JP3576233B2 - 情報記憶媒体の発行処理データ作成装置及び作成方法 - Google Patents

情報記憶媒体の発行処理データ作成装置及び作成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ICカードやICメモリカード等の外部からの命令によって動作する情報記憶媒体に、所望の初期データを書き込む発行処理において発行処理装置が使用する処理データを作成する、発行処理データ作成装置及び作成方法に関する。特に、情報記憶媒体の情報記憶部が、固定的なシステム領域と、可変的なユーザ領域に分けられて使用されるものに対して、各領域に対する処理データを独立に作成し得る装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ICカードやICメモリカード等の情報記憶媒体は、カード発行者のユーザアプリケーションシステムにおいてカード所有者が利用する前に、そのシステム毎に決められた情報を予め書き込んで初期化しておく手続きが必要がある。一般に、この手続きを発行処理と呼び、発行処理では必要な枚数のカードに対して、それぞれ所望の情報を書き込む処理を行う。
【0003】
ところで、カードの発行処理は、通常、カード発行者から発行を依頼されたカード製造者により行われている。そして、情報記憶媒体の情報記憶手段であるメモリに書込むべき情報には、カード製造者が設定すべき情報
(システム情報)と、カード発行者が設定すべき情報
(ユーザ情報)の二種類が存在する。
【0004】
ところが、メモリのシステム領域は、カード製造者だけが書き込みを行うことが出来る領域であるが、上記ユーザ情報の一部はシステム領域へ書き込む必要がある場合もある。そこで、従来の発行処理では、カード発行者が設定すべきユーザ情報のうち、システム領域に書込むべき情報をカード製造者が受け取り、カード製造者が発行処理装置に入力して発行処理を行っていた。また、このような点から、本来、カード発行者が書き込めるユーザ情報についても、カード製造者がカード発行者から設定内容を受け取り、書き込みを代行する場合もあった。この代行するケースでは、カード製造者が設定すべきシステム情報と、カード発行者が設定すべきユーザ情報とを一回の発行処理で書き込めるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カード発行者がカード製造者に依頼した通りに設定が行われたかをカード発行者が確認するためには、カード製造者がテストカードの発行を行い、カード発行者がそのテストカードの動作チェックする等の必要があり、テストカードのやり取りに手間がかかるという問題があった。また、カード発行者が行った設定に誤りがあった場合には、さらにテストカードの発行を繰り返すという問題もあった。そこで、本発明の目的は以上のような問題点を解決し円滑な発行処理を可能にする発行処理データの作成装置及び作成方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、情報記憶媒体のメモリがシステム領域とユーザ領域との二つに分割使用される点に着目して、発行処理データ側でも、それぞれに対応したデータを作成し得るようにしたものである。
【0007】
すなわち、本発明に係る情報記憶媒体の発行処理データ作成装置は、上記課題を解決し目的を達成するために、システム領域とユーザ領域とに分けて分割使用する情報記憶部を備えた情報記憶媒体の発行処理に際して、システム領域データとユーザ領域データの何方か一方又は両方を記憶させる為の情報を発行処理データとして、それぞれ独立に作成できる装置であって、情報記憶媒体の種類別毎に共通のシステム領域データをシステム領域に書き込む為のシステム領域書込情報を作成するシステム領域書込情報作成手段と、ユーザ領域データのうち情報記憶媒体を使用するユーザ毎に共通のユーザ領域データをユーザ領域に書き込む為のユーザ領域書込情報を作成するユーザ領域書込情報作成手段と、ユーザ領域データのうち個々の情報記憶媒体毎に異なる個別情報について、該個別情報を記憶させる位置を指定する位置情報と、該個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報とを前記ユーザ領域書込情報に追加する個別情報挿入位置指定手段と、ユーザ領域書込情報作成手段及び個別情報挿入位置指定手段によって得られたユーザ領域書込情報が、正しいか否かを確認する為のユーザ領域書込情報確認手段と、挿入指示情報に基づいて指定された挿入位置に別途与えられる個別情報を挿入する個別情報挿入手段と、を備えた構成とする。
【0008】
一方、本発明に係る情報記憶媒体の発行処理データ作成方法は、システム領域とユーザ領域とに分けて分割使用する情報記憶部を備えた情報記憶媒体の発行処理に際して、システム領域データとユーザ領域データの何方か一方又は両方を記憶させる為の情報を発行処理データとして、それぞれ独立に作成する方法であって、情報記憶媒体の種類別毎に共通のシステム領域データを記憶させる場合は、システム領域書込情報を作成して発行処理データとし、ユーザ領域データを記憶させる場合は、先ず、ユーザ領域データのうち情報記憶媒体を使用するユーザ毎に共通のユーザ領域データに関してユーザ領域書込情報を作成し、次いで、ユーザ領域データのうち個々の情報記憶媒体毎に異なる個別情報について、該個別情報を記憶させる位置を指定する位置情報と、該個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報とを前記ユーザ領域書込情報に追加し、次いで、位置情報、挿入指示情報を追加後のユーザ領域書込情報が、正しいか否かを確認し、次いで、挿入指示情報に基づいて指定された挿入位置に別途与えられる個別情報をユーザ領域書込情報に挿入し、個別情報が挿入されたユーザ領域書込情報を発行処理データとし、前記システム領域データ及びユーザ領域データを単一の発行処理で記憶させる場合は、前記システム領域書込情報と上記個別情報が挿入済のユーザ領域書込情報とで発行処理データとする、作成方法とする。
【0009】
【作用】
本発明に係る情報記憶媒体の発行処理データ作成装置及び作成方法では、システム領域に設定記憶させるシステム領域データについては、システム領域データを用いてシステム領域書込情報作成手段がシステム領域書込情報を作成し、システム領域のみへの発行処理の場合、これが発行処理データとなる。
【0010】
一方、ユーザ領域に設定記憶させるユーザ領域データについては、先ず、ユーザ領域データのうち、個々の情報記憶媒体毎に異なるデータは後回しにして、個々の情報記憶媒体間で共通なデータについてユーザ領域書込情報作成手段がユーザ領域書込情報を作成する。なお、上記共通なデータとは、言い換えると、発行処理は情報記憶媒体のユーザアプリケーションシステム単位で通常行われるので、ユーザ毎に異なるデータである。次に、個々の情報記憶媒体毎に異なるデータ、すなわち、個別情報について、該個別情報を記憶させる位置を指定する位置情報と、該個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報とを前記ユーザ領域書込情報に、個別情報挿入位置指定手段が追加する。そして、個別情報挿入手段が挿入指示情報に基づきユーザ領域書込情報の指定された位置に個別情報を挿入して、個別情報の挿入済のユーザ領域書込情報を作成し、ユーザ領域のみへの発行処理の場合、これが発行処理データとなる。
【0011】
また、システム領域データとユーザ領域データとを同時に書き込む発行処理の場合は、上記システム領域書込情報と個別情報挿入済のユーザ領域書込情報とを付け合わせる等して、発行処理データが作成される。
【0012】
また、個別情報を挿入して最終的にユーザ領域用の発行処理データを作成する前に、ユーザ領域書込情報の内容について、個別情報を記憶させる位置を指定する位置情報と、該個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報とを追加された後のユーザ領域書込情報を、ユーザ領域書込情報確認手段が、正しいか否か確認する。
【0013】
【実施例】
以下、本発明に係る情報記憶媒体の発行処理データ作成装置及び作成方法について、その実施例を図面を参照しながら、具体的に説明していく。なお、本発明の発行処理データ作成装置のハード構成としては、通常のコンピュータを使用することができる。なお、図面及び以下に例示する方法は、説明を容易にする為の便宜上のものであり、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で、これらに限定されるものではない。
【0014】
図1は、本発明に係る情報記憶媒体の発行処理データ作成装置1の一実施例のブロック図を示し、システム領域書込情報作成手段2、ユーザ領域書込情報作成手段3、個別情報挿入位置指定手段4、個別情報挿入手段5、ユーザ領域書込情報確認手段6、プロトコル情報追加手段7から構成される。そして、出力として発行処理データ8が得られる。この発行処理データは発行処理装置Aの入力情報として使用され、情報記憶媒体Cが備えるICメモリ、磁気メモリ、光メモリ等の情報記憶部C1に対する書込みや読み出し等の情報操作に使用される。
【0015】
また、図2は、本発明において、システム領域用の発行処理データを作成する方法の一実施例の手順を示すフローチャート、図3は、ユーザ領域用の発行処理データを作成する方法の一実施例の手順を示すフローチャートである。そして、図4〜図7は、情報記憶媒体の情報記憶部であるメモリをシステム領域とユーザ領域とに分割使用し、各領域に対する書込情報の内容の作成経過を、メモリと対応させて説明する概念図である。図4に示すように、情報記憶部はシステム領域とユーザ領域に二分されている。なお、同図では、システム領域は更に二分されている。そして、同図で両領域が白くなっているのは、両領域に対する書込情報が未完成の状態を示している。また、別の意味で、両領域にデータが未格納の状態も示す。
【0016】
先ず、本発明のシステム領域に対する処理から説明する。情報記憶媒体のシステム領域に記憶させるシステム領域データは、個々の情報記憶媒体で共通のデータであり、例えば、カード発行日、カード製造機番号等である。なお、以上の理由により、システム領域用の発行処理データは複数枚の情報記憶媒体の発行処理に対して1種類を作成すれば良い。
【0017】
上記発行処理データは、システム領域書込情報作成手段によって、システム領域書込情報として作成される
(図2のステップS11)。システム領域書込情報は、システム領域データをシステム領域に書き込む為の書込命令文等からなる。すなわち、書込命令であれば、コマンドとそのパラメータとして書き込むデータと該データをメモリに記憶させる位置を指定する位置情報等からなる。次に、得られたシステム領域書込情報に、プロトコル情報追加手段によって、プロトコル情報を追加して発行処理データとする
(同ステップS12)。これは、該発行処理データを用いて後工程の発行処理装置が、情報記憶媒体とデータ通信する際に使用する、伝送プロトコルに関するものであり、もしも、無手順であればプロトコル情報の追加は不要であり、プロトコル情報追加手段は省略できる。なお、システム領域のみに対する発行処理の場合は、この発行処理データが後工程の発行処理装置の入力情報として利用される。そして、図5に示すメモリ状況で、システム領域内で斜線表示の部分が、システム領域データを書き込むべき部分であり、また、当該部分に対するシステム領域書込情報の作成が完了したことを示す。
【0018】
一方、情報記憶媒体のユーザ領域に記憶させるユーザ領域データは、該データ全体としては個々のカードで通常は異なる。情報記憶媒体は、普通、カードとして個人毎に所持、使用される為である。しかし、中には、個々の情報記憶媒体で共通のデータもあるのが普通である。例えば、個人の氏名、ID番号、性別等の個人データは前者の異なる方の個別データであり、ファイルのディレクトリ情報等は後者の共通な方のデータである。なお、以上の理由により、ユーザ領域データはn個の情報記憶媒体の発行処理に対してn個が必要となる。その為、最終的には、n個のユーザ領域データを書き込むための情報であるn個のユーザ領域作成情報を、発行処理データとして作成する。
【0019】
上記発行処理データの作成は、先ず、ユーザ領域書込情報作成手段によって、ユーザ領域データをユーザ領域に書き込む為の命令文等からなるユーザ領域書込情報を作成する
(図3のステップS21)。この段階で作成されるユーザ領域書込情報の内容は、先のシステム領域書込情報と同様に命令とそのパラメータ等からなる命令文である。この際、ユーザ領域データの中で、個々の情報記憶媒体毎に異なるデータに関係し未確定の部分は後回しにして、個々の情報記憶媒体間で共通のデータを主体に、先ずユーザ領域書込情報を作成する。なお、図6に示すメモリ状況で、ユーザ領域内の左上方に千鳥格子の表示部分が、ユーザ領域データ中の共通データを書き込むべき部分であり、また、当該部分に対するユーザ領域書込情報の作成が完了したことを示す。
【0020】
次に、ユーザ領域データの中で、個々の情報記憶媒体毎に異なるデータ、すなわち、個別データについて、メモリに記憶させる位置を指定する位置情報、及び、個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報を上記ユーザ領域書込情報に個別情報挿入位置指定手段によって加える
(図3のステップS22)。なお、挿入指示情報には、個別情報のタイプ、データ長さ等の属性情報も含まれる。この段階の前記個別データに関する部分のユーザ領域書込情報の内容は、書込命令であれば、コマンドとそのパラメータとして書き込む個別データの所在や挿入位置を指定する挿入指示情報と、該個別データをメモリに記憶させる位置を指定する位置情報等からなる。
【0021】
以上の様子をメモリ状況等を示す図6で説明する。個別情報に関する個別データは、例えば個人データであり、通常、個人データファイルとして別途用意される。図6で右下方は、発行枚数分のレコードを有する個人データファイルである。その1レコード内には、番号、氏名、性別等の項目名で示されるデータが格納されている。そして、同図で右上方には、上記位置情報及び挿入指示情報の元になる、別途用意される個別データ割付情報である。すなわち、図6で、個別データ割付情報を基に、個人データファイル内の、「番号」に相当する場所に格納されているデータはメモリ位置Laに、「氏名」のデータはメモリ位置Lbに、「性別」のデータはメモリ位置Lcにと、それぞれの個別データをその所在と対応付けて記憶させる場所が、そのデータの属性、データ自身をユーザ領域書込情報に挿入する位置等と共に、ユーザ領域書込情報に追加される。なお、メモリ位置としては、メモリのアドレスで指定することもあるし、ファイル名で指定すること等もある。
【0022】
なお、図6のメモリ状況は、ユーザ領域中の個別データ分について、ユーザ領域書込情報の内容が個別データ自身を除いて確定した状態であり、また、システム領域、及びユーザ領域中の共通データ部分についても既に書込情報が確定済の状態も示している。
【0023】
次に、個別データ自身のみが未挿入のユーザ領域書込情報を、正しく作成されているかを、ユーザ領域書込情報確認手段により確認する
(ステップS23)。個別データ自身は未確定の状態であるが、代わりにダミーデータ等を用いることができる。また、ユーザ領域書込情報確認手段では、実際に情報記憶媒体にテスト的に書き込み、正常に記憶されたかを動作チェック等で確認しても良いが、発行処理データ作成装置が備えるメモリ上に、情報記憶媒体が有するメモリを仮想的に設定し、このメモリに対して書き込んで確認してもよい。確認は、例えば、所定のデータが所定の位置に記憶されているかを確認して行う。なお、記憶されたデータの確認に、システム領域データも記憶しておく必要があれば、前記したシステム領域書込情報作成手段で行ったと同様にして記憶設定しておく。
【0024】
そして、もしも、ユーザ領域書込情報が正しくなければ、その誤作成内容により、適宜、ステップS21のユーザ領域書込情報作成から、或いはステップS22の個別情報挿入位置指定から再度発行処理データ作成を行う。
【0025】
一方、ユーザ領域書込情報が正しく作成されていれば、次に、ユーザ領域書込情報に、プロトコル情報追加手段によって、プロトコル情報を追加する。
(ステップS24)。これは、該発行処理データを用いて後工程の発行処理装置が、情報記憶媒体とデータ通信する際に使用する、伝送プロトコルに関するものであり、もしも、無手順であればプロトコル情報の追加は不要であり、プロトコル情報追加手段は省略できる。但し、この段階でのプロトコル情報の追加は、個別情報の実際のデータ自身が未定の書込情報であるので、例えば、プロトコル情報としてエラーチェックコードの算出付加までは出来ない。従って、エラーチェックコードに関しては、用いるコードのタイプと挿入位置を指定する等に止める。
【0026】
次に、ユーザ領域書込情報に加えられた、個別情報の挿入指示情報に基づいて、所定の個別データを所定のユーザ領域書込情報中の位置に、個別情報挿入手段により挿入する
(ステップS25)。この状態を図7のメモリ状況で示せば、ユーザ領域内で斜線で示した部分の位置に個別情報のデータ自身が挿入され、ユーザ領域書込情報の全体が確定した状態を示す。なお、挿入後のユーザ書込情報は、n個の情報記憶媒体用であれば、n個のユーザ領域書込情報が作成される。そして、通信プロトコルが指定されていれば、未確定のエラーチェックコードの値を算出して所定の位置に入れる。この様にして得られたユーザ領域書込情報が発行処理データとして利用される。
【0027】
以上により、ユーザ領域のみに対する発行処理の場合は、この発行処理データが後工程の発行処理装置の入力情報として利用される。
【0028】
また、システム領域とユーザ領域とに同時にシステム領域データとユーザ領域データとを一回の発行処理で書き込む場合は、前記したシステム領域書込情報に上記ユーザ領域書込情報を足し合わせる等して、一体化した書込情報として発行処理データを作成すればよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、システム領域データと、ユーザ領域データとを、一回の発行処理で書き込めると同時に、何方か一方の任意の領域データのみを書き込む発行処理を行うこともできる発行処理データが得られる。従って、例えば、A社及びB社用の発行処理にて、システム領域データは両社共通だが、ユーザ領域データのみが異なる場合、先ずシステム領域データの書き込みはA社とB社の各情報記憶媒体を一まとめにして発行処理を行い、ユーザ領域データのみ、A社とB社分を別々に書き込む発行処理ができるのため、発行処理が効率的且つ円滑に行える。
【0030】
また、カード発行者側で受け持つユーザ領域データに関係する、データ自身やデータの所在等を指示する参照情報、データを記憶させる位置情報等に変更があった場合に、ユーザ領域側の発行処理データの再作成、或いは、既に書き込み済ならば、さらに再書き込みが必要になるが、それでも、ユーザ領域データ側の対処のみで済み、変更に対して容易且つ迅速に対応できる。
【0031】
また、ユーザ領域書込情報確認手段により、ユーザ領域側への書き込みに用いる発行処理データが、正しく作成されたかを発行処理に先立ち事前にチェックできるので、誤書き込みによる、誤発行が未然に防止できる。特に、ユーザ領域データは、共通なことが多いシステム領域データと異なり、発行処理が行われるそれぞれのユーザ毎に内容が異なるのが普通であるので、事前確認手続きの効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記憶媒体の発行処理データ作成装置の構成の一実施例を示すブロック図。
【図2】システム領域への発行処理データ作成方法の一実施例を示すフローチャート。
【図3】ユーザ領域への発行処理データ作成方法の一実施例を示すフローチャート。
【図4】情報記憶媒体のメモリ領域分割使用の概念図。
【図5】システム領域への書込情報が確定した状態に対応するメモリの概念図。
【図6】ユーザ領域に対して、個別情報のユーザ領域への書込位置、書込情報への挿入位置等の情報を得た状態の書込情報に対応するメモリの概念図。
【図7】システム及びユーザ領域への書込情報が確定した状態に対応するメモリの概念図。
【符号の説明】
1 情報記憶媒体の発行処理データ作成装置
2 システム領域書込情報作成手段
3 ユーザ領域書込情報作成手段
4 個別情報挿入位置指定手段
5 個別情報挿入手段
6 ユーザ領域書込情報確認手段
7 プロトコル情報追加手段
8 発行処理データ
A 発行処理装置
C 情報記録媒体
C1 情報記憶手段

Claims (2)

  1. システム領域とユーザ領域とに分けて分割使用する情報記憶部を備えた情報記憶媒体の発行処理に際して、システム領域データとユーザ領域データの何方か一方又は両方を記憶させる為の情報を発行処理データとして、それぞれ独立に作成できる装置であって、 情報記憶媒体の種類別毎に共通のシステム領域データをシステム領域に書き込む為のシステム領域書込情報を作成するシステム領域書込情報作成手段と、 ユーザ領域データのうち情報記憶媒体を使用するユーザ毎に共通のユーザ領域データをユーザ領域に書き込む為のユーザ領域書込情報を作成するユーザ領域書込情報作成手段と、 ユーザ領域データのうち個々の情報記憶媒体毎に異なる個別情報について、該個別情報を記憶させる位置を指定する位置情報と、該個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報とを前記ユーザ領域書込情報に追加する個別情報挿入位置指定手段と、 ユーザ領域書込情報作成手段及び個別情報挿入位置指定手段によって得られたユーザ領域書込情報が、正しいか否かを確認する為のユーザ領域書込情報確認手段と、挿入指示情報に基づいて指定された挿入位置に別途与えられる個別情報を挿入する個別情報挿入手段と、を備えたことを特徴とする情報記憶媒体の発行処理データ作成装置。
  2. システム領域とユーザ領域とに分けて分割使用する情報記憶部を備えた情報記憶媒体の発行処理に際して、システム領域データとユーザ領域データの何方か一方又は両方を記憶させる為の情報を発行処理データとして、それぞれ独立に作成する方法であって、 情報記憶媒体の種類別毎に共通のシステム領域データを記憶させる場合は、システム領域書込情報を作成して発行処理データとし、 ユーザ領域データを記憶させる場合は、先ず、ユーザ領域データのうち情報記憶媒体を使用するユーザ毎に共通のユーザ領域データに関してユーザ領域書込情報を作成し、次いで、ユーザ領域データのうち個々の情報記憶媒体毎に異なる個別情報について、該個別情報を記憶させる位置を指定する位置情報と、該個別情報の所在及び前記ユーザ領域書込情報へ挿入する位置を指示する挿入指示情報とを前記ユーザ領域書込情報に追加し、次いで、位置情報、挿入指示情報を追加後のユーザ領域書込情報を、正しいか否かを確認し、次いで、挿入指示情報に基づいて指定された挿入位置に別途与えられる個別情報をユーザ領域書込情報に挿入し、個別情報が挿入されたユーザ領域書込情報を発行処理データとし、 前記システム領域データ及びユーザ領域データを単一の発行処理で記憶させる場合は、前記システム領域書込情報と上記個別情報が挿入済のユーザ領域書込情報とで発行処理データとする、 ことを特徴とする情報記憶媒体の発行処理データ作成方法。
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