JP2004352833A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】α,ω−脂肪族ジカルボン酸とメタキシリレンジアミンを主成分として重縮合することにより得られるポリアミドAと、メタキシリレンジアミン由来の繰り返し単位を有さないポリアミドBからなる混合物に対して、特定の白化防止剤を添加してなり、示差走査熱量測定(DSC)におけるポリアミドAの融点変化が3℃以上であり、酸素透過係数とヘーズが所定値以下であることを満足するポリアミド樹脂組成物。
【選択図】 無
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポリアミド樹脂組成物に関する。詳しくはガスバリア性、透明性、柔軟性に優れたポリアミド樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品や飲料等の包装に用いられる包装材料は、様々な流通、冷蔵等の保存や加熱殺菌などの処理等から内容物を保護するため、強度や割れにくさ、耐熱性といった機能ばかりでなく、内容物を確認できるよう透明性に優れるなど多岐に渡る機能が要求されている。さらに、近年では、食品の酸化を抑えるため外部からの酸素の侵入を防ぐ酸素バリア性や、嗜好の変化に伴い各種香気成分等に対するバリア性機能も要求されている。
【0003】
ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6等の脂肪族ポリアミドからなるフィルムは、透明で機械物性に優れるばかりでなく、その扱いやすさ、加工のしやすさから、包装材料用フィルムとして広く用いられている。しかし、酸素等のガス状物質に対するバリア性が劣るため、内容物の酸化劣化が進みやすかったり、香気成分が透過しやすいため、内容物の賞味期限が短くなる欠点があった。
【0004】
酸素等のガス状物質に対するバリア性を向上させる目的で、上記熱可塑性樹脂と塩化ビニリデンやエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール等のガスバリア性樹脂を組み合わせたフィルムが利用されている。しかしながら、塩化ビニリデンを積層したフィルムは保存される条件によらずガスバリア性に優れるものの、燃焼させた際にダイオキシンが発生し、環境を汚染する問題がある。エチレン・ビニルアルコール共重合体やポリビニルアルコールは前述のような環境汚染の問題はないものの、これらをバリア層とした多層フィルムは、比較的湿度の低い環境下で保存された場合は優れたガスバリア性を発揮するものの、保存される内容物が水分活性の高いものであったり、高湿度の環境下で保存されたり、さらに内容物を充填後に加熱殺菌処理を施されるとガスバリア性は大幅に低下する傾向にあり、内容物の保存性に問題が生じる問題があった。
【0005】
一方、キシリレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸との重縮合反応から得られるキシリレン基含有ポリアミド、特にメタキシリレンジアミンとアジピン酸から得られるポリアミドMXD6は、酸素、炭酸ガス等のガス状物質に対して低い透過性を示す材料であり、包装材料としての利用が積極的に行われている(特許文献1〜3参照)。特にポリアミドMXD6は上述のエチレン・ビニルアルコール共重合体やポリビニルアルコールと比較した場合、高湿度下でのガスバリア性に優れ、これを利用した包装容器は保存される内容物が水分活性の高いものであったり、高湿度の環境下で保存されたり、さらに内容物を充填後に加熱殺菌処理を施されるものであっても十分なガスバリア性を発揮できるものであり、非常に有用な材料である。
【0006】
しかしながら、ポリアミドMXD6は包装材料として用いられる各種熱可塑性樹脂と比較した場合、その弾性率が非常に高いため、柔軟性に係る機械的性能が不十分であるという問題を有していた。これを解決する手段として、ポリアミドMXD6に他の熱可塑性樹脂を混合して弾性率を低下させる方法が提案されている(特許文献4〜7参照。)が、その混合物はやや白濁してヘーズが高くなる傾向があり、加熱処理を施されるとさらにヘーズが上昇して外観が悪化することがあった。さらには独特の青味がかったぎらつきを有しており、収納する食品等によってはその品質に疑いを持たれる場合もあり、使用範囲が制限されることがあった。
【0007】
【特許文献1】
特開昭53−119984号公報
【特許文献2】
特開平3−49953号公報
【特許文献3】
特開平4−179543号公報
【特許文献4】
特開平4−120168号公報
【特許文献5】
特開平4−198329号公報
【特許文献6】
特開平5−193081号公報
【特許文献7】
特開平7−117198号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような従来技術の課題を克服し、ガスバリア性に優れることはもちろんのこと、柔軟性に優れ、かつ加熱処理の有無に関わらず透明性にも優れたポリアミド樹脂組成物およびこれを利用した成形品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題点の解決方法について鋭意検討した結果、ポリアミドMXD6に他のポリアミドと特定の脂肪酸金属塩、ジアミド化合物、ジエステル化合物の少なくとも1つを特定の物性を発現するように混合することで、ガスバリア性に優れることはもちろんのこと、柔軟性に優れ、かつ加熱処理の有無に関わらず透明性にも優れたポリアミド樹脂組成物を製造することが可能であることを見い出し、本発明を完成させた。
【0010】
すなわち本発明は、炭素数4〜12のα,ω−脂肪族ジカルボン酸を60モル%以上含むジカルボン酸成分と、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分を重縮合することにより得られるポリアミドA50〜90重量部と、メタキシリレンジアミン由来の繰り返し単位を有さないポリアミドB10〜50重量部からなる混合物(ポリアミドAとポリアミドBの総計は100重量部である)100重量部に対して、(1)炭素数が18〜50の脂肪酸金属塩、(2)炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジアミンから得られるジアミド化合物、および(3)炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジオールから得られるジエステル化合物から選ばれる1種以上の化合物を、0.05〜1.0重量部添加してなり、▲1▼示差走査熱量測定(DSC)にてポリアミド樹脂組成物の融点を測定した際に観察されるポリアミドAの融点がポリアミドAのもとの融点から3℃以上変化しており、▲2▼23℃、60%RHにおける酸素透過係数が5ml・mm/m2・24hr・MPa以下であり、且つ▲3▼沸水で30分間加熱処理した後のヘーズが8%/50μm以下であることを満足するポリアミド樹脂組成物に関する。
また、本発明は、前記ポリアミド樹脂組成物からなる層が少なくとも1層積層されてなる包装材料、および該包装材料を少なくとも一部に利用してなる包装容器に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。本発明のポリアミド樹脂組成物はメタキシリレンジアミンを主成分とするジアミン成分とα,ω−脂肪族ジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸成分から得られるポリアミドAに他のポリアミドBと特定の脂肪酸金属塩、ジアミド化合物、ジエステル化合物の少なくとも1つを特定の物性を発現するように混合して得られるポリアミド樹脂組成物である。
【0012】
ポリアミドAは、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜12のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を60モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるものであり、その製造方法は公知の方法によって行われる。本発明のポリアミドAはその製造方法に関係なく特定の物性を満足するものであれば使用することができる。
【0013】
ポリアミドAの原料となるジアミン成分は、メタキシリレンジアミンを70モル%以上とすることが好ましく、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。ジアミン成分中のメタキシリレンジアミンが70モル%以上であると、それから得られるポリアミド樹脂は優れたガスバリア性を発現することができる。本発明において、メタキシリレンジアミン以外に用いることができる他のジアミン成分としては、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、2−メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、等の脂肪族ジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノメチル)デカリン、ビス(アミノメチル)トリシクロデカン等の脂環族ジアミン、ビス(4−アミノフェニル)エーテル、パラフェニレンジアミン、パラキシリレンジアミン、ビス(アミノメチル)ナフタレン等の芳香環を有するジアミン類等が挙げられる。
【0014】
ポリアミドAの原料となるジカルボン酸成分は、炭素数4〜12のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸が60モル%以上であることが好ましく、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上であり、さらにα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸としてはコハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸が例示できるが、特にアジピン酸を使用することが好ましい。ジカルボン酸成分中の炭素数4〜12のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸が60モル%以上であると、ガスバリア性の低下や結晶性の過度の低下を避けることができる。本発明において、炭素数4〜12のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸以外に用いることができる他のジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類等が挙げられる。
【0015】
本発明で使用されるポリアミドAの相対粘度(ポリアミド1gを96%硫酸100mlに溶解し、25℃で測定した値)は1.5〜4.2、好ましくは1.7〜4.0、さらに好ましくは2.0〜3.8である。ポリアミドAの相対粘度が1.5未満の場合には、包装材料などの成形品を成形する際に、溶融したポリアミドの流動性の不安定さから生じる溶融むらが顕著となり成形品の商品価値が低下する。またポリアミドの相対粘度が4.2を超えると、ポリアミド樹脂の溶融粘度が高すぎて成形品の成形が不安定になる。
【0016】
ここで言う相対粘度(1g/dlの96%硫酸溶液、25℃)は、樹脂1gを96%硫酸100cc(1dl)に溶解し、キャノンフェンスケ型粘度計にて測定した25℃での落下時間(t)と同様に測定した96%硫酸そのものでの落下時間(t0)の比であり、次式で示される。
相対粘度=(t)/(t0)
【0017】
上記のポリアミドAには、本発明の効果を損なわない範囲で滑剤、艶消剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、核剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色防止剤、ゲル化防止剤等の添加剤等を加えることもできるが、以上に示したものに限定されることなく、種々の材料を混合しても良い。
【0018】
本発明のポリアミドBはポリアミドAの弾性率を低下させて柔軟性を付与し、さらにポリアミドAの白化を抑える役割を有する。ポリアミドBはメタキシリレンジアミン由来の繰り返し単位を有さないものである。具体的には、脂肪族ポリアミド、脂肪族ジアミンとイソフタル酸やテレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸を含むジカルボン酸からなる非晶性ポリアミド等であり、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン666、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/6T、ナイロン6/6IT等が挙げられる。特に混合量が少なくてもポリアミドAの弾性率の低下効果が大きいことから、本発明ではナイロン6、ナイロン66、ナイロン666等の脂肪鎖を主な繰り返し単位とするポリアミドが好ましく用いられる。
【0019】
本発明で用いられるポリアミドBの相対粘度(ポリアミド1gを96%硫酸100mlに溶解して25℃で測定した値)は、1.5〜4.2、好ましくは1.7〜4.0の範囲にあることが必要である。上記相対粘度が1.5未満の場合には、包装材料などの成形品を成形する際に、溶融したポリアミドBの流動性の不安定さから生じる溶融むらが顕著となり成形品の商品価値が低下する。またポリアミドの相対粘度が4.2を超えると、ポリアミドBの溶融粘度が高すぎて成形品の成形が不安定になる。
【0020】
上記のポリアミドBには、本発明の効果を損なわない範囲で滑剤、艶消剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、核剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色防止剤、ゲル化防止剤等の添加剤等を加えることもできるが、以上に示したものに限定されることなく、種々の材料を混合しても良い。
【0021】
上記のポリアミドAとポリアミドBの混合比は、ポリアミドA/ポリアミドB=50〜90/50〜10(重量部)とすることが好ましく、より好ましくは55〜85/45〜15(重量部)であり、さらに好ましくは60〜80/40〜20(重量部)である(ポリアミドAとポリアミドBの総計は100重量部である)。ポリアミドAが50重量部未満であると、ガスバリア性が低下するため好ましくない。またポリアミドAが90重量部を超えると、ポリアミドAの白化を抑えるポリアミドBの量が少なすぎて、製品を加熱処理した際のヘーズが悪化する傾向にある。さらに製品の柔軟性の改善効果も小さくなるため好ましくない。
【0022】
ポリアミドAとポリアミドBの混合方法については、押出機による溶融混練等、公知の方法を用いることができるがこれに限定されるものではない。なお、本発明では示差走査熱量測定(DSC)による上記混合物の熱分析を行った際に観察されるポリアミドAの融点がポリアミドAのもとの融点から3℃以上変化していることが必要であり、好ましくは4℃以上、さらに好ましくは5℃以上である。本発明でいう融点とはDSCを使用し、昇温速度10℃/分、窒素雰囲気下で測定した際に融解に伴い発生する吸熱ピークのピーク温度を言う。ポリアミドAの融点が混合後に変化しているのは、ポリアミドBとの間でアミド交換反応が進行し、相溶化状態にあることを示す。相溶化状態になるとポリアミドAとBがなす海島構造が消失して均一相に近づき、光の散乱によるヘーズの上昇が起こらなくなる。ポリアミドAの融点変化が3℃未満であるとほとんど相溶化が進行していない状態であり、場合によってはヘーズが悪化する傾向があるため好ましくない。
【0023】
本発明ではポリアミドAとポリアミドBの相溶化を効率よく進行させるためにリン原子を含むリン化合物を添加することが好ましい。リン化合物はポリアミドAとポリアミドBの間で起こるアミド交換反応を促進する触媒的な役割を有する。リン化合物の添加量としては、ポリアミドAとポリアミドBの混合物100重量部に対してリン原子として0.0001〜0.05重量部とすることが好ましく、より好ましくは0.0005〜0.045重量部である。リン原子の添加量が0.0001重量部未満では触媒効果が発揮できず効率的にアミド交換反応が進行しないので好ましくない。また0.05重量部を超えてもその効果に変化はなく不経済であり、場合によってはポリアミドが白濁して外観が悪化することがあるため好ましくない。
【0024】
本発明で用いられるリン化合物としては、リン原子を含むものであればいずれも用いることができるが、好ましくはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を含むリン化合物であり、例えば、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム等のリン酸塩、次亜リン酸塩、亜リン酸塩が挙げられ、特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属の次亜リン酸塩を使用したものが好ましい。リン化合物は予めポリアミドAとポリアミドBの少なくとも一方に含まれていても良いし、溶融混練に際して別途添加しても良い。
【0025】
上記のように相溶化した状態になったポリアミドAとポリアミドBの混合物は優れた透明性を示すが、これにボイルやレトルト等の加熱処理を施したり、或いは高水分物品を収納したりするとポリアミドAとポリアミドBの混合物の吸水によって結晶化が進行してヘーズが悪化する傾向がある。このような現象を防ぐために、本発明ではポリアミドAとポリアミドBの混合物に、白化防止剤として、特定の脂肪酸金属塩、ジアミド化合物あるいはジエステル化合物を添加したポリアミド樹脂組成物として使用することが好ましく行われる。このようにすることで該樹脂組成物を利用した容器に内容物を充填して長期間保存しても、または加熱処理を施してもポリアミドの白化が防止される。
【0026】
本発明に用いる脂肪酸金属塩は、脂肪酸金属塩の炭素数18〜50、好ましくは、炭素数18〜34の脂肪酸金属塩である。炭素数が18以上であればポリアミド樹脂が吸水した際の白化が防止できる。また、炭素数が50以下で樹脂組成物中への均一分散が良好となる。脂肪酸は側鎖や二重結合があってもよいが、ステアリン酸(C18)、エイコ酸(C20)、ベヘン酸(C22)、モンタン酸(C28)、トリアコンタン酸(C30)などの直鎖飽和脂肪酸が好ましい。脂肪酸と塩を形成する金属に特に制限はないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、ストロンチウム、アルミニウム、亜鉛等が例示され、ナトリウム、カリウム、およびリチウム、カルシウム、アルミニウム、および亜鉛が特に好ましい。
【0027】
本発明に用いられる脂肪酸金属塩は、上記のうち1種類でもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明では、脂肪酸金属塩の形状に特に制限はないが、粒径が小さい方が樹脂組成物中に均一に分散させることが容易に行えるため、その粒径は0.2mm以下が好ましい。
【0028】
本発明で用いられるジアミド化合物は、炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジアミンから得られるジアミド化合物である。脂肪酸の炭素数が8以上、ジアミンの炭素数が2以上で白化防止効果が期待できる。また、脂肪酸の炭素数が30以下、ジアミンの炭素数が10以下で組成物中への均一分散が良好となる。
【0029】
ジアミド化合物に用いられる脂肪酸は、脂肪酸は側鎖や二重結合があってもよいが、直鎖飽和脂肪酸が好ましい。例として、ステアリン酸(C18)、エイコ酸(C20)、ベヘン酸(C22)、モンタン酸(C28)、トリアコンタン酸(C30)が例示でき、中でもモンタン酸が好ましい。ジアミド化合物に用いられるジアミンとして、エチレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサンジアミン、キシリレンジアミン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン等が例示でき、中でもエチレンジアミンが好ましい。これらを組み合わせて得られるジアミド化合物が本発明に用いられる。ジアミド化合物は1種類でも良いし、2種類以上を併用してもよい。
【0030】
本発明で用いられるジエステル化合物は、炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジオールから得られるジエステル化合物である。脂肪酸の炭素数が8以上、ジオールの炭素数が2以上で白化防止効果が期待できる。また、脂肪酸の炭素数が30以下、ジオールの炭素数が10以下で組成物中への均一分散が良好となる。
【0031】
ジエステル化合物に使用される脂肪酸として、ステアリン酸(C18)、エイコ酸(C20)、ベヘン酸(C22)、モンタン酸(C28)、トリアコンタン酸(C30)等が例示でき、中でもモンタン酸が好ましい。ジエステル化合物に使用されるジオールとして、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、キシリレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等が例示でき、中でもエチレングリコールあるいは1,3−ブタンジオールが好ましい。これらを組み合わせて得られるジエステル化合物が本発明に用いられる。ジエステル化合物は1種類でも良いし、2種以上を併用しても良い。
【0032】
本発明において、前記脂肪酸金属塩、ジアミド化合物およびジエステル化合物(白化防止剤)は単独で用いても良いし、併用して用いても良い。また本発明において、白化防止剤の添加量は、ポリアミドAとポリアミドBの合計重量100重量部に対して0.01〜1.0重量部、好ましくは0.05〜0.7重量部、特に好ましくは0.1〜0.5重量部である。白化防止剤の添加量が0.01重量部未満であると実用的な白化防止効果が得られない。また、1.0部より多いと白化防止剤の固まりが成形品中に混入して外観が悪化することがあるため好ましくない。
【0033】
ポリアミドに上記白化防止剤を添加する方法は公知の混合法を適用できる。たとえば、回転中空容器内にポリアミドペレットと白化防止剤を投入し混合して使用してもよい。また、高濃度の白化防止剤を含有する組成物を製造した後、白化防止剤を含有しないポリアミドペレットで所定の濃度で希釈し、これらを溶融混練する方法、溶融混練後、引き続き、射出成形などにより成形体を得る方法などが採用される。
【0034】
本発明のポリアミド樹脂組成物は各種包装材料のガスバリア層として利用される。ポリアミド樹脂組成物の23℃、60%RHにおける酸素透過係数は5ml・mm/m2・24hr・MPa以下であることが好ましく、さらに好ましくは4ml・mm/m2・24hr・MPa以下、より好ましくは3ml・mm/m2・24hr・MPa以下である。酸素透過係数が5ml・mm/m2・24hr・MPaより高いと、これを利用して得られる包装材料や包装容器は内容物の保存性に問題を生じることがあるため好ましくない。
【0035】
また、本発明のポリアミド樹脂組成物は、沸水で30分間加熱処理した後のヘーズが8%/50μm以下、好ましくは6%/50μm以下である。前記処理後のヘーズが8%/50μmを超えると、これを利用した包装材料は白く濁った外観となるため好ましくない。
【0036】
本発明のポリアミド樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で各種エラストマー類などの耐衝撃性改質材、銅化合物、有機もしくは無機ハロゲン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、有機リン系化合物等の酸化防止剤、熱安定剤、着色防止剤、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、離型剤、可塑剤、着色剤、難燃剤などの添加剤が含まれていても良い。
【0037】
本発明のポリアミド樹脂組成物は各種包装材料や包装容器等の成形体に加工して使用することができる。包装材料としては、フィルム状、またはシート状の成形体に加工することができ、さらに包装容器としてはボトル、トレイ、カップ、チューブ、平袋やスタンディングパウチ等の各種パウチ等の少なくとも一部を構成する材料として使用することができる。さらに上記包装材料または包装容器の構成は本発明で得られるポリアミド樹脂組成物からなる単層であっても良く、他の熱可塑性樹脂と組み合わせた多層構造であっても良い。
【0038】
本発明のポリアミド樹脂組成物を利用してなる包装材料及び包装容器の製造方法については、公知の方法を利用することができる。例えば、フィルムやシート、またはチューブ状の包装材料の成形については、Tダイ、サーキュラーダイ等を通して溶融させた該ポリアミドを付属した押出機から押し出して製造することができる。なお、上述の方法で得たフィルム状の成形体はこれを延伸することにより延伸フィルムに加工することもできる。ボトル形状の包装容器については、射出成形機から金型中に溶融したポリアミド樹脂を射出してプリフォームを製造後、延伸温度まで加熱してブロー延伸することにより得ることができる。また、トレイやカップ等の容器は射出成形機から金型中に溶融した該ポリアミドを射出して製造する方法や、シート状の包装材料を真空成形や圧空成形等の成形法によって成形して得ることができる。本発明のポリアミド樹脂組成物を利用してなる包装材料や包装容器は上述の製造方法によらず、様々な方法を経て製造することが可能である。
【0039】
本発明のポリアミド樹脂組成物を利用してなる包装容器には様々な物品を収納、保存することができる。例えば、炭酸飲料、ジュース、水、牛乳、日本酒、ウイスキー、焼酎、コーヒー、茶、ゼリー飲料、健康飲料等の液体飲料、調味液、ソース、醤油、ドレッシング、液体だし、マヨネーズ、味噌、すり下ろし香辛料等の調味料、ジャム、クリーム、チョコレートペースト等のペースト状食品、液体スープ、煮物、漬物、シチュー等の液体加工食品に代表される液体系食品やそば、うどん、ラーメン等の生麺及びゆで麺、精米、調湿米、無洗米等の調理前の米類や調理された炊飯米、五目飯、赤飯、米粥等の加工米製品類、粉末スープ、だしの素等の粉末調味料等に代表される高水分食品、乾燥野菜、コーヒー豆、コーヒー粉、お茶、穀物を原料としたお菓子等に代表される低水分食品、その他農薬や殺虫剤等の固体状や溶液状の化学薬品、液体及びペースト状の医薬品、化粧水、化粧クリーム、化粧乳液、整髪料、染毛剤、シャンプー、石鹸、洗剤等、種々の物品を収納することができる。
【0040】
【実施例】
以下に本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例等において、ポリアミドの評価は下記の方法によった。また、使用した材料は以下のものを使用した。
【0041】
ポリアミドの評価方法
(1)ポリアミドの相対粘度
ポリアミド1gを精秤し、96%硫酸100ccに20〜30℃で撹拌溶解した。完全に溶解した後、キャノンフェンスケ型粘度計に溶液5ccを取り、25℃±0.03℃の恒温槽中で10分間放置後、落下時間(t)を測定した。また、96%硫酸そのものの落下時間(t0)も同様に測定した。t及びt0から次式により相対粘度を算出した。
相対粘度=(t)/(t0)
(2)ポリアミドの融点
島津製作所(株)製、DSC−50を用いて測定した。
測定条件;昇温速度10℃/min、窒素気流下
(3)ポリアミドの酸素透過係数
モダンコントロールズ社製、OX−TRAN10/50を用い、23℃、相対湿度60%RHの条件にて酸素透過率を測定して酸素透過係数を算出した。測定試料はTダイを備えた押出機を用いて製造したポリアミドからなる厚さ50μmのフィルムを用いた。
(4)ポリアミドのヘーズ
厚さ50μmのポリアミドからなる単層フィルムを作製し、JIS K−7105に準じてヘーズを測定した。測定装置は、日本電色工業製の測定装置(COH−300)を使用した。また加熱処理後のヘーズは、上記単層フィルムを沸水中に30分間浸漬し、取り出して水をふき取った直後に測定を行った。
(5)引張弾性率
厚さ50μmのポリアミドからなる単層フィルムを作製し、ASTM D882に準じて引張弾性率を測定した。測定装置は、(株)東洋精機製作所製の測定装置(ストログラフV1−C)を使用した。
【0042】
使用した材料
(1)ナイロン6
宇部興産(株)製、商品名:UBEナイロン、グレード:1015B(相対粘度:2.6)を使用した。
(2)白化防止剤
共栄社化学(株)製、商品名:ライトアマイドWH−255を使用した。
【0043】
参考例1
攪拌機、分縮器、冷却器、滴下槽、および窒素ガス導入管を備えたジャケット付きの50L反応缶にアジピン酸15kg、次亜燐酸ナトリウム一水和物15gを仕込み、十分窒素置換し、さらに少量の窒素気流下にて160℃に昇温し、アジピン酸を溶解させた。系内を攪拌しつつ、これにメタキシリレンジアミン13.8kgを、170分を要して滴下した。この間、内温は連続的に245℃まで上昇させた。なお重縮合により生成する水は、分縮器および冷却器を通して系外に除いた。メタキシリレンジアミンの滴下終了後、内温をさらに260℃まで昇温し、1時間反応を継続した後、ポリマーを反応缶下部のノズルからストランドとして取り出し、水冷後ペレット化してポリマーを得た。
【0044】
次に、上記の操作にて得たポリマーを加熱ジャケット、窒素ガス導入管、真空ラインを備えた50L回転式タンブラーに入れ、回転させつつ系内を減圧にした後、純度99容量%以上の窒素で常圧にする操作を3回行った。その後、窒素流通下にて系内を140℃まで昇温させた。次に系内を減圧にし、さらに200℃まで連続的に昇温し、200℃で30分保持した後、窒素を導入して系内を常圧に戻した後、冷却してポリアミドMXD6を得た。得られたポリアミドMXD6は相対粘度が2.7、融点が239℃、リン原子濃度は約170ppmであった。
【0045】
実施例1
85重量部のポリアミドMXD6と、15重量部のナイロン6、0.3重量部の白化防止剤をドライブレンド後、Tダイを備えた30mmφ二軸押出機により、押出機温度285℃、スクリュー回転数100rpm、引き取り速度3.0m/minで製膜し、巾180mm、厚み50μmの無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0046】
実施例2
ポリアミドMXD6を70重量部、ナイロン6を30重量部としたこと以外は実施例1と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0047】
実施例3
ポリアミドMXD6を55重量部、ナイロン6を45重量部としたこと以外は実施例1と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0048】
実施例4
白化防止剤の添加量を0.1重量部としたこと以外は実施例2と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0049】
実施例5
白化防止剤の添加量を0.6重量部としたこと以外は実施例2と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0050】
比較例1
ポリアミドMXD6を30重量部、ナイロン6を70重量部としたこと以外は実施例1と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0051】
比較例2
ポリアミドMXD6を95重量部、ナイロン6を5重量部としたこと以外は実施例1と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0052】
比較例3
白化防止剤の添加量を1.2重量部としたこと以外は実施例2と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0053】
比較例4
白化防止剤の添加量を0.001重量部としたこと以外は実施例2と同様にして無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0054】
比較例5
100重量部のポリアミドMXD6と0.3重量部の白化防止剤をドライブレンド後、Tダイを備えた30mmφ二軸押出機により、押出機温度285℃、スクリュー回転数100rpm、引き取り速度3.0m/minで製膜し、巾180mm、厚み50μmの無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸フィルムのDSC、加熱処理前後のヘーズ、酸素透過係数、引張弾性率の測定結果、及び異物の有無の調査結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
以上の結果から、本発明の材料組成を満足する実施例1乃至5は沸水処理後のヘーズ、酸素透過度、外観に優れ、柔軟性が改善したフィルムを得ることができた。一方、ナイロン6が過剰に混合された比較例1では酸素透過係数が悪化しており、ガスバリア材料として満足のいくものではなかった。また、ポリアミドMXD6が過剰に混合された比較例2では、ナイロン6の添加効果がほとんど無いため、加熱処理後のヘーズが8%/50μmを越えており、さらに柔軟性の改善もほとんど見られなかった。また白化防止剤の添加量が過剰であった比較例3ではフィルム中に白化防止剤と思われる白色異物が混入して外観を悪化させていた。逆に白化防止剤が少ない比較例4では加熱処理後にヘーズが大幅に悪化した。
【0057】
【発明の効果】
本発明のポリアミド樹脂組成物は、ガスバリア性に優れることはもちろんのこと、柔軟性、透明性にも優れたものであり、食品、飲料、薬品、電子部品等の包装材料として非常に有用なものであり、その工業的価値は非常に高い。
Claims (4)
- 炭素数4〜12のα,ω−脂肪族ジカルボン酸を60モル%以上含むジカルボン酸成分と、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分を重縮合することにより得られるポリアミドA50〜90重量部と、メタキシリレンジアミン由来の繰り返し単位を有さないポリアミドB10〜50重量部からなる混合物(ポリアミドAとポリアミドBの総計は100重量部である)100重量部に対して、(1)炭素数が18〜50の脂肪酸金属塩、(2)炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジアミンから得られるジアミド化合物、および(3)炭素数8〜30の脂肪酸と炭素数2〜10のジオールから得られるジエステル化合物から選ばれる1種以上の化合物を、0.05〜1.0重量部添加してなり、▲1▼示差走査熱量測定(DSC)にてポリアミド樹脂組成物の融点を測定した際に観察されるポリアミドAの融点がポリアミドAのもとの融点から3℃以上変化しており、▲2▼23℃、60%RHにおける酸素透過係数が5ml・mm/m2・24hr・MPa以下であり、且つ▲3▼沸水で30分間加熱処理した後のヘーズが8%/50μm以下であることを満足するポリアミド樹脂組成物。
- アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含むリン酸塩、次亜リン酸塩および亜リン酸塩から選ばれる1種以上のリン化合物が添加されていることを特徴とする請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
- 請求項1記載のポリアミド樹脂組成物からなる層が少なくとも1層積層されてなる包装材料。
- 請求項3記載の包装材料を少なくとも一部に利用してなる包装容器。
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