JP2004351406A - 建築物外壁の改装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性壁の屋外側表面に形成された有機系塗料の旧塗膜に適した改装方法を提供する。
【解決手段】熱貫流率5.0W/(m・K)以下の断熱性壁の屋外側表面に形成された有機系旧塗膜面に対し、少なくとも1種の改装用塗料を塗付積層する。改装用塗料による積層塗膜は、結合剤として架橋反応型有機質樹脂を含む塗膜であって、赤外線反射性と水蒸気透過性とを有し、20℃での伸び率が2〜120%、下記式による抗張積の比が0.3以上を示すものとする。
<式>「抗張積の比」=「60℃での抗張積」/「20℃での抗張積」
【選択図】なし

Description

本発明は、建築物外壁の改装方法に関するものである。
近年、ビル、集合住宅、戸建住宅等の建築物においては、高断熱化・高気密化によって、冷暖房費の節約を図り、省エネルギーを実現しようとする動きが盛んである。一般に、断熱設計を施していない建築物では、冬期の暖房時には屋根、床、窓、壁等の部位から室内の熱が逃げ、夏期の冷房時にはこれら部位から屋外の熱が侵入してしまうが、このような熱損失の約3分の1は壁面に起因すると言われている。このため、建築物の省エネルギー化を実現するには、室内と屋外を隔てる外壁の高断熱化が不可欠であり、壁面を構成する基材に断熱材を複合化して断熱性を高める手法が多く提案されている。
一方、ビル、集合住宅、戸建住宅等の建築物外壁においては、その美観性向上等を目的として、様々な塗料が塗付形成されている。このうち、有機質樹脂を結合剤とする有機系塗料は、配合設計の自由度が高く様々な色相・意匠性が付与でき、またその塗膜が適度な可とう性を有し、さらにはコスト面においても有利であることから汎用的に使用されている。上述のような断熱性を高めた外壁においても有機系塗料が賞用されている。但し、一般的な有機系塗料の塗膜は、屋外において長期にわたり曝露されると、太陽光、降雨、粉塵等の影響により劣化や汚染が進行してしまうため、概ね10年程度で塗り替えの必要が生じてくる。
ところが、断熱性壁の屋外側表面に形成された有機系塗料の塗膜を塗り替える際には、いくつかの問題点がある。
第一には、塗膜に対する熱負荷の問題である。上述のように建築物外壁の断熱性を高めれば、その屋外側表面では太陽光直射による熱の逃げ場がなくなる。このため、外壁の屋外側表面に形成された塗膜は、その影響を直接的に受け、温度が非常に上昇しやすい状態となる。このような温度上昇は、塗膜膨れや剥れ等の異常を誘発する場合がある。
第二には、水分の問題である。通常、有機系塗料ではその塗膜表面が外気に直接曝されていると、劣化の進行とともに降雨等による水分が塗膜表面から吸収されやすくなり、その水分が塗膜内ないし基材内に滞留しやすくなる。基材の裏面等から水分が取り込まれる場合もある。このような状態の塗膜面に対し、通常の塗料で改装を行うと、塗膜の内側に水分が閉じ込められてしまい、その水分の蒸発に伴って、高い確率で塗膜膨れ等の異常が発生する。外壁が断熱性を有する場合は、特に、塗膜の温度上昇が大きくなるため、水分の蒸発による膨れ等が発生しやすくなる。
以上のように、断熱性壁の屋外側表面に形成された有機系塗料の旧塗膜を改装しようとすると、施工後、経時的に膨れ、剥れ等が発生するおそれがある。このため、通常は、塗膜を物理的にケレンしたり、塗膜剥離剤を使用したりする方法等によって旧塗膜を除去した後に、改装用塗料を塗付する手法が採用されている。しかし、旧塗膜の除去作業は、多大な労力と時間を必要とするものであり、工事のコストの点においても不利である。また、完全に旧塗膜を除去することが困難な場合には、下地調整処理を入念に行う必要があり、塗装工程が煩雑となってしまうという問題も生じる。
特許文献1には、旧塗膜の改装方法として、シーラーを塗装した後に、水性弾性塗料を塗装する方法が記載されている。しかし、断熱性壁の屋外側表面に形成された有機系塗料の旧塗膜に対してこの方法を適用しても、経時的な膨れ発生や、剥れ発生等を防ぐことは困難である。
特開平6−306305号公報
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、断熱性壁の屋外側表面に形成された有機系塗料の旧塗膜に適した改装方法を提供することを目的とするものである。
このような課題を解決するため本発明者らは鋭意検討を行った結果、赤外線反射性と水蒸気透過性とを有し、かつ伸び率及び抗張積において特定の性能を有する塗膜を積層することによって、塗膜の膨れ、剥れ等が十分に防止できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.建築物外壁の屋外側に形成された旧塗膜面に対し、少なくとも1種の改装用塗料を塗付積層する建築物外壁の改装方法であって、
(1)外壁が、熱貫流率5.0W/(m・K)以下の断熱性壁であり、
(2)旧塗膜面が、有機質樹脂を結合剤とする塗料によって形成された塗膜を有するものであり、
(3)改装用塗料による積層塗膜が、結合剤として架橋反応型有機質樹脂を含む塗膜であって、赤外線反射性と水蒸気透過性とを有し、20℃での伸び率が2〜120%、下記式による抗張積の比が0.3以上を示すものである
ことを特徴とする建築物外壁の改装方法。
<式>「抗張積の比」=「60℃での抗張積」/「20℃での抗張積」
2.改装用塗料による積層塗膜が、1種の改装用塗料からなるもの、または2種の改装用塗料からなるものであり、少なくとも第1の改装用塗料が架橋反応型有機質樹脂を結合剤とする塗料であることを特徴とする1.に記載の建築物外壁の改装方法。
3.第1の改装用塗料が、架橋反応型有機質樹脂を結合剤とする顔料容積濃度30〜90%の塗料であることを特徴とする2.に記載の建築物外壁の改装方法。
4.第1の改装用塗料における架橋反応型有機質樹脂が、有機質樹脂とその架橋剤からなり、有機質樹脂の固形分100重量部に対し架橋剤を0.05〜50重量部含むものであることを特徴とする2.または3.に記載の建築物外壁の改装方法。
本発明は、断熱性壁における屋外側表面に形成された有機系塗料の旧塗膜の改装に適したものである。本発明によれば、改装後の塗膜における塗膜の膨れ発生や剥れ発生等を長期にわたり十分に抑制することができる。
本発明は、建築物外壁の屋外側に形成された旧塗膜面にする改装方法に関するものである。
まず、本発明の対象となる外壁は、熱貫流率5.0W/(m・K)以下の断熱性壁である。このような断熱性壁は、建築物の高断熱化・高気密化には欠くことができないものであるが、太陽光が直射する部位においては、その屋外側表面に形成された塗膜に大きな熱負荷を与えてしまうものである。特に、本発明は、高い断熱性能を有する外壁、すなわち熱貫流率が1.0W/(m・K)以下、さらには0.50W/(m・K)以下である断熱性壁に適用した場合において顕著な効果を発揮することができる。
このような断熱性壁は、1種または2種以上の部材からなるものである。断熱性壁を構成する部材としては、基材のみの場合と、基材と断熱材を組合せた場合があり、例えば、軽量モルタル、軽量コンクリート、けい酸カルシウム板、ALC板、サイディングボード、石膏ボード、スレート板、コンクリート、モルタル等の基材;グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー等の繊維系断熱材や、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム等の発泡プラスチック系断熱材等に例示される断熱材等が挙げられる。このうち、本発明における断熱性壁には、通常、熱伝導率が0.5W/(m・K)以下の部材が少なくとも1種含まれる。
本発明は、断熱性壁が熱貫流率の低い基材の場合や、少なくとも上述のような基材と断熱材との複合体によって構成される場合において特に効果的である。
なお、本発明における熱貫流率は、住宅金融公庫監修「木造住宅工事共通仕様書(解説付)」の付録4「熱貫流率の計算方法」に基づく計算値であり、以下の手順によって求められる値である。
(1)式1により、外壁を構成する各部材の熱伝導率と厚さから熱抵抗を算出する。
熱抵抗=厚さ/熱伝導率・・・(式1)
(2)式2により、各部材の熱抵抗と空気の熱抵抗(熱伝達抵抗)から熱貫流抵抗を算出する。
熱貫流抵抗=屋内側空気の熱抵抗+各部材の熱抵抗の合計+屋外側空気の熱抵抗・・・(式2)
(但し、屋内側空気の熱抵抗は0.11m・K/W、屋外側空気の熱抵抗は0.04m・K/Wとする)
(3)式3により、熱貫流抵抗から熱貫流率を算出する。
熱貫流率=1/熱貫流抵抗・・・(式3)
本発明における旧塗膜面は、有機質樹脂を結合剤とする塗料(以下、「有機系塗料」ともいう)によって形成された塗膜を有するものである。
有機系塗料としては、有機質樹脂を含む各種の塗料が挙げられる。具体的には、例えば、JIS K5654「アクリル樹脂エナメル」、JASS18 M−207「非水分散形アクリル樹脂エナメル」、JIS K5656「建築用ポリウレタン樹脂塗料」、JASS18 M−404「アクリルシリコン樹脂塗料」、JIS K5658「建築用ふっ素樹脂塗料」、JIS K5660「つや有合成樹脂エマルションペイント」、JIS K5663「合成樹脂エマルションペイント」、JIS K5667「多彩模様塗料」、JIS K5668「合成樹脂エマルション模様塗料」、JIS A6909「建築用仕上塗材」の外装薄塗材E、可とう形外装薄塗材E、防水形外装薄塗材E、外装厚塗材E、複層塗材E、防水形複層塗材E、複層塗材RE、防水形複層塗材RE、複層塗材RS、防水形複層塗材RE等が挙げられる。
有機系塗料における有機質樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよく、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、ふっ素樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。本発明は、特に有機質樹脂が熱可塑性樹脂である場合において有利な効果を奏することができる。
有機系塗料における有機質樹脂の含有量は特に限定されないが、有機系塗料の固形分中に通常5重量%以上、好ましくは20重量%以上である。
有機系塗料によって形成される塗膜の厚みは、塗料の形態にもよるが、通常0.02〜10mm程度である。本発明では、特に塗膜が1mm以上の厚みを有する場合においても、改装後の塗膜膨れや剥れを防止することができる。このような厚膜の塗膜を形成する塗料としては、例えばJIS A6909「建築用仕上塗材」の外装厚塗材E等が挙げられる。
本発明における旧塗膜面は、このような有機系塗料の塗膜を有するものであれば単層塗膜であっても複層塗膜であってもよいが、本発明では、特に有機系塗料の塗膜が旧塗膜の屋外側最表面に存在する場合に、大きな効果を得ることができる。
本発明では、上述の旧塗膜面に対して改装用塗料を塗付積層することによって塗膜を形成する。ここで形成される積層塗膜は、少なくとも1種の改装用塗料からなるものであり、改装用塗料として2種以上を使用する場合においては、すべての改装用塗料の積層体を意味する。
本発明では、改装用塗料による積層塗膜が、赤外線反射性と水蒸気透過性とを有することが必要である。本発明では、積層塗膜がこのような性能を有することにより、塗膜の温度上昇が抑制されるとともに、旧塗膜内ないし基材内の水分が塗膜外に放散され、塗膜の膨れ発生や剥れ発生を抑制することが可能となる。
積層塗膜の赤外線反射性は、分光光度計によって波長800〜2100nmの光に対する分光反射率を測定し、その平均値を算出することにより得られる赤外線反射率で示される(硫酸バリウムの微粉末を固めた白板の分光反射率を100%としたときの相対値)。本発明では、積層塗膜の赤外線反射率が20%以上(好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上)であることが望ましい。
なお、赤外線反射率測定においては、アルミ板に黒色塗料(アクリル樹脂の固形分100容量部にカーボンブラックを6容量部含むもの)を乾燥膜厚が60μmとなるように塗付したものを試験基材とする。
積層塗膜の水蒸気透過性については、JIS K5400−1990「塗料一般試験方法」8.17の「水蒸気透過度」の方法によって測定される水蒸気透過度が20g/m ・24h以上(好ましくは30g/m・24h以上)であることが望ましい。水蒸気透過度の上限は特に制限されないが、水蒸気透過度が大きすぎる場合は、遮水性が不十分となりやすく、旧塗膜に水が浸入するおそれがある。水蒸気透過度の上限は通常500g/m・24h以下、好ましくは200g/m・24h以下である。
さらに、改装用塗料による積層塗膜は、20℃での伸び率(以下、単に「伸び率」ともいう)が2〜120%(好ましくは50%超120%以下、より好ましくは50%超100%以下)であり、かつ下記式1による抗張積の比が0.3以上(好ましくは0.4以上)であることが必要である。
<式1>「抗張積の比」=「60℃での抗張積」/「20℃での抗張積」
本発明では、積層塗膜が赤外線反射性と水蒸気透過性を有し、さらには適度な伸び性を有していること、及び抗張積の温度依存性が小さいことによって、塗膜の膨れ発生や剥れ発生を確実に防止することができる。また、積層塗膜の赤外線反射性によって塗膜表面の温度上昇が抑制されるため、旧塗膜の種類や状態等に応じて伸び率を高めに設定した場合においても、膨れ発生等を防止することができる。ただし、伸び率が上記範囲より大きすぎる場合は、塗膜に膨れや剥れが発生するおそれがある。伸び率が小さすぎる場合は、塗膜に割れが発生するおそれがある。
抗張積の比の上限は、特に限定されないが、通常1未満である。抗張積の比が0.3より小さい場合は、膨れや剥れが発生しやすくなる。
なお、本発明における伸び率及び抗張積の比は、JIS K6251 4.1に規定するダンベル状2号形に打ち抜いた試験片(塗膜形成後、温度20℃湿度65%下で14日間養生したもの)を、JIS A6021 6.3.1a)に規定する引張試験機につかみ間が60mmになるように取り付け、10mm/minの引張速度で試験片が破断するまで引張ることにより求められる値である。
伸び率は下記式2によって算出され、抗張積は下記式3によって算出される。
<式2>「伸び率(%)」=(「破断時の伸び量(mm)」/60)×100
<式3>「抗張積(N/mm)」=「引張強さ(N/mm)」×「破断時の伸び量(mm)」
但し、
「引張強さ(N/mm)」=「最大引張力(N)」/「試験片の断面積(mm)」
「破断時の伸び量(mm)」=「破断時のつかみ間距離(mm)」−60
本発明における積層塗膜は、少なくとも1種の改装用塗料を塗付積層することによって得ることができるが、1種の改装用塗料からなるもの、または2種の改装用塗料からなるものが好適である。3種以上の改装用塗料を使用することも可能であるが、塗装作業が煩雑となる点等で不利となる。
本発明では、少なくとも1種の改装用塗料が架橋反応型有機質樹脂を結合剤とするものであることが必要である。このような架橋反応型有機質樹脂を使用することにより、上述の各種特性を兼ね備えた塗膜を得ることが可能となる。なお、本発明における架橋反応型有機質樹脂とは、塗膜形成過程ないし塗膜形成後に架橋反応を生じる有機質樹脂を総称するものである。
架橋反応型有機質樹脂としては、有機質樹脂自体で架橋反応を生じるもの、あるいは別途混合する架橋剤によって架橋反応を生じるもののいずれであってもよい。架橋剤を使用する場合、その混合量は、有機質樹脂の固形分100重量部に対し通常0.05〜50重量部(好ましくは0.08〜15重量部、より好ましくは0.1〜10重量部)程度とすればよい。
架橋反応型有機質樹脂における架橋反応性は、例えば、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とアジリジン基、カルボキシル基とオキサゾリン基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジノ基、エポキシ基とヒドラジノ基、エポキシ基とアミノ基、アルコキシシリル基どうし等の反応性官能基を組み合わせることによって付与することができる。これらの組み合わせは1種または2種以上で使用することができる。
架橋反応型有機質樹脂の樹脂骨格については特に制限されず、例えば、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等、あるいはこれらの複合系等を使用することができる。
架橋反応型有機質樹脂の形態としては、水溶性樹脂、水分散性樹脂、非水分散形樹脂、溶剤可溶形樹脂、無溶剤形樹脂等が挙げられる。このうち、本発明では水分散性樹脂が好適である。
架橋反応型有機質樹脂のガラス転移温度(Tg)は、−80〜80℃(好ましくは−50〜50℃)であることが望ましい。Tgが低すぎる場合は、塗膜に膨れが発生しやすくなる傾向となる。Tgが高すぎる場合は、旧塗膜の変位に追従できず、塗膜に割れが発生するおそれがある。なお、ここに言うTgは、架橋反応型有機質樹脂を構成するモノマーの種類とその構成比率から、Foxの計算式によって求められる値である。
積層塗膜を形成する改装用塗料のうち、少なくとも1種は赤外線反射性顔料を有するの塗料を使用する。赤外線反射性顔料としては、例えば、アルミニウムフレーク、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、シリカ、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。この中でも、アルミニウムフレーク、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、及びアルミナから選ばれる1種以上が好適である。
改装用塗料においては、赤外線反射性顔料とともに、赤外線透過性顔料を併用することもできる。このような顔料を併用することにより、塗膜の赤外線反射性能を阻害せずに様々な色彩を表出することが可能となる。赤外線透過性を有する顔料としては、ペリレン顔料、アゾ顔料、黄鉛、弁柄、朱、チタニウムレッド、カドミウムレッド、キナクリドンレッド、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、コバルトブルー、インダスレンブルー、群青、及び紺青から選ばれる1種以上が好適である。
本発明では、上述のような顔料を適宜選択することにより、白色以外の色相においても顕著な効果を発揮することができる。
改装用塗料においては、本発明の効果を損なわない限り、通常の塗料に使用可能な成分を含むことができる。このような成分としては、例えば、染料、骨材、繊維、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒、架橋剤等が挙げられる。
本発明では、特に第1の改装用塗料(旧塗膜面に接する塗料)として、架橋反応型有機質樹脂を結合剤とする塗料を使用することが望ましい。なお、この第1の改装用塗料は、通常、無機質結合剤(コロイダル金属酸化物、水溶性ケイ酸アルカリ金属塩、セメント等)を含まないものである。
第1の改装用塗料における架橋反応型有機質樹脂としては、特にエポキシ基−ヒドラジノ基架橋反応型有機質樹脂が好適である。具体的に、このような架橋反応型有機質樹脂は、有機質樹脂としてエポキシ基含有合成樹脂エマルション、架橋剤としてヒドラジノ基含有化合物を使用することによって得ることができる。ヒドラジノ基含有化合物としては、例えば、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド等、あるいはヒドラジノ基含有重合体等が挙げられる。
さらに、第1の改装用塗料としては、架橋反応型有機質樹脂に加え、赤外線反射性顔料を含むものが好適である。第1の改装用塗料における赤外線反射性顔料は、顔料容積濃度が30〜90%(好ましくは50〜85%、より好ましくは60〜80%)となる範囲内で混合することが望ましい。このような顔料容積濃度であれば、積層塗膜における各特性(赤外反射性、水蒸気透過性、伸び率、抗張積の比等)のバランスを保つことができる。
第1の改装用塗料の塗装においては、スプレーガン、ローラー、刷毛等の塗装器具を使用することができる。塗付量は、固形分換算で通常0.1〜2kg/m(好ましくは0.2〜1kg/m、より好ましくは0.3〜0.8kg/m)程度である。
本発明では、第1の改装用塗料を塗付した後に、第2の改装用塗料を塗付することもできる。この工程によって、様々な色彩を付与したり、あるいは塗膜表面の艶を調整したりすることができる。積層塗膜における耐候性、耐水性等の塗膜物性を高めることもできる。第2の改装用塗料としては、積層塗膜の特性を損なわないものを選定すればよいが、架橋反応型有機質樹脂を結合剤とするものが好適である。
第2の改装用塗料の塗付量は、第1の改装用塗料よりも少ないことが望ましく、通常、固形分換算で0.05〜0.5kg/m(好ましくは0.1〜0.3kg/m、より好ましくは0.1〜0.25kg/m)程度である。このような塗付量であれば、第1の改装用塗料の特性を十分に生かすことができる。
塗装においては、スプレーガン、ローラー、刷毛等の塗装器具を使用することができる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
[実施例1]
スレート板(厚さ6mm)の片面に、アクリル系熱可塑性樹脂(Tg−40℃)、酸化チタン、炭酸カルシウム、寒水石、及びゴム粉を主成分とする外装厚塗材E(樹脂含有量22重量%)を玉状に吹付けた後、ミネラルスピリットを付けたプラスチックローラーで玉の凸部を押え、断面が台形状の凹凸を有する4〜8mmの塗膜を形成させ、これを促進耐候性試験機「アイスーパーUVテスター」(岩崎電気株式会社製)にて400時間曝露させたものを旧塗膜とした。
次いで、この旧塗膜に対し、塗料Aを塗付量0.5kg/mでスプレー塗装した後、スレート板の裏面(塗装面と反対側の面)に住宅用グラスウール(厚さ100mm)及びスレート板(厚さ6mm)を順に積層することにより、試験体を作製した。なお、スレート板(厚さ6mm)・住宅用グラスウール(厚さ100mm)・スレート板(厚さ6mm)からなる積層体は断熱性壁に相当するものであり、その熱貫流率は0.39W/(m・K)である。
得られた試験体について、塗膜面から40cmの距離から赤外線ランプ(出力250W)を8時間照射した後、その外観変化を目視にて観察した。その結果、特に異常は認められなかった。
なお、実施例1における塗料Aは、樹脂1(カルボキシル基・エポキシ基含有アクリル樹脂エマルション、Tg0℃)の固形分100容量部に対し、酸化チタンを3.5容量部、黄色酸化鉄を0.3容量部、弁柄を0.5容量部、フタロシアニンブルーを0.3容量部、重質炭酸カルシウムを158容量部含有する、顔料容積濃度62%のグレー色の塗料である。
この塗料Aの形成塗膜の赤外線反射率は64%、水蒸気透過度は56g/m・24h、20℃での伸び率は55%、抗張積の比は0.46であった。赤外線反射率は、分光光度計(島津製作所製「UV−3100」)にて測定した。
[実施例2]
塗料Aを塗装した後、さらに塗料Mを塗付量0.2kg/mでスプレー塗装した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製した。
なお、塗料Mは、樹脂2(アルコキシシリル基含有アクリル樹脂エマルション、Tg30℃)の固形分100容量部に対し、酸化チタンを3.5容量部、黄色酸化鉄を0.3容量部、弁柄を0.5容量部、フタロシアニンブルーを0.3容量部含有する、顔料容積濃度4%のグレー色の塗料である。
塗料Aと塗料Mの積層塗膜における赤外線反射率は66%、水蒸気透過度は54g/m・24h、20℃での伸び率は58%、抗張積の比は0.47であった。
得られた試験体に対し、実施例1と同様に試験を行ったところ、特に異常は認められなかった。
[実施例3]
塗料Aに代えて塗料Bを使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製した。
なお、塗料Bは、樹脂3(エポキシ基含有アクリル樹脂エマルションとアジピン酸ジヒドラジドとの混合物(固形分比率100:5)、Tg0℃)の固形分100容量部に対し、酸化チタンを3.5容量部、黄色酸化鉄を0.3容量部、弁柄を0.5容量部、フタロシアニンブルーを0.3容量部、重質炭酸カルシウムを158容量部含有する、顔料容積濃度62%のグレー色の塗料である。
この塗料Bの形成塗膜の赤外線反射率は64%、水蒸気透過度は58g/m・24h、20℃での伸び率は72%、抗張積の比は0.49であった。
得られた試験体に対し、実施例1と同様に試験を行ったところ、特に異常は認められなかった。
[実施例4]
塗料Bを塗装した後、さらに塗料Mを塗付量0.2kg/mでスプレー塗装した以外は、実施例3と同様の方法で試験体を作製した。
塗料Bと塗料Mの積層塗膜における赤外線反射率は66%、水蒸気透過度は55g/m・24h、20℃での伸び率は74%、抗張積の比は0.48であった。
得られた試験体に対し、実施例1と同様に試験を行ったところ、特に異常は認められなかった。
[比較例1]
塗料Aに代えて塗料Cを使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製した。
なお、塗料Cは、樹脂4(カルボキシル基・エポキシ基含有アクリル樹脂エマルション、Tg−15℃)の固形分100容量部に対し、酸化チタンを3.5容量部、黄色酸化鉄を0.3容量部、弁柄を0.5容量部、フタロシアニンブルーを0.3容量部、重質炭酸カルシウムを34容量部含有する、顔料容積濃度28%のグレー色の塗料である。
この塗料Cの形成塗膜の赤外線反射率は65%、水蒸気透過度は27g/m・24h、20℃での伸び率は124%、抗張積の比は0.28であった。
得られた試験体に対し、実施例1と同様に試験を行ったところ、塗膜に膨れが発生してしまった。
[比較例2]
塗料Aに代えて塗料Dを使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製した。
なお、塗料Dは、樹脂5(アクリル樹脂エマルション、Tg0℃)の固形分100容量部に対し、酸化チタンを3.5容量部、黄色酸化鉄を0.3容量部、弁柄を0.5容量部、フタロシアニンブルーを0.3容量部、重質炭酸カルシウムを158容量部含有する、顔料容積濃度62%のグレー色の塗料である。
この塗料Dの形成塗膜の赤外線反射率は64%、水蒸気透過度は42g/m・24h、20℃での伸び率は56%、抗張積の比は0.23であった。
得られた試験体に対し、実施例1と同様に試験を行ったところ、塗膜に膨れが発生してしまった。
[比較例3]
塗料Aに代えて塗料Eを使用した以外は、実施例1と同様の方法で試験体を作製した。
なお、塗料Eは、樹脂5(アクリル樹脂エマルション、Tg0℃)の固形分100容量部に対し、酸化チタンを3.8容量部、黄色酸化鉄を0.2容量部、弁柄を0.1容量部、カーボンブラックを0.4容量部、重質炭酸カルシウムを158容量部含有する、顔料容積濃度62%のグレー色の塗料である。
この塗料Eの形成塗膜の赤外線反射率は13%、水蒸気透過度は42g/m・24h、20℃での伸び率は56%、抗張積の比は0.23であった。
得られた試験体に対し、実施例1と同様に試験を行ったところ、塗膜に膨れが発生してしまった。

Claims (1)

  1. 建築物外壁の屋外側に形成された旧塗膜面に対し、少なくとも1種の改装用塗料を塗付積層する建築物外壁の改装方法であって、
    (1)外壁が、熱貫流率5.0W/(m・K)以下の断熱性壁であり、
    (2)旧塗膜面が、有機質樹脂を結合剤とする塗料によって形成された塗膜を有するものであり、
    (3)改装用塗料による積層塗膜が、結合剤として架橋反応型有機質樹脂を含む塗膜であって、赤外線反射性と水蒸気透過性とを有し、20℃での伸び率が2〜120%、下記式による抗張積の比が0.3以上を示すものである
    ことを特徴とする建築物外壁の改装方法。
    <式>「抗張積の比」=「60℃での抗張積」/「20℃での抗張積」
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