JP2004350216A - 車両用アンテナ装置の取付構造 - Google Patents

車両用アンテナ装置の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車体の一部を構成する部材が非金属製とされた車両にアンテナ装置を装備するに際し、アンテナの利得特性やノイズ特性への悪影響を極力回避し、また、より簡単な構成でアンテナ装置の取付を行えるようにする。
【解決手段】金属製の車体部材と、非金属製のアウタパネル12と非金属製のインナパネル11とを少なくともその周縁部どうしで接合して成る非金属製のリフトゲート10とを有する車両に装備される車両用アンテナ装置の取付構造であって、アンテナ装置20のアンテナ基板21は、アウタパネルとインナパネルとの間に形成されたパネル空間13内において、金属製の車体部材2,3から離間するように、上記アウタパネルに近い側に取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車等の車両に装備される車両用アンテナ装置の取付構造、より詳しく言えば、非金属製のアウタ及びインナのパネル部材で成る非金属製の車体部材を車体の一部に有する車両に装備される車両用アンテナ装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、例えば自動車等の車両では、燃費特性向上の要請に応える等のために、車体のより一層の軽量化が図られており、その一環として、例えば車室ルーフやリフトゲート等の車体の一部を構成する部材について、従来の鋼板に替えて合成樹脂で形成したものが実用化されつつある。
【0003】
このように車体の一部を構成する部材が合成樹脂製とされた車両にアンテナ装置を装備する場合、その受信感度を向上させる等のために種々の工夫がなされている。
例えば、特許文献1では、車室ルーフが樹脂製とされた車両に装備される自動車用アンテナ装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−52211号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アンテナを設置する場合、その設置箇所が金属導体に近ければアンテナ利得(ゲイン:gain)特性に悪影響を及ぼす、つまり、利得低下を招くことが知られている。また、設置箇所が電気系要素(例えば電気装置等の通電が行われ得る要素)に近ければ利得特性やノイズ特性に悪影響を及ぼすことが知られている。このため、特に、車体部材の殆ど全てが鋼板製とされた従来の車両に装備される車両用アンテナ装置では、多くの場合、アンプを設けてアンテナ受信性能を確保せざるを得ないのが実情である。
【0006】
上記のように車体の一部を構成する部材が合成樹脂製とされた車両にアンテナ装置を装備する場合においても、以上のような利得特性あるいはノイズ特性への悪影響を極力回避できるように、アンテナ設置箇所について留意する必要がある。また、生産性や省スペースの観点から、できるだけ簡単な構造で取付が行えるようにすることが求められる。
【0007】
そこで、この発明は、車体の一部を構成する部材が非金属製とされた車両にアンテナ装置を装備するに際し、アンテナの利得特性あるいはノイズ特性について悪影響を受けることをできるだけ回避し、また、より簡単な構成でアンテナ装置の取付を行えるようにすることを、基本的な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本願発明に係る車両用アンテナ装置の取付構造は、金属製の車体部材と、非金属製のアウタパネルと非金属製のインナパネルとを少なくともその周縁部どうしで接合して成る非金属製の車体部材とを有する車両に装備される車両用アンテナ装置の取付構造であって、上記アンテナ装置は、アウタパネルとインナパネルとの間に形成されたパネル空間内において、上記金属製の車体部材から離間するように、アウタパネルに近い側に取り付けられていることを特徴としたものである。
【0009】
この場合、上記アンテナ装置は、上記パネル空間内において、更に車両に装備された電気系要素から離間するように、アウタパネルに近い側に取り付けられることが好ましい。
【0010】
以上の場合において、好ましくは、上記アウタパネル及びインナパネルの少なくとも何れか一方に、他方のパネルに向かって突出する突出部が形成されており、上記アンテナ装置をこの突出部に取り付けるようにすることができる。
この場合、アンテナ装置をこれら両突出部に挟み込まれるようにして取り付けても良い。
【0011】
また、より好ましくは、上記突出部の先端に凸状部が形成されており、上記アンテナ装置を、上記凸状部によって位置決めされた状態で、上記突出部に取り付けるようにすることができる。
或いは、上記突出部の先端に凹状部が形成されており、上記アンテナ装置を、上記凹状部によって位置決めされた状態で、上記突出部に取り付けるようにすることができる。
【0012】
以上の場合において、アンテナ装置のアンテナ素子を上記突出部に直接に固定して取り付けるようにすることができる。
また、以上の場合において、より好ましくは、アウタパネル及び/又はインナパネルの補強リブを上記突出部として利用することができる。
【0013】
更に、以上の場合において、上記非金属製の車体部材としては、車体に形成された開口部を開閉可能に覆う開閉体を構成するものであっても良い。
特に、上記開閉体が車体後部の開口部を開閉可能に覆うリフトゲートである場合には、上記アンテナ装置は、パネル空間内における上端部に取り付けられることがより好ましい。
【0014】
この場合、上記車両に装備された電気系要素としては、上記リフトゲートに配設されたランプ装置であっても良い。
或いは、上記車両に装備された電気系要素としては、上記リフトゲートのウインドウガラスに配設された熱線であっても良く、この場合には、上記アンテナ装置は、パネル空間内においてウインドウガラス支持部から離間した位置に取り付けられることがより好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車の車両後部を示す斜視図である。また、図2は車両用アンテナの車両への(具体的には、リフトゲートへの)取付構造を示す縦断面説明図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係る自動車M1では、車室後部を後方に向かって開放する開口部を開閉可能に覆う開閉体としてリフトゲート10が設けられ、該リフトゲート10にアンテナが取り付けられている。尚、図1においては、リフトゲート10のアンテナ取付部分の位置が斜線ハッチングで概略的に示されている。
【0016】
上記のような車体後部の開口を開閉可能に覆う開閉体は、上述の「リフトゲート」以外に、例えば、リヤゲート,テールゲート或いはバックドアなど、他の種々の名称で呼ばれる場合があるが、本明細書においては、かかる開閉体を総称して「リフトゲート」と称するものとする。
【0017】
上記リフトゲート10は、図2から良く分かるように、ゲート外板を構成するアウタパネル12とゲート内板を構成するインナパネル11とを組み合わせ、その周縁部を接合して形成されており、その中央のウインドウ開口部には、ウインドウガラス16がフランジ部10fで支持された状態で装着されている。尚、本実施の形態では、このウインドウガラス16には、リヤデフォッガの熱線17(図1参照)が配設されている。
【0018】
自動車M1の車体1の後端上部(つまり、ルーフ部2の後端側)には、車幅方向に延びる車体後端メンバ3が設けられ、具体的には図示しなかったが、この後端メンバ3にヒンジ機構が取り付けられている。上記リフトゲート10は、このヒンジ機構(不図示)を介して上下方向へ回動可能に支持され、車室後部の開口部を開閉するようになっている。
【0019】
本実施の形態では、上記リフトゲート10の少なくともアウタパネル12及びインナパネル11は共に、非金属材料としての合成樹脂材料を用いて成形加工により製作されている。一方、車体1は、上記ルーフ部2および後端メンバ3を含めて、その主要な部分が従来構造と同様に鋼板製である。
そして、上記リフトゲート10の上部(図1の斜線ハッチング参照)において、アウタパネル12とインナパネル11とで形成された空間部13(パネル空間)内に、アンテナ装置20(後述する図3参照)のアンテナ基板21が配置されている。
【0020】
該アンテナ基板21は、例えば樹脂材料等の非導電性材料を用いて板状に形成されている。アンテナ基板21をパネル空間13内にて固定する構造としては、種々の公知のものが適用可能であるが、図2の例では、上記アンテナ基板21は、インナパネル11からアウタパネル12側に向かって突出するように設けられた補強リブ11rの先端部分に対して、例えば接着剤を用いて固定されている。接着剤の替わりに、例えばビス止めなど、他の公知の手段を用いて固定することも、勿論可能である。
【0021】
図3は、本実施の形態に係るアンテナ装置の構成を模式的に示す説明図である。この図3に示されるように、上記アンテナ装置20は、アンテナ基板21上に第1,第2及び第3アンテナ素子E1,E2及びE3を組み合わせて成るアンテナパターンAを配設して構成されている。
【0022】
上記第1アンテナ素子E1は、比較的短い真直したアンテナ素子で、その基端部は給電部22に結合されている。この給電部22には給電ライン23が接続され、該給電ライン23は、車体側接地(アース)部25を介して同軸ケーブル24に接続されている。この同軸ケーブル24は、例えば低容量型とされ、その構造について具体的には図示しなかったが、従来公知のものと同様のもので、内部導体と外部導体とを備えている。
【0023】
尚、上記給電ライン23は、例えばゴム又は軟質樹脂で形成された可撓性のある蛇腹状グロメット部材28(図2参照)に覆われた状態で、車体側からアンテナ基板21側に接続されており、リフトゲート10の開閉動作に支障無く追従できるようになっている。
【0024】
上記第2及び第3アンテナ素子E2及びE3は、第1アンテナ素子E1の先端から左右に分岐して設けられ、略90度の角度で折り返された後、第1アンテナE1を挟むようにして、FMコイル部E2c,E3cが形成されている。
このアンテナAでは、上記FMコイル部E2c,E3cでFM放送波が受信され、アンテナパターンAの全長(第1アンテナ素子E1+第2アンテナ素子E2+第3アンテナ素子E3)でAM放送波が受信されるようになっている。
【0025】
本実施の形態では、アンテナ基板21が固定される上記補強リブ11rの突出高さは、その先端部に固定されたアンテナ基板21が、パネル空間13内において、金属製の車体部材(この場合、車体ルーフ部2及び後端メンバ3)からできるだけ離間し、アウタパネル12にできるだけ近い側に位置するように設定されている。しかも、上記アンテナ基板21は、上記車体ルーフ部2及び後端メンバ3からできるだけ離間するように、補強リブ11r上で、できるだけ後方(図2における右方)に固定されている。
【0026】
アンテナ基板21を(つまり、アンテナAを)このようにして設置したアンテナ装置20について、その受信特性(アンテナゲイン)の向上効果を確かめる試験を行った。この試験では、アンテナ基板21を、パネル空間13内でインナパネル11の内面側に取り付けた場合(図2における2点鎖線表示参照)を比較例とした。
【0027】
図4は、FM受信特性についての試験結果を示している。この図4のグラフにおいて、曲線Y1が本発明実施例でのゲインを示し、曲線Y2が比較例でのゲインを示している。図4のグラフから良く分かるように、本発明の実施の形態に係るアンテナ取付構造を採用した場合には、FM放送波の周波数帯域で、比較例に比して2〜4dBdの受信特性の向上が認められた。
【0028】
また、AM受信特性についても同様の試験を行った。測定結果は表1に示す通りであり、本発明の実施の形態に係るアンテナ取付構造を採用した場合には、AM放送波の周波数帯域で、比較例に比して1.5〜2dBdの受信特性の向上が認められた。
【0029】
【表1】
Figure 2004350216
【0030】
以上のように、アンテナ基板21が(つまり、アンテナAが)、パネル空間13内において、金属製の車体部材2,3(車体側接地導体)からできるだけ離間するように、アウタパネル12にできるだけ近い側に取り付けられることにより、利得特性に悪影響を及ぼす金属部材2,3(金属製の車体部材)からより離れた箇所にアンテナAを設けることができ、その受信性能の向上を図ることができる。
【0031】
また、これによりアンプの不要化も図ることが可能となる。アンプを不要にできた場合には、アンテナ装置の重量の低減、製作コスト等の低減、更には、開発サイドでの開発工数の削減を図ることができる。
【0032】
更に、アンテナAや給電部22を含めてアンテナ基板21は、非導電性材料(合成樹脂材料)で成るインナパネル11及びアウタパネル12の内側(つまり、パネル空間13内)に配設されるので、受信性能を損なうことなく、アンテナ装置20が車両M1の外部から見えることを防止し、車両M1の外観性向上に寄与することができる。
【0033】
更に、アンテナ基板21を上記のように、パネル空間13内において、車両に装備された電気系要素としてのリヤデフォッガの熱線17からできるだけ離間するように、アウタパネル12にできるだけ近い側に、換言すれば、パネル空間13内においてリフトゲート10のウインドウガラス支持部10fから離間した位置に、配置したことにより、利得特性および/またはノイズ特性に悪影響を及ぼす電気系要素17からより離れた箇所にアンテナAを設けることができ、受信性能の一層の向上を図ることができる。
【0034】
また更に、アンテナ基板21は、インナパネル11からアウタパネル12に向かって突出する突出部11r(補強リブ)に取り付けられているので、アンテナ基板21を取り付けるための部材を特別に設けること無く、インナパネル11の補強リブ11rを利用してアンテナ基板21を取り付けることができる。これにより、アンテナ装置20の取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることが可能になる。
【0035】
尚、この替わりに、アウタパネル12からインナパネル11側に向かって突出するように突出部(例えば補強リブ)を設け、その先端部分にアンテナ基板21を固定するようにしても良い。更には、アウタパネル12の内面に対して直接にアンテナ基板21を固定するようにしても良い。また、アンテナ基板21の固定方法を例えばビス止めなど、他の公知の手段を用いて行うようにしても良い。
【0036】
或いは、アウタパネル12及びインナパネル11のそれぞれに突出部(例えば補強リブ)を設けておき、アンテナ基板21をこれら両突出部に挟み込まれるようにして取り付けることも可能である。この場合には、より確実で堅固なアンテナ取付を行うことができる。
【0037】
また、本実施の形態では、車体に形成された開口部を開閉可能に覆う非金属製の開閉体としてのリフトゲート10を利用して、アンテナ装置20の取付を行うことができ、このリフトゲート10のパネル空間13内における上端部にアンテナ基板21を(つまりアンテナAを)取り付けることで、金属製の車体部材2,3(車体側接地導体)からできるだけ離間するように、アウタパネル12にできるだけ近い側にアンテナAが取り付けられる。これにより、利得特性に悪影響を及ぼす金属部材2,3(金属製の車体部材)からより離れた箇所にアンテナAを設けることができ、その受信性能の向上を図ることができる。
【0038】
尚、車両の後端側に、設置位置が通常よりもかなり高く設定されたランプ装置(所謂、ハイマウントタイプのストップランプやウインカーランプ)が設けられている場合には、このハイマウントタイプのランプ装置が、アンテナの利得特性および/またはノイズ特性に悪影響を及ぼす電気系要素となる。
従って、この場合には、上記ハイマウントタイプのランプ装置からもより離れた箇所にアンテナを設けることで、所要の受信性能の確保が図られる。
【0039】
上述の実施の形態では、アンテナ基板21上にアンテナ素子E1,E2,E3を配設してアンテナパターンAを形成し、そのアンテナ基板21をパネル空間13内に固定するようにしていたが、この替わりに、アンテナ基板21を用いることなく、アンテナ素子を直接に固定するように構成することも可能である。
【0040】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下の説明において、上述の図1〜図3で示した実施形態における場合と同様の構成を備え同様の作用をなすものについては同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
図5は、本発明の他の実施形態における第1実施例を示している。この第1実施例では、インナパネル11又はアウタパネル12の何れか一方から他方に向かって突出するように設けられた突出リブR1(例えば補強リブ)の側面に、該リブR1と平行に伸長する固定用円柱部C1が一体的に設けられている。上記突出リブR1の先端面R1fはフラット(平坦)に形成されている。
【0041】
上記のような固定用円柱部C1は、より好ましくは、リブR1の成形時に一体成形される。或いはリブR1の成形後に、接着または溶着等によってリブR1に対し一体的に固定するようにして設けることも可能である。上記円柱部C1の略中心には、所定直径の穴部C1hが設けられている。
【0042】
一方、帯状のアンテナ素子S1には、上記固定用円柱部B1に対応した箇所に、アンテナ素子S1の側方に張り出す張出部D1が形成されており、この張出部D1の略中心に所定直径の穴部D1hが形成されている。
そして、突出リブR1のフラットな先端面R1f上にアンテナ素子S1を載置し、張出部D1の穴部D1hを円柱部C1の穴部C1hに対して位置合わせした上で、ビスB1を適用することにより、アンテナ素子S1を突出リブR1の先端面R1f上に確実に固定することができる。
【0043】
このように、本実施例によれば、インナパネル11又はアウタパネル12の何れか一方から他方に向かって突出するように設けられた突出リブR1に、アンテナ素子S1を直接に固定するようにしたので、アンテナ素子固定用のアンテナ基板は不要とすることができ、アンテナ装置の取付構造を簡素化できる。また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
この場合、アンテナ装置を取り付けるための部材をわざわざ設けることなく、上記アウタパネル12及び/又はインナパネル11の補強リブR1を利用してアンテナ装置の取付を行うことができる。
【0044】
図6は、本発明の他の実施形態における第2実施例を示している。この第2実施例では、インナパネル11又はアウタパネル12の何れか一方に、他方に向かって突出するように所定幅の突出リブR2(例えば補強リブ)が設けられており、帯状のアンテナ素子S2の側部には、上記突出リブR2の幅に略等しい幅方向距離を隔てた縦壁部S2a,S2bが設けられている。これら縦壁部S2a,S2bは、好ましくは、アンテナ素子S2の長手方向についても所定距離を隔てるように設定されている。このような縦壁部S2a,S2bは、アンテナ素子S2の両側に側方へ張り出す張出部分を形成しておき、これら張出部分を略直角に折り曲げることによって設けることができる。
【0045】
アンテナ素子S2を上記突出リブR2のフラットな先端面R2f上に載置する際には、縦壁部S2a,S2bを下向きにして、アンテナ素子S2を突出リブR2の上方から被せることにより、縦壁部S2a,S2bが突出リブR2の各側面にガイドされながら、アンテナ素子S2が突出リブR2の先端側に嵌め込まれる。
そして、例えば鞍型とされたクリップF2を用いて、アンテナ素子S2が突出リブR2の先端面R2f上に固定される。
【0046】
上記クリップF2は、例えばプラスチック製で、下側に向かって開口した断面逆U字状の溝部F2gを備えており、この溝部F2gの幅を上記突出リブR2の幅よりも若干小さく設定することで、該突出リブR2を挟み込むようにして嵌合させた際に、一定の締め代をもって嵌合するようになっている。この嵌合力によって、アンテナ素子S2が突出リブR2の先端面R2f上に確実に固定される。
尚、このようなクリップF2を用いる代わりに、接着剤や接着テープの適用など、他の手段で固定するようにしても良い。
【0047】
図7は、本発明の他の実施形態における第3実施例を示している。この第3実施例では、所定幅の突出リブR3(例えば補強リブ)の所定部位に、例えば突出リブR3と同幅の角柱状の突起部T3が一体的に形成されている。
一方、帯状のアンテナ素子S3の途中部には、当該アンテナ素子S3の幅よりも大きい辺を有する矩形もしくは正方形状の取付部G3が設けられ、該取付部G3には、上記突起部T3に嵌合する矩形もしくは正方形状の取付穴G3hが形成されている。
【0048】
そして、アンテナ素子S3を上記突出リブR3のフラットな先端面R3f上に固定する際には、当該先端面R3f又はアンテナ素子S3の裏面側に接着剤を塗布しておき、アンテナ素子S3の取付部G3の取付穴G3hが突出リブR3の突起部T3に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S3を突出リブR3の上方から被せ、アンテナ素子S3の裏面を先端面R3fに当接させて押圧力を加える。これにより、接着剤の作用で確実かつ堅固な固定が行われる。
【0049】
図8及び図9は、本発明の他の実施形態における第4実施例を示している。この第4実施例は、第3実施例の一つの変形例に該当するもので、アンテナ素子の固定に接着剤を適用する代わりに、突起部を熱で溶かして固定するものである。
この第4実施例では、図8に示されるように、突出リブR4は、第3実施例におけるものT3と同様の突起部T4を有し、アンテナ素子S4は、第3実施例におけるものG3及びG3hと同様の取付部G4及び取付穴G4hを備えている。
【0050】
アンテナ素子S4を上記突出リブR4のフラットな先端面R4f上に固定する際には、アンテナ素子S4の取付部G4の取付穴G4hが突出リブR4の突起部T4に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S4を突出リブR4の上方から被せ、アンテナ素子S4の裏面を先端面R4fに当接させる。
この状態で、突起部T4に熱を加え、図9に示すように、該突起部T4を溶かして潰すことにより、アンテナ素子S4の取付部G4が、突出リブR4の先端面R4f上に非常に強固に固定されるようになっている。
【0051】
図10は、本発明の他の実施形態における第5実施例を示している。この第5実施例は、第3実施例の一つの変形例に該当するもので、アンテナ素子の取付部に形成した取付穴に折り返し部を設けて、ガタ付きや脱落の防止を図るものである。
この第5実施例では、突出リブR5は、第3実施例におけるものT3と同様の突起部T5を有し、アンテナ素子S5は、第3実施例におけるものG3及びG3hと同様の取付部G5及び取付穴G5hを備えている。
【0052】
但し、この第5実施例では、上記取付穴G5hの内周部の少なくとも一部(本実施例では、対向する2辺)に、対を成すようにして折り返し部J5が一体的に設けられている。このような折り返し部J5は、取付穴G5hを形成する際の切断加工において、切断部分を除去せずに折り返すように折り曲げ加工することによって得ることができる。
【0053】
アンテナ素子S5を上記突出リブR5のフラットな先端面R5f上に固定する際には、アンテナ素子S5の取付部G5の取付穴G5hが突出リブR5の突起部T5に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S5を突出リブR5の上方から被せ、アンテナ素子S5の裏面を先端面R5fに当接させる。このとき、上記折り返し部J5はその弾性力に抗して押し広げられる。
換言すれば、取付穴G5hを突出リブR5の突起部T5に嵌合させた嵌合状態では、折り返し部J5の弾性に基づく付勢力が嵌合部に作用することとなり、アンテナ素子S5のガタ付きが規制され、また、脱落が確実に防止される。尚、この場合において、接着剤を併用するようにしても良い。
【0054】
図11は、本発明の他の実施形態における第6実施例を示している。この第6実施例では、インナパネル11又はアウタパネル12の何れか一方(図11の例ではインナパネル11)に、他方に向かって突出するように所定幅の突出リブR6(例えば補強リブ)が設けられ、他方のアウタパネル12にもインナパネル11側に向かって突出するように所定幅の突出リブR6’(例えば補強リブ)が設けられている。尚、より好ましくは、アウタパネル12側の突出リブR6’とインナパネル11側の突出リブR6とは、その伸長方向が略直交するように設定されている。また、アウタパネル12側の突出リブR6’の突出高さは、インナパネル12側の突出リブR6のそれよりも、若干量だけ引く設定されている。
【0055】
インナパネル11側の所定幅の突出リブR6には、例えば突出リブR6と同幅の2本の角柱状突起部T6が一体的に形成されている。これら2本の突起部T6は突出リブR6の長手方向に所定距離を隔てて配置されている。尚、アウタパネル12側の突出リブR6’は、インナ及びアウタの両パネル11及び12を組み合わせた際に、上記インナパネル11側の突起部T6間に位置するように設定されている。
一方、帯状のアンテナ素子S6の途中部には、所定長さの円弧状部分S6cが設けられている。この円弧状部分S6cの長さは、突出リブR6の2本の突起部T6間の距離よりも短く設定されている。
【0056】
そして、アンテナ素子S6をパネル空間13内に配設する際には、上記円弧状部分S6cが一対の突起部T6間に位置するようにアンテナ素子S6を位置決めし、円弧状部分S6cの両側のフラットな部分を上記突起部T6の表面T6f上に載置した後、インナパネル11とアウタパネル12とを組み立てることにより、アウタパネル12側の突出リブR6’がインナパネル11側の2つの突起部T6間に嵌り込む。
これにより、アンテナ素子S6が、インナパネル11の突出リブR6の先端部とアウタパネル12側の突出リブR6’の先端部との間に挟み込まれるようにして、確実かつ堅固に固定されるようになっている。
【0057】
図12〜図20で示される実施例は、インナパネル11又はアウタパネル12の何れか一方から他方に向かって突出するように設けられた突出リブに、アンテナ素子を直接に(アンテナ基板を用いずに)固定する場合について、主としてアンテナ素子の位置決めの仕方を説明するものである。
【0058】
図12は、本発明の他の実施形態における第7実施例を示している。この第7実施例では、突出リブ7の先端側に、上記第6実施例における場合と同様の一対の角柱状突起部T7が一体的に形成されている。
一方、帯状のアンテナ素子S7には、上記角柱状の突起部T7に対応して、平面視でコ字形に張り出す一対の張出部D7が設けられている。これら一対の張出部D7は、好ましくは、互いに逆方向に開口するように設定されている。
【0059】
アンテナ素子S7を上記突出リブR7に対して位置決めする際には、アンテナ素子S7の張出部D7が突出リブR7の突起部T7に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S7を突出リブR7の上方から被せ、アンテナ素子S7の裏面を先端面R7fに当接させれば良い。
この場合、例えば、突出リブR7のフラットな先端面R7f又はアンテナ素子S7の裏面側に接着剤を適用する等の固定方法を用いることで、良好な位置決め状態で固定を行える。
【0060】
このように、アンテナ素子S7は、突出リブR7の先端に形成された凸状部(突起部T7)によって位置決めされた状態で、上記突出リブR7に取り付けられているので、より簡単で確実なアンテナ取付を行うことができる。しかも、アンテナ素子S7を位置決めするための部材を特別に設ける必要が無く、位置決め及び取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
【0061】
図13は、本発明の他の実施形態における第8実施例を示している。この第8実施例では、上記第7実施例の一つの変形例に該当するもので、インナパネル11及びアウタパネル12の何れか一方に設けられた突出リブR5は、第7実施例におけるものT7と同様の突起部T8を有している。
一方、帯状のアンテナ素子S8は、その平坦面が突出リブR8の側面と平行になるように配置した状態で、角柱状の突起部T8に対応し、且つ、平面視でコ字形に張り出す一対の張出部D8が設けられている。これら一対の張出部D8は、好ましくは、第7実施例における場合と同様に、互いに逆方向に開口するように設定されている。
【0062】
アンテナ素子S8を上記突出リブR8に対して位置決めする際には、アンテナ素子S8の張出部D8が突出リブR8の突起部T8に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S8を突出リブR8の上方から被せ、アンテナ素子S8の下端部を突出リブR8の先端面R8fに当接させれば良い。
この場合、例えば、アンテナ素子S8の張出部D8の裏面側と角柱状突起部T8の表面との間に接着剤を適用する等の固定方法を用いることで、良好な位置決め状態で固定を行える。
【0063】
図14は、本発明の他の実施形態における第9実施例を示している。この第9実施例は、前述の第3実施例と同様の構造を有するもので、アンテナ素子S9に設けた取付部G9の矩形状穴部G9hを、突出リブR9の先端側に設けた角柱状突起部T9に嵌合させることで、正確な位置決めが行える。アンテナ素子S9の固定方法としては、第3実施例における場合と同じく、突出リブR9の先端面R9fと帯状のアンテナ素子S9の裏面との間への接着剤の適用が可能である。
【0064】
図15は、本発明の他の実施形態における第10実施例を示している。この第10実施例は、上記第9実施例の一つの変形例に該当するものである。
この第10実施例では、突出リブR10の先端側に設けた一対の突起部T10は上下2段構造で、アンテナ素子S10は、具体的には、下段突起部T10bの上面T10cに対して固定される。
【0065】
アンテナ素子S10には、上記突起部T10に対応して一対の取付部G10が設けられ、各取付部G10に形成した矩形状穴部G10hを、上記突起部T10の上段突起部T10aに嵌合させることで、正確な位置決めが行える。アンテナ素子S10の固定方法としては、下段突起部T10bの上面T10cと帯状のアンテナ素子S10の裏面との間への接着剤の適用が可能である。
【0066】
図16は、本発明の他の実施形態における第11実施例を示している。この第11実施例では、突出リブR11の先端側に凹部K11が形成されている。
一方、アンテナ素子S11は、突出リブR11の側面と平行で該リブR11の幅と等しいか又は若干広い間隔を隔てて配置された一対の平行部S11a,S11bを連結部S11cで連結して構成されている。
【0067】
アンテナ素子S11を上記突出リブR11に対して位置決めする際には、アンテナ素子S11の連結部S11cが突出リブR11の凹部K11に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S11を突出リブR11の上方から被せ、アンテナ素子S11の連結部S11cの裏面が突出リブR11の凹部K11の底面K11cに当接するまで挿入させれば良い。
この場合、例えば、上記連結部S11cの裏面側と凹部K11の底面K11cとの間に接着剤を適用する等の固定方法を用いることで、良好な位置決め状態で固定を行える。
【0068】
このように、上記アンテナ素子S11は、突出リブR11の先端に形成された凹状部K11によって位置決めされた状態で、上記突出リブR11に取り付けられているので、より簡単で確実なアンテナ取付を行うことができる。しかも、アンテナ素子S11を位置決めするための部材を特別に設ける必要が無く、位置決め及び取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
【0069】
図17は、本発明の他の実施形態における第12実施例を示している。この第12実施例では、突出リブR12の先端側に長手方向に所定間隔をあけて一対の凹部K12が形成されている。
一方、アンテナ素子S12には、突出リブR12の先端面R12fと平行に配置され、平面視でコ字状に張り出す張出部D12が形成されている。この張出部D12は、アンテナ素子S12の本体部分S12aの伸長方向と平行に配置された平行部D12bと、該平行部D12bの前後の端部から直角に折れ曲がるように形成され、アンテナ素子S12の本体部分S12aに一体的に繋がる連結部D12cとで構成されている。該連結部D12cの幅は、突出リブR12の凹部K12の幅よりも若干小さく設定されている。
【0070】
アンテナ素子S12を上記突出リブR12に対して位置決めする際には、アンテナ素子S12の連結部D12cが突出リブR12の凹部K12に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S12を突出リブR12の上方から被せ、アンテナ素子S12の連結部D12cの裏面が突出リブR12の凹部K12の底面K12cに当接するまで挿入させれば良い。
この場合、例えば、上記連結部D12cの裏面側と凹部K12の底面K12cとの間に接着剤を適用する等の固定方法を用いることで、良好な位置決め状態で固定を行える。
【0071】
図18は、本発明の他の実施形態における第13実施例を示している。この第13実施例では、突出リブR13の先端側に凹部K13が形成されている。
一方、アンテナ素子S13は、上記凹部K13の幅よりも若干小さい幅を有し、突出リブR13の伸長方向と直交する方向に配列されている。また、このアンテナ素子S13には、その本体部S13aと直交する方向(つまり、突出リブR13の伸長方向)に延びる一対のガイド部S13bが設けられている。このガイド部S13bの間隔は、突出リブR13の幅よりも若干大きく設定されている。
【0072】
アンテナ素子S13を上記突出リブR13に対して位置決めする際には、アンテナ素子S13のガイド部S13bが突出リブR13を挟み込むようにしてリブ側面でガイドされた状態で、アンテナ素子S13の本体部分S13aが突出リブR13の凹部K13に嵌合するように位置設定した上で、アンテナ素子S13を突出リブR13の上方から被せ、アンテナ素子S13の本体部S13aの裏面が突出リブR13の凹部K13の底面K13cに当接するまで挿入させれば良い。
この場合、例えば、上記アンテナ素子S13の本体部S13aの裏面側と凹部K13の底面K13cとの間に接着剤を適用する等の固定方法を用いることで、良好な位置決め状態で固定を行える。
【0073】
図19は、本発明の他の実施形態における第14実施例を示している。この第14実施例は、前述の第2実施例と同様の構造を有するもので、アンテナ素子S14を突出リブR14のフラットな先端面R14f上に位置決め状態で載置する際には、縦壁部S14a,S14bを下向きにして、アンテナ素子S14を突出リブR14の上方から被せることにより、縦壁部S14a,S14bが突出リブR14の各側面にガイドされながら、アンテナ素子S14が突出リブR14の先端側に嵌め込まれる。
この場合、例えば、第2実施例の場合と同様のクリップF2を用いることにより、或いは、接着剤や接着テープを適用することにより、良好な位置決め状態で固定を行える。
【0074】
図20は、本発明の他の実施形態における第15実施例を示している。この第15実施例は、前述の第1実施例と同様の構造を有するもので、アンテナ素子S15を突出リブR15に対して位置決めする際には、突出リブR15のフラットな先端面R15f上にアンテナ素子S15を載置し、張出部D15の穴部D15hを円柱部C15の穴部C15hに対して位置合わせした上で、ビスB15を適用することにより、アンテナ素子S15を突出リブR15に対して、確実に位置決めし且つ固定することができる。
【0075】
以上の実施の形態では、アンテナ基板またはアンテナ素子は何れもリフトゲート10に取り付けられていたが、アンテナ装置を取り付ける開閉体としては、リフトゲート10に限らず、例えばトランクリッドなど、車体後部の開口を開閉する他の開閉体であっても良い。また、かかる開閉体に限定されることなく、例えば車体ピラー部分の空間部など、車両M1の車体の一部を構成する車体部材であって非金属製のアウタパネルと非金属製のインナパネルとで成る車体部材のパネル空間内にアンテナ基板またはアンテナ素子を取り付けるようにしても良い。また、かかるパネルの材料としては、合成樹脂以外の非導電材料を使用することもできる。
【0076】
尚、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0077】
【発明の効果】
本願の請求項1の発明に係る車両用アンテナ装置の取付構造によれば、アンテナ装置は、非金属製の車体部材のアウタパネルとインナパネルとの間に形成されたパネル空間内において、金属製の車体部材から離間するように、アウタパネルに近い側に取り付けられているので、利得特性に悪影響を及ぼす金属部材(金属製の車体部材)からより離れた箇所にアンテナを設けることで、受信性能の向上を図ることができる。また、これによりアンプの不要化も図ることが可能となる。
【0078】
また、本願請求項2の発明によれば、基本的には上記請求項1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アンテナ装置は、上記パネル空間内において、車両に装備された電気系要素から離間するように、上記アウタパネルに近い側に取り付けられているので、利得特性および/またはノイズ特性に悪影響を及ぼす電気系要素からより離れた箇所にアンテナを設けることで、受信性能の向上を図ることができる。
【0079】
更に、本願請求項3の発明によれば、基本的には上記請求項1又は2の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アンテナ装置は、アウタパネル及びインナパネルの少なくとも何れか一方に形成され、他方のパネルに向かって突出する突出部に取り付けられているので、アンテナ装置を取り付けるための部材を特別に設ける必要が無く、アンテナ装置の取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
【0080】
また更に、本願請求項4の発明によれば、基本的には上記請求項3の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アウタパネル及びインナパネルのそれぞれに上記突出部が形成されており、アンテナ装置はこれら両突出部に挟み込まれるようにして取り付けられているので、より確実で堅固なアンテナ取付を行うことができる。
【0081】
また更に、本願請求項5の発明によれば、基本的には上記請求項3又は4の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アンテナ装置は、上記突出部の先端に形成された凸状部によって位置決めされた状態で、上記突出部に取り付けられているので、より簡単で確実なアンテナ取付を行うことができる。しかも、アンテナ装置を位置決めするための部材を特別に設ける必要が無く、位置決め及び取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
【0082】
また更に、本願請求項6の発明によれば、基本的には上記請求項3又は4の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アンテナ装置は、上記突出部の先端に形成された凹状部によって位置決めされた状態で、上記突出部に取り付けられているので、より簡単で確実なアンテナ取付を行うことができる。しかも、アンテナ装置を位置決めするための部材を特別に設ける必要が無く、位置決め及び取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
【0083】
また更に、本願請求項7の発明によれば、基本的には上記請求項3〜6の何れか一の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アンテナ装置は、そのアンテナ素子が上記突出部に直接に固定されて取り付けられているので、アンテナ素子固定用のアンテナ基板は不要とすることができ、アンテナ装置の取付構造を簡素化でき、また、製造および組付コストの低減を図ることができる。
【0084】
また更に、本願請求項8の発明によれば、基本的には上記請求項3〜7の何れか一の発明と同様の効果を奏することができる。特に、アンテナ装置を取り付けるための部材をわざわざ設けることなく、上記アウタパネル及び/又はインナパネルの補強リブを利用してアンテナ装置の取付を行うことができる。
【0085】
また更に、本願請求項9の発明によれば、基本的には上記請求項1〜8の何れか一の発明と同様の効果を奏することができる。特に、車体に形成された開口部を開閉可能に覆う非金属製の開閉体を利用して、アンテナ装置の取付を行うことができる。
【0086】
また更に、本願請求項10の発明によれば、基本的には上記請求項9の発明と同様の効果を奏することができる。特に、車体後部の開口部を開閉可能に覆う非金属製のリフトゲートを利用して、アンテナ装置の取付を行うことができる。この場合において、上記リフトゲートのパネル空間内における上端部にアンテナ装置を取り付けることで、受信性能の向上を図ることができる。
【0087】
また更に、本願請求項11の発明によれば、基本的には上記請求項10の発明と同様の効果を奏することができる。特に、アンテナの利得特性および/またはノイズ特性に悪影響を及ぼす電気系要素としてのランプ装置からより離れた箇所にアンテナを設けることで、受信性能の向上を図ることができる。
【0088】
また更に、本願請求項12の発明によれば、基本的には上記請求項10の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記アンテナ装置は、上記パネル空間内においてリフトゲートのウインドウガラス支持部から離間した位置に取り付けられているので、アンテナの利得特性および/またはノイズ特性に悪影響を及ぼす電気系要素としての熱線からより離れた箇所にアンテナを設けることで、受信性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用アンテナ装置を備えた自動車の車両後部を示す斜視図である。
【図2】上記実施の形態に係る車両用アンテナのリフトゲートへの取付構造を示す縦断面説明図である。
【図3】上記アンテナ装置の構成を模式的に示す説明図である。
【図4】上記実施の形態に係るアンテナ取付構造による受信特性向上効果の比較試験結果を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施形態における第1実施例を示す斜視図である。
【図6】上記他の実施形態における第2実施例を示す斜視図である。
【図7】上記他の実施形態における第3実施例を示す斜視図である。
【図8】上記他の実施形態における第4実施例を示す図で、アンテナ素子固定前の状態を示す斜視図である。
【図9】上記他の実施形態における第4実施例を示す図で、アンテナ素子固定状態を示す斜視図である。
【図10】上記他の実施形態における第5実施例を示す斜視図である。
【図11】上記他の実施形態における第6実施例を示す斜視図である。
【図12】上記他の実施形態における第7実施例を示す斜視図である。
【図13】上記他の実施形態における第8実施例を示す斜視図である。
【図14】上記他の実施形態における第9実施例を示す斜視図である。
【図15】上記他の実施形態における第10実施例を示す斜視図である。
【図16】上記他の実施形態における第11実施例を示す斜視図である。
【図17】上記他の実施形態における第12実施例を示す斜視図である。
【図18】上記他の実施形態における第13実施例を示す斜視図である。
【図19】上記他の実施形態における第14実施例を示す斜視図である。
【図20】上記他の実施形態における第15実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…車体
2…ルーフ部
3…後端メンバ
10…リフトゲート
11…リフトゲートのインナパネル
11r…インナパネルの補強リブ
12…リフトゲートのアウタパネル
13…リフトゲートのパネル空間
16…リヤウインドウガラス
17…熱線
20…アンテナ装置
21…アンテナ基板
A…アンテナパターン
E1,E2,E3…アンテナ素子
K11〜K13…凹部
M1…自動車
R1〜R15…突出リブ
S1〜S15…アンテナ素子
T3〜T10…突起部

Claims (12)

  1. 金属製の車体部材と、非金属製のアウタパネルと非金属製のインナパネルとを少なくともその周縁部どうしで接合して成る非金属製の車体部材とを有する車両に装備される車両用アンテナ装置の取付構造であって、
    上記アンテナ装置は、上記アウタパネルとインナパネルとの間に形成されたパネル空間内において、上記金属製の車体部材から離間するように、上記アウタパネルに近い側に取り付けられていることを特徴とする車両用アンテナ装置の取付構造。
  2. 上記アンテナ装置は、上記パネル空間内において、車両に装備された電気系要素から離間するように、上記アウタパネルに近い側に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  3. 上記アウタパネル及びインナパネルの少なくとも何れか一方に、他方のパネルに向かって突出する突出部が形成されており、上記アンテナ装置は上記突出部に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  4. 上記アウタパネル及びインナパネルのそれぞれに上記突出部が形成されており、上記アンテナ装置はこれら両突出部に挟み込まれるようにして取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  5. 上記突出部の先端に凸状部が形成されており、上記アンテナ装置は上記凸状部によって位置決めされた状態で、上記突出部に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  6. 上記突出部の先端に凹状部が形成されており、上記アンテナ装置は上記凹状部によって位置決めされた状態で、上記突出部に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  7. 上記アンテナ装置は、そのアンテナ素子が上記突出部に直接に固定されて取り付けられていることを特徴とする請求項3〜6の何れか一に記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  8. 上記突出部は、上記アウタパネル及び/又はインナパネルの補強リブであることを特徴とする請求項3〜7の何れか一に記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  9. 上記非金属製の車体部材は、車体に形成された開口部を開閉可能に覆う開閉体を構成していることを特徴とする請求項1〜8の何れか一に記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  10. 上記開閉体は車体後部の開口部を開閉可能に覆うリフトゲートであり、上記アンテナ装置は、上記パネル空間内における上端部に取り付けられていることを特徴とする請求項9記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  11. 上記車両に装備された電気系要素は、上記リフトゲートに配設されたランプ装置であることを特徴とする請求項10記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
  12. 上記車両に装備された電気系要素は、上記リフトゲートのウインドウガラスに配設された熱線であり、上記アンテナ装置は、上記パネル空間内において、上記ウインドウガラス支持部から離間した位置に取り付けられていることを特徴とする請求項10記載の車両用アンテナ装置の取付構造。
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