JP2004348925A - レーザー駆動回路及びこれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

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Masakazu Segawa
正和 瀬川
Takashi Hoshino
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Abstract

【課題】光ディスク装置において、光ディスク装置において、レーザーダイオード駆動用回路の簡素化が可能な技術の提供。
【解決手段】レーザー駆動回路を、再生パワーの目標値と消去パワーの目標値を切換える手段と、消去パワーの目標値に切換えたときに消去パワーに対応した直流電流を出力する手段とを備え、再生期間では、再生パワーの目標値に切換え、記録期間における消去動作時は消去パワーの目標値に切換えるとともに、上記直流電流を出力させ、再生パワーと消去パワーでパワー制御部を共用して上記レーザーダイオードを駆動する構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置におけるレーザーダイオードの駆動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光ディスク装置では、レーザーダイオードの駆動技術として、再生パワー、記録パワー、消去パワーのそれぞれで、別個のパワー制御用回路を備えていた。
また、特許文献に記載された本発明関連の従来技術としては例えば、特開2002−158396号公報(特許文献1)に記載されたものがある。該公報には、再生パワー、記録パワー、消去パワーのそれぞれで、別個の制御用回路を備え、レーザーダイオードの光出力レベルの過渡応答を改善し、ループ動作を早く安定させるための記録パワー制御系の構成が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−158396号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、再生パワー、記録パワー、消去パワーのそれぞれで、別個のパワー制御用回路を備えているため、回路の簡素化を図る上で難点がある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、光ディスク装置において、レーザーダイオード駆動用回路(以下、レーザー駆動回路という)の簡素化を図れるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために、本発明では、基本的に、光ディスク装置において、レーザー駆動回路を、再生パワーの目標値と消去パワーの目標値を切換える手段と、消去パワーの目標値に切換えたときに消去パワーに対応した直流電流を出力する手段とを備え、再生期間では、再生パワーの目標値に切換え、記録期間における消去動作時は消去パワーの目標値に切換えるとともに、上記直流電流を出力させ、再生パワーと消去パワーでパワー制御部を共用して上記レーザーダイオードを駆動する構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
図1、図2は本発明の実施例の説明図である。図1は本発明の実施例としての光ディスク装置の構成例図、図2は図1の装置の動作説明図である。
図1において、1は、再生パワーの目標値を設定する再生パワー設定部、2は、消去パワーの目標値を設定する消去パワー設定部、3は、再生パワーの目標値と消去パワーの目標値を切換える第1の切換え手段としてのパワー切換え用スイッチ、4は、再生パワーまたは消去パワーをD/A変換する変換手段としてのD/A変換器、5は比較手段としての比較器、6は外部駆動回路、7は、外部駆動回路6内のD/A変換器、8は、切換え動作により、上記消去パワーに対応した直流電流または記録パワーに対応した電流を出力する第2の切換え手段としての電流切換え用スイッチ、9は加算器、10はレーザーダイオード、11はモニタダイオード、12は電流電圧変換手段、13はサンプルホールド回路である。
【0007】
モニタダイオード11、電流電圧変換手段12、サンプルホールド回路13及び比較器5は、レーザーダイオード10の発光出力の検知信号に基づくフィードバック制御系を形成し、該検知信号に基づき、D/A変換器4側からの再生パワーのアナログ信号または消去パワーのアナログ信号を比較器5で所定レベルのものにして加算器9側に出力する。電流電圧変換手段12では、モニタダイオード11で発生した検知出力を電流信号から電圧信号に変換する。加算器9では、該比較器5からのアナログ信号と外部駆動回路6内のD/A変換器7からのアナログ信号とを加算する。電流切換え用スイッチ8は、再生期間においてはオフ状態、記録期間においてはオン状態とされ、記録期間において、記録動作時はオン状態で記録パワーを加算器9側に供給し、消去動作時はオン状態で消去パワーに対応した直流電流を加算器9側に供給する。また、パワー切換え用スイッチ3と電流切換え用スイッチ8は、制御手段としてのマイコン(図示なし)により切換え動作を制御されるものとする。
【0008】
上記構成において、光ディスク装置の再生動作時は、マイコン(図示なし)からの制御信号によりパワー切換え用スイッチ3は再生パワーを通す側に切換えられたオン状態、電流切換え用スイッチ8はオフ状態とされる。該状態で、再生パワー設定部1からの再生パワーの目標値が、該パワー切換え用スイッチ3を介してD/A変換器4に入力される。D/A変換器4では入力された該再生パワーをアナログ信号に変換して比較器5側に向け出力する。比較器5では、サンプルホールドされた検知信号に基づくフィードバック制御により、該入力された再生パワーのアナログ信号を所定レベルの信号にして出力する。該所定レベルの再生用アナログ信号は加算器9を介してレーザーダイオード10に供給され、該レーザーダイオード10を発光させる。
【0009】
また、光ディスク装置の記録期間における消去動作時は、マイコンからの制御信号により、パワー切換え用スイッチ3は消去パワーを通す側に切換えられたオン状態、電流切換え用スイッチ8もオン状態とされる。該状態において、消去パワー設定部2からの消去パワーの目標値が、該パワー切換え用スイッチ3を介してD/A変換器4に入力される。D/A変換器4では入力された該消去パワーをアナログ信号に変換して比較器5側に向け出力する。比較器5では、サンプルホールドされた検知信号に基づくフィードバック制御により、該入力された消去パワーのアナログ信号を所定レベルの信号にして加算器9側に向け出力する。このとき、該加算器9に対しては、外部駆動回路6側からも、電流切換え用スイッチ8を介して消去パワーに対応した直流電流が該消去パワーに略同期した状態で入力される。該加算器9では、比較器5側から入力された消去パワーのアナログ信号と外部駆動回路6側から入力された直流電流とを加算し、該加算処理した信号を、レーザーダイオード駆動用信号としてレーザーダイオード10に供給する。該レーザーダイオード10はこれに基づき発光する。該発光はモニタダイオードで検知され、フィードバック制御用の検知信号を発生する。該検知信号に基づくフィードバック制御により、上記比較器5から出力されるアナログの消去パワーを制御することで、加算器9から出力される上記加算処理されたレーザーダイオード駆動用信号すなわち消去パワーが所定のレベルとなるようにする。加算器9において、上記のように、比較器5側からの消去パワーのアナログ信号に、外部駆動回路6側からの直流電流を重畳させることは、消去パワーの波形特性、特に立上り特性、立下り特性を改善する。
【0010】
光ディスク装置の記録期間における記録動作時は、外部駆動回路6側から記録パワーを、加算器9を介してレーザーダイオード10に供給することで、該レーザーダイオード10を駆動する。
【0011】
図2は、図1の装置の動作説明図である。
記録期間における消去動作時に、比較器5側からのアナログ消去パワーに対し、外部駆動回路6(図1)から該消去パワーに対応する直流電流を重畳させると、レーザーダイオードに供給される消去パワーの波形が図のように改善され、パワーレベルの安定化が可能となる。
【0012】
上記実施例によれば、D/A変換器4、比較器5を含むパワー制御部を共用して、再生パワーと消去パワーの制御、供給を行うことができる。このため、レーザー駆動回路の簡素化が可能となる。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスク装置において、レーザー駆動回路の簡素化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての光ディスク装置の構成例を示す図である。
【図2】図1の装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1…再生パワー設定部、 2…消去パワー設定部、 3…パワー切換え用スイッチ、 4、7…D/A変換器、 5…比較器、 6…外部駆動回路、 8…電流切換え用スイッチ、 9…加算器、 10…レーザーダイオード、 11…モニタダイオード、 12…電流電圧変換手段、 13…サンプルホールド回路。

Claims (3)

  1. レーザーダイオードを駆動し光ディスクに対する情報の記録、再生または消去を行う光ディスク装置のレーザー駆動回路であって、
    再生パワーの目標値と消去パワーの目標値を切換える第1の切換え手段と、
    上記第1の切換え手段からの出力をD/A変換する変換手段と、
    切換え動作により上記消去パワーに対応した直流電流を出力する第2の切換え手段を有する外部駆動手段と、
    上記変換手段側からの出力と上記外部駆動手段側からの出力とを加算する加算手段と、
    上記第1、第2の切換え手段を制御する制御手段と、
    を備え、再生期間では、上記第1の切換え手段により上記再生パワーの目標値に切換え、記録期間における消去動作時は、上記第1の切換え手段により上記消去パワーの目標値に切換えるとともに、上記第2の切換え手段により該消去パワーに対応した直流電流を上記外部駆動手段から出力させ、上記レーザーダイオードを駆動する構成としたことを特徴とするレーザー駆動回路。
  2. レーザーダイオードを駆動し光ディスクに対する情報の記録、再生または消去を行う光ディスク装置のレーザー駆動回路であって、
    再生パワーの目標値と消去パワーの目標値を切換える第1の切換え手段と、
    上記第1の切換え手段からの出力をD/A変換する変換手段と、
    切換え動作により上記消去パワーに対応した直流電流を出力する第2の切換え手段を有する外部駆動手段と、
    上記変換手段側からの出力と上記レーザーダイオードの発光出力の検知信号を比較する比較手段と、
    上記比較手段からの出力と上記外部駆動手段からの出力とを加算する加算手段と、
    上記第1、第2の切換え手段を制御する制御手段と、
    を備え、再生期間では、上記第1の切換え手段により上記再生パワーの目標値に切換え、再生パワーを上記比較手段を介し上記加算手段に入力させ、記録期間における消去動作時は、上記第1の切換え手段により上記消去パワーの目標値に切換え、消去パワーを上記比較手段を介し上記加算手段に入力させるとともに、上記第2の切換え手段により該消去パワーに対応した直流電流を該加算手段に入力させ、それぞれ上記検知信号によりフィードバック制御した状態で上記レーザーダイオードを駆動する構成としたことを特徴とするレーザー駆動回路。
  3. レーザーダイオードを駆動し光ディスクに対する情報の記録、再生または消去を行う光ディスク装置であって、
    設定された再生パワーを出力する再生パワー出力手段と、
    設定された消去パワーを出力する消去パワー出力手段と、
    上記出力される再生パワーと消去パワーとを切換える第1の切換え手段と、
    上記第1の切換え手段からの出力をD/A変換する変換手段と、
    切換え動作により上記消去パワーに対応した直流電流を出力する第2の切換え手段を有する外部駆動手段と、
    上記レーザーダイオードの発光出力を検知する発光出力検知手段と、
    上記変換手段側からの出力と上記発光出力検知手段からの出力を比較する比較手段と、
    上記比較手段からの出力と上記外部駆動手段からの出力とを加算し出力する加算手段と、
    上記加算された出力に基づき駆動されレーザー光を発光するレーザーダイオードと、該レーザー光を集束し上記光ディスクの記録面に照射する光学系とを備えて成る光ピックアップと、
    上記第1、第2の切換え手段を制御する制御手段と、
    を備え、再生期間では、上記第1の切換え手段により上記再生パワーの目標値に切換え、再生パワーを上記比較手段を介し上記加算手段に入力させ、記録期間における消去動作時は、上記第1の切換え手段により上記消去パワーの目標値に切換え、消去パワーを上記比較手段を介して上記加算手段に入力させるとともに、上記第2の切換え手段により該消去パワーに対応した直流電流を該加算手段に入力させ、それぞれ上記検知信号によりフィードバック制御した状態で上記光ピックアップ内の上記レーザーダイオードを駆動する構成としたことを特徴とする光ディスク装置。
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