JP2011053530A - 印刷用纎維接着ペーパー及び印刷用纎維接着ペーパーの製造方法 - Google Patents

印刷用纎維接着ペーパー及び印刷用纎維接着ペーパーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷用纎維接着ペーパー及び印刷用纎維接着ペーパーの製造方法を提供すること。
【解決手段】Polyester DTY(Draw Textured Yarn)で製織した後、前面にコーティング層を構成し、後面には接着剤層及び後紙を加えてイメージプリント用の用紙を製造する方法において、原緞を煮て急冷して原緞の幅を10%〜15%収縮させる工程と、前面に塗布するコーティング液を3日間熟成させて準備する工程と、原緞の後面にポリウレタン樹脂と白色顔料とを混合して2回コーティングし、ポリウレタン樹脂と灰色顔料とを混合して1回コーティングする工程と、前記で準備された前面に塗布するコーティング液を原緞の前面に2回にわたってコーティングし、一回コーティングした後、次のコーティングを行う前にそれぞれ乾燥工程と熱を冷やす工程とを行う工程と、接着剤の塗布された後紙を合紙する工程と、と含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷用纎維接着ペーパー及び印刷用纎維接着ペーパーの製造方法に関する。
従来、主に印刷に使用される用紙としては紙やビニールがあるが、最近、多様な広告技術の発達によって纎維材質からなる印刷素材を使用する場合が増えている。その代表的な例としてバナー(banner)があるが、最近、ワイドフォーマットプリントやプロッターなどを利用した出力に使用される。
しかし、このような従来の印刷用原緞は、原緞の一面に印刷を可能にするコーティングを行ったものに過ぎず、印刷品質が低く、鮮明度や精度などが低く、また印刷後の脱色が速く進むという短所があり、原緞を所定のサイズに切断するときに切断部位の糸が解けるという問題があるため、高コストであり、かつ比較的に長時間がかかる熱裁断を行わねばならないという問題があり、広告物の設置及び除去時に不便さがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、新しい広告時代にふさわしい製品であって、数回繰り返して使用することができるため、消費者のコスト負担を少しでも減らし、消費者が直接施工しやすく、数回の着脱が可能であり、イメージ解像度が高く、写真の画質が非常にすぐれており、印刷されたイメージの脱色を防止することが可能な、新規かつ改良された印刷用纎維接着ペーパー及び印刷用纎維接着ペーパーの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、Polyester DTY(Draw Textured Yarn)で製織した後、前面にコーティング層を構成し、後面には接着剤層及び後紙を加えてイメージプリント用の用紙を製造する方法において、原緞を煮て急冷して原緞の幅を10%〜15%収縮させる工程と、前面に塗布するコーティング液を3日間熟成させて準備する工程と、原緞の後面にポリウレタン樹脂と白色顔料とを混合して2回コーティングし、ポリウレタン樹脂と灰色顔料とを混合して1回コーティングする工程と、前記で準備された前面に塗布するコーティング液を原緞の前面に2回にわたってコーティングし、一回コーティングした後、次のコーティングを行う前にそれぞれ乾燥工程と熱を冷やす工程とを行う工程と、接着剤の塗布された後紙を合紙する工程と、を含むことを特徴とする印刷用纎維接着ペーパーの製造方法が提供される。
前面に塗布するコーティング液として40〜50重量%のEthylene vinyl acetate
copolymerが含まれた1次Sコーティング液と、25重量%のPoly urethane Resinが含まれた2次Sコーティング液と、60〜75重量%のLow molecular alcohol及び8〜12重量%のSilicon
dioxide(silica)が含まれたRコーティング液とを準備し、前面にコーティングする際には1次Sコーティング液を利用して1次コーティングし、さらに2次Sコーティング液を利用して2次コーティングするか、または前記1次Sコーティング及び2次Sコーティングの代わりにRコーティング液を1次及び2次の2回にわたってコーティングしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、Polyester DTYで製織され、製織された後に原緞を煮て急冷して、原緞の幅が10%〜15%収縮された原緞(1)からなり、原緞1の後面にポリウレタン樹脂と白色顔料とを混合してコーティングされた後面白色コーティング層(11)が構成され、ポリウレタン樹脂と灰色顔料とを混合してコーティングされた後面灰色コーティング層(12)が構成され、前面にはプリント時にインクを収容するコーティング層を構成し、後面に接着剤(31)の塗布された後紙(30)が合紙されたことを特徴とする印刷用纎維接着ペーパーが提供される。
以上説明したように本発明による印刷用紙は、いかなるプリンターでも容易に印刷可能であり、複数箇所に数回自由に着脱可能であり、外したときに接着残りを残さず、本製品が付着される場所(ペイント処理された壁や壁紙の上、または既存の広告媒体の上)を毀損させないことを特徴とする。
本発明に係る纎維接着ペーパーの拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る纎維接着ペーパーの拡大断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
1.原緞はPolyester DTY(Draw Textured Yarn)を使用することが最も好ましい。
それは、本製品の製造過程でインクを十分に受けるコーティング液を原緞にコーティングするときに、他の種類の原緞よりPolyester DTYがコーティング液を最も深く吸収し、コーティング液を糸杉の間に存在させることによって、コーティング後のコーティング液が原緞から離脱する現象を最も好ましく防止することができる。
また、原緞に深く吸収されたコーティング液と糸杉の間に存在するコーティング液とにインクが均一に深く分布されるため、写真の鮮明度及び写実感の表現においてもはるかに優れた効果がある。
縦糸は75デニール/36フィラメント、横糸は150デニール/48フィラメントに織り、縦糸の密度は約8,800本を維持し、横糸の密度は1インチ当たり72Tを維持する。また、縦糸は75デニール/72フィラメント、横糸は75デニール/72フィラメントを使用してもよい。
次いで、原緞を煮て急冷する工程を行って原緞の幅を約10%〜15%に収縮させる。煮る方法は多様であるが、JIG方式の機械を使用し、特に、このときに投入原緞の幅が74インチであるときに180℃を維持しつつ7時間〜8時間加工する。
この工程を経た後に急冷することによって原緞を収縮させるが、この工程を二回行って74インチの原緞を約64インチ〜65インチの幅を有するように十分に収縮させる。
このようにすれば、原緞の密度が上昇して、糸杉の間に隙間がなく非常に稠密に維持されるため、後で行われる後面コーティング工程でコーティング液がコーティング面の反対面まで浸透することを予め防止することができる。
これは、特に、表面にコーティングされた製品をバッカー(backer)(後紙)と合紙完成させた後に原緞が後紙の上で収縮して、原緞のカール現象と、原緞と後紙との間が空くトンネル現象を防止するためである。
それは、原緞は水分を吸いこむ量が相異なるため、紙と接触いていれば、カール現象及びトンネル現象が発生する。このように、数回熟成させつつ十分に時間をかけて合紙を完成させた後に製品が収縮することを防止することができる。
2.コーティング液の製造
コーティング液の製造は二つのタイプを使用するが、ソルベント系インクのためのタイプを“S”と言い、染料系インク、顔料系インク、及びUVインクのためのタイプを“R”と言う。
コーティング液は使用する三日前に完成させる。これは三日間熟成させるためであり、また、コーティング液に相異なる成分が十分に互いに反応する時間を与えることである。
そして、使用前の約30分間高速で回転中心軸を、コーティング液の入れられた筒に入れてコーティング液を十分に混合するが、これによりコーティング液の粘度を十分に下げることができ、白色を均一に維持させることができる。
特に、本発明では、“S”コーティング液は相異なるコーティング液である1次コーティング液と2次コーティング液とに区分し、また、本発明では“R”コーティング液は同じコーティング液を使用して1次コーティングした後に2次コーティングする。
“S”コーティング液の基本的な主要成分は次の通りである。
Figure 2011053530
Figure 2011053530
“R”コーティング液の基本的な主要成分は次の通りである。
Figure 2011053530
3.原緞の後面処理
原緞の後面処理は本発明で重視する工程であって、原緞の後面に先ずポリウレタン樹脂と白色顔料とを混合した白色コーティング(以下、後面白色コーティング)を行い、その次の工程として、その上にポリウレタン樹脂と灰色顔料とを混合した灰色コーティング(以下、後面灰色コーティング)を行う。
後面白色コーティング及び後面灰色コーティングは耐水圧が強く、傘や日光の遮断のための日傘の防水のために使用されるコーティングであって、本発明では、次の工程で行う接着剤をよく塗布させ、接着剤が原緞を透過しないようにするために行う。
接着剤が原緞を透過すれば、接着剤に含まれた揮発性によって前面にプリントされた絵の脱色を早めるという問題が発生する。また、後面白色コーティング及び後面灰色コーティングは糸を固定させる役割を行うため、プリント用紙を所定の規格に裁断するときと、ロール裁断を行うときに糸が解けることを防止することができる。
前述のように、糸が解けることを防止するため、高コストであり、長時間がかかる熱裁断の代わりに、迅速かつ安価の刀裁断を行えばよいため、コストを低減させることができる。また、本工程は、ファブリックに光が透過することを防止し、熱い日光を遮断するために行われる。
特に、本工程は、本製品をある場所に付着したとき、既存の地色またはもう付着されていた広告物の絵や字が本製品の表面上に映ることを防止するために行われる。
また、本工程は、単に薄い白色コーティング層及び薄い灰色コーティング層を形成するために行われるものではなく、それぞれ白色顔料と灰色顔料とを混合して使用するため、原緞に白色及び灰色を染色するような効果を有することができる。したがって、前面に白色コーティング(“S”コーティング、“R”コーティング)の白色をさらに鮮明にし、後面には灰色コーティングの効果を倍加させることによって、製品の着脱時に壁や表面に灰色点を残さず、原緞及び接着剤がきれいに除去される。
言い替えれば、既存の広告物を除去せずにその上に付着しても何らの問題点がないようにするためである。特に、この工程を行った後に、表面コーティングである“S”コーティングまたは“R”コーティングを原緞に行うときには、必ず本工程を行った後面である反対面に“S”コーティングまたは“R”コーティングを行う。
これにより、後面灰色コーティングされた色が“S”コーティングまたは“R”コーティングの行われた白色面に何らの影響及び変化を与えず、後面白色コーティングによって“S”コーティングまたは“R”コーティングの行われた白色面はそのままの白色を維持し、日光の遮断のための後面灰色コーティング面の特性も十分に維持することができる。
既存のビニール製品は、既存の広告物及び接着残物などを全て除去した後に再施工せねばならないという不便さがあったため高コストであり、実際にビニール製品は除去されるときに非常に薄いビニール層を壁や広告物の支持台に残し、既存のペイントを損傷させうるため、施工及びその他の作業が難しい。
したがって、後工程として行われるリムーバブル接着剤を使用してバッカー(後紙)と接着させて合紙完成させることによって、既存の壁紙やペイント処理された部分を損傷させずに容易に除去することができ、接着残物も残さず、また、施工時に数回着脱させることができるまめ多様な面で使用しやすい。
特に、本工程は次の通りに行う。
<後面白色コーティング>
ポリウレタン樹脂と白色顔料をそれぞれ6対4の割合で混合して使用する(例えば、ポリウレタン樹脂30g+白色顔料20g)。65インチの幅で1ヤード当たり50gが使用される。
コーティング時にナイフの間隔(原緞の表面とコーティング用ナイフとの間隔)は1次ナイフの間隔は0.8mm、2次ナイフの間隔は1mmを使用し、コーティング液を乾燥させるときに乾燥室の温度は150℃〜170℃を維持する。
ここで、前記のように同じ工程を再度行ってコーティングせねばならないことが重要である。これは、厚く一度にコーティングするより二度にかけて薄くコーティングすることがさらに鮮明な白色を得ることができ、この工程の次に行う後面灰色コーティングが“S”コーティング及び“R”コーティングの白色の表面に影響を与えずに映ることを最大限に防止することができるためである。
また、前述のように、糸が解けないように固定させる役割を最大化することができ、二重の膜を形成するため、接着剤が表面に浸透することを防止することができる。
<後面灰色コーティング>
ポリウレタン樹脂と灰色顔料をそれぞれ6対4の割合で混合して使用する(例えば、ポリウレタン樹脂30g+灰色顔料20g)。65インチの幅で1ヤード当たり50gが使用される。
コーティング時にナイフの間隔は、1次ナイフの間隔が0.5mm、2次ナイフの間隔が0.8mmを使用し、コーティング液を乾燥させるときに乾燥室の温度は150℃〜170℃を維持する。
この工程は一回で十分であるが、前工程である後面白色コーティングと異なり、後面灰色コーティングに使用される灰色顔料そのものが比較的に高い彩度を有するため、薄い一回の工程でも十分である。
4.インクを吸収する製品の表面コーティング作業
前述のように、それぞれ異なるタイプである“S”コーティング液または“R”コーティング液を使用する。特に、この工程は、前述のように、後面白色コーティング及び後面灰色コーティングの処理された面の反対面に“S”コーティングまたは“R”コーティングを行う。
言い換えれば、後面に白色コーティング及び灰色コーティングを行った後に、その後面に“S”コーティングまたは“R”コーティングを行うが、前記で行った後面コーティング液が現在の“S”コーティングまたは“R”コーティングを行う原緞の表面に付いていないため本工程を行いやすい。これは、前述の原緞を煮る過程で言及した加工方法を利用してもある程度の効果を得ることができる。
先ず、1次コーティングを行ってから乾燥させた後に冷やす過程を行う。そして、さらに2次コーティングを行ってから乾燥させる。
特に、これは、一度にすべてのコーティング剤を配合してコーティングを実施することに比べて、コーティング液を原緞にさらに均一に浸透させるだけでなく、それぞれのコーティング層を分離することによって、1次コーティングは下塗りの役割を行うと同時に2次コーティング液が原緞から簡単に落ちないように原緞に固定させる中間剤の役割を行う。そして、水の浸透にも原緞の表面のコーティングが脱色されることを防止する役割を行う。
2次コーティングは、インクを均一に吸収する役割を行い、色を鮮明に表現させる役割を行う。
特に、2次コーティングは、1次コーティングを乾燥させた後に冷やした状態で行うため、1次コーティング時に原緞に染みこんだ熱気によって、2次コーティング時にコーティング液が原緞に均一に分布される直前に固まって、固まりの状態で原緞の上にコーティングされることを予め防止することができ、コーティング時に原緞の表面にコーティング線が生じる現象を最小化することができる。これは、すべてのコーティング剤を一度に配合してコーティングするより別途のコーティング層を維持させることによって、光の透過を防止してそれぞれのコーティング液の効果を極大化させるためである。また、1次コーティング液上に2次コーティング液を堅く固定させるためである。“S”コーティング及び“R”コーティングは次の通りに行う。
<“S”1次コーティング>
65インチの幅で1ヤードに62g〜69gを使用し、コーティング時のナイフの間隔は1.5mmである。コーティング液を乾燥させるときの乾燥室の温度は170℃〜190℃を維持する。
原緞の表面張力はナイフの間隔を1.5mmと十分にコーティング液を塗布させるために比較的に緩い状態を維持するが、表面張力が高すぎれば、コーティング液があまりにも薄く塗布されたり、製品が完成した後に原緞が再収縮する原因になる。これは、原緞とバッカーとの合紙後のトンネル現象を防止するためである。
<“S”2次コーティング>
65インチの幅で1ヤードに34g〜41gを使用し、コーティング時のナイフの間隔は2mmである。コーティング液を乾燥させるときの乾燥室の室内温度は170℃〜190℃を維持する。原緞の表面張力はナイフの間隔を約2mmと十分にコーティング液を塗布させるために比較的に緩い状態を維持する。それは、前記1次コーティングで説明した通りである。
<“R”1次コーティング>
65インチの幅で1ヤードに62g〜69gを使用し、コーティング時のナイフの間隔は1.5mmである。コーティング液を乾燥させるときの乾燥室の温度は165℃〜180℃を維持する。原緞の表面張力はナイフの間隔を約1.5mmと十分にコーティング液を塗布させるために比較的に緩い状態を維持する。
<“R”2次コーティング>
65インチの幅で1ヤードに62g〜69gを使用し、コーティング時のナイフの間隔は2mmである。コーティング液を乾燥させるときの乾燥室の温度は165℃〜180℃を維持する。原緞の表面張力はナイフの間隔を約2mmと十分にコーティング液を塗布させるために比較的に緩い状態を維持する。
前記のような“S”コーティングまたは“R”コーティング工程を行った後、必ず3〜4日間自然状態で熟成させる。
これは、再度原緞とバッカーとの合紙を完成してから原緞が後紙上で収縮して、原緞のカール現象及び原緞と後紙との間が空くトンネル現象を防止するためである。
それは、原緞は水分を吸いこむ量が異なるため、紙と接触すれば、カール現象及びトンネル現象が発生する。このように自然状態で熟成させつつ十分に時間をかけて、製品の合紙の完成後に製品が収縮することを防止することができる。
5.原緞とバッカー(後紙)との合紙加工及びその他の工程
合紙機械方式はコンマコーター(comma coater)方式を採用する。後紙(バッカー)は、約100gの厚さを有する白色の模造剥離紙を選択する。これは、前記工程の原緞が追求する環境に最も適合しており、湿気を吸いこみ、吐く速度が表面原緞と類似している。また、時間が経過するにつれて原緞と後紙の両方とも少しずつ縮小する現象を示すが、類似した縮小半径を有するために約100gの厚さを有する白色の模造剥離紙を選択する。
また、他の方法としては、PET後紙を使用してもよいが、可能な限り約100gの厚さを有する白色の模造剥離紙を選択することが好ましく、模造紙からなる後紙はその表面が不均一であり、かつ平らではないが、この不均一な表面が本発明の表面原緞と共に構成されている接着剤と接触していて、後で使用するために表面原緞を後紙から外すときに、通気性があってさらに容易に表面原緞から後紙を分離させることができる。
PET後紙の表面は白色の模造剥離紙100gよりさらに滑らかで平らである。そして、表面が均一であるため通気性が著しく低下して、本発明の表面原緞と共に構成されている接着剤と接触していて、後で使用するために表面原緞を後紙から外すときに容易に分離させることができない。
リムーバブル接着剤の基本的な主要成分は次の通りである。
Figure 2011053530
合成溶剤と硬化剤との割合は、合成溶剤が100gであれば、硬化剤は2gにしてその和を102gに維持するが、これは、接着力を上昇させると共に外しやすくするための理想的な割合である。
前記のような合成溶剤と硬化剤とを30分間混合した後、バッカーの上に接着剤を均一に塗布するが、接着剤を塗布する厚さは1.8マイクロン〜2.0マイクロンが本発明の表面原緞に最も好ましい厚さである。
それは、合紙が行われれば、Polyester DTYそのものが接着剤をある程度吸収してしまうため、バッカー上に前記のように多少厚く塗布すれば、後で熱乾燥機によって接着剤が所定部分気化して乾燥した後、最も適した量の接着剤が残る。
接着剤の塗布された後紙が乾燥室を通過すれば、ローラーを通じて表面原緞と接触し押圧して合紙を完成させるが、このとき、最も重要なことは、既に表面コーティング処理の完成した原緞の反対面である、後面灰色コーティングが処理されている表面と接着剤の塗布されたバッカー(後紙)とを当接させて合紙を完成させねばならないということである。
その理由は、本発明でリムーバブル接着剤は、表面コーティングされた原緞の後面である、後面灰色コーティングの処理された表面上に必ず接着剤が塗布されていなければならないためである。
合紙が完成すれば、約50℃で一日間熟成させて各種の裁断(ロ−ル裁断、再裁断)を行い、このときにも必ず製品を既に巻かれている方向の逆方向にさらにローリングした後、3時間〜4時間後に裁断を開始する。これは、一方向に巻かれている原緞及びバッカーを逆方向にさらに巻くことによって、完成した製品の平滑度(平らに維持しようとする力)を一定に維持させるためである。
前記本発明によって完成した纎維接着ペーパーは、Polyester DTYで製織された原緞を煮て急冷して、原緞の幅が10%〜15%収縮した状態である。
そして、原緞1の後面にポリウレタン樹脂と白色顔料とをそれぞれ6対4の割合で混合して2回コーティングされた後面白色コーティング層11が構成され、ポリウレタン樹脂と灰色顔料とをそれぞれ6対4の割合で混合して1回コーティングされた後面灰色コーティング層12が構成され、40〜50重量%のEthylene vinyl acetate copolymerが含まれた1次Sコーティング液でコーティングした1次Sコーティング層21を構成し、また25重量%のPoly urethane Resinが含まれた2次Sコーティング液でコーティングした2次Sコーティング層22が構成された。
あるいは、前記1次Sコーティング層21及び2次Sコーティング層22の代わりに60〜75重量%のLow molecular alcohol及び8〜12重量%のSilicon dioxide(silica)が含まれたRコーティング液を利用して1次及び2次の2回にわたってコーティングしたRコーティング層23を構成し、その後、後面に接着剤31の塗布された後紙30が合紙された状態である。
以上説明したように本発明による印刷用紙は、いかなるプリンターでも容易に印刷可能であり、複数箇所に数回自由に着脱可能であり、外したときに接着残りを残さず、本製品が付着される場所(ペイント処理された壁や壁紙の上、または既存の広告媒体の上)を毀損させないことを特徴とする。
また、何回も再使用可能であり、素材が柔らかく、イメージの解像度が高く、写真の画質が非常に優れており、また印刷されたイメージの脱色が防止される。また、本製品は、原緞の後面に特殊な方法で灰色のコーティングを加える方式も含んで日光を遮断する効果を加えることによって夏季に窓に飾りやすく、窓の破損時に本製品の原緞及び接着剤層が破片をある程度固定させる役割を行うことによって人体を保護することができる機能をも有する。
その他の切断加工などの多くの面においても優秀な製品であると言える。したがって、本製品は、ファブリック接着プリント用紙として商業用広告及び家庭用プリンター用紙、ポスター広告、壁紙飾り、各種の自動車を利用した広告、ピケット、郵便はがき、ブロマイドなどの室内外広告の多様な場所に自由に着脱可能な便利な製品である。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 原緞
11 後面白色コーティング層
12 後面灰色コーティング層
21 1次Sコーティング層
22 2次Sコーティング層
23 Rコーティング層
30 後紙
31 接着剤

Claims (3)

  1. Polyester DTY(Draw Textured Yarn)で製織した後、前面にコーティング層を構成し、後面には接着剤層及び後紙を加えてイメージプリント用の用紙を製造する方法において、
    原緞を煮て急冷して原緞の幅を10%〜15%収縮させる工程と、
    前面に塗布するコーティング液を3日間熟成させて準備する工程と、
    原緞の後面にポリウレタン樹脂と白色顔料とを混合して2回コーティングし、ポリウレタン樹脂と灰色顔料とを混合して1回コーティングする工程と、
    前記で準備された前面に塗布するコーティング液を原緞の前面に2回にわたってコーティングし、一回コーティングした後、次のコーティングを行う前にそれぞれ乾燥工程と熱を冷やす工程とを行う工程と、
    接着剤の塗布された後紙を合紙する工程と、
    を含むことを特徴とする印刷用纎維接着ペーパーの製造方法。
  2. 前面に塗布するコーティング液として40〜50重量%のEthylene vinyl acetate
    copolymerが含まれた1次Sコーティング液と、25重量%のPoly urethane Resinが含まれた2次Sコーティング液と、60〜75重量%のLow molecular alcohol及び8〜12重量%のSilicon
    dioxide(silica)が含まれたRコーティング液とを準備し、
    前面にコーティングする際には1次Sコーティング液を利用して1次コーティングし、
    さらに2次Sコーティング液を利用して2次コーティングするか、または前記1次Sコーティング及び2次Sコーティングの代わりにRコーティング液を1次及び2次の2回にわたってコーティングすることを特徴とする請求項1に記載の印刷用纎維接着ペーパーの製造方法。
  3. Polyester DTYで製織され、製織された後に原緞を煮て急冷して、原緞の幅が10%〜15%収縮された原緞(1)からなり、
    原緞1の後面にポリウレタン樹脂と白色顔料とを混合してコーティングされた後面白色コーティング層(11)が構成され、ポリウレタン樹脂と灰色顔料とを混合してコーティングされた後面灰色コーティング層(12)が構成され、
    前面にはプリント時にインクを収容するコーティング層を構成し、
    後面に接着剤(31)の塗布された後紙(30)が合紙されたことを特徴とする印刷用纎維接着ペーパー。
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