JP2004348234A - 携帯可能電子媒体、携帯可能電子媒体の発行装置、携帯可能電子媒体の発行システム、及び、携帯可能電子媒体の発行方法 - Google Patents

携帯可能電子媒体、携帯可能電子媒体の発行装置、携帯可能電子媒体の発行システム、及び、携帯可能電子媒体の発行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、ICカードの製造時における発行処理を効率化及び簡略化することができ、製造時の発行処理にかかる時間を短縮できる。
【解決手段】この発明は、上位装置が発行後のICカード内の記録エリアにおける発行イメージを作成し、この発行イメージに基づいて書込み開始位置、データ長、及び書込みデータなどを指定した製造用書込みコマンドをICカードへ供給し、ICカードが上記製造用書込みコマンドで指定された書込み開始位置から当該製造用書込みコマンドで指定された書込みデータの書込みを行うようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上位装置からのコマンドを受けてデータの書込みを行う携帯可能電子媒体、利用目的に応じた発行用のデータを携帯可能電子媒体に書込ませる携帯可能電子媒体の発行装置、上記携帯可能電子媒体と上記発行装置を有する携帯可能電子媒体の発行システム、及び携帯可能電子媒体の発行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ICカード(携帯可能電子媒体)の発行システムでは、製造後のICカードに対して、利用目的ごとのデータを書込んで発行している。すなわち、運用者が製造後のICカードに対して利用目的に対応するデータを書込むことにより、実際に運用されるICカードをユーザに対して発行している。このような運用者が行う発行処理においては、利用目的のデータが記録される利用目的に対応するファイルを作成し、さらに、その利用目的に対応するファイル内に項目ごとにデータを記憶するためのファイルを作成している。
【0003】
以下、従来のICカード発行システムにおける発行処理の具体例について説明する。
まず、発行装置は、「ファイル特定情報(ファイルID)」「ファイルサイズ」「ファイルアクセス情報(アクセス条件)」等をパラメータとした利用目的に対応するファイルの作成を要求するファイル作成コマンドを作成し、そのファイル作成コマンドを未フォーマット状態(LSI製造完了状態)のICカードに対して供給する。このようなファイル作成コマンドを発行装置から受信したICカードは、メモリの空き領域を確認し、利用目的に対応するファイルに対する定義情報を記録することによりファイルを作成する。
【0004】
次に、発行装置は、ファイル指定(選択)コマンドにて利用目的に対応するファイルに対してアクセスする為の認証処理を行う。この認証処理により利用目的に対応するファイルへのアクセスが可能な状態となると、発行装置は、利用目的における各項目のデータを格納する為のファイルを作成(領域確保)する為、ファイルID、ファイルサイズ、アクセス条件等をパラメータとした利用目的の各項目に対応するファイルの作成を要求するファイル作成コマンドを作成し、当該ICカードへ供給する。このファイル作成コマンドを受けたICカードは、利用目的に対応するファイル内に各項目に対応するファイルの定義情報を記録することによりファイルを作成する。
【0005】
上述のような従来のICカード発行システムでは、以下のような問題点がある。
第1に、1つのコマンドで1つのファイルしか作成できないため、作成すべきファイルの数だけ「ファイル作成コマンド」を実行しなければならない。第2に、上記のようなファイル作成コマンドでは、空き領域の確認、ファイル定義情報の作成、発行装置とICカードとの認証処理などの処理が必要である為、作成ファイル数が増える程、発行処理に時間がかかる。第3に、ファイル内に具体的なデータを格納するには、上記のようなファイル作成コマンドとは別のコマンドを用いてデータの書込みを行わなければならない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭60−77887号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のような問題点を解決するものであり、発行処理を効率化及び簡略化することができ、発行処理にかかる時間を短縮できる携帯可能電子媒体、携帯可能電子媒体の発行装置、携帯可能電子媒体の発行システム、及び携帯可能電子媒体の発行方法を提供することを目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の携帯可能電子媒体は、外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリとを有するものにおいて、発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージに基づくデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを発行装置から受けた場合、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態か否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、前記書込み要求コマンドにより書込みが要求されたデータを前記不揮発性メモリに書込む書込み手段とを有する。
【0009】
この発明の携帯可能電子媒体の発行装置は、外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリとを有する携帯可能電子媒体に発行情報を記録するものにおいて、発行後の前記携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成する作成手段と、この作成手段により作成されたメモリイメージに基づくデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを前記携帯可能電子媒体へ供給する供給手段とを有する。
【0010】
この発明の携帯可能電子媒体の発行システムは、外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリを有する携帯可能電子媒体と、この携帯可能電子媒体に対する発行処理を行う発行装置とを有するシステムにおいて、前記発行装置は、発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成する作成手段と、この作成手段により作成されたメモリイメージに基づく書込みデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを前記携帯可能電子媒体に供給する供給手段とを有し、前記携帯可能電子媒体は、前記発行装置から前記書込み要求コマンドを受けた場合、前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能な状態か否かを判断する判断手段と、この判断手段により前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能であると判断した場合、当該書込み要求コマンドの書込みデータを前記不揮発性メモリに書込む書込み手段とを有する。
【0011】
この発明の携帯可能電子媒体の発行方法は、外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリを有する携帯可能電子媒体と、この携帯可能電子媒体に対する発行処理を行う発行装置とを有するシステムに用いられる方法であって、前記発行装置が発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成し、この作成したメモリイメージに基づく書込みデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを前記発行装置から前記携帯可能電子媒体に供給し、前記携帯可能電子媒体が前記発行装置から前記書込み要求コマンドを受けた場合、前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能な状態か否かを判断し、この判断により前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能であると判断した場合、当該書込み要求コマンドの書込みデータを前記不揮発性メモリに書込むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、この発明の実施の形態に係るICカード発行システム(携帯可能電子媒体の発行システム)の構成について説明する。
この発明の実施の形態において、ICカード(携帯可能電子媒体)2は、製造者(製造会社等)が製造して初期段階の発行処理を行って運用者(運用会社、発行者)へ納品し、さらに、運用者が製造者から納品されたICカードに対して最終段階の発行処理を行ってユーザへ渡されるものであるとする。
【0013】
すなわち、上記製造者は、ICカードを製造し、その製造したICカードに対して仕様に応じた初期動作が可能なように発行処理を行う。ここで、製造者による発行処理では、ICカードのメモリに対してICカードの仕様等に応じた初期データを記録したり、フォーマットを施したりするものである。また、上記運用者は、上記製造者が発行処理したICカードに対して実際の運用で使用可能なICカードとしての情報を記録してユーザに発行する発行処理を行う。ここで、運用者による発行処理では、ICカードの表面にユーザ名などのユーザに関する情報を印刷したり、当該ICカード内のメモリにユーザ情報を記録したりする。
以下の説明では、製造者が行う発行処理を製造時の発行処理とし、運用者が行う発行処理を運用時の発行処理とし、本実施の形態にて説明する動作は製造時の発行処理に関するものであるものとする。
【0014】
図1は、この発明の実施の形態に係るICカード発行システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、ICカード発行システムは、上位装置としての発行装置1とICカード2から構成される。
上記発行装置1は、図1に示すように、制御部11、記憶部12、ROM13、表示部14、操作部15及び外部インターフェース16などを有している。
【0015】
上記制御部11は、CPU、RAM、ROMなどから構成され、発行装置1全体の制御を司るものである。上記制御部11は、ICカードの発行処理においてICカードへ要求可能なコマンドなどが予め記憶されているROM等を有している。上記記憶部12は、HDDやRAMなどの記憶装置により構成される。上記表示部14は、ICカードの発行処理を行うオペレータに対する操作案内などを表示する。上記操作部15は、上記オペレータによる操作指示などが入力されるものである。
【0016】
上記外部インターフェース16は、上記ICカード2との通信を行うインターフェースである。上記外部インターフェース16は、上記ICカード2の発行処理において、ICカード2へコマンド(電文)を送信したり、そのコマンドに対する応答をICカード2から受信したりするようになっている。例えば、ICカード2の発行処理において、上記ICカード2からの電文要求を受信した場合、上記発行装置1は、上記外部インターフェース16によりICカード2からの要求に応じた電文を当該ICカード2へ供給するようになっている。
【0017】
また、上記ICカード2は、図1に示すように、カード状の筐体内に内蔵される制御部(制御素子)21、不揮発性メモリ22、及び外部インターフェース23等から構成されている。上記制御部21、及び不揮発性メモリ22等は、ICチップ(図示しない)により構成され、ICカード本体内に埋設されている。
【0018】
上記制御部21は、CPU25、RAM26、ROM27などから構成され、ICカード全体の制御を司るものである。上記CPU25は、上記ROM27あるいは不揮発性メモリ22に記憶された制御プログラムに基づいて動作する。上記RAM26は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。上記RAM26は、上記CPUが処理中のデータなどを一時保管するバッファとして機能する。
【0019】
上記ROM27は、書換えが不可能な不揮発性のメモリで構成され、発行処理を行うために必要なコマンドを実行するための制御プログラムや制御データなどが予め記憶されている。例えば、製造時の発行処理時において、上記CPU25は、上記上位装置1から受信したコマンドに応じた処理を上記ROM27に記憶されている制御プログラムに基づいて実行するようになっている。
【0020】
上記不揮発性メモリ22は、例えば、EEPROMあるいはフラッシュROMなどにより構成される。上記不揮発性メモリ22は、ICカードの発行処理などにおいてデータの書込みが可能な不揮発性のメモリである。例えば、製造時の発行処理時において、上記不揮発性メモリ22には、当該ICカードの仕様に応じたプログラムファイルやデータファイルなどが定義され、それらのファイルに初期データとして必要なデータが書込まれるようになっている。
【0021】
上記外部インターフェース23は、上記上位装置1とのデータ通信を行うインターフェースである。例えば、当該ICカード2が接触式ICカードである場合、上記外部インターフェース23は、上記ICチップと一体的にモジュール化されたコンタクト部等により構成される。また、当該ICカード2が非接触式ICカード(無線カード)である場合、上記外部インターフェース23は、本体内に設けられたアンテナとそのアンテナにより情報を送受信する送受信回路などにより構成される。
【0022】
また、上記不揮発性メモリ22には、当該ICカード2の動作モードを切替えるスイッチ的な役割を果たす動作定義情報が記録される動作定義領域28が設けられている。上記動作定義領域28は、上記ROM27に記憶されている制御プログラムにより予め定義されている。上記動作定義領域28に記録されている動作定義情報は、当該ICカード2が製造時の状態であるか運用時の状態であるかを示す情報である。
【0023】
従って、上記動作定義情報は、製造時の発行処理の最終段階で、製造時の状態を示すものから運用時の状態を示すものに書き換えられる。また、上記動作定義情報は、起動時に上記ROM27内の制御プログラムに基づいて上記CPU25により読み込まれる。これにより、上記CPU25は起動時に当該ICカード2の現在の動作モード(製造時の状態か運用時の状態か)を判断するようになっている。
【0024】
また、上述のように、上記ROM27には、当該ICカード2が実行可能な複数のコマンドに対する処理のプログラムが記憶されている。これにより、当該ICカード2が上位装置1からコマンドを受けると、上記CPU25がそのコマンドに対応する処理を上記ROM27に記憶されているプログラムに基づいて実行ようになっている。上記ROM27に予め記憶されているコマンドには、製造時にのみ使用可能なコマンド(製造用コマンド)と製造後(運用時)に使用可能なコマンドとがある。たとえば、上記製造用コマンドは、製造時の発行処理でのみ使用可能なコマンドであり、製造後に使用可能なコマンドは製造後の発行処理時や通常使用時に使用可能なコマンドである。
【0025】
言い換えると、上記動作定義情報は、当該ICカード2の製造後に、製造時の発行処理で使用可能な製造用コマンドの使用を禁止するものである。これは、ICカード2のセキュリティ上重要な情報やICカードの動作上重要な情報に対する製造後のデータの改ざんを防ぐ目的のものである。特に、後述する製造用書込みコマンドについては、当該ICカード2のセキュリティを維持するために、上記動作定義情報により制限されるようになっている。
【0026】
次に、上記ICカード2内の不揮発性メモリ22の発行イメージ(メモリイメージ)について説明する。
図2は、上記不揮発性メモリ22の発行イメージの例を示す図である。上記発行イメージとは、製造時の発行処理後におけるICカード2内の不揮発性メモリ22のメモリイメージである。
【0027】
上記ICカード2の上記不揮発性メモリ22には、製造時の発行処理において、利用目的ごとにDFファイルが記録され、そのDFファイル内に項目ごとのEFファイルが記録される。図2に示す例では、製造時の発行処理後のICカード2における上記不揮発性メモリ22内の記録エリア41の状態を示している。上記記録エリア41には、利用目的Aに関する情報が記憶されるDFファイルとしてのファイルDF−Aが記録されている。
【0028】
つまり、図2に示す記録エリア41は、利用目的Aに利用されるデータとしてのファイルDF−Aの構成(フォーマット)を示すものである。なお、上記ICカード2が複数の利用目的で利用される場合には、利用目的ごとに図2に示す記録エリア41と同様な構成のファイルが他にも上記不揮発性メモリ22内に作成される。
【0029】
上記記録エリア41は、利用目的Aに応じた各種データを格納する為のファイルDF−Aを定義する情報(利用目的A用のファイル定義情報)が記録される定義領域42と、この定義領域42に記録された定義情報により定義されたファイルDF−Aのファイル領域(利用目的A用のファイル領域)としてのデータ領域43とからなっている。すなわち、上記ファイルDF−Aは、上記定義領域42に記録されるファイル位置、ファイルサイズなどを示す定義情報により定義され、上記データ領域43に実際のファイルDF−Aのデータが記録される。
【0030】
また、上記ファイルデータ領域43には、利用目的Aにおける種々の項目X、Y、ZごとのEFファイルとしてのファイルEF−X、EF−Y、EF−Zが記録される。各ファイルEF−X、EF−Y、EF−Zは、定義情報(項目用のファイル定義情報)が記録される定義領域44、45、46と、これらの定義領域44、45、46に記録された定義情報により定義された各項目のファイル領域としてのデータ領域47、48、49とからなっている。
【0031】
すなわち、上記ファイルDF−A内のデータは、項目(X,Y,Z)ごとにEFファイルとして分けられ、上記データ領域43内の各ファイル(EF−X、EF−Y、EF−Z)に記録される。上記項目XのファイルEF−Xは、上記定義領域44に記録されるファイル位置、ファイルサイズなどを示す定義情報により定義され、上記データ領域47に実際のファイルEF−Xのデータが記録される。同様に、上記項目YのファイルEF−Yは、上記定義領域45に記録される定義情報により定義され、上記データ領域48に実際のファイルEF−Yのデータが記録される。上記項目ZのファイルEF−Zは、上記定義領域46に記録される定義情報により定義され、上記データ領域49に実際のファイルEF−Zのデータが記録される。
【0032】
また、上記のように利用目的ごとのファイル(DFファイル)が記録されたICカード2にアクセスする場合(例えばEF−Xにアクセスする場合)、外部装置(上位装置)は、先ず目的別に存在するDFファイルを指定するコマンドをICカードに送り、それが正常に処理された後(DFファイルへのアクセスが確立された後)、DFファイル内の項目別に存在するEFファイルを指定しながらデータの書込みや読み出しを行うようになっている。
【0033】
次に、上記上位装置1からICカード2へ送信されるコマンドについて説明する。
図3(a)は、上記上位装置1から上記ICカード2へ送信されるコマンド電文の構成例を示す図である。
図3(a)に示すように、上記上位装置1からICカード2へ送信されるコマンド電文は、プロローグフィールド(Prologue field)51、インフォメーションフィールド(Information field)52、及びエピローグフィールド(Epilogue field)53から構成される。
【0034】
上記プロローグフィールド51には、当該コマンドの宛先情報、種別(通常電文か管理電文かの区別)情報、コマンド電文全体の長さ情報などが格納されている。上記インフォメーションフィールド52には、送信先のICカード2に要求する処理の具体的内容を示す情報が格納されている。上記エピローグフィールド53には、当該コマンドの伝送上での電文の正当性を確認する為の情報などが格納されている。
【0035】
図3(b)は、図3(a)のように構成されるコマンド電文におけるインフォメーションフィールド52内の構成例を示す図である。また、図3(b)では、ICカード2の製造時の発行処理に用いられる製造用の書込みコマンド(以下「製造用書込み要求コマンド」と称する)におけるインフォメーションフィールド52内の構成例を示すものである。
【0036】
図3(b)に示すように、「製造用書込みコマンド」のインフォメーションフィールド52は、各種パラメータ(書込みコマンド情報61、書込み領域先頭情報62、書込みデータ長情報63、書込み情報64)61〜64から構成される。上記書込みコマンド情報61には、製造用書込みコマンドであることを示す情報としてのコマンドコードが格納される。上記書込み領域先頭情報62には、上記不揮発性メモリ22への書込みデータの書込み領域の先頭番地(書込み開始位置)を示す情報が格納される。上記書込みデータ長情報63には、当該製造用書込みコマンドにて上記不揮発性メモリ22に書込むべき書込みデータの長さ(サイズ)を示す情報が格納される。上記書込み情報64には、実際に上記不揮発性メモリ22に書込むべき書込みデータが格納される。
【0037】
図4は、上記製造用書込みコマンドに基づいて上記不揮発性メモリ22にデータを書込む際の動作を説明するための図である。
上記製造用書込みコマンドを受けて上記不揮発性メモリ22へデータを書込む場合、上記ICカード2の上記制御部21は、上記インフォメーションフィールド52に格納されている各種パラメータ61〜64に基づいて書込み処理を実行する。すなわち、上記制御部21は、上記書込みコマンド情報61に基づいて実行すべき処理がデータの書込み処理であることを判断し、上記書込み領域先頭情報62に基づいて上記不揮発性メモリ22上の書込み開始位置を判断し、上記書込みデータ長情報63に基づいて上記書込み開始位置から書込みデータの書込みが可能か否かを確認し、上記書込み情報64に基づいて上記書込み開始位置からの書込み処理を実行する。
【0038】
従って、上記製造用書込みコマンドによれば、図4に示すように、上記ICカード2の不揮発性メモリ22には、上記書込み領域先頭情報62で示される書込み開始位置から書込みデータ長情報63により示されるデータ長の書込みデータが書込まれる。
【0039】
また、上記のような製造用書込みコマンドでは、不揮発性メモリの記録エリアを唯一のデータ格納用のファイルと認識して処理を行う。この為、発行装置側は、予めファイルの選択や書込みコマンドでのファイル指定を行う必要が無く、特に、複数のICカードに対する発行処理を行う場合には同様な製造用書込みコマンドを各ICカードへ送信すれば良いので効率的に複数のICカードに対する発行処理を行うことができる。また、ICカード側は、書込み開始番地が具体的に指定されるので、簡単な処理で書込みを行うことができる。また、ICカード発行システム全体としては、ICカードの製造時の発行処理を簡素化でき、ICカードの発行処理にかかる時間を短縮できる。
【0040】
さらに、上記製造用書込みコマンドは、製造時(当該ICカードが製造時の状態である場合)にのみ実行可能なコマンドであるため、上位装置としての発行装置とICカードとの認証処理なども省略できる。これにより、ICカードの発行処理が簡素化でき、大量のICカードに対して発行処理を行う場合であっても効率的に発行処理を行うことができる。
【0041】
以下、上記ICカード発行システムにおける第1の動作例について説明する。
まず、第1の動作例における上記上位装置1の動作について説明する。
図5は、第1の動作例での上記上位装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、製造者は、上記上位装置1の操作部15によりICカード2の製造時の発行処理に関する情報(発行後の不揮発性メモリにおけるメモリイメージ)を入力する(ステップS11)。すると、上記上位装置1の上記制御部11は、入力された情報に基づいて発行イメージを作成する。この発行イメージの作成処理については後述する。
【0042】
上記発行イメージが作成されると、上記制御部11は、上記発行イメージに基づく実際の書込みデータを生成する(ステップS12)。この書込みデータは、上記発行イメージを実際に上記不揮発性メモリ22に記録される形式としたデータである。上記発行イメージに基づく書込みデータを生成すると、上記制御部11は、上記発行イメージに基づいて上記不揮発性メモリ22における上記書込みデータの書込み先頭位置(書込み開始位置のアドレス(番地))を決定する(ステップS13)。さらに、上記書込みデータの書込み先頭位置を決定すると、上記制御部11は、上記書込みデータ全体のデータ長を判定する(ステップS14)。
【0043】
これらの処理に基づいて、上記制御部11は、上記ICカード2へ送信する製造用書込みコマンドを作成する(ステップS15)。この製造用書込みコマンドの作成において、上記制御部11は、予め定められている製造用書込みコマンドのコマンドコードを読み出してそのコマンドコードから書込みコマンド情報61を作成する。また、上記制御部11は、上記書込み先頭位置から書込み領域先頭情報62、上記データ長から書込みデータ長情報63、上記書込みデータから書込み情報64をそれぞれ作成し、上記インフォメーションフィールド52全体を作成する。上記インフォメーションフィールド52を作成すると、上記制御部11は、プロローグフィールド51及びエピローグフィールド53を作成し、製造用コマンドを完成させる。
【0044】
このように製造用書込みコマンドを作成すると、上記制御部11は、作成した製造用書込みコマンドを上記ICカード2へ送信する。上記製造用書込みコマンドを送信した後、上記制御部11は、当該ICカード2からの書込み完了通知を受信した時点で処理を終了する。
【0045】
次に、上記上位装置1における発行イメージの作成処理について説明する。
図6は、上記上位装置1における発行イメージの作成処理を説明するためのフローチャートである。また、図7(a)、(b)は、上記上位装置1内に作成される発行イメージの例を示す図である。
【0046】
まず、製造者は、上記上位装置1の操作部15により上記ICカード2に対する発行情報を入力する(ステップS21)。ここで、上記発行情報としては、当該ICカード2の利用目的に応じたファイル(DFファイル)の情報、各利用目的内の項目に応じたファイル(EFファイル)の情報などを入力する。また、上記DFファイルの情報及び上記EFファイルの情報としては、ファイル特定情報(ファイルID)、ファイルサイズ、ファイルアクセス情報(アクセス条件)などがある。上記発行情報が入力されると、上記上位装置1の制御部11は、当該ICカード2の不揮発性メモリ22の記録領域と同様の記録エリア70をRAM(図示しない)あるいは記憶部12内に確保する(ステップS22)。
【0047】
当該ICカード2の不揮発性メモリ22の記録領域と同様の記録エリア70を確保すると、上記制御部11は、まず、利用目的ごとのファイル(DFファイル)を作成する(ステップS23)。ここで、上記DFファイルの作成において、上記制御部11は、まず、上記記録エリア70の空き状況を確認(未使用領域の検索)する。
【0048】
これにより、上記記録エリア70内に当該DFファイル用の空き領域があると判断した場合、上記制御部11は、当該DFファイルの定義情報領域71にファイルID、ファイルサイズ、アクセス条件などの当該DFファイルの定義情報を書込み、検索できた空き領域の先頭番地を当該DFファイルの先頭番地として上記定義情報領域に書込む。このようなDFファイルの作成により、図7(a)に示すようなDFファイルの領域72が確保される。
【0049】
上記DFファイルを作成すると、上記制御部11は、作成したDFファイル内に各項目ごとのファイル(EFファイル)を作成する(ステップS24)。ここで、上記EFファイルの作成において、上記制御部11は、まず、上記DFファイル内の空き状況を確認(未使用領域の検索)する。
【0050】
これにより、上記DFファイル内に当該EFファイル用の空き領域があることを確認すると、上記制御部11は、当該EFファイルの定義情報領域73にファイルID、ファイルサイズ、アクセス条件などの定義情報を書込み、検索できた空き領域の先頭番地を当該EFファイルの先頭番地として上記定義情報領域に書込む。このようなEFファイルの作成により図8(b)に示すようなEFファイルの領域74がDFファイルの領域72内に確保される。
【0051】
上記制御部11は、上記発行情報として入力された利用目的ごとに上記ステップS24による処理を全項目分繰り返して1件分の利用目的に対応するDFファイルを作成する(ステップS25)。さらに、上記制御部11は、上記ステップS23〜S25の処理を繰り返して全ての利用目的に対応するDFファイルを作成し(ステップS26)、発行イメージを完成させる。
【0052】
次に、第1の動作例における上記ICカード2の動作について説明する。
図8は、第1の動作例での上記ICカード2の動作を説明するためのフローチャートである。
上記ICカード2が上記上位装置1から製造用書込みコマンドを受信すると(ステップS31)、上記制御部21は、上記不揮発性メモリ22上の所定領域に記録される上記動作定義情報を読み取って、当該製造用書込みコマンドに対する処理が実行可能か否かを判断する(ステップS32)。つまり、上記制御部21は、上記動作定義情報に基づいて当該ICカード2が製造時の状態(製造用コマンドが使用可能な状態)であるか否かを判断する。
【0053】
この判断により当該製造用書込みコマンドに対する処理が不可能であると判断した場合、つまり、上記動作定義情報が製造後の状態(製造用コマンドが使用不可能な状態)であると判断した場合、上記制御部11は、当該製造用書込みコマンドに対する処理の実行が不可能な状態であることを示すエラー通知を上記上位装置1へ送信して処理を終了する(ステップS33)。
【0054】
また、上記判断により当該製造用書込みコマンドに対する処理が可能であると判断した場合、上記制御部21は、当該製造用書込みコマンドの書込み領域先頭情報62に基づいて書込みデータの書込み先頭位置を決定する(ステップS34)。これにより書込み先頭位置を決定すると、上記制御部21は、当該製造用書込みコマンドにおける上記書込みデータ長情報63のデータ長と上記書込み先頭位置に基づいて、上記不揮発性メモリ22に書込みデータを書込むことが可能な領域が存在するか否かを判断する。
【0055】
これにより、上記制御部21は、当該製造用書込みコマンドにおける書込み情報64のデータを不揮発性メモリ22に書込むことが可能であるか否かを判断する(ステップS35)。この判断により書込みデータの書込み領域が確保できないと判断した場合、上記制御部21は、書込みデータを書き込むために必要な書込み領域がないことを通知するエラー通知を上記上位装置1へ送信して処理を終了する(ステップS33)。
【0056】
また、上記判断により書込みデータの書込みが可能であると判断した場合、上記制御部21は、当該製造用書込みコマンドの書込み情報64に従って上記書込み先頭位置からデータの書込みを行う(ステップS36)。この書込み処理が終了すると、上記制御部11は、当該製造用書込みコマンドの送信元である上位装置1へ書込み完了通知を送信して処理を終了する(ステップS37)。
【0057】
また、上述した第1の動作例では、1つの製造用書込みコマンドを用いた製造時の発行処理の例について説明したが、複数の製造用書込みコマンドを用いて上記第1の動作例による製造時の発行処理を行うようにしても良い。この場合、複数の製造用書込みコマンドを用いて上記第1の動作例を繰り返し実行するようにすれば良い。
【0058】
例えば、書込みデータが長い場合(書込みデータのデータ量が多い場合)、ICカードの受信容量などの制限により、1つの製造用書込みコマンドでは、発行イメージが転送できないことがある。このような場合、上位装置は、作成した発行イメージを最も効率の良い長さで分割し、分割したそれぞれのデータを製造用書込みコマンドにて順次ICカードへ転送する。ICカードは、上記動作定義情報が書換えられるまで、上記製造用書込みコマンドを受付けることが可能であるため、上位装置から順供給される製造用書込みコマンドに基づいて分割された書込みデータを順次書込む。これにより、1つの製造用書込みコマンドで送信できないような大きなサイズの書込みデータであっても、上記ICカードの不揮発性メモリ内に書き込むことが可能となる。
【0059】
さらに、上述した第1の動作例では、上記製造用書込みコマンドを用いて、複数のICカードの不揮発性メモリにDFファイル及びEFファイルを書込むとともに、EFファイル内に具体的なデータも書き込むことが可能である。
例えば、複数のICカードに対して製造時の発行処理を行う場合において、全てのICカードに対して共通のフォーマットとともに共通のデータを書き込む場合、同一の製造用書込みコマンドを用いて、共通のフォーマットとともに共通データが記録された複数のICカードを発行することができる。
【0060】
すなわち、発行イメージとしてEFファイル内のデータも含めた発行イメージを作成し、その発行イメージに基づいて作成した製造用書込みコマンドを複数のICカードへ供給する。これにより、上記製造用書込みコマンドを用いて、複数のICカードに、利用目的ごとのフォーマット(DFファイル)を書込むとともに、具体的な実際のデータ(EFファイルに格納されるデータ)も記録することができる。この場合、同一の製造用書込みコマンドにて複数のICカードに対する製造時の発行処理ができ、製造時の発行処理が効率化、簡素化できる。
【0061】
また、複数のICカードに対して製造時の発行処理を行う場合において、全てのICカードに対して共通のフォーマットとそれぞれのICカードに異なるデータを書き込む場合(つまり、複数のICカードに共通フォーマットと各ICカードごとに異なるデータとを書き込む場合)、各ICカードに共通な製造用書込みコマンドと各ICカードごとに作成した製造用書込みコマンドを用いて供給のフォーマットを有し、かつ、それぞれに異なるデータが記録された複数のICカードに対する製造時の発行処理を行うことができる。
【0062】
すなわち、各ICカードに共通のデータからなる発行イメージを作成し、その発行イメージに基づく製造用書込みコマンドにて複数のICカードに共通なデータを書込み、さらに、各ICカードごとに異なるデータ部分のみの発行イメージを作成し、その発行イメージに基づく製造用書込みコマンドにて各ICカードごとに異なるデータを書き込む。なお、この場合、上記動作定義情報が全ての製造用書込みコマンドによる処理が終了するまで書換えされないようにすれば上記製造用書込みコマンドによるデータ書込みに関する制約は生じないので、異なるデータ部分のみの発行イメージに基づく製造用書込みコマンドを用いて各ICカードごとに異なるデータ部分の先頭位置とデータ長とを指定して上書きできる。
【0063】
これにより、共通データに基づく製造用書込みコマンドと各ICカードごとの製造用書込みコマンドとを用いて、複数のICカードに共通なデータととともに各ICカードごとの具体的な実際のデータ(EFファイルに格納されるデータ)を効率良く書き込むことができ、製造時の発行処理を効率化、簡素化できる。
【0064】
上記のように、第1の動作例では、上位装置では、発行後のICカード内の記録エリアにおける発行イメージを作成し、この発行イメージに基づいて書込み開始位置、データ長、及び書込みデータなどを指定した製造用書込みコマンドをICカードへ供給し、ICカードでは、上記製造用書込みコマンドで指定された書込み開始位置から当該製造用書込みコマンドで指定された書込みデータの書込みを行うようにしたものである。
【0065】
これにより、発行装置がデータ先頭番地、データ長及びデータの指定だけでICカードの不揮発性メモリにおける任意の場所にデータを書込むことが可能である。また、ファイルの中に存在するファイル(ファイルの階層)を作成する場合、上位ファイルと下位ファイルの同時作成が可能である。従って、上位装置側は、予めファイルの選択や書込みコマンドでのファイル指定を行う必要が無く、ICカード側では、上位装置から供給された製造用書込みコマンドに従って書込み処理のみを実行すれば良いので、製造時の発行処理を簡素化及び効率化できる。また、ICカード発行システム全体としては、ICカードの製造時の発行処理を簡素化でき、ICカードの発行処理にかかる時間を短縮できる。
【0066】
以下、上記ICカード発行システムにおける第2の動作例について説明する。
この第2の動作例は、上記第1の動作例で説明した機能に加えて、発行装置が複数の製造用書込みコマンドを用いて分割したデータをICカードへ供給する際の処理を簡略化するものである。
【0067】
図9は、第2の動作例による上位装置1とICカード2とのデータのやり取りを説明するための図である。また、図10(a)〜(d)は、第2の動作例において用いられる製造用書込みコマンドの構成例を示す図である。また、図11(a)〜(b)は、図10(a)〜(d)に示す製造用書込みコマンドに対する処理結果を示す図である。
【0068】
図9に示すように、上位装置1は、まず、上記ステップS21〜S26と同様な手順によりICカード2の不揮発性メモリ22における発行イメージを作成する(ステップS41)。上記発行イメージを作成すると、上位装置1の制御部11は、発行イメージの分割処理を行う(ステップS42)。
【0069】
上記発行イメージの分割処理において、上記制御部11は、まず、上記ステップS12〜S14と同様な処理により発行イメージに基づいて書込みデータ、書込み先頭位置、書込みデータのデータ長(データサイズ)などを判断する。このような処理に基づき、上記制御部11は、上記書込みデータを分割するか否かを判断する。上記判断により書込みデータを分割すると判断した場合、上記制御部11は、書込みデータを適当に分割する。
【0070】
例えば、上記書込みデータのデータサイズが上記製造用書込みコマンドとしてICカードへ送信可能な大きさであるか否かにより書込みデータを分割するか否かを判断するようにしてもよい。また、上記書込みデータ(発行イメージ)は、上記製造用書込みコマンドを用いて最も効率よく処理できる複数のデータに分割される。
【0071】
上記発行イメージに基づく書込みデータを分割すると、上記制御部11は、まず、最初の製造用書込みコマンド(以下、単に先頭電文とも称する)を作成する先頭電文作成処理を行う(ステップS43)。このステップS43において、上記制御部11は、例えば、図10(a)に示すような製造用書込みコマンドを最初の製造用書込みコマンドとして作成する。
【0072】
図10に示す例では、インフォメーションフィールド52には分割したデータ(データa、b、c、d)のうち発行イメージの先頭番地を有するデータaと、上記データaの先頭番地と、上記データaのデータ長とをパラメータとして有し、プロローグフィールド51には当該先頭電文に継続する製造用書込みコマンド(以下、単に継続電文とも称する)があることを示す電文継続情報(「電文継続:有」)が含まれている。つまり、上記電文継続情報では、当該製造時書込みコマンドのデータに連続するデータを持つ継続電文があるか否かを示している。このような先頭電文を作成すると、上記制御部11は、ICカード2へ上記先頭電文を送信する(ステップS44)。
【0073】
この先頭電文を受信したICカード2は、上記ステップS31〜S36と同様に、当該先頭電文により指定された先頭位置からデータaの書込みを行う(ステップS45)。上記データaの書込み処理により、ICカード2の不揮発性メモリ22は、図11(a)に示すような状態となる。また、ICカード2の制御部21は、上記データaの書込み処理とともに、当該先頭電文に含まれている電文継続情報により継続電文があることを認識する。
【0074】
上記データaの書込みが完了すると、ICカード2の制御部21は、書込み終了位置を示す情報を保持するとともに、書込み処理中であることを示す情報を保持(保護)しておく(ステップS46)。これは、次の継続電文で渡されるべきデータbを上記データaに連続して書込むためである。つまり、継続電文有りの製造用書込みコマンドによるデータの書込み終了位置は、次の継続電文によるデータの書込み先頭番地として保持される。上記データaの書込み終了位置を保持すると、上記制御部21は、次の継続電文を要求する継続要求を上記上位装置1へ送信する(ステップS47)。
【0075】
次に、上記継続要求を受けた上位装置の制御部11は、例えば、図10(b)に示すように、先頭電文に載せたデータaに続くデータbを載せた継続電文を作成し(ステップS48)、ICカード2に送信する(ステップS49)。ここで、当該継続電文のデータbには連続するデータcが存在するものとする。このため、当該継続電文は、図10(b)に示すように、「電文継続:有」の情報を含むが、先頭電文で指定した書込み先頭番地情報を持たない。また、当該継続電文には、「データ書込み要求」を意味するコマンド情報としてのコマンドコードを省略するようにしても良い。
【0076】
この様に作成されたデータbの継続電文を上記データaの先頭電文の後に受信したICカードは、直前の書込み処理後に保持した書込み終了位置を書込みの先頭位置として、上記ステップS31〜S36と同様なデータbの書込み処理を行う(ステップS50)。このデータbの書込み処理により、ICカード2の不揮発性メモリ22は、図11(b)に示すような状態となる。また、ICカード2の制御部21は、上記データbの書込み処理とともに、当該継続電文に含まれている電文継続情報により継続電文があることを認識する。
【0077】
上記データbの書込みが完了すると、ICカード2の制御部21は、書込み終了位置(次の継続電文によるデータの書込み先頭番地)を示す情報を保持するとともに、書込み処理中であることを示す情報を保持しておく(ステップS51)。上記データbの書込み終了位置を保持すると、上記制御部21は、次の継続電文を要求する継続要求を上記上位装置1へ送信する(ステップS52)。
【0078】
次に、上記継続要求を受けた上位装置の制御部11は、例えば、図10(c)に示すように、上記データbに続くデータcを載せた継続電文を作成し(ステップS53)、ICカード2に送信する(ステップS54)。ここで、当該継続電文のデータcには連続するデータdが存在するものとする。このため、当該継続電文は、図10(c)に示すように、「電文継続:有」の情報を含むが、先頭電文で指定した書込み先頭番地情報を持たない。また、当該継続電文には、「データ書込み要求」を意味するコマンド情報としてのコマンドコードを省略するようにしても良い。
【0079】
この様に作成された継続電文を受信したICカードは、直前の書込み処理後に保持した書込み終了位置を書込みの先頭位置として、上記ステップS31〜S36と同様なデータcの書込み処理を行う(ステップS55)。このデータcの書込み処理により、ICカード2の不揮発性メモリ22は、図11(c)に示すような状態となる。また、ICカード2の制御部21は、上記データcの書込み処理とともに、当該継続電文に含まれている電文継続情報により継続電文があることを認識する。
【0080】
上記データcの書込みが完了すると、ICカード2の制御部21は、書込み終了位置(次の継続電文によるデータの書込み先頭番地)を示す情報を保持するとともに、書込み処理中であることを示す情報を保持しておく(ステップS56)。上記データbの書込み終了位置を保持すると、上記制御部21は、次の継続電文を要求する継続要求を上記上位装置1へ送信する(ステップS57)。
【0081】
次に、上記継続要求を受けた上位装置の制御部11は、例えば、図10(d)に示すように、上記データcに続くデータdを載せた継続電文を作成し(ステップS58)、ICカード2に送信する(ステップS59)。ここで、当該継続電文のデータdには連続するデータが存在しないものとする。このため、当該継続電文は、図10(d)に示すように、「電文継続:無し」の情報を含むが、先頭電文で指定した書込み先頭番地情報を持たない。また、当該継続電文には、「データ書込み要求」を意味するコマンド情報としてのコマンドコードを省略するようにしても良い。
【0082】
この様に作成されたデータdの継続電文を受信したICカードは、直前の書込み処理(データcの書込み処理)後に保持した書込み終了位置を書込みの先頭位置として、上記ステップS31〜S36と同様なデータdの書込み処理を行う(ステップS60)。このデータcの書込み処理により、ICカード2の不揮発性メモリ22は、図11(d)に示すような状態となる。また、ICカード2の制御部21は、上記データdの書込み処理とともに、当該継続電文に含まれている電文継続情報により継続電文が無いことを認識する。
【0083】
上記データbの書込みが完了すると、ICカード2の制御部21は、継続電文がないため、全てのデータの書込みが完了したと判断し(ステップS61)、書込み完了を示す通知を上記上位装置1へ送信する(ステップS62)。この書込み完了通知を受けた上位装置1は、上記ステップS41で作成した発行イメージ全体の書込みが完了したことを認識し、一連の処理を終了する。
【0084】
上記のように、第2の動作例によれば、最初の電文に続くデータを継続電文で連続書込みさせた場合、ICカードは最新の書込み完了データの次の番地と、書込み処理中であることとを記憶しておくようにしたものである。これにより、継続電文には書込み開始位置を示す情報(アドレス情報)を載せる必要が無く、また、書込み要求を示すコマンドコードも省略でき、電文を簡略化できる。また、上位装置においても、書込み開始位置としてのアドレスを算出する処理を省くことが可能で、発行処理の時間短縮を図ることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、発行処理を効率化及び簡略化することができ、発行処理にかかる時間を短縮できる携帯可能電子媒体、携帯可能電子媒体の発行装置、携帯可能電子媒体の発行システム、及び携帯可能電子媒体の発行方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICカード発行システムの概略構成を示す図。
【図2】ICカード内の不揮発性メモリに記憶されるファイルの構成例を示す図。
【図3】製造用書込みコマンドの構成例を示す図。
【図4】製造用書込みコマンドにより不揮発性メモリに書込まれるデータを示す図。
【図5】第1の動作における発行装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】発行装置における発行イメージの作成手順を説明するためのフローチャート。
【図7】発行イメージの作成手順を説明するための図。
【図8】第1の動作例におけるICカードの動作を説明するためのフローチャート。
【図9】第2の動作例における発行装置とICカードの動作を説明するためのフローチャート。
【図10】第2の動作例に用いられる製造用書込みコマンドの構成例を示す図。
【図11】図10に示す製造用書込みコマンドによりデータが書込まれたメモリの状態を示す図。
【符号の説明】
1…発行装置(上位装置)、2…ICカード、11…制御部、12…記憶部、14…表示部、15…操作部、16…外部インターフェース、21…制御部、22…不揮発性メモリ、23…外部インターフェース、25…CPU、26…RAM、27…ROM、28…動作定義領域

Claims (17)

  1. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリとを有する携帯可能電子媒体において、
    発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージに基づくデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを発行装置から受けた場合、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態か否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、前記書込み要求コマンドにより書込みが要求されたデータを前記不揮発性メモリに書込む書込み手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子媒体。
  2. 前記書込み要求コマンドには、さらに、前記書込みデータの書込み開始位置を示す情報が含まれ、
    前記書込み手段は、前記判断手段により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、前記書込み要求コマンドにて指定された書込み開始位置から前記書込み要求コマンドにより書込みが要求されたデータを前記不揮発性メモリに書込む、ことを特徴とする前記請求項1に記載の携帯可能電子媒体。
  3. 前記判断手段は、前記携帯可能電子媒体が製造時の状態か製造後の状態かを示す動作定義情報が製造時の状態であることを示している場合に、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態であると判断する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の携帯可能電子媒体。
  4. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリとを有する携帯可能電子媒体において、
    発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージに基づくデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを発行装置から受けた場合、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態か否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、前記書込み要求コマンドにより書込みが要求されたデータを前記不揮発性メモリに書込む第1の書込み手段と、
    前記不揮発性メモリに書込んだデータに継続して書込むべき継続データが有る場合、前記発行装置に継続データを要求する要求手段と、
    この要求手段により要求した継続データを前記発行装置から受けた場合、直前に前記不揮発性メモリに書込んだデータに連続して前記継続データを書込む第2の書込み手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子媒体。
  5. さらに、前記不揮発性メモリに書込んだデータに継続して書込むべき継続データが有る場合、前記不揮発性メモリに書込んだデータの書込み終了位置に基づく次の継続データの書込み開始位置を保持する保持手段を有し、
    前記第2の書込み手段は、前記発行装置から前記継続データを受けた場合、前記保持手段により保持されている書込み開始位置から前記継続データを前記不揮発性メモリに書込む、ことを特徴とする前記請求項4に記載の携帯可能電子媒体。
  6. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリとを有する携帯可能電子媒体に発行情報を記録する発行装置において、
    発行後の前記携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成する作成手段と、
    この作成手段により作成されたメモリイメージに基づくデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを前記携帯可能電子媒体へ供給する供給手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子媒体の発行装置。
  7. さらに、前記メモリイメージに基づくデータの書込み開始位置を判断する判断手段を有し、
    前記供給手段は、前記作成手段により作成されたメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに、前記判断手段により判断した書込み開始位置を指定する書込み要求コマンドを供給する、ことを特徴とする前記請求項6に記載の携帯可能電子媒体の発行装置。
  8. 前記供給手段により供給する書込み要求コマンドは、当該携帯可能電子媒体が製造時の状態にのみ実行可能なコマンドである、ことを特徴とする前記請求項6に記載の携帯可能電子媒体の発行装置。
  9. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリとを有する携帯可能電子媒体に発行情報を記録する発行装置において、
    発行後の前記携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成する作成手段と、
    この作成手段により作成したメモリイメージを分割する分割手段と、
    この分割手段により分割したメモリイメージのうち先頭のメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに、当該データに継続データが有ることを示す情報を含む書込み要求コマンドを前記携帯可能電子媒体へ供給する第1の供給手段と、
    この第1の供給手段により供給した前記書込み要求コマンドのデータに継続する継続データが携帯可能電子媒体から要求された場合、前記書込み要求コマンドのデータに対応するメモリイメージに続くメモリイメージに基づくデータを継続データとして前記携帯可能電子媒体へ供給する第2の供給手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子媒体の発行装置。
  10. さらに、前記分割手段により分割したメモリイメージのうち先頭のメモリイメージに基づくデータの書込み開始位置を判断する判断手段を有し、
    前記第1の供給手段は、前記先頭のメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに、前記判断手段により判断した書込み開始位置を指定する書込み要求コマンドを供給し、
    前記第2の供給手段は、前記携帯可能電子媒体から要求された前記継続データとともに、当該継続データに、さらに、継続する継続データが存在するか否かを示す情報を前記携帯可能電子媒体に供給する、ことを特徴とする前記請求項9に記載の携帯可能電子媒体の発行装置。
  11. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリを有する携帯可能電子媒体と、この携帯可能電子媒体に対する発行処理を行う発行装置とを有する発行システムにおいて、
    前記発行装置は、
    発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成する作成手段と、
    この作成手段により作成されたメモリイメージに基づく書込みデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを前記携帯可能電子媒体に供給する供給手段と、を有し、
    前記携帯可能電子媒体は、
    前記発行装置から前記書込み要求コマンドを受けた場合、前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能な状態か否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能であると判断した場合、当該書込み要求コマンドの書込みデータを前記不揮発性メモリに書込む書込み手段と、を有する、
    ことを特徴とする携帯可能電子媒体。
  12. さらに、前記発行装置は、前記メモリイメージに基づくデータの書込み開始位置を判断する判断手段を有し、
    前記発行装置の前記供給手段は、前記作成手段により作成されたメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに、前記判断手段により判断した書込み開始位置を指定する書込み要求コマンドを供給し、
    前記携帯可能電子媒体の前記書込み手段は、前記判断手段により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、前記書込み要求コマンドにて指定された書込み開始位置から前記書込み要求コマンドにより書込みが要求されたデータを前記不揮発性メモリに書込む、ことを特徴とする前記請求項11に記載の携帯可能電子媒体の発行システム。
  13. 前記発行装置の前記供給手段により供給する書込み要求コマンドは、当該携帯可能電子媒体が製造時の状態にのみ実行可能なコマンドであり、
    前記携帯可能電子媒体の前記判断手段は、当該携帯可能電子媒体が製造時の状態か製造後の状態かを示す動作定義情報が製造時の状態であることを示している場合に、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態であると判断する、ことを特徴とする前記請求項11に記載の携帯可能電子媒体。
  14. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリを有する携帯可能電子媒体と、この携帯可能電子媒体に対する発行処理を行う発行装置とを有する発行システムにおいて、
    前記発行装置は、
    発行後の前記携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成する作成手段と、
    この作成手段により作成したメモリイメージを分割する分割手段と、
    この分割手段により分割したメモリイメージのうち先頭のメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに当該データに継続データが有ることを示す書込み要求コマンドを前記携帯可能電子媒体へ供給する第1の供給手段と、
    前記携帯可能電子媒体から継続データが要求された場合、直前に当該携帯可能電子媒体に送信したデータのメモリイメージに続くメモリイメージに基づくデータを継続データとして当該携帯可能電子媒体へ供給する第2の供給手段と、を有し、
    前記携帯可能電子媒体は、
    前記第1の供給手段により発行装置から前記書込み要求コマンドを受けた場合、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態か否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、当該書込み要求コマンドのデータを前記不揮発性メモリに書込む第1の書込み手段と、
    前記不揮発性メモリに書込んだデータに継続して書込むべき継続データが有る場合、前記発行装置へ継続データを要求する要求手段と、
    この要求手段により要求した継続データを前記発行装置から受けた場合、直前に前記不揮発性メモリに書込んだデータに連続して前記継続データを書込む第2の書込み手段と、有する、
    ことを特徴とする携帯可能電子媒体の発行システム。
  15. 前記発行装置は、さらに、前記分割手段により分割した先頭のメモリイメージに基づくデータの書込み開始位置を判断する判断手段を有し、前記第1の供給手段は、前記作成手段により作成されたメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに、前記判断手段により判断した書込み開始位置を指定する書込み要求コマンドを供給し、前記第2の供給手段は、前記携帯可能電子媒体から要求された前記継続データとともに、当該継続データに、さらに、継続する継続データが存在するか否かを示す情報を前記携帯可能電子媒体に供給し、
    前記携帯可能電子媒体は、さらに、前記不揮発性メモリに書込んだデータに継続して書込むべき継続データが有る場合、前記不揮発性メモリに書込んだデータの書込み終了位置に基づく次の継続データの書込み開始位置を保持する保持手段を有し、前記第2の書込み手段は、前記発行装置から前記継続データを受けた場合、前記保持手段により保持されている書込み開始位置から前記継続データを前記不揮発性メモリに書込む、ことを特徴とする前記請求項14に記載の携帯可能電子媒体の発行システム。
  16. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリを有する携帯可能電子媒体と、この携帯可能電子媒体に対する発行処理を行う発行装置とを有するシステムに用いられる発行方法であって、
    前記発行装置が発行後の携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成し、
    この作成したメモリイメージに基づく書込みデータの書込みを要求する書込み要求コマンドを前記発行装置から前記携帯可能電子媒体に供給し、
    前記携帯可能電子媒体が前記発行装置から前記書込み要求コマンドを受けた場合、前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能な状態か否かを判断し、
    この判断により前記書込み要求コマンドに対する処理が実行可能であると判断した場合、当該書込み要求コマンドの書込みデータを前記不揮発性メモリに書込む、
    ことを特徴とする携帯可能電子媒体の発行方法。
  17. 外部インターフェースと制御素子と不揮発性メモリを有する携帯可能電子媒体と、この携帯可能電子媒体に対する発行処理を行う発行装置とを有するシステムに用いられる発行方法おいて、
    前記発行装置が発行後の前記携帯可能電子媒体の不揮発性メモリにおけるメモリイメージを作成し、
    この作成したメモリイメージを分割し、
    これらの分割したメモリイメージのうち先頭のメモリイメージに基づくデータの書込みを要求するとともに当該データに継続データが有ることを示す書込み要求コマンドを前記発行装置から前記携帯可能電子媒体へ供給し、
    前記携帯可能電子媒体が前記発行装置から前記書込み要求コマンドを受けた場合、前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能な状態か否かを判断し、
    この判断により前記書込み要求コマンドに応じた書込み処理が実行可能であると判断した場合、当該書込み要求コマンドのデータを前記不揮発性メモリに書込み、
    前記不揮発性メモリに書込んだデータに継続データが有る場合、前記携帯可能電子媒体から前記発行装置へ継続データを要求し、
    前記発行装置が前記携帯可能電子媒体から継続データが要求された場合、直前に当該携帯可能電子媒体に送信したデータのメモリイメージに続くメモリイメージに基づくデータを継続データとして前記発行装置から当該携帯可能電子媒体へ供給し、
    前記携帯可能電子媒体が前記発行装置から継続データを受けた場合、直前に前記不揮発性メモリに書込んだデータに連続して前記継続データを書込む、
    ことを特徴とする携帯可能電子媒体の発行方法。
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