JP2004353335A - 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易に行うことができる外壁パネル間の縦目地部分の止水構造を提供する。
【解決手段】隣り合う左右の外壁パネル1,2間部分において、各外壁パネル1,2は、外壁面材4と縦パネルフレーム5との間に上下方向に延びる帯板状の縦下地材6が介設されたものからなり、外壁パネル1,2の縦下地材6,6間は、縦下地材6,6に備えられているガスケットで止水され、各外壁パネル1,2において、縦下地材6と外壁面材4との間に上下方向に延びる止水兼用のスペーサー9が介設され、スペーサー9,9間に排水空間部10が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】隣り合う左右の外壁パネル1,2間部分において、各外壁パネル1,2は、外壁面材4と縦パネルフレーム5との間に上下方向に延びる帯板状の縦下地材6が介設されたものからなり、外壁パネル1,2の縦下地材6,6間は、縦下地材6,6に備えられているガスケットで止水され、各外壁パネル1,2において、縦下地材6と外壁面材4との間に上下方向に延びる止水兼用のスペーサー9が介設され、スペーサー9,9間に排水空間部10が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁パネル間の縦目地部分の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
隣り合う左右の外壁パネル間部分の止水は、従来より、外壁パネルの建方を行った後に、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を湿式にてシーリングしたり、外壁面材間に乾式のガスケットを嵌め込むことなどによって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような止水工法では、止水の施工を、外壁パネルの建方を行った後に早急に行っておかなければ建物内部に水が侵入してしまうため、現場での施工が厄介であるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易に行うことができる外壁パネル間の縦目地部分の止水構造を提供することを課題の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、隣り合う左右の外壁パネル間部分において、各外壁パネルは、外壁面材と縦パネルフレームとの間に上下方向に延びる帯板状の縦下地材が介設されたものからなり、
各外壁パネルの前記縦下地材間は、該縦下地材のいずれか一方又は両方に備えられているガスケットで止水され、かつ、
各外壁パネルにおいて、縦下地材と外壁面材との間に上下方向に延びる止水兼用のスペーサーが介設され、外壁面材と縦下地材とが離間されて、スペーサー間に、水を下方に排出する排水空間部が形成されていることを特徴とする外壁パネル間の縦目地部分の止水構造によって解決される。
【0006】
上記の構造では、外壁パネルの建方を行えば、同時に、外壁パネルの縦下地材間がガスケットによって止水状態となり、スペーサー間に排水空間部が形成されて、左右の隣り合う外壁パネル間部分が止水状態となり、現場での施工を容易に行うことができる。
【0007】
隣り合う左右の外壁パネルの外壁面材同士が目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接している場合は、屋外側から見る外壁面を縦目地の目立たないスッキリとした外観にすることができ、しかも、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を通じた内部への水の侵入を抑制し、それでも侵入した水を背後の排水空間部を通じて下方に流して屋内側への水の侵入を阻止することができる。
【0008】
その場合に、隣り合う左右の外壁パネルの外壁面材同士があいじゃくり状に嵌め合わされているときは、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を通じた内部への水の侵入を効果的に抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1に示す実施形態の外壁パネル間の縦目地部分の止水構造において、1は隣り合う左右一方の第1外壁パネル、2はもう一方の第2外壁パネル、3は建物躯体の柱である。両外壁パネル1,2はそれぞれ、図3(イ)(ロ)に示すように、外壁面材4と、その背面側に備えられた縦パネルフレーム5と、これら外壁面材4、縦パネルフレーム5間を上下方向に延びるようにして備えられた帯板状の縦下地材6とを備えている。縦下地材6は止水性を有するもの、例えば発泡ポリスチレン樹脂などからなっている。
【0011】
そして、各外壁パネル1,2の縦下地材6,6の対向縁部にはそれぞれガスケット7,7が上下方向に延びるようにして備えられており、図1に示すように、これらガスケット7,7同士が弾力的に当接することで、縦下地材6,6間が止水されるようになされている。
【0012】
更に、各外壁パネル1,2にはそれぞれ、図3(イ)(ロ)に示すように、縦下地材6と外壁面材4との間に、上下方向に延びる止水兼用のスペーサー9が介設されることで外壁面材4と縦下地材6とが離間され、それにより、図1に示すように、スペーサー9,9間に、水を下方に排出する排水空間部10が形成されるようになされている。
【0013】
また、各外壁パネル1,2の外壁面材4,4は、あいじゃくり状に嵌め合わされるようになされており、外壁面材4,4間が屋外側から見て目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接するようになされて一次的な止水が行われるようになされている。特に、本実施形態では、図3(イ)に示すように、一方の外壁面材4のしゃくり部にパッキン8が備えられており、該パッキン8を両方のしゃくり部で前後方向から挟み込むことにより、外壁面材4,4間での一次止水性能が高められるようになされ、かつ、その挟込み状態においてパッキン8は屋外側から視認されないようになされている。
【0014】
また本実施形態では、外壁パネルの製作上の誤差や現場施工上の誤差にもかかわらず、外壁面材4,4間の目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロを実現するため、次のような目地幅微調整機構が採用されている。
【0015】
即ち、第2外壁パネル2には、外壁面材4と縦下地材6との間の排水空間部10の対応領域部分において、ピース物の金具11が上下方向に間隔的に備えられている。該金具11は、図3(ロ)に示すように、縦パネルフレーム5の背後から打たれたビス12によって縦パネルフレーム5に接合され、金具11に備えられている第1保持係合部11aが同第2外壁パネル2の外壁面材4の側縁部を係合保持するようになされている。また、このビス12が同第2外壁パネル2の外壁面材4の肉内にねじ込まれて同外壁面材4を保持している。更に、金具11は、第2保持係合部11bを備え、この第2保持係合部11bが、図1に示すように、第1外壁パネル1の外壁面材4の側縁部を係合保持するようになされている。
【0016】
そして、第2外壁パネル2の縦パネルフレーム5に明けられているビス通孔13は、横方向に長いルーズ孔からなっており、図4(イ)(ロ)に示すように、縦パネルフレーム5と、外壁面材4を含むその他の部分とを、横方向において相対移動させることができるようになされている。これにより、外壁パネルの建方において、図5(イ)に示すように、屋外から見た外壁面材4,4間の目地幅が大きいような場合には、図5(ロ)に示すように、第2外壁パネル2において、縦パネルフレーム5以外の部分を第1外壁パネル1の側に接近させるように変位動させれば、外壁面材4,4間を目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロに微調整することができるようになされている。
【0017】
上記の構造では、図2に示すように、第1外壁パネル1の建方をそのパネルフレーム5を建物躯体の柱3にボルト14にて接合して行った後、第2外壁パネル2の建方を、これに備えられている金具11を第1外壁パネル1の縦下地材6と外壁面材4との間に差し込み、図1に示すように、パネルフレーム5を建物躯体の柱3にボルト14にて接合し、必要に応じて、図5(イ)(ロ)に示すように外壁面材4,4間の目地幅を微調整し、金具11の第2保持係合部11bを第1外壁パネル1の外壁面材4の側縁部に係合させる、というようにして行う。
【0018】
そして、外壁パネル1,2のこのような建方を行えば同時に、図1に示すように、左右の外壁パネル1,2の縦下地材6,6のガスケット7,7同士が弾力的に当接した状態となってそれらの間が止水されると共に、スペーサー9,9間に上下方向に延びる排水空間部10が形成され、外壁パネル1,2間部分が止水状態となり、現場での施工を容易に行うことができる。
【0019】
特に本実施形態では、隣り合う左右の外壁パネル1,2の外壁面材4,4同士が目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接しているので、屋外側から見る外壁面をスッキリとした外観にすることができ、しかも、隣り合う外壁パネル1,2の外壁面材4,4間を通じた内部への水の侵入を抑制することができる。とりわけ、あいじゃくり状の嵌め合わせの採用や、パッキン8の採用によって排水空間部10側への水の侵入を効果的に抑制することができ、それでも侵入した水は背後の排水空間部10を通じて下に流れて、屋内側への水の侵入が確実に阻止される。また、このような構造の採用で、外壁パネル建方後の外壁面材間の止水工事も排除することができる。
【0020】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば上記の実施形態では、各外壁パネル1,2の縦下地材6,6の対向縁部のそれぞれにガスケット7,7が備えられている場合を示しているが、ガスケットはいずれか一方の縦下地材のみに備えられて、縦下地材6,6間を止水するようになされたものであってもよい。また、本発明は、外壁面材4,4間を湿式シーリングやガスケットで止水する構造のものであってもよく、その場合であっても、外壁パネルの建方を終えると同時に縦下地材間がガスケットで止水されて止水状態を得ることができ、外壁パネルの建方後に早急に外壁面材間の湿式シーリングやガスケットを行わなければならないというような制約をなくして施工を容易に行うことができる。また、外壁面材間はオープンであってもよい。更に、上記の実施形態では、外壁パネルの建方を建物躯体の柱にパネルフレームを接合することによって行う場合を示しているが、これに限らない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の縦目地部分の止水構造を示す平面断面図である。
【図2】外壁パネルの建方の方法を示す平面断面図である。
【図3】図(イ)は第1外壁パネルの平面断面図、図(ロ)は第2外壁パネルの平面断面図である。
【図4】図(イ)(ロ)はそれぞれ第2外壁パネルにおける外壁面材の動きの例を示す平面断面図である。
【図5】図(イ)は外壁面材間に隙間を生じた場合の平面断面図、図(ロ)はその隙間をなくすための方法を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1…第1外壁パネル
2…第2外壁パネル
4…外壁面材
5…縦パネルフレーム
6…縦下地材
7…ガスケット
9…スペーサー
10…排水空間部
【発明の属する技術分野】
本発明は、外壁パネル間の縦目地部分の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
隣り合う左右の外壁パネル間部分の止水は、従来より、外壁パネルの建方を行った後に、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を湿式にてシーリングしたり、外壁面材間に乾式のガスケットを嵌め込むことなどによって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような止水工法では、止水の施工を、外壁パネルの建方を行った後に早急に行っておかなければ建物内部に水が侵入してしまうため、現場での施工が厄介であるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易に行うことができる外壁パネル間の縦目地部分の止水構造を提供することを課題の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、隣り合う左右の外壁パネル間部分において、各外壁パネルは、外壁面材と縦パネルフレームとの間に上下方向に延びる帯板状の縦下地材が介設されたものからなり、
各外壁パネルの前記縦下地材間は、該縦下地材のいずれか一方又は両方に備えられているガスケットで止水され、かつ、
各外壁パネルにおいて、縦下地材と外壁面材との間に上下方向に延びる止水兼用のスペーサーが介設され、外壁面材と縦下地材とが離間されて、スペーサー間に、水を下方に排出する排水空間部が形成されていることを特徴とする外壁パネル間の縦目地部分の止水構造によって解決される。
【0006】
上記の構造では、外壁パネルの建方を行えば、同時に、外壁パネルの縦下地材間がガスケットによって止水状態となり、スペーサー間に排水空間部が形成されて、左右の隣り合う外壁パネル間部分が止水状態となり、現場での施工を容易に行うことができる。
【0007】
隣り合う左右の外壁パネルの外壁面材同士が目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接している場合は、屋外側から見る外壁面を縦目地の目立たないスッキリとした外観にすることができ、しかも、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を通じた内部への水の侵入を抑制し、それでも侵入した水を背後の排水空間部を通じて下方に流して屋内側への水の侵入を阻止することができる。
【0008】
その場合に、隣り合う左右の外壁パネルの外壁面材同士があいじゃくり状に嵌め合わされているときは、隣り合う外壁パネルの外壁面材間を通じた内部への水の侵入を効果的に抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1に示す実施形態の外壁パネル間の縦目地部分の止水構造において、1は隣り合う左右一方の第1外壁パネル、2はもう一方の第2外壁パネル、3は建物躯体の柱である。両外壁パネル1,2はそれぞれ、図3(イ)(ロ)に示すように、外壁面材4と、その背面側に備えられた縦パネルフレーム5と、これら外壁面材4、縦パネルフレーム5間を上下方向に延びるようにして備えられた帯板状の縦下地材6とを備えている。縦下地材6は止水性を有するもの、例えば発泡ポリスチレン樹脂などからなっている。
【0011】
そして、各外壁パネル1,2の縦下地材6,6の対向縁部にはそれぞれガスケット7,7が上下方向に延びるようにして備えられており、図1に示すように、これらガスケット7,7同士が弾力的に当接することで、縦下地材6,6間が止水されるようになされている。
【0012】
更に、各外壁パネル1,2にはそれぞれ、図3(イ)(ロ)に示すように、縦下地材6と外壁面材4との間に、上下方向に延びる止水兼用のスペーサー9が介設されることで外壁面材4と縦下地材6とが離間され、それにより、図1に示すように、スペーサー9,9間に、水を下方に排出する排水空間部10が形成されるようになされている。
【0013】
また、各外壁パネル1,2の外壁面材4,4は、あいじゃくり状に嵌め合わされるようになされており、外壁面材4,4間が屋外側から見て目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接するようになされて一次的な止水が行われるようになされている。特に、本実施形態では、図3(イ)に示すように、一方の外壁面材4のしゃくり部にパッキン8が備えられており、該パッキン8を両方のしゃくり部で前後方向から挟み込むことにより、外壁面材4,4間での一次止水性能が高められるようになされ、かつ、その挟込み状態においてパッキン8は屋外側から視認されないようになされている。
【0014】
また本実施形態では、外壁パネルの製作上の誤差や現場施工上の誤差にもかかわらず、外壁面材4,4間の目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロを実現するため、次のような目地幅微調整機構が採用されている。
【0015】
即ち、第2外壁パネル2には、外壁面材4と縦下地材6との間の排水空間部10の対応領域部分において、ピース物の金具11が上下方向に間隔的に備えられている。該金具11は、図3(ロ)に示すように、縦パネルフレーム5の背後から打たれたビス12によって縦パネルフレーム5に接合され、金具11に備えられている第1保持係合部11aが同第2外壁パネル2の外壁面材4の側縁部を係合保持するようになされている。また、このビス12が同第2外壁パネル2の外壁面材4の肉内にねじ込まれて同外壁面材4を保持している。更に、金具11は、第2保持係合部11bを備え、この第2保持係合部11bが、図1に示すように、第1外壁パネル1の外壁面材4の側縁部を係合保持するようになされている。
【0016】
そして、第2外壁パネル2の縦パネルフレーム5に明けられているビス通孔13は、横方向に長いルーズ孔からなっており、図4(イ)(ロ)に示すように、縦パネルフレーム5と、外壁面材4を含むその他の部分とを、横方向において相対移動させることができるようになされている。これにより、外壁パネルの建方において、図5(イ)に示すように、屋外から見た外壁面材4,4間の目地幅が大きいような場合には、図5(ロ)に示すように、第2外壁パネル2において、縦パネルフレーム5以外の部分を第1外壁パネル1の側に接近させるように変位動させれば、外壁面材4,4間を目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロに微調整することができるようになされている。
【0017】
上記の構造では、図2に示すように、第1外壁パネル1の建方をそのパネルフレーム5を建物躯体の柱3にボルト14にて接合して行った後、第2外壁パネル2の建方を、これに備えられている金具11を第1外壁パネル1の縦下地材6と外壁面材4との間に差し込み、図1に示すように、パネルフレーム5を建物躯体の柱3にボルト14にて接合し、必要に応じて、図5(イ)(ロ)に示すように外壁面材4,4間の目地幅を微調整し、金具11の第2保持係合部11bを第1外壁パネル1の外壁面材4の側縁部に係合させる、というようにして行う。
【0018】
そして、外壁パネル1,2のこのような建方を行えば同時に、図1に示すように、左右の外壁パネル1,2の縦下地材6,6のガスケット7,7同士が弾力的に当接した状態となってそれらの間が止水されると共に、スペーサー9,9間に上下方向に延びる排水空間部10が形成され、外壁パネル1,2間部分が止水状態となり、現場での施工を容易に行うことができる。
【0019】
特に本実施形態では、隣り合う左右の外壁パネル1,2の外壁面材4,4同士が目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接しているので、屋外側から見る外壁面をスッキリとした外観にすることができ、しかも、隣り合う外壁パネル1,2の外壁面材4,4間を通じた内部への水の侵入を抑制することができる。とりわけ、あいじゃくり状の嵌め合わせの採用や、パッキン8の採用によって排水空間部10側への水の侵入を効果的に抑制することができ、それでも侵入した水は背後の排水空間部10を通じて下に流れて、屋内側への水の侵入が確実に阻止される。また、このような構造の採用で、外壁パネル建方後の外壁面材間の止水工事も排除することができる。
【0020】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば上記の実施形態では、各外壁パネル1,2の縦下地材6,6の対向縁部のそれぞれにガスケット7,7が備えられている場合を示しているが、ガスケットはいずれか一方の縦下地材のみに備えられて、縦下地材6,6間を止水するようになされたものであってもよい。また、本発明は、外壁面材4,4間を湿式シーリングやガスケットで止水する構造のものであってもよく、その場合であっても、外壁パネルの建方を終えると同時に縦下地材間がガスケットで止水されて止水状態を得ることができ、外壁パネルの建方後に早急に外壁面材間の湿式シーリングやガスケットを行わなければならないというような制約をなくして施工を容易に行うことができる。また、外壁面材間はオープンであってもよい。更に、上記の実施形態では、外壁パネルの建方を建物躯体の柱にパネルフレームを接合することによって行う場合を示しているが、これに限らない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、外壁パネルの建方を行えば、同時に左右の隣り合う外壁パネル間部分を止水状態にすることができて、現場での施工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の縦目地部分の止水構造を示す平面断面図である。
【図2】外壁パネルの建方の方法を示す平面断面図である。
【図3】図(イ)は第1外壁パネルの平面断面図、図(ロ)は第2外壁パネルの平面断面図である。
【図4】図(イ)(ロ)はそれぞれ第2外壁パネルにおける外壁面材の動きの例を示す平面断面図である。
【図5】図(イ)は外壁面材間に隙間を生じた場合の平面断面図、図(ロ)はその隙間をなくすための方法を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1…第1外壁パネル
2…第2外壁パネル
4…外壁面材
5…縦パネルフレーム
6…縦下地材
7…ガスケット
9…スペーサー
10…排水空間部
Claims (3)
- 隣り合う左右の外壁パネル間部分において、各外壁パネルは、外壁面材と縦パネルフレームとの間に上下方向に延びる帯板状の縦下地材が介設されたものからなり、
各外壁パネルの前記縦下地材間は、該縦下地材のいずれか一方又は両方に備えられているガスケットで止水され、かつ、
各外壁パネルにおいて、縦下地材と外壁面材との間に上下方向に延びる止水兼用のスペーサーが介設され、外壁面材と縦下地材とが離間されて、スペーサー間に、水を下方に排出する排水空間部が形成されていることを特徴とする外壁パネル間の縦目地部分の止水構造。 - 隣り合う左右の外壁パネルの外壁面材同士が目地幅ゼロないしは目地幅略ゼロで隣接している請求項1に記載の外壁パネル間の縦目地部分の止水構造。
- 隣り合う左右の外壁パネルの外壁面材同士があいじゃくり状に嵌め合わされている請求項2に記載の記載の外壁パネル間の縦目地部分の止水構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003153072A JP2004353335A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 |
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JP2003153072A JP2004353335A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004353335A true JP2004353335A (ja) | 2004-12-16 |
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ID=34048132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003153072A Pending JP2004353335A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | 外壁パネル間の縦目地部分の止水構造 |
Country Status (1)
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