微細な空洞を有する白色系フィルム基材で構成されているが、ラベル内面の静摩擦係数が0.5以下にして滑り性が改良されているので、扁平筒状ラベル11を開口させる際に、内面同士が干渉して開口不良を起こし難く、また、収縮時には、容器の胴部をスムーズに滑り、良好な装着状態となる。尚、このようにラベル内面の静摩擦係数を0.5以下にする手段として、印刷層3を設ける手段を用いれば内面加工を容易に行えるという利点があるが、この手段としては印刷層3を設けるものに限定されるわけではない。
【0021】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明を更に詳述する。但し、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
実施例1
(白色系フィルム基材の作製)
ポリエチレンテレフタレートを主成分とし、白色の二酸化チタンを含有した白色の熱収縮性フィルム(商品名:スペーススクリーンS8029、東洋紡績(株)製、厚み50μm、熱水浸漬90℃10秒間の幅方向に於ける熱収縮率が71%)を用いた。
【0022】
(試験用ラベルの作製)
このフィルム基材の裏面であって帯状の裏面被貼着部を除いて、透明メジウムインキ(商品名:STR耐熱メジウム、大日精化工業(株)製)を用い、乾燥後の厚みが約2μmとなるようにグラビア印刷によるベタ印刷(60線の彫刻版を使用)で塗工することにより、実施例1に係る白色系フィルムを得た。
この白色系フィルムの印刷面の静摩擦係数及び動摩擦係数は、表1の通りである。
尚、静摩擦係数及び動摩擦係数は、プラスチックフィルム及びシートの摩擦係数試験方法(JIS K 7125−1999年)のフィルム対フィルムの測定に準じて測定され、標準雰囲気中において、2枚の試験片の一方を試験面(実施例1の場合にはフィルムの印刷面)を上にしてテーブルに固定し、他方の試験片を補助板に固定して、この上に滑り片を置き、滑り速度500mm/minの条件で滑らせてそれぞれ3回ずつ測定し、その平均値を求めた。
【0023】
【表1】
Figure 2004354743
【0024】
次に、このフィルムを印刷面が内側となるように筒状にし、その両端部(印刷を有しない部分同士)を溶剤を用いて溶着して、筒状ラベルを形成し、これを扁平状に巻き取って扁平筒状ラベル連続体を作製した。
【0025】
(装着試験)
この連続体をラベラー(商品名:LSA−9136、(株)フジアステック製)によりカットし、扁平筒状ラベルを作製し、これを開口させ、毎分600本の速さで500ミリリットルの円筒状のPETボトル1200本の胴部から肩部を被覆するように嵌挿した。この作業中に於ける扁平筒状ラベルの開口状態及び嵌挿具合を目視で判定したところ、開口不良は生じなかった。次に、ラベルを嵌挿したPETボトル100本を、約90℃のスチームトンネルで熱収縮させることにより装着する作業を連続的に行い、装着後のラベルを目視で判定したところ、外観は良好であった。
【0026】
実施例2
実施例1と同じ白色系フィルム基材の裏面であって帯状の裏面被貼着部を除いて、白色インキ(商品名:NTV−PETHC白、大日本インキ化学工業(株)製)を用い、乾燥後の厚みが約2μmとなるようにグラビア印刷によるベタ印刷で塗工することにより、実施例2に係る白色系フィルムを得た。このフィルムの印刷面の静摩擦係数及び動摩擦係数は、表1の通りである。
次に、このフィルムを実施例1と同様にして扁平筒状ラベル連続体とし、装着試験を行ったところ、開口不良は生じず、また、装着後のラベルの外観は良好であった。
【0027】
実施例3
実施例1と同じ白色系フィルム基材の裏面であって帯状の裏面被貼着部を除いて、上記NTV−PETHC白(大日本インキ工業(株)製)100重量部に商品名:NTV墨(大日本インキ工業(株)製)8重量部を加えた灰色インキを用い、乾燥後の厚みが約2μmとなるようにグラビア印刷によるベタ印刷で塗工することにより、実施例3に係る白色系フィルムを得た。このフィルムの印刷面の静摩擦係数及び動摩擦係数は、表1の通りである。
次に、このフィルムを実施例1と同様にして扁平筒状ラベル連続体とし、装着試験を行ったところ、開口不良は生じず、また、装着後のラベルの外観は良好であった。
【0028】
比較例
比較例は、実施例1と同じ白色系フィルム基材そのもの(印刷を行わず)を用いた。この白色系フィルム基材の一面の静摩擦係数及び動摩擦係数は、表1の通りである。
次に、このフィルムを実施例1と同様にして扁平筒状ラベル連続体とし、装着試験を行ったところ、1200本中23本の開口不良が生じ、また、100本中86本はラベルに外観上目立った皺が生じていた。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る熱収縮性筒状ラベルは、白色系フィルムからなるラベルの内面が、静摩擦係数0.5以下に構成されているので、内面同士の滑り性及び容器との滑り性に優れている。
従って、これを容器に装着する際、ラベルの開口不良や装着不良が生じ難く、作業性及び仕上がりの良好な熱収縮性筒状ラベルを提供することができる。
また、ラベル内面の静摩擦係数を0.5以下に構成する手段として、ラベル内面を白色印刷層又は透明印刷層で構成することにより、白色系フィルムの利点である表面の白色度合いを損なうことなく、上記簡易に作業性及び仕上がりの良好な熱収縮性筒状ラベルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱収縮性筒状ラベルを示し、(a)はその斜視図、(b)はセンターシール部を示す一部省略断面図。
【図2】本発明の熱収縮性筒状ラベルを構成する白色系フィルムを幅方向で切断した中央部一部省略断面図。
【図3】使用状態を示す図であって、(a)は扁平筒状ラベル連続体を示す一部省略斜視図、(b)は、扁平筒状ラベルをラベラーの吸引装置にて開口させた状態を示す側面参考図。
【符号の説明】
1…熱収縮性筒状ラベル、2…白色系フィルム基材、3…印刷層、5…意匠印刷層、11…扁平筒状ラベル、21…裏面被貼着部、22…表面被貼着部、30…ラベラーの吸引装置、100…扁平筒状ラベル連続体

Claims (2)

  1. 白色系フィルムを筒状に形成した熱収縮性筒状ラベルであって、ラベル内面の静摩擦係数が0.5以下であることを特徴とする熱収縮性筒状ラベル。
  2. 前記ラベル内面が、白色印刷層又は透明印刷層で構成されている請求項1記載の熱収縮性筒状ラベル。
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